(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6790117
(24)【登録日】2020年11月6日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】ワイヤレス通信におけるチャネルフィードバックを報告するための技法
(51)【国際特許分類】
H04B 7/0417 20170101AFI20201116BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20201116BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20201116BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20201116BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20201116BHJP
【FI】
H04B7/0417
H04W28/06 110
H04W84/12
H04W24/10
H04B7/06 950
【請求項の数】26
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2018-553458(P2018-553458)
(86)(22)【出願日】2017年4月11日
(65)【公表番号】特表2019-517177(P2019-517177A)
(43)【公表日】2019年6月20日
(86)【国際出願番号】US2017026977
(87)【国際公開番号】WO2017180604
(87)【国際公開日】20171019
【審査請求日】2020年1月31日
(31)【優先権主張番号】62/322,196
(32)【優先日】2016年4月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/483,672
(32)【優先日】2017年4月10日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100184332
【弁理士】
【氏名又は名称】中丸 慶洋
(72)【発明者】
【氏名】メルリン、シモーネ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ジアリン・リ
(72)【発明者】
【氏名】フレデリクス、ギード・ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】アスタージャディ、アルフレッド
(72)【発明者】
【氏名】チェリアン、ジョージ
【審査官】
田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2015/0372795(US,A1)
【文献】
国際公開第2015/057772(WO,A1)
【文献】
特表2013−520143(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
H04B 7/0417
H04B 7/06
DB名 3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネルフィードバックを要求するための装置であって、
チャネルフィードバック命令を記憶するメモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
チャネルフィードバックを求める要求を生成すること、ここにおいて、前記要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを前記要求が使用することを特定するインジケータを含み、前記インジケータは、前記第2のフォーマットによって定義されたレガシー局(STA)のためのアソシエーション識別子フィールドの一部である、STA情報フィールドの最上位ビット(MSB)に対応し、前記インジケータは、前記第2のフォーマットを使用して通信するSTAに割り当てられたアソシエーション識別子と一致しない前記アソシエーション識別子をもたらす値に設定される、と、
チャネルフィードバックを求める前記要求をSTAに送信することと、
前記STAからチャネルフィードバックを受信することと
を行うための前記チャネルフィードバック命令を実行するように構成される、装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記インジケータに基づいて、前記要求が超高スループット(VHT)STAを対象とすることを前記VHT STAが決定することを避けるために、前記第2のフォーマットを使用して通信する少なくとも1つの前記VHT STAによって行われる前記要求に適用されたCRCが失敗するように、前記CRCにおける1つまたは複数のバイトを修正するための前記チャネルフィードバック命令を実行するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記要求が前記第1のフォーマットのものであることを示すサウンディングダイアログトークンを前記要求に含むように、チャネルフィードバックを求める前記要求を生成するための前記チャネルフィードバック命令を実行するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1のフォーマットは、米国電気電子学会(IEEE)802.11axに関連付けられ、前記第2のフォーマットは、IEEE802.11acに関連付けられる、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記チャネルフィードバックが要求される部分帯域幅を示すために、チャネルフィードバックを求める前記要求を生成するための前記チャネルフィードバック命令を実行するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記要求は、始点リソースユニットおよび終点リソースユニットとして前記部分帯域幅を示す、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記チャネルフィードバックを表す行列についてのトーングループ化を示すトーングループ化ファクタを特定するために、チャネルフィードバックを求める前記要求を生成するための前記チャネルフィードバック命令を実行するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記インジケータに基づいて超高スループット(VHT)STAが前記要求を受信することを避けるために、前記第2のフォーマットを使用して通信する1つまたは複数の前記VHT STAのためのアソシエーション識別子割り当てを、最下位nビットを使用する2^n−1までに制限すること、ここにおいて、前記nは、正の整数である、と、前記VHT STAによって解釈されるビットのMSBを所定の値に設定することとを行うための前記チャネルフィードバック命令を実行するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
チャネルフィードバックを要求するための方法であって、
アクセスポイントによって、チャネルフィードバックを求める要求を生成すること、前記要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを前記要求が使用することを特定するインジケータを含み、前記インジケータは、前記第2のフォーマットによって定義されたレガシー局(STA)のためのアソシエーション識別子フィールドの一部である、STA情報フィールドの最上位ビット(MSB)に対応し、前記インジケータは、前記第2のフォーマットを使用して通信するSTAに割り当てられたアソシエーション識別子と一致しない前記アソシエーション識別子をもたらす値に設定される、と、
前記アクセスポイントによって、チャネルフィードバックを求める前記要求をSTAに送信することと、
前記アクセスポイントによって、前記STAから、前記要求に基づいてチャネルフィードバックを受信することと
を備える、方法。
【請求項10】
前記インジケータに基づいて、前記要求が超高スループット(VHT)STAを対象とすることを前記VHT STAが決定することを避けるために、前記第2のフォーマットを使用して通信する少なくとも1つの前記VHT STAによって行われる前記要求に適用されたCRCが失敗するように、前記CRCにおける1つまたは複数のバイトを修正することをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記要求が前記第1のフォーマットのものであることを示すサウンディングダイアログトークンを前記要求に含むように、チャネルフィードバックを求める前記要求を生成することをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のフォーマットは、米国電気電子学会(IEEE)802.11axに関連付けられ、前記第2のフォーマットは、IEEE802.11acに関連付けられる、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
チャネルフィードバックを求める前記要求は、前記チャネルフィードバックが要求される部分帯域幅を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記要求は、始点リソースユニットおよび終点リソースユニットとして前記部分帯域幅を示す、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
チャネルフィードバックを求める前記要求は、前記チャネルフィードバックを表す行列についてのトーングループ化を示すトーングループ化ファクタを特定する、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記インジケータに基づいて超高スループット(VHT)STAが前記要求を受信することを避けるために、前記第2のフォーマットを使用して通信する1つまたは複数の前記VHT STAのためのアソシエーション識別子割り当てを、最下位nビットを使用する2^n−1までに制限すること、ここにおいて、前記nは、正の整数である、と、前記VHT STAによって解釈されるビットのMSBを所定の値に設定することとをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
チャネルフィードバックを報告するための装置であって、
チャネルフィードバック命令を記憶するメモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
チャネルフィードバックを報告するための要求を受信すること、ここにおいて、前記要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを前記要求が使用することを特定するインジケータを含み、前記インジケータは、前記第2のフォーマットによって定義されたレガシー局(STA)のためのアソシエーション識別子フィールドの一部である、STA情報フィールドの最上位ビット(MSB)に対応し、前記インジケータは、前記第2のフォーマットを使用して通信するSTAに割り当てられたアソシエーション識別子と一致しない前記アソシエーション識別子をもたらす値に設定される、と、
前記要求から、チャネル帯域幅の一部分についての前記チャネルフィードバックを報告することに関連した1つまたは複数のパラメータを決定することと、
前記1つまたは複数のパラメータに基づいて前記チャネルフィードバックを生成することと、
前記要求に応答して前記チャネルフィードバックを送信することと
を行うための前記チャネルフィードバック命令を実行するように構成される、装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記要求におけるサウンディングダイアログトークン中のビットに少なくとも部分的に基づいて前記要求が前記第1のフォーマットのものであることを決定するための前記チャネルフィードバック命令を実行するようにさらに構成される、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記第1のフォーマットは、米国電気電子学会(IEEE)802.11axに関連付けられ、前記第2のフォーマットは、IEEE802.11acに関連付けられる、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのパラメータは、前記チャネルフィードバックを報告するための部分帯域幅を示し、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記部分帯域幅についての前記チャネルフィードバックを決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記チャネルフィードバックを生成するための前記チャネルフィードバック命令を実行するように構成される、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記要求は、前記部分帯域幅の始点リソースユニットおよび終点リソースユニットを示す、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記要求は、前記チャネルフィードバックを報告するためのトーングループ化ファクタを示し、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記トーングループ化ファクタに基づいて前記チャネル帯域幅中のサブキャリアの一部分についての前記チャネルフィードバックを生成するための前記チャネルフィードバック命令を実行するように構成される、請求項17に記載の装置。
【請求項23】
チャネルフィードバックを報告するための方法であって、
局(STA)によって、アクセスポイントから、チャネルフィードバックを報告するための要求を受信すること、ここにおいて、前記要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを前記要求が使用することを特定するインジケータを含み、前記インジケータは、前記第2のフォーマットによって定義されたレガシーSTAのためのアソシエーション識別子フィールドの一部である、STA情報フィールドの最上位ビット(MSB)に対応し、前記インジケータは、前記第2のフォーマットを使用して通信するSTAに割り当てられたアソシエーション識別子と一致しない前記アソシエーション識別子をもたらす値に設定される、と、
前記STAによっておよび前記要求から、チャネル帯域幅の一部分についての前記チャネルフィードバックを報告することに関連した1つまたは複数のパラメータを決定することと、
前記STAによって、前記1つまたは複数のパラメータに基づいて前記チャネルフィードバックを生成することと、
前記STAによって、前記アクセスポイントに、前記要求に応答して前記チャネルフィードバックを送信することと
を備える、方法。
【請求項24】
前記要求におけるサウンディングダイアログトークン中のビットに少なくとも部分的に基づいて前記要求が前記第1のフォーマットのものであることを決定することをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のフォーマットは、米国電気電子学会(IEEE)802.11axに関連付けられ、前記第2のフォーマットは、IEEE802.11acに関連付けられる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つのパラメータは、前記チャネルフィードバックを報告するための部分帯域幅を示し、前記チャネルフィードバックを生成することは、前記部分帯域幅についての前記チャネルフィードバックを決定することに少なくとも部分的に基づく、請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[0001] 本特許出願は、2017年4月10日に出願された「TECHNIQUES FOR REPORTING CHANNEL FEEBACK IN WIRELESS COMMUNICATIONS」と題された米国非仮出願第15/483,672号、および2016年4月13日に出願された「TECHNIQUES FOR REPORTING CHANNEL FEEDBACK IN WIRELESS COMMUNICATIONS」と題された仮出願第62/322,196号に対する優先権を主張し、これらは、本明細書の譲受人に譲渡され、あらゆる目的のために本明細書に参照により明示的に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
[0002] 本開示の態様は、概して、電気通信に関し、より具体的には、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるチャネルフィードバックを報告するための技法に関する。
【0003】
[0003] 家庭、オフィス、および様々な公共施設でのWLANの配置は、今日、極めて一般的なものとなった。このようなネットワークは通常、特定の場所(a specific locality)(例えば、家庭、オフィス、公共施設など)におけるいくつかのワイヤレス局(STA)を、インターネットなどのような別のネットワークに接続するワイヤレスアクセスポイント(AP)を用いる。APは、STAに対する通信の品質をそのAPが改善することを可能にするために、ワイヤレスチャネルのチャネルフィードバックをSTAが提供することを要求することができる。APは、APによるヌルデータパケット(NDP:null data packet)の送信を示すためのヌルデータパケット告知(NDPA:null data packet announcement)として、STAにチャネルフィードバックを求める要求を開始することができ、それをSTAはチャネルフィードバックを決定するために受信および使用することができる。NDPAは、要求されたチャネルフィードバックに関するある特定の情報を含むことができる。NDPAを送った後、APはNDPを送り、1つまたは複数のサブキャリアにおいてそのNDPの関連する電力(power)、位相シフトなどを決定するために、NDPに基づいてSTAによって受信されるような1つまたは複数のサブキャリアを処理することによってチャネルフィードバック行列を計算するために、STAがそれを受信および使用する。STAは、空間ストリームのセットにわたり(over)1つまたは複数のサブキャリアについての行列回転(例えば、ギブンズ回転)を表す角度のセットを示すために、チャネルフィードバック行列を圧縮することができる。APは、その圧縮されたチャネルフィードバック行列を受信し、STAへのビームフォーミングを改善するために送信アンテナを介した送信をステアリングするためのステアリング行列を決定することができる。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 以下は、1つまたは複数の態様の基本的理解を提供するために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての予期された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別することも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めることも意図しない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0005】
[0005] 一態様に従って、チャネルフィードバックを要求するための装置は、チャネルフィードバック命令を記憶するメモリと、メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む。少なくとも1つのプロセッサは、チャネルフィードバックを求める要求を生成することを行うためのチャネルフィードバック命令を実行するように構成され、ここで、要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを要求が使用することを特定するインジケータを含み、インジケータは、第2のフォーマットによって定義された局(STA)情報フィールドのビットに対応する。少なくとも1つのプロセッサはまた、チャネルフィードバックを求める要求をSTAに送信することと、STAからチャネルフィードバックを受信することと、を行うためのチャネルフィードバック命令を実行するように構成される。
【0006】
[0006] 別の態様では、チャネルフィードバックを要求するための方法は、アクセスポイントによって、チャネルフィードバックを求める要求を生成することを含み、ここで、要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを要求が使用することを特定するインジケータを含み、インジケータは、第2のフォーマットによって定義されたSTA情報フィールドのビットに対応する。方法はまた、アクセスポイントによって、チャネルフィードバックを求める要求をSTAに送信することと、アクセスポイントによって、STAから、要求に基づいてチャネルフィードバックを受信することと、を含む。
【0007】
[0007] 別の態様に従って、チャネルフィードバックを報告するための装置は、チャネルフィードバック命令を記憶するメモリと、メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む。少なくとも1つのプロセッサは、チャネルフィードバックを報告するための要求を受信することを行うためのチャネルフィードバック命令を実行するように構成され、ここで、要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを要求が使用することを特定するインジケータを含み、インジケータは、第2のフォーマットによって定義されたSTA情報フィールドのビットに対応する。少なくとも1つのプロセッサはまた、要求から、チャネル帯域幅の一部分についてのチャネルフィードバックを報告することに関連した1つまたは複数のパラメータを決定することと、1つまたは複数のパラメータに基づいてチャネルフィードバックを生成することと、要求に応答してチャネルフィードバックを送信することと、を行うように構成される。
【0008】
[0008] 別の態様では、チャネルフィードバックを報告するための方法は、STAによって、アクセスポイントから、チャネルフィードバックを報告するための要求を受信することを含み、ここで、要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを要求が使用することを特定するインジケータを含み、インジケータは、第2のフォーマットによって定義されたSTA情報フィールドのビットに対応する。方法はまた、STAによっておよび要求から、チャネル帯域幅の一部分についてのチャネルフィードバックを報告することに関連した1つまたは複数のパラメータを決定することと、STAによって、1つまたは複数のパラメータに基づいてチャネルフィードバックを生成することと、STAによって、アクセスポイントに、要求に応答してチャネルフィードバックを送信することと、を含む。
【0009】
[0009] 様々な態様および特徴は、添付の図面に示されるように、それらの様々な例を参照して下記にさらに詳細に説明される。本願の態様は、下記で様々な例を参照して説明されるが、本願の態様はそれらに制限されないことが理解されるべきである。本明細書の教示を利用できる当業者は、追加の実装、修正、および例、並びに、他の使用分野を認識することになり、これらは、本明細書に説明されるような本願の態様の範囲内にあり、本願の態様が著しく実用的であり得ることに関連する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
[0010] 本願の態様の特徴、本質、および利点は、同様の参照文字が全体を通した対応を示し、そこで破線が任意のコンポーネントまたはアクションを示し得る図面と共に考慮されるとき、下記に記載する詳細な説明のセットからより明確になるだろう。
【
図1】[0011]
図1は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)配置の例を例示する概念図である。
【
図2】[0012]
図2は、本明細書で説明される様々な態様に従った、WLANにおけるチャネルフィードバックを要求するためのアクセスポイントの態様を含む、通信ネットワークの例の概略図である。
【
図3】[0013]
図3は、本明細書で説明される様々な態様に従った、WLANにおけるチャネルフィードバックを生成するためのワイヤレス局の態様を含む通信ネットワークの例の概略図である。
【
図4】[0014]
図4は、チャネルフィードバック要求のための例となるフォーマットを例示する図である。
【
図5】[0015]
図5は、本明細書で説明される様々な態様に従った、チャネルフィードバックを要求する方法の例を例示するフロー図である。
【
図6】[0016]
図6は、本明細書で説明される様々な態様に従った、チャネルフィードバックを報告する方法の例を例示するフロー図である。
【0011】
[0017] 添付の図面に関して下記に示す詳細な説明は、様々な構成の説明であると意図され、本明細書で説明する概念が実施され得る唯一の構成を表すことを意図するものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの例では、そのような概念を曖昧にすることを避けるために、周知のコンポーネントがブロック図の形式で示される。一態様では、本明細書で使用される「コンポーネント」という用語は、システムを構成する部分のうちの1つであり得、ハードウェアまたはソフトウェアであり得、他のコンポーネントに分割され得る。
【0012】
[0018] 特定の開示される態様を対象とする以下の説明および関連する図面において、複数の態様が提供される。本開示で説明される態様の範囲から逸脱することなく、代替の態様が考案され得る。加えて、周知の態様は、より関連性のある詳細を曖昧にしないために、詳細には説明されない可能性があるか、または省略され得る。さらに、多くの態様は、例えば、コンピューティングデバイスの要素によって行われる一連のアクションの観点から説明される。本明細書に説明される様々なアクションは、特定の回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、またはその両方の組合せによって行われ得ることが認識されるだろう。加えて、本明細書で説明されるこれら一連のアクションは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を行わせるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形式のコンピュータ可読記憶媒体内で、完全に実現されると考えられることができる。よって、様々な態様は、いくつかの異なる形態で実現され得、これらのすべては、特許請求された主題の範囲内のものであることが意図されている。加えて、本明細書で説明される態様の各々に関して、任意のそのような態様のうちの対応する形態は、例えば、説明されるアクションを行う「ように構成される論理」として本明細書で説明され得る。
【0013】
[0019] 本願の態様は、概して、チャネルフィードバックを報告する際の効率を改善するために、チャネルフィードバックを求める要求における追加の情報を含むこと、および処理することに関する。一例では、(例えば、アクセスポイント(AP)からの)チャネルフィードバックを求める要求に対して新規のフォーマットが提供され、ここで、そのフォーマットは、要求されたチャネルフィードバックの粒度を特定するための1つまたは複数のパラメータを示すことを可能にすることができ、それは、ワイヤレス局(STA)によって報告されるチャネルフィードバック行列のサイズに影響を及ぼすことができる。例えば、チャネルフィードバックを求める要求は、チャネルフィードバックが要求される部分帯域幅を示し得、それは、APとSTAとの間のチャネルの実際の帯域幅未満であり得る。別の例では、チャネルフィードバックを求める要求は、サブキャリアの一部分についてのチャネルフィードバックを要求するためのトーングループ化ファクタを示し得る。両方のパラメータは、APに報告するためのより小さいチャネルフィードバック行列をSTAが生成することを可能にし得る。具体的な例では、新規のフォーマットおよび/または追加のパラメータは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)通信におけるヌルデータパケット告知(NDPA)に関し得る。新規のフォーマットおよび/または追加のパラメータは、例えば、NDPAの既存の構造を修正し得、それは、レガシSTAに、NDPAを適切に解釈することを行わせない可能性がある。
【0014】
[0020] さらなる態様は、レガシSTAへのNDPAの新規のフォーマットの影響を軽減することに関する。レガシSTA(一例として、超高スループット(VHT:Very High Throughput)STAとも本明細書で呼ばれる)は、新規のNDPAフォーマットを処理するようには構成されていないSTAであり得る。例えば、追加されたパラメータに基づいてNDPAの長さが増加しているために、レガシSTAはNDPAにおいてそれのアソシエーション識別子(AID)を検出し得るが、そのNDPAは、レガシSTAのためのものではない可能性がある。この発生を避けるために、一例では、APは、AIDがレガシSTA AIDとマッチしないとき、そのレガシSTAによって構文解析される(parsed)こととなる任意のバイトを保証(ensure)することができる。例えば、APは、STA情報フィールドの第1のバイトとしてレガシSTAによって解釈されることとなる任意のバイトの最上位ビット(MSB)を1に設定することができ、ここで、レガシSTAは、AIDの第1のバイトにおいて0を予測し得る。同様に、一例では、APは、STA情報フィールドの第1のバイトとしてレガシSTAによって解釈されることとなる任意のバイトのMSBを、(例えば、これに関してレガシSTAに割り当てられたAIDをさらに制限することによって)任意の対応するレガシSTA AIDとマッチしないように設定し得る。よって、例えば、NDPAの新規のフォーマットを受信するレガシSTAは、STA AIDフィールドのMSBにおいて1に遭遇し得、それに応じてNDPAを無視し得る。別の例では、APは、新規のフォーマットが使用されていることを示すためにNDPAのSTA情報フィールドにおいて特定された新規のフレーム制御フィールド値を使用し得、新規のフォーマットを解釈することが可能な高効率(HE)STAは、新規のフォーマットがフレーム制御フィールド値に基づいて使用されることを決定し得る。別の例では、APは、HE STAに知られている修正されたバイトまたはさらなるバイト(extra byte)を使用して、NDPAにサイクリック冗長検査(CRC)を適用することができ、それは、HE STAが正しい値を用いてCRCを行うために修正されることができる。この例では、レガシSTAに関してはCRCが失敗する可能性があり、よって、レガシSTAは、新規のフォーマットのNDPAを処理しない可能性がある。さらに別の例では、APは、複数のSTA情報フィールドにおいて追加パラメータを示すために、レガシNDPAフォーマットを使用し得る。代替として、レガシSTAは、NDPAを受信し、かつNDPAを不適切に処理し得るが、それは、レガシSTAがその後APからの関連付けされたNDPを認識することができない可能性があるため、それほど問題にはならない可能性がある。
【0015】
[0021]
図1は、本明細書で説明される様々な技法に関連した、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)配置の例を図示するワイヤレス通信システム100である。WLAN配置は、それぞれのAPと関連付けられた1つまたは複数のアクセスポイント(AP)および1つまたは複数のワイヤレス局(STA)を含み得る。この例では、説明のために配置された、ベーシックサービスセット1(BSS1)中のAP1 105−aと、BSS2中のAP2 105−bとの2つのAPのみが存在する。AP1 105−aは、少なくとも2つの関連付けされたSTA(STA1 115−a、STA2 115−b、STA4 115−d、およびSTA5 115−e)およびカバレッジエリア110−aを有することを示しており、一方AP2 105−bは、少なくとも2つの関連付けされたSTA(STA1 115−aおよびSTA3 115−c)およびカバレッジ110−bを有することを示している。
図1の例では、AP1 105−aのカバレッジエリアは、STA1 115−aが複数のカバレッジエリアのオーバラップ部分内にあるように、AP2 105−bのカバレッジエリアの一部とオーバラップしている。BSS、AP、およびSTAの数、並びに、
図1のWLAN配置に関連して説明されるAPのカバレッジエリアは、実例として提供され、それに制限されるものではない。さらに、本明細書で説明される様々な技法の態様は、それほど制限される必要はないが、
図1の例となるWLAN配置に少なくとも部分的に基づいている。
【0016】
[0022]
図1に示されるAP(例えば、AP1 105−aおよびAP2 105−b)は、概して、それのカバレッジエリアまたは領域内のSTAにバックホールサービスを提供する固定された端末である。しかしながら、いくつかのアプリケーションでは、APはモバイルまたは固定されていない端末であり得る。
図1で示されるSTA(例えば、STA1 115−a、STA2 115−b、STA3 115−c、STA4 115−d、およびSTA5 115−e)は、固定されているか、固定されていないか、またはモバイル端末であり得、インターネットのようなネットワークに接続するために、それらそれぞれのAPのバックホールサービスを利用する。制限はされないが、STAの例は、セルラフォン、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナル情報マネージャ(PIM)、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、全世界測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、オーディオデバイス、IoT(Internet-of-Things)のためのデバイス、またはAPのバックホールサービスを必要とする任意の他の適切なワイヤレス装置を含む。STAはまた、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス局、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、ユーザ機器(UE)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれ得る。APはまた、基地局、トランシーバ基地局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、スモールセル、または任意の他の適切な用語で呼ばれ得る。全体を通して説明される様々な概念は、それらの特定の用語(nomenclature)とは関係なく、全ての適切なワイヤレス装置に適用するよう意図されている。
【0017】
[0023] STA1 115−a、STA2 115−b、STA3 115−c、STA4 115−d、およびSTA5 115−eの各々は、プロトコルスタックを用いて実装され得る。プロトコルスタックは、ワイヤレスチャネルの物理的および電気的規格に従ってデータを送信および受信するための物理層、ワイヤレスチャネルへのアクセスを管理するためのデータリンク層、宛先データ転送のためのソースを管理するためのネットワーク層、エンドユーザ間のデータのトランスペアレントな転送(transparent transfer)を管理するためのトランスポート層、およびネットワークへの接続を確立またはサポートするために必要なまたは望ましい任意の他のレイヤを含むことができる。
【0018】
[0024] AP1 105−aおよびAP2 105−bの各々は、関連付けされたSTAが通信リンク125を介してネットワークに接続することを可能にするための、ソフトウェアアプリケーションおよび/または回路を含むことができる。APは、データ、および/または制御情報(例えば、シグナリング)を通信するために、それらそれぞれのSTAにフレームを送り、かつそれらそれぞれのSTAからフレームを受信することができる。
【0019】
[0025] AP1 105−aおよびAP2 105−bの各々は、APのカバレッジエリア内にあるSTAを有する通信リンク125を確立することができる。通信リンク125は、アップリンクおよびダウンリンク通信の両方を可能にすることができる通信チャネルを備えることができる。APに接続しているとき、STAは、APを用いて最初にそれ自体を承認し、次にそれ自体をAPと関連付けすることができる。一旦関連付けされると、APと関連付けされたSTAとがダイレクト通信チャネルを通じてフレームまたはメッセージを交換することができるように、APとSTAとの間で通信リンク125が確立されることができる。
【0020】
[0026] 複数の態様が、WLAN配置または米国電気電子学会(IEEE)802.11対応ネットワーク(例えば、IEEE802.11−ac、IEEE802.11−axなど)の使用に関連して説明されるが、当業者は、全体を通して説明される様々な態様が、例として、BLUETOOTH(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、HiperLAN(主に欧州で使用される、IEEE802.11規格に相当するワイヤレス規格のセット)、およびワイドエリアネットワーク(WAN)で使用される他の技術、WLAN、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、あるいは、現在周知のまたは後に発展した他の適切なネットワークを含む、様々な規格またはプロトコルを用いる他のネットワークに拡張され得ることを、容易に理解するだろう。よって、直交周波数分割多元接続(OFDMA)フレームにわたるデータ送信のためにユーザまたはSTAをスケジューリングおよびグループ化するために、全体を通して表される様々な態様は、利用されるワイヤレスアクセスプロトコルおよびカバレッジ範囲に関係なく、任意の適切なワイヤレスネットワークに適用可能であり得る。
【0021】
[0027] 一態様では、AP1 105−aのようなAPは、MU−MIMOを使用して、STA115−a、115−b、115−d、および115−eのような複数のSTAと通信し得る。例えば、AP1 105−aは、OFDMAフレームにわたるアップリンクデータ送信のために、STA115−a、115−b、115−d、および115−eのような、AP1 105−aの近傍内のSTAのサブセットをグループ化し得る。APのサブセットは、マルチユーザグループと見なされ得、AP1 105−aは、STA間の電力の不均衡に基づいて、STA115−a、115−b、115−d、および115−eの送信電力を制御し得る。さらに、STAの電力を制御することによって、AP105−aは、(例えば、STAが同じOFDMAフレーム内で送信する)アップリンク通信のためのSTAをどのようにグループ化するかを決定する際に、より高い柔軟性を有し得る。別の態様では、AP1 105−aのようなAPは、単一ユーザ(SU:single user)MIMOを使用してSTA 115−a、115−b、115−d、または115−eのような1つのSTAと通信し得る。
【0022】
[0028] 一態様では、AP1 105−aのようなAPは、STA 115−a、115−b、115−d、および/または115−eのような1つまたは複数のSTAからのチャネルフィードバックを要求することができる。AP1 105−aは、追加のパラメータを特定する要求に対して新規のフォーマットを用いることができ、それは、トーングループ化ファクタなどを使用して、チャネルフィードバックを部分帯域幅に制限し得る。従って、1つまたは複数のSTA115−a、115−b、115−d、および/または115−eは、要求に対して新規のフォーマットを検出することができるHE STAであり、(新規のフォーマットを有するNDPAのような)チャネルフィードバックを求める要求を受信し、AP1 105−aからの関連付けされた送信(例えば、NDP)を受信し、その関連付けされた送信に基づいておよび要求中の1つまたは複数のパラメータに従ってチャネルフィードバックを計算し、チャネルフィードバック行列をAP1 105−aに送信することができる。
【0023】
[0029] 一態様では、追加のパラメータが要求におけるそれのAIDを1つまたは複数のレガシSTAに検出させ得るが、その要求が異なるHE STAを対象とするときに、AP1 105−aは、1つまたは複数のレガシSTA、例えば、STA115−a、115−b、115−d、および/または115−eのうちの1つまたは複数が要求を処理しないことを保証しようとする手段を講じ得る。例えば、AP1 105−aは、AIDがレガシSTAのAIDとマッチしないときにレガシSTAによって構文解析され得る新規のフォーマットにおいて、任意のビット、バイト、または他の部分を保証することができる。別の例では、AP1 105−aは、異なるフレーム制御フィールド値に基づいて新規のフォーマット要求をレガシSTAが処理しない可能性があるように、新規のフォーマットを示すための新規のフレーム制御フィールド値を使用し得る。別の例では、AP1 105−aは、HE STAによって知られている1つまたは複数の追加のまたは修正されたバイトを使用して新規のフォーマットの要求のためのCRCを修正し得、要求のCRCがレガシSTAにおいて失敗することを引き起こす。さらに別の例では、AP1 105−aは、追加のパラメータを示すために、レガシフォーマットの複数の要求を使用し得る。
【0024】
[0030]
図2、3、5、および6を参照すると、複数の態様が、本明細書で説明されるアクションまたは機能を行い得る1つまたは複数のコンポーネントおよび1つまたは複数の方法を参照して描かれている。一態様では、本明細書で説明される「コンポーネント」という用語は、システムを構成する部分のうちの1つであり得、ハードウェアまたはソフトウェア、あるいはこれらのいくつかの組み合わせであり得、他のコンポーネントに分割され得る。
図5および
図6において下記に説明される動作は、特定の順序で表される、および/またはコンポーネントの例によって行われるが、アクションの順序およびアクションを行うコンポーネントは実装に依存して変化し得ることが理解されるべきである。さらに、以下のアクションまたは機能が、特別にプログラムされたプロセッサ、特別にプログラムされたソフトウェアを実行するプロセッサ、またはコンピュータ可読媒体によって、あるいは、説明されるアクションまたは機能を行うことが可能なハードウェアコンポーネントおよび/またはソフトウェアコンポーネントの任意の他の組み合わせによって行われ得ることが理解されるべきである。
【0025】
[0031]
図2を参照すると、一態様では、ワイヤレス通信システム200は、
図1のSTA115−a、115−b、115−d、および115−e、並びにAP1 105−aと同様に、ネットワーク218に接続されたAP1 105−aのような少なくとも1つのAPとワイヤレス通信しているSTA115−a、115−b、115−d、および115−eを含む。STA115−a、115−b、115−d、および115−eは、AP1 105−aを介してネットワーク218と通信し得る。一例では、STA115−a、115−b、115−d、および115−eは、1つまたは複数の通信リンク125を介してAP1 105−aにおよび/またはAP1 105−aからワイヤレス通信を送信および/または受信し得る。そのようなワイヤレス通信は、制限はされないが、データ、オーディオ、および/またはビデオ情報を含み得る。いくつかの例では、このようなワイヤレス通信は、制御情報または同様の情報を含み得る。一態様では、AP1 105−aのようなAPは、要求に対して、レガシフォーマット(例えば、NDPAのVHTフォーマット)とは異なる新規のフォーマットを使用して、STA115−a、115−b、115−d、および115−eのような1つまたは複数のSTAからのチャネルフィードバックを要求するように構成され得る。例えば、新規のフォーマットは、IEEE802.11ax(例えば、HE NDPAフレームフォーマット)において定義されたNDPAフレームフォーマットに対応し得、および/または、レガシフォーマットは、IEEE802.11ac(例えば、VHTフレームフォーマット)において定義されたNDPAフレームフォーマットに対応し得る。
【0026】
[0032] 一態様では、AP1 105−aは、メモリ250、1つまたは複数のプロセッサ203、およびトランシーバ206を含み得る。メモリ250、1つまたは複数のプロセッサ203、およびトランシーバ206は、バス211を介して内部で通信し得る。いくつかの例では、メモリ250および1つまたは複数のプロセッサ203は、同じハードウェアコンポーネントの一部であり得る(例えば、同じボード、モジュールまたは集積回路の一部であり得る)。代替として、メモリ250および1つまたは複数のプロセッサ203は、互いと連動して動き得る別個のコンポーネントであり得る。いくつかの態様では、バス211は、AP1 105−aのサブコンポーネントおよび複数のコンポーネント間でデータを転送する通信システムであり得る。いくつかの例では、1つまたは複数のプロセッサ203は、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサおよび/または送信プロセッサのうちの任意の1つまたはそれらの組み合せを含み得る。加えて、または代替として、1つまたは複数のプロセッサ203は、本明細書で説明される1つまたは複数の方法またはプロシージャを実行するためのチャネルフィードバックコンポーネント220を含み得る。チャネルフィードバックコンポーネント220は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアを備え得、メモリ(例えば、コンピュータ可読記憶媒体)に記憶された命令を行うか、またはコードを実行するように構成され得る。
【0027】
[0033] いくつかの例では、AP1 105−aは、本明細書で使用されるデータおよび/またはローカルバージョンのアプリケーションを記憶するなどのためのメモリ250、あるいは1つまたは複数のプロセッサ203によって実行されているチャネルフィードバックコンポーネント220および/またはそれのサブコンポーネントのうちの1つまたは複数を含み得る。メモリ250は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、テープ、磁気ディスク、光ディスク、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、およびそれらの任意の組み合せのような、コンピュータまたはプロセッサ203によって使用可能ないずれのタイプのコンピュータ可読媒体も含むことができる。一態様では、例えば、メモリ250は、コンピュータ実行可能なコードを記憶するコンピュータ可読記憶媒体(例えば、非一時的な媒体)であり得る。コンピュータ実行可能なコードは、チャネルフィードバックコンポーネント220、および/またはそれのサブコンポーネントのうちの1つまたは複数の、1つまたは複数の動作または機能、および/またはそれに関連付けられたデータを定義し得る。コンピュータ実行可能なコードは、AP1 105−aが、チャネルフィードバックコンポーネント220および/またはそれのサブコンポーネントのうちの1つまたは複数を実行するようにプロセッサ203を動作させているとき、これらの1つまたは複数の動作または機能を定義し得る。いくつかの例では、AP1 105−aは、115−a、115−b、115−d、および115−eのようなSTAにチャネルフィードバックを求める要求を送信する、および/または、それらSTAからチャネルフィードバック行列を受信するためのトランシーバ206をさらに含み得る。トランシーバ206は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアを備え得、メモリ(例えば、コンピュータ可読記憶媒体)に記憶された命令を行うか、またはコードを実行するように構成され得る。トランシーバ206は、モデム265を備えるラジオ260を含む複数のラジオおよびモデムを含み得る。一態様では、AP1 105−aおよびトランシーバ206は、STA115−a、115−b、115−d、および115−eなどのような複数のSTAを有する、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)または短距離通信プロトコル(例えば、Bluetooth無線)のような複数のワイヤレス接続を可能にするSU−MIMO、MU−MIMOをサポートする。ラジオ260は、STA115−a、115−b、115−d、および115−eのような複数のSTAに信号を送信し、それらSTAから信号を受信するための1つまたは複数のアンテナ202を利用し得る。トランシーバ206は、無線周波数(RF)受信機、RF送信機、関連するプロセッサなどを含み得る。
【0028】
[0034] 特に、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250は、チャネルフィードバックコンポーネント220またはそれのサブコンポーネントによって定義されるアクションまたは動作を実行し得る。例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250は、1つまたは複数のSTAに送信するために、チャネルフィードバックを求める要求を生成するための要求生成コンポーネント222によって定義されるアクションまたは動作を実行し得る。一態様では、例えば、要求生成コンポーネント222は、本明細書で説明される特別に構成された要求生成動作を行うようにプロセッサ(1つまたは複数)203のうちの少なくとも1つによって実行可能であり、かつメモリ250に記憶されたコンピュータ可読コードまたは命令および/またはハードウェア(例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203のうちの1つまたは複数のプロセッサモジュール)を含み得る。さらに、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250は、(例えば、1つまたは複数のSTAに信号を送信するためのステアリング行列を決定するために)1つまたは複数のSTAから受信されたチャネルフィードバックを処理するためのフィードバック処理コンポーネント224によって定義されるアクションまたは動作を実行し得る。一態様では、例えば、フィードバック処理コンポーネント224は、本明細書で説明される特別に構成されたフィードバック処理動作を行うためにプロセッサ(1つまたは複数)203のうちの少なくとも1つによって実行可能であり、かつメモリ250に記憶されたコンピュータ可読コードまたは命令および/またはハードウェア(例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203のうちの1つまたは複数のプロセッサモジュール)を含み得る。
【0029】
[0035] さらに、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250は、チャネルフィードバックを求める要求の新規のフォーマットが1つまたは複数のレガシSTAによって処理されることを避けるために、1つまたは複数のレガシSTAにAIDを割り当てるためのAID割り当てコンポーネント226によって定義されるアクションまたは動作を任意で実行し得る。一態様では、例えば、AID割り当てコンポーネント226は、本明細書で説明される特別に構成されたAID割り当て動作を行うようにプロセッサ(1つまたは複数)203のうちの少なくとも1つによって実行可能であり、かつメモリ250に記憶されたコンピュータ可読コードまたは命令および/またはハードウェア(例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203のうちの1つまたは複数のプロセッサモジュール)を含み得る。さらに、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250は、レガシSTAが要求を処理しないことを保証するために、チャネルフィードバック要求の1つまたは複数のビットを修正するためのビット修正コンポーネント228によって定義されるアクションまたは動作を任意で実行し得る。一態様では、例えば、ビット修正コンポーネント228は、本明細書で説明される特別に構成されたビット修正動作を行うようにプロセッサ(1つまたは複数)203のうちの少なくとも1つによって実行可能であり、かつメモリ250に記憶されたコンピュータ可読コードまたは命令および/またはハードウェア(例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203のうちの1つまたは複数のプロセッサモジュール)を含み得る。さらに、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250は、チャネルフィードバックを求める要求の新規のフォーマットが1つまたは複数のレガシSTAによって処理されることを避けるために、チャネルフィードバックを求める要求のCRCを修正するためのCRCコンポーネント230によって定義されるアクションまたは動作を任意で実行し得る。一態様では、例えば、CRCコンポーネント230は、本明細書で説明される特別に構成されたCRC修正動作を行うようにプロセッサ(1つまたは複数)203のうちの少なくとも1つによって実行可能であり、かつメモリ250に記憶されたコンピュータ可読コードまたは命令および/またはハードウェア(例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203のうちの1つまたは複数のプロセッサモジュール)を含み得る。
【0030】
[0036]
図3を参照すると、一態様では、ワイヤレス通信システム300は、
図1のSTA115−a、115−b、115−d、および115−e、並びにAP105−aと同様に、ネットワーク218に接続されたAP1 105−aのような少なくとも1つのAPとワイヤレス通信しているSTA115−a、115−b、115−d、および115−eを含む、ワイヤレス通信システム200に類似する。
【0031】
[0037] 一態様では、STA1 115−aは、メモリ350、1つまたは複数のプロセッサ303、およびトランシーバ306を含み得る。メモリ350、1つまたは複数のプロセッサ303、およびトランシーバ306は、バス311を介して内部で通信し得る。いくつかの例では、メモリ350および1つまたは複数のプロセッサ303は、同じハードウェアコンポーネントの一部であり得る(例えば、同じボード、モジュールまたは集積回路の一部であり得る)。代替として、メモリ350および1つまたは複数のプロセッサ303は、互いに連動し得る別個のコンポーネントであり得る。いくつかの態様では、バス311は、STA1 115−aのサブコンポーネントおよび複数のコンポーネント間でデータを転送する通信システムであり得る。いくつかの例では、1つまたは複数のプロセッサ303は、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、および/または送信プロセッサのうちの任意の1つまたはそれらの組み合せを含み得る。加えて、または代替として、1つまたは複数のプロセッサ303は、本明細書に説明される1つまたは複数の方法またはプロシージャを実行するためのフィードバック報告コンポーネント320を含み得る。フィードバック報告コンポーネント320は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアを備え得、メモリ(例えば、コンピュータ可読記憶媒体)に記憶された命令を行うか、またはコードを実行するように構成され得る。
【0032】
[0038] いくつかの例では、STA1 115−aは、本明細書で使用されるデータおよび/またはローカルバージョンのアプリケーションを記憶するなどのためのメモリ350、あるいは1つまたは複数のプロセッサ303によって実行されるフィードバック報告コンポーネント320および/またはそれのサブコンポーネントのうちの1つまたは複数を含み得る。メモリ350は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、テープ、磁気ディスク、光ディスク、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、およびそれらの任意の組み合せのような、コンピュータまたはプロセッサ303によって使用可能な如何なるタイプのコンピュータ可読媒体も含むことができる。一態様では、例えば、メモリ350は、コンピュータ実行可能なコードを記憶するコンピュータ可読記憶媒体(例えば、非一時的な媒体)であり得る。コンピュータ実行可能なコードは、フィードバック報告コンポーネント320および/またはそれのサブコンポーネントのうちの1つまたは複数の、1つまたは複数の動作または機能、および/またはそれに関連付けられたデータを定義し得る。コンピュータ実行可能なコードは、STA1 115−aが、フィードバック報告コンポーネント320および/またはそれのサブコンポーネントのうちの1つまたは複数を実行するようにプロセッサ303を動作させているとき、これらの1つまたは複数の動作または機能を定義し得る。いくつかの例では、STA1 115−aは、AP1 105−aのようなAPにチャネルフィードバックを報告するための、および/または、それらAPからチャネルフィードバックを求める要求を受信するためのトランシーバ306をさらに含み得る。トランシーバ306は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアを備え得、メモリ(例えば、コンピュータ可読記憶媒体)に記憶された命令を行うか、またはコードを実行するように構成され得る。トランシーバ306は、モデム365を備えるラジオ360を含む複数のラジオおよびモデムを含み得る。
【0033】
[0039] 特に、プロセッサ(1つまたは複数)303および/またはメモリ350は、フィードバック報告コンポーネント320またはそのサブコンポーネントによって定義されるアクションまたは動作を実行し得る。例えば、プロセッサ(1つまたは複数)303および/またはメモリ350は、APから受信されたチャネルフィードバックを求める要求を処理するための要求処理コンポーネント322によって定義されるアクションまたは動作を実行し得る。一態様では、例えば、要求処理コンポーネント322は、本明細書で説明される特別に構成された要求処理動作を行うようにプロセッサ(1つまたは複数)303のうちの少なくとも1つによって実行可能であり、かつメモリ350に記憶されたコンピュータ可読コードまたは命令および/またはハードウェア(例えば、プロセッサ(1つまたは複数)303のうちの1つまたは複数のプロセッサモジュール)を含み得る。さらに、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)303および/またはメモリ350は、チャネルフィードバック要求に基づいてAPのためのチャネルフィードバック行列を生成するためのフィードバック生成コンポーネント324によって定義されるアクションまたは動作を実行し得る。一態様では、例えば、フィードバック生成コンポーネント324は、本明細書で説明される特別に構成されたフィードバック生成動作を行うようにプロセッサ(1つまたは複数)303のうちの少なくとも1つによって実行可能であり、かつメモリ350に記憶されたコンピュータ可読コードまたは命令および/またはハードウェア(例えば、プロセッサ(1つまたは複数)303のうちの1つまたは複数のプロセッサモジュール)を含み得る。
【0034】
[0040]
図4は、チャネルフィードバックを求める要求の例となるフォーマット400を描く。例えば、フォーマット400は、チャネルフィードバックを生成および報告するための後続のNDPを知らせる、WLANネットワーク中で送信するAP1 105−1のためのNDPAに対応し得る。フォーマット400は、複数のフィールド中でとりわけ、フレーム制御フィールド402、サウンディングダイアログトークン404、および1つまたは複数のSTA情報フィールド406を含む。サウンディングダイアログトークン404は、NDPAがHEフォーマット(例えば、レガシVHTフォーマットとは異なる新規のフォーマット)のものであるかどうかを特定するインジケータ410を含み得、それは、1ビットまたは他のサイズのインジケータであり得る。1つまたは複数のSTA情報フィールド406は、複数のフィールド中でとりわけ、STAのAID418、およびフィードバックが要求されるチャネル帯域幅の一部分を示す1つまたは複数のパラメータを含み得る。説明されるように、1つまたは複数のパラメータは、トーングループ化ファクタNg420、部分帯域幅のインジケーション422などに関連し得る。部分帯域幅のインジケーション422は、例えば、チャネルフィードバックを報告するための部分帯域幅の始点リソースユニットを示す始点リソースユニットインデックス424と、チャネルフィードバックを報告するための部分帯域幅の終点リソースユニットを示す終点リソースユニットインデックス426とを含み得る。これに関して、本明細書でさらに説明されるように、AP1 105−aは、チャネルフィードバック行列のサイズ/複雑さを減らすために、要求されたチャネルフィードバックを部分帯域幅に、および/または、トーングループ化ファクタによって定義されるサブキャリアの一部分に制限することができ、従って、チャネルフィードバック行列を報告するために必要とされる帯域幅、チャネルフィードバック行列を処理するための処理時間などを減らすことができる。
図4に示されるサウンディングダイアログトークン404および/またはSTA情報406中のフィールドの順序および/または存在(presence)は、制限されない例であり、フィールドおよび/または他のフィールドの様々な順序または存在が使用され得る。
【0035】
[0041] このフォーマット400では、例えば、各NDPA STA情報フィールド406はAIDを含み得、それは、セットディスアンビギュエーションビット(set disambiguation bit)に遭遇したとき(例えば、レガシSTAがAID418のMSBを0であると予測する際に)、レガシSTAが(例えば、フォーマット400の)NDPAフレームを処理しないことを保証するためのMSBとして、ディスアンビギュエーションビットを含むための12ビットなどであることができる。NDPA STA情報フィールド406はまた、STAごとに単一ユーザフィードバックタイプを使用するかマルチユーザフィードバックタイプを使用するかを示すことができるフィードバックタイプビット、値1〜8を示すための3ビットであり、かつNDPAが1より多いSTAに対応する場合に含まれることができるSTAごとの列の数Nc(a number of columns Nc)も含むことができる。新規のフォーマット(例えば、フォーマット400)のSTA情報フィールド406はまた、例えば、7ビットの始点リソースユニットインデックス424および7ビットの終点リソースユニットインデックス426を含む14ビットであることができるSTAごとの部分帯域幅のインジケータ410と、NDPAが1より多いSTAに対応する場合に含まれ得、グループ化を示すための1つまたは複数のビット(例えば、4または16のグループ化を示すための1ビット)であることができる、トーングループ化ファクタNg420の追加のパラメータとを含み得る。説明されるように、追加のフィールドは、NDPAのサイズを変更し、よって、説明されるように、サウンディングダイアログトークン404中の1つまたは複数のビットのような、NDPAのフォーマットを示すためのメカニズム(例えば、追加のパラメータを含む新規のフォーマットのものか、または追加のパラメータなしのレガシVHTフォーマットのものか)が提供されることができる。加えて、レガシSTAによるNDPAの処理を避けるためのメカニズムも、説明されるように、AID 418中のディスアンビギュエーションビットのように、同様に提供され得る。これに関して、要求を通信するAPは、対応するSTAによって報告されたサウンディングチャネルフィードバックのNg、量子化、Ncを制御することができるが、STAはまた、一例では(例えば、NDPAがSUタイプフィードバックを要求する単一STAにアドレスされる場合に)、値を制御し得る。
【0036】
[0042]
図5は、チャネルフィードバックを求める要求を(例えば、APによって)通信するための方法500の例を図示する。方法500は、ブロック502において、チャネルフィードバックを求める要求を生成することを含み得、ここで、要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを示す。一態様では、要求生成コンポーネント222(
図2)は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250と連動して、チャネルフィードバックを求める要求を生成し得る。例えば、要求生成コンポーネント222は、要求が第2のフォーマット(例えば、IEEE802.11acフォーマットに対応し得る、レガシVHTフォーマット)とは異なる第1のフォーマット(例えば、IEEE802.11axに対応し得る、フォーマット400のような新規のフォーマット)のものであるインジケータを含むように要求を生成し得る。例えば、インジケータは、レガシVHTフォーマット、サウンディングダイアログトークン404中のビット(例えば、フォーマット400(
図4)中の、前に予約されたフォーマットのビット、ビット1、HE NDPAインジケータ410など)、MSB、またはSTA情報フィールド406、AID418、または要求の他の部分の他のビットなどで使用されるものとは異なる、フレーム制御フィールド402(
図4)のための値を使用することを含み得る。これは、HE STAが、チャネルフィードバックを求めるレガシVHTフォーマット要求と新規のフォーマット要求を区別することを可能にすることができる、および/または、レガシVHT STAに要求を無視させることができる。説明されるように、要求は、NDPAに対応することができる。さらに、要求の新規のフォーマットは、フォーマット400中のフィールドの少なくとも一部分を含む、
図4のフォーマット400に対応することができる。
【0037】
[0043] 加えて、これに関して、ブロック502において要求を生成することは、ブロック504において、チャネルフィードバックが要求される部分帯域幅を、要求において示すことを任意で含み得る。一態様では、要求生成コンポーネント222は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250と連動して、チャネルフィードバックが要求される部分帯域幅を、要求において示すことができる。例えば、要求生成コンポーネント222は、部分帯域幅のインジケーション422を用いて、フォーマット400(
図4)と同様のフォーマットのものである要求を生成することができる。一態様では、要求生成コンポーネント222は、STAが、対応するNDPを測定するための要求において、チャネル帯域幅の始点リソースユニットインデックス424および/または終点リソースユニットインデックス426を示すことができる(例えば、チャネル帯域幅内の始点リソースユニットインデックス424から終点リソースユニットインデックス426までの帯域幅の、電力、位相シフトなどを測定(measure)する)。
【0038】
[0044] 別の例では、ブロック502において要求を生成することは、ブロック506において、チャネルフィードバックを表す行列についてのトーングループ化を示すトーングループ化ファクタを、要求において特定することを任意で含み得る。一態様では、要求生成コンポーネント222は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250と連動して、チャネルフィードバックを表す行列についてのトーングループ化を示すトーングループ化ファクタを、要求において特定することができる。例えば、要求生成コンポーネント222は、トーングループ化ファクタによって表されるサブキャリア(例えば、トーングループ化ファクタnのためのチャネル中の、n番目ごとのサブキャリア)のサブセットのためのチャネルフィードバックをSTAが報告することができるように、STAがチャネルフィードバックを報告するためのトーングループ化ファクタNg420のインジケーションを用いて、フォーマット400(
図4)に類似するフォーマットのものである要求を生成することができる。
【0039】
[0045] 別の例では、ブロック502において要求を生成することは、ブロック508において、1つまたは複数のレガシSTAのAIDとマッチしない要求において、1つまたは複数のビットを生成することを任意で含み得る。一態様では、ビット修正コンポーネント228は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250と連動して、1つまたは複数のレガシSTAのAIDとマッチしない要求において1つまたは複数のビットを生成することができる――その1つまたは複数のビットは、ディスアンビギュエーションビット(1つまたは複数)と本明細書では呼ばれる。例えば、AIDのようなレガシSTAによって構文解析され得る要求の任意のビット/バイトに関して、ビット修正コンポーネント228は、レガシSTA AIDとマッチしないビット/バイトを保証することができる。一例では、AID割り当てコンポーネント226は、1つまたは複数のレガシSTAにAIDをさらに割り当てることができ、ここで、AIDは、要求に対して新規のフォーマット(例えば、NDPAのフォーマット400)の1つまたは複数のバイトとマッチしない(例えば、一致しない)ビット/バイトを有する。例えば、レガシSTAによってSTA情報フィールド406の第1のバイトとして解釈され得る任意のバイトに関して、ビット修正コンポーネント228は、フィールドのMSBを1に設定することができ、ここで、レガシSTAは、このフィールドを0であると予測し得る。よって、レガシSTAは、要求を処理しない可能性がある。一例では、要求生成コンポーネント222は、AID(例えば、12ビットのAID)に追加の1ビットを含むための要求を生成することができ、AID割り当てコンポーネント226は、ある特定の値において設定された追加のビットで開始しないか、またはそうでなければそれを含まないレガシSTAに、AIDを割り当てることができる。
【0040】
[0046] 別の例では、レガシSTAによるSTA情報フィールドの第1のバイトとして解釈され得る任意のバイトに関して、ビット修正コンポーネント228は、バイトおよび/または対応するビットを、それが1つまたは複数のSTAのAIDとマッチしないように設定することができる。説明されるように、AID割り当てコンポーネント226は、レガシSTAに割り当てられるAIDの値が要求の新規のフォーマット中で使用されるバイトとマッチしないように、レガシSTAにAIDを割り当てることを制限し得る。具体的には、一例では、AID割り当てコンポーネント226は、レガシSTAのためのAID割り当てを、1023(例えば、最下位10ビットを使用する2^10−1)までに制限し、次に、第2のAIDとしてレガシSTAによって解釈されるビットのMSBを1に設定することができる。これに関して、要求を受信するレガシSTAは、新規のフォーマットの追加のパラメータに対応する要求のさらなるビットを処理するとき、それらのAIDを検出せず、よって、要求を処理しない。
【0041】
[0047] 例えば、ビット修正コンポーネント228は、要求中に(例えば、STA情報フィールド406中に)1つまたは複数のディスアンビギュエーションビットを含みかつ設定し、AID割り当てコンポーネント226は、1つまたは複数のレガシSTAにチャネルフィードバックを求める要求に含まれるディスアンビギュエーションビット(1つまたは複数)のセット値を含まない(または、一致しない)AIDを割り当てることができる。一例では、要求は、STA情報フィールド406中に(例えば、AID418のMSBのようなトーングループ化ファクタNg420の前に、1つまたは複数のビットとして)、または実質的にはSTA情報フィールド406中のどこにでも、1つまたは複数のディスアンビギュエーションビットを含むことができる。例えば、より多くの数のディスアンビギュエーションビットを使用することは、レガシSTAに割り当て可能なAIDのグループ化を低減することを可能にし得る。
【0042】
[0048] 別の例では、ブロック502において要求を生成することは、ブロック510において、要求に適用されたCRCにおいて1つまたは複数のバイトを修正することを任意で含み得る。一態様では、CRCコンポーネント230は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250と連動して、要求に適用されたCRCにおいて1つまたは複数のバイトを修正することができる。例えば、HE STAは、AP1 105−aによって行われるCRCの修正を知ることができ、AP1 105−aから受信した要求のCRCを行う際に正しいCRC値を取得するために逆修正を行うことができるが、一方、レガシSTAによって行われたCRCは、失敗し得る。これに関して、レガシSTAは、新規のフォーマットの要求を処理しない可能性がある。
【0043】
[0049] 別の例では、ブロック502において要求を生成することは、ブロック512において、追加のパラメータを示すために、複数のレガシ要求を使用することを任意で含み得る。一態様では、要求生成コンポーネント222は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250と連動して、追加のパラメータを示すために複数のレガシ要求を使用することができる。例えば、要求生成コンポーネント222は、トーングループ化ファクタ、部分帯域幅のインジケーションなどの追加のパラメータを示すために、(例えば、トーングループ化ファクタNg420または部分帯域幅のインジケーション422がなくとも)レガシフォーマットの複数のSTA情報フィールド406を使用することができる。例えば、要求生成コンポーネント222は、複数のSTA情報フィールドにおける同じAIDを特定することができ、HE STAは、場合によっては複数のSTA情報フィールドを処理し、かつAIDのための追加のSTAフィールドSTAフィールドにおいて、どのレガシフィールドおよび/またはビットが追加のパラメータに対応するかを知るように構成されることができる。
【0044】
[0050] 方法500はまた、ブロック514において、HE STAにチャネルフィードバックを求める要求を送信することも含み得る。一態様では、例えば、チャネルフィードバックコンポーネント220は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203、メモリ250、および/またはトランシーバ206と連動して、チャネルフィードバックを求める要求をHE STAに送信することができる。説明されるように、例えば、要求は、HE STAに送信されたNDPAを含むことができ、要求生成コンポーネント222は、説明されるように、レガシSTAによる要求の処理を避ける(prevent)ための要求を生成することができる。加えて、例えば、チャネルフィードバックコンポーネント220は、本明細書でさらに説明されるように、NDPAにおいて特定されるパラメータに基づいてHE STAが受信および測定することができるNDPを、要求の一部としてその後送信することができる。しかしながら、別の例では、要求生成コンポーネント222は、その送信の前にチャネルフィードバック要求を修正しない可能性があるか、またはそうでなければレガシSTAが要求(例えば、NDPA)を処理することを避けることを試みない可能性がある。この例では、AP1 105−aによって送信される後続のNDPは、レガシNDPとは異なるプリアンブルを使用し得、よって、レガシSTAは、後続のNDPを処理しない可能性がある(よって、レガシSTAが新規のフォーマットNDPAにおいてそのAIDを検出している場合でさえ、フィードバックを提供しない可能性がある)。
【0045】
[0051] いずれの場合にも、方法500はまた、ブロック516においてHE STAからチャネルフィードバックを受信することを含み得る。一態様では、チャネルフィードバックコンポーネント220は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203、メモリ250、および/またはトランシーバ206と連動して、チャネルフィードバックをHE STAから受信することができる。例えば、チャネルフィードバックコンポーネント220は、要求において特定されたトーングループ化ファクタNg420に基づいて圧縮され得る、圧縮されたチャネルフィードバック行列としてチャネルフィードバックを受信し得、要求において特定された部分帯域幅のインジケーション422などに基づいて部分帯域幅のためのフィードバックを示し得る。HE STAは、本明細書でさらに説明されるように、NDPに対応するチャネルフィードバックを測定することに基づいてチャネルフィードバック行列を送信することができる。
【0046】
[0052] 一例では、方法500はまた、ブロック518において、チャネルフィードバックに基づいてHE STAに送信をビームフォーミングすることを任意で含み得る。一態様では、トランシーバ206は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)203および/またはメモリ250と連動して、チャネルフィードバックに基づいてHE STAへの送信をビームフォーミングすることができる。例えば、チャネルフィードバックコンポーネント220は、チャネルフィードバックを説明するために、HE STAへの送信をビームフォーミングするための、ステアリング行列を生成するチャネルフィードバック行列を処理することができる。この例では、トランシーバ206は、HE STAに後続の通信を送信する際に、それに応じてステアリング行列を適用することができる。
【0047】
[0053]
図6は、チャネルフィードバックを求める要求に基づくチャネルフィードバックを(例えば、STAによって)通信するための方法600の例を例示する。方法600は、ブロック602において、チャネルフィードバックを求める要求を受信することを含み得、ここで、要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを示す。一態様では、フィードバック報告コンポーネント320(
図3)は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)303、メモリ350、および/またはトランシーバ306と連動して、チャネルフィードバックを求める要求を受信し得、ここで、要求は、第2のフォーマット(例えば、IEEE802.11acフォーマットに対応し得る、レガシVHTフォーマット)とは異なる第1のフォーマット(例えば、IEEE802.11axフォーマットに対応し得る、フォーマット400のような新規のフォーマット)を示す。例えば、フィードバック報告コンポーネント320は、AP1 105−aのようなAPからの要求を受信することができ、要求は、1つのフォーマット(例えば、新規のフォーマットのものであるか、またはレガシフォーマットのものであるか)を示し得る。説明されるように、一例では、要求は、NDPAであり得、フレーム制御フィールド420の値、サウンディングダイアログトークン404中のビットインジケータ(例えば、インジケータ410)、STA情報フィールド406のMSB(例えば、AID418のMSB)などを使用することによって、フォーマットを示し得る。別の例では、フィードバック報告コンポーネント320は、レガシSTAが要求を処理することを避けるために、AP1 105−aが1つまたは複数のバイトを修正する場合に、説明されるように、要求のCRCの1つまたは複数のバイトを修正することができ、要求が適切に受信されることを保証するためにCRCを行い得る。いずれのケースでも、一例では、要求処理コンポーネント322は、1つまたは複数の関連するパラメータを決定するための要求をさらに処理するために、要求が新規のフォーマットのものであるか、またはレガシ(例えば、VHT)フォーマットのものであるかを決定することができる。
【0048】
[0054] 方法600はまた、ブロック604において、要求が第1のフォーマットのものである要求(the request where the request is of the first format)から、チャネル帯域幅の一部分ついてのチャネルフィードバックを報告することに関連した1つまたは複数のパラメータを決定することを含み得る。一態様では、要求処理コンポーネント322は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)303および/またはメモリ350と連動して、要求が第1のフォーマット(例えば、新規のフォーマット)のものである要求から、チャネル帯域幅の一部分のためにチャネルフィードバックを報告することに関連した1つまたは複数のパラメータを決定し得る。説明されるように、要求処理コンポーネント322が、その要求が新規のフォーマット(例えば、NDPAのフォーマット400)のものであると決定する場合、要求処理コンポーネント322は、新規のフォーマットの1つまたは複数のフィールドにおいて追加のパラメータを決定することができる。
【0049】
[0055] 例えば、ブロック604において、1つまたは複数のパラメータを決定することは、ブロック606において、チャネルフィードバックを報告するための部分帯域幅を決定することを任意で含み得る。一態様では、要求処理コンポーネント322は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)303および/またはメモリ350と連動して、チャネルフィードバックを報告するための部分帯域幅を決定し得る。例えば、要求処理コンポーネント322は、フォーマット400に基づいて要求を分析し得、フォーマット400中のフィールドとして部分帯域幅のインジケーション422を決定し得る。例えば、要求処理コンポーネント322は、インジケータ410において特定された始点リソースユニットインデックス424および/または終点リソースユニットインデックス426を決定し得る。別の例では、要求処理コンポーネント322は、(例えば、同じAIDを有する)STA1 115−aのために異なるSTA情報フィールド406中の部分帯域幅を決定し得る。
【0050】
[0056] 例えば、ブロック604において、1つまたは複数のパラメータを決定することは、ブロック608において、チャネルフィードバックを報告するためのトーングループ化ファクタを決定することを任意で含み得る。一態様では、要求処理コンポーネント322は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)303および/またはメモリ350と連動して、チャネルフィードバックを報告するためのトーングループ化ファクタを決定し得る。例えば、要求処理コンポーネント322は、フォーマット400に基づいて要求を分析し得、フォーマット400中のフィールドとしてトーングループ化ファクタNg420を決定し得る。別の例では、要求処理コンポーネント322は、(例えば、同じAIDを有する)STA1 115−aのために異なるSTA情報フィールド406中のトーングループ化ファクタを決定し得る。
【0051】
[0057] 方法600はまた、ブロック610において、1つまたは複数のパラメータに基づいてチャネルフィードバックを生成することを含み得る。一態様では、フィードバック生成コンポーネント324は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)303および/またはメモリ350と連動して、1つまたは複数のパラメータに基づいてチャネルフィードバックを生成することができる。例えば、フィードバック生成コンポーネント324は、AP1 105−aから後に受信した通信のためのチャネルフィードバックを示すチャネルフィードバック行列を生成し得、それは、(例えば、NDPAに対応するNDPのような)チャネルフィードバックを求める要求の一部としてAP1 105−aによって送られたNDPを含み得る。一例では、フィードバック生成コンポーネント324は、複数のサブキャリアおよび空間ストリームを介して、AP1 105−aから受信した通信の電力、位相シフト等を測定することによって、チャネルフィードバック行列を生成することができる。例えば、フィードバック生成コンポーネント324は、通信のインジケータ410中で(例えば、始点リソースユニットインデックス424から開始し、終点リソースユニットインデックス426を通して)特定されたチャネル帯域幅の部分帯域幅を介して、電力、位相シフトなどを測定することができる。加えて、フィードバック生成コンポーネント324は、トーングループ化ファクタに基づくある特定のサブキャリア(例えば、部分帯域幅中のn番目ごとのサブキャリア)のための部分帯域幅を介して、電力、位相シフトなどの測定を報告することができ、それは、行列の列を備え得る。これは、フィードバック行列を送信する際に使用されるリソースを減少させるために、チャネルフィードバック行列などの圧縮を容易にする。さらに、フィードバック生成コンポーネント324は、NDPA中の列の数Ncによって示される複数の空間ストリームに関連する列を有するチャネルフィードバック行列を生成し得る。
【0052】
[0058] 方法600はまた、ブロック612において、要求に応答してチャネルフィードバックを送信することを含み得る。一態様では、フィードバック報告コンポーネント320は、例えば、プロセッサ(1つまたは複数)303、メモリ350、および/またはトランシーバ306と連動して、要求に応答してチャネルフィードバックを送信することができる。例えば、フィードバック報告コンポーネント320は、説明されるように、フィードバックを要求するAP1 105−aにフィードバックを送信することができ、AP1 105−aは、STA1 115−aに通信をビームフォーミングするために、ステアリング行列を生成するためのチャネルフィードバック行列を処理し得る。
【0053】
[0059] いくつかの態様では、装置または装置の任意のコンポーネントは、本明細書に教示されるような機能を提供するように構成され得る(または動作可能であり得るまたは適応され得る)。これは、例えば、装置またはコンポーネントを、それが機能性を提供することになるように製造する(manufacturing)(例えば、作る(fabricating))ことによって、装置またはコンポーネントを、それが機能を提供することになるようにプログラミングすることによって、または何らかの他の適切な実装技法の使用を通して、達成され得る。一例として、集積回路は、必須の機能を提供するように作られ得る。別の例として、集積回路は、必須の機能をサポートするように作られ、必須の機能を提供するように(例えば、プログラミングを介して)構成され得る。さらに別の例として、プロセッサ回路は、必須の機能を提供するためのコードを実行し得る。
【0054】
[0060] 「第1の」、「第2の」、などのような指定を用いた、本明細書中の要素へのいずれの参照も、概して、これら要素の数量または順序を制限しないことが理解されるべきである。むしろ、これらの指定は、2つ以上の要素または要素のインスタンスの間で区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。よって、第1の要素および第2の要素への参照は、そこで2つだけの要素しか利用できないことも、何らかの方法で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことも、意味していない。また、別段に記載されない限り、要素のセットは、1つまたは複数の要素を備え得る。さらに、本明細書または特許請求の範囲において使用されている「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、または「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、または「A、B、およびCから成るグループのうちの少なくとも1つ」という形態の用語は、「AまたはBまたはCまたはこれら要素の任意の組合せ」を意味する。例えば、この用語は、A、またはB、またはC、あるいは、AおよびB、またはAおよびC、またはAおよびBおよびC、あるいは、2A、または2B、または2C、などを含み得る。
【0055】
[0061] 当業者は、情報および信号が多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを理解するだろう。例えば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0056】
[0062] さらに、当業者は、本明細書で開示される態様に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせとして実装され得ることを理解するだろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記では概してそれらの機能に関して説明されている。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定のアプリケーションおよび全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定のアプリケーションごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定が、説明された態様の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈すべきではない。
【0057】
[0063] 本明細書に開示された態様に関連して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはそれら2つの組み合せにおいて実現され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。
【0058】
[0064] 従って、態様は、アンライセンススペクトル中のチャネルフィードバックを要求および/または報告するための方法を実現するコンピュータ可読媒体を含むことができる。従って、本明細書で説明される態様は、例示された例に制限されるものではない。
【0059】
[0065] 前述の説明は例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われることができることに留意されたい。本明細書で説明された態様に従った方法の請求項の機能、ステップ、および/またはアクションは、特定の順序で実施される必要はない。さらに、ある特定の態様は、単数形で説明または特許請求され得るが、単数形への限定が明記されていない限り、複数形が考慮されている。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
チャネルフィードバックを要求するための装置であって、
チャネルフィードバック命令を記憶するメモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
チャネルフィードバックを求める要求を生成することと、ここにおいて、前記要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを前記要求が使用することを特定するインジケータを含み、前記インジケータは、前記第2のフォーマットによって定義された局(STA)情報フィールドのビットに対応し、
チャネルフィードバックを求める前記要求をSTAに送信することと、
前記STAからチャネルフィードバックを受信することと
を行うための前記チャネルフィードバック命令を実行するように構成される、装置。
[C2]
前記インジケータは、前記要求における前記STA情報フィールドの最上位ビット(MSB)に対応し、前記インジケータは、前記第2のフォーマットを使用して通信するSTAに割り当てられたアソシエーション識別子と一致しない値に設定される、[C1]に記載の装置。
[C3]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記インジケータに基づいて超高スループット(VHT)STAが前記要求を受信することを避けるために、前記第2のフォーマットを使用して通信する少なくとも1つの前記VHT STAに、前記アソシエーション識別子のうちの少なくとも1つを割り当てるための前記チャネルフィードバック命令を実行するようにさらに構成される、[C2]に記載の装置。
[C4]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記要求が前記第1のフォーマットのものであることを示すサウンディングダイアログトークンを前記要求に含むように、チャネルフィードバックを求める前記要求を生成するための前記チャネルフィードバック命令を実行するようにさらに構成される、[C1]に記載の装置。
[C5]
前記第1のフォーマットは、米国電気電子学会(IEEE)802.11axに関連付けられ、前記第2のフォーマットは、IEEE802.11acに関連付けられる、[C4]に記載の装置。
[C6]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記チャネルフィードバックが要求される部分帯域幅を示すために、チャネルフィードバックを求める前記要求を生成するための前記チャネルフィードバック命令を実行するように構成される、[C1]に記載の装置。
[C7]
前記要求は、始点リソースユニットおよび終点リソースユニットとして前記部分帯域幅を示す、[C6]に記載の装置。
[C8]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記チャネルフィードバックを表す行列についてのトーングループ化を示すトーングループ化ファクタを特定するために、チャネルフィードバックを求める前記要求を生成するための前記チャネルフィードバック命令を実行するように構成される、[C1]に記載の装置。
[C9]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記インジケータに基づいて超高スループット(VHT)STAが前記要求を受信することを避けるために、前記第2のフォーマットを使用して通信する1つまたは複数の前記VHT STAに割り当てられたアソシエーション識別子を制限するための前記チャネルフィードバック命令を実行するようにさらに構成される、[C1]に記載の装置。
[C10]
チャネルフィードバックを要求するための方法であって、
アクセスポイントによって、チャネルフィードバックを求める要求を生成することと、ここにおいて、前記要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを前記要求が使用することを特定するインジケータを含み、前記インジケータは、前記第2のフォーマットによって定義された局(STA)情報フィールドのビットに対応し、
前記アクセスポイントによって、チャネルフィードバックを求める前記要求をSTAに送信することと、
前記アクセスポイントによって、前記STAから、前記要求に基づいてチャネルフィードバックを受信することと
を備える、方法。
[C11]
前記インジケータは、前記要求における前記STA情報フィールドの最上位ビット(MSB)に対応し、前記インジケータは、前記第2のフォーマットを使用して通信するSTAに割り当てられたアソシエーション識別子と一致しない値に設定される、[C10]に記載の方法。
[C12]
前記インジケータに基づいて超高スループット(VHT)STAが前記要求を受信することを避けるために、前記第2のフォーマットを使用して通信する少なくとも1つの前記VHT STAに、前記アソシエーション識別子のうちの少なくとも1つを割り当てることをさらに備える、[C11]に記載の方法。
[C13]
前記要求が前記第1のフォーマットのものであることを示すサウンディングダイアログトークンを前記要求に含むように、チャネルフィードバックを求める前記要求を生成することをさらに備える、[C10]に記載の方法。
[C14]
前記第1のフォーマットは、米国電気電子学会(IEEE)802.11axに関連付けられ、前記第2のフォーマットは、IEEE802.11acに関連付けられる、[C13]に記載の方法。
[C15]
チャネルフィードバックを求める前記要求は、前記チャネルフィードバックが要求される部分帯域幅を含む、[C10]に記載の方法。
[C16]
前記要求は、始点リソースユニットおよび終点リソースユニットとして前記部分帯域幅を示す、[C15]に記載の方法。
[C17]
チャネルフィードバックを求める前記要求は、前記チャネルフィードバックを表す行列についてのトーングループ化を示すトーングループ化ファクタを特定する、[C10]に記載の方法。
[C18]
前記インジケータに基づいて超高スループット(VHT)STAが前記要求を受信することを避けるために、前記第2のフォーマットを使用して通信する1つまたは複数の前記VHT STAに割り当てられたアソシエーション識別子を制限することをさらに備える、[C10]に記載の方法。
[C19]
チャネルフィードバックを報告するための装置であって、
チャネルフィードバック命令を記憶するメモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
チャネルフィードバックを報告するための要求を受信することと、ここにおいて、前記要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを前記要求が使用することを特定するインジケータを含み、前記インジケータは、前記第2のフォーマットによって定義された局(STA)情報フィールドのビットに対応し、
前記要求から、チャネル帯域幅の一部分についての前記チャネルフィードバックを報告することに関連した1つまたは複数のパラメータを決定することと、
前記1つまたは複数のパラメータに基づいて前記チャネルフィードバックを生成することと、
前記要求に応答して前記チャネルフィードバックを送信することと
を行うための前記チャネルフィードバック命令を実行するように構成される、装置。
[C20]
前記インジケータは、前記要求における前記STA情報フィールドの最上位ビット(MSB)に対応し、前記インジケータは、前記第2のフォーマットを使用して通信するSTAに割り当てられたアソシエーション識別子と一致しない値に設定される、[C19]に記載の装置。
[C21]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記要求におけるサウンディングダイアログトークン中のビットに少なくとも部分的に基づいて前記要求が前記第1のフォーマットのものであることを決定するための前記チャネルフィードバック命令を実行するようにさらに構成される、[C19]に記載の装置。
[C22]
前記第1のフォーマットは、米国電気電子学会(IEEE)802.11axに関連付けられ、前記第2のフォーマットは、IEEE802.11acに関連付けられる、[C21]に記載の装置。
[C23]
前記少なくとも1つのパラメータは、前記チャネルフィードバックを報告するための部分帯域幅を示し、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記部分帯域幅についての前記チャネルフィードバックを決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記チャネルフィードバックを生成するための前記チャネルフィードバック命令を実行するように構成される、[C19]に記載の装置。
[C24]
前記要求は、前記部分帯域幅の始点リソースユニットおよび終点リソースユニットを示す、[C23]に記載の装置。
[C25]
前記要求は、前記チャネルフィードバックを報告するためのトーングループ化ファクタを示し、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記トーングループ化ファクタに基づいて前記チャネル帯域幅中のサブキャリアの一部分についての前記チャネルフィードバックを生成するための前記チャネルフィードバック命令を実行するように構成される、[C19]に記載の装置。
[C26]
チャネルフィードバックを報告するための方法であって、
局(STA)によって、アクセスポイントから、チャネルフィードバックを報告するための要求を受信することと、ここにおいて、前記要求は、第2のフォーマットとは異なる第1のフォーマットを前記要求が使用することを特定するインジケータを含み、前記インジケータは、前記第2のフォーマットによって定義されたSTA情報フィールドのビットに対応し、
前記STAによっておよび前記要求から、チャネル帯域幅の一部分についての前記チャネルフィードバックを報告することに関連した1つまたは複数のパラメータを決定することと、
前記STAによって、前記1つまたは複数のパラメータに基づいて前記チャネルフィードバックを生成することと、
前記STAによって、前記アクセスポイントに、前記要求に応答して前記チャネルフィードバックを送信することと、
を備える、方法。
[C27]
前記インジケータは、前記要求における前記STA情報フィールドの最上位ビット(MSB)に対応し、前記インジケータは、前記第2のフォーマットを使用して通信するSTAに割り当てられたアソシエーション識別子と一致しない値に設定される、[C26]に記載の方法。
[C28]
前記要求におけるサウンディングダイアログトークン中のビットに少なくとも部分的に基づいて前記要求が前記第1のフォーマットのものであることを決定することをさらに備える、[C26]に記載の方法。
[C29]
前記第1のフォーマットは、米国電気電子学会(IEEE)802.11axに関連付けられ、前記第2のフォーマットは、IEEE802.11acに関連付けられる、[C28]に記載の方法。
[C30]
前記少なくとも1つのパラメータは、前記チャネルフィードバックを報告するための部分帯域幅を示し、ここにおいて、前記チャネルフィードバックを生成することは、前記部分帯域幅についての前記チャネルフィードバックを決定することに少なくとも部分的に基づく、[C26]に記載の方法。