特許第6793512号(P6793512)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6793512以前に設計された構成を使用した乗客配置のレイアウト実施
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6793512
(24)【登録日】2020年11月12日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】以前に設計された構成を使用した乗客配置のレイアウト実施
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/10 20200101AFI20201119BHJP
   B64D 11/00 20060101ALI20201119BHJP
【FI】
   G06F17/50 634Z
   G06F17/50 610A
   B64D11/00
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2016-195433(P2016-195433)
(22)【出願日】2016年10月3日
(65)【公開番号】特開2017-107544(P2017-107544A)
(43)【公開日】2017年6月15日
【審査請求日】2019年9月18日
(31)【優先権主張番号】14/879,372
(32)【優先日】2015年10月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ファン, チョンマン
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン, アンソニー アール
【審査官】 堀井 啓明
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0205910(US,A1)
【文献】 特開2014−201307(JP,A)
【文献】 特開2013−232176(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F30/00−30/398
B64D11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機(106)用の乗客配置のレイアウト(108)を実施する方法であって、
前記乗客配置のレイアウト(108)のグラフィック表現を表示することと、
前記乗客配置のレイアウト(108)における以前に設計された複数の構成(127)の使用レベルを判定することと、
前記乗客配置のレイアウトの前記グラフィック表現において、前記以前に設計された複数の構成(127)が使用され得る前記乗客配置のレイアウト(108)におけるコモディティ(110)の場所を示すためにインジケータを表示することと、
前記乗客配置のレイアウト(108)における前記以前に設計された複数の構成(127)の前記使用レベルを示す可視化表示を、前記乗客配置のレイアウト(108)の前記グラフィック表現に表示することと、
前記乗客配置のレイアウト(108)における前記コモディティ(110)の前記場所を選択するオペレータ(202)に応答して使用され得る前記以前に設計された複数の構成(127)のリストを表示することと、
使用され得る前記以前に設計された複数の構成(127)の前記リストから、選択された以前に設計された構成の前記オペレータによる選択を受信することと、
前記選択された以前に設計された構成を含むように前記乗客配置のレイアウト(108)を変更することと
を含む方法。
【請求項2】
幾つかのゾーンに分割された前記乗客配置のレイアウト(108)の前記グラフィック表現を表示することと、
前記乗客配置のレイアウト(108)の前記幾つかのゾーンの各ゾーンにおける以前に設計された複数の構成(127)の使用レベルを判定することと、
前記乗客配置のレイアウト(108)の前記幾つかのゾーンの各ゾーンにおける以前に設計された複数の構成(127)の前記使用レベルを示す可視化表示を、前記乗客配置のレイアウト(108)の前記グラフィック表現に表示することと
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記乗客配置のレイアウト(108)におけるコモディティを特定するコモディティリストユーザインターフェースを表示することと、
以前に設計された構成が、前記乗客配置のレイアウト(108)における前記コモディティに使用されるかどうかを示すようにオペレータ(202)に入力するよう促すことと
を更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記以前に設計された構成が前記乗客配置のレイアウト(108)における前記コモディティに使用されることを示す前記オペレータ(202)からの入力の受信に応答して、前記以前に設計された構成が前記コモディティに使用されることを示すために、前記コモディティに対応する前記乗客配置のレイアウト(108)の前記グラフィック表現の一部を変更すること
を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記航空機(106)の複数の特性(304)を規定するように前記オペレータ(202)に入力するよう促す、以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツールユーザインターフェース(300)を表示することと、
前記以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツールユーザインターフェース(300)を介して、前記航空機(106)の前記複数の特性(304)を規定する前記オペレータ(202)からの入力を受信することと、
前記航空機(106)の前記複数の特性(304)を有するデータベース(123)に規定された幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウト(124)を特定するために、前記データベース(123)を検索することと、
前記幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウト(124)のグラフィック表現(306)を表示することと、
前記航空機(106)用の前記乗客配置のレイアウト(108)として、前記幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウト(124)のうちの1つを選択することと
を更に含む、請求項1から4の何れか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記データベース(123)に規定された前記幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウト(124)が、製造された航空機及び以前に規定された乗客配置のレイアウト(126)において実施された以前に使用された乗客配置のレイアウト(125)から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
航空機(106)用の乗客配置のレイアウト(108)を実施する方法であって、
前記乗客配置のレイアウト(108)のグラフィック表現を表示することと、
前記乗客配置のレイアウト(108)における以前に設計された複数の構成(127)の使用レベルを判定することと、
前記乗客配置のレイアウト(108)における以前に設計された複数の構成(127)の前記使用レベルを示す可視化表示を、前記乗客配置のレイアウト(108)の前記グラフィック表現に表示することと
を含む方法。
【請求項8】
前記乗客配置のレイアウト(108)の前記グラフィック表現を表示することが、複数のゾーンに分割された前記乗客配置のレイアウトの前記グラフィック表現を表示することを含み、
前記乗客配置のレイアウトにおける以前に設計された複数の構成(127)の前記使用レベルを判定することが、前記複数のゾーンの各ゾーンにおける以前に設計された複数の構成(127)の使用レベルを判定することを含み、
前記可視化表示を表示することが、前記複数のゾーンの各ゾーンにおける前記以前に設計された複数の構成(127)の前記使用レベルを示す前記可視化表示を、前記乗客配置のレイアウト(108)の前記グラフィック表現に表示することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
以前に設計された複数の構成(127)を使用して乗客配置のレイアウト(108)を実施するための複数のツール(201)を備え、これらの複数のツールが、
前記乗客配置のレイアウト(108)に含むための以前に設計された複数の構成(127)を選択するように設定された、以前に設計された構成特定及び選択ツール(210)と、
前記乗客配置のレイアウト(108)における以前に設計された複数の構成(127)の使用レベルを表示するための以前に設計された構成可視化ツール(212)と
を備える複数のツールと、
使用するための前記複数のツール(201)のうちの1つを選択するオペレータ(202)からの入力を受信するように設定されたツール選択ユーザインターフェース(203)と
を備える装置。
【請求項10】
前記複数のツール(201)が、
航空機(106)の複数の特性(304)を規定するように前記オペレータ(202)に入力するよう促す、以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツールユーザインターフェース(300)を表示し、
前記以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツールユーザインターフェース(300)を介して、前記航空機(106)の前記複数の特性(304)を規定する前記オペレータ(202)からの入力を受信し、
前記航空機(106)の前記複数の特性(304)を有するデータベース(123)に規定された幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウト(124)を特定するために、前記データベース(123)を検索し、
前記幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウト(124)のグラフィック表現(306)を表示し、
前記航空機(106)用の前記乗客配置のレイアウト(108)として、前記幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウト(124)のうちの1つを選択する前記オペレータ(202)からの入力を受信する
ように設定された以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツール(208)を更に備える、請求項9に記載の装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、広くは、航空機の設計及び製造に関する。より具体的には、本開示は、以前に設計された構成を使用して航空機の内部に対して乗客配置のレイアウトを実施するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機又は他のプラットフォームを設計することは、航空機又は他のプラットフォーム用の設計に様々な構造を配置することを含み得る。例えば、民間旅客機又は他の航空機を設計することは、航空機の内部における客室又は他のエリア用の設計に様々な構造を配置することを含み得る。航空機内部の設計における様々な場所に配置され得る様々な構造は、モニュメント又はコモディティと呼ばれることがある。例えば、限定されないが、そのような構造は、化粧室、ギャレー、クローゼット、バーユニット、座席、壁、仕切板、パーティション、及び他の構造又は構造の組み合わせを含み得る。航空機内部における客室又は他のエリアのコモディティ配置の設計は、乗客配置のレイアウトと呼ばれることがある。
【0003】
設計者は、航空機又は他のプラットフォームの内部の設計に様々な構造に対する所望の配置を示すためにコンピュータ実装設計ツールを使用することがある。そのような設計を有する航空機又は他のプラットフォームが製造されるために、航空機又は他のプラットフォームの内部の設計における各構造の配置が、詳細な工学設計に変換される。例えば、そのような工学設計は、航空機又は他のプラットフォームの内部の設計における構造の所望の配置を実施するための、構造的構成要素、機械的構成要素、電気的構成要素、加熱構成要素、空気循環構成要素、給水構成要素、排水構成要素、又は様々な他の構成要素、接続部、又は構成要素及び接続部の組み合わせを特定し得る。そのような工学設計の形成は、比較的時間がかかることがある。例えば、航空機内部のための設計におけるギャレーの各特定の構成は、ギャレー及び電気配線、配管、並びに設計で特定される配置でギャレーを実施する他の構成要素及び接続部を支持する床構造を設計するために1000時間以上ものエンジニアリング時間を要することがある。
【0004】
したがって、航空機又は他のプラットフォームの内部のための乗客配置のレイアウトの設計は、解決するために多くのエンジニアリング時間を要する可能性のある幾つかの技術的問題を提示することがある。乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの各構成の詳細な工学設計を形成することが必要となることがある。次いで、この詳細な技術設計は、航空機又は他のプラットフォームの製造中に航空機又は他のプラットフォームの内部のための乗客配置のレイアウトを実施するために使用されることがある。
【0005】
乗客配置のレイアウトを実施する時間及びコストは、すでに製造されている航空機用の乗客配置のレイアウトにおける以前に設計されたコモディティの構成を使用することによって削減され得る。しかしながら、航空機及び他のプラットフォームを設計するための現在のシステム及び方法では、そのような以前に設計された構成を有効に特定し、そのような以前に設計された構成を航空機用の乗客配置のレイアウトに統合することができない。
【0006】
したがって、一又は複数の上述の問題と、起こり得る他の問題とを考慮する方法と装置を有することが有利であろう。
【発明の概要】
【0007】
本開示の例示的実施形態は、乗客配置のレイアウトを実施する方法を提供する。乗客配置のレイアウトのグラフィック表現が表示される。乗客配置のレイアウトの表現において、インジケータが、使用され得る以前に設計された構成が存在する乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの場所を示すために表示される。使用され得る以前に設計された構成のリストが、乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの場所を選択するオペレータに応答して表示される。以前に設計された構成のリストから選択された以前に設計された構成を選択するオペレータによる入力が、受信される。乗客配置のレイアウトが、選択された以前に設計された構成を含むように変更される。
【0008】
本開示の例示的実施形態はまた、航空機用の乗客配置のレイアウトを実施する方法を提供する。乗客配置のレイアウトのグラフィック表現が表示される。乗客配置のレイアウトにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルが判定される。可視化表示が、乗客配置のレイアウトにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルを示す、乗客配置のレイアウトの表現に表示される。
【0009】
例示的実施形態はまた、以前に設計された構成及び実行するための複数のツールの1つを特定するオペレータからの入力を受信するように設定されたツール選択ユーザインターフェースを使用して乗客配置のレイアウトを実施するための複数のツールを含む装置を提供する。複数のツールは、乗客配置のレイアウトに含むための以前に設計された構成を選択するように設定された、以前に設計された構成特定及び選択ツールと、乗客配置のレイアウトが以前に設計された構成を含む程度を表示するための以前に設計された構成可視化ツールとを含む。
【0010】
特徴、機能、及び利点は、本開示の様々な実施形態で個々に実現することが可能であるか、後述の説明及び図面を参照して更に詳細が理解できる更に別の実施形態で組み合わせることが可能である。
【0011】
例示的実施形態の特性と考えられる新規の特徴は、添付の特許請求の範囲に明記される。しかしながら、実施形態と、好ましい使用モード、更にはその目的と利益は、添付図面を参照しながら本開示の実施形態の以下の詳細な説明を参照することにより、最もよく理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】例示的実施形態による航空機の設計及び製造環境のブロック図である。
図2】例示的実施形態による乗客配置のレイアウト最適化システムのブロック図である。
図3】例示的実施形態による以前に設計された乗客配置のレイアウト特定用ツールのためのユーザインターフェースの図である。
図4】例示的実施形態による以前に設計された構成の特定及び選択用ツールのためのユーザインターフェースの図である。
図5】例示的実施形態による以前に設計された構成の可視化用ツールのためのユーザインターフェースの図である。
図6】例示的実施形態による設置管理及び追跡ツールユーザインターフェースの図である。
図7】例示的実施形態によるコード割り当てツールユーザインターフェースの図である。
図8】例示的実施形態によるツールユーザインターフェースで使用されるパーツの図である。
図9】例示的実施形態によるツールユーザインターフェースで使用されるパーツの図である。
図10】例示的実施形態による以前に設計された構成のコモディティを使用した乗客配置のレイアウトを実施するためのプロセスのフローチャートである。
図11】例示的実施形態による、以前に設計された航空機用の乗客配置のレイアウトを選択するためのプロセスのフローチャートである。
図12】例示的実施形態による以前に設計された構成を使用した、航空機用の乗客配置のレイアウトを設計するプロセスのフローチャートである。
図13】例示的実施形態による、航空機用の乗客配置のレイアウトにおける以前に設計された複数の構成の相対的使用レベルを示すためのプロセスのフローチャートである。
図14】例示的実施形態による、航空機用の乗客配置のレイアウトにおけるコモディティ用構成の管理及び追跡のためのプロセスのフローチャートである。
図15】例示的実施形態によるコモディティの構成用コード情報を変更するためのプロセスのフローチャートである。
図16】例示的実施形態によるコモディティを実施するために使用されるパーツに関するパーツ情報を表示するためのプロセスのフローチャートである。
図17】例示的実施形態によるデータ処理システムのブロック図である。
図18】例示的実施形態よる航空機の製造及び保守方法のブロック図である。
図19】例示的実施形態が実施されうる航空機のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
種々の例示的な実施形態は、幾つかの異なる検討事項を認識し考慮している。本明細書でアイテムを参照する際に使用される「幾つかの」は、一又は複数のアイテムを意味する。例えば、「幾つかの異なる検討事項」は、一又は複数の異なる検討事項を意味する。
【0014】
異なる例示的実施形態は、航空機の異なる購入者又はユーザが、航空機の乗客配置のレイアウトに関する異なる要求を有し得ることを認識し考慮している。しかしながら、異なる例示的実施形態はまた、詳細な工学設計が、乗客配置のレイアウトが実施されるために、航空機の内部用の乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの各構成に対して形成される必要があることを認識し考慮している。そのような工学設計の形成は、かなりの時間を要し、航空機のコストを増加させる可能性のある技術的問題を提示する。
【0015】
異なる例示的実施形態はまた、航空機内部のための乗客配置のレイアウトにおけるコモディティ構成の工学設計が出費を抑え得ることを認識し考慮している。技術設計時間及びコストは、そのような以前に設計された構成が航空機内部のための新たな乗客配置のレイアウトを実施するために使用される場合に、削減され得る。
【0016】
例示的実施形態は、航空機又は他のプラットフォームの内部についての乗客配置のレイアウトを実施する問題に対する技術的解決策を提供する。例示的実施形態は、航空機内部のための新たな乗客配置のレイアウトを実施するために、以前に設計された乗客配置のレイアウトにおける以前に設計されたコモディティの構成を使用するための幾つかのツールを提供する。例えば、例示的実施形態は、航空機内部のための乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの構成の技術設計を作り出すために必要な時間及びコストを削減し得る。
【0017】
図1を参照すると、航空機の設計及び製造環境のブロック図が、例示的実施形態に従って示されている。航空機の設計及び製造環境100は、航空機106を製作するための航空機設計システム102及び航空機製造システム104を含む。
【0018】
航空機106は、民間旅客機又は他の適切な航空機であり得る。航空機106の内部の一部は、乗客配置のレイアウト108によって規定される。特許請求の範囲を含む本出願では、「乗客配置のレイアウト」という用語は、航空機内部における客室又は他のエリアのコモディティ配置のための設計を指す。そのようなコモディティは、任意の適切なサービスを航空機の乗客に提供するための、又は任意の他の適切な目的又は目的の組み合わせのための、航空機の乗客によって使用される任意の構造を含むがこれらに限定されない、航空機内部における客室又は他のエリアの任意の適切な構造を含み得る。例えば、限定されないが、そのようなコモディティは、化粧室、ギャレー、クローゼット、バーユニット、座席、壁、仕切板、パーティション、及び他の構造又は構造の組み合わせを含み得る。
【0019】
乗客配置のレイアウト108は、航空機106の内部の対応する数の配置112で幾つかのコモディティ110を含み得る。乗客配置のレイアウト108におけるコモディティの各配置は、乗客配置のレイアウト108におけるコモディティの構成とも呼ばれ得る。航空機106用の乗客配置のレイアウト108は、よって複数の構成114を含み得る。
【0020】
航空機設計システム102は、航空機106用の乗客配置のレイアウト108を設計するための乗客配置のレイアウト設計システム116を含み得る。乗客配置のレイアウト設計システム116を使用して形成される航空機106用の乗客配置レイアウト108の設計は、データベース123の中に乗客配置のレイアウト情報122として記憶され得る。乗客配置のレイアウト情報122は、航空機106の中で乗客配置のレイアウト108を実施するために、航空機製造システム104による使用のための適切な情報を含み得る。
【0021】
データベース123は、以前に設計された乗客配置のレイアウト124を規定する情報を含み得る。以前に設計された乗客配置のレイアウト124は、以前に製造された航空機で実施された以前に使用された乗客配置のレイアウト125を含み得る。代替的には、又は追加的には、以前に設計された乗客配置のレイアウト124は、製造された航空機で実施されたことがない以前に規定された乗客配置のレイアウト126を含み得る。
【0022】
例えば、限定されないが、以前に設計された乗客配置のレイアウト124についての情報は、様々な以前に設計されたコモディティの構成127についての詳細な設計情報を含み得る。例示的実施形態によれば、航空機106用の乗客配置のレイアウト108の設計は、以前に設計された乗客配置のレイアウト124、以前に設計された構成127、又はその両方を使用することによって、乗客配置のレイアウト108を設計可能な最大限まで最適化され得る。
【0023】
例示的実施形態によれば、乗客配置のレイアウト設計システム116は、乗客配置のレイアウト最適化システム118を含み得る。乗客配置のレイアウト最適化システム118は、航空機106用の乗客配置のレイアウト108を実施するために、以前に設計された構成127を使用するための幾つかのツールを含み得る。
【0024】
乗客配置のレイアウト設計システム116及び乗客配置のレイアウト最適化システム118は、データ処理システム120で実施され得る。例えば、限定されないが、乗客配置のレイアウト最適化システム118は、データ処理システム120のハードウェア又はハードウェアで動作するソフトウェアに実装され得る。
【0025】
図2を参照すると、乗客配置のレイアウト最適化システムのブロック図が、例示的実施形態に従って図示される。乗客配置のレイアウト最適化システム200は、図1の乗客配置のレイアウト最適化システムの1つの実施態様の例であり得る。
【0026】
乗客配置のレイアウト最適化システム200は、以前に設計されたコモディティの構成を使用した航空機用の乗客配置のレイアウトを実施するために、オペレータ202により使用される複数のツール201を提供する。乗客配置のレイアウト最適化システム200は、オペレータ202が実行される複数のツール201からツールを選択可能にするように設定されたツール選択ユーザインターフェース203を含み得る。乗客配置のレイアウト最適化システム200はまた、複数のツール201によって使用されるデータベース206の情報にアクセスするためのデータベースインターフェース204を含み得る。例えば、限定されないが、データベース206は、図1のデータベース123の1つの実施態様の例であり得る。以前に設計された構成を使用した乗客配置のレイアウトを実施するために、乗客配置のレイアウト最適化システム200の複数のツール201を使用するための例示的プロセス1000が、図10を参照して以下に記載される。
【0027】
乗客配置のレイアウト最適化システム200によって提供される複数のツール201は、以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツール208、以前に設計された構成特定及び選択ツール210、以前に設計された構成可視化ツール212、設定管理及び追跡ツール214、コード割り当てツール216、並びに使用中パーツツール218のうちの一又は複数を含み得る。
【0028】
以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツール208は、航空機に対して以前に設計された乗客配置のレイアウトを特定及び選択するために設定され得る。以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツール208のための以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツールユーザインターフェース300の例が、図3を参照して以下に記載される。以前に設計された乗客配置のレイアウトを特定及び表示するために以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツール208を使用する例示的プロセスが、図11を参照して以下に記載される。
【0029】
以前に設計された構成特定及び選択ツール210は、以前に設計された構成を使用して航空機用の乗客配置のレイアウトを設計するように設定され得る。以前に設計された構成特定及び選択ツール210のための以前に設計された構成特定及び選択ツールユーザインターフェース400の例が、図4を参照して以下に記載される。乗客配置のレイアウトに対して以前に設計された構成を特定及び選択するために以前に設計された構成特定及び選択ツール210を使用するための例示的プロセス1200が、図12を参照して以下に記載される。
【0030】
以前に設計された構成可視化ツール212は、航空機用の乗客配置のレイアウトにおける以前に設計された複数の構成の相対的使用レベルを示すように設定され得る。設定管理及び追跡ツール214は、航空機用の乗客配置のレイアウトのコモディティのための構成の管理及び追跡のために設定され得る。コード割り当てツール216は、コモディティの構成に関するコード情報をビュー及び変更するように設定され得る。ツール218で使用されるパーツは、コモディティを実施するために使用されるパーツについてのパーツ情報を表示するように設定され得る。
【0031】
図3を参照すると、例示的実施形態による以前に設計された乗客配置のレイアウト特定用ツールのためのユーザインターフェースの図が示される。ユーザインターフェース300は、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200の以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツール208のためのユーザインターフェースの例であり得る。ユーザインターフェース300は、以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツールユーザインターフェースと呼ばれることがある。
【0032】
ユーザインターフェース300は、航空機のモデル302を特定し、航空機の複数の特性304を規定するようにオペレータに入力するよう促し得る。例えば、限定されないが、規定される航空機の複数の特性304は、座席数、座席の種類、座席の供給元、座席に対する化粧室の割合、座席に対するギャレーの割合、及び座席に対するクローゼットの割合から選択され得る。
【0033】
インターフェース300を介して提供された情報は、複数の特性304を満足させる以前に設計された乗客配置のレイアウト用データベースを検索するために使用され得る。複数の特性304を満足させる各以前に設計された乗客配置のレイアウトのグラフィック表現306は、ユーザインターフェース300に表示され得る。そのような以前に設計された乗客配置のレイアウトの1つが、オペレータによって選択され得、航空機用の新しい乗客配置のレイアウトの出発点として使用され得る。
【0034】
図4を参照すると、以前に設計された構成の特定及び選択用ツールのためのユーザインターフェースの図が、例示的実施形態に従って示されている。ユーザインターフェース400は、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200の以前に設計された構成特定及び選択ツール210のためのユーザインターフェースの1つの実施態様の例であり得る。ユーザインターフェース400は、以前に設計された構成特定及び選択ツールユーザインターフェースと呼ばれることがある。
【0035】
図5を参照すると、以前に設計された構成の可視化用ツールのためのユーザインターフェースの図が、例示的実施形態に従って示されている。ユーザインターフェース500は、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200の以前に設計された構成可視化ツール212のためのユーザインターフェースの1つの実施態様の例であり得る。ユーザインターフェース500は、以前に設計された構成可視化ツールユーザインターフェースと呼ばれることがある。
【0036】
図6を参照すると、設置管理及び追跡ツールユーザインターフェースの図が、例示的実施形態に従って示されている。ユーザインターフェース600は、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200の設定管理及び追跡ツール214のためのユーザインターフェースの1つの実施態様の例であり得る。
【0037】
図7を参照すると、コード割り当てツールユーザインターフェースの図が、例示的実施形態に従って示されている。ユーザインターフェース700は、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200のコード割り当てツール216用ユーザインターフェースの1つの実施態様の例であり得る。
【0038】
図8及び図9を参照すると、ツールユーザインターフェースで使用されるパーツの図が、例示的実施形態により示されている。ユーザインターフェース800は、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200のツール218で使用されるパーツ用ユーザインターフェースの1つの実施態様の例であり得る。
【0039】
図10を参照すると、以前に設計されたコモディティの構成を使用した乗客配置のレイアウトを実施するためのプロセスのフローチャートが、例示的実施形態に従って示されている。プロセス1000は、例えば、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200を使用して、実行され得る。
【0040】
プロセス1000は、航空機用の乗客配置のレイアウトを特定する特定情報を受信することから開始し得る(工程1002)。特定情報は、データベースから乗客配置のレイアウトを検索するために使用され得る(工程1004)。
【0041】
乗客配置のレイアウト最適化ツールのオペレータ選択が受信され得る(工程1006)。選択された乗客配置のレイアウト最適化ツールが実行され、選択された乗客配置のレイアウト最適化ツール用のユーザインターフェースが表示され、ユーザインターフェースを介したオペレータ入力が、以前に設計された構成を使用して乗客配置のレイアウトを最適化するために、受信及び処理され得る(工程1008)。
【0042】
次いで、オペレータが乗客配置のレイアウト最適化ツールの使用を終了したかどうかが判定され得る(工程1010)。処理1000は、オペレータが終了していないとの判定に応じて、工程1006に戻り得る。そうでなければ、修正された乗客配置のレイアウト最適化ツールが、データベースに保存され得る(工程1012)。
【0043】
次いで、乗客配置のレイアウトが完成しているかどうかが判定され得る(工程1014)。プロセス1000は、乗客配置のレイアウトが完成しているとの判定に応じて、終了し得る。そうでなければ、乗客配置のレイアウトが、航空機を製造するために使用され得、その後、プロセスが終了する。
【0044】
図11を参照すると、以前に設計された航空機用の乗客配置のレイアウトを選択するためのプロセスのフローチャートが、例示的実施形態に従って示されている。プロセス1100は、例えば、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200の以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツール208を使用して、実行され得る。
【0045】
プロセス1100は、航空機の複数の特性を規定するようにオペレータに入力するよう促す、以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ユーザインターフェースを表示することにより開始し得る(工程1102)。航空機の複数の特性を規定するオペレータ入力が、次いで受信され得る(工程1104)。次いで、規定された航空機の特徴を満足させ得る幾つかの以前に規定された乗客配置のレイアウトを特定するために、データベースが検索され得る(工程1106)。次いで、以前に設計された乗客配置のレイアウトが表示され得る(工程1108)。次いで、幾つかの以前に設計されたレイアウトのうちの1つが選択され得(工程1110)、プロセスは、その後終了する。
【0046】
図12を参照すると、以前に設計された構成を使用して航空機用の乗客配置のレイアウトを設計するプロセスのフローチャートが、例示的実施形態に従って示されている。プロセス1200は、例えば、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200の以前に設計された構成特定及び選択ツール210を使用して、実行され得る。
【0047】
処理1200は、以前に設計された構成が利用可能であるレイアウトにおけるコモディティの場所を示す航空機内部用の乗客配置のレイアウトの表現を表示することから開始し得る(工程1202)。次いで、乗客配置のレイアウトにおける場所のオペレータ選択が受信され得る(工程1204)。次いで、乗客配置のレイアウトにおける選択された場所に対する以前に設計された構成が表示され得る(工程1206)。次いで、表示された以前に設計された構成のうちの1つのオペレータ選択が受信され得る(工程1208)。次いで、乗客配置のレイアウトが、選択された以前に設計された構成を含むように変更され得る(工程1210)。
【0048】
次いで、オペレータが乗客配置のレイアウト用の以前に設計された構成の選択が終了しているかどうかが判定され得る(工程1212)。処理1200は、オペレータが終了していないとの判定に応じて、工程1204に戻り得る。そうでなければ、プロセスは終了し得る。
【0049】
図13を参照すると、航空機用の乗客配置のレイアウトにおける以前に設計された複数の構成の相対的使用レベルを示すためのプロセスのフローチャートが、例示的実施形態に従って示されている。プロセス1300は、例えば、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200の以前に設計された構成可視化ツール212を使用して、実行され得る。
【0050】
プロセス1300は、幾つかのゾーンを選択するオペレータからの入力を受信することにより開始し得る(工程1302)。次いで、選択された幾つかのゾーンに分割された航空機内部用の乗客配置のレイアウトの表現が表示され得る(工程1304)。次いで、幾つかのゾーンの各々での以前に設計された複数の構成の使用レベルが判定され得る(工程1306)。次いで、乗客配置のレイアウトの各ゾーンにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルの可視化表示が、乗客配置のレイアウトのグラフィック表現で表示され得(工程1308)、プロセスは、その後、終了する。
【0051】
図14を参照すると、航空機用の乗客配置のレイアウトにおけるコモディティ用構成の管理及び追跡のためのプロセスのフローチャートが、例示的実施形態に従って示されている。プロセス1400は、例えば、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200、及び図6の設定管理及び追跡ツールユーザインターフェース600における設定管理及び追跡ツール214を使用して、実行され得る。
【0052】
プロセス1400は、航空機内部用の乗客配置のレイアウトのグラフィック表現を表示することから開始し得る(工程1402)。次いで、コモディティのオペレータ選択が受信され得る(工程1404)。乗客配置のレイアウトの選択されたコモディティを特定し、以前に設計された構成が乗客配置のレイアウトにおけるコモディティに使用されているかどうか、及び乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの構成の実施が承認されているかどうかを示すようにオペレータに入力するよう促す、コモディティリストユーザインターフェースが表示される(工程1406)。
【0053】
以前に設計された構成がコモディティに使用されているかどうかを示すオペレータ入力が受信される(工程1408)。コモディティリストユーザインターフェースの表示は、工程1408におけるオペレータからの入力に基づき、以前に設計された構成がコモディティに使用されているかどうかを示すために変更される(工程1410)。
【0054】
次いで、工程1408でのオペレータ入力が、以前に設計された構成がコモディティに使用されていることを示したかどうかが判定され得る(工程1412)。以前に設計された構成がコモディティに使用されているとの判定に応じて、コモディティに対応する乗客配置のレイアウトのグラフィック表現の一部は、以前に設計された構成がコモディティに使用されていることを示すために変更され得る(工程1414)。例えば、限定されないが、乗客配置のレイアウトのグラフィック表現の一部の色は、以前に設計された構成がコモディティに使用されていることを示すために変更され得る。以前に設計された構成がコモディティに使用されていないとの工程1412での判定に応じて、プロセス1400が工程1412から工程1416に直接進む場合には、工程1414は実行され得ない。
【0055】
乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの構成の実施が承認されていることを示すオペレータ入力が受信され得る(工程1416)。この場合、コモディティリストユーザインターフェースの表示は、乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの構成の実施が承認されていることを示すために変更され得る(工程1418)。
【0056】
次いで、今回管理及び追跡される乗客配置のレイアウトの中により多くのコモディティがあるかどうかが判定され得る(工程1420)。管理及び追跡されるより多くのコモディティがある場合、プロセス1400は、工程1404又は1408に戻り得る。工程1400は、今回管理及び追跡するためのより多くのコモディティがないとの工程1420での判定に応じて、終了し得る。
【0057】
図15を参照すると、コモディティの構成用コード情報を変更するためのプロセスのフローチャートが、例示的実施形態に従って示される。プロセス1500は、例えば、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200のコード割り当てツール216を使用して、実行され得る。
【0058】
プロセス1500は、航空機用の乗客配置のレイアウトにおけるコモディティについてのコード情報を表示することから開始し得る(工程1502)。変更対象であるコモディティの1つについてのコード情報を特定するオペレータ入力が受信され得る(工程1504)。次いで、コモディティの1つについてのコード情報を変更するためのユーザインターフェースが表示され得る(工程1506)。次いで、コモディティについてのコード情報を変更するためのオペレータ入力が、コード情報を変更するためのユーザインターフェースを介して受信され得る(工程1508)。
【0059】
次いで、乗客配置のレイアウトにおける別のコモディティについてのコード情報が変更対象であるかどうかが判定され得る(工程1510)。別のコモディティについてのコード情報が変更対象であるとの判定に応じて、プロセス1500は、工程1504に戻り得、そこで変更対象である別のコモディティについてのコード情報を特定するオペレータ入力が受信され得る。そうでなければ、プロセス1500は終了し得る。
【0060】
図16を参照すると、コモディティを実施するために使用されるパーツに関するパーツ情報を表示するためのプロセスのフローチャートが、例示的実施形態に従って示されている。プロセス1600は、例えば、図2の乗客配置のレイアウト最適化システム200のツール218で使用されるパーツを使用して、実行され得る。
【0061】
プロセス1600は、特定された航空機用の乗客配置のレイアウトで使用されるコモディティを特定することから開始し得る(工程1602)。次いで、特定された航空機用の乗客配置のレイアウトで使用されるコモディティを列挙するユーザインターフェースが表示され得る(工程1604)。表示されたコモディティのリストからのコモディティのオペレータ選択が受信され得る(工程1606)。次いで、選択されたコモディティについてのパーツ情報が表示され得る(工程1608)。選択されたコモディティのパーツのオペレータ選択が受信され得る(工程1610)。次いで、選択されたパーツについての低レベルパーツ情報が表示され得る(工程1612)。
【0062】
次いで、オペレータが異なるパーツについてのパーツ情報を比較することを望んでいるかどうかが判定され得る(工程1614)。異なるパーツについてのパーツ情報の比較が所望されているとの判定に応じて、第2のパーツのオペレータ選択が受信され得る(工程1616)。次いで、第1の選択パーツ及び第2の選択パーツについての低レベルパーツ情報が同時に表示され得(工程1618)、所望された比較が実行可能となる。比較が行われないことになるとの工程1614での判定に応じて、工程1600は、工程1620に直接進むことになり得る。
【0063】
次いで、他のコモディティについてのパーツ情報が表示の対象であるかどうかが判定され得る(工程1620)。工程1600は、他のコモディティについてのパーツ情報が表示対象であるとの判定に応じて、工程1606に戻り得る。そうでなければ、プロセス1600は終了し得る。
【0064】
ここで図17を参照すると、データ処理システムのブロック図が、例示的実施形態に従って示されている。データ処理システム1700は、図1のデータ処理システム120の1つの実施態様の例であり得る。この例示的実施例では、データ処理システム1700は、通信フレームワーク1702を含み、これにより、プロセッサユニット1704、メモリ1706、固定記憶装置1708、通信ユニット1710、入出力(I/O)ユニット1712、及びディスプレイ1714の間の通信が行われる。これらの例では、通信ユニット1710は、バスシステムであり得る。
【0065】
プロセッサユニット1704は、メモリ1706に読み込まれ得るソフトウェアに対する命令を実行する役割を果たす。プロセッサユニット1704は、特定の実装形態に応じて、幾つかのプロセッサ、マルチプロセッサコア、又は何らかの他の種類のプロセッサであり得る。本明細書でアイテムを参照する際に使用される「幾つかの」は、一又は複数のアイテムを意味する。更に、プロセッサユニット1704は、単一チップ上でメインプロセッサが二次プロセッサと共存する幾つかの異種プロセッサシステムを使用して実装され得る。別の実施例として、プロセッサユニット1704は、同じ種類のプロセッサを複数個含む対称型マルチプロセッサシステムであってもよい。
【0066】
メモリ1706及び固定記憶装置1708は、記憶デバイス1716の例である。記憶デバイスは、例えば、限定しないが、データ、機能的な形態のプログラムコードなどの情報及び/又は他の適切な情報を、一時的に及び/又は永続的に格納できる任意のハードウェアである。記憶デバイス1716は、これらの実施例では、コンピュータ可読記憶デバイスと称されることもある。これらの実施例で、メモリ1706は、例えば、ランダムアクセスメモリ又は他の任意の好適な揮発性又は不揮発性の記憶デバイスであってもよい。固定記憶装置1708は、具体的な実装形態に応じて様々な形態を取り得る。
【0067】
例えば、固定記憶装置1708は、一又は複数の構成要素又はデバイスを含み得る。例えば、固定記憶装置1708は、ハードドライブ、フラッシュメモリ、書換え型光学ディスク、書換え可能磁気テープ、又はそれらの何らかの組み合わせであり得る。固定記憶装置1708によって使用される媒体はまた、着脱可能であり得る。例えば、着脱可能なハードドライブが、固定記憶装置1708に使用され得る。
【0068】
通信ユニット1710は、これらの例では、他のデータ処理システム又はデバイスとの通信を提供する。これらの例では、通信ユニット1710は、ネットワークインターフェースカードである。通信ユニット1710は、物理的通信リンク及び無線通信リンクのいずれか又はそれら両方を使用することによって、通信を提供し得る。
【0069】
入出力ユニット1712は、データ処理システム1700に接続され得る他のデバイスとのデータの入出力を可能にする。例えば、入出力ユニット1712は、キーボード、マウス、及び/又は他の何らかの適切な入力デバイスを通じて、ユーザ入力のための接続を提供し得る。更に、入出力ユニット1712は、プリンタに出力を送信し得る。ディスプレイ1714は、ユーザに情報を表示するための機構を提供する。
【0070】
オペレーティングシステム、アプリケーション、及び/又はプログラムに対する命令は、通信フレームワーク1702を介してプロセッサユニット1704と通信する記憶デバイス1716内に配置され得る。これらの実施例では、命令は、固定記憶装置1708上で機能形態をとる。これらの命令は、プロセッサユニット1704による実行のためにメモリ1706に読み込まれてもよい。種々の実施形態のプロセスは、メモリ1706などのメモリに位置し得るコンピュータ実装命令を使用して、プロセッサユニット1704によって実行されてもよい。
【0071】
これらの命令は、プロセッサユニット1704内のプロセッサによって読み取られ実行され得る、プログラムコード、コンピュータ可用プログラムコード、又はコンピュータ可読プログラムコードと呼ばれる。種々の実施形態のプログラムコードは、メモリ1706又は固定記憶部1708といった、種々の物理的記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体上で具現化され得る。
【0072】
プログラムコード1718は、選択的に着脱可能であるコンピュータ可読媒体1720に機能的形態で置かれ、プロセッサユニット1704によって実行するためにデータ処理システム1700に読み込ませたり、転送したりしてもよい。これらの実施例では、プログラムコード1718及びコンピュータ可読媒体1720は、コンピュータプログラム製品1722を形成する。1つの例では、コンピュータ可読媒体1720は、コンピュータ可読記憶媒体1724又はコンピュータ可読信号媒体1726であり得る。コンピュータ可読記憶媒体1724は、例えば、固定記憶装置1708の一部であるハードディスクなどのように、記憶デバイス上に転送するための固定記憶装置1708の一部であるドライブ又は他のデバイスに挿入又は配置される、光ディスク又は磁気ディスクなどを含み得る。コンピュータ可読記憶媒体1724は、データ処理システム1700に接続された固定記憶装置(例えば、ハードドライブ、サムドライブ、又はフラッシュメモリ)の形態をとり得る。
【0073】
幾つかの例では、コンピュータ可読記憶媒体1724は、データ処理システム1700から着脱可能でなくてもよい。これらの実施例では、コンピュータ可読記憶媒体1724は、プログラムコード1718を伝搬又は転送する媒体ではなく、プログラムコード1718を記憶するために使用される物理的な又は有形の記憶デバイスである。コンピュータ可読記憶媒体1724は、コンピュータ可読有形記憶デバイス又はコンピュータ可読物理記憶デバイスと呼ばれることもある。換言すると、コンピュータ可読記憶媒体1724は、人が触れることのできる媒体である。
【0074】
あるいは、プログラムコード1718は、コンピュータ可読信号媒体1726を使用してデータ処理システム1700に転送され得る。コンピュータ可読信号媒体1726は、例えば、プログラムコード1718を含む伝搬されたデータ信号であり得る。例えば、コンピュータ可読信号媒体1726は、電磁信号、光信号、及び/又は他の任意の適切な種類の信号であり得る。これらの信号は、無線通信リンク、光ファイバケーブル、同軸ケーブル、有線などの通信リンク、及び/又は他の任意の適切な種類の通信リンクによって送信され得る。すなわち、例示的な実施例では、通信リンク及び/又は接続は、物理的なもの又は無線によるものであり得る。
【0075】
幾つかの例示的実施形態では、プログラムコード1718は、データ処理システム1700内で使用するため、コンピュータ可読信号媒体1726を通して、別のデバイス又はデータ処理システムからネットワークを介して固定記憶装置1708へダウンロードされ得る。例えば、サーバデータ処理システム内のコンピュータ可読記憶媒体に保存されているプログラムコードは、ネットワークを介してサーバからデータ処理システム1700にダウンロードし得る。プログラムコード1718を提供するデータ処理システムは、サーバーコンピュータ、クライアントコンピュータ、又はプログラムコード1718を保存及び送信し得る何らか他のデバイスであってもよい。
【0076】
データ処理システム1700に関して図示されている異なる構成要素は、異なる実施形態が実施され得る態様に対して構造的制限を設けることを意図していない。種々の例示の実施形態は、データ処理システム1700に対して図解されている構成要素に対して追加的又は代替的な構成要素を含むデータ処理システムに実装されてもよい。図17に示されている他の構成要素は、図示された例示的例から変更することができる。種々の実施形態は、プログラムコードを実行できる任意のハードウェアデバイス又はシステムを用いて実装され得る。1つの実施例として、データ処理システムは、無機的構成要素と一体化した有機的構成要素を含んでいてもよく、及び/又は人間を除く有機的構成要素から全体が構成されてもよい。例えば、記憶デバイスは、有機半導体から構成されてもよい。
【0077】
別の実施例では、プロセッサユニット1704は、特定の用途のために製造又は構成された回路を有するハードウェアユニットの形態をとり得る。この種類のハードウェアは、動作を実行するように構成された記憶デバイスからメモリに読み込まれるプログラムコードを必要とせずに、動作を実行し得る。
【0078】
例えば、プロセッサユニット1704がハードウェアユニットの形態をとる場合、プロセッサユニット1704は、回路システム、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス、又は幾つかの動作を実行するように構成された何らか他の適切な種類のハードウェアであり得る。プログラマブル論理デバイスの場合、このデバイスは、幾つかの動作を実行するように構成される。デバイスは、後に再構成されてもよく、又は幾つかの動作を実行するように恒久的に構成されてもよい。プログラマブル論理デバイスの例には、例えば、プログラマブル論理アレイ、プログラマブルアレイ論理、フィールドプログラマブル論理アレイ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、及び他の適切なハードウェアデバイスが含まれる。この種の実装形態の場合、種々の実施形態のためのプロセスがハードウェアユニット内に実装されることから、プログラムコード1718は、除外されることがある。
【0079】
更に別の実施例では、プロセッサユニット1704は、コンピュータ及びハードウェアユニットの中に見られるプロセッサの組み合わせを使用して実装されてもよい。プロセッサユニット1704は、プログラムコード1718を実行するように構成されている幾つかのハードウェアユニット及び幾つかのプロセッサを有することがある。図示された実施例の場合、幾つかのプロセスが、幾つかのハードウェアユニットに実装され、その他のプロセスが、幾つかのプロセッサに実装されることがある。
【0080】
別の実施例では、バスシステムは、通信フレームワーク1702を実装するために使用されてもよく、システムバス又は入出力バスといった一又は複数のバスから成り得る。当然ながら、バスシステムは、バスシステムに取り付けられた種々の構成要素又はデバイスの間でのデータ送信を行う任意の適切な種類のアーキテクチャを使用して実装されることがある。
【0081】
加えて、通信ユニットは、データの送信、データの受信、又はデータの送受信を行う幾つかのより多くのデバイスを含んでもよい。通信ユニットは、例えば、モデム又はネットワークアダプタ、2つのネットワークアダプタ、又はこれらの何らかの組み合わせであり得る。更に、メモリは、例えば、通信フレームワーク1702内に存在し得るインターフェース及びメモリコントローラハブに見られるような、メモリ1706又はキャッシュであってもよい。
【0082】
本開示の例示的な実施形態は、図18に示される航空機の製造及び保守方法1800と、図19に示される航空機1900に照らして記載され得る。まず図18を参照すると、航空機の製造及び保守方法のブロック図が、例示的実施形態に従って示されている。製造前の段階では、航空機の製造及び保守方法1800は、図19の航空機1900の仕様及び設計1802と、材料調達1804とを含み得る。
【0083】
製造段階では、図19の航空機1900の構成要素及びサブアセンブリの製造1806とシステムインテグレーション1808とが行われる。その後、図19の航空機1900は、認可及び納品1810を経て運航1812に供されうる。顧客による運航1812中、図19の航空機1900は、改造、再構成、改修、及びその他の整備又は保守を含み得る、定期的な整備及び保守1814がスケジューリングされる。
【0084】
航空機の製造及び保守方法1800の各プロセスは、システム組立業者、第三者、及び/又は作業員によって実行又は実施され得る。これらの例では、作業員は顧客であってもよい。本明細書の目的では、システムインテグレータは、限定されないが、任意の数の航空機製造業者、及び主要システムの下請業者を含み得、第三者は、限定されないが、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者を含み得、作業員は、航空会社、リース会社、軍事団体、サービス機関などであり得る。
【0085】
ここで図19を参照すると、例示的な一実施形態が実装され得る航空機のブロック図が示されている。この例では、航空機1900は、図18の航空機の製造及び保守方法1800によって製造され、かつ、複数のシステム1904と内部1906とを有する機体1902を含み得る。システム1904の例には、推進システム1908、電気システム1910、油圧システム1912、及び環境システム1914のうちの一又は複数が含まれる。任意の数の他のシステムが含まれることもある。航空宇宙産業の例が示されているが、異なる例示的な実施形態は、自動車産業などの他の産業に適用されてもよい。例えば、例示的実施形態は、自動車産業、造船業、及び他の適切な産業など、他の産業に適用されてもよい。
【0086】
本明細書で具現化される装置及び方法は、図18の航空機の製造及び保守方法1800の段階の少なくとも1つで用いられ得る。1つの例示的実施例では、図18の構成要素及びサブアセンブリの製造1806で製造される構成要素又はサブアセンブリは、図18で航空機1900の運航1812中に製造される構成要素又はサブアセンブリと同様の方法で、生産又は製造され得る。
【0087】
別の例では、一又は複数の例示的実施形態は、航空機1900の内部1906のための乗客配置のレイアウトのデザインにおいて以前に設計された構成を再利用するために、仕様及び設計1802中に使用されてもよい。更に、一又は複数の例示的実施形態はまた、整備及び保守1814中に使用されてもよい。例示的実施形態は、更新、改修、又は航空機1900で実行される他の動作のために選択され得る、オプションとして使用される設計を選択するために、整備及び保守1814中の使用のために実施されてもよい。幾つかの種々の例示的な実施形態の利用により、航空機1900の組立てを大幅に効率化すること、及び/又はコストを削減することができる。
【0088】
ゆえに、種々の例示的な実施形態は、航空機などのプラットフォームを製造するための方法及び装置を提供する。種々の例示的実施形態は、航空機用の乗客配置のレイアウトを実施するために以前に設計された構成を使用するためのツールを提供する。
【0089】
この方法では、航空機は、最終設計を具現化するために、製造、修正、又は更新され得る。最終的な設計は、例えば、航空機が顧客への納品物として製造される際の航空機のための、又は航空機製造後に航空機にオプションが加えられる場合のオプションのためのものであり得る。
【0090】
一又は複数の例示的実施形態により、航空機を製造するために必要とされる時間が短縮され得る。特に、乗客配置のレイアウトの詳細な設計に必要とされる時間及び費用が、上記の以前に設計された構成を使用することで短縮され得るので、顧客による選択に基づき、航空機用の乗客配置のレイアウトを実施するために必要とされる時間は、短縮され得る。
【0091】
更に、本開示は、下記の条項による実施形態を含む。
【0092】
条項1.
航空機用の乗客配置のレイアウトを実施する方法であって、
乗客配置のレイアウトのグラフィック表現を表示することと、
乗客配置のレイアウトのグラフィック表現において、使用され得る以前に設計された構成が存在する乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの場所を示すためにインジケータを表示することと、
乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの場所を選択するオペレータに応答して、使用され得る以前に設計された構成のリストを表示することと、
使用され得る以前に設計された構成のリストから、選択された以前に設計された構成のオペレータによる選択を受信することと、
選択された以前に設計された構成を含むように乗客配置のレイアウトを変更することと
を含む方法。
【0093】
条項2.
幾つかのゾーンに分割された乗客配置のレイアウのグラフィック表現を表示することと、
乗客配置のレイアウトの幾つかのゾーンの各ゾーンにおける以前に設計された構成の使用レベルを判定することと、
乗客配置のレイアウトの幾つかのゾーンの各ゾーンにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルを示す、乗客配置のレイアウトのグラフィック表現に可視化表示を表示することと
を更に含む、条項1に記載の方法。
【0094】
条項3.
乗客配置のレイアウトにおけるコモディティを特定するコモディティリストユーザインターフェースを表示することと、
以前に設計された構成が、乗客配置のレイアウトにおけるコモディティに使用されるかどうかを示すようにオペレータに入力するよう促すことと
を更に含む、条項1又は2に記載の方法。
【0095】
条項4.
以前に設計された構成が乗客配置のレイアウトにおけるコモディティに使用されることを示すオペレータからの入力の受信に応答して、以前に設計された構成がコモディティに使用されることを示すために、コモディティに対応する乗客配置のレイアウトのグラフィック表現の一部を変更すること
を更に含む、条項3に記載の方法。
【0096】
条項5.
乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの構成の実施が承認されているかどうかを示すようにコモディティリストユーザインターフェースのオペレータに入力するよう促すことと、
乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの構成の実施が承認されていることを示すオペレータからの入力の受信に応答して、乗客配置のレイアウトにおけるコモディティを実施することと
を更に含む、条項3又は4に記載の方法。
【0097】
条項6.
航空機の複数の特性を規定するようにオペレータに入力するよう促す、以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツールユーザインターフェースを表示することと、
以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツールユーザインターフェースを介して、航空機の複数の特性を規定するオペレータからの入力を受信することと、
航空機の複数の特性を有するデータベースに規定された幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウトを特定するために、データベースを検索することと、
幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウトのグラフィック表現を表示することと、
航空機用の乗客配置のレイアウトとして、幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウトのうちの1つを選択することと
を更に含む、条項1から5の何れか一項に記載の方法。
【0098】
条項7.
航空機の複数の特性が、座席数、座席の種類、座席の供給元、座席に対する化粧室の割合、座席に対するギャレーの割合、及び座席に対するクローゼットの割合から選択される、条項6に記載の方法。
【0099】
条項8.
データベースに規定された幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウトが、製造された航空機及び以前に規定された乗客配置のレイアウトにおいて実施された以前に使用された乗客配置のレイアウトから選択される、条項6又は7に記載の方法。
【0100】
条項9.
航空機用の乗客配置のレイアウトを実施する方法であって、
乗客配置のレイアウトのグラフィック表現を表示することと、
乗客配置のレイアウトにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルを判定することと、
乗客配置のレイアウトにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルを示す、乗客配置のレイアウトのグラフィック表現に可視化表示を表示することと
を含む方法。
【0101】
条項10.
乗客配置のレイアウトのグラフィック表現を表示することが、複数のゾーンに分割された乗客配置のレイアウトのグラフィック表現を表示することを含み、
乗客配置のレイアウトにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルを判定することが、複数のゾーンの各ゾーンにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルを判定することを含み、
可視化表示を表示することが、複数のゾーンの各ゾーンにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルを示す乗客配置のレイアウトのグラフィック表現に、可視化表示を表示することを含む、条項9に記載の方法。
【0102】
条項11.
可視化表示が、各ゾーンにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルを示す乗客配置のレイアウトのグラフィック表現に各ゾーンの色を含む、条項10に記載の方法。
【0103】
条項12.
以前に設計された構成を使用して乗客配置のレイアウトを実施するための複数のツールを備え、これらの複数のツールが
乗客配置のレイアウトに含むための以前に設計された構成を選択するように設定された、以前に設計された構成特定及び選択ツールと、
乗客配置のレイアウトにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルを表示するための以前に設計された構成可視化ツールと、
使用するための複数のツールの1つを選択するオペレータからの入力を受信するように設定されたツール選択ユーザインターフェースと
を備える装置。
【0104】
条項13.
以前に設計された構成特定及び選択ツールが、
乗客配置のレイアウトのグラフィック表現を表示し、
乗客配置のレイアウトのグラフィック表現において、使用され得る以前に設計された構成が存在する乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの場所を示すためにインジケータを表示し、
乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの場所を選択するオペレータに応答して、使用され得る以前に設計された構成のリストを表示し、
使用され得る以前に設計された構成のリストから、選択された以前に設計された構成のオペレータによる選択を受信し、
オペレータによって選択された以前に設計された構成を含むように乗客配置のレイアウトを変更する
ように設定されている、条項12に記載の装置。
【0105】
条項14.
以前に設計された構成可視化ツールが、
幾つかのゾーンに分割された乗客配置のレイアウトのグラフィック表現を表示し、
乗客配置のレイアウトにおける幾つかのゾーンの各ゾーンにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルを判定し、
幾つかのゾーンの各ゾーンにおける以前に設計された複数の構成の使用レベルを示す、乗客配置のレイアウトのグラフィック表現に可視化表示を表示する
ように設定されている、条項12又は13に記載の装置。
【0106】
条項15.
複数のツールが、
乗客配置のレイアウトのグラフィック表現を表示し、
乗客配置のレイアウトにおけるコモディティを特定するコモディティリストユーザインターフェースを表示し、
以前に設計された構成が、乗客配置のレイアウトにおけるコモディティに使用されるかどうかを示すようにオペレータに入力するよう促し、
以前に設計された構成が乗客配置のレイアウトにおけるコモディティに使用されることを示すオペレータからの入力の受信に応答して、以前に設計された構成がコモディティに使用されることを示すために、コモディティに対応する乗客配置のレイアウトのグラフィック表現の一部を変更する
ように設定された設置管理及び追跡ツールを更に備える、条項12から14の何れか一項に記載の装置。
【0107】
条項16.
設定管理及び追跡ツールが、
乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの構成の実施が承認されているかどうかを示すようコモディティリストユーザインターフェースのオペレータに入力するよう促す
ように更に設定されている、条項15に記載の装置。
【0108】
条項17.
複数のツールが、
航空機の複数の特性を規定するようにオペレータに入力するよう促す、以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツールユーザインターフェースを表示し、
以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツールユーザインターフェースを介して、航空機の複数の特性を規定するオペレータからの入力を受信し、
航空機の複数の特性を有するデータベースに規定された幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウトを特定するために、データベースを検索し、
幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウトのグラフィック表現を表示し、
航空機用の乗客配置のレイアウトとして、幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウトのうちの1つを選択するオペレータからの入力を受信する
ように設定された以前に設計された乗客配置のレイアウト特定ツールを更に備える、条項12から16の何れか一項に記載の装置。
【0109】
条項18.
航空機の複数の特性が、座席数、座席の種類、座席の供給元、座席に対する化粧室の割合、座席に対するギャレーの割合、及び座席に対するクローゼットの割合から選択され、
データベースに規定された幾つかの以前に設計された乗客配置のレイアウトが、以前に製造された航空機及び以前に規定された乗客配置のレイアウトにおいて実施された以前に使用された乗客配置のレイアウトから選択される、条項17に記載の装置。
【0110】
条項19.
複数のツールが、乗客配置のレイアウトにおけるコモディティの構成についてのコード情報をビュー及び変更するように設定されたコード割り当てツールを更に含む、条項12から18の何れか一項に記載の装置。
【0111】
条項20.
複数のツールが、乗客配置のレイアウトにおけるコモディティを実施するために使用されるパーツについてのパーツ情報を表示するように設定された、使用中パーツツールを更に含む、条項12から19の何れか一項に記載の装置。
【0112】
様々な例示的実施形態の説明は、例示及び説明を目的として提示されており、網羅的であること、又はこれらの実施形態を開示された形態に限定することを意図しているのではない。当業者には、多くの修正例及び変形例が明らかであろう。更に、異なる例示的実施形態は、他の例示的実施形態と比較して、異なる特徴を提供し得る。選択された一又は複数の実施形態は、実施形態の原理、実際の用途を最もよく説明するため、及び他の当業者に対し、様々な実施形態の開示内容と、考慮される特定の用途に適した様々な修正例との理解を促すために選択及び記述されている。
図1
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