【実施例】
【0169】
例:
本発明が特定の前例により例示されたが、それに制限された解釈ではなく、先に開示されるように本発明には一般的な領域が含まれている。その精神や範囲を逸脱しない範囲で、様々な修正とその展開を行う。
【0170】
記載例にあるMSデータは、以下のように得られた:
質量スペクトル:LC/MS Agilent社 6120 四重極子 LC/MS
【0171】
記載例にあるNMRデータは、以下のように得られた:
1H−NMR:Varian社 400 MHz
【0172】
マイクロ波化学は、CEM Explorer(CEMエクスプローラ)上で実施された。
【0173】
中間体の合成:
化学式(I)の化合物向け手順は以下に段階的に詳しく記載されており、本発明に準じた化合物製造手順に関する多様な中間体の一般的合成が含まれる。
【0174】
中間体−1:4−クロロ−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンの合成
【0175】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0176】
この中間体は、US2008/045536に示される手順から調製され、開始剤として2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4(3H)−ワン(US2006/106019に従い準備)を使用する。LCMS:m/z = 200.9(M+H)
+。
【0177】
中間体−2:4−クロロ−8−エチル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンの合成
【0178】
ステップ−1:2−ホルミル化ブタンニトリルの合成
【0179】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0180】
−78℃で、乾燥THF(50mL)中のブチロニトリル(7.5g,108.6mmol)撹拌溶液にTHF(55mL)のLDA 2.0M溶液を加えた。結果得られた反応混合物を−78 ℃で15分間かき混ぜた。−78℃で、ギ酸エチル(8.03g,108.6mmol)を加え、一晩反応混合物をかき混ぜた。反応終了後、反応混合物を氷水で急冷し、2NHClを使用しpH4に調整し、酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過・濃縮し、表題の化合物(5.6g 未精製)を得た。得られた物質を精製せずに次のステップのために取っておいた。
【0181】
ステップ−2:4−エチル−1H−ピアゾロ−5−アミンの合成
【0182】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0183】
室温で、酢酸(0.5mL)を加えた後に、エタノール(112mL)と混ぜた2−ホルミル化ブタンニトリル溶液(5.6g,57.73mmol)にヒドラジン水和物(5.6mL)を加えた。その後、反応混合物を90℃で6時間加熱した。反応完了後、室温に冷まし氷水で冷却し、K
2CO
3を使用しpH9に調整し、酢酸エチル(2x25mL)で反応混合物を抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過・濃縮し、表題の化合物(5.6g 未精製)を得て、未精製状態で次のステップに移した。
【0184】
ステップ−3:8−エチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4(1H)−ワンの合成
【0185】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0186】
DCM(20mL)と混ぜた4−エチル−1H−ピラゾロ−5−アミン(5.0g,44.6mmol)の溶液に、0℃で一滴ずつO−エチル カーボネートイソチオシアネート(5.9g,45.03mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間混ぜた。N−((4−エチル−1H−ピアゾロ−5−イル)カルバモチオイル)ブチルアミド(3.5g, 32.40%) LCMSの中間体を生み出すため、得られた固体を濾過し乾燥した。m/z = 242.8 (M+H)
+。形成された中間体をさらにアセトニトリル(100mL)に溶解させ、K
2CO
3(6.2g,44.9mmol)を加え、反応混合物を60℃で3時間加熱した。反応終了後、反応混合物を水で冷やし、2N HClを用いて酸化させた。表題の化合物(2.6g,91.22%)を得るため、得られた固体をフィルターに通し乾燥した。 LCMS: m/z = 197.0 (M+H)
+。
【0187】
ステップ−4:8−エチル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4(3H)−ワンの合成
【0188】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0189】
0℃でエタノール(40mL)に加えた8−エチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4(1H)−ワン(2.0g, 10.19mmol)撹拌溶液に2M NaOH(10mL, 20mmol)を加えた。結果得られた反応混合物を0℃で10分間かき混ぜた。0℃でヨウ化メチル(1.5g, 10.50mmol)を加えた。加えた後、反応混合物を室温で4時間放置した。反応終了後、真空状態で揮発性物質を取り除き、得られた残りを、氷のように冷たい2N HClで希釈し、生じた固体を濾過し真空状態で乾燥し、表題の化合物(1.7g, 79.43%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6): δ 12.73 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 2.58−2.51 (q, 2H), 2.50 (s, 3H), 1.23−1.19 (t, 3H).LCMS: m/z = 210.9 (M+H)
+.
【0190】
ステップ−5:4−クロロ−8−エチル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンの合成
【0191】
【化25】
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【0192】
0℃でPOCl
3(35mL)に加えた8−エチル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4(3H)−ワン(1.7g, 8.08mmol)撹拌溶液にN,N−ジエチルアニリン(3.6g, 24.1mmol)を加えた。反応混合物を90℃で4時間加熱した。反応終了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、氷のように冷たい水で希釈した。酢酸エチルで水層を抽出した。(2x50mL)ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し減圧の下で濃縮した。残留物をcombiflash(0−20%EtOAc/ヘキサン)を使用して精製し、表題の目的化合物(1.5g, 81.52%)を得た。LCMS: m/z = 228.9 (M+H)
+
【0193】
以下の中間体−3と4を、上記のプロトコル(中間体−2)に従い、適切な反応物質・試薬を適当な状態で使用して調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
【0194】
【表2】
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【0195】
中間体−5:tert−ブチル (3−(アミノメチル)−4−エチルフェニル)カルバミン酸の合成
【0196】
ステップ−1:tert−ブチル(4−ブロモ−3−シアノフェニル)カルバミン酸の合成
【0197】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0198】
DCM(20mL)に加えた5−アミノ−2−ブロモベンゾニトリル(0.8g, 4mmol)とDMAP(0.58g, 4.8mmol)溶液にDi−tert−ブチル ジカルボナート(1.14g, 4.8mmol)を加え、結果得られた反応混合物を8時間室温でかき混ぜた。反応完了後、反応混合物を氷のように冷たい水で希釈し、DCMで抽出した。(3x50mL)ブラインで混合有機層を洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し減圧の下で濃縮した。15%の酢酸エチル−ヘキサンで溶出し、残留物を100−200のメッシュ二酸化ケイ素コラムで精製し、表題の化合物(1g, 83%)を得た。LCMS: m/z = 297.15 (M+H)
+。
【0199】
ステップ−2:tert−ブチル (3−シアノ−4−エチルフェニル)カルバミン酸の合成
【0200】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0201】
圧力容器でtert−ブチル(4−ブロモ−3−シアノフェニル)カルバミン酸(4.0g, 18.6mmol)、エチルボロン酸(1g, 3.3mmol)、Cs
2CO
3(3.21g, 9.9mmol)が取り出された。トルエン(10mL)およびエタノール(1mL)の混合物を加えた。懸濁剤をガス抜きし、15分間窒素ガスで流した。その後、Pd(PPh
3)
4(0.38g, 0.33mmol)を加え、圧力容器を密閉し夜通し110℃で加熱した。反応完了後、室温まで冷ましてから水で冷やし、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を100−200のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.28g, 66%)を得た。 LCMS: m/z = 247.2 (M+H)
+
【0202】
ステップ−3:tert−ブチル (3−(アミノメチル)−4−エチルフェニル)カルバミン酸の合成
【0203】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
0℃でメタノールに加えたtert−ブチル(3−シアノ−4−エチルフェニル)カルバミン酸(0.5g, 2mmol)の冷やした溶液に、塩化ニッケル六水和物(0.17g, 1.2mmol)を加え、反応混合物を10分間かき混ぜ、0 ℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.53g, 14mmol)を加えた。結果得られた反応混合物を室温で1時間放置し、0 ℃まで冷却させ、ジエチレントリアミン(0.24g, 2.4mmol)を加え、室温で1時間かき混ぜ、真空状態で濃縮した。残留物を水で薄め、生じた固体を除去し、乾燥した。Combiflashを使用し未精製のものを精製し、表題化合物を得た。(0.35g, 65%) LCMS: m/z = 251.1 (M+H)
+
【0205】
上記プロトコル(中間体−5のステップ−1&3)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下中間体−6と7を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
【0206】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0207】
中間体−8:1−アクリロイルピペリジン−4−カルボン酸の合成
【0208】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
0℃で(20mL)のTHF:水(6:4)に加えたピペリジン−4−カルボン酸(1.0g, 7.81mmol)溶液に2M NaOH(7.8mL, 15.5mmol)を加え、10分間かき混ぜた。0℃で塩化アクリロイル(0.7g, 7.69mmol)を加え、その後、反応混合物を1時間かき混ぜた。反応終了後、反応混合物を氷水で冷やし、クエン酸でpH4まで調整し、酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮した。得られた物質はジエチルエーテルを用いて粉末にし、未精製のものは濾過し、乾燥し、表題化合物(0.45g, 32.14%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6): δ 12.35 (s, 1H)、6.82−6.73 (m, 1H)、6.08−6.02 (dd, 1H)、5.65−5.61 (dd, 1H)、4.24−4.19 (d, 1H)、3.96−3.91 (d, 1H)、3.15−3.05 (t, 1H)、2.82−2.74 (t, 1H)、2.53−2.44 (m, 1H)、1.84−1.79 (m, 2H)、1.43−1.35 (m, 2H) LCMS: m/z = 184 (M+H)
+。
【0210】
上記プロトコル(中間体−8)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下中間体−9から14を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
【0211】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
中間体−15:N−(3−アミノフェニル)−4−ニトロベンズアミドの合成
【0213】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0214】
0℃でDMF(2mL)に加えた4−ニトロ安息香酸(0.3g, 1.85mmol)の冷やした溶液に、DIPEA(0.47mL, 3.7mmol)、HATU(0.84g, 2.22mmol)と加え、最後に1,3−ジアミノベンゼン(0.2g, 1.85mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。反応混合物を氷水で冷やし、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、未精製の残留物を濾過し濃縮した。LCMS: m/z = 258.10 (M+H)
+。
【0215】
中間体−16:tert−ブチル (S)−3−(3−(アミノメチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0216】
ステップ−1:tert−ブチル(S)−3−(3−シアノベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0217】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0218】
0℃で乾燥DMF(5mL)に加えた3−シアノ安息香酸(0.5g, 5.98mmol)の冷やした溶液に、HATU(1.94g, 5.1mmol)およびDIPEA(1.25mL, 6.8mmol)を加えた。反応混合物にtert−ブチル(S)−3−アミノピペリジン−1−カルボン酸塩(0.66g, 3.4mmol)を加え、室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を氷水で薄め、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、未精製の残留物(0.8g 未精製)を濾過し濃縮した。LCMS: m/z = 330 (M+H)
+。
【0219】
ステップ−2:tert−ブチル (S)−3−(3−(アミノメチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0220】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
0℃でMeOH(10mL)に加えたtert−ブチル(S)−3−(3−シアノベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩(0.8g, 2.47mmol)の溶液に、NaBH
4(0.73g, 19.32mmol)を少しずつ加えた後、ニッケル(II)六水和物塩化(0.29g, 1.23mmol)を加えた。結果得られた反応混合物を室温で1時間かき混ぜ、それから0℃まで冷やし、ジエチレントリアミン(0.25g, 2.46mmol)を加え、1時間室温でかき混ぜた。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、酢酸エチル(30mL)希釈し、水とブライン溶液で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、未精製の残留物を濾過し濃縮した。(0.5g 未精製)LCMS: m/z = 334 (M+H)
+。
【0222】
上記プロトコル(中間体−16)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下中間体−17を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
【0223】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
中間体−18:tert−ブチル 3−((5−(アミノメチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル) ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0225】
ステップ−1:tert−ブチル 3−((5−シアノ−2−フルオロフェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0226】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0227】
0℃でピリジン(5mL)に加えた1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−カルボン酸(1g, 4.3mmol)の冷えた溶液をPOCl
3(0.68g, 4.3mmol)に加えた後、3−アミノ−4−フルオロベンゾニトリル(0.59g, 4.3mmol)に加え、反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応混合物を氷水で冷やし、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、未精製の残留物を濾過し濃縮した。(1.1g)LCMS: m/z = 346.15(M−H)
+。
【0228】
ステップ−2:tert−ブチル3−((5−(アミノメチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0229】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0230】
0℃でメタノールに加えたtert−ブチル3−((5−シアノ−2−フルオロフェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.1g, 3.1mmol)の冷えた溶液に、塩化ニッケル六水和物(0.29g, 1.21mmol)を加え、反応混合物を10分間かき混ぜ、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.84g, 22.1mmol)を一気に加え、反応混合物を室温で1時間かき混ぜ、さらに0℃にまで冷却しジエチレントリアミン(0.32g, 3.1mmol)を加えた。室温で1時間かき混ぜ、真空状態で濃縮した。反応混合物を水で薄め、分離した固体を濾過し乾燥した。得られた固体を、combiflashを使用し精製し、表題化合物(0.8g, 72%)を得た。LCMS: m/z = 352 (M+H)
+。
【0231】
上記プロトコル(中間体−18)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下の中間体−19から20を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
【0232】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0233】
中間体−21:tert−ブチル3−((3−(1−アミノエチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0234】
ステップ−1:tert−ブチル3−((3−アセチルフェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0235】
【化35】
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【0236】
この段階手順は中間体−15(1.2g)から採用された。LCMS: m/z = 347.1 (M+H)
+.
【0237】
ステップ−2:tert−ブチル (E)−3−((3−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)フェニル)カルバモイル) ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0238】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0239】
EtOH(20mL)に加えたtert−ブチル3−((3−アセチルフェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.2g, 3.4mmol)の溶液に、室温で50% Aq.NH
2OH溶液(0.57mg,17.3mmol)を加えた。反応混合物を2時間80℃の温度下でかき混ぜた。反応混合物を濃縮し、表題の目的化合物(1.1g, 88%)を得た。LCMS: m/z = 362.1 (M+H)
+.
【0240】
ステップ−3:tert−ブチル3−((3−(1−アミノエチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0241】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0242】
酢酸(5mL)に加えたtert−ブチル(E)−3−((3−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1g,2.7mmol)の溶液に亜鉛(0.905g, 13.8mmol)を加えた。反応混合物を4時間室温でかき混ぜた。反応完了後、反応混合物をセライトで濾過し、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮し、表題の目的化合物(0.9g, 未精製)を得た。LCMS: m/z = 347.7 (M+H)
+。
【0243】
中間体−22:tert−ブチル4−(3−アミノベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0244】
ステップ−1:tert−ブチル4−(3−ニトロベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0245】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0246】
この段階手順は中間体−15(1.2g 未精製)から採用された。
【0247】
ステップ−2:tert−ブチル4−(3−アミノベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0248】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
0℃でTHF:MeOH:水の混合物(2:1:1, 40mL)に加えたtert−ブチル4−(3−ニトロベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.2g, 3.4mmol)の溶液にNH
4Cl(3.67g, 68.7mmol)、亜鉛(2.24g,34.3mmol)を連続して加え、反応混合物を室温で3時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物をセライトパッドで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、氷水で冷まし酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄、Na
2SO
4で乾燥し、未精製の残留物(0.9g)を濾過し濃縮した。LCMS: m/z = 264.20 (M−tert−Bu+1)
+
【0250】
中間体−23:3−フルオロ−1−メチルピペリジン−4−olの合成
【0251】
ステップ−1:tert−ブチル3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0252】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
MeOH(200mL)を加えたtert−ブチル3−フルオロ−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸塩(10g, 45.87mmol, WO2015/022662)の溶液に0℃で水素化ホウ素ナトリウム(2.5g, 69.44mmol)を一気に加えた。反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、氷のように冷たい飽和塩化アンモニウム溶液で希釈した。酢酸エチルで水層を抽出した。(2x50mL)ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し減圧下で濃縮し、表題化合物(9.1g 未精製)を得た。LCMS: m/z = 220.0 (M+H)
+。
【0254】
ステップ−2:tert−ブチル4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0255】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
0℃の不活性ガス置換下でDMF(180mL)に加えたtert−ブチル3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩(9.0g, 0.041mmol)の溶液にNaH(60%)(2.5g, 104.16mmol)を加え、25分間かき混ぜた。ベンジルブロミド(7.0g, 0.040mmol)を加え、結果得られた反応混合物を室温で5時間かき混ぜた。反応完了後、室温まで冷まし、氷水で急冷させ、酢酸エチル(25mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0−10% EtOAc/hexane)で残留物を精製し、表題化合物を得た。(10.5g, 83.33%)LCMS: m/z = 310.3 (M+H)
+。
【0257】
ステップ−3:4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロピペリジンの合成
【0258】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
DCM(30mL)に加えたtert−ブチル4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸塩(10.0g, 32.32mmol)の溶液に0℃でTFA(15.0mL) を少しずつ加えた。反応混合物を室温で5時間かき混ぜた。反応終了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、氷のように冷たいNaHCO
3溶液で処理した。酢酸エチル(2x50mL)で水層を抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し減圧下で濃縮し、表題化合物(7.5g 未精製)を得た。LCMS: m/z = 209.7(M+H)
+。
【0260】
ステップ−4:4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロ−1−メチルピペリジンの合成
【0261】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0262】
THF(160mL)に加えた4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロピペリジン(8.0g, 38.27mmol)の溶液に0℃で硫酸ジメチル(4.9g, 38.84mmol)を加えた後、TEA(3.9g, 38.61mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、残留物を水と酢酸エチルで希釈させ有機層を分離させた。ブラインで有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し減圧下で濃縮し、表題化合物(2.5g 未精製)を得た。LCMS: m/z = 225.4(M+H)
+。
【0263】
ステップ−5:3−フルオロ−1−メチルピペリジン−4−olの合成
【0264】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0265】
エタノールに加えた4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロ−1−メチルピペリジン(2.5g, 11.19mmol)の溶液にPd/C(10%) (0.9g)を加え、パーシェーカー(250mL)に移し室温を24時間維持し50psiの水素圧をかけた。反応完了後、反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮し表題化合物(2.0g, 未精製)を得た。LCMS: m/z = 134.1(M+H)
+
【0266】
中間体−24:8−エチル−2−(メチルチオ)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
【0267】
【化45】
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【0268】
0℃でアセトニトリル(50mL)に加えた(3−ニトロフェニル)メタンアミン.HCl(1.45g, 7.71mmol)のかき混ぜた溶液にDIPEA(2.0g, 15.5mmol)を加えた。それから、4−クロロ−8−エチル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(1.7g, 7.43mmol、中間体−2)を加えた。結果得られた反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を濃縮し、揮発性物質を取り除いた。残留物を氷のように冷たい水で希釈し、得られた固体を濾過し乾燥し、表題化合物(2.4g, 94.11%)を得た。LCMS: m/z = 345.2 (M+H)
+。
【0269】
上記プロトコル(中間体−24)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、次の中間体−25から28を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
【0270】
【表7】
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【0271】
中間体−29:N4−(5−アミノ−2−エチルベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
【0272】
ステップ−1:tert−ブチル(4−エチル−3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバミン酸の合成
【0273】
【化46】
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【0274】
DCM(10mL)に加えたtert−ブチル(4−エチル−3−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバミン酸(0.4g, 0.87mmol, 中間体−27)の溶液に少しずつm−CPBA(0.45g, 0.26mmol)を加えた。結果得られた反応混合物を室温で4時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、残留物を100−200メッシュのシリカカラム内で40−50%の酢酸エチル−ヘキサンで溶出することで精製し、表題化合物(0.38g, 83%)を得た。LCMS: m/z = 489.1 (M+H)
+。
【0275】
ステップ−2:tert−ブチル(4−エチル−3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバミン酸の合成
【0276】
【化47】
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【0277】
4−アミノテトラヒドロピラン(0.44g, 4.36mmol)とtert−ブチル(4−エチル−3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバミン酸(0.38g, 0.72mmol)の混合物を100℃で2時間加熱した。反応完了後、室温まで冷まし、氷水で急冷させ、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層の分離と抽出を行った。混合有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、望ましい表題化合物(0.28g, 66%)を得た。LCMS: m/z = 510.3 (M+H)
+。
【0278】
ステップ−3:N4−(5−アミノ−2−エチルベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
【0279】
【化48】
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【0280】
0℃でDCM(2.5mL)に加えたtert−ブチル(4−エチル−3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバミン酸(0.28g, 0.48mmol)の溶液にTFA(0.5mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、表題の化合物(TFA塩の0.22g)を得た。LCMS: m/z = 410.2 (M+H)
+。
【0281】
上記プロトコル(中間体−29)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下中間体−30から32を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
【0282】
【表8】
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【0283】
中間体−33:N4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
【0284】
ステップ−1:8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
【0285】
【化49】
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【0286】
DCM(150mL)に加えた8−イソプロピル−2−(メチルチオ)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(1.2g, 3.35mmol)の溶液に少しずつmCPBA(1.73g, 10.05mmol)を加えた。反応完了後、反応混合物を2M aq.NaOHとDCMで抽出した。ブラインで有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮し、表題化合物(1g, 76%)を得た。LCMS: m/z = 391.1 (M+H)
+。
【0287】
ステップ−2:8−イソプロピル−N4−(3−ニトロベンジル)−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
【0288】
【化50】
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【0289】
4−アミノテトラヒドロピラン(0.26g, 2.56mmol)と8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(0.2g, 0.51mmol)の混合物を100℃で2−12時間加熱した。反応完了後、反応混合物を室温まで冷まし、氷水で急冷し酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を100−200のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、所望の表題化合物(0.2g, 95%)を得た。LCMS: m/z = 412.49 (M+H)
+。
【0290】
ステップ−3:N4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
【0291】
【化51】
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【0292】
THF:MeOH:Water(3:2:1)に加えた8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(0.65g, 1.52mmol)の溶液に亜鉛(0.5g, 7.64mmol)と塩化アンモニウム(0.4g, 7.64mmol)を加えた。反応混合物を4時間室温でかき混ぜた。反応完了後、反応混合物をセライトに通し濾過し、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を100−200のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、所望の表題化合物(0.5g, 83%)を得た。LCMS: m/z = 382.4 (M+H)
+。
【0293】
上記プロトコル(中間体−33)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下中間体−34から38を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
【0294】
【表9】
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【0295】
中間体−39:N4−(3−アミノフェニル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
【0296】
ステップ−1:8−イソプロピル−2−(メチルチオ)−N−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
【0297】
【化52】
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【0298】
この段階手順は中間体−24(2g 47%)から採用された。LCMS: m/z = 345.0 (M+H)
+。
【0299】
ステップ−2:8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)−N−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
【0300】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
この段階手順は中間体−29(2.0g 93%)から採用された。LCMS: m/z = 376.95 (M+H)
+。
【0302】
ステップ−3:8−イソプロピル−N4−(3−ニトロフェニル)−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
【0303】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0304】
この段階手順は中間体−29(1.2g 94%)のステップ−2から採用された。LCMS: m/z = 398 (M+H)
+。
【0305】
ステップ−4:N−4−(3−アミノフェニル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
【0306】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0307】
この段階手順は中間体−33(0.9g 75%)のステップ−3から採用された。LCMS: m/z = 368.5 (M+H)
+。
【0308】
中間体−40:N−(3−アミノベンジル)−8−エチル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
【0309】
ステップ−1:8−エチル−2−(メチルスルホニル)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
【0310】
【化56】
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【0311】
この段階手順は中間体−29(1.98g 72.52%)から採用された。LCMS: m/z = 377.2 (M+H)
+。
【0312】
ステップ−2:8−エチル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
【0313】
【化57】
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【0314】
0℃の不活性ガス下でTHF(40mL)に加えた1−メチルピペリジン−4−ol(1.2g, 10.4mmol)の溶液にNaH(0.25g, 10.6 mmol)を加え、25分間かき混ぜた。その後、同温にて8−エチル−2−(メチルスルホニル)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(1.0g, 2.65mmol)を加え、結果得られた反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を室温まで冷まし、氷冷で急冷し酢酸エチル(25mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮した。combiflash (0−10% MeOH/DCM)で残留物を精製し、表題化合物(0.6g, 55.04%)を得た。LCMS: m/z = 412.9 (M+H)
+。
【0315】
ステップ−3:N−(3−アミノベンジル)−8−エチル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
【0316】
【化58】
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【0317】
この段階手順は中間体−33(0.49g 81.66%)のステップ−3から採用された。LCMS: m/z = 381.48 (M+H)
+。
【0318】
上記プロトコル(中間体−40)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下の中間体−41から51を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
【0319】
【表10-1】
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【0320】
【表10-2】
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【0321】
本発明はさらに、本発明に従った化合物調合を例示する以下の例により例示されるが、これに制限したものではない。
【0322】
例−1:1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミドの合成 (化合物−1)
【0323】
【化59】
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【0324】
0℃でDMF(4mL)に加えた1−アクリロイルピペリジン−3−カルボン酸(0.086g, 0.47mmol、中間体−12)の冷えた溶液にHATU(0.22g, 0.59mmol)とDIPEA(0.2mL, 1.18mmol)、そして最後にN4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(0.15g, 0.39mmol、中間体−33)を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を氷水で薄め、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、未精製の残留物を濾過し濃縮した。残留物を、combiflashを使用して精製し、表題化合物(0.05g, 25%)を得た。
1HNMR(DMSO−d
6, 400MHz): δ 9.99−9.96 (d, 1H)、8.95−8.70 (m, 1H)、7.72 (s, 1H)、7.51 (s, 2H)、7.25−7.21 (t, 1H)、7.03−7.01 (d, 1H)、6.90−6.79 (m, 2H)、6.11−6.07 (d, 1H)、5.68−5.63 (t, 1H)、 4.59−4.46 (m, 2H)、4.32−4.28 (d, 1H)、4.10−4.00 (m, 2H)、3.82 (s, 3H)、3.18−3.16 (d, 1H)、3.07−3.00 (t, 1H)、2.91 (s, 1H)、2.78−2.67 (m, 1H)、2.46 (m, 1H)、1.95−1.92 (m, 1H)、1.84 (s, 1H)、1.73−1.63 (m, 3H)、1.46−1.35 (m, 3H)、1.23−1.22 (d, 6H)。LCMS: m/z = 547.9 (M+H)
+
【0325】
以下の化合物を、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、例−1に記載のものに似た手順により調製した。本明細書の以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0326】
【表11-1】
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【0327】
【表11-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0328】
【表11-3】
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【0329】
【表11-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0330】
例−2:1−アクリロイル−N−(3−(((2−(((3R,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミドの合成(化合物−14)
【0331】
ステップ−1:tert−ブチル(3R,4R)−4−((4−((3−(1−アクリロイルピロリジン−3−カルボキサミド) ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)アミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0332】
【化60】
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【0333】
0℃でDMF(2mL)に加えた1−アクリロイルピロリジン−3−カルボン酸(0.05g, 0.30mmol、中間体−10)の溶液に、HATU(0.11g, 0.30mmol)とDIPEA(0.07mL, 0.40mmol)、そして最後にtert−ブチル(3R,4R)−4−((4−((3−アミノベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)アミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸塩(0.1g, 0.20mmol、中間体−38)を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応混合物を氷水で冷やし、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、未精製の残留物を濾過し濃縮した。残留物を、combiflashを使用して精製し、表題化合物(0.1g, 76%)を得た。
【0334】
ステップ−2:1−アクリロイル−N−(3−(((2−(((3R,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミドの合成
【0335】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0336】
0℃でDCM(5mL)に加えたtert−ブチル(3R,4R)−4−((4−((3−(1−アクリロイルピロリジン−3−カルボキサミド)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)アミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸塩(0.1g, 0.15mmol)の溶液にTFA(1mL)を加えた。反応混合物を室温で12時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を蒸発乾固させアミンを取り出した。残留物を分取HPLC:高速液体クロマトグラフィー (手法:A:0.1% TFA、B::アセトニトリル:MeOH、カラム:XBRIDGE C−18 (19mm
*150mm、5μm))により精製した。所望の表題化合物(0.04g, 50%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.09−10.07 (d, 1H), 8.80 (s, 3H), 7.79 (s, 1H), 7.62−7.51 (m, 2H), 7.26−7.22 (t, 1H), 7.09−6.96 (m, 1H), 6.61−6.54 (m, 1H), 6.15−6.10 (m, 1H), 5.75−5.65 (m, 2H), 4.63 (s, 2H), 4.25 (m, 2H), 3.82−3.63 (m, 3H), 3.66−3.45 (m, 2H), 3.37−3.10 (m, 4H), 2.93−2.90 (t, 2H), 2.22−1.92 (m, 2H), 1.71 (s, 2H), 1.39 (s, 6H); LCMS: m/z = 550.65 (M+H)
+。
【0337】
以下の化合物を、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、例−2に記載のものに似た手順により調製した。本明細書の以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0338】
【表12】
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【0339】
例−3:1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−(((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−2−カルボキサミドの合成(化合物−16)
【0340】
ステップ−1:tert−ブチル2−((3−(((8−イソプロピル−2−(((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0341】
【化62】
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【0342】
0℃でDMF(10mL)に加えた1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−2−カルボン酸(0.13g, 0.577mmol)の冷えた溶液に、DIPEA(0.2mL, 1.04mmol)を加えた後、HATU(0.26g, 0.68mmol)、最後に(S)−N4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(0.2g, 0.524mmol、中間体−34)を加えた。反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。反応混合物を氷水で冷やし、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、未精製の残留物を濾過し濃縮した。残留物を100−200のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、所望の表題化合物(0.14g, 42%)を得た。LCMS: m/z = 593 (M+H)
+。
【0343】
ステップ−2:N−(3−(((8−イソプロピル−2−(((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−2−カルボキサミドの合成
【0344】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
0℃でDCM(5mL)に加えたtert−ブチル2−((3−(((8−イソプロピル−2−(((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(0.14g, 0.23mmol)の溶液にTFA(0.5mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、所望の表題化合物(0.12g, 未精製)を得た。LCMS: m/z = 493 (M+H)
+。
【0346】
ステップ−3:1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−(((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−2−カルボキサミドの合成
【0347】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
DCM(5mL)に加えたN−(3−(((8−イソプロピル−2−(((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−2−カルボキサミド(0.12g, 0.24mmol)の冷えた溶液にTEA(0.1mL, 0.72mmol)を加え、5分間かき混ぜ、0 ℃で数滴ずつ反応混合物を室温で1時間混ぜた。反応完了後、反応混合物を水で冷やし、DCM (10mL)で希釈した。反応が完了した後、反応混合物を水で急冷し、次いでDCM(10mL)で希釈した。有機層を水で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮し、分取HPLCで精製した(方法:A: 水、 B:アセトニトリル、 カラム:Kinetex EVO C−18 (150mm
*21.2、5μm)。遊離塩基として所望の表題化合物(0.03g, 30%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 9.92 (s, 1H), 8.90−8.68 (d, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.50 (s, 2H), 7.25−7.21 (t, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.88−6.82 (m, 1H), 6.68 (s, 1H), 6.10−6.06 (d, 1H), 5.68−5.66 (d, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.58 (s, 2H), 3.98−3.71 (m, 4H), 3.51−3.46 (t, 2H), 3.21 (t, 1H), 3.02 (t, 1H), 3.02−2.91 (m, 3H), 2.12−2.09 (d, 1H), 1.66−1.52 (m, 4H), 1.38 (s, 2H), 1.23 (s, 6H); LCMS: m/z = 547.3 (M+H)
+。
【0349】
以下の化合物を、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、例−3に記載のものに似た手順により調製した。本明細書の以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0350】
【表13-1】
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【0351】
【表13-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
【表13-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
【表13-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
【表13-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
【表13-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0356】
【表13-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
【表13-8】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
【表13-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
例−4:(S)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミドの合成(化合物−41)
【0360】
ステップ−1: tert−ブチル(S)−3−(3−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0361】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0362】
0℃のアセトニトリル(10mL)で4−クロロ−8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(0.3g, 1.23mmol、中間体−4) と tert−ブチル(S)−3−(3−(アミノメチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩(0.495g, 1.48mmol、中間体−16)の溶液にDIPEA(0.5mL,2.47mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、100−200のシリカゲルを使用してカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の化合物(0.4g, 66%)を得た。LCMS: m/z = 540(M+H)
+
【0363】
ステップ−2: tert−ブチル(S)−3−(3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル))アミノ)メチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0364】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0365】
DCM(10mL)のtert−ブチル(S)−3−(3−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩(0.8g, 1.44mmol)の溶液にmCPBA(1.53g, 5.79mmol)を少しずつ加え、室温で一晩かき混ぜた。反応完了後、反応混合物をNaOHとDCMの2M水溶液(10mL)で抽出した。塩水で有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮し、表題の化合物(0.7g, 未精製)を得た。LCMS: m/z = 572(M+H)
+
【0366】
ステップ−3: tert−ブチル(S)−3−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
【0367】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0368】
4−アミノテトラヒドロピラン(0.25g, 2.45mmol)およびtert−ブチル(S)−3−(3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩(0.35g, 0.614mmol)の混合物を100℃で2時間加熱した。反応完了後、反応混合物を室温まで冷まし、氷水で急冷し酢酸エチルで希釈した。水層が分離され、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。塩水で混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を100−200のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.16g, 44%)を得た。LCMS: m/z = 592.9 (M+H)
+.
【0369】
ステップ−4: (S)−3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)−N−(ピペリジン−3−イル)ベンズアミドの合成
【0370】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0371】
この段階の手順は、例‐3(0.10g 未精製)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z =493.4 (M+H)
+.
【0372】
ステップ−5:(S)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミドの合成
【0373】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
この段階の手順は、例‐3のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を調製用HPLCで精製し(手法:A:水、 B:アセトニトリル、 カラム:X Bridge C−18 (150mm
*21.2、 5μm)、表題の目的化合物(0.014g, 20%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 9.00 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.32−8.30 (m, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.71−7.68 (m, 2H), 7.51−7.49 (m, 1H), 7.41−7.37 (m, 1H), 6.92−6.67 (m, 2H), 6.07−6.03 (t, 1H), 5.65−5.61 (m, 1H), 4.69 (s, 2H), 3.96−3.79 (m, 6H), 3.17−3.15 (d, 1H), 2.89 (s, 2H), 1.92−1.76 (m, 3H), 1.64−1.57 (m, 2H), 1.42 (s, 2H), 1.28−1.21 (m, 7H); LCMS: m/z = 546.8 (M+H)
+.
【0375】
例−4に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0376】
【表14-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
【表14-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0378】
例−5:3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル4−アクリロイルピペラジン−1−カルボン酸塩の合成(化合物−46)
【0379】
ステップ−1:3−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェノールの合成
【0380】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
この段階の手順は例−4(0.5g, 73%)のステップ−1から採用した。LCMS: m/z = 330.2 (M+H)
+.
【0382】
ステップ−2: 3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルの合成
【0383】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
この段階の手順は例−4(0.35g, 63%)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 362.3 (M+H)
+.
【0385】
ステップ−3: 3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルの合成
【0386】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0387】
この段階の手順は例−4(0.22g, 70%)のステップ−3から採用した。LCMS: m/z = 383.2 (M+H)
+
【0388】
ステップ−4: 1−(tert−ブチル) 4−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル) ピペリジン−1,4−ジカルボン酸の合成
【0389】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0390】
10mLのDCMの3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル(0.227g, 0.59mmol)の溶液に、DMAP (0.086g, 0.70mmol)を加え、続いてtert−ブチル4−(クロロカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(0.147g, 0.59mmol, US2007/270433A1に示す手順に従い合成)を加えた。反応混合物を4時間室温でかき混ぜた。反応完了後、反応混合物を氷の冷たい水で急冷し、水とDCMに分離した。物質をDCM (3x25ml)で抽出し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮し、乾燥した。30%−50%の酢酸エチル−ヘキサンで物質を溶出し、100−200のメッシュシリカカラムで精製し、表題の化合物(0.15g, 42%)を得た。LCMS: m/z = 595.8 (M+H)
+.
【0391】
ステップ−5:3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルピペラジン−1−カルボン酸塩の合成
【0392】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0393】
この段階の手順は、例−3(TFA塩0.1g)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 495.4 (M+H)
+.
【0394】
ステップ−6:3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル 4−アクリロイルピペラジン−1−カルボン酸塩の合成
【0395】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0396】
この段階の手順は、例−3のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を調製用HPLC(水に溶かした0.01% NH
4OH、B:アセトニトリル、 カラム:Gemini NX C−18 (21.2mm
*150mm、5μm)) で精製し、表題の目的化合物(0.035g, 26%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 8.95−8.66 (d, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.31−7.14 (m, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 7.98−7.96 (d, 1H), 6.90−6.87 (m, 1H), 6.81−6.74 (m, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.13−6.08 (m, 1H), 5.70−5.67 (m, 1H), 4.62−4.56 (m, 2H), 3.80−3.78 (m, 4H), 3.60−3.56 (m, 6H), 3.40−3.33 (m, 2H), 2.86 (s, 1H), 1.80−1.60 (m, 1H), 1.50−1.38 (m, 4H) 1.18 (s, 6H); LCMS: m/z = 549.6 (M+H)
+.
【0397】
例−6:3−アクリルアミド−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ベンズアミドの合成(化合物−47)
【0398】
ステップ−1:N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−3−ニトロベンズアミドの合成
【0399】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0400】
この段階の手順は、例−3(0.38g)のステップ−1から採用した。LCMS: m/z = 531.60 (M+H)
+.
【0401】
ステップ−2:3−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ベンズアミドの合成
【0402】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0403】
THF:MeOH:水(3:2:1)のN−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−3−ニトロベンズアミド(0.38g,0.71mmol)の溶液に、亜鉛(0.465g, 7.1mmol)および塩化アンモニウム(0.76g, 14.3mmol)を加えた。反応混合物を4時間室温でかき混ぜた。反応完了後、反応混合物をセライトに通して濾過し、酢酸エチルで希釈した。水層を酢酸エチル(2x25mL)で分離し、抽出した。塩水で混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を100−200のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.3g, 70%)を得た。LCMS: m/z = 501.20 (M+H)
+.
【0404】
ステップ−3: 3−アクリルアミド−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ベンズアミドの合成
【0405】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0406】
この段階の手順は例−3のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を調製用HPLCで精製し(手法:A: 水、 B:アセトニトリル−メタノール、 カラム:Zorbax XDB C−18 (21.1mm
*150mm, 5μm)、 表題の目的化合物(0.022g, 25%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.33 (s, 1H), 10.26 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.70 (m, 2H), 7.61−7.59 (d, 2H), 7.47 (t, 1H), 7.28 (t, 1H), 7.08 (m, 1H), 6.70 (m, 1H), 6.53 (m, 1H), 6.30 (d, 1H), 5.79−5.75 (m, 2H), 4.62 (m, 2H), 3.81 (m, 3H), 2.90 (m, 1H), 1.81−1.50 (m, 3H), 1.49−1.2 (m, 3H), 1.21 (d, 6H); LCMS: m/z = 555.2 (M+H)
+.
【0407】
例−6に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0408】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0409】
例−7:(E)−4−((3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アミノ)−N,N−ジメチルブタ−2−エナミドの合成 (化合物−49)
【0410】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0411】
CAN(3mL)のN4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(0.1g, 0.26mmol、中間体−33) および (E)−4−ブロも−N,N−ジメチルブタ−2−エナミド(0.061g, 31.4mmol)の溶液に、室温でK
2CO
3 (0.157g, 1.136mmol)を加え、80℃で4時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を室温まで冷まし、水で冷やし酢酸エチルで希釈した。水層を酢酸エチル(2x15mL)で分離し、抽出した。塩水で混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を調製用HPLCで精製し(手法:A:水に溶かした0.02% NH3、 B:ACN、カラム:Gemini NX C18 :150Mm
*21.2mm)、 表題の目的化合物(0.028g, 20%)を得た。1H NMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 8.40−8.80 (d, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.02−6.99 (t, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.66−6.63 (m, 2H), 6.60−6.54 (d, 2H), 6.44−6.42 (d, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.44 (s, 2H), 3.89 (s, 5H), 3.30 (m, 4H), 2.89 (s, 4H), 2.82 (s, 3H), 1.89 (s, 1H), 1.23 (s, 1H), 1.10 (s, 6H); LCMS: m/z = 493.6 (M+H)
+.
【0412】
例−8:(E)−4−(ジエチルアミノ)−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ブタ−2−エナミドの合成 (化合物−50)
【0413】
ステップ−1:(E)−4−ブロモ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ブタ−2−エナミドの合成
【0414】
【化80】
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【0415】
DCM(10mL)の(E)−4−ブロモブタ−2−エン酸(0.86g, 5.24mmol)の溶液に、0°CでDMFを2滴加え、その後塩化オキサリル(0.9mL,10.49mmol)を加えた後、室温で1時間かき混ぜた。溶媒を真空状態で完全に蒸発させ、再びDCM(5mL)に溶解した。別のフラスコでDCM(10mL)およびDIPEA(1.45mL, 7.87mmol)のN4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(1g, 2.62mmol、中間体−33)の溶液を0℃まで冷却した。DCMの中のこの上記酸塩化物を徐々に1滴ずつ加え、反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を水で冷やし、DCM (20mL)で希釈した。塩水で有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を100−200のメッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.7g, 60%)を得た。LCMS: m/z = 530.05 (M+H)
+.
【0416】
ステップ−2:(E)−4−(ジエチルアミノ)−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ブタ−2−エナミドの合成
【0417】
【化81】
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【0418】
ACN(3mL)に加えた(E)−4−ブロモ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン4イル)アミノ)メチル)フェニル)ブテンアミド(0.15g, 0.28mmol) および ジエチルアミン(0.042g, 0.568mmol)の溶液をかき混ぜ、室温でK
2CO
3(0.1g, 0.71mmol)を加え、80°Cで2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を室温まで冷まし、水で冷却し酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x15mL)で水層を分離し、抽出した。塩水で混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を調製用HPLCで精製し(手法:A:水に0.1% TFA, B:アセトニトリル、 カラム:X Bridge :150Mm
*19.0mm)、表題の目的化合物をTFA塩として得、その後、Vari純正基礎樹脂カラムを通してこのTFA塩状態を経過させ、TFAを取り除き最終化合物(0.027g, 54%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz):
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.35 (s, 1H), 9.70 (s, 1H), 9.60 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.34−7.30 (t, 1H), 7.15 (s, 1H), 6.81−6.73 (m, 1H), 6.53−6.49 (d, 1H), 4.66 (s, 2H), 4.02−4.00 (t, 2H), 3.92−3.91 (m, 2H), 3.82 (m, 3H), 3.20 (s, 2H), 3.18−3.14 (m, 4H), 3.02−2.97 (m, 1H), 1.69 (s, 1H), 1.48 (s, 2H), 1.27−1.23 (m, 10H); LCMS: m/z = 521.65 (M+H)
+.
【0419】
例−8に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0420】
【表16-1】
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【0421】
【表16-2】
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【0422】
【表16-3】
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【0423】
【表16-4】
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【0424】
例−9:(E)−1−(4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エノイル)−N−(2−フルオロ−5−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミドの合成 (化合物−64)
【0425】
【化82】
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【0426】
0℃でDMF (2mL)に加えた(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エン酸ヒドロクロライド (0.050g, 0.3mmol)の溶液に、DIPEA (0.1mL, 0.6mmol)、HATU (0.137g, 0.30mmol)と加え、最後にN−(2−フルオロ−5−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミド(0.150g, 0.3mmol、例−3の手順を使用し調製したもの)を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応混合物を氷水で冷やし、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し、抽出した。塩水で混合有機層を洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し濃縮し、調製用HPLCで 精製し(手法:A:水に溶かしたアンモニア0.01%、 B:アセトニトリル−MeOH、カラム:EVO C−18 (150mm
*21.2, 5μm)、表題の目的化合物(0.04g, 24%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 9.98−9.88 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.85 (m, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.22−7.15 (m, 2H), 6.64 (m, 1H), 6.63−6.58 (m, 1H), 6.38−6.33 (dd, 1H), 4.54 (s, 2H), 3.82−3.78 (m, 3H), 3.67−3.60 (m, 2H), 3.54 (m, 2H), 3.53−3.51 (m, 1H), 3.34−3.27 (m, 1H), 3.02−3.01 (d, 2H), 2.89 (m, 1H), 2.20−2.14 (m, 7H), 2.00−1.98 (m, 1H), 1.83 (m, 1H), 1.64 (m, 1H), 1.45 (m, 2H), 1.21 (d, 6H); LCMS: m/z = 608.75 (M+H)
+.
【0427】
例−9に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0428】
【表17-1】
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【0429】
【表17-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0430】
【表17-3】
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【0431】
【表17-4】
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【0432】
例−10:(E)−1−(4−(ジメチルアミノ)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) メチル)フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミド(化合物−76)の合成。
【0433】
【化83】
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【0434】
ACN (3 mL) 中のN−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) メチル)フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミド (0.1g, 0.21mmol)の撹拌した溶液に、DIPEA(0.07mL、0.43mmol)および(E)−4−ブロモ−N、N−ジメチルブト−2−エナミド(0.05g, 0.25mmol) を0℃で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。水を添加し、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン (2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して未精製残留物を得た。残留物は分取HPLC (方法:A:水に0.02% アンモニア, B:アセトニトリル, カラム:WATER X BRIDGE (19mm
*150mm, 5μm)) で精製し、表題の目的化合物 (0.05g, 41%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 9.63 (s, 1H), 8.90−8.60 (m, 1H), 7.70−7.53 (m, 3H), 7.25−7.21 (t, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.55 (s, 2H), 4.58 (s, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.67−3.63 (t, 1H), 3.35−3.19 (m, 5H), 2.96−2.90 (m, 5H), 2.79 (s, 3H), 2.66 (s, 1H), 2.32−2.65 (m, 1H), 2.13−2.09 (m, 1H), 1.82 (s, 2H), 1.45−1.32 (m, 2H), 1.22 (s, 6H); LCMS: m/z = 576.45 (M+H)
+.
【0435】
例−11:(E)−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(4−(ピロリジン−1−イル)ブト−−2−エノイル)ピペリジン−2−カルボキサミド (化合物−77)の合成。
【0436】
【化84】
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【0437】
0℃のDMF(10mL)中の(E)−4−ブロモブト−2−エン酸(0.28g、1.71mmol)の冷却済み溶液に、HATU(0.65g、1.71mmol)、続いてDIPEA(0.31mL、1.71mmol)、最後にN−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−2−カルボキサミド(0.42g, 0.855mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、未精製残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、目的中間体(0.3g、46%)を得た。LCMS: m/z = 641 (M+2H)+.中間体をACN(5mL)およびピロリジン(0.067g、0.93mmol)に溶解し、K
2CO
3(0.13g、0.93mmol)を室温で添加し、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を室温に冷却し、水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x15mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物は分取HPLC (方法:A:水に0.01% TFA, B:MeOH:CAN (1:1), カラム:Zorbax XDB C18 :150mm
*21.2mm) で精製し、表題の目的化合物をTFA塩として得た後、このTFA塩をVari pure基本樹脂カラムに通して化合物からTFAを除去して最終化合物(0.04g、26%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 9.91 (s, 1H), 8.95−8.66 (d, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.54−7.48 (m, 1H), 7.24−7.20 (t, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.89−6.81 (d, 2H), 6.63 (s, 1H), 5.11 (s, 1H), 4.57 (m, 2H), 3.95−3.92 (m, 4H), 3.40−3.39 (m, 2H), 3.19−3.18 (d, 1H), 3.00 (s, 1H), 2.89 (s, 1H), 2.67 (s, 1H), 2.42 (s, 3H), 2.33−2.32 (d, 1H), 2.11−2.08 (d, 1H), 1.98 (s, 1H), 1.83−1.61 (m, 6H), 1.53 (s, 3H), 1.37 (s, 3H), 1.23 (s, 6H); LCMS: m/z = 630.3 (M+H)
+.
【0438】
例−12:N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(ビニルスルホニル)ピペリジン−2−カルボキサミド (化合物−78)の合成。
【0439】
【化85】
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【0440】
DCM (10 mL)のN−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−2−カルボキサミド (0.15g、0.3mmol;例−3の手順に従って調製した)の溶液に、Et3N(0.123mL、0.9mmol)および2−クロロエタン−1−塩化スルフリル(0.5g、0.3mmol)を0℃で添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を氷水で急冷し、DCMで希釈した。DCM (2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。未精製残留物は分取HPLC (方法:A: 水, B:ACN, カラム:Zorbax XDB C18 (21.2mmX150 mm, 5 μ) で精製し、表題の目的化合物 (0.025g, 10.5 %)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 9.99 (s, 1H), 8.80 (d, 1H), 7.71 (s,1H), 7.60−7.40 (m, 2H), 7.23 (t, 1H), 7.04−7.02 (d, 1H), 6.95−6.75 (m, 1H), 6.66−6.60 (m, 1H), 6.05−5.96 (m, 2H), 4.58 (brs, 2H), 4.49−4.48 (d ,1H), 3.90−3.70 (m, 4H), 3.55−3.45 (m, 2H), 2.89 (brs, 1H), 2.03−2.00 (m, 1H), 1.85−1.58 (m, 6H), 1.39−133 (m, 4H), 1.22 (s, 6H); LCMS: m/z = 583.0 (M+H)
+.
【0441】
例−13:N−(2−((3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アミノ)−2−オキソエチル)アクリルアミド(化合物−79)の合成。
【0442】
ステップ−1:tert−ブチル(2−((3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アミノ)−2−オキソエチル)カルバメートの合成。
【0443】
【化86】
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【0444】
0℃のDMF(5mL)の(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(0.033g, 0.3mmol)の冷却溶液に、HATU(0.152g、0.4mmol)、続いてDIPEA(0.1mL、0.62mmol)、最後にN4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(0.1g、 0.26mmol;中間体−33)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し、抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、未精製残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.12g, 未精製)を得た。LCMS: m/z = 539 (M+H)
+.
【0445】
ステップ−2: 2−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アセトアミドの合成。
【0446】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
DCM (3mL)のtert−ブチル(2−((3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アミノ)−2−オキソエチル)カルバメート(0.15g, 0.34mmol)の溶液にTFA (1mL)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空下で濃縮し、表題の目的化合物(0.15g、未精製)を得た。LCMS: m/z = 439 (M+H)
+.
【0448】
ステップ−3:N−(2−((3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アミノ)−2−オキソエチル)アクリルアミドの合成。
【0449】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0450】
DCM (5mL)の2−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) メチル)フェニル)アセトアミド(0.127g, 0.28mmol)の冷却溶液に、TEA(0.08mL、0.56mmol)を添加し、5分間撹拌し、塩化アクリル(0.026g、0.28mmol)液滴を0℃で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を水で急冷し、次いでDCM(10mL)で希釈した。有機層を水で洗浄し、続いて塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮し、分取HPLC(方法:A:水に0.02%アンモニア, B:MeOH :アセトニトリル(1:1), カラム:Gemini NX C−18 (150mm
*21.2, 5μm) で精製し、遊離塩基として表題化合物(0.043g、43%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.08 (s, 1H), 9.92 (s, 1H), 8.50−8.47 (t, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.52 (s, 2H), 7.31−7.27 (t, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.41−6.34 (m, 1H), 6.17−6.12 (m, 1H), 5.68−5.65 (m, 1H), 4.64 (s, 2H), 3.99−3.97 (d, 2H), 3.87 (s, 3H), 2.95 (s, 3H), 1.87 (s, 2H), 1.50 (s, 2H), 1.28 (s, 6H); LCMS: m/z = 493.3 (M+H)
+.
【0451】
例−13に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0452】
【表18-1】
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【0453】
【表18-2】
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【0454】
例−14: 4−アクリルアミド−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ−3−カルボキサミド (化合物−85)の合成。
【0455】
ステップ−1:N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾロ−3−カルボキサミドの合成。
【0456】
【化89】
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【0457】
0℃のDMF(10mL)の1−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(0.108g、0.62mmol; US2009 / 156582A1)の冷却溶液に、HATU(0.3g, 0.78mmol)、続いてDIPEA(0.2mL、1.04mmol)、最後にN4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(0.2g、 0.52mmol;中間体−33)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、未精製残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(0.23g, 82%)を得た。LCMS: m/z = 535.1 (M+H)
+.
【0458】
ステップ−2: 4−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミドの合成。
【0459】
【化90】
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【0460】
THF:MeOH:水(3:2:1の割合、15mL)のN−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(0.35g、0.655mmol)溶液に亜鉛(0.43g、6.554mmol)および塩化アンモニウム(0.7g、13.1mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物をセライトベッドで濾過し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.3g, 90%)を得た。LCMS: m/z = 504.9 (M+H)
+.
【0461】
ステップ−3: 4−アクリルアミド−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ−3−カルボキサミドの合成。
【0462】
【化91】
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【0463】
DCM (5mL)の4−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) メチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(0.2g, 0.39mmol)の冷却溶液に、TEA(0.01mL、0.79mmol)を添加し、5分間撹拌し、DCM(1mL)に塩化アクリル(0.035g, 0.39mmol)液滴を0℃で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を水で急冷し、次いでDCM(10mL)で希釈した。有機層を水で洗浄し、続いて塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮し、100−200シリカゲルおよび酢酸エチルおよびヘキサンを溶離液として用いてcombiflashカラムにより精製し、表題化合物(0.062g, 28%)を得た。 1H NMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.29 (s, 1H), 9.85 (s, 1H), 8.95−8.70 (m, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.74 (s, 2H), 7.32−7.30 (t, 1H), 7.13 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.68−6.64 (m, 1H), 6.31−6.26 (d, 1H), 5.82−5.79 (d, 1H), 4.67 (s, 2H), 4.00 (s, 4H), 3.87 (s, 4H), 2.93 (s, 2H), 1.90 (s, 2H), 1.52 (s, 2H), 1.28 (s, 6H); LCMS: m/z = 559.1(M+H)
+
【0464】
例−15: 1−アクリロイル−N−(3−((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミド (化合物−86)の合成。
【0465】
ステップ−1: tert−ブチル 2−((3−((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレートの合成。
【0466】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0467】
この段階の手順は、例‐3(0.18g、48%)のステップ−1から採用した。LCMS: m/z = 551.6 (M+H)
+.
【0468】
ステップ−2: N−(3−((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−)アミノ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミドの合成。
【0469】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0470】
この段階の手順は、例‐3(0.11g 未精製)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 451.3 (M+H)
+.
【0471】
ステップ−3: 1−アクリロイル−N−(3−((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−)アミノ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミドの合成。
【0472】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0473】
この段階の手順は、例‐3のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLC (方法:A: 水, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:KINETEX C18 :21.2mm
*150mm) で精製し、表題の目的化合物(0.035g, 35%)を得た。1H NMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.3−10.1 (m, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.50−7.70 (m, 1H), 7.34−7.30 (t, 1H), 7.20−6.90 (d, 1H), 6.40−6.33 (m, 1H), 6.18−6.10 (m, 1H), 5.77−5.62 (m, 1H), 5.61−4.90 (m, 1H), 4.88−4.22 (m, 1H), 4.20−3.91 (m, 4H), 3.42−3.30 (m, 2H), 3.30−2.96 (m, 1H), 2.92−2.68 (m, 2H), 2.34−2.33 (m, 2H), 2.26 (s, 1H), 1.87 (s, 2H), 1.48 (s, 2H), 1.27−1.25 (d, 6H); LCMS: m/z = 505.3 (M+H)
+.
【0474】
例−15に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0475】
【表19】
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【0476】
例−16:1−アクリロイル−N−(3 −(((8−エチル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−4−カルボキサミド (化合物−88)の合成。
【0477】
【化95】
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【0478】
0℃で乾燥DMF(5mL)の1−アクリロイルピペリジン−4−カルボン酸(0.08g、0.43mmol)の冷却溶液に、HATU(0.15g、0.39mmol)を添加した後、DIPEA(0.15g、1.16mmol) を添加した。N−(3−アミノベンジル)−8−エチル−2 −((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−アミン(0.15g、 0.39mmol、中間体−40)を上記反応混合物に添加し、得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x50mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物は分取HPLCカラム:XBRIDGE (19mm x 150mm), 0.01% HCOOH (A), アセトニトリル (B) で精製し、表題の目的化合物 (0.04g, 18.69%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 9.93 (s, 1H), 9.30−9.27 (t, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.51−7.49 (d, 1H), 7.25−7.21 (t, 1H), 7.01−6.99 (d, 1H), 6.84−6.77 (m, 1H), 6.11−6.06 (m, 1H), 5.68−5.64 (m, 1H), 4.90 (s, 1H), 4.61−4.60 (d, 2H), 4.44−4.41 (d, 1H), 4.10−4.07 (d, 1H), 3.15−3.05 (m, 2H), 2.74−2.52 (m, 4H), 2.35−2.25 (m, 4H), 1.95−1.85 (m, 2H), 1.81−1.78 (d, 2H), 1.75−1.65 (m, 3H), 1.55−1.35 (m, 3H), 1.23−1.17 (m, 3H); LCMS: m/z = 548.1 (M+1)
+.
【0479】
例−16に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0480】
【表20-1】
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【0481】
【表20-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0482】
【表20-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0483】
【表20-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0484】
【表20-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0485】
【表20-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0486】
例−17:1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル) フェニル)ピペリジン−4−カルボキサミド(化合物−106)の合成。
【0487】
ステップ−1: tert−ブチル 4−((4−((3−(1−アクリロイルピペリジン−4−カルボキサミド)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−2−イル) オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
【0488】
【化96】
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【0489】
この段階の手順は、例‐16から採用した。得られた未精製化合物をcombiflashで精製し、表題の化合物(0.1g, 50%)を得た。LCMS: m/z = 647.4 (M+H)
+.
【0490】
ステップ−2: 1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル) フェニル)ピペリジン−4−カルボキサミドの合成。
【0491】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
DCM (10mL)のtert−ブチル 4−((4−((3−(1−アクリロイルピペリジン−4−カルボキサミド)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.1g、0.15mmol)の溶液にTFA (1mL)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空下で濃縮し、分取HPLC (方法:A:水に0.01% アンモニア, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:EVA−C−18 (21.2mm
*150mm, 5μm)) で精製し、表題の目的化合物(0.06g, 22%)を得た。1H NMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 9.93 (s, 1H), 9.39−9.36 (t, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.48−7.46 (d, 1H), 7.25−7.21 (t, 1H), 7.02−7.00 (d, 1H), 6.84−6.77 (m, 1H), 6.11−6.07 (m, 1H), 5.68−5.65 (m, 1H), 5.11 (s, 1H), 4.63−4.61 (d, 2H), 4.45−4.42 (d, 1H), 4.11−4.08 (m, 2H), 3.23 (m, 2H), 3.11−3.08 (m, 3H), 3.01−2.94 (m, 1H), 2.70−2.64 (m, 1H), 2.33 (m, 1H), 2.08 (m, 2H), 1.86−1.78 (m, 3H), 1.49−1.40 (m, 2H), 1.27−1.25 (d, 5H); LCMS: m/z = 547.4 (M+H)
+.
【0493】
例−17に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0494】
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0495】
例−18:1−アクリロイル−N−(3 −(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミド (化合物−108)の合成。
【0496】
ステップ−1: tert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル )アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラートの合成。
【0497】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0498】
0℃のDMF(4mL)の1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−カルボン酸(0.16g、0.75mmol)の冷却溶液に、HATU(0.36g、0.94mmol)、続いてDIPEA(0.21mL、1.26mmol)、最後にN−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−2− ((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル−アミン(0.25g、0.63mmol、中間体−41)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して未精製残留物を得た。残留物をcombiflashで精製し、表題の化合物(0.1g、50%)を得た。LCMS: m/z = 593.4 (M+H)
+.
【0499】
ステップ−2: N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミドの合成。
【0500】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0501】
DCM (10mL)のtert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル )アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(0.3g, 0.50mmol)の溶液にTFA (3mL)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空下で濃縮した(0.25g、未精製)。LCMS: m/z = 493.4 (M+H)
+.
【0502】
ステップ−3: 1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミドの合成。
【0503】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
DCM (10 mL)のN−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミド(0.25g, 0.50mmol)の溶液に、DIPEA(0.17mL、1.01mmol)および塩化アクリル(0.05g, 0.55mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。水を添加し、酢酸エチルで水を抽出した。ジクロロメタン (2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して未精製残留物を得、分取HPLC (方法:A:水に0.01% アンモニア, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:EVA−C−18 (21.2mm
*150mm, 5μm) で精製し、表題の目的化合物(0.06g, 22%)を得た。LCMS: m/z = 547.21 (M+H)
+.
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.50 (s, 1H), 9.95 (s, 1H), 8.18 (s, 2H), 8.06−8.02 (m, 2H), 7.94 (s, 1H), 7.50−7.48 (d, 1H), 7.34−7.30 (m, 2H), 6.36−6.33 (m, 1H), 6.09−6.04 (m, 1H), 5.56−5.53 (m, 1H), 4.90 (s, 1H), 3.91 (m, 2H), 3.03−2.99 (m, 2H), 2.71−2.67 (m, 3H), 2.01−1.99 (m, 3H), 1.84−1.57 (m, 8H), 1.29−1.27 (d, 6H); LCMS: m/z = 547.4 (M+H)
+.
【0505】
例−18に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0506】
【表22-1】
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【0507】
【表22-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0508】
【表22-3】
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【0509】
例−19: 1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミド (化合物−116)の合成。
【0510】
ステップ−1:tert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル) ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
【0511】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0512】
アセトニトリル (10mL)の4−クロロ−8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン(0.35g、1.44mmol;中間体−4)とtert−ブチル 3 −((3−(アミノメチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.48g、1.44mmol、中間体−17)撹拌溶液にDIPEA (1.2mL, 7.23mmol) を0℃で添加した。得られた反応混合物を周囲温度で4時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、残留物を15%酢酸エチル−ヘキサンに溶出し、100−200メッシュのシリカカラムで精製し、表題化合物を得た。(0.5g, 64%)LCMS: m/z = 540.1 (M+H)
+.
【0513】
ステップ−2: tert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル) ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
【0514】
【化102】
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【0515】
DCM (100mL)のtert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル) ピペリジン−1−カルボキシラート(0.5g、0.92mmol)撹拌溶液にmCPBA (0.48g, 2.78mmol)を少量ずつ添加した。反応が完了した後、反応混合物を2M aq.NaOH とDCMで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して表題化合物(0.5g、94%)を得た。LCMS: m/z = 572.2 (M+H)
+.
【0516】
ステップ−3: tert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル )アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
【0517】
【化103】
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【0518】
不活性雰囲気でNaH(0.042g、1.05mmol)をDMSO(4mL)に添加し、15分間撹拌した。 1−メチルピペリジン−4−オール(0.12g、1.05mmol)を反応混合物に添加し、10分間撹拌し続けた。 tert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル )ピペリジン−1−カルボキシラート(0.2g、0.35mmol)を添加し、10分間撹拌し続けた。反応混合物を60℃に1時間加熱した。反応が完了した後、反応混合物を室温に冷却し、氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200メッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.2g, 94%)を得た。LCMS: m/z = 607.2 (M+H)
+.
【0519】
ステップ−4:N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミドの合成。
【0520】
【化104】
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【0521】
この段階の手順は、例−18(0.15g 未精製)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 507.2 (M+H)
+.
【0522】
ステップ−5: 1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミドの合成。
【0523】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0524】
この段階の手順は、例−18のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLC (方法:A:水に5mm酢酸アンモニウム, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:Zorbax XDB−C−18 (150mm
*21.2mm, 5μm)) で精製し、表題の目的化合物を酢酸塩として得た(0.02g、18%)。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.0 (d, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.49−7.52 (m, 2H), 7.24 (t, 1H), 7.0 (d, 1H), 6.83−6.85 (m, 2H), 6.08 (m, 1H), 5.63 (t, 1H), 4.82−4.83 (m, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.43−4.5 (m, 1H), 4.29−4.32 (m, 1H), 4.0−4.1 (m, 1H), 2.93−3.06 (m, 1H), 2.59−2.62 (m, 2H), 2.16 (s, 2H), 2.06−2.11 (m, 2H), 1.91−1.93 (m, 2H), 1.84 (s, 6H), 1.60−1.84 (m, 3H), 1.26 (dd, 6H).LCMS: m/z = 561.25 (M+H)
+.
【0525】
例−19に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0526】
【表23-1】
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【0527】
【表23-2】
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【0528】
例−20: 2−(1−アクリロイルピペリジン−3−カルボキサミド)−5−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5] トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピリジン1−オキシド(化合物ー120)の合成。
【0529】
ステップ−1:tert−ブチル 3−((5−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル) ピリジン−1−イル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
【0530】
【化106】
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【0531】
この段階の手順は、例−19(0.58g, 52%)のステップ−1から採用した。LCMS: m/z = 540.9 (M+H)
+.
【0532】
ステップ−2: 2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−カルボキサミド)−5−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ〔1,5−a〕〔1,3,5〕トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピリジン 1−オキシドの合成。
【0533】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0534】
この段階の手順は、例−19(0.6g)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 589.35 (M+H)
+.
【0535】
ステップ−3: 2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−カルボキサミド)−5−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ〔1,5−a〕〔1,3,5〕トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピリジン 1−オキシドの合成。
【0536】
【化108】
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【0537】
この段階の手順は、例−19(0.5g, 50%)のステップ−3から採油した。LCMS: m/z = 624.45 (M+H)
+.
【0538】
ステップ−4: 5−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−(ピペリジン−3−カルボキサミド)ピリジン 1−オキシドの合成。
【0539】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0540】
この段階の手順は、例−18(0.4g 未精製)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 524.1(M+H) .
【0541】
ステップ−5: 1−アクリロイル−N−(5−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル )アミノ)メチル)−1−(11−オキシダニル)−1,4−ピリジン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミドの合成。
【0542】
【化110】
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【0543】
この段階の手順は、例−18のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLC (方法:A:水に0.01%アンモニア, B:アセトニトリル, カラム:KINETEX EVO C−18 (21.1mm
*150mm, 5μm) で精製し、表題の目的化合物 (0.007g,10.2%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.62−10.56 (m, 1H), 9.26 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.22−8.20 (d, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.40−7.38 (d, 1H), 6.88−6.78 (m, 1H), 6.1−6.03 (t, 1H), 5.68−5.61 (m, 1H), 4.84 (m, 1H), 4.58 (s, 1H), 4.46−4.43 (m, 1H), 4.19−3.95 (m, 1H), 2.99−2.92 (m, 1H), 2.85−2.79 (m, 1H), 2.66−2.59 (m, 2H), 2.16−2.13 (m, 3H), 1.95−1.92 (m, 2H), 1.67−1.62 (m, 2H), 1.36 (m, 1H), 1.25−1.24 (d, 6H), 1.53 (m, 2H), 1.29−1.27 (d, 6H); LCMS: m/z = 578.4 (M+H)
+.
【0544】
例−21: 3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル4−アクリロイルピペラジン−1−カルボキシラート(化合物−121)の合成。
【0545】
ステップ−1:3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル) フェノールの合成。
【0546】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0547】
この段階の手順は、例−19(0.25g, 60%)のステップ−3から採用した。LCMS: m/z = 397.4 (M+H)
+.
【0548】
ステップ−2: 1−(tert−ブチル)4−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5] ピリジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシラートの合成。
【0549】
【化112】
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【0550】
10mL MDCの3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェノール(0.25g、0.63mmol)の溶液に、DMAP(0.092g、0.75mmol)、続いてtert−ブチル 4−(クロロカルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(US2007/270433A1に記載されている文献の手順に従って合成した)(0.157g、0.63mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、次いで冷たい氷水に急冷し、水とMDCに分けた。生成物をMDC(25ml×3)で3回抽出し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、乾燥状態に濃縮した。生成物を30%〜50%酢酸エチル−ヘキサンに溶出し、combiflash カラムで精製し、表題化合物(0.22g、57%)を得た。LCMS: m/z = 609.5 (M+H)
+.
【0551】
ステップ−3: 3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルピペラジン −1−カルボキシラートの合成。
【0552】
【化113】
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【0553】
この段階の手順は、例−18(0.1g、TFA塩)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 509.5 (M+H)
+.
【0554】
ステップ−4: 3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル4−アクリロイルピペラジン−1−カルボキシラートの合成。
【0555】
【化114】
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【0556】
この段階の手順は、例−18のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLC (水に0.01% NH
4OH, B:アセトニトリル, カラム:Gemini NX C−18 (21.2mm
*150mm, 5μm) で精製し、表題の目的化合物(0.25g, 12%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 9.33−9.30 (m, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.36−7.33 (m, 1H), 7.22−7.20 (m, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.85−6.78 (m, 1H), 6.17−6.12 (m, 1H), 5.74−5.72 (m, 1H), 4.88−4.75 (m, 1H), 4.65−4.64 (m, 2H), 3.65−3.60 (m, 5H), 3.44−3.38 (m, 4H), 3.30−2.93 (m, 1H), 2.71−2.60 (m, 2H), 2.20 (s, 3H), 2.0−1.90 (m, 2H), 1.72−1.61 (m, 2H), 1.18 (s, 6H); LCMS: m/z = 563.5 (M+H)
+.
【0557】
例−22:(E)−1−(4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エノイル)−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチル− ピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[ 1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−ピペリジン−3−カルボキサミド(化合物ー122)の合成。
【0558】
【化115】
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【0559】
DMF(4mL)の(E)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エン酸(0.02g、0.118mmol)の撹拌溶液に、HATU(0.067g、0.177mmol)、続いてDIPEA(0.04mL、0.23mmol)、最後にN−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5] ピリジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミド(0.06g、0.118mmol、例19のステップ−4の生成物)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し、抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物は分取HPLCで精製し (方法:A:水に0.1% TFA, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:X bridge C−18 (150mm
*19mm, 5μm))、表題の目的化合物(0.15g, 23%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.01 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.47−7.57 (m, 2H), 7.26 (t, 1H), 7.03 (d, 1H), 6.94 (t, 1H), 6.56−6.57 (m, 1H), 5.21 (s, 1H), 5.02−5.03 (m, 1H), 4.65−4.66 (m, 2H), 4.47 (d, 1H), 4.25 (d, 1H), 4.06−4.07 (m, 2H), 3.87−3.89 (m, 3H), 3.40−3.41 (m, 4H), 2.97−2.99 (m, 2H), 2.76−2.77 (m, 6H), 2.28 (d, 2H), 2.28 (d, 2H), 1.99 (d, 2H), 1.80 (m, 3H), 1.66 (m, 1H), 1.26 (d, 6H)LCMS: m/z = 618.25 (M+H)
+.
【0560】
例−22に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0561】
【表24】
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【0562】
例−23:4−アクリルアミド−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)ベンズアミド(化合物125)の合成。
【0563】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0564】
ステップ−1: N−(3−((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)−4−ニトロベンズアミドの合成。
【0565】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
アセトニトリル(5mL)の4−クロロ−8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン(0.2g、0.82mmol;中間体−4)(WO2013/128028に記載されている手順に従って合成された)とN−(3−アミノフェニル)−4−ニトロベンズアミド(0.21g、0.82mmol、中間体−15)の撹拌溶液にDIPEA (0.7mL, 4.13mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を周囲温度で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を15%酢酸エチル−ヘキサンで溶離することにより100−200メッシュシリカカラムに精製し、表題化合物(0.15g, 40%)を得た。LCMS: m/z = 464.05 (M+H)
+.
【0567】
ステップ−2:N−(3−((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)−4−ニトロベンズアミドの合成。
【0568】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0569】
この段階の手順は、例−19(0.15g, 93%)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 496.1 (M+H)
+.
【0570】
ステップ−3:N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル) −4−ニトロベンズアミドの合成。
【0571】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0572】
この段階の手順は、例−19(0.1g, 66%)のステップ−3から採用した。LCMS: m/z = 531.15 (M+H)
+.
【0573】
ステップ−4: 4−アミノ−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル) アミノ)フェニル)ベンズアミドの合成。
【0574】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0575】
メタノール(5mL)のN−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)−4−ニトロベンズアミド(0.1g、0.18mmol)の溶液に10% Pd/C (0.02g)を添加した。反応混合物を水素バルーンの圧力下で、室温で4時間撹拌した。セライトベッドをメタノールで洗浄し、反応混合物をセライトベッドで濾過した。濾液を濃縮し、表題化合物(0.08g 未精製)を得た。LCMS: m/z = 501.15 (M+H)
+.
【0576】
ステップ−5: 4−アクリルアミド−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル) アミノ)フェニル)ベンズアミドの合成。
【0577】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
この段階の手順は、例−18のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLCで精製した (方法:A:水に10mm酢酸アンモニウム, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:XDB−C−18 (250mm
*21.2mm, 5μm))で望ましい表題化合物を酢酸塩として得た(0.008g, 10%)。
1HNMR (DMSO−d
6, 400 MHz): δ 10.5 (s, 1H), 10.2 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.98 (d, 2H), 7.81 (d, 2H), 7.53−7.54 (m, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.37 (d, 1H), 6.44−6.52 (m, 2H), 6.30 (dd, 1H), 5.81 (dd, 1H), 4.9−4.92 (m, 1H), 3.16 (s, 3H), 2.94−3.05 (m, 4H), 2.59−2.60 (m, 3H), 1.62−1.65 (m, 2H), 1.28 (d, 6H).LCMS: m/z = 555.45 (M+H)
+.
【0579】
例−23に記載のものに似た手順で、適当反応条件で、適切な反応物・試薬量へと変更をし次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0580】
【表25】
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【0581】
例−24:N−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン −4−イル)アミノ)ベンズアミド(化合物−28)の合成。
【0582】
ステップ−1: tert−ブチル−4−(3−((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
【0583】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0584】
この段階の手順は、例−23(0.5g 未精製)のステップ−1から採用した;LCMS: m/z = 526.40 (M+H)
+.
【0585】
ステップ−2: tert−ブチル 4−(3−((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
【0586】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0587】
この段階の手順は、例−19(0.4g, 75%)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 556.26 (M−H)
+.
【0588】
ステップ−3: tert−ブチル 4−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ )ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
【0589】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0590】
この段階の手順は、例−19(0.2g, 47%)のステップ−3から採用した。LCMS: m/z = 593.90 (M+1)
+.
【0591】
ステップ−4: 3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)−N−(ピペリジン−4−イル)ベンズアミドの合成。
【0592】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0593】
この段階の手順は、例−18(0.15g 未精製)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 493.40 (M+H)
+.
【0594】
ステップ−5: N−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン −4−イル)アミノ)ベンズアミドの合成。
【0595】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
この段階の手順は、例−19のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLCで精製し (方法:A:水に0.01% NH
4OH, B:アセトニトリル, カラム:Kinetex EVO C−18 (21.2mm
*150mm, 5μm))、表題の目的化合物(0.010g,9%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 8.35−8.33 (d, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.86−7.84 (d, 1H), 7.65−7.63 (d, 1H), 7.50−7.46 (t, 1H), 6.85−6.78 (m, 1H), 6.11−6.07 (m, 1H), 5.69−5.66 (m, 1H), 4.87−4.84 (m, 1H), 4.39−4.36 (m, 1H), 4.07−3.98 (m, 2H), 3.22−3.14 (m, 2H), 3.04−2.97 (m, 1H), 2.83−2.80 (m, 2H), 2.67−2.61 (m, 2H), 2.15−2.10 (m, 4H), 2.08−1.98 (m, 2H), 1.88 (m, 2H), 1.87−1.68 (m, 2H), 1.66−1.45 (m, 2H), 1.28−1.27 (d, 6H); LCMS: m/z = 547.40 (M+H)
+
【0597】
例−24に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0598】
【表26】
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【0599】
例−25:(E)−4−(4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エナミド)−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5− a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)ベンズアミド(化合物−130)の合成。
【0600】
【化127】
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【0601】
乾燥DCM(2mL)のブロモクロトン酸(0.033g、0.2mmol)の溶液に塩化オキサリル(0.025g、0.2mmol)を添加し、続いてDMFを1滴添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で蒸発させ、(E)−4−ブロモブト−2−塩化エノイルを得た。これをd乾燥DCM(5mL)に溶解させ、0℃でアセトニトリル(2mL) の4−アミノ−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル) アミノ)フェニル)ベンズアミド(0.05g、0.1mmol;例23のステップ−5生成物)溶液に添加した。得られた混合物を同じ温度で1時間撹拌し、ジメチルアミン(1mL、20mmol)を添加し、室温で4時間撹拌を続けた。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x15mL)で水層を分離し、抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物は分取HPLCで精製し(方法:A:酢酸アンモニウム, B:アセトニトリル−水 (1:1), カラム:Gemini−NX)、表題の目的化合物(0.05g, 20%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.68−10.65 (d, 2H), 10.32−10.29 (d, 1H), 9.91 (s, 1H), 8.25−8.19 (d, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.00−7.98 (d, 2H), 7.84−7.82 (d, 2H), 7.55−7.52 (t, 1H), 7.47−7.37 (m, 2H), 6.82−6.75 (m, 1H), 6.51−6.48 (d, 1H), 5.33 (s, 1H), 5.11 (s, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.51−3.48 (d, 2H), 3.35−3.32 (m, 2H), 3.17−3.02 (m, 4H), 2.82 (s, 7H), 2.72−2.71 (m, 2H), 2.33 (s, 1H), 2.24−2.21 (d, 1H), 2.05−1.98 (t, 1H), 1.81−1.78 (m, 1H), 1.31−1.29 (d, 6H); LCMS: m/z = 612.4 (M+H)
+.
【0602】
例−26:(1s、4s)−4−((E)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エナミド)−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ) ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド(化合物−131)の合成。
【0603】
【化128】
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【0604】
0℃のDMF(2mL)の(E)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エン酸塩酸塩(0.025g、0.15mmol)の冷却済み溶液に、HATU(0.068g、0.18mmol)、続いてDIPEA(0.52mL, 0.30mmol)、最後に(1,4−cis)−4−アミノ−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) フェニル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド(0.076g、0.15mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した(0.025g, 26%)。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.52 (s, 1H), 9.94 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.98−7.94 (m, 2H), 7.50−7.48 (d, 1H), 7.36−7.28 (m, 2H), 6.56−6.49 (m, 1H), 6.21−6.17 (d, 1H), 4.91−4.86 (m, 1H), 3.89 (m, 1H), 3.41−3.40 (m, 2H), 3.17 (d, 1H), 2.99−2.66 (m, 2H), 2.66−2.51 (m, 2H), 2.50−2.49 (m, 1H), 2.44−2.32 (m, 2H), 2.09−2.00 (m, 7H), 1.98−1.97 (m, 2H), 1.86−1.81 (m, 2H), 1.73−1.55 (m, 6H), 1.25−1.23 (d, 6H), 1.10−1.07 (m, 2H); LCMS: m/z = 618.50 (M+H)
+.
【0605】
例−26に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
【0606】
【表27-1】
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【0607】
【表27-2】
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【0608】
例−27: (1s,4s)−4−(((E)−4−(ジメチルアミノ)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)アミノ)−N−(3 − (((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル )オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド(化合物−135)の合成。
【0609】
ステップ−1: tert−ブチル((1s、4s)−4−((3((((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)シクロヘキシル)カルバメートの合成。
【0610】
【化129】
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【0611】
この段階の手順は、例−18(0.3g, 95%)のステップ−1から採用した。LCMS: m/z = 621.85 (M+H)
+.
【0612】
ステップ−2: (1s,4s)−4−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル )アミノ)メチル)フェニル)シクロヘキサン−1−カルボキサミドの合成。
【0613】
【化130】
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【0614】
この段階の手順は、例−18(0.2g, 94.7)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 521.45 (M+H)
+.
【0615】
ステップ−3: (1s,4s)−4−(((E)−4−(ジメチルアミノ)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)アミノ)−N−(3 − (((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル )オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)シクロヘキサン−1−カルボキサミドの合成。
【0616】
【化131】
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【0617】
ACN (3mL)の(1,4−cis)−4−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド(0.1g、0.19mmol)と(E)−4−ブロモ−N、N−ジメチルブト−2−エナミド( 0.044g、0.23mmol)の溶液に、DIPEA(0.06mL、0.384mmol)を室温で添加し、12時間撹拌した。反応が完了した後、水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x15mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物は分取HPLCで精製し (方法:A:水に0.1% TFA, B:ACN, カラム:EVO C18 (21.2mm x 150mm 粒径 5μm))、表題の目的化合物 (0.030g, 20%)を得た。1H NMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 9.84 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.85 (m, 1H), 7.55−7.53 (d, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.25−7.21 (t, 1H), 7.05−6.96 (m, 2H), 6.70−6.66 (m, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.62 (s, 2H), 4.25−4.19 (m, 3H), 3.44−3.43 (d, 5H), 3.09−2.89 (m, 4H), 2.80−2.77 (m, 3H), 2.66 (s, 1H), 2.32−2.35 (m, 3H), 2.11−2.10 (m, 2H), 1.86−1.84 (d, 2H), 1.74−1.68 (m, 4H), 1.62−1.57 (m, 2H), 1.22 (s, 6H); LCMS: m/z = 632.80 (M+H)
+.
【0618】
例−28:1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−メトキシピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−4−カルボキサミド(化合物136)の合成。
【0619】
ステップ−1:8−イソプロピル−2−メトキシ−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成:
【0620】
【化132】
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【0621】
不活性雰囲気下でNaH(0.08g、2.05mmol)をDMSO(4mL)に添加し、15分間撹拌した。tert−ブチル(4−ヒドロキシブチル)カルバメート(0.38g、2.05mmol)を反応混合物に添加し、10分間撹拌し続けた。8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−アミン(0.2g、0.51mmol)を添加し、10分間撹拌した。次いで、反応混合物を60℃で1時間加熱した。反応が完了した後、室温に冷却し、氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.1g, 57%)を得た。LCMS: m/z = 343.2 (M+H)
+.
【0622】
ステップ−2: N−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−2−メトキシピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成:
【0623】
【化133】
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【0624】
THF:MeOH :水(3:2:1)の8−イソプロピル−2−メトキシ−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−アミン(0.1g、0.29mmol)溶液に、亜鉛(0.08g、1.46mmol)および塩化アンモニウム(0.078g、1.46mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物をセライトに通して濾過し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.06g, 未精製)を得た。LCMS: m/z = 313.25 (M+H)
+.
【0625】
ステップ−3:1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−メトキシピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−4−カルボキサミドの合成:
【0626】
【化134】
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【0627】
この段階の手順は、例−16から採用した。得られた未精製化合物をcombiflashで精製し、表題化合物(0.05g, 65.7%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 9.92 (s, 1H), 9.30−9.27 (t, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.55−7.51 (m, 2H), 7.25−7.21 (t, 1H), 7.02−7.01 (d, 1H), 6.84−6.77 (m, 1H), 6.11−6.06 (d, 1H), 5.67−5.64 (d, 1H), 4.60−4.59 (d, 2H), 4.44−4.41 (d, 1H), 4.10−4.07 (d, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.59 (s, 1H), 3.07−2.98 (m, 2H), 2.67−2.57 (m, 4H), 1.81−1.75 (t, 2H), 1.49−1.46 (m,3H), 1.27−1.25 (d, 6H); LCMS: m/z = 478.3 (M+H)
+.
【0628】
例−29:(E)−4−(ジメチルアミノ)−1−(4−(2−((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a] [ 1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ブト−2−エン−1−オン(化合物−137)の合成。
【0629】
ステップ−1: tert−ブチル 4−(2−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシラートの合成。
【0630】
【化135】
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【0631】
この段階の手順は、例−4(0.8g, 80%)のステップ−1から採用した。LCMS: m/z = 498.2 (M+H)
+.
【0632】
ステップ−2: 4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(2−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル) フェニル)ピペラジン 1−オキシドの合成。
【0633】
【化136】
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【0634】
この段階の手順は、例−4(0.7g, 未精製)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 546.3 (M+H)
+.
【0635】
ステップ−3: 4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(2−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペラジン 1−オキシドの合成。
【0636】
【化137】
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【0637】
この段階の手順は、例−4(0.6g, 未精製)のステップ−3から採用した。LCMS: m/z = 567.7 (M+H)
+.
【0638】
ステップ−4: 8−イソプロピル−N4−(2−(ピペラジン−1−イル)ベンジル)−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成。
【0639】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0640】
この段階の手順は、例−4(0.40g, 未精製)のステップ−4から採用した。LCMS: m/z = 451.3 (M+H)
+.
【0641】
ステップ−6: (E)−4−(ジメチルアミノ)−1−(4−(2−((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a] [ 1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ブト−2−エン−1−オンの合成。
【0642】
【化139】
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【0643】
0℃のDMF(5mL)の(E)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エン酸(0.073g、0.44mmol)の冷却溶液に、HATU(0.25g、0.666mmol)、続いてDIPEA (0.32mL, 1.77mmol)、最後に8−イソプロピル−N4−(2−(ピペラジン−1−イル)ベンジル)−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(0.2g、0.444mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。未精製残留物は分取HPLCで精製し(方法:A:水に0.01% TFA, B:ACN:MeOH, カラム:Kinetex Evo C18:(150mm
*21.2mm)、表題の目的化合物をTFA塩として得た。TFAを除去するために、溶離液としてMeOHを用いて化合物をVari pure基本樹脂カラムを通し、遊離塩基として表題化合物(0.07g、38%)を得た。1H NMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 8.80−8.50 (d, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.23−7.16 (m, 3H), 7.06 (t, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.64−6.63 (m, 2H), 4.76−4.74 (d, 2H), 3.82−3.73 (m, 8H), 3.04−3.03 (d, 2H), 2.92−2.86 (m, 5H), 2.67 (s, 1H), 2.45 (s, 1H), 2.15 (s, 6H); 1.82 (s, 1H), 1.46 (s, 2H), 1.24−1.22 (d, 7H); LCMS: m/z = 562.45 (M+H)
+.
【0644】
例−30:(E)−1−(4−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−4−(ピロリジン−1−イル)ブト−2−エン−1−オン (化合物−138)の合成。
【0645】
ステップ−1:tert−ブチル 4−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
【0646】
【化140】
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【0647】
アセトニトリル(50mL)の4−クロロ−8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン(0.7g、2.89mmol)の溶液に、tert−ブチル 4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.619g、2.89mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を周囲温度で15時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空下で濃縮し、5%酢酸エチル−ヘキサンで溶離することにより残留物を100−200メッシュシリカカラムで精製し、表題化合物(0.9 g, 74 %)を得た。LCMS: m/z = 421.4 (M+H)
+.
【0648】
ステップ−2: tert−ブチル 4−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
【0649】
【化141】
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【0650】
この段階の手順は例−4(0.5 g, 58 %)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 453.4 (M+H)
+.
【0651】
ステップ−3: tert−ブチル 4−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
【0652】
【化142】
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【0653】
この段階の手順は、例−4(0.32 g, 67.6 %)のステップ−3から採用した。LCMS: m/z = 474.5 (M+H)
+.
【0654】
ステップ−4: 8−イソプロピル−N4−(ピペリジン−4−イルメチル)−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ [1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成。
【0655】
【化143】
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【0656】
この段階の手順は、例−4(0.22 g, 93.6%)のステップ−4から採用した。LCMS: m/z = 374.1 (M+H)
+.
【0657】
ステップ−4:(E)−4−ブロモ−1−(4−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ [1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブト−2−エン−1−オンの合成。
【0658】
【化144】
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【0659】
0℃のDMF(10mL)の(E)−4−ブロモブト−2−エン酸(0.66g、0.8mmol)の冷却溶液に、HATU(0.3g, 0.8mmol)、続いてDIPEA(0.139 mL, 0.8 mmol)、最後に8−イソプロピル−N4−(ピペリジン−4−イルメチル)−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン( 0.15g、0.4mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25 mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.135 g, 86.5 %)を得た。LCMS: m/z = 522.0 (M+H)
+.
【0660】
ステップ−5:(E)−1−(4−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−4−(ピロリジン−1−イル)ブト−2−エン−1−オンの合成。
【0661】
【化145】
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【0662】
ACN(10mL)の(E)−4−ブロモ−1−(4−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5] ]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブト−2−エン−1−オン(0.17g、0.33mmol)の溶液にK
2CO
3 (0.09 g, 0.65 mmol)およびピロリジン(0.028g、0.39mmol)を順番に添加し、得られた混合物を60℃で4時間撹拌した。反応混合物を水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25 mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物は分取HPLCで精製し (方法− A:水に0.1%ギ酸, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:KINETEXC18 (21.2mm
*150mm, 5μm))、表題の目的化合物(0.02 g, 11.9%)を得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 8.30 (d, 1H), 7.68 (s, 1H), 6.89 (d, 1H), 6,54−6.64 (m, 2H), 4.38−4.35 (d, 1H), 4.02−3.99 (d, 1H), 4.87−4.84 (d, 2H), 3.40−3.29 (m, 2H), 3.16 (d, 2H), 3.04−2.86 (m, 2H), 2.58−2.41 (m, 8H), 2.02−1.97 (m, 2H), 1.88−1.78 (m, 2H), 1.68−1.67 (m, 5H), 1.53−1.45 (m, 2H), 1.23−1.2 (m, 6H),1.06−1.04 (m, 2H); LCMS: m/z = 511.80 (M+H)
+.
【0663】
例−31: 1−アクリロイル−N−(3−(((3−イソプロピル−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ)メチル)フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミド (化合物−139)の合成。
【0664】
ステップ−1:5−クロロ−3−イソプロピル−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成。
【0665】
【化146】
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【0666】
この段階の手順は例−4(0.8g, 99%)のステップ−1からを採用した。LCMS:m/z = 346 (M+H)
+.
【0667】
ステップ−2:tert−ブチル (5−クロロ−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)(3−ニトロベンジル)カルバメートの合成。
【0668】
【化147】
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【0669】
CCl
4(20mL)の5−クロロ−3−イソプロピル−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(0.8g、2.31mmol)の溶液に、(BOC)
2O(0.6g, 2.78mmol)、続いてDMAP(0.028g、0.23mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濃縮し、表題化合物(1g、86%)を得た。LCMS: m/z = 446 (M+H)
+.
【0670】
ステップ−3:tert−ブチル(3−イソプロピル−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)(3−ニトロベンジル)カルバメートの合成。
【0671】
【化148】
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【0672】
トルエン(20mL)のtert−ブチル(5−クロロ−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)(3−ニトロベンジル)カルバメート(1g、2.24mmol)とテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(0.68g、6.74mmol)の溶液にNaOtBu(0.31g、3.28mmol)を添加し、N
2ガスで10分間脱気した。次いで、BINAP(0.2g、0.33mmol)とPd
2(dba)
3(0.1g、0.11mmol)を順番に添加し、反応混合物を100℃まで12時間加熱した。反応が完了した後、反応混合物を室温に冷却し、セライトベッドで濾過し、酢酸エチル(2×20mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、100−200シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(0.8g、70%)を得た。LCMS: m/z = 511 (M+H)
+.
【0673】
ステップ−4:tert−ブチル(3−アミノベンジル)(3−イソプロピル−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)カルバメートの合成。
【0674】
【化149】
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【0675】
THF:MeOH:水(3:2:1の比率, 20mL)のtert−ブチル (3−イソプロピル−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)(3−ニトロベンジル)カルバメート (0.8g, 1.56mmol)の溶液に亜鉛(1.02g、15.68mmol)および塩化アンモニウム(1.7g、31.36mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物をセライトで濾過し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.6g, 87%)を得た。LCMS: m/z = 480.8 (M+H)
+.
【0676】
ステップ−5: tert−ブチル(3−(1−アクリロイルアゼチジン−2−カルボキサミド)ベンジル)(3−イソプロピル−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)カルバメートの合成。
【0677】
【化150】
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【0678】
この段階の手順は、例−1(0.3g, 未精製)から採用した。LCMS: m/z = 617.9 (M+H)
+.
【0679】
ステップ−6:1−アクリロイル−N−(3−(((3−イソプロピル−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ)メチル)フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミドの合成。
【0680】
【化151】
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【0681】
この段階の手順は、例−2のステップ−2から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLCで精製し(方法:A:水に0.02% アンモニア, B:ACN:MeOH (1:1) カラム:X bridge C18 :( 150mm
*21.2mm)、表題の目的化合物(0.1g、10%)を遊離塩基として得た。
1HNMR (DMSO−d
6, 400MHz): δ 10.17 (s, 1H), 7.83−7.81 (m, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.58−7.52 (m, 2H), 7.29−7.25 (m, 1H), 7.05−7.02 (t, 1H), 6.57−6.55 (m, 2H), 6.36−6.29 (m, 1H), 6.13−6.05 (m, 2H), 5.72−5.69 (m, 1H), 5.58−5.57 (m, 1H), 5.01 (s, 2H), 4.43−4.42 (d, 2H), 4.21−4.15 (m, 1H), 3.88−3.79 (m, 2H), 3.37−3.34 (m, 2H), 2.95−2.92 (m, 1H), 2.20 (m, 1H), 1.84−1.81 (d, 2H), 1.38−1.33 (m, 2H), 1.24−1.22 (d, 6H); LCMS: m/z = 518.8 (M+H)
+.
【0682】
本適用は、いくつかの前例で説明されているが、それらに限定されるものとして解釈するべきではない。むしろ、本適用は先に発表された一般的な領域を含めている。それらの概念および範囲から離れることなく、様々な修正と実施形態が可能である。例えば、当業者に知られている適切な修正をして上記に記載されたのと類似した手順に従って調製できる以下の化合物もまた、本出願の範囲に含まれる。
【0683】
【化152-1】
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【0684】
【化152-2】
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【0685】
例−32:CDK7の生化学アッセイ:
化合物のCDK7キナーゼ活性を抑制する能力を、アメリカのInvitrogenから得た5nMのCDK7 / CycH / MNAT1を用いるTR−FRETアッセイで試験した。試験化合物をキナーゼと共に室温で60分間プレインキュベートした。 インキュベーション後、基質混合物[100nM超軽量MBP(Perkin Elmer、アメリカ)および1mM ATP(Sigma)]を添加した。キナーゼ反応の60分後に40mM EDTAを添加することにより、上記の反応を停止した。1nM Eu標識ホスホ−MBP抗体[Perkin Elmer、アメリカ]を添加し、よく混合し、615nmおよび665nmでの蛍光放射[340nmで励起]を測定した。アッセイの最終DMSO濃度は1%だった。IC
50を算出するために、試験化合物の10mM DMSOストック溶液の1/3段階希釈によって適切な濃度を作成した。すべての蛍光測定はVictor 3マルチラベルカウンター[Perkin Elmer、アメリカ]で行った。GR
aphPad PrismソフトウェアV5を使用して、シグモイド用量反応曲線フィッティングに線量応答データをフィッティングすることにより、IC
50を算出した。CDK7を不可逆的に抑制する化合物を確認するために、3つの時点(20,60および180分)で化合物を酵素でプレインキュベートし、上記のアッセイを行うことによって、時間依存的な抑制の研究を行った。
【0686】
選択された化合物を上述のアッセイ手順でスクリーニングした。選択された化合物の%抑制およびIC
50値を以下の表にまとめた。グループ「A」は300nMまたはそれ以下のIC
50値を表し、グループ「B」は300.01〜1000nMのIC
50値を表し、グループ「C」は1000nMを超えるIC
50値を表す。
【0687】
【表28-1】
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【0688】
【表28-2】
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【0689】
【表28-3】
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【0690】
【表28-4】
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【0691】
例−33:MV4−11人間急性骨髄性白血病(AML)癌異種移植モデルにおけるCDK7阻害剤のインビボでの有効性:
マウスに移植されたMV4−11異種移植片腫瘍の生長を抑制するCDK7阻害剤の効果を評価した。簡単に言うと、MV4−11細胞を、10%FBS(Invitrogen)および1%ペニシリンストレプトマイシン(Invitorgen)を補充したイスコフ改変ダルベッコ培地(Sigma Aldrich)で生長させた。腫瘍を作るために、15X10
6 MV4−11細胞を、オスの胸腺欠損ヌードマウス(Envigo)の右脇腹の後ろに200μlの1:1 HBSS(Sigma:H4641)およびECMゲル(Corning)を皮下注射した。腫瘍体積を週3回測定し、体重を毎日モニターした。腫瘍体積を推定するために、異種移植片腫瘍の長さ(D)と幅(d)を、カリパスを用いて手動で測定し、腫瘍体積=(D×d2)/2の式を用いて計算した。平均腫瘍体積が約250mm
3に達した時点で処置を開始した。動物を腫瘍体積に基づいてランダム化し、各々7匹の2つのグループに分けた。有効性を評定するために、化合物−115を1日1回(q24h/ qd スケジュール)腹腔内に投与した。処置期間は14日間であり、処置期間中に観察された腫瘍体積の変化に基づいて総体的な有効性を評定した。処置群と対照群を比較するために、ダネットの多重比較検定と一元配置分散分析を用いて腫瘍体積を分析した。結果をグラフ(図−1)に示す。
【0692】
例−34:RNAポリメラーゼII CTDリン酸化 In−Cellウェスタンアッセイの抑制:
選択された化合物を添加する前に、25000個の細胞(MDA−MB−231/NCI−H358)を96ウェルの黒クリアボトムプレートに播種し、一晩インキュベートした。選択された化合物の3倍希釈液をDMSOで10μMから希釈し、細胞に添加し、37℃、5%CO
2のインキュベーターで4時間インキュベートした。細胞を100μlのリン酸緩衝化生理食塩水(sigma#P3813)で1回洗浄し、100μl/ウェルの4%パラホルムアルデヒドで室温、暗所で60分間固定した。細胞を100μlの洗浄バッファー(Wash Buffer)(0.1%トリトン X−100を含むPBS)で3回洗浄し、その後ブロッキングバッファー(Blocking Buffer)(PBSTに5%BSA)中に室温で2時間ブロックした。細胞を、ブロッキングバッファー(Blocking Buffer)中のPhospho RNA Pol II(S5)(Millipore#04−1572、Abcam#5131)またはPhospho RNA Pol II(Ser−2)、抗体(Bethyl labs#A300−654−A)により4℃で一晩染色した。インキュベーション後の細胞をDelifia洗浄バッファー(Wash Buffer)(Perkin Elmer#4010−0010)で洗浄した。細胞をアッセイバッファー(Assay buffer)(Perkin Elmer#1244−111)中でLANCE二次抗体(LANCE(登録商標) Eu−W1024 perkin elmer # AD−0076 for phospho Ser−5 CTD RNA pol−II and Delfia Eu−N1 anti Rabbit IgG Perkin elmer # AD0106 for phospho Ser−2 CTD RNA pol−II)で2時間処置し、インキュベーション後に細胞をDelfia洗浄バッファー(Wash Buffer)で3回洗浄し、増強溶液(Enhancement solution)(Perkin Elmer#1244−105)を添加し、20分間インキュベートした。ユーロピウムの測定値をVictor−3器具から読み取った。Hoechst dye(0.5μg/ ml)を用いて細胞を標準化した。
【0693】
選択された化合物のRNAポリメラーゼII CTDリン酸化の抑制(μMでEC
50)が以下の表のように評定された。
【0694】
選択された化合物を上述のアッセイ手順でスクリーニングした。EC
50値を以下の表にまとめた。グループ「A」は1μMまたはそれ以下のEC
50値を表し、グループ「B」は1−10μMのEC
50値を表し、そしてグループ「C」は10μMを超えるEC
50値を表す。
【0695】
【表29】
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