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特許6790141イメージングプレートスキャナーにおける構成要素の較正の低減
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6790141
(24)【登録日】2020年11月6日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】イメージングプレートスキャナーにおける構成要素の較正の低減
(51)【国際特許分類】
   H01J 43/02 20060101AFI20201116BHJP
   G01T 1/00 20060101ALI20201116BHJP
   G21K 4/00 20060101ALN20201116BHJP
【FI】
   H01J43/02
   G01T1/00 B
   !G21K4/00 K
【請求項の数】12
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-10872(P2019-10872)
(22)【出願日】2019年1月25日
(65)【公開番号】特開2019-133927(P2019-133927A)
(43)【公開日】2019年8月8日
【審査請求日】2019年2月1日
(31)【優先権主張番号】15/885,599
(32)【優先日】2018年1月31日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506157640
【氏名又は名称】パロデクス・グループ・オサケユフティオ
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100173565
【弁理士】
【氏名又は名称】末松 亮太
(72)【発明者】
【氏名】ヨルマ・ホンカラ
(72)【発明者】
【氏名】アリ・ハンヌ・タピオ・コスキカリーオ
(72)【発明者】
【氏名】カーポ・パウラント
(72)【発明者】
【氏名】ドーアン・ハー・ニューイェン
【審査官】 右▲高▼ 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭63-198251(JP,A)
【文献】 特開平3-132644(JP,A)
【文献】 特開2003-61908(JP,A)
【文献】 特開2006-65142(JP,A)
【文献】 特開2007-57946(JP,A)
【文献】 特開2012-253024(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/005833(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 42/02
H01J 43/02
G01T 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓、アノード、カソード、およびパラメータを格納するメモリを有する光電子増倍管と、
前記アノードまたは前記カソードに光を照射するように配置された光源と、
前記光源に通信可能に結合された電子プロセッサであって、
前記格納されたパラメータを前記メモリから読み取り、
前記格納されたパラメータに従って前記光電子増倍管の供給電圧値を決定し、
前記決定された供給電圧値に従って前記光電子増倍管への供給電圧を生成し、
前記光源を動作させて、前記アノードまたは前記カソードに照射された前記光の強度を変えることによってテスト画像を生成し、
前記アノードまたは前記カソードの出力電流を決定し、
前記出力電流が予想される電流範囲から外れるとエラーメッセージを生成する
ように構成された電子プロセッサと、
前記電子プロセッサに電気的に接続され、前記光電子増倍管への前記供給電圧を生成するように構成される電源と、
を含む、イメージングプレートスキャナー。
【請求項2】
前記光源は、青色光源または紫外線光源である、請求項に記載のイメージングプレートスキャナー。
【請求項3】
前記電子プロセッサを前記メモリに電気的に接続するバスをさらに含む、請求項に記載のイメージングプレートスキャナー。
【請求項4】
前記メモリが青色感度指数を含んだパラメータを格納し、前記青色感度指数が、青色フィルタが前記窓の前に配置されたときに得られるアノード電流として定義される、請求項に記載のイメージングプレートスキャナー。
【請求項5】
前記電子プロセッサは、前記青色感度指数の負対数と定数とに従って前記光電子増倍管への前記供給電圧を決定するようにさらに構成される、請求項に記載のイメージングプレートスキャナー。
【請求項6】
前記メモリは、前記光電子増倍管のシリアル番号を格納する、請求項に記載のイメージングプレートスキャナー。
【請求項7】
前記メモリが電気的消去可能でプログラム可能な読出し専用メモリを含む、請求項に記載のイメージングプレートスキャナー。
【請求項8】
窓と、アノードと、カソードと、前記アノードまたはカソードのパラメータを格納するメモリとを有する光電子増倍管の動作状態をチェックする方法であって、
前記格納されたパラメータを前記メモリから読み取ることと、
前記格納されたパラメータに従って前記光電子増倍管の供給電圧値を決定することと、
前記アノードおよび前記カソードが光源の光出力フィールド内にあるように、前記アノードおよび前記カソードに対して前記光源を配置することと、
前記決定された供給電圧値に従って前記光電子増倍管への供給電圧を生成することと、
前記光源を動作させて、前記アノードおよび前記カソードに向けた前記光源からの光出力の強度を変えることによりテスト画像を生成することと、
前記光源からの光が前記アノードまたは前記カソードに照射された結果として発生する前記アノードまたは前記カソードの出力電流を決定することと、
前記出力電流が予想される電流範囲から外れるとエラーメッセージを生成することと、
を含む、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、更に、前記格納されたパラメータに従って前記光源の光度値を決定することを含み、前記光源を動作させて前記テスト画像を生成することが、前記決定された光度値で前記光源を動作させることを含む、方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法であって、更に、
前記出力電流の前記予想される電流範囲からの逸脱に基づいて前記供給電圧値を調整することにより、前記エラーメッセージに応じて前記光電子増倍管の新たな供給電圧値を決定することと、
前記新たな供給電圧値を前記光電子増倍管のメモリに保存することと、
を含む、方法。
【請求項11】
請求項1に記載のイメージングプレートスキャナーにおいて、前記電子プロセッサが更に、前記格納されたパラメータに従って前記光源の光度値を決定するように構成され、前記電子プロセッサが、前記決定された光度値で前記光源を動作させることにより前記テスト画像を生成するように、前記光源を動作させるように構成される、イメージングプレートスキャナー。
【請求項12】
請求項1に記載のイメージングプレートスキャナーにおいて、前記電子プロセッサが更に、
前記出力電流の前記予想される電流範囲からの逸脱に基づいて前記供給電圧値を調整することにより、前記エラーメッセージに応じて前記光電子増倍管の新たな供給電圧値を決定し、
前記新たな供給電圧値を前記光電子増倍管のメモリに保存する
ように構成される、イメージングプレートスキャナー。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
口腔内撮像は電子画像センサを用いて達成される事が多い。電子画像センサは、X線を光子に変換するためにシンチレータを使用し、光子はセンサ、例えばCMOS画像センサに向けられる。イメージングプレートはまた、画像を取り込むために使用され得る。イメージングプレートは、X線エネルギーを貯蔵し、例えばレーザー光によって照射されると発光する蛍光体層を含む。イメージングプレートによって放出された光は、口腔内画像を生成するためにスキャナーによって取り込まれ処理される。
【0002】
スキャナーはイメージングプレートシステムの一部である。そのようなシステムは一般に、望ましいワークフローを有する高品質の口腔内画像を提供する。他の構成要素のうち、イメージングプレートシステム内のスキャナーは、一般に、光電子増倍管、集光器、および光源(例えば、レーザーまたはレーザーとミラーのアセンブリであり得る)を含む。
【0003】
添付の図面は、以下の詳細な説明と共に、別々の図を通して同一または機能的に類似の要素を指すが、明細書に組み込まれてその一部を形成し、特許請求の範囲に記載の発明を含む概念の実施形態をさらに例示するのに役立つ。これらの実施形態の様々な原理および利点を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1図1は、一実施形態による放射イメージングプレートを走査して画像を形成するためのシステムを示す。
図2図2は、一実施形態による光電子増倍管を示す。
図3A図3Aは、一実施形態によるイメージングプレートスキャナーを示す。
図3B図3Bは、一実施形態によるイメージングプレートスキャナーの内部のブロック図を示す。
図4図4は、一実施形態による光電子増倍管をイメージングプレートスキャナーに組み込む方法を示す。
図5図5は、一実施形態による、窓、アノード、カソード、およびアノードまたはカソードのパラメータを格納するメモリを有する光電子増倍管の動作状態をチェックする方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
装置および方法の構成要素が説明されており、必要に応じて図面中の慣習的な符号により、本発明の実施形態の理解に関係のある特定の詳細のみを示すことで、当業者が容易に理解して本明細書中の説明の利益を得るであろう詳細な開示が不明瞭にならないようにする
【0006】
多くの場合、イメージングシステムまたはイメージングプレートシステムの一つまたは複数の構成要素を較正することが必要である。較正は、システムまたは構成要素の測定精度または動作精度を決定するプロセスである。多くの場合、較正には外部較正装置または較正器が必要である。例えば、口腔内イメージングプレートスキャナーまたはリーダー製造ラインでは、光電子増倍管は較正機器を用いて較正される。
【0007】
較正プロセスは時間がかかり、較正機器は製造コストを増大させる。したがって、較正プロセスや較正機器を排除または削減することは有益である。理想的なシナリオでは、製造施設を出た後、構成要素が較正なしで装置内で機能する準備ができている一種の「プラグアンドプレイ」システムと見なすことができる。したがって、実施形態の一つの目的は、較正プロセスおよび較正機器の必要性を減らすための技術を提供することである。
【0008】
説明を容易にするために、本明細書に提示される例示的なシステムのいくつかまたはすべては、その構成要素部分のそれぞれの単一の例を用いて例示される。いくつかの例は、システムのすべての構成要素を説明または例示していない可能性がある。他の例示的な実施形態は、例示された構成要素のそれぞれのより多いまたはより少ない構成要素を含むことができ、いくつかの構成要素を組み合わせることができ、または追加または代替の構成要素を含むことができる。
【0009】
図1は、一実施形態による放射イメージングプレートを走査して画像を形成するためのシステム100を示す。実際には、システム100はスキャナー(後述)内に含まれる。図示の例では、システム100は、イメージングプレート105と、光源110と、集光ガイド115と、光電子増倍管(「PMT」)120と、アナログ−デジタル(「A/D」)変換器125とを含む。
【0010】
イメージングプレート105は、画像を作成するために使用される装置であり、蛍光体層が可視光で照射されると、X線エネルギーを格納して光を放射することができる蛍光体層を有する。X線源(例えば、支持アームの端部に取り付けられている)は、患者の口の内側に配置されるイメージングプレート105と整列している。作動すると、X線源はX線ビームを発生する。患者の解剖学的組織を通過する放射線は、イメージングプレート105の蛍光体層上に患者の歯のレントゲン写真を作成する。
【0011】
蛍光体層に格納されたレントゲン写真または画像を得るために、イメージングプレート105は、走査プロセスにおいて光を照射される。一例では、イメージングプレート105は、光源110によって照射されながら直線方向130に移動する。別の例では、イメージングプレート105を静止状態に保持し、光源110からの光をイメージングプレート105に走査パターンで照射して、イメージングプレート105を照射する。例えば、光源110を、画像を生成するためにイメージングプレート105を照射するように移動または旋回させることができる。他の実施形態では、ミラーを使用して光源110からの光を方向転換してイメージングプレート105を照射することができる。
【0012】
光源110によって生成された光は、イメージングプレート105が直線方向130に移動するか走査されるときにレントゲン写真によって反射される。一実施形態では、光源110は、レントゲン写真によって反射されるビームを生成するレーザーである。他の実施形態では、光源110は青色光源またはUV光源である。
【0013】
反射光は、例えば集光ガイド115によって集光される。集光ガイド115は、集光した光をPMT120に向ける。PMT120(その構造および機能は、図2に関して以下でより詳細に説明される)は、外部光電効果(以下でより詳細に説明される)を適用して、アノードまたはカソードのいずれかから電流信号を出力する。
【0014】
PMT120は、A/D変換器125に電気的に接続される。PMT120からの出力電流信号はA/D変換器125に送られ、A/D変換器125はアナログ出力電流信号をデジタルデータ135に変換する。次に、デジタルデータ135は、イメージングプレート105の蛍光体層上にレントゲン写真のデジタル画像として出力される。
【0015】
図2は、一実施形態によるPMT120を示す。PMT120は、窓210を有するハウジング205を含む。集束電極215および電子増倍管ダイノード220がハウジング205内に配置される。PMT120はまた、アノード225と、カソード230と、メモリ235とを含む。
【0016】
一例では、ハウジング205は、非熱電子真空管であり、ガラス製である。窓210は、光源240からの光がPMT120のハウジング205に入ることを可能にする。光源240は、一実施形態では、イメージングプレート105のレントゲン写真から反射された光である。
【0017】
外部光電効果は、金属による十分な量の光子の吸収によって光が金属表面に当たるときの光電子の放出である。光源240からハウジング205の窓210に光が入ると、光がカソード230に当たり、外部光電効果が生じる。カソード230は半透明光カソードであり得る。カソード230から放出された光電子は、ハウジング205を通って電子経路245をたどる。光電子は電子経路245に沿って集束され、集束電極215によって加速される。いくつかの実施形態では、ハウジング205内に複数の集束電極215が配置されていてもよい。
【0018】
集束電極215は、光電子を電子増倍管ダイノード220に集束させるように設計される。光電子が電子増倍管ダイノード220に衝突すると、電子増倍管ダイノード220は非常に高い利得で真空管を通って入力光電子を増倍し、光電子をアノード225に向ける。
【0019】
アノード225は、増倍管ダイノード220から増倍された光電子を集める。アノード225は出力電流信号を生成し、アノード225によって収集された光電子に基づいてアノードコネクタ250に沿って出力電流信号を伝送する。一実施形態では、アノードコネクタ250は、PMT120のアノード225をA/D変換器125に接続するケーブルまたはワイヤである。いくつかの実施形態では、カソード230は出力電流を発生させることができる。
【0020】
メモリ235は、PMT120に電気的に接続することができる。メモリ235は、他の外部電気接続、例えばメモリ235にアクセスするための別個の電気システム用の入出力接続も含むことができる。メモリ235は、とりわけ、PMT120のパラメータを格納するように構成される。以下により詳細に記載されるように、有用なパラメータは、アノード青色感度指数または、アノード青色感度指数、収集効率、利得、PMTのシリアル番号、暗電流値、光感度、および基準電圧の信号レベルを計算するためのパラメータを含み得る。パラメータは、アノード225またはカソード230と関連していてもよく、アノード225またはカソード230によってまたはそれらにおいてさらに測定されてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、メモリ235は電気的消去可能でプログラム可能な読出し専用メモリ(「EEPROM」)であり、他の電子構成要素と通信するときに集積回路間(I2C)プロトコルを利用する。
【0022】
任意選択で、PMT120のアノード青色感度指数を決定するために、PMT120の窓210の前に青色フィルタを配置することができる。アノード青色感度指数は、青色フィルタがPMT120の窓210の前に配置されたときに得られるアノード電流として定義され、アノード青色感度指数は、同じタイプの光電子増倍管を比較する上で重要な要因である。アノード青色感度指数は、特定の所望の波長(一実施形態では、約400ナノメートル波長)で最適な感度を有する管の選択を可能にする。
【0023】
PMT120の収集効率は、光電子が増倍される電子増倍管ダイノード220の有効領域に光電子が着地する確率として定義される。収集効率は、カソード230と電子増倍管ダイノード220との間の電圧に依存する。カソード230と電子増倍管ダイノード220との間の電圧が約150ボルトのときに、収集効率は最大になる。
【0024】
PMT120の利得はその増幅の指標である。増幅は、一般的に、例えばイメージングプレート105からの反射光を検出するなど、低光検出用途において必要とされる。PMT120の利得は、入力カソード電流に対する出力電流の比であり、以下の式1によって計算される。
【0025】
【数1】
【0026】
式1において、Gは利得であり、「a」は収集効率(公称1)であり、nは電子増倍管ダイノード220の数であり、kは電子増倍管ダイノード220の構造および材料に依存する既知の値(ほとんどの計算で0.7から0.8の間)であり、VはPMT120への供給電圧である。単一のPMT120の場合、nおよびkは固定値であり、したがって利得は主にPMT120に供給される収集効率および供給電圧によって決定される。
【0027】
図3Aは、一実施形態によるイメージングプレートスキャナー300を示す。イメージングプレートスキャナー300はスキャナーハウジング302を含み、システム100(図3Aには示さず、図3Bでさらに説明される)はスキャナーハウジング302内に配置される。図示の例では、イメージングプレートスキャナー300はまた、開口部305と、エラーインジケータと310、準備完了インジケータ315とを含み得る。
【0028】
開口部305は、イメージングプレート105の挿入点である。画像処理中、イメージングプレート105はシステム100内に挿入されて光源110に露光される。イメージングプレート105を開口部305に挿入することにより、イメージングプレートスキャナー300の機械的構成要素(図示せず)は、上述のようにイメージングプレート105を走査することができる。いくつかの実施形態では、イメージングプレート105をイメージングプレートスキャナー300に挿入するのを補助するために、ランナーまたは他の機構を使用することができる。
【0029】
エラーインジケータ310は、発光ダイオード(「LED」)、ディスプレイスクリーン、スピーカなどであり得る。一般に、エラーインジケータ310は、システム100の動作中にエラーが発生したことを示すように構成される。
【0030】
準備完了インジケータ315は、LED、ディスプレイスクリーン、スピーカ、または他の出力構成要素とすることができる。一般に、準備完了インジケータ315は、イメージングプレートスキャナー300が走査を実行する準備ができていることを示すように構成される。
【0031】
図3Bは、一実施形態によるイメージングプレートスキャナー300の内部のブロック図を示す。図示の例では、イメージングプレートスキャナー300は、電子プロセッサ350と、メモリ235と、システム100の光源110と、電源355と、入出力インターフェース357とを含む。
【0032】
電子プロセッサ350は、例えばプラグアンドソケット接続を介して、PMT120のメモリ235に電気的に接続することができる。いくつかの実施形態において、電子プロセッサ350は、電子バス(例えば電子バス360)によってメモリ235に結合されてもよい。他の接続(有線または無線を問わず)を使用することも可能である。
【0033】
電子プロセッサ350は、メモリ235にアクセスし、メモリ235に格納されるパラメータに基づいて、PMT120に対する供給電圧値を決定するように構成される。例えば、電子プロセッサ350は、アノード青色感度指数にアクセスし、対数関係、例えば下記に示す式2を用いて必要な供給電圧を決定する。
【0034】
【数2】
【0035】
式2において、yは所与の供給電圧(後述のように高電圧値で表される)であり、xはPMT120のアノード青色感度指数である。Aは定数係数、Cは定数値である。したがって、電子プロセッサ350は、PMT120のメモリ235に格納されたアノード青色感度指数にアクセスすることによって供給電圧(高電圧値)を決定する。
【0036】
式2は、複数の光電子増倍管(例えばPMT120)を較正することによって決定される。PMTを較正するために、イメージングプレートスキャナー300の製造業者はPMTに高電圧を印加し、出力電圧または高電圧(HV)値が測定される。一例では、100〜230の範囲のHV値は、許容可能な許容範囲内に入るか、または「成功」と見なされると想定される(100のHV値は385ボルトを表し、230はPMTに供給される885ボルトを表す)。PMT120の製造業者は、PMT120のHV値およびPMT120の他のパラメータをPMT120(例えば、PMT120のデータシートの較正済みHV値を含む)の購入者(購入者はイメージングプレートスキャナー300の製造業者などの事業体である)に提供する。ユーザは、提供されたHV値が正しいかどうか、および複数の光電子増倍管のHV値に変動があるかどうかを判断するために複数の光電子増倍管を再較正する。
【0037】
複数の光電子増倍管のそれぞれは、異なるアノード青色感度指数を有することができる。600μGyのX線量レベルで供給電圧値を変動させることによって、わずかに異なる画像が生成される。生成された各画像について、一例では、信号レベルは、信号レベルが16,383(HV上限)よりも小さいHV領域を決定するために取得される。上限は、イメージングプレートスキャナー300が動作することができる最大X線量レベルを定義し、画像が最大X線線量レベルで、飽和しない(例えば、画像をぼかすことによって画像品質を失うこと、明るすぎることなど)ことを保証にする。
【0038】
100μGyのX線量レベルで供給電圧値を変動させ、信号対雑音比(「SNR」)を計算することによって、SNRが30より大きいHV領域が一例では決定される(HV下限)。下限は、イメージングプレートスキャナー300が動作することができる最低限のX線量レベルを規定し、最低限のX線量レベルで画像が依然として画質を維持する(例えば、ぼやけたり暗すぎたりしない)ことを保証する。
【0039】
HV上限およびHV下限は、異なる光電子増倍管にたいして変動し得る。およびHV上限およびHV下限を決定するために使用される線量レベル(例えば、600μGyのX線量および100μGyのX線量)は、PMT120、イメージングプレート105、イメージングプレートスキャナー300、および他の要因に基づいて変動し得る。以上のことを理解されたい。上記の値は、HV上限とHV下限によって定義されるHV動作範囲がどのように決定されるかを説明するための単なる例として意味される。
【0040】
HV上限およびHV下限は、複数の光電子増倍管のそれぞれに供給電圧の動作範囲を与える。次いで、相関式は、複数の光電子増倍管のそれぞれのアノード青色感度指数をとり(また、HV値と同様に、製造業者によって与えられ、データシートまたはメモリ215内の複数の光電子増倍管のそれぞれに提供されたパラメータから計算される)、そして、その値を複数の光電子増倍管のそれぞれの計算されたHV値と相関させることによって決定される。式2は、アノード青色感度指数と複数の光電子増倍管のそれぞれのHV値との相関関係から生じる。式2に示されるように、光電子増倍管のアノード青色感度指数が高いほど、必要な供給電圧は低くなる。いくつかの実施形態では、HV値は一度計算され、電子プロセッサ350によるアクセスのためにメモリ235に格納される。他の実施形態では、PMT120のHV値は、PMT120が電子プロセッサ350に電気的に接続されるたびに計算される。
【0041】
電子プロセッサ350はまた、光をイメージングプレート105の蛍光体層からPMT120内に反射させるために、システム100の光源110を作動させ、アノード225の出力電流および/またはカソード230の電流を決定するように構成される。電子プロセッサ350は、出力電流が予想範囲から外れるとエラーメッセージまたはエラー表示を生成するように構成される。予想範囲からの出力電流のずれは、イメージングプレート105のエラーまたは異常に関連したスキャン(例えば、イメージングプレート105上に存在する不首尾に捕捉されたX線写真、または走査を実行する際のエラー、例えば、光源110の閉塞)またはイメージングプレートスキャナー300の構成要素を示す。電子プロセッサ350は、エラーインジケータ310にさらに電気的に接続することができる。エラーの存在を判断すると、電子プロセッサ350はエラーインジケータ310に信号を送信し、エラーインジケータ310はイメージングプレートスキャナー300のユーザによって知覚可能な対応するエラーメッセージまたはエラー表示を出力する。
【0042】
電子プロセッサ350は電源355に電気的に接続され、決定された供給電圧値を電源355に送信する。電源355は、イメージングプレートスキャナー300に電力を供給し、また電子プロセッサ350によって決定された供給電圧値に基づいてPMT120に供給電圧を供給する。いくつかの実施形態において、電源355は電池である。他の実施形態では、電源355は、壁コンセントまたは他のグリッド電力源に接続されるように設計される。
【0043】
入出力インターフェース357は、イメージングプレートスキャナー300がイメージングプレートスキャナー300の外部のシステムと通信することを可能にする。一実施形態では、入出力インターフェース357は、イメージングプレートスキャナー300を外部システム、例えばコンピュータシステムに直接接続するためのハードウェアを含む。他の実施形態では、入出力インターフェース357は、外部システムがイメージングプレートスキャナー300と通信できるように構成された無線トランシーバである。
【0044】
入出力インターフェース357はさらに、ユーザがイメージングプレートスキャナー300と対話することを可能にするように構成され得る。例えば、入出力インターフェース357は、ユーザがイメージングプレートスキャナー300と対話することを可能にするために、ボタン、ディスプレイスクリーン、タッチスクリーン、または他の何らかのデバイスを含み得る。例えば、ユーザは、入出力インターフェース357を使用して、パラメータにアクセスし、結果を参照し、またはイメージングプレートスキャナー300の動作パラメータを変更することができる可能性がある。
【0045】
図4は、一実施形態による、PMT120をイメージングプレートスキャナー300に組み込む方法400を示す。方法400は、組立工程を開始することを含む(ブロック405)。組立工程中、イメージングプレートスキャナー300の電子プロセッサ350はイメージングプレートスキャナー300の構成要素を較正する。
【0046】
方法400は、電子プロセッサ350を用いて、PMT120のメモリ235内に格納されたパラメータのうちの少なくとも一つを読み取ることを含む(ブロック410)。例えば、電子プロセッサ350は、メモリ235から格納されるアノード青色感度指数を読む。電子プロセッサ350は、いくつかの実施形態では、メモリ235に格納される複数のパラメータを読む。
【0047】
方法400は、電子プロセッサ350を用いて、メモリ235から読み出されたパラメータに基づいてPMT120の供給電圧値を決定することを含む(ブロック415)。一実施形態では、電子プロセッサ350は、ブロック410でメモリ235から、格納されたパラメータ、例えば青色感度指数を読み出し、次に供給電圧値を決定するために(上述したように)式2を使用する。別の実施形態では、電子プロセッサ350は、暗電流、基準電圧における信号レベル、またはメモリ235に格納される他のパラメータに基づいて供給電圧値を決定する。
【0048】
方法400は、電子プロセッサ350を用いて、イメージングプレートスキャナー300の第一の構成要素に対する少なくとも一つの動作パラメータを決定することを含む(ブロック420)。例えば、電子プロセッサ350は、光源110の光度値、イメージングプレート105がイメージングプレートスキャナー300を移動する速度、電子増倍管ダイノード220の利得などを決定することができる。いくつかの実施形態では、電子プロセッサ350は、格納されたパラメータを使用して第一の構成要素の動作パラメータを決定することができる。他の実施形態では、ユーザは、入出力インターフェース357を使用して、パラメータ、パラメータの修正、またはパラメータの確認を入力することができる。
【0049】
方法400は、電子プロセッサ350を用いて、走査パラメータを含むメッセージを生成することを含む(ブロック425)。電子プロセッサ350は、メモリ235からの(イメージングプレート105の速度、アノード青色感度指数、供給電圧などを含むことができる)走査パラメータにアクセスし、次いでメッセージを生成するように構成することができる。いくつかの実施形態では、メッセージは、走査パラメータに関する数値および定量的情報のみを含む。他の実施形態では、メッセージは電子プロセッサ350によって生成されたテキストを含む。テキストは、走査パラメータの識別子だけでもよいし、走査パラメータを説明する完全なステートメントでもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、電子プロセッサ350は、メッセージをディスプレイスクリーンに出力してユーザに表示することができる。他の実施形態では、(入出力インターフェース357を使用して)電子プロセッサ350は、イメージングプレートスキャナー300に接続されたコンピュータシステムにメッセージを送信することができる。
【0051】
方法400は、電子プロセッサ350を使用して、視覚的に認識可能な準備完了インジケータを出力することを含む(ブロック430)。一実施形態では、準備完了インジケータ315はLEDである。電子プロセッサ350は、準備完了インジケータ315に信号を出力して点灯させる。別の実施形態では、電子プロセッサ350は、ブロック425で生成されたメッセージを視覚的に認識可能な準備完了インジケータとしてディスプレイスクリーンに出力する。いくつかの実施形態では、第一の構成要素の較正が失敗した場合、電子プロセッサ350はエラーインジケータ310をオンにするように構成され得る。
【0052】
図5は、一実施形態によるPMT120の動作状態を確認する方法500を示す。方法500は、PMT120がイメージングプレートスキャナー300内に収容される間に実行することができる。他の実施形態では、方法500を実行するためにPMT120をイメージングプレートスキャナー300から取り外すことができる。電子プロセッサ350は、まずPMT120への供給電圧を生成する。例えば、電子プロセッサ350は、PMT120をテストするために一定の供給電圧を生成することができる。他の実施形態では、電子プロセッサ350は、様々な電圧レベルでPMT120をテストするために一組の一定の供給電圧を生成する。
【0053】
いくつかの実施形態において、イメージングプレート105からの光源110の反射は、テスト光源として使用される。他の実施形態では、異なる光源が使用される。いくつかの実施形態では、テスト光源は電子プロセッサ350からの信号に応答して位置決めされる。テスト光源は手動で位置決めすることもできる。
【0054】
方法500は、テスト光源を作動させることを含む(ブロック510)。テスト光源の起動は、動作中のイメージングプレートスキャナー300をシミュレートする。テスト光源は、電子プロセッサ350からの信号に応答して自動的にまたは手動で作動させることができる。
【0055】
方法500は、電子プロセッサ350を用いて、光照射の結果として発生した出力電流を決定することを含む(ブロック515)。上述したように、PMT120は、光を取り込み、取り込んだ光に基づいて電流を出力する。例えば、取り込まれる光の収束が高いほど、出力電流の振幅が大きくなる可能性がある。電子プロセッサ350は、アノード225からの電流出力を検出するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、電子プロセッサ350はまた、出力電流中のノイズのレベルを決定し、出力電流を決定するときにノイズのレベルを考慮に入れる。
【0056】
いくつかの実施形態では、PMT120はテスト画像から反射された光を取り込む。テスト画像は、テスト光源からの基準光の強度を変えることによって生成することができる。これは、PMT120からのパラメータの読み取り中に行われてもよい。テスト光源の強度(および、故に生成されたテスト画像の強度)は、所望の輝度レベル(例えば、イメージングプレートスキャナー300が正しく機能していることを示す輝度レベル)を生成する。テスト画像は、輝度レベルで光を放射し、それは次にブロック515に記載されるように出力電流を生成するために使用されてもよい。
【0057】
方法500は、電子プロセッサ350を用いて、出力電流が予想される電流範囲から外れた場合にエラーメッセージを生成することを含む(ブロック520)。出力電流が予想される電流範囲から外れた場合、PMT120は正しく動作していない(および、故に、PMT120によって受光される光に基づく現在の画像を出力しない)。いくつかの実施形態において、電子プロセッサ350によって生成されたエラーメッセージは、出力電流の実際の値、予想される電流範囲、および出力電流が予想される電流範囲からどれだけ逸脱したかを含む。他の例では、エラーメッセージは定量値のみを含む。エラーメッセージには、エラーを説明するテキストを含んでもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、電子プロセッサ350はさらに、イメージングプレートスキャナー300のエラーインジケータ310にエラーメッセージを出力するように構成される。一実施形態では、エラーインジケータ310は、イメージングプレートスキャナー300のユーザにエラーメッセージを表示するディスプレイスクリーンである。別の実施形態では、エラーインジケータ310はLEDであり、生成されるエラーメッセージに応答して、電子プロセッサ350は、エラーが発生したことをユーザに通知するためにエラーインジケータ310をオンにする信号を送信する。
【0059】
他の実施形態では、エラーが発生した場合、電子プロセッサ350は、PMT120用の新しい供給電圧を決定するように構成することができる。電子プロセッサ350は、出力電流が予想される電流範囲からどれだけ逸脱したかを判定し、供給電圧を調整し、PMT120の新しいHV値をメモリ235に保存するように構成される。
【0060】
いくつかの実施形態において、方法500は、イメージングプレートスキャナー300が正しく動作していることを決定するためにイメージングプレートスキャナー300が製造されるときに実行される。他の実施形態では、方法500は、製造後であるがイメージングプレートスキャナー300を販売のために出荷する前に品質保証ステップにおいて実行される。方法500は、イメージングプレートスキャナー300のHV値を確認するために使用され得る。
【0061】
前述の明細書において、特定の実施形態が説明された。しかしながら、当業者は、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更がなされ得ることを理解するであろう。したがって、明細書および図面は限定的な意味ではなく例示的な意味で見なされるべきであり、そのような修正はすべて本教示の範囲内に含まれることが意図される。
【0062】
利益、利点、問題に対する解決策、および何らかの利益、利点または解決策を生じさせる、またはよりはっきりさせる可能性がある要素は、いずれかのまたはすべての特許請求の範囲の重要な、必須の、または必須の特徴または要素として解釈されるべきではない。本発明は、本願の係属中に行われたいかなる修正および発行された特許請求の範囲のすべての均等物を含む添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0063】
さらに、本明細書では、第一および第二、上部および下部などの関係用語は、一つのエンティティまたはアクションを、そのようなエンティティ間のまたはアクション間のそのような関係または順序を必ずしも要求または示唆することなく、別のエンティティまたはアクションと区別するためにのみ用いられる。用語「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「含む(contains)」、「含む(containing)」またはそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を包含することを意図している。要素のリストを含み(comprises)、有し(has)、含み(includes)、および含む(contains)、プロセス、方法、物品、または装置は、それらの要素だけを含むのではなく、そのようなプロセス、方法、物品、または装置に明示的に挙げられないまたは固有の他の要素を含み得る。「comprises…a」、「has…a」、「includes…a」、または「contains…a」によって進められる要素は、さらなる制約なしに、要素を含む(comprises)、有する(has)、含む(includes)、および含む(contains)プロセス、方法、物品または装置におけるさらなる同一の要素の存在を排除しない。用語「a」および「an」は、本明細書で他に明示的に述べられていない限り、一つまたは複数として定義される。用語「実質的に」、「本質的に」、「およそ」、「約」、またはそれらの任意の他のバージョンは、当業者によって理解されるものに近いと定義され、一つの非限定的な実施形態において、その用語は10%以内、別の実施形態では5%以内、別の実施形態では1%以内、別の実施形態では0.5%以内であると定義される。本明細書で使用される「結合(coupled)」という用語は、必ずしも直接ではなく、必ずしも機械的にではないが、接続されると定義される。特定の方法で「構成」されるデバイスまたは構造は、少なくともそのように構成されるが、リストされていない方法で構成することもできる。
【0064】
いくつかの実施形態は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、カスタマイズされたプロセッサ、およびフィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)などの一つまたは複数の汎用または専用の電子プロセッサ(または「処理装置」)と、特定の非プロセッサ回路と共に、本明細書に記載の方法および/または装置の機能のいくつか、ほとんど、またはすべてを実施するように一つまたは複数の電子プロセッサを制御する(ソフトウェアおよびファームウェアの両方を含む)特有の格納されたプログラム命令をと含んでもよい。あるいは、一部または全部の機能は、プログラム命令を格納していない状態機械によって、あるいは、各機能または特定の機能のいくつかの組み合わせがカスタムロジックとして実装されている一つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)によって、実装され得る。もちろん、二つの方法を組み合わせて使用することもできる。
【0065】
さらに、一実施形態は、本明細書に記載され請求される方法を実行するために(例えば、電子プロセッサを含む)コンピュータをプログラミングするためのコンピュータ可読コードを格納したコンピュータ可読記憶媒体として実装され得る。そのようなコンピュータ可読記憶媒体の例は、ハードディスクと、CD−ROMと、光記憶装置と、磁気記憶装置と、ROM(読み出し専用メモリ)と、PROM(プログラム可能な読み出し専用メモリ)と、EPROM(消去可能でプログラム可能なリードオンリーメモリ)と、EEPROM(電気的消去可能でプログラム可能なリードオンリーメモリ)と、フラッシュメモリとを含むが、これらに限定されない。さらに、当業者は、本明細書に開示された概念および原理によって導かれる場合、可能性のある大きな努力および例えば利用可能な時間、現在の技術、および経済的な考慮事項によって動機付けられる多くの設計選択にもかかわらず、最小限の実験でこのようなソフトウェア命令およびプログラムおよびICを提供する。
【0066】
さらに、前述の発明を実施するための形態では、開示を簡素化する目的で様々な実施形態において様々な特徴がまとめられていることが理解されよう。この開示方法は、請求された実施形態が各請求項に明示的に記載されるよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、添付の特許請求の範囲が反映するように、発明の主題は単一の開示された実施形態の全ての特徴より少ない特徴にある。したがって、添付の特許請求の範囲は、詳細な説明に組み込まれ、各特許請求の範囲は、別々に特許請求される主題として自立している。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5