【文献】
ルートを詳しく確認して、スムーズにドライブするためのワンタッチ,[Online]スマートタッチ 操作の早道,2010年 7月20日,[2020年6月8日検索],URL,car.panasonic.jp/strade_blog/stradalife/cat3/smarttouch07.html
【文献】
CN-Z500D カーナビ Strada[ストラーダ] Zシリーズ,[Online]Panasonic ナビゲーション,2015年12月 4日,[2020年10月5日検索],URL,https://web.archive.org/web/20151204203106/https://panasonic.jp/car/nabi/products/Z500/nabi/01.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
地図を描画する地図描画エンジンと、ナビゲーション機能を有する誘導エンジンとを備えた制御部と、前記地図を表示する表示部と、前記制御部に指示要求を行う入力部とを有する情報処理装置であって、
前記制御部は、
設定したルートに沿ってナビゲーションを実行中、当該ルートに沿って設定した2つ以上の案内ポイントのリストを前記地図とともに前記表示部に表示させ、
前記入力部による前記指示要求に基づき、予め設定した位置から、前記入力部によって要求された前記案内ポイントまで、前記地図の前記ルートに沿った進行方向へのスクロール表示を行うナビスクロール手段を備え、
前記ナビスクロール手段は、前記スクロール表示の後に、前記案内ポイントより現在位置の方向へ前記地図の前記ルートに沿った逆スクロール表示を行う手段を備え、
前記表示部には、形状のそれぞれ異なる2以上の第1のマークのいずれかと、前記案内ポイントとがそれぞれ対になった前記リストとともに、前記第1のマークと同一の形状の第2のマークによって前記案内ポイントの位置をそれぞれ示す前記地図が表示されることを特徴とする情報処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1の技術では、現在位置よりルートの進行先で起こっている渋滞を確認するために、ディスプレイに表示されている地図を手でスクロール操作する必要がある。そのため、運転の妨げになる可能性が高い。
【0006】
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、ナビゲーションを実行しながら、例えば運転中など移動体が移動している際、移動の妨げになるのを抑えながら現在位置よりルートの進行先で起こっている道路状態(渋滞状況や道路形状等)を確認することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明にかかる情報処理装置は、地図を描画する地図描画エンジンと、ナビゲーション手段を有する誘導エンジンとを備え、前記ナビゲーション手段は、設定したルートに沿ってナビゲーションを実行中、前記地図上において現在位置より進行方向へルートに沿ってスクロール表示するナビスクロール手段を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、前記ナビゲーション手段は、設定したルートに沿ってナビゲーションを実行中、前記地図上において現在位置より進行方向へルートに沿ってスクロール表示する前記ナビスクロール手段を備えているので、例えば運転中などナビゲーションを実行中において、運転の妨げになるのを抑えながら容易にルートの進行先の道路状態(渋滞状況や道路形状等)を確認することができる。
【0009】
前記構成において、前記スクロール表示を要求する入力部が設けられ、前記ナビスクロール手段は、予め設定した位置から、前記入力部によって前記スクロール表示を要求した所望の位置までルートに沿ってスクロール表示してもよい。また、本構成において、前記ルートには、少なくとも1つ以上の案内ポイントが設定され、前記所望の位置とは、前記案内ポイントであることが好ましい。
【0010】
この場合、前記ナビスクロール手段は、予め設定した位置から、前記入力部によって前記スクロール表示を要求した前記所望の位置までルートに沿ってスクロール表示するので、特に運転中において欲しい情報である直近の道路状態(渋滞状況や道路形状等)を、運転の妨げになるのを抑えながら確認することができる。
【0011】
前記構成において、前記ナビスクロール手段は、前記スクロール表示を強制終了し、前記地図に前記現在位置を表示する手段を備えてもよい。
【0012】
この場合、前記ナビスクロール手段は、前記スクロール表示を強制終了し、前記地図に前記現在位置を表示する手段を備えているので、直近の道路状態(渋滞状況や道路形状等)よりも前記現在位置の情報が欲しい時に、前記現在位置の情報を入手することができる。特にこの構成は、運転中において有効である。
【0013】
前記構成において、前記ナビスクロール手段は、前記ルートをスクロール表示した後に、前記ルートを前記案内ポイントより前記現在位置の方向へ前記ルートに沿って逆スクロール表示する手段を備えてもよい。
【0014】
この場合、前記ナビスクロール手段は、前記ルートをスクロール表示した後に、前記ルートを前記所望の位置(例えば前記案内ポイント等)より前記現在位置の方向へルートに沿って逆スクロール表示する手段を備えているので、前記ルートをスクロール表示した後に、再度道路状態(渋滞状況や道路形状等)を確認することが容易にできる。
【発明の効果】
【0015】
本発明にかかる情報処理装置によれば、ナビゲーションを実行しながら、例えば運転中など移動体が移動している際、移動の妨げになるのを抑えながら現在位置よりルートの進行先で起こっている道路状態(渋滞状況や道路形状等)を確認することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す(各)実施の形態では、情報処理装置として車載用ナビゲーション装置に本発明を適用した場合を示す。
【0018】
本実施の形態にかかる情報処理装置1は、制御部11に備えられた誘導エンジン111が有するナビゲーション機能により、記憶部13に記憶されたナビゲーションプログラム(図示省略)に基づく処理を、誘導エンジン111で実行(実施)させるものである。
【0019】
この情報処理装置1には、
図1に示すように、少なくとも、制御部11と、一時記憶部12と、記憶部13と、表示部14と、通信部15と、出力部16と、ナビゲーション実行を入力する入力部17、各種情報を入手するセンサ部18とが設けられている。
【0020】
制御部11は、ナビゲーション機能を制御するものであり、少なくとも、地図を描画する地図描画エンジン112と、ナビゲーション機能を有する誘導エンジン111とが備えられている。この制御部11は、記憶部13に記憶されたナビゲーションプログラムに基づき動作制御するものであり、具体的には、CPUを適用している。
【0021】
一時記憶部12は、制御部11による制御処理される情報を一時的に記録するものであり、RAM等の揮発性メモリを適用している。制御部11の処理により生成される情報を一時的に記憶する。
【0022】
記憶部13は、ナビゲーションプログラムや、ナビゲーションに必要な各種情報などを記録するストレージであり、ROM等の不揮発性メモリ(フラッシュメモリやHDD等)を適用している。
【0023】
表示部14は、情報処理装置1の本体に外付けされたものであり、地図描画エンジン112により描画された地図を表示するディスプレイ141と、誘導エンジン111によりナビゲーション機能を制御実行したナビゲーション出力を表示するHMI142とを有し、地図とナビゲーション機能を表示するタッチパネルの表示形態である。なお、表示部14は、タッチパネルの構成限定されるものではなく、単に表示する表示形態であってもよい。また、表示部14は、情報処理装置1の本体に外付けされているが、情報処理装置1の本体に内蔵されてもよい。
【0024】
通信部15は、GPSを受信するものであり、また、他の通信装置(V2X方式など)と通信可能に接続し、他の通信装置と情報を送受信するものである。具体的には、無線通信、赤外線通信、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、BLE、VICS(登録商標)等の通信規格に対応したものである。
【0025】
出力部16は、表示部14に該当しない音声などの出力を行うものである。
【0026】
入力部17は、情報処理装置1に指示要求するものであり、具体的にはスクロール表示を要求するものである(例えば、
図3に示すスクロールという表示のボタンS)。本実施の形態にかかる入力部17による入力として、タッチパネルの表示部14を用いた入力や、音声入力部(図示省略)、物理キーによる入力部(図示省略)、外部入力機器(図示省略)による入力などがあり、以下の説明では、タッチパネルの表示部14を用いた入力を例にして説明する。
【0027】
センサ部18は、各種情報(ジャイロ、加速度等)を受信するものである。
【0028】
上記の各構成が設けられた情報処理装置1は、ナビゲーション機能(ナビゲーション手段)を有する。ナビゲーション機能には、設定したルートに沿ってナビゲーションを実行中、地図上において現在位置より進行方向へルートRに沿ってスクロール表示するナビスクロール機能(ナビスクロール手段)が含まれている。ここでいうルートには、少なくとも1つ以上の案内ポイントが設定され、本実施の形態では、
図4,5に示すように、一例として3つの案内ポイント(△○□マーク)を挙げている。なお、3つの案内ポイントは、一例であり、他の数であってもよい。
【0029】
ナビスクロール機能では、予め設定した位置から、入力部17によってスクロール表示を要求した案内ポイントまでのルートR上の一部をスクロール表示(ナビスクロール表示)する。ここでいう予め設定した位置には、現在位置Pや、ナビスクロール表示を要求する案内ポイント(例えば、
図4,5に示す△○□のうち△)以外の別の案内ポイント(例えば、
図4,5に示す△○□のうち○□)が含まれている。なお、本実施の形態では、入力部17によってスクロール表示を要求する位置を案内ポイントとしているが、これに限定されるものではなく、任意に設定可能な所望の位置としてもよく、例えば、入力部17によってPOI情報などに基づいた任意の位置としてもよい。
【0030】
また、ナビスクロール機能には、スクロール表示を強制終了し
、現在位置Pを
示す地図をディスプレイ141に表示する機能(表示する手段)が含まれている(
図4,5に示す現在位置という表示のボタンS参照)。
【0031】
次に、
図2を用いて、本実施の形態にかかるナビスクロール機能について説明する。
【0032】
情報処理装置1の電源を入れる。情報処理装置1は、車載用ナビゲーション装置のため、電源のON/OFFを、車両の電源のON/OFFに連動してもよい。
【0033】
情報処理装置1の電源がONになると、制御部11の地図描画エンジン112により、表示部14のディスプレイ141に地図を描画して表示する(ステップS1)。この際、現在位置を示す地図の表示が好まれるが、これに限定されるものではない。
【0034】
ステップS1の後、制御部11が有するナビゲーション機能によりナビゲーションプログラム(図示省略)に基づく処理を誘導エンジン111で実行(実施)させる。つまり、ナビゲーションのルートRを作成する(ステップS2)。ステップS2において、ルート作成を未実施の場合(ステップS2においてNo)、ルート作成を行ったかの確認を継続して実施する。
【0035】
ステップS2においてルート作成を行った後、作成したルートRを確認するために、出発地から目的地までのルート全体のスクロールのデモスクロール(以下、ルートデモスクロール)を行うか否かを選択する(ステップS3)。
【0036】
ステップS3において、出発地から目的地までのルート全体のルートデモスクロールを行う場合(ステップS3においてYes)、ルート全体のルート確認を行う(ステップS4)。
【0037】
ステップS4においてルート全体のルート確認を行った後、ナビゲーションを開始し(ステップS5)、ユーザ(運転者)が車両の運転を始める。
【0038】
なお、ステップS3において、出発地から目的地までのルート全体のルートデモスクロールを行わない場合(ステップS3においてNo)、ルート確認を行わずにナビゲーションを開始し(ステップS5)、ユーザ(運転者)が車両の運転を始める。
【0039】
ステップS5においてナビゲーションを開始した後、直近の案内ポイントまでスクロール要求の有無を行う(ステップS6)。具体的には、
図3に示すように、HMI142の表示の一部としたスクロールという表示のボタンSを、タッチパネルによる入力を行うことで、直近の案内ポイントまでスクロール要求を行う。ここでいうスクロール要求は、上記のナビスクロールに関係する。また、ここでいう直近の案内ポイントとは、
図3に示すように、日本橋北詰の交差点のことを示し、
図4に示す△マークの交差点を示す。
【0040】
ステップS6において、直近の案内ポイント(△マークの日本橋北詰の交差点)までスクロール要求を行わない場合(ステップS6においてNo)、目的地に到着したか否かを判断する(ステップS7)。
【0041】
ステップS7において、目的地に到着していない場合(ステップS7においてNo)、誘導エンジン111によってナビゲーション機能(ナビスクロール機能)が制御され、直近の案内ポイントまでスクロール要求の有無を行う(ステップS6)。なお、この時、直近の案内ポイントは、車両の現在位置に対応しており、必ずしも△マークの日本橋北詰の交差点であることはなく、△マークの日本橋北詰の交差点を車両が通過している場合、△マークの交差点ではなく、その時の現在位置に直近の案内ポイントが対象となる。そのため、直近の案内ポイントが○マークや□マークに変更している場合もある。この対応は、誘導エンジン111のナビゲーション機能(ナビスクロール機能)で制御されている。
【0042】
ステップS7において、目的地に到着している場合(ステップS7においてYes)、そのままナビゲーションを終了する(ステップS8)。
【0043】
次に、ステップS6において、直近の案内ポイント(△マークの日本橋北詰の交差点)までスクロール要求を行う場合(ステップS6においてYes)、
図3に示すボタンSによる入力を行い、ナビスクロールを行う。ここでのナビスクロールは、車両がナビゲーションの地図上を進行する速度よりも速い速度に設定されている。これは、ナビスクロール機能は、ナビゲーションを実行中に行うものであるための設定である。なお、ナビスクロールの速度は、自動または手動によって可変可能である。
【0044】
ナビスクロールを行っている間、
図4に示すように、ボタンSの表示が、スクロールから現在位置に変更される。これは、現在位置の表示になったボタンSによる入力を行うことで、ナビスクロールを強制終了し、ディスプレイ141の地図の表示を現在位置Pにジャンプする。
【0045】
そこで、ステップS6でスクロール要求した後、ナビスクロールを実施する。そして、ナビスクロールによる案内ポイントまでの道路状態(渋滞状況や道路形状(交差点等))を確認し、ナビスクロールの中止の有無を決定する(ステップS9)。
【0046】
ステップS9においてナビスクロールを中止する場合(ステップS9においてYes)、
ディスプレイ141に現在位置Pを
示す地図を表示し(ステップS10)、ステップS6に戻る。
【0047】
ステップS9においてナビスクロールを中止しない場合(ステップS9においてNo)、継続して直近の案内ポイントまでナビスクロールを行い、直近の案内ポイントまでナビスクロールに到着するとナビスクロールを停止する(ステップS11)。
【0048】
ステップS11において直近の案内ポイントに到着した後、ボタンSの表示は、現在位置からスクロールに変更し、次の案内ポイントまでスクロール要求の有無を行う(ステップS12)。ここでのスクロール要求は、ステップS6と同様であるため、説明は省略する。なお、ここでのスクロール要求の有無は、予め設定した時間内でのスクロールと表示されたボタンSの入力である。
【0049】
ステップS12において、次の案内ポイント(
図4,5に示す○マーク参照)までスクロール要求を行わない場合(ステップS12においてNo)、
ディスプレイ141に現在位置Pを
示す地図を表示し(ステップS10)、ステップS6に戻る。
【0050】
ステップS12において、次の案内ポイント(○マーク)までスクロール要求を行う場合(ステップS12においてYes)、つまり、予め設定した時間内におけるボタンSの入力を行った場合、ナビスクロールを実施する。そして、ナビスクロールによる案内ポイント(○マーク)までの道路状況(渋滞等)や道路形状(交差点等)を確認し、ナビスクロールの中止の有無を決定する(ステップS13)。
【0051】
ステップS13においてナビスクロールを中止する場合(ステップS13においてYes)、
ディスプレイ141に現在位置Pを
示す地図を表示し(ステップS10)、ステップS6に戻る。
【0052】
ステップS13においてナビスクロールを中止しない場合(ステップS13においてNo)、継続して次の案内ポイント(○マーク)までナビスクロールを行い、次の案内ポイント(○マーク)までナビスクロールに到着するとナビスクロールを停止する(ステップS14)。
【0053】
ステップS14において次の案内ポイント(○マーク)に到着した後、ボタンSの表示は、現在位置からスクロールに変更し、次の案内ポイント(
図5に示す□マーク参照)までスクロール要求の有無を行う(ステップS12)。以下、ナビスクロールを実施する場合、ステップS12〜14を繰り返し行い、ナビスクロールを中止する場合、地図は現在位置Pを表示し(ステップS10)、ステップS6に戻る。
【0054】
上記の通り、本実施の形態によれば、ナビゲーション手段(ナビゲーション機能)に、設定したルートに沿ってナビゲーションを実行中、地図上において現在位置Pより進行方向のルートRに沿ってスクロール表示するナビスクロール手段(ナビスクロール機能)を備えているので、例えば運転中など移動体が移動している際にナビゲーションを実行中において、運転の妨げになるのを抑えながら容易に現在位置PよりルートRの進行先で起こっている道路状態(渋滞状況や道路形状(交差点等)等)を確認することができる。
【0055】
また、ナビスクロール手段は、予め設定した位置から、入力部17によってスクロール表示を要求した案内ポイントまでのルートR上の一部をスクロール表示するので、特に運転中において欲しい情報である直近の道路状態(渋滞状況や道路形状等)を、運転の妨げになるのを抑えながら確認することができる。
【0056】
また、ナビスクロール手段は、スクロール表示を強制終了し、地図に現在位置Pを表示する手段を備えているので、例えば直近の道路状態(渋滞状況や道路形状等)よりも現在位置Pの情報が欲しい時に、瞬時に現在位置Pの情報を入手することができる。特にこの構成は、運転中において有効である。
【0057】
なお、本実施の形態では、
図3に示すように、表示部14の上部に次に案内ポイントを表示したり、
図4,5に示すように複数の案内ポイントを△○□のマークで表示している。このような表示であっても案内ポイントが分かるが、
図6〜8に示すように、案内ポイントのリストLを表示部14に表示してもよい。
図6〜8に示す図面は、夫々
図3〜5に示す図面に対応しており、
図3〜8に示す内容から分かるように、3つの案内ポイントの内容と順番が一目で分かるようになる。その結果、どの案内ポイントまでナビスクロールして表示し確認したいかを視覚的に判断することができる。
【0058】
また、本実施の形態では、情報処理装置1として、車載用ナビゲーション装置を用いているが、これに限定されるものではなく、ナビゲーション機能を有していれば、他の用途で用いる車載用情報処理装置であってもよい。また、車載用情報処理装置に限定されるものではなく、移動体(人を含む)が保持可能であれば、スマートフォンなどの情報処理端末であってもよい。
【0059】
また、本実施の形態にかかるナビゲーション機能には、設定したルートに沿ってナビゲーションを実行中、地図上において現在位置Pより進行方向へルートRに沿ってスクロール表示するナビスクロール機能が含まれている。このナビスクロール機能は、予め設定した位置(現在位置Pや、案内ポイント)から、入力部17によってスクロール表示を要求した案内ポイントまでのルート上の一部をスクロール表示するものであり、ナビスクロール機能には、スクロール表示を強制終了し、地図に現在位置Pを表示する機能が含まれている。
【0060】
上記の通り、本実施の形態では、ナビスクロール機能を実施している間、スクロール表示を強制終了する手段を備えているが、これに限定されるものではなく、例えば、
図9,10に示すように、さらに逆スクロールを行う手段を備えてもよい。
【0061】
図9,10に示すように、本実施の他の形態では、上記の本実施の形態に加えて、ナビスクロール機能に、ルートR上の一部をスクロール表示した後に、ルートR上の一部を案内ポイントより現在位置Pの方向へルートRに沿って逆スクロール表示する機能(逆スクロール表示する手段)が含まれている(例えば、
図10に示す逆スクロールという表示のボタンRS入力)。
【0062】
次に、
図9を用いて、本実施の他の形態にかかるナビスクロール機能について説明する。なお、
図2に示す本実施の形態にかかるナビスクロール機能と同様のフローについては、上記説明した通りであり、ここでの詳説は省略する。
【0063】
ステップS1〜S9までは、上記の本実施の形態にかかるナビスクロール機能と同様の工程であるため、ここでの説明は省略し、ステップS9以降の説明を以下にする。
【0064】
ステップS9においてナビスクロールを中止する場合(ステップS9においてYes)、
ディスプレイ141に現在位置Pを
示す地図を表示するか、逆スクロールを実施するかを選択する(ステップS20)。
【0065】
ステップS20において現在位置Pの表示を選択すると(ステップS20において現在位置)、
ディスプレイ141に現在位置Pを
示す地図を表示し(ステップS10)、ステップS6に戻る。
【0066】
ステップS20において逆スクロールの実施を選択すると(ステップS20において逆スクロール)、逆スクロールを行う。そして、逆スクロールを中止する場合(ステップS21においてYes)、
ディスプレイ141に現在位置Pを
示す地図を表示し(ステップS10)、ステップS6に戻る。
【0067】
一方、逆スクロールを継続すると(ステップS21においてNo)、継続してルート上流にスクロールし、直近の案内ポイント(現在位置/前案内ポイント)までナビスクロールを行い、直近の案内ポイントまでナビスクロールに到着するとナビスクロールを停止する(ステップS22)。
【0068】
ステップS22において、直近の案内ポイントが、前案内ポイントの場合、ステップS20に戻る。
【0069】
ステップS22において、直近の案内ポイントが、現在位置の場合、地図は現在位置Pを表示し(ステップS10)、ステップS6に戻る。
【0070】
次に、ステップS11〜ステップS14に関して、上記の本実施の形態にかかるナビスクロール機能と略同様の工程であるため、ここでの説明は省略し、異なる工程の説明のみを以下にする。
【0071】
上記の本実施の形態にかかるナビスクロール機能と異なる工程は、ステップS12における次案内ポイントスクロール要求に対して行わないとした時(ステップS12においてNo)と、ステップS13におけるスクロール中止に対して中止するとした時(ステップS13においてYes)とであり、これらの工程後、地図は現在位置Pを表示するか、逆スクロールを実施するかを選択する(ステップS20)ことになる。なお、ステップS20以後の工程は、上記の通りであり、ここでの説明は省略する。
【0072】
上記の通り、本実施の他の形態によれば、上記の本実施の形態による作用効果に加えて、さらに、ナビスクロール機能に、ルートR上の一部をスクロール表示した後に、ルートR上の一部を案内ポイントより現在位置Pの方向へルートRに沿って逆スクロール表示する手段(
図10に示す逆スクロールボタンRS参照。)を備えているので、ルートR上の一部をスクロール表示した後に、再度道路状態(渋滞状況や道路形状等)を確認することが容易にできる。
【0073】
なお、本発明は、その精神や主旨または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。すなわち、上記の実施形態を例として、本発明は、情報処理装置である。
【0074】
また、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。