(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記アプリケーション選択入力データが複数のホットキーのうちの1つのホットキーから受け取られ、前記複数のホットキーのそれぞれは、対応して、前記複数のアプリケーションのうちの1つを定義する、請求項3に記載の方法。
前記アプリケーション選択入力データが複数のホットキーのうちの1つホットキーから受け取られ、前記複数のホットキーのそれぞれは、対応して、前記複数のアプリケーションのうちの1つを定義する、請求項9に記載のHMI制御ユニット。
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記メモリ内に保存されている更なる命令を実行して、前記第1のディスプレイデバイスの複数のアプリケーションのうちの1つのアプリケーションを識別するアプリケーション選択入力データを受け取るように更に構成され、
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記メモリ内に保存されている更なる命令を実行して、前記アプリケーション選択入力データに応答して、第1のモード構成データを前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールの前記GUIデータ生成器に送るように更に構成され、前記第1のモード構成データは、前記第1の動作モードにおいて前記タッチスクリーンディスプレイの前記第1のグラフィックユーザインターフェイスを指定し、
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記メモリ内に保存されている更なる命令を実行して、前記第1の動作モードから前記第2の動作モードへ移行する前記コマンドを受け取ったときに、前記第2の動作モードにおいて前記タッチスクリーンディスプレイの前記第2のグラフィックユーザインターフェイスを指定するために、第2のモード構成データを前記GUIデータ生成器に送る、ように更に構成されている、
請求項13に記載のHMIデバイス。
前記アプリケーション選択入力データが複数のホットキーのうちの1つのホットキーから受け取られ、前記複数のホットキーのそれぞれは、対応して、前記複数のアプリケーションのうちの1つを定義する、請求項15に記載のHMIデバイス。
【発明を実施するための形態】
【0008】
コンフィギュラブル(構成可能な)ヒューマンマシンインターフェイス(HMI)装置及び方法には、例えば、ビークル(乗り物ないし車両)ユーザによる入力を提供しうるタッチスクリーンデバイスのような、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールが設けられる。コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールを、ビークルユーザによって選択されたアプリケーションに基づいて、修正かつ/又は変更してもよい。選択されたアプリケーションは、少なくとも第1及び第2のビークルディスプレイスクリーンの表示内に、又は表示の1つのゾーン内に、表示される。選択されたアプリケーションの表示は、ここに開示されるコンフィギュラブルHMI装置及び方法の動作のために、ビークルユーザによって選択可能な第1及び第2の動作モードに基づいて視覚的に修正されてもよい。第1の動作モードは、ロックないし施錠モードと呼称されてもよく、これは、更には、デフォルトの動作モードであってもよい。例えば、第1の動作モードでは、第1のディスプレイデバイスが別のディスプレイデバイスに対するマスタとして動作してもよい。コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールを通じて提供されるビークルユーザ入力は、マスタデバイス内で反映される一方、別のディスプレイデバイスがミラーリングされたフィードバックをユーザに提供するよう動作する。アンロックないし解錠モードと呼称されうる第2の動作モードでは、第2のディスプレイデバイスが、第1のディスプレイデバイスに対するマスタとして動作してもよく、この場合には、第2のディスプレイデバイスがビークルユーザの入力を反映する一方で、別のもの、すなわち、この例では第1のディスプレイデバイスがミラーリングされたフィードバックを提供する。理解されうるように、ビークルディスプレイデバイスは、視線表示情報を提供するためのヘッドアップビークルディスプレイのような上方ディスプレイデバイスと、ビークルコンソール上に取り付けられたコンソールディスプレイデバイスのような下方ディスプレイデバイスと、を含んでもよい。
【0009】
図1は、ビークルダッシュパネルの平面図である。ビークルダッシュパネル100は、ステアリングアセンブリないし組体102と、下方ディスプレイデバイス104と、上方ディスプレイデバイス106と、を含む。理解されうるように、インスツルメントクラスタ、換気コンポーネント、ダッシュボードアセンブリなども含まれる。ステアリングアセンブリ102は、ヒューマンマシンインターフェイス(HMI)制御ユニット210を含む。
【0010】
HMI制御ユニット210は、下方ディスプレイデバイス104及び上方ディスプレイデバイス106に関し、少なくとも2つの動作モードで動作する。1つ目は、ロックモードであり、2つ目は、アンロックモードである。
【0011】
ロックモードでは、ビークルオペレータが、下方ディスプレイデバイス104のグラフィックユーザ要素を操作する一方で、上方ディスプレイデバイス106は下方ディスプレイデバイス104に伴うアクティビティないし行動をミラーリングする。
【0012】
ビークルユーザによるHMI制御ユニット210への圧力シーケンス又は別個の入力を介して開始されうるアンロックモードでは、ビークルオペレータが上方ディスプレイデバイス106のグラフィックユーザ要素を操作してもよい一方で、下方ディスプレイデバイス104は上方ディスプレイデバイス106に伴うアクティビティをミラーリングする。休止タイムアウトの満了の後に、HMI制御ユニット210は第1の動作モード、すなわちロック状態に戻る。
【0013】
下方ディスプレイデバイス104は、個々のビークルの動作に対し、十分な触感、受動的安全性、及びエアバッグの収容を有する、タッチスクリーン又はその他の比較的大きなディスプレイデバイスとして提供されてもよい。下方ディスプレイデバイス104は、様々なビークルシステムと関連したスクリーン表示内に、オーディオビジュアル、電話、マッピング、自動車運転状態(例えば、タイヤ圧力、エンジン温度、及び自動車警告)などのような、いくつかのゾーンを提供する機能制御システムとして動作してもよい。また、その他の機能的態様では、下方ディスプレイデバイス104は、ビークル制御器、ビークル動作情報提示器、及び電話機能ディスプレイとして機能してもよい。
【0014】
また、その他の動作モードでは、下方ディスプレイデバイス104は、必要に応じビークルユーザにより制御されるビークルカメラ及びその他の入力からの情報を提供するように動作することができる(このような情報は、緊急又は危機のときと同様に、例えば速度又はエンジンRPMないし回転数といった、機能的表示のうちのいくつか又はすべてを一時的に置換することができるので)。例えば、下方ディスプレイデバイス104は、標準スクリーン、ハイウェイスクリーン、オーディオエンジョイメントスクリーン、ナイトビジョン、及びフォグスクリーン、並びに/又は、運転困難もしくは危機スクリーン(例えば、ひどい交通混雑や凍結状態など)を含む、動作モードに伴う視覚的情報を提供してもよい。また、下方ディスプレイデバイスは、故障及びアラームスクリーン、電話及び電子メールスクリーン、天候制御最適化スクリーン、インターネット及び通信スクリーン(乗客側)、インターネット及び通信スクリーン(ドライバ側、移動/停止)、ドライバが様々なサブシステムの正しい機能及び設定を確認するのを許容する「航行前」チェックアウトスクリーン、データ、予想サービス時間、及び、場合によってはビークルの主要部分(例えば、車輪、エンジンなど)のカメラ画像を有する予防保守スクリーン、GPSベースのMAPデータを含むナビゲーションスクリーン、並びに、パーキング用のローカルナビゲーションスクリーン(カメラ及びその他の知覚データ(マイクロ波、超音波、LIDARなど)などの使用が、改善/増強されて、スクリーンに提示される)を提供してもよい。
【0015】
狭い場所でのパーキング又はナビゲーションを支援するために、下方ディスプレイデバイス104は、パーキングスポットスクリーン(例えば、パーキングガレージに進入又は接近したときにビークルにダウンロードされたデータを使用して、パーキング場所に関するデータを提供する)、異なるHVAC及び通気口位置設定に伴うビークル気流表現、所望であれば周辺サウンドの監視を含む、異なる設定に伴うサウンドの3D表現、並びに、様々な光学サブシステム(ミラー、カメラ、IR、又はその他のナイトビジョンなど)と使用されているときにはレーダーサブシステムとによるリア及びフロント視野状況の3D表現、を提供するように動作してもよい。
【0016】
下方ディスプレイデバイス104は、ダッシュ設計制約によって許容される範囲において、ダッシュパネル100の幅のより大きな部分を占有してもよく、ビークルユーザの前に配置されてもよく、かつ、また、ダッシュパネル100の中央に配置されてもよい。別の態様においては、下方ディスプレイデバイス104は、ビークルの動作モードに基づき許容又は制限されうる範囲において、動速度、RPMないし回転数、エンジン温度などの従来のビークル機能態様を運転中に提供するために、又は、スクリーンのうちのその他のものに対する変更を提供するために、インスツルメントクラスタエリア内において、ドライバの前の空間を占有してもよい。
【0017】
上方ディスプレイデバイス106は、表示を上方ディスプレイパネル108に投射するように動作する。上方ディスプレイデバイス106は、より下方にある命令及び/又は表示情報を下向きに見る代わりに、前方を見ている間に情報を閲覧可能であることにより、移動進路から注意が逸らされる事態を最小化するために、ビークルオペレータ用の視線又はヘッドアップディスプレイデバイスを提供する。
【0018】
一般に、上方ディスプレイデバイス106は、例えば、プロジェクタユニット、コンバイナ、及びビデオ生成器を含んでもよい。プロジェクタユニットは、光の焦点が無限遠にあると知覚される画像を生成するように動作する。コンバイナは、上方ディスプレイパネル108によって提供されるものであって、実質的に同時に観察される視野を有するように、上方ディスプレイデバイス106によって投射された画像をリダイレクトするよう動作するものであり、また、他の光波長の透過を許容しつつ、デバイス106のプロジェクタからそれ上に投射された光を受光するための、ウィンドシールド110へのコーティングとして提供されてもよい。また、上方ディスプレイデバイス106は、類似の光波長特性を有する別個の表面として提供されてもよい。上方ディスプレイデバイス106のビデオ生成器は、システム及び/又はデバイス106によって表示されるデータとインターフェイス接続するように動作し、デバイス106によって表示されるべき像及びシンボルを生成する。
【0019】
上方ディスプレイパネル108は、上方ディスプレイパネル108の少なくとも一部分(又は、ゾーン)が、例えばディスプレイパネル108によって動作可能なフィードバックアプリケーションを介して、下方ディスプレイデバイス104の動作及び/又は機能に対応した、ミラーリングされたかつ/又は視覚的なフィードバックをビークルユーザに提供する、動作モードを有してもよい。上方ディスプレイパネル108の残りの部分は、ナビゲーション表示機能をビークルユーザに提供するように動作してもよい。
【0020】
これらのスクリーンの例は、提供されうるすべての機能を表してはおらず、ディスプレイの単一のウィンドウ/ゾーン領域上において、又は、それぞれが個々の機能的表示を表す複数のゾーンでもって、複数の表示機能の能力を有する。したがって、下方ディスプレイデバイス104は、外部ボタン、一体型ボタン、デバイス104の触覚センサディスプレイ、動き検知入力などにより、表示状態同士の間で切り換えられてもよい。
【0021】
図1を参照すると、HMI制御ユニット210は、
図2から
図10に関して詳述されるように、ユーザがスクリーン同士の間で切り換えるのを許容するように、かつ、人間のコマンド入力に基づいて個々の機能又はアプリケーションをトリガしかつ/又は切り換えるようにユーザが操作するのを許容するように、動作する。また、理解されうるように、下方ディスプレイデバイス104は、手の動き、頭の動き、指の動き、発話、及び/又は音声などのような、人間の他の入力用のベースを提供してもよい。
【0022】
図2は、HMI制御ユニット210を有するステアリングアセンブリ102の図である。HMI制御ユニット210は、メニューホットキー212と、複数のホットキー214と、ユーザ入力用の、コンフィギュラブルタッチスクリーンの実施形態を有する、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216と、を含む。
【0023】
表面コンポーネントがビークルユーザによってアクセス可能でありつつ制御ユニットがステアリングアセンブリ102内に隠されうることを反映するために、HMI制御ユニット201がゴーストラインによって示される。理解されうるように、HMI制御ユニット201は、表面入力エリアから離れて配置されてもよい。例えば、制御ユニット210は、ステアリングシャフト内に収容され、又は、ビークル用の他の電子制御ユニットと統合される、などされてもよい。
【0024】
図示のように、メニューホットキー212、ホットキー214、及びコンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216は、ユーザの親指による押下などのビークルユーザによるアクセスのためにステアリングアセンブリ102の制御表面に隣接して、又は、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216上のスライド運動を受け取るのに適した場所に隣接して、配置される。
【0025】
ホットキー214のそれぞれは、アプリケーション選択入力データを提供するように動作してもよく、これは、対応した方式により、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216のディスプレイ表面に影響を及ぼす。換言すれば、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216は、ビークルユーザとのインタラクションのためのコンフィギュラブルグラフィックユーザインターフェイスを提示するタッチスクリーンを含む。このタッチスクリーンは、HMI制御ユニット210の電子的視覚ディスプレイの頂部に層化されうる入力デバイスである。ビークルユーザは、1又はそれよりも多い数の指で入力モジュール216のスクリーンにタッチすることによる単一又は複数タッチのジェスチャを通じて、入力又は制御データを提供してもよい。ビークルユーザは、下方及び上方ディスプレイデバイス104及び106を介して表示されるものに反応するために、タッチスクリーンを使用することができる(例えば、
図1を参照されたい)。コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216は、例えば、抵抗性タッチスクリーン、弾性表面波タッチスクリーン、静電容量性タッチスクリーン、表面静電容量タッチスクリーンなどのような、適切なタッチスクリーン技術により、提供されてもよい。
【0026】
コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216のタッチスクリーンは、ユーザの指によって生成されるタッチ領域を含む。ユーザの指がコンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216に接近したときに、利用されているタッチスクリーンのタイプに応じて、複数のピクセルを識別するタッチデータを生成することができる。タッチ領域内のそれぞれのピクセルは、タッチの圧力に対応したタッチの大きさによって特徴付けられてもよい。別の実施形態においては、タッチデータは、ピクセルがタッチされた又はタッチされていない、という2値表示に対応することができる。円形の外周として示されているが、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216のタッチ領域を、不規則な形状及び不連続な領域を含む、別の形状とすることもできる。
【0027】
アプリケーション入力モジュール216のグラフィックユーザインターフェイスは、メニューホットキー212及び/又はホットキー214を介して選択された機能に基づいて構成可能である。例えば、音楽アプリケーションについてのホットキーが選択されると、アプリケーション選択入力データは、アプリケーション入力モジュール216が、「スキップ」、「早送り」、「再生」、「ポーズ」などのような当該アプリケーションについての制御機能を表示するようにする。別の例として、電話アプリケーションについての別のホットキーが選択されると、アプリケーション選択入力データは、アプリケーション入力モジュール216が、「通話」、「通話切断」などのような電話データ用の制御機能を表示するようにする。
図3から
図10を参照して、アプリケーション入力モジュール216の構成を詳細に説明する。
【0028】
図3及び
図4は、下方ディスプレイデバイス104及び上方ディスプレイデバイス106に関し、少なくとも第1の動作モード及び第2の動作モードを有するHMI制御ユニット210を示している。
【0029】
図3は、HMI制御ユニット210が入力を、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216を介して、下方ディスプレイデバイス104の対応したアプリケーションまで向かわせる、第1の動作モードを示している。上方ディスプレイデバイス106は、ビークルユーザがその注意を前方の道路から逸らす必要のない視線フィードバックを提供する。第1の動作モードでは、下方ディスプレイデバイス104が、上方ディスプレイデバイス106に対し、マスタビークルディスプレイデバイスとして動作する。
【0030】
図3において、複数のホットキー214のうちの1つのホットキーが、制御入力用のアプリケーションを選択するように動作し、これは、下方ディスプレイデバイス104の1つのゾーンがビークルユーザから入力を受け取ることに対してアクティブになるように、動作する。メニューホットキー212は、割り当てられているホットキー214の代わりに、選択可能なアイテムのメニューを提供するように動作する。例えば、メニューホットキー212は、基本アプリケーションに属する選択肢(音楽、ナビゲーション、電話、カメラビデオ、など)を提示してもよく、又は、ディスプレイゾーンが選択されたときには、そのディスプレイゾーンに関係した選択肢を提供してもよい。例えば、オーディオアプリケーションに対し、メニューホットキー212は、押下されると、オーディオソース(源)(無線ラジオ、コンパクトディスク、USBデータファイル、スチームオーディオデータソース、無線又は有線接続型のスタンドアロンデバイスなど)のようなオーディオ選択肢を有する、オーバーレイ選択ウィンドウを提供する。
【0031】
図示のように、下方ディスプレイデバイス104は、ディスプレイゾーンのそれぞれにおいて定義されたいくつかのアプリケーションを有してもよい。例えば、第1のディスプレイゾーン112は、ルート及びビークルガイダンスをユーザに提供するためのナビゲーションアプリケーションを含む。第2のディスプレイゾーン114は、音楽の再生、又はチューニング可能な無線選択、又はインターネットのストリーミングデータなどのための音楽アプリケーションを含む。
図3の例では、音楽アプリケーションが選択されている。
【0032】
理解されうるように、ゾーン112、114、116、及び118のそれぞれのサイズは、固定されてもよく、又は、ユーザが個々のグラフィックユーザインターフェイス制御をより容易に視認しうるように、アクティブ化/選択されたときに他のゾーンに対し動的に増大されてもよい。
【0033】
HMI制御ユニット210は、ビークルユーザが第2のディスプレイゾーン114のアプリケーションにデータ入力を提供することを許容する。コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216は、モジュールのディスプレイ表面により描かれたコンテキストコントロールを押下する又はこれにタッチすることにより、ユーザ入力を受け取る。
図2の例において、第1の動作モードは、制御入力の第1の組に関する入力を提供し、これは、第2のディスプレイゾーン114によって表示される制御と対応してもよい。ユーザ入力が受け取られると、HMI制御ユニット210は、この入力をコードに変換し、これは、制御メッセージ224として下方ディスプレイデバイスに提供される。メッセージング及びネットワークアーキテクチャを、
図5から
図10を参照して詳細に説明する。
【0034】
下方ディスプレイデバイス104に関し、グラフィックユーザ要素115aへの簡潔なカラー画像移行により、ビークルユーザにフィードバックを示してもよい。例えば、グラフィックユーザ要素は、入力が受け取られたことを示すために、フラッシングしてもよく、又は、色もしくは色調などが変化してもよい。ユーザに対して再生されているコンテンツを記述するメディア情報ラベルの変化などの、更なるフィードバックが提供されてもよい。
【0035】
上方ディスプレイデバイス106に関し、ディスプレイは、機能拡張ゾーン120と、アプリケーションミラーゾーン122と、を含む。機能拡張ゾーン120は、周囲のビークル環境に関する拡張現実の一形態を提供するナビゲーションインジケータ(方向、速度、ターンインジケータ、など)などの、ヘッドアップ機能拡張を提供する。アプリケーションミラーゾーン122は、下方ディスプレイデバイス104のアクティブゾーンの単純化された状態表示を描く。提示される例では、ミラーゾーン122は、対応した要素115bを描く。第2のディスプレイゾーン114に関するアクションは、ミラーリングされたフィードバックメッセージ226を介して、ミラーゾーン122内に反映される。ミラーリングされたフィードバックメッセージ226は、下方ディスプレイデバイス104の表示に関する情報を含んでおり、これは、次いで、ミラーゾーン122により、ビークルユーザに対して視覚的に提供される。例えば、ビークルユーザがグラフィックユーザ要素115aを操作したときに、ビークルユーザは、アプリケーションミラーゾーン122の対応したグラフィックユーザ要素115bの類似の操作を見ることができる。
【0036】
理解されうるように、ゾーン120及び122の動的なサイズ変更を提供するために、上方ディスプレイデバイス106に関し、タイムアウトが発生しうる。すなわち、ビークルユーザが制御コマンドを下方ディスプレイデバイス104のアクティブなアプリケーションに能動的に入力していないときには、ミラーゾーン122は、「メディア情報」を表すグラフィックユーザディスプレイを提供するような、更に最小限の情報ディスプレイに縮小してもよい。したがって、主アプリケーションのアクティビティに関する情報を提供するために機能拡張ゾーン120のサイズが増大してもよい。
【0037】
図4は、HMI制御ユニット210が入力を、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216を介して、上方ディスプレイデバイス106に表示されている対応したアプリケーションまで向かわせる、第2の動作モードを示している。第2の動作モードでは、上方ディスプレイデバイス106が、下方ディスプレイデバイス104に対し、マスタビークルディスプレイデバイスとして動作する。
【0038】
第2の動作モードでは、ビークルユーザは、例えば、音楽アプリケーションの例におけるコンテンツソースの選択、コンテンツサーチの実行などのように、追加の時間を必要とし焦点を道路から離す必要があるアクティビティに携わっていてもよい。上方ディスプレイデバイス106を利用するために、ビークルユーザは、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216からのアクション入力データに基づいて第2の動作モードに移行してもよい。移行するために、アクション入力データは、入力モジュール216のタッチスクリーンによって提示される一般的なアプリケーションコマンド入力と区別可能である。このようなアクション入力データの一例は、あらかじめ定められた時間量にわたる、タッチスクリーンに対する連続的な押下又はスクロール動作であってもよい。ディスプレイにおいて移行を示すと、HMI制御ユニット210は、上方ディスプレイデバイス106が下方ディスプレイデバイス104に対するマスタビークルディスプレイデバイスとして動作することを示す制御メッセージ302を生成する。
【0039】
図4に提供される例を参照すると、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216は、いまや、別のグラフィックユーザインターフェイスを示しており、これは、この例では、「スクロール入力機能」である。入力モジュール216は、ビークルユーザが、対応したスクロールアクション404bによって示されるように、アクティブアプリケーションミラーゾーン122のメディアソース選択肢を通ってスクロールするために、アクティブアプリケーションミラーゾーン122を操作すること(方向性入力404aによって示される)を許容する。更なる例として、グラフィックユーザ要素402aを選択されたソースとして強調表示しつつ、下方ディスプレイが、フィードバック目的で、対応の、選択されているグラフィックユーザ要素402bを反映してもよい。実際に、下方ディスプレイデバイス104は、アクティブアプリケーションミラーゾーン122をミラーリングするように動作する。
【0040】
第2の動作モードにあるときに、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216、下方ディスプレイデバイス104、及び上方ディスプレイデバイス106は、第1の動作モードに戻るように動作してもよい。動作モード同士間の移行は、(コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールの別の連続的な押下などの)ビークルユーザによるアクティブコマンドに基づいて、又は、休止期間の満了に基づいて、生じてもよい。いずれの例においても、第1のビークルディスプレイデバイス及び第2のビークルディスプレイデバイスは、第1の動作モードのマスタ/スレーブ関係に戻る。
【0041】
図5は、HMI制御ユニット210と、ヘッドユニット502と、上方ディスプレイ制御ユニット510と、下方ディスプレイ制御ユニット512と、ゲートウェイ504と、を含む、ビークルネットワーク500のブロック線図である。
【0042】
簡潔さのために、ディスプレイデバイス104及び106並びにHMI制御ユニット210の動作に関する制御ユニットが、他の制御ユニットがネットワーク500内に存在して相互作用してもよいという理解の下に、表示されている。適切な構成は、それぞれのメッセージフレームがネットワーク上を伝達される0から32バイトのデータでもって、17.8kpbs又はこの近傍で、動作してもよい。ビークルネットワークのこの態様により、一般に、より多くの(かつ、より多機能の)オーディオ及びビデオコンポーネントをビークル内に統合することが可能になる。
【0043】
図示のように、ビークルネットワーク500は、中央ヘッドユニット502を含み、これは、メッセージ600を送信するためのコンジットとして機能する。ネットワーク500は、一例として、スターアーキテクチャ、デイジーチェーンアーキテクチャ、メッシュアーキテクチャ、バスアーキテクチャ、又は他の適切なネットワークアーキテクチャなどの、様々なネットワーク構造に基づいて提供されてもよい。
【0044】
HMI制御ユニット210、上方ディスプレイ制御ユニット510、及び下方ディスプレイ制御ユニット512は、ヘッドユニット502に結合される。このようにして、複数の制御ユニットをヘッドユニット502に結合することにより、ライン障害により生ずる損害が低減されうる。バスベースのネットワークに適用されると、このヘッドユニット502は、任意の制御ユニットから受信した送信を、ネットワーク上のすべての制御ユニットに再ブロードキャストしてもよく、これには、ときどき、発信元の制御ユニットが含まれる。すべての周辺ノードは、ヘッドユニット502へ送信しこれから受信することにより、すべての他のノードと通信してもよい。任意の制御ユニット210、510、及び512をヘッドユニット502にリンクする送信ラインの障害は、制御ユニットをすべての他の制御ユニットから隔離することになり、しかしながらネットワーク500の残りの部分は影響を受けることがない。
【0045】
制御ユニット210、510、及び512、ヘッドユニット502、並びに、ゲートウェイ504は、例えば、ツイストペアケーブル、同軸ケーブル、光ファイバケーブルを含みうる有線/ファイバ結合によって結合されてもよく、無線エリアネットワーク、メッシュネットワーク、Bluetooth(登録商標)、近距離通信などのような、無線プロトコル下の無線通信によって結合されてもよい。
【0046】
HMI制御ユニット210は、アプリケーション選択入力データ514をホットキー214から受け取る。入力データ514は、例えば、下方ディスプレイ制御ユニット512のディスプレイゾーンのためのアプリケーション選択結果と、上方ディスプレイ制御ユニット510のためのミラーリングされたアプリケーション情報と、を含む。また、HMI制御ユニット210は、メニュー入力データ516をメニューホットキー212から受け取り、これは、HMIビークルネットワーク500の機能に基づき、下方ディスプレイ制御ユニット512を介して、かつ、グラフィカルに極小化されたコンテキストにおいては上方ディスプレイ制御ユニット510を通じたミラーリングされたフィードバックを介して、更なる入力選択肢をビークルユーザに提供するように動作する。
【0047】
コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216は、ユーザ選択に基づいて、アクション入力データ518を提供する。アクション入力データ518は、アクティブな又は選択されたアプリケーションに関し、コマンドを提供するように動作する。上述の例では、音楽アプリケーションコンテキストにおけるアクション入力データ518は、「アドバンス」、「再生」、「ポーズ」などのような、コマンドを含んでもよい。このようなアクション入力データ518は、ディスプレイデバイス510及び512への送信のために、HMI制御ユニット210によってフォーマットされる。上方ディスプレイ制御ユニット510は、ビークルユーザに対するグラフィック提示のための上方ディスプレイデバイス106に、通信のために結合されている。下方ディスプレイ制御ユニット512は、ビークルユーザに対するアプリケーションのグラフィック提示のための下方ディスプレイデバイス104に、通信のために結合されている。上方ディスプレイのグラフィック提示は、個々のデバイスによって提供される利用可能な表示空間に鑑み、下方ディスプレイデバイス104のためのものと比べて、短縮されているか、又は、より簡潔である。
【0048】
また、アクション入力データ518は、下方ディスプレイ制御ユニット512及び下方ディスプレイ制御ユニット512の動作モードの移行コマンドを含んでもよい。上述のように、第1の動作モードは、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216が、第1の動作モードにある下方ディスプレイデバイス104とともに動作するというものである。コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216の入力に関して、このモードをロックモードと考えてもよく、一方、上方ディスプレイデバイス106のアプリケーションミラーゾーン122は、下方ディスプレイデバイス104のマスタに対するスレーブとして動作する。
【0049】
移行コマンドが発せられると、アプリケーションミラーゾーン122は、第2のディスプレイゾーン114に対するマスタディスプレイとして機能する。実際に、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216は、もはや、下方ディスプレイデバイス104に対してロックされておらず、ビークルユーザは、上方ディスプレイデバイス106のグラフィックユーザインターフェイスに基づき、入力モジュール216を介して、入力を提供することができる。
【0050】
HMI制御ユニット210は、モード構成データ520を提供する。モード構成データ520は、アプリケーション選択入力データ514に関する、又は、メニュー入力データ516に関する、グラフィックユーザインターフェイスを含む。動作モードに関して、モード構成データ520は、第1の動作モードに関するグラフィックユーザインターフェイス(
図3を参照されたい)及び第2の動作モードに関する別のグラフィックユーザインターフェイス(
図4を参照されたい)を更に含む。
【0051】
ゲートウェイ504は、制御ユニットとして提供されてもよい。ゲートウェイ504は、ボディ電気エリアネットワーク(BEAN)、ビークル用のISO標準バスに基づくコントローラエリアネットワーク(CAN)、などのような、異なる通信データフォーマットを有するビークルネットワーク同士間における通信を許容する。CANは、シャーシ電気システム制御を管理し、かつ、エンジン電気設備及びスキッド制御などの、重大事項に分類されるアクティビティの責任を担う。
【0052】
図6は、制御メッセージ302及びミラーフィードバックメッセージ304(例えば、
図3及び
図4を参照されたい)などの、メッセージの送信及び/又は受信に使用されうるメッセージフレーム600の図である。一般に、メッセージフレーム600は、ビークルネットワーク500内のデバイスに対するコマンド用のフォーマットを提供する。
【0053】
メッセージフレーム600は、開始ビット602を備えるヘッダフィールドと、マスタアドレスフィールド604と、スレーブアドレスフィールド606と、制御フィールド608と、データ長フィールド610と、データ長フィールドに対応するアプリケーションデータフィールド612と、を含むフォーマットを有してもよい。理解されうるように、ネットワーク500内における通信を提供するために、他のメッセージフォーマットを実装してもよく、他のメッセージフォーマットは、IEEE802.3、802.11、802.20、Bluetooth(登録商標)などのパケットベースのネットワークプロトコル仕様、及びこれらの変形、に基づくものであってもよい。
【0054】
第2のメッセージが、ビークルネットワーク500の第2の制御ユニットについて示されており、これは、マスタアドレスフィールド614及びスレーブアドレスフィールド616を介して、別のデバイス用の構造を繰り返す。理解されうるように、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216からの入力と、選択入力データ514とは、デバイス510及び512と、下方ディスプレイデバイス104及び上方ディスプレイデバイス106上に表示されるグラフィックユーザインターフェイスと、の両方に影響を及ぼす。ネットワーク500の個々の制御ユニットについてアドレス指定されて、メッセージが生成されてもよく、又は、上方ディスプレイ制御ユニット510及び下方ディスプレイ制御ユニット512が現在の動作モード(すなわち、「ロック状態」又は「アンロック状態」)を区別するための十分なインテリジェンスを含み、したがってデータを処理している状態において、メッセージがブロードキャストされてもよい。
【0055】
メッセージ600の通信は、1つの制御ユニットから別の制御ユニットへのものであってもよく、又は、(ブロードキャストフィールドによって示されるように)ビークルネットワーク500を介してすべての制御ユニットにブロードキャストされてもよい。ビークルネットワーク500のバス上のそれぞれの制御ユニットは、そのデバイスタイプを示す一意の識別子(アドレス)を有する。ディスプレイ制御ユニット510及び512は、同一のデバイスタイプに分類されうるので、ディスプレイデバイスの位置を更に区別するために第2の識別子が実装されてもよい。
【0056】
提供される例において、マスタアドレスフィールド604はHMI制御ユニット210を示す。スレーブアドレスフィールド606は宛先ユニットを示し、これは、上方ディスプレイ制御ユニット510又は下方ディスプレイ制御ユニット512であってもよい。制御フィールド608は、第1の動作モードにおける「ロック状態」又は第2の動作モードにおける「アンロック状態」などのように、ディスプレイデバイス104及び106のための動作モードを指定してもよい。
【0057】
図7は、HMI制御ユニット210のブロック図である。HMI制御ユニット210は、通信インターフェイス702、プロセッサ704、及びメモリ706を含んでおり、これらは、データバス708を介して通信自在に結合される。
【0058】
制御ユニット210内のプロセッサ704は、従来の中央処理ユニット、又は、情報を操作又は処理する能力を有する任意の他のタイプの1つのデバイス又は複数のデバイスであってもよい。理解されうるように、プロセッサ704は、単一の処理デバイスであってもよく、又は、複数の処理デバイスであってもよい。このような処理デバイスは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、中央処理ユニット、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブル論理デバイス、状態機械、論理回路、アナログ回路、デジタル回路、並びに/又は、回路のハードコーディング及び/もしくは動作命令に基づいて信号(アナログ及び/もしくはデジタル)を操作する任意のデバイスであってもよい。
【0059】
メモリ及び/又はメモリ要素706は、単一のメモリデバイス、複数のメモリデバイス、及び/又は処理モジュール704の組込み型の回路であってよい。このようなメモリデバイスは、リードオンリメモリ、ランダムアクセスメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、スタティックメモリ、ダイナミックメモリ、フラッシュメモリ、キャッシュメモリ、及び/又は、デジタル情報を保存する任意のデバイスであってよい。
【0060】
プロセッサ704が1よりも多い処理デバイスを含むときには、処理デバイスは、中央に配置されてもよく(例えば、有線及び/又は無線バス構造を介して1つに直接的に結合される)、又は、分散配置されてもよい(例えば、ローカルエリアネットワーク及び/又はワイドエリアネットワークを介した間接的な結合を介したクラウド演算)、ことに留意されたい。更に、プロセッサ704が状態機械、アナログ回路、デジタル回路、及び/又は論理回路を介して、その機能のうちの1つ又は複数を実装するときには、対応した動作命令を保存するメモリ及び/又はメモリ要素が、状態機械、アナログ回路、デジタル回路、及び/もしくは論理回路を備える回路内に埋め込まれてもよく、又は、その外部に位置してもよい、ことに留意されたい。更に、ここに記述されるヒューマン−マシンインターフェイスの機能及び方法を実行するために、
図1から
図10に示されるステップ及び/又は機能のうちの少なくともいくつかに対応するハードコーディングされたかつ/又は動作的な命令を、メモリ要素が保存し、プロセッサ704がこれを実行する、ことに留意されたい。
【0061】
通信インターフェイス702は、一般に、ホットキー入力データ514、メニュー入力データ516、及びアクション入力データ518を含むユーザ入力データを支配及び管理しており、かつ、モード構成データ520を含むコントローラユニット出力データと、メッセージ600の生成及びネットワーク500(
図5を参照されたい)への送信と、を管理する。任意の特定のハードウェア構成上において動作する本開示に対する制限はなく、したがって本開示の基本的な特徴は、その進化に伴って、ハードウェア及び/又はファームウェア構成の改善のために、置換されてもよく、除去されてもよく、追加されてもよく、又は、他の方法によって変更されてもよい。
【0062】
また、HMI制御ユニット210の構造は、上方ディスプレイ制御ユニット510及び下方ディスプレイ制御ユニット512の受け入れ可能なアーキテクチャとして使用されてもよい。制御ユニット510及び512はそれぞれ、データバスを介して通信自在に結合されうる通信インターフェイス、プロセッサ、及びメモリを含んでもよい。理解されうるように、類似の機能的能力を有する、他のアーキテクチャが実装されてもよい。
【0063】
制御ユニット510及び512のためのプロセッサは、従来の中央処理ユニットであってもよく、又は、情報を操作もしくは処理する能力を有する任意の他のタイプの1つのデバイスもしくは複数のデバイスであってもよい。理解されうるように、プロセッサは、単一の処理デバイスであってもよく、又は、複数の処理デバイスであってもよい。このような処理デバイスは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、中央処理ユニット、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブル論理デバイス、状態機械、論理回路、アナログ回路、デジタル回路、並びに/又は、回路のハードコーディング及び/もしくは動作命令に基づいて信号(アナログ及び/もしくはデジタル)を操作する任意のデバイスであってもよい。
【0064】
ディスプレイ制御ユニット510及び512のためのメモリ及び/又はメモリ要素は、単一のメモリデバイス、複数のメモリデバイス、並びに/又は、制御ユニット510及び512に関するプロセッサの組込み型の回路であってもよい。このようなメモリデバイスは、リードオンリメモリ、ランダムアクセスメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、スタティックメモリ、ダイナミックメモリ、フラッシュメモリ、キャッシュメモリ、及び/又は、デジタル情報を保存する任意のデバイスであってもよい。
【0065】
それぞれの制御ユニット510及び512のプロセッサが1よりも多い処理デバイスを含むときには、処理デバイスは、中央に配置されてもよく(例えば、有線及び/又は無線バス構造を介して1つに直接的に結合される)、又は、分散配置されてもよい(例えば、ローカルエリアネットワーク及び/又はワイドエリアネットワークを介した間接的な結合を介したクラウド演算)、ことに留意されたい。更に、それぞれの制御ユニット510及び512のプロセッサが状態機械、アナログ回路、デジタル回路、及び/又は論理回路を介して、その機能のうちの1つ又は複数を実装しうるときには、対応した動作命令を保存するメモリ及び/又はメモリ要素が、状態機械、アナログ回路、デジタル回路、及び/もしくは論理回路を備える回路内に埋め込まれてもよく、又は、その外部に位置してもよい、ことに更に留意されたい。更に、ここに記述されるヒューマン−マシンインターフェイスの機能及び方法を実行するために、
図1から
図10に示されるステップ及び/又は機能のうちの少なくともいくつかに対応するハードコーディングされたかつ/又は動作的な命令を、メモリ要素が保存し、プロセッサ704がこれを実行する、ことに更に留意されたい。
【0066】
それぞれのディスプレイ制御ユニット510及び512の通信インターフェイスは、一般に、ネットワーク500を介して受信されるユーザ入力データと、それぞれ、上方ディスプレイデバイス106及び下方ディスプレイデバイス104への/これらからの送出データと、を支配及び管理する。任意の特定のハードウェア構成上において動作する本開示に対する制限はなく、したがって本開示の基本的な特徴は、その進化に伴って、ハードウェア及び/又はファームウェア構成の改善のために、置換されてもよく、除去されてもよく、追加されてもよく、又は、の方法によって変更されてもよい。
【0067】
図8は、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216のブロック図を提示している。特に、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216は、タッチスクリーン802をホスティングするHMI制御ユニット210とともに使用されて、提示される。タッチスクリーン802は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、プラズマディスプレイ、又は、ディスプレイデータ810に応答して、グラフィックス、テキスト、もしくはビデオをモノクロームもしくはカラーで表示する他の二次元又は三次元ディスプレイなどの、ディスプレイスクリーンを含んでもよい。
【0068】
動作の際に、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216は、タッチスクリーン802上に表示されるディスプレイデータ810を生成する。例えば、ディスプレイデータ810は、タッチスクリーン802上に表示されたときにビークルユーザが相互作用的に使用可能な、グラフィックユーザインターフェイスの視覚的表現を生成する。
【0069】
特に、GUIデータ生成器806は、タッチデータ804がグラフィックユーザインターフェイスのアイコンとのユーザインタラクションをいつ示すかを判定するために、タッチスクリーン802からのタッチデータ804を処理する。タッチデータ804がグラフィックユーザインターフェイスとのユーザインタラクションを示すと、生成器806はタッチデータ804に基づき動作して、タッチスクリーン802とのユーザインタラクションを反映するようにディスプレイデータ804を調節する。これに加えて、生成器806は、タッチスクリーン802とのユーザインタラクションに基づいて、アクション入力データ518を生成する。
【0070】
更に、生成器806は、モード構成データ520を受け取ってディスプレイデータ810を生成し、次いでこのディスプレイデータ810は、タッチスクリーン802によって表示されるグラフィックユーザインターフェイスを提供する。モード構成データ520は、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216がビークルユーザ入力のために変更又は提示されているアプリケーショングラフィックユーザインターフェイスを示す。アプリケーションは、ここに記述されるように、アプリケーション選択入力データ514及び/又はメニュー入力データ516によるビークルユーザの選択に基づく(
図5を参照されたい)。更に、モード構成データ520は、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216の動作モードに関するデータを含む。すなわち、タッチスクリーン802のためのグラフィックユーザインターフェイスは、ビークルユーザによるアプリケーション選択に関係する、第1の動作モード(すなわち、ロックモード)及び第2の動作モード(すなわち、アンロックモード)のバージョンを有する。
【0071】
当初、又は、スタートアップのときに、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216は第1の動作モードにある。第1の動作モードでは、例えば、モジュール216は下方ディスプレイデバイス104を操作するように動作し、上方ディスプレイデバイス106は下方ディスプレイデバイス104へのユーザ入力をミラーリングする(
図3及び
図4を参照されたい)。以下のように、第2の動作モードでは、モジュール216は上方ディスプレイデバイス106を操作するように動作し、下方ディスプレイデバイス104は、上方ディスプレイデバイス106へのユーザ入力をミラーリングする。
【0072】
一方、第1の動作モードでは、更なる例として、モジュール216は上方ディスプレイデバイス106を操作するように動作し、下方ディスプレイデバイス104は上方ディスプレイデバイス106へのユーザ入力をミラーリングする。したがって、以下のように、第2のモードでは、モジュール216は下方ディスプレイデバイス104を操作するように動作し、上方ディスプレイデバイス106は下方ディスプレイデバイス104へのユーザ入力をミラーリングする。
【0073】
第1及び第2の動作モードのそれぞれと関連したスクリーンは、例えば、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216を介しビークルユーザによって定義されてもよく、まず初めにHMI制御ユニット210によって定義されてもよく、ゲートウェイ504などを介してアクセス可能な、ダウンロード可能なデータによって定義されてもよい。
【0074】
タッチスクリーン802上のユーザの操作に基づいたアクション入力データ518を、下方ディスプレイデバイス104及び上方ディスプレイデバイス106のためのディスプレイデータを生成するために、上方ディスプレイ制御ユニット510及び下方ディスプレイ制御ユニット512(
図5を参照されたい)の別のディスプレイ生成器とともに使用することができる。例えば、少なくとも1つの他の要素115a及び115bのディスプレイがアクション入力データ518に基づいて調節される(例えば、
図3を参照されたい)。
【0075】
タッチスクリーン802とのユーザインタラクションは、アクション入力データ518を介して、例えば、タッチスクリーン802上に表示されるオブジェクトの位置、向き、及び/又は動きと、下方ディスプレイデバイス104及び/又は上方ディスプレイデバイス106の要素と、を制御するために、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216によって使用可能なタッチデータ804を生成する。
【0076】
このようなグラフィカルオブジェクトは、タッチスクリーン802によって表示される、ゲームオブジェクトもしくはキャラクタ、カーソル、強調表示されたエリア、タブ、メニューアイテム、又は他のグラフィカルオブジェクトであって、ここに開示されるように下方ディスプレイデバイス104及び/又は上方ディスプレイデバイス106によっても表示されうるもの、とすることができる。
【0077】
マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、グラフィクスプロセッサ、マイクロコンピュータ、中央処理ユニット、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブル論理デバイス、状態機械、論理回路、アナログ回路、デジタル回路、並びに/又は、メモリ内に保存されている動作命令に基づいて信号(アナログ及び/もしくはデジタル)を操作する任意のデバイスを含みうる、専用の又は共有された処理リソースを使用して、GUIデータ生成器806を実装することができる。生成器804が、状態機械、アナログ回路、デジタル回路、及び/もしくは論理回路を介してその機能のうちの1つ又はそれよりも多くを実装するときには、対応した動作命令を保存するメモリは、状態機械、アナログ回路、デジタル回路、及び/もしくは論理回路を有する回路内に埋め込まれてもよく、又は、その外部に位置してもよい、ことに留意されたい。
【0078】
図9は、複数のビークルディスプレイデバイスのためのヒューマンマシンインターフェイス(MHI)制御ユニット内のアプリケーション入力モジュールを構成するための例示プロセス900である。プロセス900に関して記述される動作は、ヒューマンマシンインターフェイス制御ユニット210において実行することができる(例えば、
図1から
図8を参照されたい)。例えば、プロセス900に関して記述される動作を、メモリ706内に保存することができ、かつ、プロセッサ704によって実行することができる(例えば、
図7を参照されたい)。
【0079】
動作902において、HMI制御ユニットは、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216からアクション入力データを受け取る。初めに、HMI制御ユニットは、コンフィギュラブルアプリケーションモジュール216を第1の動作モードに設定する。ロックモードとも称されうる第1の動作モードでは、第1のビークルディスプレイデバイスは、第2のビークルディスプレイデバイスに対しマスタビークルディスプレイデバイスとして動作する。第1の動作モードでは、第2のビークルディスプレイは、第1のビークルディスプレイデバイスに対応したミラーリングされたフィードバックを提供するように動作する。このように、ビークルユーザが期待又は所望するディスプレイの関係的構成は、ビークル動作中に、一貫性を維持する。
【0080】
HMI制御ユニットは、動作904において、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216から受信されたアクション入力データが第1の動作モードから第2の動作モードへの移行モードを示すかどうかを判定する。
【0081】
アクション入力データは、ロック動作モードからアンロック動作モードに移行する制御を促すために、ビークルユーザがキー又は押下パターン(又は、動きのパターン)を提供したことを示してもよい。このパターンは、所定の持続時間にわたる指による安定した押下、又は、所定の持続時間にわたる指の円形のパターン、又は、所定のパターン(制御部の頂部−底部−左部−右部周辺での押下など)を含んでもよい。
【0082】
第1及び第2のビークルディスプレイデバイスは、一例として、それぞれ、下方ディスプレイデバイス及び上方ディスプレイデバイスとして定義されてもよい。
【0083】
この例のロック動作モードにおいて、ビークルユーザは、上方ディスプレイデバイスのディスプレイによるビークルユーザに対するミラーリングされたフィードバックにより、下方ディスプレイデバイスのディスプレイを操作してもよい。アンロック動作モードにおいて、ビークルユーザは、下方ディスプレイデバイスのディスプレイによるビークルユーザに対するミラーリングされたフィードバックにより、上方ディスプレイデバイスのディスプレイを操作してもよい。
【0084】
更に理解されうるように、ディスプレイデバイスの動作モードを、ディスプレイデバイスの指定に基づいて、逆転させてもよい。
【0085】
一方、更なる例として、第1及び第2のビークルディスプレイデバイスは、それぞれ、上方ディスプレイデバイス及び下方ディスプレイデバイスとして定義されてもよい。例えば、ロック動作モードにおいて、ビークルユーザは、下方ディスプレイデバイスのディスプレイによるビークルユーザに対するミラーリングされたフィードバックにより、上方ディスプレイデバイスのディスプレイを操作してもよい。アンロック動作モードにおいて、ビークルユーザは、上方ディスプレイデバイスのディスプレイによるビークルユーザに対するミラーリングされたフィードバックにより、下方ディスプレイデバイスのディスプレイを操作してもよい。
【0086】
このようなビークルディスプレイ指定は、デバイスのビークルとの製造及び/又はビークルへの設置の際に、既定の構成として設定されてもよく、ビークルユーザなどによって変更されてもよい。
【0087】
アクション入力データが第1の動作モードから第2の動作モードへの移行を示すときには、HMI制御ユニットは、複数のビークルディスプレイデバイスのうちの第2のビークルディスプレイデバイスがマスタビークルディスプレイデバイスとして動作するようにするとともに、第1のビークルディスプレイデバイスが、第2のビークルディスプレイデバイスの対応したグラフィックユーザ要素に影響を及ぼす後続のアクション入力データに関するミラーリングされたフィードバックを提供するように動作するようにする。
【0088】
移行は、例えば、動作906及び908によって記述されるように実行されてもよい。動作906において、アクション入力データに基づいて制御メッセージが生成され、制御メッセージは、第1のビークルディスプレイデバイスのための第1の識別子と、第2のビークルディスプレイデバイスのための第2の識別子と、を含む。制御メッセージは、複数のビークルディスプレイデバイスのうちの第2のビークルディスプレイデバイスがマスタビークルディスプレイデバイスとして動作し、かつ、第1のビークルディスプレイデバイスが、第2のビークルディスプレイデバイスの対応したグラフィックユーザ要素に影響を及ぼす後続のアクション入力データに関するミラーリングされたフィードバックを提供するように動作することを示すように動作する。
【0089】
このようにして、ビークルディスプレイデバイスは、ビークルユーザから、類似の入力された後続のアクション入力データを受け取ることができるけれども、ビークルによる焦点は選択されたディスプレイに向けられ、選択アクティビティは、選択されたディスプレイに関して生ずる。例えば、
図4を簡潔に参照すると、第2の動作モードにあるときに、グラフィカルユーザ要素402aの選択又は操作は、上方ディスプレイデバイス106のアクティブなアプリケーションミラーゾーン122に関して生ずる。このようにして、ビークルユーザの注意は、前方の道路及び/又は進路上に留まる。下方ディスプレイデバイス104は、ミラーリングされたフィードバックメッセージ304を介してミラーフィードバックを提供するように機能し、これは、上方ディスプレイデバイス106を介して下方ディスプレイデバイス104に生成及び送信されてもよく、又は、HMI制御ユニット210によって生成されてネットワーク500を介しディスプレイデバイス104及び106のそれぞれに送信されてもよい(
図5を参照されたい)。
【0090】
動作908において、提供される例では、HMI制御ユニット210は、第1及び第2のビークルディスプレイデバイスを第2の動作モードに設定するために制御メッセージを送信するように動作する。
【0091】
更なる動作において、HMI制御ユニット210は、第1及び第2のビークルディスプレイデバイスに関する第1の動作モードに戻ってもよい。動作910において、例えば、HMI制御ユニット210は、所定の期間にわたる休止が存在しており、その結果、休止タイムアウトとなったかどうかを判定する。休止期間が満了すると、ステップ912において、第1のビークルディスプレイデバイス及び第2のビークルディスプレイデバイスが第1の動作モードに戻される。
【0092】
第1の動作モードに戻すために、一例として、動作912において、第1のビークルディスプレイデバイスのための第1の識別子及び第2のビークルディスプレイデバイスのための第2の識別子を含む休止制御メッセージがビークルディスプレイデバイスに送信される。この制御メッセージは、第1のビークルディスプレイデバイスが再度マスタビークルディスプレイデバイスとして動作するようにし、かつ、第2のビークルディスプレイデバイスが再度、第1のビークルディスプレイデバイスの対応したグラフィックユーザ要素に影響を及ぼす後続のアクション入力データに関するミラーリングされたフィードバックを提供するために動作するようにするデータ及び/又は命令を含む。
【0093】
図10は、(例えば、音楽、ナビゲーション、電話、ビークル状態など用の)アプリケーションコントロールをビークルユーザに表示しうる、ヒューマンマシンインターフェイス(HMI)デバイスのコンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールにおける例示用のプロセス1000である。また、グラフィックユーザインターフェイスに関し、アプリケーション入力モジュールは、選択されたアプリケーションの第1の動作モードのための第1のディスプレイ及び選択されたアプリケーションの第2の動作モードのための第2のディスプレイなどのように、その関連したディスプレイスクリーン用の異なるデザイン及びディスプレイフォーマットに更に変更されてもよい。
【0094】
このようにして、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216において、プロセス1000と関連して記述された動作を実行することができる(例えば、
図1から
図8を参照されたい)。また、プロセス1000と関連して記述された動作は、1つ又はそれよりも多くのプロセッサによって実行可能なプログラム命令であって、実行されると1つ又はそれよりも多くのプロセッサがここに記載された動作を実行するようにするプログラム命令を含む、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体として具現化することもできる。例えば、プロセス1000と関連して記述された動作を、グラフィックユーザインターフェイス(GUI)データ生成器806のメモリデバイス内に保存することができ、メモリデバイス内で実行することができる(例えば、
図8を参照されたい)。
【0095】
動作1002において、HMIデバイスは、第1の動作モードにおけるアプリケーション選択入力データと関連した第1のグラフィックユーザインターフェイスにより、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216(
図1から
図8を参照されたい)を構成する。動作1004において、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216は、モード構成データを受け取り、これは、ビークルディスプレイデバイスに関する動作の動作移行のデータを含んでもよい。
【0096】
動作106においてモード構成データが動作移行を示すときには、動作1008において、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216が第2のグラフィックユーザインターフェイスでもって構成され、第2のグラフィックユーザインターフェイスは第2の動作モードにおけるアプリケーション選択入力データと関連付けられる。
【0097】
更なる動作において、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216のディスプレイスクリーンを、第1及び第2のビークルディスプレイデバイスに関し、第1の動作モードのための第1のグラフィックユーザインターフェイスに戻してもよい。動作1010において、HMIデバイスは、所定の期間にわたる休止が存在しており、その結果、休止タイムアウトとなったかどうかを判定する。休止期間が満了すると、動作1012において、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュール216は、第1のグラフィックユーザインターフェイスがアプリケーション選択入力データと関連する第1の動作モードに戻る。
【0098】
当業者であれば理解しうるように、ここで使用されうる「実質的に(substantially)」又は「約(approximately)」という用語は、産業的に受け入れられている許容範囲を、その対応する用語及び/又は項目同士間の相対性に対し提供する。このような産業的に受け入れられている許容範囲は、1パーセント未満から20パーセントの範囲を有し、かつ、コンポーネント値、集積回路のプロセス変動、温度変動、立ち上がり及び立ち下がり時間、並びに/又は、熱雑音に対応し、しかしながらこれらに限定されない。このような項目同士間の相対性は、数パーセントの差から桁の差の範囲を有する。当業者であれば更に理解しうるように、ここで使用されうる「結合された(coupled)」という用語は、直接的な結合と、別のコンポーネント、要素、回路、又はモジュールを介した間接的な結合と、を含んでおり、間接的な結合について、介在するコンポーネント、要素、回路、又はモジュールは、信号の情報を変更せず、しかしながらその電流レベル、電圧レベル、及び/又は電力レベルを調節しうる。また、当業者であれば理解しうるように、推定された結合(inferred coupling)(すなわち、1つの要素が別の要素に推定によって結合される場合)は、「結合された(coupled)」と同様に2つの要素間の直接的かつ間接的結合を含む。また、当業者であれば更に理解するように、本明細書において使用されうる「好ましく比較する(compares favorably)」という用語は、2つ又はそれよりも多い要素、項目、信号などの間の比較が、望ましい関係を提供することを示す。例えば、望ましい関係が、第1の信号の大きさが第2の信号よりも大きい、というものであるときには、第1の信号の大きさが第2の信号のものよりも大きいと、又は、第2の信号の大きさが第1の信号のものよりも小さいと、好ましい比較が達成されうる。
【0099】
図面の説明に「モジュール」という用語が使用されるように、モジュールは、出力信号を生成するための入力信号の処理などの、1つ又はそれよりも多くの機能を実行する、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又は、ファームウェアに実装された機能ブロックを含む。ここで使用されるように、モジュールは、それ自体がモジュールであるサブモジュールを含んでもよい。
【0100】
したがって、ここでは、ビークルの第1及び第2のビークルディスプレイデバイスに関する第1及び第2の動作モードにおいてビークルユーザ入力を提供するHMI制御ユニットを実装するためのデバイス及び方法のみならず、好適な実施形態を含むいくつかの実施形態が説明されてきた。
【0101】
当業者には、開示された本発明が、多数の方法によって変更されてもよく、具体的に提示され上述された好適な形態以外の多数の実施形態をとりうることが明らかであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神及び範囲に属する本発明のすべての変更を包含することを意図している。
【0102】
以上の説明は、最も実際的な実施形態であると、現時点において考えられるものに関する。しかしながら、本開示は、これらの実施形態に限定されるものではなく、逆に、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲に含まれる様々な変更及び均等な構成を包含することが意図されており、この範囲は、法律に基づいて許容されるすべての変更及び均等な構造を包含するように、最も広範な解釈が付与されるべきである、と理解されるべきである。
[構成1]
複数のビークルディスプレイデバイスのためのヒューマンマシンインターフェイス(HMI)制御ユニットにおける方法であって、
第1の動作モードにおいて、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールからアクション入力データを受け取ることであって、前記第1の動作モードでは、前記複数のビークルディスプレイデバイスのうちの第1のビークルディスプレイデバイスが、前記複数のビークルディスプレイのうちの第2のビークルディスプレイデバイスに対しマスタビークルディスプレイデバイスとして動作し、前記第2のビークルディスプレイが、前記第1のビークルディスプレイデバイスに対応したミラーリングされたフィードバックを提供するように動作することと、
前記アクション入力データが前記第1の動作モードから第2の動作モードへの移行を示すときに、前記複数のビークルディスプレイデバイスのうちの前記第2のビークルディスプレイデバイスが前記マスタビークルディスプレイデバイスとして動作するようにし、前記第1のビークルディスプレイデバイスが、前記第2のビークルディスプレイデバイスの対応したグラフィックユーザ要素に影響を及ぼす後続のアクション入力データに関する前記ミラーリングされたフィードバックを提供するように動作するようにすることと、
を含む方法。
[構成2]
更に、
休止期間が満了したときに、前記第1のビークルディスプレイデバイス及び前記第2のビークルディスプレイデバイスを前記第1の動作モードに戻すこと、
を含む、構成1に記載の方法。
[構成3]
前記第1のビークルディスプレイデバイス及び前記第2のビークルディスプレイを前記第1の動作モードに戻すことが、
前記複数のビークルディスプレイデバイスのうちの前記第1のビークルディスプレイデバイスが、前記マスタビークルディスプレイデバイスとして動作するようにし、前記第2のビークルディスプレイデバイスが、前記第1のビークルディスプレイデバイスの対応したグラフィックユーザ要素に影響を及ぼす後続のアクション入力データに関する前記ミラーリングされたフィードバックを提供するように動作するようにすること、
を含む、構成2に記載の方法。
[構成4]
更に、
前記第1のディスプレイデバイスの複数のアプリケーションのうちの1つのアプリケーションを識別するアプリケーション選択入力データを受け取ることと、
前記アプリケーション選択入力データに応答して、第1のモード構成データを前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールに送ることであって、前記第1のモード構成データは、前記第1の動作モードにおける前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールの第1のグラフィックユーザインターフェイスを指定することと、
前記アクション入力データが前記第1の動作モードから前記第2の動作モードへの前記移行を示すときに、前記第2の動作モードにおける前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールの第2のグラフィックユーザインターフェイスを指定するために、第2のモード構成データを前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールに送ることと、
を含む、構成1に記載の方法。
[構成5]
更に、
前記アプリケーションデータに基づいて、前記第1のディスプレイデバイスの複数のディスプレイゾーンのうちの1つのアプリケーションを起動することと、
前記第2のディスプレイデバイスのアプリケーションミラーゾーンのためのフィードバックアプリケーションを起動することと、
を含む、構成4に記載の方法。
[構成6]
前記アプリケーション選択入力データが複数のホットキーのうちの1つのホットキーから受け取られ、前記複数のホットキーのそれぞれは、対応して、前記複数のアプリケーションのうちの1つを定義する、構成4に記載の方法。
[構成7]
前記第1のディスプレイデバイスがコンソールディスプレイデバイスであり、
前記第2のディスプレイデバイスがヘッドアップディスプレイデバイスである、
構成1に記載の方法。
[構成8]
ヒューマンマシンインターフェイス(HMI)制御ユニットであって、
ビークルデバイスとの通信を提供する通信インターフェイスと、
前記通信インターフェイスに結合された1つ又はそれよりも多いプロセッサであって、前記ヒューマンマシンインターフェイス制御ユニットの動作を制御するための、1つ又はそれよりも多いプロセッサと、
前記1つ又はそれよりも多いプロセッサに結合されたメモリであって、前記1つ又はそれよりも多いプロセッサによって使用されるデータ及びプログラム命令を保存するための、メモリと、
を備え、前記1つ又はそれよりも多いプロセッサは、前記メモリ内に保存されている命令を実行して、
第1の動作モードにおいて、コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールからアクション入力データを受け取り、前記第1の動作モードでは、複数のビークルディスプレイデバイスのうちの第1のビークルディスプレイデバイスが、前記複数のビークルディスプレイのうちの第2のビークルディスプレイデバイスに対しマスタビークルディスプレイデバイスとして動作し、前記第2のビークルディスプレイが、前記第1のビークルディスプレイデバイスに対応したミラーリングされたフィードバックを提供するように動作し、
前記アクション入力データが前記第1の動作モードから第2の動作モードへの移行を示すときに、前記複数のビークルディスプレイデバイスのうちの前記第2のビークルディスプレイデバイスが前記マスタビークルディスプレイデバイスとして動作するようにし、前記第1のビークルディスプレイデバイスが、前記第2のビークルディスプレイデバイスの対応したグラフィックユーザ要素に影響を及ぼす後続のアクション入力データに関する前記ミラーリングされたフィードバックを提供するように動作するようにする、
ように構成されている、HMI制御ユニット。
[構成9]
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記メモリ内に保存されている更なる命令を実行して、
休止期間が満了したときに前記第1の動作モードに戻る、
ように更に構成されている、構成8に記載のHMI制御ユニット。
[構成10]
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記メモリ内に保存されている更なる命令を実行して、
前記第1のディスプレイデバイスの複数のアプリケーションのうちの1つのアプリケーションを識別するアプリケーション選択入力データを受け取り、
前記アプリケーション選択入力データに応答して、モード構成データを前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールに送り、前記モード構成データは、前記第1の動作モードにおける前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールの第1のグラフィックユーザインターフェイスを指定し、前記第2の動作モードにおける前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールの第2のグラフィックユーザインターフェイスを指定する、
ように更に構成されている、構成8に記載のHMI制御ユニット。
[構成11]
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記メモリ内に保存されている更なる命令を実行して、
前記第1のビークルディスプレイデバイスの複数のディスプレイゾーンのうちの1つのアプリケーションを起動し、前記第2のビークルディスプレイデバイスのアプリケーションミラーゾーンのためのフィードバックアプリケーションを起動する、
ように更に構成されている、構成10に記載のHMI制御ユニット。
[構成12]
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記メモリ内に保存されている更なる命令を実行して、
休止期間が満了すると前記第1の動作モードに戻り、
前記第1の動作モードにおける前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールのための第1のグラフィックユーザインターフェイスを指定するために、前記モード構成データを前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールに送る、
ように更に構成されている、構成8に記載のHMI制御ユニット。
[構成13]
前記アプリケーション選択入力データが複数のホットキーのうちの1つホットキーから受け取られ、前記複数のホットキーのそれぞれは、対応して、前記複数のアプリケーションのうちの1つを定義する、構成10に記載のHMI制御ユニット。
[構成14]
前記第1のビークルディスプレイデバイスがコンソールディスプレイデバイスであり、
前記第2のビークルディスプレイデバイスがヘッドアップディスプレイデバイスである、
構成8に記載のHMI制御ユニット。
[構成15]
ビークルで使用されるヒューマンマシンインターフェイス(HMI)デバイスであって、
前記ビークルの制御表面を通じてアクセス可能となるように構成されているコンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールであって、
タッチスクリーンディスプレイと、
前記タッチスクリーンディスプレイに結合されるとともに、前記タッチスクリーンディスプレイによる表示のためのグラフィックユーザインターフェイスを生成するように動作可能なグラフィックユーザインターフェイス(GUI)データ生成器と、
を含むコンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールと、
前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールとの通信状態にあるHMI制御ユニットであって、
ビークルデバイスとの通信を提供する無線通信インターフェイスと、
前記無線通信インターフェイスに結合された1つ又はそれよりも多いプロセッサであって、前記HMI制御ユニットの動作を制御するための、1つ又はそれよりも多いプロセッサと、
前記1つ又はそれよりも多いプロセッサに結合されたメモリであって、前記1つ又はそれよりも多いプロセッサによって使用されるデータ及びプログラム命令を保存するための、メモリと、
を含む、HMI制御ユニットと、
を備え、前記1つ又はそれよりも多いプロセッサは、前記メモリ内に保存されている命令を実行して、
第1の動作モードにおいて、前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールの前記タッチスクリーンディスプレイを介して、アクション入力データを受け取り、前記第1の動作モードでは、複数のビークルディスプレイデバイスのうちの第1のビークルディスプレイデバイスが、前記複数のビークルディスプレイのうちの第2のビークルディスプレイデバイスに対しマスタビークルディスプレイデバイスとして動作し、前記第2のビークルディスプレイが、前記第1のビークルディスプレイデバイスに対応したミラーリングされたフィードバックを提供するように動作し、
前記アクション入力データが前記第1の動作モードから第2の動作モードへの移行を示すときに、
前記複数のビークルディスプレイデバイスのうちの前記第2のビークルディスプレイデバイスが、前記マスタビークルディスプレイデバイスとして動作するようにし、前記第1のビークルディスプレイデバイスが、前記第2のビークルディスプレイデバイスの対応したグラフィックユーザ要素に影響を及ぼす後続のアクション入力データに関する前記ミラーリングされたフィードバックを提供するように動作するようにするとともに、
モード構成データを前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールの前記GUIデータ生成器に提供することにより、前記タッチスクリーンディスプレイを構成する、
ように構成されている、HMIデバイス。
[構成16]
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記メモリ内に保存されている更なる命令を実行して、
休止期間が満了したときに前記第1の動作モードに戻る、
ように更に構成されている、構成15に記載のHMIデバイス。
[構成17]
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記メモリ内に保存されている更なる命令を実行して、
前記第1のディスプレイデバイスの複数のアプリケーションのうちの1つのアプリケーションを識別するアプリケーション選択入力データを受け取り、
前記アプリケーション選択入力データに応答して、前記モード構成データを前記コンフィギュラブルアプリケーション入力モジュールの前記GUIデータ生成器に送り、前記モード構成データは、前記第1の動作モードにおける前記タッチスクリーンディスプレイの第1のグラフィックユーザインターフェイスを指定し、前記第2の動作モードにおける前記タッチスクリーンディスプレイの第2のグラフィックユーザインターフェイスを指定する、
ように更に構成されている、構成15に記載のHMIデバイス。
[構成18]
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記メモリ内に保存されている更なる命令を実行して、
前記第1のディスプレイデバイスの複数のディスプレイゾーンのうちの1つのアプリケーションを起動し、
前記アプリケーションに関する前記第2のディスプレイデバイスのアプリケーションミラーゾーンのためのフィードバックアプリケーションを起動する、
ように更に構成されている、構成17に記載のHMIデバイス。
[構成19]
前記アプリケーション選択入力データが複数のホットキーのうちの1つのホットキーから受け取られ、前記複数のホットキーのそれぞれは、対応して、前記複数のアプリケーションのうちの1つを定義する、構成17に記載のHMIデバイス。
[構成20]
前記第1のビークルディスプレイデバイスがコンソールディスプレイデバイスであり、
前記第2のビークルディスプレイデバイスがヘッドアップディスプレイデバイスである、
構成16に記載のHMIデバイス。