【実施例】
【0020】
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の例によって限定されるものではない。尚、本発明において、%は別記がない限り全て重量%である。
【0021】
[実施例1]
(シークワーサー果皮酵素処理物:乳化剤及び配糖体分解酵素添加)
粉砕処理したシークワーサー果皮100gに、水道水50g及び乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルであるリョートー(登録商標)ポリグリエステルO−15D(HLB:13、三菱化学フーズ株式会社製)2gを加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチーム(登録商標)AP2(新日本化学工業株式会社製)を0.1g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼ(登録商標)(天野エンザイム株式会社製)を0.5g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて搾汁することで、実施品1を120g得た。
【0022】
[実施例2]
(各ポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB10以上)におけるシークワーサー果皮酵素処理物)
粉砕処理したシークワーサー果皮100gに、水道水50g及び乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルであるリョートーポリグリエステルL−7D(HLB:17、三菱化学フーズ株式会社製(実施例2−1))、リョートーポリグリエステルM−10D(HLB:15、三菱化学フーズ株式会社製(実施例2−2))又はリョートーポリグリエステルS−24D(HLB:10、三菱化学フーズ株式会社製(実施例2−3))を2g加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を各0.1g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを各0.5g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて搾汁することで、実施品2−1〜2−3を各120g得た。
【0023】
[実施例3]
(各ショ糖脂肪酸エステル(HLB11以上)におけるシークワーサー果皮酵素処理物)
粉砕処理したシークワーサー果皮100gに、水道水50g及び乳化剤としてショ糖脂肪酸エステルであるリョートーシュガーエステルS−1670(HLB:16、三菱化学フーズ株式会社製(実施例3−1))、リョートーシュガーエステルS−1570(HLB:15、三菱化学フーズ株式会社製(実施例3−2))又はリョートーシュガーエステルS−1170(HLB:11、三菱化学フーズ株式会社製(実施例3−3))を2g加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を各0.1g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを各0.5g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて搾汁することで、実施品3−1〜3−3を各120g得た。
【0024】
[実施例4]
(ポリグリセリン脂肪酸エステル各添加量におけるシークワーサー果皮酵素処理物)
粉砕処理したシークワーサー果皮100gに、水道水50g及び乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルであるリョートーポリグリエステルM−10D(HLB:15)10g(実施例4−1)、5g(実施例4−2)、2g(実施例4−3)、1g(実施例4−4)、0.5g(実施例4−5)又は0.2g(実施例4−6)を加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を各0.1g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを各0.5g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて搾汁することで、実施品4−1〜4−6を各120g得た。
【0025】
[実施例5]
(ショ糖脂肪酸エステル各添加量におけるシークワーサー果皮酵素処理物)
粉砕処理したシークワーサー果皮100gに、水道水50g及び乳化剤としてショ糖脂肪酸エステルであるリョートーシュガーエステルP−1570(HLB:15)5g(実施例5−1)、2g(実施例5−2)、1g(実施例5−3)、0.5g(実施例5−4)又は0.2g(実施例5−5)を加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を各0.1g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを各0.5g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて搾汁することで、実施品5−1〜5−5を各120g得た。
【0026】
[実施例6]
(レモン果皮酵素処理物:乳化剤及び配糖体分解酵素添加)
粉砕処理したレモン120gに乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルであるリョートーポリグリエステルM−10D(HLB:15)6gを加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を0.12g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを0.6g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、ナイロンメッシュ(100メッシュ)を用いて搾汁することで、実施品6を80g得た。
【0027】
[実施例7]
(ユズ果皮酵素処理物:乳化剤及び配糖体分解酵素添加)
粉砕処理したユズ果皮70gに、水道水35g及び乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルであるリョートーポリグリエステルM−10D(HLB:15)3.5gを加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を0.07g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを0.35g添加して、60℃で1時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて搾汁することで、実施品7を75g得た。
【0028】
[実施例8]
(グレープフルーツ果皮酵素処理物:乳化剤及び配糖体分解酵素添加)
粉砕処理したグレープフルーツ果皮70gに、水道水35g及び乳化剤としてショ糖脂肪酸エステルであるリョートーシュガーエステルP−1570(HLB:15)1.4gを加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を0.07g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを0.35g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、凍結真空乾燥することで、実施品8(乾燥品)を10g得た。
【0029】
[比較例1]
(シークワーサー果皮抽出物:乳化剤及び配糖体分解酵素無添加)
粉砕処理したシークワーサー果皮100gに、水道水50gを加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を0.1g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて搾汁することで、比較品1を120g得た。
【0030】
[比較例2]
(シークワーサー果皮抽出物:乳化剤添加及び配糖体分解酵素無添加)
粉砕処理したシークワーサー果皮100gに、水道水50g及び乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルであるリョートーポリグリエステルO−15D(HLB:13)2gを加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を0.1g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて搾汁することで、比較品2を120g得た。
【0031】
[比較例3]
(シークワーサー果皮酵素処理物:乳化剤無添加及び配糖体分解酵素添加)
粉砕処理したシークワーサー果皮100gに、水道水50gを加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を0.1g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを0.5g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて搾汁することで、比較品3を120g得た。
【0032】
[比較例4]
(各ポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB9以下)におけるシークワーサー果皮酵素処理物)
粉砕処理したシークワーサー果皮100gに、水道水50g及び乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルであるリョートーポリグリエステルS−28D(HLB:9、三菱化学株式会社製(比較例4−1))又はリョートーポリグリエステルO−50D(HLB:7、三菱化学株式会社製(比較例4−2))を2g加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を各0.1g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを各0.5g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて搾汁することで、比較品4−1及び4−2を各120g得た。
【0033】
[比較例5]
(各ショ糖脂肪酸エステル(HLB9以下)におけるシークワーサー果皮酵素処理物)
粉砕処理したシークワーサー果皮100gに、水道水50g及び乳化剤としてショ糖脂肪酸エステルであるリョートーシュガーエステルS−970(HLB:9、三菱化学株式会社製(比較例5−1))、リョートーシュガーエステルS−770(HLB:7、三菱化学株式会社製(比較例5−2))又はリョートーシュガーエステルS−570(HLB:5、三菱化学株式会社製(比較例5−3))を2g加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を各0.1g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを各0.5g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて搾汁することで、比較品5−1〜5−3を各120g得た。
【0034】
[比較例6]
(レモン果皮抽出物:乳化剤添加及び配糖体分解酵素無添加)
粉砕処理したレモン120gに、乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルであるリョートーポリグリエステルM−10D(HLB:15)6gを加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を0.12g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、ナイロンメッシュ(100メッシュ)を用いて搾汁することで、比較品6を80g得た。
【0035】
[比較例7]
(ユズ果皮酵素処理物:乳化剤後添加及び配糖体分解酵素添加)
粉砕処理したユズ果皮70gに、水道水35gを加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を0.07g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを0.35g添加して、60℃で1時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行い、続いて乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルであるリョートーポリグリエステルM−10D(HLB:15)3.5gを加えて混合し、60℃で1時間処理した後、不織布を用いて搾汁することで、比較品7を75g得た。
【0036】
[比較例8]
(ユズ果皮酵素処理物:乳化剤無添加及び配糖体分解酵素添加)
粉砕処理したユズ果皮70gに、水道水35gを加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を0.07g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを0.35g添加して、60℃で1時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて搾汁することで、比較品8を75g得た。
【0037】
[比較例9]
(グレープフルーツ果皮酵素処理物:乳化剤無添加及び配糖体分解酵素添加)
粉砕処理したグレープフルーツ果皮70gに、水道水35gを加えて混合した後、ペクチナーゼ製剤であるスミチームAP2を0.07g及び配糖体分解酵素としてβ−グルコシダーゼ製剤であるアロマーゼを0.35g添加して、60℃で2時間酵素処理を行った。次いで、80℃で15分間酵素失活処理を行った後、凍結真空乾燥することで、比較品9(乾燥品)を9g得た。
【0038】
[評価試験]
実施品1、2−1〜2−3、3−1〜3−3、4−1〜4−6、5−1〜5−5及び6〜8、並びに比較品1〜3、4−1、4−2、5−1〜5−3及び6〜9について、果皮を含む柑橘類原料に対する乳化剤添加割合(%)、ペクチナーゼ製剤添加割合(%)及び配糖体分解酵素添加割合(%)を表1〜8に示した。また、実施品及び比較品中の固形分を常圧加熱乾燥法により測定し、さらに、HPLCを用いてフラボノイドアグリコン(ヘスペレチン、ナリンゲニン及びエリオジクチオール)含有量を下記測定条件にて測定し、固形分あたりの値として表1〜8に示した。なお、表1〜5記載の試料は何れもナリンゲニン及びエリオジクチオールは不検出だった。また、表7記載の試料は何れもエリオジクチオールは不検出で、表8記載の試料は何れもヘスペレチン及びエリオジクチオールは不検出だった。
【0039】
<HPLC測定条件:ヘスペレチン、ナリンゲニン又はエリオジクチオール>
検出器:UV検出器(紫外波長260nm)
カラム:InertSustain C18(内径4.6mm、長さ250mm)
移動相A:15容量%アセトニトリル水溶液(0.1容量%リン酸含有)
移動相B:40容量%アセトニトリル水溶液(0.1容量%リン酸含有)
グラジエント:移動相Aから移動相Bへのグラジエント(45分間)
流速:1.0ml/分
カラム温度:40℃
標品:ヘスペレチン(東京化成工業株式会社製)、ナリンゲニン(和光純薬工業株式会社製)又はエリオジクチオール(和光純薬工業株式会社製)を80%アセトニトリル水溶液に溶解した後、適宜希釈し、各検量線を作成した。
検体:各試料を80%アセトニトリル水溶液で、適宜希釈したもの。
【0040】
【表1】
【0041】
表1より、シークワーサー果皮について、乳化剤及び配糖体分解酵素無添加で処理した比較品1、並びに乳化剤添加及び配糖体分解酵素無添加で処理した比較品2は何れもヘスペレチンが不検出だったのに対し、配糖体分解酵素を添加して処理した実施品1及び比較品3ではヘスペレチンが検出された。さらに、乳化剤存在下で配糖体分解酵素により処理した実施品1の固形分あたりのヘスペレチン含有量は、乳化剤非存在下で配糖体分解酵素により処理した比較品3に比べて約2倍高かった。よって、シークワーサー果皮について、乳化剤存在下で配糖体分解酵素により処理することで、フラボノイドアグリコン含有量を高めることができることが分かった。
【0042】
【表2】
【0043】
表2より、シークワーサー果皮について、乳化剤として、HLBが10〜17のポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた実施品2−1〜2−3の固形分あたりのヘスペレチン含有量は、HLBが7又は9のポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた比較品4−1又は4−2に比べて約1.5〜2.4倍高かった。よって、シークワーサー果皮について、乳化剤として、HLBが10以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを用いることで、フラボノイドアグリコン含有量を高めることができることが分かった。
【0044】
【表3】
【0045】
表3より、シークワーサー果皮について、乳化剤として、HLBが11〜16のショ糖脂肪酸エステルを用いた実施品3−1〜3−3の固形分あたりのヘスペレチン含有量は、HLBが5〜9のショ糖脂肪酸エステルを用いた比較品5−1〜5−3に比べて約1.3〜2.4倍高かった。よって、シークワーサー果皮について、乳化剤として、HLBが11以上のショ糖脂肪酸エステルを用いることで、フラボノイドアグリコン含有量を高めることができることが分かった。
【0046】
【表4】
【0047】
表4より、シークワーサー果皮について、原料に対して乳化剤として0.2%〜10%のポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB:15)を添加することで、何れもヘスペレチンが検出されることが分かった。さらに、0.2%〜10%のポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB:15)を添加した実施品4−1〜4−6の固形分あたりのヘスペレチン含有量は、乳化剤非存在下で配糖体分解酵素により処理した表1の比較品3に比べて約1.2〜2.1倍高かった。よって、シークワーサー果皮について、乳化剤として、原料に対して0.2%以上のポリグリセリン脂肪酸エステル(HLB:15)を添加することで、フラボノイドアグリコン含有量を高めることができることが分かった。
【0048】
【表5】
【0049】
表5より、シークワーサー果皮について、原料に対して乳化剤として0.2%〜5%のショ糖脂肪酸エステル(HLB:15)を添加することで、何れもヘスペレチンが検出されることが分かった。さらに、0.2%〜5%のショ糖脂肪酸エステル(HLB:15)を添加した実施品5−1〜5−5の固形分あたりのヘスペレチン含有量は、乳化剤非存在下で配糖体分解酵素により処理した表1の比較品3に比べて約1.2〜1.6倍高かった。よって、シークワーサー果皮について、乳化剤として、原料に対して0.2%以上のショ糖脂肪酸エステル(HLB:15)を添加することで、フラボノイドアグリコン含有量を高めることができることが分かった。
【0050】
【表6】
【0051】
表6より、レモンについて、乳化剤存在下で配糖体分解酵素無添加で処理した比較品6はヘスペレチン、ナリンゲニン及びエリオジクチオールが不検出だったのに対し、乳化剤存在下で配糖体分解酵素を添加して処理した実施品6ではヘスペレチン、ナリンゲニン及びエリオジクチオールが検出された。よって、レモンについて、乳化剤存在下で配糖体分解酵素により処理することで、フラボノイドアグリコン含有量を高めることができることが分かった。
【0052】
【表7】
【0053】
表7より、ユズ果皮について、乳化剤存在下で配糖体分解酵素により処理した実施品7の固形分あたりのヘスペレチン及びナリンゲニンの合計含有量は、乳化剤非存在下で配糖体分解酵素により処理し、酵素を失活させた後に乳化剤を添加した比較品7及び乳化剤非存在下で配糖体分解酵素により処理した比較品8に比べて約1.6倍高かった。よって、ユズ果皮について、乳化剤存在下で配糖体分解酵素により処理することで、フラボノイドアグリコン含有量を高めることができることが分かった。
【0054】
【表8】
【0055】
表8より、グレープフルーツ果皮について、乳化剤存在下で配糖体分解酵素により処理した実施品8の固形分あたりのナリンゲニンの含有量は、乳化剤非存在下で配糖体分解酵素により処理した比較品9に比べて約2.2倍高かった。よって、グレープフルーツ果皮について、乳化剤存在下で配糖体分解酵素により処理することで、フラボノイドアグリコン含有量を高めることができることが分かった。さらに、酵素処理物を搾汁せず乾燥させた乾燥品においてもフラボノイドアグリコンを高含有することが分かった。