【実施例】
【0042】
(44)実施例1:分泌性下痢の治療
(45)65歳の患者1が慢性下痢に関係した体重減少及び体液喪失により1週間を超えて入院した。患者は1日20〜40回排便し、生命に関わる重度の下痢をおこしていた。患者を1日1回、20mgのファモチジン及び10mgのセチリジンで治療した。症状は48時間以内に治まり、排便回数は95%減少し、患者は退院した。患者は治療に反応し、現在、排便は1日1回、時折2回ではあるが、下痢はない。
【0043】
(46)実施例2:IBS下痢の治療
(47)26〜80歳の7人の患者を、1日の排便回数が3〜18回の軽度〜重度の下痢について治療した。
【0044】
(48)軽度〜重度の筋痙攣がおき、1日の排便回数が4〜5回の80歳の患者1。患者を、1日1回、300mgのラニチジン及び10mgのセチリジンで治療した。患者は排便回数が60%減少したと報告した。
【0045】
(49)62歳の患者2には、下痢に関係した13.608kg(30ポンド)を超える重度の体重減少があり、1日の排便回数は10〜20回であり、アヘン及びステロイド依存性であった。患者を1日1回、20mgのファモチジン及び10mgのセチリジンで治療した。治療は成功し、排便回数は85〜90%減少した。現在、8ヶ月を超える治療で、患者の1日の排便回数は1〜2回である。
【0046】
(50)治療前は家から出られなかった65歳の患者3の1日の排便回数は4〜5回であり、毎回1又は2時間続いた。患者を1日1回、300mgのラニチジン及び10mgのセチリジンで治療した。治療は成功し、患者は排便回数の90%の減少を報告した。
【0047】
(51)中等度の下痢及び筋痙攣をおこしている67歳の患者4の1日の排便回数は4〜5回であった。患者を1日1回、20mgのファモチジン及び10mgのセチリジンで治療した。治療は成功し、排便回数は75%減少し、筋痙攣及び副作用は起きなかった。
【0048】
(52)26歳の患者5は、1日の排便回数が7〜8回の中等度〜重度の下痢をおこしていた。患者を1日1回、20mgのファモチジン及び10mgのセチリジンで治療した。治療は成功し、排便回数は50%減少して1日3〜4回となり、副作用はなかった。
【0049】
(53)重度の下痢をおこしている74歳の患者6の1日の排便回数は8回であり、家から出られなかった。患者を1日1回、300mgのラニチジン及び10mgのセチリジンで治療した。治療は成功し、排便回数は75%減少して1日2回となり、副作用はみられなかった。患者は現在、セチリジンしか投与されていない。
【0050】
(54)結腸を切除している51歳の患者7は、1日の排便回数が15〜20回の重度の下痢をおこしていた。患者を1日1回、300mgのラニチジン及び10mgのセチリジンで治療した。治療は成功し、排便回数は94%減少して1日1〜2回となり、固さは改善され、副作用はなかった。
【0051】
(55)実施例3:慢性特発性下痢
(56)中等度の下痢を訴え、それ以上の診断はついていない81歳の患者の排便回数は1日4〜6回であり、活動レベル及び生活様式に支障をきたしていた。患者を1日1回、20mgのファモチジン及び10mgのセチリジンで治療した。治療は成功し、排便回数は70%減少して1日1〜2回(多くは1回)となり、症状が消散したことから再度の結腸内視鏡検査はキャンセルされた。
【0052】
(57)実施例4:化学療法により引き起こされる下痢
(58)結腸癌及び中等度〜重度の下痢を抱え、化学療法剤からの脱条件づけ状態にある64歳の患者の排便回数は1日5〜10回であった。患者を1日1回、20mgのファモチジン及び10mgのセチリジンで治療した。治療は成功し、排便回数は80%減少して1日1〜2回となり、固さは正常となり、副作用はなかった。
【0053】
(59)実施例5:炎症性下痢−潰瘍性大腸炎/クローン病
(60)35〜64歳の3人の患者を、潰瘍性大腸炎又はクローン病に関係している重度の下痢について治療した。
【0054】
(61)クローン病の64歳の患者1の1日の排便回数は12〜15回であり、重度の下痢をおこしていた。患者を1日1回、20mgのファモチジン及び10mgのセチリジンで治療した。治療は成功せず、排便回数は5%しか減少しなかった。副作用はなかった。
【0055】
(62)クローン病及び大腸炎の37歳の患者2は1日の排便回数が4〜5回の重度の下痢をおこしていた。患者を1日1回、300mgのラニチジン及び10mgのセチリジンで治療した。治療は成功し、排便回数は75%減少して1日1回となり、固さは正常となった。副作用はなかった。
【0056】
(63)潰瘍性大腸炎の35歳の患者3は、1日の排便回数が4〜6回の重度の下痢をおこしていた。患者を1日1回、20mgのファモチジン及び10mgのセチリジンで治療した。治療は成功し、排便回数は50%減少した。副作用はなかった。
【0057】
(64)実施例6:セリアック病
(65)セリアック病の57歳の患者1は軽度〜中等度の下痢をおこし、1日の排便回数は2〜4回であった。1日1回の20mgのファモチジン及び10mgのセチリジンでの治療では改善が見られなかった。副作用はなかった。
【0058】
(66)セリアック病の26歳の患者2。治療による改善は殆ど見られなかった。
【0059】
(67)実施例7:IBS−D治療効果の研究
(68)研究母集団の年齢は18〜80歳であり、治療に同意した診療所の外来患者集団及び医療センターの外来患者から選ばれた慢性で説明のつかない下痢をおこしている患者である。全身性若しくは皮膚肥満細胞症の病歴を有する患者、下痢の原因が特定可能(IBS−D又は慢性特発性下痢以外)、例えばセリアック病、炎症性腸疾患、乳糖不耐症の患者又は妊娠中の患者は除外した。研究はIRB承認後に開始された。
【0060】
(69)研究コーディネータに紹介し、インフォームドコンセントが得られてから、患者を2つの試験群の一方に割り振った。患者は生検を伴う結腸内視鏡検査を受け、次に試験群を知らされていない病理学者が評価した。研究コーディネータは適宜、病理学的な結果及び書類を精査した。患者には無作為に割り当てた治療法を実施し、症状を記録するための日誌を与えた。追跡調査のための電話での会話及び再診が予定された。4週間にわたる投薬治療期間終了時に、電話又は再診が行われた。8週間目に、日誌を回収し、コーディネータは被験者が記録したデータを文書にした。有害事象の報告及び時期を特定する作業があり、有害反応又は事象は報告されなかった。
【0061】
(70)一方の試験群は1日1回、ファモチジン(1日あたり20mg)及びセチリジン(1日あたり10mg)を与えられた。第2の試験群は1日1回、繊維(Metamucil(登録商標))及び抗コリン薬(Bentyl(登録商標))を与えられた。表1は研究結果を示す。表2、3は、研究結果を統計的解析したものである。
【0062】
(71)
【表1】
ポジティブな反応を示した患者=1日の排便回数が大きく減少
反応が見られなかった患者=1日の排便回数が大きく減少しない
【0063】
(72)
【表2】
【0064】
(73)
【表3】
【0065】
(74)
図1は、参加者及び治療グループによる反応を示す。左側のバーは、ファモチジン及びセチリジンを与えられた患者を表し、右側のバーは繊維及び抗コリン薬が与えられた患者を表す。表及び図に示されるように、ファモチジン及びセチリジンを与えられた患者の90%が治療に反応したが、繊維及び抗コリン薬を与えられた患者は10%しか治療に反応しなかった。
【0066】
(75)表4、5はそれぞれ、ファモチジン及びセチリジン試験群並びにジサイクロミン及びサイリウム試験群に関する1日の排便回数の減少率を示す。
【0067】
(76)
【表4】
【0068】
(77)
【表5】
【0069】
(78)実施例8:慢性下痢治療の研究
(79)研究母集団の年齢は21〜70歳であり、患者は慢性下痢と診断され、治療に同意している。H1受容体アンタゴニスト又はH2受容体アンタゴニストに対して敏感である又はアレルギーがある、腎機能障害を抱えている又は腎不全の病歴がある、炎症性腸疾患(クローン病又は潰瘍性大腸炎)と診断されている、結腸が公知の活動性感染症にかかっている(例えば、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)、ジアルディア属の鞭毛虫、サルモネラ(Salmonella))、生検により顕微鏡的大腸炎(膠原性又はリンパ球性大腸炎)にかかっていると判明している、あるいは研究中に他の止瀉薬の使用を中断できないならば、患者を除外した。また、妊娠している若しくは授乳中の女性であるならば又は患者がアタザナビル、イトラコナゾール若しくはケトコナゾールを服用しているならば、患者を除外した。研究はIRB承認後に開始された。
【0070】
(80)研究は、4週間の無作為二重盲検クロスオーバー比較対照試験であった。インフォームドコンセントが得られてから、患者を2つのグループ(実薬又はプラセボ)の一方に無作為に割り振った。患者も医師も各患者がどのグループに割り振られたか知らない。各患者には無作為に割り当てられた治療法を実施し、症状を記録するための日誌を与えた。治療開始から7日目に、被験者は、研究チームの盲検メンバーとの電話インタビューに参加した。治療に反応しない患者に関しては治療1週間後にクロスオーバーが許された。28日間にわたる研究の最後に、患者は詳細にわたる質問表に記入した。大便の質を、7段階のブリストル便形状スケールを用いて評価した。
【0071】
(81)「実薬」グループはファモチジン(24mg)及びセチリジン(9mg)を1日1回与えられ、両方の薬剤は1つのカプセルの形態で組み合わされている。「プラセボ」グループは1日1回、カプセルを1個与えられ、カプセルは有効成分を含有していない。
【0072】
(82)研究結果を表6に示す。表は、27人の患者(プラセボグループの12人及び実薬グループの15人)の結果を示す。1日の排便回数(stools per day:SPD)の変化率に関する平均値はプラセボグループで25.08であり、SPDにおける変化率に関する平均値は実薬グループで46.00であった。実薬グループの患者のうち3人だけがクロスオーバーに同意し、プラセボグループの患者のうち9人がクロスオーバーに同意した。データはプラセボグループと実薬グループとの間での臨床的有意性を実証しており、また実薬グループの患者の生活の質における有意な改善を実証している。
【0073】
(83)
【表6】
【0074】
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕患者において下痢を治療する方法であって、H1受容体アンタゴニスト及びH2受容体アンタゴニストを前記患者に投与する工程を含み、好ましくは前記患者が肥満細胞性腸炎に罹患していないことを特徴とする、方法。
〔2〕患者において下痢を治療する方法であって、H1受容体アンタゴニスト及びH2受容体アンタゴニストを前記患者に投与する工程を含み、前記H1受容体アンタゴニストがセチリジンを含み、前記H2受容体アンタゴニストがファモチジンを含むことを特徴とする、方法。
〔3〕患者において下痢を治療する方法であって、H1受容体アンタゴニスト及びH2受容体アンタゴニストを患者に投与する工程を含み、前記H2受容体アンタゴニストがラニチジンではないことを特徴とする、方法。
〔4〕下痢に罹患している患者を治療する薬物を調製するための、H1受容体アンタゴニスト及びH2受容体アンタゴニストの使用であって、好ましくは前記患者が肥満細胞性腸炎に罹患していないことを特徴とする、使用。
〔5〕下痢に罹患している患者を治療する薬物を調製するための、H1受容体アンタゴニスト及びH2受容体アンタゴニストの使用であって、前記H1受容体アンタゴニストがセチリジンを含み、前記H2受容体アンタゴニストがファモチジンを含むことを特徴とする、使用。
〔6〕下痢に罹患している患者を治療する薬物を調製するための、H1受容体アンタゴニスト及びH2受容体アンタゴニストの使用であって、前記H2受容体アンタゴニストがラニチジンではないことを特徴とする、使用。
〔7〕前記H1受容体アンタゴニストが、第2世代H1受容体アンタゴニストを含む、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔8〕前記H1受容体アンタゴニストが、セチリジン、レボセチリジン又はこれらの混合物を含む、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔9〕前記H2受容体アンタゴニストが、ファモチジン、ラニチジン又はこれらの混合物を含む、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔10〕前記H1受容体アンタゴニスト及び前記H2受容体アンタゴニストを、同時に投与する、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔11〕前記H1受容体アンタゴニスト及び前記H2受容体アンタゴニストを、1日1回、少なくとも2日間にわたって投与する、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔12〕前記H1受容体アンタゴニスト及び前記H2受容体アンタゴニストを、1日1回、少なくとも7日間にわたって投与する、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔13〕前記患者が、慢性下痢に罹患している、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔14〕前記患者が、IBS−Dに罹患している、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔15〕前記患者が、急性下痢に罹患している、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔16〕セチリジンを5〜20mgの量で投与する、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔17〕ファモチジンを10〜40mgの量で投与する、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔18〕ファモチジン及びセチリジンを単位剤形として一緒に投与する、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔19〕前記H2受容体アンタゴニストが、ファモチジンを含む、先行する態様のいずれかに記載の方法又は使用。
〔20〕下痢を治療するための医薬組成物であって、
H1受容体アンタゴニストと、
H2受容体アンタゴニストとを含み、
前記H2受容体アンタゴニストがラニチジンではなく、
前記医薬組成物が経口剤形であることを特徴とする、医薬組成物。
〔21〕下痢を治療するための医薬組成物であって、
H1受容体アンタゴニストと、
H2受容体アンタゴニストとを含み、
前記H1受容体アンタゴニストがジフェンヒドラミンではないことを特徴とする、医薬組成物。
〔22〕患者において下痢を治療するための医薬組成物であって、H1受容体アンタゴニストと、H2受容体アンタゴニストとを含み、好ましくは患者が肥満細胞性腸炎に罹患していないことを特徴とする、医薬組成物。
〔23〕前記H1受容体アンタゴニストが、第2世代H1受容体アンタゴニストを含む、先行する態様のいずれかに記載の医薬組成物。
〔24〕前記H1受容体アンタゴニストが、セチリジン、レボセチリジン又はこれらの混合物を含む、先行する態様のいずれかに記載の医薬組成物。
〔25〕前記H2受容体アンタゴニストが、ファモチジンを含む、先行する態様のいずれかに記載の医薬組成物。
〔26〕前記H1受容体アンタゴニストが、セチリジンを含み、前記H2受容体アンタゴニストがファモチジンを含む、先行する態様のいずれかに記載の医薬組成物。
〔27〕前記経口剤形が、単位剤形を含む、先行する態様のいずれかに記載の医薬組成物。
〔28〕前記経口剤形が、少なくとも1つの錠剤又はカプセルを含む、先行する態様のいずれかに記載の医薬組成物。
〔29〕前記経口剤形が、ナトリウム、及び、グルコース又はグルコース含有サッカリドをさらに含む、先行する態様のいずれかに記載の医薬組成物。
〔30〕前記経口剤形が、経口補水溶液をさらに含む、先行する態様のいずれかに記載の医薬組成物。
〔31〕前記経口剤形が、複数の単位剤形を含む、先行する態様のいずれかに記載の医薬組成物。
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