特許第6792696号(P6792696)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6792696
(24)【登録日】2020年11月10日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】部品移載装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/08 20060101AFI20201116BHJP
   H05K 13/04 20060101ALI20201116BHJP
【FI】
   H05K13/08 Q
   H05K13/04 A
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-502343(P2019-502343)
(86)(22)【出願日】2017年2月28日
(86)【国際出願番号】JP2017007972
(87)【国際公開番号】WO2018158855
(87)【国際公開日】20180907
【審査請求日】2019年6月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000604
【氏名又は名称】特許業務法人 共立
(72)【発明者】
【氏名】手嶋 力茂
(72)【発明者】
【氏名】服部 和真
【審査官】 八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−235056(JP,A)
【文献】 特開2001−267796(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/207907(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 3/30;13/00−13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動可能な装着ヘッドに装備され、部品供給装置から部品を採取して基板に装着する複数の部品装着具と、
前記部品装着具に保持された前記部品を側方から撮像する側方撮像部と、
前記側方撮像部に向かって開口する吹出し口を側面のみに有する清掃用ノズルと、
前記清掃用ノズルに正圧エアを供給し、前記吹出し口から前記側方撮像部に向かって前記正圧エアを吹き出させる正圧エア供給部と、
複数の前記部品装着具を交換可能に載置するノズルチェンジャと、
を備え
前記正圧エア供給部は、前記装着ヘッドに装備されているすべての前記部品装着具が前記ノズルチェンジャに返却された後、前記吹出し口から前記側方撮像部に向かって前記正圧エアを吹き出させる、
部品移載装置。
【請求項2】
前記清掃用ノズルおよび前記装着ヘッドの少なくとも一方は、前記清掃用ノズルに前記正圧エアが供給された状態で回転動作および昇降動作を行う、請求項1に記載の部品移載装置。
【請求項3】
移動可能な装着ヘッドに装備され、部品供給装置から部品を採取して基板に装着する部品装着具と、
前記部品装着具に保持された前記部品を側方から撮像する側方撮像部と、
前記側方撮像部に向かって開口する吹出し口を側面のみに有する清掃用ノズルと、
前記清掃用ノズルに正圧エアを供給し、前記吹出し口から前記側方撮像部に向かって前記正圧エアを吹き出させる正圧エア供給部と、を備え、
前記側方撮像部は、撮像時に前記部品を照明する照明部、および、前記部品と画像検出部とを結ぶ光路部を有し、
前記清掃用ノズルおよび前記装着ヘッドの少なくとも一方は、前記清掃用ノズルに前記正圧エアが供給された状態で回転動作および昇降動作を行い、かつ、前記回転動作および前記昇降動作の開始時期、途中時期、および終了時期の少なくとも一時期に、前記吹出し口が前記光路部に対向した位置で一時停止し、または回転速度および昇降速度の少なくとも一方を減速する、
品移載装置。
【請求項4】
前記部品装着具は、前記装着ヘッドに着脱可能に装備されて前記部品を吸着する吸着ノズルであり、
前記清掃用ノズルは、前記吸着ノズルと交換して前記装着ヘッドに装備される、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の部品移載装置。
【請求項5】
相対的に高圧の前記正圧エアを供給して前記吸着ノズルを清掃する高圧エア供給部、および、相対的に低圧の前記正圧エアを供給して前記吸着ノズルが吸着している前記部品を離脱させる低圧エア供給部の少なくとも一方が前記正圧エア供給部を兼ねる、
請求項4に記載の部品移載装置。
【請求項6】
前記装着ヘッドに着脱可能に装備される複数の前記吸着ノズルと、
複数の前記吸着ノズルと、前記正圧エア供給部とを個別に連通する複数のエア通路と、
複数の前記エア通路にそれぞれ配置され、互いに独立して開閉動作する複数のエアバルブと、
前記正圧エア供給部および複数の前記エアバルブを制御するエア制御部と、をさらに備え、
前記清掃用ノズルは、第1の前記吸着ノズルと交換して前記装着ヘッドに装備され、
前記エア制御部は、前記正圧エア供給部と前記清掃用ノズルとを連通する第1の前記エア通路に配置された第1の前記エアバルブを開くとともに、前記第1の前記エアバルブ以外の前記エアバルブを閉じて、前記正圧エア供給部を動作させる、
請求項4または5に記載の部品移載装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、主に部品装着機に搭載されて、部品供給装置から基板に電子部品(以下、部品と称する)を移載する部品移載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリント配線が施された基板に部品を実装するための諸作業(以下、対基板作業と称する)を施して、回路基板を量産する技術が普及している。対基板作業を実施する対基板作業機として、はんだ印刷機、部品装着機、リフロー機、基板検査機などがある。これらの対基板作業機を連結して部品実装ラインを構成することが一般的になっている。このうち部品装着機は、通常、基板搬送装置、部品供給装置、および部品移載装置を備える。
【0003】
部品移載装置は、部品を採取して基板に装着する部品装着具と、部品装着具を装備した装着ヘッドを移動させるヘッド駆動機構と、を備える。部品装着具には、負圧を利用して部品を吸着する吸着ノズルや、部品を挟持する挟持式装着具などがある。部品装着具に保持された部品を下方から撮像して確認するために、上向き撮像部を機台に設ける場合が多い、さらに、部品装着具に保持された部品を側方から撮像して確認するために、側方撮像部を装着ヘッドに設ける場合もある。側方撮像部を有する部品移載装置の一技術例が特許文献1に開示されている。
【0004】
特許文献1の側面画像取得装置は、複数の吸着ノズルを回転可能に保持するノズルホルダを対象とし、2本の吸着ノズルにそれぞれ吸着された部品の側面像が、第1光路および第2光路を通って一台の側面撮像カメラに導入され、一画面上に大小2個の側面像が撮像される。これによれば、大きい側面像では、部品の高さ測定、姿勢確認、および表裏判定を行え、小さい側面像では、部品の有無を判定できる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−267796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、部品移載装置が部品の採取および基板への装着を繰り返していると、側方撮像部にだんだんと埃が付着する。例えば、部品供給装置が用いるキャリアテープから紙埃が発生して飛来し、側方撮像部に付着して光路の一部を遮る。すると、撮像によって取得される画像データの品質が徐々に低下する。これにより、画像データを画像処理しても部品を確認できない、という画像処理エラーのおそれが生じる。画像処理エラーを未然に防止するため、従来、定期的に部品装着機を停止し、綿棒などを用いて手動で側方撮像部を清掃するメンテナンスを実施していた。
【0007】
本明細書では、側方撮像部を手動で清掃するメンテナンス工数を削減できる部品移載装置を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書は、移動可能な装着ヘッドに装備され、部品供給装置から部品を採取して基板に装着する部品装着具と、前記部品装着具に保持された前記部品を側方から撮像する側方撮像部と、前記側方撮像部に向かって開口する吹出し口を側面のみに有する清掃用ノズルと、前記清掃用ノズルに正圧エアを供給し、前記吹出し口から前記側方撮像部に向かって前記正圧エアを吹き出させる正圧エア供給部と、複数の前記部品装着具を交換可能に載置するノズルチェンジャと、を備え、前記正圧エア供給部は、前記装着ヘッドに装備されているすべての前記部品装着具が前記ノズルチェンジャに返却された後、前記吹出し口から前記側方撮像部に向かって前記正圧エアを吹き出させる、部品移載装置を開示する。
【発明の効果】
【0009】
本明細書で開示する部品移載装置によれば、正圧エア供給部は、清掃用ノズルの吹出し口から側方撮像部に向かって正圧エアを吹き出させる。吹き出た正圧エアは、側方撮像部に付着していた埃を吹き飛ばすので、側方撮像部の清掃が自動で行われる。したがって、側方撮像部を手動で清掃するメンテナンス工数が削減される。加えて、装着ヘッドの部品装着具を無くすことで、清掃時に飛散する埃が部品装着具に付着することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態の部品移載装置を搭載した部品装着機の全体構成を示す斜視図である。
図2】実施形態の部品移載装置のノズルホルダおよび側方撮像部を示す平面図である。
図3】部品移載装置のノズルホルダ、側方撮像部、および清掃用ノズルを示す平面図である。
図4図3の矢印A方向から見た図である。
図5図3の矢印B方向から見た側面図である。
図6】吸着ノズルに正圧エアおよび負圧エアを供給するエア供給系統を示した図である。
図7】主に制御部からの制御で動作する部品移載装置の動作フローを示す図である。
図8図7のステップS6の清掃動作の詳細な動作フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1.部品装着機9の全体構成
実施形態の部品移載装置1について、図1図8を参考にして説明する。図1は、実施形態の部品移載装置1を搭載した部品装着機9の全体構成を示す斜視図である。図1において、共通ベース91の上に、同型の2台の部品装着機9が配置されている。部品装着機9は、基板搬送装置2、部品供給装置3、部品移載装置1、部品カメラ4、および制御部5などが機台92に組み付けられて構成される。図中のX軸方向は基板Kを搬入出する方向、Y軸方向は水平面内でX軸方向に直交する方向、Z軸方向は鉛直方向である。
【0012】
基板搬送装置2は、部品装着機9の長手方向(Y軸方向)の中央付近の機台92の上面に配設されている。基板搬送装置2は、第1搬送装置21および第2搬送装置22が並設された、いわゆるダブルレーンタイプの装置である。第1搬送装置21は、X軸方向に平行する一対のガイドレール、およびガイドレールにそれぞれ案内され基板Kを載置して搬送する一対のコンベアベルト(図示省略)などを有する。また、第1搬送装置21には、装着実施位置まで搬送された基板Kを押し上げて位置決めするクランプ装置(図示省略)が設けられている。第2搬送装置22も、第1搬送装置21と同様に構成されている。
【0013】
部品供給装置3は、部品装着機9の前側に設けられている。部品供給装置3は、着脱可能な多数のカセット式フィーダ31により構成される。カセット式フィーダ31は、本体32と、本体32の前側に設けられた供給リール33と、本体32の後端上部に設けられた部品取り出し部34とを備える。供給リール33には、多数の部品が所定ピッチで封入されたキャリアテープが巻回保持される。このキャリアテープは、図略のテープ送り機構により所定ピッチで送り出される。これにより、部品は、封入状態を解除されて部品取り出し部34に順次送り込まれる。
【0014】
部品移載装置1は、X軸方向およびY軸方向に移動可能ないわゆるXYロボットタイプの装置である。部品移載装置1は、部品装着機9の長手方向の後部(図1の右上側)から前部の部品供給装置3の上方にかけて配設されている。部品移載装置1は、ヘッド駆動機構11、装着ヘッド12、ノズルホルダ13、複数の吸着ノズル14、側方撮像部6(図2図5参照)、清掃用ノズル7(図3図6参照)、および正圧エア供給部8(図6参照)などで構成される。
【0015】
ヘッド駆動機構11は、装着ヘッド12を水平面内のX軸方向およびY軸方向に駆動する。ヘッド駆動機構11は、公知の各種技術を適宜採用して構成できる。装着ヘッド12は、下側にノズルホルダ13を回動可能に支承している。ノズルホルダ13には、複数の吸着ノズル14が着脱可能に装備される。吸着ノズル14は、部品を部品取り出し部34から吸着して、基板Kの所定の装着座標位置に装着する。部品移載装置1は、部品供給装置3に移動して複数の吸着ノズル14でそれぞれ部品を吸着し、後述の部品カメラ4を経由して基板Kに移動し部品を装着する、という吸着装着サイクルを行う。さらに、部品移載装置1は、吸着装着サイクルを繰り返すことによって、部品の装着作業を実施する。
【0016】
また、部品移載装置1は、図1に省略されたノズルチェンジャを有する。ノズルチェンジャは、複数のノズル載置穴にそれぞれ吸着ノズル14を交換可能に載置する。ノズルチェンジャは、ノズルホルダ13に装備される複数の吸着ノズル14の自動交換を可能とする。また、ノズルチェンジャは、清掃用ノズル7をノズル載置穴に載置するとともに、ノズルホルダ13への装備および取り外しを可能とする。ノズルチェンジャのノズル載置穴の個数や穴形状は、適宜変更することができる。部品移載装置1の詳細な構成については、後述する。
【0017】
部品カメラ4は、基板搬送装置2と部品供給装置3との間の機台92の上面に、上向きに設けられている。部品カメラ4は、複数の吸着ノズル14が部品取り出し部34で部品を吸着して基板Kに移動する途中の状態を撮影する。これにより、部品カメラ4は、複数の吸着ノズル14にそれぞれ保持された部品を一括して撮像できる。取得された画像データは画像処理されて、部品の吸着状態が確認される。さらに、後述する側方撮像部6でも、部品の吸着状態が確認される。部品の吸着位置や回転角のずれ、リードの曲がりなどが確認されると、必要に応じて装着作業が微調整される。また、装着作業が困難な部品は、廃棄される。
【0018】
制御部5は、機台92の上方を覆うカバー93の前部に配設される。制御部5は、CPUを有してソフトウェアで動作するコンピュータ装置を用いて構成される。制御部5は、マンマシンインターフェースとしての入力部51および表示部52を備える。制御部5は、予め設定された装着ジョブデータにしたがって、部品の装着作業を制御する。装着ジョブデータは、部品装着機9で基板Kに装着する部品の種類、数量、装着順序などを指定するものである。さらに、装着ジョブデータは、部品を吸着するカセット式フィーダ31の位置や、基板K上の装着座標位置、装着に使用する吸着ノズル14の種類なども指定する。
【0019】
2.実施形態の部品移載装置1の構成
実施形態の部品移載装置1の詳細な構成の説明に移る。図2は、実施形態の部品移載装置1のノズルホルダ13および側方撮像部6を示す平面図である。図2は、側方撮像部6が吸着ノズル14および部品Pを撮像する状況を表している。図3は、部品移載装置1のノズルホルダ13、側方撮像部6、および清掃用ノズル7を示す平面図である。図3は、清掃用ノズル7が自動で側方撮像部6を清掃する状況を表している。さらに、図4は、図3の矢印A方向から見た図であり、図5は、図3の矢印B方向から見た側面図である。
【0020】
図2に示されるように、ノズルホルダ13は、円形に並ぶ24個の吸着ノズル14を着脱可能に装備している。ノズルホルダ13は、図略のR軸駆動機構に駆動されて、中心軸15の周りを回転する。これにより、複数の吸着ノズル14は、円周上を回って、順番に動作位置16へと移動する。動作位置16の吸着ノズル14は、図略のZ軸駆動機構に昇降駆動されて、部品Pの吸着高さおよび装着高さまで下降し、また、水平移動するときの移動高さまで上昇する。さらに、動作位置16の吸着ノズル14は、図略のθ軸駆動機構に駆動されて回転動作し、吸着している部品Pの方向を調整する。図2において、動作位置16の吸着ノズル14に吸着された部品Pが例示されている。
【0021】
側方撮像部6は、動作位置16に対向して配設されている。側方撮像部6は、カメラ部61、および撮像基板部63で構成される。カメラ部61は、装着ヘッド12から下方に延びた支持部材611に固定されている。カメラ部61は、多数の画素が二次元格子状に配列された画像検出部62を前側に有する。図4に示されるように、撮像基板部63は、正面から見て横に長い板状の部材である。撮像基板部63は、装着ヘッド12から下方に延びた支持板631に2個の留めねじ632を用いて固定される。撮像基板部63は、動作位置16とカメラ部61の間に位置する。撮像基板部63は、照明部64および撮像用の3つの光路部(65、66、67)を有する。
【0022】
照明部64は、撮像基板部63の動作位置16に対向する側の面に設けられている。照明部64は、14個のLEDランプからなる。照明部64の電源線は、支持板631を用いて配線される。照明部64は、動作位置16の吸着ノズル14、およびこの吸着ノズル14が吸着している部品Pに向けて照明光を照射する。
【0023】
照明部64の14個のLEDランプの間に、中央光路部65、右側光路部66、および左側光路部67が、相互に離隔して配置されている。光路部(65、66、67)は、撮像基板部63に穿設された略矩形の窓である。光路部(65、66、67)には、透明なガラスが嵌め込まれている。中央光路部65は、動作位置16とカメラ部61とを結ぶ直線上に位置する。右側光路部66は、カメラ部61から見て中央光路部65の右側に位置する。左側光路部67は、カメラ部61から見て中央光路部65の左側に位置する。右側光路部66および左側光路部67は、中央光路部65よりも若干低く位置する。
【0024】
右側光路部66のカメラ部61に対向する側に、右側プリズム68が設けられる。右側プリズム68は、右側光路部66を通過してきた画像をカメラ部61に向けて屈折させる作用を有する。同様に、左側光路部67のカメラ部61に対向する側に、左側プリズム69が設けられる。左側プリズム69は、左側光路部67を通過してきた画像をカメラ部61に向けて屈折させる作用を有する。
【0025】
図2の矢印G1に示されるように、動作位置16の吸着ノズル14および部品Pを正面から見た画像は、中央光路部65を透過して、画像検出部62の中央に到達する。また、矢印G2に示されるように、吸着ノズル14および部品Pを斜め右方向から見た画像は、右側光路部66を透過し、右側プリズム68で屈折して、画像検出部62の右側に到達する。さらに、矢印G3に示されるように、吸着ノズル14および部品Pを斜め左方向から見た画像は、左側光路部67を透過し、左側プリズム69で屈折して、画像検出部62の左側に到達する。これにより、画像検出部62は、吸着ノズル14および部品Pを3方向から見た画像を一度に撮像して、画像データを取得できる。
【0026】
部品移載装置1が部品Pの吸着および基板Kへの装着を繰り返していると、撮像基板部63の光路部(65、66、67)や照明部64にだんだんと埃が付着する。撮像基板部63に付着した埃を自動で清掃するために、清掃用ノズル7が用いられる。清掃用ノズル7は、部品Pの装着作業が行われている間、ノズルチェンジャに載置される。清掃用ノズル7は、いずれかの吸着ノズル14と交換して、ノズルホルダ13に装備される。
【0027】
図3図5に示されるように、清掃用ノズル7は、上下方向に長い略円筒状の部材である。清掃用ノズル7は、下端が閉止され、上端が後述する第1のノズル側エア通路88Aに連通される。清掃用ノズル7は、側方撮像部6に向かって開口する吹出し口71を側面のみに有する。清掃用ノズル7は、正圧エアが供給され、吹出し口71から正圧エアを吹き出す。
【0028】
次に、清掃用ノズル7に正圧エアを供給する正圧エア供給部8について説明する。図6は、吸着ノズル14に正圧エアおよび負圧エアを供給するエア供給系統を示した図である。図6において、エア通路の連通状態が太い実線で示され、遮断状態が破線で示される。図6は、清掃用ノズル7に正圧の低圧エアが供給される状況を例示している。図6に示される高圧エア供給部82および低圧エア供給部83の少なくとも一方が、正圧エア供給部8を兼ねる。
【0029】
詳述すると、エア供給系統は、正圧エア源81、高圧エア供給部82、低圧エア供給部83、複数の正圧エア通路84、負圧エア源85、複数の負圧エア通路86、複数のメカ式のエアバルブ87、および複数のノズル側エア通路88などで構成される。正圧エア通路84、負圧エア通路86、エアバルブ87、およびノズル側エア通路88は、装備される吸着ノズル14の本数に等しい24個とされ、図6にそれぞれ3個が例示されている。また、制御部5は、高圧エア供給部82、低圧エア供給部83、およびエアバルブ87を制御するエア制御部を兼ねる。
【0030】
正圧エア源81および負圧エア源85は、例えば、図略のエアポンプの吐出側および吸入側に形成される。正圧エア源81が貯留する正圧エアの圧力として0.5MPaを例示でき、負圧エア源85が貯留する負圧エアの圧力として真空に近い負圧を例示できる。正圧エア源81の供給口811は、高圧エア供給部82および低圧エア供給部83に連通する。つまり、高圧エア供給部82および低圧エア供給部83は、正圧エア源81に対して並列接続される。負圧エア源85の供給口851は、分岐されて複数の負圧エア通路86に連通する。
【0031】
高圧エア供給部82は、高圧ソレノイドバルブ821によって構成される。高圧ソレノイドバルブ821は、制御部5からの制御にしたがい、エア通路を開閉操作する。高圧ソレノイドバルブ821は、開状態において、正圧エア源81の圧力に相当する高圧エアを流出口822から流出させる。高圧ソレノイドバルブ821は、閉状態において、高圧エアを流出させない。図6には、高圧ソレノイドバルブ821の閉状態が例示されている。
【0032】
低圧エア供給部83は、レギュレータ831および低圧ソレノイドバルブ832の直列接続によって構成される。レギュレータ831は、正圧エア源81のエア圧を減圧して正圧の低圧エアを吐出する。低圧ソレノイドバルブ832は、制御部5からの制御にしたがい、エア通路を開閉操作する。低圧ソレノイドバルブ832は、開状態において、低圧エアを流出口833から流出させる。低圧ソレノイドバルブ832は、閉状態において、低圧エアを流出させない。図6には、低圧ソレノイドバルブ832の開状態が例示されている。
【0033】
高圧ソレノイドバルブ821の流出口822、および低圧ソレノイドバルブ832の流出口833は、共通エア通路825に連通される。共通エア通路825の途中に、大気開放弁826が設けられている。大気開放弁826は、通常時に正圧を保つ共通エア通路825が負圧になると動作する逆止弁である。大気開放弁826は、大気を導入して共通エア通路825の負圧を解消する。共通エア通路825は、分岐されて複数の正圧エア通路84に連通する。
【0034】
複数のエアバルブ87は、それぞれ流入側に正圧エア通路84および負圧エア通路86が接続される。また、複数のエアバルブ87は、それぞれ流出側にノズル側エア通路88が接続される。エアバルブ87は、制御部5からの制御にしたがってエア通路の連通状態を切り替えるスプール871を有する。図6の矢印Upに示されるように、スプール871が上げ操作されると、エアバルブ87は、正圧エア通路84とノズル側エア通路88とを連通する。矢印Dnに示されるように、スプール871が下げ操作されると、エアバルブ87は、負圧エア通路86とノズル側エア通路88とを連通する。さらに、スプール871が中間高さに操作されると、エアバルブ87は、遮断状態になる。
【0035】
複数のノズル側エア通路88は、それぞれ、装備された吸着ノズル14の内部に連通する。図6において、第1の吸着ノズル14と交換して清掃用ノズル7が装備されている。したがって、エア供給系統は、清掃用ノズル7に対しても、吸着ノズル14の場合と同じ系統構成になる。すなわち、清掃用ノズル7は、第1のノズル側エア通路88Aによって、第1のエアバルブ87Aに連通される。さらに、第1のエアバルブ87Aは、第1の正圧エア通路84Aによって、正圧エア供給部8に連通される。また、第1のエアバルブ87Aは、第1の負圧エア通路86Aによって、負圧エア源85に連通される。
【0036】
高圧エア供給部82は、吸着ノズル14を清掃するときに動作して、相対的に高圧の正圧エア(高圧エア)を吸着ノズル14の内部に供給する。これにより、吸着ノズル14の内部や部品吸着口などに溜まった塵埃がブローされる。一方、低圧エア供給部83は、通常の装着作業時に動作して、相対的に低圧の正圧エア(低圧エア)を吸着ノズル14の内部に供給する。これにより、吸着ノズル14は、吸着している部品Pを離脱させ、基板Kに装着したり廃棄したりできる。
【0037】
3.実施形態の部品移載装置1の動作および作用
次に、実施形態の部品移載装置1の動作および作用について説明する。図7は、主に制御部5からの制御で動作する部品移載装置1の動作フローを示す図である。また、図8は、図7のステップS6の清掃動作の詳細な動作フローを示す図である。図7のステップS1で、部品移載装置1は、自動運転により吸着装着サイクルを行う。1回の吸着装着サイクルが終了すると、ステップS2で、部品移載装置1は、サイクル停止する。
【0038】
次のステップS3で、制御部5は、側方撮像部6の清掃を実施するか否かについて判定する。清掃の実施は、手動および自動の少なくとも一方によって設定される。手動設定の場合、オペレータは、清掃の実施時期が到来したときに入力部51から清掃指令を入力する。あるいは、オペレータは、実施時期が到来する以前でも、入力部51から実施時期を予約設定する。自動設定の場合、制御部5は、前回の清掃からの経過時間が所定時間に到達した時点、あるいは、前回の清掃からの部品装着個数が所定個数に到達した時点で、清掃の実施を判定する。制御部5は、清掃を実施しない場合に、動作フローの実行をステップS1に戻し、自動運転による吸着装着サイクルを繰り返す。また、制御部5は、清掃を実施する場合に、動作フローの実行をステップS4に進める。
【0039】
ステップS4で、制御部5は、ノズルホルダ13に装備されている吸着ノズル14をすべてノズルチェンジャに返却させる。図5に示されるように、ノズルホルダ13の吸着ノズル14を無くすことで、清掃時に飛散する埃が吸着ノズル14に付着することを防止できる。これに限定されず、制御部5は、図6に示されるように、第1の吸着ノズル14だけをノズルチェンジャに返却するようにしてもよい。次のステップS5で、制御部5は、ノズルホルダ13の第1の吸着ノズル14が装備されていた位置に清掃用ノズル7を装備させる。次のステップS6で、制御部5は、側方撮像部6の清掃動作を制御する。
【0040】
清掃動作の詳細を示す図8のステップS11で、制御部5は、装着ヘッド12およびノズルホルダ13を清掃実施位置に移動する。清掃実施位置は、特に限定されないが、仮に埃が飛散しても影響の小さな位置とすることが好ましい。次のステップS12で、制御部5は、第1のエアバルブ87Aのスプール871を上げ操作する。これにより、図6に例示されるとおり、清掃用ノズル7は、正圧エア供給部8に連通される。次のステップS13で、制御部5は、第1のエアバルブ87A以外のエアバルブ87のスプール871を下げ操作、または中間高さに操作する。
【0041】
次のステップS14で、制御部5は、清掃用ノズル7の吹出し口71を初期位置に移動させる。本実施形態において、初期位置は、吹出し口71が中央光路部65の上部に正対する位置に定められている。ステップS15で、制御部5は、清掃実施の繰り返し数Rに0をセットする。ステップS16で、制御部5は、正圧エア供給部8の動作を開始する。すると、図3および図5の5本の破線矢印Fに示されるように、清掃用ノズル7の吹出し口71は、中央光路部65に向かって正圧エアを吹き出す。これにより、撮像基板部63の清掃が開始される。
【0042】
正圧エア供給部8として高圧エア供給部82だけを動作させた場合、吹出し口71から高圧エアが吹き出す。図6に例示されるように、正圧エア供給部8として低圧エア供給部83だけを動作させた場合、吹出し口71から低圧エアが吹き出す。したがって、本実施形態によれば、清掃用に吹き出す正圧エアの勢いを選択できる。なお、高圧エア供給部82および低圧エア供給部83の両方を動作させることも可能である。
【0043】
次のステップS17で、清掃用ノズル7は、次に説明する回転動作および昇降動作に先立ち、初期位置で一定時間だけ一時停止する。これにより、画像データの品質に大きな影響を及ぼす中央光路部65が重点的に清掃される。次のステップS18で、制御部5は、θ軸駆動機構を制御して、清掃用ノズル7を回転動作させる。具体的に、制御部5は、まず清掃用ノズル7を図3の反時計回りに角度Qだけ回転し、次に時計回りに角度Qの2倍だけ回転し、最後に反時計回りに角度Qだけ回転する。
【0044】
角度Qは、撮像基板部63の幅寸法や光路部(65、66、67)の配置を考慮して、清掃実施範囲が適正となるように設定される。なお、清掃用ノズル7の回転速度は、通常時に装着作業を実施する吸着ノズル14の回転速度よりも格段に小さくすることが好ましい。これにより、清掃に或る程度の時間が必要となるが、撮像基板部63は十分に清浄化される。
【0045】
吹出し口71が初期位置に戻った後のステップS19で、制御部5は、繰り返し数Rを1だけ増加させる。次のステップS20で、制御部5は、繰り返し数Rが所定回数Rmaxに到達しているか否か判定する。本実施形態において、所定回数Rmaxは4回に設定されている。初回のステップS20の時点で、繰り返し数R=1であるので、制御部5は、動作フローの実行をステップS21に進める。
【0046】
ステップS21で、制御部5は、Z軸駆動機構を制御して、清掃用ノズル7を昇降動作させる。具体的には、制御部5は、清掃用ノズル7を下降距離Hだけ下降動作させる。下降距離Hの大きさは、撮像基板部63の高さ寸法や光路部(65、66、67)の配置を考慮して、3回の下降で清掃実施範囲が適正となるように設定される。次いで、制御部5は、動作フローの実行をステップS16に戻す。ステップS16からステップS21までのループが3回繰り返され、4回目のステップS16〜ステップS19が終了すると、繰り返し数R=4となる。したがって、4回目のステップS20で、制御部5は、動作フローの実行をステップS22に進める。ステップS22で、制御部5は、正圧エア供給部8を停止させる。ステップS23で、制御部5は、後処理を行って、動作フローの実行を図7のステップS7に戻す。制御部5は、後処理として、例えば下げ操作されていたスプール871を上げ操作する。
【0047】
吹出し口71の吹き出し方向、すなわち、吹出し口71が対向する撮像基板部63の位置は、図5の一点鎖線の矢印Cに示されるように移動する。吹出し口71の吹き出し方向は、撮像基板部63の幅方向の概ね全体に及び、高さ方向では3つの光路部(65、66、67)と照明部64の大部分に及ぶ。吹出し口71から吹き出た正圧エアは、撮像基板部63に付着していた埃を吹き飛ばし、清掃が自動で行われる。かつ、光路部(65、66、67)では、清掃されない死角が生じない。
【0048】
図7のステップS7で、制御部5は、清掃用ノズル7をノズルチェンジャに返却する制御を行い、清掃を終了する。次のステップS8で、制御部5は、ノズルチェンジャに返却していた吸着ノズル14をすべてノズルホルダ13に再装備する制御を行う。次のステップS9で、制御部5は、自動運転を再開して、動作フローの実行をステップS1に戻す。なお、自動運転の再開は、制御部5が自ら判断してもよく、オペレータが清掃状況を確認して入力部51から再開指令を入力することを要件としてもよい。
【0049】
4.実施形態の部品移載装置1の態様および効果
実施形態の部品移載装置1は、移動可能な装着ヘッド12に装備され、部品供給装置3から部品Pを採取して基板Kに装着する部品装着具(吸着ノズル14)と、部品装着具に保持された部品Pを側方から撮像する側方撮像部6と、側方撮像部6に向かって開口する吹出し口71を側面のみに有する清掃用ノズル7と、清掃用ノズル7に正圧エアを供給し、吹出し口71から側方撮像部6に向かって正圧エアを吹き出させる正圧エア供給部8と、を備える。
【0050】
これによれば、正圧エア供給部8は、清掃用ノズル7の吹出し口71から側方撮像部6に向かって正圧エアを吹き出させる。吹き出た正圧エアは、側方撮像部6に付着していた埃を吹き飛ばすので、側方撮像部6の清掃が自動で行われる。したがって、側方撮像部6を手動で清掃するメンテナンス工数が削減される。さらに、側方撮像部6で取得される画像データの品質が高く維持されるので、画像処理エラーの発生が抑制される。
【0051】
さらに、清掃用ノズル7および装着ヘッド12の少なくとも一方は、清掃用ノズル7に正圧エアが供給された状態で回転動作および昇降動作を行う。これによれば、吹出し口71の吹き出し方向が移動するので、側方撮像部6の広い範囲が清掃される。
【0052】
さらに、側方撮像部6は、撮像時に部品Pを照明する照明部64、および、部品Pと画像検出部62とを結ぶ光路部(中央光路部65、右側光路部66、左側光路部67)を有し、清掃用ノズル7および装着ヘッド12の少なくとも一方は、回転動作および昇降動作の開始時期、途中時期、および終了時期の少なくとも一時期に、吹出し口71が中央光路部65に対向した位置で一時停止し、または回転速度および昇降速度の少なくとも一方を減速する。これによれば、画像データの品質に大きな影響を及ぼす中央光路部65が重点的に清掃される。
【0053】
さらに、部品装着具は、装着ヘッド12のノズルホルダ13に着脱可能に装備されて部品Pを吸着する吸着ノズル14であり、清掃用ノズル7は、吸着ノズル14と交換して装着ヘッド12に装備される。これによれば、清掃用ノズル7を装備するための取り付け座などの専用部材が不要であり、装置構成が簡素化されるとともに装置コストの上昇が抑制される。
【0054】
さらに、相対的に高圧の正圧エアを供給して吸着ノズル14を清掃する高圧エア供給部82、および、相対的に低圧の正圧エアを供給して吸着ノズル14が吸着している部品Pを離脱させる低圧エア供給部83の少なくとも一方が正圧エア供給部8を兼ねる。これによれば、清掃用に専用の正圧エア供給部8を設けなくてよいので、装置構成が簡素化されるとともに装置コストの上昇が抑制される。また、清掃用に吹き出す正圧エアの勢いを選択できる。
【0055】
さらに、部品移載装置1は、装着ヘッド12のノズルホルダ13に着脱可能に装備される複数の吸着ノズル14と、複数の吸着ノズル14と正圧エア供給部8とを個別に連通する複数の正圧エア通路84および複数のノズル側エア通路88と、複数の正圧エア通路84にそれぞれ配置され、互いに独立して開閉動作する複数のエアバルブ87と、正圧エア供給部8および複数のエアバルブ87を制御するエア制御部(制御部5)と、をさらに備える。そして、清掃用ノズル7は、第1の吸着ノズル14と交換して装着ヘッド12に装備され、エア制御部は、正圧エア供給部8と清掃用ノズル7とを連通する第1の正圧エア通路84Aに配置された第1のエアバルブ87Aを開くとともに、第1のエアバルブ87A以外のエアバルブ87を閉じて、正圧エア供給部8を動作させる。これによれば、従来構成の部品移載装置に清掃用ノズル7を追加するだけで、側方撮像部6の清掃機能を付与できる。
【0056】
5.実施形態の応用および変形
なお、実施形態において、清掃用ノズル7の吹出し口71は、中央光路部65に正対した位置で一時停止するが、これに限定されない。すなわち、吹出し口71は、右側光路部66や左側光路部67に対向した位置でも一時停止してよい。また、吹出し口71は、光路部(65、66、67)に対向した位置で一時停止するのでなく、回転速度を減速してもよい。さらに、実施形態において、清掃用ノズル7が回転動作および下降動作するが、これに限定されない。例えば、清掃用ノズル7に正圧エアが供給された状態で、装着ヘッド12やノズルホルダ13の全体が中心軸15の周りの回転動作および昇降動作を行ってもよい。
【0057】
さらに、ノズルホルダ13と別体の支持部材を装着ヘッド12に設けて清掃用ノズル7を支持し、吸着ノズル14と別ルートで清掃用ノズル7に正圧エアを供給してもよい。また、挟持式装着具が装着ヘッドに装備される構成において、挟持式装着具と交換して清掃用ノズル7を装備することも可能である。実施形態の構成および動作は、その他にも様々な応用や変形が可能である。
【符号の説明】
【0058】
1:部品移載装置 12:装着ヘッド 13:ノズルホルダ 14:吸着ノズル 2:基板搬送装置 3:部品供給装置 4:部品カメラ 5:制御部 6:側方撮像部 62:画像検出部 63:撮像基板部 64:照明部 65:中央光路部 66:右側光路部 67:左側光路部 7:清掃用ノズル 71:吹出し口 8:正圧エア供給部 82:高圧エア供給部 83低圧エア供給部 84:正圧エア通路 84A:第1の正圧エア通路 87:エアバルブ 87A:第1のエアバルブ 88:ノズル側エア通路 88A:第1のノズル側エア通路 9:部品装着機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8