特許第6791796号(P6791796)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6791796
(24)【登録日】2020年11月9日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】充電装置
(51)【国際特許分類】
   H02H 7/00 20060101AFI20201116BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20201116BHJP
   H02H 7/18 20060101ALI20201116BHJP
【FI】
   H02H7/00 L
   H02J7/00 Y
   H02J7/00 S
   H02H7/18
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-65989(P2017-65989)
(22)【出願日】2017年3月29日
(65)【公開番号】特開2018-170851(P2018-170851A)
(43)【公開日】2018年11月1日
【審査請求日】2019年12月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000237721
【氏名又は名称】FDK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090022
【弁理士】
【氏名又は名称】長門 侃二
(72)【発明者】
【氏名】北村 謙治
(72)【発明者】
【氏名】溝口 康成
【審査官】 杉田 恵一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−8375(JP,A)
【文献】 特開2005−151737(JP,A)
【文献】 特開2005−184898(JP,A)
【文献】 特開2012−100438(JP,A)
【文献】 特開2013−181822(JP,A)
【文献】 特開2016−52227(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0169292(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/42
H02H 7/00
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
定電圧電源と、
二次電池の正極端子が接する正極接点と、
前記定電圧電源のグランド端子に接続され、前記二次電池の負極端子が接する負極接点と、
前記定電圧電源の電圧出力端子からの電力供給をON/OFFする第1スイッチと、
前記第1スイッチに直列に接続され、前記第1スイッチと前記正極接点との接続をON/OFFする第2スイッチと、
前記第1スイッチと前記第2スイッチとの接続点と前記負極接点との接続をON/OFFする第3スイッチと、
前記第1〜第3スイッチのON/OFF制御を実行する制御部と、を備える充電装置。
【請求項2】
請求項1に記載の充電装置において、前記制御部は、前記第1〜第3スイッチを全てOFF制御している状態で前記二次電池の電圧を第1電池電圧として検出し、前記第1スイッチのみON制御している状態で前記二次電池の電圧を第2電池電圧として検出し、前記第1電池電圧と前記第2電池電圧との差分に基づいて、前記第2スイッチが故障しているか否かを判定する、充電装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の充電装置において、前記制御部は、前記第1〜第3スイッチを全てOFF制御している状態で前記二次電池の電圧を第1電池電圧として検出し、前記第2スイッチのみON制御している状態で前記二次電池の電圧を第3電池電圧として検出し、前記第1電池電圧と前記第3電池電圧との差分に基づいて、前記第1スイッチが故障しているか否かを判定する、充電装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の充電装置において、前記制御部は、前記第1〜第3スイッチを全てOFF制御している状態で前記二次電池の電圧を第1電池電圧として検出し、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのみON制御している状態で前記二次電池の電圧を第4電池電圧として検出し、前記第1電池電圧と前記第4電池電圧との差分に基づいて、前記第1スイッチ又は前記第2スイッチの少なくともいずれか一方が故障しているか否かを判定する、充電装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の充電装置において、前記制御部は、前記第2スイッチのみON制御している状態における前記二次電池の放電電流の有無に基づいて、前記第3スイッチが故障しているか否かを判定する、充電装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の充電装置において、前記制御部は、前記第3スイッチのみON制御している状態における前記二次電池の放電電流の有無に基づいて、前記第2スイッチが故障しているか否かを判定する、充電装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の充電装置において、前記制御部は、前記第2スイッチ及び第3スイッチのみON制御している状態における前記二次電池の放電電流の有無に基づいて、前記第2スイッチ又は前記第3スイッチの少なくともいずれか一方が故障しているか否かを判定する、充電装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の充電装置において、前記制御部により表示が制御される表示部をさらに備え、
前記制御部は、前記第1〜第3スイッチの少なくともいずれか1つが故障していると判定したことを条件として、前記表示部で所定の表示を実行する、充電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池を充電する充電装置に関し、特に二次電池のリフレッシュ放電機能を備える充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池等のアルカリ二次電池は、充電装置を用いて充電することにより繰り返し使うことが可能である。一般に充電装置には、例えば過充電を防止するために、二次電池への充電経路をON/OFFするスイッチが設けられている。しかし例えば二次電池への充電経路をON/OFFするスイッチにショート破壊による故障が生ずると、二次電池の過充電の虞が生ずる。そのような過充電を防止するために、直列に接続した2つのスイッチで充電経路をON/OFFするフェールセーフ構成の回路を採用する充電装置が公知である(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
他方、アルカリ二次電池は、浅い充放電を頻繁に繰り返すと、いわゆるメモリ効果によって、電池容量が見かけ上減少し、放電できる容量が実質的に小さくなる性質を有する。このメモリ効果による見かけ上の電池容量の減少は、例えば二次電池の深放電を行うリフレッシュ放電によって解消することができる。具体的にはリフレッシュ放電は、例えば電流制限抵抗を介して二次電池を強制的に放電することにより行われ、そのようなリフレッシュ放電機能を備える充電装置が公知である(例えば特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−118571号公報
【特許文献2】特開2005−184898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に充電装置のリフレッシュ放電回路は、例えば二次電池の過放電を防止するために、そのリフレッシュ放電経路をON/OFFするスイッチが設けられているのが通常である。したがってリフレッシュ放電機能を備える充電装置においては、リフレッシュ放電経路をON/OFFするスイッチについても、二次電池の過放電を防止するために、スイッチのショート破壊による故障に対するフェールセーフ構成であるのが望ましい。
【0006】
しかしながら上記の特許文献1に開示されている充電装置は、リフレッシュ放電機能を備えておらず、従って特許文献1には、リフレッシュ放電経路をON/OFFするスイッチのショート破壊による故障に対するフェールセーフ構成については何ら一切開示されていない。また上記の特許文献2に開示されている充電装置は、リフレッシュ放電機能を備えているものの、特許文献2には、スイッチのショート破壊による故障に対するフェールセーフ構成については何ら一切開示されていない。
【0007】
このような状況に鑑み本発明はなされたものであり、その目的は、二次電池の充電及びリフレッシュ放電のいずれにおいてもスイッチのショート破壊による故障に対するフェールセーフ構成を有する充電装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
<本発明の第1の態様>
本発明の第1の態様は、定電圧電源と、二次電池の正極端子が接する正極接点と、前記定電圧電源のグランド端子に接続され、前記二次電池の負極端子が接する負極接点と、前記定電圧電源の電圧出力端子からの電力供給をON/OFFする第1スイッチと、前記第1スイッチに直列に接続され、前記第1スイッチと前記正極接点との接続をON/OFFする第2スイッチと、前記第1スイッチと前記第2スイッチとの接続点と前記負極接点との接続をON/OFFする第3スイッチと、前記第1〜第3スイッチのON/OFF制御を実行する制御部と、を備える充電装置である。
【0009】
定電圧電源から供給される電力で二次電池を充電する充電経路は、第1スイッチ及び第2スイッチがともにONしている状態でのみ構成される。したがって例えば第1スイッチがショート破壊した場合には、第2スイッチをOFFすることによって、二次電池の充電電流を遮断して二次電池の過充電を防止することができる。他方、例えば第2スイッチがショート破壊した場合には、第1スイッチをOFFすることによって、二次電池の充電電流を遮断して二次電池の過充電を防止することができる。つまり第1スイッチ及び第2スイッチは、二次電池の充電においてスイッチのショート破壊による故障に対するフェールセーフ構成を実現する。
【0010】
また二次電池を放電するリフレッシュ放電経路は、第2スイッチ及び第3スイッチがともにONしている状態でのみ構成される。したがって例えば第2スイッチがショート破壊した場合には、第3スイッチをOFFすることによって、二次電池のリフレッシュ放電電流を遮断して二次電池の過放電を防止することができる。他方、例えば第3スイッチがショート破壊した場合には、第2スイッチをOFFすることによって、二次電池のリフレッシュ放電電流を遮断して二次電池の過放電を防止することができる。つまり第2スイッチ及び第3スイッチは、二次電池のリフレッシュ放電においてスイッチのショート破壊による故障に対するフェールセーフ構成を実現する。
【0011】
これにより本発明の第1の態様によれば、二次電池の充電及びリフレッシュ放電のいずれにおいてもスイッチのショート破壊による故障に対するフェールセーフ構成を有する充電装置を提供できるという作用効果が得られる。
【0012】
<本発明の第2の態様>
本発明の第2の態様は、前述した本発明の第1の態様において、前記制御部は、前記第1〜第3スイッチを全てOFF制御している状態で前記二次電池の電圧を第1電池電圧として検出し、前記第1スイッチのみON制御している状態で前記二次電池の電圧を第2電池電圧として検出し、前記第1電池電圧と前記第2電池電圧との差分に基づいて、前記第2スイッチが故障しているか否かを判定する、充電装置である。
【0013】
二次電池は、その内部抵抗等によって電圧降下が生ずるため、充電電流が流れている状態と流れていない状態とで電圧が異なる。第1電池電圧は、二次電池に充電電流が流れていない状態における二次電池の電圧である。そして第2電池電圧は、本来的には第2スイッチがOFFしているはずであるから、やはり二次電池に充電電流が流れていない状態における二次電池の電圧となるはずである。他方、第2スイッチがショート破壊により故障している場合には、第2電池電圧は、二次電池に充電電流が流れている状態における二次電池の電圧となる。したがって第1電池電圧と第2電池電圧との差分から、第2スイッチがショート破壊により故障している否かを判定することができる。
【0014】
<本発明の第3の態様>
本発明の第3の態様は、前述した本発明の第1の態様又は第2の態様において、前記制御部は、前記第1〜第3スイッチを全てOFF制御している状態で前記二次電池の電圧を第1電池電圧として検出し、前記第2スイッチのみON制御している状態で前記二次電池の電圧を第3電池電圧として検出し、前記第1電池電圧と前記第3電池電圧との差分に基づいて、前記第1スイッチが故障しているか否かを判定する、充電装置である。
【0015】
第1電池電圧は、二次電池に充電電流が流れていない状態における二次電池の電圧である。そして第3電池電圧は、本来的には第1スイッチがOFFしているはずであるから、やはり二次電池に充電電流が流れていない状態における二次電池の電圧となるはずである。他方、第1スイッチがショート破壊により故障している場合には、第3電池電圧は、二次電池に充電電流が流れている状態における二次電池の電圧となる。したがって第1電池電圧と第3電池電圧との差分から、第1スイッチがショート破壊により故障している否かを判定することができる。
【0016】
<本発明の第4の態様>
本発明の第4の態様は、前述した本発明の第1〜第3の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記第1〜第3スイッチを全てOFF制御している状態で前記二次電池の電圧を第1電池電圧として検出し、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのみON制御している状態で前記二次電池の電圧を第4電池電圧として検出し、前記第1電池電圧と前記第4電池電圧との差分に基づいて、前記第1スイッチ又は前記第2スイッチの少なくともいずれか一方が故障しているか否かを判定する、充電装置である。
【0017】
第1電池電圧は、二次電池に充電電流が流れていない状態における二次電池の電圧である。そして第4電池電圧は、本来的には第1スイッチ及び第2スイッチがともにONしているはずであるから、二次電池に充電電流が流れている状態における二次電池の電圧となるはずである。他方、第1スイッチ又は第2スイッチの少なくともいずれか一方がオープン破壊により故障している場合には、第4電池電圧は、二次電池に充電電流が流れていない状態における二次電池の電圧となる。したがって第1電池電圧と第4電池電圧との差分から、第1スイッチ又は第2スイッチの少なくともいずれか一方がオープン破壊により故障している否かを判定することができる。
【0018】
<本発明の第5の態様>
本発明の第5の態様は、前述した本発明の第1〜第4の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記第2スイッチのみON制御している状態における前記二次電池の放電電流の有無に基づいて、前記第3スイッチが故障しているか否かを判定する、充電装置である。
【0019】
第2スイッチのみON制御している状態では、本来的には二次電池を放電するリフレッシュ放電経路が構成されないため、二次電池の放電電流は流れないはずである。他方、第3スイッチがショート破壊により故障している場合には、第2スイッチのみON制御している状態であっても、二次電池を放電するリフレッシュ放電経路が構成されることになる。したがって第2スイッチのみON制御している状態における二次電池の放電電流の有無から、第3スイッチがショート破壊により故障しているか否かを判定することができる。
【0020】
<本発明の第6の態様>
本発明の第6の態様は、前述した本発明の第1〜第5の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記第3スイッチのみON制御している状態における前記二次電池の放電電流の有無に基づいて、前記第2スイッチが故障しているか否かを判定する、充電装置である。
【0021】
第3スイッチのみON制御している状態では、本来的には二次電池を放電するリフレッシュ放電経路が構成されないため、二次電池の放電電流は流れないはずである。他方、第2スイッチがショート破壊により故障している場合には、第3スイッチのみON制御している状態であっても、二次電池を放電するリフレッシュ放電経路が構成されることになる。したがって第3スイッチのみON制御している状態における二次電池の放電電流の有無から、第2スイッチがショート破壊により故障しているか否かを判定することができる。
【0022】
<本発明の第7の態様>
本発明の第7の態様は、前述した本発明の第1〜第6の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記第2スイッチ及び第3スイッチのみON制御している状態における前記二次電池の放電電流の有無に基づいて、前記第2スイッチ又は前記第3スイッチの少なくともいずれか一方が故障しているか否かを判定する、充電装置である。
【0023】
第2スイッチ及び第3スイッチのみON制御している状態では、本来的には二次電池を放電するリフレッシュ放電経路が構成されるため、二次電池の放電電流は流れるはずである。他方、第2スイッチ又は第3スイッチの少なくともいずれか一方がオープン破壊により故障している場合には、第2スイッチ及び第3スイッチのみON制御している状態であっても、二次電池を放電するリフレッシュ放電経路が構成されないことになる。したがって第2スイッチ及び第3スイッチのみON制御している状態における二次電池の放電電流の有無から、第2スイッチ又は第3スイッチの少なくともいずれか一方がオープン破壊により故障しているか否かを判定することができる。
【0024】
<本発明の第8の態様>
本発明の第8の態様は、前述した本発明の第1〜第7の態様のいずれかにおいて、前記制御部により表示が制御される表示部をさらに備え、前記制御部は、前記第1〜第3スイッチの少なくともいずれか1つが故障していると判定したことを条件として、前記表示部で所定の表示を実行する、充電装置である。
本発明の第8の態様によれば、ユーザは、第1〜第3スイッチの少なくともいずれか1つが故障していることを表示部の表示を通じて認識することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、二次電池の充電及びリフレッシュ放電のいずれにおいてもスイッチのショート破壊による故障に対するフェールセーフ構成を有する充電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明に係る充電装置の回路図。
図2】二次電池の充電制御の手順を図示したフローチャート。
図3】二次電池の充電制御の手順を図示したフローチャート。
図4】二次電池のリフレッシュ放電制御の手順を図示したフローチャート。
図5】二次電池のリフレッシュ放電制御の手順を図示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
尚、本発明は、以下説明する実施例に特に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
【0028】
本発明に係る充電装置の構成について、図1を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る充電装置の回路図である。
【0029】
充電装置は、DC−DCコンバータ10、電池装着部20、充放電回路30、制御部40、表示部50、リフレッシュ放電スイッチRSWを備える。
【0030】
DC−DCコンバータ10は、入力される直流電圧を二次電池21の充電電圧に変換して出力する「定電圧電源」である。電池装着部20は、二次電池21が装着される。電池装着部20は、二次電池21の正極端子が当接する正極接点TP1、二次電池21の負極端子が当接する負極接点TP2を含む。負極接点TP2は、DC−DCコンバータ10の出力側グランド端子GNDに接続されている。
【0031】
充放電回路30は、電池装着部20に装着された二次電池21の充電及びリフレッシュ放電を行う回路であり、第1〜第3スイッチQ1〜Q3、電流制限抵抗R1、電流検出抵抗R2を含む。
【0032】
第1〜第3スイッチQ1〜Q3は、例えばバイポーラトランジスタや電界効果トランジスタ等の半導体スイッチである。第1スイッチQ1は、DC−DCコンバータ10の電圧出力端子Voutからの電力供給をON/OFFするスイッチである。第2スイッチQ2は、第1スイッチQ1に直列に接続され、第1スイッチQ1と正極接点TP1との接続をON/OFFするスイッチである。第3スイッチQ3は、第1スイッチQ1と第2スイッチQ2との接続点と負極接点TP2との接続をON/OFFするスイッチである。電流制限抵抗R1は、二次電池21を放電するリフレッシュ放電経路DPの電流を制限する抵抗である。電流検出抵抗R2は、リフレッシュ放電経路DPの電流を検出するための抵抗である。
【0033】
より具体的には第1スイッチQ1の一方の接点は、DC−DCコンバータ10の電圧出力端子Voutに接続されている。第1スイッチQ1の他方の接点は、第2スイッチQ2の一方の接点に接続されている。第2スイッチQ2の他方の接点は、電池装着部20の正極接点TP1に接続されている。電流制限抵抗R1の一端は、第1スイッチQ1と第2スイッチQ2との接続点に接続されている。電流制限抵抗R1の他端は、第3スイッチQ3の一方の接点に接続されている。第3スイッチQ3の他方の接点は、電流検出抵抗R2の一端に接続されている。電流検出抵抗R2の他端は、DC−DCコンバータ10の出力側グランド端子GNDに接続されている。第1〜第3スイッチQ1〜Q3の制御端子は、制御部40にそれぞれ接続されている。
【0034】
リフレッシュ放電スイッチRSWは、電池装着部20に装着された二次電池21のリフレッシュ放電を実行する操作をユーザが行うためのスイッチである。リフレッシュ放電スイッチRSWは、一方の接点が制御部40に接続されており、他方の接点がグランドに接続されている。制御部40は、例えば公知のマイコン制御回路や制御IC(Integrated Circuit)であり、第1〜第3スイッチQ1〜Q3のON/OFF制御を実行する。表示部50は、例えばLED表示灯や液晶ディスプレイ等の表示器を含み、制御部40により表示が制御される。制御部40は、例えば第1〜第3スイッチQ1〜Q3の少なくともいずれか1つが故障していると判定したことを条件として、表示部50で所定の表示を実行する。この所定の表示は、例えばエラー表示であり、より具体的には、例えば所定のLED表示灯を点灯又は点滅させたり、液晶ディスプレイにエラーである旨の文字等を表示させたりすることを意味する。
【0035】
制御部40は、二次電池21の充電状態(例えば二次電池21の電圧)に基づいて二次電池21の充電制御を実行する。より具体的には制御部40は、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2をともにON制御し、第3スイッチQ3をOFF制御することによって、二次電池21の充電経路CPを構成する。それによって電池装着部20に装着された二次電池21は、DC−DCコンバータ10の出力電圧が印加されて充電される。
【0036】
制御部40は、リフレッシュ放電スイッチRSWが操作されたことを条件として、電池装着部20に装着された二次電池21のリフレッシュ放電を実行する。より具体的には制御部40は、第1スイッチQ1をOFF制御し、第2スイッチQ2及び第3スイッチQ3をともにON制御することによってリフレッシュ放電経路DPを構成する。それによって電池装着部20に装着された二次電池21は、電流制限抵抗R1を介してリフレッシュ放電される。
【0037】
制御部40は、電池装着部20の正極接点TP1に接続されており、電池装着部20に装着されている二次電池21の電圧を検出する。また制御部40は、第3スイッチQ3の接点と電流検出抵抗R2との接続点に接続されており、電流検出抵抗R2で生ずる電位差に基づいてリフレッシュ放電経路DPの電流を検出する。制御部40は、二次電池21の電圧及びリフレッシュ放電経路DPの電流に基づいて、二次電池21のリフレッシュ放電を制御する。
【0038】
つづいて制御部40が実行する二次電池21の充電制御の手順について、図2及び図3を参照しながら説明する。
図2及び図3は、二次電池21の充電制御の手順を図示したフローチャートである。当該フローチャートに図示した手順は、定周期で繰り返し実行される手順である。また当該フローチャートに図示した手順を実行している間は、第3スイッチQ3は常時OFF制御している状態とする。
【0039】
まず電池装着部20に二次電池21が装着されているか否かを判定する(ステップS1)。電池装着部20に二次電池21が装着されていない場合には(ステップS1でNo)、そのまま当該手順を終了する。他方、電池装着部20に二次電池21が装着されている場合には、つづいて第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2をともにOFF制御している状態で、二次電池21の電圧を検出し、これを第1電池電圧Vbat1とする(ステップS2)。つづいて第1スイッチQ1をON制御、第2スイッチQ2をOFF制御している状態で、二次電池21の電圧を検出し、これを第2電池電圧Vbat2とする(ステップS3)。
【0040】
つづいて第1電池電圧Vbat1と第2電池電圧Vbat2との差分が閾値ΔV/2より大きいか否かを判定する(ステップS4)。二次電池21は、その内部抵抗等によって電圧降下が生ずるため、充電電流が流れている状態と流れていない状態とで電圧が異なる。閾値ΔV/2は、二次電池21に充電電流が流れている状態であるか否かを二次電池21の電圧から判定するために予め設定される閾値である。ΔVは、二次電池21に充電電流が流れていない状態における二次電池21の電圧と二次電池21に充電電流が流れている状態における二次電池21の電圧との差分に相当する。当該実施例の閾値ΔV/2は、あくまでも一例であり、二次電池21に充電電流が流れている状態であるか否かを二次電池21の電圧から判定可能な閾値であれば、どのような閾値を設定してもよい。
【0041】
第1電池電圧Vbat1は、二次電池21に充電電流が流れていない状態における二次電池21の電圧である。そして第2電池電圧Vbat2は、本来的には第2スイッチQ2がOFFしているはずであるから、やはり二次電池21に充電電流が流れていない状態における二次電池21の電圧となるはずである。他方、第2スイッチQ2がショート破壊により故障している場合には、第2電池電圧Vbat2は、二次電池21に充電電流が流れている状態における二次電池21の電圧となる。したがって第1電池電圧Vbat1と第2電池電圧Vbat2との差分から、第2スイッチQ2がショート破壊により故障している否かを判定することができる。
【0042】
第1電池電圧Vbat1と第2電池電圧Vbat2との差分が閾値ΔV/2より大きい場合には(ステップS4でYes)、二次電池21に充電電流が流れている状態であることになる。したがってこの場合には、第2スイッチQ2がショート破壊により故障していると判定する。そして第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2をともにOFF制御し(ステップS11)、表示部50にエラーを表示して二次電池21の充電を中止する(ステップS12)。またこの場合、さらにDC−DCコンバータ10の動作を停止させるか、或いはDC−DCコンバータ10の出力電圧を定格電圧より低い電圧に低下させる制御を制御部40が実行するようにすれば、安全性の面でより好ましい。
【0043】
他方、第1電池電圧Vbat1と第2電池電圧Vbat2との差分が閾値ΔV/2以下である場合には(ステップS4でNo)、つづいて第1スイッチQ1をOFF制御、第2スイッチQ2をON制御している状態で、二次電池21の電圧を検出し、これを第3電池電圧Vbat3とする(ステップS5)。つづいて第1電池電圧Vbat1と第3電池電圧Vbat3との差分が閾値ΔV/2より大きいか否かを判定する(ステップS6)。
【0044】
第1電池電圧Vbat1は、二次電池21に充電電流が流れていない状態における二次電池21の電圧である。そして第3電池電圧Vbat3は、本来的には第1スイッチQ1がOFFしているはずであるから、やはり二次電池21に充電電流が流れていない状態における二次電池21の電圧となるはずである。他方、第1スイッチQ1がショート破壊により故障している場合には、第3電池電圧Vbat3は、二次電池21に充電電流が流れている状態における二次電池21の電圧となる。したがって第1電池電圧Vbat1と第3電池電圧Vbat3との差分から、第1スイッチQ1がショート破壊により故障している否かを判定することができる。
【0045】
第1電池電圧Vbat1と第3電池電圧Vbat3との差分が閾値ΔV/2より大きい場合には(ステップS6でYes)、二次電池21に充電電流が流れている状態であることになる。したがってこの場合には、第1スイッチQ1がショート破壊により故障していると判定する。そして第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2をともにOFF制御し(ステップS11)、表示部50にエラーを表示して二次電池21の充電を中止する(ステップS12)。またこの場合、さらにDC−DCコンバータ10の動作を停止させるか、或いはDC−DCコンバータ10の出力電圧を定格電圧より低い電圧に低下させる制御を制御部40が実行するようにすれば、安全性の面でより好ましい。
【0046】
他方、第1電池電圧Vbat1と第3電池電圧Vbat3との差分が閾値ΔV/2以下である場合には(ステップS6でNo)、つづいて第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2をともにON制御している状態で、二次電池21の電圧を検出し、これを第4電池電圧Vbat4とする(ステップS7)。つづいて第1電池電圧Vbat1と第4電池電圧Vbat4との差分が閾値ΔV/2より大きいか否かを判定する(ステップS8)。
【0047】
第1電池電圧Vbat1は、二次電池21に充電電流が流れていない状態における二次電池21の電圧である。そして第4電池電圧Vbat4は、本来的には第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2がともにONしているはずであるから、二次電池21に充電電流が流れている状態における二次電池21の電圧となるはずである。他方、第1スイッチQ1又は第2スイッチQ2の少なくともいずれか一方がオープン破壊により故障している場合には、第4電池電圧Vbat4は、二次電池21に充電電流が流れていない状態における二次電池21の電圧となる。したがって第1電池電圧Vbat1と第4電池電圧Vbat4との差分から、第1スイッチQ1又は第2スイッチQ2の少なくともいずれか一方がオープン破壊により故障している否かを判定することができる。
【0048】
第1電池電圧Vbat1と第4電池電圧Vbat4との差分が閾値ΔV/2以下である場合には(ステップS6でNo)、二次電池21に充電電流が流れていない状態であることになる。したがってこの場合には、第1スイッチQ1又は第2スイッチQ2の少なくともいずれか一方がオープン破壊により故障していると判定する。そして第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2をともにOFF制御し(ステップS11)、表示部50にエラーを表示して二次電池21の充電を中止する(ステップS12)。
【0049】
他方、第1電池電圧Vbat1と第4電池電圧Vbat4との差分が閾値ΔV/2より大きい場合には(ステップS8でYes)、つづいて二次電池21の電圧が満充電電圧であるか、すなわち二次電池21の充電が完了しているか否かを判定する(ステップS9)。二次電池21の電圧が満充電電圧でない場合には(ステップS9でNo)、ステップS1へ戻り、二次電池21の充電を継続する。そして二次電池21の電圧が満充電電圧である場合には(ステップS9でYes)、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2をともにOFF制御して二次電池21の充電を終了する(ステップS10)。
【0050】
つづいて制御部40が実行する二次電池21のリフレッシュ放電制御の手順について、図4及び図5を参照しながら説明する。
図4及び図5は、二次電池21のリフレッシュ放電制御の手順を図示したフローチャートである。当該フローチャートに図示した手順は、定周期で繰り返し実行される手順である。また当該フローチャートに図示した手順を実行している間は、第1スイッチQ1は常時OFF制御している状態とする。
【0051】
まず電池装着部20に二次電池21が装着されている状態で、リフレッシュ放電スイッチRSWが操作された否かを判定する(ステップS21)。リフレッシュ放電スイッチRSWが操作されていない場合には(ステップS21でNo)、そのまま当該手順を終了する。他方、リフレッシュ放電スイッチRSWが操作されている場合には(ステップS21でYes)、つづいて第2スイッチQ2をON制御、第3スイッチQ3をOFF制御している状態で、リフレッシュ放電経路DPの電流を検出し(ステップS22)、二次電池21の放電電流の有無を判定する(ステップS23)。
【0052】
第2スイッチQ2のみON制御している状態では、本来的にはリフレッシュ放電経路DPが構成されないため、二次電池21の放電電流は流れないはずである。他方、第3スイッチQ3がショート破壊により故障している場合には、第2スイッチQ2のみON制御している状態であってもリフレッシュ放電経路DPが構成されることになる。したがって第2スイッチQ2のみON制御している状態における二次電池21の放電電流の有無から、第3スイッチQ3がショート破壊により故障しているか否かを判定することができる。
【0053】
二次電池21の放電電流が流れている場合には(ステップS23でYes)、リフレッシュ放電経路DPが構成されていることになる。したがってこの場合には、第3スイッチQ3がショート破壊により故障していると判定する。そして第2スイッチQ2及び第3スイッチQ3をともにOFF制御し(ステップS30)、表示部50にエラーを表示して二次電池21のリフレッシュ放電を中止する(ステップS31)。
【0054】
他方、二次電池21の放電電流が流れていない場合には(ステップS23でNo)、つづいて第2スイッチQ2をOFF制御、第3スイッチQ3をON制御している状態で、リフレッシュ放電経路DPの電流を検出し(ステップS24)、二次電池21の放電電流の有無を判定する(ステップS25)。
【0055】
第3スイッチQ3のみON制御している状態では、本来的にはリフレッシュ放電経路DPが構成されないため、二次電池21の放電電流は流れないはずである。他方、第2スイッチQ2がショート破壊により故障している場合には、第3スイッチQ3のみON制御している状態であってもリフレッシュ放電経路DPが構成されることになる。したがって第3スイッチQ3のみON制御している状態における二次電池21の放電電流の有無から、第2スイッチQ2がショート破壊により故障しているか否かを判定することができる。
【0056】
二次電池21の放電電流が流れている場合には(ステップS25でYes)、リフレッシュ放電経路DPが構成されていることになる。したがってこの場合には、第2スイッチQ2がショート破壊により故障していると判定する。そして第2スイッチQ2及び第3スイッチQ3をともにOFF制御し(ステップS30)、表示部50にエラーを表示して二次電池21のリフレッシュ放電を中止する(ステップS31)。
【0057】
他方、二次電池21の放電電流が流れていない場合には(ステップS25でNo)、つづいて第2スイッチQ2及び第3スイッチQ3をともにON制御している状態で、リフレッシュ放電経路DPの電流を検出し(ステップS26)、二次電池21の放電電流の有無を判定する(ステップS27)。
【0058】
第2スイッチQ2及び第3スイッチQ3をともにON制御している状態では、本来的にはリフレッシュ放電経路DPが構成されるため、二次電池21の放電電流は流れるはずである。他方、第2スイッチQ2又は第3スイッチQ3の少なくともいずれか一方がオープン破壊により故障している場合には、第2スイッチQ2及び第3スイッチQ3をともにON制御している状態であってもリフレッシュ放電経路DPが構成されないことになる。したがって第2スイッチQ2及び第3スイッチQ3をともにON制御している状態における二次電池21の放電電流の有無から、第2スイッチQ2又は第3スイッチQ3の少なくともいずれか一方がオープン破壊により故障しているか否かを判定することができる。
【0059】
二次電池21の放電電流が流れていない場合には(ステップS27でNo)、リフレッシュ放電経路DPが構成されていないことになる。したがってこの場合には、第2スイッチQ2又は第3スイッチQ3の少なくともいずれか一方がオープン破壊により故障していると判定する。そして第2スイッチQ2及び第3スイッチQ3をともにOFF制御し(ステップS30)、表示部50にエラーを表示して二次電池21のリフレッシュ放電を中止する(ステップS31)。
【0060】
他方、二次電池21の放電電流が流れている場合には(ステップS27でYes)、二次電池21の電圧が終止電圧であるか、すなわち二次電池21のリフレッシュ放電が完了しているか否かを判定する(ステップS28)。二次電池21の電圧が終止電圧でない場合には(ステップS28でNo)、ステップS22へ戻り、二次電池21のリフレッシュ放電を継続する。そして二次電池21の電圧が終止電圧である場合には(ステップS28でYes)、第2スイッチQ2及び第3スイッチQ3をともにOFF制御して二次電池21のリフレッシュ放電を終了する(ステップS29)。
【0061】
上記説明したように本発明に係る充電装置は、DC−DCコンバータ10から供給される電力で二次電池21を充電する充電経路CPは、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2がともにONしている状態でのみ構成される。したがって例えば第1スイッチQ1がショート破壊した場合には、第2スイッチQ2をOFFすることによって、二次電池21の充電電流を遮断して二次電池21の過充電を防止することができる。他方、例えば第2スイッチQ2がショート破壊した場合には、第1スイッチQ1をOFFすることによって、二次電池21の充電電流を遮断して二次電池21の過充電を防止することができる。つまり第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2は、二次電池21の充電においてスイッチのショート破壊による故障に対するフェールセーフ構成を実現する。
【0062】
またリフレッシュ放電経路DPは、第2スイッチQ2及び第3スイッチQ3がともにONしている状態でのみ構成される。したがって例えば第2スイッチQ2がショート破壊した場合には、第3スイッチQ3をOFFすることによって、二次電池21のリフレッシュ放電電流を遮断して二次電池21の過放電を防止することができる。他方、例えば第3スイッチQ3がショート破壊した場合には、第2スイッチQ2をOFFすることによって、二次電池21のリフレッシュ放電電流を遮断して二次電池21の過放電を防止することができる。つまり第2スイッチQ2及び第3スイッチQ3は、二次電池21のリフレッシュ放電においてスイッチのショート破壊による故障に対するフェールセーフ構成を実現する。
【0063】
このようにして本発明によれば、二次電池21の充電及びリフレッシュ放電のいずれにおいてもスイッチのショート破壊による故障に対するフェールセーフ構成を有する充電装置を提供することができる。
【0064】
また本発明に係る充電装置は、上記説明した実施例のように、二次電池21の充電制御又はリフレッシュ放電制御において第1〜第3スイッチQ1〜Q3の故障の有無を判定するのが好ましい。そして少なくとも第1〜第3スイッチQ1〜Q3のいずれか1つが故障していると判定した場合には、二次電池21の充電制御又はリフレッシュ放電制御を中止するのが好ましい。それによって第1〜第3スイッチQ1〜Q3の故障に起因する二次電池21の過充電及び過放電を防止することができる。さらに少なくとも第1〜第3スイッチQ1〜Q3のいずれか1つが故障していると判定した場合には、表示部50にエラーを表示するのが好ましい。それによってユーザは、第1〜第3スイッチQ1〜Q3の故障の有無を表示部50の表示を通じて認識することができる。
【符号の説明】
【0065】
10 DC−DCコンバータ
20 電池装着部
21 二次電池
30 充放電回路
40 制御部
50 表示部
CP 充電経路
DP リフレッシュ放電経路
Q1〜Q3 第1〜第3スイッチ
TP1 正極接点
TP2 負極接点
図1
図2
図3
図4
図5