特許第6791035号(P6791035)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6791035
(24)【登録日】2020年11月9日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】エレベーターのかご装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 13/28 20060101AFI20201116BHJP
【FI】
   B66B13/28 E
【請求項の数】7
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-119830(P2017-119830)
(22)【出願日】2017年6月19日
(65)【公開番号】特開2019-1643(P2019-1643A)
(43)【公開日】2019年1月10日
【審査請求日】2020年3月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】本江 広宗
【審査官】 有賀 信
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−024918(JP,A)
【文献】 実開昭58−045276(JP,U)
【文献】 特開2007−191225(JP,A)
【文献】 再公表特許第2008/114344(JP,A1)
【文献】 特開平05−147878(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 13/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
出入口を開閉するかごドアと、
前記かごドアに設けられたセーフティシューと、
前記セーフティシューが前記かごドアの端面から突出する量を前記かごドアの位置に合わせて変更させるためのリンク機構と、
前記セーフティシュー及び乗場ドアの間に形成された隙間を塞ぐための第1位置と前記第1位置より前記乗場ドアから離れた第2位置とに配置可能な塞ぎ板と、
前記リンク機構及び前記塞ぎ板との間に設けられ、前記かごドアが開放されると前記塞ぎ板を前記第1位置に配置させ、前記かごドアが閉じられると前記塞ぎ板を前記第2位置に配置させる連動部材と、
を備えたエレベーターのかご装置。
【請求項2】
かごドアと、
前記かごドアを開閉させるためのリンク機構と、
前記かごドアに設けられたセーフティシューと、
前記セーフティシュー及び乗場ドアの間に形成された隙間を塞ぐための第1位置と前記第1位置より前記乗場ドアから離れた第2位置とに配置可能な塞ぎ板と、
前記リンク機構及び前記塞ぎ板との間に設けられ、前記かごドアが開放されると前記塞ぎ板を前記第1位置に配置させ、前記かごドアが閉じられると前記塞ぎ板を前記第2位置に配置させる連動部材と、
を備えたエレベーターのかご装置。
【請求項3】
前記塞ぎ板は、前記第1位置に配置されると、前記乗場ドアの移動を案内するための乗場敷居の直上に先端部が配置される請求項1又は請求項2に記載のエレベーターのかご装置。
【請求項4】
前記塞ぎ板は、前記第2位置に配置されると、前記かごドアの移動を案内するためのかご敷居の直上に全体が配置される請求項1から請求項3の何れか一項に記載のエレベーターのかご装置。
【請求項5】
前記塞ぎ板は、鉛直方向に配置された回転軸を介して前記セーフティシューに設けられた請求項1から請求項4の何れか一項に記載のエレベーターのかご装置。
【請求項6】
前記かごドアに設けられた支持部材を更に備え、
前記塞ぎ板は、鉛直方向に配置された回転軸を介して前記支持部材に設けられた請求項1から請求項4の何れか一項に記載のエレベーターのかご装置。
【請求項7】
前記支持部材は、
前記かごドアに固定された固定部と、
前記回転軸が設けられた支持部と、
を備え、
前記かごドアと前記支持部との間に、前記セーフティシューの一部が配置された請求項6に記載のエレベーターのかご装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、昇降路を移動するエレベーターのかご装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、エレベーター装置が記載されている。特許文献1に記載されたエレベーター装置は、かご装置を備える。かご装置は、乗場の高さに合わせて停止すると、かごドアを開放する。特許文献1に記載されたエレベーター装置では、かごドアとかご出入口を形成する柱との隙間に異物が引き込まれることを防止するため、この隙間を狭めるための部材が上記柱に設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−341964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エレベーターのかご装置が乗場の高さに合わせて停止すると、かごドアは乗場ドアに対向する。かご装置は昇降路を上下に移動するため、かごドアと乗場ドアとの間には隙間が必要になる。利用者がかご装置に乗る時或いは利用者がかご装置から降りる時に、かごドアと乗場ドアとの間に形成された隙間に異物が進入する恐れがあった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、かごドアと乗場ドアとの間に形成される隙間を狭めることができるエレベーターのかご装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベーターのかご装置は、出入口を開閉するかごドアと、かごドアに設けられたセーフティシューと、セーフティシューがかごドアの端面から突出する量をかごドアの位置に合わせて変更させるためのリンク機構と、セーフティシュー及び乗場ドアの間に形成された隙間を塞ぐための第1位置と第1位置より乗場ドアから離れた第2位置とに配置可能な塞ぎ板と、リンク機構及び塞ぎ板との間に設けられ、かごドアが開放されると塞ぎ板を第1位置に配置させ、かごドアが閉じられると塞ぎ板を第2位置に配置させる連動部材と、を備える。
【0007】
この発明に係るエレベーターのかご装置は、かごドアと、かごドアを開閉させるためのリンク機構と、かごドアに設けられたセーフティシューと、セーフティシュー及び乗場ドアの間に形成された隙間を塞ぐための第1位置と第1位置より乗場ドアから離れた第2位置とに配置可能な塞ぎ板と、リンク機構及び塞ぎ板との間に設けられ、かごドアが開放されると塞ぎ板を第1位置に配置させ、かごドアが閉じられると塞ぎ板を第2位置に配置させる連動部材と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
この発明に係るエレベーターのかご装置であれば、かごドアと乗場ドアとの間に形成される隙間を狭めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】この発明の実施の形態1におけるかご装置を備えたエレベーター装置の例を示す図である。
図2】かご装置の要部を乗場側から見た例を示す図である。
図3】かご装置の要部を上方から見た例を示す図である。
図4】かご装置の要部を乗場側から見た例を示す図である。
図5】かご装置の要部を上方から見た例を示す図である。
図6】かご装置の要部を乗場側から見た他の例を示す図である。
図7図6に示す要部を上方から見た例を示す図である。
図8】かご装置の要部を乗場側から見た他の例を示す図である。
図9図8に示す要部を上方から見た例を示す図である。
図10図8に示す要部を側方から見た例を示す図である。
図11】かご装置の要部を乗場側から見た他の例を示す図である。
図12】かご装置の要部を乗場側から見た例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
【0011】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるかご装置1を備えたエレベーター装置の例を示す図である。エレベーター装置は、例えばかご装置1及びつり合いおもり2を備える。かご装置1は、昇降路3を上下に移動する。つり合いおもり2は、昇降路3を上下に移動する。かご装置1及びつり合いおもり2は、主ロープ4によって昇降路3に吊り下げられる。主ロープ4は、巻上機5の駆動綱車6に巻き掛けられる。巻上機5は、制御装置7によって制御される。例えば、制御装置7は、駆動綱車6の回転及び停止を制御する。駆動綱車6が回転すると、その回転方向に応じた方向に主ロープ4が移動する。かご装置1は、主ロープ4が移動する方向に応じて上昇或いは下降する。制御装置7は、例えば乗場8の高さに合わせてかご装置1を停止させる。図1は、最下階の乗場8の高さに合わせてかご装置1が停止している状態を示す。
【0012】
かご装置1は、例えばかごドア9及び電動機10を備える。かごドア9は、かご出入口を開閉する。電動機10は、かごドア9を開閉させるための駆動力を発生させる。各乗場8に、乗場ドア11が設けられる。乗場ドア11は、乗場出入口を開閉する。かご装置1が乗場8の高さに合わせて停止すると、かごドア9は乗場ドア11に対向する。この時、かごドア9と乗場ドア11との間には一定の隙間が形成される。本実施の形態に示すかご装置1には、かごドア9が開放された際に上記隙間を狭めるための機能が備えられている。
【0013】
図2は、かご装置1の要部を乗場8側から見た例を示す図である。図3は、かご装置1の要部を上方から見た例を示す図である。図2及び図3は、かご装置1が乗場8に停止した直後の状態を示す。かご装置1が乗場8に停止した直後は、かごドア9は閉じられている。
【0014】
かご装置1は、例えばかご敷居12、セーフティシュー13、リンク機構14、塞ぎ板15、及び連動部材16を更に備える。本実施の形態では、かご装置1が両開き方式のかごドア9を備える例を示す。以下においては、図2に示す左側のかごドア9に関連する機能について詳しく説明する。右側のかごドア9に関連する機能については、左側のかごドア9に関連する機能と同様であるため、その説明を省略する。
【0015】
かご敷居12は、かごドア9の下方に配置される。かご敷居12に、かご出入口の幅方向に沿うように溝12aが形成される。かごドア9の下端部にドアシュー(図示せず)が設けられる。かごドア9は、ドアシューの下部が溝12aに配置された状態で幅方向に移動する。即ち、かご敷居12は、かごドア9の移動を案内する。図3に示すように、かご敷居12の端面12bは、かごドア9の裏面9aより乗場8側に配置される。端面12bは、乗場8側を向く面である。裏面9aは、乗場8側を向く面である。各乗場8に乗場敷居17が設けられる。乗場敷居17は、乗場ドア11の移動を案内する。かご装置1は、かご敷居12の上面と乗場敷居17の上面とが同じ高さになるように乗場8に停止する。かご装置1が乗場8の高さに合わせて停止すると、かご敷居12の端面12bは、乗場敷居17の端面17aに対向する。端面17aは、昇降路3側を向く面である。
【0016】
セーフティシュー13は、かご装置1に設けられた安全装置の一つである。セーフティシュー13は、かごドア9の裏面9a側に配置される。かご装置1が乗場8の高さに合わせて停止すると、セーフティシュー13は、かごドア9と乗場ドア11との間に配置される。セーフティシュー13は、リンク機構18を介してかごドア9に設けられる。リンク機構18は、回転軸19aを介してかごドア9に設けられる。リンク機構18は、回転軸19bを介してセーフティシュー13に設けられる。リンク機構18は、かごドア9に対して回転軸19aを中心に回転するように変位する。
【0017】
セーフティシュー13は、かごドア9に対してかごドア9の開閉方向に変位する。例えば、セーフティシュー13は、図2に示す状態から回転軸19bが下方に変位するようにリンク機構18が回転軸19aを中心に回転すると、かごドア9に対して閉方向に変位する。セーフティシュー13は、図2に示す状態から回転軸19bが上方に変位するようにリンク機構18が回転軸19aを中心に回転すると、かごドア9に対して開方向に変位する。かごドア9が閉方向に移動している時にセーフティシュー13がかごドア9に対して開方向に移動されると、検出信号が出力される。制御装置7に上記検出信号が入力されると、制御装置7はかごドア9を開方向に移動させる。
【0018】
このような安全機能を実現するため、セーフティシュー13は、かごドア9が閉方向に移動している時にかごドア9の端面9bから突出するように配置される。端面9bは、かごドア9の閉方向を向く面である。また、かごドア9が完全に開いた状態では、セーフティシュー13は、かごドア9が閉方向に移動している時よりも端面9bからの突出量が小さくなるように配置される。かごドア9が完全に閉じた状態では、セーフティシュー13は、端面9bから突出するように配置される。もう一方のかごドア9に設けられたセーフティシュー13は、セーフティシュー13同士が接触することがないように、端面9bから突出しないように配置される。このようなセーフティシュー13の配置は、リンク機構14によって実現される。即ち、リンク機構14は、セーフティシュー13がかごドア9の端面9bから突出する量をかごドア9の位置に合わせて変更させる。ここで言うかごドア9の位置とは、かごドア9の開閉状態と同義である。
【0019】
リンク機構14は、例えば固定部材20、リンク21、及びリンク22を備える。固定部材20は、かご敷居12或いはかご敷居12を支持する部材に固定される。リンク21は、一端部が回転軸23aを介して固定部材20に設けられる。リンク21の他端部は、回転軸23bを介してリンク22の一端部に設けられる。リンク22は、中間部が回転軸23cを介してかごドア9に設けられる。回転軸23a、23b、及び23cは、水平に配置される。また、回転軸23a、23b、及び23cは、かごドア9の開閉方向に直交するように配置される。セーフティシュー13を支持するリンク機構18にローラ24が設けられる。ローラ24は、リンク22の他端部に接触する。
【0020】
かごドア9が開方向に移動すると、リンク21は、他端部が上方に移動するように回転軸23aを中心に回転する。図2に示す例では、リンク21は、矢印Aに示す方向に変位する。かごドア9が開方向に移動すると、リンク22は、一端部が上方に移動するように回転軸23cを中心に回転する。図2に示す例では、リンク22は、矢印Bに示す方向に変位する。リンク22が変位することにより、ローラ24がリンク22に接触する位置が変化する。リンク機構18の角度がかごドア9の位置に合わせて所望の角度になるように、リンク22の他端部の形状が決められる。これにより、セーフティシュー13がかごドア9の端面9bから突出する量が調節される。
【0021】
塞ぎ板15は、かごドア9と乗場ドア11との間に形成された隙間を狭めるための部材である。塞ぎ板15は、例えば、鉛直方向に配置された回転軸25を介してセーフティシュー13に設けられる。塞ぎ板15は、回転軸25を中心に回転することにより、第1位置と第2位置とに配置される。第1位置は、セーフティシュー13と乗場ドア11との間に形成された隙間を塞ぐための位置である。第2位置は、上記第1位置より乗場ドア11から離れた位置である。
【0022】
塞ぎ板15は、かごドア9が完全に閉じていれば第2位置に配置される。図2及び図3は、塞ぎ板15が第2位置に配置された例を示す。第2位置の塞ぎ板15は、例えば、かごドア9の開閉方向に沿うようにかごドア9に対して平行に配置される。例えば、塞ぎ板15が第2位置に配置されると、塞ぎ板15の表面15aは乗場8側を向く。図3は、塞ぎ板15が第2位置に配置されると、塞ぎ板15の全体がかご敷居12の直上に配置される例を示す。図3に示す例では、塞ぎ板15は、上方から見てかご敷居12の端面12bより乗場8側に突出しない。
【0023】
塞ぎ板15は、かごドア9が完全に開放されると第1位置に配置される。図4は、かご装置1の要部を乗場8側から見た例を示す図である。図5は、かご装置1の要部を上方から見た例を示す図である。図4及び図5は、かごドア9が完全に開放された状態を示す。即ち、図4及び図5は、塞ぎ板15が第1位置に配置された例を示す。
【0024】
第1位置の塞ぎ板15は、例えば、かごドア9の開閉方向に直交するようにかごドア9に対して垂直に配置される。塞ぎ板15は、上下に延びる一方の縁部15bが回転軸25に設けられる。第1位置に配置された塞ぎ板15は、縁部15bから乗場8側に延びる。また、第1位置に配置された塞ぎ板15は、かご敷居12と乗場敷居17との間に形成された隙間の上方を通過し、もう一方の縁部15c、即ち先端部が乗場敷居17の直上に配置される。なお、塞ぎ板15が第1位置に配置されると、表面15aはかごドア9の閉方向を向く。
【0025】
連動部材16は、塞ぎ板15をかごドア9の動きに連動させるための部材である。連動部材16は、リンク機構14と塞ぎ板15との間に設けられる。連動部材16は、かごドア9が開放されると、塞ぎ板15を第1位置に配置させる。連動部材16は、かごドア9が閉じられると、塞ぎ板15を第2位置に配置させる。本実施の形態に示す例では、連動部材16は、リンク22の中間部と塞ぎ板15とに連結された棒状部材である。連動部材16は、一方の端部が自在継手26aを介してリンク22の中間部に設けられる。連動部材16は、もう一方の端部が自在継手26bを介して塞ぎ板15に設けられる。
【0026】
上述したように、かごドア9が開方向に移動すると、リンク22は、一端部が上方に移動するように回転軸23cを中心に回転する。このため、かごドア9が開方向に移動すると、連動部材16のうち自在継手26aに連結された部分が塞ぎ板15に近づくように移動する。これにより、塞ぎ板15が連動部材16によってかごドア9の閉方向に押され、塞ぎ板15は、回転軸25を中心に回転するように変位する。即ち、塞ぎ板15は、第2位置から第1位置に移動する。
【0027】
一方、かごドア9が閉方向に移動すると、リンク22は、一端部が下方に移動するように回転軸23cを中心に回転する。このため、かごドア9が閉方向に移動すると、連動部材16のうち自在継手26aに連結された部分が塞ぎ板15から遠ざかるように移動する。これにより、塞ぎ板15が連動部材16によってかごドア9の開方向に引っ張られ、塞ぎ板15は、回転軸25を中心に回転するように変位する。即ち、塞ぎ板15は、第1位置から第2位置に移動する。
【0028】
本実施の形態に示す例であれば、かごドア9が開放された際に、かごドア9と乗場ドア11との間に形成された隙間を塞ぎ板15によって狭めることができる。利用者が乗場8からかご装置1に移動する際及びかご装置1から乗場8に移動する際に、上記隙間に異物が進入することを防止できる。
【0029】
本実施の形態では、かごドア9と乗場ドア11との間に形成された隙間が上下に亘って塞ぎ板15で塞がれる例を示した。これは一例である。かごドア9と乗場ドア11との間に形成された隙間の一部のみが塞ぎ板15によって塞がれても良い。例えば、かご敷居12から一定の高さまでを塞ぎ板15によって塞いでも良い。
【0030】
図6は、かご装置1の要部を乗場8側から見た他の例を示す図である。図6は、図2のC部を拡大した図に相当する。図7は、図6に示す要部を上方から見た例を示す図である。図2及び図3は、塞ぎ板15が回転軸25を介してセーフティシュー13に設けられる例を示す。一方、図6及び図7は、塞ぎ板15が、鉛直方向に配置された回転軸25を介して支持部材27に設けられる例を示す。
【0031】
支持部材27は、かごドア9に設けられる。支持部材27は、例えば固定部27a及び支持部27bを備える。固定部27aは、セーフティシュー13の側方で、ボルト28によってかごドア9に固定される。支持部27bは、固定部27aに支持され、セーフティシュー13の乗場8側に配置される。即ち、かごドア9と支持部27bとの間にセーフティシュー13の一部が配置される。塞ぎ板15を支持する回転軸25が支持部27bに設けられる。
【0032】
図8は、かご装置1の要部を乗場8側から見た他の例を示す図である。図8は、図2のC部を拡大した図に相当する。図9は、図8に示す要部を上方から見た例を示す図である。図10は、図8に示す要部を側方から見た例を示す図である。図8から図10は、塞ぎ板15が、鉛直方向に配置された回転軸25を介して支持部材27に設けられる他の例を示す。
【0033】
図8から図10に示す例では、固定部27aが、セーフティシュー13の上方で、ボルト28によってかごドア9に固定される。支持部27bは、固定部27aに支持され、セーフティシュー13の乗場8側に配置される。かごドア9と支持部27bとの間に、セーフティシュー13の一部が配置される。塞ぎ板15を支持する回転軸25が支持部27bに設けられる。
【0034】
図11は、かご装置1の要部を乗場8側から見た他の例を示す図である。図2及び図3は、連動部材16がリンク機構14と塞ぎ板15との間に設けられる例を示す。一方、図11は、連動部材16がリンク機構29と塞ぎ板15との間に設けられる例を示す。
【0035】
リンク機構29は、かごドア9を開閉するための部材である。リンク機構29は、電動機10の駆動力をかごドア9に伝える。以下においては、かごドアを個別に特定する必要がある場合に、図11に示す左側のかごドアを符号9Aで表記し、右側のかごドアを符号9Bで表記する。同様に、図11に示す左側のセーフティシューを符号13Aで表記し、右側のセーフティシューを符号13Bで表記する。図11に示す左側の塞ぎ板を符号15Aで表記し、右側の塞ぎ板を符号15Bで表記する。図11に示す左側の連動部材を符号16Aで表記し、右側の連動部材を符号16Bで表記する。
【0036】
リンク機構29は、例えばリンク30からリンク35、及び駆動輪36を備える。リンク30は、一端部が回転軸37aを介してかごドア9Aに設けられる。リンク31は、一端部が回転軸37bを介してリンク30の他端部に設けられる。リンク31は、中間部が回転軸37cを介して支持装置38に設けられる。支持装置38は、かごドア9等の部材を支持するための装置である。支持装置38は、かごドア9の上方に配置される。リンク32は、一端部が回転軸37dを介してリンク31の他端部に設けられる。リンク32の他端部は、回転軸37eを介して駆動輪36に設けられる。駆動輪36は、電動機10によって回転駆動される。
【0037】
リンク33は、一端部が回転軸37fを介してかごドア9Bに設けられる。リンク34は、一端部が回転軸37gを介してリンク33の他端部に設けられる。リンク34は、他端部が回転軸37hを介して支持装置38に設けられる。リンク35は、一端部が回転軸37iを介してリンク34の中間部に設けられる。リンク35の他端部は、回転軸37jを介して、リンク31のうち回転軸37cと回転軸37dとの間に配置された部分に設けられる。なお、回転軸37a〜37jは、水平に配置される。また、回転軸37a〜37jは、かごドア9の開閉方向に直交するように配置される。
【0038】
図11は、かごドア9A及びかごドア9Bが閉じられた状態を示す。図11に示す状態から駆動輪36が矢印Dに示す方向に回転すると、リンク31は、リンク32に引っ張られ、回転軸37cを中心に回転する。即ち、リンク31の他端部が矢印Eに示す方向に変位し、リンク31の一端部が矢印Fの方向に変位する。これにより、かごドア9Aは、リンク30に引っ張られ、開方向に移動する。なお、リンク31の回転中心となる回転軸37cは、かごドア9Aより上方に配置される。かごドア9Aが開方向に移動すると、リンク31のうち回転軸37cと回転軸37bとの間に配置された部分は塞ぎ板15Aに接近する。
【0039】
また、図11に示す状態から駆動輪36が矢印Dに示す方向に回転すると、リンク34は、リンク35に押され、回転軸37hを中心に回転する。即ち、リンク34の一端部は矢印Gに示す方向に変位する。これにより、かごドア9Bは、リンク33に引っ張られ、開方向に移動する。なお、リンク34の回転中心となる回転軸37hは、かごドア9Bより上方に配置される。かごドア9Bが開方向に移動すると、リンク34は塞ぎ板15Bに接近する。
【0040】
塞ぎ板15は、鉛直方向に配置された回転軸25を介してセーフティシュー13に設けられる。例えば、塞ぎ板15Aは、セーフティシュー13Aに設けられる。塞ぎ板15Aは、かごドア9Aに設けられた支持部材27に設けられても良い。塞ぎ板15Aは、かごドア9Aが完全に閉じていれば第2位置に配置される。塞ぎ板15Aは、かごドア9Aが完全に開放されると第1位置に配置される。図12は、かご装置1の要部を乗場8側から見た例を示す図である。図12は、かごドア9A及びかごドア9Bが完全に開放された状態を示す。第1位置の塞ぎ板15Aは、例えば先端部が乗場敷居17の直上に配置される。第2位置の塞ぎ板15Aは、例えば全体がかご敷居12の直上に配置される。
【0041】
塞ぎ板15Bは、セーフティシュー13Bに設けられる。塞ぎ板15Bは、かごドア9Bに設けられた支持部材27に設けられても良い。塞ぎ板15Bは、かごドア9Bが完全に閉じていれば第2位置に配置される。塞ぎ板15Bは、かごドア9Bが完全に開放されると第1位置に配置される。第1位置の塞ぎ板15Bは、例えば先端部が乗場敷居17の直上に配置される。第2位置の塞ぎ板15Bは、例えば全体がかご敷居12の直上に配置される。
【0042】
上述したように、連動部材16は、リンク機構29と塞ぎ板15との間に設けられる。例えば、連動部材16Aは、かごドア9Aが開放されると、塞ぎ板15Aを第1位置に配置させる。連動部材16Aは、かごドア9Aが閉じられると、塞ぎ板15Aを第2位置に配置させる。図11及び図12に示す例では、連動部材16Aは、リンク31と塞ぎ板15Aとに連結された棒状部材である。連動部材16Aは、一方の端部が自在継手26aAを介してリンク31のうち回転軸37cと回転軸37bとの間に配置された部分に設けられる。連動部材16Aは、もう一方の端部が自在継手26bAを介して塞ぎ板15Aに設けられる。
【0043】
同様に、連動部材16Bは、かごドア9Bが開放されると、塞ぎ板15Bを第1位置に配置させる。連動部材16Bは、かごドア9Bが閉じられると、塞ぎ板15Bを第2位置に配置させる。図11及び図12に示す例では、連動部材16Bは、リンク34と塞ぎ板15Bとに連結された棒状部材である。連動部材16Bは、一方の端部が自在継手26aBを介してリンク34の中間部に設けられる。連動部材16Bは、もう一方の端部が自在継手26bBを介して塞ぎ板15Bに設けられる。
【0044】
上述したように、かごドア9Aが開方向に移動すると、リンク31のうち回転軸37cと回転軸37bとの間に配置された部分が塞ぎ板15Aに接近する。このため、かごドア9Aが開方向に移動すると、連動部材16Aのうち自在継手26aAに連結された部分が塞ぎ板15Aに近づくように移動する。これにより、塞ぎ板15Aが連動部材16Aによってかごドア9Aの閉方向に押され、塞ぎ板15Aは、第2位置から第1位置に移動する。
【0045】
同様に、かごドア9Bが開方向に移動すると、リンク34が塞ぎ板15Bに接近する。このため、かごドア9Bが開方向に移動すると、連動部材16Bのうち自在継手26aBに連結された部分が塞ぎ板15Bに近づくように移動する。これにより、塞ぎ板15Bが連動部材16Bによってかごドア9Bの閉方向に押され、塞ぎ板15Bは、第2位置から第1位置に移動する。
【0046】
一方、かごドア9Aが閉方向に移動すると、リンク31のうち回転軸37cと回転軸37bとの間に配置された部分が塞ぎ板15Aから離れる。このため、かごドア9Aが閉方向に移動すると、連動部材16Aのうち自在継手26aAに連結された部分が塞ぎ板15Aから遠ざかるように移動する。これにより、塞ぎ板15Aが連動部材16Aによってかごドア9Aの開方向に引っ張られ、塞ぎ板15Aは、第1位置から第2位置に移動する。
【0047】
同様に、かごドア9Bが閉方向に移動すると、リンク34が塞ぎ板15Bから離れる。このため、かごドア9Bが閉方向に移動すると、連動部材16Bのうち自在継手26aBに連結された部分が塞ぎ板15Bから遠ざかるように移動する。これにより、塞ぎ板15Bが連動部材16Bによってかごドア9Bの開方向に引っ張られ、塞ぎ板15Bは、第1位置から第2位置に移動する。
【0048】
図11および図12に示す例でも、図2及び図3に示す例が奏する効果と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0049】
1 かご装置、 2 つり合いおもり、 3 昇降路、 4 主ロープ、 5 巻上機、 6 駆動綱車、 7 制御装置、 8 乗場、 9 かごドア、 9a 裏面、 9b 端面、 10 電動機、 11 乗場ドア、 12 かご敷居、 12a 溝、 12b 端面、 13 セーフティシュー、 14 リンク機構、 15 塞ぎ板、 15a 表面、 15b〜15c 縁部、 16 連動部材、 17 乗場敷居、 17a 端面、 18 リンク機構、 19a〜19b 回転軸、 20 固定部材、 21〜22 リンク、 23a〜23c 回転軸、 24 ローラ、 25 回転軸、 26a〜26b 自在継手、 27 支持部材、 27a 固定部、 27b 支持部、 28 ボルト、 29 リンク機構、 30〜35 リンク、 36 駆動輪、 37a〜37j 回転軸、 38 支持装置
図1
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図12