(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
互いに同一のゲームを実行する複数のゲーム機と、複数の携帯端末装置と、各ゲーム機及び各携帯端末装置と通信可能なゲームサーバと、当該ゲームサーバと通信可能でユーザ毎の口座を管理する決済サーバと、を備えるゲームシステムであって、
前記携帯端末装置は、前記ゲーム機のゲーム機識別情報を取得し、取得したゲーム機識別情報とユーザのユーザ識別情報を含む、ゲームへの参加要求を前記ゲームサーバに送信し、
前記ゲームサーバは、前記参加要求を受信した場合、前記参加要求に含まれるユーザ識別情報と金額情報とを含む事前処理要求を前記決済サーバに送信し、
前記決済サーバは、前記事前処理要求を受信した場合、前記事前処理要求に含まれるユーザ識別情報に対応する口座に、前記事前処理要求に含まれる金額情報が示す金額以上の金額があるか確認する事前確認処理を実行し、処理結果を前記ゲームサーバに送信し、
前記ゲームサーバは、前記処理結果を受信した場合、前記ユーザ識別情報と前記ゲーム機識別情報とを紐づけることで、前記携帯端末装置のユーザを前記ゲームの参加者として決定し、所定人数の参加者が揃った場合に前記ゲーム機に前記ゲームの実行許可を送信し、
各ゲーム機は、前記実行許可を受信した場合に、前記ゲームを実行し、ゲーム結果を前記ゲームサーバに送信し、
前記ゲームサーバは、前記ゲーム結果を受信した場合、前記ゲーム結果に基づいてユーザ毎にゲーム料金を決定し、決定したゲーム料金の料金情報と各ユーザのユーザ識別情報とを含む決済要求を前記決済サーバに送信し、
前記決済サーバは、前記決済要求を受信した場合、前記決済要求に含まれるユーザ識別情報毎の口座から、前記決済要求に含まれ、当該ユーザ識別情報に対応する料金情報が示すゲーム料金を決済する、
ゲームシステム。
互いに同一のゲームを実行する複数のゲーム機と、複数の携帯端末装置と、各ゲーム機及び各携帯端末装置と通信可能なゲームサーバと、当該ゲームサーバと通信可能でユーザ毎の口座を管理する決済サーバと、を備えるゲームシステムであって、
前記携帯端末装置は、前記ゲーム機のゲーム機識別情報を取得し、取得したゲーム機識別情報とユーザのユーザ識別情報を含む、ゲームへの参加要求を前記ゲームサーバに送信し、
前記ゲームサーバは、前記参加要求を受信した場合、前記参加要求に含まれるユーザ識別情報と金額情報とを含む事前処理要求を前記決済サーバに送信し、
前記決済サーバは、前記事前処理要求を受信した場合、前記事前処理要求に含まれるユーザ識別情報に対応する口座に対して、前記事前処理要求に含まれる金額情報が示す金額を決済する事前決済処理を実行し、処理結果を前記ゲームサーバに送信し、
前記ゲームサーバは、前記処理結果を受信した場合、前記ユーザ識別情報と前記ゲーム機識別情報とを紐づけることで、前記携帯端末装置のユーザを前記ゲームの参加者として決定し、所定人数の参加者が揃った場合に前記ゲーム機に前記ゲームの実行許可を送信し、
各ゲーム機は、前記実行許可を受信した場合に、前記ゲームを実行し、ゲーム結果を前記ゲームサーバに送信し、
前記ゲームサーバは、前記ゲーム結果を受信した場合、前記ゲーム結果に基づいてユーザ毎にゲーム料金を決定し、決定したゲーム料金の料金情報と各ユーザのユーザ識別情報とを含む決済要求を前記決済サーバに送信し、
前記決済サーバは、前記決済要求を受信した場合、前記事前決済処理で決済した金額に基づき、前記決済要求に含まれるユーザ識別情報毎に、前記決済要求に含まれ、当該ユーザ識別情報に対応する料金情報が示すゲーム料金を決済する、
ゲームシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような電子決済を用いた従来のゲームにおいては、参加者がゲームに参加する段階でゲーム料金の電子決済が完了してしまうので、例えば複数の参加者が参加するゲームでも、ゲーム結果に関係なくゲーム料金の決済額が一律となっていた。このため、ゲーム結果に対する参加者の意識が薄れてしまうことでゲームが単調となり、ひいてはゲームの参加者が減少してしまうことになっていた。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ゲーム結果に対する参加者の意識を高めることができるゲームシステム、情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るゲームシステムは、互いに同一のゲームを実行する複数のゲーム機と、複数の携帯端末装置と、各ゲーム機及び各携帯端末装置と通信可能なゲームサーバと、当該ゲームサーバと通信可能でユーザ毎の口座を管理する決済サーバと、を備えるゲームシステムであって、前記携帯端末装置は、前記ゲーム機のゲーム機識別情報を取得し、取得したゲーム機識別情報とユーザのユーザ識別情報を含む、ゲームへの参加要求を前記ゲームサーバに送信し、前記ゲームサーバは、前記参加要求を受信した場合、前記参加要求に含まれるユーザ識別情報と金額情報とを含む事前処理要求を前記決済サーバに送信し、前記決済サーバは、前記事前処理要求を受信した場合、前記事前処理要求に含まれる情報に基づいた事前処理を実行し、処理結果を前記ゲームサーバに送信し、前記ゲームサーバは、前記処理結果を受信した場合、前記ユーザ識別情報と前記ゲーム機識別情報とを紐づけることで、前記携帯端末装置のユーザを前記ゲームの参加者として決定し、所定人数の参加者が揃った場合に前記ゲーム機に前記ゲームの実行許可を送信し、各ゲーム機は、前記実行許可を受信した場合に、前記ゲームを実行し、ゲーム結果を前記ゲームサーバに送信し、前記ゲームサーバは、前記ゲーム結果を受信した場合、前記ゲーム結果に基づいてユーザ毎にゲーム料金を決定し、決定したゲーム料金の料金情報と各ユーザのユーザ識別情報とを含む決済要求を前記決済サーバに送信し、前記決済サーバは、前記決済要求を受信した場合、前記決済要求に含まれるユーザ識別情報毎に、前記決済要求に含まれ、当該ユーザ識別情報に対応する料金情報が示すゲーム料金を決済する。
【0008】
また、本発明の第二態様に係るゲームシステムでは、前記携帯端末装置は、前記ユーザの操作に応じて、前記ゲーム機に表されている前記ゲーム機識別情報を含むコードを撮影することで、当該ゲーム機識別情報を取得する。
【0009】
また、本発明の第三態様に係るゲームシステムでは、前記決済サーバは、前記事前処理要求を受信した場合、前記事前処理として、前記事前処理要求に含まれるユーザ識別情報に対応する口座に、前記事前処理要求に含まれる金額情報が示す金額以上の金額があるか確認する事前確認処理を実行し、事前確認処理結果を前記ゲームサーバに送信し、且つ、前記決済要求を受信した場合、前記決済要求に含まれるユーザ識別情報毎の口座から、前記決済要求に含まれ、当該ユーザ識別情報に対応する料金情報が示すゲーム料金を決済する。
【0010】
また、本発明の第四態様に係るゲームシステムでは、前記決済サーバは、前記事前処理要求を受信した場合、前記事前処理として、前記事前処理要求に含まれるユーザ識別情報に対応する口座に対して、前記事前処理要求に含まれる金銭情報が示す金額を決済する事前決済処理を実行し、事前決済処理結果を前記ゲームサーバに送信し、且つ、前記決済要求を受信した場合、前記事前決済処理で決済した金額に基づき、前記決済要求に含まれるユーザ識別情報毎に、前記決済要求に含まれ、当該ユーザ識別情報に対応する料金情報が示すゲーム料金を決済する。
【0011】
また、本発明の第五態様に係るゲームシステムでは、前記ゲームサーバは、前記ゲーム結果を受信した場合、ユーザ毎に、当該ゲーム結果に基づいて特典を決定し、決定した特典を付与する。
【0012】
また、本発明の第六態様に係るゲームシステムでは、前記特典は、次回のゲームのゲーム料金を割引する特典を含む。
【0013】
また、本発明の第七態様に係る情報処理装置は、互いに同一のゲームを実行する複数のゲーム機、及び、複数の携帯端末装置と通信可能な情報処理装置であって、ゲーム機識別情報とユーザのユーザ識別情報とを含む、ゲームへの参加要求を前記携帯端末装置から受信した場合、前記参加要求に含まれるユーザ識別情報と金額情報とに基づいた事前処理を実行する事前処理手段と、前記事前処理の実行後に、前記ユーザ識別情報と前記ゲーム機識別情報とを紐づけることで、前記携帯端末装置のユーザを前記ゲームの参加者として決定し、所定人数の参加者が揃った場合に前記ゲーム機に前記ゲームの実行許可を送信する参加処理手段と、前記ゲーム機から前記ゲームのゲーム結果を受信した場合、当該ゲーム結果に基づいてユーザ毎にゲーム料金を決定する決定手段と、各ユーザのユーザ識別情報毎に、前記決定手段が決定したゲーム料金を決済する決済手段と、を備える。
【0014】
また、本発明の第八態様に係るプログラムは、互いに同一のゲームを実行する複数のゲーム機、及び、複数の携帯端末装置と通信可能なコンピュータを、ゲーム機識別情報とユーザのユーザ識別情報とを含む、ゲームへの参加要求を前記携帯端末装置から受信した場合、前記参加要求に含まれるユーザ識別情報と金額情報とに基づいた事前処理を実行する事前処理手段、前記事前処理の実行後に、前記ユーザ識別情報と前記ゲーム機識別情報とを紐づけることで、前記携帯端末装置のユーザを前記ゲームの参加者として決定し、所定人数の参加者が揃った場合に前記ゲーム機に前記ゲームの実行許可を送信する参加処理手段、前記ゲーム機から前記ゲームのゲーム結果を受信した場合、当該ゲーム結果に基づいてユーザ毎にゲーム料金を決定する決定手段、各ユーザのユーザ識別情報毎に、前記決定手段が決定したゲーム料金を決済する決済手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ゲーム結果に対する参加者の意識を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照しながら本発明の複数の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0018】
<全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係るゲームシステム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
図1に示すように、本実施形態に係るゲームシステム1は、一又は複数のゲーム機10と、一又は複数の携帯端末装置12と、サーバ群14と、を備える。
【0020】
ゲーム機10は、ユーザにゲームを提供する装置である。このゲーム機10は、例えばゲームセンターやホテル、飲食店等の店舗に設置されている。
【0021】
携帯端末装置12は、ゲーム機10のゲームをプレイするユーザが携帯している端末装置である。
【0022】
サーバ群14は、例えばゲームサーバ14Aと、決済サーバ14Bと、を含んで構成される。サーバ群14は、ゲーム機10及び携帯端末装置12と、インターネットやイントラネット等の通信ネットワークNTを介して通信可能な装置である。ゲームサーバ14Aは、ゲーム機10のゲームのゲームデータを管理したり、ゲーム機10と連携してゲームの全部又は一部を実行したり、複数のユーザを同一のゲームに参加させたりする。決済サーバ14Bは、ゲーム機10からの決済要求に応答して、ゲーム機10でユーザがプレイしたゲームのゲーム料金の決済を行う。なお、ゲームサーバ14Aと決済サーバ14Bは、別々のサーバ装置(情報処理装置)で実現されるだけでなく、同一のサーバ装置で実現されてもよい。
【0023】
<ハードウェア構成>
図2は、
図1に示すゲーム機10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
図2に示すように、ゲーム機10は、CPU(Central Processing Unit)20と、メモリ22と、記憶装置24と、操作装置26と、表示装置28と、通信装置29と、を備える。
【0025】
CPU20は、メモリ22と、記憶装置24と、操作装置26と、表示装置28と、通信装置29に接続されており、これらを各種制御する。また、CPU20は、記憶装置24に格納されたゲームプログラム等の所定のプログラムを実行することにより各種の機能手段として機能する。
【0026】
メモリ22は、プログラムや各種情報を一時的に記憶する。
【0027】
記憶装置24は、ハードディスク等で構成される。この記憶装置24は、CPU20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0028】
操作装置26は、ユーザがゲームを操作するための装置である。
【0029】
表示装置28は、ゲーム画面や、ゲーム機10のゲーム機識別情報を含んだ二次元コードを表示するための装置である。
【0030】
通信装置29は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。
【0031】
図3は、
図1に示す携帯端末装置12のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0032】
図3に示すように、携帯端末装置12は、主制御部30と、タッチパネル32と、カメラ34と、移動体通信部36と、無線LAN通信部38と、記憶部40と、スピーカ42と、を備える。
【0033】
主制御部30には、タッチパネル32と、カメラ34と、移動体通信部36と、無線LAN通信部38と、記憶部40と、スピーカ42と、に接続されている。そして、主制御部30は、これら接続先を制御する機能を有する。
【0034】
タッチパネル32は、表示機能及び入力機能の両方の機能を有し、表示機能を担うディスプレイ32Aと、入力機能を担うタッチセンサ32Bとで構成される。
【0035】
カメラ34は、静止画又は/及び動画を撮影し、記憶部40に保存する機能を有する。
【0036】
移動体通信部36は、アンテナ36Aを介して、移動体通信網と接続し、当該移動体通信網に接続されている他の通信装置と通信する機能を有する。
【0037】
無線LAN通信部38は、アンテナ38Aを介して、通信ネットワークNTと接続し、当該通信ネットワークNTに接続されているゲームサーバ14A等の他の装置と通信する機能を有する。
【0038】
記憶部40には、各種プログラムが記憶されている。
【0039】
スピーカ42は、音を出力する機能を有する。
【0040】
図4は、
図1に示すゲームサーバ14Aのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0041】
図4に示すように、ゲームサーバ14Aは、制御装置50と、通信装置52と、記憶装置54と、を備える。制御装置50は、CPU56及びメモリ58を主に備えて構成される。
【0042】
制御装置50では、CPU56が記憶装置54或いはメモリ58に格納されている所定のプログラムを実行することにより、各種の機能手段として機能する。この機能手段の詳細については後述する。
【0043】
通信装置52は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。
【0044】
記憶装置54は、ハードディスク等で構成される。記憶装置54は、制御装置50における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0045】
なお、ゲームサーバ14Aは、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、ゲームサーバ14Aは、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、
図4は、ゲームサーバ14Aが有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、ゲームサーバ14Aは、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。また、決済サーバ14Bも、ゲームサーバ14Aと同様の構成を備えることができる。
【0046】
<機能構成>
図5は、
図1に示すサーバ群14の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0047】
図5に示すように、サーバ群14は、機能構成として、記憶手段60と、事前処理手段62と、参加処理手段64と、決定手段66と、決済手段68と、を備える。記憶手段60は、ゲームサーバ14A又は決済サーバ14Bの記憶装置54又は/及びメモリ58で実現される。その他の機能構成は、ゲームサーバ14A又は決済サーバ14Bの制御装置50がプログラムを実行することにより実現される。
【0048】
記憶手段60は、例えば、プレイデータ60Aと、口座管理テーブル60Bと、を記憶する機能を有する。プレイデータ60Aは、ユーザのユーザ識別情報(ユーザID)毎に設けられ、ユーザのゲームの進行状況やプレイヤ情報を含むデータである。口座管理テーブル60Bは、ユーザID毎に、当該ユーザIDと口座(残高情報)とを紐づけて記憶するテーブルである。なお、残高情報は、ユーザが口座に入金した金銭の情報であり、例えば「600円」や「3000円」等の情報である。また、口座管理テーブル60Bは、決済サーバ14Bとは異なる他のサーバ装置に記憶されていてもよい。
【0049】
事前処理手段62は、ゲーム機10のゲーム機識別情報(ゲーム機ID)とユーザのユーザIDとを含む、ゲームへの参加要求を携帯端末装置12から受信した場合、参加要求に含まれるユーザIDと金額情報とに基づいた事前処理を実行する機能手段である。事前処理としては、例えば、事前確認処理や事前決済処理が挙げられる。事前確認処理は、口座管理テーブル60Bを参照して、ユーザIDに対応する口座に、金額情報が示す金額以上の金額があるか確認する処理である。事前決済処理としては、口座管理テーブル60Bにおいて、ユーザIDに対応する口座に対して、金銭情報が示す金額を決済する処理である。
【0050】
参加処理手段64は、事前処理の実行後に、ユーザIDとゲーム機IDとを紐づけることで、携帯端末装置12のユーザをゲームの参加者として決定し、所定人数の参加者が揃った場合にゲーム機10にゲームの実行許可を送信する機能手段である。
【0051】
決定手段66は、ゲーム機10からゲームのゲーム結果を受信した場合、当該ゲーム結果に基づいてユーザ毎にゲーム料金を決定する機能手段である。特にゲームが対戦ゲームである場合には、決定手段66は、対戦結果に基づいてユーザ毎にゲーム料金を決定することが好ましい。例えば、決定手段66は、ゲームに勝ったユーザはゲーム料金を50円に決定し、ゲームに負けたユーザはゲーム料金を100円に決定する。また、例えば、決定手段66は、ゲーム中に得られたスコアが閾値以上であればゲーム料金を50円に決定し、ゲーム中に得られたスコアが閾値未満であればゲーム料金を100円に決定してもよい。
【0052】
決済手段68は、口座管理テーブル60Bを参照して、各ユーザのユーザID毎に、決定手段66が決定したゲーム料金を決済する機能手段である。決済処理の具体例としては、口座管理テーブル60Bにおいて、ユーザIDに対応する口座からゲーム料金を減算する。
【0053】
<処理の流れ>
まず、本実施形態に係るゲームシステム1の処理の流れの概要を以下に説明する。
【0054】
まず、携帯端末装置12は、ゲーム機10のゲーム機IDを取得し、取得したゲーム機IDとユーザのユーザIDを含む、ゲームへの参加要求をゲームサーバ14Aに送信する。ゲームサーバ14Aは、参加要求を受信した場合、当該参加要求に含まれるユーザIDと金額情報とを含む処理要求を決済サーバ14Bに送信する。決済サーバ14Bは、処理要求を受信した場合、処理要求に含まれる情報に基づいた事前処理を実行し、処理結果をゲームサーバ14Aに送信する。ゲームサーバ14Aは、処理結果を受信した場合、ユーザIDとゲーム機IDとを紐づけることで、携帯端末装置12のユーザをゲームの参加者として決定し、所定人数の参加者が揃った場合にゲーム機10にゲームの実行許可を送信する。各ゲーム機10は、実行許可を受信した場合に、ゲームを実行し、ゲーム結果をゲームサーバ14Aに送信する。ゲームサーバ14Aは、ゲーム結果を受信した場合、ゲーム結果に基づいてユーザ毎にゲーム料金を決定し、決定したゲーム料金と各ユーザのユーザIDとを含む決済要求を決済サーバ14Bに送信する。決済サーバ14Bは、決済要求を受信した場合、当該決済要求に含まれるユーザID毎に、決済要求に含まれ、ユーザIDに対応するゲーム料金を決済する。
【0055】
次に、本実施形態に係るゲームシステム1の処理の流れの具体例を説明する。
【0056】
図6は、ゲームシステム1においてゲームの実行及びゲーム料金の決済に関する処理の流れの具体例を示す図である。なお、以下のステップの順番は、適宜、変更することができる。
【0057】
(ステップSP10)
ゲーム機10は、ユーザから操作(画面のタッチ操作やボタンの押下操作等)を受け付ける。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0058】
(ステップSP12)
ゲーム機10は、当該ゲーム機10のゲーム機IDを含む二次元コードを表示する。なお、ゲーム機10は、二次元コードの代わりに、一次元コード等の他の種類のコードを表示してもよい。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0059】
(ステップSP14)
ゲーム機10を操作したユーザの携帯端末装置12は、当該ユーザの操作に応じて、ゲーム機10に表示されている二次元コードを撮影する。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0060】
(ステップSP16)
携帯端末装置12は、撮影した二次元コードからゲーム機IDを取得する。そして、処理は、ステップSP18の処理に移行する。
【0061】
(ステップSP18)
携帯端末装置12は、当該携帯端末装置12のユーザのユーザIDと取得したゲーム機IDとを含む参加要求をゲームサーバ14Aに送信する。そして、処理は、ステップSP20の処理に移行する。
【0062】
(ステップSP20)
ゲームサーバ14Aは、携帯端末装置12から参加要求を受信する。これに応答して、ゲームサーバ14Aは、参加要求に含まれるユーザIDと予め定められた金額情報とを含む事前処理要求を決済サーバ14Bに送信する。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0063】
(ステップSP22)
決済サーバ14Bは、ゲームサーバ14Aから事前処理要求を受信する。これに応答して、決済サーバ14Bの事前処理手段62は、処理要求に含まれる情報に基づいた事前処理を実行する。本実施形態では、事前処理手段62は、事前処理として、口座管理テーブル60Bを参照して、事前処理要求に含まれるユーザIDに対応する口座に、処理要求に含まれる金額情報が示す金額以上の金額があるか確認する。そして、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
【0064】
(ステップSP24)
事前処理手段62は、確認結果をゲームサーバ14Aに送信する。そして、処理は、ステップSP26の処理に移行する。
【0065】
(ステップSP26)
ゲームサーバ14Aは、決済サーバ14Bから確認結果を受信する。これに応答して、ゲームサーバ14Aは、受信した確認結果が問題ないことを示しているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP30の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP28の処理に移行する。
【0066】
(ステップSP28)
ゲームサーバ14Aは、携帯端末装置12にエラーを通知する。これに応答して、携帯端末装置12は、エラーを表示する。そして、
図6に示す一連の処理が終了する。
【0067】
(ステップSP30)
ゲームサーバ14Aの参加処理手段64は、参加処理を実行する。具体的には、参加処理手段64は、参加要求に含まれているユーザIDとゲーム機IDとを紐づけることで、携帯端末装置12のユーザをゲームの参加者として決定する。また、参加処理手段64は、携帯端末装置12に、ユーザが参加者として決定された旨を通知する。これに応答して、携帯端末装置12は、ユーザが参加者として決定された旨を表示する。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0068】
(ステップSP32)
参加処理手段64は、各ゲーム機IDに紐づけられたユーザIDの数を算出することで所定人数の参加者が揃ったか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP34の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP32の処理に戻る。
【0069】
(ステップSP34)
ゲームサーバ14Aは、各ユーザIDに紐づけられているゲーム機IDに対応するゲーム機10に実行許可を送信する。そして、処理は、ステップSP36の処理に移行する。
【0070】
(ステップSP36)
各ゲーム機10は、ゲームサーバ14Aから実行許可を受信する。これに応答して、各ゲーム機10は、ゲームサーバ14Aと連携しながら全ての参加者が参加する形でゲームを実行する。そして、処理は、ステップSP38の処理に移行する。
【0071】
(ステップSP38)
各ゲーム機10は、ゲームが終了した後、当該ゲームのゲーム結果をゲームサーバ14Aに送信する。そして、処理は、ステップSP40の処理に移行する。
【0072】
(ステップSP40)
ゲームサーバ14Aは、各ゲーム機10からゲーム結果を受信する。これに応答して、ゲームサーバ14Aの決定手段66は、受信したゲーム結果に基づいてユーザ(ユーザID)毎にゲーム料金を決定する。そして、処理は、ステップSP42の処理に移行する。
【0073】
(ステップSP42)
決定手段66は、決定したゲーム料金の料金情報と各ユーザのユーザIDとを含む決済要求を決済サーバ14Bに送信する。そして、処理は、ステップSP44の処理に移行する。
【0074】
(ステップSP44)
決済サーバ14Bは、ゲームサーバ14Aから決済要求を受信する。これに応答して、決済サーバ14Bの決済手段68は、受信した決済要求に含まれるユーザID毎に、決済要求に含まれ、当該ユーザIDに対応する料金情報が示すゲーム料金を決済する。具体的には、決済手段68は、口座管理テーブル60Bから、各ユーザIDに対応する口座から料金情報が示すゲーム料金を減算する。続いて、決済手段68は、決済した旨を携帯端末装置12に送信する。そして、
図6に示す一連の処理が終了する。
【0075】
以上、本実施形態によれば、ユーザ毎に、ゲーム結果に基づいて決定されたゲーム料金を決済するので、ゲーム結果に対する参加者の意識を高めることができる。
【0076】
また、本実施形態によれば、携帯端末装置12は、ユーザの操作に応じて、ゲーム機10に表されているゲーム機IDを含むコードを撮影することで、当該ゲーム機IDを取得するので、ユーザは、効率的にゲーム機IDを取得することができる。
【0077】
また、本実施形態によれば、決済サーバ14Bは、処理要求に含まれるユーザIDに対応する口座に、処理要求に含まれる金額情報が示す金額以上の金額があるか確認する事前確認処理を実行するので、ゲームがプレイされた後に、ゲーム料金が支払えないといった事態が発生することを抑制できる。
【0078】
<変形例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0079】
例えば、上記実施形態では、事前処理手段62は、事前処理として、事前確認処理をする場合を説明したが、口座管理テーブル60Bを参照し、事前処理要求に含まれるユーザIDに対応する口座に対して、事前処理要求に含まれる金銭情報が示す金額を参加料として決済する事前決済処理を実行してもよい。この場合、事前処理手段62は、事前決済処理結果をゲームサーバ14Aに送信し、且つ、決済要求を受信した場合、口座管理テーブル60Bを参照し、事前決済処理で決済した金額に基づき、決済要求に含まれるユーザID毎に、決済要求に含まれ、当該ユーザIDに対応する料金情報が示すゲーム料金を決済する。具体的には、決済手段68は、事前決済処理で決済した金額から、ユーザIDに対応する料金情報が示すゲーム料金との差額を算出し、事前決済処理の金額よりもゲーム料金が大きい場合は追加の支払いを決済し、事前決済処理の金額よりもゲーム料金が小さい場合は差額を返戻する。また、この差額についてユーザ間で支払われるよう、即ちゲーム料金の大きいユーザから小さいユーザに金銭の移動を決済しても良い。
【0080】
また、上記実施形態では、ゲームサーバ14Aは、ゲーム結果を受信した場合、ユーザ毎にゲーム料金を決定する場合を説明したが、ゲーム料金だけでなく、ユーザ毎にゲーム結果に基づいて特典を決定してもよい。この場合、ゲームサーバ14Aは、決定した特典を各ユーザに付与する。具体的には、ゲームサーバ14Aは、決定した特典を各ユーザIDに対応するプレイデータ60Aに追記する。特典としては、事前決済処理で決済している場合において、ゲームに勝利したユーザへ、決済した金額を返金する特典や、ゲームに勝利したユーザへ、次回のゲームのゲーム料金を割引する特典等が挙げられる。