(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記対応情報記憶手段に記憶されている対応情報には、1つの第1の商品に対して、複数の第2の商品と、当該複数の第2の商品のそれぞれに関するダイレクトメールの提供時期とが対応付けられており、
前記抽出手段が、前記第1の商品と対応付けられている複数の第2の商品及び当該複数の第2の商品のそれぞれに関するダイレクトメールの提供時期を、前記対応情報から抽出するように構成され、
前記利用者側の利用者端末に対して、前記抽出手段によって抽出された複数の第2の商品を示すダイレクトメール対象商品情報を送信する第2送信手段と、
前記利用者端末から、前記ダイレクトメール対象商品情報に示される複数の第2の商品のうちの特定の第2の商品の選択を受け付ける商品選択受付手段と
を更に備え、
前記ダイレクトメール予約情報記憶手段が、前記商品選択受付手段によって受け付けられた選択に係る第2の商品に関するダイレクトメールについての前記ダイレクトメール予約情報を記憶するように構成されている、
請求項1に記載のダイレクトメール予約システム。
前記ダイレクトメール予約情報記憶手段に記憶されているダイレクトメール予約情報に示されている提供時期より所定期間前に、前記利用者側の利用者端末に対して、ダイレクトメールの提供が行われることを通知するための通知情報を送信する第4送信手段を
更に備える、
請求項1乃至3の何れかに記載のダイレクトメール予約システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、顧客にとって、現時点では必要ないものの、将来的に必要になる商品が存在する場合がある。例えば、顧客の子供が3年後に就学を迎える場合、現時点では必要ではないものの、3年後にはランドセル等の就学時に必要となる商品が必要になることが予測される。この場合、現時点ではなく、3年後にランドセル等についてのダイレクトメールを顧客に提供することが望ましいが、上述した従来の情報提供システムではそのような要望に応えることができない。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、将来有効に活用されるダイレクトメールを利用者に提供することを可能にするダイレクトメール予約システム及びダイレクトメール予約方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様のダイレクトメール予約システムは、
子供を対象とした第1の商品と、当該第1の商品が購入された場合に
子供の成長に合わせてその購入から所定期間経過後に購入されることが想定される
子供を対象とした第2の商品と、当該所定期間に応じて定められる、当該第2の商品に関するダイレクトメールの提供時期とが対応付けられた対応情報を記憶する対応情報記憶手段と、利用者によって商品が購入された場合に、その購入商品が、前記対応情報記憶手段に記憶されている対応情報における第1の商品に該当するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記購入商品が前記第1の商品に該当すると判定された場合、当該第1の商品と対応付けられている第2の商品及び当該第2の商品に関するダイレクトメールの提供時期を、前記対応情報から抽出する抽出手段と、前記利用者側の利用者端末から、前記利用者とは異なる他者をダイレクトメールの提供先とする提供先情報を受け付ける提供先情報受付手段と、前記利用者端末から、前記利用者とは異なる他者に対するメッセージ情報を受け付けるメッセージ情報受付手段と、
前記利用者端末から、前記抽出された第2の商品に関連する画像情報として前記購入商品の対象者である子供が写っている画像情報を受け付ける画像情報受付手段と、前記抽出手段によって抽出された第2の商品に関するダイレクトメールであって、前記メッセージ情報受付手段によって受け付けられたメッセージ情報
、及び前記画像情報受付手段によって受け付けられた画像情報を含むダイレクトメールを、同じく抽出された提供時期に、前記提供先情報受付手段によって受け付けられた提供先情報に示されている他者に対して提供することを示すダイレクトメール予約情報を記憶するダイレクトメール予約情報記憶手段とを備える。
【0010】
また、前記態様において、前記対応情報記憶手段に記憶されている対応情報には、1つの第1の商品に対して、複数の第2の商品と、当該複数の第2の商品のそれぞれに関するダイレクトメールの提供時期とが対応付けられており、前記抽出手段が、前記第1の商品情報と対応付けられている複数の第2の商品及び当該複数の第2の商品のそれぞれに関するダイレクトメールの提供時期を、前記対応情報から抽出するように構成され、前記利用者側の利用者端末に対して、前記抽出手段によって抽出された複数の第2の商品を示すダイレクトメール対象商品情報を送信する第2送信手段と、前記利用者端末から、前記ダイレクトメール対象商品情報に示される複数の第2の商品のうちの特定の第2の商品の選択を受け付ける商品選択受付手段とを更に備え、前記ダイレクトメール予約情報記憶手段が、前記商品選択受付手段によって受け付けられた選択に係る第2の商品に関するダイレクトメールについての前記ダイレクトメール予約情報を記憶するように構成されていてもよい。
【0011】
また、前記態様において、前記対応情報記憶手段に記憶されている対応情報には、第2の商品を供給する複数の供給元が含まれており、前記利用者側の利用者端末に対して、前記抽出手段によって抽出された第2の商品の複数の提供元を示す供給元情報を送信する第3送信手段と、前記利用者端末から、前記供給元情報に示される複数の供給元のうちの特定の供給元の選択を受け付ける供給元選択受付手段とを更に備え、前記ダイレクトメール予約情報記憶手段が、前記供給元選択受付手段によって受け付けられた選択に係る供給元に関するダイレクトメールについての前記ダイレクトメール予約情報を記憶するように構成されていてもよい。
【0012】
また、前記態様において、前記ダイレクトメール予約情報記憶手段に記憶されているダイレクトメール予約情報に示されている提供時期より所定期間前に、前記利用者側の利用者端末に対して、ダイレクトメールの提供が行われることを通知するための通知情報を送信する第4送信手段を更に備えていてもよい。
【0013】
さらに、前記態様において、前記利用者側の利用者端末から、ダイレクトメールの提供時期の変更要求を示す提供時期変更要求を受け付ける変更要求受付手段を更に備え、前記ダイレクトメール予約情報記憶手段が、前記抽出された第2の商品に関するダイレクトメールを、前記変更要求受付手段によって受け付けられた提供時期に提供することを示す前記ダイレクトメール予約情報を記憶するように構成されていてもよい。
【0014】
本発明の一の態様のダイレクトメール予約方法は、
子供を対象とした第1の商品と、当該第1の商品が購入された場合に
子供の成長に合わせてその購入から所定期間経過後に購入されることが想定される
子供を対象とした第2の商品と、当該所定期間に応じて定められる、当該第2の商品に関するダイレクトメールの提供時期とが対応付けられた対応情報を記憶するステップと、利用者によって商品が購入された場合に、その購入商品が、記憶されている対応情報における第1の商品に該当するか否かを判定するステップと、前記購入商品が前記第1の商品に該当すると判定された場合、当該第1の商品と対応付けられている第2の商品及び当該第2の商品に関するダイレクトメールの提供時期を、前記対応情報から抽出するステップと、前記利用者側の利用者端末から、前記利用者とは異なる他者をダイレクトメールの提供先とする提供先情報を受け付けるステップと、前記利用者端末から、前記利用者とは異なる他者に対するメッセージ情報を受け付けるステップと、
前記利用者端末から、抽出された第2の商品に関連する画像情報として前記購入商品の対象者である子供が写っている画像情報を受け付けるステップと、前記抽出された第2の商品に関するダイレクトメールであって、受け付けられたメッセージ情報
及び画像情報を含む第2の商品に関するダイレクトメールを、同じく抽出された提供時期に、受け付けられた提供先情報に示されている他者に対して提供することを示すダイレクトメール予約情報を記憶するステップとを有する。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るダイレクトメール予約システム及びダイレクトメール予約方法によれば、将来必要になることが想定される商品に関するダイレクトメールを利用者に提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための方法及び装置を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0018】
[ダイレクトメール予約システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るダイレクトメール(DM)予約システム及びその通信先の構成を示すブロック図である。本実施の形態のDM予約システムは、
図1におけるカード会社サーバ1により構成されている。このカード会社サーバ1は、クレジットカード会社にて運用されるコンピュータシステムであって、DM予約システムの利用者側に設けられている利用者端末2,2,…と、広告の対象となる商品を供給する企業等の供給元側に設けられている供給元端末3,3,…とインターネット101を介して通信可能に接続されている。これら利用者端末2,2,…及び供給元端末3,3,…は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機及びタブレット端末等の通信機能を有する装置で構成される。なお、各利用者端末2は液晶ディスプレイ等で構成された表示部21を、各供給端末3は同様に構成された表示部31を、それぞれ備えている。
【0019】
[カード会社サーバの構成]
以下、上述したカード会社サーバ1の詳細な構成について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係るカード会社サーバ1の構成を示すブロック図である。
図2に示すとおり、コンピュータ(カード会社サーバ)1は、CPU11、ROM12、RAM13、ハードディスク14、及び通信インタフェース(I/F)15を備えており、これらのCPU11、ROM12、RAM13、ハードディスク14、及び通信I/F15は、バス16によって接続されている。
【0020】
CPU11は、RAM13にロードされた各種のコンピュータプログラムを実行する。これにより、コンピュータ1が本実施の形態のカード会社サーバ1として機能することになる。
【0021】
ROM12は、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、又はEEPROM(Electrically Erasable PROM)等によって構成されており、CPU11にて実行されるコンピュータプログラム及びその実行の際に用いられるデータ等が記憶されている。
【0022】
RAM13は、SRAM又はDRAMなどによって構成されている。このRAM13は、ハードディスク14に記憶されている各種のコンピュータプログラムの読み出し等に用いられる。また、CPU11が各種のコンピュータプログラムを実行するときに、CPU11の作業領域としても利用される。
【0023】
ハードディスク14には、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムなど、CPU11に実行させるための各種のコンピュータプログラム及び当該コンピュータプログラムの実行に用いられるデータ等が予めインストールされている。また、このハードディスク14には、クレジットカードの売上に関する売上情報が格納される売上情報データベース(DB)14Aと、クレジットカード決済にて購入された購入商品、ダイレクトメール(DM)対象商品、及びそのDM対象商品のダイレクトメールの提供時期が対応付けられた対応情報が格納される対応情報データベース(DB)14Bと、ダイレクトメールの予約に関する予約情報が格納される予約情報データベース(DB)14Cとが設けられている。これらの各データベースの詳細については後述する。
【0024】
さらに、ハードディスク14には、例えば米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)などのマルチタスクオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、各種のコンピュータプログラムが当該オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
【0025】
通信I/F15は、インターネット101等の各通信ネットワークを介してカード会社サーバ1が外部の装置と通信するためのインタフェース装置である。カード会社サーバ1は、この通信I/F15を介して、利用者端末2,2,…及び供給元端末3,3,…との間で各種のデータの送受信を行う。
【0026】
以下、ハードディスク13に設けられている各データベースの詳細について説明する。
(A)売上情報DB14A
図3は、本発明の実施の形態に係るカード会社サーバ1に設けられている売上情報DB14Aのレイアウトの一例を示す図である。
図3に示すように、売上情報DB14Aは、クレジットカード会員を識別するための会員IDが格納される会員IDフィールド111、クレジットカード決済により購入された商品の商品名が格納される商品フィールド112、その商品を販売した店舗の店舗名が格納される店舗フィールド113、及び商品の購入日が格納される購入日フィールド114を少なくとも有している。この売上情報DB14Aに格納される売上情報は、商品の購入が行われる都度生成され、登録される。
【0027】
(B)対応情報DB14B
図4は、本発明の実施の形態に係るカード会社サーバ1に設けられている対応情報DB14Bのレイアウトの一例を示す図である。
図4に示すように、ダイレクトメールの予約のトリガーとなる予約トリガー商品の商品名が格納される予約トリガー商品フィールド121、ダイレクトメール(DM)対象商品の商品名が格納されるDM対象商品フィールド122、ダイレクトメールが提供される時期である発送時期が格納される発送時期フィールド123、並びに、DM対象商品の供給元の名称が格納される第1供給元フィールド124、第2供給元フィールド125及び第3供給元フィールド126を少なくとも有している。ここでは、供給元の名称を格納するためのフィールドが3つ用意されているが、2つ以下又は4つ以上であっても勿論構わない。この対応情報DB14Bに格納される各情報のうち、予約トリガー商品、DM対象商品、及びダイレクトメールの発送時期についてはクレジットカード会社側で予め設定され、供給元の名称については後述する供給元登録処理によって登録される。
【0028】
上記の予約トリガー商品、DM対象商品、及びダイレクトメールの発送時期は、次のような関係にある。DM対象商品は、予約トリガー商品が購入された場合にその購入から所定期間経過した後に購入されることが想定される商品である。例えば、小学生の場合、入学時にランドセル等が、3年生になると習字セット等が、卒業時に子供用袴等がそれぞれ必要になる。そのため、この場合、ランドセルが予約トリガー商品となり、習字セット及び子供用袴がDM対象商品となる。そして、入学時、すなわちランドセルの購入時から2年後に習字セットが、6年後に子供用袴が購入されることが想定されるため、これらの商品についてのダイレクトメールの発送時期は、ランドセルの購入時から2年後及び6年後であることが好ましい。したがって、
図4に示すように、予約トリガー商品、DM対象商品、及びダイレクトメールの発送時期として、ランドセル、習字セット(子供用袴)及び2年後(6年後)がそれぞれ設定されることになる。
【0029】
(C)予約情報DB14C
図5は、本発明の実施の形態に係るカード会社サーバ1に設けられている予約情報DB14Cのレイアウトの一例を示す図である。
図5に示すように、予約情報DB14Cは、ダイレクトメールの提供を依頼する依頼者を識別するための依頼者IDが格納される依頼者IDフィールド131、そのダイレクトメールに掲載されるDM対象商品の商品名が格納されるDM対象商品フィールド132、そのDM対象商品の供給元の名称が格納される供給元フィールド133、ダイレクトメールの発送先を識別するための発送先IDが格納される発送先IDフィールド134、DM対象商品に関連する画像情報の保存先のアドレスが格納される関連画像フィールド135、ダイレクトメールの発送先に対するメッセージが格納されるメッセージフィールド136、ダイレクトメールの発送予定月が格納される発送予定月フィールド137、ダイレクトメール発送の事前確認の際の承諾の有無を示す情報が格納される承諾フィールド138、及びダイレクトメールを実際に発送した日である発送日が格納される発送日フィールド139を少なくとも有している。なお、ここではダイレクトメールの発送時期を月単位(発送予定月)で特定しているが、日単位等で特定するようにしてもよい。この予約情報DB14Cに格納される各情報は、後述するDM予約登録処理によって登録される。
【0030】
[ダイレクトメール予約システムの動作]
次に、上述したように構成された本実施の形態のDM予約システムの動作について、フローチャート等を参照しながら説明する。なお、本実施の形態のDM予約システムにおいて実行される主な処理には、(1)DM対象商品の供給元を登録するための供給元登録処理、(2)ダイレクトメールの予約を行うためのDM予約登録処理、及び(3)ダイレクトメールを発送する前の事前確認を行うための事前確認処理がある。以下では、これらの各処理の詳細について説明する。
【0031】
(1)供給元登録処理
図6は、カード会社サーバ1と供給元端末3とによって実行される供給元登録処理の手順を示すフローチャートである。商品の宣伝広告を希望する供給元の担当者は、供給元端末3を用いてカード会社サーバ1に対してアクセスし、供給元登録処理を開始させる。この供給元登録処理において、供給元端末3はまず、カード会社サーバ1に登録されている対応情報の提供を要求するための対応情報要求をカード会社サーバ1に対して送信する(S101)。
【0032】
カード会社サーバ1は、供給元端末3から送信された対応情報要求を受信した場合(S201)、対応情報DB13Bから対応情報を抽出する(S202)。このとき、カード会社サーバ1は、対応情報DB13Bに登録されている対応情報のすべてを抽出してもよく、その一部を抽出してもよい。一部を抽出する場合、カード会社サーバ1は、当該供給元に適した対応情報、例えば供給元によって指定された商品名、対象年齢及び対象性別に基づいて特定された対応情報を抽出するようにすることが好ましい。これにより、供給元が供給する商品に即した対応情報を抽出することが可能になる。なお、以下では、抽出された対応情報に、予約トリガー商品、DM対象商品、及びダイレクトメールの発送時期が含まれているものとする。
【0033】
次に、カード会社サーバ1は、ステップS202にて抽出した対応情報を供給元端末3に対して送信する(S203)。供給元端末3はカード会社サーバ1から対応情報を受信した場合(S102)、その対応情報に基づいて生成される供給元登録画面を表示部31上に表示する(S103)。
【0034】
図7は、供給元端末3の表示部31上に表示される供給元登録画面の一例を示す図である。
図7に示すように、供給元登録画面1001には、カード会社サーバ1から受信した対応情報に含まれている予約トリガー商品、DM対象商品、及びダイレクトメールの発送時期が示されており、また、これらを選択するためのチェックボックスが設けられている。さらに、供給元登録画面1001には、供給元の登録を進めるための登録ボタン1002が設けられている。供給元の担当者は、自らが供給している商品がDM対象商品として示されているか否かを確認した上で、示されている場合には当該商品と対応付けられているチェックボックスをチェックする。なお、この時点ではまだ供給していない商品であっても、ダイレクトメールの発送時期には供給している可能性がある商品を選択対象としてもよい。また、自らが供給している商品であっても、予約トリガー商品及び/又はダイレクトメールの発送時期を考慮すると宣伝広告するのに不適当であると担当者が判断した場合、その商品を選択対象から除外するようにしてもよい。
【0035】
上述したようにして商品の選択が行われた後、担当者は、登録ボタン1002をクリックする。供給元端末3は、このようにして担当者により行われた供給元登録情報の入力を受け付けた場合(S104)、その供給元登録情報をカード会社サーバ1に対して送信する(S105)。なお、この供給元登録情報には、予約トリガー商品、DM対象商品、及びダイレクトメールの発送時期、並びに供給元の名称が含まれている。
【0036】
カード会社サーバ1は、供給元端末3から送信された供給元登録情報を受信した場合(S204)、その供給元登録情報に含まれる予約トリガー商品、DM対象商品、及びダイレクトメールの発送時期に係る対応情報を対応情報DB14Bにて特定し、その特定した対応情報に対応付けて上記の供給元登録情報に含まれる供給元の名称を登録することにより、対応情報DB14Bを更新する(S205)。これにより、対応情報に供給元の名称が追加され、供給元の登録が完了する。
【0037】
(2)DM予約登録処理
図8は、カード会社サーバ1と利用者端末2とによって実行されるDM予約登録処理の手順を示すフローチャートである。DM予約の登録を希望する利用者は、利用者端末2を用いてカード会社サーバ1に対してアクセスし、DM予約登録処理を開始させる。このDM予約登録処理において、利用者端末2はまず、DM予約の登録を要求するためのDM予約登録要求をカード会社サーバ1に対して送信する(S301)。なお、このDM予約登録要求には、当該利用者の会員IDが含まれている。
【0038】
カード会社サーバ1は、利用者端末2から送信されたDM予約登録要求を受信した場合(S401)、DM予約登録要求に含まれている会員IDをキーにして売上情報DB14Aを検索することによって、当該利用者に係る売上情報を抽出する(S402)。これにより、カード会社サーバ1は、この利用者のクレジットカード決済による商品の購入実績を取得する。
【0039】
次に、カード会社サーバ1は、ステップS402にて抽出した売上情報に基づいて利用者が購入した商品を特定した上で、その特定した商品をキーにして対応情報DB14Bを検索し(S403)、当該商品が予約トリガー商品となっている対応情報を対応情報DB14Bから抽出する(S404)。そして、カード会社サーバ1は、その抽出した対応情報を含むDM予約登録画面情報を利用者端末2に対して送信する(S405)。
【0040】
利用者端末2は、カード会社サーバ1から送信されたDM予約登録画面情報を受信した場合(S302)、その受信したDM予約登録画面情報に基づいて生成されるDM予約登録画面を表示部21上に表示する(S303)。
【0041】
図9A乃至
図9Cは、利用者端末2の表示部21上に表示されるDM予約登録画面の一例を示す図である。
図9Aに示すように、DM予約登録画面2001には、利用者が購入した商品(予約トリガー商品)及びその購入日、並びにDM対象商品及びダイレクトメールの発送予定月が示されている。ここで、DM対象商品は、カード会社サーバ1から受信したDM予約登録画面情報に含まれている対応情報に示されている商品である。また、ダイレクトメールの発送予定月は、同じく対応情報に示されているダイレクトメールの発送時期と上記の購入日から算出される月である。例えば、予約トリガー商品の購入日が2014年10月1日であって、ダイレクトメールの発送時期が2年後である場合、ダイレクトメールの発送時期は2016年10月と算出される。DM予約登録画面2001にはさらに、DM対象商品と発送予定月とのペアを選択するためのチェックボックスと、DM予約登録画面の次頁に進むための次頁ボタン2002とが設けられている。利用者は、ダイレクトメールの発送を希望する1又は複数のDM対象商品を特定し、その特定したDM対象商品及びダイレクトメールの発送予定月と対応付けられているチェックボックスをチェックする。その後、利用者は次頁ボタン2002をクリックし、次頁に進む。
【0042】
図9Aに示すDM予約登録画面2001の次頁に進むと、
図9Bに示すDM予約登録画面3001が表示部21上に表示される。
図9Bに示すように、DM予約登録画面3001には、前頁にて選択されたDM対象商品及びダイレクトメールの発送予定月と、そのDM対象商品を供給する供給元のリストとが示されている。ここで示される供給元は、カード会社サーバ1から受信したDM予約登録画面情報に含まれている対応情報に示されている供給元である。また、このDM予約登録画面3001には、各供給元を選択するためのチェックボックスと、DM予約登録画面の次頁に進むための次頁ボタン3002とが設けられている。利用者は、1又は複数の所望の供給元と対応付けられているチェックボックスをチェックした上で、次頁ボタン3002をクリックし、次頁に進む。
【0043】
図9Bに示すDM予約登録画面3001の次頁に進むと、
図9Cに示すDM予約登録画面4001が表示部21上に表示される。
図9Cに示すように、DM予約登録画面4001には、前々頁にて選択されたDM対象商品及びダイレクトメールの発送予定月と、前頁にて選択された供給元とが示されている。また、このDM予約登録画面4001には、ダイレクトメールの発送先、並びにダイレクトメールに添えるメッセージ及び関連画像を入力するための各入力欄と、DM予約の登録を進めるための登録ボタン4002とが設けられている。利用者は、ダイレクトメールの発送先の入力欄に任意の会員IDを入力する。自身の会員IDであってもよく、自身の親又は祖父母等の会員IDであってもよい。また、利用者は、ダイレクトメールの発送先に対してメッセージがある場合はそのメッセージを入力する。このメッセージとしては様々なものが想定されるが、ダイレクトメールが発送されるのは数年後等であるため、そのときに発送先が受け取って意味のあるメッセージ(例えば、「卒業おめでとう。大きくなりましたね。」等)であることが好ましい。さらに、利用者は、ダイレクトメールの発送先に対して提供したいDM対象商品の関連画像があれば、その関連画像のファイル名を入力する。この関連画像についても様々なものが想定されるが、例えば、予約トリガー商品である購入商品の対象者(例えば、購入商品がランドセルの場合はそのランドセルを使用する子供)が写っている画像等が挙げられる。このように、本実施の形態の場合、発送先毎に、異なるメッセージ及び/又は関連画像を提供することが可能になる。
【0044】
上述したようにしてDM予約登録画面4001における各入力欄に対する入力が行われた後、担当者は、登録ボタン4002をクリックする。利用者端末2は、このようにして利用者により行われたDM予約登録情報の入力を受け付けた場合(S304)、そのDM予約登録情報をカード会社サーバ1に対して送信する(S305)。なお、このDM予約登録情報には、DM対象商品、ダイレクトメールの発送予定月、供給元、ダイレクトメールの発送先、メッセージ、及び関連画像のデータ等が含まれている。
【0045】
カード会社サーバ1は、供給元端末3から送信されたDM予約登録情報を受信した場合(S406)、そのDM予約登録情報を用いて予約情報を生成し(S407)、これを予約情報DB14Cに登録する(S408)。ここで、予約情報における依頼者IDフィールド131には、DMの予約登録を行った利用者の会員IDが格納される。これにより、
図5に示すような予約情報が予約情報DB14Cに蓄積されることになり、ダイレクトメールの発送予約が完了する。
【0046】
(3)事前確認処理
上記のようにしてダイレクトメールの発送予約が行われた後、ダイレクトメールの発送予定月が所定の日数内となったタイミングで、以下の事前確認処理が実行される。
図10は、カード会社サーバ1と利用者端末2とによって実行される事前確認処理の手順を示すフローチャートである。カード会社サーバ1は、ダイレクトメールの発送予定月が所定の日数内、例えば2ヵ月以内となった予約情報を予約情報DB14Cから抽出する(S501)。次に、カード会社サーバ1は、抽出した予約情報のうちのDM対象商品、供給元、発送先ID、関連画像、及び発送予定月、並びにダイレクトメールの発送を予約どおり行うか否かの指示を受け付けるための入力欄を含む事前確認情報を生成する(S502)。そして、カード会社サーバ1は、生成した事前確認情報を、上記の予約情報のうちの依頼者IDで識別される利用者の利用者端末2に対して送信する(S503)。なお、この送信の態様は様々なものが想定されるが、例えば、利用者によって予め登録された電子メールアドレス宛に特定のURLが記載された電子メールを送信し、その電子メールを受信した利用者端末2が当該URLにアクセスすること等によって実行される。
【0047】
利用者端末2は、カード会社サーバ1から送信された事前確認情報を受信した場合(S601)、その事前確認情報に含まれる各情報を表示部21上に表示する(S602)。利用者は、この表示部21上の表示を確認した上で、ダイレクトメールの発送を予約どおり行うことを承諾するか否かを示す承諾可否情報を入力する。既にDM対象商品を購入している場合、予約時に選択した供給元の商品を希望しなくなった場合等においては、ダイレクトメールの発送を行う必要性が乏しいため、ダイレクトメールの発送予約を取り消すことが好ましい。他方、そのような事情が存在しない場合は、予約どおりにダイレクトメールの発送を行うことが好ましい。利用者は、このような判断を行った上で、承諾可否情報の入力を行う。利用者端末2は、このようにして行われた利用者からの承諾可否情報の入力を受け付けた場合(S603)、その承諾可否情報をカード会社サーバ1に対して送信する(S604)。
【0048】
カード会社サーバ1は、利用者端末2から送信された承諾可否情報を受信した場合(S504)、その承諾可否情報に基づいてダイレクトメールの発送の承諾の有無を判定する(S505)。ここで、承諾があったと判定した場合(S505でYES)、カード会社サーバ1は、ステップS501にて抽出した予約情報における確認フィールド137に承諾があったことを示す承諾情報を格納する(S506)。他方、承諾されなかったと判定した場合(S505でNO)、カード会社サーバ1は、同じく予約情報における確認フィールド137に承諾されなかったことを示す非承諾情報を格納する(S507)。これにより、事前確認処理が完了する。
【0049】
その後、ダイレクトメールの発送予定月に到達した予約情報のうち、事前の承諾がなされたものについて、ダイレクトメールの発送が行われる。このダイレクトメールの発送は、所定の情報(DM関連商品の宣伝広告、ダイレクトメールの予約を行った利用者を示す情報、メッセージ、及び関連画像等)が印刷された紙媒体をダイレクトメールの発送先に対して郵送することにより行われてもよく、また、当該発送先の電子メールアドレス宛に当該所定の情報を含む電子メールを送信することによって行われてもよい。
【0050】
上記のようにしてダイレクトメールの発送が行われた場合、カード会社サーバ1は、その発送日を予約情報DB14Cの発送日フィールド139に格納する。なお、その後にそのダイレクトメールの発送先がDM対象商品を購入した場合、その発送先に対して所定の特典を付与するようにしてもよい。例えば、ダイレクトメールの依頼者によってカード会社サーバ1に対して提供されたメッセージ、画像、及び音声等を当該発送先に対して提供することが考えられる。なお、本実施の形態では予約情報DB14Cに登録されている関連画像及びメッセージを含むダイレクトメールを発送しているが、ダイレクトメールにはこれらの関連画像等を含めず、その後にそのダイレクトメールの発送先がDM対象商品を購入した場合に当該発送先にこれらの関連画像等を提供するようにしてもよい。これらの場合における提供の手段は、郵送又はインターネット等、様々なものが想定される。
【0051】
(その他の実施の形態)
上述した実施の形態では、DM予約登録の際に、利用者が、DM対象商品、ダイレクトメールの発送予定日及び商品の供給元に基づいてダイレクトメールの予約登録を行っているが、それ以外の情報も併せて検討可能なようにしてもよい。例えば、DM対象商品の対象年齢、対象性別、ブランド、及びメーカー等により絞り込み検索可能な構成とすることが想定される。これにより、有効活用される可能性に乏しいダイレクトメールの生成を抑制することができる。
【0052】
また、上述した実施の形態では、クレジットカード決済により商品が購入された場合の売上情報に基づいて予約トリガー商品の購入の有無を判定しているが、それ以外の売上情報、例えば現金決済により商品が購入された場合の売上情報に基づいて判定するようにしてもよい。但し、上述した実施の形態のように、クレジットカード会社にて運用されるカード会社サーバ1を用いてDM予約システムを実現するような場合であれば、クレジットカード決済に係る売上情報を容易に得ることができるため、その売上情報に基づいて判定することが好ましい。
【0053】
また、上述した実施の形態では、対応情報DB14Bに格納されている対応情報によってダイレクトメールの提供時期が確定されているが、この提供時期を利用者からの変更要求に応じて適宜変更するようにしてもよい。例えば、上述した実施の形態においては、小学校の入学時とランドセルの購入時とが比較的近い(例えば、半年以内等)ことが前提となっているが、利用者によっては入学時の1年前等のように早い時期にランドセルを購入することもあり得る。その場合、対応情報に基づいて、ランドセルの購入時から2年後に習字セットのダイレクトメールを発送することにすると、ダイレクトメールを受け取るタイミングが適切でない場合が生じることがある。このような場合、習字セットのダイレクトメールの提供時期を、ランドセルの購入時から2年後ではなく、例えば2年半後等に変更できると便宜である。そこで、例えば上記のDM予約登録画面においてダイレクトメールの発送予定月の変更を受け付けるための欄を設けておき、当該欄に変更後の発送予定月が入力された場合に、その変更後の発送予定月を含むDM予約登録情報が利用者端末2からカード会社サーバ1へ送信され、これを受信したカード会社サーバ1が当該発送予定月を予約情報DB14Cの発送予定月フィールド137に格納することによって、ダイレクトメールの提供時期を変更可能なようにすることが好ましい。
【0054】
また、上述した実施の形態では、単一のコンピュータ1aによってカード会社サーバ1の機能が実現されているが、例えば複数のコンピュータによる分散システムによってカード会社サーバ1の機能が実現されていてもよく、様々な態様が想定される。