(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記バインダが前記プロファイルリングを前記固定リングに固定すれば、前記回転ロータは、前記プロファイルリングに対して相対的に回転可能であり、前記弾性体の弾性位置エネルギーが変化し、
前記バインダが前記プロファイルリングを前記回転ロータに固定すれば、前記回転ロータは、前記プロファイルリングと1つの剛体運動をして前記弾性体の弾性位置エネルギーが変化しない、
請求項1に記載のジョイントアセンブリ。
前記バインダが前記プロファイルリングを前記固定リングに固定すれば、前記回転ロータは、前記プロファイルリングに対して相対的に回転可能であり、前記ケーブルが前記カムプロファイルに沿って巻かれながら前記弾性体の弾性位置エネルギーが変化し、
前記バインダが前記プロファイルリングを前記回転ロータに固定すれば、前記回転ロータは、前記プロファイルリングと1つの剛体運動をして前記弾性体の弾性位置エネルギーが変化しない、
請求項9に記載のジョイントアセンブリ。
前記パッシブ補助モードは、前記バインダが前記プロファイルリングを前記固定リングに固定して、前記アクチュエータから前記回転ロータに動力が伝達されないモードであり、
前記アクティブ補助モードは、前記バインダが前記プロファイルリングを前記回転ロータに固定して、前記アクチュエータから前記回転ロータに動力が伝達されるモードであり、
前記ハイブリッド補助モードは、前記バインダが前記プロファイルリングを前記固定リングに固定して、前記アクチュエータから前記回転ロータに動力が伝達されるモードであり、
前記フリーモードは、前記バインダが前記プロファイルリングを前記回転ロータに固定して、前記アクチュエータから前記回転ロータに動力が伝達されないモードである、
請求項22に記載の運動補助装置。
前記コントローラは、ユーザが歩行に困難があるか否かを決定する情報を分析するように構成され、ユーザが歩行に困難がある場合は、作動モードをアクティブ補助モード又はハイブリッドモードのうちの1つに設定する、
請求項25に記載の運動補助装置。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、実施形態を例示的な図面を使用して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加する場合において、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されたとしても、可能な限り同一の符号になるようにしていることに留意されたい。また、実施形態の説明において、関連する公知の構成又は機能に対する具体的な説明が実施形態に対する理解を妨げると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0039】
また、実施形態の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その用語によって当該構成要素の本質や順番又は順序などが限定されることはない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、又は「接続」されると記載されている場合、その構成要素は、その異なる構成要素に直接的に連結又は接続することができるが、各構成要素の間にまた他の構成要素が「連結」、「結合」、又は「接続」され得ると理解するべきである。
【0040】
図1は、一実施形態に係る運動補助装置を概略的に示す斜視図である。
図1を参照すると、一実施形態に係る運動補助装置1は、ユーザに着用されて、ユーザの運動を補助する。ユーザは、人、動物、又はロボットなどであってもよいが、これらに制限されることはない。
【0041】
また、
図1は、運動補助装置1が、ユーザの太ももの部分の運動を補助する場合について示しているが、運動補助装置1は、対象体の手、上腕、前腕などの上半身の他の部分でも、尻、膝、足、ふくらはぎなどの下半身の他の部位を補助することも可能である。すなわち、運動補助装置1は、ユーザの一部分の運動を補助することができる。
【0042】
以下、説明の便宜のために運動補助装置1が人の下半身、具体的には太ももの部分の運動を補助する場合を例に挙げて説明することにする。
【0043】
一実施形態に係る運動補助装置1は、ジョイントアセンブリ10、固定モジュール50、支持モジュール30及び駆動モジュール40を含む。
【0044】
固定モジュール50は、ユーザに取付けられる。固定モジュール50は、ユーザの外面の少なくとも一部に接触する。固定モジュール50は、ユーザの後面を支持し、固定モジュール50の一部は、ユーザの外面に沿って覆う形状であってもよい。例えば、固定モジュール50は、ユーザの背中に固定され、一部は、腰を覆うように構成してもよい。
【0045】
固定モジュール50は、長さ調節手段(図示せず)を含み、長さ調節手段は、ユーザに合うように固定モジュール50の長さを調節することができる。例えば、長さ調節手段は、バックル構造、ラックアンドピニオン(Rack and pinion)構造、ベルクロ(Velcro(登録商標))構造又は弾性体構造を含んでもよい。
【0046】
ラックアンドピニオン構造を採用する場合、固定モジュール50は、複数のフレームで構成され、それぞれのフレームが形成されたラック(Rack)ギヤとピニオン(Pinion)ギヤとが歯合してスライドしながら固定モジュール50の長さが調節される。
【0047】
又は、ベルクロ(Velcro)構造を含む場合、ベルクロ部材の接着位置を変更することにより、固定モジュール50の長さを調節することができる。また他の例示として、弾性構造を含む場合、ユーザの着用部位の周縁に対応して弾性体の長さが伸張することにより、固定モジュール50の長さが調節される。
【0048】
駆動モジュール40は、後述されるジョイントアセンブリ10に動力を提供することができ、電圧又は電流が提供されて動力を生成するアクチュエータを含む。
【0049】
駆動モジュール40は、固定モジュール50の一部分に装着され、駆動モジュール40の少なくとも一部は、ボックス体に収容されて固定モジュール50に装着される。
【0050】
駆動モジュール40は、ユーザの近位部(Proximal Part)に装着され。ユーザの近位部は、腰又は胴など、のようなユーザの中心部を意味する。例えば、固定モジュール50は、ユーザの腰を覆うように構成され、駆動モジュール40は、固定モジュール50に取付けられることによってユーザの近位部に装着される。
【0051】
支持モジュール30は、ユーザの一部を支持することができ、ユーザの一部の運動を補助する。
【0052】
支持モジュール30は、側面支持体31を含む。側面支持体31は、ユーザ下半身の側面に沿って延設され、複数が設けられてもよい。
【0053】
例えば、側面支持体31は、各々の太もも及びふくらはぎに沿って配置され、側面支持体31は、連結ジョイント32に連結される。連結ジョイント32は、関節部に隣接するように位置し、側面モジュールは、人体と同じような動きをすることができる。
【0054】
側面支持体31は、後述されるジョイントアセンブリ10と連結され、ジョイントアセンブリ10から動力が伝達されて駆動する。ただし、これは例示的なものであって、支持モジュール30の他の部分が駆動して、ユーザの運動を補助してもよい。
【0055】
正面支持体33は、太もも又はふくらはぎに支持モジュール30を固定する。例えば、正面支持体33は、側面支持体31から延設されて太もも又はふくらはぎを覆うように形成される。正面支持体33は、側面支持体31と共に駆動する。
【0056】
ただし、以上説明されてモジュール30の構成は、これに限定されることなく、駆動モジュール40又はジョイントアセンブリ10から動力が伝達されて、ユーザの運動を補助することのできる異なる構造で形成されてもよい。
【0057】
ジョイントアセンブリ10は、駆動モジュール40と支持モジュール30とを連結する。例えば、ジョイントアセンブリ10の一方は、固定モジュール50に固定されて、駆動モジュール40と連結される。そして、ジョイントアセンブリ10の他の一方は、支持モジュール30と連結される。
【0058】
ジョイントアセンブリ10は、ユーザの関節部に位置し、関節部と同様に作動する。
図1は、ジョイントアセンブリ10が大腿部に隣接するように位置する形態を示す。
【0059】
ジョイントアセンブリ10は、支持モジュール30に動力を伝達する。
【0060】
ジョイントアセンブリ10は、駆動モジュール40から動力が供給されたり、ジョイントアセンブリ10で発生した弾性位置エネルギーを使用して、支持モジュール30を駆動することができる。
【0061】
ジョイントアセンブリ10は、外部動力及び弾性位置エネルギーの両方を使用するか、選択的に外部動力又は弾性位置エネルギーを使用してもよい。ただし、ジョイントアセンブリ10が支持モジュール30に動力を供給できないこともある。
【0062】
このために、ジョイントアセンブリ10は、弾性位置エネルギーを蓄える構成を含んでもよい。
【0063】
以下、ジョイントアセンブリ10の構造及びジョイントアセンブリ10の作動モードを具体的に説明することにする。
【0064】
図2は、一実施形態に係るジョイントアセンブリの内部構造を示す正面断面図である。
図2を参照すると、ジョイントアセンブリ10は、回転ロータ120の回転に応じて弾性体130の弾性位置エネルギーが変化するように構成してもよい。
【0065】
ジョイントアセンブリ10は、カムプロファイル(Cam profile)111を含むプロファイルリング110及びプロファイルリング110に対して相対的に回転可能な回転ロータ120を含む。回転ロータ120の少なくとも一部は、カムプロファイル111によって形成されたプロファイルリング110の内部空間で回転する。
【0066】
弾性体130は、回転ロータ120と連結され、回転ロータ120がプロファイルリング110に対して回転すれば、弾性体130に弾性位置エネルギーが蓄えられる。
【0067】
例えば、回転ロータ120は、カムプロファイル111についてプロファイルリング110内で回転し、回転ロータ120と連結された弾性体130が圧縮されながら弾性体130にカムプロファイル111に対応する弾性位置エネルギーが蓄えられる。
【0068】
このために、回転ロータ120及び加圧部160の一方は、弾性体130に連結され、ローラ170は、加圧部160の他方に配置される。弾性体130の弾性力によってローラ170は、カムプロファイル111と接触する状態が保持される。
【0069】
回転ロータ120は、ユーザの動きによって、又は外部動力が伝達されて駆動する。例えば、回転ロータ120は、駆動モジュール(図示せず)及び支持モジュール(図示せず)と連結されてもよい。
【0070】
回転ロータ120がプロファイルリング110の内部で回転すると、加圧部160は、ローラ170によってカムプロファイル111に沿って移動し、それに応じて、弾性体130が圧縮又は伸張する。
【0071】
弾性体130は、第1弾性体130a及び第2弾性体130bを含み、第1弾性体130a及び第2弾性体130bは、各々加圧部160の両側に連結さる。
【0072】
このような構造により、加圧部160の位置が安定して保持され、弾性体130がどの方向に回転しても弾性位置エネルギーが効率的に蓄えられる。
【0073】
弾性体130の一部は、回転ロータ120内部に収容され、弾性体130の一部は、回転ロータ120外部に露出する。例えば、回転ロータ120には、弾性体130の個数に対応する数のシリンダホール121が形成され、弾性体130の一部分は、シリンダホール121に収容される。
【0074】
弾性体130は、シリンダホール121内で圧縮又は伸張し、摩擦低減部材180は、弾性体130とシリンダホール121の内面との間で発生する摩擦を減少させる。例えば、摩擦低減部材180は、リニアブッシュ(linear bushing)を含んでもよい。
【0075】
摩擦低減部材180は、弾性体130とシリンダホール121の内面との間に位置し、弾性体130を囲むように構成される。
【0076】
摩擦低減部材180は、弾性体130が圧縮される程度を考慮して形成してもよい。例えば、回転ロータ120が回転していない状態で、回転ロータ120及び加圧部160は、弾性体130によって離隔されて位置してもよい。すなわち、回転ロータ120が停止した状態で、摩擦低減部材180は、加圧部160と接してシリンダホール121の端部とは離隔するように構成することができる。
【0077】
弾性体130が圧縮されて回転ロータ120及び加圧部160が接するようになると、摩擦低減部材180がシリンダホール121の端部に接するように構成される。すなわち、摩擦低減部材180は、弾性体130の最大圧縮長さに対応するように形成される。
【0078】
このような構造により、摩擦低減部材180が弾性体130の圧縮を妨害することなく、弾性体130とシリンダホール121の内面との間の摩擦を減少させることができる。
【0079】
ただし、これは例示的なものであり、摩擦低減部材180がスライド構造を採択して弾性体130の圧縮又は伸長によって摩擦低減部材180の長さが変化する構成も可能である。
【0080】
カムプロファイル111は、プロファイルリング110の内面の形状を意味する。ローラ170がカムプロファイル111に沿って移動するにつれて弾性体130が圧縮されるため、弾性体130は、カムプロファイル111に対応する弾性位置エネルギーを蓄えることができる。カムプロファイル111については、下記に具体的に説明することにする。
【0081】
そして、ジョイントアセンブリ10は、固定リング140を含む。例えば、固定リング140は、固定モジュール(図示せず)に固定されてジョイントアセンブリ10の位置を固定する。プロファイルリング110は、固定リング140に対して相対的に回転する。
【0082】
また、後述するように固定リング140は、選択的にプロファイルリング110と締結される。固定リング140が選択的にプロファイルリング110と締結されると、回転ロータ120は、単独でプロファイルリング110に対して相対的に回転する。
【0083】
又は、プロファイルリング110は、選択的に回転ロータ120と締結されてもよい。プロファイルリング110が選択的に回転ロータ120と締結されると、プロファイルリング110と回転ロータ120は、固定リング140に対して1つの剛体運動をする。
【0084】
固定リング140、プロファイルリング110及び回転ロータ120の締結関係は、下記に具体的に説明することにする。
【0085】
図3a及び
図3bは、カムプロファイルの例示的な形態を概略的に示す図である。
図3aは、カムプロファイルの直径が次第に狭くなる形態を示す。
図3bは、カムプロファイルが左右非対称に形成された形態を示す。
【0086】
図3a及び
図3bを参照すると、カムプロファイル111の形状は、回転ロータの回動角度と、それに伴うトルクと、回転ロータの回転中心からローラまでの距離などを考慮して決定される。
【0087】
例えば、回転ロータの回動角度に係る遠心力と、ローラ及びカムプロファイルの接触による半分力と、弾性体による弾性力を考慮してカムプロファイルの形状を決定する。これにより、回転ロータが予め設定された可動範囲で作動するか、十分な補助力を提供するか否かを反映してカムプロファイル111の形状を決定する。
【0088】
そして、カムプロファイル111は、ユーザ又は使用の用途などを考慮して形成してもよい。例えば、カムプロファイル111の形状は、ジョイントアセンブリ10によって提供される好ましい弾性エネルギーの大きさによって決定してもよい。
【0089】
以下、カムプロファイル111の例示的な形態を説明するが、カムプロファイル111の形状は、下記に限定されるものではなく、上の事項を考慮して異なるように形成してもよい。
【0090】
図3aを参照すると、カムプロファイル111は、一方の直径が他方の直径よりも長く形成されてもよい。
【0091】
例えば、回転ロータが回転していない状態を初期状態とし、回転ロータの回転中心Cからカムプロファイル111までの距離を中心距離D1とするとき、中心距離D1は、回転ロータが回転した状態で回転中心Cからローラ端部までの距離(D2、D3)より長いか等しくなるように構成してもよい。
【0092】
すなわち、回転中心Cからローラ端部までの距離は、初期状態で最大になるように構成してもよい。
【0093】
初期状態で回転ロータの回転中心Cからローラ端部までの距離が最も長いため、回転ロータCが回転するにつれて弾性体が圧縮され、それにより、弾性体に弾性位置エネルギーを蓄えることができる。
【0094】
そして、回転中心Cからローラ端部までの距離のうちの一部D3は、弾性体の収縮によって回転ロータと加圧部が接した状態で回転ロータの回転中心Cからカムプロファイル111の距離D2より短く形成される。
【0095】
すなわち、カムプロファイル111の直径のうち一部は、回転中心Cからローラ端部までの最小距離より短く形成され、回転ロータが所定の角度以上で回転するのを防止することができる。このような構成により、回転ロータが動作範囲を超えて誤作動するのを防止することができる。
【0096】
図3bを参照すると、カムプロファイル111は、初期位置を基準として両側が非対称に形成されてもよい。
【0097】
既に述べたように、弾性体は、カムプロファイル111に係る弾性位置エネルギーを蓄えるため、カムプロファイル111は、回転ロータの回転方向に応じて要求される動力を考慮して決定さる。このような構成では、回転ロータの回転方向に応じて蓄えられる弾性位置エネルギーの大きさが変わることがある。
【0098】
例えば、ジョイントアセンブリが人の下半身運動を補助する運動補助装置に使用される場合、ユーザの歩行段階ごとに要求される動力が異なる場合がある。
【0099】
まず、ジョイントアセンブリが位置するユーザの足が前方に移動して底面に接すると、回転ロータは、内部リングの一方に回転し、足と底面の接点を中心にユーザの身体を回転させる動きが開始される。
【0100】
ここで、ジョイントアセンブリが位置するユーザの足は、伸びた状態で回転動力を発生させる。これと同時に、反対の足は曲がりながら身体の後側に移動する。
【0101】
それから、身体が前方に移動しながら反対の足が前方に移動するようになり、反対の足が底面に接するようになる。これと同時に、ジョイントアセンブリが位置するユーザの足は、曲がった状態で身体の後側に移動する。
【0102】
この過程で、回転ロータは、内部リングの他方に回転しながら弾性位置エネルギーが増加し、これはユーザの足の動きを減速させる。
【0103】
最初の位置を基準としてユーザの足が回転すれば、弾性位置エネルギーは蓄えられ、ユーザの足が最初の位置に向かって移動するときに弾性位置エネルギーが補助力を提供する。
【0104】
ここで、ユーザの足が身体の前方に位置するときよりも、後方に位置するときに大きい補助力が要求される。又は、ユーザの足が身体の後方に位置するときに回動角度が大きいため、ユーザの足が身体の前方に位置するときよりも大きい弾性位置エネルギーを蓄える。
【0105】
これを考慮して、カムプロファイル111を非対称に形成することにより、回転ロータの回転方向に係る弾性位置エネルギーを異なるように決定することができる。
【0106】
例えば、回転ロータの中心Cを含む軸を基準として測定したカムプロファイル111の一方の傾斜度T1は、他方の傾斜度T2より小さく形成される。
【0107】
そして、これにより、回転ロータが中心から一方に所定の角度で回転した位置における回転ロータの中心Cからローラ端部までの距離D4は、他方に所定の角度で回転した位置における回転ロータの中心Cからローラ端部までの距離D5よりも長く形成される。
【0108】
図3a及び
図3bと異なる例示として、中心距離D1の両側に所定の角度で回転した位置のカムプロファイル111の直径は、中心距離D1と同様に形成してもよい。このような構成では、回転ロータが最初の位置にて所定の角度で回転したとしても弾性体の弾性位置エネルギーは変化しない。したがって、自由運動が要求されたり補助力を要求しない区間において、ユーザが弾性力を受けずに移動できるように構成することができる。
【0109】
また他の例示として、カムプロファイル111に屈曲を与えて歩行段階ごとに他の補助力を提供したり、カムプロファイル111両側の長さを異なるように構成してもい。
【0110】
図4は、一実施形態に係るジョイントアセンブリの側面図である。
【0111】
回転ロータ120は、既に説明したように外部から動力の供給を受けて駆動してもよい。例えば、回転ロータ120の中心には、回転軸43が連結され、回転軸43は、駆動モジュールと連結されて回転ロータ120に動力を伝達する。
【0112】
又は、回転軸43は、駆動ギヤ42と連結され、駆動ギヤ42は、アクチュエータ41と連結され、アクチュエータ41から回転ロータ120に動力が伝達される。
【0113】
動力は、回転ロータ120に選択的に供給される。すなわち、回転ロータ120は、外部動力の供給を受けて駆動するか、又は外部動力の供給を受けずにユーザの動きによって回転してもよい。
【0114】
回転ロータ120は、プロファイルリング110に対して相対的に回転可能であり、プロファイルリング110は、固定リング140に対して相対的に回転する。回転ロータ120とプロファイルリング110の回転を補助するために、回転ロータ120とプロファイルリング110との間と、プロファイルリング110と固定リング140との間にベアリング191、192が設けられる。
【0115】
バインダ150は、プロファイルリング110を回転ロータ120及び固定リング140のいずれか1つに選択的に固定することができる。
【0116】
例えば、回転ロータ120、プロファイルリング110、及び固定リング140の表面には、係止顎が形成されてもよい。バインダ150は、選択的にプロファイルリング110と回転ロータ120との間に形成された係止顎や、プロファイルリング110と固定リング140との間に形成された係止顎と締結される。ただし、バインダ150による締結方法は、これらに限定されない。
【0117】
まず、バインダ150がプロファイルリング110を固定リング140に固定すれば、ジョイントアセンブリ10は、上記にて説明したように作動する。すなわち、回転ロータ120の回転に応じて弾性体に弾性位置エネルギーが蓄えられ、外部に補助力を提供することができる。
【0118】
そして、バインダ150がプロファイルリング110を回転ロータ120に固定すれば、回転ロータ120は、カムプロファイル111に沿って移動せずに、プロファイルリング110と共に移動する。したがって、回転ロータ120が回転しても弾性体130の弾性位置エネルギーは変化せず、外部に弾性力による補助力を提供しない。
【0119】
このような構成により、ユーザは、必要に応じて選択的に弾性力による補助力の提供を受けることができる。又は、バインダ150が自動的に制御されて、追加的な補助力が必要な場合に弾性力による補助力の提供をすることもできる。
【0120】
例えば、第2アクチュエータ(図示せず)は、バインダ150と連結されてもよく、第2アクチュエータは、バインダ150がプロファイルリング110と回転ロータ120とを結合する第1位置と、バインダ150がプロファイルリング110と固定リング140とを結合する第2位置の間でバインダ150の位置を切り替えてもよい。
【0121】
図5は、一実施形態に係る運動補助装置の作動モードの決定ステップを示すブロック図であり、
図6a〜
図6dは、一実施形態に係る運動補助装置の作動モードに係るジョイントアセンブリの作動形態を示す断面図である。
【0122】
図5及び
図6a〜
図6dを参照すると、バインダの操作及び外部動力の有無により作動モードが決定されてもよい。
【0123】
まず、バインダ150が固定リング140とプロファイルリング110との間に位置して固定リング140とプロファイルリング110とを締結すると、弾性力による補助力が提供される。
【0124】
ここで、アクチュエータから動力が供給されると、運動補助装置1は、弾性力による補助力Tpとアクチュエータによる動力Taの両方を使用するハイブリッド補助モードで作動することができる。
図6aは、ハイブリッド補助モードで作動するジョイントアセンブリ10を示す。
【0125】
ただし、アクチュエータから動力が供給されないと、運動補助装置1は、弾性力による補助力Tpだけが提供されるパッシブ補助モードで作動する。
図6bは、パッシブ補助モードで作動するジョイントアセンブリ10を示す。
【0126】
次に、バインダ150がプロファイルリング110と回転ロータ120との間に位置して固定リング140とプロファイルリング110とを締結すると、弾性力による補助力が提供されない。
【0127】
ここで、アクチュエータから動力が供給されると、運動補助装置1は、アクチュエータによる動力Taだけが提供されるアクティブ補助モードで作動する。
図6cは、アクティブ補助モードで作動するジョイントアセンブリ10を示す。
【0128】
ただし、アクチュエータから動力が供給されないと、運動補助装置1は、ユーザの動きによって作動するフリーモードで作動する。
図6dは、フリーモードで作動するジョイントアセンブリ10を示す。
【0129】
図7は、一実施形態に係るハイブリッドモードの作動過程を示すブロック図である。
図7を参照すると、ハイブリッドモードは、アクチュエータによる動力及び弾性力による補助力の両方を使用するモードである。
【0130】
例えば、運動補助装置が人の歩行を補助する場合、ジョイントアセンブリは、ユーザの関節部に位置して関節部の動きによって作動する。
【0131】
ハイブリッドモードは、回転ロータの回転角度又は回転速度により、弾性力による補助力とアクチュエータによる動力を決定する。
【0132】
まず、回転角度によって弾性力による補助力とアクチュエータによる動力の作用区間を決定する。
【0133】
ハイブリッドモードは、弾性力による補助力を用いるため、ユーザの歩行によって回転ロータが回転しながら弾性位置エネルギーを蓄える。回転角度によって弾性位置エネルギーが決定され、弾性位置エネルギーの大きさは、弾性体の種類、プロファイルリングの形状によって変化する。
【0134】
そして、アクチュエータによる動力は、相対的に大きい補助力が要求される区間で提供される。
【0135】
例えば、回転ロータの最初の位置を基準にしたとき、回転角度が小さい区間では、アクチュエータによる動力が作用しないが、回転角度が増加すればアクチュエータによる動力が作用するようにしてもよい。
【0136】
又は、回転角度が増加するにつれて弾性位置エネルギーが増加し、弾性力によって回転に大きい力が要求されてもよい。ここで、アクチュエータによる動力が作用してユーザの運動を補助してもよい。
【0137】
次に、回転速度によりアクチュエータによる動力の大きさが決定される。ユーザが低速で歩行するときと高速で歩行するときに要求される動力が互いに異なるため、それに応じてアクチュエータによる動力が制御される。
【0138】
また、回転速度に応じてアクチュエータによる作用区間を決定する。例えば、ユーザが低速で歩行するときより、高速で歩行するときに広い区間でアクチュエータによる動力が作用してもよい。
【0139】
このような要素を考慮して、ハイブリッド補助モードでアクチュエータによる動力の大きさ及び速度が決定され、これに伴うアクチュエータによる動力及び弾性体による動力が共に作用してジョイントアセンブリが支持モジュールを駆動する。
【0140】
図8a〜
図8dは、他の実施形態に係るジョイントアセンブリの正面図であり、
図9は、他の実施形態に係るジョイントアセンブリの側面図である。
【0141】
図8aは、ジョイントアセンブリが結合された状態を示す。
図8bは、内部ロータの形態を示す。
図8cは、プロファイルリングの形態を示し、
図8dは、固定リングの形態を示す。
【0142】
以下、上記の実施形態に含まれた構成要素と共通の機能を含む構成要素に対して同一の名称を用いて説明することにする。反対の記載がない以上、上記の実施形態に対する説明は、以下の実施形態にも適用することができる。以下、具体的な説明は省略することにする。
【0143】
図8a〜
図8d及び
図9を参照すると、ジョイントアセンブリ20は、回転ロータ220がプロファイルリング210に対して相対的に回転するにつれてケーブル231がカムプロファイル211に巻かれるようになり、そのため、弾性体232の弾性位置エネルギーが変化するように構成される。
【0144】
回転ロータ220は、回転胴体部220a及び回転胴体部220aの一方から延設される延長体220bを含む。
【0145】
回転胴体部220aは、駆動モジュールと連結され、延長体220bは、支持モジュール(図示せず)と連結される。回転胴体部220aは、回転軸43及び駆動ギヤ42を介してアクチュエータ41と連結されて外部動力を選択的に伝達する。
【0146】
回転ロータ220は、プロファイルリング210に対して相対的に回転可能である。
【0147】
回転ロータ220には、スラック防止スロット222が形成され、プロファイルリング210には、ガイドスロット212が形成される。スラック防止スロット222及びガイドスロット212は、各々回転ロータ220及びプロファイルリング210の円周方向に形成される。
【0148】
スラック防止スロット222及びガイドスロット212は、互いに対応する位置に形成される。例えば、回転胴体部220a及びプロファイルリング210の中心を一致させた状態で、スラック防止スロット222及びガイドスロット212は、互いに一部が重なるように形成される。
【0149】
ガイドスロット212は、スラック防止スロット222の長さよりも長く形成される。したがって、初期状態において、ガイドスロット212は、スラック防止スロット222の両側に延びた形態で構成される。
【0150】
ジョイントアセンブリ20は、ケーブル231及び弾性体232を含む。ケーブル231は、回転ロータ220の回転によりカムプロファイル211に巻かれ、これと連結された弾性体232を圧縮又は伸張させ、弾性体232の弾性位置エネルギーを変化させることができる。
【0151】
ケーブル231の一方は、延長体220bの一方に連結され、ケーブル231の他方は、ケーブルホルダ250に連結される。ケーブルホルダ250は、スラック防止スロット222及びガイドスロット212を貫通して配置される。
【0152】
延長体220bの一方には、ケーブル231の張力を調節するためのアイドラー233が形成され、回転プーリを含む。ケーブル231は、延長体220bとアイドラー233との間に位置する。
【0153】
アイドラー233の位置は、変更可能であり、アイドラー233を延長体220b側に移動させることによってケーブル231の張力を増加させたり、アイドラー233を延長体220bから遠ざかるように移動させることによってケーブル231の張力を減少させることができる。
【0154】
回転ロータ220の回転方向と無関係に弾性体232が弾性位置エネルギーを蓄えるため、弾性体232は、回転ロータ220の両側に配置される。
【0155】
例えば、弾性体232は、第1弾性体232a及び第2弾性体232bを含む。第1弾性体232a及び第2弾性体232bは、各々延長体220bの両側に配置される。
【0156】
そして、ケーブル231は、第1弾性体232aと連結される第1ケーブル231aと、第2弾性体232bと連結される第2ケーブル231bとを含む。また、ケーブルホルダ250は、第1ケーブル231aと連結される第1ケーブルホルダ250a及び第2ケーブル231bと連結される第2ケーブルホルダ250bを含む。これと共に、アイドラー233は、第1アイドラー233aと第2アイドラー233bとを含み、第1アイドラー233a及び第2アイドラー233bは、延長体220bの両側に配置される。
【0157】
第1ケーブルホルダ250a及び第2ケーブルホルダ250bは、各々スラック防止スロット222の両端部に接するように位置する。第1ケーブルホルダ250a及び第2ケーブルホルダ250bは、弾性体232と連結されてケーブルホルダ250の位置が保持される。
【0158】
ガイドスロット212は、スラック防止スロット222よりも長く形成され、第1ケーブルホルダ250a及び第2ケーブルホルダ250bがスラック防止スロット222の両端部に位置したとても、第1ケーブルホルダ250a及び第2ケーブルホルダ250bは、ガイドスロット212の両端部と離隔して位置することができる。
【0159】
このような構成により、いずれか1つのケーブル231及び弾性体232が緩くなるのを防止することができる。
【0160】
例えば、回転ロータ220が時計方向に回転して第2弾性体232bが伸張しても、第1ケーブルホルダ250aは、常にスラック防止スロット222の端部に位置するため、第1ケーブルホルダ250aから延長体220bの一方までの最小距離が保証される。したがって、第1ケーブル231a及び第1弾性体232aが緩くなるのを防止することができる。
【0161】
そして、ガイドスロット212は、第1ガイドスロット212a及び第2ガイドスロット212bを含む。例えば、第1ガイドスロット212a及び第2ガイドスロット212bは、断絶部212cによって区分され、第1ケーブルホルダ250a及び第2ケーブルホルダ250bは、各々第1ガイドスロット212a及び第2ガイドスロット212bに位置する。
【0162】
ガイドスロット212の長さは、第1ガイドスロット212a、第2ガイドスロット212b、及び断絶部212cを含む長さを意味する。
【0163】
回転ロータ220の回転によりガイドスロット212、ケーブルホルダ250、及びスラック防止スロット222が干渉されることによって回転ロータ220の回転が制限される。例えば、第1ガイドスロット212a及び第2ガイドスロット212bは、その長さが異なるように形成されて回転ロータの回転方向により回転角度が別に制限される。これについては、下記に具体的に説明することにする。
【0164】
カムプロファイル211は、プロファイルリング210の一方に形成される。例えば、回転ロータ220の位置をプロファイルリング210の正面にするとき、カムプロファイル211は、プロファイルリング210の後面に形成される。又は、プロファイルリング210は、複数の面で構成され、カムプロファイル211は、複数の面の間に位置する。
【0165】
ケーブル231がカムプロファイル211に巻かれながら、弾性体232の弾性位置エネルギーが変化する。すなわち、弾性位置エネルギーは、カムプロファイル211の形状によって決定される。したがって、
図3a及び
図3bに示されたカムプロファイル111と同様に、カムプロファイル211は、左右非対称に形成されたり、屈曲を含む。
【0166】
固定リング240は、固定モジュールに固定され、ジョイントアセンブリ20の位置を固定する。そして、プロファイルリング210は、固定リング240に対して相対的に回転する。
【0167】
固定リング240は、プロファイルリング210又は回転ロータ220の回転を干渉することができるストッパ241を含む。プロファイルリング210又は回転ロータ220の角度が所定の角度に到達すると、ストッパ241によってその移動が制限される。
【0168】
例えば、ストッパ241は、固定リング240の表面から突出して形成され、プロファイルリング210及び回転ロータ220の少なくとも一部は、外側に突出して、プロファイルリング210及び回転ロータ220がストッパ241と干渉するように構成される。
【0169】
プロファイルリング210又は回転ロータ220がストッパ241と干渉する面には、衝撃緩和部材213が形成される。衝撃緩和部材213は、スポンジ材質を含む。
【0170】
衝撃緩和部材213は、プロファイルリング210又は回転ロータ220がストッパ241と衝突して損傷するのを防止する。
図8は、衝撃緩和部材213がプロファイルリング210に形成された形態を示す。
【0171】
バインダ260は、プロファイルリング210を回転ロータ220及び固定リング240のいずれか1つに選択的に固定する。バインダ260の作動に係るジョイントアセンブリ20の作動は、下記に具体的に説明することにする。
【0172】
図10a〜
図10bは、他の実施形態の係るバインダの動作に係るジョイントアセンブリの作動形態を示す図である。
【0173】
図10aは、バインダがプロファイルリング210を固定リング240に固定した状態でジョイントアセンブリ20が作動する形態を示す。
図10bは、バインダがプロファイルリング210を回転ロータ220に固定した状態でジョイントアセンブリ20が作動する形態を示す。
【0174】
図10aを参照すると、バインダによってプロファイルリング210が固定リング240に固定されると、回転ロータ220は、プロファイルリング210に対して回転する。以下、回転ロータ220が時計方向に回転する場合を例示的に説明することにする。
【0175】
最初のケーブルホルダ250は、
図8に示すように、スラック防止スロット222の両側に位置する。
【0176】
回転ロータ220が回転しながら第2ケーブルホルダ250bが第2ガイドスロット212bの一端部e1に接する前まで、第2ケーブルホルダ250b及び回転ロータ220は共に回転するため、第2弾性体232bは伸張しない。
【0177】
すなわち、これは自由回転区間であり、この区間では、回転ロータ220が回転しても第2弾性体232bの弾性位置エネルギーは変わらない。
【0178】
そして、第1ケーブルホルダ250aの位置は、スラック防止スロット222の端部e2に固定されるため、第1ケーブル231a又は第1弾性体232aは、緩くならない。
【0179】
第2ケーブルホルダ250bが第2ガイドスロット212bの一端部e1に位置する状態で回転ロータ220が追加的に回転すると、プロファイルリング210は、回転しないために第2ケーブルホルダ250bの位置は、第2ガイドスロット212bの端部e1に固定された状態で回転ロータ220が回転する。
【0180】
したがって、第2弾性体232bが伸張し、第2弾性体232bの弾性位置エネルギーが増加する。
【0181】
回転ロータ220の最大回転角度は、第1ガイドスロット212a又はストッパ241によって決定される。例えば、回転ロータ220に一部がストッパ241と接触すれば、回転ロータ220の回転が制限される。
【0182】
又は、回転ロータ220が回転しながら第1ケーブルホルダ250aが断絶部212cに接触すると、回転ロータ220の回転は、固定されたプロファイルリング210によって干渉されるため、回転ロータ220の回転が制限される。
【0183】
したがって、ストッパ241又はガイドスロット212の長さを調節して回転ロータ220の回転半径を制限する。
【0184】
このようなジョイントアセンブリ20は、既に説明されたハイブリッド補助モード又はパッシブ補助モードに用いることができる。
【0185】
次に
図10bを参照すると、バインダ260によってプロファイルリング210が回転ロータ220に固定されると、回転ロータ220は、プロファイルリング210と共に回転する。
【0186】
例えば、ユーザの関節動きにより回転ロータ220及びプロファイルリング210が共に固定リング240に対して回転する。以下、回転ロータ220が時計方向に回転する場合を例示的に説明することにする。
【0187】
回転ロータ220及びプロファイルリング210が共に回転すると、ケーブル231及び弾性体232の長さは変化しない。すなわち、回転ロータ220が回転しても弾性体232及びケーブル231の長さは保持されるため、弾性体232の弾性位置エネルギーは変化しない。回転ロータ220の回動角度は、ストッパ241によって制限される。
【0188】
このようなジョイントアセンブリ20は、既に説明されたアクティブ補助モード又はフリーモードに使用してもよい。
【0189】
図11a〜
図11cは、バインダを含まない異なる実施形態に係るジョイントアセンブリの作動形態を示す図である。
【0190】
図11aは、回転ロータ220が回転する形態を示す。
図11bは、回転ロータ220及びプロファイルリング210が共に回転する形態を示し、
図11cは、回転ロータ220が回転して弾性体232の弾性位置エネルギーが変わる形態を示す。
【0191】
図11a〜
図11cを参照すると、ジョイントアセンブリ20は、回転ロータ220、プロファイルリング210及び固定リング240を含む。回転ロータ220は、プロファイルリング210に対して相対的に回転可能であり、プロファイルリング210は、固定リング240に対して相対的に回転可能である。
【0192】
回転ロータ220の回転程度によって、回転ロータ220だけが回転したり、回転ロータ220及びプロファイルリング210が共に回転したり、回転ロータ220だけが回転しながら弾性体232の弾性位置エネルギーを変化させることができる。
【0193】
以下、回転ロータ220が時計方向に回転する場合を例示として、各ステップ別に具体的に説明することにする。
【0194】
図11aを参照すると、回転ロータ220は、
図8に示した最初の位置から回転する。第1ケーブルホルダ250a及び第2ケーブルホルダ250bは、弾性力によって各々スラック防止スロット222の両側に位置し、弾性力によってその位置が固定される。
【0195】
第2ケーブルホルダ250bがガイドスロット212の端部に接触する前まで、回転ロータ220は単独で回転する。この状態において、弾性位置エネルギーは変化しない。
図11aは、回転ロータ220が回転し、第2ケーブルホルダ250bがガイドスロット212の端部e1に位置する状態を示す。ここで、ガイドスロット212の端部e1は、スラック防止スロット222の端部と同一線上に位置する。
【0196】
図11bを参照すると、次に回転ロータ220は、
図11aの位置から追加的に回転する。ここで、第2ケーブルホルダ250bは、ガイドスロット212の端部e1でプロファイルリング210を加圧して回転ロータ220は、プロファイルリング210と共に回転する。
【0197】
すなわち、第2ケーブルホルダ250bは、弾性力によってその位置がスラック防止スロット222の端部に固定され、スラック防止スロット222の端部とガイドスロット212の端部e1と同一線上に位置する場合、第2ケーブルホルダ250bは、プロファイルリング210を回転させる。
【0198】
図11bに示すように、ストッパ241は、プロファイルリング210に接してストッパ241がプロファイルリング210の回転を干渉する。すなわち、ストッパ241によってプロファイルリング210の回転角度が制限される。
【0199】
次に、
図11cを参考すれば、
図11bの位置で回転ロータ220がさらに回転することにより、第2弾性体232bが伸張して弾性位置エネルギーが変化する。
【0200】
具体的には、第2ケーブルホルダ250bは、第2ガイドスロット212b及びスラック防止スロット222の端部e1に位置し、プロファイルリング210の位置がストッパ241によって固定されるため、第2ケーブルホルダ250bの位置は、第2ガイドスロット212bの端部で固定される。
【0201】
この状態で回転ロータ220が追加的に回転すれば、第2ケーブルホルダ250bから延長体220bの一方までの距離が増加し、そのため、弾性体232が伸張して弾性位置エネルギーが増加する。
【0202】
図11cに示すように、第2ケーブル231bが最大に伸張すると、第1ケーブルホルダ250aは、断絶部212cに接し、回転ロータ220の一部がストッパ241に接して回転ロータ220の回転が制限される。
【0203】
回転ロータ220が回転する間、第1ケーブルホルダ250aは、常にスラック防止スロット222の端部に位置する。したがって、第1ケーブル231a又は第1弾性体232aが緩くなるのを防止する。
【0204】
図12は、一実施形態に係るコントローラを示す。
【0205】
図12を参照すると、コントローラ1200は、メモリ1220、プロセッサ1230、入出力装置1210及びこれを含むバス1240を含む。例えば、コントローラ1200は、固定モジュール50上に装着される。
【0206】
入出力装置1210は、送信部及び/又は受信部を含む。送信部は、ハードウェア及び信号を送信するために必要なソフトウェアを含む。例えば、送信される信号は、駆動モジュール40及び/又はジョイントアセンブリ10に伝達するためのデータ信号及び/又は制御信号である。
【0207】
受信部は、ハードウェア及び信号を受信するために必要なソフトウェアを含む。例えば、受信される信号は、1つ以上のセンサ、例えば、センサから受信されるデータ信号及び/又は制御信号である。
【0208】
プロセッサ1230には、以下のように
図13及び
図14のうちの1つ以上に示したステップを行う命令がプログラムされ、プロセッサ1230は、運動補助装置1の作動モードを変更するように構成される。
【0209】
例えば、プロセッサ1230は、入出力装置1210を介してセンサで伝達された情報に基づいて駆動モジュール40又はジョイントアセンブリ10に制御信号を伝達する。例えば、プロセッサ1230は、ジョイントアセンブリ及び/又は駆動モジュール40に制御信号を伝達でき、制御信号は、運動補助装置1の作動モードをパッシブ補助モード、アクティブ補助モード、ハイブリッド補助モード及びフリーモードの中で作動モードを変更する。そして、このような作動は、例えば1つ以上のセンサ及び/又はユーザの入力によって提供される。
【0210】
そして、プロセッサ1230は、入出力装置1210を介して、1つ以上のセンサから伝達されたユーザの動きに関する情報を含む信号を受信する。例えば、センサは、ユーザの足の裏に位置する圧力センサ、ジョイント角度、又はジョイント角速度を特定するポテンショメータ(potentiometer)又はユーザが歩行する間の加速度を測定する慣性測定装置(inertial measurement unit、IMU)を含んでもよい。
【0211】
プロセッサ1230は、例えば、センサの情報からユーザが普段より遅く歩いているか否かを判断して、ユーザが歩行に困難があるかを決定することができる。そして、ユーザが歩行に困難があると判断した場合、プロセッサ1230は、ジョイントアセンブリ10及び/又は駆動モジュール40に作動モードをパッシブ補助モード、アクティブ補助モード、ハイブリッド補助モード、及びフリーモードの中で作動モードを変更する制御信号を伝達する。
【0212】
図13は、一実施形態に係る運動補助装置の制御方法を示す。
【0213】
図13を参照すると、開始ステップ1310においてコントローラ1200が初期化される。
【0214】
データ受信ステップ1320において、コントローラ1200は、1つ以上のセンサからデータを受信する。例えば、コントローラ1200は、入出力装置1210を介してセンサからデータを受信する。
【0215】
データ分析ステップ1330において、コントローラ1200は、ジョイントアセンブリ10及び/又は駆動モジュールの好ましい作動モードを決定するためにデータを分析する。好ましい作動モードを決定する詳しい方法は、以下にて
図14を参照しながら説明する。
【0216】
命令伝達ステップ1340において、コントローラ1200は、好ましい作動モードに基づいてジョイントアセンブリ10及び/又は駆動モジュール40の制御命令を伝達する。例えば、コントローラ1200は、好ましい作動モードに基づいて運動補助装置1がパッシブ補助モード、アクティブ補助モード、ハイブリッド補助モード及び自由モードの中から1つを設定するように、入出力装置1210を介してジョイントアセンブリ10に命令を伝達する。
【0217】
図14は、一実施形態に係る運動補助装置の制御方法を示す。
【0218】
図14を参照すると、決定ステップ1431において、コントローラ1200は、センサ情報に基づいてユーザ歩行サイクルの現在の歩行段階及び/又は歩行速度を決定する。
【0219】
判断ステップ1432において、コントローラ1200は、決定ステップ1431でセンサから受信したデータに基づいてユーザが歩行に困難があるか否かを決定する。
【0220】
もしコントローラ1200がユーザが歩行に困難がないと判断した場合、設定ステップ1433において、コントローラ1200は、作動モードをパッシブ補助モード及び自由モードのうちの1つに設定してコントローラ1200がアクチュエータ41を駆動させないことにより、電力消費を減少させる。
【0221】
もしコントローラ1200がユーザが歩行に困難があると判断した場合、設定ステップ1434において、コントローラ1200は、作動モードをアクティブ補助モード及びハイブリッド補助モードのいずれか1つに設定して弾性補助力Tp、又は弾性補助力Tp及び電力Tpの両方がアクチュエータ41からジョイントアセンブリ10に供給される。
【0222】
決定ステップ1435において、コントローラ1200は、例えばユーザの歩行速度に基づいてアクティブ補助モード又はハイブリッド補助モードでアクチュエータ41から供給される電力の大きさを決定する。
【0223】
命令伝達ステップ1440において、コントローラ1200は、好ましい作動モード及び/又はユーザの歩行速度に基づいてジョイントアセンブリ10及び/又は駆動モジュール40に1つ以上の命令を伝達する。
【0224】
コントローラ1200からの命令により、アクチュエータ41は、選択的に電力を伝達したり、バインダ150と連結されたアクチュエータがバインダ150の位置を第1位置又は第2位置に設定して運動補助装置1を好ましいモードに置くことができる。
【0225】
運動補助装置1がパッシブ補助モード又はハイブリッド補助モードで作動するとき、カムプロファイル111の形状によって弾性補助力Tpは、回転ロータ120の回転によって変化する。例えば、弾性力は、ユーザジョイントの延長又は屈折値に応じて比例して増加する。
【0226】
そして、運動補助装置1がアクティブ補助モード又はハイブリッド補助モードで作動するとき、アクチュエータ41によって供給される力の大きさは、ユーザの歩行速度によって変化する。
【0227】
上述したように実施形態は、限定された図面によって説明されたが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記に基づいて様々な技術的修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順序で実行されたり、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合又は組合わせたり、他の構成要素又は均等物によって置き換えて、適切な結果が達成されるようにする。