(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6790108
(24)【登録日】2020年11月6日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】プロファイル・クランプ
(51)【国際特許分類】
F16B 2/10 20060101AFI20201116BHJP
F16B 2/18 20060101ALI20201116BHJP
F16L 33/04 20060101ALI20201116BHJP
【FI】
F16B2/10 B
F16B2/18 Z
F16L33/04
【請求項の数】14
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-546428(P2018-546428)
(86)(22)【出願日】2017年2月14日
(65)【公表番号】特表2019-513205(P2019-513205A)
(43)【公表日】2019年5月23日
(86)【国際出願番号】EP2017053329
(87)【国際公開番号】WO2017148699
(87)【国際公開日】20170908
【審査請求日】2018年9月3日
(31)【優先権主張番号】102016103703.6
(32)【優先日】2016年3月2日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】591044393
【氏名又は名称】ノルマ ジャーマニー ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100163050
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 眞由美
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】レンツ, ミハエル
(72)【発明者】
【氏名】ベネ, ヤシヌ
(72)【発明者】
【氏名】ゾマー, ミハエル
(72)【発明者】
【氏名】ラガ, フランク
【審査官】
竹村 秀康
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−096577(JP,A)
【文献】
特開2005−076760(JP,A)
【文献】
特開2013−194780(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3184161(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 2/00−2/26
F16L 33/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの管端部(100)を連結するためのプロファイル・クランプ(1)であって、
該プロファイル・クランプ(1)は、
第1のシェル半体(10)および第2のシェル半体(11)を有し、
前記半体の各々は、第1の端部にある張力ヘッド(12、13)と、第2の端部にある、該第2の端部同士を解放可能に連結するための連結形状(14、15)とを有し、
前記張力ヘッド(12、13)は、張力要素(16)に連結され、
前記2つのシェル半体(11)の少なくとも1つは、前記張力要素(16)に対して傾斜させることができ、
予備張力下で前記シェル半体(10、11)の前記第2の端部を押し離すばね要素(17)が、前記張力ヘッド(12、13)の領域内に配置され、
前記第2の端部同士の連結中であって前記プロファイル・クランプ(1)の張力が高まる間中、前記ばね要素(17)の接触領域(20)が、摩擦ロック式に管端部(100)を支承することができる、2つの管端部(100)を連結するためのプロファイル・クランプ(1)。
【請求項2】
前記ばね要素(17)が2本の脚部(18)を有し、1本の脚部(18)が、予備張力下で、いずれの場合もばねによって予備張力がかけられて前記シェル半体(10、11)のそれぞれの内側(19)と当接するように前記張力要素(16)に締め付けられ、
前記接触領域(20)の少なくとも1つが、前記脚部(18)の各々上に形成され、前記接触領域(20)によって、前記シェル半体(10、11)の前記第2の端部同士の連結中、前記管端部(100)上の前記プロファイル・クランプ(1)の摩擦ロック式の保持を実現することができる、請求項1に記載のプロファイル・クランプ(1)。
【請求項3】
前記接触領域(20)が、前記ばね要素(17)の脚部(18)の傾斜した端部領域(21)に形成される、請求項1に記載のプロファイル・クランプ(1)。
【請求項4】
前記端部領域(21)が、前記脚部(18)に対して、90°から180°、好ましくは100°の角度で延びる、請求項3に記載のプロファイル・クランプ(1)。
【請求項5】
前記接触領域(20)が、前記端部領域(21)の曲がり部分(22)に形成される、請求項3または4に記載のプロファイル・クランプ(1)。
【請求項6】
前記ばね要素(17)の前記曲がり部分(22)が、前記管端部(100)において保持装置内に挿入される、請求項5に記載のプロファイル・クランプ(1)。
【請求項7】
少なくとも前記接触領域(20)が、前記接触領域(20)と前記管端部(100)との間の摩擦を高めることができるコーティングをその表面上に有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のプロファイル・クランプ(1)。
【請求項8】
前記ばね要素(17)が、パンチングおよび曲がりプロセスによってばね鋼シートから生成される、請求項1から7のいずれか一項に記載のプロファイル・クランプ(1)。
【請求項9】
前記ばね要素(17)が、0.2mmから1mm、好ましくは0.4mmのシート厚さを有する、請求項8に記載のプロファイル・クランプ(1)。
【請求項10】
前記ばね要素(17)を前記張力要素(16)上に保持するために、前記ばね要素(17)は、前記脚部(18)間に形成されたV字に成形された部分(23)を有するとともに、前記張力要素(16)がそこを通って延びる開口部を有する、請求項2または3のいずれか一項に記載のプロファイル・クランプ(1)。
【請求項11】
前記シェル半体(10、11)の閉鎖中であって前記プロファイル・クランプ(1)の張力が高まる間中、摩擦ロック式に前記管端部(100)を支承することができる接触領域(20)を有する、請求項1から10のいずれか一項に記載のプロファイル・クランプ(1)用のばね要素(17)。
【請求項12】
2本の脚部(18)を有し、該脚部(18)の前記端部領域(21)には、それぞれの接触領域(20)が形成され、該接触領域(20)によって、前記管端部(100)上の前記プロファイル・クランプ(1)の摩擦ロック式の保持を実現することができる、請求項3に記載のばね要素(17)。
【請求項13】
少なくとも前記接触領域(20)が、前記接触領域(20)と前記管端部(100)との間の摩擦を高めることができるコーティングをその表面上に有する、請求項11または12に記載のばね要素(17)。
【請求項14】
前記接触領域(20)が、前記端部領域(21)の曲がり部分(22)に形成され、
前記ばね要素(17)の該曲がり部分(22)は、任意選択により、前記管端部(100)の保持装置内に形状ロック式に挿入される、請求項11から13のいずれか一項に記載のばね要素(17)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1のシェル半体および第2のシェル半体を有し、これら半体各々は、第1の端部にある張力ヘッドと、第2の端部にある、第2の端部同士を解放可能に連結するための連結形状とを有し、張力ヘッドは、張力要素に連結され、2つのシェル半体の少なくとも1つは張力要素に対して傾斜させることができ、予備張力下でシェル半体の第2の端部を押し離すばね要素が、張力ヘッド領域内に配置されている、2つの管端部を連結するためのプロファイル・クランプに関する。本発明は、さらに、そのようなプロファイル・クランプ用のばね要素に関する。
【背景技術】
【0002】
プロファイル・クランプは、一般に、2つの管端部を連結するように機能し、これらは、管端部のフランジ上に着座する。プロファイル・クランプの張力作用中、径方向保持力が生成されるが、クランプ・バンドおよびフランジのプロファイルにより、管端部を互いに押して近づける軸方向力も生成される。
【0003】
管端部上でのプロファイル・クランプの容易な組み付けを可能にするために、2つのシェル半体の形態のクランプ・バンドを形成することが知られており、これらのシェル半体各々は、これらの第1の端部において張力装置を介して、およびこれらのそれぞれの第2の端部において解放可能な連結形状を介して連結される。そして、プロファイル・クランプは連結形状を開放し、張力装置を緩めて管端部またはフランジ上に着座し、その後、連結形状は閉じられる。張力装置を作動させることにより、プロファイル・クランプは、この直径を低減することによって張力がかけられる。
【0004】
現在、フランジ上に配置するためのプロファイル・クランプが、特許文献1から知られている。このプロファイル・クランプは、第1のシェル半体および第2のシェル半体を有する。シェル半体各々は、第1の端部にある張力ヘッドと、反対側の第2の端部にある、第2の端部同士を解放可能に連結するための連結形状とを有する。この場合、張力ヘッドは張力要素に連結され、2つのシェル半体の少なくとも1つは張力要素に対して傾斜させることができる。この場合、2本の脚部を有するばね要素が設けられ、張力要素上に保持されるので、1本の脚部は、予備張力下で、いずれの場合もシェル半体のそれぞれの内側と、ばねによって予備張力がかけられて当接する。プロファイル・クランプは、連結形状が互いに連結されるまで開状態でばね要素によって保持されるため、プロファイル・クランプのより容易な着座が達成される。
【0005】
張力要素は、たとえば、第1のシェル半体の張力ヘッドに相対的に固定式に連結され、たとえば、張力要素は、ねじ要素として設計され、第1の張力ヘッド内のねじ山に部分的にねじ込まれる。張力要素は、特に細長い穴として形成される貫通穴を通り抜けて延び、第2のシェル半体の張力ヘッド内に組み込まれる。第2のシェル半体を貫通穴または細長い穴を介して張力要素上に保持することにより、第2のシェル半体は、第1のシェル半体に対して移動可能であるように張力要素上に保持され、一方で張力要素は、たとえば第1の張力ヘッド内に部分的にねじ込まれる。ばね要素は、このとき、シェル半体のそれぞれの第2の端部上の2つの連結形状が開かれ、できるだけ互いから離れるように、2つのシェル半体が互いに対して開位置に確実に保持される。したがって、2つのシェル半体が互いに対して規定されない配置を有することなくプロファイル・クランプをフランジ上に簡単な方法で配置することが可能である。ねじの形態の張力要素が第1の張力ヘッド内にさらにねじ込まれる場合、プロファイル・クランプは、シェル半体の第2の端部における2つの連結形状の連結後、特にラッチング後に、フランジ上に留められる。
【0006】
プロファイル・クランプが、シェル半体の第2の端部における連結された形状によってフランジ上に保持され、事前に位置決めされて保持される場合、組み立て作業者は、その後、張力要素を作動させることができる。たとえばこの点において、ねじの場合、第1の張力ヘッド内のねじ山にねじ込まれる。この場合、プロファイル・クランプの位置が、規定された方法でフランジ上に位置決めされないことが不利であり、これは、プロファイル・クランプが、たとえばフランジ周りで自由に回転できることを意味する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】独国出願公開第102011117753A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、管端部またはフランジ上により容易に配置するためのプロファイル・クランプをさらに開発することである。特に、シェル半体の第2の端部同士の連結後かつ張力要素によって張力ヘッドを留める前に、プロファイル・クランプを管端部上に簡単に事前固定することが可能になる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の事前に特徴付けする項によるプロファイル・クランプから始めて、本目的は、それぞれ特徴付けする特徴によって達成される。本発明の有利なさらなる開発は、従属請求項において明らかにされる。
【0010】
本目的を達成するために、本発明は、請求項1の事前に特徴付けする項からのプロファイル・クランプが、シェル半体の第2の端部同士の連結中、ばね要素の接触領域が力ロック式に管端部を支承することができるようにさらに開発される。
【0011】
本発明の核心は、したがって、ばね要素の機能的膨張であり、このばね要素は、第1の機能を実行するために、第2の端部同士の連結されていない状態においてシェル半体を押し離すために、ばねによって予備張力がかけられてシェル半体の内側と当接する。第2の機能、すなわち管端部上でのプロファイル・クランプの規定された事前位置決めを実行するために、特にばね要素の径方向内側に形成された接触領域が、弾力的に管端部に押さえつけられることで、摩擦ロック式の保持を達成する。この場合、第2の端部同士を連結することにより、接触領域は、径方向に内方向に変形され、管端部を支承する。ばね要素は、プロファイルの張力が高まるにつれて、管端部をますます強く支承することができる。したがって、プロファイル・クランプに張力をかけるのに必要とされる力は、わずかに大きくするだけでよい。
【0012】
ばね要素は、好ましくは、2本の脚部を有し、張力要素に締め付けられることで、1本の脚部は、予備張力下で、いずれの場合もばねによって予備張力がかけられてシェル半体内のそれぞれの内側と当接する。接触領域の少なくとも1つは、各脚部上に形成され、この接触領域によって、シェル半体の第2の端部同士の連結中、管端部上のプロファイル・クランプの摩擦ロック式の保持を実現することができる。これにより、管端部上のプロファイル・クランプの確実な事前位置決めを有する、ばね要素の簡単な構築を達成する。この場合、ばね要素の脚部上の接触領域は、摩擦ロック式または力ロック式の保持が達成されるように、フランジと動作可能な連結を形成する。特に、動作可能な連結の結果、フランジ上のプロファイル・クランプは、シェル半体の第2の端部が連結形状を介して互いに連結されたとき、たとえばシェル半体の張力ヘッドが張力要素によって一緒に留められない場合であっても、ねじりにくくすることができる。プロファイル・クランプの組み付けは、したがって、特にアクセスしにくい場所においてかなり容易となる。
【0013】
ばね要素の有利な実施形態によれば、接触領域は、脚部の傾斜した端部領域内に形成される。たとえば、端部領域は、脚部に対して90°から180°、好ましくは100°の角度で延びる。傾斜した端部領域は、小さい端部アームの形で一体的に成形された部分を形成し、端部領域の広がりの傾斜方向の結果、これらは、弾性変形下で、シェル半体の内側と管端部の外側円周との間の留め具として作用することができる。
【0014】
接触領域が端部領域の曲がり部分に形成される場合、さらなる改良が達成される。接触領域は、したがって、ほぼ線形の接触で管端部を押しつける。したがって、たとえば端部突端部の形態の曲がり部分の結果、規定された接触点および比較的大きい接触力が、生成される。特に、縁取りのパンチングバリなどを介する接触が防止される。
【0015】
プロファイル・クランプの別の実施形態によれば、少なくとも接触領域は、接触領域と管端部との間の摩擦を高めることができるコーティングを表面上に有する。特に、ばね要素を完全に表面コーティングすることができ、脚部の端部における接触領域の領域内のコーティングは、特に、ばね要素と管端部との間の摩擦に影響を与えるために有利である。
【0016】
ばね要素は、たとえば、パンチングおよび曲がりプロセスによってばね鋼シートから生成される。ばね要素は、たとえば、0.2mmから1mm、好ましくは0.4mmのシート厚さを有する。特に、ばね要素は、好ましくは0.3mmから0.6mmの厚さを有する。ばね要素は、ばね要素の脚部の変形が主に弾性領域内に起こるように設計され、特に、管端部上にプロファイル・クランプを最終的に締め付けた後、接触領域の可塑変形を許容する。ばね要素のわずかな可塑変形が起こる可能性があるにもかかわらず、ばね要素の事前位置決め作用によるプロファイル・クランプの組み付けの繰り返しを維持することができる。
【0017】
張力要素を案内するために、ばね要素は、脚部間にV字に成形された部分を有し、この中に、相互に同一平面上に存在する、張力要素が延在する開口部が形成されている。この場合、ばね要素は、特に、脚部および一体的に成形された端部分が、V字に成形された部分に対して対称的になるように設計される。
【0018】
本発明は、さらに、2つの管端部を連結するためのプロファイル・クランプ用のばね要素に基づく。プロファイル・クランプは、第1のシェル半体および第2のシェル半体を有し、これら半体の各々は、第1の端部にある張力ヘッドと、第2の端部にある、第2の端部同士を解放可能に連結するための連結形状とを有する。張力ヘッドは、張力要素に連結され、2つのシェル半体の少なくとも1つは張力要素に対して傾斜させることができる。予備張力下でシェル半体の第2の端部を押し離すばね要素が、張力ヘッド領域内に配置される。ばね要素は、第2の端部同士の連結中、摩擦ロック式に管端部を支承することができる、本発明による接触領域を有する。
【0019】
したがって、ばね要素は、プロファイル・クランプを保持するか、またはシェル半体を押し離すだけでなく、プロファイル・クランプの配置および閉鎖後、その位置を、プロファイル・クランプに張力要素を介して張力がかけられるので、プロファイル・クランプが完全に締め付けられる前に管端部上に固定するようにも機能する。したがって、事前位置決め装置またはねじり防止装置とする追加の保持器を省くことが可能である。この結果、プロファイル・クランプを生産するのに伴う複雑性が低減されるので、全体的により経済的に生産することができる。
【0020】
本発明によれば、ばね要素は、2本の脚部を有し、この端部領域には、接触領域の1つがいずれの場合も形成され、この接触領域によって、管端部上のプロファイル・クランプの摩擦ロック式の保持を実現することができる。したがって、フランジ上のプロファイル・クランプの確実な事前位置決めを比較的少ない労力で達成することが可能である。特に、この場合の接触領域には、一体的に成形された部分とフランジとの間の摩擦を高めることができるコーティングが表面上に設けられる。確実な保持もまた、小さいばね力で達成される。
【0021】
本発明を改良するさらなる対策が、本発明の好ましい例示的な実施形態の説明と共に、図を参照して以下でより詳細に提示される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】シェル半体が開かれたプロファイル・クランプの側面図であり、図示する開位置では、シェル半体は、ばね要素によって予備張力がかけられる。
【
図2】シェル半体の第2の端部同士が相互に連結され、張力ヘッドが張力要素によって留められていない、プロファイル・クランプの図である。
【
図3】
図2によるフランジ上の配置にあるプロファイル・クランプの図であり、張力ヘッドは、張力要素によって留められている。
【
図4】
図1によるプロファイル・クランプ上に配置するためのばね要素の投影図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1には、2つのシェル半体10、11を有するプロファイル・クランプ1が示されている。プロファイル・クランプ1またはそのクランプ・バンドは、したがって、言うなれば2つの部分で形成される。シェル半体10および11の各々は、第1の端部に張力ヘッド12、13を有し、この張力ヘッドは、張力要素16を介して互いに連結される。第2の反対側の端部では、シェル半体10、11の各々は、連結形状14、15を有する。
【0024】
ばね要素17が、プロファイル・クランプ1のシェル半体10、11の内側19に当接するように張力要素16に締め付けられる。この場合、ばね要素17には予備張力がかけられるので、連結形状14、15を有するシェル半体10、11の第2の端部は、互いから押し離され、したがってプロファイル・クランプ1は開かれる。したがって、プロファイル・クランプ1は、ばね要素17によって開位置に保持されるので、容易に位置決めすることができ、このときシェル半体10、11および張力要素16の互いに対する位置は、明確に規定される。この場合、張力要素16を第1のシェル半体10内にかなりしっかりと配置させるように、張力ヘッド12内のねじ山にねじ込むことができる。それにしたがって、第2のシェル半体11を傾斜目的で張力要素16上に傾斜させることができ、これを達成するために、細長い穴が、第2のシェル半体11の張力ヘッド13内に組み込まれる。
【0025】
ばね要素17は、板ばねの形態で設計され、たとえばパンチングおよび曲がりプロセスで生成されるばね鋼シートを含む。第2の張力ヘッド13を通過し、第1の張力ヘッド12内にねじ込まれる張力ねじが、張力要素16として使用される。張力ねじ16がさらにねじ込まれるにつれて、2つの張力ヘッド12および13は、互いに向かって引っ張られ、それにより、2つの連結形状14および15をシェル半体10および11の第2の端部において先に閉じた後、プロファイル・クランプ1の張力が発生する。これを達成するために、連結形状14は、フック形状に形成され、連結形状15は、第1の連結形状14のフック様の形態を中にかけることができる穴様開口部を有する。
【0026】
ばね要素17は、シェル半体10および11のそれぞれの内側19と当接する2本の脚部18を有する。V字に成形された部分23が、2本の脚部18間に形成され、V字に成形された部分の中に開口部が形成され、この開口部を通って張力要素16が延び、それにより、ばね要素17は張力要素16上に保持される。
【0027】
脚部18は、V字に成形された部分23の横方向に、互いからほぼ180°離れるように延びる。この脚部は、予備張力下で、シェル半体10、11の内側19と当接する。接触領域20が、脚部18の端部領域21内に形成される。端部領域21は、このとき、傾斜して径方向に内方向を向き、したがって、シェル半体10、11の内側19から離れるように持ち上がる。
【0028】
この場合、端部領域21は、ばね突端部の形態の傾斜した突出部を形成する。プロファイル・クランプ1がフランジ上に配置される場合、接触領域20は、管端部の内部に位置する外面側に当接して移動し、連結形状14、15が互いに連結されたときに2つの張力ヘッド12、13が張力要素16によって留められない場合でも、管端部にシェル半体10、11を留める効果をもたらすことができる。本発明によれば、この結果、フランジ上のプロファイル・クランプ1の摩擦ロック式の締め付けが生じ、これは、後続の
図2により詳細に説明される。
【0029】
図2は、シェル半体10、11および張力ヘッド12、13を備えたプロファイル・クランプ1を示している。張力ヘッド12、13は、張力要素16によってまだ留められていない。プロファイル・クランプ1は、管端部上に形成されたフランジ100上に着座し、一方でシェル半体10、11の端部にある連結形状14、15は、すでに互いに連結されている。この場合、張力要素16のシャフトは、ばね要素17のV字に成形された部分23内に形成された開口部を通って案内される。ばね要素17の脚部18の端部領域21内に位置する接触領域20(この点に関して
図1を参照)の、フランジ100の外側円周方向面に対する圧力接触の結果、
図2に示す配置内のプロファイル・クランプ1は、管端部またはフランジ100上に、摩擦ロック式に、または力ロック式に保持される。次いで、張力要素16を締め付けることによるプロファイル・クランプ1の最終締め付けを、プロファイル・クランプが円周方向の位置を変更することなく、
図3に示すように行うことができる。
【0030】
図3は、フランジ100上の閉配置にあるプロファイル・クランプ1を示している。これにより、2つのシェル半体10、11は、連結形状14および15が相互に連結され、管端部またはフランジ100上に固定して着座する。固定された配置は、張力要素16によって張力ヘッド12、13を留めることによって生成され、その結果、プロファイル・クランプの直径は低減され、それによって径方向および軸方向の力が、管端部またはそのフランジ内に導入される。
【0031】
図示するプロファイル・クランプ1の場合、中断部26が2つのシェル半体10、11の横方向のプロファイル壁25内に組み込まれ、それによってプロファイル・クランプ1をより容易に開き、連結フランジ上に着座させることができる。
【0032】
図4は、ばね要素17を側面図で概略的に示す。V字に成形された部分23は、脚部18間の中央に配置される。ばね要素17は、たとえば、シート金属ストリップによって形成され、シェル半体10、11の曲率より幾分小さい曲率を有することができ、それにより、予備張力が確保される。張力要素のための通路24を形成する開口部が、V字形状の凹部23内に組み込まれる。この場合、ねじ通路24の開口部のサイズは、張力要素がいくらかの遊びを有するように寸法設定される。したがって、張力要素とばね要素17またはV字構造23との間の相対運動が可能になる。
【0033】
接触領域20が、脚部18の端部領域21内に形成される。端部領域21は、脚部18の広がりに対して、たとえば100°の角度で延びる。接触領域20が、端部領域の曲がり部分22に形成されるので、フランジの外側に対する定められた線形接触が達成される。プロファイル・クランプの張力作用中、ばね要素の脚部18は、管端部をますます強く支承する。したがって、プロファイル・クランプの完全な張力作用は、ばね要素によって妨害されない。
【0034】
好ましい実施形態では、保持装置を管端部の外側に、特にそのフランジ上に形成するようにすることができ、その保持装置内に、ばね要素の曲がり部分が係合することができる。したがって、摩擦ロック式の連結に加えて、ばね要素またはプロファイル・クランプの形状ロック式の締め付けを行うことが可能である。
【0035】
本発明によるばね要素はまた、ビード・シールなどの封止要素と併用して使用される。これを達成するために、ばね要素のための十分な移動空隙を与える、たとえば長手方向のスロット、または他の締め付けオプションをばね要素内に組み込むことができる。
【0036】
本発明は、この実施に関して、上記で説明した好ましい例示的な実施形態に制限されない。その代わり、数多くの変形形態を考えることもでき、これらの変形形態はまた、本質的に異なる実施において提示される解決策を利用する。本説明は管端部に言及しているが、管端部のすべての要素、特に管端部上に形成されたフランジを含む。構造的詳細または空間的配置を含む、特許請求の範囲、説明、または図において明らかにされる特徴および/または利点のすべては、これら自体および多様な組み合わせで本発明に必要になりる。
【符号の説明】
【0037】
100 フランジ
1 プロファイル・クランプ
10 シェル半体
11 シェル半体
12 張力ヘッド
13 張力ヘッド
14 連結形状
15 連結形状
16 張力要素
17 ばね要素
18 脚部
19 内側
20 接触領域
21 端部領域
22 曲がり領域
23 V字に成形された部分
24 通路
25 プロファイル壁
26 中断部