【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的のために、本発明の目的は、機構であって、ベースと、振り子軸線を中心としてベースに対して回動可能に設けられた振り子と、第1の軸線を中心とする重力の第1のモーメントを発生させる第1の偏心要素と、第2の軸線を中心とする重力の第2のモーメントを発生させる第2の偏心要素と、同期逆回転回転運動に従って、第1の偏心要素および第2の偏心要素を同期させるための同期システムとを具備し、振り子軸線および偏心要素の軸線は平行でありかつ振り子と一体の同一平面内に配置され、偏心要素の軸線はそれぞれ振り子軸線の上下において振り子によって支持されており、機構が作動状態であるとき、
・偏心要素は、交差遠心分離を伴って、同期逆回転回転で動作可能であり、
・振り子は、一方の側へと、続いて他方の側へと、交互に回動し、偏心要素の軸線に対する振り子の同時交差スラストによって、かつ、同期システムへのトルクの伝達によって、偏心要素の回転運動を増幅させ、
・機構内で遠心分離によって生成されたエネルギーは、エネルギー回収システムを同期システムに結合することによって回収可能である機構である。
【0009】
したがって、本発明は、偏心要素の運動および振り子の運動に起因する交差遠心力のためにエネルギーを発生させることを可能にする。
【0010】
偏心要素によって生み出される遠心力は、その回転駆動のために必要なエネルギーを提供する。遠心力が増大すればするほど、ますますこの回転が促進される。
【0011】
振り子の回動は、偏心要素によって生み出された遠心力を増大させることを可能にする。
【0012】
単独でまたは組み合わせて採用される、本発明による機構の他の有利な特徴によれば、当該機構は以下のように構成される。
・偏心要素の軸線は振り子軸線から等距離に配置される
。
・逆回転要素は同じ質量および同じ寸法を有する。
・振り子軸線と偏心要素の軸線は、機構が静止しているとき、同じ垂直面内に配置される
。
・偏心要素は、回転軸線からの距離が増加するにつれて、概して増大する断面を有する。
・偏心要素は、機構が作動しているとき、偏心要素が高い位置および低い位置で交差するように配置される。
・偏心要素は、機構が作動しているとき、偏心要素が左側方位置および右側方位置で交差するように配置される。有利まことには、偏心要素の重力のモーメントは、軸線を中心とするその角度位置に応じて可変である、同じ値および同じ方向を有する。軸線を中心とする偏心要素の各角度位置に関して、機構は静止時にバランス形態を有する。
・カウンターウェイトが振り子の下部に取り付けられ、かつ、一方側への、続いて他方側へのその回動を増幅するが、これは、偏心要素の軸線に対する振り子の同時交差スラストならびに同期システムへのトルク伝達を増幅する。
・本機構は、偏心要素を高い位置でロックし、それらが同期逆回転回転運動を描くことを阻止するための形態と、偏心要素を解放し、それらが同期逆回転回転運動を描くことを可能にする形態との間で動作可能なロックシステムを備える。
・ロックシステムは、振り子に取り付けられた回動フックと、偏心要素の一つと一体化されたフック要素とを備える。
・同期システムは、振り子軸線および偏心要素の軸線に取り付けられた歯車を備える。
・同期システムは、
・第1の軸線上に中心が置かれると共に第1の偏心要素と一体化された、振り子上に回動可能に取り付けられた第1の支持シャフトと、
・第2の軸線上に中心が置かれると共に第2の偏心要素と一体化された、振り子上に回動可能に取り付けられた第2の支持シャフトと、
・第1の支持シャフトと一体化された第1の中央歯車および第1の中間歯車であって、第1の中央歯車は第1の中間歯車の2倍の直径および歯数を有する、第1の中央歯車および第1の中間歯車と、
・第2の支持シャフトと一体化された第2の中央歯車および第2の中間歯車であって、第2の中央歯車は第1の中間歯車と噛み合っており、第2の中央歯車は、第1の中央歯車と等しくかつ第2の中間歯車の2倍の直径および歯数を有する、第2の中央歯車および第2の中間歯車と、
・振り子軸線上に中心が置かれた第1の側方シャフトおよび第2の側方シャフトと、
・第1の側方シャフトと一体化されかつ第1の中間歯車と噛み合う第1の側方歯車と、
・第2の側方シャフトと一体化されかつ第2の中間歯車と噛み合う第2の側方歯車とを具備し、
第1の側方シャフトまたは第2の側方シャフトのいずれかがエネルギー回収システムに結合されることを意図されている。
・振り子の2回の回動の間の、偏心要素の1回の360°回転の間、歯車は振り子のスラストと偏心要素の回転との間で捕捉されるトルクを受け取り、このトルクは偏心要素を下方に推進して、それらを加速させ、続いて重力に抗して上向きに加速する。
・偏心要素は風力タービンブレードの形状である。
【0013】
本発明はまた、上述した少なくとも一つの機構と、同期システムに結合されたエネルギー回収システムとを備えることを特徴とする機械に関する。
【0014】
単独でまたは組み合わせて採用される、本発明による機械の他の有利な特徴によれば、当該機械は以下のように構成される。
・機械は、並列または直列に結合された少なくとも一対の機構を備え、振り子は互いに対して反時計回りに交互に回動する。
・一対の機構の中で、第1の機構の全ての可動部品は、他の機構の対応する可動部品に対して逆回転する。
・一対の機構は、機械が作動しているとき、第1の機構の偏心要素が高い位置で交差し、第2の機構の偏心要素が低い位置で交差するように、逆相に配置された偏心要素を備える。
・一対の機構は、機械が作動しているとき、第1の機構の偏心要素が左側方位置で交差し、第2の機構の偏心要素が右側方位置で交差するように、同位相に配置された偏心要素を備える。
・機械は、例えばモーターまたは発電機用のエネルギー生成機械である。代替的に、機械は、混合機またはその他のタイプの考えられる機械であってもよい。
【0015】
本発明の目的はまた、上記のような機構を実施するための方法である。
【0016】
この方法は、
・偏心要素に同期逆回転回転運動を与えるための起動ステップと、
・運転ステップであって、その間、
・偏心要素が交差遠心分離を伴って同期逆回転回転で動作可能であり、
・振り子は、一方の側へと、続いて他方の側へと交互に回動し、偏心要素の軸線に対する振り子の同時交差スラストによって、かつ、同期システムへのトルクの伝達によって、偏心要素の回転運動を増幅させ、
・同期システムに結合されたエネルギー回収システムは、機構内の遠心分離によって生成されたエネルギーを回収する、運転ステップと、
・必要に応じて、運転段階中に、その逆回転回転運動内で偏心要素に新たな運動量を付与することからなる再起動ステップとを
具備
することを特徴とする。
【0017】
単独でまたは組み合わせて採用される、本発明による方法の他の特別な特徴によれば、当該方法は以下のように実施される。
・運転段階中は、偏心要素の1回転毎に、以下の六つの遠心分離、すなわち
・偏心要素の降下に起因する第1の遠心分離(いわゆる垂直)
・第1の軸線を押しやる、第1の側における振り子の回動に起因する第2の遠心分離(いわゆる水平)
・第2の軸線を押しやる、第1の側における振り子の回動に起因する第3の遠心分離(いわゆる水平)
・偏心要素の降下に起因する第4の遠心分離(いわゆる垂直)
・第2の遠心分離と反対方向に第1の軸線を押しやる、第2の側における振り子の回動に起因する第5の遠心分離(いわゆる水平)
・第2の遠心分離と反対方向に第2の軸線を押しやる、第2の側における振り子の回動に起因する第6の遠心分離(いわゆる水平)
が生み出され、
第2および第3の遠心分離は、第1の遠心分離の終了時および第4の遠心分離の開始時に同時に行われ、一方、第5および第6の遠心分離は、第4の遠心分離の終了時および第1の遠心分離の開始時に同時に行われる。
・運転段階の間、振り子の回動は、その降下中の偏心要素の回転運動の加速度を増大させ、その後、その上昇中の偏心要素の回転運動の減速度を減衰させる。
・起動ステップは、重力によって実行され、高い位置に配置された偏心要素を解放する。
・起動ステップは、同期システムに結合されたクランクを使用して実行される。
・起動ステップおよび/または再起動ステップは、同期システムに結合された駆動モーターを使用して実行される。
・起動ステップは偏心要素の一つを押すだけで実行される。
・エネルギー回収システムは発電機を備える。
・エネルギー回収システムは、起動ステップおよび/または再起動ステップのためにも使用されるモーター発電機を備える。
・偏心要素は風力タービンブレードの形状であり、その伴風は起動ステップおよび/または再起動ステップのために使用される。
【0018】
本発明は、非限定的な例としてのみ与えられかつ添付図面を参照してなされる以下の説明を読むことにより、よりよく理解されるであろう。