特許第6793586号(P6793586)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6793586
(24)【登録日】2020年11月12日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】ボルテージレギュレータ
(51)【国際特許分類】
   G05F 1/56 20060101AFI20201119BHJP
【FI】
   G05F1/56 310K
   G05F1/56 310P
   G05F1/56 320H
【請求項の数】11
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-68172(P2017-68172)
(22)【出願日】2017年3月30日
(65)【公開番号】特開2018-169912(P2018-169912A)
(43)【公開日】2018年11月1日
【審査請求日】2020年1月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】715010864
【氏名又は名称】エイブリック株式会社
(72)【発明者】
【氏名】坂口 薫
(72)【発明者】
【氏名】津村 和宏
【審査官】 栗栖 正和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−198817(JP,A)
【文献】 特開平04−274504(JP,A)
【文献】 特開2011−024405(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0083028(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05F 1/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力端子に入力される外部電圧から前記外部電圧よりも低い一定の内部電圧を生成し、出力端子に出力する電圧出力回路と、
温度上昇に応じて出力電圧を低下させる感温回路と、
前記感温回路の出力およびテスト端子に接続された過熱検出回路と、
前記感温回路の出力およびテスト端子に接続された電圧検出回路とを備えるボルテージレギュレータであって、
前記感温回路の出力電圧および前記テスト端子の電圧が第一の電圧より低いとき、前記過熱検出回路が出力する出力停止信号に基づいて前記電圧出力回路の出力が停止され、
前記テスト端子の電圧が前記感温回路の出力電圧および前記第一の電圧よりも高い第二の電圧より高いとき、前記電圧検出回路が出力するテストモード信号に基づいて前記出力端子に前記外部電圧が出力されることを特徴とするボルテージレギュレータ。
【請求項2】
前記過熱検出回路は、非反転入力端子が前記感温回路の出力および前記テスト端子に接続され、反転入力端子に前記第一の電圧が入力され、出力信号が前記出力停止信号となる第一のコンパレータを有することを特徴とする請求項1に記載のボルテージレギュレータ。
【請求項3】
前記電圧検出回路は、非反転入力端子が前記感温回路の出力および前記テスト端子に接続され、反転入力端子に前記第二の電圧が入力され、出力信号が前記テストモード信号となる第二のコンパレータを有することを特徴とする請求項1または2に記載のボルテージレギュレータ。
【請求項4】
前記電圧検出回路は、前記テスト端子にゲートとドレインが接続されたNMOSトランジスタと、前記NMOSトランジスタのソースと接地端子との間に接続された抵抗とを備え、
前記NMOSトランジスタのソースの電圧が前記テストモード信号となることを特徴とする請求項1または2に記載のボルテージレギュレータ。
【請求項5】
前記NMOSトランジスタは、P型ゲートを有する異極ゲートMOSトランジスタであることを特徴とする請求項4に記載のボルテージレギュレータ。
【請求項6】
前記電圧出力回路は、
前記出力端子の電圧に基づく電圧と基準電圧とが入力されるエラーアンプと、
ソースが前記入力端子に接続され、ドレインが前記出力端子に接続され、前記エラーアンプの出力する電圧に基づいてゲートが制御される出力トランジスタと、
ゲートに前記出力停止信号が入力され、ソースが前記入力端子に接続され、ドレインが前記出力トランジスタのゲートに接続されたPMOSトランジスタと、
ゲートに前記テストモード信号が入力され、ソースが接地端子に接続され、ドレインが前記出力トランジスタのゲートに接続されたNMOSトランジスタとを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のボルテージレギュレータ。
【請求項7】
前記電圧出力回路は、前記入力端子と前記出力トランジスタのゲートとの間に直列に接続されたクランプ回路およびスイッチをさらに有し、
前記スイッチがオンしているとき、前記クランプ回路は、前記出力トランジスタのゲートが所定の電圧を下回らないようクランプし、
前記スイッチは、前記テストモード信号を受けるとオフすることを特徴とする請求項6に記載のボルテージレギュレータ。
【請求項8】
前記電圧出力回路は、
前記出力端子の電圧に基づく電圧と基準電圧とが入力されるコンパレータと、
前記コンパレータの出力と前記テストモード信号とが入力される論理回路と、
前記入力端子と前記出力トランジスタのゲートとの間に接続され、前記論理回路の出力により制御されるオーバーシュート抑制回路とをさらに有し、
前記論理回路は、前記テストモード信号を受けると、前記オーバーシュート抑制回路を停止する信号を出力することを特徴とする請求項6または7に記載のボルテージレギュレータ。
【請求項9】
前記電圧出力回路は、
前記出力端子とは別に設けられた電圧調整端子の電圧に基づく電圧と基準電圧とが入力されるエラーアンプと、
ソースが前記入力端子に接続され、ドレインが前記出力端子に接続され、前記エラーアンプの出力する電圧に基づいてゲートが制御される出力トランジスタと、
ゲートに前記出力停止信号が入力され、ソースが前記入力端子に接続され、ドレインが前記出力トランジスタのゲートに接続されたPMOSトランジスタと、
前記入力端子と前記出力トランジスタのゲートとの間に直列に接続されたクランプ回路およびスイッチとを有し、
前記スイッチがオンしているとき、前記クランプ回路は、前記出力トランジスタのゲートが所定の電圧を下回らないようクランプし、
前記スイッチは、前記テストモード信号を受けるとオフし、
前記電圧検出回路が前記テストモード信号を出力しているとき、前記電圧調整端子には前記内部電圧より低い電圧が入力されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のボルテージレギュレータ。
【請求項10】
前記エラーアンプは、前記テストモード信号を受けると、動作を停止することを特徴とする請求項乃至8のいずれか一項に記載のボルテージレギュレータ。
【請求項11】
前記感温回路は、一端に電源電圧を受け、他端が前記テスト端子に接続された電流源と、前記テスト端子と接地端子との間に順方向接続されたダイオード素子とを有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のボルテージレギュレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボルテージレギュレータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外部端子(入力端子)に入力される外部電圧から当該外部電圧よりも低い一定の内部電圧を生成し、出力端子に出力するボルテージレギュレータにおいて、出力端子に接続される外部回路のストレステストを行うため、あるいは、ボルテージレギュレータの出力トランジスタに大電圧(外部端子−接地端子間電圧)を印加して、出力トランジスタのストレステストを行うために、出力端子の電圧を内部電圧から外部電圧に切り替えられるようにしたものが、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4−274504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示されたボルテージレギュレータでは、出力端子の電圧を内部電圧から外部電圧に切り替えられるようにするために、専用のテスト端子を追加する必要があり、回路面積の増加に繋がるという課題があった。
したがって、本発明は、回路規模の増加を抑えつつ、出力端子の電圧を内部電圧から外部電圧に切り替えることが可能なボルテージレギュレータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のボルテージレギュレータは、入力端子に入力される外部電圧から前記外部電圧よりも低い一定の内部電圧を生成し、出力端子に出力する電圧出力回路と、温度上昇に応じて出力電圧を低下させる感温回路と、前記感温回路の出力およびテスト端子に接続された過熱検出回路と、前記感温回路の出力およびテスト端子に接続された電圧検出回路とを備えるボルテージレギュレータであって、前記感温回路の出力電圧および前記テスト端子の電圧が第一の電圧より低いとき、前記過熱検出回路が出力する出力停止信号に基づいて前記電圧出力回路の出力が停止され、前記テスト端子の電圧が前記感温回路の出力電圧および前記第一の電圧よりも高い第二の電圧より高いとき、前記電圧検出回路が出力するテストモード信号に基づいて前記出力端子に前記外部電圧が出力されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ボルテージレギュレータに一般に搭載されている過熱保護回路(上記における感温回路と過熱検出回路とを含む回路)とこれをテストするためのテスト端子とを備えたボルテージレギュレータにおいて、当該テスト端子に接続された電圧検出回路を備え、テスト端子に入力される電圧が過熱保護回路をテストするための第一の電圧よりも高い第二の電圧より高いときに電圧検出回路がテストモード信号を出力し、テストモード信号に基づいて出力端子に外部電圧が出力される構成としたことにより、専用の端子を設けることなく、出力端子に外部電圧を出力することを可能としている。このように、専用の端子を追加する必要がないため、回路規模の増加を抑えつつ、出力端子の電圧を内部電圧から外部電圧に切り替えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態によるボルテージレギュレータを説明するためのブロック図である。
図2図1に示すボルテージレギュレータにおける感温回路の一具体例を示す回路図である。
図3図1に示すボルテージレギュレータにおける電圧出力回路及び電圧検出回路それぞれの第1の具体例と、過熱検出回路の一具体例を示す回路図である。
図4図1に示すボルテージレギュレータにおける電圧検出回路の第2の具体例を示す回路図である。
図5図1に示すボルテージレギュレータにおける電圧出力回路の第2の具体例を示す回路図である。
図6図1に示すボルテージレギュレータにおける電圧出力回路の第3の具体例を示す回路図である。
図7図1に示すボルテージレギュレータにおける電圧出力回路の第4の具体例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態によるボルテージレギュレータ10を説明するためのブロック図である。
【0009】
本実施形態のボルテージレギュレータ10は、入力端子20と、出力端子21と、テスト端子22と、電圧出力回路11と、感温回路12と、過熱検出回路13と、電圧検出回路14とを備えている。
電圧出力回路11は、入力端子20に入力される外部電圧Vinから外部電圧Vinよりも低い一定の内部電圧を生成し、出力端子21に出力する。
テスト端子22には、テスト信号TEが入力される。
【0010】
感温回路12は、温度上昇に応じて出力電圧を低下させる。また、感温回路12の出力は、出力がテスト端子22に接続されている。
過熱検出回路13は、入力が感温回路12の出力およびテスト端子22に接続されており、電圧出力回路11に出力停止信号STを出力する。
【0011】
電圧検出回路14は、入力が感温回路12の出力およびテスト端子22に接続されており、電圧出力回路11にテストモード信号TMを出力する。
また、感温回路12、過熱検出回路13、および電圧出力回路11内の出力停止回路(図示せず)によって、過熱保護回路が構成されている。
【0012】
かかる構成のボルテージレギュレータ10の動作について、以下に説明する。
まず、ボルテージレギュレータ10の過熱保護回路に関する動作について説明する。
通常動作時においては、ボルテージレギュレータ10の温度が上昇すると、感温回路12の出力がその温度に応じて低下していく。そして、感温回路12の出力が第一の電圧よりも低くなると、過熱検出回路13は、出力停止信号STをアクティブにする。
これにより、電圧出力回路11内の出力停止回路が出力端子21への出力を停止する。このようにして、ボルテージレギュレータ10を過熱状態から保護することができる。
【0013】
過熱保護回路をテストする場合、テスト端子22にテスト信号TEとして、上記第一の電圧近辺の電圧を入力していき、過熱保護回路(過熱検出回路13)が動作を開始する(出力端子21への出力が停止する)電圧を調べる。かかるテストの結果により得られた過熱保護回路の動作開始電圧を改めて第一の電圧とし、過熱検出回路13に設定する。
【0014】
次に、ボルテージレギュレータ10の出力端子21の電圧を内部電圧から入力端子20に入力される外部電圧Vinに切り替えるテストモードにする場合の動作について説明する。このテストモードは、例えば、出力端子21に接続される外部回路(図示せず)のストレステストを行ったり、ボルテージレギュレータ10の電圧出力回路11内の出力トランジスタ(図示せず)に大電圧を印加して、出力トランジスタのストレステストを行うなどのためのものである。
【0015】
テストモードにする場合、テスト信号TEとして、感温回路12の出力電圧および過熱検出回路13に設定された第一の電圧よりも高い第二の電圧より高い電圧をテスト端子22に入力する。
【0016】
これにより、電圧検出回路14は、テストモード信号TMをアクティブにする。これに基づいて、電圧出力回路11は、入力端子20に入力されている外部電圧Vinを出力端子21に出力する。
【0017】
このように、本実施形態によれば、通常、過熱保護回路のテスト用に使用されるテスト端子22を、ボルテージレギュレータ10の出力端子21の電圧を内部電圧から外部電圧Vinに切り替えるテストモードにするための信号を入力する端子として兼用することができる。したがって、端子の追加、すなわち回路規模の増加を抑えつつ、上記テストモードを実現することができる。
【0018】
以上、本実施形態の構成および動作について説明したが、本実施形態をより詳細に説明するために、以下、図1に示す各回路の具体例について説明する。
図2は、図1に示すボルテージレギュレータ10における感温回路12の一具体例である感温回路121を示す回路図である。
【0019】
感温回路121は、一端が外部電圧Vinが入力される入力端子20に接続され、他端がテスト端子22に接続された電流源121と、テスト端子22と接地端子との間に順方向接続されたダイオード素子120とを有する。ダイオード素子120は、感温素子として機能する。
かかる構成により、温度が上昇すると、テスト端子22の電圧が低下していく。
【0020】
なお、本例では、電流源121の一端に電源電圧として外部電圧Vinを供給する例を示したが、これに限らず、ボルテージレギュレータ10の内部で生成される電圧を電源電圧としてもかまわない。
【0021】
図3は、図1に示すボルテージレギュレータ10における電圧出力回路11および電圧検出回路14それぞれの第1の具体例である電圧出力回路111および電圧検出回路141と、過熱検出回路13の一具体例である過熱検出回路131を示す回路図である。なお、図1に示すボルテージレギュレータ10と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0022】
電圧出力回路111は、出力トランジスタ110と、エラーアンプ111と、抵抗分圧回路112と、基準電圧源113と、PMOSトランジスタ114と、NMOSトランジスタ115とを有している。
【0023】
出力トランジスタ110は、ソースが入力端子20に接続され、ドレインが出力端子21に接続されている。
抵抗分圧回路112は、出力端子21と接地端子との間に接続されている。
エラーアンプ111は、非反転入力端子に抵抗分圧回路112により分圧された分圧電圧が入力され、反転入力端子に基準電圧源113の基準電圧が入力されている。
【0024】
PMOSトランジスタ114は、ゲートに出力停止信号STが入力され、ソースが入力端子20に接続され、ドレインが出力トランジスタ110のゲートに接続されている。なお、PMOSトランジスタ114は、図1の説明において記載した出力停止回路として機能する。
NMOSトランジスタ115は、ゲートにテストモード信号TMが入力され、ソースが接地端子に接続され、ドレインが出力トランジスタ110のゲートに接続されている。
【0025】
電圧出力回路111は、かかる構成により、出力端子21の電圧に基づく電圧と基準電圧源113の基準電圧とが入力されるエラーアンプ111の出力する電圧に基づいて出力トランジスタ110のゲートが制御され、これにより、入力端子20に入力される外部電圧Vinよりも低い一定の内部電圧を出力端子21に出力することができる。
【0026】
過熱検出回路131は、コンパレータ130と基準電圧源131とを有している。
コンパレータ130の非反転入力端子は、感温回路12の出力およびテスト端子22に接続され、反転入力端子は、基準電圧源131の電圧である第一の電圧を受け、コンパレータ130の出力信号が出力停止信号STとなる。
【0027】
電圧検出回路141は、コンパレータ140と基準電圧源141とを有している。
コンパレータ140の非反転入力端子は、感温回路12の出力およびテスト端子22に接続され、反転入力端子は、基準電圧源141の電圧である第二の電圧を受け、コンパレータ140の出力信号がテストモード信号TMとなる。
【0028】
そして、出力停止信号STが電圧出力回路111内のPMOSトランジスタ114のゲートに入力され、テストモード信号TMが電圧出力回路111内のNMOSトランジスタ115のゲートに入力される。
また、テストモード信号TMは、電圧出力回路111内のエラーアンプ111にも入力される。
本例においては、感温回路12、過熱検出回路131、および電圧出力回路111内のPMOSトランジスタ114(出力停止回路)によって、過熱保護回路が構成されている。
【0029】
通常動作時に過熱保護回路が機能する場合、または過熱保護回路のテストを行う場合、感温回路12の出力電圧が基準電圧源131の電圧である第一の電圧より低くなる、またはテスト端子22にテスト信号TEとして第一の電圧より低い電圧を入力すると、コンパレータ130の出力である出力停止信号STがロウレベルとなる。これにより、PMOSトランジスタ114がオンする。
【0030】
このとき、コンパレータ140の出力であるテストモード信号TMもロウレベルとなるため、NMOSトランジスタ115はオフする。
したがって、出力トランジスタ110のゲートがハイレベルとなるため、出力トランジスタ110がオフする。よって、電圧出力回路111の出力が停止される。
このようにして、過熱保護回路を機能させる、あるいは過熱保護回路を機能させたテスト状態とすることができる。
【0031】
一方、ボルテージレギュレータ10の出力端子21の電圧を内部電圧から外部電圧Vinに切り替えるテストモードにする場合、テスト端子22に基準電圧源141の電圧である第二の電圧より高い電圧を入力する。これにより、コンパレータ140の出力であるテストモード信号TMがハイレベルとなる。これにより、NMOSトランジスタ115がオンする。
【0032】
また、エラーアンプ111にもハイレベルのテストモード信号TMが入力され、これに基づいて、エラーアンプ111は、動作を停止する。
また、このとき、コンパレータ130の出力である出力停止信号STもハイレベルとなるため、PMOSトランジスタ114はオフする。
【0033】
したがって、出力トランジスタ110のゲートは、ロウレベル(接地電圧)となり、出力トランジスタ110のゲート−ソース間に、ボルテージレギュレータ10における最も大きい電圧が印加されることとなる。これにより、出力トランジスタ110のストレステストを行うことができる。
【0034】
また、出力トランジスタ110のドレインである出力端子21には、出力電圧として、入力端子20に入力されている外部電圧Vinが出力される。これにより、出力端子21に接続される外部回路(図示せず)のストレステストを行うことも可能となる。
【0035】
次に、図4を用いて、図1に示すボルテージレギュレータ10における電圧検出回路14の第2の具体例である電圧検出回路142について説明する。
図4に示すように、本例における電圧検出回路142は、テスト端子22にゲートとドレインが接続されたNMOSトランジスタ142と、NMOSトランジスタ142のソースと接地端子との間に接続された抵抗143とを有している。そして、NMOSトランジスタ142のソースの電圧がテストモード信号TMとなる。
【0036】
その他の点は、図3に示すボルテージレギュレータ10と同一であるため、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
本例では、電圧検出回路142が上記のように構成されていることから、第二の電圧NMOSトランジスタ142の閾値電圧と電圧出力回路111内のNMOSトランジスタ115の閾値電圧とによって決まる。
【0037】
図2に示したように、感温回路12がダイオード素子を用いて構成されている場合、感温回路12の出力電圧の上限は、およそ0.9Vとなる。
そのため、第二の電圧は、0.9V以上となっている必要がある。この場合、NMOSトランジスタ142として、P型ゲートを有する異極ゲートMOSトランジスタを採用するのが好適である。異極ゲートMOSトランジスタの閾値電圧は、通常のMOSトランジスタの閾値電圧よりも高く設定しやすいため、これを採用することにより、第二の電圧を確実に0.9V以上とすることが容易となる。
【0038】
次に、図5を用いて、図1に示すボルテージレギュレータ10における電圧出力回路11の第2の具体例である電圧出力回路112について説明する。
本例の電圧出力回路112は、入力端子20に入力される外部電圧Vinが特に高電圧である場合に、好適に用いられる。すなわち、図3および4に示す電圧出力回路111では、外部電圧Vinが高電圧である場合、出力トランジスタ110のゲートの電圧が大きく振れて、接地電圧に近い電圧まで下がってしまうようなことが生じると、出力トランジスタ110のゲート−ソース間の電圧が耐圧を超えてしまい、出力トランジスタ110が壊れてしまうおそれがある。
【0039】
これに対し、電圧出力回路112によれば、このような問題を回避することができる。
本例における電圧出力回路112は、図5に示すように、図3および4に示す電圧出力回路111に対し、入力端子20と出力トランジスタ110のゲートとの間に直列に接続されたクランプ回路200およびスイッチ201をさらに有している。スイッチ201は、テストモード信号TMがハイレベルになるとオフする。
その他の点は、図3および4に示す電圧出力回路111と同一であるため、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0040】
かかる構成により、スイッチ201がオンしている通常状態においては、クランプ回路200は、出力トランジスタ110のゲートが所定の電圧を下回らないようクランプしている。したがって、出力トランジスタ110のゲート−ソース間の電圧が耐圧を超えることを防止することができる。
【0041】
一方、ボルテージレギュレータ10をテストモードにする場合は、テストモード信号TMがハイレベルとなり、スイッチ201がオフして、クランプを停止する。
このように、本例によれば、テストモード時に影響を与えることなく、通常動作時に出力トランジスタ110のゲート−ソース間に大電圧がかかることを防止できる。
【0042】
次に、図6を用いて、図1に示すボルテージレギュレータ10における電圧出力回路11の第3の具体例である電圧出力回路113について説明する。本例の電圧出力回路113は、出力端子21の電圧のオーバーシュートを抑制する機能を追加したものである。
【0043】
本例における電圧出力回路113は、図6に示すように、図3および4に示す電圧出力回路111に対し、コンパレータ300、OR回路(論理回路)301、およびオーバーシュート抑制回路として機能するPMOSトランジスタ302とをさらに有している。
【0044】
コンパレータ300は、非反転入力端子に基準電圧源113の電圧が入力され、反転入力端子に抵抗分圧回路112により分圧された分圧電圧が入力されている。コンパレータ300の非反転入力端子には、オフセットが設けられている。
【0045】
OR回路301には、コンパレータ300の出力とテストモード信号TMとが入力されている。
PMOSトランジスタ302は、ソースが入力端子20に接続され、ドレインが出力トランジスタ110のゲートに接続され、ゲートがOR回路301の出力に接続されている。
その他の点は、図3および4に示す電圧出力回路111と同一であるため、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0046】
かかる構成により、出力端子21の電圧にオーバーシュートが発生すると、コンパレータ300の反転入力端子の電圧が上昇するため、コンパレータ300の出力はロウレベルとなる。これをOR回路301が受けると、OR回路301の出力はロウレベルとなる。したがって、PMOSトランジスタ302のゲートがロウレベルとなり、PMOSトランジスタ302はオンする。これにより、出力トランジスタ110がオフするため、オーバーシュートを抑制することができる。
【0047】
一方、ボルテージレギュレータ10をテストモードにする場合は、テストモード信号TMがハイレベルとなり、これをOR回路301が受けるため、OR回路301の出力はハイレベルとなる。したがって、PMOSトランジスタ302のゲートがハイレベルとなり、PMOSトランジスタ302はオフする。すなわち、オーバーシュート抑制回路が停止する。
このように、本例によれば、テストモード時に影響を与えることなく、オーバーシュート抑制機能を備えることが可能となる。
【0048】
次に、図7を用いて、図1に示すボルテージレギュレータ10における電圧出力回路11の第4の具体例である電圧出力回路114について説明する。
本例における電圧出力回路114は、図7に示すように、図5に示す電圧出力回路112の変形例となっている。
【0049】
すなわち、電圧出力回路114は、図5に示す電圧出力回路112と同様に、クランプ回路200とスイッチ201を備えており、スイッチ201がオンしている通常状態においては、クランプ回路200は、出力トランジスタ110のゲートが所定の電圧を下回らないようクランプしている。よって、出力トランジスタ110のゲート−ソース間の電圧が耐圧を超えることを防止することができる。
【0050】
一方、電圧出力回路114は、図5に示す電圧出力回路112に対し、抵抗分圧回路112を出力端子21から切り離し、代わりに出力端子21とは別に設けられた電圧調整端子400に接続するとともに、NMOSトランジスタ115を削除し、さらにエラーアンプ111にテストモード信号TMを入力しない構成となっている。
したがって、ボルテージレギュレータ10をテストモードにする場合は、テストモード信号TMがハイレベルとなり、スイッチ201がオフして、クランプを停止する。
【0051】
このとき、本例では、電圧調整端子400に内部電圧より低い電圧、例えば接地電圧を入力する。これにより、エラーアンプ111の出力はロウレベル(接地電圧)となる。したがって、出力トランジスタ110のゲートがロウレベル(接地電圧)となり、本例の電圧出力回路114を用いたボルテージレギュレータ10おいても、他の例の電圧出力回路111〜113を用いたボルテージレギュレータ10と同様、外部端子20に入力されている外部電圧Vinを出力端子21に出力することができる。
【0052】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、電圧出力回路11は、図5に示す出力トランジスタのゲートをクランプするための構成と、図6に示すオーバーシュートを抑制するための構成の両方を備えるように構成されてもよい。
【符号の説明】
【0053】
10 ボルテージレギュレータ
11、111、112、113、114 電圧出力回路
12、121回路
13 過熱検出回路
14 電圧検出回路
20 入力端子
21 出力端子
22 テスト端子
TE テスト信号
ST 出力停止信号
TM テストモード信号
111 エラーアンプ
112 抵抗分圧回路
113、131、141 基準電圧源
114 出力停止回路(PMOSトランジスタ)
120 ダイオード素子
121 電流源
130、140、300 コンパレータ
302 オーバーシュート抑制回路(PMOSトランジスタ)
400 電圧調整端子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7