(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6791706
(24)【登録日】2020年11月9日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】軌条車両構体
(51)【国際特許分類】
B61F 1/14 20060101AFI20201116BHJP
【FI】
B61F1/14
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-195051(P2016-195051)
(22)【出願日】2016年9月30日
(65)【公開番号】特開2018-58387(P2018-58387A)
(43)【公開日】2018年4月12日
【審査請求日】2019年7月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】特許業務法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中村 英之
(72)【発明者】
【氏名】井上 尚敏
(72)【発明者】
【氏名】流川 博光
(72)【発明者】
【氏名】原田 英二
(72)【発明者】
【氏名】稲 佳彦
【審査官】
志水 裕司
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−145060(JP,A)
【文献】
特開2012−025325(JP,A)
【文献】
特開2012−240542(JP,A)
【文献】
国際公開第2014/045363(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61F 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面を構成する屋根構体と、側面を構成する側構体と、下面を構成する台枠と、端面を構成する妻構体とを有し、前記台枠の下面に台車を結合する枕梁が接合された軌条車両構体において、
前記枕梁は、上面を構成する枕梁上面板と、下面を構成する枕梁下面板と、前記枕梁上面板と前記枕梁下面板を結合する枕梁リブとを有し、
前記枕梁の前記軌条車両構体の長手方向の端部寄り又は中央寄りのいずれか一方又は両方において、
前記枕梁下面板の前記軌条車両構体の長手方向の端部は、前記枕梁上面板の前記軌条車両構体の長手方向の端部より前記長手方向の端部方向に突出し、
前記枕梁上面板の前記軌条車両構体の長手方向の端部は、前記台枠の下面に接合され、
前記枕梁下面板の前記軌条車両構体の長手方向の端部の一部は、前記軌条車両構体の上下方向と幅方向とに延伸する垂直板を介して、前記台枠の下面に接合された
ことを特徴とする軌条車両構体。
【請求項2】
前記垂直板は、前記台枠の下面に接合された前記軌条車両構体の長手方向と幅方向とに延伸する水平板を介して、前記台枠の下面に接合された
ことを特徴とする請求項1に記載の軌条車両構体。
【請求項3】
前記水平板は、前記軌条車両構体の長手方向において、枕梁寄りの前記水平板と枕梁反対寄りの前記水平板とに二分割され、
前記枕梁寄りの前記水平板の前記枕梁反対寄りの端部と前記枕梁反対寄りの前記水平板の前記枕梁寄りとの端部は、互いに接合されるとともに、前記台枠の下面に接合され、
前記枕梁寄りの前記水平板の前記枕梁寄りの端部は、前記枕梁上面板の前記軌条車両構体の長手方向の端部に接合され、
前記枕梁反対寄りの前記水平板の前記枕梁反対寄りの端部は、前記台枠の下面に接合される
ことを特徴とする請求項2に記載の軌条車両構体。
【請求項4】
前記垂直板は、前記枕梁反対寄りの前記水平板の下面に接合された
ことを特徴とする請求項3に記載の軌条車両構体。
【請求項5】
前記枕梁の前記軌条車両構体の長手方向の端部寄り又は中央寄りのいずれか一方又は両方において、
前記軌条車両構体の長手方向に延伸する中梁が前記枕梁に接合され、
前記枕梁の上面に位置する前記台枠は、上面を構成する台枠上面板と、下面を構成する台枠下面板と、前記台枠上面板と前記台枠下面板を結合する台枠リブとで構成され、
前記水平板の前記軌条車両構体の幅方向の端部寄りの端部は、前記台枠リブが結合される位置の前記台枠下面板の下面に接合され、
前記水平板の前記軌条車両構体の幅方向の中央寄りの端部は、前記中梁の前記軌条車両構体の幅方向の端部に接合された
ことを特徴とする請求項2に記載の軌条車両構体。
【請求項6】
前記中梁は、前記軌条車両構体の幅方向の端部寄りに開口したコの字状の断面を有するとともに、前記軌条車両構体の幅方向に二つ並列で並んでおり、
前記垂直板の前記軌条車両構体の幅方向の端部寄りの端部は、前記枕梁反対寄りの前記水平板の下面に接合され、
前記垂直板の前記軌条車両構体の幅方向の中央寄りの外周は、前記中梁の内面に接合された
ことを特徴とする請求項5に記載の軌条車両構体。
【請求項7】
前記枕梁リブに開口が設けられ、
前記軌条車両構体の長手方向に延伸する貫通管が、前記枕梁リブに設けられた前記開口の内部を貫通する形態で配置され、
前記垂直板は、前記貫通管を前記軌条車両構体の長手方向に延伸した範囲に干渉しないように配置された
ことを特徴とする請求項1に記載の軌条車両構体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌条車両構体に関し、例えば、鉄道車両やモノレール車両に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
軌条車両の構造体である軌条車両構体は、一般に、上面を構成する屋根構体と側面を構成する側構体と下面を構成する台枠と長手方向の端面を構成する妻構体から成る。近年では、製作性の向上や遮音性の向上を目的として、対向する二枚の面板と該面板同士を接続する複数のリブから成るアルミニウム合金製の中空形材によって、屋根構体、側構体及び台枠などを構成し、軌条車両構体に組み立てる手法が広まりつつある。
【0003】
一般に、軌条車両構体は、長手方向端部寄りの台枠の下面に接合される枕梁を介して、走行装置である台車と結合される。枕梁の下面には、軌条車両構体の上下方向に延伸する中心ピンが接続され、中心ピンの下方向端部寄りにおいて、台車の牽引装置が結合される。台車が走行する際には、牽引装置を介して牽引力が中心ピンの下方向端部寄りに作用し、この牽引力に引っ張られて中心ピンを接続した軌条車両構体が台車の走行方向に移動する。
【0004】
ここで、特許文献1に、従来の台枠構造の一例を示す。特許文献1には、アルミニウム合金製の中空形材によって台枠を構成し、その下面に目の字状の断面を有し軌条車両構体の幅方向に延伸する枕梁を接合した構造が示されている。
【0005】
鉄道車両構体の長手方向の端部寄りの台枠の下面に、枕梁が接合される。枕梁は、複数の部材を接合して組み立てられた目の字状の断面を有するアルミニウム合金製の中空形材であり、鉄道車両構体の幅方向に延伸している。
【0006】
枕梁は、枕梁端部上面板の鉄道車両構体の長手方向の端部において、枕梁端部溶接部により台枠の下面に接合される。枕梁下面板の下面には、鉄道車両構体の上下方向に延伸する中心ピンが、ボルトにより接続される。中心ピンの下方向端部寄りには、台車の牽引装置が結合され、台車の走行によって、鉄道車両構体の長手方向に牽引力が作用する。
【0007】
ここで、例えば、牽引力が長手方向の一方に作用した場合、枕梁には、枕梁の長手方向の一方の端部を台枠寄りに押し付ける上向きの力が作用し、枕梁の長手方向の他方の端部を台枠から引き離すような下向きの力が作用する。このように、牽引力が作用した場合、鉄道車両構体に上下方向の力が作用する。
【0008】
このような構成においては、枕梁の鉄道車両構体の長手方向の端部に作用する鉄道車両構体の上下方向の力が、枕梁端部溶接部のみを介して台枠に伝達される。
【0009】
このため、枕梁端部溶接部の強度確保を目的に、枕梁上面板に接合用の開口を設けるとともに枕梁下面板に作業用の開口を設け、枕梁上面板に設けた接合用の開口を利用して、枕梁上面板と台枠を枕梁の内部で接合するなどの複雑な追加施工が必要となり、鉄道車両構体の製作コストが増加する傾向にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2002−145060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従来の台枠構造においては、枕梁を台枠の下面に、上面板の軌条車両構体の長手方向の端部のみで接合していた。しかし、このような構成においては、牽引力を枕梁から台枠に伝達する部位が当該接合部のみとなるため、牽引力に対する強度確保を目的に、枕梁と台枠を枕梁の内部で接合するなどの複雑な追加施工が必要となるという問題がある。また、これにより、軌条車両構体の製作コストが増加する傾向にあるという問題がある。
【0012】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、牽引力に対する強度を簡素な構造で確保することにより、製作コストを低減した軌条車両構体を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
かかる課題を解決するため本発明においては、上面を構成する屋根構体と側面を構成する側構体と下面を構成する台枠と端面を構成する妻構体とを有し、台枠の下面に台車を結合する枕梁が接合された軌条車両構体において、枕梁は上面を構成する枕梁上面板と下面を構成する枕梁下面板と枕梁上面板と枕梁下面板を結合する枕梁リブとを有し、枕梁の軌条車両構体の長手方向の端部寄り又は中央寄りのいずれか一方又は両方において、枕梁下面板の軌条車両構体の長手方向の端部は枕梁上面板の軌条車両構体の長手方向の端部より枕梁反対寄りに突出し、枕梁上面板の軌条車両構体の長手方向の端部は台枠の下面に接合され、枕梁下面板の軌条車両構体の長手方向の端部の一部は軌条車両構体の上下方向と幅方向とに延伸する垂直板を介して台枠の下面に接合されるようにした。
【0014】
本軌条車両構体によれば、牽引力を枕梁の上面板の軌条車両構体の長手方向の端部の接合部と垂直板の接合部で分担でき、牽引力に対する強度を簡素な構造で確保できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、軌条車両構体の製作を単純化でき、製作コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図2】この発明の一実施形態における
図1に示す鉄道車両構体の枕梁近傍のA−Aについての長手方向の垂直断面図である。
【
図3】この発明の一実施形態における
図1に示す鉄道車両構体の枕梁近傍のB−Bについての幅方向の垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0018】
(1)本実施の形態による鉄道車両構体の構成
図1は、鉄道車両構体の一例を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、鉄道車両構体の上下方向を101とし、それに直交する幅方向及び長手方向をそれぞれ102及び103とする。
【0019】
鉄道車両構体1は、台枠10の幅方向102の両端部に立設された側構体20(一方のみ図示)と、台枠10の長手方向103の両端部に立設された妻構体40(一方のみ図示)と、側構体20及び妻構体40の上下方向101の上端部に載置された屋根構体30とから構成される。
【0020】
側構体20には、乗客が乗降するための出入口22や乗客が車外の景色を見るための窓21が備えられる。妻構体40には、乗客が車両間を移動するための貫通路41が備えられる。
【0021】
台枠10の幅方向102の端部には長手方向103に延伸する側梁11が備えられ,台枠10の長手方向103の端部には幅方向102に延伸する端梁12が備えられる。
【0022】
以下、台枠10の長手方向103の端部寄りの構成を説明する。台枠10の下面には、鉄道車両構体1を走行装置である台車(図示せず)に結合するための枕梁14が接合される。
【0023】
枕梁14の前方(鉄道車両構体1の長手方向103の端部側)及び後方(鉄道車両構体1の長手方向103の中央側)には、二つが並列して長手方向103に延伸する中梁13が接合される。
【0024】
枕梁14の前方に接合される中梁13の枕梁14の反対側の端部は、端梁12に接合される。枕梁14の後方に接合される中梁13の枕梁14の反対側の端部は、幅方向102に延伸する横梁15に接合される。
【0025】
枕梁14の下面の幅方向102の端部寄りには、空気ばね受16が設けられ、空気ばね受16は台車の空気ばね(図示せず)と結合される。枕梁14の下面の幅方向102の中央部には、上下方向101に延伸する中心ピン17が設けられ、中心ピン17の上部は枕梁14の下面にボルト18で結合され、中心ピン17の下部は台車の牽引力を伝達する牽引装置(図示せず)に結合される。
【0026】
この結合より、台車が走行する際の牽引力が鉄道車両構体1に伝達され、鉄道車両構体1が長手方向103に走行する。枕梁14の内部には、長手方向103に延伸する貫通管19を配置するための開口が設けられる。
【0027】
図2は
図1に示す枕梁14近傍のA−A断面図を示し、
図3は
図1に示す枕梁14近傍のB−B断面図を示す。台枠10は、上面を構成する台枠上面板51と、下面を構成する台枠下面板52と、台枠上面板51と台枠下面板52をトラス状に接続する台枠リブ53とから構成される中空形材である。
【0028】
枕梁14は、上面を構成する枕梁上面板61と、下面を構成する枕梁下面板62と、枕梁上面板61と枕梁下面板62をハシゴ状に接続する枕梁リブ63とから構成される中空形材である。枕梁上面板61の長手方向103の端部には、枕梁14の長手方向103の端部方向に突出する枕梁端部上面板64が存在する。
【0029】
枕梁下面板62の長手方向103の端部には、枕梁14の長手方向103の端部方向に突出する枕梁端部下面板65が存在する。枕梁下面板62の下面には中心ピン17がボルト18で結合され、中心ピン17の下部には牽引力90が長手方向103に繰り返し作用する。
【0030】
枕梁端部下面板65は、枕梁端部上面板64より枕梁14の長手方向103の端部方向に突出している。枕梁端部上面板64と枕梁端部下面板65の枕梁14の長手方向103の端部方向の端部には、幅方向102からみてT字状の断面を有する補強部70が接合される。
【0031】
補強部70は、幅方向102と長手方向103に延伸し、枕梁14側に位置する枕梁側水平板71と、枕梁14の反対側に位置する枕梁反対側水平板72と、上下方向101及び幅方向102に延伸する垂直板73とから構成される。
【0032】
枕梁側水平板71の枕梁14側の端部と枕梁端部上面板64の枕梁14の長手方向103の端部方向の端部は、枕梁端部溶接部66により互いに接合されるとともに台枠下面板52の下面に接合される。
【0033】
枕梁側水平板71の枕梁14の反対側の端部と枕梁反対側水平板72の枕梁14側の端部は、水平板中央部溶接部74により互いに接合されるとともに台枠下面板52の下面に接合される。
【0034】
枕梁反対側水平板72の枕梁14の反対側の端部は、水平板端部溶接部75により台枠下面板52の下面に接合される。垂直板73の上下方向101の上端部は垂直板上部溶接部76により枕梁反対側水平板72の下面に接合され、垂直板73の上下方向101の下端部は垂直板下部溶接部77により枕梁端部下面板65の枕梁14の長手方向103の端部方向の端部に接合される。
【0035】
中梁13は、長手方向103からみて鉄道車両構体1の幅方向102の端部方向に開口したコの字状の断面を有する。補強部70は、中梁13の鉄道車両構体1の幅方向102の端部方向で、且つ、枕梁リブ63に設けられた貫通管19を長手方向103に延伸した範囲と干渉しないように配置される。
【0036】
枕梁側水平板71及び枕梁反対側水平板72の中梁13側の端部と中梁13の鉄道車両構体1の幅方向102の端部方向の端部は、水平板中梁側溶接部78により互いに接合されるとともに台枠下面板52の下面に接合される。
【0037】
枕梁側水平板71及び枕梁反対側水平板72の中梁13の反対側の端部は、水平板側梁側溶接部79により台枠リブ53と結合される位置の台枠下面板52の下面に接合される。垂直板73の中梁13の反対側の端部は、垂直板側梁側溶接部80により枕梁反対側水平板72の下面に接合される。垂直板73の中梁13側の外周は、中梁13の内面に接合される。
【0038】
(2)本実施の形態の効果
以上の構成によれば、牽引力90が枕梁14の長手方向103の端部を上下方向101に引き離したり押し付けたりする力を分散することができる。つまり、この力を枕梁14の長手方向103の最端部に位置する枕梁リブ63と、剛性の高い中梁13に強固に接合された垂直板73とで分担して負担できる。
【0039】
牽引力90は、枕梁側水平板71及び枕梁反対側水平板72から、枕梁端部溶接部66、水平板中央部溶接部74、水平板端部溶接部75、水平板中梁側溶接部78及び水平板側梁側溶接部79を介して、台枠10に伝達される。なお、枕梁側水平板71及び枕梁反対側水平板72は、台枠リブ53が結合される位置の台枠下面板52、及び中梁13に強固に接合される。また台枠リブ53が結合される位置は剛性が高い。このように、水平板中央部溶接部74、水平板端部溶接部75、水平板中梁側溶接部78及び水平板側梁側溶接部79へも力が分散されて伝達されるため、枕梁端部溶接部66の強度的負担を軽減できる。
【0040】
よって、枕梁端部溶接部66の強度を確保するための枕梁14内部の接合などの追加施工を不要又は簡素にでき、牽引力に対する強度を簡素な構造で確保できるので、軌条車両構体の製作コストを低減できる。
【0041】
また、補強部70は、貫通管19を長手方向103に延伸した範囲と干渉しないように配置されるので、貫通管19を利用して長手方向103に引き回される配線や配管との干渉を回避できる。
【0042】
本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の各請求項の記載又は課題を解決するための手段の項の記載に基づいて定められるが、当業者がそれから容易に置き換えられる範囲にも及ぶものである。
【符号の説明】
【0043】
1……鉄道車両構体、10……台枠、11……側梁、12……端梁、13……中梁、14……枕梁、15……横梁、16……空気ばね受、17……中心ピン、18……ボルト、19……貫通管、20……側構体、21……窓、22……出入口、30……屋根構体、40……妻構体、41……貫通路、51……台枠上面板、52……台枠下面板、53……台枠リブ、61……枕梁上面板、62……枕梁下面板、63……枕梁リブ、64……枕梁端部上面板、65……枕梁端部下面板、66……枕梁端部溶接部、70……補強部、71……枕梁側水平板、72……枕梁反対側水平板、73……垂直板、74……水平板中央部溶接部、75……水平板端部溶接部、76……垂直板上部溶接部、77……垂直板下部溶接部、78……水平板中梁側溶接部、79……水平板側梁側溶接部、80……垂直板側梁側溶接部、90……牽引力、101……上下方向、102……幅方向、103……長手方向。