(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2サブセットが前記表示抑制状態中において有効でないことを前記指標により示すことは、前記第2サブセットを前記第1サブセットとは異なる色で提示することを含む、
請求項1または2に記載の方法。
行われる予定の前記第2アクションは、前記表示抑制状態中における受信された前記入力が前記一時停止ボタンの位置に対応すると判定するときに前記メディア再生デバイスによって提示されているメディアコンテンツアイテムの提示を一時停止する工程を含む、
請求項6に記載の方法。
前記第2サブセットが前記表示抑制状態中において有効でないことを前記指標により示すことは、前記第2サブセットを前記第1サブセットとは異なる色で提示することを含む、
請求項11または12に記載のシステム。
前記第2サブセットが前記表示抑制状態中において有効でないことを示す前記指標は、前記第2サブセットが前記表示抑制状態中において有効でないことを示す説明を伴うユーザインターフェースオーバーレイを含む、
請求項11〜14のいずれか1項に記載のシステム。
行われる予定の前記第2アクションは、前記表示抑制状態中における受信された前記入力が前記一時停止ボタンの位置に対応すると判定するときに前記メディア再生デバイスによって提示されているメディアコンテンツアイテムの提示を一時停止する工程を含む、
請求項16に記載のシステム。
前記第2サブセットが前記表示抑制状態中において有効でないことを前記指標により示すことは、前記第2サブセットを前記第1サブセットとは異なる色で提示することを含む、
請求項21または22に記載のプログラム。
前記第2サブセットが前記表示抑制状態中において有効でないことを示す前記指標は、前記第2サブセットが前記表示抑制状態中において有効でないことを示す説明を伴うユーザインターフェースオーバーレイを含む、
請求項21〜24のいずれか1項に記載のプログラム。
行われる予定の前記第2アクションは、前記表示抑制状態中における受信された前記入力が前記一時停止ボタンの位置に対応すると判定するときに前記メディア再生デバイスによって提示されているメディアコンテンツアイテムの提示を一時停止する工程を含む、
請求項26に記載のプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
開示される主題の様々な目的、特徴、および効果は、開示される主題に関する以下の詳細な説明を参照することで、以下の図面と関連して考慮されるときに、より十分に理解され得る。以下の図面においては、同一の参照符号は同一の要素を指す。
【0011】
様々な実施形態に従って、表示抑制状態にあるモバイルデバイスのタッチスクリーンを用いてリモートデバイスを制御するためのメカニズムが提供される。
一般的に言って、これらのメカニズムは、モバイルデバイスのタッチスクリーンからの入力を受け取り、受信した入力をもとにリモートデバイスを制御するための命令を生成するリモート制御アプリケーションを提供し得る。これらのメカニズムは、任意の適切なリモートデバイス(テレビ、スマートテレビ、ゲーム機、セットトップボックス、デジタルメディア受信機、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータなど)を制御するために用いられる。
【0012】
いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションは、そのリモート制御アプリケーションを実行中のモバイルデバイスを用いてリモートデバイスが制御されるときに、起動される。以下に説明されるように、たとえば、
図1に関連して、リモート制御アプリケーションは、任意の適切な技術を用いて適時に起動される。たとえば、リモート制御アプリケーションは、リモート制御アプリケーションを起動させるためのタッチスクリーン上でユーザ入力を受信することに応じて、起動される。
【0013】
いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションの起動後、そのリモート制御アプリケーションはユーザに対して、制御するリモートデバイスを選択するための機会を提供し得る。制御されるために選択されるリモートデバイスは、ユーザによって選択されるか、自動的に選択される。さらに、リモート制御アプリケーションを実行中のモバイルデバイスは、リモートデバイスとモバイルデバイスとの間の双方向通信を用いて(たとえば、有線および/または無線ネットワークを介して)制御対象のリモートデバイスとペアリングされるか、制御対象のリモートデバイスを選択し、単方向通信を用いて(たとえば、赤外線信号を用いて)その制御対象のリモートデバイスに命令を送ることで、その制御対象のリモートデバイスとペアリングされる。
【0014】
いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイスのタッチスクリーン上にリモート制御インターフェースを提示することができる。たとえば、モバイルデバイスがリモート制御アプリケーションを、タッチスクリーンのディスプレイを用いて提示されているフォアグラウンドアプリケーションとして実行している場合、そのリモート制御アプリケーションはユーザに対して、そのリモートデバイスを制御する命令を生成するための様々なユーザインターフェース要素を含むリモート制御インターフェースを提示することができる。以下に説明されるように、ユーザインターフェース要素は、リモートデバイスの様々な機能(たとえば、提示されているメディアコンテンツの再生または一時停止)、または他の任意の適切な機能に対応し得る。さらに、ユーザインターフェース要素のうちの1以上に対応するタッチスクリーンのタッチインターフェースによって受信される入力(たとえば、再生/一時停止ボタンへのタッチ)によって、リモート制御アプリケーションは、リモートデバイスに命令を送り、ユーザインターフェース要素に対応するアクション(たとえば、リモートデバイスによって提示されているメディアコンテンツの再生または一時停止)を行う。
【0015】
いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションを実行中のモバイルデバイスがロックスクリーンを表示するなど、あるアプリケーションへのアクセスを抑制する場合、リモート制御インターフェースがそのロックスクリーンの状態でユーザに対して提示され、リモート制御のタッチインターフェースはそのリモート制御インターフェースに対応する入力を受け取ることができる。これに加えて、またはこれに代えて、リモート制御インターフェースを、通常はモバイルデバイスによってロックスクリーンの状態でユーザに対して提示される任意のまたは全てのユーザインターフェースアイテムの代わりに、ロックスクリーンの状態でユーザに対して提示することができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションを実行中のモバイルデバイスが表示抑制状態(たとえば、ディスプレイがオフにされる状態、ディスプレイがバックライトなしで作動される状態、ディスプレイのリフレッシュレートが低周波である状態)にある場合、リモート制御インターフェースがモバイルデバイスのタッチスクリーンを用いて提供および/または提示される。そうしたリモート制御インターフェースによって、タッチスクリーンのディスプレイ上にリモート制御インターフェースが提示されるかどうかにかかわらず、タッチスクリーンのタッチインターフェースは入力を受け取る。これによってユーザは、たとえモバイルデバイスが、低電力状態や、モバイルデバイスの通常作動状態に対して表示が抑制されているような他の状態で作動していても、リモートデバイスを制御するためのリモート制御アプリケーションのリモート制御インターフェースに入力を提供することができる。いくつかの実施形態では、表示抑制状態で提供されるリモート制御インターフェースは、タッチスクリーンのディスプレイを用いてリモート制御インターフェースがユーザに対して提示されるときに提供されるリモート制御インターフェースよりも少ない機能しか有しない、抑制されたリモート制御インターフェースであり得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイスが表示抑制状態にあるときに制御され得るリモートデバイスの機能に対応するユーザインターフェース要素は、ユーザに対して提示されるとき、モバイルデバイスが表示抑制状態にあるときに制御され得ないリモートデバイスの機能に対応するユーザインターフェース要素から区別される。表示抑制状態で使用され得るユーザインターフェース要素は、任意の適切な技術を用いることで、表示抑制状態で使用され得ないユーザインターフェース要素から区別される。たとえば、リモート制御アプリケーションの起動時に、表示抑制状態で使用され得るユーザインターフェース要素はユーザに対してハイライトされる。より具体的な例では、どのユーザインターフェース要素が表示抑制状態で使用され得るかについての説明(チュートリアルなど)が、ユーザに対して提示される。別の例として、表示抑制状態で使用され得ないユーザインターフェース要素がグレーアウトされる。
【0018】
図1を参照すると、表示抑制状態にあるモバイルデバイスのタッチスクリーンを用いてリモートデバイスを制御するためのプロセスの一例100が、開示される主題のいくつかの実施形態に従って提供される。102では、リモート制御アプリケーションはタッチスクリーンを有するモバイルデバイス(たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、PDA)上で起動される。リモート制御アプリケーションは、任意の適切な技術を用いて起動される。たとえば、いくつかの実施形態においては、ユーザは、リモート制御アプリケーションを起動させるための、リモート制御アプリケーションに対応するアイコンを選択することができる。別の例として、リモート制御アプリケーションは、ペアリングされたリモートデバイス(たとえば、以下に説明されるように104に従って過去にモバイルデバイスとペアリングされたリモートデバイス)の存在を検知することに応じて、起動することができる。また別の例として、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイス上で実行中の別のアプリケーションによって行われるアクションに応じて、起動することができる。より具体的には、リモート制御アプリケーションは、たとえば、リモートデバイス上でメディアコンテンツを再生するためのリモートデバイスとコンテンツを共有しているモバイルデバイス上のメディア再生アプリケーションに応じて、起動することができる。さらに別の例として、リモート制御アプリケーションはモバイルデバイスの別のアプリケーション(別の複数のアプリケーション)に、リモート制御アプリケーションがその別のアプリケーションを起動することまたはその別のアプリケーション内で特定のアクションを行うことに応じて起動することができるように、組み込まれる。より具体的な例では、リモート制御アプリケーションは、テレビ上のメディアコンテンツの提示を制御するためのテレビ(または他のメディア提示デバイス)にモバイルデバイスを接続するアプリケーションに組み込まれる。
【0019】
104では、リモート制御アプリケーションによって、モバイルデバイスは1以上の制御対象のリモートデバイスとペアリングする。リモート制御アプリケーションは任意の適切なリモートデバイス(たとえば、スマートテレビ、デジタルメディア受信機、ゲーム機、セットトップボックス、テレビ、オーディオビデオ受信機、メディアセンターパーソナルコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、および/または他の任意の適切なリモートデバイス)を制御するよう構成され得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションを実行中のモバイルデバイスと、制御対象のリモートデバイスとは、双方向通信を確立させるためのネットワークを介して互いに通信することができる。たとえば、モバイルデバイスとリモートデバイスとの両方が同一のローカルエリアネットワーク(たとえば、有線ローカルエリアネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク、そうしたネットワークの組み合わせ)に接続されると、モバイルデバイスとリモートデバイスとはそのローカルエリアネットワークを介して互いに通信することができる。別の例として、モバイルデバイスとリモートデバイスとの両方が同一の非ローカルエリアネットワーク(たとえば、インターネット)に接続されると、モバイルデバイスとリモートデバイスとはその非ローカルエリアネットワークを介して互いに通信することができる。そうした例では、ユーザはモバイルデバイスおよび/またはリモートデバイスによって、ユーザインターフェースに入力するためのコードを提示される。これは、非ローカルネットワークを介して通信を確立しようと試みるデバイスを特定するために用いられる。また別の例として、モバイルデバイスは、たとえば無線通信規格であるIEEE802.11系のうちの1つを用いて、そのモバイルデバイスと同一のエリア内で発見されるリモートデバイスに直接的に接続するための無線アドホックネットワークを構築することができる。さらに別の例として、モバイルデバイスは、BLUETOOTH(登録商標)やWIRELESS USBといった近距離無線通信規格を用いて、リモートデバイスと直接的に通信することができる。さらにまた別の例として、リモート制御アプリケーションを実行中のモバイルデバイスと、対応するアプリケーション、特定のオペレーティングシステム、または他の任意の互換性のあるソフトウェアを実行中のリモートデバイスとの間で、通信を確立させることができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイスと、制御対象のリモートデバイスとの間で通信が確立されたとき、それらの二つのデバイスは「ペアリングされる」と称されるが、本明細書では「双方向ペアリング」と称されることもある。いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションを実行中のモバイルデバイスと、制御対象のリモートデバイスとがペアリングされるとき、リモートデバイスのための特定情報は、将来的にリモートデバイスとのペアリングを可能とするためのモバイルデバイスのメモリに保存される。これによって、リモート制御アプリケーションを実行中のモバイルデバイスは、将来段階で制御対象のリモートデバイスと自動的に接続することが可能になる。
【0022】
いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションを実行中のモバイルデバイスは制御対象のリモートデバイスに命令を送信するよう構成され、その場合、制御対象のリモートデバイスはモバイルデバイスと通信するよう構成されない。モバイルデバイスは、制御信号を受け取るがモバイルデバイスとは通信することができないデバイスを制御するよう構成され、本明細書では「リモートデバイスとの単方向ペアリング」と称されることがある。たとえば、リモートデバイスはリモート制御コマンドを含む赤外線信号を受け取る赤外線受信機で構成されるテレビであってよく、モバイルデバイスはリモート制御コマンドを含む赤外線信号を送信するための赤外線送信機で構成され得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、制御対象のデバイス(たとえば、単方向ペアリングを確立するデバイス)は任意の適切な技術を用いて選択され、リモート制御インターフェースは任意の適切な技術を用いてそのデバイスを制御するためのコードライブラリを用いてプログラムされる。たとえば、いくつかの実施形態では、デバイスのリストからリモートデバイスを選択することによって、デバイスのタイプのリストからデバイスのタイプ(たとえば、テレビ、セットトップボックス)を選択することによって、制御信号(たとえば、電力制御、チャンネル制御)を様々なデバイスに連続的に出力し、いつリモートデバイスがそうした制御に応答するかの指標をユーザから受信し、そのユーザ指標に応じて制御方式を設定することによって、他の適切な技術によって、または、そうした技術の組み合わせによって、制御対象のデバイスは選択される。より具体的な例では、制御対象のデバイスはデバイスのリストから選択され、そのデバイスを制御するためのコマンドに対応するコードライブラリは任意の適切なソース(たとえば、メモリ、デバイスに従ってコードライブラリを保存するリモートサーバ)から取り出しおよび/またはロードされる。
【0024】
いくつかの実施形態では、任意の適切なハードウェア、たとえば、モバイルデバイスに結合された送信機(たとえば、赤外線送信機)、モバイルデバイスに統合された送信機、モバイルデバイスとの双方向ペアリングが可能でないリモートデバイスに信号を送信するための送信機を有するモバイルデバイスとの双方向通信(たとえば、双方向ペアリング)が可能である第2のリモートデバイス、または、他の任意の適切なハードウェアを用いて、単方向ペアリングによって制御対象のデバイスへの接続が確立される。
【0025】
いくつかの実施形態では、104におけるペアリングは、デバイスを発見および/またはペアリングするためのユーザインターフェースを含み得る。例えば、上述の通り、デバイスのリストが、制御対象のデバイスの選択のためにユーザに対して提示される。他の例として、そうしたユーザインターフェースは、制御対象のデバイスを自動的に判断するための制御を含み得る。いくつかの実施形態では、ペアリングは、任意の適切な技術を用いて自動的に行われる。たとえば、ペアリングは、モバイルデバイスが接続されるローカルエリアネットワーク上のモバイルデバイスと通信するよう構成されているリモートデバイスを検知することによって行われる。他の例として、モバイルデバイスは、ネットワーク(たとえば、ローカルエリアネットワーク、アドホックネットワーク、近距離無線通信ネットワーク)上のリモートデバイスを、そうしたリモートデバイスがそれら自身を特定するリクエストを一斉送信し、双方向通信を確立させる前にレスポンスを受信することによって、発見することができる。また他の例として、モバイルデバイスを用いてリモートデバイスのアドレス(たとえば、IPアドレス)を入れ(その逆も同様)、通信セッションを開始させることによって、モバイルデバイスと制御対象のリモートデバイスとの両方がアクセス可能であるローカルネットワーク(たとえば、LAN、アドホックネットワーク)または非ローカルネットワーク(たとえば、インターネット、ワイドエリアネットワーク)を介して、ペアリングが行われる。さらに他の例として、ペアリングは、モバイルデバイスと制御対象のリモートデバイスとの両方によってアクセス可能なローカルネットワーク(たとえば、LAN、アドホックネットワーク)または非ローカルネットワーク(たとえば、インターネット、ワイドエリアネットワーク)を介して行われることが可能であり、これは、ネットワークを介してリモートデバイスおよびモバイルデバイスをペアリングするために、両デバイスがペアリングモードである間に、リモートデバイスまたはモバイルデバイスに他方のデバイス上で入力されることの可能なコードを生成させることによる。別の例として、各デバイス上で実行中の関連アプリケーション(たとえば、オペレーティングシステム、メディア再生アプリケーション、ブラウザアプリケーション)においてユーザが同一のユーザアカウント(またはリンクされたユーザアカウント)にログインする場合、ペアリングが行われる。
【0026】
いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションが起動されるとき、または、制御対象のデバイスを構成するためのオプションの選択が受信されるときなど、適時にペアリングが行われる。さらに、たとえば、ユーザがモバイルデバイス(たとえば、タブレットコンピュータ)上で提示されているビデオをリモートデバイス(たとえば、テレビ、デジタルメディア受信機、セットトップボックス、パーソナルコンピュータ)と共有する選択をするとき、ペアリングは他のアプリケーションにおいて行われるアクションに応じて実施される。
【0027】
いくつかの実施形態では、ペアリングは過去にペアリングされたデバイスに基づいて自動的に実施され、および/または特定のアクションに応じて実施される。たとえば、過去にペアリングされたリモートデバイスがモバイルデバイスに近くにあるとモバイルデバイスが判断する場合(たとえば、信号強度、モバイルデバイスの位置、およびペアリングされたリモートデバイスの既知の位置に基づいて)、リモートデバイスがモバイルデバイスと同一のローカルエリアネットワーク上にあるとモバイルデバイスが判断する場合、モバイルデバイス上のリモート制御アプリケーションを起動するユーザに応じて、ペアリングされたデバイスとメディアを共有するユーザに応じて、または他の適切なタイミングで実施される。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスと制御対象のリモートデバイスとの間のペアリングは、たとえば、
図4Aおよび
図4Bに関連して以下に説明されるように、モバイルデバイスのロックスクリーンから実施される。
【0028】
106において、リモート制御インターフェースはユーザに対して、リモート制御アプリケーションを実行中のモバイルデバイスのディスプレイ上に提示される。リモート制御インターフェースは、任意の適切なユーザインターフェース要素(たとえば、ボタン、スライダー、スクラバー)を含んでもよく、制御対象のリモートデバイスの任意の適切な機能を制御するよう構成され得る。たとえば、リモート制御インターフェースは、提示されるメディアのタイプに基づくデフォルトユーザインターフェースを含み得る。たとえば、リモート制御インターフェースは、ローカルストレージから提示されるか、またはリモートコンテンツソースからストリーム配信される映画など、事前に記録されたメディアを再生、一時停止、音量制御、巻戻し、早送りなどするためのリモートデバイスを制御するためのユーザインターフェースを含み得る。他の例として、リモート制御インターフェースは、従来のケーブルテレビシステムにおいて配信されるコンテンツに対して、たとえば、電子プログラミングガイドを提示し、電子プログラミングガイドをナビゲートし、チャンネルを変更し、音量を制御するリモートデバイスを制御するためのユーザインターフェースを含み得る。さらに、リモート制御インターフェースは、制御対象のリモートデバイスが、音量を変更する、または複数のチャンネルに合わせるよう構成されていない場合、たとえば、音量またはチャンネル制御を含まないことによって、制御対象のリモートデバイスのタイプに基づくデフォルト制御を含み得る。他の例として、リモートデバイスが提示されているコンテンツを一時停止するよう構成されていない場合、一時停止ボタンはリモート制御インターフェースから省略され得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、リモート制御インターフェースの一部および/またはリモート制御インターフェース内でのユーザインターフェース要素の配置として提示されるユーザインターフェース要素および/または機能は、任意の適切な技術を用いて、たとえば、リモート制御インターフェースの設定画面からのユーザ設定の制御によって設定される。さらに具体的な例として、リモート制御インターフェースによってユーザは、事前に定められた一連のレイアウトから選ぶことができる。さらに具体的な別の例として、リモート制御インターフェースのセットアップは、モバイルデバイスのディスプレイのサイズに基づいてなされる(たとえば、スクリーンがより小さい場合、リモート制御インターフェースはより少ないユーザインターフェース要素、または、より小さな要素を含んでもよく、その逆も同様である)。
【0030】
図2は、開示される主題のいくつかの実施形態に従い、リモート制御アプリケーションのユーザインターフェースの一例200を示す。
図2Aに示す例では、リモート制御アプリケーションは、リモート制御アプリケーションがユーザに対し提示されるタッチスクリーン204を有するモバイルデバイス202上で実行中である。そうしたタッチスクリーン204は、リモート制御アプリケーションの様々なユーザインターフェース要素を選択するためのタッチ入力(たとえば、ユーザからの)を検知するのにも用いられる。
【0031】
図2Aの例に示されるリモート制御インターフェース200は、リモートデバイスの動作を制御するための様々なユーザインターフェース要素を含み得る。たとえば、リモート制御インターフェース200は、再生/一時停止ボタン206、音量制御208、消音ボタン210、チャンネル制御212、ガイドボタン214、ホームボタン216、およびバックボタン218を含み得る。リモート制御インターフェース200に含まれるとして示されているユーザインターフェース要素は単なる例であって、リモートデバイスの任意の適切な機能を制御するための任意の適切なユーザインターフェース要素は本明細書において説明されるメカニズムを使用するリモート制御インターフェースが含まれてもよい、と理解される。
【0032】
いくつかの実施形態では、再生/一時停止ボタン206は、ペアリングされたリモートデバイスによって提示されているコンテンツの再生/一時停止状態を制御するために用いられる。たとえば、再生/一時停止ボタン206と対応する位置において、モバイルデバイス202によってタッチスクリーン204の一部分に対するタッチが検知されるとき、リモートデバイスによって提示されているコンテンツを再生または一時停止するためのコマンドが、リモートデバイスの現在の再生/一時停止状態に依拠して、ペアリングされたリモートデバイスに送られる。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス202と、現在再生状態にあることをモバイルデバイス202に伝える、制御対象のリモートデバイスとの間で双方向通信が確立される場合、再生/一時停止ボタン206を選択することで、一時停止コマンドが発行されるが、その逆も同様である。さらに、再生/一時停止ボタン206に関連して提示されるアイコンは、たとえば、リモートデバイスが再生状態であるときは一時停止アイコン、リモートデバイスが一時停止状態であるときは再生アイコンを提示することで、リモートデバイスの状態に依拠して変化することがある。
【0033】
いくつかの実施形態では、音量制御208は、制御対象のリモートデバイスの音量レベルを制御するために用いられる。いくつかの実施形態では、音量制御208は、現在のスライダー位置に対応するタッチスクリーン208の一部分にタッチし、制御対象のデバイスによる音量出力について選択可能な値の範囲を表すバーに沿って現在のスライダー位置を移動させることによって特定の位置に調整されるスライダー制御を含み得る。他の例として、音量制御208は、モバイルデバイス202が、音量制御208に対応するタッチスクリーン204の一部分内において、スワイプジェスチャーを検知するとき音量を調整するために用いられる、スワイプ制御を含み得る。ここで、上向きスワイプ(たとえば、「−」から「+」に向かって)は音量アップに対応し、下向きスワイプ(たとえば、「+」から「−」に向かって)は音量ダウンに対応する。また他の例として、音量制御208は、そうしたボタンに対応する位置において、モバイルデバイス202によってタッチスクリーン204の一部分に対するタッチが検知されるとき、音量を制御するためのコマンドがリモートデバイスに送信されるように音量制御208内で「+」および「−」の位置に対応するボタンを含み得る。音量を制御するための他の適切な制御が、音量制御208に含まれてもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、消音ボタン210は、制御対象のリモートデバイスの音量出力を消音/消音解除するために用いられる。たとえば、消音ボタン210に対応する位置において、モバイルデバイス202によってタッチスクリーン204の一部分へのタッチが検知されるとき、ペアリングされたリモートデバイスに対し、リモートデバイスによって音声が提示されることを抑制するための、または、音声提示が現在抑制されている場合は(たとえば、過去に受信された消音コマンドに応じて)音声が提示されるためのコマンドが送られる。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス202と、現在消音解除状態にあることをモバイルデバイス202に伝える、制御対象のリモートデバイスとの間で双方向通信が確立される場合、消音ボタン206を選択することで消音コマンドが発行されるが、その逆も同様である。さらに、消音ボタン210に関連して提示されるアイコンは、たとえば、リモートデバイスが消音状態であるときは消音ボタンを赤ボタンとして提示し、リモートデバイスが消音状態でないときは消音ボタンを緑ボタンとして提示することによって、リモートデバイスの状態に依拠して変化することがある。
【0035】
いくつかの実施形態では、チャンネル制御212は、制御対象のリモートデバイスのチャンネルを制御するために用いられる。チャンネル制御212は、チャンネルを制御するための任意の適切な入力(たとえば、音量制御208に関連して説明される入力に類似した入力)を受信することができる、
いくつかの実施形態では、ガイドボタン214は、ガイドボタン214に対応する位置において、モバイルデバイス202がタッチスクリーン204の一部分へのタッチを検知することに応じて、現在提示されているコンテンツに関する情報の提示を制御するために、および/または電子プログラムガイドなどが提示されるために用いられる。
【0036】
いくつかの実施形態では、ホームボタン216は、制御対象のリモートデバイスのメニューを提示することを制御するため、リモートデバイスのホームスクリーンにリモートデバイスをナビゲートさせるため、または、リモートデバイスに他の適切な機能を行わせるために用いられる。そうした機能に対応するコマンドは、ホームボタン216に対応する位置において、モバイルデバイス202がタッチスクリーン204の一部分へのタッチを検知することに応じて、モバイルデバイス202によって送信される。
【0037】
いくつかの実施形態では、バックボタン218は、ユーザインターフェースの提示を制御する(たとえば、ユーザインターフェースの過去に提示されたレベルにナビゲートする、ユーザインターフェースを終了する)ために用いられる。これに加えて、またはこれに代えて、バックボタン218は、現在提示されているチャンネルに先だって提示されたチャンネルにナビゲートするためのリモートデバイスのチャンネルを制御するために用いられる。そうした機能に対応するコマンドは、バックボタン218に対応する位置において、モバイルデバイス202がタッチスクリーン204の一部分へのタッチを検知することに応じて、モバイルデバイス202によって送信される。
【0038】
いくつかの実施形態では、制御対象のリモートデバイスの状態(たとえば、制御対象のリモートデバイスの提示状態)に応じて、リモート制御インターフェース200はリモートデバイスを制御するための他のユーザインターフェース要素を提示するよう変更される。たとえば、リモートデバイスがビデオを提示していて、リモートデバイスの提示が一時停止状態である場合、リモート制御インターフェース200は、動画を通じてサーチするためのシークボタン、シーン選択ボタン(たとえば、次のシーン、前のシーン)、その動画の進行を示すためのおよび/またはビデオ内でナビゲートする特定の位置を選択するためのスクラバーバー、または他の任意の適切な制御を含むよう変更される。他の例として、ガイドボタン214の選択に応じてガイドが提示される場合、電子プログラムガイドがモバイルデバイス202によって提示されるか、または、制御対象のリモートデバイスによって提示されるガイドをナビゲートするための選択ボタンおよび方向ボタンが提示される。
【0039】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイス202によって生成される他の適切な信号が、制御対象のリモートデバイスを制御するために用いられる。たとえば、タッチスクリーン上での左から右のスワイプジェスチャーによって早送りコマンドがリモートデバイスに対して発行され、タッチスクリーン上での右から左のスワイプジェスチャーによって巻戻しコマンドがリモートデバイスに対して発行される。いくつかの実施形態では、そうしたフィーチャが利用可能であるのは、制御対象のリモートデバイスのコンテンツの提示が一時停止されるときのみである。他の例として、モバイルデバイス202のタッチスクリーン204上での長押しジェスチャーの検知に応じて、モバイルデバイス202は、制御対象のリモートデバイスによってユーザインターフェースを提示させてもよいし、リモートデバイスによって提示されるユーザインターフェースを制御するようリモート制御インターフェース200を変更させてもよい。さらに他の例として、タッチスクリーン204によって検知される任意の適切なジェスチャーおよび/またはマルチタッチ入力が、リモートデバイスに対して送信される任意の適切なコマンドを生成するために用いられる。
【0040】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイス202のモーションセンサ(たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計)が、モバイルデバイス202によって生成されるコマンドの基準として用いられる信号を生成してもよい。たとえば、モバイルデバイス202が、制御対象のリモートデバイスに対し、コンテンツの提示を一時停止させるコマンドを発行する場合、モバイルデバイス202は1以上のモーションセンサによって検知される回転に、たとえば、その感知された回転に基づいてリモートデバイスが提示しているコンテンツを早送りまたは巻戻しすることによって応答してもよい。別の例では、モバイルデバイス202は、モバイルデバイス202が特定の配向にあることを検知するときに、リモート制御アプリケーションのユーザインターフェースを提示してもよいし、他のアプリケーションのユーザインターフェース(たとえば、モバイルデバイス202のオペレーティングシステム、ウェブブラウザアプリケーション)を提示してもよい。また別の例として、モバイルデバイス202が表示抑制状態にある場合(たとえば、
図1の114に関連して以下に説明されるような場合)、リモート制御アプリケーションは、第1配向(たとえば、縦配向)においてリモート制御機能の第1セット(たとえば、再生、一時停止、音量、チャンネル)を用いて第1のレイアウトを使用してもよいし、第2配向(たとえば、横配向)においてリモート制御機能の第2セット(たとえば、再生、一時停止、早送り、スキップ送り、巻戻し、スキップ戻し)を用いて第2のレイアウトを使用してもよい。
【0041】
図1に戻って、108において、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイスがロックスクリーンおよび/またはロック状態であるかどうかを判断してもよい。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスのロックスクリーンは、モバイルデバイスによって行われる機能を制限されたセットの機能に制限するユーザインターフェースを含んでもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、ロックスクリーン中であるモバイルデバイスは、救急サービスに電話をかけるために用いられても(たとえば、911に電話をかけるために用いられても)よい。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスを「アンロック」するために(たとえば、モバイルデバイスの他の機能にアクセスするために)、ある入力または入力の組み合わせが必要になる。そうした入力は、ボタン押下またはボタン押下の組み合わせ、アイコンのスワイプ、特定のモーションによりモバイルデバイスを動かすこと、モバイルデバイスのタッチスクリーン上への特定の一連のタッチ(たとえば、押すこと、ジェスチャー)、特定のパスワードまたはパスコードを入れること(たとえば、数字、文字、特定の動きを用いて)を含んでもよい。
【0042】
モバイルデバイスがロックスクリーンの状態にある、すなわちモバイルデバイスがロック状態であるかどうかを判断するために、任意の適切な技術が用いられてもよい。たとえば、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイスがロックスクリーンの状態にあるかどうかを判断するために、定期的にモバイルデバイスのステータスを要求してもよい。他の例として、モバイルデバイスがロックスクリーンの状態になることに応じて、モバイルデバイスのオペレーティングシステムによって、モバイルデバイス上で実行中のアプリケーションに通知が送られてもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイスが、リモート制御アプリケーションをプライマリアプリケーション(たとえば、ユーザに対して提示されているリモート制御インターフェース200などのリモート制御インターフェース)として実行している場合、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイスがアンロック状態から初めにロックスクリーンに移行することなく、直接的に低電力状態、スリープ状態、または節電状態に遷移しないように抑制してもよい。たとえば、モバイルデバイスがユーザ入力を検知することなく一定期間(たとえば、1分、5分)が過ぎて低電力状態になるよう構成される場合、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイスが低電力状態になる前に初めにロックスクリーンの状態になるようにしてもよい。他の例として、モバイルデバイスが所定期間経過後または特定のユーザ入力に応じて節電状態になるよう設定される場合(たとえば、内蔵電池などの電源の電力を節約するためにモバイルデバイスの1以上のフィーチャが抑制されるか、また全容量未満で、動作する状態)、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイスが節電状態になる前にロックスクリーンの状態になるようにしてもよい。いくつかの実施形態では、このようにアンロック状態から低電力状態(または節電状態)への状態遷移を抑制することを生じさせるのは、モバイルデバイスが制御対象のリモートデバイスにペアリングされていてもいなくても、モバイルデバイスがリモート制御アプリケーションを実行していてもいなくても、タイマーによって状態遷移が生じるときであってボタンを押すことなどによって状態遷移が生じないときに限っても、または、他の任意の適切な時間であってもよい。
【0044】
リモート制御アプリケーションが、モバイルデバイスがロックスクリーンの状態であると判断する場合(108における「はい」)、プロセス100は110に進んでもよい。そうでなく、リモート制御アプリケーションが、モバイルデバイスがロックスクリーンの状態ではないと判断する場合(108における「いいえ」)、プロセス100は以下に説明される112に進んでもよい。
【0045】
110において、リモート制御アプリケーションはユーザに対して、タッチスクリーンのディスプレイが抑制されているときにリモート制御インターフェースのどの機能が有効であるかの指標とともに、ロックスクリーンのためのリモート制御インターフェースを提示してもよい。いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションを実行中のモバイルデバイスがロックスクリーンの状態にあるときに提示されるリモート制御インターフェースは、モバイルデバイスがアンロックされていてリモート制御インターフェースを提示しているときに提示されるリモート制御インターフェース(たとえば、
図2の例に示すような)と異なっていてもよい。たとえば、制御対象のリモートデバイスを制御するために用いられるユーザインターフェース要素の位置、数、大きさ、色などは、ロックスクリーン上に提示されるリモート制御インターフェースでは、アンロック状態において提示されるリモート制御インターフェースにおいて提示されるものと異なっていてもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、ロックスクリーンのリモート制御インターフェースにおいて利用可能であるユーザインターフェース要素は、モバイルデバイスの表示が抑制されるときにユーザインターフェース要素に関連する機能が利用可能であるかどうかに基づいて区別される。たとえば、いくつかの実施形態では、モバイルデバイスの表示が抑制されるときに利用可能ではない機能に対応するユーザインターフェース要素は、異なる色、異なるテクスチャ、異なる輝度などで提示される。他の例として、モバイルデバイスがロックスクリーンに移行することに応じて、ユーザインターフェースオーバーレイが提示される。そうしたオーバーレイは、どのユーザインターフェース要素が、モバイルデバイスの表示が抑制されるときに利用可能である機能に対応するかについての説明を提示してもよい。そうした一例では、オーバーレイは、タッチスクリーンによってユーザ入力(タップ、終了アイコンに対応する特定の位置でのユーザ入力など)を受信することによって、無視される。また他の例として、ヘルプボタンがロックスクリーンにされ、ヘルプボタンに対応する入力を受信することに応じて、リモート制御アプリケーションは、表示が抑制されているときにどの機能が利用可能であるかを説明するユーザインターフェースを提示してもよい。さらに他の例としては、モバイルデバイスが所定期間(たとえば、30秒、1分)後にロックスクリーンから表示抑制状態に移行するよう構成されている場合、表示抑制状態において利用可能ではない機能に対応するユーザインターフェース要素は、所定期間が経過するにつれて暗くなってもよい。別の例として、入力が受信されて表示抑制状態に移行する(たとえば、特定のソフトウェアまたは物理ボタンから信号が受信される)場合、リモート制御アプリケーションは、表示抑制状態に移行する前に、表示抑制状態であっても利用可能である機能に対応するユーザインターフェース要素を短時間(たとえば、0.5〜2秒)提示してもよい。
【0047】
図2は、開示される主題のいくつかの実施形態に従うリモート制御アプリケーションのユーザインターフェース要素の一例230を示す。
図2Bに示す例では、リモート制御アプリケーションは、ロックスクリーンがユーザに対して提示されるモバイルデバイス202上で実行中である。
【0048】
図2Bに示すリモート制御インターフェース230は、
図2Aに関連して上述されている、ユーザインターフェース要素206〜218を含み得る、リモートデバイスの動作を制御するための様々なユーザインターフェース要素を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、リモート制御インターフェース230は、モバイルデバイス202がロックスクリーンの状態にあることをユーザに対して示すことができるロックアイコン232を含んでもよい。さらに、ロックアイコン232を選択することで、モバイルデバイス202にアンロックシーケンスを開始させるか、モバイルデバイスに表示抑制状態においてどの機能が利用可能であるかを説明するオーバーレイ(たとえば、上述の通り)を提示させるか、モバイルデバイスを表示抑制状態に移行させるか、モバイルデバイスにリモート制御インターフェース230の提示を抑制(または、提示が過去に抑制されている場合はリモート制御インターフェース230を提示)させるか、または、モバイルデバイスに他の任意の適切な機能を行わせてもよい。
【0049】
図2Bに示す例においては、消音ボタン210、ガイドボタン214、ホームボタン216、およびバックボタン218が、再生/一時停止ボタン206、音量制御208、およびチャンネル制御212と区別されている。概して、機能の差別化は、第1フォーマット(たとえば、色、透明度、輝度、アニメーション、陰影付け)を用いて表示される、利用可能なフィーチャのためのボタンを提示することによって、および、第2フォーマットを用いて、利用可能ではないフィーチャのためのボタンを提示することによって行われている。この例においては、グレーアウトされているとして提示されているボタン210〜218は、リモート制御インターフェースのこれらのフィーチャが表示抑制状態では利用可能ではないことを示す。
【0050】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイス(たとえば、モバイルデバイス202)のロックスクリーンは、他の任意の適切な機能および/または情報を含んでいてもよい。たとえば、現在の日時がロックスクリーンに提示されていてもよいし、ロックスクリーンからモバイルデバイス202の機能にアクセスするためのアイコン234が提示されていてもよい。
【0051】
図1に戻って、112において、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイスが表示抑制状態になったかどうかを判断してもよい。モバイルデバイスは、任意の適切なアクションに応じて表示抑制状態になってもよい。たとえば、モバイルデバイスは、任意のユーザ入力を受信せずに所定期間経過することに応じて表示抑制状態になってもよい(モバイルデバイスがアンロック状態にあっても、ロックスクリーンにあっても)。他の例として、モバイルデバイスは、特定のボタン(たとえば、ハードウェアボタン、ソフトウェアボタン)がアクティブにされたことを示す信号を受信することに応じて表示抑制状態になってもよい。また他の例として、モバイルデバイスは、モバイルデバイス上で実行中のアプリケーション(たとえば、リモート制御アプリケーション、メディア提示アプリケーション)からの信号に応じて表示抑制状態になってもよい。
【0052】
モバイルデバイスの表示抑制状態は、任意の適切なモバイルデバイスの状態の組み合わせを含んでよい。たとえば、いくつかの実施形態では、モバイルデバイスの表示抑制状態は、モバイルデバイスのタッチスクリーンのディスプレイのバックライトを含んでよい。他の例として、ディスプレイの駆動周波数を減少させること(たとえば、半分、90パーセント、ゼロ)、バックライトに供給される電圧を減少させること(たとえば、半分、90パーセント、ゼロ)、ディスプレイ用のバックライトを提供するために用いられる要素の数を減少させることなどによって、ディスプレイによる消費電力が減少される。また他の例として、モバイルデバイスが、バックライト点灯ディスプレイ(たとえば、LCDディスプレイ)と反射またはフロントライト点灯ディスプレイ(たとえば、電子ペーパーディスプレイ)を備えたハイブリッドディスプレイを有する場合、バックライト点灯ディスプレイは抑制され、反射またはフロントライト点灯ディスプレイは低リフレッシュレート(たとえば、1ヘルツ、10ヘルツ、所定の入力に応じた非同期リフレッシュ)で情報を提示するために用いられる。
【0053】
表示抑制状態が、全ての情報の表示を抑制することではなく、モバイルデバイスのディスプレイの電力消費を減少させることに関係する場合、そのデバイスを用いて、表示抑制状態において利用可能である機能に従ってユーザインターフェースを提示することができる。たとえば、LCDディスプレイおよび電子ペーパーディスプレイを含むハイブリッドタッチスクリーンが提供される場合、低リフレッシュレートで表示抑制状態において利用可能であるフィーチャに対応するユーザインターフェースを提示するために、電子ペーパーディスプレイが用いられる。
【0054】
モバイルデバイスが表示抑制状態であるかどうか判断するために、任意の適切な技術が用いられる。たとえば、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイスが表示抑制状態であるかどうか判断するために、モバイルデバイスのステータスを定期的に要求してもよい。他の例として、モバイルデバイスが表示抑制状態になることに応じて、モバイルデバイスのオペレーティングシステムによって、モバイルデバイス上で実行中のアプリケーション(たとえば、リモート制御アプリケーション)に対して通知が送られてもよい。
【0055】
リモート制御アプリケーションが、タッチスクリーンが表示抑制状態ではないと判断する場合(112における「いいえ」)、プロセス100は108に戻ってよく、適切なリモート制御インターフェースを提示してもよい(たとえば、モバイルデバイスがロックスクリーン状態でない場合は106のリモート制御インターフェースを提示するか、または、モバイルデバイスがロックスクリーン状態である場合は110のリモート制御インターフェースを提示する)。そうでなく、リモート制御アプリケーションが、タッチスクリーンの表示が抑制されていると判断する場合(112における「はい」)、プロセス100は114に進んでもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、リモート制御インターフェースがモバイルデバイスのユーザに対して1以上の中間インターフェースを提供してもよい、ということに留意すべきである。これによってたとえば、モバイルデバイスのユーザは、リモート制御インターフェースまたはモバイルデバイスのスクリーン上に現在表示されている他の任意の適切なインターフェースから、モバイルデバイスが表示抑制状態になったときに提供されるタッチインターフェースに遷移させられてもよい。適切な一実施形態では、
図2Bに戻って、モバイルデバイスが表示抑制状態になっていると判断することに応じて、リモート制御インターフェースは、表示抑制状態において利用可能であるユーザインターフェース要素を特定および/またはハイライトしてもよい。より具体的な例では、リモート制御インターフェースは、特定されたユーザインターフェース要素に対応するタッチ入力を提供するためのエリアを示すオーバーレイを提示してもよい。
図2Cに示す通り、リモート制御インターフェースは、表示抑制状態になる前に、エリア240、242、および244を特定してもよい。より具体的な別の例では、リモート制御インターフェースは、表示抑制状態においてどのユーザインターフェース要素が利用可能であるか、および、表示抑制状態においてどのユーザインターフェース要素が利用可能ではないかを説明するオーバーレイを提供してもよい。
【0057】
これらの例では、リモート制御インターフェースは、表示抑制状態になる前に一定期間(たとえば、3秒)、特定されたユーザインターフェース要素、オーバーレイ、および/または他の任意の適切なインターフェースを提供してもよい。これに加えて、またはこれに代えて、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイスのユーザが提示を中断するための適切な指標を提供するまで(たとえば、ユーザが「再表示しない」ボタンを選択することに応じて)、表示抑制状態になる前に特定されたユーザインターフェース要素および/またはオーバーレイの提供を続けてもよい。
【0058】
より具体的なまた別の例では、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイスのユーザを表示抑制状態に遷移させる1以上のアニメーションを提供してもよい。たとえば、モバイルデバイスのスクリーン上に表示されているユーザインターフェース要素から、表示抑制状態において利用可能であるユーザインターフェース要素への(たとえば、モバイルデバイスが表示抑制状態になったことを検知するときに、ユーザインターフェース要素のフルセットから、ユーザインターフェース要素のサブセットへの)変化を示すために、リモート制御は1以上のアニメーションを用いてもよい。
図2Bおよび2Cを参照して、再生/一時停止ボタン206に対応する表示抑制状態であるエリア240を提供することに応じて、リモート制御アプリケーションは、タッチ入力受信用のエリア240を示すための再生/一時停止ボタン206を拡大するために、アニメーションを用いてもよい。この例では、表示抑制状態においてアクティブにされるユーザインターフェース要素がより少ないため、リモート制御アプリケーションは、リモート制御アプリケーションは、ユーザインターフェース要素に対応するタッチ入力を受信するために、表示されるユーザインターフェース要素よりも大きなエリアを提供してもよい。
【0059】
114において、リモート制御アプリケーションは、リモート制御アプリケーションの表示抑制状態において利用可能である機能に対応するリモート制御インターフェースのレイアウトを用いて、タッチスクリーンのタッチインターフェースから入力を受信してもよい。いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイスが表示抑制状態であるとき、タッチスクリーンのタッチインターフェースをアクティブのままにさせてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、モバイルデバイスが表示抑制状態になったことに応じて、タッチスクリーンのタッチインターフェースの感度が減少されてもよい。たとえば、タッチインターフェースからの信号を検知する頻度が減少されてもよいし、検知用の閾値が増加されてもよいし(たとえば、より長時間のタッチを必要とさせる、より強いタッチを必要とさせる)、タッチインターフェースの機能が減少されてもよい(たとえば、タッチインターフェースのマルチタッチ性能を無効にすること、ジェスチャー認識を無効にすること、または、タッチインターフェースの感度を減少するための他の任意の適切なアクションによって)。
【0060】
図2Cは、リモート制御を実行中のモバイルフォンが表示抑制状態である、開示される主題のいくつかの実施形態に応じて、リモート制御インターフェースのユーザインターフェースの一例を示す。
図2Cに示す例では、リモート制御アプリケーションがモバイルデバイス202上で実行中であり、タッチスクリーン204のタッチインターフェースはコマンドを受信するためにアクティブである。しかしながら、タッチスクリーン204の表示は、モバイルデバイス202がユーザインターフェースを提示しないように抑制されている。
【0061】
図2Cのユーザインターフェースは、タッチ入力(たとえば、ユーザによるタッチ入力)に対応するエリアを含んでいてもよい。より具体的には、
図2Cにおける破線は、タッチされるときにリモート制御インターフェースを実行中のモバイルデバイスにコマンドを生成させ得るタッチスクリーンの部分を示す。たとえば、
図2Cのユーザインターフェースは、再生/一時停止コマンドに対応し得るエリア240を含んでいてもよい。エリア242は、音量制御コマンドを生成するためのスワイプ入力を受信するためのエリアに対応していてもよく、エリア244は、チャンネル制御コマンドを生成するためのスワイプ入力を受信するためのエリアに対応していてもよい。いくつかの実施形態では、これらのエリアは概して、ユーザインターフェース要素(たとえば、
図2Aおよび2Bに示すような、再生/一時停止ボタン206、音量制御208、およびチャンネル制御210)によって示されるエリアに対応し得る。さらに、これらのエリアは、ユーザ入力を受け取る位置の視覚フィードバックが示されない表示抑制状態である間に、ユーザにユーザインターフェースエリアの使用を促進するために、対応するユーザインターフェース要素のエリアに対して拡大される。たとえば、タッチ入力を受け取るためのエリアは、所定割合だけ増加されてもよい(たとえば、20パーセント、3分の1)。別の例として、タッチスクリーンの表面全体が、単一の機能に対応していてもよい(たとえば、タッチスクリーン204上におけるタッチはどこでも再生/一時停止コマンドに対応していてもよい)。さらに、同一の部分における様々なタッチ入力は、様々な機能に対応していてもよい。たとえば、表面上のタッチジェスチャーはどこでも再生/一時停止コマンドに対応していてもよく、ディスプレイの左側におけるスワイプジェスチャーは音量制御に対応していてもよく、ディスプレイの右側におけるスワイプジェスチャーはチャンネル制御に対応していてもよい。表示抑制状態においては、他の任意の適切な制御、および/または制御の組み合わせが実施されてもよい。
【0062】
図3は、開示される主題のいくつかの実施形態に従いタッチスクリーンの表示が抑制されている、タッチスクリーンを用いてリモートデバイスを制御するための入力を受信することにより、リモートデバイスに対し命令を送信するためのプロセスの一例300を示す。302において、モバイルデバイス上で実行中のリモート制御アプリケーションは、タッチスクリーンの表示が抑制されていると判断してもよい。
図1に関連して上述したように、表示が抑制されているかどうかの判断は、アクティブな判断か、またはパッシブな判断であり得る。さらに、
図1に関連して上述したように、任意の適切な技術(たとえば、表示を低電力状態または他の消費電力状態にすること、表示のバックライトを抑制すること)を用いて表示が抑制されてもよい。
【0063】
304において、リモート制御アプリケーションによって、タッチスクリーンのタッチインターフェースの感度が減少されてもよい。たとえば、タッチスクリーンに対する入力が検知される頻度が減らされてもよいし、タッチスクリーンのタッチ感知解像度が減少されてもよいし、マルチタッチの感度が抑制されてもよいし、ジェスチャー認識が抑制されてもよいし(たとえば、タッチ感知は二値、すなわちオン/オフとして実施される)、または、タッチ感度を減少することでタッチインターフェースの電力消費を減少させるための他の任意の適切な技術が用いられてもよい。いくつかの実施形態では、たとえば、プロセッサの駆動周波数を減少させるなど、プロセッサを低電力状態(または他の電力消費状態)にすることによって、モバイルデバイスのプロセッサの性能が減少される。
【0064】
306において、リモート制御アプリケーションは、タッチスクリーンのタッチインターフェースにおいてタッチが検知されたかどうかを示す信号、および/またはタッチに関連する情報(位置、タイミング、方向など)を受信してもよい。タッチが検知されない場合(306における「いいえ」)、プロセス300は306に戻ってよく、タッチが受信されたかどうかを示す信号の受信を続けてもよい。そうでなく、タッチが検知された場合は(306における「はい」)、プロセス300は308に進んでよい。
【0065】
308において、リモート制御アプリケーションは、タッチが意図的なものである可能性が高いのか、非意図的なものである可能性が高いかどうかを判断するために、ヒューリスティックスを用いてもよい。たとえば、リモート制御アプリケーションは、ユーザがリモート制御アプリケーションのユーザインターフェースを意図的にアクティブにした可能性が高いのか、タッチが非意図的であった可能性が高いかどうかを判断してもよい。タッチが非意図的であったかどうかを判断するのに、任意の適切な技術が用いられてもよい。たとえば、ユーザが非意図的にユーザインターフェースにタッチした(たとえば、ユーザがモバイルデバイスを拾い上げる)ことを示す可能性のある一定の閾値を超えて、モバイルデバイスが移動または回転しているかどうかを判断するために、モバイルデバイスの加速度計またはジャイロスコープが用いられてもよい。他の例として、瞬間的なタッチ(たとえば、0.5秒未満の時間に行われるタッチ)を示すタッチは、コマンドを引き起こす偶然のタッチの可能性を減少させるために、無視されてもよい。また他の例として、ユーザは、後に続くタッチが意図的であることを確認するために、タッチ入力を行う前にダブルタップを行ってもよい。前述の内容は単なる例であって、意図的なタッチを非意図的なものから区別するために、任意の適切なヒューリスティックスが用いられてもよい、と理解される。
【0066】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイスのオペレーティングシステムが、タッチが意図的なものである可能性が高いか、非意図的なものである可能性が高いかどうかを判断するためのヒューリスティックスを定義してもよい、ということに留意すべきである。たとえば、モバイルデバイスは、モバイルデバイスのタッチスクリーンへのタッチを示す信号を送信する前に、タッチが意図的なものであるのか非意図的なものであるかどうかを判断するために、ヒューリスティックスを用いてもよい。それに応じて、モバイルデバイスのオペレーティングシステムは、タッチの検知をリモート制御アプリケーションに対し送信してもよい(たとえば、モバイルデバイスのオペレーティングシステムの判断するところにより、リモート制御アプリケーションによって受信された全てのタッチの検知は意図的であるとみなされる)。
【0067】
310において、リモート制御アプリケーションは、308における判断に基づいて、306で検知されたタッチが意図的であったかどうかを判断してもよい。リモート制御が、タッチが意図的ではなかったと判断する場合(310における「いいえ」)、プロセス300は306に戻ってよく、タッチが検知されるかどうかの判断を続けてもよい。そうでなく、タッチが意図的であると判断される場合(310における「はい」)、プロセス300は312に進んでもよい。
【0068】
312において、リモート制御アプリケーションは、306において検知されたタッチを表示抑制状態のためのリモート制御レイアウトと照合することによって、送信される命令を判断してもよい。たとえば、タッチ入力がユーザインターフェースエリア(
図2Cのエリア240〜244)と対応し、入力のジェスチャーがそうしたエリアに対して認識されたジェスチャー(たとえば、エリア240に対してのタップ、エリア242および244に対してのスワイプ)と対応する場合、その入力およびそのジェスチャーのエリアに対応する機能に基づいて(たとえば、エリア240に対しての再生/一時停止、エリア242に対しての音量アップ/ダウン)、コマンドが生成されてもよい。いくつかの実施形態では、透過性のあるユーザアクションに基づいて、リモート制御インターフェースのレイアウトが変化してもよい。たとえば、
図2Aに関連して上述したように、一時停止コマンドの生成後、左から右へのスワイプジェスチャーは、早送りコマンドを生成させる入力として認識される。
【0069】
さらに、いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションは、306において検知されたタッチが有効な命令に対応するかどうかを判断してもよい。いくつかの実施形態では、308においてタッチが意図的であると判断される場合であっても、そのタッチは有効な制御に対応しない可能性がある。たとえば、エリア242内でのタッチは、スワイプモーションの始まりであると判断され得るため、意図的だとみなされるが、ユーザがスワイプジェスチャーを行わない場合、タッチは有効ではないとみなされる。
【0070】
314において、リモート制御アプリケーションは312で判断された有効なタッチに対応する命令をモバイルデバイスに送信させてもよい。コマンドに対応する命令を送信するために、任意の適切な技術が用いられてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、
図1に関連して上述したように、ネットワーク(たとえば、無線通信規格であるIEEE802.11系のうちの1つを使用するネットワーク)を用いて命令が送信される。他の例として、赤外線送信機を用いて命令が送信される。また他の例として、赤外線送信機を有するハードウェアデバイスに対して無線ネットワークを用いて命令が送信され、その後このハードウェアデバイスが赤外線送信機を用いて命令を送信してもよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションは1つの有効なタッチに対応する複数の命令をモバイルデバイスに送信させてもよい、ということに留意すべきである。たとえば、モバイルデバイスが複数のリモートデバイスにペアリングされて、その複数のリモートデバイスを制御することに応じて、リモート制御アプリケーションがモバイルデバイスに、各リモートデバイスに対して命令を送信させてもよい。より具体的な例では、複数のデバイス(たとえば、モバイルデバイス、複数のスマートテレビデバイス、デジタルメディア受信機、無線スピーカー)上で実行中のインターネットラジオアプリケーションの音量を下げるための有効なタッチを検知することに応じて、リモート制御アプリケーションがモバイルデバイスに、適切な命令を各リモートデバイスに対して送信させてもよい。
【0072】
他の適切な実施形態では、モバイルデバイス上でメディアコンテンツをユーザに対して提示しているメディア再生アプリケーションと、このメディアコンテンツをテレビデバイス上でも提示しているメディア再生アプリケーションとを制御することに応じて、リモート制御アプリケーションは各メディア再生アプリケーションに対して命令を送信してもよい。たとえば、リモート制御アプリケーションのユーザから有効な一時停止の指標を受信することに応じて、リモート制御アプリケーションは様々なデバイス上の各メディア再生アプリケーションに対して、メディアコンテンツの提示を一時停止させるための命令を送信してもよい。
【0073】
314における命令の送信後、プロセス300は306に戻ってもよく、タッチが検知されたかどうかの判断を続けてもよい。
図4Aは、いくつかの実施形態に従い、アイコン402を有するモバイルデバイス202のロックスクリーンの一例400を示す。いくつかの実施形態では、アイコン402が選択される場合、モバイルデバイスはロックスクリーンからリモート制御アプリケーションを起動させることが可能である。そうした実施形態では、リモート制御アプリケーションを起動させることは、フォンをアンロックすることを必要とし得る特権アクションとみなされない可能性がある。たとえば、Eメールアプリケーションに対応するアイコン234を選択することは、そのEメールアプリケーションへのアクセスを認める前に、アンロックアクションまたは一連のアンロックアクションをユーザに行わせる必要のある特権アクションである可能性がある。
【0074】
いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションを用いてモバイルデバイスとペアリングされたリモートデバイスが接続されるときのみ、アイコン402が提示される。いくつかの実施形態では、アイコン402を選択することによって、リモート制御インターフェースは、モバイルデバイスのロックスクリーンに提示される(たとえば、
図2Bに示すように)。これに加えて、またはこれに代えて、アイコン402を選択することによって、
図2に示すようにリモート制御アプリケーションがユーザに対して、フォアグラウンドアプリケーションとして提示されながらも、モバイルデバイスの特権機能へのユーザアクセスを認めさせないことが可能である。
【0075】
いくつかの実施形態では、アイコン402を選択することによって、リモート制御アプリケーションに、
図4Bに示すように、リモート制御アプリケーションを用いて制御されるリモートデバイスのリスト404(たとえば、104において発見されるデバイスのリスト)を提示させてもよい。そうしたリストを用いて、ユーザがリモート制御アプリケーションを用いてどのリモートデバイスを制御したいかについてユーザに尋ねることが可能である。
【0076】
図4Bは、リモート制御アプリケーションによって制御されるデバイスを選択するためのユーザインターフェースの一例を示す。いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションを用いて制御される複数のデバイスが検知される場合、または、2以上のデバイスが、検知される1つのリモートデバイスと関連付けられる場合(たとえば、パーソナルコンピュータに結合されるテレビ、高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))コンシューマーエレクトロニクスコントロール(CEC)バスに接続される他の複数のデバイスを制御するためのコマンドが発行されるよう、CECバスに接続されるデバイス)、リモート制御アプリケーションがモバイルデバイス202のロックスクリーンから起動するときに、ユーザは選択インターフェース404を提示される。さらに、モバイルデバイスがアンロック状態にあるときにリモート制御アプリケーションが起動される場合、ユーザは類似のインターフェースを提示される。
【0077】
いくつかの実施形態では、リモートデバイスがアンロック状態である間にモバイルデバイスとペアリングされたリモートデバイスのみが、選択インターフェース404に提示されてもよい。これによって、モバイルデバイスが、悪意のあるユーザによって未知のデバイスにペアリングされないようにすることができる。いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションが、
図2Bに示すようなロックスクリーン中に提示されようと、
図2Aに示すようなモバイルデバイスのアンロック状態で提示されようと、適切な入力を受信することに応じて制御対象のリモートデバイスは変更される。
【0078】
いくつかの実施形態では、検知されるリモートデバイスが所定の数以上に存在する場合、ユーザインターフェース404によって、複数のデバイスを通じたスクロールを可能とさせてもよいし、「さらに」のオプションを選択することにより追加のデバイスを提示させてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザがまずリモート制御アプリケーションをモバイルデバイスとペアリングしたときに、たとえば、
図1に関連して上述したように、デバイスを特定する名称が自動的に追加されてもよい、および/または、ユーザによって設定されてもよい。
【0079】
図5は、開示される主題のいくつかの実施形態に従い、リモート制御アプリケーションを実行しているモバイルデバイス202と、リモート制御アプリケーションを用いて制御されるリモートデバイス502との間のフローの一例500を示す。いくつかの実施形態では、リモートデバイス502は、モバイルデバイス202との双方向通信が可能である任意の適切なリモートデバイス(スマートテレビ、ゲーム機、セットトップボックス、デジタルメディア受信機、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータなど)であってよい。
【0080】
504において、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイス202上で起動される。上述の通り、リモート制御アプリケーションは、様々な技術を用いて(たとえば、複数のアプリケーションからアプリケーションをユーザが選択することによって)起動される。他の例として、別のアプリケーション(たとえば、メディア再生アプリケーション)の一部として、またはユーザが他のアプリケーション中でアクションを行うこと(たとえば、リモートデバイス502に対して、ビデオ再生アプリケーションによって提示されているビデオをシェアすること)に応じて、リモート制御アプリケーションが起動される。また他の例として、
図4Bに関連して上述したように、ユーザがモバイルデバイス202のロックスクリーンからアプリケーションを選択することに応じて、リモート制御アプリケーションが起動される。さらに他の例として、検知されているペアリング済みのリモートデバイスの存在に応じて、リモート制御アプリケーションが起動される。さらに、検知されたリモートデバイスがリモート制御アプリケーションによって制御される状態であると判断することに応じて、リモート制御アプリケーションが起動される。
【0081】
506において、リモート制御アプリケーションはモバイルデバイス202にリモートデバイス502との通信を確立させてもよい。そうした通信は、任意の適切な技術(たとえば、
図1に関連して上述したペアリング)を用いて確立される。
【0082】
508において、リモート制御アプリケーションは、モバイルデバイス202が表示抑制状態であるかどうかを判断してもよい。たとえば、リモート制御アプリケーションは、
図1および
図3に関連して上述したように、モバイルデバイス202が表示抑制状態であるかどうかを判断してもよい。
【0083】
モバイルデバイス202が表示抑制状態であると判断される場合(508における「はい」)、フロー500は510に進んでもよく、リモート制御ユーザインターフェースの提示を停止させてもよい。これに加えて、またはこれに代えて、上述の通り表示抑制状態の構成に従って、リモート制御アプリケーションは、電子ペーパーディスプレイなどを用いることによって、リモート制御インターフェースを抑制状態で提示させてもよい。
【0084】
モバイルデバイス202が表示抑制状態ではない場合(508における「いいえ」)、フロー500は512に進んでもよく、ユーザに対するリモート制御インターフェースの提示を続けてもよい。そうしたリモート制御インターフェースは、上述のインターフェースのうち任意のもの、または他の任意の適切なインターフェースを含んでもよい。いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションは、リモート制御インターフェースを提示するのではなく(自動的であっても、ユーザ入力に応じてでも)、モバイルデバイス202を表示抑制状態に遷移させてもよい。
【0085】
514において、リモート制御アプリケーションは、有効なユーザ入力が検知されたかどうかを判断してもよい。たとえば、
図3の314に関連して上述したように入力が検知されてもよい。
【0086】
516において、リモート制御アプリケーションはモバイルデバイス202に、514において検知されたユーザ入力に基づいてリモートデバイス502に対して命令を送信させてもよい。たとえば、上述の通り、命令の送信は任意の適切な技術を用いて行われる。
【0087】
518において、リモート制御アプリケーションは、516で送信された命令に応じてリモートデバイスの状態が変化した場合、リモートデバイスの新しい状態を示す信号を受信してもよいし、リモート制御インターフェースにおける変化が状態の変化によって請け合われる場合(たとえば、
図1および/または
図3に関連して上述した通りに)、リモート制御インターフェースを変更することが可能である。たとえば、リモートデバイスによって提示されている動画が一時停止される場合、リモート制御インターフェースが変更されてもよいし、受け取り可能な入力の種類が変更されてもよい。いくつかの実施形態では、リモート制御インターフェースを変更することは、リモート制御ユーザインターフェースにおいて提示されるレイアウト、表示が抑制されているときのリモート制御ユーザインターフェースのレイアウト、またはその両方を変更することを含んでもよい。
【0088】
520において、リモートデバイス502は、リモート制御アプリケーションを実行しているモバイルデバイス202との通信を確立させてもよい。いくつかの実施形態では、リモート制御アプリケーションの起動前に通信が確立される(たとえば、モバイルデバイス202とリモートデバイス502との両方が同一のネットワーク上にあるとき、モバイルデバイス202上でリモート制御アプリケーションが実行中であるかどうかにかかわらず、通信が確立される)。他の例として、過去にモバイルデバイスとペアリングされたリモートデバイスがネットワーク上に存在することが検知される。上述の通り、リモート制御アプリケーションは、過去にペアリングされたリモートデバイスとモバイルデバイスとが同一のネットワーク上にあるとき、たとえばバックグラウンドにおいて起動される。
【0089】
522において、リモートデバイス502は、モバイルデバイス202から命令を受信してもよい。上述の通り、任意の適切な技術を用いて命令が受信される。
524において、リモートデバイス502は、522で受信された命令が有効な命令であるかどうかを判断してもよい。たとえば、522において音量制御命令が受信されるが、リモートデバイス502が音量レベルの制御を備えていない場合、これは無効な命令の例となり得る。522で受信した命令が無効である場合(524における「いいえ」)、フロー500は522に戻ってもよい。そうでなく、命令が有効である場合(524における「はい」)、フロー500は526に進んでもよい。
【0090】
526において、リモートデバイス502は、522において受信された有効な命令に基づいてアクションを行ってもよい。アクションの例は、リモートデバイス502によって再生されているメディア(たとえば、音楽、動画)の再生または一時停止、音量制御、チャンネル制御、ハイライトされた領域の配置、ユーザインターフェース要素の選択、または他の任意の適切なアクションを含んでよい。
【0091】
528において、リモートデバイス502は、リモートデバイス502の新しい状態をモバイルデバイス202に対して送信してもよい。上述の通り、モバイルデバイス202上で実行中のリモート制御アプリケーションのリモート制御ユーザインターフェースを制御するために、リモートデバイス502の状態が用いられる。リモートデバイス502は、モバイルデバイス202から命令を受信するために、522に戻ってもよい。
【0092】
図6は、モバイルデバイス202、リモートデバイス502、およびメディア再生デバイス602の間におけるフローの一例600を示す。メディア再生デバイス602は、任意の適切なメディア再生デバイス(たとえば、テレビ、スマートテレビ、ゲーム機、セットトップボックス、デジタルメディア受信機、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ)、または、リモートデバイス502によって制御される他の任意のデバイスであってもよい。たとえば、リモートデバイス502はデジタルメディア受信機であってもよいし、メディア再生デバイス602はテレビであってもよい。そうした例では、メディア再生デバイス602によって受け入れられるフォーマットにおいてメディア再生デバイス602に対して命令を送信するために、リモートデバイス502が用いられる。いくつかの実施形態では、リモートデバイス502とメディア再生デバイス602との間の通信は、たとえば、リモートデバイス502によるメディア再生デバイス602に対しての単方向通信であってもよい。たとえば、リモートデバイス502は、赤外線信号において符号化された命令をメディア再生デバイス602の赤外線受信機に対して送るために用いられる赤外線送信機を含んでもよい。これに加えて、またはこれに代えて、リモートデバイス502とメディア再生デバイス602との間の通信は、たとえば、リモートデバイス502とメディア再生デバイス602との間の双方向通信であってもよい。たとえば、リモートデバイス502とメディア再生デバイス602とは、高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI)を用いて接続されてもよいし、HDMI規格のコンシューマーエレクトロニクスコントロール(CEC)フィーチャを用いて通信を行ってもよい。
【0093】
図6のフロー600は、
図5に関連して上述したフロー500の504〜516および520〜524と同様に、進んでもよい。しかしながら、522において受信された命令が有効であると判断したあとは、604においてリモートデバイス502は、アクションを行うのではなく(または行うことに加えて)、メディア再生デバイス602に対して命令を送信してもよい。たとえば、リモートデバイス502が再生音量を変更するよう構成されていない場合、モバイルデバイス202からの音量を変更するための命令は、メディア再生デバイス602に対して送信される。
【0094】
606において、メディア再生デバイス602は、任意の適切な技術を用いて命令を受信してもよい。リモートデバイス502とメディア再生デバイス602との間で単方向通信が行われる場合、メディア再生デバイス602は、任意のソースから受信された有効である命令に応答してもよい(たとえば、メディア再生デバイス602は、命令についての1つのソースと、命令についての別のソースとを区別しない可能性がある)。
【0095】
608において、メディア再生デバイスは、606において受信された命令が有効な命令であるかどうかを判断してもよい。たとえば、一連の有効な命令は、メディア再生デバイス602の状態に基づいてもよい。より具体的には、メディア再生デバイス602の入力がアンテナ以外の入力に設定されるときにチャンネルを変更するための命令がメディア再生デバイス602によって受信される場合、これは無効な命令とみなされる。
【0096】
608において受信された命令が無効である場合(608における「いいえ」)、フロー600は606に戻り、また、メディア再生デバイス602は606に戻って命令の受信を続けてもよい。そうでなく、606において受信された命令が有効である場合(608における「はい」)、フロー600は610に進んでもよい。
【0097】
610において、メディア再生デバイス602は、606で受信された命令に基づいてアクションを行ってもよい。606において受信された命令に基づいて、任意の適切なアクション(たとえば、音量制御、チャンネル制御、ユーザインターフェース要素の選択、設定の変更)が行われてもよい。610においてアクションを行ったあと、フロー600は606に戻ってもよく、命令の送信を続けてもよい。
【0098】
図7は、いくつかの実施形態に従い、本明細書において説明されるように表示抑制状態にあるモバイルデバイスのタッチスクリーンを用いてリモートデバイスを制御するためのメカニズムが実施されるシステムの概略図の一例700を示す。図示するように、システム700は1以上のモバイルデバイス202を含んでもよい。複数のモバイルデバイス202は、互いにローカルであっても、互いにリモートであってもよい。モバイルデバイス202は1以上の通信リンク702によって、通信リンク706を介して1以上のリモートデバイス502にリンクされる通信ネットワーク704に接続され、モバイルデバイス202および/またはリモートデバイス502は通信リンク908を介してメディア再生デバイス602にリンクされる。
【0099】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイス202、リモートデバイス502、およびメディア再生デバイス602はそれぞれ、コンピュータなどの汎用デバイスと、クライアント、サーバなどの専用デバイスとのうちの任意のものであってよい。これら汎用または特殊用途のデバイスのうち任意のものは、ハードウェアプロセッサ(たとえば、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、制御装置であってもよい)、メモリ、通信インターフェース、表示制御装置、入力デバイスなど任意の適切な部品を含んでもよい。モバイルデバイス202はたとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ゲーム機、デジタルメディア受信機、セットトップボックス、スマートテレビ、サーバとして実施される。
【0100】
通信ネットワーク904は、任意の適切なコンピュータネットワーク(たとえば、インターネット、イントラネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ネットワーク、デジタル加入者線ネットワーク、フレームリレーネットワーク、非同期転送モード(ATM)ネットワーク、バーチャルプライベートネットワーク(VPN))またはそうしたネットワークの組み合わせであってもよい。通信リンク902,906および908は、モバイルデバイス202、リモートデバイス502、およびメディア再生デバイス602の間でデータを通信するのに適切な任意の通信リンク(ネットワークリンク、ダイヤルアップリンク、無線リンク、ハードワイヤードリンク、光リンク、赤外線リンク、他の任意の適切な通信リンク、または、そうしたリンクの任意の適切な組み合わせなど)であってよい。
【0101】
システム700は、メディアコンテンツを提示し、メディア再生デバイス602を用いてメディアを提示し、メディア再生デバイス602の動作を制御し(たとえば、単方向通信を用いて)、通信ネットワーク704を介してコンテンツを受信し、他の適切な機能またはそうした機能の任意の適切な組み合わせを行うための、1以上のリモートデバイス502を含んでもよい。
【0102】
図8は、開示される主題のいくつかの実施形態に従い、
図7に示すモバイルデバイス202、リモートデバイス502、メディア再生デバイス602のうち1つを実施するために用いられるハードウェアの一例800を示す。
図8を参照して、モバイルデバイス202は、相互接続されるハードウェアプロセッサ802、表示/入力デバイス804、メモリ806、および送信機/受信機808を含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリ806は、ハードウェアプロセッサ802を制御するためのコンピュータプログラムを保存するためのストレージデバイス(非一過性コンピュータ可読記憶媒体など)を含んでもよい。
【0103】
ハードウェアプロセッサ802はコンピュータプログラムを用いて、ユーザがとりわけリモートデバイス502および/またはメディア再生デバイス602を制御することを可能にするリモート制御インターフェースを表示/入力デバイス804上に提示してもよい。通信リンク702または他の任意の通信リンクを通じて受信されるデータは任意の適切なソースから受信されてもよい、ということにも留意すべきである。いくつかの実施形態では、ハードウェアプロセッサ802は、通信リンク702または他の任意の通信リンクを通じて、たとえば送信機、受信機、送信機/受信機、トランシーバー、または他の任意の適切な通信デバイス(送信機/受信機808など)を用いて、データを送受信することができる。表示/入力デバイス804は、タッチスクリーン、スピーカー、および/または他の適切な表示および/または提示デバイスを含んでもよい。表示/入力デバイス804はさらに、コンピュータキーボード、コンピュータマウス、マイクロフォン、タッチパッド、音声認識回路、タッチスクリーンのタッチインターフェース、および/または他の任意の適切な入力デバイスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、タッチスクリーンは、任意の適切なタッチ感知ハードウェア(たとえば、静電容量式タッチセンサ、抵抗膜式タッチセンサ)を含んでもよい。さらに、タッチスクリーンのディスプレイは、任意の適切なディスプレイハードウェア(たとえば、LCDディスプレイ、電子ペーパーディスプレイ、ハイブリッドLCD/電子ペーパーディスプレイ)を含んでもよい、および/または、タッチスクリーンディスプレイにおいては他の任意の適切な透過型または反射型表示技術が用いられてもよい。送信機/受信機808は、とりわけリモートデバイス(リモートデバイス502など)に対するコマンドならびにリモートデバイス(リモートデバイス502など)からのステータス情報を送信および/または受信するための任意の適切な送信機および/または受信機を含んでもよい。
【0104】
リモートデバイス502は、相互接続されるハードウェアプロセッサ812、表示/入力デバイス814、メモリ816、および送信機/受信機818を含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリ816は、ハードウェアプロセッサ812を制御するためのコンピュータプログラムを保存するためのストレージデバイス(非一過性コンピュータ可読記憶媒体など)を含んでもよい。
【0105】
ハードウェアプロセッサ812はコンピュータプログラムを用いて、メディアコンテンツおよび/またはそのメディアコンテンツを提示するための表示/入力デバイス814に対するユーザインターフェース、および/または、メディア再生デバイス上のユーザインターフェースを提供してもよい。通信リンク706または他の任意な通信リンクを通じて受信されるデータは任意の適切なソースから受信されてもよい、ということにも留意すべきである。いくつかの実施形態では、ハードウェアプロセッサ812は、通信リンク706または他の任意の通信リンクを通じて、たとえば送信機、受信機、送信機/受信機、トランシーバー、または他の任意の適切な通信デバイス(送信機/受信機818など)を用いて、データを送受信することができる。表示/入力デバイス814は、フラットパネルディスプレイ、プロジェクター、ブラウン管ディスプレイ、ビデオ出力ポート、タッチスクリーン、スピーカー、および/または他の適切な表示および/または提示デバイスを含んでもよい。表示/入力デバイス814はさらに、コンピュータキーボード、コンピュータマウス、マイクロフォン、タッチパッド、音声認識回路、タッチスクリーンのタッチインターフェース、および/または他の任意の適切な入力デバイスを含んでもよい。送信機/受信機818は、とりわけモバイルデバイス202からのコマンド、モバイルデバイス202に対してのステータス情報、ならびにメディア再生デバイス602に対するコマンドを送信および/または受信するための任意の適切な送信機および/または受信機を含んでもよい。
【0106】
メディア再生デバイス602は、相互接続されるハードウェアプロセッサ822、表示/入力デバイス824、メモリ826、および送信機/受信機828を含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリ826は、通信リンク708または他のリンクを通じて受信されるデータを保存するためのストレージデバイスを含んでもよい。ストレージデバイス(非一過性コンピュータ可読記憶媒体など)はさらに、ハードウェアプロセッサ822を制御するためのプログラムを含んでもよい。
【0107】
ハードウェアプロセッサ822はコンピュータプログラムを用いて、たとえば、メディアコンテンツを提示するだけでなく、モバイルデバイス202および/またはリモートデバイス502からコマンドを受信してもよい。通信リンク708または他の任意な通信リンクを通じて受信されるデータは任意の適切なソースから受信されてもよい、ということにも留意すべきである。いくつかの実施形態では、ハードウェアプロセッサ822は、通信リンク708または他の任意の通信リンクを通じて、たとえば送信機、受信機、送信機/受信機、トランシーバー、または他の任意の適切な通信デバイス(送信機/受信機828など)を用いて、データを送受信することができる。いくつかの実施形態では、ハードウェアプロセッサ822は、1以上のユーザによって送信されたコマンドおよび/または値を受信することができる。表示/入力デバイス824は、タッチスクリーン、フラットパネルディスプレイ、ブラウン管ディスプレイ、プロジェクター、スピーカー、および/または他の適切な表示および/または提示デバイスを含んでもよい。表示/入力デバイス824はさらに、コンピュータキーボード、コンピュータマウス、マイクロフォン、タッチパッド、音声認識回路、タッチスクリーンのタッチインターフェース、および/または他の任意の適切な入力デバイスを含んでもよい。送信機/受信機808は、とりわけ音声および/または動画コンテンツを含むメディアコンテンツ、ならびに、モバイルデバイス202および/またはリモートデバイス502からのコマンドを送信および/または受信するための任意の適切な送信機および/または受信機を含んでもよい。
【0108】
具体的な一実施形態では、リモート制御アプリケーションを含む本明細書において説明されるメカニズムは、クライアントサイドソフトウェア、クライアントサイドハードウェア、サーバサイドソフトウェア、サーバサイドハードウェア、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含んでもよい。たとえば、リモート制御アプリケーションは、ハードウェアプロセッサ802によって認識可能なプログラミング言語で書かれるコンピュータプログラム(たとえば、Java(登録商標),C,Objective−C,C++,C♯,Javascript(登録商標),ビジュアルベーシックなどのプログラミング言語、または他の任意の適切なアプローチで書かれるプログラム)を包含してもよい。他の例として、リモート制御アプリケーションは、1以上のウェブページまたはウェブページの部分に対応するコードを包含してもよい(たとえば、ハイパーテキストマークアップランゲージ(HTML)、ダイナミックハイパーテキストマークアップランゲージ(DHTML)、エクステンシブルマークアップランゲージ(XML)、Javaサーバページ(JSP)、アクティブサーバページ(ASP)、コールドフュージョンなど、任意の適切なエンコーディング、または他の任意の適切なアプローチを介して)。
【0109】
いくつかの実施形態では、任意の適切なコンピュータ可読媒体を用いて、本明細書において説明される機能および/またはプロセスを実行するための命令を保存することができる。たとえば、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読媒体は一過性であっても非一過性であってもよい。たとえば、非一過性コンピュータ可読媒体は、磁気メディア(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクなど)、光学メディア(コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、ブルーレイディスクなど)、半導体メディア(フラッシュメモリ、電気的プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)など)、非一時的であるかもしくは送信中に外観の永続性を欠いている任意の適切なメディア、および/または任意の適切な実体的メディアなどのメディアを含んでもよい。他の例として、一過性コンピュータ可読媒体は、ネットワーク上、ワイヤ、導体、光ファイバ、回路、一時的であるかもしくは送信中に外観の永続性を欠いている任意の適切なメディア、および/または任意の適切な非実体的メディアにおける信号を含んでもよい。
【0110】
図1,3,5および6のプロセスの上記手順は、図に示されるおよび説明される順番および順序に限定されない任意の順番および順序で実行されるまたは行われる、と理解されるべきである。さらに、
図1,3,5および6のプロセスの上記手順のいくつかは、待ち時間および処理時間を減らすために適宜実質的に同時または並行して実行されるまたは行われる。
【0111】
「メカニズム」という用語は、本明細書中で使用されているように、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の適切な組み合わせを包含し得る、ということにも留意すべきである。
【0112】
本発明は、前述の例示的実施形態において説明および図示されてきたが、本開示は単に例として開示されたものであり、かつ本発明を実施する上での詳細においては、本発明の精神および範囲から外れることなく多数の変更がなされ得る、と理解される。開示された実施形態の特徴は、様々な方法で組み合わされ、かつ再配置され得る。
【0113】
表示抑制状態にあるモバイルデバイスのタッチスクリーンを用いてリモートデバイスを制御するための方法、システム、および媒体が提供される。
本発明は、前述の例示的実施形態において説明および図示されてきたが、本開示は単に例として開示されたものであり、かつ本発明を実施する上での詳細においては、次に続く請求項によってのみ制限される本発明の精神および範囲から外れることなく多数の変更がなされ得る、と理解される。開示された実施形態の特徴は、様々な方法で組み合わされ、かつ再配置され得る。