【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1に記載の特徴を有する細片処理装置と、請求項10に記載の特徴を有する方法と、請求項13に記載の特徴を有する使用法とによって達成される。さらなる有効な実施形態および発展形態が以下の説明から生じる。請求項、明細書、および図の1つ以上の特徴は、本発明のさらなる実施形態を生み出すために、これらの1つ以上の他の特徴と組み合わせることができる。独立形式請求項の1つ以上の特徴を、1つ以上の他の特徴と結び付けることもまた可能である。提案される主題は、本発明を説明するための概念としてのみ見なされるべきであり、本発明を限定するものと見なされるべきではない。
【0007】
処理ローラにより細片処理装置の処理領域に案内される細片を処理するための細片処理装置が提案される。細片は、細片の走行方向に沿って案内される。処理ローラは、処理領域を通って案内される細片に接して配置され得るように設計されている。
【0008】
細片処理装置は、
旋回軸線において旋回可能なように基枠に配置されたローラ保持具であって、旋回軸線が細片の走行面に平行な向きになっているローラ保持具と、
ローラ保持具を旋回させることにより、第1の処理ローラが細片に向かって移動することができ、かつ処理ローラが細片から離れて移動することができるように、細片の走行方向において、細片の走行方向に垂直な旋回軸線からある距離で、かつ旋回軸線からずらして、ローラ保持具に配置された第1の処理ローラと、
第1の処理ローラと第1の反対側処理ローラとが、第1の処理ローラが細片に向かって移動する場合に、第1の処理ローラと第1の反対側処理ローラとの間の処理領域に案内される細片を案内するために相互作用するように、細片の走行方向に垂直な方向に、第1の処理ローラよりも第1の旋回軸線から離れた距離で配置された第1の反対側処理ローラとを備え、第1の処理ローラと第1の反対側処理ローラとが、同じローラ保持具に配置されている。
【0009】
細片は、例えば金属帯であってもよい。特に、鋼帯を提供することができる。しかし、例えば細片の形態のプラスチックフィルムのような、他のタイプの細片を処理することもできる。
【0010】
この場合の処理の概念には、ローラの補助により通常実行されるすべてのタイプの処理が含まれる。特に、例えばワニス、溶剤、または何らかの他の塗料で塗装するような処理を行うことができる。しかし、すべてのさらなる可能性のあるタイプの細片の処理もまた行われる可能性がある。特に、処理ローラは、例えば鋼帯をスキンパス圧延の形態で処理するためのスキンパスローラとして設計されていてもよい。しかし、金属帯をさらに案内すること、または排他的に案内することもまた、処理の概念に含まれ得る。
【0011】
第1の処理ローラを細片に向かって、かつ細片から離して動かすことを確実に可能にするために、ローラ保持具における配置により、旋回軸線に対して、第1の処理ローラを相応にずらして配置することが、ローラ保持具、したがって第1の処理ローラを旋回させるための角度の自由度も対応して大きくなるため必要とされる。
【0012】
処理装置のための説明されるような設計には、特に、ローラ保持具の同一の旋回のみにより、第1の処理ローラが細片に向かって動かされ、したがって、簡単かつ容易な再現性のある手順により、多くの時間を費やすこともなく、流れるように案内される細片を処理することが可能になるという利点がある。この場合、これらの利点を提供する細片処理装置には、動かされるべき部品が比較的少数であり、その上これらの部品は比較的省スペースで配置されるという利点がある。
【0013】
旋回軸線は、仮想の並進運動によって移動可能であり、かつ細片に占められる仮想領域内に回転運動して入り込むことがないように、細片の走行方向に垂直な向きになっている。言い換えれば、旋回軸線は、旋回軸線と旋回軸線の直線的な延長部分との両方が細片を含む領域と交差しないように、細片の走行方向に垂直な向きになっている。したがって、旋回軸線は、細片処理装置の処理領域に案内される細片、細片の走行面に平行な向きになっている。
【0014】
細片処理装置の一実施形態によれば、
旋回軸線が細片の走行面に平行な向きになっており、かつ/または
旋回軸線が、細片の走行面に平行な向きになっており、かつ細片の走行方向(R)に垂直な向きになっている可能性がある。
したがって結果として生じた細片処理装置の簡略的な構造により確実に、細片処理機が特に簡単な構造になり、取り扱いが簡単で容易になる。
【0015】
細片処理装置の一実施形態において、例えば、細片の走行方向に垂直な第1の反対側処理ローラからの第1の処理ローラの距離に対する、細片の走行方向における第1の反対側処理ローラからの第1の処理ローラの距離の比が、細片に接する第1の処理ローラの配置と、第1の反対側処理ローラとの第1の処理ローラの相互作用とが、ローラ保持具を旋回させることによってもたらされ得るように選択される可能性がある。言い換えれば、第1の処理ローラおよび第1の反対側処理ローラの位置と、旋回軸線に対する第1の処理ローラおよび第1の反対側処理ローラのそれぞれのずれとは、旋回により、第1の処理ローラと第2の処理ローラとの互いに導かれる動きに影響を与え、このため、細片処理装置の上流に配置されたローラ取り付け部と、細片処理装置の下流に配置されたローラ取り付け部との相互作用により、細片の張力をかけた案内に影響を与えるために、旋回軸線を中心としてローラ保持具を旋回させるための利用可能な角度の自由度が十分に大きくなるように構成されている。細片処理装置のためのこのような設計には、ローラ保持具により、単一の部品の旋回のみで、案内のために細片に張力をかけるのには十分であり、案内された細片を処理するのに十分であるという主要な利点がある。
【0016】
細片処理装置の有効な一発展形態では、例えば、第2の処理ローラがローラ保持具に配置されており、第1の処理ローラが、旋回軸線の第1の側に配置され、かつ第2の処理ローラが、旋回軸線の第2の側に配置されており、結果として、ローラ保持具の旋回により、第1の処理ローラと第2の処理ローラとのうちの一方が、細片に向かって移動することができ、第1の処理ローラと第2の処理ローラとのうちの他方が、細片から離れて移動することができる可能性がある。ここでは、旋回軸線の第1の側および第2の側は、旋回軸線を含む少なくとも1つの既存の平面に関する。
【0017】
さらなる有効な発展形態では、例えば、第1の処理ローラ、第2の処理ローラ、第1の反対側処理ローラ、および第2の反対側処理ローラは、同じローラ保持具に配置されている可能性がある。また、
細片の走行方向に垂直な第1の反対側処理ローラからの第1の処理ローラの距離に対する、細片の走行方向における第1の反対側処理ローラからの第1の処理ローラの距離の比と、
細片の走行方向に垂直な第2の反対側処理ローラからの第2の処理ローラの距離に対する、細片の走行方向における第2の反対側処理ローラからの第2の処理ローラの距離の比とが、
細片に接する第1の処理ローラの配置、および第1の反対側処理ローラとの第1の処理ローラの相互作用と、
細片に接する第2の処理ローラの配置、および第2の反対側処理ローラとの第2の処理ローラの相互作用との両方が、
ローラ保持具を旋回させることによってもたらされ得るように選択される可能性がある。このような設計の利点は、ローラ保持具を旋回させることにより、第1の処理ローラと第1の反対側処理ローラとが相互作用する第1の位置から、第2の処理ローラと第2の反対側処理ローラとが相互作用する第2の位置に変更することができることである。この効果は、例えば製品寿命を2倍にするという点において有効に利用することができる。即ち、2対のローラのうちの一方が摩耗した場合、2対のローラのうちの他方を使用するために、旋回によって交換することができる。
【0018】
さらなる設計の1つでは、例えば、第1の処理ローラと第2の処理ローラとは、旋回軸線が位置する平面に対して鏡面対称に配置される可能性があり、特に簡単かつ洗練された構成になるという利点がある。
【0019】
一実施形態では、例えばさらに、
第1の処理ローラと第2の処理ローラとの間に第1の浸漬ローラが配置されており、第1の浸漬ローラが、例えば第1の浸漬ローラの心棒調整用の第1の心棒調整機構により、第1の処理ローラおよび/または第2の処理ローラに第1の浸漬ローラにより塗料を提供するために、第1の浸漬ローラの下に位置する第1のリザーバ内に配置された塗料と接触することができ、
かつ/または
第1の反対側処理ローラと第2の反対側処理ローラとの間に第2の浸漬ローラが配置されており、第2の浸漬ローラが、例えば第2の浸漬ローラの心棒調整用の第2の心棒調整機構により、第1の反対側処理ローラおよび/または第2の反対側処理ローラに第2の浸漬ローラにより塗料を提供するために、第1の反対側処理ローラおよび/または第2の反対側処理ローラに第2の浸漬ローラにより塗料を提供するために、浸漬ローラの下に位置するリザーバ内に提供された塗料と接触することができる可能性がある。
【0020】
浸漬ローラの心棒調整用の心棒調整機構は、細片処理装置に塗装装置としての適性を構造的に付与する。
【0021】
細片処理装置の有効な一発展形態では、例えば、処理ローラ、反対側処理ローラ、および/または浸漬ローラとして設計された1つ以上のローラの回転軸線が、ローラを互いに対して調整するために、それぞれの調整可能な心棒保持具上に配置されている可能性がある。これにより例えば、第1の浸漬ローラと、処理ローラのうちの一方または両方とが接触することができ、かつ/または第2の浸漬ローラと、反対側処理ローラのうちの一方または両方とが接触することができるという利点が得られる。このような構成は、処理ローラに接する浸漬ローラの配置を、処理ローラのそれぞれの位置に従って、かつ塗布される塗料に従って、個別に確実に設定できることが有効である。さらなる利点は、処理される細片の案内もまた、ある程度影響を受ける可能性があるため、結果として、処理される細片の材料に応じて、かつ/または処理工程における細片処理装置の配置にも応じて、可能な限り有効な細片の案内ルートを設定することができることである。
【0022】
必要な場合に、1つ以上の処理ローラまたは反対側処理ローラに代替的または追加的に塗料を供給できるように、第1の塗料供給ラインが第1の浸漬ローラと少なくとも1つの処理ローラとの間の上部中間領域に配置され、かつ/または第2の塗料供給ラインが第2の浸漬ローラと少なくとも1つの反対側処理ローラとの間の上部中間領域に配置される可能性がある。簡単な一実施形態では、設置される塗料供給ラインは、例えば、塗料を放出することができる開口を備えた管である可能性がある。
【0023】
本発明のさらなる独立した概念は、細片、特に鋼帯を処理する方法を提供する。この方法は、
細片処理装置の処理領域に細片を配置するステップと、
ローラ保持具に配置された第1の処理ローラを、旋回軸線を中心としたローラ保持具の旋回により、細片に接して置くステップであって、ローラ保持具が、旋回軸線を中心に旋回可能なように、処理における事前案内として基枠に旋回可能に配置され、旋回軸線が、細片における細片の走行面に実質的に平行な向きになっており、第1の処理ローラが、旋回が配置をもたらすように、旋回軸線に対してずれて配置されており、かつ第1の反対側処理ローラが、旋回が第1の反対側処理ローラの配置をもたらすように、第1の反対側処理ローラを旋回軸線に対してずらして配置することにより、第1の処理ローラの配置における動作と同一の旋回動作において、2つの細片表面のうち他方の表面に接して配置され、第1の処理ローラおよび第1の反対側処理ローラが、同じローラ保持具に配置されているステップとを含む。
【0024】
好ましい設計の1つでは、適切な旋回可能性を確保するために、細片の走行方向に垂直に向けられた細片は、旋回軸線が位置する直線と、細片が位置する領域とが交差しないような、したがって旋回軸線が細片処理装置の処理領域に案内される細片に平行に向けられるような向きになっている。
【0025】
細片処理装置の一実施形態によれば、
旋回軸線が細片の走行方向に平行な向きになっており、かつ/または
旋回軸線が、細片の走行方向(R)に平行かつ垂直な向きになっている可能性がある。したがって生じたより高度な対称性により確実に、細片処理機が特に簡単な構造になり、取り扱いが簡単で容易になる。
【0026】
特に、1つ以上のローラを、回転方向および/または回転速度に関して互いに独立して据え付けることができる可能性がある。
【0027】
本発明のさらなる独立した概念は、細片処理装置の使用法、特に、細片の走行方向に進む処理ローラの回転方向、または細片の走行方向とは反対向きの処理ローラの回転方向において細片を塗装するための、最初に説明される特徴による細片処理装置の実施形態の使用法を提供する。
【0028】
本発明の特定の実施形態を、図を参照して以下に詳細に、より十分に説明する。結果的な特徴に関する図および添付の説明は、それぞれの実施形態への限定として読まれるべきではなく、例示的な実施形態を説明する役割を果たす。また、それぞれの特徴は、本発明の可能性のあるさらなる発展形態および改善形態、特に、説明されていないさらなる実施形態のために、互いと共に使用することができ、かつ上述の説明の特徴と共に使用することもできる。