【実施例1】
【0017】
「光点表示装置2の盤面における清音光点4および濁音光点5の配列」に関しては、「
図2」を参照図として、
1、「清音光点4のひらがな配列」に関しては、「
図2」に図示する光点名のとおりであ る。
2、「濁音光点5の配列」に関しては、「
図2」に図示するように、
イ、「第一濁音光点5」は「第二列のかきくけこ列」の上部の位置に、
ロ、「第二濁音光点5」は「第五列のなにぬねの列」の上部の位置に、
ハ、「第三濁音光点5」は「第八列のやゆよわん列」の上部の位置に、
それぞれ配列される。
【0018】
「光点の発光表示の様相」については、以下の1〜8のとおりである。
1、「清音」としての「あ・い・う・え・お・か・き・く・け・こ・さ・し・す・せ・そ ・た・ち・つ・て・と・な・に・ぬ・ね・の・は・ひ・ふ・へ・ほ・ま・み・む・め・ も・や・ゆ・よ・わ・ら・り・る・れ・ろ」および「撥音」としての「ん」の発光表示 については、
イ、「『
図2で図示する光点名』のとおりにそれぞれが単独で発光すること」によって それぞれ表示される。
2、「濁音」としての「が・ぎ・ぐ・げ・ご・ざ・じ・ず・ぜ・ぞ」の発光表示について は、
イ、「清音光点4としての『か・き・く・け・こ・さ・し・す・せ・そ』のそれぞれの 光点と第一濁音光点5が同時に発光すること」によってそれぞれ表示される。
3、「濁音」としての「だ・ぢ・づ・で・ど・ば・び・ぶ・べ・ぼ」の発光表示について は、
イ、「清音光点4としての『た・ち・つ・て・と・は・ひ・ふ・へ・ほ』のそれぞれの 光点と第二濁音光点5が同時に発光すること」によってそれぞれ表示される。
4、「半濁音」としての「ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ」の発光表示については、
イ、「清音光点4としての『な・に・ぬ・ね・の』のそれぞれの光点と第二濁音光点5 が同時に発光すること」によってそれぞれ表示される。
5、「拗音」としての「ぁ・ぃ・ぅ・ぇ・ぉ」の発光表示については、
イ、「清音光点4としての『あ・い・う・え・お』のそれぞれの光点と第一濁音光点5 が同時に発光すること」によってそれぞれ表示される。
6、「拗音」としての「ゃ・ゅ・ょ」の発光表示については、
イ、「清音光点4としての『や・ゆ・よ』のそれぞれの光点と第三濁音光点5が同時に 発光すること」によってそれぞれ表示される。
7、「促音」としての「っ」の発光表示については、
イ、「清音光点4としての『ま』の光点と第三濁音光点5が同時に発光すること」によ って表示される。
8、「長音」としての「ー」の発光表示については、
イ、「清音光点4としての『ら』の光点と第三濁音光点5が同時に発光すること」によ って表示される。
【0019】
ただし、
1、「清音光点4における視覚的識別」を容易とするために、
イ、「第一列のあいうえお列の5種の光点の色」は「赤色」とする。
ロ、「第二列のかきくけこ列の5種の光点の色」は「黄色」とする。
ハ、「第三列のさしすせそ列の5種の光点の色」は「青色」とする。
ニ、「第四列のたちつてと列の5種の光点の色」は「赤色」とする。
ホ、「第五列のなにぬねの列の5種の光点の色」は「黄色」とする。
ヘ、「第六列のはひふへほ列の5種の光点の色」は「青色」とする。
ト、「第七列のまみむめも列の5種の光点の色」は「赤色」とする。
チ、「第八列のやゆよわん列の5種の光点の色」は「黄色」とする。
リ、「第九列のらりるれろ列の5種の光点の色」は「青色」とする。
2、また、「濁音光点としての第一濁音光点5・第二濁音光点5・第三濁音光点5の色」 はいずれも「緑色」とする。
【0020】
「話者の言葉に対応しての『九列五段音声光点表示器1の45種の清音光点4および3種の濁音光点5における点発光』の様相に関する例」としては、以下の「1におけるイ〜ホ」および「2におけるイ〜リ」のとおりである。
1、「話者における『こんにちは』という言葉」に対しては、以下のイ〜ホのように「該 当の清音光点4」が単独で順次発光する。
イ、「『こ』の発音」に対しては、「『こ』の1光点」が単独で発光する。
ロ、「『ん』の発音」に対しては、「『ん』の1光点」が単独で発光する。
ハ、「『に』の発音」に対しては、「『に』の1光点」が単独で発光する。
ニ、「『ち』の発音」に対しては、「『ち』の1光点」が単独で発光する。
ホ、「『は』の発音」に対しては、「『わ』の1光点」が単独で発光する。
2、「話者における『ピッチングフォーム』という言葉」に対しては、以下のイ〜リのよ うに「該当の清音光点4および濁音光点5」が単独でもしくは同時に順次発光する。
イ、「『ぴ』の発音」に対しては、「『に』と第二濁音光点5の2光点」が同時に発光 する。
ロ、「『っ』の発音」に対しては、「『ま』と第三濁音光点5の2光点」が同時に発光 する。
ハ、「『ち』の発音」に対しては、「『ち』の1光点」が単独で発光する。
ニ、「『ん』の発音」に対しては、「『ん』の1光点」が単独で発光する。
ホ、「『ぐ』の発音」に対しては、「『く』と第一濁音光点5の2光点」が同時に発光 する。
ヘ、「『ふ』の発音」に対しては、「『ふ』の1光点」が単独で発光する。
ト、「『ぉ』の発音」に対しては、「『お』と第一濁音光点5の2光点」が同時に発光 する。
チ、「『ー』の発音」に対しては、「『ら』と第三濁音光点5の2光点」が同時に発光 する。
リ、「『む』の発音」に対しては、「『む』の1光点」が単独で発光する。
【0021】
聴覚障害者は、「テレビ画面等に表示された九列五段音声光点表示器1の画面もしくは目前の携帯音声光点表示器の画面における清音光点4および濁音光点5における上記の『1のイ〜ホ』及び『2のイ〜リ』の連続発光」を視認することによって、話者における「『こんにちは』および『ピッチングフォーム』という言葉」を視覚的に理解することができ、本願発明の機能と効果・利便性を得ることができる。
【0022】
昨今の電子機器部品の著しい能力的進化から、音声認識装置3における音声識別精度については今後もさらに向上することは確実であり、当然、将来時点においては「本願発明における音声表現機能の精密性・正確性・高速性」もいっそう向上し「聴覚障害者に対する言葉の伝達機器としての信頼性・利便性」も十二分に確立されるはずである。
【0023】
もとより、聴覚障害者が「九列五段音声光点表示器1の画面において順次に位置を変えて発光する清音光点4および濁音光点5の点発光」を見て話者の言葉を自在かつ正確に理解するためには、事前に「相応の読み取り訓練」を行なっておくことは絶対的に必要であり、「話者における早口言葉にも対応できる程度の読み取り能力」に習熟しておく必要があることは言うまでもないことである。
【実施例2】
【0024】
聴覚障害者における「本願発明の利用方法」としては、
1、「テレビ等における話者の言葉」「対面時における話者の言葉」「電話の声等の非対 面もしくは目前不在の話者の言葉」「公共の場所等において実声やスピーカー等による 呼び掛けや伝達を行なう話者の言葉」に対しては、「携帯音声光点表示器」を目前に保 持しその光点画面を見ることによって話者の言葉を理解するものであるが、
2、「テレビにおける話者の言葉としての『アナウンサーの言葉・出演者の言葉・ナレー ション・コマーシャル等のすべての言葉』」については、テレビ局において『光点放送 』がなされるべきであり、聴覚障害者はその「テレビ画面に表示される九列五段音声光 点表示器の光点画面」を見ることによってそれぞれの話者の言葉を視覚的に理解出来る ようにすべきである。
【0025】
ただし、「光点放送」とは、
「テレビ画面において『九列五段音声光点表示器の光点画面』を表示し『話者の言葉に対応して点発光する相当の清音光点および濁音光点』を順次に発光させることによって聴覚障害者に対して『アナウンサーの言葉・出演者の言葉・ナレーション・コマーシャル等の放送されるすべての言葉』を伝達することを目的として放送されるテレビ放送」
をいう。
【0026】
「光点放送」が行なわれることによって、
1、「健聴者」が「話者の言葉におけるすべての音素」を1音素も逃すことなく(耳で聞 いて)ごく自然に『音』として認識し理解し「発音が異なるその音の連なり」を『言葉 』として認識し理解しているのと同様に、
2、「聴覚障害者」もまた、「話者の言葉におけるすべての音素」を1音素も逃すことな く(目で見て)ごく自然に『光点』として認識し理解し「発光位置と色の異なるその光 点の連なり」を『言葉』として認識し理解することとなる。
3、つまりは、「健聴者は『声を耳で聞き』聴覚障害者は『声を“目で聞く”』」ことに なり、健聴者と聴覚障害者における「テレビの音声=言葉に対する理解能力=理解可能 性すなわちまた『テレビ視聴能力』」は「まったく同一もしくはほぼ同一」となる効果 と利便性がある。
【0027】
「光点放送」が行なわれるに際しての「テレビ画面に表示される『九列五段音声光点表示器の光点画面』のテレビ画面内における表示位置と大小」については、
1、聴覚障害者が放送内容・映像に対応して「手元のリモートコントローラーによる電波 送信」によって随時かつ自在に移動操作と大小変換操作ができるようにするとよい。
2、例えば、
イ、画面中央や画面全体の映像の美しさや迫力等を損ないたくない場合は、画面脇(右 下位置等)の位置を表示位置とし、光点画面の大きさを小さくする。
ロ、中央にアナウンサー・出演者等の話者が連続的に映っている場合は、話者の顔面の 直近の位置を表示位置とし、場合によっては話者の顔面に被せての位置を表示位置と する。
ハ、ドラマやスポーツ中継等の場合は、視覚的興趣を妨げない適宜任意の位置を表示位 置とし、光点画面の大きさも適宜任意に選択する。
ニ、テレビ画面が近い場合は、光点画面の大きさを小さくし、テレビ画面が遠い場合は 、光点画面の大きさを大きくする。
3、聴覚障害者は、以上の「2のイ〜ニ」の操作を随時かつ自在に行なうことによって、 従来に比して各段にテレビ放送を楽しむことができるようになるはずである。
【0028】
「テレビ以外の画面放送機器で音声放送がなされる機器としてのパソコン・タブレット・スマホ」等においても、「聴覚障害者に対する『光点放送』と同様な光点表示放送」が成されるべきであることは言うまでもないことである。