特許第6791882号(P6791882)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6791882
(24)【登録日】2020年11月9日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】魚の目被覆材
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/06 20060101AFI20201116BHJP
【FI】
   A61F13/06 Q
【請求項の数】15
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-561640(P2017-561640)
(86)(22)【出願日】2016年5月27日
(65)【公表番号】特表2018-516120(P2018-516120A)
(43)【公表日】2018年6月21日
(86)【国際出願番号】DK2016050155
(87)【国際公開番号】WO2016192732
(87)【国際公開日】20161208
【審査請求日】2019年5月9日
(31)【優先権主張番号】PA201570329
(32)【優先日】2015年5月29日
(33)【優先権主張国】DK
(73)【特許権者】
【識別番号】500085884
【氏名又は名称】コロプラスト アクティーゼルスカブ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180194
【弁理士】
【氏名又は名称】利根 勇基
(72)【発明者】
【氏名】ヘニング イグビブイケ
(72)【発明者】
【氏名】グラシュナ ハンスン
【審査官】 塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 実開平03−122821(JP,U)
【文献】 特表2000−500666(JP,A)
【文献】 特表2009−523510(JP,A)
【文献】 特表2011−507620(JP,A)
【文献】 特開平08−033674(JP,A)
【文献】 特表2009−509574(JP,A)
【文献】 実開平04−037419(JP,U)
【文献】 実開平04−013109(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3071056(JP,U)
【文献】 特開2000−014694(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/00−13/14
A61F 15/00−17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚対向面と皮膚非対向面を有する接着剤層を含む魚の目被覆材において、前記皮膚非対向面には基材層が設けられ、前記被覆材は中央部分と、前記中央部分を取り囲む境界部分と、を含み、前記中央部分は中央穴または凹部と、前記中央穴または凹部を取り囲むコアと、を含み、前記コアは耐圧性で、圧力を受けてもその形状を保持することができ、前記コアは前記接着剤層の中に埋め込まれており、前記接着剤層の厚さは周辺部分において前記中央部分より厚い魚の目被覆材。
【請求項2】
前記コアは1種類以上のエラストマから製作される、請求項1に記載の魚の目被覆材。
【請求項3】
前記エラストマは、スチレンブロックコポリマ、ポリオレフィン混合物、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性コポリエステル、熱可塑性ポリアミド、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項2に記載の魚の目被覆材。
【請求項4】
前記コアは接着剤を含む、請求項1〜3の何れか1項に記載の魚の目被覆材。
【請求項5】
前記コアは吸収性を持たない、請求項1〜4の何れか1項に記載の魚の目被覆材。
【請求項6】
前記コアの表面領域は前記被覆材の皮膚対向面の一部を構成する、請求項1〜5の何れか1項に記載の魚の目被覆材。
【請求項7】
前記境界部分に斜角がつけられている、請求項1〜6の何れか1項に記載の魚の目被覆材。
【請求項8】
前記コアはリング状部分を含む、請求項1〜7の何れか1項に記載の魚の目被覆材。
【請求項9】
前記コアの前記リング状部分の上の前記接着剤層の厚さは0.2mm未満である、請求項に記載の魚の目被覆材。
【請求項10】
前記コアの前記リング状部分の厚さは少なくとも0.8mmである、請求項に記載の魚の目被覆材。
【請求項11】
前記中央穴または凹部は、前記魚の目を軟化させるための活性薬剤を含む、請求項1〜10の何れか1項に記載の魚の目被覆材。
【請求項12】
前記接着剤は親水コロイド接着剤である、請求項に記載の魚の目被覆材。
【請求項13】
前記コアの外側境界は円形である、請求項1〜12の何れか1項に記載の魚の目被覆材。
【請求項14】
前記コアの外側境界は菱形である、請求項1〜12の何れか1項に記載の魚の目被覆材。
【請求項15】
前記コアの内側境界は円形である、請求項1〜14の何れか1項に記載の魚の目被覆材。
【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0001】
1つの態様は、魚の目に適用する魚の目被覆材を提供する。被覆材は、皮膚対向面と皮膚非対向面とを有する接着剤層を含む。皮膚非対向面には基材層が設けられる。被覆材は中央部分と、中央部分および中央穴または凹部を取り囲む境界部分と、を含む。中央部分は、中央穴または凹部を取り囲むコアを含む。コアは耐圧性で、接着剤層の中に埋め込まれている。
【0002】
添付の図面は、実施形態をよりよく理解できるようにするために含められている。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】上から見た魚の目被覆材のある実施形態を示す。
図2図1の実施形態の断面を示す。
図3】上から見た魚の目被覆材のコアのある実施形態を示す。
図4図3の実施形態の断面を示す。
図5】サンプルAとサンプルBの15分間圧力試験を示す。
図6】サンプルBの24時間圧力試験を示す。
図7】サンプルAの24時間圧力試験を示す。
【発明を実施するための形態】
【0004】
以下の詳細な説明の中で、添付の図面を参照する。図面は本明細書の一部であり、本発明を実施するための例示的な実施形態を示している。
【0005】
1つの態様は、皮膚対向面と皮膚非対向面を有する接着剤層を含む魚の目被覆材を提供することであり、皮膚非対向面には基材層が設けられ、被覆材は中央部分と、中央部分を取り囲む境界部分と、を含み、中央部分は中央穴または凹部を含み、中央部分は中央穴または凹部を取り囲むコアを含み、コアは耐圧性であり、コアは少なくとも部分的に接着剤層の中に埋め込まれている。
【0006】
「耐圧性」とは、本明細書において、材料が可塑性ではなく、圧力を受けても流動しないことを意味する。しかしながら、コアは、圧力を受けてもその形状を保持できれば、弾性であってもよい。コア材料は、低温流れを避けるために、25℃、1Hzでtan(δ)が0.8未満であってもよい。材料は、例えば足指の周囲にフィットする、体の輪郭に適合できるような弾性を有していてもよい。
【0007】
コア材料のショアM硬度は60未満、例えば50〜20、例えば40〜20、例えば38〜22、さらには24〜36であってもよい。
【0008】
魚の目は、皮膚が圧力に曝される部分に生じるかもしれない。それゆえ、魚の目に適用される魚の目被覆材もまたこの圧力に曝されるかもしれない。魚の目を収容するための中央穴または凹部を有する魚の目被覆材は、この圧力から魚の目を解放して、魚の目周辺の領域に対する緩衝効果を提供する。
【0009】
コアは、1種類以上の種類のエラストマまたは弾性材料から製作されてもよい。適当なエラストマの例は、スチレンブロックコポリマ、ポリオレフィン混合物、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性コポリエステル、熱可塑性ポリアミド、またはそれらの混合物であってもよい。
【0010】
実施形態において、コアは接着性を持たない。
【0011】
実施形態において、コアは接着剤を含んでいてもよく、またはそれは接着特性を示してもよい。
【0012】
コアは、非吸収性であってもよい。
【0013】
実施形態において、基材層は成形可能であってもよい。成形可能とは、本明細書において、基材層が熱による処理で所望の形態に成形されてもよいことを意味する。
【0014】
コアは、中央穴または凹部に隣接する内側境界と、半径方向に外側に広がる縁として定義される外側境界と、を含む。コアの内側境界は実質的に円形であってもよく、それによって魚の目の形状にマッチする。
【0015】
実施形態において、外側境界は実質的に円形である。コアはリング状であってもよい。
【0016】
実施形態において、コアの外側境界は実質的に菱形であってもよい。
【0017】
コアには、内側および/または外側境界に沿って斜角が付けられていてもよい。斜角を付けることにより、尖った縁が平滑化され、それによって圧迫痕のリスクを軽減できる。
【0018】
実施形態において、コアはリング状部分を含む。コアは、半径方向にコアとは反対に延びる少なくとも1つのフランジをさらに含んでいてもよい。フランジは、コアのリング状部分の厚さより薄い厚さとなるように斜角が付けられてもよい。
【0019】
実施形態において、接着剤層の、コアのリング状部分の上に重なる区域の厚さは0.2mm未満である。
【0020】
実施形態において、コアのリング状部分の厚さは、最も厚い地点で少なくとも0.8mm、例えば少なくとも1mm、1.2mm、1.5mm、1.7mm、さらには少なくとも2mmである。
【0021】
厚さとは、皮膚対向面に垂直な方向に測定された距離と理解する。
【0022】
実施形態において、コアのリング状部分の外周の直径は5〜8mm、例えば6〜7mmであってもよい。内周の直径は3〜5mm、例えば4mmであってもよい。内周および外周の直径は、皮膚対向面の平面内で測定される。
【0023】
コアの外周に隣接し、それを取り囲む親水コロイド層は、コアとほぼ同じ厚さを有していてもよい。親水コロイド層は、皮膚へとスムーズに移行し、圧迫痕を回避するために、外縁部分に斜角が付けられていてもよい。
【0024】
実施形態において、接着剤層の厚さは周辺部分において中央部分より厚い。接着剤層は、コアおよび中央凹部の上に重なる中央部分においてかなり薄くてもよく、それによって接着剤が中央凹部へと流れ込むのを阻止する。コアを取り囲む境界部分における、より厚い層により、圧力がより広く分散され、皮膚との接着が改善される。さらに、コアを接着剤の中に埋め込むことによって、圧力分散が改善され、コアが基材層から外れにくくなる。
【0025】
実施形態において、コアの表面領域は皮膚接触面の一部を構成してもよく、それによって接着剤層とコアの表面は被覆材の皮膚接触面において同じ高さとなる。コアは接着剤層の中に、コアの皮膚対向面と接着剤層の皮膚対向面がそろい、皮膚に接着させるための連続的で平坦な皮膚接触面を提供するような方法で埋め込まれてもよい。
【0026】
コアは接着剤層の中に、弾性コアの皮膚対向面だけが接着剤層によって覆われないように埋め込まれてもよい。それゆえ、コアの皮膚非対向面と皮膚対向面と皮膚非対向面とを接続する側方部分が接着剤によって覆われてもよく、それによって接着剤は、任意選択によってコアの皮膚対向面を除き、コアを取り囲む。実施形態において、弾性コアの皮膚対向面は、薄い接着剤層により覆われてもよい。
【0027】
実施形態において、コアは部分的に接着剤層に埋め込まれてもよい。
【0028】
被覆材の縁部分には、斜角が付けられてもよい。斜角を付けることによって、皮膚への移行がスムーズとなり、接着剤の縁部分が最小化される。斜角を付けることによって、さらに、圧力が徐々に低下しやすくなり、それによって圧迫痕のリスクが軽減される。
【0029】
実施形態において、中央穴または凹部は、魚の目を軟化させるための活性薬剤を含んでいてもよい。
【0030】
実施形態において、被覆材の少なくとも中央穴または凹部は、透明または半透明であってもよく、それによって被覆材を魚の目に容易に正確に適用することができる。
【0031】
接着剤は、皮膚に優しい何れの適当な接着剤であってもよい。接着剤は非吸収性であってもよく、またはそれは吸収性粒子を含んでいてもよい。
【0032】
接着剤は、人間の皮膚に接着されることになる医療用品の生産用として知られている皮膚に優しい何れの接着剤であってもよく、好ましくは、使用期間を延ばすために親水コロイドまたはその他の水分吸収成分を含む接着剤である。接着剤は、米国特許第4,231,369号、第4,367,732号、第4,867,748号、および第5,714,225号に記載されている種類のものであることが適当であるかもしれない。特に好ましいものは、米国特許第4,367,732号および第5,714,225号に記載されている接着剤である。
【0033】
実施形態において、接着剤は吸収性接着剤、例えば親水コロイド接着剤である。吸収性接着剤とは、接着剤層が親水コロイド粒子または超吸収性粒子もしくはファイバを含んでいてもよいことを意味する。接着剤の中に親水コロイドが存在することによって、湿潤創傷治療のため、およびその他の皮膚の状態にとって、および皮膚からの水分、例えば発汗を処理するための良好な環境を提供する。接着剤の中にかなりの量の親水コロイドを含めることによって、魚の目被覆材はほとんどの状況での水分を処理できる。
【0034】
実施形態において、被覆材に適した親水コロイドは、1種類以上のモノマ、天然起源の親水性ポリマ、または化学的に改質された天然起源の親水ポリマから調製された合成ポリマを含んでいてもよい。親水コロイドポリマは線形でも架橋されていてもよい。これには、天然、または化学的に改質された天然ポリマ、例えばCMC、キトサン、ペクチン、グアーガム、でんぷん、またはデキストリン等のセルロース類、コラーゲンおよびゼラチン、ならびにポリアクリル酸、ポリビニルアルコール/アセテート、ポリヒドロキシアルキルアクリレートおよびメタクリレート、ポリアクリルアミド、スルホン酸ポリスチレン、ポリビニルピリリドン、ポリグリコール等の合成ポリマ、コポリマ、これらのグラフト、これらのコポリマまたは組成物が含まれる。
【0035】
図面の詳細な説明
以下の詳細な説明において、添付の図面を参照する。図面は本明細書の一部であり、本発明を実施するための例示的実施形態を示している。「上」、「下」、「前」、「後」、「先頭」、「後尾」等の方向を示す用語は、説明されている図面の向きに関して使用されている。実施形態の構成要素は様々な向きで位置付けることができるため、方向を示す用語は説明のために使用されており、一切限定するものではない。理解すべき点として、本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、構造的または論理的変更を加えてもよい。詳細な説明は、本発明を実施するための例を記したものであり、本発明の範囲を限定するものとして読むべきではない。本発明の範囲は付属の特許請求の範囲により定義される。
【0036】
本願に記載されている実施形態および各種の例示的実施形態の特徴は、特に別段のことわりがないかぎり、相互に組み合わせ(「ミックス・アンド・マッチ」させ)てもよい。
【0037】
図1および図2において魚の目被覆材のある実施形態が示されており、これは基材層1と、接着剤層2と、を含む。基材層1は、皮膚対向面が接着剤2で被覆されている。接着剤2は、親水コロイド接着剤であってもよい。被覆材の中央部分には、接着剤層2に埋め込まれた耐圧性コア3があり、それによってコア3の皮膚対向面は接着剤層の皮膚対向面と平らになり、連続的で平坦な皮膚接触面が得られる。コアの、皮膚対向面を除く全表面が接着剤で覆われる。コア3は、任意選択により、皮膚非対向面上にカバー層4が設けられてもよい。被覆材の中央部分は中央凹部5を含む。あるいは、中央部分には、被覆材のすべての層を貫通するか、コア3と任意選択によるカバー層4を貫通する中心穴が設けられてもよい。穴または凹部5により、下にある魚の目6が圧力から解放される。コア3の内側境界10の縁部には斜角が付けられていてもよい。コア3は、軸方向に延びる、斜角の付けられたフランジ8が設けられたリング状構造7を含む。フランジ8は、被覆材の長さ方向にさらに延びていてもよい。コア3の外側境界9は、実質的に菱形であってもよい。コア3の内側境界10は、魚の目6を取り囲む実質的に円形であってもよい。接着剤層2は、コア3の皮膚非対向面を覆うように伸びる。接着剤層2の、中央凹部5における、およびコア3のリング状構造7にかかる部分の厚さを最小限にして、接着剤2が凹部5の中に流れるのを避けながら、基材層1をコア3に接着させるのに十分であるようにする。被覆材の周辺部分の接着剤層はより厚く、それによって緩衝効果を提供するほか、コア3の外側境界を平滑にすることができる。被覆材の外側境界は、接着剤の縁部を最小にするために斜角が付けられる。
【0038】
図3および4は、カバー層4を取り外し、コア3が被覆材の接着剤2に埋め込まれる前のコア3を示している。コア3は、それが適用される予定の体の部位に応じて、何れの適当な形状の被覆材に埋め込まれてもよい。図1および2に示される長い形状は足指に適用するのに適しているかもしれず、より丸い形状は足の裏に適しているかもしれない。
【実施例】
【0039】
実施例1
一定の圧力を15分間加えたときのサンプルの挙動を観察するために試験を行った。
【0040】
サンプルA:親水コロイド接着剤で被覆されたポリウレタン基材層と、親水コロイド接着剤に埋め込まれた耐圧性エラストマのコアと、を含む魚の目被覆材。コアは、92.5%のKraton D1161と7.5%のDOA(アジピン酸ジオクチル)からなる。コアは、厚さが0.8mm、内側の幅が4mm、外側の幅が7mmである。被覆材のコアの上の、および中央部分の接着剤の厚さは0.2mmであり、周辺部分の厚さは1.0mmである。
【0041】
サンプルB:親水コロイド接着剤で被覆されたポリウレタン基材層を含み、サンプルAと同じ輪郭と寸法を有するが、耐圧性エラストマコアがなく、その代わりに親水コロイド接着剤がある魚の目被覆材。
【0042】
測定は、サンプルをI−スキャン2次元圧力検出器にセットして行い、サンプルの上に2176gの重りを載せた。それによって、被覆材の反対側の圧力を測定し、経時的に観察した。
【0043】
試験の目的は、被覆材が圧力を受けている間にその形状を保持し、それによって圧力に対する保護を提供できるか否かを確認することであった。圧力分布がリング状の痕跡を示し、中央に圧力がかかっていなければ、魚の目にかかる圧力が最小となるため、保護は最適である。
【0044】
図5において、サンプル内の圧力分布の結果が示され、開始時(上の列)と圧力下において15分後(下の列)に測定されたものである。サンプルAは右、サンプルBは左である。図からわかるように、どちらのサンプルも試験開始時にリング状の圧迫痕を示した。しかしながら、負荷をかけ始めてから15分後の画像は異なっていた。サンプルAの圧力痕は依然としてリング状で、試験の開始時の画像と略同じであったが、サンプルB(対照サンプル)の圧迫痕は実質的に変化し、この時点では圧力は被覆材の中央において最も高い。サンプルBの親水コロイド接着剤は、その形状を保持できず、親水コロイド接着剤が中央凹部に流れ込んでしまったため、この製品は魚の目の保護と圧力解放を提供できなくなっている。それに対して、圧力はサンプルの中央で最も高く、これは魚の目の真上である。サンプルAは、試験中もその形状を保持し、魚の目の圧力解放を提供していた。
【0045】
実施例2
一定の圧力を24時間かけたときのサンプルの挙動を観察するために試験を行った。
【0046】
サンプルは実施例1のサンプルAおよびBと同じである。
【0047】
測定は、サンプルをI−スキャン2次元圧力検出器にセットして行い、サンプルの上に1089gの重りを載せた。それによって、絆創膏の反対側の圧力を測定し、経時的に観察した。結果は図6(サンプルB)と図7(サンプルA)に示されている。
【0048】
図7からわかるように、サンプルAのエラストマコアは、一定の圧力を24時間加えた後でもその形状を保持し、魚の目を圧力から解放しており、これは試験時のリング状の圧迫痕として示されている。
【0049】
図6は、圧力を受けたときにサンプルBの親水コロイド接着剤が被覆材の中央部分に流れ込み、それによって被覆材の中央部分において圧力が上昇し、それゆえ、被覆材が魚の目を圧力から解放できなかったことを示している。
【0050】
方法
tan(δ)の測定
tan(δ)=G”/G’として定義されるパラメータであるtan(δ)を、コア材料の硬さ/柔らかさの測定値として使用した。tan(δ)は以下のように測定した。すなわち、コア材料の板をプレスして厚さ1mmの層にした。直径25mmの丸いサンプルを切り抜き、Thermo Electron社製レオメータRheoStress RS600にセットした。使用した形状は25mmの平行な板であり、変形を1%に固定して、測定値が線形をとるようにした。測定は1Hz、25℃で行った。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7