特許第6789373号(P6789373)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6789373情報処理装置、インフラストラクチャーの劣化判断方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6789373
(24)【登録日】2020年11月5日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】情報処理装置、インフラストラクチャーの劣化判断方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01H 3/00 20060101AFI20201116BHJP
   E01C 23/06 20060101ALI20201116BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20201116BHJP
【FI】
   G01H3/00 Z
   E01C23/06
   G08G1/00 J
【請求項の数】12
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2019-502906(P2019-502906)
(86)(22)【出願日】2018年2月21日
(86)【国際出願番号】JP2018006141
(87)【国際公開番号】WO2018159397
(87)【国際公開日】20180907
【審査請求日】2019年8月22日
(31)【優先権主張番号】特願2017-36694(P2017-36694)
(32)【優先日】2017年2月28日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(74)【代理人】
【識別番号】100127236
【弁理士】
【氏名又は名称】天城 聡
(72)【発明者】
【氏名】河内 洋人
(72)【発明者】
【氏名】奥山 洋一
(72)【発明者】
【氏名】藤吉 昭光
【審査官】 安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−033493(JP,A)
【文献】 特開2007−309832(JP,A)
【文献】 特開2009−223460(JP,A)
【文献】 特開2002−243535(JP,A)
【文献】 特開2016−057836(JP,A)
【文献】 特開2016−095184(JP,A)
【文献】 特開2005−213928(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/199285(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01H 1/00−17/00
E01C 23/06
G08G 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載装置によって集音されたロードノイズを、当該ロードノイズの集音位置を示す集音位置情報と対応付けて、前記車載装置から取得する取得部と、
前記集音位置情報によって示される位置のインフラストラクチャーの劣化状態を、当該集音位置情報と対応付けられている前記ロードノイズを解析することによって判断する判断部と、
前記判断部による解析結果の履歴データに基づいてロードノイズを集音する位置を示す指定位置情報を生成し、前記車載装置を含む任意の車載装置前記指定位置情報を送信する指定位置送信部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記車載装置から、前記ロードノイズの集音時刻を示す時刻情報を更に取得し、
前記判断部は、前記時刻情報に基づいて前記ロードノイズを分類し、前記時刻情報に基づく分類毎に前記ロードノイズを解析する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記車載装置から、前記ロードノイズの集音時の環境情報を更に取得し、
前記判断部は、前記環境情報に基づいて前記ロードノイズを分類し、前記環境情報に基づく分類毎に前記ロードノイズを解析する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記車載装置から、当該車載装置が配置されている車両の車種を示す車種情報を更に取得し、
前記判断部は、前記車種情報に基づいて前記ロードノイズを分類し、前記車種情報に基づく分類毎に前記ロードノイズを解析する、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記判断部は、特定の時間帯における前記ロードノイズの解析結果が、他の時間帯における前記ロードノイズの解析結果と異なる場合、前記インフラストラクチャーの劣化状態を判断する要素から除外する、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記判断部は、基準ノイズと前記ロードノイズとの対比結果を用いて、前記インフラストラクチャーの劣化状態を判断する、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記判断部は、前記ロードノイズよりも過去に集音されたロードノイズであって、前記集音位置が等しい前記過去に集音されたロードノイズを、前記基準ノイズとして用いる、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記判断部は、前記ロードノイズと、当該ロードノイズよりも第1の時間前に集音された第1の過去のロードノイズとを比較すると共に、前記ロードノイズと、前記第1の時間よりも前の時間である第2の時間前に集音された第2の過去のロードノイズとを比較することによって、前記インフラストラクチャーの劣化状態を判断する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記判断部により前記インフラストラクチャーの劣化状態が所定のレベルより劣化していると判断された場合に、前記インフラストラクチャーの位置に関する情報を含む注意情報を、複数の車両の車載装置に送信する注意情報送信部を更に備える、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
情報処理装置によって実行されるインフラストラクチャーの劣化判断方法であって、
車載装置によって集音されたロードノイズを、当該ロードノイズの集音位置を示す集音位置情報と対応付けて、前記車載装置から取得する取得工程と、
前記集音位置情報によって示される位置のインフラストラクチャーの劣化状態を、当該集音位置情報と対応付けられている前記ロードノイズを解析することによって判断する判断工程と、
前記判断工程による解析結果の履歴データに基づいてロードノイズを集音する位置を示す指定位置情報を生成し、前記車載装置を含む任意の車載装置前記指定位置情報を送信する指定位置送信工程と、
を有するインフラストラクチャーの劣化判断方法。
【請求項11】
コンピュータを、
車載装置によって集音されたロードノイズを、当該ロードノイズの集音位置を示す集音位置情報と対応付けて、前記車載装置から取得する取得手段、
前記集音位置情報によって示される位置のインフラストラクチャーの劣化状態を、当該集音位置情報と対応付けられている前記ロードノイズを解析することによって判断する判断手段、及び、
前記判断手段による解析結果の履歴データに基づいてロードノイズを集音する位置を示す指定位置情報を生成し、前記車載装置を含む任意の車載装置前記指定位置情報を送信する指定位置送信手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
前記指定位置送信部は、
複数の車載装置それぞれの現在位置を取得し、
前記複数の車載装置それぞれの現在位置を用いて、前記複数の車載装置の中から、前記指定位置情報が示す位置から所定の範囲内に位置する1以上の車載装置を特定し、
前記1以上の車載装置に前記指定位置情報を送信する、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載装置、情報処理装置、情報収集方法、インフラストラクチャーの劣化判断方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車でなどの車両が走行中に収集可能な情報を活用する技術が開発されている。例えば特許文献1には、車両の走行時の鉛直方向の振動測定値を、測定位置と共に管理装置に発信することで、路面の損傷状況をマッピングする技術が開示されている。また、下記特許文献2では、橋梁用伸縮継手の異常を検知するための技術として、走行音を収集および解析する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−095184号公報
【特許文献2】特開2011−242294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、鉛直方向の振動測定値を用いているが、鉛直方向の振動は、路面そのものの状態のみならず、路上の障害物などによっても検出され得る。そのため、路上の障害物などによる振動(ノイズ)によって、路面の損傷状況の判別精度が下がる可能性がある。なお、路面の損傷状況の判別精度が下がると、例えば、路面損傷の判別に基づいて車両に対し安全な運転を支援したとしても実際は誤った支援になってしまうという虞がある。
【0005】
本発明は、上述の課題鑑みてなされたものであり、路面の劣化状況を精度よく判別可能とする技術を提供し、例えば、安全な運転を支援する機能の精度を低下させないことを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
車両の走行時のロードノイズを集音する集音部と、
前記集音部が前記ロードノイズを集音した位置を示す集音位置情報と対応付けて、前記ロードノイズを外部装置に送信する送信部と、
を備える車載装置である。
【0007】
請求項10に記載の発明は、
車載装置によって集音されたロードノイズを、当該ロードノイズの集音位置を示す集音位置情報と対応付けて、前記車載装置から取得する取得部と、
前記集音位置情報によって示される位置のインフラストラクチャーの劣化状態を、当該集音位置情報と対応付けられている前記ロードノイズを解析することによって判断する判断部と、
を備える情報処理装置である。
【0008】
請求項21に記載の発明は、
コンピュータによって実行される情報収集方法であって、
車両の走行時のロードノイズを集音する集音工程と、
前記ロードノイズの集音位置を示す集音位置情報と対応付けて、前記ロードノイズを外部装置に送信する送信工程と、
を有する情報収集方法である。
【0009】
請求項22に記載の発明は、
コンピュータによって実行されるインフラストラクチャーの劣化判断方法であって、
車載装置によって集音されたロードノイズを、当該ロードノイズの集音位置を示す集音位置情報と対応付けて、前記車載装置から取得する取得工程と、
前記集音位置情報によって示される位置のインフラストラクチャーの劣化状態を、当該集音位置情報と対応付けられている前記ロードノイズを解析することによって判断する判断工程と、
を有するインフラストラクチャーの劣化判断方法である。
【0010】
請求項23に記載の発明は、
車両の走行時のロードノイズを集音する集音手段、及び、
前記ロードノイズの集音位置を示す集音位置情報と対応付けて、前記ロードノイズを外部装置に送信する送信手段、
として機能させるためのプログラムである。
【0011】
請求項24に記載の発明は、
コンピュータを、
車載装置によって集音されたロードノイズを、当該ロードノイズの集音位置を示す集音位置情報と対応付けて、前記車載装置から取得する取得手段、及び、
前記集音位置情報によって示される位置のインフラストラクチャーの劣化状態を、当該集音位置情報と対応付けられている前記ロードノイズを解析することによって判断する判断手段、
として機能させるためのプログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0013】
図1】本発明にかかる車載装置の使用環境を例示する図である。
図2】第1実施形態における情報収集システムのシステム構成を例示する図である。
図3】車載装置のハードウエア構成を例示する図である。
図4】情報処理装置のハードウエア構成を例示する図である。
図5】第1実施形態の車載装置の処理の流れを例示するフローチャートである。
図6】第1実施形態の情報処理装置の処理の流れを例示するフローチャートである。
図7】第2実施形態における情報収集システムのシステム構成を例示する図である。
図8】第2実施形態の情報処理装置の処理の流れを例示するフローチャートである。
図9】第2実施形態の車載装置の処理の流れを例示するフローチャートである。
図10】第2実施形態の車載装置の処理の流れを例示するフローチャートである。
図11】第3実施形態における情報収集システムのシステム構成を例示する図である。
図12】第3実施形態の情報処理装置の処理の流れを例示するフローチャートである。
図13】第3実施形態の車載装置の処理の流れを例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、特に説明する場合を除き、ブロック図における各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。
【0015】
[概要説明]
図1は、本発明にかかる車載装置200の使用環境を例示する図である。なお、図1は車載装置200に関する理解を容易にするための図であり、車載装置200の動作を何ら限定するものではない。
【0016】
車両500は、自動車などの任意の車両である。車両500が走行しているとき、車両500の車輪と走行路(例えば、道路などのインフラストラクチャー)の路面との接触によって、音(ロードノイズ)が発生する。インフラストラクチャーが劣化してくると、路面の状態(凹凸など)が変化し、車両500が走行するときに発生するロードノイズに変化が現れてくる。そのため、ロードノイズは、インフラストラクチャーの劣化状態を判断する指標として利用することができる。
【0017】
そこで、図1に示すように、車両500の外周部には、車両500の走行時に発生する音(車両500が走行しているときに生じるロードノイズ)を拾う集音部202(例えば、マイクロフォン)を有する車載装置200が設けられている。なお、図1の例に限らず、集音部202(マイクロフォン)と車載装置200が、有線または無線により接続される別々の装置であってもよい。この場合において、集音部202のみが車両500の外部に配置され、車載装置200は車両の内側に配置されていてもよい。
【0018】
以下の実施形態では、ロードノイズを収集する車載装置200と、車載装置200により収集されたロードノイズを用いてインフラストラクチャーの状態を判定する情報処理装置について説明する。
【0019】
[第1実施形態]
〔システム構成〕
図2は、第1実施形態における情報収集システム1のシステム構成を例示する図である。図2に示されるように、車載装置200と情報処理装置400とを含んで構成される。車載装置200と情報処理装置400は、ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。
【0020】
<車載装置200の機能構成>
図2に示されるように、車載装置200は、集音部202と送信部204とを備える。集音部202は、所謂マイクロフォンである。集音部202は、車両500の走行時に発生する音(ロードノイズ)を拾って、その音による振動を電気信号に変換して音データを生成する。送信部204は、集音部202によって生成された音データを、そのロードノイズを拾った位置(以下、「集音位置」とも表記)と対応付けて、外部装置に送信する。なお、本実施形態では外部装置は情報処理装置400である。
【0021】
ここで、集音部202を用いて拾った音の中には、ロードノイズ以外の音が含まれ得る。ロードノイズは、例えば100〜500Hzの帯域の周波数を含む。そのため、送信部204は、集音部202を用いて拾った音を周波数フィルタに通して、ロードノイズの周波数帯域の音を抽出するフィルタ部(図示せず)を更に備えていると好ましい。この場合には、送信部204は、フィルタ部により抽出された、ロードノイズの周波数帯域の音の音データを情報処理装置400に送信する。
【0022】
<情報処理装置400の機能構成>
図2に示されるように、情報処理装置400は、取得部402と判断部404とを備える。取得部402は、車載装置200によって集音されたロードノイズの音データを、当該ロードノイズの集音位置を示す集音位置情報と対応付けて取得する。判断部404は、取得部402により取得された集音位置情報によって示される位置のインフラストラクチャー(例えば道路)の劣化状態を、当該集音位置情報に対応付けられているロードノイズの音データを解析することによって判断する。判断部404による解析処理の詳細については、後述する。
【0023】
以上、本実施形態では、車載装置200によって集音されたロードノイズの音データが、そのロードノイズの集音位置を示す情報と対応付けて、インフラストラクチャーの劣化状態の解析処理を行う情報処理装置400に送信される。そして、情報処理装置400によって、車載装置200から取得したロードノイズの音データを用いてインフラストラクチャーの劣化状態が解析される。車載装置200から取得されるロードノイズの音データには、そのロードノイズの集音位置を示す情報が対応付けられているため、その音データの解析結果(インフラストラクチャーの劣化状態)がどの位置に対応するものであるかを特定することができる。つまり、本実施形態の情報収集システムによれば、様々な場所におけるインフラストラクチャーの劣化状態を把握することができる。
【0024】
以下、第1実施形態をより詳細に説明する。
【0025】
〔車載装置200のハードウエア構成〕
車載装置200の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、車載装置200の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
【0026】
図3は、車載装置200のハードウエア構成を例示する図である。計算機100は、車載装置200を実現する計算機である。例えば計算機100は、車両500に設けられている種々のハードウエアを制御する ECU(Electronic Control Unit)である。また、例えば、計算機100は、車両500に設けられているカーナビゲーション装置であってもよい。また、計算機100は、車載装置200を実現するために専用に設計された計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。計算機100が専用に設計されたものである場合、計算機100は車両の外周部、好ましくは、車両の外周部の下面に取り付けられるように構成されていてもよい。
【0027】
計算機100は、バス102、プロセッサ104、メモリ106、ストレージデバイス108、入出力インタフェース110、及びネットワークインタフェース112を有する。バス102は、プロセッサ104、メモリ106、ストレージデバイス108、入出力インタフェース110、及びネットワークインタフェース112が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ104などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ104は、マイクロプロセッサ、CPU(Central Processing Unit)、又はGPU(Graphics Processing Unit)などを用いて実現される演算処理装置である。メモリ106は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス108は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどを用いて実現される補助記憶装置である。ただし、ストレージデバイス108は、RAMなど、主記憶装置を構成するハードウエアと同様のハードウエアで構成されてもよい。
【0028】
入出力インタフェース110は、計算機100を周辺機器と接続するためのインタフェースである。図3において、入出力インタフェース110には、マイク1101やGPSモジュール1102が接続されている。マイク1101は、上述の集音部202の少なくとも一部の機能を実現する。GPSモジュール1102は、車両の位置情報を生成する。GPSモジュール1102により生成される位置情報は、マイク1101で音を拾ったタイミングに対応させることで、上述の集音位置情報として利用することができる。
【0029】
計算機100には、入出力インタフェース110を介し、車両500の制御に用いる各種のアナログ信号やデジタル信号が入力又は出力される。例えば、マイク1101から出力される音声信号は、入出力インタフェース110を介して、計算機100へ入力される。なお、マイク1101は、Bluetooth(登録商標)などの無線通信規格をサポートするネットワークインタフェース112を介して接続されていてもよい。
【0030】
入出力インタフェース110には、アナログの入力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータや、デジタルの出力信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータなどが適宜含まれる。例えばマイク1101から出力される音声信号がアナログ信号である場合、入出力インタフェース110が有するA/Dコンバータによってこのアナログ信号がデジタル信号に変換され、このデジタル信号がプロセッサ104によって処理される。
【0031】
入出力インタフェース110は、所定の帯域の周波数成分を抽出するフィルタ回路1103を更に備えていてもよい。フィルタ回路1103は、上述のフィルタ部の機能を実現する。フィルタ回路1103は、ロードノイズの周波数帯域、特に限定されないが、例えば100〜500Hzの帯域などを抽出可能に構成される。この周波数帯域を抽出する場合、例えば、フィルタ回路1103としては、1kHz付近にカットオフ周波数を有し、1kHz以下の周波数成分を抽出するローパスフィルタが利用できる。また、フィルタ回路1103は、100〜500Hzを通過帯域に含むバンドパスフィルタ(例:50Hz〜1kHzを通過帯域に含むバンドパスフィルタ)であってもよい。またここで挙げた例に限らず、フィルタ回路1103は、ターゲットとする周波数帯域の音を抽出可能に構成されていればよい。フィルタ回路1103は、ロードノイズを加工する加工部と呼ぶこともできる。
【0032】
ネットワークインタフェース112は、計算機100を通信網に接続するためのインタフェースである。この通信網は、例えばCAN(Controller Area Network)通信網や WAN(Wide Area Network)などである。ネットワークインタフェース112が通信網に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
【0033】
ストレージデバイス108は、車載装置200の各機能構成部を実現するためのプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ104は、このプログラムモジュールをメモリ106に読み出して実行することで、車載装置200の機能を実現する。
【0034】
なお、車載装置200を実現する計算機100のハードウエア構成は図3の例に限定されない。例えば、車載装置200は、取り付け部材などを用いて、車両の外周部に取り付け可能に構成されてもよい。マイク1101を備える車載装置200を車両の下部分に取り付けることによって、周囲の別の車両などによる関係ない音が入りにくくなり、ロードノイズを効率よく拾うことができる。この場合において、車載装置200は、当該車載装置200が車両に取り付けられたとき、マイク1101が車両の下部の路面に向けられるように構成された支持部材を更に備えていてもよい。この構成によっても、ロードノイズを効率よく拾うことができる。
【0035】
〔情報処理装置400のハードウエア構成〕
情報処理装置400の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、情報処理装置400の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
【0036】
図4は、情報処理装置400のハードウエア構成を例示する図である。計算機300は、情報処理装置400を実現する計算機である。計算機300は、情報処理装置400を実現するために専用に設計された計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。
【0037】
計算機300は、バス302、プロセッサ304、メモリ306、ストレージデバイス308、入出力インタフェース310、及びネットワークインタフェース312を有する。バス302は、プロセッサ304、メモリ306、ストレージデバイス308、入出力インタフェース310、及びネットワークインタフェース312が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ304などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ304は、マイクロプロセッサ、CPU(Central Processing Unit)、又はGPU(Graphics Processing Unit)などを用いて実現される演算処理装置である。メモリ306は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス308は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどを用いて実現される補助記憶装置である。ただし、ストレージデバイス108は、RAMなど、主記憶装置を構成するハードウエアと同様のハードウエアで構成されてもよい。
【0038】
入出力インタフェース310は、計算機300を周辺機器35と接続するためのインタフェースである。図4において、入出力インタフェース310には、キーボードやマウスといった入力装置352と、LCD(Liquid Crystal Display)といった表示装置354、これらの入力装置352と表示装置354が一体となったタッチパネルなどが接続されている。
【0039】
ネットワークインタフェース312は、計算機300を通信網に接続するためのインタフェースである。この通信網は、例えばWAN(Wide Area Network)などである。ネットワークインタフェース312が通信網に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
【0040】
ストレージデバイス308は、情報処理装置400の各機能構成部を実現するためのプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ304は、このプログラムモジュールをメモリ306に読み出して実行することで、情報処理装置400の機能を実現する。
【0041】
〔動作例〕
図5および図6を用いて、第1実施形態における処理の流れについて説明する。図5は、第1実施形態の車載装置200の処理の流れを例示するフローチャートである。図6は、第1実施形態の情報処理装置400の処理の流れを例示するフローチャートである。
【0042】
<車載装置200の動作例>
まず、図5を用いて第1実施形態における車載装置200の処理の流れを説明する。
【0043】
集音部202は、マイク1101を用いて車両の走行時に発生する音(ロードノイズ)を拾い、音データを生成する(S102)。また、集音部202は、GPSモジュール1102から位置情報を取得し、音(ロードノイズ)を拾った位置を示す集音位置情報として、S102で生成した音データに対応付ける(S104)。
【0044】
S104の処理において、集音部202は、音(ロードノイズ)を拾った時刻を示す時刻情報、音(ロードノイズ)を拾った環境(例:天候や車両の速度など)を示す環境情報、又は、車載装置200を搭載する車両の車種を示す車種情報を更に取得して、音データに対応付けてもよい。集音部202は、例えば、計算機100に備えられるクロック部(図示せず)やGPSモジュール1102から時刻情報を取得することができる。また、集音部202は、ネットワークインタフェース112を介してネットワーク上のサーバ装置などから、車両の現在位置付近の天候情報を取得することができる。また、集音部202は、車両に搭載されたセンサ類(例えば、雨滴センサ、照度センサ、湿度センサなど)のセンシング情報を、天候に関する情報としてネットワークインタフェース112を介して取得することができる。また、集音部202は、ネットワークインタフェース112を介して接続されたECUから車両の速度の情報等を取得することができる。また、例えば車種情報の事前登録操作を行って車種情報をメモリ106等に予め記憶しておくことにより、集音部202は、当該メモリ106等に記憶された車種情報を必要に応じて取得することができる。
【0045】
集音部202は、音データと、当該音データに対応付けられた情報を、ストレージデバイス108などの記憶領域に一旦蓄積してもよいし、情報処理装置400に送信するために送信部204に渡してもよい。
【0046】
送信部204は、S102で生成された音声データを、当該音声データに対応付けられた集音位置情報と共に、情報処理装置400に送信する(S106)。S104の処理において時刻情報や環境情報が取得されている場合、送信部204は、当該時刻情報や環境情報を音声情報に更に対応付けて、情報処理装置400に送信することができる。
【0047】
なお、情報処理装置400の宛先情報(例えば、IP(Internet Protocol)アドレスなど)は、例えばメモリ106などに予め登録されている。送信部204は、予め決められたタイミングでS106の処理を実行してもよいし、集音部202がロードノイズを拾ったタイミングに応じてS106の処理を実行してもよい。前者の場合において、音声データと当該音声データに対応付けられた各情報はストレージデバイス108等に蓄積されており、送信部204は、音声データ及び当該音声データに対応付けた各情報をストレージデバイス108等から読み出して情報処理装置400に送信する。なお、送信部204は、情報処理装置400に送信した情報をストレージデバイス108等から削除することができる。また、後者の場合において、音声データと当該音声データに対応付けられた情報は集音部202から送信部204に渡される。
【0048】
<情報処理装置400の動作例>
次に、図6を用いて、第1実施形態における情報処理装置400の処理の流れについて説明する。
【0049】
取得部402は、車載装置200から送信された情報(音声データと当該音声データに対応付けられた各情報)を取得する(S202)。取得部402で取得された情報は、ストレージデバイス308等に蓄積され、後述の判断部404による処理に利用される。
【0050】
判断部404は、情報処理装置400のオペレータによる実行指示などに応じて、ストレージデバイス308等に蓄積された音声データ(以下、「比較対象データ」とも表記)を読み出し、インフラストラクチャーの劣化判断処理を実行する(S204)。判断部404は、ストレージデバイス308等に蓄積された音声データの解析結果(例えば、周波数分布など)を、インフラストラクチャーの劣化を判断する際の基準となるロードノイズデータ(以下、「基準ノイズデータ」とも表記)と比較する。
【0051】
基準ノイズデータは、例えば、正常な路面を走行したときのロードノイズのサンプルデータである。この他にも、基準ノイズデータは、比較対象データに対応するロードノイズよりも過去の時点に収集され、かつ、対応付けられている集音位置情報が共通するロードノイズの音データであってもよい。基準ノイズデータは、例えばメモリ306やストレージデバイス308に予め記憶されている。そして、判断部404は、例えば、比較結果から得られる差分(ロードノイズの差分)の度合いに基づいて、道路等のインフラストラクチャーの劣化状態を判断することができる。一例として、判断部404は、比較結果から得られる差分と判断基準となる閾値とを比較して、インフラストラクチャーが劣化したか否かを判定することができる。その他の例として、判断基準となる閾値が複数の段階に分けて設けられていてもよい。この場合、判断部404は、当該複数の閾値と比較結果から得られる差分との比較結果から、インフラストラクチャーの劣化状態を段階的なレベルで判別することができる。またその他の例として、判断部404は、比較結果から得られる差分、或いは、当該差分を特定の基準に沿って変換した数値などを、劣化状態の判断指標となるスコアとして生成してもよい。
【0052】
また、判断部404は、過去の複数の時点におけるロードノイズの音データを基準ノイズデータとして用いてもよい。具体的には、判断部404は、比較対象データに対応するロードノイズよりも第1の時間前に集音されたロードノイズ(第1の過去のロードノイズ)の音データと、当該第1の時間よりも更に前の時間である、第2の時間前に集音されたロードノイズ(第2の過去のロードノイズ)の音データを基準ノイズデータとして用いることができる。この場合、判断部404は、比較対象データと第1の過去のロードノイズに対応する基準ノイズデータとを比較すると共に、当該比較対象データと第2の過去のロードノイズに対応する基準ノイズデータとを比較することによって、インフラストラクチャーの劣化状態を判断することができる。なお、ここでは過去の複数の時点が2つである場合を例示しているが、判断部404は、基準ノイズデータとして、過去のロードノイズの音データを3つ以上用いてもよい。このようにすることで、ある期間におけるロードノイズの変化を時間経過と共に比較することができ、インフラストラクチャーの劣化状態をより高精度に判断することができる。
【0053】
S202の処理において、集音部202が、ロードノイズの集音時刻を示す時刻情報が紐付けられている音声データを取得し、当該音声データを時刻情報と共にストレージデバイス308等に記憶していたとする。この場合、判断部404は、音声データに紐付けられた時刻情報に基づいて、ストレージデバイス308等に蓄積されている音声データを分類することができる。例えば、判断部404は、音声データに紐付けられた時刻情報に基づいて、ストレージデバイス308等に蓄積されている音声データを、例えば時間帯別などに分類することができる。そして、判断部404は、時刻情報に基づく分類毎に、ロードノイズを解析することができる。ここで、同じ場所でも時間帯などによって集音環境(例えば、他のノイズ源(対向車や歩行者等)が存在するか否か、他のノイズ源がどの程度存在するか、等)が異なり得る、集音部202によって集音される音の特性も変わってくる。ここで説明したような構成を採用すれば、ロードノイズをより詳細に分類することができ、インフラストラクチャーの劣化状態を高精度に判断することが可能となる。
【0054】
また、S202の処理において、集音部202が、ロードノイズを集音したときの環境情報(集音時の天候や集音時の車両の速度など)が紐付けられている音声データを取得し、当該音声データを時刻情報と共にストレージデバイス308等に記憶していたとする。この場合、判断部404は、音声データに紐付けられた環境情報に基づいて、ストレージデバイス308等に蓄積されている音声データを分類することができる。例えば、判断部404は、音声データに紐付けられた天候に関する環境情報に基づいて、ストレージデバイス308等に蓄積されている音声データを、天候別に分類することができる。また、例えば、判断部404は、音声データに紐付けられた車両の速度に関する環境情報に基づいて、ストレージデバイス308等に蓄積されている音声データを、車両の速度別に分類することができる。そして、判断部404は、環境情報に基づく分類毎に、ロードノイズを解析することができる。ここで、天候が異なれば、集音部202によって集音される音の特性も変わってくる。例えば、天候が晴れの場合、雨の場合、風が強い/弱い場合など、それぞれの天候に応じて集音部202によって集音される音の特性が変わってくる。また、車両の速度に応じて、集音部202によって集音される音の特性が変わってくる。ここで説明したような構成を採用すれば、ロードノイズをより詳細に分類することができ、インフラストラクチャーの劣化状態を高精度に判断することが可能となる。
【0055】
S202の処理において、集音部202が、車載装置200が配置されている車両の種類を示す車種情報が紐付けられている音声データを取得し、当該音声データを車種情報と共にストレージデバイス308等に記憶していたとする。この場合、判断部404は、音声データに紐付けられた車種情報に基づいて、ストレージデバイス308等に蓄積されている音声データを分類することができる。例えば、判断部404は、音声データに紐付けられた車種情報に基づいて、ストレージデバイス308等に蓄積されている音声データを、車種別、車重別などといった分類に分けることができる。そして、判断部404は、車種情報に基づく分類毎に、ロードノイズを解析することができる。ここで、車種が異なれば、車両の特性(例えば、車両の重さ、ホイールの数、ホイールベースなど)が変わり、それによって、集音部202で集音される音の特性も変わってくる。ここで説明したような構成を採用すれば、ロードノイズをより詳細に分類することができ、インフラストラクチャーの劣化状態を高精度に判断することが可能となる。
【0056】
また、集音部202によって集音された音の中には、ロードノイズ以外のノイズが含まれる可能性がある。例えば、路面に水たまりがある、或いは、何らかの物体が落ちている場合において、車両がその上を通過すれば、それらに起因するノイズが発生し、集音部202によって収集され得る。このようなノイズを除去するために、判断部404は、特定の時間帯における音データの解析結果が、その他の時間帯(例えば、特定の時間帯のすぐ前の時間帯など)における音データの解析結果と異なるか否かを判定するように構成されていてもよい。具体的には、特定の時間帯における音データの解析結果を、その他の時間帯における音データの解析結果と比較した結果として所定以上の相違が検出された場合に、判断部404は、当該特定の時間帯における音データをインフラストラクチャーの劣化状態を判断する要素から除外することができる。このようにすることで、明らかなノイズを含む音データを解析対象から除外して、インフラストラクチャーの劣化状態を高精度に判断することが可能となる。
【0057】
判断部404は、S204の処理による、インフラストラクチャーの劣化状態の解析結果を、所定の記憶部(例えば、ストレージデバイス308等)に格納する(S206)。このようにすることで、今回の解析結果を、次回以降の解析にフィードバックさせることが可能となる。
【0058】
[第2実施形態]
本実施形態は、以下の点を除いて、第1実施形態と同様の構成を有する。
【0059】
〔システム構成〕
図7は、第2実施形態における情報収集システム1のシステム構成を例示する図である。図7に示されるように、車載装置200と情報処理装置400とを含んで構成される。車載装置200と情報処理装置400は、ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。
【0060】
<車載装置200の機能構成>
本実施形態の車載装置200は、第1実施形態の構成に加えて、指定位置情報取得部206を更に備える。指定位置情報取得部206は、情報処理装置400(外部装置)によって指定された位置を示す指定位置情報を取得する。
【0061】
本実施形態の送信部204は、指定位置情報取得部206が取得した指定位置情報によって示される位置に対応する位置において集音部202が拾ったロードノイズの音データを、情報処理装置400に送信するように構成される。送信部204の具体的な動作については後述する。
【0062】
<情報処理装置400の機能構成>
本実施形態の情報処理装置400は、指定位置情報送信部406を更に備える。指定位置情報送信部406は、例えば、入出力インタフェース310に接続された入力装置352などを介して、位置の指定入力を受け付ける。そして、指定位置情報送信部406は、入力された位置を示す情報(指定位置情報)を、車載装置200に対して送信する。指定位置情報送信部406は、上述の指定位置情報取得部206と対をなす処理部である。
【0063】
〔車載装置200のハードウエア構成〕
本実施形態の車載装置200は、第1実施形態と同様のハードウエア構成(例:図3)を有する。本実施形態において、ストレージデバイス108は、指定位置情報取得部206の機能を実現するためのプログラムモジュールを更に記憶している。プロセッサ104は、このプログラムモジュールをメモリ106に読み出して実行することで、指定位置情報取得部206の機能を更に実現する。
【0064】
〔情報処理装置400のハードウエア構成〕
本実施形態の情報処理装置400は、第1実施形態と同様のハードウエア構成(例:図4)を有する。本実施形態において、ストレージデバイス308は、指定位置情報送信部406の機能を実現するためのプログラムモジュールを更に記憶している。プロセッサ304は、このプログラムモジュールをメモリ306に読み出して実行することで、指定位置情報送信部406の機能を更に実現する。
【0065】
〔動作例〕
図8乃至図10を用いて、第2実施形態における処理の流れについて説明する。図8は、第2実施形態の情報処理装置400の処理の流れを例示するフローチャートである。図9及び図10は、第2実施形態の車載装置200の処理の流れを例示するフローチャートである。
【0066】
<情報処理装置400の動作例>
まず、図8を用いて第2実施形態における情報処理装置400の処理の流れを説明する。以下で説明する処理は、車載装置200に指定位置情報を送信するまでの処理の流れである。
【0067】
指定位置情報送信部406は、入力装置352などを介して、指定位置情報の入力操作を受け付ける(S302)。例えば、情報処理装置400のオペレータの操作によって、位置座標(x,y)が入力された場合、指定位置情報送信部406は、位置座標(x,y)を示す指定位置情報を生成する。なお、指定位置情報に含められる位置は複数であってもよい。また、指定位置情報は、3つの地点の位置情報を用いて定義される範囲を示す情報であってもよい。
【0068】
また、指定位置情報送信部406は、判断部404による解析結果の履歴データに基づいて、指定位置情報を自動的に生成可能に構成されていてもよい。この場合、指定位置情報送信部406は、図6におけるS206の処理でストレージデバイス308等に格納された解析結果を読み出して用いることができる。一例として、指定位置情報送信部406は、ストレージデバイス308の過去の解析結果を参照して、近くインフラストラクチャーの劣化による問題が表面化し得る解析結果(例えば、指標となるスコアが所定の閾値以上、劣化状態のレベルが所定レベル以上、など)が得られた位置を特定し、その位置を示す情報を生成することができる。また、指定位置情報送信部406は、特定された位置を中心に所定の範囲を示す情報を生成してもよい。
【0069】
指定位置情報送信部406は、S302の処理で生成された指定位置情報を車載装置200に送信する(S304)。指定位置情報送信部406は、予め定められた車載装置200に対して指定位置情報を送信してもよいし、ランダムにピックアップした車載装置200に対して指定位置情報を送信してもよい。また、指定位置情報送信部406は、車載装置200から得られる各車両の現在位置情報に基づいて、指定位置情報から所定の範囲内に位置する車両または指定位置情報が示す位置に向かっている車両などに搭載される車載装置200を特定し、その車載装置200に対して指定位置情報を送信してもよい。また、指定位置情報には、収集期間(すなわち、指定位置情報の有効期間)を示す情報が含まれていてもよい。なお、各車載装置200の宛先アドレスは、例えば、ストレージデバイス308などに予め登録されている。
【0070】
<車載装置200の動作例1>
次に、図9を用いて第2実施形態における車載装置200の処理の流れを説明する。以下の処理では、車載装置200が指定位置情報によって示される位置で集音部202を駆動させる処理の一例を説明する。
【0071】
指定位置情報取得部206は、指定位置情報送信部406から送信された指定位置情報を取得する(S402)。指定位置情報取得部206は、ここで取得した指定位置情報をメモリ106やストレージデバイス108等に記憶する。
【0072】
集音部202は、例えば所定の間隔でGPSモジュール1102から車両の現在位置情報を取得する(S404)。そして、集音部202は、S402の処理で取得した指定位置情報と比較し、所定の基準を満たすか否かを判定する(S406)。車両の現在位置情報によって示される位置が指定位置情報によって示される位置(又は範囲)に対して所定の基準を満たす場合(S406:YES)、集音部202は、集音動作(音データを生成し、当該音データと集音位置情報とを少なくとも対応付ける動作)を開始する(S408)。例えば、現在位置情報によって示される位置と指定位置情報によって示される位置(又は範囲)との距離が所定値以下である場合に、集音部202は、集音動作を開始することができる。この場合において、現在位置情報によって示される位置と指定位置情報によって示される位置(又は範囲)との距離は、単純な直線距離で算出されてもよいし、実際の経路上における距離で算出されてもよい。一方、車両の現在位置情報によって示される位置が指定位置情報によって示される位置(又は範囲)に対して所定の基準を満たす場合(S406:NO)、集音部202は、集音動作を開始しない、又は、集音動作を停止させる(S410)。例えば、集音部202は、現在位置情報によって示される位置と指定位置情報によって示される位置(又は範囲)との距離が所定の閾値以上である場合は、集音動作を開始しない。また、このときに既に集音動作を行っている場合には、集音部202は、集音動作を停止させる。
【0073】
なお、上述の集音動作によって生成される音データを送信する流れは、第1実施形態で説明した流れと同様である。送信部204は、例えば、集音部202が集音動作を開始した後でその集音動作を停止したタイミングに応じて、その間に生成された音データを情報処理装置400に送信することができる。また、集音部202は、集音動作を開始してからその集音動作を停止するまでの間に生成された音データを、即座に情報処理装置400に送信せずに、ストレージデバイス108等に一時的に蓄積しておいてもよい。この場合、送信部204は、情報処理装置400からの音データの送信要求や予め決められた音データの送信タイミングに応じて、ストレージデバイス108に蓄積された音データを送信してもよい。
【0074】
<車載装置200の動作例2>
次に、図10を用いて第2実施形態における車載装置200の処理の他の流れを説明する。以下の処理では、送信部204が、車載装置200が指定位置情報によって示される位置で収集された音データを選別して情報処理装置400に送信する処理の一例を説明する。
【0075】
指定位置情報取得部206は、指定位置情報送信部406から送信された指定位置情報を取得する(S502)。指定位置情報取得部206は、ここで取得した指定位置情報をメモリ106やストレージデバイス108等に記憶する。
【0076】
集音部202は、S502の指定位置情報の取得処理とは別に、走行中に発生する音(ロードノイズ)を収集して音データを生成する(S504)。このとき、集音部202は、例えばGPSモジュール1102から車両の現在位置情報を取得し、S504で生成された音データに対応付ける(S506)。S506で取得される現在位置情報は、音(ロードノイズ)を収集した位置を示す集音位置情報と呼ぶこともできる。ここで生成された音データは、ストレージデバイス108等に一旦蓄積されてもよいし、送信部204に直接渡されてもよい。以下では、音データがストレージデバイス108等に一旦蓄積された場合について説明する。
【0077】
集音部202によって生成された音データは、送信部204によって送信される。ここで、送信部204は、S502の処理でメモリ106やストレージデバイス108に記憶された指定位置情報を読み出す(S508)。そして、送信部204は、ストレージデバイス108等に蓄積された音データの中から、S508の処理で読み出した指定位置情報に対応する集音位置情報と対応付けられている音データを特定する(S510)。一例として、送信部204は、指定位置情報によって示される位置(又は範囲)との距離が所定値以下となる位置を示す現在位置情報が対応付けられている音データを特定する。そして、送信部204は、S510の処理で特定した音データを、情報処理装置400に対して送信する(S512)。情報処理装置400は、このように送信された音データを用いて、第1実施形態で説明したように、インフラストラクチャーの劣化状態を判断する処理を実行することができる。
【0078】
以上、本実施形態では、情報処理装置400で指定された位置に応じた音データが、車載装置200から送信される。情報処理装置400で指定される位置は、例えば、オペレータの操作入力や過去の解析結果に基づいて決定される。これにより、オペレータが重点的に確認したい位置での音データ、又は、過去の解析結果から劣化状態がある程度進んでいる位置での音データを選択的に収集し、解析を行うことが可能となる。
【0079】
[第3実施形態]
本実施形態は、以下の点を除いて、第1実施形態と同様の構成を有する。
【0080】
〔システム構成〕
図11は、第3実施形態における情報収集システム1のシステム構成を例示する図である。図11に示されるように、車載装置200と情報処理装置400とを含んで構成される。車載装置200と情報処理装置400は、ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。
【0081】
<車載装置200の機能構成>
本実施形態の車載装置200は、第1実施形態の構成に加えて、注意情報取得部208、および制御部210を更に備える。注意情報取得部208は、情報処理装置400(外部装置)から送信される注意情報を取得する。注意情報は、判断部404により「劣化した」と判断されたインフラストラクチャーの位置に関する情報を少なくとも含んでいる。制御部210は、注意情報取得部208により取得された注意情報に基づいて、車両500に搭載される様々な装置の動作を制御する。一例として、制御部210は、注意情報取得部208により取得された注意情報を用いて特定される位置において、車載装置200を搭載する車両500の乗員に対して注意喚起メッセージを提示するよう、図示しない表示装置または音声出力装置を制御する。
【0082】
<情報処理装置400の機能構成>
上述の各実施形態では、判断部404が、車載装置200を用いて収集されたロードノイズに基づいて、インフラストラクチャーの劣化状態を判断する流れを説明した。ここで、判断部404により「劣化している」と判断されたインフラストラクチャーの位置は、走行時に注意を要する位置、場合によっては、走行を避けることが好ましい位置と言える。すなわち、判断部404により「劣化している」と判断されたインフラストラクチャーの位置は、車載装置200を搭載する車両500の乗員に対する注意喚起メッセージを出力すべき位置の基準として利用できる。そこで、本実施形態の情報処理装置400は、第1実施形態の構成に加えて、注意情報送信部408を更に備える。
【0083】
注意情報送信部408は、判断部404によりインフラストラクチャーの劣化状態のレベルが所定レベル以上と判断された場合に、当該インフラストラクチャーの位置(劣化位置)に関する情報を含む注意情報を生成する。そして、注意情報送信部408は、生成した注意情報を車載装置200に送信する。注意情報送信部408は、上述の注意情報取得部208と対をなす処理部である。
【0084】
〔車載装置200のハードウエア構成〕
本実施形態の車載装置200は、第1実施形態と同様のハードウエア構成(例:図3)を有する。本実施形態において、ストレージデバイス108は、注意情報取得部208、および制御部210の機能を実現するためのプログラムモジュールを更に記憶している。プロセッサ104は、このプログラムモジュールをメモリ106に読み出して実行することで、注意情報取得部208、および制御部210の機能を更に実現する。
【0085】
〔情報処理装置400のハードウエア構成〕
本実施形態の情報処理装置400は、第1実施形態と同様のハードウエア構成(例:図4)を有する。本実施形態において、ストレージデバイス308は、注意情報送信部408の機能を実現するためのプログラムモジュールを更に記憶している。プロセッサ304は、このプログラムモジュールをメモリ306に読み出して実行することで、注意情報送信部408の機能を更に実現する。
【0086】
〔動作例〕
図12および図13を用いて、第3実施形態における処理の流れについて説明する。図12は、第3実施形態の情報処理装置400の処理の流れを例示するフローチャートである。図13は、第2実施形態の車載装置200の処理の流れを例示するフローチャートである。
【0087】
<情報処理装置400の動作例>
まず、図12を用いて第3実施形態における情報処理装置400の処理の流れを説明する。なお、本図のS602、S604、および、S610の処理は、それぞれ、図6のS202、S204、およびS206の処理と同様であるため、ここでは説明を割愛する。
【0088】
注意情報送信部408は、判断部404によりインフラストラクチャーの劣化状態のレベルが所定レベル以上に劣化していると判断された否かを判定する(S606)。インフラストラクチャーの劣化状態のレベルが所定レベル以上と判断された場合(S606:YES)、注意情報送信部408は、所定レベル以上に劣化していると判断されたインフラストラクチャーの位置に関する劣化位置情報を取得する。ここで所定レベル以上に劣化していると判断されたインフラストラクチャーの位置は、判断部404が当該インフラストラクチャーの劣化状態の判断を行うために解析したロードノイズの集音位置である。そして、注意情報送信部408は、取得した劣化位置情報を用いて、注意情報を生成する。一例として、注意情報送信部408は、取得した劣化位置情報と、注意喚起メッセージを示す情報と、を含む注意情報を生成する。例えば、注意情報送信部408は、判断部404によるインフラストラクチャーの劣化状態の判断結果(劣化の度合い)に応じた、注意喚起メッセージを選択することができる。注意喚起メッセージは、例えば、情報処理装置400のストレージデバイス308などに記憶されている。そして、注意情報送信部408は、生成した注意情報を車載装置200に送信する(S608)。そしてS610に進み、判断部404は、インフラストラクチャーの劣化状態の解析結果を、所定の記憶部に格納する。インフラストラクチャーの劣化状態のレベルが所定レベル以上と判断されなかった場合(S606:NO)、注意情報の送信は行われずS610に進み、判断部404は、インフラストラクチャーの劣化状態の解析結果を、所定の記憶部に格納する。
【0089】
<車載装置200の動作例>
次に、図13を用いて第3実施形態における車載装置200の処理の流れを説明する。以下の処理では、車載装置200が注意情報によって示される位置で注意喚メッセージを提示する処理の一例を説明する。
【0090】
注意情報取得部208は、注意情報送信部408から送信された注意情報を受信したかを判定する(S702)。注意情報を受信したと判定された場合(S702:YES)、注意情報取得部208は、取得した注意情報に含まれる劣化位置情報および注意喚起メッセージを、メモリ106やストレージデバイス108等に記憶する(S704)。
【0091】
続いて、制御部210は、注意情報によって示される位置に接近したか否かを判定する(S706)。例えば、制御部210は、GPSモジュール1102から取得される車両の現在位置情報と、S704の処理で記憶した劣化位置情報とを比較し、所定レベル以上に劣化したインフラストラクチャーの位置に車両が接近したかを判定することができる。具体的には、制御部210は、車両の現在位置情報によって示される位置が劣化位置情報によって示される位置(又は範囲)に対して所定の基準(例えば、“両者の差分が所定の閾値以下”など)を満たすか否かを判定することで、劣化位置情報によって示される位置への接近を判定することができる。劣化したインフラストラクチャーの位置に車両が接近したと判定された場合(S706:YES)、制御部210は、S704の処理で記憶した注意喚起メッセージを提示する(S708)。ここで、注意喚起メッセージは、例えば、「この先の路面状態にご注意ください。」といった内容であり、表示や音声の形態で提示される。
【0092】
[第3実施形態の変形例]
本実施形態の動作は、上述した例に限定されない。
【0093】
例えば、情報処理装置400は、注意喚起メッセージを含まない注意情報を送信してもよい。この場合、注意情報を受信した車載装置200は、車両が所定レベル以上に劣化したインフラストラクチャーの位置に接近した際に、車載装置200側で予め設定された注意喚起メッセージや警告音などを提示する。この注意喚起メッセージや警告音は、例えば、車載装置200のストレージデバイス108などに予め記憶されている。また例えば、注意喚起メッセージや警告音が車載装置200側に記憶されている場合、情報処理装置400は、劣化位置情報に加え、注意喚起メッセージまたは警告音を識別するための識別情報を含む注意情報を生成し、車載装置200に送信してもよい。この場合、制御部210は、情報処理装置400から送信された注意情報に含まれる識別情報に基づいて、出力すべき注意喚起メッセージまたは警告音を識別することができる。
【0094】
また例えば、制御部210は、注意情報を受信した場合に注意喚起メッセージを提示することに代えて、車両の走行中の安全に貢献する他の処理を行うようにしてもよい。
【0095】
まず、車載装置200を搭載する車両が自動運転車両であり、公知の自動運転制御技術により自動走行が可能である場合、制御部210は、劣化したインフラストラクチャーの位置に自動運転車両が接近した際に、当該劣化したインフラストラクチャーの位置を避けて通行するように自動運転車両を自動操舵させてもよい。例えば、車両が自動走行中であり、劣化したインフラストラクチャーの位置が片側2車線道路のうちの1車線であった場合、制御部210は、劣化したインフラストラクチャーが存在しない方の車線を通行するように自動運転車両を制御する。具体的には、制御部210は、取得した注意情報に含まれる劣化位置情報に基づく劣化したインフラストラクチャーの位置を、走行回避地点として自動運転車両の自動運転制御装置に設定させる。自動運転制御装置は、走行回避地点を回避するような走行軌道を計算し、自動運転車両の操舵を制御する。自動運転制御装置は、走行回避地点を回避する走行軌道が見つからない場合に、自動運転車両の走行速度を減速させて走行回避地点を通行するようにしてもよい。
【0096】
あるいは、車載装置200を実現する計算機100がナビゲーション装置である場合、制御部210は、当該ナビゲーション装置を、目的地までの経路を探索する際、取得した注意情報に含まれる劣化位置情報に基づく劣化したインフラストラクチャーの位置を迂回する経路を探索し、これを推奨経路として図示しない表示部に提示するように制御してもよい。このように第3実施形態では、車載装置200は、車両の走行中の安全に貢献する各種処理を実行することができる。
【0097】
なお、ここまで、情報処理装置400が、インフラストラクチャーの劣化状態のレベルが所定レベル以上と判断した場合に、注意情報を、図に例示されるような車載装置200に送信する例を説明したが、情報処理装置400が送信する注意情報の送信先は、図に例示されるような車載装置200に限定されない。例えば、情報処理装置400は、ロードノイズを集音して情報処理装置400に送信する機能を備えず、注意情報取得部208、および制御部210を備える車載装置に対して注意情報を送信してもよい。また、情報処理装置400は、注意情報取得部208を備える車載装置を搭載するインフラストラクチャー整備用の車両に対して注意情報を送信するようにしてもよい。
【0098】
以上、本実施形態では、集音されたロードノイズの解析結果に基づいてインフラストラクチャーの劣化状態のレベルが所定レベル以上と判断された場合に、当該インフラストラクチャーの位置に関する情報を含む注意情報を、複数の車載装置に送信する。注意情報を受信した車載装置は、劣化したインフラストラクチャーの位置に車両が接近した場合に、車両の乗員に注意を促すための情報を提示する。これにより、劣化したインフラストラクチャーの位置に接近する車両に対して、事前に注意喚起を促すことが可能となる。
【0099】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記各実施形態の組み合わせ、又は上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0100】
上記の実施形態の一部又は全部は、特に限定されないが、例えば以下の付記のようにも記載され得る。
1−1.
車両の走行時に発生する音を拾う集音部と、
前記集音部を用いて拾った音を周波数フィルタに通し、所定の周波数帯域の音を抽出するフィルタ部と、
前記所定の周波数帯域の音を、当該音を拾った位置を示す集音位置情報と対応付けて、外部装置に送信する送信部と、
を備える車載装置。
1−2.
前記所定の周波数帯域は1kHz以下の帯域である、
1−1.に記載の車載装置。
1−3.
前記車載装置を前記車両に取り付けたとき、前記集音部が前記車両の下部の路面に向くように構成されている支持部材を更に備える、
1−1.または1−2.に記載の車載装置。
1−4.
前記車載装置は、前記車両の外周部の下面に取り付け可能である、
1−1.〜1−3.のいずれか1つに記載の車載装置。
1−5.
コンピュータによって実行される情報収集方法であって、
車両の走行時に発生する音を拾う集音工程と、
前記集音工程で拾った音を周波数フィルタに通して所定の周波数帯域の音を抽出する工程と、
前記所定の周波数帯域の音を外部装置に送信する送信工程と、
を有する情報収集方法。
1−6.
コンピュータを、
車両の走行時に発生する音を拾う集音部、
前記集音部で拾った音を周波数フィルタに通して所定の周波数帯域の音を抽出するフィルタ部、及び、
前記所定の周波数帯域の音を外部装置に送信する送信部、
として機能させるためのプログラム。
2−1.
車載装置によって集音されたロードノイズを、当該ロードノイズの集音位置を示す集音位置情報と対応付けて、前記車載装置から取得する取得部と、
前記集音位置情報によって示される位置のインフラストラクチャーの劣化状態を、当該集音位置情報と対応付けられている前記ロードノイズを解析することによって判断する判断部と、
前記判断部による解析結果の履歴データに基づいて指定位置情報を生成し、前記車載装置に送信する指定位置送信部と、
を備える情報処理装置。
2−2.
前記取得部は、前記車載装置から、前記ロードノイズの集音時刻を示す時刻情報を更に取得し、
前記判断部は、前記時刻情報に基づいて前記ロードノイズを分類し、前記時刻情報に基づく分類毎に前記ロードノイズを解析する、
2−1.に記載の情報処理装置。
2−3.
前記取得部は、前記車載装置から、前記ロードノイズの集音時の環境情報を更に取得し、
前記判断部は、前記環境情報に基づいて前記ロードノイズを分類し、前記環境情報に基づく分類毎に前記ロードノイズを解析する、
2−1.または2−2.に記載の情報処理装置。
2−4.
前記取得部は、前記車載装置から、当該車載装置が配置されている車両の車種を示す車種情報を更に取得し、
前記判断部は、前記車種情報に基づいて前記ロードノイズを分類し、前記車種情報に基づく分類毎に前記ロードノイズを解析する、
2−1.〜2−3.のいずれか1つに記載の情報処理装置。
2−5.
前記判断部は、特定の時間帯における前記ロードノイズの解析結果が、他の時間帯における前記ロードノイズの解析結果と異なる場合、前記インフラストラクチャーの劣化状態を判断する要素から除外する、
2−1.〜2−4.のいずれか1つに記載の情報処理装置。
2−6.
前記判断部は、基準ノイズと前記ロードノイズとの対比結果を用いて、前記インフラストラクチャーの劣化状態を判断する、
2−1.〜2−5.のいずれか1つに記載の情報処理装置。
2−7.
前記判断部は、前記ロードノイズよりも過去に集音されたロードノイズであって、前記集音位置が等しい前記過去に集音されたロードノイズを、前記基準ノイズとして用いる、
2−6.に記載の情報処理装置。
2−8.
前記判断部は、前記ロードノイズと、当該ロードノイズよりも第1の時間前に集音された第1の過去のロードノイズとを比較すると共に、前記ロードノイズと、前記第1の時間よりも前の時間である第2の時間前に集音された第2の過去のロードノイズとを比較することによって、前記インフラストラクチャーの劣化状態を判断する、
2−7.に記載の情報処理装置。
2−9.
前記判断部により前記インフラストラクチャーの劣化状態が所定のレベルより劣化していると判断された場合に、前記インフラストラクチャーの位置に関する情報を含む注意情報を、複数の車両の車載装置に送信する注意情報送信部を更に備える、
2−1.〜2−8.のいずれか1つに記載の情報処理装置。
2−10.
情報処理装置によって実行されるインフラストラクチャーの劣化判断方法であって、
車載装置によって集音されたロードノイズを、当該ロードノイズの集音位置を示す集音位置情報と対応付けて、前記車載装置から取得する取得工程と、
前記集音位置情報によって示される位置のインフラストラクチャーの劣化状態を、当該集音位置情報と対応付けられている前記ロードノイズを解析することによって判断する判断工程と、
前記判断工程による解析結果の履歴データに基づいて指定位置情報を生成し、前記車載装置に送信する指定位置送信工程と、
を有するインフラストラクチャーの劣化判断方法。
2−11.
コンピュータを、
車載装置によって集音されたロードノイズを、当該ロードノイズの集音位置を示す集音位置情報と対応付けて、前記車載装置から取得する取得手段、
前記集音位置情報によって示される位置のインフラストラクチャーの劣化状態を、当該集音位置情報と対応付けられている前記ロードノイズを解析することによって判断する判断手段、及び、
前記判断手段による解析結果の履歴データに基づいて指定位置情報を生成し、前記車載装置に送信する指定位置送信手段、
として機能させるためのプログラム。
【0101】
この出願は、2017年2月28日に出願された日本出願特願2017−036694号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
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