(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本願に係る情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムの実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムが限定されるものではない。
【0012】
[1.情報提供方法]
まず、実施形態に係る情報提供装置が行う情報提供方法について説明する。
図1は、実施形態に係る情報提供方法の説明図である。実施形態に係る情報提供装置は、インターネット等の通信ネットワークを介して一般のユーザが使用する端末装置に接続され、端末装置から検索キーワードを取得した場合に、検索キーワードに関連する複数のコンテンツを検索して端末装置へ提供する装置である。
【0013】
かかる情報提供装置は、端末装置から取得した検索キーワードに関連する複数のコンテンツと検索キーワードとの関連度と、複数のコンテンツの要約情報とに基づいて、複数のコンテンツの順位を決定する。
【0014】
そして、情報提供装置は、決定した順位の高い順にコンテンツの要約情報を列挙した検索結果情報を端末装置へ提供する。これにより、情報提供装置は、ユーザビリティの高い検索結果情報を端末装置へ提供することができる。
【0015】
例えば、
図1に示すように、情報提供装置は、端末装置から検索サービスの開始要求を受信した場合に、端末装置へ検索キーワードの入力画面Wを表示させる(ステップS1)。端末装置のユーザは、検索キーワードの入力画面Wに1以上の検索キーワードを入力し(ステップS2)、入力画面W中の検索ボタンのアイコンを選択(例えば、クリック)して検索操作を行うことで(ステップS3)、検索キーワードを情報提供装置へ送信する。
【0016】
情報提供装置は、端末装置から検索キーワードを受信することによって取得すると、例えば、複数のコンテンツを保有するコンテンツデータベースから、検索キーワードに関連するコンテンツを検索し、関連度が高い順に順位を決定する(ステップS4)。
【0017】
つまり、情報提供装置は、検索キーワードとコンテンツの内容とに基づいて、ユーザの検索意図に合致する可能性が高い内容を含むコンテンツほど上位となるようにコンテンツの順位を決定する。例えば、情報提供装置がコンテンツC1の順位を1位に決定し、コンテンツC2の順位を2位に決定したとする。
【0018】
ここで、一般的な情報提供装置であれば、順位を決定した各コンテンツの要約情報(以下、「要約」と記載する)を取得し、順位が高いコンテンツの順にコンテンツの要約を列挙した一覧をコンテンツの検索結果情報として提供する。
【0019】
ここでの要約は、例えば、各コンテンツの内容を数行にまとめた文章や、各コンテンツから主要な部分を抜粋した数行の文章などのテキスト情報である。かかる要約は、予めコンテンツの提供者によって作成される場合や、情報提供装置が各コンテンツから自動的に作成する場合や、第3者によって作成される場合がある。
【0020】
このため、一般的な情報提供装置が提供する検索結果情報は、上位に要約が配置されるコンテンツほどユーザの検索意図との合致度が高かったとしても、上位に配置される要約にユーザが所望する文言が含まれていない場合がある。
【0021】
かかる場合に、ユーザは、例えば、最上位に配置された要約を一読して要約に所望する文言が含まれていない場合、次の要約を一読して要約に所望の文言が含まれているか否かを判断する行為を繰り返すことがある。このように、複数の要約をユーザに参照させなければ、ユーザに所望するコンテンツを選択させることができない検索結果情報は、ユーザビリティが高いとは言えない。
【0022】
このため、情報提供装置は、ユーザによって選択される可能性が高い要約をより上位に配置した要約の一覧を検索結果情報として提供することが望ましい。ただし、検索結果情報は、たとえユーザによって選択される可能性が高い要約がより上位に配置されていても、その要約に対応するコンテンツがユーザの検索意図に合致していなければ、ユーザビリティが高いとは言えない。
【0023】
そこで、実施形態に係る情報提供装置は、前述したように、まず、検索キーワードに関連するコンテンツを検索し、検索キーワードとの関連度が高いコンテンツの順位を決定する(ステップS4)。その後、
図1に示すように、コンテンツの要約を取得し、要約に基づいてコンテンツの順位を再決定する(ステップS5)。
【0024】
例えば、情報提供装置は、検索キーワードとの関連度が1位のコンテンツC1の要約A1を取得し、検索キーワードとの関連度が2位のコンテンツC2の要約A2を取得する。このとき、要約A2と検索キーワードとの一致度が最も高く、要約A1と検索キーワードとの一致度が2番目に高い場合がある。
【0025】
かかる場合、情報提供装置は、コンテンツC1の順位を2位、コンテンツC2の順位を1位に再決定し、再決定した順位が高いコンテンツの順に要約を列挙した検索結果情報を提供する(ステップS6)。
【0026】
図1に示す例では、情報提供装置は、再決定した順位が1位のコンテンツC2の要約A2を最上位に配置し、再決定した順位が2位のコンテンツC1の要約A1を上位から2番目に配置した検索結果情報を提供する。
【0027】
これにより、情報提供装置は、ユーザによって入力された検索キーワードとの一致度が高く、ユーザによって選択される可能性が高い要約をより上位に配置した要約の一覧を検索結果情報として提供することができるのでユーザビリティを向上させることができる。以下、かかる情報提供方法を可能とする情報提供システムの詳細について説明する。
【0028】
[2.情報提供システム]
次に、
図2を参照し、実施形態に係る情報提供システムの構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報提供システムの構成例を示す説明図である。
図2に示すように、情報提供システム1は、情報提供装置10と端末装置100とを含む。
【0029】
情報提供装置10および端末装置100は、通信ネットワークNを介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。通信ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、
図2に示す例では、情報提供装置10および端末装置100がそれぞれ1台ずつ示されているが、これらの装置のうちいずれかまたは双方が2台以上であってもよい。
【0030】
情報提供装置10は、複数のコンテンツおよび各コンテンツの要約を記憶し、端末装置100から検索キーワードを取得した場合に、検索キーワードに関連するコンテンツを検索し、コンテンツの要約の一覧を検索結果情報として端末装置100へ提供する。
【0031】
かかる情報提供装置10は、前述したように、検索した複数のコンテンツと検索キーワードとの関連度が高い順にコンテンツの順位を決定し、各コンテンツの要約に基づいてコンテンツの順位を再決定する。そして、情報提供装置10は、再決定した順位が高いコンテンツの順にコンテンツの要約を列挙して検索キーワードに対応する検索結果情報を生成し、生成した検索結果情報を端末装置100へ提供する。
【0032】
情報提供装置10は、端末装置100のユーザによって要約が選択された場合に、要約に対応するコンテンツを端末装置100へ提供する。要約に対応するコンテンツは、例えば、ニュース等の記事コンテンツや、ポータルサイト、オークション、天気予報、ショッピング、ファイナンス、路線、地図、旅行、飲食店、ウェブブログ等を提供するサイトのウェブページ等が含まれる。
【0033】
なお、情報提供システム1は、必ずしも複数のコンテンツおよび各コンテンツの要約を記憶しておく必要はない。例えば、情報提供装置10は、複数のコンテンツを記憶するコンテンツ配信サーバが通信ネットワークNに接続される場合、コンテンツ配信サーバに記憶された複数のコンテンツから検索キーワードに関連するコンテンツを検索する構成であってもよい。
【0034】
かかる構成の場合、情報提供装置10は、端末装置100のユーザによって選択された要約に対応するコンテンツを端末装置100へ送信する代わりに、コンテンツの所在を示すURL(Uniform Resource Locator)を端末装置100へ提供する。
【0035】
また、情報提供装置10は、各コンテンツの要約を記憶する要約配信サーバが通信ネットワークNに接続される場合、検索したコンテンツの要約を要約配信サーバから取得する構成であってもよい。また、情報提供装置10は、検索した各コンテンツから各コンテンツの要約を生成して取得する構成であってもよい。
【0036】
端末装置100は、一般のユーザが使用する装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、ゲーム機などのように通信機能、ブラウザ機能、および情報表示機能を有する装置である。
【0037】
端末装置100は、ユーザの操作に基づいて検索サービスの開始要求を情報提供装置10へ送信し、検索サービスの開始要求の応答として情報提供装置10から提供される検索キーワードの入力画面Wを、例えば、液晶表示装置等の表示部に表示させる。
【0038】
そして、端末装置100は、ユーザによって検索キーワードの入力画面Wに1以上の検索キーワードが入力され、入力画面W中の検索ボタンのアイコンが選択(例えば、クリック)された場合に、検索キーワードを情報提供装置10へ送信する。その後、端末装置100は、ユーザによって入力された検索キーワードに対応する検索結果情報の提供を情報提供装置10から受け付ける。
【0039】
このとき、情報提供装置10は、検索キーワードとの関連度が高いコンテンツを検索してコンテンツの順位を決定し、各コンテンツの要約に基づいて再決定したコンテンツの順位が高い順にコンテンツの要約を列挙した要約の一覧を端末装置100へ提供する。
【0040】
これにより、端末装置100は、ユーザによって選択される可能性が高い要約がより上位に配置された要約の一覧を検索キーワードに対応する検索結果情報として表示部に表示させることができる。その後、端末装置100は、ユーザによって要約の一覧から要約が選択された場合に、選択された要約に対応するコンテンツを情報提供装置10から取得して表示部に表示させる。
【0041】
[3.情報提供装置の構成例]
次に、情報提供装置10の構成例について、
図3を参照して説明する。
図3は、実施形態に係る情報提供装置10の構成例を示す説明図である。
図3に示すように、情報提供装置10は、通信部20と、制御部30と、記憶部40とを備える。
【0042】
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、通信ネットワークNと有線または無線で接続され、情報提供装置10との間で情報の送受信を行う。
【0043】
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部40は、情報提供プログラム41と、コンテンツデータベース(以下、「コンテンツDB42」と記載する)と、要約データベース(以下、「要約DB43」と記載する)とを記憶する。
【0044】
情報提供プログラム41は、制御部30が実施形態に係る情報提供処理を行う場合に実行するプログラムである。コンテンツDB42は、情報提供装置10が端末装置100へ提供する複数のコンテンツが格納されたデータベースである。要約DB43は、コンテンツDB42に格納された各コンテンツの要約が格納されたデータベースである。
【0045】
制御部30は、情報提供装置10全体を統括制御する処理部であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0046】
かかる制御部30は、内部のCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)が記憶部40から情報提供プログラム41を読み出してRAMを作業領域として実行することによって機能する複数の情報処理部を備える。
【0047】
具体的には、制御部30は、取得部31、決定部32、生成部33、および提供部34を備える。なお、制御部30の内部構成は、かかる構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0048】
取得部31は、端末装置100から通信ネットワークNおよび通信部20を介して検索キーワードを取得する処理部である。取得部31は、取得した検索キーワードを決定部32へ出力する。
【0049】
決定部32は、取得部31から入力される検索キーワードに関連する複数のコンテンツと検索キーワードとの関連度と、複数のコンテンツの要約とに基づいて、複数のコンテンツの順位を決定する。
【0050】
具体的には、決定部32は、第1決定部35と第2決定部36とを備える。第1決定部35は、取得部31から入力される検索キーワードに関連する複数のコンテンツをコンテンツDB42から検索し、検索キーワードとの関連度が高い順に、複数のコンテンツの順位を決定する。
【0051】
例えば、第1決定部35は、検索キーワードと同一文字のテキスト情報を含むコンテンツを検索して抽出する。なお、画像や音声などを含むコンテンツは、端末装置100へ提供される情報とは別に、コンテンツの検索用に動画や音声の内容を示すテキスト情報が含まれる場合がある。このため、第1決定部35は、検索キーワードと同一文字のテキスト情報がコンテンツの検索用に含められたコンテンツについても検索して抽出する。
【0052】
そして、第1決定部35は、例えば、検索キーワードと同一文字のテキスト情報をより多く含むコンテンツほど高い順位となるように、コンテンツの順位を決定する。つまり、第1決定部35は、検索キーワードの出現頻度が高いコンテンツほど高い順位となるようにコンテンツの順位を決定する。
【0053】
また、第1決定部35は、一度に異なる複数の検索キーワードを取得する場合、より多くの異なる検索キーワードと同一文字のテキスト情報を含むコンテンツほど高い順位となるように、コンテンツの順位を決定することもできる。つまり、第1決定部35は、検索キーワードの網羅度が高いコンテンツほど高い順位となるように、コンテンツの順位を決定することもできる。
【0054】
なお、第1決定部35は、コンテンツにおける検索キーワードの出現頻度と、コンテンツによる検索キーワードの網羅度との両方を総合的に判断して、検索キーワードとの関連度が高い順に、複数のコンテンツの順位を決定することもできる。
【0055】
これにより、第1決定部35は、端末装置100のユーザの検索意図に合致する可能性の高いコンテンツほど高い順位となるように、コンテンツの順位を決定することができる。そして、第1決定部35は、検索によって抽出したコンテンツを示す情報と、各コンテンツの順位を示す情報とを対応付けた情報を第2決定部36へ出力する。
【0056】
第2決定部36は、決定部32から入力された情報に基づいて、検索によって抽出された各コンテンツの要約を要約DB43から取得し、取得した要約に基づいて複数のコンテンツの順位を再決定する。
【0057】
第2決定部36は、例えば、要約に検索キーワードと同一文字のテキスト情報をより多く含むコンテンツほど高い順位となるように、コンテンツの順位を再決定する。つまり、第2決定部36は、要約における検索キーワードの出現頻度が高いコンテンツほど高い順位となるようにコンテンツの順位を再決定する。
【0058】
また、第2決定部36は、一度に異なる複数の検索キーワードを取得する場合、要約に、より多くの異なる検索キーワードと同一文字のテキスト情報を含むコンテンツほど高い順位となるように、コンテンツの順位を再決定することもできる。つまり、第1決定部35は、要約による検索キーワードの網羅度が高いコンテンツほど高い順位となるように、コンテンツの順位を再決定することもできる。
【0059】
また、第2決定部36は、要約のより冒頭側に検索キーワードが出現するコンテンツほど高い順位となるように、コンテンツの順位を再決定することもできる。つまり、第2決定部36は、要約の冒頭における検索キーワードの出現率が高いコンテンツほど高い順位となるように、コンテンツの順位を再決定することができる。
【0060】
なお、第2決定部36は、要約における検索キーワードの出現頻度と、要約による検索キーワードの網羅度と、要約の冒頭における検索キーワードの出現率との全てを総合的に判断して、複数のコンテンツの順位を再決定することもできる。
【0061】
これにより、第2決定部36は、端末装置100のユーザが自身の検索意図に合致するコンテンツの要約であると考える可能性の高いコンテンツほど高い順位となるように、コンテンツの順位を再決定することができる。
【0062】
このとき、第2決定部36は、例えば、第1決定部35によって順位が決定された複数のコンテンツのうち、上位所定数のコンテンツを対象として、コンテンツの順位を再決定することができる。
【0063】
これにより、第2決定部36は、端末装置100のユーザの検索意図に合致する可能性の高いコンテンツであり、且つユーザに選択される可能性が高い要約に対応するコンテンツほど順位が高くなるように、コンテンツの順位を再決定することができる。
【0064】
また、第2決定部36は、例えば、第1決定部35によって順位が決定された複数のコンテンツの全てを対象として、コンテンツの順位を再決定することもできる。これにより、第2決定部36は、例えば、第1決定部35によって順位が決定された複数のコンテンツの全てが端末装置100のユーザの検索意図に合致する場合に、ユーザに選択される可能性が最も高い要約に対応するコンテンツの順位を最高位にすることができる。
【0065】
そして、第2決定部36は、再決定した各コンテンツの順位と、各コンテンツの要約とを対応付けた情報を生成部33へ出力する。なお、決定部32がコンテンツの順位を決定する手順は、上記した手順に限定されるものではない。
【0066】
例えば、決定部32は、検索によって抽出した複数のコンテンツと検索キーワードとの関連度と、各コンテンツの要約と検索キーワードとの関連度とに基づいてコンテンツの順位を決定することもできる。
【0067】
具体的には、決定部32は、検索したコンテンツにおける検索キーワードの出現頻度と、コンテンツによる検索キーワードの網羅度とのうち、少なくともいずれか一方に基づいて、各コンテンツと検索キーワードとの関連度を算出する。
【0068】
決定部32は、検索したコンテンツの要約における検索キーワードの出現頻度、要約による検索キーワードの網羅度、および要約の冒頭における検索キーワードの出現率のうち、少なくともいずれか一つに基づいて各要約と検索キーワードとの関連度を算出する。
【0069】
そして、決定部32は、算出した各コンテンツと検索キーワードとの関連度のスコアと、各要約と検索キーワードとの関連度のスコアとに基づいて、コンテンツの順位を決定する。例えば、決定部32は、各コンテンツの関連度のスコアと、要約の関連度のスコアとの平均スコアをコンテンツ毎に算出し、平均スコアが高い順にコンテンツの順位を決定する。
【0070】
なお、決定部32は、コンテンツの関連度のスコアおよび要約の関連度のスコアの一方のスコアの重みづけ係数を他方のスコアの重みづけ係数よりも大きくした加重平均を行うことによって、各コンテンツの平均スコアを算出し、平均スコアが高い順にコンテンツの順位を決定することもできる。そして、決定部32は、決定した各コンテンツの順位と、各コンテンツの要約とを対応付けた情報を生成部33へ出力する。
【0071】
このように、決定部32は、検索によって抽出した複数のコンテンツと検索キーワードとの関連度と、各コンテンツの要約と検索キーワードとの関連度とに基づいてコンテンツの順位を決定することができる。
【0072】
これにより、決定部32は、例えば、ユーザの検索意図に合致する可能性が低いコンテンツの要約中に、たまたま全部の検索キーワードや、多くの検索キーワードが含まれている場合であっても、そのコンテンツが上位になることを防止することができる。
【0073】
生成部33は、決定部32から入力される情報に基づいて検索キーワードに対応する検索結果情報を生成する。具体的には、生成部33は、決定部32によって決定された順位が高いコンテンツの順に、各コンテンツの要約を上から下へ順に列挙した要約の一覧を検索キーワードに対応する検索結果情報として生成する。
【0074】
そして、生成部33は、生成した検索結果情報を提供部34へ出力する。提供部34は、生成部33から入力される検索結果情報である要約の一覧を端末装置100へ通信部20および通信ネットワークNを介して提供する。
【0075】
その後、取得部31は、端末装置100から通信部20および通信ネットワークNを介して、いずれかの要約が選択されたことを示す情報を取得すると、端末装置100によって選択された要約を示す情報を提供部34へ出力する。
【0076】
提供部34は、取得部31から端末装置100によって選択された要約を示す情報が入力された場合に、入力された情報が示す要約に対応するコンテンツをコンテンツDB42から取得し、通信部20および通信ネットワークNを介して端末装置100へ提供する。
【0077】
[4.情報提供処理の一例]
次に、
図4〜
図8を参照し、上記した情報提供装置10の制御部30が行う情報提供処理の具体的一例について説明する。
図4は、実施形態に係る端末装置100で行われる検索操作の具体例を示す説明図である。
図5は、実施形態に係る制御部30が行う順位決定処理の具体例を示す説明図である。
【0078】
また、
図6は、実施形態の対比例に係る検索結果情報の具体例を示す説明図である。
図7は、実施形態に係る制御部30が行う順位再決定処理の具体例を示す説明図である。
図8は、実施形態に係る検索結果情報の具体例を示す説明図である。
【0079】
図4に示すように、制御部30は、端末装置100から検索サービスの開始要求を受信した場合に、端末装置100へ検索キーワードの入力画面Wを表示させる。入力画面Wは、検索キーワードの入力枠W1と、検索ボタンのアイコンW2とを含む。
【0080】
端末装置100のユーザは、検索キーワードの入力枠W1にカーソルPを移動させてクリックし、例えば、端末装置100のキーボードを操作することによって、所望の検索キーワードを入力することができる。その後、ユーザは、検索ボタンのアイコンW2へカーソルPを移動させてクリックすることによって、検索キーワードを情報提供装置10へ送信することができる。
【0081】
なお、ユーザは、端末装置100がスマートフォン等のタッチパネルディスプレイを備える装置の場合、検索キーワードの入力枠W1をタップ操作し、キーボード画面をタップすることによって、所望の検索キーワードを入力することができる。また、ユーザは、検索ボタンのアイコンW2をタップすることによって、検索キーワードを情報提供装置10へ送信することができる。
【0082】
ここで、ユーザは、例えば、Y社の本社の所在地を知りたい場合に、
図4に示すように、検索キーワードの入力枠W1へ「Y社」、「本社」、「所在地」という3つの検索キーワードを入力して、検索ボタンのアイコンW2を操作することがある。かかる場合、制御部30は、端末装置100から「Y社」、「本社」、「所在地」3つの検索キーワードを取得し、取得した検索キーワードに基づいてコンテンツの順位決定処理を行う。
【0083】
順位決定処理では、制御部30は、検索キーワードに関連するコンテンツを検索して抽出し、例えば、検索キーワードの出現頻度、および検索キーワードの網羅度が高いコンテンツほど順位が高くなるようにコンテンツの順位を決定する。
【0084】
例えば、制御部30は、
図5の左側に示すように、「IT企業の一覧」のコンテンツC1と、「IT企業研究ブログ」のコンテンツC2とを抽出する。コンテンツC1には、端末装置100のユーザが知りたいY社の本社所在地が一目で分かる地図情報が含まれている。
【0085】
また、コンテンツC2には、端末装置100のユーザが知りたいY社の本社所在地が一目で分かるテキスト情報が含まれている。このように、コンテンツC1およびコンテンツC2は、どちらも「Y社の本社の所在地を知りたい」というユーザの検索意図に合致するコンテンツである。
【0086】
このとき、制御部30は、前述した検索キーワードの出現頻度、および検索キーワードの網羅度に基づいて、コンテンツC1と検索キーワードとの関連度を98%、コンテンツC2と検索キーワードとの関連度を97%と判定する場合がある。その結果、制御部30は、コンテンツC1の順位を1位と決定し、コンテンツC2の順位を2位と決定する。
【0087】
その後、制御部30は、
図5の右側に示すように、コンテンツC1の要約A1と、コンテンツC2の要約A2とを取得する。このとき、コンテンツC1には、例えば、コンテンツの検索用に「Y社の本社所在地」というテキスト情報が含まれているが、ユーザへ提供される情報として「Y社の本社所在地」とうテキスト情報が含まれていない。このため、コンテンツC1の要約A1は、「IT企業の一覧 A社・・・、Y社・・・、B社・・・」となっている。
【0088】
一方、コンテンツC2には、ユーザへ提供される情報として「Y社の本社所在地」というテキスト情報が含まれている。このため、コンテンツC2の要約A2は、「IT企業研究ブログ Y社の本社所在地は、東京都 千代田区・・・」となっている。
【0089】
このような場合に、制御部30は、仮に順位決定処理で決定したコンテンツの順位が高い順に要約を列挙した場合、
図6に示す対比例のように、検索結果情報の一番目に、「IT企業の一覧 A社・・・、Y社・・・、B社・・・」という要約A1を配置する。そして、制御部30は、検索結果情報の2番目に、「IT企業研究ブログ Y社の本社所在地は、東京都 千代田区・・・」という要約A2を配置する。
【0090】
このような検索結果情報が提供される場合、端末装置100のユーザは、
図5に示すように、まず、1番目の要約A1を参照するが、要約A1にY社の本社所在が一目で分かるテキスト情報が含まれていないため、要約A1を選択しない。
【0091】
その後、ユーザは、2番目の要約A2に視線を移動させる。そして、ユーザは、2番目の要約A2にY社の本社所在が一目で分かるテキスト情報が含まれているため、要約A2を選択する。このように、
図5に示す検索結果情報は、ユーザが1番目の要約A1を参照する行為や要約A1を参照する時間が無駄になりユーザビリティが高いとは言えない。
【0092】
そこで、制御部30は、
図7に示すように、コンテンツの順位再決定処理を行う。具体的には、順位再決定処理では、制御部30は、要約A1、A2における検索キーワードの出現頻度、要約A1、A2による検索キーワードの網羅度、および要約A1、A2の冒頭における検索キーワードの出現率を導出する。
【0093】
そして、制御部30は、導出した出現頻度、網羅度、および出現率に基づいて、要約A1、A2と検索キーワードとの一致度を判定する。その結果、制御部30は、例えば、要約A1と検索キーワードとの一致度を97%、要約A2と検索キーワードとの一致度を98%と判定した場合、コンテンツC1の順位を2位に再決定し、コンテンツC2の順位を1位に再決定する。
【0094】
そして、制御部30は、再決定した順位が高いコンテンツの順にコンテンツ要約を列挙して検索キーワードに対応する検索結果情報を生成し、端末装置100へ提供する。具体的には、
図8に示すように、制御部30は、検索結果情報の一番目に、「IT企業研究ブログ Y社の本社所在地は、東京都 千代田区・・・」という要約A2を配置する。そして、制御部30は、検索結果情報の2番目に、「IT企業の一覧 A社・・・、Y社・・・、B社・・・」という要約A2を配置する。
【0095】
このように、制御部30は、ユーザによって選択される可能性が高い要約A2を検索結果情報の1番目に配置することによって、端末装置100へ提供する検索結果情報のユーザビリティを向上させることができる。
【0096】
[5.情報提供装置の制御部が実行する処理]
次に、
図9を参照し、実施形態に係る情報提供装置10の制御部30が実行する処理について説明する。
図9は、実施形態に係る情報提供装置10の制御部30が実行する処理を示すフローチャートである。
【0097】
図9に示すように、制御部30は、まず、端末装置100から検索サービスの開始要求を受信したか否かを判定する(ステップS101)。そして、制御部30は、検索サービスの開始要求を受信しないと判定した場合(ステップS101,No)、検索サービスの開始要求を受信するまでステップS101の判定処理を繰り返す。
【0098】
また、制御部30は、検索サービスの開始要求を受信したと判定した場合(ステップS101,Yes)、検索キーワードの入力画面Wを端末装置100へ送信して端末装置100に表示させる(ステップS102)。
【0099】
続いて、制御部30は、端末装置100から検索キーワードを取得したか否かを判定する(ステップS103)。そして、制御部30は、検索キーワードを取得しないと判定した場合(ステップS103,No)、検索サービスの終了要求を受信したか否かを判定する(ステップS110)。
【0100】
制御部30は、検索サービスの終了要求を受信しないと判定した場合(ステップS110,No)、処理をステップS103へ移す。また、制御部30は、検索サービスの終了要求を受信したと判定した場合(ステップS110,Yes)、処理を終了する。
【0101】
また、制御部30は、検索キーワードを取得したと判定した場合(ステップS103,Yes)、検索キーワードに関連するコンテンツを検索し、検索キーワードとの関連度が高い順に各コンテンツの順位を決定する(ステップS104)。
【0102】
続いて、制御部30は、順位を決定した各コンテンツの要約を取得し、要約に基づいて各コンテンツの順位を再決定する(ステップS105)。その後、制御部30は、再決定した順位が高いコンテンツの順に各コンテンツの要約を列挙して検索キーワードに対応する検索結果情報を生成する(ステップS106)。
【0103】
続いて、制御部30は、生成した検索結果情報を端末装置100へ提供する(ステップS107)。その後、制御部30は、端末装置100によって要約が選択されたか否かを判定する(ステップS108)。
【0104】
そして、制御部30は、要約が選択されないと判定した場合(ステップS108,No)、検索サービスの終了要求を受信したか否かを判定する(ステップS111)。制御部30は、検索サービスの終了要求を受信しないと判定した場合(ステップS111,No)、処理をステップS108へ移す。
【0105】
また、制御部30は、検索サービスの終了要求を受信したと判定した場合(ステップS111,Yes)、処理を終了する。また、制御部30は、端末装置100によって要約が選択されたと判定した場合(ステップS108,Yes)、要約に対応するコンテンツを端末装置100へ提供し(ステップS109)、処理を終了する。
【0106】
[6.情報提供処理の変形例]
次に、
図10および
図11を参照し、実施形態に係る情報提供処理の変形例について説明する。
図10は、実施形態の変形例に係る順位決定処理および順位再決定処理の具体例を示す説明図である。
図11は、実施形態の変形例に係る検索結果情報の具体例を示す説明図である。
【0107】
上述した実施形態では、情報提供装置10は、検索結果情報としてテキスト情報の要約の一覧を提供したが、端末装置100のユーザが動画コンテンツを検索する場合には、動画コンテンツの要約として動画コンテンツのサムネイルの一覧を提供することもできる。
【0108】
かかる場合、情報提供装置10の制御部30は、端末装置100から検索キーワードを取得すると、検索キーワードと関連する動画コンテンツを検索し、検索キーワードとの関連度が高い順に動画コンテンツの順位を決定する。
【0109】
このとき、制御部30は、動画コンテンツからコンテンツの検出用に動画コンテンツに含められた動画コンテンツの内容を示すテキスト情報を抽出する。そして、制御部30は、動画コンテンツの内容を示すテキスト情報における検索キーワードの出現頻度、および動画コンテンツの内容を示すテキスト情報による検索キーワードの網羅度が高い動画コンテンツほど高い順位となるように順位を決定する。
【0110】
このとき、例えば、
図10の左側に示すように、制御部30は、動画コンテンツV1と検索キーワードとの関連度が98%で最高の場合、動画コンテンツV1の順位を1位に決定する。また、制御部30は、動画コンテンツV2の検索キーワードとの関連度が97%で動画コンテンツV1の次に高い場合、動画コンテンツV2の順位を2位に決定する。
【0111】
その後、制御部30は、
図10の右側に示すように、動画コンテンツV1の要約として、動画コンテンツV1のサムネイルTN1を取得し、動画コンテンツV2の要約として、動画コンテンツV2のサムネイルTN2を取得する。
【0112】
ここでは、制御部30は、動画コンテンツV1から一部分を抜粋して生成されたサムネイルTN1を動画コンテンツV1の要約として取得し、動画コンテンツV2から一部分を抜粋して生成されたサムネイルTN2を動画コンテンツV2の要約として取得する。
【0113】
なお、
図10の右側に示すグラフの横軸は、動画コンテンツV1、V2の再生時間を示している。また、
図10の右側に示すグラフの縦軸軸は、動画コンテンツV1、V2を視聴した一般ユーザの高揚度(盛り上がり度)を示している。
【0114】
つまり、
図10の右側の上段に示すグラフは、動画コンテンツV1を視聴した一般ユーザの各再生時間における高揚度の高さを示している。また、
図10の右側下段に示すグラフは、動画コンテンツV2を視聴した一般ユーザの各再生時間における高揚度の高さを示している。
【0115】
ここでの高揚度は、例えば、各動画コンテンツV1、V2に対して一般ユーザが投稿したコメント数の多さに対応する。なお、高揚度の指標は、一般ユーザが投稿したコメント数の多さに限定されるものではなく、例えば、各動画コンテンツV1、V2が過去に再生された再生時間毎の再生回数等、動画コンテンツV1、V2における再生時間毎の評価の高さを示す指標であればよい。
【0116】
ここで、
図10の右側の上段に示す点線枠内の部分がサムネイルTN1に対応する部分であり、
図10の右側下段に示す点線枠内の部分がサムネイルTN2に対応する部分であるとする。
【0117】
かかる場合、再生時間全体では、動画コンテンツV1の方が動画コンテンツV2よりも一般ユーザの高揚度が平均して高い。しかし、サムネイルの部分に着目すると、サムネイルTN2の方が、サムネイルTN1よりも一般ユーザの高揚度が高い。
【0118】
このため、端末装置100のユーザは、検索結果情報としてサムネイルTN1とサムネイルTN2とが提供される場合、一般ユーザの高揚度が高いサムネイルTN2の方を選択する可能性が高い。
【0119】
そこで、制御部30は、サムネイルTN1、TN2を視聴したことによる一般ユーザの高揚度が高い動画コンテンツほど高い順位となるように、動画コンテンツV1、V2の順位を再決定する。このとき、動画コンテンツV2の再決定された順位が1位となり、動画コンテンツV1の再決定された順位が2位になる場合がある。
【0120】
かかる場合、
図11に示すように、制御部30は、再決定した順位が1位の動画コンテンツV2のサムネイルTN2を最上位に配置し、再決定した順位が2位の動画コンテンツV1のサムネイルTN1を2番目に配置した検索結果情報を端末装置100に提供する。
【0121】
このように、制御部30は、端末装置100のユーザによって選択される可能性が高いサムネイルTN2を1番目に配置した検索結果情報を端末装置100に提供することができる。したがって、制御部30は、動画コンテンツの要約として動画コンテンツのサムネイルの一覧を提供する場合にも、端末装置100へ提供する検索結果情報のユーザビリティを向上させることができる。
【0122】
なお、制御部30は、取得した複数のサムネイルのうち動画の動きが大きなサムネイルが抜粋された動画コンテンツほど高い順位となるように順位を再決定することもできる。これにより、制御部30は、端末装置100のユーザの興味を引き付ける可能性が高いサムネイルほど上位に配置される検索結果情報を端末装置100に提供することができるので、検索結果情報のユーザビリティを向上させることができる。
【0123】
[7.ハードウェア構成]
なお、実施形態における情報提供装置10は、例えば
図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図12は、実施形態に係る情報提供装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1100、RAM(Random Access Memory)1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0124】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0125】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信部20に対応し、通信ネットワークを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信ネットワークを介して他の機器へ送信する。
【0126】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0127】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、当該プログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0128】
コンピュータ1000が情報提供装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされた情報提供プログラムを実行する。
これにより、コンピュータ1000は、取得部31、第1決定部35、第2決定部36、生成部33、および提供部34の各機能を実現する。また、HDD1400は、記憶部40の機能を実現し、情報提供プログラム41、コンテンツDB42、および要約DB43等が格納される。
【0129】
コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信ネットワークを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0130】
[8.効果]
上述したように、実施形態に係る情報提供装置10は、取得部31と、決定部32とを備える。取得部31は、端末装置100から検索キーワードを取得する。決定部32は、取得部31によって取得された検索キーワードに関連する複数のコンテンツC1、C2と検索キーワードとの関連度と、複数のコンテンツC1、C2の要約A1、A2とに基づいて、複数のコンテンツの順位を決定する。これにより、情報提供装置10は、端末装置100へ提供する情報のユーザビリティを向上させることができる。
【0131】
具体的には、決定部32は、第1決定部35と第2決定部36とを備える。第1決定部35は、取得部31によって取得された検索キーワードに関連する複数のコンテンツC1、C2を検索し、検索キーワードとの関連度が高い順に複数のコンテンツC1、C2の順位を決定する。第2決定部36は、複数のコンテンツC1、C2の要約A1、A2を取得し、要約A1、A2に基づいて複数のコンテンツC1、C2の順位を再決定する。
【0132】
さらに、情報提供装置10は、生成部33と提供部34とを備える。生成部33は、第2決定部36によって再決定された順位が高いコンテンツC2、C1の順にコンテンツC2、C1の要約A1、A2を列挙して検索キーワードに対応する検索結果情報を生成する。提供部34は、生成部33によって生成された検索結果情報を端末装置100へ提供する。
【0133】
これにより、情報提供装置10は、コンテンツC1、C2の要約A1、A2を考慮して決定した順に要約A1、A2を列挙した検索結果情報を端末装置100へ提供することができるので、検索結果情報のユーザビリティを向上させることができる。
【0134】
また、第2決定部36は、要約A1、A2における検索キーワードの出現頻度が高いコンテンツC2ほど順位を高くする。これにより、情報提供装置10は、端末装置100のユーザによって選択される可能性が高い要約A2を上位に配置した検索結果情報を提供することができるので、検索結果情報のユーザビリティを向上させることができる。
【0135】
また、第2決定部36は、要約A1、A2による検索キーワードの網羅度が高いコンテンツC2ほど順位を高くする。これにより、情報提供装置10は、端末装置100のユーザが所望する多くの種類のテキスト情報を含む検索結果情報を提供することができるので、検索結果情報のユーザビリティを向上させることができる。
【0136】
また、第2決定部36は、要約A1、A2の冒頭における検索キーワードの出現率が高いコンテンツC2ほど順位を高くする。これにより、情報提供装置10は、端末装置100のユーザが要約A2の冒頭を参照するだけで所望する要約A2を発見可能な検索結果情報を提供することができるので、検索結果情報のユーザビリティを向上させることができる。
【0137】
また、第2決定部36は、サムネイルTN1、TN2に含まれる画像を閲覧したことによる一般ユーザの高揚度が高い動画コンテンツほど順位を高くする。これにより、情報提供装置10は、動画コンテンツV1、V2の要約として動画コンテンツのサムネイルTN1、TN2の一覧を提供する場合にも、端末装置100へ提供する検索結果情報のユーザビリティを向上させることができる。
【0138】
また、第2決定部36は、サムネイルTN1、TN2に含まれる画像の動きが大きいコンテンツほど順位を高くする。これにより、情報提供装置10は、端末装置100のユーザの興味を引き付ける可能性が高いサムネイルTN1、TN2ほど上位に配置される検索結果情報を端末装置100に提供することができるので、検索結果情報のユーザビリティを向上させることができる。
【0139】
また、第2決定部36は、第1決定部35によって順位が決定された複数のコンテンツC1、C2のうち、上位所定数のコンテンツを対象としてコンテンツC1、C2の順位を再決定する。これにより、情報提供装置10は、端末装置100のユーザの検索意図に合致する可能性の高いコンテンツであり、且つユーザに選択される可能性が高い要約A2に対応するコンテンツC2ほど高い順位になるように、コンテンツの順位を再決定することができる。
【0140】
また、第2決定部36は、第1決定部35によって順位が決定された複数のコンテンツC1、C2の全てを対象としてコンテンツC1、C2の順位を再決定する。これにより、情報提供装置10は、第1決定部35によって順位が決定された複数のコンテンツC1、C2の全てが端末装置100のユーザの検索意図に合致する場合に、ユーザに選択される可能性が最も高い要約A2のコンテンツC2を最高順位にすることができる。
【0141】
[9.その他]
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0142】
上述した情報提供装置10は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。