(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6792212
(24)【登録日】2020年11月10日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】飲料製品の製造方法及びその製造システム
(51)【国際特許分類】
A23L 2/00 20060101AFI20201116BHJP
A23L 2/42 20060101ALI20201116BHJP
C12C 5/02 20060101ALI20201116BHJP
A23L 2/54 20060101ALI20201116BHJP
【FI】
A23L2/00 A
A23L2/00 N
C12C5/02
A23L2/00 S
A23L2/54
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-199955(P2018-199955)
(22)【出願日】2018年10月24日
(65)【公開番号】特開2019-103490(P2019-103490A)
(43)【公開日】2019年6月27日
【審査請求日】2018年10月24日
(31)【優先権主張番号】106143720
(32)【優先日】2017年12月13日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】509230492
【氏名又は名称】光騰國際科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】繆 仁超
(72)【発明者】
【氏名】庇伯天 法翰
(72)【発明者】
【氏名】郭 富誠
【審査官】
澤田 浩平
(56)【参考文献】
【文献】
特開2017−079606(JP,A)
【文献】
特開昭55−055989(JP,A)
【文献】
特開2008−259480(JP,A)
【文献】
特開2010−281814(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L2/00−2/84,C12C1/00−13/10
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)容器と、前記容器に入れられる飲料とを含み、前記容器に前記飲料で占められていない収容空間を有する飲料半製品を提供するステップと、
(b)飲料の泡を前記収容空間に充填するステップと、
(c)前記収容空間が密封されるように、前記容器を密封包装するステップとを備え、
前記飲料の泡は、泡立ち可能な液体と前記泡立ち可能な液体に分散されるガスとを含み、
前記ステップ(b)において、充填される前記飲料の泡は、所定の添加量で前記収容空間に充填され、前記所定の添加量で前記飲料の泡を前記収容空間に充填することにより、前記飲料の泡中の前記ガスの一部が前記飲料に溶け込み、
前記ガスは、水素ガスであり、
前記所定の添加量において、上記水素ガスは、0.6〜1.1ppmとなることを特徴とする、
飲料製品の製造方法。
【請求項2】
前記飲料は、泡立ち可能な飲料であり、
前記飲料製品は、前記容器と、前記容器に入れられて水素が溶存している前記泡立ち可能な飲料と、前記収容空間に充填される前記飲料の泡とを含むことを特徴とする、
請求項1に記載の飲料製品の製造方法。
【請求項3】
前記泡立ち可能な飲料は、前記泡立ち可能な液体と同じ成分を有することを特徴とする、
請求項2に記載の飲料製品の製造方法。
【請求項4】
前記ステップ(b)において、充填される前記飲料の泡は、所定の添加量で前記収容空間に充填され、前記所定の添加量で前記飲料の泡を前記収容空間に充填することにより、前記収容空間が前記飲料の泡で完全に占められることを特徴とする、
請求項1に記載の飲料製品の製造方法。
【請求項5】
前記飲料は、ビール、発泡飲料、機能性飲料、ジュース及び乳製品の中の一種であることを特徴とする、
請求項1に記載の飲料製品の製造方法。
【請求項6】
飲料半製品を飲料製品に加工するために用いられ、前記飲料半製品は、飲料が入れられる容器を備え、前記容器に前記飲料で占められていない収容空間を有する飲料製品の製造システムであって、
飲料の泡を前記収容空間に充填するための飲料の泡充填ユニットと、
前記容器を密封包装することで、前記収容空間が密封されて前記飲料製品が得られるための密封包装ユニットとを備え、
前記飲料の泡は、泡立ち可能な液体と前記泡立ち可能な液体に分散されるガスとを含み、
前記飲料の泡は、所定の添加量で前記収容空間に充填されることにより、前記飲料の泡中の前記ガスの一部が前記飲料に溶け込むものであり、
前記ガスは、水素ガスであり、
前記所定の添加量において、上記水素ガスは、0.6〜1.1ppmとなることを特徴とする、
飲料製品の製造システム。
【請求項7】
前記飲料の泡を製造するための飲料の泡発生ユニットをさらに備え、
前記飲料の泡発生ユニットは、
前記泡立ち可能な液体を収容するための閉鎖容器と、
前記閉鎖容器に連結され、前記ガスを前記閉鎖容器に提供するための吸気管と、
前記閉鎖容器に連結され、前記泡立ち可能な液体を前記閉鎖容器に提供するための液体注入管と、
前記吸気管に連結され、前記閉鎖容器に置かれて、前記ガスが前記泡立ち可能な液体に分散される泡立ち部品と、
前記吸気管に連結され、前記飲料の泡を前記飲料の泡充填ユニットに送り出すための泡出し管とを備えることを特徴とする、
請求項6に記載の飲料製品の製造システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品の製造方法及び製造システム並びに食品に関し、特に飲料製品の製造方法及び製造システム並びに飲料製品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術の炭酸飲料製造方法では、主として飲料を容器に充填した後、さらに高圧でガスをボトルに加えて、一部のガスをボトル中の飲料に溶け込ませて炭酸飲料を形成する。しかし、従来の製造方法には、以下のデメリットがある。まず、飲料容器が制限される。高圧によるガス充填の方式では、飲料容器としては圧力に耐え変形しないことが必要であるので、一部の環境配慮型の軟質容器は適用されない。なお、従来技術の炭酸飲料は保存に不都合であり、高圧によりガス充填されたサイダーは低温高圧の環境のみで望ましい溶解度が得られ、長期間貯蔵後容器を開ける場合、生成された泡量は所期の口当たりに及ばない。
【0003】
なお、炭酸飲料以外に、普通の飲料、例えばお茶、ジュース、生乳等は、不活性ガスを入れる方式で、保存期間延長の効果を達成する必要がある場合も多い。或いは、製品を真空引きする方式により、空気の存在で細菌繁殖がより多く引き起こされ、製品が劣化し保存しにくいという問題を防止することもある。しかし、容器に不活性ガスを入れるか、又は容器を真空引きする方式は飲料容器によっても制限され、簡単で効果的な方法ではない。
【0004】
このため、どのように飲料製品を改良し、従来技術よりも効果的で便利な方法を提供するとともに、細菌汚染及び繁殖のリスクを軽減し、長い貯蔵期間を確保し、食品安全を保つかは、すでにこの事業の解決しようとする重要な課題の一つとなっている。
【発明の概要】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、従来技術の不足に対して飲料製品の製造方法及び製造システム並びに飲料製品を提供することである。
【0006】
上記課題を解決するために、本発明で用いられる一実施態様は、(a)容器と、前記容器に入れられる飲料とからなり、前記容器に前記飲料で占められていない収容空間を有する飲料半製品を提供するステップと、(b)飲料の泡を前記収容空間に充填するステップと、(c)前記容器を密封包装するステップで、前記収容空間が密封されて前記飲料製品が得られることとを備える飲料製品の製造方法を提供する。前記飲料の泡は、泡立ち可能な液体と前記泡立ち可能な液体に分散されるガスとを含む。
【0007】
上記課題を解決するために、本発明で用いられる別の実施態様は、飲料半製品を飲料製品に加工するための飲料製品の製造システムを提供する。前記飲料半製品は、飲料が入れられる容器を備え、前記容器に前記飲料で占められていない収容空間を有する。前記飲料製品の製造システムは、飲料の泡を前記収容空間に充填するための飲料の泡充填ユニットと、前記容器を密封包装するステップで、前記収容空間が密封されて前記飲料製品が得られるための密封包装ユニットとを備える。前記飲料の泡は、泡立ち可能な液体と前記泡立ち可能な液体に分散されるガスとを含む。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明で用いられるさらに別の実施態様は、本発明の飲料製品の製造方法で製造される飲料製品を提供する。具体的には、前記飲料製品は、密閉容器と、前記密閉容器に入れられる飲料と、前記飲料で占められていない収容空間に充填される飲料の泡とを含む。前記飲料の泡は、泡立ち可能な液体と前記泡立ち可能な液体に分散されるガスとを含む。
【0009】
本発明の一つの効果として、本発明が提供する飲料製品の製造方法及び製造システム並びに飲料製品は、「飲料の泡を前記収容空間に充填する」及び「前記飲料の泡は、泡立ち可能な液体と前記泡立ち可能な液体に分散されるガスとを含む」という実施態様により、より効果的簡単な方法で飲料製品を製造することができる。容器における飲料が空気と接触して酸化が発生するのを防止し、長い貯蔵期間をさらに確保できる以外に、また、要求に応じてガスを飲料に溶け込ませて飲料の品質を向上することもできる。
【0010】
本発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下の本発明に関する詳細な説明と図面を参照するが、提供される図面は、参考と説明を提供するためのものに過ぎず、本発明を制限するためのものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は本発明の実施例に提供される飲料製品製造方法のフローチャートである。
【
図2】
図2は本発明の一実施例に提供される飲料製品製造システムの機能ブロック図である。
【
図3】
図3は本発明の別の実施例に提供される飲料製品製造システムの機能ブロック図である。
【
図4】
図4は本発明の別の実施例に提供される飲料の泡発生ユニットの模式図である。
【
図5】
図5は本発明の一実施例に提供される飲料製品の模式的平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、特定の具体的実施例により本発明に開示される「飲料製品の製造方法及び製造システム並びに飲料製品」に関する実施の態様を説明するが、当業者は本明細書に開示される内容から本発明のメリットと効果が分かる。本発明は他の異なる具体的実施例により実施又は応用されてもよく、本明細書における各項の詳細は異なる観点と応用に基づき、本発明の趣旨を逸脱することなく種々の変形と変更を行ってもよい。また、本発明の添付図面は簡単な概略的説明に過ぎず、実際のサイズに応じて描画されるものではないことをまず明らかにしておく。以下の実施の態様は本発明の関連技術内容をさらに詳細に説明するが、開示される内容は本発明の保護範囲を制限するためのものではない。なお、本明細書に用いられる用語「又は」は、実際の状況に応じて関連項目中の何れか一つ又は複数の組合せを含む可能性がある。
【0013】
図1を参照する。
図1は本発明に提供される飲料製品製造方法のフローチャートである。本発明に提供される飲料製品製造方法は、容器と、容器に入れられる飲料とからなり、容器に飲料で占められていない収容空間を有する飲料半製品を提供すること(ステップS100)と、飲料の泡を収容空間に充填すること(ステップS102)と、容器を密封包装することで、収容空間が密封されて飲料製品が得られること(ステップS104)とを備える。
【0014】
一般的には、ステップS100が提供する飲料半製品の容器は、例えば、ペットボトル、ガラス瓶、金属缶等の密封包装されていない容器であり、より詳しくは、イージーオープンシステムのアルミニウム缶、ポリエステル又はポリエチレンテレフタレート(PET)ボトルが挙げられる。容器に入れられる飲料は一般の市販の飲料であってもよい。より具体的には、飲料は泡立ち可能な飲料であり、ビール、発泡飲料、機能性飲料、ジュース及び乳製品の中の一種であってもよく、又は泡立ちにくい飲料を用いてもよい。
【0015】
ステップS102における飲料の泡は、泡立ち可能な液体と泡立ち可能な液体に分散されるガスとを含む。より具体的には、泡立ち可能な液体に分散されるガスは、炭酸ガス、水素ガス、窒素ガスからなる群から選ばれる少なくとも一種であり、即ち、例えば、水素ガス又は水素ガスと上記ガスの混合ガスから選ばれてもよい。飲料及びガスの割合は収容空間に応じて決められ、一般的なアルミニウム缶飲料の場合、ガスが飲料の体積の約3〜12%を占め、この割合は必要に応じて調整されてもよい。
【0016】
本発明の一実施例において、ステップS102で充填される飲料の泡は所定の添加量で収容空間に充填され、当該添加量で飲料の泡を収容空間に充填することにより、飲料の泡中のガスの一部が飲料に溶け込むこととなる。より詳しくは、飲料の泡の前記所定の添加量において、ガスが0.6〜1.1ppmの範囲にある。これにより、飲料の泡中のガスの一部が飲料に溶け込み、より効果的方法を提供して高いガス含有量を含む飲料製品を製造することができる。
【0017】
より具体的には、ステップS102における飲料の泡のガスは水素ガスであり、飲料はサイダー又はビールなどの泡立ち可能な飲料であり、飲料製品は、前記容器と、前記容器に入れられ水素が溶存している前記泡立ち可能な飲料と、前記収容空間に充填される前記飲料の泡とを含む。
【0018】
本発明の別の実施例において、ステップS102で充填される飲料の泡は所定の添加量で収容空間に充填され、当該添加量で飲料の泡を収容空間に充填することにより、収容空間が飲料の泡で完全に占められる。より詳しくは、従来技術では、飲料製品のキャッピング後、容器内の空気許容量は約3mlであり、本発明に係る飲料の泡の添加により、さらにほぼゼロまで低減され得る。不活性ガスを余分に添加するステップの代わりに、より簡単な方法を提供して飲料製品が酸素と効果的に遮断される。
【0019】
また、
図2を参照する。本発明の飲料製品の製造システムSは飲料の泡充填ユニット11と、密封包装ユニット12とを備える。飲料の泡充填ユニット11は、飲料の泡を収容空間に充填するために用いられ、密封包装ユニット12は、容器を密封包装することで、収容空間が密封されて飲料製品を得るために用いられる。
【0020】
図3をさらに参照する。本発明の飲料製品の製造システムは、飲料の泡充填ユニット11及び密封包装ユニット12に加えて、飲料の泡充填ユニット11に連結され、飲料の泡を提供するための飲料の泡発生ユニット13をさらに備える。
図4に示すように、泡発生ユニット13は、閉鎖容器131と、吸気管132と、液体注入管133と、泡立ち部品134と、泡出し管135とを備えてもよく、それぞれ制御弁を有する。まず、泡立ち可能な液体を液体注入管133により閉鎖容器131に送り込み、収容空間が空けられている。次に吸気管132からガスを送り込み、泡立ち部品134から飲料の泡が生成される。最後に、泡出し管135を経由して飲料の泡を送り出す。泡出し管135は、さらに飲料の泡充填ユニット11に連結されてもよい。飲料の泡のガス含有量は、吸気管132の流量で制御されてもよく、例えば1〜5リットル/分間の吸気流量で飲料の泡を生成する。なかでも、密閉容器131中のガス圧は、ゲージ圧0〜2barである。しかし、本発明は上記に挙げられた例に限定されるものではない。
【0021】
具体的には、本発明の飲料製品の製造システムSは、飲料半製品を飲料製品Pに加工するために用いられる。飲料半製品は、飲料が入れられる容器を含み、容器に飲料で占められていない収容空間を有する。なかでも、飲料の泡は、泡立ち可能な液体と泡立ち可能な液体に分散されるガスとを含み、泡立ち可能な液体は飲料と同じ又は異なる成分を有する。例えば、飲料が飲料の泡を生じやすい場合、飲料と同じ成分の液体を用いてもよく、飲料の泡を生じにくい場合、飲料と異なる成分の液体、例えば糖液、ソーダ水を用いてもよい。このほかに、食品グレード起泡剤のような泡立ち成分を飲料に添加することで泡立ちの効果を向上し、本発明の飲料の泡を効果的に製造することもできる。泡立ち可能な液体に分散されるガスは、炭酸ガス、水素ガス、窒素ガスからなる群から選ばれる少なくとも一つである。
【0022】
本発明の飲料製品の製造システムSは、必要に応じて制御ユニット、例えばプログラマブルコントローラを備えてもよく、タイミング、計数、演算、データ処理及び通信能力を備える。また、飲料製品の製造システムSは、飲料の泡充填ユニット及び密封包装ユニットに連結され、容器を滅菌するための滅菌ユニットをさらに備えてもよい。又は飲料製品の製造システムSは、好適な衛生性を達成するために、滅菌スペースに存在してもよい。
【0023】
このほかに、飲料製品の製造システムSは、飲料の泡発生ユニットと飲料の泡充填ユニットとの間に連結される酸化還元電位調整装置をさらに備えてもよい。酸化還元電位調整装置によりマイナスの酸化還元電位値が得られ、好適な泡の品質が提供される。
【0024】
図5をさらに参照する。
図5は、本発明の飲料製品の製造方法で製造される飲料製品Pの模式図である。具体的には、容器21と密封包装キャップ22とを備え、容器21には、入れられる飲料Lと、飲料Lで占められていない収容空間に充填される飲料の泡Sとを含む。本発明の一つの具体的実施例において、飲料の泡Sは、泡立ち可能な液体と泡立ち可能な液体に分散されるガスとを含み、泡立ち可能な液体は飲料Lと同じ成分を有する。本発明の別の具体的実施例において、飲料の泡Sは、泡立ち可能な液体と泡立ち可能な液体に分散されるガスとを含み、泡立ち可能な液体は飲料Lと異なる成分である。より具体的には、飲料は、泡立ち可能な飲料と泡立ち可能な飲料に溶存する溶存ガスとを含み、溶存ガスはガスと同じ成分を有する。
【0025】
[第1の実施例]
金属アルミニウム缶容器と容器に入れられるビール系飲料とを有するビール系飲料半製品を提供する。金属アルミニウム缶容器にビール系飲料で占められていない収容空間を有する。
【0026】
同様のビール系飲料を用いて、泡発生ユニットにより、ビール1缶当り約330mlに対して収容空間を20ml含有し、水素気泡を注入した。充填されたビール系飲料の泡を所定の添加量で収容空間に充填することにより、ビール系飲料の泡中の水素ガスの一部がビール系飲料に溶け込み、水素ガス含有ビール系飲料が得られた。元のビール酸化還元電位(ORP)は、約+50mVであり、得られた水素ガス含有ビール系飲料のORPは、−450mVよりも低かった。アルミニウム缶容器も泡技術により空気残存量を低減させて容器の酸化で味わいに影響する問題を減少した。
【0027】
次に、前記容器を密封包装して、第1の実施例のビール系飲料製品が得られた。
【0028】
[第2の実施例]
ポリプロピレン容器と当該容器に入れられるジュース系飲料とを有するジュース系飲料半製品を提供する。この飲料半製品は、ポリプロピレン容器にジュース系飲料で占められていない収容空間を有する。
【0029】
糖液を用いて泡発生ユニットにより水素ガス含有糖液の泡を形成し、この糖液の泡を収容空間に充填した。充填された糖液の泡の添加体積が収容空間の体積に等しいことで、ポリプロピレン容器におけるジュース系飲料で占められていない収容空間が糖液の泡で満たされ、ジュース系飲料が空気と遮断され、ジュース系飲料の酸化を防止した。
【0030】
次に、前記容器を密封包装して、第2の実施例のジュース系飲料製品が得られた。
【0031】
[実施例の効果]
本発明の一つの効果として、本発明が提供する飲料製品の製造方法及び製造システム並びに飲料製品は、「飲料の泡Sを前記収容空間に充填する」及び「前記飲料の泡Sは、泡立ち可能な液体と前記泡立ち可能な液体に分散されるガスとを含む」という実施態様により、より効果的簡単な方法で飲料製品を製造することができる。容器における飲料Lが空気と接触して酸化が発生するのを防止し、長い貯蔵期間をさらに確保できる以外に、また、要求に応じてガスを飲料に溶け込ませて飲料の品質を向上することもできる。
【0032】
さらに、本発明が提供する飲料製品の製造方法及び製造システム並びに飲料製品は、「充填される前記飲料の泡は所定の添加量で前記収容空間に充填され、前記所定の添加量で前記飲料の泡を前記収容空間に充填することにより、前記飲料の泡中の前記ガスの一部が前記飲料に溶け込むこと」及び「充填される前記飲料の泡は所定の添加量で前記収容空間に充填され、前記所定の添加量で前記飲料の泡を前記収容空間に充填することにより、前記収容空間が前記飲料の泡で完全に占められること」により、製造方法の利便性を効果的に向上し、加圧設備を追加するか、または容器の耐圧性に制限されることはなく、余分な不活性ガス添加又は真空引き手段をさらに省くことができる。即ち、飲料Lの空気に起因する酸化又は細菌汚染を防ぎ、便利な製造システム及び製造方法を提供することができ、本発明で改良された飲料製品がさらに得られ、好適な貯蔵期間及び信頼できる品質を有する。以上に開示された内容は本発明の好ましい実施可能な実施例に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。従って、本発明の明細書及び図面の内容に基づき為された均等の技術的変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0033】
11 飲料の泡充填ユニット
12 密封包装ユニット
13 飲料の泡発生ユニット
131 閉鎖容器
132 吸気管
133 液体注入管
134 泡立ち部品
135 泡出し管
21 容器
22 密封包装キャップ
L 飲料
S 飲料の泡
P 飲料製品