特許第6792511号(P6792511)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6792511
(24)【登録日】2020年11月10日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】車両制御システム
(51)【国際特許分類】
   B60W 30/17 20200101AFI20201116BHJP
   F16H 59/14 20060101ALI20201116BHJP
   F16H 59/48 20060101ALI20201116BHJP
   F16H 61/02 20060101ALI20201116BHJP
   F16H 63/50 20060101ALI20201116BHJP
【FI】
   B60W30/17
   F16H59/14
   F16H59/48
   F16H61/02
   F16H63/50
【請求項の数】2
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-94038(P2017-94038)
(22)【出願日】2017年5月10日
(65)【公開番号】特開2018-188056(P2018-188056A)
(43)【公開日】2018年11月29日
【審査請求日】2019年11月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005463
【氏名又は名称】日野自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(72)【発明者】
【氏名】国谷 翔大
(72)【発明者】
【氏名】芳賀 利和
(72)【発明者】
【氏名】前野 貴正
(72)【発明者】
【氏名】石坂 宏幸
【審査官】 増子 真
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−199258(JP,A)
【文献】 国際公開第2005/017336(WO,A1)
【文献】 特開2012−111321(JP,A)
【文献】 特開平10−159623(JP,A)
【文献】 特開2009−154606(JP,A)
【文献】 特開2011−241872(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0279137(US,A1)
【文献】 特開2007−118832(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 10/00 − 10/30
B60W 30/00 − 60/00
F16H 59/00 − 61/12
F16H 61/16 − 61/24
F16H 63/40 − 63/50
B60K 31/00 − 31/18
F02D 29/00 − 29/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のエンジンの出力トルクを制御するエンジン制御部と、
前記車両の自動変速機の変速動作を制御すると共に、前記変速動作の開始または終了に関する信号、前記エンジンの出力トルクの減少に関する信号である第1要求トルク信号及び前記出力トルクの増加に関する信号である第2要求トルク信号を出力する変速機制御部と、
前記車両のブレーキの制動動作を制御すると共に、前記エンジンの出力トルクの増減に関する信号である第3要求トルク信号を出力するブレーキ制御部と、
前記車両の走行を先行車に追従させる追従制御を行うクルーズ制御部と、
前記車両の加減速度を検出する加減速度センサと、
前記変速動作におけるクラッチ断前の前記加減速度を記憶する加減速度記憶部と、を備え、
前記クルーズ制御部は、
前記変速動作の開始または終了に関する信号を検出する変速動作検出部と、
前記第1要求トルク信号、前記第2要求トルク信号及び前記第3要求トルク信号を検出する要求トルク検出部と、を有し、
前記追従制御を実行中に、前記変速動作の開始に関する信号を検出すると共に、前記第1要求トルク信号を検出した場合に、前記エンジン制御部に、第1指令信号を送信して、前記エンジンの出力トルクの減少を要求する第1制御を実行し、
前記追従制御を実行中に、前記変速動作の終了に関する信号を検出すると共に、前記第2要求トルク信号を検出した場合に、前記エンジン制御部に、第2指令信号を送信して、前記エンジンの出力トルクの増加を要求する第2制御を実行し、
前記第2制御を実行する際に、前記ブレーキ制御部による前記出力トルクの要求よりも前記変速機制御部による前記出力トルクの要求を優先させる第3制御を実行し、
前記第1制御を実行した後に、前記ブレーキ制御部に、第3指令信号を送信して、前記クラッチ断前の前記加減速度を維持するように、前記制動動作を制御する第4制御を実行する車両制御システム。
【請求項2】
前記変速動作におけるギア段数に対して適用可能な速度域が設定されている第1変速マップ及び第2変速マップを記憶する変速マップ記憶部を更に備え、
前記第2変速マップの前記速度域は、前記第1変速マップと比較して、同一のギア段数において広く、
前記クルーズ制御部は、
前記追従制御を実行中に、前記車両を減速させる場合に、前記変速機制御部に、第4指令信号を送信して、前記第2変速マップに基づいて前記変速動作を制御させる第5制御を実行する請求項に記載の車両制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両制御に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の駆動力を制御する車両制御システムとして、車両前方の道路形状を検出し、検出された道路形状に応じて、自動変速機の制御を行うものがある(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術では、例えばコーナーが連続している道路を検出した場合には、シフトダウン、シフトアップが頻繁に起こらないように、シフトチェンジを抑制する変速制御を実行している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−118832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、変速時のクラッチの断接において、運転者が違和感を覚えることがあった。具体的には、変速時、一度クラッチを切った後に、車両の走行に必要なエンジンの出力トルクと、エンジンの実際の出力トルクとに差異があると、再度クラッチを接続する際に車両の走行に衝撃が生じてしまい、運転者が違和感を覚えることがある。
【0005】
本発明は、変速時のクラッチの断接において、運転者の違和感を低減することが可能な車両制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車両制御システムは、車両のエンジンの出力トルクを制御するエンジン制御部と、車両の自動変速機の変速動作を制御すると共に、変速動作の開始または終了に関する信号、エンジンの出力トルクの減少に関する信号である第1要求トルク信号及び出力トルクの増加に関する信号である第2要求トルク信号を出力する変速機制御部と、車両のブレーキの制動動作を制御すると共に、エンジンの出力トルクの増減に関する信号である第3要求トルク信号を出力するブレーキ制御部と、車両の走行を先行車に追従させる追従制御を行うクルーズ制御部と、を備え、クルーズ制御部は、変速動作の開始または終了に関する信号を検出する変速動作検出部と、第1要求トルク信号、第2要求トルク信号及び第3要求トルク信号を検出する要求トルク検出部と、を有し、追従制御を実行中に、変速動作の開始に関する信号を検出すると共に、第1要求トルク信号を検出した場合に、エンジン制御部に、第1指令信号を送信して、エンジンの出力トルクの減少を要求する第1制御を実行し、追従制御を実行中に、変速動作の終了に関する信号を検出すると共に、第2要求トルク信号を検出した場合に、エンジン制御部に、第2指令信号を送信して、エンジンの出力トルクの増加を要求する第2制御を実行し、第2制御を実行する際に、ブレーキ制御部による出力トルクの要求よりも変速機制御部による出力トルクの要求を優先させる第3制御を実行する。
【0007】
この車両制御システムでは、追従制御を実行中において、変速動作を開始した後に、第1要求トルク信号を検出した場合に、第1要求トルク信号に応じてエンジンの出力トルクを減少させる。従前の追従制御では、変速動作の開始後は、エンジン回転数が上昇しないようにエンジンの出力トルクを制限していたが、出力トルクを減少させる要求信号を、エンジン制御部に出力する制御は行っていなかった。この車両制御システムでは、追従制御を実行中において、変速動作を開始した後に、エンジンの出力トルクを減少させるので、一度クラッチを切った後に、再度クラッチを接続する際に、車両の走行に必要なエンジンの出力トルクに対して、エンジンの実際の出力トルクを近づけることができる。そのため、クラッチを接続する際の衝撃を小さくすることができ、運転者の違和感を低減することができる。クラッチが切れて、車両に動力が伝わらない状態となった後、再び、クラッチを接続する際に、エンジンの出力トルクを減少させることができる。
【0008】
また、この車両制御システムでは、追従制御を実行中において、変速動作を終了するときに、第2要求トルク信号を検出した場合に、ブレーキ制御部による出力トルクの要求よりも変速機制御部による出力トルクの要求を優先させて、エンジンの出力トルクを増加させる。これにより、変速機制御部による出力トルクの要求に応じて、クラッチの接続直後にエンジンの出力トルクを増加させることができる。そのため、クラッチの接続と関係なく、ブレーキ制御部からの要求に応じてエンジンの出力トルクが変化することが抑制される。その結果、クラッチを接続する際の衝撃を小さくすることができ、運転者の違和感を低減することができる。
【0009】
車両制御システムは、車両の加減速度を検出する加減速度センサと、変速動作におけるクラッチ断前の加減速度を記憶する加減速度記憶部と、を更に備え、クルーズ制御部は、第1制御を実行した後に、ブレーキ制御部に、第3指令信号を送信して、クラッチ断前の加減速度を維持するように、制動動作を制御する第4制御を実行してもよい。これにより、エンジンの出力トルクの増加を要求する第1制御を実行した後であり、クラッチの接続後において、クラッチ断前の加減速度を維持することができ、車両の走行に必要なエンジンの出力トルクと、エンジンの実際の出力トルクとの差を小さくすることができる。そのため、クラッチを接続する際の衝撃を小さくすることができ、運転者の違和感を低減することができる。
【0010】
車両制御システムは、変速動作によるギア段数に対して適用可能な速度域が設定されている第1変速マップ及び第2変速マップを記憶する変速マップ記憶部を更に備え、クルーズ制御部は、追従制御を実行中に、車両を減速させる場合に、変速機制御部に、第4指令信号を送信して、第2変速マップに基づいて変速動作を制御させる第5制御を実行してもよい。これにより、追従制御を実行中に、車両を減速させる場合において、変速動作における変速回数を削減することができ、運転者の違和感を低減することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、変速時のクラッチの断接において、運転者の違和感を低減することが可能な車両制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態の車両制御システムが搭載された車両及びその前方に存在する先行車を示す側面図である。
図2】車両制御システムのブロック構成図である。
図3図2中のクルーズECUを示すブロック構成図である。
図4】クルーズECUにおける処理手順を示すフローチャートである。
図5】クルーズECUにおける処理手順を示すフローチャートである。
図6】エンジンの出力トルクの変化を示すグラフである。
図7】クラッチ断直前の加減速度を維持する第4制御を実行しない場合の自車両の加減速度の変化を示す図である。
図8】クラッチ断直前の加減速度を維持する第4制御を実行した場合の自車両の加減速度の変化を示す図である。
図9図9(a)は、通常用AMT変速マップを示す図である。図9(b)は、減速用AMT変速マップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
図1に示されるように、本実施形態の車両制御システム1は、自車両2に搭載されて、自車両2の運転を支援する機能を有する。車両制御システム1で実行される機能としては、例えばACC(Adaptive Cruise Control)がある。
【0015】
ACCでは、複数の車両制御モードを実行可能であり、自車両2の車速(以下、「自車速」という)を一定に維持する「一定速走行モード」、先行車3との車間距離Dを制御する「車間距離維持モード」、自車両2を自動で減速させて停車させる「自動停車モード」、及び自車両2を自動で発進させる「自動発進モード」を実行可能である。自車両2は、例えばトラックなどの中型車である。自車両2は、バスでもよくその他の中型車、大型車、普通乗用車、小型車両又は軽車両等の何れでもよい。
【0016】
自車両2は車載ネットワークを有する。この車載ネットワークには、図2に示されるように、自車両2の各種機能を制御する複数のECU21〜25が通信線4を介して接続されている。車載ネットワークでは、複数のECU21〜25間でデータ通信が可能である。
【0017】
車両制御システム1は、各種センサを含む。各種センサとしては、例えば、車速センサ11、レーダセンサ12、ヨーレイトセンサ13、ステアリング角センサ14、画像センサ15、G/勾配センサ(加減速度センサ)16等がある。これらの各種センサは、通信線4を介して複数のECU21〜25に接続されている。各種センサで取得されたデータは、複数のECU21〜25に送信される。
【0018】
車速センサ11は、自車速を検出する。車速センサ11は、自車両2の左右の車輪(操舵輪)6に取り付けられ、車輪6ごとの回転角速度を検出する。
【0019】
レーダセンサ12は、例えばミリ波レーダーやレーザーレーダーである。レーダセンサ12は、例えばミリ波等のレーダ波を送信し、送信したレーダ波が物体に反射された反射波を受信するまでの時間に基づいて、物体までの距離を計算する。また、レーダセンサ12は、反射波の受信方向により自車両に対する物体の方位を検出する。
【0020】
ヨーレイトセンサ13は、自車両2の鉛直軸と平行になるように取り付けられ、自車両2の鉛直軸回りの回転角速度(ヨーレイト)を検出する。ステアリング角センサ14は、ハンドルに取り付けられ、運転者によるハンドル操作を検出し、ステアリング角(ハンドルの回転角)を検出する。
【0021】
画像センサ15は、自車両2の前側上部に取り付けられ、自車両2の前方の画像を取得する。G/勾配センサ16は、自車両2の重心位置付近で水平に取り付けられ、自車両2の重心の前後・左右方向の加速度(加減速度)を検出する。
【0022】
車両制御システム1は、複数のECUを含む。複数のECUとしては、例えば、エンジンECU(エンジン制御部)21、AMTECU(変速機制御部)22、EBS/ABSECU(ブレーキ制御部)23、車両制御ECU(車両制御部)24、クルーズECU25(クルーズ制御部)等がある。ECUは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータにより構成されている。
【0023】
エンジンECU21は、自車両2のエンジンの制御を司る制御部であり、例えば、エンジンの点火時期、燃料噴射量、弁開閉等を制御する。また、エンジンECU21は、エンジンの状態を検出するための各種データ(例えば、エンジン回転数、エンジン水温、エンジンの出力トルク等)を検出すると共に、エンジンの状態を示すデータを送信する。エンジンECU21は、例えばクルーズECU25から出力された指令信号に基づいて、自車両2のエンジンの出力トルクを制御する。
【0024】
AMTECU22は、自車両2の自動変速機(AMT:Automated Manual Transmission)の制御を司る制御部であり、例えば、AMTのギヤの切替え、クラッチの断接等を制御する。また、AMTECU22は、AMTの状態を検出すると共に、AMTの状態を示すデータを送信する。AMTECU22は、例えば、変速動作の開始を示す信号、変速動作の終了を示す信号、クラッチが切られている状態(クラッチ断)を示す信号、クラッチが接続されている状態(クラッチ接)を示す信号を出力する。また、AMTECU22は、AMTにおける変速動作に伴うエンジンの出力トルクの減少に関する信号である第1要求トルク信号及び出力トルクの増加に関する信号である第2要求トルク信号を出力する。
【0025】
EBS/ABSECU23は、ブレーキの制御を司る制御部であり、ブレーキの作動時期、制動力(減速度)の大きさ等を制御する。また、EBS/ABSECU23は、ブレーキの作動状態を検出すると共に、ブレーキの作動状態を示すデータを送信する。また、EBS/ABSECU23は、ブレーキにおける制動動作に伴うエンジンの出力トルクの増減に関する信号である第3要求トルク信号を出力する。EBS/ABSECU23は、例えば、車体の姿勢を安定させる際に、ブレーキの制動動作と関連して、エンジンの出力トルクを増減させる場合に、第3要求トルク信号を出力する。また、ブレーキには、動力伝達系においてクラッチより下流側で、自車両2に制動力をかけられるものを含み、ドラムブレーキ、ディスクブレーキ、ドライブラインリターダ、補助ブレーキ等を含む。
【0026】
車両制御ECU24は、車両全体の制御を司る制御部であり、例えば、複数のECUを制御して、運転支援に関する制御等を行う。車両制御ECU24は、複数のECUから車両の状態に関するデータを受信すると共に、複数のECUに指令信号に関するデータを送信する。
【0027】
クルーズECU25は、ACCの制御を司る制御部であり、例えば、複数のECU21〜25を用いて、追従制御として、「一定速走行モード」、「車間距離維持モード」、「自動停車モード」、「自動発進モード」に関する制御を行う。クルーズECU25は、図3に示されるように、自車線確率算出部31、車間距離算出部32、加減速度制御部33、変速動作検出部34、要求トルク検出部35、指令信号送信部36、記憶部37を含む。
【0028】
自車線確率算出部31は、自車両2の前方に存在する先行車(他車両)3が自車線に存在する確率を算出する。自車線確率算出部31は、先行車3の位置と自車線確率算出用マップとを照合して、先行車3が自車線に存在する確率を算出する。
【0029】
車間距離算出部32は、自車両2と先行車3との間の車間距離Dについて算出する。車間距離算出部32は、レーダセンサ12によって取得された先行車3の位置に基づいて、自車両2と先行車3との間の車間距離D(図1参照)を算出する。クルーズECU25では、車間距離維持モードにおいて、車間距離Dを維持するように自車両2の走行を制御する。クルーズECU25では、自動停車モードにおいて、車間距離Dを考慮しつつ自車両2を停車させ、自動発進モードにおいて、車間距離Dを考慮しつつ自車両2を発進させる。クルーズECU25は、一定速走行モードにおいて、車間距離Dを考慮しつつ自車速を一定に維持する。
【0030】
加減速度制御部33は、自車両2の加速度、減速度を制御する。加減速度制御部33は、例えば、エンジンECU21、AMTECU22、EBS/ABSECU23を制御して、自車両2の加速度、減速度を制御する。加減速度制御部33は、例えば、先行車3との車間距離Dを一定とするように、自車両2の加速度、減速度を制御する(車間距離制御モード)。加減速度制御部33は、自動停車モードにおいて、自車両2の減速度を制御して自車両2を停止させる。加減速度制御部33は、自動発進モードにおいて、自車両2の加速度を制御して自車両2を発進させる。
【0031】
加減速度制御部33は、エンジンの出力トルクの要求に関して、出力トルクの増加量、減少量についての演算を行う。なお、エンジンの出力トルクの増加量、減少量についての演算は、エンジンECU21その他のECUで行ってもよい。
【0032】
変速動作検出部34は、AMTECU22から出力された変速動作の開始または終了に関する信号を検出する。変速動作検出部34は、AMTECU22から出力された信号に基づいて、クラッチの断接に関する信号を検出する。クルーズECU25は、AMTによる変速動作の開始、終了、クラッチの断接に応じて制御を行う。
【0033】
要求トルク検出部35は、AMTECU22から出力された第1要求トルク信号及び第2要求トルク信号を検出する。また、要求トルク検出部35は、EBS/ABSECU23から出力された第3要求トルク信号を検出する。
【0034】
加減速度制御部33は、追従制御を実行中に、変速動作の開始に関する信号を検出すると共にエンジンの出力トルクの減少を要求する第1要求トルク信号を検出した場合に、エンジンの出力トルクの減少を要求する第1制御を実行する。加減速度制御部33は、第1制御を実行する際のエンジンの出力トルクを設定する。加減速度制御部33は、変速時において再度クラッチを接続する際に自車両2の走行に必要なエンジンの出力トルクを演算する。これにより、変速時において再度クラッチを接続する際に自車両2の走行に必要なエンジンの出力トルクと、エンジンの実際の出力トルクとを近づけ、クラッチを接続する際の衝撃を小さくする。
【0035】
加減速度制御部33は、追従制御を実行中に、変速動作の終了に関する信号を検出すると共にエンジンの出力トルクの増加を要求する第2要求トルク信号を検出した場合に、エンジンの出力トルクの増加を要求する第2制御を実行する。加減速度制御部33は、第2制御を実行する際のエンジンの出力トルクを設定する。
【0036】
また、加減速度制御部33は、第2制御を実行する際に、EBS/ABSECU23による出力トルクの要求よりもAMTECU22による出力トルクの要求を優先させる第3制御を実行する。
【0037】
また、加減速度制御部33は、第1制御を実行した後に、クラッチ断前の加減速度を維持するように、EBS/ABSECU23による制動動作を制御する第4制御を実行する。例えば、変速時においてクラッチが切れる際にEBS/ABSECUに指令する減速度を増やすことで、運転者が感じる空走感を抑制する。また、加減速度制御部33は、自車両2が、平坦路を走行している場合、下り坂を走行している場合、上り坂を走行している場合に応じて、加減速度を制御する。
【0038】
また、加減速度制御部33は、追従制御を実行中に、自車両2を減速させる場合に、後述する減速用AMT変速マップに基づいてAMTECU22による変速動作を制御する第5制御を実行する。
【0039】
指令信号送信部36は、例えばエンジンの出力トルクの減少を要求する第1指令信号をエンジンECU21に送信する。指令信号送信部36は、例えばエンジンの出力トルクの増加を要求する第2指令信号をエンジンECU21に送信する。指令信号送信部36は、例えばクラッチ断前の自車両2の加減速度を維持するように、制動動作の制御を要求する第3指令信号をEBS/ABSECU23に送信する。
【0040】
また、指令信号送信部36は、例えばAMT変速マップに応じた変速動作を指令する第4指令信号をAMTECU22に送信する。
【0041】
記憶部37は各種データを保存する。記憶部37は、変速動作におけるクラッチ断前の自車両2の加減速度のデータを記憶する加減速度記憶部を含む。記憶部37は、変速動作による第1変速回数に関する通常用AMT変速マップ(第1変速マップ)を記憶する第1変速マップ記憶部を含む。記憶部37は、変速動作による第1変速回数より少ない第2変速回数に関する減速用AMT変速マップ(第2変速マップ)を記憶する第2変速マップ記憶部を含む。第1変速回数とは、通常時の変速回数である。ここでの通常時とは、例えば追従制御を実行していない状態を含み、追従制御を実行している状態を含まない。第2変速回数とは、例えば、追従制御を実行中であり、減速している状態における変速回数である。
【0042】
通常用AMT変速マップ及び減速用AMT変速マップには、エンジンの出力トルク、エンジンの回転数、自車速、ギア段数、ギアの切替可否等の関係が示されている。減速用AMT変速マップにおける第2変速回数は、通常用AMT変速マップにおける第1変速回数より少ない。例えば、第2変速回数は、3回であり、第1変速回数5回である。例えば、自車両2が低速(例えば20km/h以下)である場合に、減速用AMT変速マップを用いることで、頻繁に変速することを抑制して、変速時に運転者が感じる違和感を抑制することができる。
【0043】
図9(a)は、通常用AMT変速マップを示す図であり、図9(b)は、減速用AMT変速マップを示す図である。図9では、横軸に自車速[km/h]を示し、縦軸にエンジン回転数を示し、自車速とエンジン回転数との関係において、切替可能なギア段数(G1〜G4、…)が示されている。減速用AMT変速マップでは、通常用AMT変速マップと比較して、同一のギア段数において、適用可能な速度域が広くなっている。例えば、通常用AMT変速マップを適用した場合には、G3→G2→G1と3回変速する場合であっても、減速用AMT変速マップを適用した場合には、G3→G1と2回変速する。これにより、変速回数を減らすことができる。
【0044】
次に図4を参照して、クルーズECU25による処理手順について説明する。クルーズECU25は、図4に示される処理において、上述した第1制御、第2制御、第3制御、第4制御を実行する。
【0045】
まず、クルーズECU25は、追従制御実行中であるか否かを判定する(ステップS1)。クルーズECU25は、自車両2における制御モードに基づいて、追従制御を実行中であるか否かを判定する。クルーズECU25は、例えば、一定速走行モード、車間距離維持モード、自動停車モード、自動発車モードである場合に、追従制御を実行中であると判定する。追従制御を実行中である場合には(ステップS1;YES)、ステップS2に進み、追従制御を実行中ではない場合には(ステップS1;NO)、ここでの処理を終了する。
【0046】
次に、ステップS2では、クルーズECU25は、変速動作が開始されるか否かを判定する。クルーズECU25は、AMTECU22から出力されたAMTの作動状態を示す信号を入力して、変速動作が開始されるか否かを判定する。また、ステップS2において、クルーズECU25は、AMTによる変速動作の開始したことを示す信号を受信して、変速動作が開始したか否かを判定してもよい。変速動作が開始されると判定した場合、変速動作が開始したと判定した場合には(ステップS2;YES)、ステップS3に進み、変速動作が開始されないと判定した場合には(ステップS2;NO)、ここでの処理を終了する。
【0047】
次に、ステップS3では、クルーズECU25は、エンジンの出力トルクの減少要求があるか否かを判定する。クルーズECU25は、第1要求トルク信号を受信した場合には(ステップS3;YES)、ステップS4に進み、第2要求トルク信号を受信した場合には(ステップS3:NO)、ステップS9に進む。クルーズECU25は、エンジンの出力トルクの復帰を要求する信号を受信した場合には、ステップ9に進む。「エンジンの出力トルクの復帰」とは、エンジンの出力トルクを減少させた後に、出力トルクを増加させて減少前の出力トルクに戻すことをいう。
【0048】
次に、ステップS4では、クルーズECU25は、トルク要求モードを変更する。具体的には、クルーズECU25は、エンジンの出力トルクを制限する制限モードから、AMTECU22からの要求に従うトルク要求モードに変更する。「トルク要求モード」とは、AMTECU22からの要求に応じて、エンジンの出力トルクを設定する制御モードである。
【0049】
クルーズECU25は、トルク要求モードに変更されると、エンジンECU21に第1指令信号を送信して、エンジンの出力トルクの減少を要求する第1制御を実行する。
【0050】
次に、ステップS5において、クルーズECU25の記憶部37は、クラッチ断直前の加減速度を記憶する。具体的には、クルーズECU25は、G/勾配センサ16から出力された自車両2の加減速度に関するデータを入力し、クラッチ断直前の加減速度を加減速度記憶部に記憶させる。
【0051】
次に、クルーズECU25は、ステップS6に進み、クラッチ断直前の加減速度を維持すべくブレーキを制御する第4制御を実行する。クルーズECU25は、EBS/ABSECU23に第3指令信号を送信し、EBS/ABSECU23は、第3指令信号に基づいて、ブレーキを制御して、自車両2の加減速度をクラッチ断直前の加減速度を維持する。
【0052】
次に、クルーズECU25は、ステップS7に進み、クラッチが接続されているか否かを判定する。クルーズECU25は、AMTECU22から出力されたAMTの作動状態を示す信号に基づいて、クラッチが接続されているか否かを判定する。クルーズECU25は、クラッチが接続されていると判定した場合には(ステップS7;YES)、ステップS8に進み、クラッチが断である場合には(ステップS7;NO)、ステップS6に戻り、ステップS6、S7の処理を繰り返す。
【0053】
次に、ステップS8では、クルーズECU25は、変速動作が完了しているか否かを判定する。クルーズECU25は、AMTECU22から出力されたAMTの作動状態を示す信号に基づいて、変速動作が完了しているか否かを判定する。クルーズECU25は、AMTの作動状態を示す信号として、変速動作の完了を示す信号を受信している場合には、変速動作が完了していると判定して(ステップS8;YES)、ステップS11に進む。クルーズECU25は、変速動作の完了を示す信号を受信していない場合には、変速動作が完了していないと判定して(ステップS8;NO)、ステップS3に戻る。
【0054】
クルーズECU25は、ステップS3で、出力トルクの減少要求がない(出力トルクの増加(復帰)要求がある)と判定した場合には(ステップS3;NO)、ステップS9、ステップS10に進む。ステップS9では、クルーズECU25は、トルク要求モードを変更する。具体的には、クルーズECU25は、エンジンの出力トルクを制限する制限モードから、AMTECU22からの要求に従うトルク要求モードに変更する。既に、トルク要求モードに変更されている場合には、トルク要求モードを維持する。
【0055】
クルーズECU25は、トルク要求モードに変更されると、エンジンECU21に、第2指令信号を送信して、エンジンの出力トルクの増加を要求する第2制御を実行する。
【0056】
ステップS10では、クルーズECU25は、AMTECU22からのトルク要求の優先度を上げる。クルーズECU25は、例えばAMTECU22からのトルク要求の優先度を「低優先度」から「中優先度」に変更することで、優先度を上げる。これにより、AMTECU22からのトルク要求の優先度を、他のECUからのトルク要求の優先度より、相対的に上げることができる。クルーズECU25は、第2制御を実行する際に、EBS/ABSECU23による出力トルクの要求よりもAMTECU22による出力トルクの要求を優先させる第3制御を実行する。
【0057】
なお、クルーズECU25は、ステップS9及びステップS10の処理を、同時に実行する。クルーズECU25は、ステップS9の処理をステップS10の処理よりも先に実行してもよく、ステップS10の処理をステップS9の処理よりも先に実行してもよい。
【0058】
クルーズECU25は、ステップS9及びステップS10の処理を実行後、ステップS8の処理を行う。クルーズECU25は、AMTによる変速動作が完了するまで、ステップS3〜ステップS10の処理を繰り返す。クルーズECU25は、ステップS8で、変速動作が完了したと判定した後に(ステップS8;YES)、ステップS11に進み、AMTECU22からのトルク要求の優先度を元に戻す。クルーズECU25は、例えばAMTECU22からのトルク要求の優先度を「中優先度」から「低優先度」に戻す。クルーズECU25は、ステップS11の処理を実行後、ここでの処理を終了する。
【0059】
次に図5を参照して、クルーズECU25による処理手順について説明する。クルーズECU25は、図5に示される処理において、上述した第5制御を実行する。
【0060】
まず、クルーズECU25は、追従制御による減速が開始されているか否かを判定する(ステップS21)。クルーズECU25は、クルーズECU25から指令信号が出力されて、自車両2が減速している場合には、追従制御による減速が開始されていると判定し(ステップS22;YES)、ステップS22に進む。クルーズECU25は、追従制御を実行していない場合、または、追従制御を実行中において、自車両2を減速させていない場合には(ステップS21;NO)、ここでの処理を終了する。
【0061】
ステップS22では、クルーズECU25は、適用されるAMT変速マップを、通常用AMT変速マップ(第1変速マップ)から減速用AMT変速マップ(第2変速マップ)に変更する。クルーズECU25は、AMTECU22に、減速用マップに基づいて変速動作を制御することを指令する指令信号(第4指令信号)を出力する。これにより、AMTECU22は、減速用マップに基づいて、AMTによる変速動作を行う。クルーズECU25は、追従制御を実行中に、自車両2を減速させる場合に、AMTECU22に、第4指令信号を送信して、減速用AMT変速マップに基づいて変速動作を制御する第5制御を実行する。
【0062】
次に、クルーズECU25は、追従制御による減速が終了しているか否かを判定する(ステップS23)。クルーズECU25は、追従制御による減速が終了している場合には(ステップS23;YES)、ステップS24に進み、追従制御による減速が終了していない場合には(ステップS23;NO)、ステップS22に戻り、ステップS22及びステップS23の処理を繰り返す。
【0063】
ステップS24では、クルーズECU25は、AMT変速マップを減速用マップから通常用マップに変更する。クルーズECU25は、AMTECU22に、通常用マップに基づいて変速動作を制御することを指令する指令信号(第5指令信号)を出力する。これにより、AMTECU22は、通常用マップに基づいて、AMTによる変速動作を行う。クルーズECU25は、ステップS24の処理を実行後、ここでの処理を終了する。
【0064】
次に、図6を参照して、自動変速時におけるエンジンの出力トルクの変化について説明する。図6では、縦軸にエンジンの出力トルク[%]を示し、横軸に時間の経過[sec]を示している。図6に示されるように、例えば、t0から時刻t1まで、自車両2は、エンジンの出力トルクは、100[%]で一定となっている。例えば、エンジンの出力トルクが最大トルクである場合を100[%]とする。
【0065】
時刻t1において、クルーズECU25は、エンジンの出力トルクの減少要求を行い、エンジンの出力トルクを減少させている。また、時刻t1においてクラッチが切られる。エンジンの出力トルクの減少は、時刻t1から時刻t2まで実行されている。時刻t1から時刻t3までの間において、AMTによる自動変速が行われている。
【0066】
また、クルーズECU25は、時刻t1から時刻t3までの間において、クラッチ断直前の加減速度を維持するように、指令信号を出力してブレーキを制御する。時刻t3において、クルーズECU25は、エンジンの出力トルクの復帰要求に関する指令信号を出力する。また、時刻t3において、クラッチが接続されてAMTによる自動変速が完了する。
【0067】
時刻t3から時刻t4まで、エンジンの出力トルクが増加されて、時刻t4において、エンジンの出力トルクは、AMTによる自動変速の開始前の状態に復帰し、例えば、エンジンの出力トルクは100[%]となる。
【0068】
次に図7及び図8を参照して、クラッチ断直前の加減速度を維持する第4制御について説明する。図7は、第4制御を実行しない場合の自車両2の状態を示し、図8は、第4制御を実行した場合の自車両2の状態を示している。図7(a)及び図8(a)は、AMTのギア段数の変化を示す図である。図7(b)及び図8(b)は、クラッチの断接の状態を示す図であり、図中、「接」は、クラッチが接続されている状態であり、「断」は、クラッチが切れている状態である。図7(c)及び図8(c)は、クルーズECU25からEBS/ABSECU23に指令される加減速度の要求値[m/s]を示している。「0」を上回る値は、加速度であり、「0」を下回る値は、減速度である。図7(d)及び図8(d)は、自車両2の加減速度を示している。
【0069】
第4制御を実行しない場合には、図7(c)に示す破線で囲まれたA1〜A4において、それぞれ一定の値を、EBS/ABSECU23に対する要求値としている。このときの自車両2の加減速度は、図7(d)に示されるように、破線で囲まれたB1〜B4において、その前後と比較して変動している。B1〜B4において、自車両2の減速度は、その前後と比較して低下している。変速時にクラッチが切れるので、エンジンブレーキが駆動輪に伝達されず自車両2の加減速度が変動する。
【0070】
第4制御を実行した場合には、図8(c)に示す破線で囲まれたA5〜A8において、EBS/ABSECU23に対する要求値として、クラッチ断直前の加減速度となるように設定している。ここでは、エンジンブレーキによる減速度を、EBS/ABSECU23に対する要求値に加算している。このときの自車両2の加減速度は、図8(d)に示されるように、破線で囲まれたB5〜B8において、その前後と比較して一定となっている。これにより、クラッチの断接の前後において、加減速度が一定となっているので、運転者が感じる違和感を抑制することができる。
【0071】
この車両制御システム1では、追従制御の実行中において、変速動作を開始した後に、第1要求トルク信号を検出した場合に、第1要求トルク信号に応じてエンジンの出力トルクを減少させるので、一度クラッチを切った後に、再度クラッチを接続する際に、自車両2の走行に必要なエンジンの出力トルクに対して、エンジンの実際の出力トルクを近づけることができる。これにより、クラッチを接続する際の衝撃を小さくすることができ、運転者の違和感を低減することができる。
【0072】
また、車両制御システム1では、追従制御の実行中において、AMTによる変速動作におけるクラッチ断前の加減速度を記憶し、クラッチが切られている状態において、クラッチ断前の加減速度を維持するようにブレーキを制御することができる。そのため、クラッチの接続後において自車両2の走行に必要なエンジンの出力トルクと、エンジンの実際の出力トルクとの差を小さくすることができる。これにより、クラッチを接続する際の衝撃を小さくすることができ、運転者の違和感を低減することができる。
【0073】
また、車両制御システム1では、追従制御の実行中において、変速動作を終了するときに、第2要求トルク信号を検出した場合に、EBS/ABSECU23による出力トルクの要求よりもAMTECU22による出力トルクの要求を優先させて、変速動作の開始後にエンジンの出力トルクを増加させている。これにより、AMTECU22による出力トルクの要求に応じて、クラッチの接続直後にエンジンの出力トルクを増加させることができ、クラッチを接続する際の衝撃を小さくすることができ、運転者の違和感を低減することができる。例えば、AMTの変速動作と関係なくEBS/ABSECU23による出力トルクの要求に応じて、エンジンの出力トルクが増減することが防止されるので、クラッチを接続する際の衝撃を小さくすることができ、運転者の違和感を低減することができる。
【0074】
また、車両制御システム1では、追従制御を実行中に、車両を減速させる場合に、減速用変速マップを用いて変速動作を制御するので、変速動作における変速回数を通常時と比較して削減することができる。例えば、停車直前の低速時において、頻繁に変速動作が実施されることが防止される。そのため、変速動作によって運転者が感じる違和感を抑制することができる。
【0075】
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
【0076】
上記の実施形態の車両制御システム1は、全車速ACCを実行可能な車両制御システムでもよく、その他の特定の車速域でACCを実行可能な車両制御システムでもよい。
【0077】
また、上記の実施形態の車両制御システム1は、追従制御を実行中において、減速時には減速用AMT変速マップを使用して変速動作を制御しているが、減速時に通常用AMT変速マップを使用して変速動作を制御してもよい。
【符号の説明】
【0078】
1…車両制御システム、2…自車両、16…G/勾配センサ(加減速度センサ)、21…エンジンECU(エンジン制御部)、22…AMTECU(変速機制御部)、23…EBS/ABSECU(ブレーキ制御部)、25…クルーズECU(クルーズ制御部)、35…要求トルク検出部、37…記憶部(加減速度記憶部、第1変速マップ記憶部、第2変速マップ記憶部)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9