(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6789826
(24)【登録日】2020年11月6日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】改良された泡ポンプ
(51)【国際特許分類】
A47K 5/14 20060101AFI20201116BHJP
B05B 7/24 20060101ALI20201116BHJP
A47K 5/12 20060101ALI20201116BHJP
F04B 23/06 20060101ALI20201116BHJP
【FI】
A47K5/14
B05B7/24
A47K5/12 A
F04B23/06
【請求項の数】19
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-567805(P2016-567805)
(86)(22)【出願日】2015年5月12日
(65)【公表番号】特表2017-524390(P2017-524390A)
(43)【公表日】2017年8月31日
(86)【国際出願番号】CA2015050471
(87)【国際公開番号】WO2015172257
(87)【国際公開日】20151119
【審査請求日】2018年3月6日
(31)【優先権主張番号】61/992,101
(32)【優先日】2014年5月12日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514198378
【氏名又は名称】デブ アイピー リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100100549
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 嘉之
(74)【代理人】
【識別番号】100113608
【弁理士】
【氏名又は名称】平川 明
(74)【代理人】
【識別番号】100123098
【弁理士】
【氏名又は名称】今堀 克彦
(72)【発明者】
【氏名】クリーガン,デビッド マイケル ロス
(72)【発明者】
【氏名】バトラー,ロバート
(72)【発明者】
【氏名】リンバート,ディーン フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】ラング,クリストファー ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】バンクス,スチュアート
【審査官】
立澤 正樹
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2013/0037573(US,A1)
【文献】
国際公開第2014/070810(WO,A1)
【文献】
特表2007−536414(JP,A)
【文献】
米国特許第06276613(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 5/14
A47K 5/12
B05B 7/24
F04B 23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非加圧液体容器と発泡要素とを組み合わせて使用するための非エアゾール泡ポンプであって、
液体内部容積を有する液体チャンバとシャトル液体ピストンとを備える液体ピストンポンプ部分であって、前記シャトル液体ピストンが液体ピストン部分とシャトル液体ピストン部分とを有し、前記液体ピストン部分が摺動可能に前記シャトル液体ピストン部分に係合し、前記液体チャンバが前記非加圧液体容器と流体連通し、前記発泡要素と流体連通する、液体ピストンポンプ部分と、
空気内部容積を有する空気チャンバを備える空気ポンプ部分であって、前記空気チャンバが前記発泡要素と流体連通する、空気ポンプ部分とを含み、
前記非エアゾール泡ポンプが、前記液体ピストンポンプ部分と前記空気ポンプ部分とを起動する起動ストロークと、還流ストロークとを有し、前記起動ストロークの間、前記空気内部容積が減少し、前記起動ストロークの初期段階の間、前記液体チャンバの前記液体内部容積が同じままとなるように前記液体ピストン部分が前記シャトル液体ピストン部分に対して摺動し、前記起動ストロークの後期段階の間、前記液体チャンバの前記液体内部容積が減少するように前記液体ピストン部分が前記シャトル液体ピストン部分に係合する、非エアゾール泡ポンプ。
【請求項2】
前記空気ポンプ部分が空気ピストンをさらに含む、請求項1に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項3】
前記空気ピストンを作動させると前記シャトル液体ピストンが駆動されるように、前記空気ピストンが動作可能に前記シャトル液体ピストンに接続される、請求項2に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項4】
前記空気ピストンが、摺動可能に前記シャトル液体ピストン部分に係合する前記液体ピストン部分を含む、請求項3に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項5】
前記シャトル液体ピストンが前記空気ポンプ部分内を同軸上に延在し、前記空気ピストンが前記シャトル液体ピストンの前記液体ピストン部分に取り付けられる、請求項3に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項6】
前記液体ピストンポンプ部分と前記空気ポンプ部分と前記非加圧液体容器とを格納するディスペンサーをさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項7】
非加圧液体容器と発泡要素とを組み合わせて使用するための非エアゾール泡ポンプであって、
液体内部容積を有する液体チャンバとシャトル液体ピストンとを備える液体ポンプ部分であって、前記シャトル液体ピストンがシャトル部分とメイン部分とを有し、前記シャトル部分が摺動可能に前記メイン部分に係合し、前記液体チャンバが前記非加圧液体容器と流体連通し、前記発泡要素と流体連通する、液体ポンプ部分と、
空気内部容積を有する空気チャンバを備える空気ポンプ部分であって、前記空気チャンバが前記発泡要素と流体連通する、空気ポンプ部分とを含み、
前記非エアゾール泡ポンプが、前記液体ポンプ部分と前記空気ポンプ部分とを起動する起動ストロークと、還流ストロークとを有し、前記起動ストロークの間、前記空気内部容積が減少し、前記起動ストロークの初期段階の間、前記液体チャンバの前記液体内部容積が同じままとなるように前記シャトル部分が前記メイン部分に対して摺動し、前記起動ストロークの後期段階の間、前記液体チャンバの前記液体内部容積が減少するように前記シャトル部分が前記メイン部分に係合する、非エアゾール泡ポンプ。
【請求項8】
前記空気ポンプ部分が空気ピストンをさらに含む、請求項7に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項9】
前記空気ピストンを作動させると前記シャトル液体ピストンが駆動されるように、前記空気ピストンが動作可能に前記シャトル液体ピストンに接続される、請求項8に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項10】
前記空気ピストンが、摺動可能に前記シャトル液体ピストンの前記メイン部分に係合する前記シャトル部分を含む、請求項9に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項11】
前記シャトル液体ピストンが前記空気ポンプ部分内を同軸上に延在し、前記空気ピストンが前記シャトル液体ピストンの前記シャトル部分に取り付けられる、請求項10に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項12】
前記液体ポンプ部分と前記空気ポンプ部分と前記非加圧液体容器とを格納するディスペンサーをさらに含む、請求項7〜11のいずれか一項に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項13】
前記液体チャンバが前記空気チャンバと同軸である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項14】
前記液体チャンバと前記発泡要素との間に液体出口弁をさらに含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項15】
前記発泡要素が、散布要素と、前記空気チャンバと流体連通する発泡要素空気チャンバと、前記液体チャンバと流体連通する発泡チャンバとを含み、空気が前記発泡要素空気チャンバから前記散布要素を押し通されて前記発泡チャンバ内に入る、請求項1〜14のいずれか一項に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項16】
前記発泡要素が第1発泡要素であり、第2発泡要素をさらに含み、前記液体チャンバからの液体と前記空気チャンバからの空気とが、それぞれ個別に前記第1および第2発泡要
素と流体連通し、前記第1発泡要素および第2発泡要素が各々、合流流れチャネル内におよび出口ノズル内に合流する出口チャネルを有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【請求項17】
非加圧液体容器と併せて使用するための非エアゾール泡ポンプであって、
液体内部容積を備える液体チャンバとシャトル液体ピストンとを有する液体ピストンポンプ部分であって、前記液体チャンバが前記非加圧液体容器と流体連通する液体ピストンポンプ部分と、
空気内部容積を備える空気チャンバを有する空気ポンプ部分であって、前記液体ピストンポンプ部分と前記空気ポンプ部分とが起動ストロークと還流ストロークとを有し、前記起動ストロークの間、前記空気内部容積が減少し、前記起動ストロークの初期段階の間、前記液体チャンバの前記液体内部容積が同じままとなり、前記起動ストロークの後期段階の間、前記液体チャンバの前記液体内部容積が減少する、空気ポンプ部分と、
第1発泡要素および第2発泡要素とを含み、
前記液体チャンバからの液体と前記空気チャンバからの空気とが、それぞれ個別に前記第1および第2発泡要素と流体連通し、前記第1発泡要素および第2発泡要素が各々、合流流れチャネル内におよび出口ノズル内に合流する出口チャネルを有する、非エアゾール泡ポンプ。
【請求項18】
非加圧液体容器と併せて使用するための非エアゾール泡ポンプであって、
液体内部容積を備える液体チャンバとシャトル液体ピストンとを有する液体ポンプ部分であって、前記液体チャンバが前記非加圧液体容器と流体連通する液体ポンプ部分と、
空気内部容積を備える空気チャンバを有する空気ポンプ部分であって、前記液体ポンプ部分と前記空気ポンプ部分とが起動ストロークと還流ストロークとを有し、前記起動ストロークの間、前記空気内部容積が減少し、前記起動ストロークの初期段階の間、前記液体チャンバの前記液体内部容積が同じままとなり、前記起動ストロークの後期段階の間、前記液体チャンバの前記液体内部容積が減少する、空気ポンプ部分と、
第1発泡要素および第2発泡要素とを含み、
前記液体チャンバからの液体と前記空気チャンバからの空気とが、それぞれ個別に前記第1および第2発泡要素と流体連通し、前記第1発泡要素および第2発泡要素が各々、合流流れチャネル内におよび出口ノズル内に合流する出口チャネルを有する、非エアゾール泡ポンプ。
【請求項19】
前記第1発泡要素および前記第2発泡要素が各々散布要素と、前記空気チャンバと流体連通する発泡要素空気チャンバと、前記液体チャンバと流体連通する発泡チャンバとを含み、空気が前記発泡要素空気チャンバから前記散布要素を押し通されて前記発泡チャンバ内に入る、請求項17または18に記載の非エアゾール泡ポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は泡ポンプに関し、特に、泡ポンプは液体を加圧する前に空気を加圧する。
【背景技術】
【0002】
近年、非エアゾール分注システムを通じて泡の形で機械的スクラバ(mechanical scrubber)を有するハンドクレンザーを分注することができる新しいタイプのポンプが開発されている(米国特許第8,002,151号明細書および米国特許第8,281,958号明細書)。このポンプは、新たなハンドクレンザーのカテゴリを作り出すことを可能にしたプラットフォームの一体部分である。このカテゴリは機械的スクラバを有する泡せっけんである。
【0003】
機械的スクラバを有する泡を作り出すことができるポンプが開発される前は、特許文献米国特許第5,445,288号明細書および同第6,082,586号明細書に記載されたものなどの既存の泡ポンプには泡のみを分注するという限界があった。この理由は、標準的な発泡技術は、泡を生じるために液体および空気を多孔媒体を通すことにより泡を作り出すためである。機械的スクラバを有する泡を作り出すためにこの技術が採用された場合、ポンプは液体からスクラバを単に「濾過」し、作動を止める。このタイプのポンプから分注されるハンドクレンザーは、低粘度であることを重要な特徴とする。この形のハンドクレンザーの粘度は、概して100cPoise未満であり、ポンプから泡を作るために多孔媒体を通じて空気と容易に混合され得るように適合される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
機械的スクラバを有する泡を作り出す必要のあるハンドクレンザーの特徴は非常に異なる。ハンドクレンザーが薄過ぎ(粘度が低すぎ)、ニュートンのレオロジー挙動を有すると、機械的スクラバはサスペンションから落ちてしまう。製品が濃すぎる(粘度が高すぎる)と、配合物を泡立てるのに必要な力の量が高くなり過ぎ、ディスペンサーユーザにとっての作動力が過大となり、泡の品質が低くなる。このタイプのハンドクレンザーの粘度範囲は概して500cPoise〜4000cPoiseである。
【0005】
典型的な非エアゾール泡ポンプは、空気および液体の両方を同時にポンプ圧送することにより作動する。本質的に、泡ポンプは、所定の体積の液体と共に所定の体積の空気をもたらすよう連携して働く2つのポンプ(空気ポンプおよび液体ポンプ)の組合せである。空気は概して液体内に導入されるため、液体の粘度は空気が効率的に注入される能力に影響する。注入に対する抵抗は、ポンプ内で生じる背圧に移行する。
【0006】
注入プロセスの効率はまた、空気を液体内にポンプ圧送する同時に起こるアクションにより制限を受ける。空気は圧縮可能な媒体であるが、液体はそうではない。したがって、空気および液体がポンプされているとき、空気が液体内に注入されるよう強制される際に空気は自身に加えられる抵抗により縮む。この結果、液体に対する空気の割合がポンプ圧送プロセスの始めではより低く、ポンプ圧送プロセスの終わりではより高くなり、泡の品質にばらつきが生じる。ポンプユーザにとって、これは、ポンプ圧送プロセスの始めに生じる泡は最後の泡よりも湿っていることを意味する。この条件はベローズポンプまたはダイヤフラムポンプが使用される場合にさらにより顕著になる。これらのタイプのポンプはそれらがつぶれるときに変形し、変形段階の間に、混合チャンバに送達される空気がほとんどないか全くなく、したがって結果としての泡はストロークの初期段階では水っぽくなる。この問題は、空気および液体用のピストンポンプで大部分は克服できる。しかしなが
ら、散布要素を有する発泡要素では、液体が発泡要素に送達される前に、散布要素の空気側およびその中で空気圧を高めることが有利であろう。散布要素を有する発泡要素を使用して、(上述のとおり)機械的スクラバを有するより高い粘度の泡せっけんを泡立てようとするときに生じる別の問題として、高品質の泡を作り出すために空気注入プロセスを最大化するための十分な滞留時間を提供する能力がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、非加圧液体容器および発泡要素と併せて使用するための非エアゾール泡ポンプに関する。ポンプは液体ポンプ部分と空気ポンプ部分とを含む。液体ポンプ部分は液体内部容積とシャトル液体ピストンとを備える液体チャンバを有する。液体チャンバは非加圧液体容器と流体連通し、発泡要素と流体連通する。空気ポンプ部分は空気内部容積を備える空気チャンバを有する。空気チャンバは発泡要素と流体連通する。液体ポンプ部分および空気ポンプ部分が起動ストロークと還流ストロークとを有し、起動ストロークの間、空気内部容積は減少し、起動ストロークの初期段階の間、液体チャンバの液体内部容積は同じままであり、起動ストロークの後期段階の間、液体チャンバの液体内部容積は減少する。
【0008】
シャトル液体ピストンはシャトル部分とメイン部分とを含むことができ、シャトル部分は摺動可能にメイン部分に係合し、シャトル部分が起動ストロークの初期段階でメイン部分に対して摺動し、起動ストロークの後期段階においてメイン部分に係合し、起動ストロークの後期段階において液体チャンバの液体内部容積を減少させる。
【0009】
発泡要素は、散布要素と、空気チャンバと流体連通する発泡要素空気チャンバと、液体チャンバと流体連通する発泡チャンバとを含むことができ、空気は発泡要素空気チャンバから散布要素を押し通されて発泡チャンバ内に入る。
【0010】
発泡要素は第1発泡要素であってもよく、第2発泡要素をさらに含み、液体チャンバからの液体は第1および第2発泡要素と流体連通し、空気チャンバからの空気は第1および第2発泡要素と流体連通し、第1および第2発泡要素は各々、合流流れチャネル内におよび出口ノズル内に合流し得る出口チャネルを有する。
【0011】
非エアゾール泡ポンプは起動部を含むことができ、シャトル液体ピストンはシャトル部分とメイン部分とを含み、起動部は、起動ストロークの初期段階でシャトル部分に沿って摺動し、起動ストロークの後期段階で起動部はメイン部分に係合し、起動ストロークの後期段階で、液体チャンバの液体内部容積が減少する。
【0012】
非エアゾール泡ポンプはポンプと液体容器とを格納するためのディスペンサーを含み得る。
【0013】
空気ポンプ部分は空気ピストンを含み得る。
【0014】
非エアゾール泡ポンプは、空気ピストンとシャトル液体ピストンのシャトル部分とに接続される起動部をさらに含み得、空気ピストンがシャトル液体ピストンに起動部を通じて動作可能に接続される。
【0015】
シャトル液体ピストンのシャトル部分は摺動可能に起動部に取り付けられてもよく、空気ピストンは動かないように起動部に取り付けられてもよい。
【0016】
空気ピストンは、空気ピストンを作動させるとシャトル液体ピストンが駆動されるように、動作可能に液体ピストンに接続され得る。
【0017】
液体チャンバは空気チャンバと同軸であってもよい。
【0018】
空気ピストンは、シャトル液体ピストンに摺動可能に係合する液体ピストン部分を含み得る。
【0019】
非エアゾール泡ポンプは、液体チャンバと発泡要素との間に液体出口弁を含み得る。
【0020】
シャトル液体ピストンは空気ポンプ部分内を同軸上に延在してもよく、空気ピストンはシャトル液体ピストンのシャトル部分に取り付けられてもよい。
【0021】
非エアゾール泡ポンプは、液体ピストンと発泡要素との間に液体出口弁を含み得る。
【0022】
発泡要素は混合チャンバと発泡部分とを含んでもよく、空気と液体との混合物が混合チャンバから発泡部分を通じて押し通される。
【0023】
発泡要素は発泡部分を含んでもよく、発泡部分は多孔部材である。
【0024】
さらなる特徴が、以下の詳細な説明の過程で説明されるか明らかとなるだろう。
【0025】
実施形態は以下の図面を参照して一例としてのみ説明される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】ストロークの始めの初期段階における、改良された泡ポンプを備えるディスペンサーの概略断面図である。
【
図2】
図1の改良された泡ポンプを備えるディスペンサーの概略断面図であるが、ストロークの中間段階にある状態を示す。
【
図3】
図1および2の改良された泡ポンプを備えるディスペンサーの概略断面図であるが、ストロークの終わりにある状態を示す。
【
図4】
図1〜3の改良された泡ポンプを備えるディスペンサーの概略断面図であるが、ストロークの終わりの還流ストロークへの移行時にある状態を示す。
【
図5】
図1〜4の改良された泡ポンプを備えるディスペンサーの概略断面図であるが、還流ストロークの中間段階にある状態を示す。
【
図6】
図1〜5の改良された泡ポンプを備えるディスペンサーの概略断面図であるが、還流ストロークの終わりにある状態を示す。
【
図8】
図7に示されたディスペンサーの斜視図であり、改良されたポンプの代替実施形態を示す。
【
図12】
図10の改良されたポンプの線B−Bに沿った断面図であり、起動ストロークを示す。
【
図13】
図12に示されるものと同様であるが還流ストロークを示す、改良されたポンプの断面図である。
【
図14】
図10の改良されたポンプの線A−Aに沿った断面図であり、液体入口経路を示す。
【
図15】
図10の改良されたポンプの線A−Aに沿った断面図であり、ストロークの中間第1段階で、空気チャンバの体積のみが影響を受けている状態から空気チャンバおよび液体チャンバの両方が影響を受けている状態への移行時にある状態を示す。
【
図16】空気チャンバの体積および液体チャンバの体積の両方に影響を及ぼすストロークの中間段階にある、
図10の改良されたポンプの線A−Aに沿った断面図である。
【
図17】
図11の改良されたポンプの液体出口チャンバの線E−E沿った断面図であり、液体流れ経路を示す。
【
図18】
図10の改良されたポンプの出口ノズルの線D−Dに沿った断面図であり、泡流れ経路を示す。
【
図19】
図10の改良されたポンプの発泡チャンバの対の一方の線C−Cに沿った断面図であり、空気流れ経路を示す。
【
図20】改良されたポンプを含み得るディスペンサーの斜視図である。
【
図21】ストロークの始めにある状態を示す、改良されたポンプの代替実施形態の断面図である。
【
図22】ストロークの第1段階の途中にある状態を示す、
図21の改良されたポンプの断面図である。
【
図23】ストロークの第1段階の終わりと中間段階との間の移行ポイントにある状態を示す、
図21および22の改良されたポンプの断面図である。
【
図24】ストロークの中間段階の途中にある状態を示す、
図21〜23の改良されたポンプの断面図である
【
図25】ストロークの終わりにある状態を示す、
図21〜24の改良されたポンプの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1〜6を参照すると、ディスペンサーの概略図が全体として10で示される。ディスペンサー10は改良された泡ポンプ12を含む。ポンプ12は非加圧液体容器14と共に使用するための非エアゾールポンプである。
【0028】
ポンプ12は液体ポンプ部分16と空気ポンプ部分18とを含む。液体ポンプ部分16は液体チャンバ20と液体ピストン22とを含む。液体ピストン22はシャトル液体ピストンである。空気ポンプ部分18は空気チャンバ24と空気ピストン26とを含む。シャトル液体ピストン22および空気ピストン26は両方とも動作可能に起動部28に接続される。シャトル液体ピストン22はシャトル部分21とメイン部分23とを含む。液体ピストン22のシャトル部分21は摺動可能に起動部28に取り付けられ、空気ピストン26は動かないように起動部28に取り付けられる。
【0029】
液体チャンバ20は液体入口30と液体出口32とを有する。液体チャンバ20は動作可能に非加圧液体容器14に接続される。液体入口弁34は液体チャンバ20と液体容器14との間に位置決めされる。液体チャンバ20は発泡要素36と流体連通する。液体出口弁38は液体チャンバ20と発泡要素36との間に位置決めされる。
【0030】
空気チャンバ24は空気入口40と空気出口42とを有する。空気入口弁44は空気チャンバ24と外気との間に位置決めされる。空気チャンバ24は発泡要素36と流体連通する。空気出口弁46は空気チャンバ24と発泡要素36との間に位置決めされる。
【0031】
発泡要素36は、散布要素48と、その一方側にある発泡要素空気チャンバ50と、その他方側にある発泡チャンバ52とを含む。発泡要素空気チャンバ50は空気ポンプ部分18の空気チャンバ24と流体連通する。発泡チャンバ52は液体ポンプ部分16の液体チャンバ20と流体連通する。空気は、圧力下で散布要素48を押し通されて発泡チャンバ52の液体内に入り、泡を作り出す。泡は出口ノズル54で発泡要素36から出る。
【0032】
図1〜6は、ポンプがストロークを通じて移動するときのポンプの段階を示す。
図1は作動していない静止状態のポンプ12を示す。
図2に示すようにストロークが移動し始め
ると、空気が空気ポンプの空気チャンバ24において圧縮され、空気出口弁46が開き、空気が発泡要素空気チャンバ50に入る。空気は散布要素48を押し通され、発泡チャンバ52において液体からの抵抗を受け、散布要素48自体からもより低い程度に抵抗を受ける。空気圧は、発泡チャンバ52において液体内に注入され得るのに十分なレベルまで高まる。このストロークの初期段階において、起動部は液体ピストン22のシャトル部分に沿って移動し、液体ピストン22は移動しない。この段階は、液体ポンプに係合する前に空気チャンバが「下準備される(primed)」、「下準備(priming)」段階である。起動部28が液体ピストン22のメイン部分23に当たると液体ピストン22が空気ピストン26と共に移動し、圧力が液体チャンバ20内で高まり、液体出口弁38が開き、液体が発泡チャンバ52に流入し、そこで液体に空気が注入されて泡を形成する。
図4に示されるストロークの終わりに、起動部28の方向が変化する。これは典型的にはユーザが起動部を内部に押すのを止めた時である。ストロークの終わりに、液体入口弁34が閉鎖され、液体出口弁38が閉鎖され、空気入口弁44が閉鎖され、空気出口弁46が閉鎖される。
図5に示される還流ストロークの初期段階において、空気ピストン26のみが移動し、起動部28が液体ピストン22のシャトル部分21に沿って移動し、液体ピストンのメイン部分23は液体チャンバ20内を移動しない。起動部28が還流ストロークに沿って続くと、
図5に示すように、空気入口弁44が開き、空気が空気チャンバ24内に移動し、起動部28が液体ピストン22のシャトル部分21に沿って移動する。
図6に示すように、起動部が還流ストロークに沿って移動し続けると、液体入口弁34が開き、液体が液体チャンバ20内に移動する。液体入口弁34、液体出口弁38、空気入口弁44および空気出口弁46が全て閉鎖される、ストロークの終わりすなわちポンプ12の静止位置が、
図1に示される。
【0033】
図1〜6の概略図において、ポンプは、図示されないが当該技術分野において周知の付勢手段で静止位置に付勢され得ることに留意されたい。
【0034】
図7〜20を参照すると、改良された泡ポンプの代替実施形態が112で示される。ポンプ112は、非加圧液体容器114と共に使用するための非エアゾールポンプである。
図10〜20は、一緒に固定された部品が1つの部品として示され得るように可能なところは単純化されている。
【0035】
ポンプ112は液体ピストンポンプ部分116と空気ポンプ部分118とを含む。液体ピストンポンプ部分116は液体チャンバ120と液体ピストン122とを含む。液体ピストン122はシャトル液体ピストンである。空気ポンプ部分118は空気チャンバ124と空気ピストン126とを含む。空気チャンバ124は液体チャンバ120を囲み、液体チャンバ120と同軸である。シャトル液体ピストン122および空気ピストン126は、空気ピストン126を作動させることによりシャトル液体ピストンも同様に駆動され得るように動作可能に接続される。空気ピストン126はシャトル液体ピストン122に摺動可能に係合する液体ピストン部分121を含む。ストロークの初期段階において、シャトル液体ピストン122は空気ピストン126に対して移動せず、空気チャンバ124の体積が減少し始める一方で液体チャンバ120の体積は変化しないままである。これは、液体ポンプが係合する前に空気チャンバが「下準備される」、「下準備」段階である。移行ポイントで、空気ピストン126の液体ピストン部分121がシャトル液体ピストン122と係合し、その後空気チャンバ124および液体チャンバ120の両方の体積が減少する。
【0036】
図14〜16において最もよく見えるとおり、液体チャンバ120は液体入口130と液体出口132とを有する。液体チャンバ120は非加圧液体容器114(
図7に図示)に動作可能に接続される。液体入口弁134は液体チャンバ120と液体容器114との間に位置決めされる。液体チャンバ120は発泡要素136と流体連通する。液体出口弁
138は液体チャンバ120と発泡要素136との間に位置決めされる。入口弁134および出口弁は各々ボールタイプ逆止め弁である。ボールタイプ弁は一例にすぎず、他のタイプの弁も使用され得ることが理解されよう。
【0037】
空気チャンバ124は空気入口140と空気出口142とを有する。空気入口弁144は空気チャンバ124と外気との間に位置決めされる。空気チャンバ124は発泡要素136と流体連通する。
図1〜6を参照して上で説明された実施形態とは異なり、ポンプ112は空気出口弁を含まない。ポンプストロークが戻ると、空気入口弁144を開くために必要な力は、散布要素148を通じて逆に泡を引くのに必要な力未満であり、空気出口弁はこの実施形態において使用されない。しかしながら、必要に応じてポンプ112は空気出口弁を含んでもよい。発泡要素136は散布要素148と、その一方側にある発泡要素空気チャンバ150と、その他方側にある発泡チャンバ152とを含む。発泡要素空気チャンバ150は空気ポンプ部分118の空気チャンバ124と流体連通する。発泡チャンバ152は液体ポンプ部分116の液体チャンバ120と流体連通する。空気は、圧力下で散布要素148を押し通されて発泡チャンバ152の液体内に入り、泡を作り出す。泡は発泡要素136を出て泡出口チャネル166を通って移動して合流流れチャネル168に入る。合流流れチャネル168はシャトル出口ノズルピストン169により画定され、出口ノズル154と流体連通する。出口ノズル154には出口ノズル弁155が設けられている。合流流れチャネル168の体積は、
図14〜16からわかるように、シャトル出口ノズルピストンの位置に依存する。したがって発泡要素136において形成される泡は泡出口チャネル166を通って移動して合流流れチャネル168に入り、出口ノズル154を通じてポンプ112を出る。
【0038】
図8〜19は、ポンプがストロークを通じて移動するときの、ポンプの異なる段階および異なる部分を示す。
図14は、液体が液体入口チャネル158を通じて液体チャンバ116内に引き込まれるときの、還流ストローク中の液体流れ経路156を示す。還流バネ161は空気ピストン126とシャトル液体ピストン122とを付勢する。ストロークが移動し始めると、空気が空気ポンプの空気チャンバ124において圧縮され、シャトル液体ピストン122がメイン部分123に対して移動するが、液体チャンバ120の体積は、
図15に示される移行ポイントまで変化しない。ポンプはストロークを通じて移動し続け、液体チャンバ120における液体を押して、開いた液体出口弁138を越えるよう液体出口132を通す。ストロークの終わりは
図16に示される。液体は液体出口132から液体出口チャネル160内におよび発泡チャンバ152に流れる。本明細書における実施形態において、
図17において最も良く示されるように、液体出口チャネル160の対および発泡チャンバ152の対がある。2つの液体出口チャネル160および2つの発泡チャンバ152の体積は同じである。したがって、発泡チャンバ152の対は第1発泡要素と第2発泡要素とを含む。
【0039】
発泡チャンバ152の対を含むことで、さまざまな利点がもたらされる。具体的には、発泡チャンバ152の対を提供することにより、空気注入プロセスの有効な滞留時間が増加する。発泡チャンバ152の対を使用することで、より短い距離で注入の体積を2倍にすることができる。本明細書において示す発泡チャンバ152の対を備える設計においては、空気ピストン126および液体ピストン122のための中央起動部またはプッシュポイントを備える、従前の設計よりもバランスの取れた設計が提供される。また、本明細書において示す設計では、本明細書において示される発泡チャンバ152の対の代わりに1つの大きな発泡チャンバが使用された場合に求められる設計よりもよりコンパクトな設計が提供される。
【0040】
空気入口経路は、
図12および13において162で示される。還流ストロークにおいて、空気チャンバ内に真空が作り出され、空気入口逆止め弁144が開き、
図13に示す
ように、空気が空気チャンバ124内に引き込まれる。空気出口経路は
図12において164で示される。ストロークの始めに、空気ピストン126が内部に移動し、空気チャンバ124の体積を減少させ、空気を空気チャンバ124から、空気出口チャネル164内におよび
図12、13および19に示される発泡要素空気チャンバ150内に押し込む。
【0041】
図19に示される発泡要素は、散布要素148と、発泡要素空気チャンバ150と、発泡チャンバ152とを示す。各発泡チャンバ152からの泡は、
図18に示すように、出口ノズル154に泡出口チャネル166を通って流れて合流流れチャネル168に入る。
【0042】
図20に示すように、ポンプ112はディスペンサー170に収容されてもよい。ディスペンサーは、組み合わされたシャトル液体ピストン122および空気ピストン126と係合するプッシュボタン172を有する。
【0043】
図21〜25を参照すると、上記のポンプの代わりとなるポンプが212で示される。ポンプ212は液体ピストンポンプ部分216と空気ポンプ部分218とを含む。液体ピストンポンプ部分216は液体チャンバ220と液体ピストン222とを含む。液体ピストン222はシャトル液体ピストンである。空気ポンプ部分218は空気チャンバ224と空気ピストン226とを含む。シャトル液体ピストン222および空気ピストン226は両方とも動作可能に起動部(図示せず)に接続される。シャトル液体ピストン222は、シャトル部分221とメイン部分223とを含む。空気ピストン226はシャトル液体ピストン222のシャトル部分221に取り付けられる。
【0044】
液体チャンバ220は液体入口230と液体出口232とを有する。液体チャンバ220は動作可能に非加圧液体容器(図示せず)に接続される。液体入口弁234は液体チャンバ220と液体容器との間に位置決めされる。液体チャンバ220は混合チャンバ236と流体連通する。液体出口弁238は液体チャンバ220と混合チャンバ236との間に位置決めされる。
【0045】
空気チャンバ224は空気入口240と空気出口242とを有する。空気チャンバ224は混合チャンバ236と流体連通する。混合チャンバ236において、空気チャンバ224からの空気および液体チャンバ220からの液体が一緒に混合される。混合された空気および液体は次いで発泡部分248を通して出口ノズルに入る。発泡部分248はガーゼメッシュ、ガーゼ、発泡体、スポンジまたは他の好適な多孔材料であり得る。混合された空気および液体は泡を作り出すために発泡部分248を押し通される。この実施形態における発泡要素は混合チャンバ236と発泡部分248とを含む。
【0046】
図21〜25はポンプがストロークを通じて移動するときのポンプの段階を示す。
図21は静止しているポンプ212を示す。
図22に示すようにストロークが移動し始めると、空気が空気ポンプの空気チャンバ224内で圧縮され、圧力下にある空気が混合チャンバ236に入る。空気圧が高まると、空気および液体が発泡要素248を押し通される。ストロークの初期段階において、
図22および23に示すように、シャトル部分221は液体ピストン222のメイン部分223に対して移動し、液体チャンバ220の体積は変化しない。これは、液体ポンプに係合する前に空気チャンバが「下準備される」、「下準備」段階である。シャトル部分221が液体ピストン222のメイン部分223に係合すると、液体ピストン222が空気ピストン226と一緒に移動し、圧力が液体チャンバ220内で高まり、液体出口弁238が開き、
図24に示すように液体が混合チャンバ236に流入する。
図25に示されるストロークの終わりに、空気ピストン226およびシャトル液体ピストン22の移動方向が変化する。これは典型的にはユーザが起動部またはプッシュボタンを内部に向かって押すのを止める時である(図示せず)。ストロークの終わりに、液体入口弁234が閉鎖され、液体出口弁238が閉鎖され、空気入口弁244が
閉鎖される。
【0047】
高い品質の泡を作り出すためにポンプにおいて液体に空気を注入する効率を最大化するためには、空気は圧縮可能であり液体はそうではないという基礎的な問題を克服するための解決策が必要であることが、先行技術から明らかである。
【0048】
本明細書において説明されたポンプは、液体がポンプされ始めると液体にすぐに空気が注入され得るように、第1にポンプの空気側の圧力を十分に高め、ポンプから分注される泡の品質を最適化するために、注入プロセスを最大化する。
【0049】
本明細書において説明される泡ポンプは、空気および液体の同時のポンプ圧送の前に、内部空気圧を生じさせる。簡単に言うと、分注アクションは、分注ストロークの一部にわたって空気をポンプ圧送し、その後空気および液体を一緒にポンプ圧送することにより開始する。空気側の加圧により、ユーザにとってより高い品質の泡を作り出す、液体のより効率的な注入が可能になる。
【0050】
一般的に言って、本明細書において説明されたシステムは発泡ポンプを対象とする。本開示の様々な実施形態および態様は、以下で検討される詳細を参照して説明される。以下の説明および図面は、開示の例示であり、開示を限定するものとして解釈されるものではない。数多くの特定の詳細が、本開示の様々な実施形態の徹底した理解を提供するために説明される。しかしながら、特定の場合において、本開示の実施形態の簡潔な議論を提供するために、周知のまたは従来どおりの詳細は説明されない。
【0051】
本明細書で使用するとき、「を含む(comprise)」および「を含んでいる(comprising)」という用語は、包括的かつ無制限であると解釈され、排他的なものとは解釈されない。具体的には、明細書および特許請求の範囲で使用される場合、「を含む(comprise)」および「を含んでいる(comprising)」という用語およびそのバリエーションは、特定の特徴、ステップまたは構成要素が含まれる(included)ことを意味する。これらの用語は他の特徴、ステップ構成要素の存在を除外することと解釈されてはならない。
【0052】
本明細書で使用するとき、「動作可能に接続される」という用語は、2つの要素が直接的にまたは間接的に接続され得ることを意味する。
【0053】
本明細書で使用するとき、「実質的に」という用語は、アクション、特徴、性質、状態、構造、用品、または結果の完全なまたはほぼ完全な程度または度合いを指す。例えば、「実質的に」囲まれた対象物は、対象物が完全に囲まれているかまたはほぼ完全に囲まれているかのいずれかであることを意味する。完璧な完全性からどの程度逸脱可能であるかの正確なところは、場合により特定の文脈に依存し得る。しかしながら、一般的に完全に近いということは、完璧かつ全体的な完全さが得られるのと同じ結果が全体として得られるということである。「実質的に」の使用は、アクション、特徴、性質、状態、構造、用品、または結果の完全なまたはほぼ完全な欠如を指すための否定的な意味合いにおいて使用されるときにも同様に適用可能である。