(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0015】
<第1実施形態>
初めに、
図1及び
図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る表示装置(電子機器)1の全体的な構成について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置1において閉鎖カバー40を取り外した様子を示す後方斜視図である。
図2は、表示装置1の後方斜視図である。
【0016】
図2に示す表示装置1は、図略の舶用機器(レーダ装置、魚群探知機、航法装置等)で生成された画像を表示する装置である。表示装置1の背面側にケーブル(電気ケーブル)5の一端が接続され、ケーブル5の他端は、上記の舶用機器及び電源等に接続される。
【0017】
図2に示すように、表示装置1は、筐体7を備える。この筐体7は、表示部10と、ハウジング20と、を備える。ハウジング20は、支持台90によって支持されるとともに、当該支持台90に対して着脱可能となっている。
【0018】
支持台90には図示しないヒンジ機構が備えられており、表示部10及びハウジング20(筐体7)の仰角を適宜変更することができる。本実施形態の説明で「正面」「背面」等というときは、筐体7を
図2の姿勢にしたときの位置関係を指すものとする。
【0019】
図2に示す表示部10は、当該表示部10の正面側に画像を表示させるための図略のディスプレイ本体を備える。ディスプレイ本体は、例えば液晶ディスプレイとして構成することができるが、これに限定されない。
【0020】
ハウジング20は、表示部10の背面側に配置され、背面視で略正方形となる箱状に形成されている。ハウジング20にはフランジ20aが形成されており、このフランジ20aを介して、表示部10がハウジング20に対してネジ止め等の適宜の方法で取り付けられる。
【0021】
図2に示すように、ハウジング20の内部には基板21が配置されており、この基板21には複数のコネクタ22が固定されている。それぞれのコネクタ22には、上記のケーブル5を着脱可能に接続することができる。
【0022】
ハウジング20が有する背面側の壁部の下部(背面20bの下部)には、横向きに長い略長方形状の開口部20cが形成されている。この開口部20cの大部分を閉鎖するように、ハウジング20に閉鎖カバー40が取り付けられている(ただし、
図1では、閉鎖カバー40が取り外された状態が描かれている)。
【0023】
複数のケーブル5の一端は、上述の舶用機器等に電気的に接続され、他端は、開口部20cを通過して、ハウジング20の内部(筐体7の内部)のコネクタ22に電気的に接続される。複数のケーブル5は、直線状に並べられた状態で、開口部20cの近傍に着脱可能に取り付けられたケーブルクランプ30によって保持されている。これにより、複数のケーブル5をまとめて取り扱うことができる。
【0024】
図1に示すように、背面視で細長い長方形状に形成される開口部20cにおいて、長手方向両側に位置する縁部(外周部)の下部には、ネジ孔20vが形成されている。このネジ孔20vには、ケーブルクランプ30を取り付けるために用いられるボルト(保持部)31がネジ結合により取り付けられている。ボルト31は、開口部20cが形成される筐体7の背面20bに対して垂直に突出(ボルト31の中心軸に沿って、水平に延伸)している。即ち、ボルト31は、筐体7の開口部20cが形成される面に対してほぼ垂直に延伸しているということができる。
【0025】
上記のネジ孔20vとは別に、ハウジング20の開口部20cの縁部(外周部)には、取付用ネジ孔20tが複数形成される。この取付用ネジ孔20tは、
図2に示すネジ41によって閉鎖カバー40をハウジング20に取り付けるために用いられる。
【0026】
ボルト31によりハウジング20に固定された状態で、ケーブルクランプ30は
図1に示すように、一部が開口部20cの内部に差し込まれ、残りが開口部20cから外部に突出するように配置される。
【0027】
以下では、ケーブルクランプ30の詳細な構成について、主として
図3及び
図4を参照して説明する。
図3は、ケーブルクランプ30の構成を示す斜視図である。
図4は、少なくとも一部のケーブル5をコネクタ22に接続した状態で、ケーブルクランプ30を筐体7から取り外した状態を示す斜視図である。
【0028】
図3に示すように、ケーブルクランプ30は、クランプ本体32と、複数の保持部材33,34,35と、を備える。
【0029】
クランプ本体32は、例えば金属等の材料により、細長いブロック状に形成されている。クランプ本体32には、ケーブル取付溝32a、ケーブル取付面32b、及び切欠き孔32c等が形成される。
【0030】
ケーブル取付溝32aは、クランプ本体32の上面に複数並べて形成されている。それぞれのケーブル取付溝32aは、上方を開放させるように形成されており、上方からケーブル5を入れることができる。また、ケーブル取付溝32aは、
図1に示すようにケーブルクランプ30をハウジング20に取り付けたときに、背面側に向かうにつれて(コネクタ22から遠ざかるにつれて)低くなるように、水平面に対してある程度(具体的には、15°)傾斜するように形成されている。
【0031】
ケーブル取付面32bは、クランプ本体32の上面に形成されている。ケーブル取付面32bもケーブル取付溝32aと同様に、背面側に向かうにつれて低くなるように、水平面に対して15°傾斜している。
【0032】
この構成で、クランプ本体32のケーブル取付溝32aにケーブル5を入れた状態で上方から保持部材33,34をネジ止めし、また、ケーブル取付面32bにケーブル5を載せた状態で上方から保持部材35をネジ止めすることで、ケーブル5を保持することができる(ただし、
図3においてはケーブル5の図示が省略されている)。このとき、ケーブル取付溝32aの内面及びケーブル取付面32bは、ケーブル5を適切な向きに案内するケーブル案内面として機能する。
【0033】
保持部材33,34,35は、例えば金属板を加工することにより構成されており、クランプ本体32の上部に、ネジにより着脱可能に取り付けられている。それぞれの保持部材33,34,35は、クランプ本体32との間でケーブル5を挟むことができるように構成されている。ケーブル取付面32bに取り付けられる保持部材35には、逆U字状の湾曲部が形成されており、この内部にケーブル5を入れることができる。なお、
図3においては、ケーブル取付溝32a等の形状を分かり易く示すために、保持部材33,34,35等を鎖線で透視的に描いている。
【0034】
切欠き孔(掛合部、凹部)32cは、クランプ本体32の長手方向両端部に1対で設けられている。切欠き孔32cは、ケーブルクランプ30をハウジング20の開口部20cの近傍に取り付けるために用いられる。
【0035】
クランプ本体32の長手方向両端部には、当該長手方向に沿って突出する小さな凸部32dが形成されており、この凸部32dに前記切欠き孔32cが配置されている。切欠き孔32cは、
図1のようにケーブルクランプ30をハウジング20に取り付けるときの姿勢において、下方が開放するように凹状に形成されている。
【0036】
図3に示すように、切欠き孔32cの周囲には、薄い板状の被取付部32eが形成されている。この被取付部32eには、切欠き孔32cに軸部が差し込まれた状態のボルト31の頭部が接触可能に構成されている。
【0037】
クランプ本体32において、コネクタ22に近い側の上部には、上方に突出する複数の仕切り部32fが形成されている。この仕切り部32fは、例えば保持部材33,34,35に水滴が付着した場合に、当該水滴がコネクタ22側に流れるのを阻止することができる。
【0038】
上記のとおり、ケーブルクランプ30は、上記の切欠き孔32cにボルト31を差し込み、ネジ孔20vに捩じ込むことにより取り付けられている。このとき、ボルト31を締め付ける方向に回転させると、被取付部32eが、ボルト31の頭部と開口部20cの縁部との間で挟み付けられる。これにより、ケーブルクランプ30をハウジング20に対して動かないように固定することができる。
【0039】
一方で、ボルト31をネジ孔20vから完全に外さなくても、当該ボルト31を緩める方向に少し回転させて被取付部32eの挟み付けを解除し、ケーブルクランプ30を少し持ち上げることで、ボルト31の軸部が切欠き孔32cから抜けて、固定を解除することができる。ケーブルクランプ30の固定を解除した状態では、ケーブル5がコネクタ22に接続されていても、当該ケーブル5を保持しているケーブルクランプ30をある程度動かすことができ、例えば
図4に示すように、ケーブルクランプ30を開口部20cの外側かつ下方へ若干離すこともできる。この
図4の状態では
図1の状態に比べて、開口部20c及びその周辺の空間を広く確保することができるので、ケーブル5をコネクタ22に装着したり取り外したりする作業が容易になる。
【0040】
また、
図4に示した状態から、ハウジング20から突出しているボルト31の軸部がクランプ本体32の切欠き孔32cに入るようにして、被取付部32eをボルト31の頭部とハウジング20の間に上方から差し込み、切欠き孔32cをボルト31の軸部に引っ掛けることで、ケーブルクランプ30をハウジング20の背面20bに掛けた状態で保持することができる(仮置き状態)。この仮置き状態では、被取付部32eが締め付けられておらずケーブルクランプ30は自重でボルト31に引っ掛かっているだけなので、ケーブルクランプ30を持ち上げてハウジング20から再び取り外すことも容易である。一方、上記の仮置き状態でボルト31を締め付けることにより、ケーブルクランプ30が動かないようにハウジング20に固定することができる。
【0041】
このように、本実施形態では、ボルト31をネジ孔20vから外すことなく、少し緩めるだけで、ケーブルクランプ30をハウジング20から取り外したり、逆に取り付けて仮置き状態にしたりすることができる。従って、ケーブル5の接続等を伴う設置、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0042】
また、本実施形態の表示装置1は、開口部の下縁から水平に突出するように床部を形成し、この床部にクランプを固定する構成ではないので、水が床部を伝って筐体の内部に入って浸水するおそれも軽減することができる。
【0043】
更に、本実施形態では、ハウジング20においてネジ孔20vの周囲に位置する面が、ケーブルクランプ30をハウジング20に取り付けるための取付面となっているが、
図2のようにハウジング20の背面20bが垂直となる向きで表示装置1を使用する場合、当該取付面も水平面に対してほぼ垂直となる。従って、当該取付面に水滴が溜まりにくいので、防水性を高めることができる。
【0044】
更に言えば、本実施形態の表示装置1が使用される船舶では、航海時等に多少の揺れが生じる。しかしながら、本実施形態においては、ケーブル取付溝32a及びケーブル取付面32bが、背面側に向かうにつれて低くなるように、水平面に対して15°傾斜して配置されている。従って、船舶の揺れ等により表示装置1が前側に傾いたとしても、その傾斜の大きさが15°を上回らない限りは、ケーブルクランプ30のケーブル取付溝32a及びケーブル取付面32bが、コネクタ22から遠ざかるにつれて高くなるような傾斜とはならない。この結果、雨水等が表示装置1に掛かるような状況でも、水の筐体7内部への流れ込みを防止することができる。
【0045】
次に、閉鎖カバー40の詳細な構成について、主として
図5を参照して説明する。
図5は、閉鎖カバー40の構成を示す斜視図である。
【0046】
図5に示す閉鎖カバー40は、ハウジング20の開口部20c及びケーブルクランプ30の上面(ケーブル取付溝32a及びケーブル取付面32b等)を一体的に覆う金属製のカバーである。
【0047】
図5に示すように、閉鎖カバー40は、開口閉鎖部40aと、膨出部40bと、第1押さえ部40cと、1対の第2押さえ部40dと、を主として備える。
【0048】
開口閉鎖部40aは、横向きに長い長方形の板状の部分であり、ハウジング20の開口部20cを覆うことが可能な大きさに形成されている。開口閉鎖部40aの上端の縁部、及び左右両側の縁部には、ハウジング20の取付用ネジ孔20tに対応する複数の貫通孔40fが形成される。
【0049】
膨出部40bは、開口閉鎖部40aの下端からハウジング20の外側に向かって突出しており、ケーブルクランプ30が開口部20cから外部に突出する部分を覆うことができる。この膨出部40bは、下方を開放させた中空状に構成されており、上面40gと、垂直面40hと、1対の側面40kと、を有する。上面40gは、ケーブルクランプ30及びケーブル5等の上方に位置しており、開口部20cから離れるにつれて低くなるように傾斜している。垂直面40hは、傾斜状の上面40gの下端部から下方に延びるように形成されており、開口閉鎖部40aと平行に配置されている。垂直面40hの下端部には、ケーブル5が通過可能な切欠き40eが、ケーブル5が並べられる向きに細長い形状に形成されている。1対の側面40kは、ケーブルクランプ30の長手方向端部及び前記ボルト31の側方を覆うように構成されている。
【0050】
第1押さえ部40cは、開口閉鎖部40aの内面の下端から、開口部20cの内部かつ下方に向かって斜めに突出している。この第1押さえ部40cは、長方形状の開口部20cの長手方向の寸法に実質的に相当する幅を有しており、その先端は、ケーブルクランプ30の上端部(具体的には、クランプ本体32が有する仕切り部32fの上端面)に上方から接触することができる。これにより、膨出部40bの内部に水滴が入ったとしても、当該水滴が開口部20cの内部に入るのを広い範囲にわたって防止することができる。
【0051】
第2押さえ部40dは、長方形状の開口部20cの長手方向両端部近傍の位置において、開口閉鎖部40aの下端から下方に延びるとともに、その先端部が開口部20cから遠ざかるように斜めに曲げられている。第2押さえ部40dの先端は、ケーブルクランプ30のクランプ本体32における長手方向両端部(凸部32dの上面)に上方から接触することができる。
【0052】
このような構成の閉鎖カバー40は、貫通孔40fの位置を
図1の取付用ネジ孔20tに合わせた状態で、
図2に示すようにネジ41によってハウジング20に取り付けられる。これにより、開口部20cの上部が開口閉鎖部40aで背面側から閉鎖されるとともに、開口部20cから出ている部分のケーブルクランプ30等が膨出部40bによって覆われる。
【0053】
開口閉鎖部40aと、膨出部40bの上面40gとは、1枚の金属板により一体的に形成されている。従って、開口閉鎖部40aと膨出部40bの上面40gとの境目から水が漏れてハウジング20の内部に侵入するのを防止することができる。
【0054】
また、閉鎖カバー40をハウジング20に取り付けることにより、第1押さえ部40c及び第2押さえ部40dは、ケーブルクランプ30の上面にそれぞれ接触する。この状態で、第1押さえ部40c及び第2押さえ部40dは、例えば切欠き40eを通じて膨出部40bの内部に入った水滴が開口部20cの内部に侵入しないための内部カバーとして実質的に機能する。これにより、防水性を一層高めることができる。
【0055】
更に、第1押さえ部40c及び第2押さえ部40dがケーブルクランプ30の上方への移動を規制するので、より強固にケーブルクランプ30をハウジング20に固定することができる。また、閉鎖カバー40及びケーブルクランプ30が何れも金属製であるので、第1押さえ部40c及び第2押さえ部40dによって閉鎖カバー40とケーブルクランプ30との間で電気的導通を得ることができ、電磁両立性が向上することも期待できる。
【0056】
続いて、本実施形態に係る表示装置1において、複数のケーブル5を取り付ける方法について説明する。
【0057】
まず、ケーブルクランプ30及び閉鎖カバー40がハウジング20から取り外された状態で、ネジ孔20vにボルト31を少し捩じ込んで、ボルト31の軸部がネジ孔20vから突出して露出するように取り付けておく。また、ケーブルクランプ30に複数のケーブル5を固定する。
【0058】
次に、ケーブルクランプ30を、クランプ本体32の切欠き孔32cにボルト31の軸部が入るように引っ掛けて、仮置きする。これにより、ケーブルクランプ30の一部と、ケーブルクランプ30に保持されているケーブル5の先端部と、が開口部20cに差し込まれた状態となる。
【0059】
続いて、それぞれのケーブル5の先端部を、コネクタ22に接続する。このとき、ケーブル5が開口部20cの内部で混み合っている等の理由で、一部のケーブル5をコネクタ22に接続しにくい場合には、上記の仮置きを解除して、
図4のようにケーブルクランプ30をハウジング20から再び(一時的に)取り外しても良い。これにより、ケーブル5とコネクタ22とを接続するための作業スペースを広く確保することができ、接続作業が行い易くなる。
【0060】
全てのケーブル5をコネクタ22に接続した後、ボルト31を締め付けてケーブルクランプ30を動かないように固定し、更に閉鎖カバー40をネジ41により固定する。以上により、
図2に示すように、ケーブル5を表示装置1に取り付けることができる。
【0061】
以上に説明したように、本実施形態の表示装置1は、筐体7と、ケーブルクランプ30と、を備える。筐体7は、開口部20cと、ボルト(保持部)31と、を有し、ケーブル5を接続するコネクタ22が内部に収容される。ボルト31は、開口部20cの縁部(外周部)に配置される。ケーブルクランプ30は、ケーブル固定部(具体的には、ケーブル取付溝32a及びケーブル取付面32b)と、切欠き孔(掛合部)32cと、を有する。前記ケーブル固定部は、複数のケーブル5を固定する。切欠き孔32cは、ボルト31に掛合する。
【0062】
これにより、ボルト31と切欠き孔32cとの掛合(引っ掛かり)によって、筐体7の開口部20cの近傍にケーブルクランプ30を配置することができるので、例えばケーブルクランプ30に固定した複数のケーブル5を筐体7内のコネクタ22に接続する作業が行い易くなる。また、ボルト31を、切欠き孔32cに掛合することが可能な範囲で小さく構成することができるので、ボルト31の部分に水が溜まりにくくすることができ、防水効果を高めることができる。
【0063】
また、本実施形態において、ボルト31は、開口部20cの両側縁部(両側壁)に配置される。
【0064】
また、本実施形態において、切欠き孔32cは、ケーブルクランプ30の両端部に配置される。
【0065】
これにより、ケーブルクランプ30の両端部の切欠き孔32cが、開口部20cの両側縁部のボルト31に引っ掛かり、安定的に支持される。
【0066】
また、本実施形態において、前記保持部は突起(具体的には、ボルト31)であり、前記掛合部は逆U字状の凹部(下方を
開放した凹部)である。
【0067】
これにより、簡単な構成で、掛合部を保持部に引っ掛けることができる。
【0068】
また、本実施形態において、前記突起は、その中心軸に沿って水平方向に延伸する棒状部材(具体的には、ボルト31)である。
【0069】
これにより、簡素な突起の構成を実現することができる。
【0070】
また、本実施形態において、前記突起は、筐体7において開口部20cが形成される面(背面20b)に対して垂直に延伸する。
【0071】
これにより、突起としてのボルト31と切欠き孔32cとを簡単な構成とすることができる。
【0072】
また、本実施形態において、前記突起は、筐体7の垂直な面(具体的には、背面20b)に対して垂直に延伸している。ただし、背面20bは、厳密に垂直である必要はなく、ほぼ垂直であればよい。
【0073】
これにより、ケーブルクランプ30を筐体7のほぼ垂直な面に対して壁掛けするように取り付けることができる。
【0074】
また、本実施形態において、前記突起は、筐体7にネジ結合するボルト31である。
【0075】
これにより、簡素かつ安価な突起の構成を実現することができる。また、ボルト31にケーブルクランプ30を引っ掛けたままの状態でボルト31を回すことにより、ケーブルクランプ30を着脱することができる。
【0076】
また、本実施形態では、ケーブルクランプ30において、切欠き孔32cの周囲に、31ボルトの頭部と筐体7との間に挟まれる被取付部32eが形成されている。
【0077】
これにより、ボルト31を回転させることで、ケーブルクランプ30を筐体7から容易に取り外すことが可能な仮置き状態と、ケーブルクランプ30を筐体7に強固に固定した状態と、を簡単に切り換えることができる。
【0078】
また、本実施形態において、前記ケーブル固定部は、前記ケーブルを案内するためのケーブル取付溝32a及びケーブル取付面32bを有する。切欠き孔32cをボルト31に掛合した状態で、ケーブル取付溝32aの内面及びケーブル取付面32bが水平面に対して15°傾斜している。
【0079】
これにより、15°までの傾斜であれば、上記のケーブル取付溝32aの内面及びケーブル取付面32bを伝って水が開口部20cの内部に侵入することを防止することができる。
【0080】
また、本実施形態において、表示装置1は、筐体7の開口部20cを閉鎖する閉鎖カバー40を備える。閉鎖カバー40は、ケーブルクランプ30の上方を覆うように筐体7に取り付けられる。
【0081】
これにより、ケーブルクランプ30に水が掛かるのを簡素な構成で防止して、防水性を高めることができる。
【0082】
また、本実施形態において、切欠き孔32cがボルト31に掛合された状態で、閉鎖カバー40は、切欠き孔32cとボルト31との掛合を解除する方向のケーブルクランプ30の移動を規制する。
【0083】
これにより、ケーブルクランプ30が筐体7から不意に外れることを閉鎖カバー40によって防止することができる。
【0084】
また、本実施形態において、表示装置1に対するケーブル5の取付けは、以下のように行われる。即ち、ケーブルクランプ30に複数のケーブル5を固定し、複数のケーブル5を固定した状態のケーブルクランプ30において、当該ケーブルクランプ30に設けられる切欠き孔(掛合部)32cを、表示装置1の筐体7に形成された開口部20cの縁部(外周部)に設けられるボルト(保持部)31に掛合する。
【0085】
このケーブル取付方法により、簡単に、複数のケーブル5を表示装置1に取り付けることができる。
【0086】
<第2実施形態>
次に、
図6を参照して、本発明の第2実施形態に係る表示装置2の構成について説明する。
図6は、第2実施形態の表示装置2において、閉鎖カバーを取り外した状態を示す後方斜視図である。なお、本実施形態の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
【0087】
第2実施形態の表示装置2は、
図6に示すように、筐体7(ハウジング20)が1対のボルト31に代えて1対の軸部材71を備えている点で、上述の第1実施形態とは異なっている。また、ケーブルクランプ30が備えるクランプ本体32において、1対の切欠き孔32cに代えて1対のU字溝32uが形成されている点で、第1実施形態とは異なっている。
【0088】
図6に示す軸部材(突起、保持部)71は、ケーブルクランプ30をハウジング20の開口部20cの近傍に取り付けるときに用いられる。具体的には、背面視で細長い長方形状に形成される開口部20cにおいて、長手方向両側に位置する縁部(外周部)の下部に、背面側に突出するボス部72が形成されている。1対のボス部72のそれぞれには、互いに近づく向きに突出する前記軸部材71が形成されている。それぞれの軸部材71は円柱状に形成されており、互いに同一の軸線を有するように配置されている。また、軸部材71の有する軸線は、筐体7において開口部20cが形成されている面(背面20b)に対して平行に、かつ水平に設けられている。
【0089】
ケーブルクランプ30のクランプ本体32においては、上述の第1実施形態において形成されていた凸部32dが省略され、代わりにU字溝(掛合部)32uが形成されている。U字溝32uは、ケーブルクランプ30の長手方向両側に1対で配置される。また、それぞれのU字溝32uは、下方が開放した逆U字状に形成されている。U字溝32uは、軸部材71を収容可能な大きさに形成されており、軸部材71を引っ掛けることができる。
【0090】
以上の構成で、軸部材71にU字溝32uを引っ掛けることにより、ケーブルクランプ30を開口部20cの下端部近傍に仮置きすることができる。また、本実施形態では、この仮置きの状態で、ケーブルクランプ30を、軸部材71の軸線を中心として回転させ、ケーブルクランプ30の向きを変更することができる。そのため、仮置き状態のままでも(ケーブルクランプ30を筐体7から取り外さなくても)作業空間を確保し易くなるので、ケーブル5をコネクタ22に接続したり取り外したりする作業が容易になる。
【0091】
次に、第2実施形態のハウジング20及びケーブルクランプ30を流用して、電子機器としての制御装置2xを構成した例について、
図7を参照して説明する。
図7は、制御装置2xを示す斜視図である。
【0092】
図7に示す制御装置2xは、ハウジング20と、底板95と、を備える。制御装置2xの筐体7xは、ハウジング20と、底板95と、により構成されている。この制御装置2xは、
図6に示す表示装置2から表示機能を省略したものに相当する。
【0093】
この制御装置2xにおいて、ハウジング20は、開口部20cを上方に向けるように配置されて、底板95に固定される。つまり、開口部20cは、筐体7x(ハウジング20)の上面20bxに形成されることになる。このようなレイアウトでも、ケーブルクランプ30をハウジング20の軸部材71を中心にして適宜回転させることで、
図7に示すように、開口部20cから横向きに引き出すようにケーブル5を案内することができる。
図7には示されていないが、開口部20c及びケーブルクランプ30の上方は、適宜の構成の閉鎖カバーによって閉じられる。
【0094】
このように、表示装置2と制御装置2xとで部品の共通化を図ることができるので、製造コストを全体として低減することができる。
【0095】
以上に説明したように、本実施形態の表示装置2(制御装置2x)においては、突起としての軸部材71は、筐体7において開口部20cが形成される背面20b(上面20bx)に対して平行に延伸する。
【0096】
これにより、簡素な構成で、軸部材71にU字溝32uを引っ掛けることができる。
【0097】
また、本実施形態においては、U字溝32uを軸部材71に掛合した(引っ掛けた)状態で、軸部材71の軸線を中心としてケーブルクランプ30を回転可能である。
【0098】
これにより、ケーブルクランプ30がケーブル5を案内する向きを変更できるので、ケーブルクランプ30を筐体7から取り外さなくても、開口部20cの周囲の作業空間を確保することができる。また、
図6及び
図7に示すように開口部20cの向きが異なる場合にも対応できるので、ケーブルクランプ30等の汎用性を高めることができる。
【0099】
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
【0100】
ケーブル取付溝32a及びケーブル取付面32bの傾斜角度は、15°に限定されず、これより大きくても小さくても良い。ただし、水の浸入に対する保護等級として2級(IPX2)を実現する観点からは、上記の傾斜角度は15°以上であることが好ましい。
【0101】
第1実施形態において、掛合部としてのボルトがケーブルクランプ側に設けられ、保持部としての切欠き孔が筐体側に設けられても良い。この場合、切欠き孔が上方に開放した形状に構成すると、ケーブルクランプ等の自重により、ボルトと切欠き孔とが引っ掛かった状態を維持することができる。同様に、第2実施形態において、掛合部としての軸部材がケーブルクランプ側に設けられ、保持部としてのU字溝が筐体側に設けられても良い。このように、突起と凹部の関係が逆になっても良い。
【0102】
保持部及び掛合部は、互いに引っ掛けることができる限り、上記の構成に限定されない。例えば、第1実施形態において、ボルト31に代えて、L字に折り曲げられたフック状の突起を設け、切欠き孔32cに代えて、(下方が開放されていない)丸孔を貫通状に形成しても良い。
【0103】
第1実施形態において、ボルト31の軸部(ネジ軸)を長く形成しても良い。この場合、ボルト31を大きく緩めることで、切欠き孔32cがボルト31に引っ掛かった状態のまま、ケーブルクランプ30を筐体7から十分に離して、作業空間を大きく確保することができる。
【0104】
第2実施形態において、U字溝32uが軸部材71から外れるのを阻止する外れ止め機構、及び、ケーブルクランプ30の回転を阻止する回転止め機構が設けられても良い。この外れ止め機構及び回転止め機構としては、例えば、ネジ止めにより固定する構成、及び、ピンを差し込んで固定する構成等が考えられる。また、開口部20cを閉鎖する閉鎖カバーによって、外れ止め及び回転止めを実現しても良い。
【0105】
筐体7の形状、筐体7(ハウジング20)において開口部20cが形成される面、開口部20cの形状、ボルト31(軸部材71)の位置、切欠き孔32c(U字溝32u)の位置、及びコネクタ22の配置等は、装置の仕様等に応じて適宜変更することができる。例えば、第1実施形態において、コネクタ22をハウジング20ではなく表示部10の内部に配置するように変更することができる。
【0106】
ケーブル取付溝32a及びケーブル取付面32bの数、形状及び位置は、筐体7に接続するケーブル5の本数及び太さ等に応じて適宜変更することができる。
【0107】
本発明は、上述した表示装置1,2及び制御装置2xに限定されず、他の構成の電子機器に適用することもできる。