(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6792665
(24)【登録日】2020年11月10日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】食品熟成管理システム
(51)【国際特許分類】
A23L 3/40 20060101AFI20201116BHJP
A23B 4/03 20060101ALN20201116BHJP
【FI】
A23L3/40 A
!A23B4/03 502Z
【請求項の数】20
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-79405(P2019-79405)
(22)【出願日】2019年4月18日
(62)【分割の表示】特願2018-34757(P2018-34757)の分割
【原出願日】2018年2月28日
(65)【公開番号】特開2019-179551(P2019-179551A)
(43)【公開日】2019年10月17日
【審査請求日】2019年4月19日
(31)【優先権主張番号】106106976
(32)【優先日】2017年3月3日
(33)【優先権主張国】TW
(31)【優先権主張番号】106138966
(32)【優先日】2017年11月10日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】518070098
【氏名又は名称】徐綺紳
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(72)【発明者】
【氏名】徐綺紳
【審査官】
小田 浩代
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2016/0106133(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0166147(US,A1)
【文献】
韓国公開特許第10−2010−0042039(KR,A)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0165499(US,A1)
【文献】
韓国公開特許第10−2006−0104353(KR,A)
【文献】
特開2003−288395(JP,A)
【文献】
特開2010−166840(JP,A)
【文献】
特開2006−288385(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23B 4/00− 7/16
A23L 13/00−17/60
G06Q 10/00−10/10
G06Q 30/00−30/08
G06Q 50/00−99/00
G16Z 99/00
B65D 67/00−85/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品熟成装置と電子装置と製品識別ラベルを用いた食品熟成管理システムであって、
電子装置により食品熟成装置の製品識別ラベルの検知を行い、製品信号を取得する伝送モジュールと、
前記伝送モジュールと接続し、伝送モジュールの製品信号を受信すると共に実行メッセージを伝送する処理モジュールと、
前記処理モジュールと接続し、処理モジュールの実行メッセージを受信すると共に熟成管理を行う熟成管理モジュールと、を備え、
前記熟成管理モジュールは、
熟成情報が保存されるデータベースと、
前記熟成情報に基づいて少なくとも1つの熟成方式のオプションを提供し、設定インタフェースにより使用者の選択メッセージが受信された後、設定メッセージを伝送する設定ユニットと、
前記設定メッセージを受信すると共に前記使用者により選択された熟成方式のオプションの内容に基づいて前記食品熟成装置内の食品の熟成時間を制御し、且つ熟成メッセージを発信するコントロールユニットと、
前記熟成メッセージを受信すると共に前記伝送モジュールにより通知メッセージが発信されて前記電子装置に表示される通知ユニットと、を更に含み、
前記食品熟成装置は、食品を置くための食品収容室を含む本体と、前記本体に設置される少なくとも1つのガスバルブと、バルブを介して前記食品収容室に連通されるか、或いは前記食品収容室と隔絶される機能室と、少なくとも1つの補助室及び少なくとも1つの補助ガスバルブと、を備え、
前記少なくとも1つのガスバルブにより前記食品収容室内のガスが抽出されるか充填ガスが注入され、
前記少なくとも1つの補助ガスバルブは前記食品収容室及び前記少なくとも1つの補助室の連通に用いられるか、或いは前記食品収容室及び前記少なくとも1つの補助室の隔絶に用いられ、
前記少なくとも1つの補助室内には前記充填ガスとは異なる他のガスが充填されることを特徴とする、
食品熟成管理システム。
【請求項2】
前記製品識別ラベルとしてバーコードを含み、前記製品信号はバーコード画像を含み、前記電子装置のレンズにより前記バーコードの検知及び読み取りが行われ、前記バーコード画像が取得されることを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【請求項3】
前記バーコードとして、食品情報が暗号化されることにより生成されると共に前記食品熟成装置または前記食品熟成装置の外装に設けられる二次元バーコードを含むことを特徴とする請求項2に記載の食品熟成管理システム。
【請求項4】
前記処理モジュールは、前記製品信号の解析を行って前記食品情報を取得するためのデコードユニットを備えることを特徴とする請求項3に記載の食品熟成管理システム。
【請求項5】
前記食品情報はシリアルナンバー、産地、出荷地、或いは/及び出荷時間を含むことを特徴とする請求項3に記載の食品熟成管理システム。
【請求項6】
前記熟成方式のオプションはプリセット熟成方式のオプション、お好み設定オプション、或いは/及びカスタムオプションを含むことを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【請求項7】
前記熟成情報は保存環境、食材部位、食材の性質、或いは/及び熟成時間を含むことを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【請求項8】
前記通知メッセージは文字表示、アラーム、または前記電子装置に表示される行事カレンダーを含むことを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【請求項9】
前記製品識別ラベルはNFC感知チップまたはRFIDチップを含むことを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【請求項10】
前記機能室に内設される少なくとも1つの乾燥剤を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【請求項11】
前記バルブはバルブ内側スリーブ及びバルブ外側スリーブを備え、前記バルブ内側スリーブは前記バルブ外側スリーブに内設され、且つ前記バルブ内側スリーブは第一通気孔を有し、前記バルブ外側スリーブは第二通気孔を有し、前記バルブ外側スリーブの外壁の一端は前記食品収容室に連結され、前記バルブ外側スリーブの外壁の他端は前記機能室に連結されることを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【請求項12】
前記バルブ内側スリーブが前記バルブ外側スリーブに対して動作することにより前記第一通気孔が前記第二通気孔に対応させ、前記食品収容室及び前記機能室が連通されることを特徴とする請求項11に記載の食品熟成管理システム。
【請求項13】
前記バルブ内側スリーブの外壁はめねじを有し、前記バルブ外側スリーブの内壁は前記めねじに適合する雄ねじを有し、前記バルブ内側スリーブは前記バルブ外側スリーブに対して回転を行うことを特徴とする請求項12に記載の食品熟成管理システム。
【請求項14】
前記バルブ内側スリーブの外壁にはバンプを有し、前記バルブ外側スリーブの内壁には前記バンプに適合する凹穴を有し、前記バルブが開かれると前記凹穴及び前記バンプが相互に係合されることを特徴とする請求項13に記載の食品熟成管理システム。
【請求項15】
前記ガスバルブがそれぞれ排気バルブ及び吸気弁の少なくとも2種類を含み、前記排気バルブにより前記食品収容室内のガスが抽出されて真空状態となり、前記吸気弁により前記充填ガスが前記食品収容室内に注入されることを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【請求項16】
前記食品収容室に内設される皿受け台を更に備え、且つ前記皿受け台の一面には少なくとも1つの凸部材が設置され、前記食品は前記皿受け台の前記凸部材を有する一面に載置されることを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【請求項17】
前記皿受け台の上面または底面に設置され、前記食品の液体或いは液体が蒸発して発生した水気を吸収するための吸着綿を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【請求項18】
前記本体は袋体であることを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【請求項19】
前記本体は上蓋と、ケース本体と、係合ユニットとを備える箱体であり、前記係合ユニットにより前記上蓋及び前記ケース本体が係合されて固定され、且つ前記箱体はガラスまたはアクリル材質であることを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【請求項20】
前記食品収容室中に装設される少なくとも1つの調理網を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の食品熟成管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は食品熟成管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
食品の熟成(food aging)は食品の軟らかさ(Tenderness)、風味(Flavor)、ジューシーさ(Juicy)を高める連続的なプロセスであり、一般的にはウェットエージング(Wet Aging)及びドライエージング(Dry Aging)の2種類の方式が存在する。
【0003】
ウェットエージングは牛肉等の食品を真空包装した後、真空バッグ内で食品自体の天然酵素を利用して熟成を行うことにより食品の風味を高める技術である。
ドライエージングは、いかなる包装も行わずに食品を低温で乾燥させる過程において、食品を一定の湿度を保った恒温の熟成室に放置し、食品自体の天然酵素及び外部の微生物の作用を利用して食品の風味を高め、同時に水分が食品の組織内から蒸発することにより食品自体の風味を更に凝縮させる技術を指す。
【0004】
一般的には、真空バッグを使用して行われるウェットエージングは、ドライエージングに比べて便利であり、現在では比較的に普及している熟成方式である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、食品の風味を追求する食通にとっては、ウェットエージングを経た食品の風味とドライエージングを経た食品の風味とでは違いがある。
ドライエージングを経た食品の風味はウェットエージングを経た食品よりも芳醇で濃厚であるが、温度及び湿度が制御された熟成室に食品を置いてドライエージングを行うことは一般消費者にとっては不便なことであった。このため、便利な装置及び方式を利用して、食品が熟成後に従来のドライエージングを経た後のような風味を持つようにすることが現在業界発展のための議題として重視されている。
【0006】
また、熟成には時間が必要であり、且つ賞味時間も食品の風味に影響を与える鍵であった。従来の時間管理方式はどれも人力による管理であるため、注意を怠れば最も好ましい賞味時間を逃してしまう。なお、熟成環境及び時間は食品によって異なり、熟成計画の策定には経験の積み重ねが必要であるため、一般消費者が精確に行えるものではなかった。
【0007】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、装置、システム及び方法を設計した。
本発明は、食品の熟成を便利にするほか、風味も増す装置であり、さらには時間を有効的に管理でき、使用者が食品の熟成状態を即時に把握可能になる。また、最も好ましい賞味日に通知を受け取れるようにする。なお、本発明は食品の違いに応じておすすめのプリセット熟成方式を提供し、一般消費者でも使用可能にする。
【0008】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。本発明の第一の目的は、実用性及び利便性を有し、且つ食品の熟成後にも従来のドライエージングを経た後のような風味を得られる装置を提供することである。
【0009】
本発明の第二の目的は、システム化された食品熟成管理を提供し、使用者が食品の熟成状態をいつでも把握可能にし、且つ食品が最も好ましい賞味日に達した際に通知を受け取れるようにすることである。
【0010】
本発明の第三の目的は、本発明のシステム内には食品の違いに応じたおすすめの熟成方式が保存され、熟成について詳しくない一般使用者でも選択して使用可能にすることである。
【0011】
本発明の第四の目的は、使用者の食品の履歴情報を提供し、使用者が食品の来歴、出荷地、または出荷日時等の情報を知ることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するための本発明で使用する食品熟成装置の特徴は、食品を置くための食品収容室を含む本体と、前記本体に設置される少なくとも1つのガスバルブとを備える。前記少なくとも1つのガスバルブにより前記食品収容室内のガスが抽出されるか充填ガスが注入される。
【0013】
また、本発明に係る食品熟成管理システムの特徴は、伝送モジュールと、処理モジュールと、熟成管理モジュールとを備える。伝送モジュールは電子装置により食品熟成装置の製品識別ラベルの検知を行い、製品信号が取得される。処理モジュールは前記伝送モジュールに接続され、前記製品信号が受信され、且つ実行メッセージが伝送される。熟成管理モジュールは前記処理モジュールに接続されて前記実行メッセージを受信させ、熟成の管理を行う。熟成管理モジュールはデータベースと、設定ユニットと、コントロールユニットと、通知ユニットとを含む。データベースには熟成情報が保存される。設定ユニットは前記熟成情報に基づいて少なくとも1つの熟成方式のオプションを提供し、設定インタフェースにより使用者の選択メッセージが受信された後、設定メッセージが伝送される。コントロールユニットは前記設定メッセージを受信させると共に前記使用者により選択された熟成方式のオプションの内容に基づいて前記食品熟成装置内の食品の熟成時間の制御を行い、且つ熟成メッセージを発信させる。通知ユニットは前記熟成メッセージを受信させると共に前記伝送モジュールにより通知メッセージを発信させ、前記電子装置に表示させる。
【0014】
さらに、食品熟成管理方法の特徴は、使用者の電子装置により食品熟成装置の製品識別ラベルが検知され、製品信号が取得されるステップと、前記製品信号に対応させる少なくとも1つの熟成方式のオプションが提供されるステップと、前記熟成方式のオプションに対する前記使用者の選択メッセージが受信されるステップと、熟成時間が設定されるステップと、前記熟成時間が制御されるステップと、通知メッセージが発信されるステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明で使用する第1実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。
【
図2】本発明で使用する第2実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。
【
図3A】本発明で使用する第1実施形態による食品熟成装置のガスバルブを示す概略図である。
【
図3B】本発明で使用する第2実施形態による食品熟成装置のガスバルブを示す概略図である。
【
図4】本発明で使用する第3実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。
【
図5】本発明で使用する第4実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。
【
図6】本発明で使用する第5実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。
【
図7A】本発明で使用する第6実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。
【
図7B】本発明で使用する第7実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。
【
図8】本発明の食品熟成管理システムの一実施形態を示す仕組み図である。
【
図9】本発明の食品熟成管理システムの他の実施形態を示す仕組み図である。
【
図10】本発明の食品熟成管理システムの使用状態を示す概略図である。
【
図11】食品熟成管理方法を示すフローチャートである。
【
図12】食品熟成管理方法の他の実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に図面を参照して、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【実施例1】
【0017】
まず、
図1は本発明で使用する第1実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。食品熟成装置は、牛肉、豚肉、ソーセージ、鴨肉、ラム肉等の食品を置くための食品収容室11を含む本体10と、前記本体10に設置される少なくとも1つのガスバルブ20とを備える。
食品包装機(図示せず)は前記ガスバルブ20により前記食品収容室11内のガスの抽出を行い、真空状態またはそれに近い状態にする。或いは、ガスタンク等の外部のガス容器(図示せず)から充填ガスが注入される。前述の充填ガスは単一のガスが充填されるか、一定の比率で混合されるガスが充填されてもよく、充填されるガスは二酸化炭素、窒素等の不活性ガス、或いは一定の比率の酸素が混合されるガス等である。
【実施例2】
【0018】
次は、
図2は本発明で使用する第2実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。本実施形態では、前記本体10は、バルブ13を介して前記食品収容室11に連通されるか、或いは前記食品収容室11と隔絶される機能室12を更に備える。
バルブ13が閉じられるとバルブ13により食品収容室11と機能室12とが隔絶される。すなわち、食品収容室11と機能室12との間が連通されなくなる。バルブ13が開かれると、バルブ13により前記食品収容室11及び前記機能室12が連通される。すなわち、食品収容室11及び機能室12が連通され、食品収容室11内の流体が機能室12に流通し、機能室12内の流体が食品収容室11に流通する。前記流体としてガスまたは液体を含む。
【0019】
前記本体10、ガスバルブ20、食品収容室11、機能室12、及びバルブ13の内の少なくとも1つは食品用プラスチックで製造される。食品用プラスチックとは、例えばポリプロピレン(Polypropylene、PP)、ポリスチレン(Polystyrene、PS)、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate、PET)、またはポリエチレン(Polyethylene、PE)である。
【0020】
また、食品熟成装置は、前記機能室12に内設される少なくとも1つの乾燥剤14を更に備える。バルブ13が開かれた後、食品収容室11及び機能室12が連通され、乾燥剤14は食品収容室11内に置かれた食品の熟成過程において蒸発した水気の吸収に用いられる。
乾燥剤14により水気が能動的に吸い取られ、食品収容室11と機能室12との間の気圧及び水気の平衡が崩れ、食品収容室11中の食品の熟成過程中に蒸発した水気が機能室12に高速に流通するようになる。食品組織中の水分が持続的に蒸発し、食品の熟成が継続して食品の風味が従来のドライエージングを経た食品の風味により近づく。乾燥剤14は食品用乾燥剤であり、その包装材質は食品用プラスチックである。
【0021】
図3Aは第1実施形態による食品熟成装置のガスバルブを示す概略図である。本実施形態では、前記バルブ13はバルブ内側スリーブ1301及びバルブ外側スリーブ1302を備え、前記バルブ内側スリーブ1301は前記バルブ外側スリーブ1302に内設される。
前記バルブ内側スリーブ1301は第一通気孔1301aを有し、前記バルブ外側スリーブ1302は第二通気孔1302aを有する。前記バルブ外側スリーブ1302の外壁の一端は前記食品収容室11に連結され、前記バルブ外側スリーブ1302の外壁の他端は前記機能室12に連結される。バルブ外側スリーブ1302は中実底部1302dを有する。
【0022】
バルブ13は初期状態では閉じられた状態を呈し、第一通気孔1301a及び第二通気孔1302aは対向し合わず、食品収容室11と機能室12との間は連通されず、食品収容室11と機能室12とは隔絶されている。
使用者によりバルブ13が押されると、バルブ内側スリーブ1301がバルブ外側スリーブ1302に対して動作し、バルブ13が開かれた状態となり、第一通気孔1301aが第二通気孔1302aに対向し、食品収容室11と機能室12とが連通される。食品収容室11内の流体及び機能室12内の流体が相互に流通し、食品収容室11内の気圧と機能室12内の気圧とが平衡し、すなわち気圧が同じとなる。
食品収容室11内の食品の熟成過程中に蒸発した水気は機能室12に流動し、食品中の水分が持続的に蒸発し、食品の熟成が継続され、食品の風味がより濃厚になり、食品の風味が従来のドライエージングを経た食品の風味へとより近づく。
【0023】
このほか、前記バルブ内側スリーブ1301の外壁にはバンプ1301bを有し、前記バルブ外側スリーブ1302の内壁には前記バンプ1301bに適合する凹穴1302bを有する。
前記バルブ13が開かれる場合、すなわち使用者がバルブ13を押して第一通気孔1301aを第二通気孔1302aに対向させると、前記凹穴1302b及び前記バンプ1301bが相互に係合し、バルブ13が閉まった状態に戻らなくなる。こうすることで使用者が食品熟成装置を重複して使用してしまい、食品の衛生に問題が発生する事態を回避させる。
本実施形態では、バルブ13は円筒形状を呈するが、但し、バルブ13の形状は円筒に限られず、上述のバルブ13の機能を達成させるものであればバルブ13の形状は何でもよい。
【0024】
図3Bは本発明で使用する第2実施形態による食品熟成装置のガスバルブを示す概略図である。第1実施形態と比較すると、本実施形態では、前記バルブ内側スリーブ1301の外壁にはめねじ1301cを有し、前記バルブ外側スリーブ1302の内壁には前記めねじ1301cに適合する雄ねじ1302cを有し、前記バルブ内側スリーブ1301はねじ山の方向に従って前記バルブ外側スリーブ1302に対して回転を行う。
使用者がバルブ13を開く場合、使用者はバルブ内側スリーブ1301を回転させ、第一通気孔1301aを第二通気孔1302aに対向させる。この際、バルブ13が開かれた状態となり、食品収容室11と機能室12とが連通される。
【0025】
バルブ13がねじ山構造を有することにより大きな大気圧に耐えられるようになる上に、運搬中にバルブ13が圧迫されてバルブ13が開いた状態となり、食品収容室11と機能室12との間が連通されてしまう事態も回避される。
【0026】
また、バルブ内側スリーブ1301の上蓋には一字型凹部1301dを更に有する。使用者はコイン等の工具を別途使用しなければバルブ内側スリーブ1301を回転させることができず、バルブ13が開いた状態になると食品収容室11と機能室12とが連通される。このため、バルブ内側スリーブ1301が意図せずに回転されてバルブ13が開かれる事態が回避される。
【実施例3】
【0027】
図4は本発明で使用する第3実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。本実施形態において前述の実施形態と同じ部材については同様の部材符号を使用し、且つ同じ部材に関する説明は前述するものを参照し、ここでは再述しない。食品熟成装置は少なくとも1つの補助室16及び少なくとも1つの補助ガスバルブ17を更に備える。
前記少なくとも1つの補助ガスバルブ17は前記食品収容室11及び前記少なくとも1つの補助室16を連通させるために用いられるか、或いは前記食品収容室11及び前記少なくとも1つの補助室16を隔絶させるために用いられる。
【0028】
補助ガスバルブ17の構造及び相関する説明については前述の実施形態のバルブ13を参照し、ここでは再述しない。前記少なくとも1つの補助室16内には食品収容室11内のガスまたは機能室12内のガスとは異なるガスが充填される。例えば、ある実施形態では、バルブ13が閉じた状態となると、食品収容室11内に窒素が充填され、機能室12内が真空状態となり、補助室16内に二酸化炭素が充填される。
食品が食品収容室11中に7日間放置された後にバルブ13が開かれると食品が更に熟成される。10日目に補助ガスバルブ17が開かれ、食品収容室11と補助室16とが連通されると、補助室16内に充填する二酸化炭素が食品収容室11に流通し、微生物の発展が調整され、食品の風味が更に増す。
【0029】
ちなみに、本実施形態では、補助室16中に二酸化炭素のみが充填されるものを例とするが、使用者が他の好みのガスを充填して調整してもよく、二酸化炭素が充填されるものに限定されない。
他の実施形態では、補助室16は複数あり、補助ガスバルブ17も複数である。各補助ガスバルブ17は食品収容室11及び各補助室16をそれぞれ連通させるために用いられるか、食品収容室11及び各補助室16を隔絶させるために用いられる。食品の熟成過程及び条件に基づいて、食品収容室11、機能室12、及び各補助室16内に充填されるガスは相違する。補助室16及び補助ガスバルブ17は食品用プラスチックで構成される。
【0030】
なお、食品熟成装置は、少なくとも1つの固定棒15を更に備える。固定棒15は食品収容室11中における食品の移動空間を制限させることで、食品が食品収容室11中で運搬または食品自体の不規則な形状のためにバルブ13や補助ガスバルブ17に接触してバルブ13または補助ガスバルブ17の通気孔を塞がないようにするために用いられ、バルブ13または補助ガスバルブ17が開かれた後に食品収容室11と機能室12或いは補助室16との間が連通されなくなる事態が回避される。固定棒15はヒートプレス方式で製造されるか、或いは食品用プラスチックで構成されるが、上述の方法には限定されない。
【実施例4】
【0031】
図5は本発明で使用する第4実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。本実施形態では、本体10は袋体形態を呈し、ガスバルブとしてそれぞれ排気バルブ21及び吸気弁22とする少なくとも2種類を含む。
前記排気バルブ21は前記食品収容室11内のガスを食品包装機(図示せず)により抽出させて真空状態とし、前記吸気弁22は充填ガスを外部のガス容器(図示せず)から前記食品収容室11内に注入させる。
【0032】
さらに、食品熟成装置は、前記食品収容室11に内設される皿受け台30を更に備え、且つ前記皿受け台30の一面には少なくとも1つの凸部材31が設置される。
前記凸部材31は細長い形状または波状を呈し、前記食品が前記皿受け台30の前記凸部材31を有する一面に置かれると、前記凸部材31により前記食品が前記充填ガスに接触する機会が増加する。また、前記皿受け台30の大きさが前記食品収容室11の大きさに近似するため、前記皿受け台30が前記食品収容室11で移動不能になる。或いは、食品収容室11には固定棒15が設置され、前記皿受け台30が固定される。
固定棒15はヒートプレス方式により製造されるか、食品用プラスチックで構成されるが、上述の方法に限られない。
【0033】
食品熟成装置は、前記皿受け台30の上面または底面に設置される吸着綿40を更に備え、前記食品が熟成中に放出させる液体または蒸発した水気を吸収させる。また、前記皿受け台30には穴(図示せず)が更に開設され、前記食品が熟成中に放出させる液体または蒸発した水気が前記吸着綿40により迅速に吸収される。
【実施例5】
【0034】
図6は本発明で使用する第5実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。本実施形態では、本体10は機能室12を備える。前記食品収容室11及び前記機能室12は固定棒15により相互に区画され、且つバルブ13により前記食品収容室11と前記機能室12との連通または隔絶が制御される。前記機能室12には乾燥剤14が設置される。
【実施例6】
【0035】
図7Aは本発明で使用する第6実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。本実施形態では、前記本体10は箱体形態を呈し、ガラスまたはアクリル等の洗浄可能で耐熱性の高い材質で製造される。
前記本体10は上蓋101及びケース本体102を備え、ケース本体102内には使用者(例えば、ステーキ店や鍋料理店等の外食業者)が熟成させたい食材を置くための食品収容室11を有する。上蓋101は前記ケース本体102に覆設され、前記ケース本体102の開口部を封止させる。排気バルブ21及び吸気弁22は前記上蓋101または前記ケース本体102に設置される。
【0036】
使用者は食材を前記ケース本体102内に置いて前記上蓋101で蓋をした後、食品包装機(図示せず)により食品収容室11内の空気を抽出し、食品収容室11内に真空状態を形成させる。次いで、外部のガス容器(図示せず)により食品収容室11内に向けて前記充填ガスを注入させ、食材が充填ガスに接触すると熟成が進む。
食材の熟成が完了した後、使用者は前記上蓋101及び前記ケース本体102を洗浄し、乾燥ユニット内に入れて消毒作業を行う。食品熟成装置は再利用可能であり、環境保護効果を有する。前述の真空またはガスの充填のタイミングは食材の特性に応じて調整可能である。
【0037】
また、前記上蓋101は前記ケース本体102の開口部の辺縁箇所に設置される密着ストリップ(図示せず)に対応させ、前記上蓋101により前記ケース本体102の開口部が封止される際に緊密な密封効果を達成させ、内部及び外部のガスが前記上蓋101及び前記ケース本体102に生じたわずかな隙間から前記食品収容室11に進入することが防がれる。
【0038】
さらに、食品熟成装置は係合ユニット103を更に備える。前記係合ユニット103により前記上蓋101及び前記ケース本体102が係合されて固定され、前記上蓋101及び前記ケース本体102の密着効果が増強される。
【実施例7】
【0039】
図7Bは本発明で使用する第7実施形態による食品熟成装置を示す概略図である。本実施形態では、前記食品収容室11中に装設される少なくとも1つの調理網50を更に備える。
前記調理網50は食品用プラスチックで製成され、且つ好ましくは3層構造であり、最上層には食品が置かれ、中間層には吸着綿40が設置され、最下層には乾燥剤14が設置される。
【0040】
図8は本発明の食品熟成管理システムの一実施形態を示す仕組み図である。本発明の食品熟成管理システム100は、伝送モジュール110と、処理モジュール120と、熟成管理モジュール130とを備える。
伝送モジュール110は電子装置200により食品熟成装置300の製品識別ラベル310の検知を行い、製品信号が取得される。処理モジュール120は前記伝送モジュール110に接続され、前記製品信号を受信させると共に実行メッセージを伝送させる。熟成管理モジュール130は前記処理モジュール120に接続されて前記実行メッセージを受信させ、熟成管理を行う。熟成管理モジュール130はデータベース131と、設定ユニット132と、コントロールユニット133と、通知ユニット134とを含む。データベース131には熟成情報が保存される。
設定ユニット132は前記熟成情報に基づいて少なくとも1つの熟成方式のオプションを提供し、設定インタフェースにより使用者の選択メッセージが受信された後、設定メッセージが伝送される。コントロールユニット133は前記設定メッセージを受信させると共に前記使用者により選択された熟成方式のオプションの内容に基づいて前記食品の熟成時間の制御を行い、熟成メッセージを発信させる。通知ユニット134は前記熟成メッセージを受信させ、前記伝送モジュール110により通知メッセージを発信させて前記電子装置200に表示させる。
【0041】
食品熟成装置300の製品識別ラベル310としてNFC感知チップまたはRFIDチップを含む。前記チップ中には前記食品300の食品情報或いは本システムのダウンロードサイトアドレスが保存され、使用者は電子装置200を使用して直接感知させることにより情報を取得可能になる。
【0042】
或いは、食品熟成装置300の製品識別ラベル310として二次元バーコード(例えば、QR code)等のバーコードを含み、前記食品熟成装置300内で熟成される食品の食品情報が暗号化されることにより生成される。食品情報としてはシリアルナンバー、産地、出荷地、或いは/及び出荷時間を含み、且つ前記食品熟成装置300または外装320に設置される。
使用者は電子装置200(例えば、モバイル装置)のレンズを使用して前記バーコードの検知及び読み取りを行い、前記バーコードの画像を取得させ、すなわち製品信号を取得させる。食品熟成管理システム100の処理モジュール120は、前記製品信号の解析を行って前記食品情報を取得させるデコードユニット121を備える(
図9参照)。
【0043】
更に詳しくは、
図10に示されるように、使用者はまず携帯電話やタブレット端末等の前記電子装置200に本発明の食品熟成管理システム100をダウンロードする。
使用者が食品熟成管理システム100のプログラムを起動すると、前記プログラムにより前記電子装置200のレンズが自動的に起動され、使用者がQRコード(登録商標)等の製品識別ラベル310に対して直接検知及び読み取りを行えるようになり、バーコード画像等の前記製品信号が取得される。処理モジュール120中のデコードユニット121により前記バーコード画像に対する解析が行われて前記バーコード画像に保存される食品情報M1が取得される。
【0044】
次は、処理モジュール120により実行メッセージが熟成管理モジュール130に伝送されて熟成の管理が行われる。
設定ユニット132はデータベース131内の熟成情報に基づいて使用者の電子装置200の設定インタフェース210に少なくとも1つの熟成方式のオプションM2を表示させ、
図10に示されるように、熟成方式のオプションM2はプリセット熟成方式のオプション、お好み設定オプション、或いは/及びカスタムオプションを含む。前記熟成方式のオプション内容は熟成情報に基づいて制定され、前記熟成情報として保存環境、食材部位、食材の性質、或いは/及び熟成時間を含み、以下で説明する。
【0045】
<プリセット熟成方式のオプション>
大量の専門家による経験によって得られた統計を基にした経験値が収集され、食品の性質の違いに合わせておすすめ熟成方式が提供され、使用者が直接熟成時間を選択して制御可能になる。すなわち、使用者がプリセット熟成方式のオプションを選択した後、設定された熟成情報に基づいて対応する熟成時間が設定され、時間が制御される。
【0046】
<お好み設定オプション>
使用者の設定値が保存され、使用者が使用時に毎回重複して設定を行う必要がなくなる。
【0047】
<カスタムオプション>
使用者が毎回熟成を行った際の熟成情報(保存環境、食材部位、或いは/及び食材の性質を含む)のカスタム設定が提供される。牛肉を例にすれば、保存環境とは冷凍、冷蔵、或いは常温等を含む。食材部位としては肩バラ、牛スジ、或いは友バラ等を含む。食材の性質としてグラスフェッドビーフ、グレーンフェッドビーフ等を含み、且つ設定された条件に基づいて対応する熟成時間が設定されて時間が制御される。
【0048】
上述の設定が完成した後、システムは選択された熟成方式のオプションに基づいて熟成時間の制御を行い、且つ熟成時間軸を表示させて使用者が熟成状態を随時把握可能にする。食品の熟成が完成すると、システムは通知メッセージを発信させて電子装置200に表示させる。
前記通知メッセージとしてプッシュ型の文字表示またはアラームを含み、使用者に食品の熟成が完成したことを知らせる。或いは、所定の最も好ましい賞味日が電子装置200の行事カレンダーに表示され、使用者は携帯電話の行事カレンダーを利用して食品の熟成の完了予定を直接確認可能になる。
【0049】
また、以上は使用者が最初に食品の熟成設定を行う場合についてであり、使用者が前記食品の熟成設定が完成した後に同一の食品に対して電子装置を再度重複して使用して前記製品識別ラベルの検知及び読み取りを行った場合、システムにより前記食品の現在の熟成状態が直接表示される。
【0050】
図11は食品熟成管理方法を示すフローチャートである。
食品熟成管理方法は、使用者の電子装置により食品熟成装置の製品識別ラベルが検知されて、製品信号が取得されるステップS1と、前記製品信号に対応させる少なくとも1つの熟成方式のオプションが提供されるステップS2と、前記熟成方式のオプションに対する前記使用者の選択メッセージが受信されるステップS3と、熟成時間が設定されるステップS4と、前記熟成時間が制御されるステップS5と、通知メッセージが発信されるステップS6とを含む。
【0051】
図12は食品熟成管理方法の他の実施形態を示すフローチャートである。本実施形態では、前記製品信号が解読されて食品情報が取得されるステップS7を更に含む。
【0052】
前記食品熟成管理システムはクラウドサーバーに構築される。つまり、前記システムはモバイルアプリケーションプログラム(アプリ)であり、使用者が前記電子装置にダウンロードして使用する。
【0053】
前記熟成方式のオプションはプリセット熟成方式のオプション、お好み設定オプション、或いは/及びカスタムオプションを含む。前記熟成方式のオプションの内容は熟成情報に基づいて生成され、前記熟成情報は保存環境、食材部位、或いは/及び食材の性質を含む。関連する内容は前述のシステムの説明と同様であり、ここでは再述しない。
【0054】
また、通知メッセージが発信されるステップS6の方式として、熟成時間に達した際に発信される方式、或いは使用者が熟成方式のオプションを選択した後、電子装置の行事カレンダーに表示される方式を含む。
【0055】
総合すると、本発明は実用性及び利便性を有し、且つ食品は熟成後に従来のドライエージングを経た後のような風味を有する食品熟成装置を確実に提供する。また、本発明は食品熟成システム及びその方法を提供する。
これはシステム化された食品熟成管理方式であり、使用者が食品の熟成状態を随時把握可能になり、食品が最も好ましい賞味日時に達した際に通知を受け取れるのみならず、使用者の食品の履歴情報も提供され、使用者が食品の来歴、出荷地、或いは出荷日時等の情報を得られるようになる。なお、本発明のシステム内には食品の違いに応じたおすすめ熟成方式が保存され、熟成について詳しくない一般的な使用者でも選択して使用可能になる。
【0056】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。
従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0057】
10 本体
11 食品収容室
12 機能室
13 バルブ
1301 バルブ内側スリーブ
1301a 第一通気孔
1301b バンプ
1301c めねじ
1301d 一字型凹部
1302 バルブ外側スリーブ
1302a 第二通気孔
1302b 凹穴
1302c 雄ねじ
1302d 中実底部
14 乾燥剤
15 固定棒
16 補助室
17 補助ガスバルブ
101 上蓋
102 ケース本体
103 係合ユニット
20 ガスバルブ
21 排気バルブ
22 吸気弁
30 皿受け台
31 凸部材
40 吸着綿
50 調理網
100 食品熟成管理システム
110 伝送モジュール
120 処理モジュール
121 デコードユニット
130 熟成管理モジュール
131 データベース
132 設定ユニット
133 コントロールユニット
134 通知ユニット
140 駆動モジュール
200 電子装置
210 設定インタフェース
300 食品熟成装置
310 製品識別ラベル
320 外装
M1 食品情報
M2 熟成方式のオプション
S1 ステップ
S2 ステップ
S3 ステップ
S4 ステップ
S5 ステップ
S6 ステップ
S7 ステップ