特許第6789480号(P6789480)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6789480硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6789480
(24)【登録日】2020年11月6日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備
(51)【国際特許分類】
   G01N 5/04 20060101AFI20201116BHJP
   F16K 31/54 20060101ALI20201116BHJP
【FI】
   G01N5/04 A
   F16K31/54
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-5419(P2020-5419)
(22)【出願日】2020年1月16日
【審査請求日】2020年6月11日
(31)【優先権主張番号】201910928614.9
(32)【優先日】2019年9月28日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519149180
【氏名又は名称】杭州力松電子科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】陳彩橋
【審査官】 野田 華代
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−053740(JP,A)
【文献】 特開2000−234992(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第106323890(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第101762567(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 5/00−9/36
F16K 31/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備であって、外殻を含み、前記外殻の中には作動空間が設置され、前記作動空間の上側内壁には第一伝動軸が回転可能に連結され、前記第一伝動軸には回転方向を選ぶ一方向軸受が設置され、前記第一伝動軸には前記一方向軸受の下側に位置する反応部品が設置され、前記反応部品は前記第一伝動軸に設置された固定棒と、前記固定棒に設置された固定ブロックと、前記第一伝動軸と回転可能に連結された回転棒と、前記回転棒に設置された回転ブロックとを含み、前記回転ブロックと前記固定ブロックとが反応容器に組み合わせ、前記第一伝動軸の間欠的な回転により前記固定棒と前記回転棒とが溶液の反応を加速でき、前記第一伝動軸には前記固定棒の上側に位置する支持枠が設置され、前記支持枠には制御部品が設置され、前記制御部品は前記支持枠に設置された電磁石と、前記回転ブロックに設置された磁石と、前記作動空間の後ろ側内壁とスライド可能に連結された調整ラックとを含み、前記電磁石の磁性を変えることで、前記磁石と前記調整ラックとを前記電磁石に接近させる又は離れさせることができ、制御機能を実現し、前記支持枠の上端には洗浄容器が設置され、前記作動空間の上側内壁には前記作動空間の上内壁に設けられたモータの左後側に位置する第二伝動軸が回転可能に連結され、前記第二伝動軸の下端には制御弁歯車が設置され、前記作動空間の中には液体に制御機能を果たす三つの液体制御装置が設置され、三つの前記液体制御装置のうち二つの前記液体制御装置が前記制御弁歯車の左右両側に対称に設置され、もう一つが前記洗浄容器の右側に位置し、前記作動空間の後側内壁には予備容器が設置され、前記作動空間の後ろ側内壁には前記予備容器の右側に位置する濾過容器が設置され、前記作動空間の後ろ側内壁には板変え部品が設置され、前記板変え部品は前記作動空間の後側内壁にスライド可能に連結された押し動かしラックと、前記予備容器とスライド可能に連結され且つ前記押し動かしラックと当接した濾過板とを含み、前記押し動かしラックが右方へ移動すると、前記濾過板が右方へ押し動かされ、板が変えられることができ、前記板変え部品の上側には部品間に伝動機能を果たす伝動部品が設置され、前記作動空間の後ろ側内壁には測量部品が設置され、前記測量部品は前記作動空間の後ろ側内壁とスライド可能に連結されたスライダと、前記スライダの上側に設置された計量板と、前記計量板と前記作動空間の下側内壁との間に連結されたばねとを含むことを特徴とする硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備。
【請求項2】
前記回転ブロックと前記固定ブロックとにより構成された反応容器の内部には溶液反応のための反応空間が設置され、前記洗浄容器の中には蒸留水を収納する蒸留水空間が設置され、前記予備容器の中には予備空間が設置され、前記濾過容器の中には濾過空間が設置され、前記濾過空間の内壁には沈殿物を乾燥させる加熱板が設置され、前記濾過空間と外部とが下水管によって連結されていることを特徴とする請求項1に記載の硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備。
【請求項3】
前記一方向軸受は、前記第一伝動軸と回転可能に連結された軸受箱を含み、前記軸受箱には止めブロックが六つ環状に配列され、前記軸受箱には前記止めブロックと当接できる止め棒が回転可能に連結され、前記止め棒と前記軸受箱との間には軸受ばねが連結され、前記軸受箱の中には回転空間が設置され、前記回転空間の中には前記第一伝動軸と固定的に連結されたスラスト歯が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備。
【請求項4】
前記制御部品は、前記支持枠に設置された調整スライド道を含み、前記調整スライド道と前記調整ラックとがスライド可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備。
【請求項5】
前記制御弁歯車の左右両側に位置する二つの前記液体制御装置は、前記作動空間の後ろ側内壁に設置された弁棒外殻を含み、前記弁棒外殻の中には弁空間が設置され、前記弁空間の上側内壁には弁棒が回転可能に連結され、前記弁棒の上端には弁体歯車が設置され、前記弁体歯車の直径を前記制御弁歯車の直径の二分の一にすることで、伝動を秩序的に行うことを保証し、前記弁棒の下端には弁玉が設置され、前記弁玉の中には貫穴が設置され、前記洗浄容器の右側に位置する液体制御装置は、前記支持枠に固定的に設置された弁体外殻を含み、前記弁体外殻の中には弁空間が設置され、前記弁空間の右側内壁には弁棒が回転可能に連結され、前記弁棒の右端には前記調整ラックと噛み合った前記弁体歯車が設置され、前記弁棒の左端には前記弁玉が設置され、前記弁玉の中には前記貫穴が設置されていることを特徴とする請求項2に記載の硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備。
【請求項6】
前記制御弁歯車の左右両側に位置する二つの前記弁棒外殻と外部とが溶液入管により連通され、且つ前記弁棒外殻と反応空間とが溶液排出管により連結され、前記洗浄容器の右側に位置する前記弁棒外殻と前記蒸留水空間との間には進水管が連結され、前記弁棒外殻と前記反応空間との間には排水管が連結されていることを特徴とする請求項5に記載の硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備。
【請求項7】
前記板変え部品は、前記作動空間の前側内壁に回転可能に連結された第三伝動軸を含み、前記第三伝動軸には前記押し動かしラックと噛み合った主動歯車が設置され、前記作動空間の前側内壁には第四伝動軸が回転可能に連結され、前記第四伝動軸には前記押し動かしラックと噛み合った副歯車が設置され、前記副歯車と前記主動歯車とが噛み合うことができることを特徴とする請求項1に記載の硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備。
【請求項8】
前記伝動部品は、前記作動空間の上側内壁に回転可能に連結され且つ前記第二伝動軸の左側に位置する第五伝動軸を含み、前記第五伝動軸には第一副プーリが設置され、前記第一副プーリと前記一方向軸受との間にはベルトが連結され、前記第五伝動軸の下端には対称傘歯車が設置され、前記対称傘歯車の直径を前記傘歯車の直径の四倍にすることで、秩序的な伝動を保証でき、前記第三伝動軸には前記対称傘歯車と噛み合った傘歯車が設置されていることを特徴とする請求項7に記載の硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備。
【請求項9】
前記第二伝動軸には第二副プーリが設置され、前記第二副プーリが前記一方向軸受の左後側に位置することを特徴とする請求項1に記載の硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備。
【請求項10】
前記測量部品は、前記作動空間の後ろ側内壁に設置されたスライド道を含み、前記スライド道と前記スライダとがスライド可能に連結され、前記計量板の右側端面には指針が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は溶液濃度の測量技術分野に関し、具体的には硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備に関する。
【背景技術】
【0002】
硫酸塩は実験にありふれた反応生成物であり、硫酸塩溶液の濃度により反応程度や反応原理など一連のデータを分析することがよくある。一般に重量法で硫酸塩溶液の濃度を測量するのであり、しかし現在、人力に頼る場合が多いため、誤差が避けられない。本願発明は上記問題を解決できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第101762567号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:
現在、人力に頼って硫酸塩溶液の濃度を測量する場合が多いため、誤差が避けられない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備であって、外殻を含み、前記外殻の中には作動空間が設置され、前記作動空間の上側内壁には第一伝動軸が回転可能に連結され、前記第一伝動軸には回転方向を選ぶ一方向軸受が設置され、前記第一伝動軸には前記一方向軸受の下側に位置する反応部品が設置され、前記反応部品は前記第一伝動軸に設置された固定棒と、前記固定棒に設置された固定ブロックと、前記第一伝動軸と回転可能に連結された回転棒と、前記回転棒に設置された回転ブロックとを含み、前記回転ブロックと前記固定ブロックとが反応容器に組み合わせ、前記第一伝動軸の間欠的な回転により前記固定棒と前記回転棒とが溶液の反応を加速でき、前記第一伝動軸には前記固定棒の上側に位置する支持枠が設置され、前記支持枠には制御部品が設置され、前記制御部品は前記支持枠に設置された電磁石と、前記回転ブロックに設置された磁石と、前記作動空間の後ろ側内壁とスライド可能に連結された調整ラックとを含み、前記電磁石の磁性を変えることで、前記磁石と前記調整ラックとを前記電磁石に接近させる又は離れさせることができ、制御機能を実現し、前記支持枠の上端には洗浄容器が設置され、前記作動空間の上側内壁には前記作動空間の上内壁に設けられたモータの左後側に位置する第二伝動軸が回転可能に連結され、前記第二伝動軸の下端には制御弁歯車が設置され、前記作動空間の中には液体に制御機能を果たす三つの液体制御装置が設置され、三つの前記液体制御装置のうち二つの前記液体制御装置が前記制御弁歯車の左右両側に対称に設置され、もう一つが前記洗浄容器の右側に位置し、前記作動空間の後側内壁には予備容器が設置され、前記作動空間の後ろ側内壁には前記予備容器の右側に位置する濾過容器が設置され、前記作動空間の後ろ側内壁には板変え部品が設置され、前記板変え部品は前記作動空間の後側内壁にスライド可能に連結された押し動かしラックと、前記予備容器とスライド可能に連結され且つ前記押し動かしラックと当接した濾過板とを含み、前記押し動かしラックが右方へ移動すると、前記濾過板が右方へ押し動かされ、板が変えられることができ、前記板変え部品の上側には部品間に伝動機能を果たす伝動部品が設置され、前記作動空間の後ろ側内壁には測量部品が設置され、前記測量部品は前記作動空間の後ろ側内壁とスライド可能に連結されたスライダと、前記スライダの上側に設置された計量板と、前記計量板と前記作動空間の下側内壁との間に連結されたばねとを含む。
【0006】
有益的に、前記回転ブロックと前記固定ブロックとにより構成された反応容器の内部には溶液反応のための反応空間が設置され、前記洗浄容器の中には蒸留水を収納する蒸留水空間が設置され、前記予備容器の中には予備空間が設置され、前記濾過容器の中には濾過空間が設置され、前記濾過空間の内壁には沈殿物を乾燥させる加熱板が設置され、前記濾過空間と外部とが下水管によって連結されている。
【0007】
有益的には、前記一方向軸受は、前記第一伝動軸と回転可能に連結された軸受箱を含み、前記軸受箱には止めブロックが六つ環状に配列され、前記軸受箱には前記止めブロックと当接できる止め棒が回転可能に連結され、前記止め棒と前記軸受箱との間には軸受ばねが連結され、前記軸受箱の中には回転空間が設置され、前記回転空間の中には前記第一伝動軸と固定的に連結されたスラスト歯が設置されている。
【0008】
有益的には、前記制御部品は、前記支持枠に設置された調整スライド道を含み、前記調整スライド道と前記調整ラックとがスライド可能に連結されている。
【0009】
前記制御弁歯車の左右両側に位置する二つの前記液体制御装置は、前記作動空間の後ろ側内壁に設置された弁棒外殻を含み、前記弁棒外殻の中には弁空間が設置され、前記弁空間の上側内壁には弁棒が回転可能に連結され、前記弁棒の上端には弁体歯車が設置され、前記弁体歯車の直径を前記制御弁歯車の直径の二分の一にすることで、伝動を秩序的に行うことを保証し、前記弁棒の下端には弁玉が設置され、前記弁玉の中には貫穴が設置され、前記洗浄容器の右側に位置する液体制御装置は、前記支持枠に固定的に設置された弁体外殻を含み、前記弁体外殻の中には弁空間が設置され、前記弁空間の右側内壁には弁棒が回転可能に連結され、前記弁棒の右端には前記調整ラックと噛み合った前記弁体歯車が設置され、前記弁棒の左端には前記弁玉が設置され、前記弁玉の中には前記貫穴が設置されている。
【0010】
前記制御弁歯車の左右両側に位置する二つの前記弁棒外殻と外部とが溶液入管により連通され、且つ前記弁棒外殻と反応空間とが溶液排出管により連結され、前記洗浄容器の右側に位置する前記弁棒外殻と前記蒸留水空間との間には進水管が連結され、前記弁棒外殻と前記反応空間との間には排水管が連結されている。
【0011】
前記板変え部品は、前記作動空間の前側内壁に回転可能に連結された第三伝動軸を含み、前記第三伝動軸には前記押し動かしラックと噛み合った主動歯車が設置され、前記作動空間の前側内壁には第四伝動軸が回転可能に連結され、前記第四伝動軸には前記押し動かしラックと噛み合った副歯車が設置され、前記副歯車と前記主動歯車とが噛み合うことができる。
【0012】
前記伝動部品は、前記作動空間の上側内壁に回転可能に連結され且つ前記第二伝動軸の左側に位置する第五伝動軸を含み、前記第五伝動軸には第一副プーリが設置され、前記第一副プーリと前記一方向軸受との間にはベルトが連結され、前記第五伝動軸の下端には対称傘歯車が設置され、前記対称傘歯車の直径を前記傘歯車の直径の四倍にすることで、秩序的な伝動を保証でき、前記第三伝動軸には前記対称傘歯車と噛み合った傘歯車が設置されている。
【0013】
前記第二伝動軸には第二副プーリが設置され、前記第二副プーリが前記一方向軸受の左後側に位置する。
【0014】
前記測量部品は、前記作動空間の後ろ側内壁に設置されたスライド道を含み、前記スライド道と前記スライダとがスライド可能に連結され、前記計量板の右側端面には指針が設置されている。
【発明の効果】
【0015】
本願発明の有益効果は:本願発明は一方向軸受を採用することで異なる部品間の移動を隔て、電磁石を採用することで、溶液を捨てることと洗浄工程を同時に行い、沈殿物のきれいさを保証し、電熱板を採用することで、沈殿物の乾燥を保証し実験結果への影響を減らし、液体制御装置を採用することで、試験溶液を自動的に入れることができ、人力による測量から生じる誤差が測量に影響する現状を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
下記に図1〜5をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0017】
図1図1は本願発明の全体構成図
図2図2図1におけるA―A方向の構成図
図3図3図1におけるBの構成拡大図
図4図4図1における一方向軸受の構成図
図5図5図1における弁体歯車の構成図
【発明を実施するための形態】
【0018】
硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備であって、主に硫酸液溶液の濃度測量に用いられ、下記に明細書図面と合わせて詳しく説明する:
【0019】
硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備であって、外殻11を含み、前記外殻11の中には作動空間12が設置され、前記作動空間12の上側内壁には第一伝動軸43が回転可能に連結され、前記第一伝動軸43には回転方向を選ぶ一方向軸受901が設置され、前記第一伝動軸43には前記一方向軸受901の下側に位置する反応部品902が設置され、前記反応部品902は前記第一伝動軸43に設置された固定棒65と、前記固定棒65に設置された固定ブロック14と、前記第一伝動軸43と回転可能に連結された回転棒64と、前記回転棒64に設置された回転ブロック33とを含み、前記回転ブロック33と前記固定ブロック14とが反応容器に組み合わせ、前記第一伝動軸43の間欠的な回転により前記固定棒65と前記回転棒64とが溶液の反応を加速でき、前記第一伝動軸43には前記固定棒65の上側に位置する支持枠36が設置され、前記支持枠36には制御部品903が設置され、前記制御部品903は前記支持枠36に設置された電磁石35と、前記回転ブロック33に設置された磁石34と、前記作動空間12の後ろ側内壁とスライド可能に連結された調整ラック37とを含み、前記電磁石35の磁性を変えることで、前記磁石34と前記調整ラック37とを前記電磁石35に接近させる又は離れさせることができ、制御機能を実現し、前記支持枠36の上端には洗浄容器40が設置され、前記作動空間12の上側内壁には前記作動空間12の上内壁に設けられたモータ42の左後側に位置する第二伝動軸44が回転可能に連結され、前記第二伝動軸44の下端には制御弁歯車62が設置され、前記作動空間12の中には液体に制御機能を果たす三つの液体制御装置904が設置され、三つの前記液体制御装置904のうち二つの前記液体制御装置904が前記制御弁歯車62の左右両側に対称に設置され、もう一つが前記洗浄容器40の右側に位置し、前記作動空間12の後側内壁には予備容器21が設置され、前記作動空間12の後ろ側内壁には前記予備容器21の右側に位置する濾過容器23が設置され、前記作動空間12の後ろ側内壁には板変え部品905が設置され、前記板変え部品905は前記作動空間12の後側内壁にスライド可能に連結された押し動かしラック16と、前記予備容器21とスライド可能に連結され且つ前記押し動かしラック16と当接した濾過板22とを含み、前記押し動かしラック16が右方へ移動すると、前記濾過板22が右方へ押し動かされ、板が変えられることができ、前記板変え部品905の上側には部品間に伝動機能を果たす伝動部品906が設置され、前記作動空間12の後ろ側内壁には測量部品907が設置され、前記測量部品907は前記作動空間12の後ろ側内壁とスライド可能に連結されたスライダ26と、前記スライダ26の上側に設置された計量板28と、前記計量板28と前記作動空間12の下側内壁との間に連結されたばね27とを含み、異なる前記濾過板22と前記濾過板22に付着する沈殿物の総重量や、前記計量板28の異なる高さにより、前記ばね27の圧縮量を変えることで、硫酸根の含有量を判断できる。
【0020】
有益的には、前記回転ブロック33と前記固定ブロック14とにより構成された反応容器の内部には溶液反応のための反応空間69が設置され、前記洗浄容器40の中には蒸留水を収納する蒸留水空間41が設置され、前記予備容器21の中には予備空間20が設置され、前記濾過容器23の中には濾過空間32が設置され、前記濾過空間32の内壁には沈殿物を乾燥させる加熱板31が設置され、前記濾過空間32と外部とが下水管24によって連結されている。
【0021】
有益的には、前記一方向軸受901は、前記第一伝動軸43と回転可能に連結された軸受箱49を含み、前記軸受箱49には止めブロック48が六つ環状に配列され、前記軸受箱49には前記止めブロック48と当接できる止め棒50が回転可能に連結され、前記止め棒50と前記軸受箱49との間には軸受ばね52が連結され、前記軸受箱49の中には回転空間51が設置され、前記回転空間51の中には前記第一伝動軸43と固定的に連結されたスラスト歯39が設置され、前記スラスト歯39が時計回りに回転すると、前記軸受箱49が連動して時計回りに回転し、前記スラスト歯39が反時計回りに回転すると、前記軸受ばね52が圧縮される。
【0022】
有益的には、前記制御部品903は、前記支持枠36に設置された調整スライド道38を含み、前記調整スライド道38と前記調整ラック37とがスライド可能に連結されている。
【0023】
有益的には、前記制御弁歯車62の左右両側に位置する二つの前記液体制御装置904は、前記作動空間12の後ろ側内壁に設置された弁棒外殻57を含み、前記弁棒外殻57の中には弁空間60が設置され、前記弁空間60の上側内壁には弁棒56が回転可能に連結され、前記弁棒56の上端には弁体歯車55が設置され、前記弁体歯車55の直径を前記制御弁歯車62の直径の二分の一にすることで、伝動を秩序的に行うことを保証し、前記弁棒56の下端には弁玉58が設置され、前記弁玉58の中には貫穴59が設置され、前記洗浄容器40の右側に位置する液体制御装置904は、前記支持枠36に固定的に設置された弁体外殻57を含み、前記弁体外殻57の中には弁空間60が設置され、前記弁空間60の右側内壁には弁棒56が回転可能に連結され、前記弁棒56の右端には前記調整ラック37と噛み合った前記弁体歯車55が設置され、前記弁棒56の左端には前記弁玉58が設置され、前記弁玉58の中には前記貫穴59が設置され、貫穴59の方向を変えることで、液体に対する制御機能を果たせる。
【0024】
有益的には、前記制御弁歯車62の左右両側に位置する二つの前記弁棒外殻57と外部とが溶液入管46により連通され、且つ前記弁棒外殻57と反応空間69とが溶液排出管61により連結され、前記洗浄容器40の右側に位置する前記弁棒外殻57と前記蒸留水空間41との間には進水管67が連結され、前記弁棒外殻57と前記反応空間69との間には排水管68が連結されている。
【0025】
有益的には、前記板変え部品905は、前記作動空間12の前側内壁に回転可能に連結された第三伝動軸54を含み、前記第三伝動軸54には前記押し動かしラック16と噛み合った主動歯車17が設置され、前記作動空間12の前側内壁には第四伝動軸53が回転可能に連結され、前記第四伝動軸53には前記押し動かしラック16と噛み合った副歯車19が設置され、前記副歯車19と前記主動歯車17とが噛み合うことができ、時計回りに回転している前記主動歯車17と前記押し動かしラック16とが噛み合うと、前記押し動かしラック16が連動して右方に移動し、時計回りに回転している前記主動歯車17が前記副歯車19と噛み合うと、前記副歯車19が前記押し動かしラック16を左方へ移動連動させ、これで前記押し動かしラック16を左右に往復に移動させることができる。
【0026】
有益的には、前記伝動部品906は、前記作動空間12の上側内壁に回転可能に連結され且つ前記第二伝動軸44の左側に位置する第五伝動軸13を含み、前記第五伝動軸13には第一副プーリ63が設置され、前記第一副プーリ63と前記一方向軸受901との間にはベルト47が連結され、前記第五伝動軸13の下端には対称傘歯車18が設置され、前記対称傘歯車18の直径を前記傘歯車66の直径の四倍にすることで、秩序的な伝動を保証でき、前記第三伝動軸54には前記対称傘歯車18と噛み合った傘歯車66が設置されている。
【0027】
有益的には、前記第二伝動軸44には第二副プーリ45が設置され、前記第二副プーリ45が前記一方向軸受901の左後側に位置することで、各プーリ同士の間における前記ベルト47の張力を保証し、伝動を正常に行う。
【0028】
有益的には、前記測量部品907は、前記作動空間12の後ろ側内壁に設置されたスライド道25を含み、前記スライド道25と前記スライダ26とがスライド可能に連結され、前記計量板28の右側端面には指針29が設置され、前記作動空間12の前側内壁にはスケール30が設置され、前記指針29が前記スケール30におけるメモリを指しており、指されているところは硫酸塩溶液の濃度である。
【0029】
図1〜5と合わせて本願発明の使用手順を説明する:
初期状態のとき、制御弁歯車62の左右両側に対称に設置された二つの液体制御装置904の中の貫穴59が左右の導水管と連通しなく、蒸留水空間41の右側に設置された液体制御装置904の中に貫穴59が上下の導水管と連通しなく、電磁石35と磁石34の磁性が逆であり、回転ブロック33と固定ブロック14とが当接して反応容器に形成する。
左側の溶液入管46を検測待の硫酸塩溶液に入れ、右側の溶液入管46の中に飽和塩化バリウムと希塩酸の混合溶液を入れた後、モータ42を起動し、第一伝動軸43が反時計回りに回転して順次に一方向軸受901とベルト47と第二副プーリ45と第二伝動軸44とにより制御弁歯車62を反時計回りに四十五度回転連動させ、左側の弁体歯車55と左側の弁棒56と左側の弁玉58とにより左側の貫穴59が連動して左右両側の導水管と連通し、検測待の硫酸塩溶液が左側の溶液入管46と貫穴59と左側の溶液排出管61とを経由して反応空間69の中に入り、したがって右側の弁体歯車55と右側の弁棒56と右側の弁玉58が右側の貫穴59を連動させて左右両側の導水管と連通させ、飽和塩化バリウムと希塩酸の混合溶液が右側の溶液入管46と貫穴59と右側の溶液排出管61とを経由して反応空間68の中に入ったとき、モータ42を止め、五秒間後溶液が指定量に達した後にモータ42を起動し、したがって第一伝動軸43が反時計回りに回転して順次に一方向軸受901とベルト47と第二副プーリ45と第二伝動軸44とにより制御弁歯車62を反時計回りに四十五度回転連動させ、左側の弁体歯車55と左側の弁棒56と左側の弁玉58とが左側の貫穴59を連動させて左右両側の導水管と連通させなく、右側の弁体歯車55と右側の弁棒56と右側の弁玉58が右側の貫穴59を連動させて左右両側の導水管と連通させなく、このときモータ42を止め、電磁石35の磁性を変え、磁石34が電磁石35に密着し、磁石34が回転して回転ブロック33を回転連動させて固定ブロック14と離れさせ、反応空間69の中の沈殿物と溶液が濾過空間32の中に入ると同時に、調整ラック37が電磁石35に近づき、洗浄容器40の右側の弁体歯車55が洗浄容器40の右側の弁棒56と、洗浄容器40の右側の貫穴59とを連動させて左右の導水管と連通させ、蒸留水空間41の中の蒸留水が進水管67と貫穴59と排水管68とを経由して反応空間69の中に入って反応空間69の内壁に付着する沈殿物と濾過板22の中の沈殿物を洗い流し、沈殿物を洗浄完了後、電磁石35の磁性が初期状態まで戻り、蒸留水が流れ出なくなり、且つ反応空間69が初期状態に戻り、このとき加熱板31を起動し、濾過板22に付着する沈殿物を乾燥させ、三分間後加熱板31を閉じ、このときモータ42を逆転させることで、第一伝動軸43が時計回りに回転して固定棒65と回転棒64とにより混合溶液をかき回し、反応を加速させ、反応が十分に行ったとき、モータ42が第一伝動軸43を逆転させて順次に一方向軸受901とベルト47と第一副プーリ63と対称傘歯車18と傘歯車66とにより第三伝動軸54を反時計回りに回転連動させ、したがって主動歯車17が押し動かしラック16を右方に移動連動させ、順次に予備空間20の中の濾過板22を通って濾過空間32の中にある沈殿物の付着した濾過板22を計量板23に押し、計量板28が重力で下降し、指針29がスケール30に指す目盛りで硫酸塩溶液の濃度を見取ることができる。計量板28における濾過板22を取り出すと、設備が初期状態に戻る。
【0030】
上記方式により、本分野の当業者は本願発明の範囲内に作動パターンにより各種な変化を実行できる。
【要約】
【課題】本発明は硫酸塩溶液の濃度を自動的に測量できる設備を開示した。
【解決手段】外殻を含み、前記外殻の中には作動空間が設置され、前記作動空間の上側内壁には第一伝動軸が回転可能に連結され、前記第一伝動軸には回転方向を選ぶ一方向軸受が設置され、前記第一伝動軸には前記一方向軸受の下側に位置する反応部品が設置され、前記反応部品は前記第一伝動軸に設置された固定棒と、前記固定棒に設置された固定ブロックと、前記第一伝動軸と回転可能に連結された回転棒と、前記回転棒に設置された回転ブロックとを含み、前記回転ブロックと前記固定ブロックとが反応容器に組み合わせ、前記第一伝動軸の間欠的な回転により前記固定棒と前記回転棒とが溶液の反応を加速でき、前記第一伝動軸には前記固定棒の上側に位置する支持枠が設置され、前記支持枠には制御部品が設置される。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5