特許第6790139号(P6790139)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社の特許一覧

特許6790139マシンツーマシン無線アクセスシステムにおけるシステム情報ブロードキャスト
<>
  • 特許6790139-マシンツーマシン無線アクセスシステムにおけるシステム情報ブロードキャスト 図000002
  • 特許6790139-マシンツーマシン無線アクセスシステムにおけるシステム情報ブロードキャスト 図000003
  • 特許6790139-マシンツーマシン無線アクセスシステムにおけるシステム情報ブロードキャスト 図000004
  • 特許6790139-マシンツーマシン無線アクセスシステムにおけるシステム情報ブロードキャスト 図000005
  • 特許6790139-マシンツーマシン無線アクセスシステムにおけるシステム情報ブロードキャスト 図000006
  • 特許6790139-マシンツーマシン無線アクセスシステムにおけるシステム情報ブロードキャスト 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6790139
(24)【登録日】2020年11月6日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】マシンツーマシン無線アクセスシステムにおけるシステム情報ブロードキャスト
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/06 20090101AFI20201116BHJP
   H04W 4/70 20180101ALI20201116BHJP
   H04W 48/10 20090101ALI20201116BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20201116BHJP
【FI】
   H04W4/06 111
   H04W4/70
   H04W48/10
   H04W72/04 133
【請求項の数】8
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2019-9582(P2019-9582)
(22)【出願日】2019年1月23日
(62)【分割の表示】特願2016-536081(P2016-536081)の分割
【原出願日】2014年2月10日
(65)【公開番号】特開2019-83559(P2019-83559A)
(43)【公開日】2019年5月30日
【審査請求日】2019年1月23日
(31)【優先権主張番号】61/868,993
(32)【優先日】2013年8月22日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】318012780
【氏名又は名称】富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】特許業務法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴィオレル・ドリン ジー
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 章
(72)【発明者】
【氏名】バックネル・ポール
【審査官】 齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2010/0297979(US,A1)
【文献】 特表2011−525783(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01986367(EP,A1)
【文献】 国際公開第2013/000818(WO,A1)
【文献】 CATT,Further Considerations on EAB update Mechanism[online],3GPP TSG-RAN WG2#76 R2-115800,2011年11月18日,section 2.2.2,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_76/Docs/R2-115800.zip>
【文献】 LG Electronics,Initial procedure and consideration points for the coverage enhancement of MTC UEs[online],3GPP TSG-RAN WG1♯74 R1-133370,2013年 8月23日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74/Docs/R1-133370.zip>
【文献】 Samsung,Approach for EAB notification[online],3GPP TSG-RAN WG2#75bis R2-115036,2011年10月14日,Figure 1,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_75bis/Docs/R2-115036.zip>
【文献】 Qualcomm Europe,Granularity of information at SIB modification[online],3GPP TSG-RAN WG2#63bis R2-085587,2008年10月 3日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_63bis/Docs/R2-085587.zip>
【文献】 Qualcomm Incorporated, ZTE,On paging impacts due to EAB SIB update in UMTS[online],3GPP TSG-RAN WG2#78 R2-122873,2012年 5月25日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_78/Docs/R2-122873.zip>
【文献】 Huawei, HiSilicon,Introduction of EAB in 25.331[online],3GPP TSG-RAN WG2#79 R2-124303,2012年 8月17日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_79/Docs/R2-124303.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マシン型通信を行うMTC(machine−type−communication)端末に対してシステム情報をブロードキャストする方法において、
基地局が、帯域の中央とは異なる6個の連続するPRB(physical resource block)を用いて、複数のSIB(system−information block)ブロックと該複数のSIBブロックの各々に関連するコンテンツを繰り返し送信するステップと、
前記MTC端末が、前記複数のSIBブロックと該複数のSIBブロックの各々に関連するコンテンツを累積的に検出するステップと、
前記MTC端末が、前記複数のSIBブロックの各々に関連するコンテンツの変化を示す変化フラグを検出するステップと、
前記MTC端末が、前記変化フラグがコンテンツの変化を示すまでは、前記複数のSIBブロックの各々に関連するコンテンツのうち、前記変化フラグに対応するSIBブロックのコンテンツを再利用するステップと、
を有する方法。
【請求項2】
更に、前記MTC端末が、前記変化フラグがコンテンツの変化を示す場合には、該変化フラグに関連するSIBブロックのコンテンツを更新するステップを有し、
前記コンテンツを再利用するステップは、前記変化フラグがコンテンツの変化を示さない場合には、これまでの該変化フラグに関連するSIBブロックのコンテンツを再利用する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
更に、前記MTC端末が、前記複数のSIBブロックの各々に関連する前記コンテンツを格納するステップを有し、
前記コンテンツを再利用するステップは、前記変化フラグがコンテンツの変化を示さない場合には、前記コンテンツを格納するステップで格納された以前の該変化フラグに関連するSIBブロックのコンテンツを再利用し、
前記コンテンツを更新するステップは、前記変化フラグがコンテンツの変化を示す場合には、前記複数のSIBブロックと前記コンテンツを累積的に検出するステップで検出さ
れた現在の前記コンテンツを格納して、前記コンテンツを格納するステップで格納された以前の該変化フラグに関連するSIBブロックのコンテンツを更新する、
請求項に記載の方法。
【請求項4】
マシン型通信を行うMTC(machine−type−communication)端末であって、
基地局により帯域の中央とは異なる6個の連続するPRB(physical resource block)を用いて繰り返し送信された、複数のSIB(system−information block)ブロックと該複数のSIBブロックの各々に関連するコンテンツを累積的に検出する手段と、
前記複数のSIBブロックの各々に関連する複数の変化フラグを検出する手段と、
前記複数の変化フラグがコンテンツの変化を示すまでは、前記複数のSIBブロックの各々に関連するコンテンツのうち、前記変化フラグに対応するSIBブロックのコンテンツを再利用する手段と、
を有するMTC端末。
【請求項5】
更に、前記変化フラグがコンテンツの変化を示す場合には、該変化フラグに関連するSIBブロックのコンテンツを更新する手段を有し、
前記コンテンツを再利用する手段は、前記変化フラグがコンテンツの変化を示さない場合には、これまでの該変化フラグに関連するSIBブロックのコンテンツを再利用する、
請求項4に記載のMTC端末。
【請求項6】
更に、前記複数のSIBブロックの各々に関連する前記コンテンツを格納する手段を有し、
前記コンテンツを再利用する手段は、前記変化フラグがコンテンツの変化を示さない場合には、前記コンテンツを格納する手段に格納された以前の該変化フラグに関連するSIBブロックのコンテンツを再利用し、
前記コンテンツを更新する手段は、前記複数のSIBブロックと前記コンテンツを累積的に検出する手段で検出された現在の前記コンテンツを前記コンテンツを格納する手段に格納して、前記コンテンツを格納する手段に格納された以前の該変化フラグに関連するSIBブロックのコンテンツを更新する、
請求項に記載のMTC端末。
【請求項7】
マシン型通信を行うMTC(machine−type−communication)端末に対して、システム情報をブロードキャストする基地局であって、
帯域の中央とは異なる6個の連続するPRB(physical resource block)を用いて、複数のSIB(system−information block)ブロックの各々に関連するコンテンツを含む該複数のSIBブロックを繰り返し送信する手段と、
前記複数のSIBブロックの各々に関連するコンテンツの変化を前記MTC端末に示すために、前記複数のSIBブロックの各々に関連するコンテンツに対応する変化フラグに対してコンテンツが変化したことを示す情報を送信する手段と、
を有する基地局。
【請求項8】
更に、前記複数のSIBブロックの各々に関連するコンテンツの変化がないことを前記MTC端末に示すために、前記複数のSIBブロックの各々に関連するコンテンツに対応する変化フラグに対して変化していないことを示す情報を送信する手段を有する、
請求項に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願明細書で議論される実施形態は、マシン型通信(machine−type communication)に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution)及びLTE−A(Long Term Evolution Advanced)ネットワークのような無線アクセス通信ネットワークは、マシン型通信(machine−type communications:MTC)としても知られるM2M(machine−to−machine)通信のために用いることができる。通常、MTCは、無人端末に、無線アクセスネットワークを介して無線で且つ遠隔で、中央専用サーバに情報をレポートさせることができる。中央専用サーバは、該情報を収集する1又は複数の適切なMTCアプリケーション及び/又はMTCサーバに該情報を配信しても良い。MTC互換性を有する端末は、様々な状況で用いられ得る。このような状況の一例は、無線アクセス通信ネットワークを介して電力会社サーバにリソース消費、測定、及び/又は特別イベントをレポートするスマートメータを含み得る。MTCを利用し得るアプリケーションの他の例は、監視、警告システム又は人々を追跡するシステム、輸送ネットワーク、フリート管理、連結車両、都市オートメーション、料金徴収、排ガス規制、電子健康(eHealth)アプリケーション、製造監視及びオートメーション、並びに家庭、ビル、等を含む設備管理で使用されるセキュリティネットワークを含む。
【0003】
本願明細書で請求される主題は、上述のような欠点を解決する実施形態や上述のような環境でのみ機能する実施形態に限定されない。むしろ、この背景技術は、単に、本願明細書に記載される複数の実施形態が実施される技術分野の一例を説明するために提供される。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態の一態様によると、方法は、無線通信ネットワークのダウンリンクチャネルから、複数のSIB(system−information block)ブロックと、前記複数のSIBブロックの各々に関連するコンテンツと、を検出するステップを有しても良い。方法は、前記複数のSIBブロックの各々に関連するコンテンツを格納するステップを更に有しても良い。方法は、前記無線通信ネットワークの中のダウンリンクチャネルから、複数のSIBブロックに関連する複数の変化フラグを含む送信信号検出するステップであって、前記複数の変化フラグの各々は前記複数のSIBブロックのうちの1つに関連する、ステップを更に有しても良い。前記複数の変化フラグのうち、第1の変化フラグ値を有する変化フラグを検出することに応答して、方法は、該変化フラグに関連するSIBブロックのコンテンツを再利用するステップを有しても良い。第1の変化フラグ値は、前記第1の変化フラグに関連するSIBブロックのコンテンツに対する変化の不存在を示しても良い。第2の変化フラグ値を有する変化フラグを検出することに応答して、方法は、前記変化フラグに関連するSIBブロックを検出するステップと、前記変化フラグに関連するSIBブロックのコンテンツを格納するステップと、を有しても良い。第2の変化フラグ値は、前記変化フラグに関連するSIBブロックのコンテンツに対する変化を示しても良い。方法は、前記複数の変化フラグの変化フラグ値に基づき、コンテンツの変化したSIBブロックを選択的に検出するステップを更に有しても良い。
【0005】
実施形態の目的及び利点が理解され、少なくとも特に特許請求の範囲で指摘された要素
、特徴及び組合せを用いて達成されるだろう。
【0006】
上述の全体的説明及び以下の詳細な説明の両方は、例示及び説明のためであり、本発明の範囲を限定しないことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
例示的な実施形態は、添付の図面を用いて、更なる特異性及び詳細事項と共に記載され説明される。
図1】例示的な無線アクセスシステムの図である。
図2図1の無線アクセスシステムの中で実施され得る例示的な時間及び周波数リソース割り当ての図である。
図3図1の無線アクセスシステムの中で実施され得る別の例示的な時間及び周波数リソース割り当ての図である。
図4図1の無線アクセスシステムの中で実施され得る例示的なシステム情報ブロック送信方式の時間図である。
図5図1の無線アクセスシステムの中で実施され得る例示的な物理層リソース割り当てMIB(master−information block)送信方式の図である。
図6図1の無線アクセスシステムの中で実施され得る例示的なマシン型通信MIBリソース割り当ての図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本願明細書に記載の幾つかの実施形態は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のLTE(Long Term Evolution)無線アクセスネットワークに基づく無線アクセスシステムに関連しても良い。LTEに関連する記載は、3GPPのLTE−A(Long Term Evolution Advanced)無線アクセスネットワークにも適用できる。しかしながら、本願明細書に記載の実施形態は、記載の例示的な無線アクセスシステムに限定されない。むしろ、本願明細書に記載の実施形態は、他の無線アクセスシステムにも適用可能である。
【0009】
本発明の実施形態を、添付の図面を参照して以下に説明する。
【0010】
図1は、本願明細書に記載の少なくとも1つの実施形態により配置される例示的な無線アクセスシステム100の図である。幾つかの実施形態では、無線アクセスシステム100の無線アクセスネットワークアーキテクチャは、E−UMTS(Evolved Universal Mobile Telecommunications System)の無線アクセスネットワークアーキテクチャを含んでも良い。E−UMTSは、例えばLTE無線アクセスネットワーク等を含んでも良い。無線アクセスネットワークは、E−UTRAN(E−UMTS Terrestrial Radio Access Network)を含んでも良い。しかしながら、他の種類のネットワークアーキテクチャが代替で又は追加で用いられても良い。
【0011】
無線アクセスシステム100は、基地局102を有しても良い。基地局102は、通常、認可される特定の周波数帯での無線通信のためのハードウェア及びソフトウェアを有しても良い。例えば、基地局102は、端末104a、端末104b、及び端末104c(総称して「端末104」)のような装置と無線インタフェース110を介して通信するために装備されても良い。基地局102は、通常、端末104に、基地局102との無線インタフェース110を介してコアネットワーク(図示しない)と無線通信させることができる。
【0012】
基地局102は、通常、認可スペクトルを介する無線通信のためのハードウェア及び/又はソフトウェアを有しても良い。代替又は追加で、基地局102は、認可スペクトルを介する無線通信のためのハードウェア及び/又はソフトウェアを有しても良い。認可スペクトルは、通常、データ送信のために許可された無線スペクトルの部分を有しても良い。例えば、基地局102は、3GPP LTE仕様リリース8−12に従うLTE無線アクセスネットワークのようなLTE無線アクセスネットワークに準拠するデータを処理し、送信し、及び受信するよう構成されても良い。基地局102は、LTE無線アクセスネットワークに関連付けられたE−UTRAN NodeB(eNB)を有しても良い。基地局102は、メモリ112、プロセッサ114、及び関連するフロントエンド部(図示しない)を備える1又は複数の無線周波数通信機を有しても良い。メモリ112は、非一時的コンピュータ可読媒体を有しても良い。プロセッサ114により実行可能なプログラミングコードのような命令は、メモリ112の中に符号化されても良い。命令がプロセッサ116により実行されると、基地局102は、本願明細書に記載の処理に関連する及び/又はそれを含む動作を実行しても良い。
【0013】
端末104は、端末104に認可スペクトルを介して無線通信によりデータを送信及び受信させるよう構成される機器を有しても良い。例えば、端末104は、無線伝送を送信し及び受信するための関連するフロントエンド部を備える1又は複数の無線周波数通信機、及び関連するプロトコルコーデックを含むベースバンドプロセッサ、のような専用ハードウェアを有しても良い。端末104は、場合によってはコアネットワークの一部である、通信中にMTCサーバ(図示しない)と通信するために構成されるMTC(マシン型通信)ハードウェア及び/又はソフトウェアを用いても良い。このような端末104の例は、限定ではなく、監視及び警告装置、電力測定及び計測装置、製造監視及びオートメーション装置、設備管理装置、等を有し得る。代替で又は追加で、端末104は、限定ではなく、移動電話機、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、及び/又は無線通信を用い得る他の電子装置、を有しても良い。
【0014】
端末104の各々は、メモリ106、プロセッサ108、及び1又は複数の無線周波数通信機部(図示しない)を有しても良い。メモリ106は、非一時的コンピュータ可読媒体を有しても良い。プロセッサ108により実行可能なプログラミングコードのような命令は、メモリ106の中に符号化されても良い。命令がプロセッサ108により実行されると、関連する端末104a、104b、104cは、本願明細書に記載の処理に関連する及び/又はそれを含む動作を実行しても良い。
【0015】
端末104と基地局102との間の接続設定手順は、端末104が無線インタフェース110を介して基地局102へデータを送信できる前に完了されても良い。接続設定手順は、端末104を基地局102に同期化するステップと、基地局102とのランダムアクセス手順を実行するステップと、を有しても良い。幾つかの実施形態では、端末104と基地局102との間のランダムアクセス手順は、通常、LTE無線アクセスネットワークに関連するランダムアクセス手順の間に交換されるメッセージに対応するメッセージを有しても良い。
【0016】
基地局102は、端末104が位置するセルに関連付けられても良い。幾つかの例では、基地局102に関連付けられたセルの範囲内にいる端末104は、カバレッジ不足(deficit)を経験することがある。カバレッジ不足を経験している端末104は、基地局102に関連するセルカバレッジの範囲内に位置するが、人間のユーザに提供される最低受信電力レベルに関連付けられたセル端レベルより低い受信信号品質を経験し得る。例えば、カバレッジ不足を経験している端末104は、セル端SINR(signal−to−interference−and−noise ratio)より低いSINRを経験し得る。例として、カバレッジ不足を経験している端末104は、地下、機械室、
等のようなカバレッジの困難な環境に位置する場合がある。
【0017】
ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)物理チャネルの繰り返しに基づくパターンは、カバレッジ不足を経験している端末104に、カバレッジ不足にもかかわらず、無線インタフェース110を介して無線通信を実行させるために利用され得る。幾つかの例では、カバレッジ不足を経験している端末104は、基地局102によりブロードキャストされたシステム情報をデコードしようとしても良い。カバレッジ不足を経験している端末104は、LTE無線アクセスネットワークに関連するブロードキャストチャネル(BCH)を介してMIB(master−information block)送信信号をデコードしようとしても良い。MIBのデコードの成功に続き、カバレッジ不足を経験している端末104は、LTE無線アクセスネットワークに関連するダウンリンク共有チャネル(downlink shared channel:DL−SCH)のSIB(system−information block)選択送信信号をデコードしようとしても良い。
【0018】
幾つかの例では、カバレッジ不足を経験している端末104は、基地局102を介して最初にネットワークにアクセスするために、端末104により使用されるべきパラメータについて、MIB送信信号をデコードしても良い。例えば、端末104は、基地局102に関連するセルが端末104の能力に対して選択するのに適しているか否かを決定するために、SIB1(system−information−block−one)送信信号を更にデコードしても良い。SIB1送信信号は、他のSIBのシステム情報値タグ及び/又は時間領域スケジューリングを有しても良い。
【0019】
MIB送信信号及びSIB1送信信号のタイミング及び周期は、予め知られていても良い。SIB2(system−information−block−two)送信信号、SIB3(system−information−block−three)送信信号、及び/あまたは同様のもののような他のSIBのタイミング及び周期は、可変であっても良く、SIB1送信信号により示されても良い。
【0020】
端末104は、セルアクセスに関連する情報を決定するために、SIB2送信信号をデコードしても良い。SIB2送信信号は、例えば、RACH(random access channel)関連パラメータ、アイドルモードページング構成、PUCCH(physical uplink control channel)構成、PUSCH(physical uplink shared channel)構成、UL電力制御及びサウンディング参照信号構成、UL搬送波周波数及び/又は帯域幅情報、セルベアリング情報、等、又はそれらの任意の組合せを有しても良い。
【0021】
MIB送信信号、SIB1送信信号、及びSIB2送信信号は、場合によってはLTE無線アクセスネットワークに関連するIE(information element)にグループ化される情報を有しても良い。
【0022】
繰り返しに基づくパターンの使用は、処理時間の増大により、カバレッジ不足を経験している端末104に、SIB送信信号デコード遅延を経験させる場合がある。幾つかの例では、−15dB以上のカバレッジ不足を経験している端末104は、2つの受信アンテナを有しても良く、MIB送信信号インスタンスは、端末104がMIB送信信号を検出できるように、中央帯域で5回(又は何らかの他の回数)繰り返されても良い。幾つかの例では、中央帯域でのMIB送信信号と共にPBCH(physical broadcast channel)電力ブーストを使用することは、PSCH(primary synchronization channel)シーケンスに近いので、望ましくない場合がある。
【0023】
同様に、−15dBのカバレッジ不足を経験している端末104は、1つの受信アンテナを有しても良く、MIB送信信号インスタンスは、4個の連続フレームに渡り10回の6個のPRB(physical resource block)の連続的物理割り当てに渡り定められた中央帯域で繰り返されても良い。これは、推定で最大27.4パーセントのリソースペナルティをもたらし得る。結果として、カバレッジ不足を経験している端末104の中央帯域でMIB送信信号を繰り返すことは、推定で中央帯域のリソースの13.7パーセント乃至27.4パーセント(1個又は2個の端末受信機が用いられるかに依存する)がマシン端末104のサブセットに割り当てられ得るので、物理リソースが効率的ではない。さらに、中央帯域でSIB送信信号のインスタンスを繰り返すことは、同様に非効率であり得る。
【0024】
幾つかの例では、−15dBのカバレッジ不足を経験している端末104は、eNBと同期して、MIB送信信号、SIB1送信信号、及びSIB2送信信号をデコードする条件に依存して、最大で約7.5秒(s)の遅延を経験し得る。
【0025】
前述の幾つかの実施形態では、カバレッジ不足を経験している端末104により経験されるMIB及び/又はSIB送信信号のデコード遅延は、減少され得る。代替で又は追加で、前述の幾つかの実施形態は、カバレッジ不足マシン装置がサービスを提供されるとき、人間向きトラフィックのための中央帯域効率を向上し得る。
【0026】
幾つかの実施形態は、大きなカバレッジ不足を経験しているマシン装置のためにLTE無線アクセスネットワークに関連する中央帯域において定められた既存のMIBコンテンツ送信信号を適応しても良い。別の実施形態では、新しいMTC PBCHが、この特定の装置クラスのために定められても良い。さらに、本願明細書のマシン装置クラスのために、幾つかの実施形態では、新しいSIB2M(system−information−block−two−machine−type−communication)ブロックが定められ実装されても良い。幾つかの実施形態では、SIB2Mブロックは、RACH(random access channel)構成を示す、MTC装置によるランダムアクセス手順のための情報を有しても良い。別の実施形態では、代替で、新しいMTCリソース割り当てが、この特定のマシン装置クラスのために定められ実装されても良い。MTCリソース割り当ては、MTC MIB、SIB1、SIB2、及び/又はSIB2M送信信号を有しても良い。
【0027】
SIB1コンテンツ及びSIB2コンテンツの大部分は各サイクルの間にリフレッシュされないので、システム情報コンテンツの他の部分に対して高いリフレッシュレートを経験し得るシステム情報コンテンツのサブセット(幾つかの例では、このサブセットはSIB2コンテンツの一部であり得る)に関連するSIBx(system−information−block−x)ブロックを識別することは妥当である。幾つかの例では、高いリフレッシュレートを有するシステム情報は、平均システム情報変化レートより高いレートで変化するシステム情報のサブセットを有しても良い。SIBxブロックシステム情報コンテンツは、SIB1ブロックシステム情報コンテンツ及びSIB2システム情報コンテンツの両方よりも高いリフレッシュレートを有しても良い。幾つかの実施形態では、複数のSIBxブロックが用いられても良い。
【0028】
例として、SIBxブロックは、preambleInfo、numberOfRA−Preambles、preamblesGroupAConfig、sizeOfRA−PreamblesGroupA、messageSizeGroupA、messagePowerOffsetGroupB、prach−Config、rootSequenceIndex、prach−ConfigInfo、prach−Config
Index、highSpeedFlag、zeroCorrelationZoneConfig、prach−FreqOffset、等、又はこれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない、MTC装置のためのLTE無線アクセスネットワーク(RAN)のシステムランダムアクセスチャネル構成に関連するIE(information element)を有しても良い。
【0029】
例えば、SIBxブロックはSIB2Mブロックであっても良い。SIB2Mブロックの記述は、代替で又は追加で、他のSIBxサブセットに適用しても良い。1又は複数のSIBxサブセットを識別することは、カバレッジ不足装置をサポートするSIB1及びSIB2の有意な繰り返しを削減し得る。
【0030】
SIB2M送信信号は、削減されたペイロードを有しても良い。SIB2M送信信号は、カバレッジ不足を経験している端末104による検出に適した特定の繰り返しに基づくパターンでブロードキャストされても良い。幾つかの実施形態では、SIB2M送信信号は、SIB2送信サイクルの中で検出されても良い。
【0031】
幾つかの実施形態では、SIB1コンテンツ、SIB2コンテンツ、及び/又はSIB2Mコンテンツへの変化を示すために、変化フラグが定められても良い。基地局102は、MIBコンテンツの部分として、変化フラグを送信しても良い。端末104は、前にデコードしたSIB1情報ブロック、前にデコードしたSIB2情報ブロック、及び/又は前にデコードしたSIB2M情報ブロックからの情報を格納しても良い。端末104は、SIB1コンテンツ、SIB2コンテンツ、及び/又はSIB2Mコンテンツに関連する情報が所与の時間量の間に変化したことを示す受信した変化フラグ情報の値に依存して、SIB1情報ブロック、SIB2情報ブロック、及び/又はSIB2M情報ブロックの前に成功した繰り返しと関連する格納された情報を再利用しても良い。変化フラグの値に基づき、端末は、変化したコンテンツを有するSIB1情報ブロック、SIB2情報ブロック、及び/又はSIB2M情報ブロックを選択的に検出しても良い。変化フラグは、中央帯域MIB送信信号に含まれても良く、代替でMTCリソース割り当てが定められる場合にはMTCリソース割り当てMIB送信信号に含まれても良い。
【0032】
図2は、図1の無線アクセスシステム100の中で実施され得る例示的な時間及び周波数リソース割り当て200の図である。リソース割り当て200は、10メガヘルツ(MHz)の帯域幅に関連しても良く、DLリソースにおいて構成されても良い。幾つかの例では、リソース割り当て200は、PRB0乃至PRB49として表される50個のPRBと関連付けられても良い。
【0033】
リソース割り当て200は、中央リソース割り当て202を有しても良い。幾つかの例では、中央リソース割り当て202は、6個のPRBに渡り定められても良く、10MHz帯域が想定される場合には、PRB20乃至PRB25に位置しても良い。幾つかの実施形態では、1又は複数の専用MTCリソース割り当ては、連続の又は非連続のPRBグループの1又は複数のセットに渡り定められても良い。リソース割り当て200は、通常、非MTCトラフィック(通常、人間向きトラフィック)と関連付けられ得るリソース割り当て204を有しても良い。
【0034】
幾つかの実施形態では、リソース割り当て200は、DL MTCリソース割り当て208を有しても良い。DL MTCリソース割り当て208は、6個のPRBに渡り定められても良く、一例としてPRB38乃至PRB43に位置しても良い。しかしながら、DL MTCリソース割り当て208は、代替で又は追加で、他の連続の又は非連続のPRBグループに位置しても良い。
【0035】
幾つかの実施形態では、カバレッジ不足を経験している端末が検出されるとき、追加リソースはカバレッジ不足を経験している端末のために専用であっても良い。カバレッジ不足を経験している端末に専用のリソースは、動的又は半静的に専用であっても良い。
【0036】
図3は、図1の無線アクセスシステム100の中で実施され得る別の例示的な時間及び周波数リソース割り当て300の図である。リソース割り当て300は、20MHzの帯域幅に関連しても良く、DLリソースにおいて構成されても良い。幾つかの例では、リソース割り当て300は、PRB0乃至PRB99として表される100個のPRBと関連付けられても良い。
【0037】
リソース割り当て300は、通常、図2の中央リソース割り当てに対応する中央リソース割り当て302を有しても良い。幾つかの例では、中央リソース割り当て302は、PRB45乃至PRB50に位置しても良い。リソース割り当て300は、代替又は追加で、通常、図2のリソース割り当て204に対応する、人間向きトラフィックに割り当られた、リソース割り当て304を有しても良い。幾つかの実施形態では、リソース割り当て300は、通常、図2のDL MTCリソース割り当て208に対応するDL MTCリソース割り当て308を有しても良い。DL MTCリソース割り当て308は、一例として、PRB75乃至PRB80に位置しても良い。しかしながら、DL MTCリソース割り当て308は、代替で又は追加で、他の連続の又は非連続のPRBグループに位置しても良い。
【0038】
図4は、図1の無線アクセスシステム100の中で実施され得る例示的なシステム情報ブロック送信方式400(以後、「方式400」)の時間図である。方式400は、任意で、1又は複数のMTCリソース割り当てを有するリソース割り当てを用いて実施されても良い。例えば、方式400は、通常、図2のリソース割り当て200に及び図3のリソース割り当て300に対応するリソース割り当てを用いて実施されても良い。しかしながら、方式400は、MTCリソース割り当てを有しないリソース割り当てを用いて実施されても良い。
【0039】
方式400は、MIBブロック送信信号402、SIB1ブロック送信信号403、SIB2ブロック送信信号404、及びSIB2Mブロック送信信号405を有しても良い。例として、MIBブロック送信信号402、SIB1ブロック送信信号403、SIB2ブロック送信信号404、及びSIB2Mブロック送信信号405は、第1のフレーム406a、第2のフレーム406b、第3のフレーム406c、第4のフレーム406d、第5のフレーム406e、第6のフレーム406f、第7のフレーム406g、第8のフレーム406h、第9のフレーム406i、及び第10のフレーム406jの部分(総称して「フレーム406」)に渡り示される。しかしながら、方式400は、図示のフレーム406を超えて続いても良い。幾つかの例では、フレーム406は、それぞれ、10ミリ秒(ms)の長さであっても良い。フレーム406は、通常、LTE無線アクセスネットワークに関連するフレームに対応しても良い。
【0040】
MIBブロック送信信号402は、第1のフレーム406aの間に送信される第1のMIBブロック送信信号インスタンス408と、第2のフレーム406b、第3のフレーム406c及び第4のフレーム406dの間に送信される繰り返しの第1のMIBブロック送信信号インスタンス410と、を有しても良い。MIBブロック送信信号402は、第5のフレーム406eの間に送信される第2のMIBブロック送信信号インスタンス412と、第6のフレーム406f、第7のフレーム406g及び第8のフレーム406hの間に送信される繰り返しの第2のブロック414と、を更に有しても良い。同様に、MIBブロック送信信号402は、第9のフレーム416iの間に送信される第3のMIBブロック送信信号インスタンス416と、第10のフレーム406j乃至第12のフレーム
(図示しない)の間に送信される繰り返しの第3のMIBブロック送信信号インスタンス418と、を更に有しても良い。第2のMIBブロック送信信号インスタンス412の繰り返しの第1のMIBブロック送信信号インスタンス410に対するタイミング、及び第3のMIBブロック送信信号インスタンス416の第2のMIBブロック送信信号インスタンス412に対するタイミングは、MIBブロック送信信号402の周期性に基づいても良い。
【0041】
幾つかの実施形態では、MIBブロック送信信号402の周期性は、MIBブロック送信信号周期性420に等しくても良い。MIBブロック送信信号402は、カバレッジ不足を経験している端末がMIBブロック送信信号402を累積的に検出できるように、MIBブロック送信信号420の少なくとも一部に渡り繰り返しても良い。幾つかの例では、MIBブロック送信信号周期性420は、40msであっても良い。しかしながら、他のMIBブロック送信信号周期性420が用いられても良い。
【0042】
幾つかの例では、MIBブロック送信信号402の個々のブロック送信信号インスタンスは、フレーム406の各々の最初の1ミリ秒のサブフレームで送信されても良い。例えば、MIBブロック送信信号402の第1のインスタンスは、フレーム番号付けがSFN(System Frame Number)情報により同期をとられるとき、フレームmod4のLTE無線アクセスネットワークに関連するサブフレーム#0で送信されても良い。繰り返しの第1のMIBブロック送信信号インスタンス410は、MIBブロック送信信号402の後に3個の連続フレームで続いても良い。例えば、繰り返しの第1のMIBブロック送信信号インスタンス410は、フレーム4k+1、4k+2、4k+3で送信されても良い。ここで、kは自然数である。
【0043】
幾つかの実施形態では、MIBブロック送信信号402は、通常図2の中央リソース割り当て202及び/又は図3の中央リソース割り当て302に対応する中央リソース割り当てのような、中央リソース割り当てで生成されても良い。代替又は追加で、MIBブロック送信信号402は、通常図2のDL MTCリソース割り当て208及び/又は図3のDL MTCリソース割り当て308に対応するMTCリソース割り当てのような、MTCリソース割り当てで送信されても良い。
【0044】
MIBブロック送信信号402が中央リソース割り当てで送信されるとき、MIBブロック送信信号402は、LTE無線アクセスネットワークに渡り送信されるMIBブロック送信信号構造と同様であっても良い。幾つかの実施形態では、MIBブロック送信信号402は、3GPP LTE仕様リリース8を参照して定められるMIBブロックと同様であっても良いが、他の場合にはMTCサービスビットフラグ及び1又は複数のビット変化フラグを含むよう適応されても良い。
【0045】
MTCサービスフラグビットは、関連する基地局がMTCサービスを提供するか否かを、端末に示しても良い。MTCサービスを提供しようとする端末は、基地局により送信されたMTCサービスフラグビットをチェックし、MTCサービスフラグビットが存在し、基地局がMTCサービスを提供することを示する場合には、MTC特有手順を続けても良い。幾つかの実施形態では、MTCサービスを提供しようとする端末は、MTCサービスを提供する基地局を更に探し続けても良い。
【0046】
代替又は追加で、変化フラグの各々は、個々の変化フラグに関連する、SIB1ブロック、SIB2ブロック、及びSIB2Mブロック(「SIBブロック」)の中の情報が、所与の時間量の範囲内で前に受信したSIBブロックと異なるか否かを示しても良い。端末は、関連するSIB変化フラグビットが関連するSIBブロックの中の情報が変化したことを示すまで、新しく受信したSIBブロックをデコードし処理する代わりに、格納さ
れたSIBブロック情報を再利用しても良い。端末は、次に、個々の現在のSIBブロック又は複数のブロックをデコードし、自身の前に格納したSIBブロック又は複数のブロックに関連する情報を更新し、関連するSIB変化フラグが、関連するSIB送信信号の中の情報が再び変化したことを示すまで、現在のSIBブロック情報を使用しても良い。一実施形態では、ここで言及される格納されたSIB情報は、SIB1、SIB2、及びSIB2Mブロックデータコンテンツであっても良い。
【0047】
SIB送信信号の中の情報に変化が起こるまで、SIBブロックコンテンツの中の情報を格納し再利用することは、特に、端末がカバレッジ不足状態で動作するとき、端末の検出遅延、したがって、基地局に接続するために端末が要する時間を短縮できる。端末により格納されたSIB送信信号からの情報にいかなる変化も起こっていないことに応答して、端末は、MIB送信信号402の検出に関連する検出遅延を経験することがあるが、SIB送信信号の検出に関連する更なる検出遅延を回避できる。例えば、端末は、MIBブロック送信信号周期420に関連する検出遅延を経験し得る。
【0048】
MIBブロック送信信号402がMTCリソース割り当てで送信されるとき、MIBブロックは、MTCユーザ及びリソース割り当てに固有であっても良い。幾つかの実施形態では、MIBブロックは、LTE無線アクセスネットワークに関連するMIBブロックと異なっても良い。例として、MTCリソース割り当てを利用するMIBブロック送信信号402は、LTE Rel8ペイロードに比べて相対的に小さなペイロードを有し、上述のものと同様の又は同じSIB変化フラグを有し得る。MIBペイロードが小さいほど、PHYリソース割り当て要件を縮小し、したがって、同じPBCHインスタンスのより多くの繰り返しを利用でき、結果として低いデコードに相当する(lower decoding equivalent)SINRを生じる。
【0049】
幾つかの実施形態では、MIBブロック送信信号402がMTCリソース割り当てで送信されるとき、MTCサービスフラグビットは含まれなくても良い。代わりに、端末は、関連する基地局がMTCサービスを提供するか否かを決定するために、DL MTCリソース割り当ての存在を調べても良い。幾つかの実施形態では、このチェックは、MTC MIBブロックを成功裏にデコードすることにより実行され得る。
【0050】
幾つかの実施形態では、SIB1ブロック送信信号403は、図2の中央リソース割り当て202及び/又は図3の中央リソース割り当て302に通常対応する中央リソース割り当てのような、中央リソース割り当てにより送信されても良い。代替又は追加で、SIB1ブロック送信信号403は、図2のDL MTCリソース割り当て208及び/又は図3のDL MTCリソース割り当て308に通常対応するMTCリソース割り当てのような、MTCリソース割り当てで生成されても良い。
【0051】
SIB1ブロック送信信号403は、第1のフレーム406aの間に送信される第1のSIB1ブロック送信信号インスタンス422と、第3のフレーム406c、第5のフレーム406e、及び第7のフレーム406gの間に送信される繰り返しの第1のSIB1ブロック送信信号インスタンス424と、を有しても良い。SIB1ブロック送信信号403は、第9のフレーム406iの間に送信される第2のSIB1ブロック送信信号インスタンス426と、第12のフレーム(図示しない)以降の間に同様に送信される繰り返しの第2のSIB1ブロック送信信号インスタンス(図示しない)とを更に有しても良い。第2のSIB1ブロック送信信号インスタンス426の第1のSIB1ブロック送信信号インスタンス422に対するタイミングは、SIB1ブロック送信信号403の周期に基づいても良い。
【0052】
幾つかの実施形態では、SIB1ブロック送信信号403の周期は、LTE無線アクセ
スネットワークに関連するシステム情報1(system−information−one:SI1)に等しくても良い。SIB1ブロック送信信号403は、カバレッジ不足を経験している端末がSIB1ブロック送信信号403を累積的に検出できるように、SI1周期428の長さに渡り繰り返しても良い。幾つかの例では、SI1周期428は、80msであっても良い。しかしながら、他のSI1周期428の時間が用いられても良い。
【0053】
幾つかの例では、SI1ブロック送信信号403の個々の送信信号インスタンスは、SFNを基準とする、SIB1ブロック送信信号403を含むフレーム406の1/6ミリ秒サブフレームで送信されても良い。例えば、SIB1ブロック送信信号403の個々の送信信号インスタンスは、LTE無線アクセスネットワークに関連するサブフレーム#5で送信されても良い。しかしながら、SIB1ブロック送信信号403の個々の送信信号インスタンスは、代替又は追加で、フレーム406の別のサブフレーム番号により送信されても良い。
【0054】
SIB1ブロック送信信号403は、他の後続のSIBブロックに関する情報を有しても良い。例えば、SIB1ブロック送信信号403は、SIB2ブロック送信信号404及び/又はSIB2Mブロック送信信号405のタイミング及び周期に関する情報を有しても良い。
【0055】
幾つかの実施形態では、SIB2ブロック送信信号404は、通常図2の中央リソース割り当て202及び/又は図3の中央リソース割り当て302に対応する中央リソース割り当てのような、中央リソース割り当てで生成されても良い。代替又は追加で、SIB2ブロック送信信号404は、図2のDL MTCリソース割り当て208及び/又は図3のDL MTCリソース割り当て308に通常対応するMTCリソース割り当てのような、MTCリソース割り当てで生成されても良い。
【0056】
SIB2ブロック送信信号404は、第1のフレーム406aの間に送信される第1のSIB2ブロック送信信号インスタンス430を有しても良い。SIB2ブロック送信信号404は、第9のフレーム406iの間に送信される第2のSIB2ブロック送信信号インスタンス432を有しても良い。第2のSIB2ブロック送信信号インスタンス432の第1のSIB2ブロック送信信号インスタンス430に対するタイミングは、SIB2ブロック送信信号404の周期に基づいても良い。また、SIB2ブロックのタイミングは、SIB1情報によりアドバタイズされても良い。
【0057】
幾つかの例では、SIB2ブロック送信信号404の周期は、SI1周期428と実質的に同じであっても良い。代替で、SIB2ブロック送信信号404は、異なる、場合によっては更に長い周期を有しても良く、及び/又は、SIB1ブロック送信信号403の周期の倍数であっても良い。例えば、SIB2ブロック送信信号404は、80ms、160ms、320ms、640ms、等の周期、又は任意の他の周期を有しても良い。
【0058】
フレーム406の1/7ミリ秒のサブフレームで、例えばLTE無線アクセスネットワークに関連するサブフレーム#6で送信されるように示されるが、SIB2ブロック送信信号404のタイミングは、変化しても良く、SIB1ブロック送信信号403を介して通信されても良い。
【0059】
幾つかの実施形態では、SIB2Mブロック送信信号405は、図2の中央リソース割り当て202及び/又は図3の中央リソース割り当て302に通常対応する中央リソース割り当てのような、中央リソース割り当てで生成されても良い。代替又は追加で、SIB2Mブロック送信信号405は、図2のDL MTCリソース割り当て208及び/又は
図3のDL MTCリソース割り当て308に通常対応するMTCリソース割り当てのような、MTCリソース割り当てで生成されても良い。
【0060】
SIB2Mブロック送信信号405は、第1のフレーム406aの間に送信される第1のSIB2Mブロック送信信号インスタンス434と、第2のフレーム406b乃至第6のフレーム406fの間の繰り返しの第1のSIB2Mブロック送信信号インスタンス436と、を有しても良い。SIB2Mブロック送信信号405は、第9のフレーム406iの間に送信される第2のSIB2Mブロック送信信号インスタンス438と、第10のフレーム406j乃至第14のフレーム(図示しない)の間の繰り返しの第2のSIB2Mブロック送信信号インスタンス(図示しない)とを更に有しても良い。第2のSIB2Mブロック送信信号インスタンス438の第1のSIB2Mブロック送信信号インスタンス434に対するタイミングは、SIB2Mブロック送信信号405の周期に基づいても良い。
【0061】
幾つかの例では、SIB2Mブロック送信信号405の周期は、SIB2ブロック送信信号404の周期と実質的に同じであっても良い。代替で、SIB2Mブロック送信信号405は、異なる周期を有しても良い。例えば、SIB2Mブロック送信信号405は、80ms、160ms、320ms、640ms、等の周期、又は任意の他の周期を有しても良い。幾つかの実施形態では、SIB1ブロック送信信号403は、SIB2ブロック送信信号404及びSIB2Mブロック送信信号405の両方について1つの周期を示しても良い。
【0062】
フレーム406の1/8ミリ秒のサブフレームで、例えばLTE無線アクセスネットワークに関連するサブフレーム#7で送信されるように示されるが、SIB2Mブロック送信信号405のタイミングは、変化しても良く、SIB1ブロック送信信号403を介して通信されても良い。
【0063】
幾つかの実施形態では、SIB2Mブロック送信信号405は、SIB1ブロック送信信号403及び/又はSIB2ブロック送信信号404に対して、相対的に軽いペイロードを有しても良い。例として、SIB1ブロック送信信号403及び/又はSIB2ブロック送信信号404は、ペイロード及び/又は上位レイヤコーディングの各々について、関連する上位レイヤコーディングにより乗算され、最大で480ビット又はそれ以上を有しても良い。幾つかの実施形態では、SIB2Mブロック送信信号405は、関連する上位レイヤコーディングにより乗算され、32ビット又はそれ以上のペイロードを有しても良い。SIB2Mブロック送信信号405は、SIB1ブロック送信信号403及び/又はSIB2ブロック送信信号404に対して、相対的に小さい検出遅延を有しても良い。
【0064】
幾つかの実施形態では、SIB2Mブロック送信信号405は、13ビットを含むプリアンブル情報部分、28ビットを含むPRACH構成部分、及び予約ビットを有しても良い。例えば、プリアンブル情報部分は、LTE無線アクセスネットワークに関連するpreambleInfo IE(information element)を有しても良い。プリアンブル情報部分は、RAプリアンブル番号に割り当てられる4ビットと、プリアンブルグループA構成に割り当てられる更なる9ビットと、を有しても良い。PRACH構成部分は、LTE無線アクセスネットワークに関連する10ビットのrootSequenceIndex IEと18ビットのPrach−ConfigInfo IEとを有するprach−Config IEを有しても良い。幾つかの実施形態では、Prach−ConfigInfoのうちの6ビットは、MTCを実行する端末が固定であるとき、使われなくても良い。幾つかの実施形態では、使われない6ビット及び予約された1ビットは、カバレッジ不足を経験している端末によりPRACHのために又は更に決定され得る他のシグナリング使用のために使用され得る専用PRACHリソースの追加グル
ープをサポートしても良い。ブロック送信信号及びIEはここでは特定の大きさを有するとして記載されたが、ブロック送信信号及び/又はIEは他の大きさを有しても良い。例えば、ブロック送信信号及び/又はIEは、ここに記載されたよりも多くの又は少ないビットを有しても良い。
【0065】
幾つかの実施形態では、SIB2Mブロック送信信号406の物理レイヤ(PHY)は、追加で、全部で40ビットの8ビットCRC(cyclic redundancy check)を有しても良い。代替又は追加で、SIB2Mブロック送信信号405は、40ビットを乗算する1/48の低コーディングを有しても良く、QPSK変調を利用できるので、関連する6個のPRBリソース割り当て及び960個の可能なRE(resource element)に渡り送信される1920個のPHYコードビットを生じ得る。幾つかの実施形態は、これらの960個のREを主となる中央の6個のPRBリソース割り当てにより送信しても良い。他の実施形態は、MTCリソース割り当てにより利用される6個のPRBを使用しても良い。
【0066】
幾つかの実施形態では、SIB2Mブロック送信信号405のPHYは、320ビット/PRBで、6個のPRBに渡り送信されても良い。代替又は追加で、SIB2Mブロック送信信号405のPHYは、QPSK(quadrature phase−shift keying)変調されて、PRB当たり160個のPHY符号化SIB2M REを介して送信されても良い。例えば、SIB2Mブロック送信信号405は、6個のPRBに渡り、セル固有参照信号(cell−specific reference signal:CRS)を除き、1つの完全なサブフレームを占有しても良い。
【0067】
SIB2Mブロック送信信号405の受信感度は、MIBブロック送信信号402の受信感度と同様であると推定できる。SIB2Mブロック送信信号405の繰り返しは、−15dBのカバレッジ不足を経験している端末にカバレッジを提供できる。幾つかの実施形態では、SIB2Mブロック送信信号405の6回の繰り返しは、+3dBの電力ブーストを有するCRC送信信号を含むSIB2Mブロック送信信号405の6回の繰り返しにより、−15dBのカバレッジ不足を経験している端末にカバレッジを提供できる。したがって、幾つかの例では、SIB2Mブロック送信信号405は、6回繰り返されても良く、SIB2Mブロック送信信号405の周期は、SIB2ブロック送信信号404の周期と等しくても良い。
【0068】
MIBブロック送信信号402は、SIB1ブロック送信信号403のコンテンツ、SIB2ブロック送信信号404のコンテンツ、及び/又はSIB2Mブロック送信信号405のコンテンツに対する変化を示すために定められる変化フラグを有しても良い。
【0069】
変化フラグのデコーディング及び格納されたSIBコンテンツの再利用は、変化フラグにより示されるとき、SIB1ブロック送信信号403のコンテンツ、SIB2ブロック送信信号404のコンテンツ、及び/又はSIB2Mブロック送信信号405のコンテンツのうちの1又は複数が特定の時間枠の間に変更されないままである場合、端末により経験される遅延を短縮できる。幾つかの実施形態では、検出時間枠は、最小SIB2周期と同じくらい短くても良い。
【0070】
例として、端末は、基地局との初期アクセス手順の間に、前のSIB1ブロック送信信号403からのIE(「SIB1コンテンツ情報」)、SIB2ブロック送信信号404からのIE(「SIB2コンテンツ情報」)、及び/又はSIB2Mブロック送信信号405からのIE(「SIB2Mコンテンツ情報」)を格納しても良い。端末は、さらに、次に、MIBブロック送信信号402の変化フラグを格納しても良く、SIB1ブロック送信信号403、SIB2ブロック送信信号404、及び/又はSIB2Mブロック送信
信号405に関連する変化フラグが関連するSIBブロックに対する変化の不存在を示す変化フラグ値を有する場合、格納されたSIB1コンテンツ情報、及び/又は格納されたSIB2コンテンツ情報、及び/又は格納されたSIB2Mコンテンツ情報を再利用しても良い。端末は、さらに、SIB1ブロック送信信号403のコンテンツ、SIB2ブロック送信信号404のコンテンツ、及び/又はSIB2Mブロック送信信号405のコンテンツを検出しても良く、SIB1ブロック送信信号403、SIB2ブロック送信信号404、及び/又はSIB2Mブロック送信信号405に関連する変化フラグが関連するSIBブロックに対する変化を示す変化フラグ値を有する場合、SIB1ブロック送信信号403、SIB2ブロック送信信号404、及び/又はSIB2Mブロック送信信号405からの格納されたコンテンツ情報を更新しても良い。
【0071】
幾つかの実施形態では、端末がアイドル状態からリソース制御(resource control:RRC)接続状態へ遷移することに応答して、端末は、MIBブロック送信信号402の中に埋め込まれた変化フラグを調べても良い。
【0072】
幾つかの実施形態では、変化フラグは、MIBブロック送信信号402の中に含まれる対応するビットをであっても良い。例えば、MIBブロック送信信号402は、1つはSIB1コンテンツ情報の変化状態を示し(「SIB1変化フラグ」)、1つはSIB2コンテンツ情報の変化状態を示し(「SIB2変化フラグ」)、1つはSIB2Mコンテンツ情報の変化状態を示す(「SIB2M変化フラグ」)、3個の変化フラグのシリーズを有しても良い。例えば、関連するSIB1ブロックコンテンツのうちのいずれの情報も変化していない場合、関連する変化ビットはゼロの値に設定されても良い。反対に、SIB送信信号の中の情報が変化している場合、関連する変化ビットは1の値に設定されても良い。
【0073】
例として、端末は、変化フラグが000の値を有することを検出しても良い。ここで、第1のビットはSIB1変化ビットであり、第2のビットはSIB2変化ビットであり、第3のビットはSIB2Mビットである。これに応答して、端末は、格納されたSIB1コンテンツ情報、格納されたSIB2コンテンツ情報、及び格納されたSIB2Mコンテンツ情報を再利用しても良い。端末により経験される遅延は、したがって、MIBブロック送信信号402の検出に関連しても良い。
【0074】
端末は、変化フラグが001の値を有することを検出しても良い。これに応答して、端末は、格納されたSIB1コンテンツ情報及び格納されたSIB2コンテンツ情報を再利用しても良い。端末は、SIB2Mブロック送信信号405を検出し、自身の格納されたSIB2Mコンテンツ情報を使用し更新しても良い。端末により経験される遅延は、したがって、MIBブロック送信信号402及びSIB2Mブロック送信信号405の検出に関連しても良い。
【0075】
幾つかの実施形態では、端末は、SIB2Mブロック送信信号405を検出し、SIB2M変化フラグ値にかかわらず、SIB1変化ビット又はSIB2変化ビットが関連するSIBコンテンツの中の変化を示す場合、格納されたSIB2Mコンテンツ情報を更新しても良い。
【0076】
例えば、端末は、変化フラグが101又は100の値を有することを検出しても良い。これに応答して、端末は、SIB1ブロック送信信号403のコンテンツを検出し、更新されたSIB1コンテンツ情報を使用し格納しても良い。端末は、SIB2Mブロック送信信号405のコンテンツも検出し、自身の関連する格納されたSIB2Mコンテンツ情報を更新しても良い。端末は、格納されたSIB2コンテンツ情報を再利用しても良い。端末により経験される遅延は、したがって、MIBブロック送信信号402の検出及び処
理、SIB1ブロック送信信号403の検出及び処理、並びにSIB2Mブロック送信信号405の検出及び処理によりトリガされる遅延検出時間に関連し得る。
【0077】
代替又は追加で、端末は、変化フラグが011又は010の値を有することを検出しても良い。これに応答して、端末は、SIB2ブロック送信信号404のコンテンツを検出し、自身の格納されたSIB2コンテンツ情報を更新しても良い。端末は、SIB2Mブロック送信信号405のコンテンツも検出し、自身の格納されたSIB2Mコンテンツ情報を更新しても良い。端末は、格納されたSIB1コンテンツ情報を再利用しても良い。端末により経験される遅延は、したがって、MIBブロック送信信号402の検出及び処理、SIB2ブロック送信信号404の検出及び処理、並びにSIB2Mブロック送信信号405の検出及び処理によりトリガされる遅延検出時間に関連し得る。
【0078】
代替又は追加で、端末は、変化フラグが110又は011の値を有することを検出しても良い。これに応答して、端末は、SIB1ブロック送信信号403のコンテンツを検出及び処理し、自身の格納されたSIB1コンテンツ情報を更新しても良い。端末は、SIB2Mブロック送信信号404のコンテンツも検出し、自身の格納されたSIB2コンテンツ情報を更新しても良い。端末は、関連する変化フラグが1に設定されている場合(変化フラグレジストリで111のとき)、SIB2Mブロック送信信号405を検出及び処理し、自身の格納されたSIB2Mコンテンツ情報を更新しても良い。したがって、(変化フラグレジストリが111に設定されるとき)端末により経験される遅延はMIBブロック送信信号402、SIB1ブロック送信信号403、SIB2ブロック送信信号404、及びSIB2Mブロック送信信号405を検出及び処理することにより要求される全体の検出及び処理時間に関連し得る。
【0079】
図5は、2重受信機端末が用いられる場合、カバレッジ不足の端末にサービスを提供しようとするとき、図1の無線アクセスシステム100の中で実施され得る例示的な物理レイヤ(PHY)リソース割り当て500の図である。
【0080】
幾つかの実施形態では、カバレッジ不足の装置にサービスを提供するために利用され得るPHYリソース割り当て500は、図2の中央リソース割り当て202及び/又は図3の中央リソース割り当て302に通常対応する中央リソース割り当てで生成される図4のMIBブロック送信信号402に通常対応するMIB PHYインスタンスの繰り返しに基づく送信信号スキームを提示する。2個の受信機(Rx)のMTC装置の場合、各MIBインスタンスは、図5にMIBインスタンスと同じフレームの中に示されるように3回繰り返されても良い。単一RxのMTC装置では、同じMIBインスタンスは、MIBインスタンスと同じフレームの中で6回繰り返されても良い。MTC適応MIBコンテンツ及びPHY構造は、(上述の繰り返し方式を除いて)LTE無線アクセスネットワークに関連するMIBコンテンツ及びPHY構造と同様であっても良い。しかし、コンテンツは、MTCサービスフラグ、SIB1変化フラグ、SIB2変化フラグ、及び/又はSIB2M変化フラグを含むよう更新されても良い。ここで推定される繰り返しの量は、代替で、幾つかの場合の実装では増大され、及び/又は伝搬チャネルに依存し得る。
【0081】
PHYリソース割り当て500は、ユーザデータリソース要素502を有しても良い。幾つかの例では、ユーザデータリソース要素502は、PHYリソース割り当て500により使用されなくても良く、他の使用のために専用であっても良い。PHYリソース割り当て500は、P−SCH(primary synchronization channel)リソース要素506を有しても良い。P−SCHリソース要素506は、LTE無線アクセスネットワークに関連するP−SCHを有しても良い。代替又は追加で、PHYリソース割り当て500は、DL参照信号リソース要素504を有しても良い。DL参照信号リソース要素504は、LTE無線アクセスネットワークに関連するDL参照信
号を有しても良い。代替又は追加で、MIBリソース割り当てに埋め込まれるDL参照信号リソース要素510は、電力ブーストされても良い。一例として、+3dBブーストが、DL参照信号リソース要素510に適用されても良い。これは、一方で、MIBデコーディングSINRを低下させ得る。
【0082】
代替又は追加で、PHYリソース割り当て500は、リソース要素508(以後、「MTC−PBCHリソース要素508」)を含むMTC−PBCHインスタンスを有しても良い。MTC−PBCHリソース要素508は、MTC MIBブロックの1つのインスタンスを有しても良い。PHYリソース割り当て500は、MTC−PBCHリソース要素508の繰り返しを含み得るリソース要素512(以後、「複製MTC−PBCHリソース要素512」)を含む複製のMTC−PBCHインスタンスを有しても良い。複製MTC−PBCHリソース要素512は2個のリソースブロック対に渡り2回繰り返されるとして示されるが、カバレッジ不足を経験している又はカバレッジ不足を経験していない端末がMTC MIBブロックを検出できるように、複製MTC−PBCHリソース要素512はより多く又は少なく繰り返されても良い。
【0083】
幾つかの例では、MTC MIBブロック及び/又はSIB2Mブロックの利用は、カバレッジ不足を経験している端末による検出のために、従来のMIBブロック及びSIBブロックを繰り返すよりも少ないリソースを利用し得る。
【0084】
図6は、カバレッジ不足の端末にサービスを提供しようとするとき、図1の無線アクセスシステム100の中で実施され得るMTC帯域MIB PHYリソース割り当て600の図である。
【0085】
幾つかの実施形態では、PHYリソース割り当て600は、図2のDL MTCリソース割り当て208及び/又は図3のDL MTCリソース割り当て308に通常対応するMTCリソース割り当てのようなMTCリソース割り当てで生成された図4のMIBブロック送信信号402に通常対応するMTC帯域MIBブロックのPHYリソース割り当てを表す。PHYリソース割り当て600は、MTCリソース割り当ての追加参照ブロックに同様に配置されても良い。代替又は追加で、PHYリソース割り当て600は、MTCリソース割り当てMIBブロックを検出するために、カバレッジ不足を経験している端末に許容される適切な回数だけ時間的に繰り返されても良い。
【0086】
別の実施形態では、別個のPBCHの運ぶMIBブロック情報は、図2の中央リソース割り当て202及び/又は図3の中央リソース割り当て302に通常対応する中央リソース割り当てのような、中央リソース割り当てで定められても良い。別個のPBCHは、カバレッジ不足状態で動作している端末に専用のMIBブロックに関連付けられても良い。別個のPBCHブロックは、LTE無線アクセスネットワークに関連するMIBブロックを運んでも良い。
【0087】
幾つかの実施形態では、MTCリソース割り当てMIBブロックは、中央リソース割り当ての通常の(LTE Rel8の定義のような)MIBブロックよりも相対的に軽いペイロードを有しても良い。幾つかの実施形態では、MTCリソース割り当てMIBブロックコンテンツは、12ビットの長さであっても良い。これらの12ビットは、以下を有しても良い。
【0088】
・SFN情報の8個のMSB(most significant bit)に割り当てられる8ビット
・変化ビットフラグのための3ビット
・将来の使用のために予約された1ビット
PHYコーディングは、最大で合計20ビットまで、8ビットCRCを追加しても良い。任意的に、MTC帯域MIB送信信号は、PHICH(physical hybrid automatic repeat−request indicator channel)のために2ビットを割り当てても良い。
【0089】
このMTC MIBブロックのPHYコーディングは、合計で960ビットのコーディングされたPHY MIBペイロードを生成する、1/48の低レベルコーディングを有しても良い。幾つかの実施形態では、MTCリソース割り当てMIB PHY符号化ブロックは、6個のPRBに渡り480個のREにより送信されるように、QPSK変調されても良い。MIB PHY符号化コンテンツは、LTE Rel8.sで定められるような、4個の連続するインスタンスに渡り送信される。
【0090】
MTCリソース割り当てMIB送信信号ブロックは、図4を参照して前述したSIB変化フラグに通常対応する変化フラグを有しても良い。この場合、いかなるMTCサービスビットフラグも、必要ない。
【0091】
PHYリソース割り当て600は、異なるユーザのデータ送信に通常対応するリソース要素602を有しても良い。PHYリソース割り当て600は、図5のDL参照信号リソース要素504に通常対応するDL参照信号リソース要素604を有しても良い。PHYリソース割り当て600は、MTC MIB SINRを向上し得る+3dBブーストされたDL参照信号リソース要素610を用いても良い。
【0092】
代替又は追加で、PHYリソース割り当て600は、MTC−PBCH信号リソース要素608を有しても良い。幾つかの実施形態では、MTC−PBCH信号リソース要素608はMTC MIBコンテンツ、つまりMTC帯域MIB送信信号のSFN(system frame number)部分を有しても良い。PHYリソース割り当て600は、2個の複製MTC−PBCH信号リソース要素612を有しても良い。
【0093】
幾つかの実施形態では、変化フラグは、MTC−PBCH信号リソース要素608及び複製MTC−PBCH信号リソース要素612の中に含まれても良い。幾つかの実施形態では、単一受信機MTC装置に注意を向けると、MTC−PBCH信号リソース要素608は、(図6に示す2個の代わりに)5個の複製を有しても良い。
【0094】
幾つかの例では、MTCリソース割り当てでMTC帯域MIBブロック送信信号を含むことは、図5を参照して記載した中央リソース割り当てのMTC適応MIB送信信号に比べてリソースの節約を提供できる。
【0095】
本願明細書に記載した実施形態は、以下に更に詳細に議論するように、種々のコンピュータハードウェア又はソフトウェアモジュールを備えた特定用途又は汎用コンピュータの使用を含み得る。
【0096】
本願明細書に記載した実施形態は、コンピュータにより実行可能な命令又はデータ構造を伝える又は格納しているコンピュータ可読媒体を用いて実施され得る。このようなコンピュータ可読媒体は、汎用又は特定目的コンピュータによりアクセスできる利用可能な媒体であり得る。例として且つ限定ではなく、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read−Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)又は他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置、フラッシュメモリ装置(例えば、固体メモリ素子)
を含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体、又はコンピュータにより実行可能な命令若しくはデータ構造の形式で所望のプログラムコード手段を伝える若しくは格納するために用いられ汎用若しくは特定目的コンピュータによりアクセス可能な他の媒体を有し得る。上述の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲に包含され得る。
【0097】
コンピュータにより実行可能な命令は、例えば、汎用コンピュータ、特定目的コンピュータ(例えば、1又は複数のプロセッサ)又は特定目的処理装置に特定の機能又は機能グループを実行させる命令及びデータを有しても良い。本発明の主題は構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言葉で記載されたが、本発明の主題は、特許請求の範囲に定められる上述の特定の特徴又は動作に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、上述の特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲の実施の例示的形態として開示されたものである。
【0098】
本願明細書で用いられるように、用語「モジュール」又は「コンポーネント」は、モジュール若しくはコンポーネントの動作を実行するよう構成される特定ハードウェア実装、及び/又はコンピューティングシステムの汎用ハードウェア(例えばコンピュータ可読媒体、処理装置、等)に格納され及び/又はそれらにより実行され得るソフトウェアオブジェクト若しくはソフトウェアルーチンを表しても良い。幾つかの実施形態では、本願明細書に記載されたのと異なるコンポーネント、モジュール、エンジン及びサービスは、(例えば、別個のスレッドとして)コンピューティングシステムで実行されるオブジェクト又は処理として実施されても良い。本願明細書に記載のシステム及び方法の幾つかは概して(汎用ハードウェアに格納される及び/又はそれにより実行される)ソフトウェアで実装されるように記載されたが、専用ハードウェアの実装又はソフトウェアと専用ハードウェアの組み合わせの実装も可能であり考えられる。この説明では、「コンピュータエンティティ」は、本願明細書で先に定められたようにコンピューティングシステム、又はコンピューティングシステムで実行されるモジュール若しくはモジュールの組合せであっても良い。
本願明細書に記載された全ての例及び条件文は、教育上の目的で、読者が本発明の原理及び発明者により考案された概念を理解するのを助け、技術を促進させるためであり、これらの特に記載された例及び条件に限定されないものと考えられるべきである。本発明の実施形態が詳細に記載されたが、種々の変更、置換及び修正が本発明の精神及び範囲から逸脱することなく行われうることが理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6