特許第6792673号(P6792673)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本航空電子工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6792673-プラグコネクタ 図000002
  • 特許6792673-プラグコネクタ 図000003
  • 特許6792673-プラグコネクタ 図000004
  • 特許6792673-プラグコネクタ 図000005
  • 特許6792673-プラグコネクタ 図000006
  • 特許6792673-プラグコネクタ 図000007
  • 特許6792673-プラグコネクタ 図000008
  • 特許6792673-プラグコネクタ 図000009
  • 特許6792673-プラグコネクタ 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6792673
(24)【登録日】2020年11月10日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】プラグコネクタ
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/36 20060101AFI20201116BHJP
   H01R 13/66 20060101ALI20201116BHJP
   H01R 31/06 20060101ALI20201116BHJP
   H01R 13/533 20060101ALN20201116BHJP
【FI】
   G02B6/36
   H01R13/66
   H01R31/06 M
   !H01R13/533 A
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-116893(P2019-116893)
(22)【出願日】2019年6月25日
【審査請求日】2020年3月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117341
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】是枝 雄一
(72)【発明者】
【氏名】中島 真吾
(72)【発明者】
【氏名】石黒 正樹
【審査官】 奥村 政人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2019−032432(JP,A)
【文献】 特開2011−040764(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0032751(US,A1)
【文献】 特開2013−127522(JP,A)
【文献】 特開2015−031819(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/24,6/36−6/40,6/42−6/43
H01R 13/40−13/533,13/56−13/72
H01R 31/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバケーブルに取り付けられ、レセプタクルシェルを備えるレセプタクルコネクタに接続されるプラグコネクタであって、
前記プラグコネクタが前記レセプタクルコネクタに接続されるときに前記レセプタクルシェルと嵌合するフロントホルダであって金属からなるフロントホルダと、
金属からなり前記光ファイバケーブルを保持するケーブル保持部と、
前記ケーブル保持部を保護するリアホルダと、
前記フロントホルダと前記リアホルダとを連結する連結部材と
光信号と電気信号とを相互に変換する光電変換部を有する光モジュールと
を備えており、
前記リアホルダは、非金属からなる断熱部を少なくとも一部に備えており、
前記連結部材と前記フロントホルダとは、前記リアホルダに対して前記断熱部上のみにおいて接触しており、
前記プラグコネクタと前記レセプタクルコネクタとは、前後方向に沿って互いに接続可能かつ分離可能であり、
前記フロントホルダにおける前記断熱部に接触する部分は、金属からなり、
前記フロントホルダの前記部分は、前記前後方向において前記光モジュールと前記ケーブル保持部との間に位置している
プラグコネクタ。
【請求項2】
請求項1記載のプラグコネクタであって、
前記リアホルダは、樹脂からなる
プラグコネクタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のプラグコネクタであって、
前記連結部材は、カップリングナットである
プラグコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバケーブルに取り付けられるプラグコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1のコネクタ装置は、光ファイバケーブルと回路基板との接続に用いられるものである。図9に示されるように、特許文献1のコネクタ装置900は、プラグコネクタ920とレセプタクルコネクタ950とを備えている。
【0003】
図9のレセプタクルコネクタ950は、回路基板980上に搭載されると共に筐体990に取り付けられている。レセプタクルコネクタ950は、レセプタクルシェル955と第1電気コネクタ960を備えている。レセプタクルシェル955は、筐体990に取り付けられている。第1電気コネクタ960は、回路基板980に搭載されている。
【0004】
一方、図9のプラグコネクタ920は、光ファイバケーブル970に取り付けられている。詳しくは、プラグコネクタ920は、ケーブル保持部925と、光モジュール930と、それらを保護する外側の部材940とを備えている。ケーブル保持部925は、金属部材からなり、光ファイバケーブル970の補強繊維上にかしめられる。光モジュール930は、光信号を電気信号に変換する光電変換部932と、第2電気コネクタ934とを有している。第2電気コネクタ934は、プラグコネクタ920がレセプタクルコネクタ950と接続されるとき、第1電気コネクタ960と接続される。外側の部材940は、光モジュール930を保護するフロントホルダ942と、ケーブル保持部925を保護するリアホルダ944と、フロントホルダ942とリアホルダ944とを連結するカップリングナット946とを備えている。フロントホルダ942は、プラグコネクタ920がレセプタクルコネクタ950と接続されるときにレセプタクルシェル955と嵌合する。なお、特許文献1のコネクタ装置900と異なり、光モジュールがレセプタクルコネクタに設けられている他の従来例もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019−32432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このコネクタ装置は、例えば、屋外の基地局において使用される。特に、この使用状態において、プラグコネクタは、筐体の外側に位置している。
【0007】
本発明は、このような屋外での使用を考慮して信頼性の高い構造を有するプラグコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
屋外での使用を考慮すると、耐久性の観点から、外側の部材を金属で構成することが好ましい。一方、光モジュールの光電変換部や回路基板上の他の部品などが発熱源として機能することから、プラグコネクタの外側の部材のすべてを金属で構成すると、それら金属製の外側の部材によりケーブル保持部まで熱が伝達される。光ファイバケーブルの耐熱性は、他の構成要素よりも低いため、ケーブル保持部に至る熱の伝達経路を遮断したい。更に、基地局の設置時やメンテナンス時に光ファイバケーブルに何らかの力が加わる可能性もある。その際に、コネクタ装置において応力が集中しやすい部位を考慮すると、プラグコネクタのうちのレセプタクルコネクタに近い部分、具体的には、レセプタクルシェルと嵌合する部分は金属であることが好ましい。そこで、外側の部材をフロントホルダとリアホルダに分け、レセプタクルシェルと嵌合するフロントホルダを金属で形成すると共にリアホルダに断熱部を設けることとした。なお、この構成は、プラグコネクタが光モジュールを備えていない場合、即ち、フロントホルダが光モジュールを保護していない場合にも適用可能である。本発明は、かかる検討に基づくものであり、具体的には、以下に掲げるプラグコネクタを提供する。
【0009】
本発明は、第1のプラグコネクタとして、
光ファイバケーブルに取り付けられ、レセプタクルシェルを備えるレセプタクルコネクタに接続されるプラグコネクタであって、
前記プラグコネクタが前記レセプタクルコネクタに接続されるときに前記レセプタクルシェルと嵌合するフロントホルダであって金属からなるフロントホルダと、
金属からなり前記光ファイバケーブルを保持するケーブル保持部と、
前記ケーブル保持部を保護するリアホルダと、
前記フロントホルダと前記リアホルダとを連結する連結部材と
を備えており、
前記リアホルダは、非金属からなる断熱部を少なくとも一部に備えており、
前記連結部材と前記フロントホルダとは、前記リアホルダに対して前記断熱部上のみにおいて接触している
プラグコネクタを提供する。
【0010】
また、本発明は、第2のプラグコネクタとして、第1のプラグコネクタであって、
前記リアホルダは、樹脂からなる
プラグコネクタを提供する。
【0011】
また、本発明は、第3のプラグコネクタとして、第1又は第2のプラグコネクタであって、
前記連結部材は、カップリングナットである
プラグコネクタを提供する。
【0012】
また、本発明は、第4のプラグコネクタとして、第1から第3までのいずれかのプラグコネクタであって、
光信号と電気信号とを相互に変換する光電変換部を有する光モジュールを更に備えるプラグコネクタを提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、フロントホルダを金属で形成する一方、リアホルダに断熱部を設けることとした。そのため、レセプタクルシェルとフロントホルダとの嵌合部分に応力が加わったとしても、破損する虞が少ない。また、リアホルダに断熱部を設けたことから、ケーブル保持部に至る熱の伝達経路を遮断することができる。このような構成により、屋外で使用したとしてもプラグコネクタの高い信頼性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態によるプラグコネクタ及びレセプタクルコネクタを備えるコネクタ装置を示す斜視図である。プラグコネクタとレセプタクルコネクタは、未嵌合である。
図2図1のコネクタ装置を示す側面図である。
図3図1のコネクタ装置をIII−III線に沿って示す断面図である。
図4図2のコネクタ装置を示す他の側面図である。プラグコネクタとレセプタクルコネクタは互いに嵌合されている。
図5図3のコネクタ装置を示す他の断面図である。プラグコネクタとレセプタクルコネクタは互いに嵌合されている。
図6図1のプラグコネクタを示す分解斜視図である。光ファイバ及び光コネクタは省略されている。
図7図6のプラグコネクタをVII−VII線に沿って示す断面図である。
図8】変形例によるプラグコネクタを示す断面図である。
図9】特許文献1のコネクタ装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1から図5を参照すると、本発明の実施の形態によるコネクタ装置10は、プラグコネクタ100とレセプタクルコネクタ500とを備えている。プラグコネクタ100は、光ファイバケーブル700に取り付けられている。レセプタクルコネクタ500は、使用時において、電子機器(図示せず)の筐体800に取り付けられると共に筐体800内に設置された回路基板850に搭載される。
【0016】
図2及び図4から理解されるように、プラグコネクタ100とレセプタクルコネクタ500とは、前後方向に沿って互いに接続可能かつ分離可能である。本実施の形態において、前後方向はX方向である。また、−X方向が前方であり、+X方向が後方である。
【0017】
図3に示されるように、レセプタクルコネクタ500は、第1電気コネクタ510と、ケージ520と、レセプタクルシェル530とを備えている。第1電気コネクタ510は、回路基板850に搭載され固定されている。図2及び図3から理解されるように、ケージ520は、回路基板850に搭載されており、第1電気コネクタ510を覆っている。図3を参照すると、レセプタクルシェル530は、筐体800に取り付けられている。本実施の形態において、ケージ520とレセプタクルシェル530は金属からなる。
【0018】
図6及び図7を参照すると、プラグコネクタ100は、第1部材200と、第2部材300と、連結部材400とを備えている。第1部材200は、第2部材300の前側に位置している。
【0019】
図7に示されるように、第1部材200は、フロントホルダ210と、光モジュール230と、ロックリング240と、ロックスプリング250と、操作部260とを備えている。
【0020】
フロントホルダ210は、光モジュール230を保持すると共に保護している。本実施の形態によるフロントホルダ210は金属からなる。図5に示されるように、フロントホルダ210は、プラグコネクタ100がレセプタクルコネクタ500と接続されるときにレセプタクルシェル530と嵌合する。
【0021】
図7を再び参照すると、光モジュール230は、光信号と電気信号とを相互に変換する光電変換部232と、第2電気コネクタ234とを有している。本実施の形態において、光モジュール230は、SFP(Small Form-factor Pluggable)モジュールである。図5に示されるように、第2電気コネクタ234は、プラグコネクタ100がレセプタクルコネクタ500と接続されるとき、第1電気コネクタ510と接続される。
【0022】
図3及び図7に示されるように、ロックリング240と、ロックスプリング250と、操作部260は、フロントホルダ210の外周に取り付けられている。ロックリング240は、フロントホルダ210の外周上において所定の範囲内で回転可能である。操作部260は、前後方向においてロック位置とアンロック位置との間で移動可能である。ロックリング240と操作部260とは両者の一部として形成されたカム機構により連結されている。操作部260の前後方向への移動は、そのカム機構によりロックリング240の回転移動に変換される。ロックスプリング250は、操作部260を常時ロック位置に位置させようとしている。
【0023】
フロントホルダ210の外周上には、シール部材410とシール部材420とが取り付けられている。シール部材410は、前後方向においてフロントホルダ210の後端よりも前端に近い位置に位置していると共に、径方向においてロックリング240から離れて且つロックリング240よりも内側に位置している。本実施の形態において、径方向はX方向と直交する方向である。シール部材420は、前後方向においてフロントホルダ210の前端よりも後端に近い位置に位置している。
【0024】
図5を参照すると、プラグコネクタ100とレセプタクルコネクタ500の接続状態において、ロックリング240は、操作部260がロック位置にあるとき、レセプタクルシェル530と係合しており、接続状態がロックされる。一方、接続状態において、操作部260がアンロック位置にあるとき、ロックリング240はレセプタクルシェル530と係合しておらず、プラグコネクタ100をレセプタクルコネクタ500から引き抜くことができる。このロックリング240による接続状態のロックは、特許文献1のものと同様である。なお、プラグコネクタ100とレセプタクルコネクタ500の接続状態においては、シール部材410はフロントホルダ210とレセプタクルシェル530との間を封止している。
【0025】
図3図7を参照すると、第2部材300は、リアホルダ310と、ケーブル保持部320と、光コネクタ330と、ストッパ340と、リアキャップ350とを備えている。
【0026】
リアホルダ310は、ケーブル保持部320を保護している。リアホルダ310は、非金属からなる断熱部を少なくとも一部に備えている。断熱部の材料は、金属と比較して熱伝導率がかなり低いものである。本実施の形態において、リアホルダ310は樹脂からなる。即ち、本実施の形態におけるリアホルダ310は、全体が断熱部として機能する。なお、断熱部の材料については、所望とする断熱ができるのであれば、樹脂以外の材料を用いてもよい。本実施の形態において、リアホルダ310の外周上にはシール部材430が取り付けられている。シール部材430は、前後方向においてリアホルダ310の後端より前端に近い位置に位置している。
【0027】
ケーブル保持部320は、金属からなり、光ファイバケーブル700を保持する。具体的には、ケーブル保持部320は、光ファイバケーブル700の補強繊維上にかしめられる。図3に示されるように、ケーブル保持部320よりも前方には、光ファイバケーブル700の光ファイバ710のみが延びている。光ファイバケーブル700の外周であってケーブル保持部320の後側にはシール部材440が取り付けられている。シール部材440は、弾性を有しており、リアホルダ310の内側に挿入されて、リアホルダ310と光ファイバケーブル700との間を封止している。
【0028】
図3を参照すると、光コネクタ330は、光ファイバ710に取り付けられている。光コネクタ330は、光モジュール230に対して着脱可能に接続されている。
【0029】
リアキャップ350は、リアホルダ310の後端に取り付けられている。図1及び図3から理解されるように、ストッパ340は、円筒に対して前後方向に延びるスリットが形成されてなるものであり、リアホルダ310の外周上に取り付けられている。ストッパ340は、前後方向において、リアキャップ350と連結部材400との間に挟まれており、後述するように、連結部材400の後方への移動を制限している。
【0030】
図3及び図7から理解されるように、第1部材200と第2部材300とは、リアホルダ310をフロントホルダ210に部分的に挿入することにより互いに接続される。
【0031】
図1及び図6を参照すると、連結部材400は、第1部材200と第2部材300とを連結し、第1部材200と第2部材300との接続状態を維持する。図3に示されるように、本実施の形態の連結部材400は、フロントホルダ210とリアホルダ310とを連結する。本実施の形態において、連結部材400は、カップリングナットである。但し、本発明はこれに制限されるわけではなく、連結部材400はカップリングナット以外の部材で構成してもよい。
【0032】
本実施の形態によるカップリングナットからなる連結部材400は、リアホルダ310の外周上において回転可能且つ前後方向に移動可能に取り付けられており、フロントホルダ210の外周上に形成されたネジとカップリングナットに形成されたネジとを用いて、フロントホルダ210とリアホルダ310との接続を維持している。連結部材400が回転して後方に移動してしまうと、フロントホルダ210とリアホルダ310との接続解除が可能となる。そこで、意図しない接続解除を防ぐべく、前述したストッパ340が連結部材400の後側に取り付けられ、連結部材400の後方への移動を規制している。
【0033】
前述のように、シール部材440は、光ファイバケーブル700とリアホルダ310との間を封止している。加えて、図3及び図7から理解されるように、第1部材200と第2部材300とが連結部材400により連結された状態において、シール部材430はリアホルダ310と連結部材400との間を封止しており、シール部材420はフロントホルダ210と連結部材400との間を封止している。更に、図3を用いて上述したように、プラグコネクタ100がレセプタクルコネクタ500に接続された状態において、シール部材410はフロントホルダ210とレセプタクルシェル530との間を封止している。このように本実施の形態のコネクタ装置10は防水構造を有している。
【0034】
本実施の形態において、連結部材400とフロントホルダ210とは、リアホルダ310に対して断熱部上のみにおいて接触している必要がある。本実施の形態によるリアホルダ310は全体が断熱部として機能していることから、本実施の形態のプラグコネクタ100は、この要件を満たしている。そのため、フロントホルダ210からケーブル保持部320に至る熱の伝達経路がリアホルダ310により遮断されており、光ファイバケーブル700が熱により破損する可能性を抑制することができる。加えて、フロントホルダ210は金属からなることから、プラグコネクタ100とレセプタクルコネクタ500との接続部分に応力が集中しても比較的耐性がある。
【0035】
以上、本発明について、実施の形態を掲げて説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変形、変更が可能である。
【0036】
上述した実施の形態においては、リアホルダ310全体が樹脂からなるものであり、リアホルダ310全体が断熱部として機能していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8に示されるプラグコネクタ100Aは、金属からなる主部312Aと樹脂からなる断熱部314Aとを有している。
【0037】
プラグコネクタ100Aにおいて、連結部材400とフロントホルダ210とは、リアホルダ310Aに対して断熱部314A上のみにおいて接触しており、主部312Aは連結部材400にもフロントホルダ210にも接触していない。そのため、熱の伝達経路が断熱部314Aにより遮断されることが期待される。但し、断熱効果及び部品の簡素化の面から、上述した実施の形態のように、リアホルダ310全体が断熱部として機能することが望ましい。なお、断熱部314Aの材料については、所望とする断熱ができるのであれば、樹脂以外の材料を用いてもよい。例えば、断熱部314Aは、断熱ゴムからなるシール部材であってもよい。
【0038】
上述した実施の形態において、光モジュール230はプラグコネクタ100に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。光モジュール230はレセプタクルコネクタ500に設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0039】
10 コネクタ装置
100,100A プラグコネクタ
200 第1部材
210 フロントホルダ
230 光モジュール
232 光電変換部
234 第2電気コネクタ
240 ロックリング
250 ロックスプリング
260 操作部
300 第2部材
310 リアホルダ(断熱部)
310A リアホルダ
312A 主部
314A 断熱部
320 ケーブル保持部
330 光コネクタ
340 ストッパ
350 リアキャップ
400 連結部材(カップリングナット)
410 シール部材
420 シール部材
430 シール部材
440 シール部材
500 レセプタクルコネクタ
510 第1電気コネクタ
520 ケージ
530 レセプタクルシェル
700 光ファイバケーブル
710 光ファイバ
800 筐体
850 回路基板
【要約】
【課題】屋外での使用を考慮して信頼性の高い構造を有するプラグコネクタを提供すること。
【解決手段】プラグコネクタ100は、光ファイバケーブル700に取り付けられ、レセプタクルシェル530を備えるレセプタクルコネクタ500に接続される。プラグコネクタ100は、フロントホルダ210と、ケーブル保持部320と、リアホルダ310と、連結部材400とを備えている。フロントホルダ210は、金属からなり、レセプタクルシェル530と嵌合する。ケーブル保持部320は、金属からなり、光ファイバケーブル700を保持する。リアホルダ310は、ケーブル保持部320を保護する。連結部材400は、フロントホルダ210とリアホルダ310とを連結する。リアホルダ310は、非金属からなる断熱部を少なくとも一部に備えている。連結部材400とフロントホルダ210とは、リアホルダ310に対して断熱部上のみにおいて接触している。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9