(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6793714
(24)【登録日】2020年11月12日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】配電ユニットからデータを取り出すための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H02J 13/00 20060101AFI20201119BHJP
H04B 10/116 20130101ALI20201119BHJP
【FI】
H02J13/00 301A
H04B10/116
H02J13/00 301J
【請求項の数】20
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-500898(P2018-500898)
(86)(22)【出願日】2016年7月13日
(65)【公表番号】特表2018-528744(P2018-528744A)
(43)【公表日】2018年9月27日
(86)【国際出願番号】US2016042071
(87)【国際公開番号】WO2017011541
(87)【国際公開日】20170119
【審査請求日】2019年6月5日
(31)【優先権主張番号】15/209,157
(32)【優先日】2016年7月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/191,596
(32)【優先日】2015年7月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518191979
【氏名又は名称】バーティブ・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100119781
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 彰吾
(72)【発明者】
【氏名】ハッチソン,ゴードン
(72)【発明者】
【氏名】サデッキー,ザカリー
(72)【発明者】
【氏名】ナイリー,エルマー
(72)【発明者】
【氏名】ライリー,サム
【審査官】
田中 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2014/145321(WO,A2)
【文献】
特開2014−193627(JP,A)
【文献】
特開2004−133733(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0092060(US,A1)
【文献】
特開2011−198249(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0188673(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0229515(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0002870(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0062780(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 13/00
H04B 10/116
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配電ユニットからデータを取り出すための装置であって、
配電ユニットであって、電力を供給するように構成された少なくとも1つの電源コンセント、および前記配電ユニットについての動作情報を提供するように構成された追跡回路機構を含む、配電ユニットと、
前記配電ユニット内に収容されるように構成されたモニタリングデバイスであって、プロセッサ、メモリ、およびディスプレイを含み、前記配電ユニットについての動作情報を得るために前記配電ユニットの前記追跡回路機構と結合されるように構成されるとともに前記動作情報を文字集合(character sets)のストリームに変換するように構成され、各文字集合が少なくとも1つの文字を含み、前記文字集合のストリームが、人間の目には検出できない周波数で個々の文字集合として前記ディスプレイ上に提示される、モニタリングデバイスと
を備える、装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの文字が、記号(symbol)、レター(letter)、数字、または16進数字を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置が、モバイルデバイスを備え、前記モバイルデバイスのカメラデバイスが、前記ディスプレイ上の前記文字集合のストリームを読み取るように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記モバイルデバイスが、前記モニタリングデバイスの前記ディスプレイ上の前記文字集合のストリームを、前記モバイルデバイスのディスプレイ上に提示される人間可読情報に変換するように構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記文字集合が、少なくとも2つの文字を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記文字集合が、16進数字の4つの文字を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記動作情報が、デバイス識別情報、電圧、および電流を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
配電ユニットからデータを取り出すための装置であって、
配電ユニット内に収容されるように構成されたモニタリングデバイスであって、プロセッサ、メモリ、およびディスプレイを含み、前記配電ユニットについての動作情報を得るために前記配電ユニットの追跡回路機構と結合されるように構成されるとともに前記動作情報を文字集合のストリームに変換するように構成され、各文字集合が少なくとも1つの文字を含み、前記文字集合のストリームが、人間の目には検出できない周波数で前記ディスプレイ上に個々の文字集合として提示される、モニタリングデバイスを備える、装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの文字が、記号、レター、数字、または16進数字を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記装置がモバイルデバイスを備え、前記モバイルデバイスのカメラデバイスが、前記ディスプレイ上の前記文字集合のストリームを読み取るように構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記モバイルデバイスが、前記モニタリングデバイスの前記ディスプレイ上の前記文字集合のストリームを、前記モバイルデバイスのディスプレイ上に提示される人間可読情報に変換するように構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記文字集合が、少なくとも2つの文字を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項13】
前記文字集合が、16進数字の4つの文字を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項14】
前記動作情報が、デバイス識別情報、電圧、および電流を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項15】
前記モニタリングデバイスが、前記モニタリングデバイスの少なくとも1つの動作を制御するように構成された、少なくとも1つのインターフェースボタンをさらに含む、請求項8に記載の装置。
【請求項16】
配電ユニットの追跡回路機構に結合されたモニタリングデバイスによって実行可能な、前記配電ユニットからデータを取り出すための方法であって、
前記配電ユニットの前記追跡回路機構から、前記配電ユニットの動作情報を含むデータを受信するステップと、
前記追跡回路機構からの前記データを文字集合のストリームに変換するステップと、
前記モニタリングデバイスのディスプレイ上に前記文字集合のストリームを提示するステップであって、前記文字集合のストリームが、人間の目には検出できない周波数で前記モニタリングデバイスの前記ディスプレイ上に個々の文字集合として提示される、ステップと、
を含む、方法。
【請求項17】
前記文字集合のストリームの文字集合の各々が、少なくとも1つの文字を含み、前記少なくとも1つの文字が、記号、レター、数字、または16進数字を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
モバイルデバイスのカメラデバイスが、前記ディスプレイ上の前記文字集合のストリームを読み取るように構成される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記モバイルデバイスが、前記モニタリングデバイスの前記ディスプレイ上の前記文字集合のストリームを、前記モバイルデバイスのディスプレイ上に提示される人間可読情報に変換するように構成される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記文字集合が、16進数字の4つの文字を含む、請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、概して、電力配分の分野に関し、より詳細には、配電ユニットからデータを取り出すための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]多くの電子デバイス、特にコンピュータおよびデータ記憶機器は、交流(AC:Alternating Current)電源から電力が供給される。コンピュータおよびデータ記憶機器では、配電ユニット(PDU:Power Distribution Unit)が通常採用される。典型的な配電ユニットは、現在の動作状態に関する情報を提供するための小さいディスプレイを含み得る。しかしながら、ディスプレイは、配電ユニットの動作状態に関連するデータを素早く取り出し分析するには小さすぎる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願発明の一実施例は、例えば、配電ユニットからデータを取り出すための方法および装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0003]したがって、本開示は、配電ユニットからデータを取り出すための方法および装置を対象とする。配電ユニットからデータを取り出すための装置は、配電ユニットの現在の動作状態を見ることを可能にするために、配電ユニットの追跡回路機構に結合され得る、プロセッサ、メモリ、およびディスプレイを含み得る。本開示の実施形態において、プロセッサは、配電ユニットの追跡回路機構からのデータを、モバイルデバイスによって解釈可能であるとともにモバイルデバイスによって人間可読情報に翻訳可能である、ディスプレイ上に提示される文字集合のストリームに変換するように構成され得る。
【0005】
[0004]上記の「発明の概要」と下記の「発明を実施するための形態」の両方が、単に例示的かつ説明的なものであり、必ずしも本開示を限定するものではないということを理解されたい。本明細書に組み込まれ、それの一部を成す添付図面は、本開示の主題を示す。「発明を実施するための形態」と図面とは、合わせて本開示の原理を説明するのに役立つ。
【0006】
[0005]以下の添付図面を参照することによって、当業者には、本開示の数多くの利点がよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出すための方法のフロー図である。
【
図2】本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出すための装置のブロック図である。
【
図3】
図3Aは、本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出すための装置を示す図である。
図3Bは、本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出すための装置を示す図である。
図3Cは、本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出すための装置を示す図である。
【
図4】
図4Aは、本開示の実施形態による、例示的な配電ユニット内に含まれる配電ユニットからデータを取り出すための装置を示す図である。
図4Bは、本開示の実施形態による、例示的な配電ユニット内に含まれる配電ユニットからデータを取り出すための装置を示す図である。
【
図5】本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出すための装置に近接している例示的なモバイルデバイスを示す図である。
【
図6】
図6Aは、人間の目には検出できない周波数におけるモニタリングデバイスのディスプレイ上の個々の文字集合を解釈するためにモバイルデバイスのカメラデバイスを用いて実行されるように構成されたアプリケーションの例示的なスクリーンショットを示す図である。
図6Bは、人間の目には検出できない周波数におけるモニタリングデバイスのディスプレイ上の個々の文字集合を解釈するためにモバイルデバイスのカメラデバイスを用いて実行されるように構成されたアプリケーションの例示的なスクリーンショットを示す図である。
図6Cは、人間の目には検出できない周波数におけるモニタリングデバイスのディスプレイ上の個々の文字集合を解釈するためにモバイルデバイスのカメラデバイスを用いて実行されるように構成されたアプリケーションの例示的なスクリーンショットを示す図である。
【
図7】本開示の実施形態による、配電ユニットの例示的な動作情報を含む、アプリケーションのスクリーンショットを示す図である。
【
図8】本開示の代替的な実施形態による、配電ユニットの例示的な動作情報のアプリケーションのスクリーンショットを示す図である。
【
図9】本開示の実施形態による、モニタリングデバイスからデータを読み取るためのガイド、および読み込みインジケータを含む、アプリケーションのスクリーンショットを示す図である。
【
図10】本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出すための装置を収容するための補助デバイスを示す図である。
【
図11】本開示の実施形態による、配電ユニットからデータ取り出す複数の装置を管理するためのシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0006]次に、添付図面に示されている開示された主題を詳細に参照する。
[0007]本開示の実施形態が詳細に説明される前に、実施形態は、以下の「発明を実施するための形態」に述べられ、または図示される構造または機能の詳細により適用が限定されるものではないということを理解されたい。様々な実施形態が、様々に実施または行われることが可能であり得る。また、本明細書において使用される表現および用語が、説明目的によるものであり、限定的と見なされるべきではないことを理解されたい。本明細書における「including(含む)」、「comprising(備える)」、または「having(有する)」、およびそれらの変形形態などの用語の使用は、一般に、その後に挙げられる項目およびそれらの同等物と共に、追加の項目も網羅することを目的とする。さらに、特に断りのない限り、専門用語は、従来の用法に従って使用され得る。類似の参照番号が、同様の構成要素およびそれらの同等物を言い表し得ることがさらに企図される。
【0009】
[0008]
図1を参照すると、本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出すための方法100のフロー図が示される。方法100は、配電ユニットからデータを取り出す際、配電ユニットの追跡回路機構に結合されたモニタリングデバイスによって実行可能であり得る。方法100は、配電ユニットの追跡回路機構からデータを受信することを含んでもよく、データが配電ユニット110の動作情報を含む。方法100は、追跡回路機構からのデータを、文字集合のストリームに変換すること120を含み得る。各文字集合が、文字集合ごとに少なくとも1つの文字を含み得ることが企図される。方法100は、モニタリングデバイスのディスプレイを介して文字集合のストリームを提示すること130をさらに含み得る。文字集合のストリームが、人間の目には検出できない周波数で、個々の文字集合としてディスプレイ上に提示されることが企図される。例えば、文字集合は、個々の文字集合が人間の目には検出できない周波数で個々に点滅され得る。例えば、文字集合のストリームは、少なくとも9ヘルツの周波数で点滅されてもよく、9〜15ヘルツの周波数であってもよく、また15ヘルツを超えてもよい。
【0010】
[0009]
図2を参照すると、本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出すための装置200のブロック図が示される。配電ユニットからデータを取り出すための装置200が、
図1に示されるような配電ユニットからデータを取り出すための方法100を実行するように構成されたモニタリングデバイスであり得ることが企図される。装置200とモニタリングデバイスとが互換的に使用され得ることがさらに企図される。
【0011】
[0010]装置200は、プロセッサ210を含み得る。装置200は、メモリ220およびディスプレイ230をさらに含み得る。プロセッサ210が、メモリ220などの非一時的コンピュータ可読媒体に格納される様々なソフトウェアアプリケーションまたはコンピュータコードを動かすように構成され得、また様々な命令または動作を実行するように構成され得ることが企図される。装置200は、データ入力デバイス240をさらに含み得る。データ入力デバイスは、配電ユニットの追跡回路機構と結合し、それにより、配電ユニットの動作情報を含むデータが、プロセッサ210によって取り出され、処理され得るように構成され得る。データ入力デバイスが、追跡回路機構と着脱自在に接続され得ることが企図される。例えば、データ入力が、配電ユニットの追跡回路機構と結合されたケーブルまたは導線セットとの着脱自在な接続を可能にするためのコネクタを含み得ることが企図される。装置200は、インターフェース250をさらに含み得る。インターフェース250は、他のデバイスと結合するための1つまたは複数のポートを含み得、装置200の動作を制御するための1つまたは複数のボタンをさらに含み得る。ボタンは、ハードリセット、動的または静的表示の調整、表示の向きの調整などを含み得る。ディスプレイ230が、ユーザが装置200とインターフェースで接続することをさらに可能にし得る、タッチスクリーンを含み得ることを理解されたい。これに加え、装置200が、配電ユニット内に収容されるように構成され得るハウジングをさらに含み得ることが企図される。
【0012】
[0011]ディスプレイ230は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)ディスプレイであり得ることが企図される。LEDディスプレイは、単数または複数の構成で配置され得る。いずれの色も利用され得る。LEDディスプレイは、普通の7セグメント、14セグメント、およびドットマトリクスLEDディスプレイモジュールを含み得る。
【0013】
[0012]しかしながら、様々なタイプのディスプレイが実施可能であり得ることが企図される。例えば、事実上、いずれのビジュアルインターフェースも、人間の目には検出できない周波数でデータを伝送するように操作され得る。単にバイナリデータを提示するのに、1〜n個のディスプレイがあることがある。例えば、一列に配置された7個のLEDは、128個の独特の組み合わせをもたらし得る。液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)テクノロジーは、例えば簡潔なQRコード(登録商標)を素早く表示し得るとともに、静的情報も表示し得る。液晶ディスプレイは、英数字、図式、またはドットマトリクススタイルとして配置され得る。LCDは、透過型(バックライト付き)、反射型(バックライト無し、可読性に対しては環境光に依拠する)、および半透過型(透過型テクノロジーと反射型テクノロジーとの組み合わせ)として使用可能であり得る。エレクトロルミネセンスディスプレイが採用されてもよい。エレクトロルミネセンスディスプレイは、コンパクトであり得、得られ得る珍しい幾何学的形状を含み得る。通常、エレクトロルミネセンスディスプレイは、LCDバックライトとして使用され得るが、ウエハ薄型エレクトロルミネセンスディスプレイパネルは、印象的な特注のディスプレイを生み出すように、珍しい形状にカットされ得る。真空蛍光ディスプレイが採用されてもよい。真空蛍光ディスプレイは、1つまたは複数の色において、高コントラストで明るい光を放ち得る。真空蛍光ディスプレイは、7セグメントの数字、複数セグメントの英数字を表示するように製造されてもよく、または、様々な英数字および記号を表示するようにドットマトリクスで作られてもよい。真空蛍光ディスプレイ用に表示され得る画像の形状に対する制限はほとんどなく、アノード上の蛍光体の形状にのみ左右され得る。
【0014】
[0013]
図3A、3B、および3Cを参照すると、本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出すための装置200が示される。インターフェース250が、装置200の動作を制御するためのボタンを含み得、他のデバイスとの通信を可能にするための様々なポートを含み得ることが企図される。装置200が、ディスプレイ200を含み得ることがさらに企図される。ディスプレイ230は、様々なユーザのニーズに合わせるために、ほぼ水平方向またはほぼ垂直方向に向けられ得る。
【0015】
[0014]
図4Aおよび4Bを参照すると、本開示の実施形態による、例示的な配電ユニット410内に収容される、配電ユニットからデータを取り出すための装置200が示される。装置200は、ディスプレイ230を含んでもよく、また配電ユニット410内に着脱自在に取付けおよび取替えされ得るハウジングを含んでもよい。配電ユニット410が、差し込み口すなわちコンセントに結合されたデバイスに電力を配分するための、少なくとも1つの差し込み口415、すなわちコンセントを含み得る、長い薄型ハウジングを含んでもよいことが企図される。配電ユニット410は、入力電力ケーブル(図示せず)を含んでもよい。配電ユニットの内部には、他の回路または差し込み口を絶縁し得る複数の継電器および/または回路遮断器が含まれてもよい。配電ユニット410は、配電ユニット410の様々な回路において使用可能な、シリアル番号、回路構成、コンセントカウント(outlet count)、電圧、電流および電力など、配電ユニット410の動作状態を追跡し得る追跡回路機構をさらに含み得る。例えば、追跡回路機構は、アンペア、ボルト、ワット、VA、kWhrを追跡するための、1つまたは複数のセンサおよび計器を含んでもよく、また温度、湿度、および接触状態などの環境データをさらに追跡することができる。追跡回路機構は、装置200のデータ入力デバイス240に動作情報データを転送するために、1つまたは複数のセンサまたは計器に結合された、1つまたは複数のケーブルを含んでもよい。
【0016】
[0015]
図5を参照すると、本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出すための装置200に近接している例示的なモバイルデバイス500が示される。先に説明されたように、装置200のディスプレイ230は、文字集合のストリームを提示するように構成され得る。文字集合のストリームは、人間の目には検出できない周波数で、個々の文字集合としてディスプレイ230上に提示され得る。例えば、文字集合は、個々の文字集合が人間の目には検出できない周波数で個々に点滅され得る。例えば、文字集合のストリームは、少なくとも9ヘルツの周波数で点滅されてもよく、9〜15ヘルツの周波数でもよく、また15ヘルツを超えてもよい。従来のディスプレイによって提供され得るものよりもはるかに多い情報が、より素早い間隔で配電ユニットから取得されるように、ディスプレイ230の限られたスペースから提示され得ることが有利である。
【0017】
[0016]
図5を参照すると、アプリケーションを作動させる一体型カメラデバイスを利用するモバイルデバイス500が、個々の文字集合が人間の目には検出できない周波数で個々に点滅され得る文字集合を読み取るように構成され得ることが企図される。モバイルデバイス500は、アプリケーションを通してカメラ特徴を採用し得、またディスプレイ230の出力を走査して、文字集合を、モバイルデバイス500のディスプレイ510上に提示される人間可読情報に変換し得る。ディスプレイからの文字集合を解釈するためのアプリケーションが、1つまたは複数のモバイルコンピューティングデバイス(例えば、iPhone(登録商標)、Androidデバイス、タブレットなど)のプロセッサによって実行される、アプリと呼ばれることも多い、モバイルデバイスアプリケーションであり得ることが企図される。
【0018】
[0017]
図6A、6B、および6Cを参照すると、人間の目には検出できない周波数におけるモニタリングデバイスのディスプレイ上の個々の文字集合を解釈するためにモバイルデバイスのカメラデバイスを用いて実行されるように構成されたアプリケーションの例示的なスクリーンショットが示される。特に
図6Aを参照すると、スクリーンショット610は、データベースにアクセスするためのアイコン612、および走査614を始めるためのアイコンを含み得る。アプリケーションが、現在の測定値と比較するのに使用され得る、配電ユニットの前の測定値についての情報を含み得る、基とされるデータベース、ローカルおよび/またはクラウドサーバを含み得ることが企図される。ローカルデータベース中の識別情報を含む動作情報の収集物は、キャビネットローカルデータロギングに、単純なキャビネットを提供し得る。それに加え、動作情報は、外部ソース(例えば、Excel)による操作のために、電子メールまたは他の転送過程を通して、ダウンロードされ得る。
【0019】
[0018]
図6Aのスクリーンショット610の走査614の開始時、スクリーンショット620が、
図6Bに示されるように開始され得る。スクリーンショット620は、装置200のディスプレイ230上に提示される文字集合の取り込みを始めるための取り込みアイコン622を含み得る。スクリーンショット620は、モバイルデバイス500のカメラデバイスによってその時に取り込まれるものの画像を示す、カメラ表示部624をさらに含み得る。ユーザが、モバイルデバイス500を手に持つことができ、それにより、装置200のディスプレイ230が、カメラ表示部624において見え得ることが企図される。ユーザが取り込みアイコン622を起動させた後、モバイルデバイスは、装置200のディスプレイ230の文字集合を読み取ることを始め得る。取り込みアイコン622の起動を受けて、
図6Cのスクリーンショット630が開始され得ることが企図される。スクリーンショット630は、カメラ表示部624を含み得、また読み取りの完了のパーセンテージを示し得る、読み取り完了アイコン632も含み得る。
【0020】
[0019]
図7を参照すると、本開示の実施形態による、配電ユニットの例示的な動作情報を含む、アプリケーションのスクリーンショット700が示される。モバイルデバイス500のプロセッサによって実行されるアプリケーションが、文字集合を解釈し得、また配電ユニットの動作情報を生成し得ることが企図される。動作情報は、電圧および電流情報と共に、タイムスタンプ、デバイス識別、IPアドレスを含み得る。スクリーンショット700は、データベース更新アイコン710および再走査アイコン712を含み得る。データベース更新アイコン710は、データベース内への動作情報の記録用記憶を開始し得る。再走査アイコン712は、別の走査を開始し得、
図6Bのスクリーンショット620を開始して、走査を完了するための過程を繰り返し得る。データ取り込みが、集積エラーチェックアルゴリズムによって有効にされる場合のみ、スクリーンショット700が、開始され得ることが企図される。例えば、集積エラーチェックアルゴリズムは、アプリケーションが、それが正しいとして有効にしたデータのみを表示し、したがって、誤りや抜けがデータベースに記憶されることを防ぎ得ることを確実にし得る。
【0021】
[0020]
図8を参照すると、本開示の代替的な実施形態による、配電ユニットの例示的な動作情報のアプリケーションのスクリーンショット800が示される。モバイルデバイス500のプロセッサによって実行されるアプリケーションが、文字集合を解釈し得、また配電ユニットの動作情報を生成し得ることが企図される。動作情報は、電圧および電流情報と共に、タイプスタンプ、デバイス識別、IPアドレスを含み得る。動力消費、電力消費、および特定の遮断器の情報が提示されることがさらに企図される。スクリーンショット800は、再走査アイコン712を含み得る。スクリーンショット800は、ちょうど読み取られた動作情報を含む、電子メールメッセージが所望のアドレスに送信されることを開始し得る、電子メールによる送信アイコン810をさらに含み得る。
【0022】
[0021]
図9を参照すると、本開示の実施形態による、モニタリングデバイスからデータを読み取るためのガイド、および読み込みインジケータを含む、アプリケーションのスクリーンショット900が示される。スクリーンショット900は、モバイルデバイス500のカメラデバイスによってその時に取り込まれるものの画像を示す、カメラ表示部624を含み得る。スクリーンショット900は、走査を終わらせ得る取り消しアイコン910をさらに含み得る。
図9に示されるように、カメラ表示部624が、装置200のディスプレイ230の文字集合を読み取るのに、ユーザを補助するためのガイドを含み得ることが企図される。一実施形態において、ガイドは、2本の線を指し得、それにより、文字集合が、2本の線内に置かれるはずである。他のタイプのガイドは、ユーザが装置200のディスプレイ230の文字集合をより容易に取り込むことを可能にするための、透明であるが強調された範囲を含み得る。カメラ表示部624が、ユーザ用に、ディスプレイ230のデータ取り込みをより素早く高めるための露出調整およびズーム調整を含む制御アイコンを、表示上に含み得ることがさらに企図される。成功裏に取り込まれたデータのパーセンテージ(0%〜100%)を示す滑動ダイヤルが採用され得ることも企図される。モバイルデバイス500の向き、露出調整、またはズーム調整を調整して、走査速度および精度を高めることをユーザに可能にさせるのに、取り込み精度が不十分である場合、この目盛りが増減され得る。
【0023】
[0022]
図10を参照すると、本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出すための装置200を収容するための補助デバイス1000が示される。補助デバイス1000は、コンピュータまたはサーバラック内に容易に取り付けられ得、また装置200が、配電ユニットと結合されるのを可能にし得る。ユーザが装置200の使用を望むが、配電ユニットが、装置200を格納するためのスペースを含むことができないときに、補助デバイス1000が採用され得ることが企図される。
【0024】
[0023]装置200のディスプレイ230は、少なくとも1つの文字を含む各々の文字集合を提示するように構成され得ることが企図されるが、ある周波数で個々の文字集合としてディスプレイ230上に提示される文字集合のストリームは、人間の目には検出できないことがある。しかしながら、ディスプレイ230が、人間の目に見えるデータを提示するようにさらに構成され得ることが企図される。ディスプレイ230は、人間の目には検出できないことがある周波数で、個々の文字集合を提示するようにさらに構成され得る。それに加え、ディスプレイ230は、主ストリームおよび副次ストリームなど、2つの独立しているが並行であるストリームにおいて、文字を提示し得る。主ストリームのリフレッシュレートおよび継続率は、それらが、人間の目に分かるようなものであり、副次ストリームのリフレッシュレートおよび継続率は、人間の目には検出できないことがある周波数における個々の文字集合の提示であり得る。
【0025】
[0024]文字集合の文字が、記号、レター(letter)、数字、または16進数字を含み得ることが企図される。考えられるコーデックの例は、各文字対が、1バイトのデータに相当し得るように、16進数字(0〜9、A〜F)を表示するものである。一実施形態において、文字集合は、4桁の16進数字を含み、それにより、それぞれの個々の文字集合は、2バイトのデータを提供し得る。したがって、4桁の16進数字の例における80バイトデータストリームが、40個の個々の文字集合を使用し得ることが企図される。16進数字を使用することの現時点での利点は、Google AndroidやApple iOSなどの現在のモバイルデバイスオペレーティングシステムが、ベースオペレーティングシステムに内蔵されたテキスト認識を有するので、表示をデータストリームに解釈するのに、追加の精巧なコンピュータビジョンプログラミングまたは第三者ソフトウェアが必要ではないであろうという点である。しかしながら、これらは、カメラ画像を処理するのにより多くの特注の復号手法を採用し得るが、より高いデータ圧縮をもたらし得る、7セグメントの各発光ダイオード(LED)を使用して、他のコーデックが考えられ得る。
【0026】
[0025]文字集合の周波数は、モバイルデバイス500の画像取り込みハードウェアの能力のみによって制限され得る。現時点で使用可能なほとんどの標準モバイルデバイスハードウェアが、少なくとも15ヘルツの周波数で文字集合を取り込むことが可能であり得、そこでは、40個の文字集合の全データ取り込みが、3秒かからずに達成され得る、ことが企図される。多くの現在のモバイルデバイスが、1秒かからずに取り込まれることが可能である40個の文字集合の場合、はるかに高い周波数を達成することが可能であり得る、ことが企図される。モバイルデバイスカメラの性能が上がるにつれて、取り込み時間が短縮され得る。
【0027】
[0026]例示的なデータセットが80バイトを含み得ることが企図される。本開示の実施形態において、データセットおよび例示的な動作情報の内訳は、以下を含み得る:
フレーム同期
フレーム定義(データセットにおいていくつかの文字集合を提供し得る)
デバイス識別(シリアル番号およびコンセントカウントを提供し得る)
IPアドレス
入力回路(最高3個):
ボルト
アンペア
ワット
ボルト−アンペア
エネルギー:5バイト(整数kWHr)
巡回冗長検査データ
[0027]例示的なデータ配分下では、3つの回路すべてが伝送される場合、総データセットが、80バイトのデータを含み得ることが企図される。文字当たり1バイトである場合、4つの同時に表示された文字は、20個の文字集合を採用し得る。ナイキスト標本化定理は、2倍の表示周期速度におけるデータ取り込みを必要とすることがある。例えば、15ヘルツ周波数は、ほとんどの現在のモバイルデバイスにある、30fpsカメラデバイスを必要とすることがあり、2秒未満の総取り込み時間をもたらす。
【0028】
[0028]デバイス識別に加え、配電ユニットに関係するメタタグが、機能、位置、アプリケーション、給電、および顧客など、様々な事象、活動、または動作に関連付けられることが可能にされ得ることが企図される。各配電ユニットは、それに割り合てられた複数のメタタグを有し得、したがって、各配電ユニットは、複数の走査およびスケジュールされた更新に関連付けられ得る。セキュアな走査モードが有効にされ得、それにより、管理者が指定の係員のみによって走査され得る、特定の配電ユニットを構成し得ることがさらに企図される。
【0029】
[0029]モバイルデバイス500上で実行されるアプリケーションが、アプリ内データベースであり得る、データベースを用いて動作し得ることが企図される。各配電ユニットは、シリアル番号を介して同定され得、新規のデータポイントが、ログ記録され、記憶され得るか、または新規のデバイスが加えられ得る。ユーザ定義のフィールドが使用可能であり得ることが企図される。アプリケーション構成は、インポート/エクスポートデータベースによってiOSおよびAndroidデバイス両方の中を自由に移動し得る。このことは、あるユーザが、所望のデータベースをセットアップし、次に、それを任意の個数の対応モバイルデバイスに複製することを可能にする。これに加え、アプリは、電子メールメッセージを通して、またはクラウドベースのサーバに、コンマ区切り値(CSV:Comma−Separated Value)を介して、図式で表し、エクスポートするように構成され得る。
【0030】
[0030]配電ユニット用の例示的なデータ収集物は、以下を含み得る:
1.ユーザフィールドに基づく集計(例えば、行当たりの総kWh)
2.識別デバイスごとの設定閾値
3.設定グローバル閾値
4.ローカルアラーム
5.遠隔警報(SMS/電子メール)
6.リマインダ
7.ワークフロー
8.GPSおよびiBeaconを介したデバイス測位
[0031]上の「発明を実施するための形態」および図面は、装置200からモバイルデバイス500への可視光通信の方法および装置を説明したが、装置200が、可視光通信を受信するようにも構成され得ることが企図される。ゼロ接触手法(zero contact approach)を維持しながら、モバイルデバイス500を用いて、全二重通信が実施され得ることが企図される。装置200は、感光素子、光センサを含み得、それにより、モバイルデバイス500は、可視光通信を介して装置200にデータを送信するように構成され得る。モバイルデバイス500が、それのディスプレイを通して、モバイルデバイス500に結合された周辺構成要素を通して、またはモバイルデバイス500の一体式フラッシュを通して、可視光通信用に構成され得ることが企図される。
【0031】
[0032]
図11を参照すると、本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出す複数の装置200A、200Bを管理するためのシステム1100が示される。装置200A、200Bは、モニタリングデバイスと呼ばれることもあり、先に装置200として説明された複数のデバイスを指し得る。システム1100は、クラウドベースのアプリケーション1120を含み得るサーバデバイス1110を含み得る。クラウドベースのサーバデバイス1110上に実装されたクラウドベースのアプリケーション1120は、複数の装置200A、200B、およびそれらのそれぞれの配電ユニットの管理を容易にする、様々なインターフェースを提供し得る。それに加え、クラウドベースのサーバデバイス1110上に実装されたクラウドベースのアプリケーション1120は、各配電ユニットについての動作情報を維持し得るデータベースを介して、クラウドベースのデータ記憶域にインターフェースを提供し得る。
【0032】
[0033]サーバデバイス1110は、モバイルデバイス500の内蔵無線能力を使用して、クラウドベースのネットワーク1130(例えば、インターネット)を介して、モバイルデバイス500と通信するように構成され得る。サーバデバイス1110とモバイルデバイス500との間に、セキュアな接続が確立され、有効にされると、装置200A、200Bを介した様々な配電ユニットについての動作情報が、クラウドベースのサーバデバイス1110(例えば、Webブラウザ、またはモバイルデバイス500上に実装されたアプリケーションに渡ってアクセス可能なWebサーバ)に常駐するクラウドベースのデータベースに転送され得る。クラウドベースのサーバデバイス1110は、モバイルデバイス500、および/またはラップトップもしくはディスクトップコンピュータなどの1つまたは複数の追加のネットワークデバイスによってアクセス可能な少なくとも1つのクラウドベースのアプリケーション1120を実装し得る。
【0033】
[0034]実施形態例において、Webブラウザソフトウェアを通して、ユーザは、コンピュータを使用して、クラウドベースのサービスにログオンし(例えば、クラウドベースのサーバデバイス1110と通信するコンピュータに常駐するWebブラウザソフトウェアによって)、クラウドベースのアプリケーション1120にアクセスすることができる。クラウドベースのアプリケーション1120にログインした後、ユーザは、クラウドベースのサーバデバイス1110上にファイルを作成、編集、保存、また削除し得、ユーザの好みおよび/またはシステム設定など、様々な選択肢を確立(セットアップ)、または変更/編集し得、かつ/または、ソフトウェア(例えば、オペレーティングシステムまたは他のソフトウェア)またはソフトウェア更新、様々なデータファイルもしくはメディアファイル、ユーザの好みおよび/またはシステム設定、ならびにクラウドベースのサーバデバイス1110に予め記憶されている他の情報を、クラウドベースのサーバデバイス1110上で動くクラウドベースのアプリケーション1120を介して、受信するかまたはダウンロードし得る。
【0034】
[0035]サーバデバイス1110オペレーティングのクラウドベースのアプリケーション1120が、モバイルデバイス500の位置をモニタし、ワークフロー管理を改善し得ることが企図される。システム要件および個々人のその時の位置に基づき、係員が向けられ、優先順位が決められ得る。モバイルデバイス500は、モバイルデバイス500の座標を、装置200A、200Bからの動作情報の受信に同時に関連付けるように、リアルタイム位置測位サービス(RTLS:Real Time Location Service)を実施し得る。RTLSは、GPS、無線LAN、セルラサービス、無線周波数識別、および赤外線信号を含むが、それらに限定されない、任意の使用可能な「標準ベースの」位置測位サービスプラットフォームの使用を通して実施され得る。特に構内の使用に、他の追加の位置特定機構も採用され得ることが企図される。クラウドベースのサーバデバイス1110上のデータの位置認識および維持は、様々な位置におけるエネルギーコストをモニタし、それについて報告し得る。顧客の課金情報を導出するのに、エネルギー単位(kWh)当たりのコストも維持され得る。
【0035】
[0036]システム1100が、本開示の実施形態による、配電ユニットからデータを取り出す複数の装置200A、200Bの管理に対応するために、様々なモードで動作するように構成され得ることが企図される。例えば、特定の製品が割り当てられ得、位置が維持され得る。モバイルデバイス500上で実行可能なアプリは、仕様、電力供給、位置、アプリケーション、顧客詳細など、デバイス、それの位置、およびそれの有無のセットアップ用の説明書を提供し得る。モバイルデバイス500上で実行可能なアプリは、あらゆるユニット、およびユニットが再走査/更新されることを必要とする、時間枠を追跡し続け得る。アプリはさらに、更新が必要である配電ユニット、および更新されていないユニットの位置を、ユーザに思い出させ得る。アプリケーションが、動作情報を使用して、配電ユニット遮断器/位相、ラック、列、ホールなどによる位相負荷利用を得ることができることがさらに企図される。配電ユニットの設定および構成の詳細の記憶を通して、取替えおよび再構成が改善され得る。
【0036】
[0037]
図1〜11に関して示され、説明された、配電ユニットからデータを取り出すための方法および装置が、ユーザにいくつかの利点を与え得ることが企図される。利点は、単純なディスプレイを使用してローカルに使用可能にされ得るよりもはるかに多くの情報の提示を含み得る。
図7および8に示された、エンドユーザ提示は、より費用が掛かり、また配電ユニット上のかなり広い面スペースを使用する、大型ローカルディスプレイを必要とすることなく、よりよく提示され得る。また、モバイルデバイス500は、何の複雑な要件もなく、装置200と対にされ得、Bluetooth(登録商標)またはEthernetの接続性も必要とされないであろう。
【0037】
[0038]
図1〜11に関して示され、説明された、配電ユニットからデータを取り出すための方法および装置が、配電ユニットの製造者にも、いくつかの利点を与え得ることが企図される。これらの利点は、配電ユニット上に位置する、より大型で、より機能豊富なディスプレイを開発する必要を回避することを含み得る。配電ユニットに関連付けられたすべての情報(IPアドレス、シリアル番号、およびすべての動力情報など)が伝送され得るので、今後の発展の可能性は非常に高くなり得る。それに加え、装置200は、ネットワークエアギャップ提供の業界用語を指し得る、エアギャッピングを提供するように構成され得る。ネットワークエアギャップは、製品またはネットワーク間の物理的な隔離を可能にし得る。真の物理的な隔離は、エアギャップを維持することを必要とすることがあり、半二重および全二重構成における可視光通信の使用は、データが、制御されたエアギャップを介して、一方のネットワークからもう一方のネットワークに渡ることを可能にする。ファイアウォール、暗号化システムなどを超えて外側から機器を効果的に隔離することによりセキュリティを高める装置200によってサポートされる可視光通信。
【0038】
[0039]上記の「発明の概要」およびそれに続く「発明を実施するための形態」の両方が、単に例示的かつ説明的なものであり、本開示を必ずしも制限するものではないことを理解されたい。本明細書に組み込まれ、それの一部を成す添付図面は、本開示の主題を示す。「発明を実施するための形態」と図面とは、合わせて本開示の原理を説明するのに役立つ。
【0039】
[0040]本開示の上の書面による明細が、現時点でそれの最良形態と考えられるものを作り、使用することを当業者に可能にさせる一方、当業者は、本明細書における特定の実施形態、方法、および例の変形形態、組み合わせ、および同等物の存在を理解、認識するであろう。本開示は、したがって、上に説明された実施形態、方法、および例によって限定されるべきではなく、本開示の範囲および趣旨内のすべての実施形態および方法によって限定されるべきである。
【0040】
[0041]本開示において、開示された方法、動作、および/または機能性は、デバイスによって読み取り可能な命令セットまたはソフトウェアとして実装され得る。さらに、開示された方法、動作、および/または機能性におけるステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の例であることが理解される。デザインの好みに基づき、方法、動作、および/または機能性におけるステップの特定の順序または階層が、開示された主題内に留まりつつ、並べ替えられ得ることが理解される。
【0041】
[0042]本開示の実施形態、およびそれの付随する利点のうちの多くが、上の「発明を実施するための形態」によって理解されると考えられ、本開示の範囲を逸脱することなく、またはそれの物的利点のすべてを犠牲にすることなく、それの構成要素の形態、組立、および配置において、様々な変更がなされ得ることが明らかであろう。先に説明された本明細書における形態は、単に、それの説明的な実施形態である。