特許第6791610号(P6791610)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6791610
(24)【登録日】2020年11月9日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】撮像光学レンズ
(51)【国際特許分類】
   G02B 13/00 20060101AFI20201116BHJP
   G02B 13/18 20060101ALI20201116BHJP
【FI】
   G02B13/00
   G02B13/18
【請求項の数】3
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2019-200369(P2019-200369)
(22)【出願日】2019年11月4日
(65)【公開番号】特開2020-109485(P2020-109485A)
(43)【公開日】2020年7月16日
【審査請求日】2019年11月4日
(31)【優先権主張番号】201811651493.X
(32)【優先日】2018年12月31日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519312957
【氏名又は名称】エーエーシー オプティックス ソリューションズ ピーティーイー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【弁理士】
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】ビエン シューチー
(72)【発明者】
【氏名】孫 ▲ウェン▼
【審査官】 森内 正明
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2019/0004285(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2018/0364457(US,A1)
【文献】 特許第6374077(JP,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2018/0196226(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2018/0188488(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2018/0188486(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2018/0136442(US,A1)
【文献】 特開2017−122843(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0059826(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0059825(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0306140(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0299319(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0241756(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0131874(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0033742(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0378131(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0009843(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00 − 17/08
G02B 21/02 − 21/04
G02B 25/00 − 25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像光学レンズであって、
物体側から像側に向かって順に、絞り、正の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有する第4レンズと、屈折力を有する第5レンズと、正の屈折力を有する第6レンズと、負の屈折力を有する第7レンズとからなり、
前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第4レンズの軸上厚みをd7、前記第3レンズの像側面から前記第4レンズの物体側面までの軸上距離をd6としたときに、以下の条件式(1)〜(2)を満たすことを特徴とする撮像光学レンズ。
−11.00≦f2/f1≦−6.00 (1)
5.00≦d7/d6≦10.00 (2)
【請求項2】
前記第4レンズの物体側面の曲率半径をR7、前記第4レンズの像側面の曲率半径をR8としたときに、以下の条件式(3)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
−2.00≦(R7+R8)/(R7−R8)≦−1.00 (3)
【請求項3】
前記第1レンズの軸上厚みをd1、第1レンズの像側面から前記第2レンズの物体側面までの軸上距離をd2としたときに、以下の条件式(4)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
8.00≦d1/d2≦15.00 (4)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学レンズ分野に関し、特にスマートフォン、デジタルカメラなどの携帯端末装置と、モニタ、PCレンズなどの撮像装置とに適用される撮像光学レンズに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンの登場に伴い、小型化の撮像レンズに対する需要がますます高まっているが、撮像レンズの感光素子は、一般的に、感光結合素子(Charge Coupled Device、CCD)又は相補型金属酸化物半導体素子(Complementary Metal−OxideSemiconductor Sensor、CMOS Sensor)の2種類のみに大別される。また、半導体製造プロセスの技術の進歩により、感光素子の画素サイズが縮小可能であるとともに、現在の電子製品は、優れた機能および軽量化・薄型化・小型化の外観を発展の傾向とする。そのため、良好な結像品質を有する小型化の撮像レンズは、現在の市場において既に主流となっている。
【0003】
優れた結像品質を得るために、携帯電話のカメラに搭載された従来のレンズは、3枚式、4枚式ひいては5枚式、6枚式のレンズ構造を用いることが多い。しかしながら、技術の発展及びユーザの多様化のニーズの増加に伴い、感光素子の画素面積が縮小しつつあり且つ結像品質に対するシステムからの要求が高くなってきている場合には、7枚式のレンズ構造が徐々にレンズの設計に現れている。よく見られる7枚式のレンズは、良好な光学性能を有しているが、その屈折力、レンズ間隔、およびレンズ形状の設定には依然としてある程度の非合理性があるので、撮像光学レンズは、良好な光学性能を有すると共に、大口径、極薄化及び広角化の設計要求を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、良好な光学性能を有するとともに、大口径、極薄化及び広角化の設計要求を満たす撮像光学レンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本発明の実施形態は、撮像光学レンズを提供する。前記撮像光学レンズは、物体側から像側に向かって順に、絞りと、正の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有する第4レンズと、屈折力を有する第5レンズと、正の屈折力を有する第6レンズと、負の屈折力を有する第7レンズとからなり、
前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第4レンズの軸上厚みをd7、前記第3レンズの像側面から前記第4レンズの物体側面までの軸上距離をd6としたときに、以下の条件式(1)〜(2)を満たす。
−11.00≦f2/f1≦−6.00 (1)
5.00≦d7/d6≦10.00 (2)
【0006】
本発明の実施形態は、従来技術に対して、上記レンズの配置方式に基づいて、異なる屈折力を有するレンズと、焦点距離に関して第1レンズとは特定の協調関係を有する第2レンズとを使用し、第1レンズ及び第2レンズの屈折力を合理的に配分し、且つ、第3レンズの像側面から第4レンズの物体側面までの軸上距離と第4レンズの軸上厚みとの比を規定することによって、光学システムの収差の補正に有利となり、光学システムが良好な光学性能を有すると共に、大口径、極薄化及び広角化の設計要求を満たすようになる。
【0007】
また、前記第4レンズの物体側面の曲率半径をR7、前記第4レンズの像側面の曲率半径をR8としたときに、以下の条件式(3)を満たす。
−2.00≦(R7+R8)/(R7−R8)≦−1.00 (3)
【0008】
また、前記第1レンズの軸上厚みをd1、前記第1レンズの像側面から前記第2レンズの物体側面までの軸上距離をd2としたときに、以下の条件式(4)を満たす。
8.00≦d1/d2≦15.00 (4)
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態における撮像光学レンズの構造を示す模式図である。
図2図1に示す撮像光学レンズの軸上色収差を示す模式図である。
図3図1に示す撮像光学レンズの倍率色収差を示す模式図である。
図4図1に示す撮像光学レンズの像面湾曲及び歪曲収差を示す模式図である。
図5】本発明の第2実施形態に係る撮像光学レンズの構造を示す模式図である。
図6図5に示す撮像光学レンズの軸上色収差を示す模式図である。
図7図5に示す撮像光学レンズの倍率色収差を示す模式図である。
図8図5に示す撮像光学レンズの像面湾曲及び歪曲収差を示す模式図である。
図9】本発明の第3実施形態の撮像光学レンズの構造を示す模式図である。
図10図9に示す撮像光学レンズの軸上色収差を示す模式図である。
図11図9に示す撮像光学レンズの倍率色収差を示す模式図である。
図12図9に示す撮像光学レンズの像面湾曲および歪曲収差を示す模式図である。
図13】本発明の第4実施形態の撮像光学レンズの構造を示す模式図である。
図14図13に示す撮像光学レンズの軸上色収差を示す模式図である。
図15図13に示す撮像光学レンズの倍率色収差を示す模式図である。
図16図13に示す撮像光学レンズの像面湾曲および歪曲収差を示す模式図である。
図17】本発明の第5実施形態の撮像光学レンズの構造を示す模式図である。
図18図17に示す撮像光学レンズの軸上色収差を示す模式図である。
図19図17に示す撮像光学レンズの倍率色収差を示す模式図である。
図20図17に示す撮像光学レンズの像面湾曲および歪曲収差を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の目的、解決手段及びメリットがより明瞭になるように、以下、図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳細に説明する。しかし、本発明の各実施形態において、本発明が良く理解されるように多くの技術的詳細が与えられているが、それらの技術的詳細および以下の各実施形態に基づく各種の変化及び修正が存在しなくとも、本発明の保護しようとするものを実現可能であることは、当業者に理解されるべきである。
【0011】
以下は、第1実施形態である。
図面を参照すると、本発明は、撮像光学レンズ10を提供する。図1は、本発明の第1実施形態の撮像光学レンズ10を示す。当該撮像光学レンズ10は、7枚のレンズを備える。具体的に、前記撮像光学レンズ10は、物体側から像側に向かって順に、絞りS1、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5、第6レンズL6及び第7レンズL7からなる。本実施形態では、第7レンズL7と像面Siとの間にガラス平板GFなどの光学素子が設けられていることが好ましく、ガラス平板GFが、カバーガラスであってもよく、光学フィルタ(filter)であってもよい。他の実施形態では、ガラス平板GFが他の位置に設けられることも、もちろん可能である。
【0012】
本実施形態では、第1レンズL1は、正の屈折力を有し、その物体側面が外へ突出して凸面となり、その像側面が凹面であり、第2レンズL2は、負の屈折力を有し、その物体側面が凸面であり、その像側面が凹面であり、第3レンズL3は、負の屈折力を有し、その物体側面が凸面であり、その像側面が凹面であり、第4レンズL4は、正の屈折力を有し、その物体側面が凸面であり、その像側面が凸面であり、第5レンズL5は、負の屈折力を有し、その物体側面が凸面であり、像側面が凹面であり、第6レンズL6は、正の屈折力を有し、その物体側面が凸面であり、像側面が凸面であり、第7レンズL7は、負の屈折力を有し、その物体側面が凹面であり、像側面が凹面である。
【0013】
第1レンズの焦点距離をf1、第2レンズの焦点距離をf2として定義すると、以下の条件式を満たす。
−11.00≦f2/f1≦−6.00 (1)
【0014】
第4レンズの軸上厚みをd7、第3レンズの像側面から第4レンズの物体側面までの軸上距離をd6として定義すると、以下の条件式を満たす。
5.00≦d7/d6≦10.00 (2)
【0015】
その中で、条件式(1)は、第1レンズL1の焦点距離と第2レンズL2の焦点距離との比を規定するものである。このように設けると、第1レンズL1及び第2レンズL2の屈折力を合理的に配分することにより、光学システムの収差の補正に有利であり、さらに結像品質を向上させる。
【0016】
条件式(2)は、第3レンズL3の像側面から第4レンズL4の物体側面までの軸上距離と第4レンズL4の軸上厚みとの比を規定するものである。このように設けると、条件式の範囲内にあるとき、光学システムの全長の短縮化に有利であり、光学レンズの極薄化が図られる。
【0017】
本実施形態では、上記レンズの配置方式に基づいて、異なる屈折力を持つ各レンズ(L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7)と、焦点距離に関して第1レンズL1とは特定の協調関係を有する第2レンズL2とを使用し、第1レンズL1及び第2レンズL2の屈折力を合理的に配分し、且つ、第3レンズL3の像側面から第4レンズL4の物体側面までの軸上距離と第4レンズL4の軸上厚みとの比を規定することによって、光学システムの収差の補正に有利となり、光学システムが、良好な光学性能を有すると共に、大口径、極薄化及び広角化の設計要求を満足することが可能となる。
【0018】
好ましくは、第4レンズL4の物体側面の曲率半径R7及び第4レンズの像側面の曲率半径R8が、以下の条件式を満たす。
−2.00≦(R7+R8)/(R7−R8)≦−1.00 (3)
条件式(3)は、第4レンズL4の形状を規定するものである。条件式が規定する範囲内にあると、レンズを通る光の偏向の程度を緩和でき、収差を効果的に低減できる。
【0019】
好ましくは、本実施形態において、第1レンズL1の軸上厚みd1及び第1レンズL1の像側面から第2レンズL2の物体側面までの軸上距離d2が、以下の条件式を満たす。
8.00≦d1/d2≦15.00 (4)
条件式(4)は、第1レンズL1の軸上厚みと第1レンズL1の像側面から第2レンズL2の物体側面までの軸上距離との比を規定するものである。条件式の範囲内にあると、レンズの加工及びレンズの組立に寄与する。
【0020】
また、レンズの表面は、非球面に設けることができ、非球面は、球面以外の形状に容易に形成でき、より多くの制御変数を得ることができるので、収差を低減し、さらに使用されるレンズの数を減らすことができるため、本発明の撮像光学レンズの全長を効果的に低減することが可能となる。本発明の実施形態では、各レンズの物体側面及び像側面は、いずれも非球面である。
【0021】
なお、本実施形態に係る撮像光学レンズ10を構成する第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5、第6レンズL6及び第7レンズL7が、上記した構成とパラメータ関係を有しているため、撮像光学レンズ10が各レンズの屈折力、面型、材料及び各レンズの軸上厚みなどを合理的に配分でき、それによって様々な種類の収差を補正することができる。本発明における撮像光学レンズ10の結像光学系は、Fno≦1.43である。撮像光学レンズ10の光学長TTL及び撮像光学レンズ10の像高IHは、条件式TTL/IH≦1.46を満たす。撮像光学レンズ10の画角FOVは、条件式FOV≧78.00°を満たす。良好な光学結像性能を有すると共に、大口径、極薄化及び広角化の設計要求を満足することが実現される。
【0022】
好ましくは、前記レンズの物体側面及び/又は像側面には、高品質の結像需要を満たすために、変曲点及び/又は停留点が設置されてもよい。具体的な実施案について、下記の説明を参照する。
【0023】
図1は、第1実施形態における撮像光学レンズ10の構造を示す模式図である。以下に、本発明の第1実施形態における撮像光学レンズ10の設計データを示す。
【0024】
表1は、本発明の第1実施形態において撮像光学レンズ10を構成する第1レンズL1〜第7レンズL7の物体側及び像側の曲率半径R、レンズの軸上厚み、レンズ間の距離d、屈折率nd及びアッベ数vdを挙げる。表2は、撮像光学レンズ10の円錐係数k及び非球面係数を示す。なお、本実施形態では、距離、半径及び軸上厚みの単位は、ミリメートル(mm)である。
【0025】
【表1】
【0026】
上記表において、各符号の意味は、以下の通りである。
R :光学面の曲率半径
S1 :絞り
R1 :第1レンズL1の物体側面の曲率半径
R2 :第1レンズL1の像側面の曲率半径
R3 :第2レンズL2の物体側面の曲率半径
R4 :第2レンズL2の像側面の曲率半径
R5 :第3レンズL3の物体側面の曲率半径
R6 :第3レンズL3の像側面の曲率半径
R7 :第4レンズL4の物体側面の曲率半径
R8 :第4レンズL4の像側面の曲率半径
R9 :第5レンズL5の物体側面の曲率半径
R10:第5レンズL5の像側面の曲率半径
R11 :第6レンズL6の物体側面の曲率半径
R12 :第6レンズL6の像側面の曲率半径
R13 :第7レンズL7の物体側面の曲率半径
R14 :第7レンズL7の像側面の曲率半径
R15 :ガラス平板GFの物体側面の曲率半径
R16 :ガラス平板GFの像側面の曲率半径
d :レンズの軸上厚み、又は、隣接するレンズ間の軸上距離
d0 :絞りS1から第1レンズL1の物体側面までの軸上距離
d1 :第1レンズL1の軸上厚み
d2 :第1レンズL1の像側面から第2レンズL2の物体側面までの軸上距離
d3 :第2レンズL2の軸上厚み
d4 :第2レンズL2の像側面から第3レンズL3の物体側面までの軸上距離
d5 :第3レンズL3の軸上厚み
d6 :第3レンズL3の像側面から第4レンズL4の物体側面までの軸上距離
d7 :第4レンズL4の軸上厚み
d8 :第4レンズL4の像側面から第5レンズL5の物体側面までの軸上距離
d9 :第5レンズL5の軸上厚み
d10 :第5レンズL5の像側面から第6レンズL6の物体側面までの軸上距離
d11 :第6レンズL6の軸上厚み
d12 :第6レンズL6の像側面から第7レンズL7の物体側面までの軸上距離
d13 :第7レンズL7の軸上厚み
d14 :第7レンズL7の像側面からガラス平板GFの物体側面までの軸上距離
d15 :ガラス平板GFの軸上厚み
d16 :ガラス平板GFの像側面から像面Siまでの軸上距離
nd :d線の屈折率
nd1 :第1レンズL1のd線の屈折率
nd2 :第2レンズL2のd線の屈折率
nd3 :第3レンズL3のd線の屈折率
nd4 :第4レンズL4のd線の屈折率
nd5 :第5レンズL5のd線の屈折率
nd6 :第6レンズL6のd線の屈折率
nd7 :第7レンズL7のd線の屈折率
ndg :ガラス平板GFのd線の屈折率
vd :アッベ数
v1 :第1レンズL1のアッベ数
v2 :第2レンズL2のアッベ数
v3 :第3レンズL3のアッベ数
v4 :第4レンズL4のアッベ数
v5 :第5レンズL5のアッベ数
v6 :第6レンズL6のアッベ数
v7 :第7レンズL7のアッベ数
vg :ガラス平板GFのアッベ数
【0027】
【表2】
【0028】
表2において、kは円錐係数であり、A4、A6、A8、A10、A12、A14、A16は非球面係数である。
【0029】
なお、本実施形態では、各レンズ面の非球面は、下記式(5)で表される非球面を使用している。しかしながら、下記式(5)の具体例は、一例に過ぎなく、本発明は、特にこの式(5)の非球面多項式に限定されるものではない。
y=(x/R)/[1+{1−(1+k)(x/R)}1/2]
+A4x+A6x+A8x+A10x10+A12x12+A14x14+A16x16 (5)
【0030】
表3、表4は、本発明の実施形態に係る撮像光学レンズ10における各レンズの変曲点及び停留点の設計データを示す。ここで、P1R1、P1R2は、それぞれ第1レンズL1の物体側面と像側面を示し、P2R1、P2R2は、それぞれ第2レンズL2の物体側面と像側面を示し、P3R1、P3R2は、それぞれ第3レンズL3の物体側面と像側面を示し、P4R1、P4R2は、それぞれ第4レンズL4の物体側面と像側面を示し、P5R1、P5R2は、それぞれ第5レンズL5の物体側面と像側面を示し、P6R1、P6R2は、それぞれ第6レンズL6の物体側面と像側面を示し、P7R1、P7R2は、それぞれ第7レンズL7の物体側面と像側面を示す。「変曲点位置」欄の対応するデータは、各レンズの表面に設置された変曲点から撮像光学レンズ10の光軸までの垂直距離である。「停留点位置」欄の対応するデータは、各レンズの表面に設置された停留点から撮像光学レンズ10の光軸までの垂直距離である。
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
また、後の表21において、第1実施形態における各種パラメータ、及び条件式で規定したパラメータに対応する値をさらに示す。
【0034】
図2は、波長486nm、588nm及び656nmの光が第1実施形態に係る撮像光学レンズ10を通った後の軸上色収差を示す模式図である。図3は、波長486nm、587nm及び656nmの光が第1実施形態に係る撮像光学レンズ10を通った後の倍率色収差を示す模式図である。図4は、波長587nmの光が第1実施形態に係る撮像光学レンズ10を通った後の像面湾曲及び歪曲収差を示す模式図であり、図4の像面湾曲Sは、サジタル方向の像面湾曲であり、Tは、タンジェンシャル方向の像面湾曲である。
【0035】
本実施形態において、前記撮像光学レンズ10の全画角が2ωであり、F値がFnoであり、その中で、2ω=78.07°であり、Fno=1.43であり、このように、撮像光学レンズ10が、大口径、極薄かつ広角であり、かつ、優れた結像性能を有する。
【0036】
以下は、第2実施形態である。
【0037】
図5は、本発明の第2実施形態に係る撮像光学レンズ20の構造を示す模式図である。第2実施形態は、第1実施形態と基本的に同じであり、符号の意味も第1実施形態と同様であるため、異なる点のみを以下に示す。
【0038】
表5、表6は、本発明の第2実施形態に係る撮像光学レンズ20の設計データを示す。
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】
表7、表8は本発明の実施形態2に係る撮像光学レンズ20における各レンズの変曲点及び停留点の設計データを示す。
【0042】
【表7】
【0043】
【表8】
【0044】
後の表21において、第2実施形態における各種パラメータ、及び条件式で規定したパラメータに対応する値をさらに示す。
【0045】
図6は、波長486nm、588nm及び656nmの光が第2実施形態に係る撮像光学レンズ20を通った後の軸上色収差を示す模式図である。図7は、波長486nm、587nm及び656nmの光が第2実施形態に係る撮像光学レンズ20を通った後の倍率色収差を示す模式図である。図8は、波長587nmの光が第2実施形態に係る撮像光学レンズ20を通った後の像面湾曲及び歪曲収差を示す模式図であり、図8の像面湾曲Sは、サジタル方向の像面湾曲であり、Tは、タンジェンシャル方向の像面湾曲である。
【0046】
本実施形態の撮像光学レンズ20において、2ω=78.73°であり、Fno=1.43であり、このように、撮像光学レンズ20が、大口径、極薄かつ広角であり、かつ、優れた結像性能を有する。
【0047】
以下は、第3実施形態である。
【0048】
図9は、本発明の第3実施形態に係る撮像光学レンズ30の構造を示す模式図である。第3実施形態は、第1実施形態と基本的に同じであり、符号の意味も第1実施形態と同様であるため、異なる点のみを以下に示す。
【0049】
表9、表10は、本発明の第3実施形態に係る撮像光学レンズ30の設計データを示す。
【0050】
【表9】
【0051】
【表10】
【0052】
表11、表12は本発明の実施形態3に係る撮像光学レンズ30における各レンズの変曲点及び停留点の設計データを示す。
【0053】
【表11】
【0054】
【表12】
【0055】
後の表21において、第3実施形態における各種パラメータ、及び条件式で規定したパラメータに対応する値をさらに示す。
【0056】
図10は、波長486nm、588nm及び656nmの光が第3実施形態に係る撮像光学レンズ30を通った後の軸上色収差を示す模式図である。図11は、波長486nm、587nm及び656nmの光が第3実施形態に係る撮像光学レンズ30を通った後の倍率色収差を示す模式図である。図12は、波長587nmの光が第3実施形態に係る撮像光学レンズ30を通った後の像面湾曲及び歪曲収差を示す模式図であり、図12の像面湾曲Sは、サジタル方向の像面湾曲であり、Tは、タンジェンシャル方向の像面湾曲である。
【0057】
本実施形態の撮像光学レンズ30において、2ω=78.97°であり、Fno=1.43であり、このように、撮像光学レンズ30が、大口径、極薄かつ広角であり、かつ、優れた結像性能を有する。
【0058】
以下は、第4実施形態である。
【0059】
図13は、本発明の第4実施形態に係る撮像光学レンズ40の構造を示す模式図である。第4実施形態は、第1実施形態と基本的に同じであり、符号の意味も第1実施形態と同様であるため、異なる点のみを以下に示す。
【0060】
表13、表14は、本発明の第4実施形態に係る撮像光学レンズ40の設計データを示す。
【0061】
【表13】
【0062】
【表14】
【0063】
表15、表16は本発明の実施形態4に係る撮像光学レンズ40における各レンズの変曲点及び停留点の設計データを示す。
【0064】
【表15】
【0065】
【表16】
【0066】
後の表21において、第4実施形態における各種パラメータ、及び条件式で規定したパラメータに対応する値をさらに示す。
【0067】
図14は、波長486nm、588nm及び656nmの光が第4実施形態に係る撮像光学レンズ40を通った後の軸上色収差を示す模式図である。図15は、波長486nm、587nm及び656nmの光が第4実施形態に係る撮像光学レンズ40を通った後の倍率色収差を示す模式図である。図16は、波長587nmの光が第4実施形態に係る撮像光学レンズ40を通った後の像面湾曲及び歪曲収差を示す模式図であり、図16の像面湾曲Sは、サジタル方向の像面湾曲であり、Tは、タンジェンシャル方向の像面湾曲である。
【0068】
本実施形態の撮像光学レンズ40において、2ω=78.89°であり、Fno=1.43であり、このように、撮像光学レンズ40が、大口径、極薄かつ広角であり、かつ、優れた結像性能を有する。
【0069】
以下は、第5実施形態である。
【0070】
図17は、本発明の第5実施形態に係る撮像光学レンズ50の構造を示す模式図である。第5実施形態は、第1実施形態と基本的に同じであり、符号の意味も第1実施形態と同様であるため、異なる点のみを以下に示す。
【0071】
表17、表18は、本発明の第5実施形態に係る撮像光学レンズ50の設計データを示す。
【0072】
【表17】
【0073】
【表18】
【0074】
表19、表20は本発明の実施形態5に係る撮像光学レンズ50における各レンズの変曲点及び停留点の設計データを示す。
【0075】
【表19】
【0076】
【表20】
【0077】
後の表21において、第5実施形態における各種パラメータ、及び条件式で規定したパラメータに対応する値をさらに示す。
【0078】
図18は、波長486nm、588nm及び656nmの光が第5実施形態に係る撮像光学レンズ50を通った後の軸上色収差を示す模式図である。図19は、波長486nm、587nm及び656nmの光が第5実施形態に係る撮像光学レンズ50を通った後の倍率色収差を示す模式図である。図20は、波長587nmの光が第5実施形態に係る撮像光学レンズ50を通った後の像面湾曲及び歪曲収差を示す模式図である。図20の像面湾曲Sは、サジタル方向の像面湾曲であり、Tは、タンジェンシャル方向の像面湾曲である。
【0079】
本実施形態の撮像光学レンズ50において、2ω=78.55°であり、Fno=1.43であり、このように、撮像光学レンズ50が、大口径、極薄かつ広角であり、かつ、優れた結像性能を有する。
【0080】
以下、表21では、上記条件式に従って、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、及び第5実施形態における各条件式(1)、(2)、(3)、及び(4)に対応する値、及び他の関連パラメータの取り得る値を挙げている。
【0081】
【表21】
【0082】
当業者であれば分かるように、上記各実施形態が本発明を実現するための具体的な実施形態であり、実際の応用において、本発明の要旨と範囲から逸脱しない限り、形式及び詳細に対する各種の変更は可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17
図18
図19
図20