【文献】
CHIA, W.-K. ET AL.,Adoptive T-cell Transfer and Chemotherapy in the First-line Treatment of Metastatic and/or Locally Recurrent Nasopharyngeal Carcinoma,MOLECULAR THERAPY,2013年,vol. 22, no. 1,pages 132-139
【文献】
LI, J. ET AL.,Immunophenotyping at the Time of Diagnosis Distinguishes Two Groups of Nasopharyngeal Carcinoma Patients: Implications for Adoptive Immunotherapy,INTERNATIONAL JOURNAL OF BIOLOGICAL SCIENCES,2011年,vol. 7, no. 5,pages 607-617
【文献】
PENG, W. ET AL.,PD-1 Blockade Enhances T-cell Migration to Tumors by Elevating IFN-γ Inducible Chemokines,CANCER RESEARCH,2012年,vol. 72, no. 20,pages 5209-5218
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
患者が、エプスタイン−バーウイルス(EBV)特異的細胞傷害性Tリンパ球(CTLs)の養子細胞移入(ACT)による、エプスタイン−バーウイルス(EBV)陽性癌の治療に対する長期生存者になるかどうかを予測するための方法であって:
(i)患者から得た血液由来試料において:a)IFNγレベルに対する、CXCL10および/またはCCL20のレベルに対する比、並びに、b)IFNγレベルに対する、EBVウイルスの核酸のレベルの比、を決定し、そして;
(ii)工程(i)の分析に基づいて、患者がEBV特異的CTLsのACTによる癌の治療に対する長期生存者になるかどうかを予測する
工程を含む、前記方法。
患者におけるエプスタイン−バーウイルス(EBV)陽性癌を、EBV特異的細胞傷害性Tリンパ球(CTLs)の養子細胞移入(ACT)により治療する方法において使用するための、EBV特異的細胞傷害性Tリンパ球(CTLs)を含む薬剤であって、当該方法は、
(i)患者から得た血液由来試料において:a)IFNγレベルに対する、CXCL10および/またはCCL20のレベルに対する比、並びに、b)IFNγレベルに対する、EBVウイルスの核酸のレベルの比、を決定し、そして;
(ii)(a)IFNγのpg/mlにおけるlog10変換レベルに対する、CXCL10のpg/mlにおけるlog10変換レベルの比が、2.5未満である、及び/又は、IFNγのpg/mlにおけるlog10変換レベルに対する、CXCL20のpg/mlにおけるlog10変換レベルのが、1.0未満である、並びに、(b)IFNγのpg/mlにおけるlog10変換レベルに対する、EBV核酸のpg/mlにおけるlog10変換レベルの比が、3.0未満である、と決定された患者に、1またはそれより多い用量のEBV特異的CTLsを投与する
工程を含む、
前記薬剤。
エプスタイン−バーウイルス(EBV)特異的細胞傷害性Tリンパ球(CTLs)の養子細胞移入(ACT)による、エプスタイン−バーウイルス(EBV)陽性癌の治療に関して患者を選択する方法であって:
(i)患者から得た血液由来試料において:a)IFNγレベルに対する、CXCL10および/またはCCL20のレベルに対する比、並びに、b)IFNγレベルに対する、EBVウイルスの核酸のレベルの比、を決定し、そして;
(ii)EBV特異的CTLsのACTによる癌の治療に対する長期生存者であると予測される患者を選択する、ここにおいて、当該患者は(a)IFNγのpg/mlにおけるlog10変換レベルに対する、CXCL10のpg/mlにおけるlog10変換レベルの比が、2.5未満である、及び/又は、IFNγのpg/mlにおけるlog10変換レベルに対する、CXCL20のpg/mlにおけるlog10変換レベルのが、1.0未満である、並びに、(b)IFNγのpg/mlにおけるlog10変換レベルに対する、EBV核酸のpg/mlにおけるlog10変換レベルの比が、3.0未満である、と決定される、
工程を含む、前記方法。
1用量の、エプスタイン−バーウイルス(EBV)特異的CTLsを患者に投与する最初の工程の投与後、4週間の期間以内に患者から試料を得る、請求項4記載の薬剤。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明は、広く、エフェクターおよび免疫制御細胞集団のサイズおよび/または活性の相関物に関する、異なる時点での患者血液の分析に基づいて、患者が養子細胞移入(ACT)による疾患治療の長期生存者となるかどうかを予測することが可能であるという発見に基づく。
【0034】
養子細胞移入
本発明は、養子細胞移入(ACT)による疾患の治療に関する。
ACTは、疾患治療のための療法特性を有する細胞の患者内への移入を伴う。患者に移入される細胞は、患者由来(すなわち自己)であってもよいし、または異なる被験体由来(同種)であってもよい。
【0035】
細胞は免疫細胞であってもよい。いくつかの態様において、細胞はリンパ球であってもよい。いくつかの態様において、細胞はTリンパ球であってもよい。
Tリンパ球の養子細胞移入は、一般的に、典型的には血液試料を抜き取り、そこからT細胞を単離することによって、被験体からT細胞を得ることを伴う。次いで、典型的には何らかの方式でT細胞を処理するかまたは改変し、そして次いで同じ被験体または異なる被験体のいずれかに投与する。養子T細胞移入は、典型的には、被験体に特定の所望の特性を持つT細胞集団を提供するか、またはその被験体においてこうした特性を持つT細胞の頻度を増加させることを目的とする。ウイルス特異的T細胞の養子移入は、例えば、本明細書にその全体が援用される、Cobboldら, (2005)J. Exp. Med. 202:379−386およびRooneyら, (1998), Blood 92:1549−1555に記載される。
【0036】
本発明のいくつかの態様において、ACTはT細胞、例えばCD4+またはCD8+ T細胞の養子移入を含む。
いくつかの態様において、ACTは、感染性病原体に特異的なT細胞の養子移入を含む。いくつかの態様において、T細胞は、例えばMHC分子による提示の背景において、感染性病原体由来の分子を認識する(すなわち該分子に結合する)ことが可能なT細胞受容体(TCR)をコードするかまたは発現する。いくつかの態様において、感染性病原体は、ACTによって治療しようとする疾患と関連する病原体である。いくつかの態様において、感染性病原体は、疾患を引き起こすかまたは悪化させる。感染性病原体は、例えばウイルス、細菌、真菌、原生動物であることも可能である。
【0037】
T細胞が特異的であるウイルスは、dsDNAウイルス(例えばアデノウイルス、ヘルペスウイルス、ポックスウイルス)、ssRNAウイルス(例えばパルボウイルス)、dsRNAウイルス(例えばレオウイルス)、(+)ssRNAウイルス(例えばピコルナウイルス、トガウイルス)、(−)ssRNAウイルス(例えばオルトミクソウイルス、ラブドウイルス)、ssRNA−RTウイルス(例えばレトロウイルス)またはdsDNA−RTウイルス(例えばヘパドナウイルス)であることも可能である。本開示は、アデノウイルス科、ヘルペスウイルス科、パピローマウイルス科、ポリオーマウイルス科、ポックスウイルス科、ヘパドナウイルス科、パルボウイルス科、アストロウイルス科、カリシウイルス科、ピコルナウイルス科、コロナウイルス科、フラビウイルス科、トガウイルス科、ヘペウイルス科、レトロウイルス科、オルトミクソウイルス科、アレナウイルス科、ブニヤウイルス科、フィロウイルス科、パラミクソウイルス科、ラブドウイルス科およびレオウイルス科のウイルスを予期する。
【0038】
疾患または障害に関連するウイルスに特に関心が持たれる。したがって、以下のウイルスが予期される:アデノウイルス、1型単純疱疹ウイルス、2型単純疱疹ウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、エプスタイン−バーウイルス、ヒトサイトメガロウイルス、ヒト8型ヘルペスウイルス、ヒトパピローマウイルス、BKウイルス、JCウイルス、天然痘、B型肝炎ウイルス、パルボウイルスB19、ヒトアストロウイルス、ノーウォークウイルス、コクサッキーウイルス、A型肝炎ウイルス、ポリオウイルス、ライノウイルス、重症急性呼吸器症候群ウイルス、C型肝炎ウイルス、黄熱病ウイルス、デング熱ウイルス、ウェストナイル熱ウイルス、TBEウイルス、風疹ウイルス、E型肝炎ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、インフルエンザウイルス、ラッサ熱ウイルス、クリミア・コンゴ出血熱ウイルス、ハンタンウイルス、エボラウイルス、マールブルグウイルス、麻疹ウイルス、ムンプスウイルス、パラインフルエンザウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、狂犬病ウイルス、D型肝炎ウイルス、ロタウイルス、オルビウイルス、コルティウイルス、およびバンナウイルス。
【0039】
いくつかの態様において、ウイルスは、エプスタイン−バーウイルス(EBV)である。したがって、いくつかの態様において、ACTはEBV特異的T細胞(例えばEBV特異的CTL)のものである。いくつかの態様において、EBVは、株B95−8、P3HR−1、またはその派生物である。
【0040】
いくつかの態様において、ウイルスは、ヒトパピローマウイルス(HPV)である。したがって、いくつかの態様において、ACTはHPV特異的T細胞(例えばHPV特異的CTL)のものである。いくつかの態様において、HPVは、HPV16またはHPV18あるいはその派生物である。
【0041】
いくつかの態様において、T細胞は、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)である。CTLは、パーフォリン、グランザイム、グラニュライシンを含む細胞傷害性因子を放出することによって、そして/またはT細胞上に発現されるFASLを通じて感染細胞上のFASと連結することにより、感染細胞のアポトーシスを誘導することによって、ウイルスに感染した細胞において細胞死を達成することが可能である(例えば、その全体が本明細書に援用される、Chavez−Galanら, Cellular and Molecular Immunology(2009)6(1):15−25に記載される)。例えば、本明細書にその全体が援用される、Zaritskayaら, Expert Rev Vaccines(2011), 9(6):601−616に概説される方法のいずれかを用いて、細胞傷害性を調べることも可能である。ターゲット細胞に対するT細胞の細胞傷害性に関するアッセイの一例は、
51Cr放出アッセイであり、ここで、ターゲット細胞を
51Crで処理し、細胞は
51Crを取り込む。T細胞によるターゲット細胞の溶解は、放射活性
51Crの細胞培養上清への放出を生じ、これを検出することが可能である。
【0042】
いくつかの態様において、ACTはEBV特異的CTLのものである。いくつかの態様において、ACTはEBVはHPV特異的CTLのものである。
治療すべき疾患
ACTによって治療すべき疾患は、ACTが療法的治療である任意の疾患であることも可能である。
【0043】
いくつかの態様において、疾患は、感染性病原体、例えば本明細書に記載する感染性病原体に関連する(例えば該病原体によって引き起こされるかまたは悪化する)疾患である。いくつかの態様において、疾患は、ウイルス、例えば本明細書に記載するウイルスでの感染によって引き起こされるかまたは悪化する疾患であることも可能である。
【0044】
いくつかの態様において、疾患はEBV感染に関連する(例えばEBVによって引き起こされるかまたは悪化する)疾患であることも可能である。EBV感染に関連する、そして/またはEBV感染によって引き起こされる/悪化する疾患は、Taylorら, Ann Rev Immunol(2015)33:787−821に記載され、そしてこれには、鼻咽頭癌、感染性単球核症、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、胃癌、多発性硬化症、リンパ腫様肉芽腫症、ジアノッティ−クロスティ症候群、多形性紅斑、急性外陰部潰瘍、口腔毛状白板症、およびアルファ−シヌクレイン凝集に関連する障害(例えばパーキンソン病、レビー小体型認知症および多系統萎縮症)が含まれる。
【0045】
いくつかの態様において、疾患は癌であることも可能である。いくつかの態様において、癌はEBV陽性癌であることも可能である。癌は、当業者に周知である任意の適切な手段によって、EBV陽性癌であることを決定可能である。
【0046】
いくつかの態様において、癌は鼻咽頭癌である。いくつかの態様において、疾患はEBV陽性鼻咽頭癌である。
いくつかの態様において、癌は肝癌/肝臓癌(例えば肝細胞癌、肝芽腫)である。いくつかの態様において、疾患はEBV陽性肝癌/肝臓癌である。
【0047】
いくつかの態様において、癌は肺癌(例えば非小細胞肺癌(NSCLC))である。いくつかの態様において、疾患はEBV陽性肺癌である。
いくつかの態様において、癌は胃癌(例えば非小細胞肺癌(NSCLC))である。いくつかの態様において、疾患はEBV陽性胃癌である。
【0048】
いくつかの態様において、疾患はHPVでの感染と関連する(例えばHPVによって引き起こされるかまたは悪化する)疾患であることも可能である。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、皮膚または粘膜の角化細胞における生産性感染を確立するDNAウイルスである。170タイプを越えるHPVがあり、このHPVタイプのサブセットは発癌性であり、これには例えば子宮頸部上皮内新生物(CIN)、外陰部上皮内新生物(VIN)、陰茎上皮内新生物(PIN)、および/または肛門上皮内新生物(AIN)を含む、生殖器新生物に発展しうる、高リスク性感染症タイプが含まれる。HPV誘導癌は、ウイルス配列が宿主細胞の細胞DNA内に組み込まれた際に生じる。HPV「初期」遺伝子のいくつか、例えばE6およびE7は、腫瘍増殖および悪性形質転換を促進する癌遺伝子として作用する。
【0049】
HPV感染と関連する、そして/またはHPV感染によって引き起こされる/悪化する疾患は、Doorbarら Rev Med Virol(2016);25:2−23に記載され、そしてこれには、尖圭コンジローマ、局所上皮過形成、子宮頸部新生物、肛門生殖器癌(例えば子宮頸癌(例えば子宮頸部上皮内新生物(CIN)、LSIL)、例えば角化SCC、例えば外陰部(例えば外陰部上皮内新生物(VIN))、膣、陰茎(陰茎上皮内新生物(PIN))、肛門のもの(肛門上皮内新生物(AIN)))、口腔パピローマおよび頭頸部癌(例えば中咽頭のもの(例えば中咽頭癌)、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC))が含まれる。
【0050】
いくつかの態様において、疾患は癌であることも可能である。いくつかの態様において、癌はHPV陽性癌、例えばHPV16またはHPV18陽性であることも可能である。癌は、当業者に周知の任意の適切な手段によって、HPV陽性癌であると決定可能である。
【0051】
いくつかの態様において、癌は肛門生殖器癌である。いくつかの態様において、疾患はHPV陽性肛門生殖器癌である。いくつかの態様において、癌は子宮頸癌である。いくつかの態様において、疾患はHPV陽性子宮頸癌である。
【0052】
いくつかの態様において、癌は頭頸部癌である。いくつかの態様において、疾患はHPV陽性頭頸部癌である。いくつかの態様において、癌は中咽頭癌である。いくつかの態様において、疾患はHPV陽性中咽頭癌である。いくつかの態様において、癌はHNSCCである。いくつかの態様において、疾患はHPV陽性HNSCCである。
【0053】
癌は、任意の望ましくない細胞増殖(または望ましくない細胞増殖によって現れる任意の疾患)、新生物または腫瘍、あるいは望ましくない細胞増殖、新生物または腫瘍に対するリスクまたは素因の増加であることも可能である。癌は、良性または悪性であってもよく、そして原発性または続発性(転移性)であってもよい。新生物または腫瘍は、細胞の任意の異常な成長または増殖であってもよく、そして任意の組織に位置していてもよい。組織の例には、副腎、副腎髄質、肛門、虫垂、膀胱、血液、骨、骨髄、脳、乳房、盲腸、中枢神経系(脳を含むまたは除く)、小脳、子宮頸部、結腸、十二指腸、子宮内膜、上皮細胞(例えば腎上皮)、胆嚢、食道、グリア細胞、心臓、回腸、空腸、腎臓、涙腺、喉頭、肝臓、肺、リンパ、リンパ節、リンパ芽球、上顎骨、縦隔、腸間膜、子宮筋、鼻咽頭、頤、口腔、卵巣、膵臓、耳下腺、末梢神経系、腹膜、胸膜、前立腺、唾液腺、S状結腸、皮膚、小腸、柔組織、脾臓、胃、精巣、胸腺、甲状腺、舌、扁桃腺、気管、子宮、外陰部、白血球が含まれる。
【0054】
試料
本発明は、ACTによる治療に対する生存の1またはそれより多い予後マーカーに関して試料を分析する工程を伴う。
【0055】
試料は、患者から得られ、そして例えば血液または組織試料であることも可能である。いくつかの態様において、試料は血液または血液由来試料である。すなわち、試料は患者から得られる全血であることも可能であり、または患者から得られるある量の血液から得られることも可能である。いくつかの態様において、血液由来試料は、被験体の血液から得られるある量の血漿または血清であることも可能である。これは、フィブリン塊および血球の除去後に得られる、血液の液体部分を含むことも可能である。試料は、血液試料から得られる細胞の調製物(例えば有核細胞、PBMC等)であることも可能である。
【0056】
いくつかの態様において、試料は被験体から得られている。いくつかの態様において、方法をin vitroで実行する。いくつかの態様において、方法をヒトまたは動物の体に対して実施する。
【0057】
いくつかの態様において、方法は、被験体から試料を得る工程を含む。いくつかの態様において、試料を得て、そして次いで、例えば−80℃で保存することも可能である。保存した試料を融解し、そして本発明の方法にしたがって分析することも可能である。
【0058】
いくつかの態様において、疾患治療の提唱されたまたは同時期の経過に関連して、あらかじめ決定した時点で、患者から試料を得る。いくつかの態様において、疾患治療の提唱されたまたは同時期の経過に関連して、1より多い時点で、患者から試料を得る。
【0059】
いくつかの態様において、疾患を治療する療法的介入の前に、患者から試料を得るかまたは得ている。疾患を治療する療法的介入は、例えば化学療法、免疫療法、放射線療法、手術、ワクチン接種および/またはホルモン療法であることも可能である。疾患を治療する療法的介入は、ACT、例えばCTL、例えば疾患を引き起こすかまたは悪化させる感染性病原体に特異的なCTLの養子移入であることも可能である。
【0060】
いくつかの態様において、試料は、疾患を治療する療法的介入の最大1日前、2日前、3日前、4日前、5日前、6日前、7日前、8日前、9日前、10日前、11日前、12日前、13日前、2週間前、3週間前、2ヶ月前、3ヶ月前、4ヶ月前、5ヶ月前、6ヶ月前または1年前に患者から得られるかまたは得られている。いくつかの態様において、試料は、疾患を治療する療法的介入の1年、6ヶ月、5ヶ月、4ヶ月、3ヶ月、2ヶ月、4週間、3週間、2週間、13日、12日、11日、10日、9日、8日、7日、6日、5日、4日、3日、2日または1日より前ではなく得られるかまたは得られている。
【0061】
いくつかの態様において、試料は、疾患を治療する療法的介入の経過中に患者から得られるかまたは得られている。いくつかの態様において、試料は、疾患を治療する療法的介入の開始後に患者から得られるかまたは得られている。
【0062】
いくつかの態様において、試料は、疾患を治療する療法的介入の(好ましくは療法的介入の開始後、すなわち最初の投与後)最大1日後、2日後、3日後、4日後、5日後、6日後、7日後、8日後、9日後、10日後、11日後、12日後、13日後、2週間後、3週間後、4週間後、2ヶ月後、3ヶ月後、4ヶ月後、5ヶ月後、6ヶ月後または1年後に患者から得られるかまたは得られている。いくつかの態様において、試料は、疾患を治療する療法的介入の(好ましくは療法的介入の開始後、すなわち最初の投与後)1年、6ヶ月、5ヶ月、4ヶ月、3ヶ月、2ヶ月、4週間、3週間、2週間、13日、12日、11日、10日、9日、8日、7日、6日、5日、4日、3日、2日または1日より後ではなく患者から得られるかまたは得られている。
【0063】
いくつかの態様において、試料は、疾患を治療する療法的介入の経過の完了時または完了後に、例えば化学療法または放射線療法の経過の完了時または完了後に、患者から得られるかまたは得られている。いくつかの態様において、化学療法は、ゲムシタビンおよび/またはカルボプラチンでの治療を含む。
【0064】
いくつかの態様において、試料は、疾患を治療する療法的介入の経過の完了の最大1日後、2日後、3日後、4日後、5日後、6日後、7日後、8日後、9日後、10日後、11日後、12日後、13日後、2週間後、3週間後、4週間後、2ヶ月後、3ヶ月後、4ヶ月後、5ヶ月後、6ヶ月後または1年後までに患者から得られるかまたは得られている。いくつかの態様において、試料は、疾患を治療する療法的介入の経過の完了の1年、6ヶ月、5ヶ月、4ヶ月、3ヶ月、2ヶ月、4週間、3週間、2週間、13日、12日、11日、10日、9日、8日、7日、6日、5日、4日、3日、2日または1日より後ではなく患者から得られるかまたは得られている。
【0065】
いくつかの態様において、試料は、患者への細胞の投与前に患者から得られるかまたは得られている。いくつかの特定の態様において、試料は、ACTによる患者の治療の開始前に、患者から得られるかまたは得られている。
【0066】
いくつかの態様において、試料は、患者に細胞が投与された後に、患者から得られるかまたは得られている。いくつかの態様において、試料は、ACTによる疾患の治療法にしたがって、患者に細胞が投与された後に得られるかまたは得られている。いくつかの態様において、試料は、患者がACTによる疾患治療に対する長期生存者であるかどうかを決定するスクリーニング工程にしたがって、患者に細胞が投与された後に得られるかまたは得られている。
【0067】
本明細書において、「長期生存」は、6ヶ月より長い期間のACTによる疾患治療に対する生存、例えば6、7、8、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、または36ヶ月より長い期間に渡る生存を意味する。いくつかの態様において、長期生存は、少なくとも12ヶ月、少なくとも18ヶ月、少なくとも24ヶ月、または少なくとも26ヶ月の1つに渡る生存と分類されうる。いくつかの態様において、長期生存は、少なくとも24ヶ月に渡る生存と分類されうる。
【0068】
ACTによる「治療に対する」生存は、例えば本明細書に記載するような、ACTによる疾患治療法にしたがった、細胞投与による治療の経過中の生存を意味する。ACTでの治療に対する患者の生存期間は、患者に対する療法の投与、例えば最初の投与、例えばACTによる1つの用量の細胞の投与の日から測定可能である。
【0069】
本明細書において、「増加した」生存は、参照生存期間に比較して、より長い期間(すなわちより長期間)に渡る生存を指す。参照期間は、例えば、ACTによる治療に対する患者の平均(例えば平均、中央値または最頻値)生存期間、またはACTによる疾患治療に対する長期生存者ではない患者の生存期間であることも可能である。
【0070】
いくつかの態様において、試料は、単回用量の細胞の投与後に患者から得られるかまたは得られている。いくつかの態様において、試料は、患者に、1より多い用量の細胞を投与した後、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、または10の用量の細胞を投与した後に、得られるかまたは得られている。
【0071】
いくつかの態様において、試料は、患者に細胞が投与されている定義された期間内に、患者から得られるかまたは得られている。いくつかの態様において、試料は、患者に細胞が投与された、最大1日後、2日後、3日後、4日後、5日後、6日後、7日後、8日後、9日後、10日後、11日後、12日後、13日後、2週間後、3週間後、4週間後、2ヶ月後、3ヶ月後、4ヶ月後、5ヶ月後、6ヶ月後または1年後までに患者から得られるかまたは得られている。いくつかの態様において、試料は、患者に細胞が投与された、1年、6ヶ月、5ヶ月、4ヶ月、3ヶ月、2ヶ月、4週間、3週間、2週間、13日、12日、11日、10日、9日、8日、7日、6日、5日、4日、3日、2日または1日より後ではなく患者から得られるかまたは得られている。
【0072】
いくつかの態様において、試料は、患者に細胞が投与された、1日〜6週間、1日〜4週間、5日〜3週間、または1週間〜2週間の間に、患者から得られるかまたは得られている。
【0073】
いくつかの態様において、方法は、異なる時点で得られた試料の分析を含むことも可能である。例えば、いくつかの態様において、方法は、疾患を治療する療法的介入の前に得られた試料の分析、および疾患を治療する療法的介入の後の分析を含むことも可能である。
【0074】
予後マーカーの分析
本発明の方法は、1またはそれより多い予後マーカーに関して試料を分析する工程を伴う。
【0075】
方法をin vitroまたはex vivoで実行することも可能である。いくつかの態様において、方法を、ヒトまたは動物の体に対しては行わない。
方法は、エフェクター免疫細胞および/または免疫制御免疫細胞集団のサイズおよび/または活性の1またはそれより多い相関物に関して、血液由来試料(単数または複数)を分析する工程を含む。
【0076】
いくつかの態様において、分析は、所定のマーカーの存在、またはレベル(すなわち量)を決定する工程を含む。いくつかの態様において、分析は、マーカーのレベルを測定するかまたは定量化する工程を含む。
【0077】
いくつかの態様において、方法は、試料において、所定の分子の存在/非存在を決定するかまたは所定の分子のレベル(例えば量)を測定する工程を含む。いくつかの態様において、分子は、核酸(例えばDNA、RNA)、タンパク質、ペプチド、炭水化物(例えば糖)または脂質であることも可能である。
【0078】
いくつかの態様において、タンパク質のレベルは、タンパク質をコードする核酸に関して血液由来試料を分析することによって決定可能である。いくつかの態様において、タンパク質のレベルは、タンパク質またはその断片に関して、血液由来試料を分析することによって決定可能である。いくつかの態様において、タンパク質のレベルは、タンパク質の存在/活性の相関物に関して、血液由来試料を分析することによって決定可能である。
【0079】
いくつかの態様において、所定の細胞タイプに関する単数または複数のマーカー(例えば核酸/タンパク質/ペプチドマーカー(単数または複数))の発現に関して、血液由来試料を分析することによって、その細胞タイプの数を決定することも可能である。いくつかの態様において、所定の細胞タイプの存在/活性の相関物に関して、血液由来試料を分析することによって、その細胞タイプの数を決定することも可能である。
【0080】
当業者に知られる多様な手段によって、核酸を検出し、そして/または測定することも可能である。例えば、定量的リアルタイムPCR(qRT−PCR)、ナノストリング分析等によって、mRNAのレベルを測定することにより、遺伝子発現を分析することも可能である。病原体のRNA/DNAを、例えばqPCRによって測定することも可能である。
【0081】
当該技術分野に周知の多様な方法によって、例えば抗体に基づく方法によって、例えばウェスタンブロット、免疫組織化学、免疫細胞化学、フローサイトメトリー、ELISA、ELISPOT、レポーターに基づく方法等によって、タンパク質を検出し、そして/または測定することも可能である。
【0082】
所定の活性、例えば所定の細胞タイプに関連する活性を、例えばその活性に関するアッセイ(例えばin vitroアッセイ)によって測定することも可能である。いくつかの態様において、活性の相関物に関して、例えばその活性に関連する核酸、タンパク質またはその断片に関して、試料を分析することによって、活性を測定することも可能である。例えば、IFNγタンパク質またはIFNγをコードするRNA/DNAのレベルは、エフェクターTリンパ球(例えばCTL)活性の相関物である。
【0083】
いくつかの態様において、方法は、試料における所定の細胞タイプまたは細胞クラスの存在を検出するか、その数または比率(例えばパーセンテージとして表してもよい)を決定する工程を含む。これは、例えば細胞タイプの区別を可能にするマーカーに関して特異的な抗体で細胞を標識した後、フローサイトメトリーによる試料から得られた細胞の分析を含む、多様な方法によって達成可能である。
【0084】
本発明者らは、表Aに要約される、ACTによる疾患治療に対して、患者の生存と正にまたは負に関連する、複数のマーカーを同定してきている。
いかなる疑問も回避するため、以下の表Aの「正の」関連は、より高い数/レベル/割合が、ACTによる疾患治療に対する患者の増加したおよびまたは長期の生存と関連することを示す。以下の表Aの「負の」関連は、より低い数/レベル/割合が、ACTによる疾患治療に対する患者の増加したおよびまたは長期の生存と関連することを示す。
【0088】
したがって、本発明のいくつかの態様において、ACTによる疾患治療に対する長期生存の1またはそれより多い予後マーカーは:
(a)MDSC数のマーカー;
(b)MDSC活性のマーカー;
(c)制御性Tリンパ球数のマーカー;
(d)制御性Tリンパ球活性のマーカー;
(e)リンパ球数のマーカー;
(f)白血球数の比率としてのリンパ球の割合;
(g)エフェクターTリンパ球数のマーカー;
(h)エフェクターTリンパ球活性のマーカー;
(i)疾患と関連する感染性病原体の量のマーカー;
(j)CXCL10のレベル;
(k)CCL20のレベル;
(l)CCL22のレベル;
(m)IL−10のレベル;
(n)IL−8のレベル;
(o)VEGFのレベル;
(p)疾患と関連する感染性病原体の核酸のレベル;
(q)IFNγのレベル;
(r)白血球数;
(s)好中球数;
(t)白血球数の比率としての好中球の割合;
(u)単球数;
(v)白血球数の比率としての単球の割合;
(w)Tリンパ球数の比率としてのCD8+細胞の割合;
(x)Tリンパ球数の比率としてのCD4+細胞の割合;
(y)生存細胞の比率としての単球の割合;
(z)生存細胞の比率としての骨髄由来サプレッサー細胞(MDSC)の割合;
(aa)CD3+細胞の比率としてのFoxP3+ CTLA4+制御性T細胞(Treg)の割合;
(bb)末梢血単核細胞(PBMC)による1またはそれより多い骨髄細胞マーカーの発現のレベル;および/または
(cc)PBMCによる1またはそれより多い免疫阻害因子の発現のレベル
を含む。
【0089】
いくつかの態様において、方法は、ACTによる疾患治療に対する長期生存の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、または19の予後マーカーに関して、患者から得た血液由来試料を分析する工程を含む。
【0090】
本発明のいくつかの態様において、血液由来試料の分析は:
(a)骨髄由来サプレッサー細胞(MDSC)数の決定;
(b)骨髄由来サプレッサー細胞(MDSC)活性レベルの決定;
(c)制御性Tリンパ球数の決定;
(d)制御性Tリンパ球活性レベルの決定;
(e)リンパ球数の決定;
(f)白血球数の比率としてのリンパ球の割合の決定;
(g)エフェクターTリンパ球数の決定;
(h)エフェクターTリンパ球活性レベルの決定;
(i)疾患と関連する感染性病原体の量の決定;
(j)CXCL10のレベルの決定;
(k)CCL20のレベルの決定;
(l)CCL22のレベルの決定;
(m)IL−10のレベルの決定;
(n)IL−8のレベルの決定;
(o)VEGFのレベルの決定;
(p)疾患と関連する感染性病原体の核酸のレベルの決定;
(q)IFNγのレベルの決定;
(r)白血球数の決定;
(s)好中球数の決定;
(t)白血球数の比率としての好中球の割合の決定;
(u)単球数の決定;
(v)白血球数の比率としての単球の割合の決定;
(w)Tリンパ球数の比率としてのCD8+細胞の割合の決定;
(x)Tリンパ球数の比率としてのCD4+細胞の割合の決定;
(y)生存細胞の比率としての単球の割合の決定;
(z)生存細胞の比率としての骨髄由来サプレッサー細胞(MDSC)の割合の決定;
(aa)CD3+細胞の比率としてのFoxP3+ CTLA4+制御性T細胞(Treg)の割合の決定;
(bb)末梢血単核細胞(PBMC)による1またはそれより多い骨髄細胞マーカーの発現のレベルの決定;および/または
(cc)PBMCによる1またはそれより多い免疫阻害因子の発現のレベルの決定
の1またはそれより多くを含む。
【0091】
いくつかの態様において、1またはそれより多い予後マーカーは:骨髄由来サプレッサー細胞(MDSC)数または活性のマーカー、制御性Tリンパ球数または活性のマーカー、ならびに/あるいはエフェクターTリンパ球数または活性のマーカーを含む。いくつかの態様において、1またはそれより多い予後マーカーは:疾患と関連する感染性病原体の量のマーカーを含む。
【0092】
MDSC数または活性は、例えば、どちらもその全体が本明細書に援用される、Gretenら, Int. Immunopharmacol(2011)11:802−807、ならびにGabrilovichおよびNagaraj, Nat Rev Immunol(2009)9:162−174に記載されるMDSCの1またはそれより多くの特性の分析によって決定可能である。いくつかの態様において、MDSCは、以下の表面マーカー:CD33+、CD11b+、CD14+、CD16−、CD15−、HLADR
低の1またはそれより多くを参照することによって同定可能である。
【0093】
いくつかの態様において、骨髄由来サプレッサー細胞(MDSC)数または活性のマーカー、あるいは制御性Tリンパ球数または活性のマーカーは:CXCL10、CCL20、CCL22、IL−10、IL−8、MDSC数、生存細胞の比率としてのMDSCの割合、単球数、生存細胞の比率としての単球の割合、白血球数の比率としての単球の割合、末梢血単核細胞(PBMC)による骨髄細胞マーカー発現、PBMCによる免疫阻害因子発現、およびCD3+細胞の比率としてのFoxP3+ CTLA4+制御性T細胞(Treg)の割合からなる群より選択されることも可能である。
【0094】
いくつかの態様において、本発明にしたがった骨髄細胞マーカーおよび/または免疫阻害因子/マーカーは、表3(
図9)から選択されることも可能である。いくつかの態様において、骨髄細胞マーカーおよび/または免疫阻害因子/マーカーは、CD68、LILRA5、S100A8、S100A9、S100A12、LILRB4、MSR1、CXCL16、CLEC7AおよびTREM1の1またはそれより多くより選択されることも可能である。いくつかの態様において、骨髄細胞マーカーおよび/または免疫阻害因子/マーカーは、CD68、LILRA5、S100A8およびS100A9の1またはそれより多くより選択されることも可能である。
【0095】
いくつかの態様において、骨髄細胞マーカーおよび/または免疫阻害因子/マーカーは、NLRP3、PD−L1およびSTAT4の1またはそれより多くより選択されることも可能である。
【0096】
いくつかの態様において、本発明にしたがった骨髄細胞マーカーおよび/または免疫阻害因子/マーカーは、IL−10、CCL22、IL−IL−8、VEGFおよびCCL20の1またはそれより多くより選択されることも可能である。
【0097】
Tリンパ球数または活性は、当業者に周知である、Tリンパ球の1またはそれより多い特性の分析によって決定可能である。Tリンパ球マーカーには、CD3ポリペプチド(例えばCD3γ CD3ε CD3ζまたはCD3δ)、TCRポリペプチド(TCRαまたはTCRβ)、CD27、CD28、CD4およびCD8が含まれる。
【0098】
本明細書において、「制御性Tリンパ球」は、免疫調節活性を有するTリンパ球を指す。制御性Tリンパ球(Treg)は、一般的に、エフェクターT細胞の誘導、増殖および/または機能を抑制する/下方制御する。Treg表現型および機能は、その全体が本明細書に援用される、Vignaliら, Nat Rev Immunol(2008)8(7):523−532によって概説される。Tregのマーカーには、FoxP3およびCTLA4発現が含まれる。
【0099】
本明細書において、「エフェクターTリンパ球」は、エフェクター機能を有するTリンパ球を指す。エフェクターTリンパ球(Teff)の例には、Tヘルパー細胞、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)およびメモリーT細胞が含まれる。Teff表現型および機能は、Janeway, Immunobiology: The Immune System in Health and Disease;第5版 2001、第8章(その全体が本明細書に援用される)に概説される。
【0100】
いくつかの態様において、エフェクターT細胞数または活性のマーカーは;IFNγ、リンパ球数、Tリンパ球数、白血球数の比率としてのリンパ球の割合、エフェクターTリンパ球数、Tリンパ球数の比率としてのCD8+細胞の割合、およびTリンパ球数の比率としてのCD4+細胞の割合からなる群より選択される。
【0101】
疾患と関連する感染性病原体の量は、例えば感染性病原体のマーカーの量の分析によって決定可能である。例えば、感染性病原体のマーカーは、感染性病原体の核酸(例えばRNAまたはDNA)または感染性病原体のタンパク質/ペプチドであることも可能である。いくつかの態様において、疾患と関連する感染性病原体の量のマーカーは:ウイルスDNA(例えばウイルスゲノムDNA)、ウイルスRNA(例えばウイルスゲノムRNA)、ウイルスタンパク質、およびウイルスエンベロープタンパク質からなる群より選択される。
【0102】
いくつかの態様において、血液由来試料の分析は:IFNγのレベルの決定、疾患と関連する感染性病原体の核酸のレベルの決定、CXCL10のレベルの決定、および/またはCCL20のレベルの決定を含む。
【0103】
いくつかの態様において、血液由来試料の分析は、ACTによる疾患治療に対する長期生存の予後マーカーの決定したレベル間の1またはそれより多い比を決定する工程を含む。レベルおよび/または比を変換して(例えばlog
10またはlog
e変換して)分析を補助することも可能である。
【0104】
いくつかの態様において、分析は、疾患と関連する感染性病原体の量のマーカーのレベルの、MSDC数または活性の1またはそれより多いマーカーならびに/あるいは制御性Tリンパ球数または活性の1またはそれより多いマーカーのレベルに対する比を決定し、そして/または疾患と関連する感染性病原体の量のマーカーのレベルの、エフェクターTリンパ球数または活性の1またはそれより多いマーカーのレベルに対する比を決定する工程を含む。
【0105】
いくつかの態様において、分析は、疾患と関連する感染性病原体由来の1またはそれより多い分子のレベルの、MDSCによって産生される1またはそれより多い因子ならびに/あるいは制御性Tリンパ球によって産生される1またはそれより多い因子のレベルに対する比を決定し、そして/または疾患と関連する感染性病原体由来の1またはそれより多い分子のレベルの、エフェクターTリンパ球によって産生される1またはそれより多い因子のレベルに対する比を決定する工程を含む。
【0106】
いくつかの態様において、血液試料の分析は:CCL20のレベルのIFNγのレベルに対する比を決定し、CXCL10のレベルのIFNγのレベルに対する比を決定し、そして/または疾患と関連する感染性病原体の核酸のレベルの、IFNγのレベルに対する比を決定する工程を含む。
【0107】
本発明の方法のいくつかの態様において、血液由来試料の分析は、長期生存の1またはそれより多い予後マーカーの決定されたレベル/数/割合を、該マーカーに関する参照値(単数または複数)に比較する工程を含む。いくつかの態様において、参照値は、ACTによる疾患治療に対する、患者の長期生存または非生存の指標となる、そのマーカーに関する値である。
【0108】
いくつかの態様において、参照値は、関心対象の被験体から得られる匹敵する試料におけるそのマーカーに関する値である。いくつかの態様において、被験体は健康な対照個体である。いくつかの態様において、被験体は疾患を有する患者である。いくつかの態様において、被験体はACTによる疾患治療に対して平均(例えば中央値または平均、最頻値)時間量よりも長く生存している患者(すなわちACTによる疾患治療に対して、患者の平均生存よりも長い時間量に渡って生存している患者)である。いくつかの態様において、被験体は、ACTによる疾患治療の長期生存者である。いくつかの態様において、被験体は、ACTによる疾患治療に対して、平均時間量よりも短い期間生存している患者(すなわちACTによる疾患治療に対して、患者の平均生存よりも短い時間量に渡って生存している患者)である。いくつかの態様において、被験体は、ACTによる疾患治療の長期生存者ではない。
【0109】
いくつかの態様において、値は、複数の被験体、例えば先行する段落の態様にしたがった複数の被験体のマーカーに関する平均値(例えば平均、中央値、最頻値)であってもよい。
【0110】
いくつかの態様において、ACTによる疾患治療に対して平均時間量よりも短く生存する患者、ACTによる疾患治療に対する長期生存者でない患者、またはACTによる疾患治療に対して平均時間量に渡って生存する患者に関する参照値と関連した以下の1またはそれより多くの決定は、ACTによる疾患治療に対する増加したおよび/または長期生存を予測しうる:
(1)より少数のMDSC;
(2)より低いMDSC活性;
(3)より少数の制御性Tリンパ球;
(4)より低い制御性Tリンパ球活性;
(5)より多数のリンパ球;
(6)白血球数の比率としてのリンパ球のより高い割合;
(7)より多数のエフェクターTリンパ球;
(8)より高いエフェクターTリンパ球活性;
(9)疾患に関連する感染性病原体のより少ない量;
(10)より低いCXCL10;
(11)より低いCCL20;
(12)より低いCCL22;
(13)より低いIL−10;
(14)より低いIL−8;
(15)より低いVEGF;
(16)疾患と関連する感染性病原体の核酸のより少ない量;
(17)より高いIFNγ;
(18)より多数の白血球;
(19)より少数の好中球;
(20)白血球数の比率としての好中球のより低い割合;
(21)より少数の単球;
(22)白血球数の比率としての単球のより低い割合;
(23)Tリンパ球数の比率としてのCD8+細胞のより高い割合;
(24)Tリンパ球数の比率としてのCD4+細胞のより高い割合;
(25)生存細胞数の比率としての単球のより低い割合;
(26)生存細胞数の比率としてのMDSCのより低い割合;
(27)CD3+細胞数の比率としてのFoxP3+ CTLA4+ Tregのより低い割合;
(28)PBMCによる1またはそれより多い骨髄細胞マーカーのより低い発現レベル;
(29)PBMCによる1またはそれより多い免疫阻害因子のより低い発現レベル。
【0111】
いくつかの態様において、ACTによる疾患治療に対して平均時間量よりも長く生存する患者、またはACTによる疾患治療に対する長期生存者に関する参照値と関連して以下の1またはそれより多くの決定は、ACTによる疾患治療に対する増加したおよび/または長期生存を予測しうる:
(1)匹敵するかまたはより少数のMDSC;
(2)匹敵するかまたはより低いMDSC活性;
(3)匹敵するかまたはより少数の制御性Tリンパ球;
(4)匹敵するかまたはより低い制御性Tリンパ球活性;
(5)匹敵するかまたはより多数のリンパ球;
(6)白血球数の比率としての匹敵するかまたはより多数のリンパ球;
(7)匹敵するかまたはより多数のエフェクターTリンパ球;
(8)匹敵するかまたはより高いエフェクターTリンパ球活性;
(9)疾患に関連する感染性病原体の匹敵するかまたはより少ない量;
(10)匹敵するかまたはより低いCXCL10;
(11)匹敵するかまたはより低いCCL20;
(12)匹敵するかまたはより低いCCL22;
(13)匹敵するかまたはより低いIL−10;
(14)匹敵するかまたはより低いIL−8;
(15)匹敵するかまたはより低いVEGF;
(16)疾患と関連する感染性病原体の核酸の匹敵するかまたはより少ない量;
(17)匹敵するかまたはより高いIFNγ;
(18)匹敵するかまたはより多数の白血球;
(19)匹敵するかまたはより少数の好中球;
(20)白血球数の比率としての好中球の匹敵するかまたはより低い割合;
(21)匹敵するかまたはより少数の単球;
(22)白血球数の比率としての単球の匹敵するかまたはより低い割合;
(23)Tリンパ球数の比率としてのCD8+細胞の匹敵するかまたはより高い割合;
(24)Tリンパ球数の比率としてのCD4+細胞の匹敵するかまたはより高い割合;
(25)生存細胞数の比率としての単球の匹敵するかまたはより低い割合;
(26)生存細胞数の比率としてのMDSCの匹敵するかまたはより低い割合;
(27)CD3+細胞数の比率としてのFoxP3+ CTLA4+ Tregの匹敵するかまたはより低い割合;
(28)PBMCによる1またはそれより多い骨髄細胞マーカーの匹敵するかまたはより低い発現レベル;
(29)PBMCによる1またはそれより多い免疫阻害因子の匹敵するかまたはより低い発現レベル。
【0112】
いくつかの態様において、こうした分析のための試料は、1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られる/得られている。いくつかの態様において、こうした分析のための試料は、試薬を治療するための療法的介入(例えば化学療法および/またはACT)の前に患者から得られる/得られている。いくつかの態様において、こうした分析のための試料は、疾患を治療するための療法的介入(例えば化学療法)の完了後に、そして患者への細胞の投与前に、患者から得られる/得られている。
【0113】
いくつかの態様において、参照値に比較した際のより低いレベル/数/割合は、参照値のレベル/数/割合の1倍未満、0.95倍未満、0.9倍未満、0.85倍未満、0.8倍未満、0.75倍未満、0.7倍未満、0.65倍未満、0.6倍未満、0.55倍未満、0.5倍未満、0.45倍未満、0.4倍未満、0.35倍未満、0.3倍未満、0.25倍未満、0.2倍未満、0.15倍未満、または0.1倍未満の1つである。
【0114】
いくつかの態様において、参照値に比較した際のより高いレベル/数/割合は、参照値のレベル/数/割合の1倍より高い、1.1倍より高い、1.2倍より高い、1.3倍より高い、1.4倍より高い、1.5倍より高い、1.6倍より高い、1.7倍より高い、1.8倍より高い、1.9倍より高い、2倍より高い、2.1倍より高い、2.2倍より高い、2.3倍より高い、2.4倍より高い、2.5倍より高い、2.6倍より高い、2.7倍より高い、2.8倍より高い、2.9倍より高い、3倍より高い、3.1倍より高い、3.2倍より高い、3.3倍より高い、3.4倍より高い、3.5倍より高い、3.6倍より高い、3.7倍より高い、3.8倍より高い、3.9倍より高い、4倍より高い、4.1倍より高い、4.2倍より高い、4.3倍より高い、4.4倍より高い、4.5倍より高い、4.6倍より高い、4.7倍より高い、4.8倍より高い、4.9倍より高い、または5倍より高い値の1つである。
【0115】
いくつかの態様において、約7x10
9/L、6.5x10
9/L、6x10
9/L、5.5x10
9/L、5x10
9/L、4.5x10
9/L、4x10
9/L、またはそれより低い値の1つの白血球数は、増加したおよび/または長期生存を予測する。いくつかの態様において、こうした分析のための試料は、1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られる/得られている。
【0116】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%またはそれより低い値の1つの白血球の比率としての好中球の割合は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0117】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%またはそれより高い値の1つの白血球の比率としてのリンパ球の割合は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0118】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約0.25pg/ml、0.3pg/ml、0.35pg/ml、0.4pg/ml、0.45pg/ml、0.5pg/ml、0.55pg/ml、0.6pg/ml、0.65pg/ml、0.7pg/ml、0.75pg/ml、0.8pg/ml、0.85pg/ml、0.9pg/ml、0.95pg/ml、または1.0pg/mlまたはそれより高い値の1つのIFNγのlog10変換レベルは、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0119】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、例えば疾患を治療するための療法的介入(例えば化学療法および/またはACT)の前に患者から得られた試料において、または疾患を治療するための療法的介入(例えば化学療法)の完了後に、そして患者への細胞の投与の前に患者から得られた試料において、約4.0pg/ml、3.5pg/ml、3.0pg/ml、2.5pg/ml、2.0pg/ml、1.5pg/mlまたはそれより低い値の1つのEBV DNAのlog10変換レベルは、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0120】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約1.0pg/ml、0.9pg/ml、0.8pg/ml、0.7pg/ml、0.6pg/ml、0.5pg/ml、0.4pg/ml、0.3pg/ml、0.2pg/ml、0.1またはそれより低い値の1つのCCL20のlog10変換レベルは、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0121】
いくつかの態様において、約2.0pg/ml、1.9pg/ml、1,8pg/ml、1.7pg/ml、1.6pg/ml、1.5pg/ml、またはそれより低い値の1つのCCL22のlоg10変換レベルは、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0122】
いくつかの態様において、約0.5pg/ml、0.4pg/ml、0.3pg/ml、0.2pg/ml、0.1pg/mlまたはそれより低い値の1つのIL−10のlog10変換レベルは、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0123】
いくつかの態様において、約1.0pg/ml、0.9pg/ml、0.8pg/ml、0.7pg/ml、0.6pg/ml、0.5pg/ml、0.4pg/ml、0.3pg/ml、0.2pg/ml、0.1pg/ml、またはそれより低い値の1つのIL−8のlog10変換レベルは、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0124】
いくつかの態様において、約2.0pg/ml、1.9pg/ml、1.8pg/ml、1.7pg/ml、1.6pg/ml、1.5pg/ml、1.4pg/ml、1.3pg/ml、1.2pg/ml、1.1pg/ml、1.0pg/ml、またはそれより低い値の1つのVEGFのlog10変換レベルは、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0125】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約2.6pg/ml、2.55pg/ml、2.5pg/ml、2.45pg/ml、2.4pg/ml、2.35pg/ml、2.3pg/ml、2.25pg/ml、2.2pg/ml、2.15pg/ml、2.1pg/ml、2.05pg/ml、2.0pg/ml、またはそれより低い値の1つのCXCL10のlog10変換レベルは、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0126】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約4.0、3.9、3.8、3.7、3.6、3.5、3.4、3.3、3.2、3.1、3.0、2.9、2.8、2.7、2.6、2.5、2.4、2.3、2.2、2.1、または2.0未満の1つのIFNγのlog10変換レベルに対するEBV DNAのlog10変換レベルの比は、増加したおよび/または長期生存を予測する。いくつかの態様において、約3.0未満のIFNγのlog10変換レベルに対するEBV DNAのlog10変換レベルの比は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0127】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約2.0、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1.0、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、または0.1未満の1つのIFNγのlog10変換レベルに対するCCL20のlog10変換レベルの比は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0128】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約3.0、2.9、2.8、2.7、2.6、2.5、2.4、2.3、2.2、2.1、2.0、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1または1.0未満の1つのIFNγのlog10変換レベルに対するCXCL10のlog10変換レベルの比は、増加したおよび/または長期生存を予測する。いくつかの態様において、約2.5未満のIFNγのlog10変換レベルに対するCXCL10のlog10変換レベルの比は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0129】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約4.0、3.9、3.8、3.7、3.6、3.5、3.4、3.3、3.2、3.1、3.0、2.9、2.8、2.7、2.6、2.5、2.4、2.3、2.2、2.1、または2.0未満の1つのIFNγのlog10変換レベルに対するEBV DNAのlog10変換レベルの比、および約2.0、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1.0、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、または0.1未満の1つのIFNγのlog10変換レベルに対するCCL20のlog10変換レベルの比は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0130】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約4.0、3.9、3.8、3.7、3.6、3.5、3.4、3.3、3.2、3.1、3.0、2.9、2.8、2.7、2.6、2.5、2.4、2.3、2.2、2.1、または2.0未満の1つのIFNγのlog10変換レベルに対するEBV DNAのlog10変換レベルの比、および約3.0、2.9、2.8、2.7、2.6、2.5、2.4、2.3、2.1、2.0、1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1または1.0未満の1つのIFNγのlog10変換レベルに対するCXCL20のlog10変換レベルの比は、増加したおよび/または長期生存を予測する。いくつかの態様において、約3.0未満のIFNγのlog10変換レベルに対するEBV DNAのlog10変換レベルの比および約2.5未満のIFNγのlog10変換レベルに対するCXCL10のlog10変換レベルの比は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0131】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約200、195、190、185、180、175、170、165、160、155、150、145、140、135、130、125、120、115、110、105、100、95、90またはそれ未満のCD68 RNAコピー数(例えばナノストリング分析によって決定したようなもの)の基準化されたカウントは、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0132】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約3500、3250、3000、2750、2500、2250、2000、1750、1500、1250、1000またはそれ未満のS100A8 RNAコピー数(例えばナノストリング分析によって決定したようなもの)の基準化されたカウントは、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0133】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約4500、4250、4000、3750、3500、3250、3000、2750、2500、2250、2000、1750、1500、1250、1000またはそれ未満のS100A9 RNAコピー数(例えばナノストリング分析によって決定したようなもの)の基準化されたカウントは、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0134】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、約90、85、80、75、70、65、60、55、50、45、40、35、30またはそれ未満のLILR5A RNAコピー数(例えばナノストリング分析によって決定したようなもの)の基準化されたカウントは、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0135】
いくつかの態様において、例えば疾患を治療するための療法的介入(例えば化学療法および/またはACT)の前に患者から得られた試料において、または疾患を治療するための療法的介入(例えば化学療法)の完了後に、そして患者への細胞の投与の前に患者から得られた試料において、15%、14%、13%、または12%未満の1つの白血球の比率としての単球の割合は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0136】
いくつかの態様において、例えば疾患を治療するための療法的介入(例えば化学療法および/またはACT)の前に患者から得られた試料において、または疾患を治療するための療法的介入(例えば化学療法)の完了後に、そして患者への細胞の投与の前に患者から得られた試料において、70%、65%、60%、55%、50%、または45%未満の1つの生存細胞の比率としての単球の割合は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0137】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、60%、55%、50%、45%、40%、または35%未満の1つの生存細胞の比率としての単球の割合は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0138】
いくつかの態様において、例えば1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、80%、75%、70%、または65%未満の1つの白血球の比率としての好中球の割合は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0139】
いくつかの態様において、例えば疾患を治療するための療法的介入(例えば化学療法)の完了後に、そして患者への細胞の投与前に患者から得られた試料、または1つの用量(例えば最初の用量)の細胞がACTによって患者に投与された後、例えば細胞投与の4週間以内に、患者から得られた試料において、15%、16%、17%、18%、19%、または20%より大きい値の1つの白血球数の比率としてのリンパ球数は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0140】
いくつかの態様において、例えば疾患を治療するための療法的介入(例えば化学療法)の完了後に、そして患者への細胞の投与の前に患者から得られた試料において、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%または5%未満の値の1つの生存細胞の比率としてのMDSCの割合は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0141】
いくつかの態様において、例えば疾患を治療するための療法的介入(例えば化学療法および/またはACT)の前に患者から得られた試料において、6%、5.5%、5%、4.5%、4%、3.5%、または3%未満の1つのCD3+細胞の比率としてのFoxP3+、CTLA4+ Tregの割合は、増加したおよび/または長期生存を予測する。
【0142】
患者がACTによる治療に対する長期生存者になるかどうかの予測
本発明の方法は、患者から得られる血液由来試料の分析に基づいて、患者がACTによる疾患治療に対する長期生存者になるかどうかを予測する工程を伴う。
【0143】
いくつかの態様において、患者は、本明細書に記載するような、増加したおよび/または長期生存の1またはそれより多い正の予測因子の決定に基づいて、ACTによる疾患の治療に対する長期生存者であると予測される。いくつかの態様において、患者は、増加したおよび/または長期生存の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10またはそれより多い正の予測因子の決定に基づいて、ACTによる疾患の治療に対する長期生存者であると予測される。いくつかの態様において、患者は、増加したおよび/または長期生存の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10の正の予測因子の決定に基づいて、ACTによる疾患の治療に対する長期生存者であると予測される。
【0144】
ACTによる疾患の治療
本発明は、免疫療法の1つの型であるACTによって患者を治療する方法を提供する。ACTは、被験体から少なくとも1つの細胞を単離し;少なくとも1つの細胞を処理し、そして;被験体に処理した細胞を投与する工程を伴うことも可能である。いくつかの態様において、細胞を単離する被験体は、処理した細胞を投与する被験体である(すなわち養子移入は自己細胞のものである)。いくつかの態様において、細胞を単離する被験体は、処理した細胞を投与する被験体とは異なる被験体である(すなわち養子移入は同種T細胞のものである)。
【0145】
いくつかの態様において、処理は、細胞数を拡大するためである。いくつかの態様において、処理は、疾患を治療するために有効な細胞タイプを生成するかまたはその数を拡大することである。例えば、疾患がEBVでの感染によって引き起こされるかまたは悪化する疾患である場合、細胞の処理は、次いで患者に導入するEBV特異的細胞(例えばEBV特異的T細胞、例えばEBV特異的CTL)を生成するかまたはその数を拡大するためのものであることも可能である。処理をin vitroで実行することも可能である。処理は、EBV感染細胞、例えばEBV形質転換リンパ芽球性細胞株(LCL)細胞での刺激を含むことも可能である。
【0146】
疾患がHPVでの感染によって引き起こされるかまたは悪化する疾患である場合、細胞の処理は、次いで患者に導入するHPV特異的細胞(例えばHPV特異的T細胞、例えばHPV特異的CTL)を生成するかまたはその数を拡大するためのものであることも可能である。処理をin vitroで実行することも可能である。処理は、HPV感染細胞での刺激を含むことも可能である。
【0147】
ウイルス特異的T細胞を拡大するための方法は、当業者に周知である。典型的な培養条件(すなわち細胞培地、添加物、温度、気体雰囲気)、刺激細胞に対する反応細胞の比、刺激工程のための培養期間等は、例えばどちらもその全体が本明細書に援用されるBollardら, J Exp Med(2004), 200(12):1623−1633およびStraathofら, Blood(2005), 105(5):1898−1904を参照することによって容易に決定可能である。
【0148】
いくつかの態様において、方法は、以下の工程:被験体から血液試料を得る工程;血液試料から少なくとも1つのT細胞を単離しそして/または拡大する工程;in vitroまたはex vivo細胞培養において少なくとも1つのT細胞を培養する工程;少なくとも1つのT細胞を刺激する工程;少なくとも1つのT細胞を収集する工程;修飾されたT細胞をアジュバント、希釈剤、またはキャリアーと混合する工程;少なくとも1つのT細胞を被験体に投与する工程の1またはそれより多くを含むことも可能である。
【0149】
本発明にしたがって治療しようとする被験体は、任意の動物またはヒトであってもよい。被験体は、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトである。被験体は、非ヒト哺乳動物であってもよいが、より好ましくはヒトである。被験体は男性または女性であってもよい。被験体は患者であってもよい。被験体は、治療が必要な疾患または状態であると診断されていてもよいし、こうした疾患または状態を有すると推測されていてもよいし、あるいはこうした疾患または状態を発展させるリスクがあってもよい。
【0150】
本発明にしたがった細胞の投与は、好ましくは「療法的に有効」または「予防的に有効」である量であり、これは、被験体に有益であることを示すために十分な量である。投与する実際の量、ならびに投与の速度および時間経過は、疾患または障害の性質および重症度に応じるであろう。治療の処方、例えば投薬量の決定等は、開業医および他の医師の責任の範囲内であり、そして典型的には、治療しようとする疾患/障害、個々の被験体の状態、送達部位、投与法、および医師に知られる他の要因が考慮される。ウイルス特異的T細胞の養子移入は、例えば、本明細書に援用される、Cobboldら, (2005) J. Exp. Med. 202:379−386およびRooneyら, (1998), Blood 92:1549−1555に記載される。
【0151】
いくつかの態様において、方法は、さらなる療法的または予防的介入を含む。いくつかの態様において、療法的または予防的介入は、化学療法、免疫療法、放射線療法、手術、ワクチン接種および/またはホルモン療法より選択される。いくつかの態様において、さらなる療法的または予防的介入を、ACTによる疾患治療と同時に行い、そして/またはACTによる疾患治療前および/または後に実行することも可能である。
【0152】
1つの側面において、本発明は、養子細胞移入(ACT)によって患者を治療する方法であって:
(i)1つの用量の細胞を患者に投与し;
(ii)ACTによる疾患治療に対する長期生存の1またはそれより多い予後マーカーに関して、患者から得た血液由来試料を分析し;
(iii)工程(ii)の分析に基づいて、ACTによる疾患治療による患者の長期生存を予測し;そして
(iv)1またはそれより多いさらなる用量の細胞を患者に投与する
工程を含む、前記方法を提供する。
【0153】
いくつかの態様において、患者がACTによる疾患治療に対する長期生存者であるかどうかの分析/予測は、ACTによって疾患を治療するかまたは治療し続けるかどうかに関する決定に影響を及ぼす。
【0154】
いくつかの態様において、方法を用いて、ACTによる治療が長期生存と関連するとは予測されない患者に比較した際、ACTによる治療が長期生存と関連すると予測される患者を階層化する。
【0155】
すなわち、本発明を使用して、(i)ACTによる治療が長期生存と関連すると予測される、ACTによって治療しようとする疾患を患う患者の下位集団、および/または(ii)ACTによる治療が長期生存と関連するとは予測されない、ACTによって治療しようとする疾患を患う患者の下位集団を同定および/または選択することも可能である。
【0156】
したがって、関連する側面において、本発明は、養子細胞移入(ACT)による疾患治療に関して、患者を選択する方法であって:
(i)ACTによる疾患治療に対する長期生存の1またはそれより多い予後マーカーに関して、患者から得た血液由来試料を分析し;
(ii)工程(i)の分析に基づいて、患者がACTによる疾患治療に対する長期生存者になるかどうかを予測し;そして
(iii)ACTによる疾患治療のため、ACTによる疾患治療に対する長期生存者であると予測される患者を選択する
工程を含む、前記方法を提供する。
【0157】
いくつかの態様において、方法は、患者に1つの用量の細胞を投与する最初の工程をさらに含む。ACTによる疾患治療法にしたがって、ある用量の細胞を投与してもよいし、またはACTによる疾患治療に対する患者のありうる反応を評価するための最初のスクリーニング工程として投与してもよい。
【0158】
さらなる関連する側面において、本発明は、養子細胞移入(ACT)による疾患の連続治療に関して患者を選択する方法であって:
(i)ACTによる疾患治療にしたがって、患者に1つの用量の細胞を投与し;
(ii)ACTによる疾患治療に対する長期生存の1またはそれより多い予後マーカーに関して、患者から得た血液由来試料を分析し;
(iii)工程(ii)の分析に基づいて、患者がACTによる疾患治療に対する長期生存者になるかどうかを予測し;そして
(iv)ACTによる疾患の連続治療のため、ACTによる疾患治療に対する長期生存者であると予測される患者を選択する
工程を含む、前記方法を提供する。
【0159】
方法は、工程(v)(iv)で選択した患者に1またはそれより多い用量の細胞を投与する工程をさらに含むことも可能である。
ACTによる疾患治療に対する患者の長期生存の改善
本発明はまた、ACTによる疾患の治療法、および/またはACTによる疾患治療の有効性を増進するための方法であって、ACTによる疾患治療に対する長期生存の1またはそれより多い予後マーカーのレベルを修飾するための1またはそれより多い剤を患者に投与する工程を含む、前記方法も提供する。
【0160】
いくつかの態様において、方法は、MDSC数または活性を減少させ、そして/または制御性Tリンパ球数または活性を減少させるための、エフェクターTリンパ球数または活性を増加させるための、そして/または疾患と関連する感染性病原体の量を減少させるための、1またはそれより多い剤を投与する工程を含む。
【0161】
いくつかの態様において、本明細書に記載するような、患者がACTによる疾患治療に対する長期生存者になるかどうかを予測するための方法、ACTによって患者を治療する方法、またはACTによる疾患治療のために患者を選択する方法にしたがった分析の後、1またはそれより多い剤を患者に投与する。いくつかの態様において、患者がACTによる疾患治療に対する長期生存者ではないという予測に基づいて、1またはそれより多い剤を投与する。
【0162】
いくつかの態様において、患者への1つの用量の細胞の投与前に、1またはそれより多い剤を投与する。いくつかの態様において、患者に1つの用量の細胞を投与した後に、1またはそれより多い剤を投与する。いくつかの態様において、ACTによる疾患治療と同時に、1またはそれより多い剤を投与する。
【0163】
本発明がやはり提供するのは、本明細書記載の方法において使用するための剤、本明細書記載の方法において使用するための薬剤製造における剤の使用、および本明細書記載の方法における剤の使用である。
【0164】
当業者は、MDSC数または活性を減少させ、そして/または制御性Tリンパ球数または活性を減少させるための、エフェクターTリンパ球数または活性を増加させるための、そして/または疾患と関連する感染性病原体の量を減少させるための剤を同定することが十分に可能である。
【0165】
いくつかの態様において、剤は、転写、mRNAプロセシング(例えばスプライシング)、mRNA安定性、翻訳、翻訳後プロセシング、タンパク質安定性、タンパク質分解および/またはタンパク質機能/活性に影響を及ぼすことによって、遺伝子/タンパク質発現および/または機能の減少または増加を達成可能である。剤の例には、アンタゴニスト/アゴニスト抗原結合分子、核酸(例えばsiRNA、shRNA)、小分子阻害剤/アゴニスト等が含まれる。
【0166】
キット
本発明はまた、本明細書記載の方法にしたがった使用のためのキットも提供する。
いくつかの態様において、キットは、ACTによる疾患治療に対する長期生存の1またはそれより多い予後マーカーに関して、本明細書に記載するような血液由来試料を分析するために適したものでありうる。キットを使用して、患者がACTによる疾患治療に対する長期生存者になるかどうかを予測することも可能である。
【0167】
したがって、本発明は、MDSC数もしくは活性のマーカーおよび/または制御性Tリンパ球数もしくは活性のマーカーを検出するための手段、ならびにエフェクターTリンパ球数もしくは活性のマーカーを検出するための手段を含み、場合によって、疾患と関連する感染性病原体の量のマーカーを検出するための手段をさらに含む、キットを提供する。
【0168】
キットは、あらかじめ決定した量の:MDSC数もしくは活性の1もしくはそれより多いマーカーおよび/または制御性Tリンパ球数もしくは活性の1もしくはそれより多いマーカーのレベルを検出するための1もしくはそれより多い試薬、エフェクターTリンパ球数もしくは活性の1もしくはそれより多いマーカーのレベルを検出するための1もしくはそれより多い試薬、および/または疾患と関連する感染性病原体の量の1もしくはそれより多いマーカーを検出するための1もしくはそれより多い試薬を有する、少なくとも1つの容器を有することも可能である。
【0169】
当業者は、試料中の適切な遺伝子/タンパク質発現または活性のレベルを決定するために適した試薬を同定することが容易に可能である。適切な試薬には、例えばオリゴヌクレオチドプライマー、ELISA抗体対、アプタマー等が含まれることも可能である。適切な試薬には、検出および定量化のための検出可能な標識が含まれることも可能である。
【0170】
いくつかの態様において、キットは、患者がACTによる疾患治療に対する長期生存者になるかどうかを予測するため、血液由来試料に対するアッセイを実行するために必要でそして/または十分な構成要素のすべてを含有し、これには、すべての対照、アッセイを実行するための使用説明書/指示、ならびに結果の分析および提示のために必要な任意のソフトウェアが含まれる。
【0171】
本発明には、組み合わせが明らかに許容されえないかまたは明らかに回避される場合を除いて、記載する側面および好ましい特徴の組み合わせが含まれる。
本明細書に用いるセクション見出しは、構成上の目的のみのためであり、そして記載する主題を限定するとは意図されないものとする。
【0172】
本発明の側面および態様はここで、例として、付随する図を参照しながら例示されるであろう。さらなる側面および態様は、当業者には明らかであろう。本文中に言及するすべての文書が本明細書に援用される。
【0173】
本明細書全体に渡って、続く請求項を含めて、背景が別であることを必要としない限り、単語「含む(comprise)」、ならびに変形、例えば「含む(comprises)」および「含んでいる(comprising)」は、言及する整数または工程、あるいは整数または工程の群の包含を意味するが、いかなる他の整数または工程、あるいは整数または工程の群も排除しないことが理解されるであろう。
【0174】
本明細書および付随する請求項において、単数形「a」、「an」、および「the」には、背景が明らかに別のように示さない限り、複数の指示対象が含まれることに留意しなければならない。範囲は、本明細書において、「約」1つの特定の値から、そして/または「約」別の特定の値までとして表されることも可能である。こうした範囲を示した場合、別の態様には、1つの特定の値から、そして/または他の特定の値までが含まれる。同様に、値を近似値で表した場合、先行する「約」を使用することによって、特定の値が別の態様を形成することが理解されるであろう。
【実施例】
【0175】
以下の実施例において、本発明者らは、エプスタイン−バーウイルス(EBV)陽性鼻咽頭癌(NPC)患者をゲムシタビンおよびカルボプラチンで4サイクル治療した後、自己、in vitro拡大、EBV特異的CD8
+ T細胞の養子移入によって治療する、第II相臨床試験から収集した試料の分析を記載する。
【0176】
本発明者らは、多因子分析を行って、療法の成功に影響を及ぼし、そしてこれを決定する全身免疫血清相関物を決定し、そして化学療法前および後、ならびに免疫療法全体で収集した試料由来の凍結保存PBMCを用いて、細胞免疫環境を調べて、患者の免疫抑制状態を評価した。
【0177】
本発明者らは、Tエフェクター;Treg比に関して、非生存者および長期生存者の間の重要な相違を示し、そして骨髄由来サプレッサー細胞(MDSC)区画の拡大または収縮があるかどうかを示す。
【0178】
実施例1:実験法
1.1 免疫療法試験および試料収集
エプスタイン−バーウイルス(EBV)陽性鼻咽頭癌(NPC)患者をゲムシタビンおよびカルボプラチンで4サイクル治療した後、自己、in vitro拡大、EBV特異的CD8
+ T細胞の養子移入によって治療する、第II相臨床試験を行った。
【0179】
結果は、前例のない有効性を示した。2年の全体の生存率は62.9%であり、そして3年の全体の生存率は37.1%であった。これらの2および3年全体生存率は、進行したNPCの治療に関する最適生存率の1つである。
【0180】
第II相試験データの分析によって、長期生存者およびそのCTLがLMP2抗原提示に反応してIFN−γを産生する能力の間に正の相関があったことが示された。
免疫療法試験の全体で、患者から末梢血を試料採取した。調べた時点は:
化学療法前(T−1);
化学療法後、免疫療法前(T0);
最初のCTL注入後(T1);
第二のCTL注入後(T2);および
第三のCTL注入後(T3)
であった。
【0181】
1.2 血清サイトカイン分析
27重ヒトサイトカインおよびケモカインluminex多重ビーズアレイアッセイキット(Invitrogen;カリフォルニア州カールスバッド)を用いて、試料から得た希釈血漿において、以下のサイトカインのレベルを測定した:IL−3、IL−4、IL−6、IL−8、IL−9、IL−10、IL−15、IL−17、IL−21、(CXCL10)、IP−10、CCL3(MIP−1α)、CCL4(MIP−1β)、CCL20(MIP−3sα)、MCP−1、IFN−α2、IFN−γ、EGF、FGF−2、VEGF、TGFA、CD40L、フラクタルカイン、GM−CSF、G−CSF、GRO、MDC、およびエオタキシン。
【0182】
Biotek ELx405洗浄装置(Biotek、米国)を用いてプレートを洗浄し、そして製造者の指示にしたがって、Flexmap 3D系(Luminex社、米国テキサス州オースティン)で「読み取った」。5パラメータ曲線適合アルゴリズムを標準曲線計算のために適用して、Bio−Plexマネージャー6.0ソフトウェアを用いて、データを分析する。
【0183】
1.3 PBMCの免疫表現型決定
時点T−1〜T3で収集した凍結患者試料から得たPBMCを、2つの異なる蛍光標識モノクローナル抗体パネル(TregパネルまたはMDSCパネル)で染色して、細胞系譜および活性化状態を決定した。
【0184】
Tregパネル: BUV 395抗CD25、パシフィックブルー抗FoxP3、BV 711抗CD127、FITC抗CD4、PE抗CTLA4、PECF594抗CD45RA、PECy5抗CD3、PE Cy7抗CCR7、近赤外生存/死亡細胞染色。
【0185】
単細胞ゲート、生存/死亡細胞陰性、CD3陽性、CD4陽性、CD25陽性、CD127陰性、FOXP3陽性、CTLA4陽性ゲート化戦略を用いて、Tregを同定した。
【0186】
MDSCパネル: BUV 395抗CD15、FITC抗CD16、PE抗CD33、PECF594抗CD34、PE Cy7抗CD11b、APC抗CD14、APC H7抗HLA−DR、バイオレット生存/死亡細胞染色。
【0187】
単細胞ゲート、生存/死亡細胞陰性、CD16陰性、CD15陰性、CD34陰性、CD11b陽性、CD33陽性、CD14中程度、HLA−DR陰性−低ゲート化戦略を用いて、単球性MDSCを同定した。LSRII(BD Biosciences)フローサイトメーターを用いて、細胞を獲得した。Diva(BD Biosciences)およびFlowjo(Treestar)ソフトウェアを用いて、データを分析した。
【0188】
1.4 RNA単離
時点T−1、T0、T1、T2およびT3からの1x10
5融解PBMCを、エッペンドルフチューブ中の遠心分離によってペレットにした。QIAGEN RNAEasyマイクロキットを用いて、試料を続いてRNA抽出に供した。製造者の指針にしたがって試料をプロセシングした。最終溶出体積は15μl RNアーゼ不含水中であった。
【0189】
1.5 ナノストリングプロセシング
ナノストリングPanCancer免疫パネルを用いて、遺伝子発現を分析した。製造者の指針にしたがって、100ngの各患者試料を調製した。nCounterプラットホームを用いて遺伝子発現の定量化を決定し、nSolverを用いて生カウントをプロセシングした。ComBat法を用いて、カウントを標準化した。
【0190】
1.6 ベイジアンネットワーク分析
各別個の時点に関する組み合わせたluminexおよびナノストリングデータのベイジアンネットワークを、BayesiaLabを用いて計算した。2年生存状態を最初のネットワークから排除し、最大スパンツリーアルゴリズム(構造係数=1)を用いてこれを形成した。次いで、可変クラスタリング関数を用いて、ノードをクラスター化した。2年生存を含めたタブー学習を利用して、最終ネットワークを形成した。
【0191】
1.7 統計分析
スピアマンの順位相関を用いた分析によって、全体の生存との相関を評価した。ボンフェローニ補正を伴う2方向ANOVAを用いて、2年生存との相関を分析した。
【0192】
実施例2:長期生存者は、CTL免疫療法後、リンパ球の増加を経験するが、骨髄数の減少を経験する
免疫療法試験を通じて、末梢血を患者からサンプリングした。免疫療法の影響を評価するため、最初の免疫療法注入の2週間後の時点に分析を集中させた(T1;
図1を参照されたい)。
【0193】
時点T1での末梢血白血球数を評価して、免疫療法の結果としての免疫系のいかなる大規模な変化も検出した。結果を
図2A〜2Eに示す。
白血球数および全体の生存の間には、有意な負の相関があった(r=−0.43;
図2A)。好中球数(白血球の比率としてのもの)もまた、生存と有意に負に関連したが、相関は劣っていた(r=−0.32;
図2B)。逆に、リンパ球数(白血球の比率としてのもの)および全体の生存の間には、有意な正の相関があった(r=0.46;
図2C)。単球数(白血球の比率としてのもの)および全体の生存の間には相関は観察されなかった(
図2D)。免疫療法前(T0)または化学療法前(T−1)の時点での白血球数の分析は、全体の生存との統計的に有意な相関を明らかにしなかった(
図3;表1)。
【0194】
総合すると、結果によって、長期生存者は最初の免疫療法注射後の2週間以内に白血球組成のシフトを経験し、骨髄細胞数の減少およびエフェクターTリンパ球数の増加を生じることが示唆された。また、結果によって、免疫細胞集団のこの変化は、免疫療法の直接の結果として生じ、そして化学療法には起因されないことも立証される。
【0195】
実施例3: CTL免疫療法の成功は、IFNγ増加を生じる
リンパ球数の増加がまた、ウイルス負荷およびサイトカイン産生にも影響を及ぼすかどうかを評価するため、luminexアッセイによるサイトカイン産生に関して、患者血清を分析し、そしてEBV DNAをqPCRによって定量化した。分析結果を
図4A〜4Fに示す。
図4A〜4D、5、6ならびに7Aおよび7Bに示すデータは、時点T1、すなわちEBV特異的CTLの最初の注入の2週間後に単離された試料から得た血清の分析に基づく。
【0196】
免疫療法注入後2週間以内に、IFNγ産生および生存の間に有意な正の相関があった(
図4A)。免疫療法前(すなわちT0)、生存および血清中のIFNγの間には、相関はまったく観察されなかった(表2、
図5)。逆に、生存は、EBVウイルス負荷の有意な減少と強く相関した(
図4B)。骨髄で発現されるケモカイン、例えばCCL20の産生は、長期生存者で同様に減少した。(
図4C)。一方、骨髄細胞によって産生される他のサイトカイン、例えばCCL10は、生存に有意には関連しなかった(
図4D)。
【0197】
自己EBV特異的CTLでの治療と関連する生存に関してバイオマーカーとして働くか、これらの相関を調べるため、患者を2年間生存した患者(2年生存者)および2年生存しなかった患者(非生存者)の群にソーティングした。EBV+病期IVのNPC患者が11〜22ヶ月の生存中央値範囲を有するという事実のため、2年生存をカットオフとして選択した。
【0198】
単一分析物の分析は、非生存者対2年生存者を十分には階層化しなかった(
図6Aおよび6B)。したがって、本発明者らは、生存に正に相関する唯一のサイトカイン、IFNγに、いくつかの異なるサイトカインおよびEBV DNAの血清レベルの比を分析した。IFNγを結果として用い、そして非生存に相関する分析物を前提(antecedent)として用いた。
【0199】
結果を
図7Aおよび7Bに示す。EBV DNA:IFNγ対CCL20:IFNγ、またはEBV DNA:IFNγ対CCL10:IFNγの組み合わせを用いて、本発明者らは、85%の真の陽性率で、2年生存者を正しく同定することが可能であった。したがって、本発明者らは、自己EBV特異的CTLでの治療を開始した2週間後の、マーカーの組み合わせの血清レベルが、患者の長期生存を予測可能であることを立証した。
【0200】
この知見を検証するため、比率計測値をWeka機械学習ソフトウェアアルゴリズムに入力した。ロジスティック回帰方法論はまた、85%の成功率で患者を正しく分類可能であった。実際の値の代わりに比の有効性を評価するため、同じデータを入力して、比を単一分析物測定で置き換えた。比から分析物の1つを除去すると、正しく分類される比率は57%に減少した。
【0201】
総合すると、結果は、免疫療法成功が、長期生存者において、より多量のIFNγ産生を誘導する一方、骨髄細胞によって産生されるケモカインの産生レベルが減少することを示す。
【0202】
実施例4:非生存者は、骨髄細胞に関連する転写物増加を示す
本発明者らは、次に、生存が2年未満であった個体において、療法失敗の理由を調べることを決意した。
【0203】
時点T1で得た患者PBMCを、転写物定量化のため、ナノストリング分析に供した。RNAカウントを基準化し、有意性に関してフィルタリングし、そして続いて、ベイジアンネットワークを用いて分析した(
図8)。このネットワークの検査は、骨髄細胞マーカーおよび免疫阻害マーカーと関連する転写物の濃縮を明らかにした。スピアマンの順位相関を用いて、さらにフィルタリングし、そして療法失敗との関連を同定した。全体の生存で観察された最強の相関は、CD68、LILRA5、およびS100A8転写物であり、これらはすべて、骨髄細胞および阻害性マーカー発現と関連する(
図10A、10B、および10C)。
【0204】
さらに、CD8転写もまた、全体の生存と有意に関連することが見出された(表3、
図9)。
図18A〜18Cは、非生存者および長期生存者に関する、T−1(化学療法前)およびT0(化学療法後)の時点のインフラマソームならびに阻害性マーカー、NLRP3、CD274(PI−L1)およびSTAT4の転写のナノストリング分析を示す。
【0205】
図19〜21は、時点T1で患者PBMCから得たRNAのさらなるナノストリングおよびベイジアンネットワーク分析の結果を示す。このネットワークを調べると、骨髄と関連する転写物および阻害性マーカーの濃縮が明らかになった。スピアマンの順位相関を用いて、さらにフィルタリングし、そして療法失敗との関連を同定した。全体の生存で観察された最強の相関は、CD68、LILRA5、およびS100A9転写物であり、これらはすべて、骨髄細胞および阻害性マーカー発現と関連する(
図20A、20B、および20C)。さらに、CD8B転写もまた、全体の生存と有意に関連することが見出された(表4、
図21)。
【0206】
総合すると、これらの結果は、末梢血中の骨髄/阻害性白血球シグネチャーの存在が、潜在的に、CTL注入効率に負に影響を及ぼす阻害性環境を生成することによって、長期患者生存に負に影響を及ぼすことを示唆する。
【0207】
実施例5: 非生存者は、化学療法後、骨髄由来サプレッサー細胞の増加を経験する
生存に対するこの骨髄/阻害性シグネチャーの影響をさらに調べるため、本発明者らは、免疫療法前の時点(すなわちT−1およびT0)まで全血カウントの分析を拡張し、これは、T細胞ワクチン接種成功が、骨髄区画の消耗に頼ることが最近示されてきているためである(Welters, M. J., van der Sluis, T. C., van Meir, H., Loof, N. M., van Ham, V. J., van Duikeren, S.ら(2016). Vaccination during myeloid cell depletion by cancer chemotherapy fosters robust T cell responses. Science Translational Medicine, 8(334), 334ra52−334ra52. http://doi.org/10.1126/scitranslmed.aad8307)。
【0208】
化学療法後の時点(すなわちT0)のベイジアンネットワーク分析は、CD68発現が2年生存に負に相関することを明らかにした。これは、骨髄細胞の存在の増加が、免疫細胞消耗後の患者生存減少に寄与することを示唆する(
図22;表5、
図23)。
【0209】
2年生存に基づく患者の離散化(非生存者および2年生存者)は、化学療法前に比較した際の化学療法後の群の両方において(すなわちT−1に比較した際のT0時)、単球数(白血球の比率としてのもの)が増加し、非生存者がより大きな増加を示すことを示した(
図11A)。これらの結果は、フローサイトメトリー分析によって確認されたが、2年生存者の増加率は、臨床的全血カウントによって観察されるよりはるかにより少なかった(
図11B)。どちらの分析においても、両群の単球数は最初の免疫療法の2週後(T1)に類似であった。
【0210】
逆に、2年生存による好中球区画の経時的分析は、好中球数(白血球の比率としてのもの)の大幅な減少を示し、これは群間で統計的に異ならなかった(
図12A)。リンパ球区画においてもまた相違が観察され、非生存者に比較した際、時間経過全体で、2年生存者のリンパ球数(白血球の比率としてのもの)は増加していた(
図12B)。
【0211】
本発明者らは次に、特に単球性MDSCおよび制御性T細胞に注目して、末梢凍結保存白血球の表現型を調べた(
図13)。調べた時点は、化学療法前(T−1)、化学療法後、免疫療法前(T0)、最初のCTL注入後(T1)、第二のCTL注入後(T2)、および第三のCTL注入後(T3)であった。
【0212】
生存細胞総数の比率としての異なる時点でのMDSCの比率を
図14Aおよび14Bに示す。化学療法前(すなわちT−1)、2年生存者および非生存者の間で、MDSC数の相違は観察されなかった。T0の化学療法治療後、MDSC数の有意な増加が非生存者で観察され、一方、長期生存者は、小さいが有意でない増加を示した。次いで、非生存者のMDSC数は減少したが、長期生存者のMDSC数より高いレベルのままだった(T1)。より後の時点では、2つの患者群は、匹敵するMDSC数を示し、これは化学療法前の時点より低いレベルであった(
図14Aおよび14B)。結果は、最初のCTL注入時、免疫療法治療の成功を経ていない個体が、増加した数の単球を所持し、その大部分は、単球性MDSCで構成されることを示す。最初の注入時での増加したMDSC数は、阻害性環境を提供し、それによって注入CTLの機能を阻害する可能性もある。
【0213】
実施例6: 多数のMDSCを有する長期生存者は、減少した数の活性化Tregを所持する
MDSC分析から、2年生存者のサブセットは、化学療法後、多数のMDSCを有する(生存細胞の>5.12%;例えば
図14Bを参照されたい)が、これらの個体は、なお、免疫療法治療の成功を経たことが注目された。この相違の原因になりうる他の阻害性白血球サブセットの役割を調べるため、凍結保存PBMCを、異なる時点での制御性T細胞(Treg)数に関してもまた調べた。
【0214】
結果を
図15に示す。臨床試験中、活性化Treg数は、非生存者および2年生存者の間で有意に異ならなかった。しかし、非生存者は、化学療法前(すなわちT−1)に、より多数のCTLA4+ Tregを示した。これらの数は、化学療法後(T0)、両群で減少し、非生存者は調べた時間経過全体で、わずかにより多数のTregを所持した(
図15)。多数のMDSCを有する個体のサブセットを調べると、長期生存および時点T0でのTreg数の間に負の相関が明らかになり、これは多数のMDSCを有する2年生存者のサブセットにおいて療法成功の原因となっている可能性もある(
図16Aおよび16B)。
【0215】
総合すると、これらの結果は、2年間生存した患者が、化学療法後、減少した数のMDSCおよびTregを有し、これが増加したレベルのIFNγによって明らかであるように、強力なCTL反応の確立を可能にしたことを示す。
【0216】
実施例7: すべての時点に渡るデータ
臨床試験の経過に渡って、異なる時点で、患者から得た試料中で検出される、非生存者および長期生存者(すなわち2年を超える)から得た試料中で決定したIFNγ、CCL22、IL−10、IL−8、CCL20(すなわちMIP3α)およびVEGFを、混合して、そして分析した。
【0217】
結果を
図17に示し、そして結果は、IFNγのレベルは、長期生存と正に相関し、一方、CCL22、IL10、IL8、MIP3αおよびVEGFの各々のレベルは、長期生存と負に相関することを示す。非限定的に、本発明は以下の態様を含む。
[態様1]
患者が養子細胞移入(ACT)による疾患治療に対する長期生存者になるかどうかを予測するための方法であって:
(i)ACTによる疾患治療に対する長期生存の1またはそれより多い予後マーカーに関して、患者から得た血液由来試料を分析し、そして;
(ii)工程(i)の分析に基づいて、患者がACTによる疾患治療に対する長期生存者になるかどうかを予測する
工程を含む、前記方法。
[態様2]
養子細胞移入(ACT)により患者を治療する方法であって:
(i)ACTによる疾患治療に対する長期生存の1またはそれより多い予後マーカーに関して、患者から得た血液由来試料を分析し;
(ii)工程(ii)の分析に基づいて、ACTによる疾患治療による患者の長期生存を予測し;そして
(iii)1またはそれより多い用量の細胞を患者に投与する
工程を含む、前記方法。
[態様3]
養子細胞移入(ACT)による疾患治療に関して患者を選択する方法であって:
(i)ACTによる疾患治療に対する長期生存の1またはそれより多い予後マーカーに関して、患者から得た血液由来試料を分析し;
(ii)工程(i)の分析に基づいて、患者がACTによる疾患治療に対する長期生存者になるかどうかを予測し;そして
(iii)ACTによる疾患治療のため、ACTによる疾患治療に対する長期生存者であると予測される患者を選択する
工程を含む、前記方法。
[態様4]
1つの用量の細胞を患者に投与する最初の工程をさらに含む、態様1〜3のいずれか一項記載の方法。
[態様5]
1つの用量の細胞を患者に投与する最初の工程の投与後、4週間の期間以内に患者から試料を得る、態様4記載の方法。
[態様6]
1またはそれより多い予後マーカーが:骨髄由来サプレッサー細胞(MDSC)数または活性のマーカー、制御性Tリンパ球数または活性のマーカー、ならびに/あるいはエフェクターTリンパ球数または活性のマーカーを含む、態様1〜5のいずれか一項記載の方法。
[態様7]
1またはそれより多い予後マーカーが:疾患と関連する感染性病原体の量のマーカーを含む、態様1〜6のいずれか一項記載の方法。
[態様8]
血液由来試料の分析が:IFNγのレベル、CCL22のレベル、IL−10のレベル、IL−8のレベル、CCL20のレベルおよびVEGFのレベルの1またはそれより多くを決定する工程を含む、態様1〜7のいずれか一項記載の方法。
[態様9]
血液由来試料の分析が:
(i)MDSC数または活性の1またはそれより多いマーカーのレベル、あるいは制御性Tリンパ球数または活性の1またはそれより多いマーカーのレベルの、エフェクターTリンパ球数または活性の1またはそれより多いマーカーのレベルに対する比を決定し、そして/または
(ii)疾患と関連する感染性病原体の量のマーカーのレベルの、エフェクターTリンパ球数または活性の1またはそれより多いマーカーのレベルに対する比を決定する
工程を含む、態様1〜8のいずれか一項記載の方法。
[態様10]
(i)の比および(ii)の比の間の関連を決定する工程をさらに含む、態様8の方法。
[態様11]
血液由来試料の分析が:IFNγのレベルの決定、疾患と関連する感染性病原体の核酸のレベルの決定、CXCL10のレベルの決定、および/またはCCL20のレベルの決定を含む、態様1〜10のいずれか一項記載の方法。
[態様12]
MDSC数または活性ならびに/あるいは制御性Tリンパ球数または活性のマーカーが:CXCL10、CCL20、MDSC数、生存細胞の比率としてのMDSCの割合、単球数、生存細胞の比率としての単球の割合、白血球数の比率としての単球の割合、CD3+細胞の割合としてのFoxP3+ CTLA4+制御性T細胞(Treg)の割合、末梢血単核細胞(PBMC)による骨髄細胞マーカー発現、およびPBMCによる免疫阻害因子発現からなる群より選択される、態様6〜11のいずれか一項記載の方法。
[態様13]
エフェクターTリンパ球数または活性のマーカーが:IFNγ、リンパ球数、Tリンパ球数、白血球数の比率としてのリンパ球の割合、Tリンパ球数の比率としてのCD8+細胞の割合、Tリンパ球数の比率としてのCD4+細胞の割合からなる群より選択される、態様6〜12のいずれか一項記載の方法。
[態様14]
疾患と関連する感染性病原体の量のマーカーが:ウイルスDNA、ウイルスRNA、ウイルスタンパク質、ウイルスエンベロープタンパク質からなる群より選択される、態様7〜13のいずれか一項記載の方法。
[態様15]
血液由来試料の分析が:
(i)IFNγレベルのCXCL10および/またはCCL20のレベルに対する比を決定し、
(ii)疾患と関連する感染性病原体の量のマーカーのレベルの、IFNγのレベルに対する比を決定し、そして場合によって
(iii)(i)の比および(ii)の比の間の関係を決定する
工程を含む、態様1〜13のいずれか一項記載の方法。
[態様16]
養子細胞移入(ACT)による疾患治療法であって、患者に:骨髄由来サプレッサー細胞(MDSC)数または活性を減少させるための剤、制御性T細胞数または活性を減少させるための剤、エフェクターTリンパ球数または活性を増加させるための剤、ならびに/あるいは疾患と関連する感染性病原体の量を減少させるための剤の1またはそれより多くを投与する工程を含む、前記方法。
[態様17]
ACTによる治療の前に、患者に1またはそれより多い剤を投与する、態様16記載の方法。
[態様18]
患者に1つの用量の細胞を投与した後に、患者に1またはそれより多い剤を投与する、態様16または態様17記載の方法。
[態様19]
ACTが細胞傷害性Tリンパ球(CTL)の養子移入を含む、態様1〜18のいずれか一項記載の方法。
[態様20]
CTLが、疾患を引き起こすかまたは悪化させるウイルスに特異的である、態様19記載の方法。
[態様21]
疾患が癌である、態様1〜20のいずれか一項記載の方法。
[態様22]
CTLがエプスタイン−バーウイルス(EBV)特異的CTLである、態様19〜21のいずれか一項記載の方法。
[態様23]
癌が鼻咽頭癌(NPC)、場合によってEBV陽性NPCである、態様21または態様22記載の方法。
[態様24]
骨髄由来サプレッサー細胞(MDSC)数もしくは活性のマーカーおよび/または制御性Tリンパ球数もしくは活性のマーカーを検出するための手段、ならびにエフェクターTリンパ球数または活性のマーカーを検出するための手段を含み、場合によって、疾患と関連する感染性病原体の量のマーカーを検出するための手段をさらに含む、キット。
【0218】
参考文献
【0219】
【化1-1】
【0220】
【化1-2】