特許第6792491号(P6792491)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6792491泡立てネット、泡立てネットの使用方法、身体洗浄具及び泡立てネットの使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6792491
(24)【登録日】2020年11月10日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】泡立てネット、泡立てネットの使用方法、身体洗浄具及び泡立てネットの使用方法
(51)【国際特許分類】
   A47K 5/14 20060101AFI20201116BHJP
【FI】
   A47K5/14
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-46897(P2017-46897)
(22)【出願日】2017年3月13日
(65)【公開番号】特開2018-114260(P2018-114260A)
(43)【公開日】2018年7月26日
【審査請求日】2019年12月12日
(31)【優先権主張番号】特願2017-3947(P2017-3947)
(32)【優先日】2017年1月13日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390020019
【氏名又は名称】レック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】阿 部 有 紗
【審査官】 下井 功介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−131396(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3180078(JP,U)
【文献】 特開平10−000175(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3174162(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3081551(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0215741(US,A1)
【文献】 中国実用新案第202698998(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K5/00、5/02、5/04、5/14、7/02、7/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状に形成されたネット本体と、
このネット本体の筒内に設けられたひもと、
前記ネット本体の筒状の一端と他端が取り付けられ、前記ひもの移動を許容する通路を有したネット本体取り付け部とを備え、
前記ネット本体取り付け部の一方の側に前記ひもの一端と他端が、前記ネット本体取り付け部の他方の側に前記ネット本体が、それぞれ位置し、
前記通路は前記ひもの移動を許容し、前記ネット本体の移動を禁止する
ことを特徴とする泡立てネット。
【請求項2】
ひもの一端の側と前記ひもの他端の側とが結合されて結合部が形成され、この結合部が通路を通過しないようにして、前記ひもがネット本体取り付け部から離脱しないようにしている
ことを特徴とする請求項1記載の泡立てネット。
【請求項3】
ひもの長手方向に沿ってネット本体の網目を通して取り付けられた長手方向に長い第1の長手形状部材と、
前記ひもの長手方向に沿ってネット本体の網目を通して取り付けられた長手方向に長い第2の長手形状部材とを備え、
前記ひもが前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材との間に位置している ことを特徴とする請求項1記載の泡立てネット。
【請求項4】
第1の長手形状部材がネット本体に対してギャザー縫い又はタック縫いされ、
第2の長手形状部材がネット本体に対してギャザー縫い又はタック縫いされている
ことを特徴とする請求項3記載の泡立てネット。
【請求項5】
帯状に形成されたネット本体と、
このネット本体の網目に通すひもと、
前記ネット本体の帯状の一端と他端が取り付けられ、前記ひもの移動を許容する通路を有したネット本体取り付け部とを備え、
前記ネット本体取り付け部の一方の側に前記ひもの一端と他端が、前記ネット本体取り付け部の他方の側に前記ネット本体が、それぞれ位置し、
前記通路は前記ひもの移動を許容し、前記ネット本体の移動を禁止する
ことを特徴とする泡立てネット。
【請求項6】
ネット本体と、
このネット本体に設けられたひもと、
前記ネット本体の一端と他端が取り付けられ、前記ひもの移動を許容する通路を有したネット本体取り付け部とを備え、
前記ネット本体取り付け部の一方の側に前記ひもの一端と他端が、前記ネット本体取り付け部の他方の側に前記ネット本体が、それぞれ位置し、
前記通路は前記ひもの移動を許容し、前記ネット本体の移動を禁止するものであり、
泡立て時、前記ひもをネット本体取り付け部から引き出して前記ネット本体を縮めて使用し、
乾燥時又は前記ネット本体に付着した泡分離時、前記引き出しの方向とは逆方向に、前記ネット本体を前記ひもの長手方向に伸ばして使用する
ことを特徴とする泡立てネットの使用方法。
【請求項7】
筒状に形成されたネット本体と、
このネット本体の筒内に設けられた第1のひもと、
前記ネット本体の筒内に設けられた第2のひもと、
前記ネット本体に設けられ、前記第1のひも及び前記第2のひもが位置し、前記第1のひも及び前記第2のひもの移動を許容する通路とを備え、
前記通路は、両端が開放され、開放された一方は一方開放部であり、開放された他方は他方開放部であり、
前記通路は、中途が開放され、開放された一方は前記一方開放部に連通する中途一方開放部であり、開放された他方は前記他方開放部に連通する中途他方開放部であり、

前記第1のひもは、前記通路内にあって、前記一方開放部、前記中途一方開放部、前記中途他方開放部、前記他方開放部を通ると共に、環状に形成され、
前記第2のひもは、前記通路内にあって、前記一方開放部、前記中途一方開放部、前記中途他方開放部、前記他方開放部を通ると共に、環状に形成されている
ことを特徴とする泡立てネット。
【請求項8】
筒状に形成されたネット本体と、
このネット本体の筒内に設けられた第1のひもと、
前記ネット本体の筒内に設けられた第2のひもと、
前記ネット本体に設けられ、前記第1のひも及び前記第2のひもが位置し、前記第1のひも及び前記第2のひもの移動を許容する通路とを備え、
前記通路は、両端が開放され、開放された一方は一方開放部であり、開放された他方は他方開放部であり、
前記通路は、中途が開放され、開放された一方は前記一方開放部に連通する中途一方開放部であり、開放された他方は前記他方開放部に連通する中途他方開放部であり、
前記第1のひもは、前記通路内にあって、前記一方開放部、前記中途一方開放部、前記中途他方開放部、前記他方開放部を通ると共に、環状に形成され、
前記第2のひもは、前記通路内にあって、前記一方開放部、前記中途一方開放部、前記中途他方開放部、前記他方開放部を通ると共に、環状に形成され、
泡立て時、前記一方開放部及び前記他方開放部より露出した前記第1のひもの一端と前記中途一方開放部及び前記中途他方開放部より露出した前記第2のひもの一端とを遠ざかる方向へ移動させて前記ネット本体を縮めて使用し、その後、縮めた泡が付いた前記ネット本体で体の部位を洗うものであり、
乾燥時、縮めた前記ネット本体を前記第1のひも及び前記第2のひもの長手方向に伸ばして使用する
ことを特徴とする泡立てネットの使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、泡立てネット及び泡立てネットの使用方法に係り、特に、乾き易さの利便性の向上を図った泡立てネット及び泡立てネットの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、洗顔液、石けんなどを泡立てるために用いられる泡立てネットがある(特許文献参照)。
この種、泡立てネットにあっては、泡立てネットを密に構成して泡立てを良くするようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−136637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、泡立てネットを密に構成すると、通気性も良くなく、乾きにくく、カビが発生する要因にもなるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、乾き易さの利便性の向上を図った泡立てネット及び泡立てネットの使用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の泡立てネットは、筒状に形成されたネット本体と、このネット本体の筒内に設けられたひもと、前記ネット本体の筒状の一端と他端が取り付けられ、前記ひもの移動を許容する通路を有したネット本体取り付け部とを備え、前記ネット本体取り付け部の一方の側に前記ひもの一端と他端が、前記ネット本体取り付け部の他方の側に前記ネット本体が、それぞれ位置し、前記通路は前記ひもの移動を許容し、前記ネット本体の移動を禁止するものである。
【0007】
また、請求項2記載の泡立てネットは、請求項1記載の泡立てネットにおいて、ひもの一端の側と前記ひもの他端の側とが結合されて結合部が形成され、この結合部が通路を通過しないようにして、前記ひもがネット本体取り付け部から離脱しないようにしているものである。
【0008】
また、請求項3記載の泡立てネットは、請求項1記載の泡立てネットにおいて、ひもの長手方向に沿ってネット本体の網目を通して取り付けられた長手方向に長い第1の長手形状部材と、前記ひもの長手方向に沿ってネット本体の網目を通して取り付けられた長手方向に長い第2の長手形状部材とを備え、前記ひもが前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材との間に位置しているものである。
【0009】
また、請求項4記載の泡立てネットは、請求項3記載の泡立てネットにおいて、第1の長手形状部材がネット本体に対してギャザー縫い又はタック縫いされ、第2の長手形状部材がネット本体に対してギャザー縫い又はタック縫いされているものである。
【0010】
また、請求項5記載の泡立てネットは、帯状に形成されたネット本体と、このネット本体の網目に通すひもと、前記ネット本体の帯状の一端と他端が取り付けられ、前記ひもの移動を許容する通路を有したネット本体取り付け部とを備え、前記ネット本体取り付け部の一方の側に前記ひもの一端と他端が、前記ネット本体取り付け部の他方の側に前記ネット本体が、それぞれ位置し、前記通路は前記ひもの移動を許容し、前記ネット本体の移動を禁止するものである。
【0011】
また、請求項6記載の泡立てネットの使用方法は、ネット本体と、このネット本体に設けられたひもと、前記ネット本体の一端と他端が取り付けられ、前記ひもの移動を許容する通路を有したネット本体取り付け部とを備え、前記ネット本体取り付け部の一方の側に前記ひもの一端と他端が、前記ネット本体取り付け部の他方の側に前記ネット本体が、それぞれ位置し、前記通路は前記ひもの移動を許容し、前記ネット本体の移動を禁止するものであり、泡立て時、前記ひもをネット本体取り付け部から引き出して前記ネット本体を縮めて使用し、乾燥時又は前記ネット本体に付着した泡分離時、前記引き出しの方向とは逆方向に、前記ネット本体を前記ひもの長手方向に伸ばして使用するものである。
【0012】
また、請求項7記載の泡立てネットは、筒状に形成されたネット本体と、このネット本体の筒内に設けられた第1のひもと、前記ネット本体の筒内に設けられた第2のひもと、前記ネット本体に設けられ、前記第1のひも及び前記第2のひもが位置し、前記第1のひも及び前記第2のひもの移動を許容する通路とを備え、前記通路は、両端が開放され、開放された一方は一方開放部であり、開放された他方は他方開放部であり、前記通路は、中途が開放され、開放された一方は前記一方開放部に連通する中途一方開放部であり、開放された他方は前記他方開放部に連通する中途他方開放部であり、前記第1のひもは、前記通路内にあって、前記一方開放部、前記中途一方開放部、前記中途他方開放部、前記他方開放部を通ると共に、環状に形成され、前記第2のひもは、前記通路内にあって、前記一方開放部、前記中途一方開放部、前記中途他方開放部、前記他方開放部を通ると共に、環状に形成されているものである。
【0013】
また、請求項8記載の泡立てネットの使用方法は、筒状に形成されたネット本体と、このネット本体の筒内に設けられた第1のひもと、前記ネット本体の筒内に設けられた第2のひもと、前記ネット本体に設けられ、前記第1のひも及び前記第2のひもが位置し、前記第1のひも及び前記第2のひもの移動を許容する通路とを備え、前記通路は、両端が開放され、開放された一方は一方開放部であり、開放された他方は他方開放部であり、前記通路は、中途が開放され、開放された一方は前記一方開放部に連通する中途一方開放部であり、開放された他方は前記他方開放部に連通する中途他方開放部であり、前記第1のひもは、前記通路内にあって、前記一方開放部、前記中途一方開放部、前記中途他方開放部、前記他方開放部を通ると共に、環状に形成され、前記第2のひもは、前記通路内にあって、前記一方開放部、前記中途一方開放部、前記中途他方開放部、前記他方開放部を通ると共に、環状に形成され、泡立て時、前記一方開放部及び前記他方開放部より露出した前記第1のひもの一端と前記中途一方開放部及び前記中途他方開放部より露出した前記第2のひもの一端とを遠ざかる方向へ移動させて前記ネット本体を縮めて使用し、その後、縮めた泡が付いた前記ネット本体で体の部位を洗うものであり、乾燥時、縮めた前記ネット本体を前記第1のひも及び前記第2のひもの長手方向に伸ばして使用するものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の泡立てネットによれば、泡立て時、ひもをネット本体取り付け部から引き出してネット本体を縮めて使用することができるため、前記ネット本体を密にして泡立て易くし、しかも、乾燥時、前記引き出しの方向とは逆方向に、前記ネット本体を前記ひもの長手方向に伸ばして使用することができるため、乾き易い効果を有する。
【0015】
また、請求項2記載の泡立てネットによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、ひもの一端の側と前記ひもの他端の側とが結合されて結合部が形成され、この結合部が通路を通過しないようにしているため、ひもがネット本体取り付け部から離脱するのを防ぐことができる。
【0016】
また、請求項3記載の泡立てネットによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、ひもが第1の長手形状部材と第2の長手形状部材との間に位置してネット本体に取り付けられているため、ひもを所定位置に保ち、引いては、ネット本体を所定形状に保って、泡立て効果を均一化することができる。
【0017】
また、請求項4記載の泡立てネットによれば、上述した請求項3記載の発明の効果に加え、第1の長手形状部材がネット本体に対してギャザー縫い又はタック縫いされ、第2の長手形状部材がネット本体に対してギャザー縫い又はタック縫いされているため、ギャザー縫い又はタック縫いによりネット本体に皺が形成され、泡立て効果を更に向上させることができる。
【0018】
また、請求項5記載の泡立てネットによれば、泡立て時、ひもをネット本体取り付け部から引き出してネット本体を縮めて使用することができるため、前記ネット本体を密にして泡立て易くし、しかも、乾燥時、前記引き出しの方向とは逆方向に、前記ネット本体を前記ひもの長手方向に伸ばして使用することができるため、乾き易い効果を有する。
【0019】
また、請求項6記載の泡立てネットの使用方法によれば、泡立て時、ひもをネット本体取り付け部から引き出して前記ネット本体を縮めて使用することができるため、前記ネット本体を密にして泡立て易くし、しかも、乾燥時、前記引き出しの方向とは逆方向に、前記ネット本体を前記ひもの長手方向に伸ばして使用することができるため、乾き易く、また、ネット本体に付着した泡分離時、泡が取り易くなる等の効果を有する。
【0020】
また、請求項7記載の泡立てネットによれば、第1のひもは、通路内にあって、一方開放部、中途一方開放部、中途他方開放部、他方開放部を通ると共に、環状に形成され、第2のひもは、通路内にあって、一方開放部、中途一方開放部、中途他方開放部、他方開放部を通ると共に、環状に形成されているため、泡立て時、一方開放部及び他方開放部より露出した第1のひもの一端と中途一方開放部及び中途他方開放部より露出した第2のひもの一端とを遠ざかる方向へ移動させ、ネット本体を縮めて使用して、ネット本体を密にして泡立て易くし、しかも、乾燥時、縮めたネット本体を第1のひも及び第2のひもを第1のひも及び第2のひもの長手方向に移動させてネット本体を伸ばして使用するため、乾き易い効果を有する。
【0021】
また、請求項8記載の泡立てネットの使用方法によれば、泡立て時、一方開放部及び他方開放部より露出した第1のひもの一端と中途一方開放部及び中途他方開放部より露出した第2のひもの一端とを遠ざかる方向へ移動させて、ネット本体を縮めて使用することができるため、ネット本体を密にして泡立て易くし、しかも、乾燥時、縮めたネット本体を第1のひも及び第2のひもを第1のひも及び第2のひもの長手方向に移動させてネット本体を伸ばして使用するため、乾き易い効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、本発明の一実施例の泡立てネットを伸ばした状態の概略的正面図である。
図2図2は、図1の概略的側面図である。
図3図3は、図1の泡立てネットを縮めた状態の概略的正面図である。
図4図4は、図1の泡立てネットを構成する部材の概略的構成図である。
図5図5は、図1の泡立てネットの組み立て方を示すもので、ひもを筒状のネット本体の内方に位置させ、前記ひもの両サイドに第1、第2の長手形状部材を位置させてネット本体に縫製により取り付けた状態の写真である。
図6図6は、図5のネット本体を二つ折りにした状態の写真である。
図7図7は、図6のネット本体を内側パーツに挟んだ状態の写真である。
図8図8は、図7の内側パーツの通路にひもを通した状態の写真である。
図9図9は、図8のネット本体をネット本体取り付け部に取り付けた状態の写真である。
図10図10は、図9の内側パーツに外側パーツを螺合させると共に、ひもを結束させた状態の写真である。
図11図11は、図10の内側パーツの概略的正面図である。
図12図12は、図11の内側パーツの組み立て前の状態の概略的図である。
図13図13は、図10の外側パーツの概略的断面図である。
図14図14は、図13の外側パーツを図11の内側パーツに螺合させた状態のの概略的断面図である。
図15図15は、図3の泡立てネットの使用状態を示す写真である。
図16図16は、図1の泡立てネットの使用状態を示す写真である。
図17図17は、図1の泡立てネットの図16とは、異なる他の使用状態を示す写真である。
図18図18は、図1の泡立てネットと異なる他の実施例の泡立てネットの概略的図である。
図19図19は、図18の泡立てネットの第1、第2のひもを矢印方向へ引っ張る途中状態の泡立てネットの概略的図である。
図20図20は、図18の泡立てネットの第1、第2のひもを矢印方向へ引っ張った状態の泡立てネットの概略的図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の一実施例の泡立てネット及び泡立てネットの使用方法を図面(図1乃至図17)を参照して説明する。
図1乃至図3に示すNは洗顔液、石けん等を泡立てるために用いられる泡立てネットで、泡立てネットNは、筒状に形成されたネット本体1と、このネット本体1の筒内に設けられたひも2と、ネット本体1の筒状の一端1Aと他端1Bが取り付けられ、ひも1の移動を許容する通路31を有したネット本体取り付け部3とを備えている。
【0024】
ネット本体1は、例えば、ポリアミド、ナイロン、ポリエチレン等の合成樹脂を原料として形成される筒状のプラスチックネットで、図4図5においては、ネット本体1は、腰がないため、扁平状になっている。
ネット本体取り付け部3は、内側パーツ31と、内側パーツ31を覆う外側パーツ32とを有し、内側パーツ31には、ひも2の移動を許容し、ネット本体1の移動を禁止する(通さない)通路31A、31Bを備えている。
そして、図3に示すように、ネット本体取り付け部3の一方の側にひも2の一端2Aと他端2Bが、ネット本体取り付け部3の他方の側にネット本体1が、それぞれ位置するようになっている。
ひも2の一端2Aの側とひも2の他端2Bの側とが結合されて結合部2Xが形成され、この結合部2Xが通路31A、31B(図14参照)を通過しないようにして、ひも2がネット本体取り付け部3から離脱しないようにしている。
上述した結束部2Xは、本実施例においては、ひも2の一端2Aの側とひも2の他端2Bの側とが結ばれて形成されているが、本願発明にあっては、これに限らず、結束部2Xは、ひも2の一端2Aの側とひも2の他端2Bの側とが結合されていれば良く、例えば、接着剤を介して、ひも2の一端2Aの側とひも2の他端2Bの側とが結合されていても良く、また、結合部2Xは、ひも2とは、別部材(図示しないが、例えば、包装資材として使用されるワイヤー)を使用して、ひも2の一端2Aの側とひも2の他端2Bの側とが結合されていても良い。
【0025】
従って、上述した泡立てネットNによれば、泡立て時、ひも2をネット本体取り付け部3から引き出してネット本体1を縮めて(ネット本体11の長さを、例えば、図3に示す100mm程度に縮める。)使用することができるため、ネット本体1を密にして泡立て易くし、しかも、乾燥時、前記引き出しの方向とは逆方向に、ネット本体1をひも2の長手方向に伸ばして(ネット本体11の長さを、例えば、図1に示す、300mm程度に伸ばす。)使用することができるため、乾き易い効果を有する。
なお、ネット本体1をひも2の長手方向に伸ばす使用状態は、乾燥時(図17参照)に限らず、ネット本体1を縮めて泡立てた後、ネット本体1をひも2の長手方向に伸ばした状態で、泡を取る(図16参照)ようにすれば、泡が取りやすくなる。
つまり、ネット本体取り付け部3を移動させることで、ネット本体1を伸縮させ、縮めた状態にすれば、ネット本体1を密にして泡立て易く、しかも、伸ばした状態にすれば、ネット本体に付着した泡分離時、泡が取り易く(図16参照)、また、乾き易くもなる(図17参照)。
【0026】
次に、泡立てネットNの組み立て方について説明する。図5に示すように、ひも2をネット本体1の筒内に設けるようにする。
図5に示す4は長手方向に長い第1の長手形状部材で、第1の長手形状部材4は、ひも2の長手方向に沿ってネット本体1の網目を通して取り付けられる。
即ち、図5において、扁平状となったネット本体1の筒内のひも2の上に位置するネット本体1の上面から、扁平状となったネット本体1の筒内のひも2の下に位置するネット本体1の下面に、扁平状となったネット本体1の筒内のひも2の下に位置するネット本体1の下面から、扁平状となったネット本体1の筒内のひも2の上に位置するネット本体1の上面と交互に第1の長手形状部材4を通して、第1の長手形状部材4をネット本体1に取り付けるようにしている。
第1の長手形状部材4がネット本体1の網目を通して取り付けられる手段としては、
望ましくは、第1の長手形状部材4がネット本体1に対してギャザー縫い又はタック縫いされる。また、第1の長手形状部材4は、例えば、縫い糸で、望ましくは、透明な縫い糸である。
図5に示す5は長手方向に長い第2の長手形状部材で、第2の長手形状部材5は、ひも2の長手方向に沿ってネット本体1の網目を通して取り付けられる。
即ち、図5において、扁平状となったネット本体1の筒内のひも2の上に位置するネット本体1の上面から、扁平状となったネット本体1の筒内のひも2の下に位置するネット本体1の下面に、扁平状となったネット本体1の筒内のひも2の下に位置するネット本体1の下面から、扁平状となったネット本体1の筒内のひも2の上に位置するネット本体1の上面と交互に第2の長手形状部材5を通して、第2の長手形状部材4をネット本体1に取り付けるようにしている。
第2の長手形状部材5がネット本体1の網目を通して取り付けられる手段としては、
望ましくは、第2の長手形状部材5がネット本体1に対してギャザー縫い又はタック縫いされる。また、第2の長手形状部材5は、例えば、縫い糸で、望ましくは、透明な縫い糸である。
そして、ひも2が第1の長手形状部材4と第2の長手形状部材5との間に位置するようにする(図5参照)。
【0027】
次に、図5記載のひも2を通したネット本体1を二つ折りにする(図6参照)。二つおりにしたネット本体1の筒状の一端1Aと他端1Bをネット本体取り付け部3に取り付ける。
具体的には、筒状の一端1Aと他端1Bを内側パーツ31の挟持部材31Cと挟持部材31Dとの間に挟むようにする(図7参照)。
そして、ネット本体取り付け部3の通路31A、31B(図14参照)にひも2を通す(図8参照)。
次に、筒状のネット本体1の一端1Aと他端1Bを内側パーツ31の外周部に当接させ、その当接状態を保持するために、例えば、結束バンド6で締め付けて、筒状の一端1Aと他端1Bを内側パーツ31の外周部に取り付けるようにする(図9参照)。
次に、外側パーツ32にひも2を通して、内側パーツ31に設けた雄ねじ31Eに外側パーツ32の雌ネジ32Eを螺合させる(図10参照)。
なお、上述においては、筒状の一端1Aと他端1Bを内側パーツ31の挟持部材31Cと挟持部材31Dの間に挟むようにしたが、場合により、筒状のネット本体1の一端1Aと他端1Bを内側パーツ31の挟持部材31Aと挟持部材31Bの間に挟まなくても、筒状の一端1Aと他端1Bを内側パーツ31の外周部に当接させ、その当接状態を結束バンド6で締め付けて、筒状のネット本体1の一端1Aと他端1Bを内側パーツ31の外周部に取り付けるようにしても良い。
【0028】
上述した実施例においては、望ましくは、第1の長手形状部材4、第2の長手形状部材5を設け、ひも2を第1の長手形状部材4と第2の長手形状部材5との間に位置させたが、場合により、第1の長手形状部材4、第2の長手形状部材5を省略しても良い。
【0029】
また、上述した実施例においては、ネット本体1を筒状に形成されたものを使用したが、本願発明にあっては、これに限らず、ネット本体1を図示しない帯状に形成されたものを使用したものでも良い。
この場合の泡立てネットは、ネット本体1を図示しない帯状に形成されたものを使用した以外、上述した泡立てネットNと同様である。
即ち、上述したひも2は、帯状に形成されたネット本体の網目に通して、ひも2をネット本体に取り付けるようにする。また、上述したネット本体取り付け部3は、上述した実施例と同様、ネット本体の帯状の一端と他端が取り付けられ、ひも2の移動を許容する通路31A、31Bを有している。
そして、上述したひも2は、ネット本体を伸ばした状態の長手方向の長さより長く、
上述の実施例と同様に、ネット本体取り付け部の一方の側にひもの一端と他端が、前記ネット本体取り付け部の他方の側に前記ネット本体が、それぞれ位置し、前記通路は前記ひもの移動を許容し、前記ネット本体の移動を禁止するようにする。
帯状に形成されたネット本体を用いた泡立てネットも、上述した泡立てネットNと同様、泡立て時、ひもをネット本体取り付け部から引き出して前記ネット本体を縮めて使用することができるため、泡立て易く、しかも、乾燥時、前記引き出しの方向とは逆方向に、前記ネット本体を前記ひもの長手方向に伸ばして使用することができるため、乾き易い効果を有する。
【0030】
なお、ネット本体1が筒状のもの、図示しない帯状のものを用いた泡立てネットにおいても、ネット本体と、このネット本体に設けられたひもと、前記ネット本体の一端と他端が取り付けられ、前記ひもの移動を許容する通路を有したネット本体取り付け部とを備え、
前記ネット本体取り付け部の一方の側に前記ひもの一端と他端が、前記ネット本体取り付け部の他方の側に前記ネット本体が、それぞれ位置し、
前記通路は前記ひもの移動を許容し、前記ネット本体の移動を禁止するものであり、
泡立て時、前記ひもをネット本体取り付け部から引き出して前記ネット本体を縮めて使用し、
乾燥時、前記引き出しの方向とは逆方向に、前記ネット本体を前記ひもの長手方向に伸ばして使用することができる。
この泡立てネットの使用方法によれば、泡立て時、ひもをネット本体取り付け部から引き出して前記ネット本体を縮めて使用する(例えば、図15参照)ことができるため、前記ネット本体を密にして泡立て易くし、しかも、乾燥時、前記引き出しの方向とは逆方向に、前記ネット本体を前記ひもの長手方向に伸ばして使用する(例えば、図17参照)ことができるため、乾き易い効果を有する。
【0031】
本願発明は、上述した泡立てネット及び泡立てネットの使用方法に限らず、図18乃至図20に示す泡立てネット及び泡立てネットの使用方法でも良い。
即ち、図18乃至図20に示すNは泡立てネットで、泡立てネットNは、筒状に形成されたネット本体1を有する。
ネット本体1は、上述した図1乃至図17記載の実施例のネット本体1と同様、例えば、ポリアミド、ナイロン、ポリエチレン等の合成樹脂を原料として形成される筒状のプラスチックネットで、図18乃至図20においては、ネット本体1は、腰がないため、扁平状になっている。
2は、ネット本体1の筒内に設けられた第1のひもで、2’は、ネット本体1の筒内に設けられた第2のひもである。
【0032】
Pは、ネット本体1に設けられ、第1のひも2及び第2のひも2’が位置し、第1のひも2及び第2のひも2’の移動を許容する通路である。
通路Pは、例えば、長手方向に長い第1の長手形状部材4と長手方向に長い第2の長手形状部材5により形成されるもので、第1の長手形状部材4及び第2の長手形状部材5は、第1の長手形状部材4及び第2の長手形状部材5の長手方向に沿ってネット本体1の網目を通して取り付けられる。
第1の長手形状部材4、第2の長手形状部材5は、ネット本体1の網目を通して取り付けられ、取り付けられる手段としては、望ましくは、第1の長手形状部材4、第2の長手形状部材5がネット本体1に対してギャザー縫い又はタック縫いされる。また、第1の長手形状部材4、第2の長手形状部材5は、上述した図1乃至図17記載の実施例の第1の長手形状部材4、第2の長手形状部材5と同様、例えば、縫い糸で、望ましくは、透明な縫い糸である。
【0033】
通路Pは、両端が開放され、開放された一方は一方開放部P1であり、開放された他方は他方開放部P2であり、
通路Pは、中途が開放され、開放された一方は一方開放部P1に連通する中途一方開放部P3であり、開放された他方は他方開放部P2に連通する中途他方開放部P4である。
第1のひも2は、通路P内にあって、一方開放部P1、中途一方開放部P3、中途他方開放部P4、他方開放部P2を通ると共に、環状に形成されている。環状に形成されとは、例えば、第1のひも2の一端側と他端側とを結んで結合部2Xを形成して行うことができる。
また、第2のひも2’は、通路P内にあって、一方開放部P1、中途一方開放部P3、中途他方開放部P4、他方開放部P2を通ると共に、環状に形成されている。環状に形成されとは、第1のひも2と同様、例えば、第2のひも2’の一端側と他端側とを結んで結合部2’Xを形成して行うことができる。
【0034】
従って、上述した泡立てネットN(泡立てネットの使用方法)によれば、第1のひも2は、通路P内にあって、一方開放部P1、中途一方開放部P3、中途他方開放部P4、他方開放部P2を通ると共に、環状に形成され、第2のひも2’は、通路P内にあって、一方開放部P1、中途一方開放部P3、中途他方開放部P4、他方開放部P2を通ると共に、環状に形成されているため、泡立て時、一方開放部P1及び他方開放部P2より露出した第1のひも2の一端と中途一方開放部P3及び中途他方開放部P4より露出した第2のひも2’の一端とを遠ざかる方向へ移動させ、ネット本体1を縮めて使用して(図18図19図20)、ネット本体1を密にして泡立て易くし、しかも、乾燥時、縮めたネット本体1を第1のひも2及び第2のひも2’を第1のひも2及び第2のひも2’の長手方向に移動させてネット本体1を伸ばして使用するため、乾き易い効果を有する。
なお、特に、泡立て後、縮めた泡が付いたネット本体1で体の部位、例えば、背中の部位を洗うのに好適である。
【符号の説明】
【0035】
N 泡立てネット
1 ネット本体
2 ひも
2A ひもの一端
2B ひもの他端
3 ネット本体取り付け部
31A 通路
31B 通路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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