(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第一変動パターンの変動時間は、第一基本時間と、前記変動パターン決定手段による前記変動パターンの決定時における前記保留数に応じて定められる加算時間とによって構成され、
前記第一変動パターンと同一の前記特定種類に対応する前記第二変動パターンの変動時間は、第二基本時間と、前記加算時間とによって構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。以下の説明では、
図1の手前側、奥側、上側、下側、左側、及び右側を、それぞれ、パチンコ機1の前側、後側、上側、下側、左側、及び右側とする。
【0016】
図1及び
図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。
図1に示すように、パチンコ機1の上半分の部分には遊技盤2が設けられている。遊技盤2は正面視略正方形の板状であり(
図2参照)、透明なガラス板を保持した前面枠10によって前面を保護されている。遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、遊技球発射装置37(
図3参照)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞球を受ける。上皿5の上面には、遊技者によって操作される操作ボタン9が設けられている。上皿5の直下には、賞球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。発射ハンドル7は、遊技者が回転操作できるように設けられており、遊技者が発射ハンドル7を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で、遊技球発射装置37によって遊技球が発射される。前面枠10の上部の左右の角には、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
【0017】
図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。ガイドレール3は、遊技領域4の左側に形成されている。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り8が設けられている。遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、ガイドレール3によって遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は、センター飾り8の左側を流下し、所定の強度以上で発射された遊技球は、センター飾り8の右側を流下する。以下、遊技球がセンター飾り8の左側を流下するように遊技球を発射することを「左打ち」と、遊技球がセンター飾り8の右側を流下するように遊技球を発射することを「右打ち」という。
【0018】
センター飾り8は、表示画面28、可動体31等を主に備える。表示画面28は、センター飾り8の上部の略中央に配置される。表示画面28は、例えばLCD等によって構成されており、様々な数字・文字等を表示可能である。表示画面28は、例えば、大当たり判定の結果を遊技者に報知する演出用の図柄である演出図柄を表示する。パチンコ機1は、複数(本実施形態では3つ)の演出図柄を変動させる図柄変動を表示した後に、大当たり判定の結果を示す演出図柄の組合せを確定表示する報知演出を実行することで、大当たり判定の結果を遊技者に報知する。可動体31は、表示画面28の上方に設けられている。可動体31は、可動部を動作させることで各種演出を行う。
【0019】
センター飾り8の略中央下方には、第一始動口14が設けられている。第一始動口14の下方には、第二大入賞口17が設けられている。センター飾り8の右斜め下方には、普通図柄作動ゲート12が設けられている。普通図柄作動ゲート12の下方には、第二始動口15が設けられている。第二始動口15の左斜め下方には、第一大入賞口16が設けられている。第二始動口15、第一大入賞口16及び第二大入賞口17は、それぞれ開閉部材を備える。遊技球は、各開閉部材が開放された場合にのみ、第二始動口15、第一大入賞口16及び第二大入賞口17のそれぞれに入賞することができる。
【0020】
遊技領域4には、上記以外に、アウト口19、各種の電飾部材、入賞口、風車及び遊技くぎ等が設けられている。遊技領域4を流下する遊技球のうち、第一始動口14、第二始動口15、第一大入賞口16、第二大入賞口17及びその他の入賞口のいずれにも入賞せず遊技領域4の下部まで流下したものは、遊技盤2の下部に設けられたアウト口19を通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
【0021】
遊技盤2の右下部には、図柄表示部24が設けられている。図柄表示部24は、第一特別図柄表示部、第二特別図柄表示部、普通図柄表示部、第一特別図柄記憶数表示LED、第二特別図柄記憶数表示LED及び普通図柄記憶数表示LEDを備える。第一特別図柄表示部及び第二特別図柄表示部は、それぞれ1つの7セグメントLEDからなり、第一大当たり判定及び第二大当たり判定の結果を示す第一特別図柄及び第二特別図柄を表示する。以下、第一大当たり判定及び第二大当たり判定を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、大当たり判定ともいう。普通図柄表示部は、LEDの点灯及び消灯によって普通当たり判定の結果を表示する。第一特別図柄記憶数表示LED及び第二特別図柄記憶数表示LEDは、大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球である特別図柄保留球の個数である特別図柄保留数を表示する。普通図柄記憶数表示LEDは、普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数である普通図柄保留数を表示する。
【0022】
パチンコ機1における遊技の概要について説明する。パチンコ機1には、大当たり遊技及び普通当たり遊技が設けられている。大当たり遊技について説明する。大当り遊技は、条件装置の作動により役物連続作動装置が作動することにより実行される。条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。役物連続作動装置とは、大入賞口が連続して作動する大当り遊技状態を生起させるための装置である。パチンコ機1において、条件装置は、大当たりであることを示す特別図柄が確定表示された場合に作動する。以下、条件装置及び役物連続作動装置が作動している状態を、大当たり遊技状態という。
【0023】
本実施形態では、第一始動口14へ遊技球が入賞すると、第一大当たり判定が行われ、判定の結果を示す第一特別図柄が図柄表示部24の第一特別図柄表示部に表示される。第一大当たり判定では、大当たり及びはずれのいずれであるかが、大当たり乱数に基づいて判定される。第一大当たり判定において大当たりであると判定されると、判定結果が大当たりであることを示す第一特別図柄が図柄表示部24の第一特別図柄表示部に確定表示されて、条件装置が作動する。これに伴い、役物連続作動装置が作動して大当たり遊技状態が生起され、第一大入賞口16及び第二大入賞口17の各開閉部材が、所定の順で所定時間開放状態にされる大当たり遊技が実行される。
【0024】
以下、大当たり遊技において第一大入賞口16の開閉部材又は第二大入賞口17の開閉部材が、連続して開放状態にされる繰り返しの一単位を、「大当たりラウンド」という。1回の大当たりラウンド毎に、第一大入賞口16又は第二大入賞口17が所定時間で1回又は複数回開放する。以下では、ラウンド数を「R」と示すことがある。また、1回の大当たり遊技を構成する大当たりラウンドの合計数を、以下、「ラウンド数」という。
【0025】
また、第二始動口15へ遊技球が入賞すると、第二大当たり判定が行われ、判定の結果を示す第二特別図柄が図柄表示部24の第二特別図柄表示部に表示される。第二大当たり判定では、大当たり及びはずれのいずれであるかが、大当たり乱数に基づいて判定される。第二大当たり判定において大当たりであると判定されると、判定結果が大当たりであることを示す第二特別図柄が、図柄表示部24の第二特別図柄表示部に確定表示されて、条件装置が作動する。これに伴い、役物連続作動装置が作動して大当たり遊技状態が生起され、大当たり遊技が実行される。
【0026】
パチンコ機1は、遊技状態として、確変状態及び非確変状態のいずれかを設定する。確変状態とは、大当たり判定において大当たりであると判定される確率が通常よりも高く変動している遊技状態である。非確変状態は、確変状態が設定されていない状態である。本実施形態では、大当たり判定によって大当たりと判定される大当たり確率が、非確変状態においては約1/300であり、確変状態においては約1/60である。パチンコ機1では、大当たり判定によって大当たりであると判定された場合、大当たり遊技終了後に100%の確率にて確変状態が設定される。
【0027】
設定された確変状態は、大当たり遊技終了後に実行された大当たり判定の回数(第一大当たり判定の回数と第二大当たり判定の回数との和。以下、「判定回数」という。)が、所定の回数(以下、「確変回数」という。)に達すると終了し、非確変状態へ移行する。パチンコ機1では、確変回数は84回である。つまり、パチンコ機1の確変状態は、大当たり判定の回数が確変回数に達することで、いわゆる回数切り確変機能の作動によって終了する。なお、確変状態の継続回数は、パチンコ機1の84回に限られない。また、パチンコ機1は、回数切り確変機能を有する遊技機にも限られない。大当たり遊技の終了後に確変状態を生起し、次に大当たりと判定された場合に確変状態を終了させる、いわゆるループタイプの遊技機によっても、本発明は実現できる。また、パチンコ機1は、第一大入賞口16及び第二大入賞口17のいずれかの内部に特定領域を設け、大当たり遊技中に遊技球が特定領域を通過することを条件として、大当たり遊技終了後に確変状態を設定することとしてもよい。また、パチンコ機1は、1回の大当たり判定毎に確変状態を終了させるか否かを抽せんする転落抽せんを行い、転落抽せんに当せんした場合に確変状態を終了させてもよい。
【0028】
普通当たり遊技について説明する。本実施形態では、普通図柄作動ゲート12を遊技球が通過すると、普通当たり判定が行われ、判定の結果を示す普通図柄が図柄表示部24の普通図柄表示部に表示される。普通当たり判定によって当たりであると判定されると、第二始動口15の開閉部材が所定時間開放状態にされる普通当たり遊技が実行される。
【0029】
パチンコ機1は、第二始動口15の開閉部材が開放される割合が通常の割合である非時短状態と、非時短状態よりも第二始動口15の開閉部材が開放される割合が高くなる時短状態とを、大当たり遊技の終了後に設定することができる。パチンコ機1では、大当たり判定によって大当たりであると判定された場合、大当たり遊技終了後に100%の確率にて時短状態が設定される。時短状態において普通当たり判定によって当たりであると判定される確率(本実施形態では99/100)は、非時短状態において普通当たり判定によって当たりであると判定される確率(本実施形態では4/100)よりも高い。また、普通当たり遊技中の第二始動口15の開閉部材の最大開放時間は、非時短状態(0.2秒)よりも時短状態(4.2秒)の方が長い。さらに、普通図柄の変動時間は、非時短状態における変動時間(本実施形態では10秒)よりも時短状態における変動時間(本実施形態では2秒)の方が短い。よって、遊技者は、時短状態において、第一始動口14よりも第二始動口15に容易に遊技球を入賞させることができる。したがって、時短状態中は、右打ちによって遊技を進行することが遊技者にとって有利となる。一方、非時短状態においては、第二始動口15の開閉部材が開放状態にされる割合が時短状態よりも低くなるので、遊技者は、第二始動口15よりも第一始動口14に容易に遊技球を入賞させることができる。したがって、非時短状態中は、左打ちによって遊技を進行することが遊技者にとって有利となる。なお、パチンコ機1は、遊技状態によらず、左打ちによって遊技を進行することが遊技者にとって有利である遊技機であってもよい。
【0030】
設定された時短状態は、大当たり遊技終了後に実行された判定回数が、所定の回数(以下、「時短回数」という。)に達すると終了し、非時短状態へ移行する。パチンコ機1では、時短回数は80回である。
【0031】
パチンコ機1は、これら確変状態、非確変状態、時短状態及び非時短状態を組み合わせて、複数種類の遊技状態を設定できる。本実施形態の例では、大当たり遊技の終了後に必ず確変状態及び時短状態が設定される。したがって、大当たり遊技の終了後に、確変状態と時短状態との組合せによる「確変時短状態」が設定される。その後、大当たり遊技終了後の判定回数が時短回数に達すると、確変状態が維持された状態で時短状態が終了するので、確変状態と非時短状態との組合せによる「高確状態(確変非時短状態)」が設定される。その後、大当たり遊技終了後の判定回数が確変回数に達すると、確変状態が終了するので、非確変状態と非時短状態との組合せによる「通常状態」が設定される。なお、パチンコ機1における初回電源等入後の初期状態には、通常状態が設定される。このように、パチンコ機1は、「通常状態」、「確変時短状態」及び「高確状態」の3種類の遊技状態を備える。この他、パチンコ機1は、非確変状態と時短状態との組合せによる「非確変時短状態」等を含めた4種類以上の遊技状態を備えてもよい。また、パチンコ機1の備える遊技状態が2種類以下であってもよい。
【0032】
図3を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主基板41、サブ制御基板58、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47及び電源基板42を主に備える。
【0033】
主基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主基板41の主基板CPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、データを一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム等を記憶したROM53とが設けられている。主基板CPUユニット50には、割込信号発生回路57が接続されている。主基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎にプログラムを実行する。主基板41は、I/Oインタフェイス54を介してサブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、出力ポート55、第一始動口スイッチ73及び第二始動口スイッチ74に接続している。出力ポート55は、図示しない遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する。第一始動口スイッチ73は、第一始動口14の入口に設けられ、第一始動口14に入賞した遊技球を検出する。第二始動口スイッチ74は、第二始動口15の入口に設けられ、第二始動口15に入賞した遊技球を検出する。
【0034】
サブ制御基板58は、CPU581、RAM582及びROM583を備え、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、操作ボタン9及びスピーカ48に接続している。サブ制御基板58は、主基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。ランプドライバ基板46は、可動体31及び電飾基板34に接続している。電飾基板34は、例えばLEDを搭載しており、前述の各種の電飾部材の内部に設けられている。ランプドライバ基板46は、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って、可動体31による各種演出動作及び電飾基板34の発光動作等を制御する。演出制御基板43は、CPU431、CGROM432等を備え、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って表示画面28の表示を制御する。CGROM432は、表示画面28の表示に必要な画像データ等を記憶する。払出制御基板45は、CPU45a等を備える。払出制御基板45は、主基板41から送信されるコマンドに応じて賞球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を払い出させる。
【0035】
中継基板47は、普通電動役物開閉ソレノイド69、第一大入賞口ソレノイド70、第二大入賞口ソレノイド71、ゲートスイッチ75、第一大入賞口スイッチ76、第二大入賞口スイッチ77及び図柄表示部24に接続している。普通電動役物開閉ソレノイド69は、普通当たり遊技中に第二始動口15の開閉部材を開閉する。第一大入賞口ソレノイド70は、大当たり遊技中に第一大入賞口16の開閉部材を開閉する。第二大入賞口ソレノイド71は、大当たり遊技中に第二大入賞口17の開閉部材を開閉する。ゲートスイッチ75は、普通図柄作動ゲート12を通過した遊技球を検出する。第一大入賞口スイッチ76は、第一大入賞口16に入賞した遊技球を検出する。第二大入賞口スイッチ77は、第二大入賞口17に入賞した遊技球を検出する。
【0036】
電源基板42は、主基板41及び遊技球発射装置37に接続されており、各基板及び遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置37は、一定間隔(本実施形態では0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。
【0037】
図4を参照して、RAM52に設けられている第一大当たり関係情報記憶エリアについて説明する。第一大当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の特別図柄処理(
図9から
図11参照)において使用される。第一大当たり関係情報記憶エリアには複数の記憶エリアが設けられている。本実施形態では、第一大当たり関係情報記憶エリアに4つの記憶エリアが設けられている。第一始動口14に遊技球が入賞した際に、特別図柄保留数のうち第一始動口14への入賞による第一保留数が4未満(0〜3)であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。
【0038】
第一保留数とは、第一始動口14へ入賞した遊技球に対応する乱数のうち、大当たり判定の実行、変動パターンの決定等が保留された状態で記憶されている乱数の個数である。本実施形態において、記憶可能な第一保留数の上限である最大第一保留数は「4」である。CPU51は、処理がまだ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号の小さい記憶エリアを判定エリアとし、判定エリアに記憶されている乱数について大当たり判定等の各種処理を行う。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理が終了すると、次に番号の小さい記憶エリアが判定エリアとされて、大当たり判定等の処理が繰り返される。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理とは、例えば、大当たり判定結果を報知する報知演出、及び判定結果に応じて実行される大当たり遊技に関する処理である。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去される。大当たり乱数とともに取得されて第一大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して第一乱数ともいう。
【0039】
各記憶エリアには、第一大当たり判定カウンタの値が記憶される第一大当たり乱数欄、第一特別図柄決定カウンタの値が記憶される第一特別図柄決定乱数欄、及び第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される第一変動パターン決定乱数欄が設けられている。第一始動口14に遊技球が入賞すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第一大当たり乱数は、第一大当たり判定のために用いられる。第一特別図柄決定乱数は第一特別図柄を決定するために用いられる。第一変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第一特別図柄表示部に表示される第一特別図柄の変動時間を示す変動パターンを決定するために用いられる。
【0040】
図示しないが、RAM52には、第二大当たり関係情報記憶エリアが設けられている。第二大当たり関係情報記憶エリアは、第一大当たり関係情報記憶エリアと同様に、特別図柄処理において使用される。本実施形態では、第二大当たり関係情報記憶エリアに4つの記憶エリアが設けられている。第二始動口15へ遊技球が入賞した際に、特別図柄保留数のうち第二始動口15への入賞による第二保留数が4未満(0〜3)であれば、記憶エリアに乱数が記憶される。第二保留数とは、第二始動口15へ入賞した遊技球に対応する乱数のうち、大当たり判定の実行、変動パターンの決定等が保留された状態で記憶されている乱数の個数である。すなわち、本実施形態において、記憶可能な第二保留数の上限である最大第二保留数は「4」である。大当たり乱数とともに取得されて第二大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して第二乱数ともいう。CPU51は、判定エリアに記憶されている第二乱数について大当たり判定等の各種処理を行う。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去される。
【0041】
記憶エリアには、第二大当たり判定カウンタの値が記憶される第二大当たり乱数欄、第二特別図柄決定カウンタの値が記憶される第二特別図柄決定乱数欄、及び第二変動パターン決定カウンタの値が記憶される第二変動パターン決定乱数欄が設けられている。第二始動口15に遊技球が入賞すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第二大当たり乱数は、第二大当たり判定のために用いられる。第二特別図柄決定乱数は第二特別図柄を決定するために用いられる。第二変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第二特別図柄表示部に表示される第二特別図柄の変動時間を示す変動パターンを決定するために用いられる。
【0042】
パチンコ機1において、第一特別図柄及び第二特別図柄の変動時間は、第一大当たり判定及び第二大当たり判定の結果を遊技者に報知する報知演出の演出時間に等しい。サブ制御基板58は、主基板41で決定された変動パターンに従って報知演出を制御する。具体的には、主基板41は、第一変動パターン決定乱数に基づく第一変動パターンに従って、第一特別図柄の変動を開始する。また、主基板41は、第二変動パターン決定乱数に基づく第二変動パターンに従って、第二特別図柄の変動を開始する。サブ制御基板58は、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかの変動開始に同期して、演出図柄の変動表示を開始する。主基板41は、変動を開始した第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかの変動時間が終了すると、変動させていた第一特別図柄又は第二特別図柄を、所定の特別図柄停止表示時間(本実施形態では0.8秒)の間、確定表示させる。サブ制御基板58は、特別図柄停止表示時間に同期して、演出図柄を確定表示させる。また、サブ制御基板58は、演出図柄による他、表示画面28、可動体31、電飾部材、スピーカ48等によっても、特別図柄の変動時間と同期した報知演出を実行する。
【0043】
以下の説明では、第一大当たり乱数及び第二大当たり乱数を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、大当たり乱数ともいう。また、第一変動パターン決定乱数及び第二変動パターン決定乱数を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、変動パターン決定乱数ともいう。また、第一特別図柄決定乱数数及び第二特別図柄決定乱数を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、特別図柄決定乱数ともいう。
【0044】
なお、RAM52には、普通図柄作動ゲート12を遊技球が通過する時点に取得される普通当たり乱数を記憶するための普通当たり関係情報記憶エリアが設けられている。普通当たり関係情報記憶エリアも、第一大当たり関係情報記憶エリアと同様に構成されている。本実施形態では、普通当たり関係情報記憶エリアに4つの記憶エリアが設けられており、最大普通保留数は「4」である。記憶エリアには、普通当たり判定カウンタの値が記憶される普通当たり乱数欄、普通図柄決定カウンタの値が記憶される普通図柄決定乱数欄が設けられている。普通当たり乱数は、普通当たり判定のために用いられる。普通図柄決定乱数は、普通当たり図柄を決定するために用いられる。普通当たり乱数とともに取得されて普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して普通乱数ともいう。
【0045】
図5を参照して、ROM53に記憶されている特別図柄決定テーブルについて説明する。パチンコ機1は、第一大当たり判定の結果が大当たりであることを示す第一特別図柄、及び第二大当たり判定の結果が大当たりであることを示す第二特別図柄を、特別図柄決定テーブルを参照することで決定する。本実施形態では、第一特別図柄は、「4R大当たり」及び「7R大当たり」の2種類の大当たり種別を含む。第二特別図柄は、「7R大当たり」及び「16R大当たり」の2種類の大当たり種別を含む。大当たり種別は、大当たり判定の結果が大当たりであること示す特別図柄の種別である。各大当たり種別における「4R」、「7R」及び「16R」は、各大当たり種別に対応する大当たりラウンドのラウンド数を示す。
【0046】
特別図柄決定テーブルでは、大当たり種別のそれぞれに、特別図柄決定乱数の値(0〜99)が対応付けられている。第一特別図柄の大当たり種別の割合は、「4R大当たり」が50%、「7R大当たり」が50%である。第二特別図柄の大当たり種別の割合は、「7R大当たり」が50%、「16R大当たり」が50%である。パチンコ機1では、いずれの大当たり種別にも、84回の確変回数及び80回の時短回数が対応付けられている。
【0047】
図6及び
図7を参照して、ROM53に記憶されている変動パターン決定テーブルについて説明する。変動パターン決定テーブルは、変動パターンが決定される時点における遊技状態(本実施形態では通常状態、確変時短状態又は高確状態)及び大当たり判定による判定結果(大当たり又ははずれ)に応じて、複数のテーブルを設けている。複数のテーブルのそれぞれには、複数種類の変動パターンが割り当てられており、各変動パターンに変動パターン決定乱数の値(0〜511)が対応付けられている。大当たり判定が行われると、その時点の遊技状態と大当たり判定の判定結果とに応じたテーブルが参照される。参照されたテーブルに含まれる変動パターンのうちから、大当たり乱数とともに取得されている変動パターン決定乱数の値と、変動パターンが決定される時点の特別図柄保留数とに対応する変動パターン及び変動時間が決定される。なお、変動パターンが決定される時点は、大当たり判定が実行される時点であり、特別図柄の変動開始時点である。
【0048】
図6に示すように、変動パターン決定時点が通常状態であって、大当たり判定の判定結果がはずれの場合に参照される変動パターンテーブルには、「P1」〜「P17」の変動パターンNo.に対応付けられている変動パターン名を有する変動パターンが割り振られている。変動パターンNo.は、各変動パターンの識別番号である。変動パターン名は、報知演出の演出種類に対応して設けられている。「P1」〜「P4」の変動パターンNo.に対応付けられている変動パターン名のいずれにも、報知演出の演出種類のひとつを示す「はずれ変動」が付されている。本実施形態において、「はずれ変動」の報知演出の演出種類は、リーチ状態に至ることなく終了する報知演出に相当する。リーチ状態とは、例えば3つの演出図柄のうち2つが同じ図柄で停止することで、大当たり判定による判定結果が大当たりである可能性があることが示される状態である。すなわち、本実施形態において、「はずれ変動」は、いわゆる非リーチ演出であり、大当たり判定による判定結果がはずれであることを示す報知演出に相当する。本実施形態では、「はずれ変動」の演出種類は、大当たり判定の結果がはずれの場合にのみ決定されうる。
【0049】
変動パターンNo.が「P1」である変動パターン名には、「はずれ変動」の他、変動パターンの性質を示す「短縮有」が付されている。「短縮有」は、その変動パターンが、特別図柄保留数に応じて変動時間が短縮される、いわゆる保留短縮を行うものであることを示す。
【0050】
パチンコ機1では、変動パターンに対応付けられる変動時間が、基本時間と加算時間とによって構成されている。基本時間は、変動時間のうち、変動パターン名毎に予め定められている時間を示す。加算時間は、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数に応じて、基本時間に加算される時間を示す。変動パターン決定テーブルにおいて、加算時間欄の「保4」、「保3」及び「保2〜0」は、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数が、それぞれ「4」、「3」及び「2〜0」であることを示す。変動パターン決定時点が通常状態の場合、「保4」のときには加算時間「+0秒」が、「保3」のときには加算時間「+5秒」が、「保2〜0」のときには加算時間「+9秒」が、予め定められている。「+0秒」、「+5秒」及び「+9秒」は、基本時間に加算される加算時間が、それぞれ0秒、5秒及び9秒であることを示す。
【0051】
変動時間は、基本時間と加算時間とが合計されて決定される。したがって、変動パターンNo.が「P1」である「はずれ変動短縮有」の変動パターンに係る変動時間は、基本時間と加算時間とが合計されて、「保4」のときには「3秒」、「保3」のときには「8秒」、「保2〜0」のときには「12秒」と決定される。このような、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数に応じて変動時間が変化する変動パターンを、以下では、「可変変動パターン」という。また、同じ演出種類の変動パターンに割り当てられた「可変変動パターン」のうち、最も変動時間が長い(通常状態の「はずれ変動」においては「保2〜0」のとき)変動パターンを、以下では、「通常パターン」ともいう。「可変変動パターン」のうち、「通常パターン」よりも変動時間が短い(通常状態の「はずれ変動」においては「保3」及び「保2〜0」のとき)変動パターンを、以下では、「短縮パターン」ともいう。このように、パチンコ機1では、変動パターン決定乱数に応じて可変変動パターンの変動パターンが決定される場合、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数に応じて、異なる変動時間が決定される。
【0052】
パチンコ機1は、特別図柄の変動開始時点における特別図柄保留数が比較的多い場合、短めの変動時間を有する変動パターンにて特別図柄を変動させることで、単位時間当たりに実行される当たり判定の回数を増加させることができる。これにより、特別図柄保留数が増加しすぎないようにされる。また、パチンコ機1は、特別図柄の変動開始時点における特別図柄保留数がない場合及び特別図柄保留数が比較的少ない場合、長めの変動時間を有する変動パターンにて特別図柄を変動させることで、報知演出が実行されている時間を長くできる。これにより、遊技者を飽きさせないようにできる。パチンコ機1は、このような保留短縮を実施することで、特別図柄保留球が円滑に消化されるようにできる。本実施形態における「はずれ変動」のような非リーチ演出は、通常状態において高い頻度で実行される報知演出である。このような演出種類の報知演出について保留短縮を行うことは、遊技の緩急の調整に特に資する。なお、通常状態においては、第一始動口14及び第二始動口15のうち、左打ちされる遊技球が主に入賞する第一始動口14に関する特別図柄保留数である第一保留数に応じて、加算時間が決定される。
【0053】
変動パターンNo.が「P2」〜「P4」である変動パターン名には、演出種類を示す「はずれ変動」の他、変動パターンの性質を示す「固定a」〜「固定c」が付されている。同じ演出種類に対応付けられている変動パターンのうち、「固定」が付された変動パターンは、特別図柄保留数に関わらず、変動時間が互いに同じであることを示す。したがって、変動パターンNo.が「P2」〜「P4」である「はずれ変動固定a」〜「はずれ変動固定c」は、いずれも同じ、12秒の変動時間を有している。このような、同じ演出種類に対応付けられている変動パターンのうち、特別図柄保留数に関わらず変動時間が変化しないものを、以下では、「固定変動パターン」という。
【0054】
「はずれ変動短縮有」の変動パターンのように、保留短縮を実施する変動パターンに対応する報知演出では、特別図柄保留数が比較的多いことが続く場合には、短い時間の報知演出ばかりが実行されやすくなる。報知演出の実行時間が短くなるにつれて、予告演出等の各種演出の付加によって報知演出の充実を図りにくくなるといった制限が生ずることがある。本実施形態では、「はずれ変動」に、特別図柄保留数に関わらず変動時間が一定である固定変動パターンが設けられている。したがって、特別図柄保留数が比較的多い場合にも、充実した報知演出を実行できる機会が設けられ、報知演出に対する遊技者の興趣が向上される。
【0055】
パチンコ機1では、大当たり乱数、変動パターン決定乱数及び特別図柄決定乱数の各値が、実際の判定・決定よりも先に参照される、いわゆる先読みが行われる。特別図柄保留数は、特別図柄の変動が1回終了する毎に「1」減算され、大当たり乱数が1個取得される毎に「1」加算される。このため、特別図柄保留数は、遊技の進行に応じて常に変動しうる。このため、保留短縮を実施する変動パターンに係る変動時間は、特別図柄の変動開始時点においてはじめて決定される。したがって、変動パターン決定乱数の値を先読みした場合であっても、先読みされた値に対応する変動パターンが可変変動パターンであるときには、対応する変動時間を事前に特定することができない。
【0056】
例えば、パチンコ機1は、先読みの結果等に応じて、複数回の報知演出に亘り同様の演出を繰り返して実行する等によって統一感のある演出を実行することがある。このような場合に、連続する報知演出のうち一部又は全部の報知演出の変動時間の長さによっては、演出実行に必要な時間を報知演出において確保できず、統一感のある演出を中断せざるを得ないことがある。パチンコ機1は、「はずれ変動」に、特別図柄保留数に関わらず変動時間が一定である変動パターンが設けている。したがって、パチンコ機1は、変動パターン決定乱数の値を先読みすることで、変動パターンが固定変動パターンであること特定したときには、固定変動パターンに係る変動時間を事前に特定できる。パチンコ機1は、報知演出の実行時間を事前に特定できた場合には、特定した時間に応じた予告演出の実行を事前に決定する等により、報知演出を充実させることができる。
【0057】
本実施形態では、固定変動パターンの変動時間も、基本時間と、加算時間とによって構成されている。固定変動パターンの加算時間は、可変変動パターンのものが共通して用いられる。複数の固定変動パターンの基本時間は、同じ演出種類においてそれぞれ異なる時間が予め定められている。この基本時間が加算時間を考慮して定められており、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数に応じて決定される加算時間と基本時間とが合計された変動時間は、特別図柄保留数に関わらず変化しないようにされている。
【0058】
パチンコ機1は、「はずれ変動」の固定変動パターンである「はずれ変動固定a」〜「はずれ変動固定c」の変動時間を、「はずれ変動」の可変変動パターンのうち「通常パターン」の変動時間と同じ「12秒」としている。「はずれ変動」に占める「固定変動パターン」の割合が増えるほど、「はずれ変動」において保留短縮が実施されにくくなる。しかし、「固定変動パターン」の変動時間が「可変変動パターン」の最長時間に対応されているので、「固定変動パターン」が選択された場合にも「はずれ変動」の平均変動時間が長くなり過ぎず、遊技の円滑な進行が保たれる。
【0059】
なお、「はずれ変動」の固定変動パターンである「はずれ変動固定a」〜「はずれ変動固定c」の変動時間は、可変変動パターンと同様に、基本時間と加算時間とによって構成される。通常状態の変動パターンの決定においては、同じ加算時間の分類が共通して用いられる。したがって、パチンコ機1は、「はずれ変動固定a」の基本時間を12秒、「はずれ変動固定b」の基本時間を7秒、「はずれ変動固定c」の基本時間を3秒と、それぞれ定義する。これにより、パチンコ機1は、「はずれ変動固定a」〜「はずれ変動固定c」の基本時間と加算時間との合計時間を、全て12秒となるようにしている。通常状態において「はずれ変動」の固定変動パターンが決定される場合、変動パターンの決定時点に「保4」のときには「はずれ変動固定a」が、「保3」のときには「はずれ変動固定b」が、「保2〜0」のときには「はずれ変動固定c」が、それぞれ決定される。すなわち、固定変動パターンのうち、「固定a」は、加算時間「+0秒」に対応付けられた変動パターンであり、「固定b」は、加算時間「+5秒」に対応付けられた変動パターンであり、「固定c」は、加算時間「+9秒」に対応付けられた変動パターンである。言い換えると、パチンコ機1では、変動パターン決定乱数に応じて固定変動パターンの変動パターンが決定される場合、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数に応じて、「固定a」〜「固定c」のうちからいずれかが決定される。
【0060】
「P5」の変動パターンNo.には、「はずれノーマルリーチ」の変動パターン名が対応付けられている。「はずれノーマルリーチ」は、報知演出において、いわゆるノーマルリーチ演出であって、はずれの判定結果を報知する報知演出の演出種類を示す。ノーマルリーチとは、演出図柄がリーチ状態を構成した後、演出内容が発展することなく、演出図柄がはずれであることを示す組合せで確定表示される演出種類である。本実施形態では、「はずれノーマルリーチ」の変動パターンには、「可変変動パターン」のみが含まれ、「固定変動パターン」が含まれない。「はずれノーマルリーチ」の変動パターンには、変動時間の基本時間が「15秒」に定義されている。したがって、「はずれノーマルリーチ」の変動時間は、「保2〜0」のとき(通常パターン)には、基本時間に加算時間である9秒が加算された24秒である。また、「保3」及び「保4」のとき(短縮パターン)の変動時間は、基本時間に加算時間である5秒及び0秒がそれぞれ加算された、20秒及び15秒である。
【0061】
「P6」〜「P9」の変動パターンNo.には、「はずれSPリーチA」の演出種類が対応付けられている。本実施形態では、「はずれSPリーチA」は、SPリーチ演出の種類が「SPリーチA」であって、はずれの判定結果を報知する報知演出の演出種類を示す。本実施形態では、SPリーチ演出とは、リーチ状態の後、演出内容がさらに発展した後に、演出図柄がはずれであることを示す組合せで確定表示される報知演出である。変動パターン名に含まれる「A」は、SPリーチの種類を示す。変動パターンNo.が「P6」である変動パターン名には、「はずれSPリーチA」の他、「短縮有」が付されており、可変変動パターンであることを示す。パチンコ機1は、SPリーチ演出にも可変変動パターンを設けることで、SPリーチ演出においても保留短縮を実行し、特別図柄保留球が円滑に消化されるようにできる。また、パチンコ機1は、SPリーチ演出に可変変動パターンを設けることで、報知演出の序盤に「はずれ変動」と同様の短縮パターンでの演出を実行した後に、SPリーチ演出に発展させることができるので、報知演出に対する遊技者の興趣を向上できる。「はずれSPリーチA短縮有」の変動パターンは、変動時間の基本時間が「30秒」に定義されている。したがって、「はずれSPリーチA短縮有」の変動時間は、「保2〜0」のとき(通常パターン)には、基本時間に加算時間である9秒が加算された39秒である。また、「保3」及び「保4」のとき(短縮パターン)の変動時間は、基本時間に加算時間である5秒及び0秒がそれぞれ加算された、35秒及び30秒である。
【0062】
なお、可変変動パターンのリーチ演出では、リーチ状態に至るまでは、「はずれ変動短縮有」と同じ内容の演出が実行される。すなわち、可変変動パターンのリーチ演出では、変動パターン決定時点の特別図柄保留数に応じて、リーチ状態に至るまでの演出時間が可変する。
【0063】
変動パターンNo.が「P7」〜「P9」である変動パターン名には、「はずれSPリーチA」の他、「固定a」〜「固定c」が付されており、固定変動パターンであることを示す。後述するが、SPリーチ演出は、「はずれ変動」及び「ノーマルリーチ」よりも、大当たり判定の結果が大当たりであることの期待度が高いことを示す演出種類である。大当たり判定の結果が大当たりであることの期待度を、以下では、単に「期待度」という。
【0064】
比較的期待度の高い報知演出においては、遊技者の期待感を向上させるため、期待度の低い報知演出よりも、予告演出の実行頻度が高くなるように設計されることがある。パチンコ機1は、SPリーチ演出に固定変動パターンを設けることで、SPリーチ演出において予告演出を実行できる時間を確保している。パチンコ機1は、「はずれSPリーチA」の固定変動パターンである「はずれSPリーチA固定a」〜「はずれSPリーチA固定c」の変動時間を、「はずれSPリーチA」の可変変動パターンのうち「通常パターン」の変動時間と同じ「39秒」としている。このため、「SPリーチA」に係る報知演出の平均変動時間が長くなり過ぎることが防止される。なお、パチンコ機1は、「はずれSPリーチA固定a」の基本時間を39秒、「はずれSPリーチA固定b」の基本時間を34秒、「はずれSPリーチA固定c」の基本時間を30秒と、それぞれ定義する。これにより、パチンコ機1は、「はずれSPリーチA固定a」〜「はずれSPリーチA固定c」の基本時間と加算時間との合計時間を、全て39秒となるようにしている。
【0065】
なお、固定変動パターンのリーチ演出では、リーチ状態に至るまでは、「はずれ変動短縮有」の「通常パターン」と同じ内容の演出が実行される。すなわち、同じ演出種類に対応する固定変動パターンのリーチ演出では、変動パターン決定時点の特別図柄保留数に関わらず、リーチ状態に至るまでの演出時間が同じである。
【0066】
「P10」〜「P13」の変動パターンNo.には、「はずれSPリーチB」の演出種類が対応付けられている。「はずれSPリーチB」は、SPリーチ演出の種類が「SPリーチB」であって、はずれの判定結果を報知する報知演出の演出種類を示す。変動パターンNo.が「P10」である変動パターン名には、「はずれSPリーチB」の他、「短縮有」が付されており、可変変動パターンであることを示す。「はずれSPリーチB短縮有」の変動パターンは、変動時間の基本時間が「40秒」に定義されている。したがって、「はずれSPリーチB短縮有」の変動時間は、「保2〜0」のとき(通常パターン)には、基本時間に加算時間である9秒が加算された49秒である。また、「保3」及び「保4」のとき(短縮パターン)の変動時間は、基本時間に加算時間である5秒及び0秒がそれぞれ加算された、45秒及び40秒である。
【0067】
変動パターンNo.が「P11」〜「P13」である変動パターン名には、「はずれSPリーチB」の他、「固定a」〜「固定c」が付されており、固定変動パターンであることを示す。なお、パチンコ機1は、「はずれSPリーチB固定a」の基本時間を49秒、「はずれSPリーチB固定b」の基本時間を44秒、「はずれSPリーチB固定c」の基本時間を40秒と、それぞれ定義する。これにより、パチンコ機1は、「はずれSPリーチB固定a」〜「はずれSPリーチB固定c」の基本時間と加算時間との合計時間を、全て49秒となるようにしている。この変動時間は、「はずれSPリーチB」の可変変動パターンのうち「通常パターン」の変動時間と同じである。
【0068】
「P14」〜「P17」の変動パターンNo.には、「はずれSPリーチC」の演出種類が対応付けられている。「はずれSPリーチC」は、SPリーチ演出の種類が「SPリーチC」であって、はずれの判定結果を報知する報知演出の演出種類を示す。変動パターンNo.が「P14」である変動パターン名には、「はずれSPリーチC」の他、「短縮有」が付されており、可変変動パターンであることを示す。「はずれSPリーチC短縮有」の変動パターンは、変動時間の基本時間が「50秒」に定義されている。したがって、「はずれSPリーチC短縮有」の変動時間は、「保2〜0」のとき(通常パターン)には、基本時間に加算時間である9秒が加算された59秒である。また、「保3」及び「保4」のとき(短縮パターン)の変動時間は、基本時間に加算時間である5秒及び0秒がそれぞれ加算された、55秒及び50秒である。
【0069】
変動パターンNo.が「P15」〜「P17」である変動パターン名には、「はずれSPリーチC」の他、「固定a」〜「固定c」が付されており、固定変動パターンであることを示す。後述するが、「SPリーチB」のリーチ演出は、「SPリーチA」よりも、大当たり判定の結果が大当たりであることの期待度が高いことを示す演出種類である。また、「SPリーチC」のリーチ演出は、「SPリーチB」よりも、大当たり判定の結果が大当たりであることの期待度が高いことを示す演出種類である。このような期待度の高い報知演出においては、遊技者の期待感を向上させるため、期待度の低い報知演出よりも、予告演出の実行割合が高くされることがある。パチンコ機1は、SPリーチ演出に固定変動パターンを設けることで、期待度の高い報知演出において予告演出を実行できる時間を確保している。なお、パチンコ機1は、「はずれSPリーチC固定a」の基本時間を59秒、「はずれSPリーチC固定b」の基本時間を54秒、「はずれSPリーチC固定c」の基本時間を50秒と、それぞれ定義する。これにより、パチンコ機1は、「はずれSPリーチC固定a」〜「はずれSPリーチC固定c」の基本時間と加算時間との合計時間を、全て59秒となるようにしている。この変動時間は、「はずれSPリーチC」の可変変動パターンのうち「通常パターン」の変動時間と同じである。
【0070】
また、
図6に示すように、変動パターン決定時点が通常状態であって、大当たり判定の判定結果が当たりの場合に参照される変動パターンテーブルには、「P19」〜「P35」の変動パターンNo.に対応付けられている変動パターン名を有する変動パターンが割り振られている。本実施形態では、判定結果が当たりの場合には、非リーチ演出である「はずれ変動」の演出種類に相当する変動パターンが設けられていない。
【0071】
「P19」の変動パターンNo.には、「当たりノーマルリーチ」の変動パターン名が対応付けられている。「当たりノーマルリーチ」は、ノーマルリーチ演出であって、大当たりの判定結果を報知する報知演出の演出種類を示す。本実施形態では、「当たりノーマルリーチ」の変動パターンには、「当たりノーマルリーチ」の変動パターンと同様に、「可変変動パターン」のみが含まれる。「当たりノーマルリーチ」の変動パターンには、変動時間の基本時間が「15秒」に定義されている。したがって、「当たりノーマルリーチ」の変動時間は、「保2〜0」のとき(通常パターン)には、基本時間に加算時間である9秒が加算された24秒である。また、「保3」及び「保4」のとき(短縮パターン)の変動時間は、それぞれ加算時間である5秒及び0秒が加算された、20秒及び15秒である。
【0072】
「P20」〜「P23」の変動パターンNo.には、「当たりSPリーチA」の演出種類が対応付けられている。「当たりSPリーチA」は、SPリーチ演出の種類が「SPリーチA」であって、大当たりの判定結果を報知する報知演出の演出種類を示す。変動パターンNo.が「P10」である変動パターン名には、「当たりSPリーチA」の他、「短縮有」が付されており、可変変動パターンであることを示す。「当たりSPリーチA短縮有」の変動パターンは、「はずれSPリーチA短縮有」の変動パターンと同様に、変動時間の基本時間が「40秒」に定義されている。したがって、「当たりSPリーチA短縮有」の変動時間は、「保2〜0」のとき(通常パターン)には、基本時間に加算時間である9秒が加算された49秒である。また、「保3」及び「保4」のとき(短縮パターン)の変動時間は、基本時間に加算時間である5秒及び0秒がそれぞれ加算された、45秒及び40秒である。
【0073】
変動パターンNo.が「P21」〜「P23」である変動パターン名には、「当たりSPリーチA」の他、「固定a」〜「固定c」が付されており、固定変動パターンであることを示す。なお、パチンコ機1は、「当たりSPリーチA固定a」の基本時間を39秒、「当たりSPリーチA固定b」の基本時間を34秒、「当たりSPリーチA固定c」の基本時間を30秒と、それぞれ定義する。これにより、パチンコ機1は、「当たりSPリーチB固定a」〜「当たりSPリーチB固定c」の基本時間と加算時間との合計時間を、全て49秒となるようにしている。この変動時間は、「当たりSPリーチA」の可変変動パターンのうち「通常パターン」の変動時間と同じである。
【0074】
以下、「P24」〜「P27」の変動パターンNo.には、「当たりSPリーチB」の演出種類が対応付けられている。「当たりSPリーチB」は、SPリーチ演出の種類が「SPリーチB」であって、大当たりの判定結果を報知する報知演出の演出種類を示す。このうち、「当たりSPリーチB短縮有」の変動パターンは、可変変動パターンであり、「当たりSPリーチB固定a」〜「当たりSPリーチB固定c」の変動パターンは、固定変動パターンである。「P28」〜「P31」の変動パターンNo.には、「当たりSPリーチC」の演出種類が対応付けられている。「当たりSPリーチC」は、SPリーチ演出の種類が「SPリーチC」であって、大当たりの判定結果を報知する報知演出の演出種類を示す。このうち、「当たりSPリーチC短縮有」の変動パターンは、可変変動パターンであり、「当たりSPリーチC固定a」〜「当たりSPリーチC固定c」の変動パターンは、固定変動パターンである。これらの変動パターンには、他の変動パターンと同様に、基本時間が定義されており、基本時間と加算時間との合計時間によって変動時間が定まる。
【0075】
なお、「P24」〜「P27」の変動パターンNo.には、「全回転リーチ」の演出種類が対応付けられている。「全回転リーチ」は、リーチ状態を経て、演出図柄がゾロ目に揃った状態で回転した後に、演出図柄が大当たりであることを示す組合せで確定表示される報知演出であり、本実施形態では、大当たり判定の結果が大当たりである場合にのみ実行される。したがって、「全回転リーチ」の演出種類の報知演出が実行された場合、大当たりが確定であることが遊技者に報知される。「全回転リーチ」に対応する変動パターンのうち、「全回転リーチ短縮有」の変動パターンは、可変変動パターンであり、「全回転リーチ固定a」〜「全回転リーチ固定c」の変動パターンは、固定変動パターンである。これらの変動パターンには、他の変動パターンと同様に、基本時間が定義されており、基本時間と加算時間との合計時間によって変動時間が定まる。
【0076】
図6に示すように、通常状態における大当たり判定による判定結果がはずれである場合には、演出種類が「ノーマルリーチ」から「はずれSPリーチC」の順に、変動パターンが決定される割合が低くなるように、変動パターン決定乱数が割り振られている。一方、通常状態において大当たり判定による判定結果が大当たりである場合には、演出種類が「ノーマルリーチ」から「SPリーチC」の順に、変動パターンが決定される割合が高くなるように、変動パターン決定乱数が割り振られている。したがって、大当たり判定による判定の結果が大当たりとなる期待度は、「リーチ演出A」から「リーチ演出E」の順に高くなる。本実施形態では、変動パターンにおいて、固定変動パターンと可変変動パターンとのそれぞれに同じ割合の変動パターン決定乱数が割り振られている。したがって、一つの演出種類において、固定変動パターンが決定される割合と、可変変動パターンが決定される割合とは同じである。なお、大当たり判定による判定結果がはずれである場合にのみ決定される「はずれ変動」は、最も期待度の低い演出種類である。また、大当たり判定による判定結果が大当たりである場合にのみ決定される「全回転リーチ」は、最も期待度の高い演出種類である。
【0077】
図7に示すように、変動パターン決定テーブルには、変動パターン決定時点が時短状態の場合、及び、変動パターン決定時点が高確状態の場合についても、大当たり判定の判定結果に応じたテーブルが設けられている。変動パターン決定時点が時短状態の場合には、
図6に示す変動パターン決定時点が時短状態の場合と同様の演出種類に対応する変動パターンが定義されている。変動パターン決定時点が時短状態の場合、加算時間が「保4〜1」及び「保0」とに分類されており、「保4〜1」のときには加算時間「+0秒」が、「保0」のときには加算時間「+9秒」が、予め定められている。「保4〜1」は変動パターンの決定時点における特別図柄保留数が「4〜1」であり、「保0」は変動パターンの決定時点における特別図柄保留数が「0」であることを示す。このため、変動パターン決定時点が時短状態の場合に対応するテーブルには、加算時間「+0秒」に対応付けられた「固定a」及び加算時間「+9秒」に対応付けられた「固定c」の各固定変動パターンが割り振られている。一方、加算時間「+5秒」に対応付けられた「固定b」の固定変動パターンは割り振られていない。このように、パチンコ機1は、遊技状態によって特別図柄保留数に応じた加算時間の分類を変化することで、保留短縮の程度を遊技状態によって変化させることができる。なお、時短状態においては、第一始動口14及び第二始動口15のうち、遊技球が右打ちされる遊技球が主に入賞する第二始動口15に関する特別図柄保留数である第二保留数に応じて、加算時間が決定される。
【0078】
変動パターン決定時点が高確状態の場合には、高確状態専用の報知演出の演出種類である「高確専用変動」に対応する変動パターンである、「はずれ高確専用変動」及び「当たり高確専用変動」が、大当たり判定の結果に応じて設けられている。「はずれ高確専用変動」及び「当たり高確専用変動」の変動パターンについては、特別図柄保留数に関わらず、10秒の変動時間が定められている。パチンコ機1は、便宜上、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数が「4〜0」である、「保4〜0」の分類を、加算時間「+0秒」として設けている。
【0079】
図8から
図15を参照して、パチンコ機1の主基板41による動作について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている主制御プログラムに従って行われる。主制御プログラムのメイン処理(
図8参照)は、割込信号発生回路57(
図3参照)が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
【0080】
図8に示すように、メイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる(S10)。コマンド出力処理では、制御コマンドが、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、メイン処理においてRAM52に記憶された制御コマンドである。
【0081】
CPU51からサブ制御基板58へ送信される各種コマンドについて説明する。CPU51は、遊技の進行に応じて、サブ制御基板58に各種コマンドを送信する。CPU51からサブ制御基板58へ送信される各種コマンドは、1バイト(8ビット)のMODEデータと、1バイト(8ビット)のEVENTデータとの組合せによる2バイト(16ビット)構成である。MODEデータは、コマンドの種別を示すビット列であり、コマンドの種別毎に、予め一意の種別コードが割り当ててある。EVENTデータは、コマンドの内容を示すビット列である。CPU51は、MODEデータとEVENTデータとを対応付けてサブ制御基板58へ送信する。MODEデータ及びEVENTデータの最上位ビットは、MODEデータ及びEVENTデータのいずれであるかを識別する識別ビットである。MODEデータの最上位ビットは「1」であり、EVENTデータの最上位ビットは「0」である。
【0082】
CPU51は、サブ制御基板58への1回のデータ送信につき1バイトのデータを送信する。したがって、2バイト構成のコマンドを送信するためには、1バイトずつ2回のデータ送信が必要である。このため、CPU51は、サブ制御基板58へのコマンド送信において、1回目のデータ送信としてコマンドの上位バイトであるMODEデータを送信し、2回目のデータ送信としてコマンドの下位バイトであるEVENTデータを送信する。このため、MODEデータを「先行コマンド」、EVENTデータを「後続コマンド」ともいう。CPU51から送信されたコマンドを受信したサブ制御基板58においては、コマンドデータの最上位ビットが「1」であればMODEデータと、最上位ビットが「0」であればEVENTデータと判断される。
【0083】
CPU51からサブ制御基板58へ送信される各種コマンドは、変動パターン指定コマンド、特別図柄停止コマンド、保留先読みコマンド及び大当たり遊技開始コマンド等を含む。変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動開始を指示するともに、変動パターンを通知するためのコマンドである。変動パターン指定コマンドは、第一特別図柄又は第二特別図柄の変動開始を図柄表示部24に指示するため、中継基板47にも送信される。特別図柄停止コマンドは、表示画面28における演出図柄の変動停止を指示するためのコマンドである。特別図柄停止コマンドは、第一特別図柄又は第二特別図柄の変動停止を図柄表示部24に指示するため、中継基板47にも送信される。保留先読みコマンドは、第一保留数又は第二保留数が増加したこと、及び増加に係る保留球に関する先読み情報を通知するためのコマンドである。大当たり遊技開始コマンドは、大当たり遊技の開始を通知するためのコマンドである。
【0084】
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S11)。スイッチ読込処理では、普通図柄作動ゲート12、第一始動口14、第二始動口15、第一大入賞口16、第二大入賞口17、その他入賞口に設けられた各スイッチ(
図3参照)の検出結果から、遊技球を検知するための処理が行われる。
【0085】
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。カウンタ更新処理では、RAM52に記憶されている乱数取得カウンタの値が加算され、且つ、特別図柄の変動時間を計測するためのタイマカウンタである特別図柄変動時間カウンタの値が減算される。
【0086】
次いで、特別電動役物処理が行われる(S13)。特別電動役物処理では、大当たり遊技の動作を制御するための処理と、大当たり遊技終了後に生起される遊技状態に関する処理とが行われる。大当たり遊技の動作とは、主に第一大入賞口16及び第二大入賞口17の開閉部材の開閉動作である。
【0087】
次いで、特別図柄処理が行われる(S14)。詳細は後述するが、特別図柄処理では、大当たり判定、変動パターンの決定、特別図柄の決定及び遊技状態の移行処理等が行われる(
図9から
図11参照)。
【0088】
次いで、普通電動役物処理が行われる(S15)。普通電動役物処理では、普通当たり遊技の動作(主に第二始動口15の開閉部材の開閉動作)を制御するための処理が行われる。CPU51は、時短状態中に普通当たり判定によって普通当たりであると判定された場合、開閉部材を、非時短状態中よりも長く開放させる。なお、CPU51は、時短フラグが「ON」とされていれば、時短状態中であると判断する。
【0089】
次いで、普通図柄処理が行われる(S16)。普通図柄処理では、ゲートスイッチ75が遊技球を検出することを契機として、普通当たり乱数が取得される。取得された乱数に基づいて、普通当たり判定、普通図柄の変動を制御するためのコマンドの記憶等の処理が行われる。前述したように、普通当たり判定は、時短状態が生起されているか否かに応じて、それぞれの確率で判定される。
【0090】
次いで、払出処理(S17)、エラーチェック(S18)及び情報出力処理(S19)が行われる。払出処理では、賞球の払い出しが制御される。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28及びスピーカ48等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、遊技場管理用コンピュータ(図示せず)に各種の情報が出力される。
【0091】
図9から
図11を参照して、特別図柄処理(S14、
図8参照)の詳細について説明する。まず、特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52には、大当たり遊技状態フラグ、特別図柄表示状態フラグ、確率変動フラグ、時短フラグ等が記憶されている。
【0092】
大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中であるかを示すフラグであり、大当たり遊技状態中に「1」が記憶されて「ON」となり、大当たり遊技状態中でない場合には「0」が記憶されて「OFF」となる。なお、大当たり遊技状態フラグが「ON」であることは、条件装置の作動により役物連続作動装置が作動している状態であることを示す。特別図柄表示状態フラグは、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれか一方が変動している場合(変動中)に「1」、いずれか一方が停止表示されている場合(停止表示中)に「2」、いずれも変動中でも停止表示中でもない場合に「0」が記憶される。確変フラグは、確変状態中であるかを示すフラグであり、確変状態中に「1」が記憶されて「ON」となり、非確変状態中に「0」が記憶されて「OFF」となる。時短フラグは、時短状態中であるかを示すフラグであり、時短状態中に「1」が記憶されて「ON」となり、非時短状態中に「0」が記憶されて「OFF」となる。
【0093】
図9に示すように、特別図柄処理が開始されると、第一始動口14に遊技球が入賞しているかが判断される(S41)。第一始動口スイッチ73が遊技球の入賞を検知すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、
図8参照)において、第一始動口スイッチ73に対応するフラグが「ON」となる。このフラグが「OFF」の場合には、第一始動口14に遊技球が入賞していないと判断され(S41:NO)、処理はS51の判断へ移行する。このフラグが「ON」の場合には、第一始動口14に遊技球が入賞していると判断され(S41:YES)、第一保留数が「4」であるかが判断される(S42)。RAM52に記憶されている第一保留数が「4」であれば(S42:YES)、第一保留数が最大第一保留数に達しているため、処理はS51の判断へ移行する。
【0094】
第一保留数が「4」でない場合(S42:NO)、RAM52に記憶されている第一保留数に「1」が加算される(S43)。次いで、第一保留数増加通知データが生成される(S45)。第一保留数増加通知データは、第一始動口14への遊技球の入賞に伴い増加した第一保留数を示す。第一保留数増加通知データは、保留先読みコマンドにおける先行コマンドとして用いられるデータである。本実施形態では、第一保留数が「0」、「1」、「2」「3」、「4」の場合に、「B0H(Hは16進数を示す)」、「B1H」、「B2H」、「B3H」、「B4H」の各値が、第一保留数増加通知データとして生成される。生成された第一保留数増加通知データは、RAM52に記憶される。
【0095】
次いで、第一乱数が取得され、第一大当たり関係情報記憶エリア(
図4参照)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S46)。具体的には、第一大当たり乱数欄には第一大当たり判定カウンタの値が、第一特別図柄決定乱数欄には第一特別図柄決定カウンタの値が、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定カウンタの値が、それぞれRAM52に記憶される。
【0096】
次いで、第一乱数先読み処理が行われる(S48)。第一乱数先読み処理は、S46の処理において新たに記憶された第一乱数についての情報を、第一乱数に係る処理が実行されるよりも前に特定する(先読みする)処理である。第一乱数に係る処理とは、例えば、新たに記憶された第一乱数に含まれる第一大当たり乱数に対する大当たり判定、第一変動パターン決定乱数を用いた変動パターンの決定、第一特別図柄決定乱数を用いた大当たり種別の決定等である。また、第一乱数先読み処理では、新たに記憶された第一乱数についての先読み内容に基づく先読みデータが生成される。
【0097】
図12から
図14を参照して、第一乱数先読み処理(S48、
図9参照)について詳細に説明する。
図12に示すように、先読みデータは、最下位ビットであるビット1から最上位ビットであるビット8を用いて表される1バイト(8ビット)のバイナリデータである。
【0098】
先読みデータは、下位4ビットであるビット1〜4を用いて表される演出先読みデータと、上位3ビットであるビット5〜7を用いて表される当否種別先読みデータとの組合せによって構成される。先読みデータは、保留先読みコマンドにおける後続コマンドとして用いられるデータである。したがって、先読みデータのビット8には「0」がセットされる。
【0099】
図13に示すように、第一乱数先読み処理が開始されると、S46(
図9参照)において新たに記憶された第一乱数のうち、第一大当たり乱数の値が参照される(S111)。次いで、確変フラグの状態が参照される(S112)。次いで、第一大当たり乱数の値が大当たりであるかが先読みされる、当否先読みが行われる(S113)。具体的には、S111の処理で参照された第一大当たり乱数の値が、大当たりであることを示すか否かが特定される。
【0100】
この処理は、確変状態が生起されているか否かに応じた判定テーブルが参照されることで行われる。図示しないが、ROM53には、大当たり判定を行うためのテーブルとして、低確率判定テーブルと、高確率判定テーブルとが記憶されている。低確率判定テーブルは、非確変状態中の大当たり判定に用いられるテーブルであり、「大当たり」及び「はずれ」に各々対応する大当たり乱数の乱数値が定義されている。高確率判定テーブルは、確変状態中の大当たり判定に用いられるテーブルであり、「大当たり」及び「はずれ」に各々対応する大当たり乱数の乱数値が定義されている。S112で参照された確変フラグの状態に応じて、現時点において確変状態が設定されているか否かが特定され、特定結果に対応して、低確率判定テーブル又は高確率判定テーブルが選択される。選択された低確率判定テーブル又は高確率判定テーブルを参照して、S46(
図9参照)の処理で新たに記憶された第一大当たり乱数が「大当たり」及び「はずれ」のいずれを示すのかが特定される。即ち、当否先読みは、第一大当たり乱数に対して大当たり判定が実際に行われるよりも前に行われる。新たに記憶された第一大当たり乱数が「大当たり」であることを示すことを、以下では、「先読み当たり」という。新たに記憶された第一大当たり乱数が「はずれ」であることを示すことを、以下では、「先読みはずれ」という。
【0101】
次いで、S113の処理における当否先読みの結果が先読み当たりであるかが判断される(S115)。当否先読みの結果が先読みはずれの場合(S115:NO)、処理はS119へ移行する。当否先読みの結果が先読み当たりの場合(S115:YES)、S46(
図9参照)において新たに記憶された第一乱数のうち、第一特別図柄決定乱数の値が参照される(S116)。次いで、参照された第一特別図柄決定乱数の値が、いずれの大当たり種別を示すかが特定される(S118)。この処理では、ROM53に記憶されている特別図柄決定テーブル(
図5参照)が参照され、S116の処理で参照された第一特別図柄決定乱数の値に対応する大当たり種別が特定される。ここで特定される大当たり種別を、以下では、「先読み大当たり種別」という。処理はS119へ移行する。
【0102】
次いで、当否種別先読みデータが決定される(S119)。当否種別先読みデータとは、S46(
図9参照)において新たに記憶された第一乱数が先読み当たり及び先読みはずれのいずれを示すか、また、先読み当たりのときにはその先読み大当たり種別を示すデータである。先述したように、当否種別先読みデータは、先読みデータの上位3ビットであるビット5〜7を用いて表される。本実施形態では、例えば、先読みはずれの場合に「00H」が当否種別先読みデータとして決定される。また、先読み当たり且つ先読み大当たり種別が4R大当たりの場合に「10H」、先読み当たり且つ先読み大当たり種別が7R大当たりの場合に「20H」、先読み当たり且つ先読み大当たり種別が16R大当たりの場合に「30H」が、それぞれ決定される。
【0103】
次いで、S46(
図9参照)において新たに記憶された第一乱数のうち、第一変動パターン決定乱数の値が参照される(S121)。次いで、時短フラグの状態が参照される(S122)。次いで、ROM53に記憶されている変動パターン決定テーブル(
図6及び
図7参照)が参照される(S123)。この処理では、変動パターン決定テーブルのうち、S112の処理で参照された確変フラグの状態、及びS122の処理で参照された時短フラグの状態に応じたテーブルが参照される。参照されたテーブルにおいて、S121の処理で参照された第一変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが特定される(S125)。ここで特定される変動パターンを、以下では、「先読み変動パターン」という。
【0104】
先述したように、パチンコ機1では、変動パターン決定乱数に応じて可変変動パターンの変動パターンが決定される場合、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数に応じて、異なる変動時間が決定される。変動パターンが実際に決定されるよりも前の時点である先読みの時点では、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数を特定できない。よって、S125の処理の実行時点である先読みの時点では、先読み変動パターンに対応する可変変動パターンの変動パターンNo.及び変動パターン名がいずれであるかが一意に特定されるが、先読み変動パターンに対応する変動時間が特定されない。本実施形態では、先読み変動パターンが可変変動パターンである場合、対応する1つの変動パターンNo.が、先読み変動パターンとして特定される。
【0105】
また、先述したように、パチンコ機1では、変動パターン決定乱数に応じて固定変動パターンの変動パターンが決定される場合、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数に応じて、「固定a」〜「固定c」のうちからいずれかが決定される。変動パターンが実際に決定されるよりも前の時点である先読みの時点では、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数を特定できない。よって、S121の処理で参照された変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが固定変動パターンである場合、S125の処理の実行時点である先読みの時点では、固定変動パターンが「固定a」〜「固定c」のいずれであるかが特定されない。この場合、S121の処理で参照された変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが、各演出種類に対応する固定変動パターンのうち、「固定a」〜「固定c」のいずれかであることが、先読み変動パターンとして特定される。本実施形態では、先読み変動パターンが固定変動パターンである場合、同じ演出種類に対応する固定変動パターンに関連付けられている全ての変動パターンNo.が、先読み変動パターンとして特定される。
【0106】
次いで、演出先読みデータ決定テーブルが参照される(S126)。演出先読みデータ決定テーブルは、ROM53に記憶されている。
図14に示すように、演出先読み情報設定テーブルには、先読み変動パターンの示す変動パターンNo.が、先読み演出種別毎に割り振られている。先読み演出種別のそれぞれには、演出先読みデータが対応付けられている。「K1」〜「K16」の16通りのK−IDは、各先読み演出種類の識別番号である。先読み演出種別は、K−IDに応じて分類された先読み演出種類を有する。
【0107】
先読み演出種類は、報知演出の演出種類に対応して設けられている。K−IDが「K2」である「はずれ変動」の先読み演出種類は、報知演出の演出種類が「はずれ変動」である変動パターンNo.「P1」〜「P4」に対応して設けられている。K−IDが「K4」である「ノーマルリーチ」の先読み演出種類は、報知演出の演出種類が「ノーマルリーチ」である「はずれノーマルリーチ」及び「当たりノーマルリーチ」の変動パターンNo.「P5」及び「P19」に対応して設けられている。
【0108】
K−IDが「K5」である「SPリーチA短縮有」の先読み演出種類は、報知演出の演出種類が「SPリーチA」の可変変動パターンである「はずれSPリーチA短縮有」及び「当たりSPリーチA短縮有」の変動パターンNo.「P6」及び「P20」に対応して設けられている。K−IDが「K6」である「SPリーチA固定」の先読み演出種類は、報知演出の演出種類が「SPリーチA」の固定変動パターンである「はずれSPリーチA固定a」〜「はずれSPリーチA固定c」及び「当たりSPリーチA固定a」〜「当たりSPリーチA固定c」の変動パターンNo.「P7」〜「P9」及び「P21」〜「P23」に対応して設けられている。このように、報知演出の1つの演出種類に可変変動パターンと固定変動パターンとの双方が含まれるリーチ演出については、可変変動パターンと固定変動パターンとのそれぞれに対応して先読み演出種類が分類されている。
【0109】
1つの演出種類に可変変動パターンと固定変動パターンとの双方が含まれるリーチ演出である「SPリーチB」及び「SPリーチC」についても同様に、可変変動パターンと固定変動パターンとが、それぞれ異なる先読み演出種類に振り分けられている。なお、大当たり判定の結果が大当たりである場合にのみ実行されるリーチ演出である「全回転リーチ」については、可変変動パターンについては「当たり確定短縮有」、固定変動パターンについては「当たり確定固定」の各先読み演出種類に振り分けられている。例えば、パチンコ機1が、「全回転リーチ」以外にも大当たりが確定であることを遊技者に報知する演出種類を有する場合がある。このような場合には、対応する変動パターンのうち可変変動パターンが「当たり確定短縮有」、固定変動パターンが「当たり確定固定」の各先読み演出種類に振り分けられてもよい。
【0110】
K−IDが「K16」である「高確専用変動」の先読み演出種類は、高確状態にのみ用いられる演出種類の「高確専用変動」に対応する変動パターンである「はずれ高確専用変動」及び「当たり高確専用変動」の変動パターンNo.「P18」及び「P36」に対応して設けられている。なお、本実施形態では、「K3」、「K11」〜「K13」のK−IDについては、該当する先読み演出種類を設けておらず、未使用としている。
【0111】
また、K−IDが「K1」である先読み演出種類として、「先読みなし」が設けられている。パチンコ機1は、特定の遊技状態(例えば、大当たり遊技中や、遊技状態の変わり目等)においては、新たに記憶された変動パターン決定乱数値の先読みを実行しない期間(以下、「禁止期間」という。)を設けることがある。このような禁止期間に記憶された変動パターン決定乱数について、パチンコ機1は、先読み変動パターンに応じた先読み演出種類を決定しない。このような場合に、先読み変動パターンに応じた先読み演出種類を決定しなかったことを示すために、「先読みなし」の先読み演出種類が設けられている。
【0112】
本実施形態において、先読み演出種別は、報知演出の演出種類の示す期待度に応じて設けられている。先読み変動パターンに応じた先読み演出種別が、演出先読みデータ決定テーブルに基づいて決定されることで、先読み演出種別に対応する演出先読みデータが決定される。先述のように、演出先読みデータは、先読みデータの下位4ビットを用いて表される「00H」〜「0FH」のいずれかの値を示すバイナリデータである。演出先読みデータは、保留先読みコマンドとしてサブ制御基板58へ送信される。これにより、特別図柄保留球に係る期待度が、特別図柄保留球に対する報知演出の変動パターンが実際に決定されるよりも前に、CPU51からサブ制御基板58に通知される。よって、サブ制御基板58は、特別図柄保留球に係る報知演出が実行されるよりも前の時点に、特別図柄保留球に係る期待度を把握できる。そして、サブ制御基板58は、把握した期待度に基づいて、例えば、特別図柄保留球に係る報知演出が実行されるよりも前の時点に、特別図柄保留球に係る期待度に応じた予告演出を制御できる。このような、特別図柄保留球に係る報知演出が実行されるよりも前の時点に、その特別図柄保留球に係る期待度に応じて実行される予告演出を、以下では、「先読み予告演出」という。
【0113】
また、パチンコ機1では、可変変動パターンと固定変動パターンとの双方が含まれる演出種類に係る先読み変動パターンについては、可変変動パターンであるか固定変動パターンであるかに応じて、異なる先読み演出種類に分類される。可変変動パターンと固定変動パターンとの双方が含まれる先読み演出種類は、「SPリーチA」、「SPリーチB」、「SPリーチC」及び「当たり確定」である。この場合、演出種類の示す期待度に加えて、先読み変動パターンが可変変動パターン及び固定変動パターンのいずれであるかを識別可能な演出先読みデータに基づく保留先読みコマンドが、CPU51からサブ制御基板58に送信される。よって、サブ制御基板58は、先読み予告演出の演出内容が決定される際に、先読み予告演出を実行する報知演出の変動パターンが、可変変動パターンであるか固定変動パターンであるかを考慮して、実行する先読み予告演出を決定することができる。
【0114】
このように、先読み演出種別は、先読み演出の内容の決定の便宜に応じて設けられている。本実施形態では、非リーチ演出である「はずれ変動」の演出種類においても、可変変動パターンと固定変動パターンとの双方が含まれるが、これについては、可変変動パターンと固定変動パターンとを区別することなく、1つの先読み演出種類が割り振られている。これは、期待度の最も低い「はずれ変動」の演出種類においては、可変変動パターンと固定変動パターンとで、先読み演出の内容を変化させる意義が比較的低いため、可変変動パターンと固定変動パターンとを特段に区別しないためである。なお、非リーチ演出である「はずれ変動」の演出種類においても、リーチ演出と同様に、可変変動パターンと固定変動パターンとが、異なる先読み演出種類に振り分けられてもよい。
【0115】
図13の説明に戻る。次いで、参照された演出先読みデータ決定テーブルに基づいて、演出先読みデータが決定される(S128)。このとき、禁止期間中でない場合には、演出先読みデータ決定テーブルにおけるS125の処理で特定された先読み変動パターンに対応する演出先読みデータが決定される。禁止期間中である場合には、K−IDが「K1」である「先読みなし」の先読み演出種類に対応する演出先読みデータが決定される。なお、本実施形態において、第一変動パターン決定乱数に関する禁止期間は、時短状態中及び大当たり遊技中である。
【0116】
次いで、S119の処理において決定された当否種別先読みデータと、128の処理において決定された演出先読みデータとに基づいて、先読みデータが生成される(S129)。例えば、当否先読みデータが先読み当たり且つ先読み大当たり種別が4R大当たりを示す「10H」と決定されており、演出先読みデータが「SPリーチB固定」の先読み演出種別を示す「07H」と決定されている場合、先読みデータとして「17H」が生成される。生成された先読みデータは、RAM52に記憶される。処理は、特別図柄処理(
図9参照)に戻る。
【0117】
図9の説明に戻る。次いで、S45の処理で生成された第一保留数増加通知データと、S129の処理で生成された先読みデータとの組合せによる保留先読みコマンドが生成される(S49)。生成された保留先読みコマンドは、RAM52に記憶される。記憶された保留先読みコマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、
図8参照)において、サブ制御基板58に送信される。その後、処理はS51の判断へ移行する。
【0118】
次いで、第二始動口15に遊技球が入賞しているかが判断される(S51)。第二始動口スイッチ74が遊技球の入賞を検知すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、
図8参照)において、第二始動口スイッチ74に対応するフラグが「ON」となる。このフラグが「OFF」の場合には、第二始動口15に遊技球が入賞していないと判断され(S51:NO)、処理はS61(
図10参照)の判断へ移行する。このフラグが「ON」の場合には、第二始動口15に遊技球が入賞していると判断され(S51:YES)、第二保留数が「4」であるかが判断される(S52)。RAM52に記憶されている第二保留数が「4」であれば(S52:YES)、第二保留数が最大第二保留数に達しているため、処理はS61の判断へ移行する。
【0119】
第二保留数が「4」でない場合(S52:NO)、RAM52に記憶されている第二保留数に「1」が加算される(S53)。次いで、第二保留数増加通知データが生成される(S55)。第二保留数増加通知データは、第二始動口15への遊技球の入賞に伴い増加した第二保留数を示す。第二保留数増加通知データは、保留先読みコマンドにおける先行コマンドとして用いられるデータである。本実施形態では、第二保留数が「0」、「1」、「2」「3」、「4」の場合に、「B5H」、「B6H」、「B7H」、「B8H」、「B9H」の各値が、第二保留数増加通知データとして生成される。生成された第二保留数増加通知データは、RAM52に記憶される。以下では、第一保留数増加通知データ及び第二保留数増加通知データを総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、保留数増加通知データともいう。
【0120】
次いで、第二乱数が取得され、第二大当たり関係情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S56)。具体的には、第二大当たり乱数欄には第二大当たり判定カウンタの値が、第二特別図柄決定乱数欄には第二特別図柄決定カウンタの値が、第二変動パターン決定乱数欄には第二変動パターン決定カウンタの値が、それぞれRAM52に記憶される。
【0121】
次いで、第二乱数先読み処理が行われる(S58)。第二乱数先読み処理は、S56の処理において新たに記憶された第二乱数についての情報を、第二乱数に係る処理が実行されるよりも前に特定する(先読みする)処理である。第二乱数に係る処理とは、例えば、新たに記憶された第二乱数に含まれる第二大当たり乱数に対する大当たり判定、第二変動パターン決定乱数を用いた変動パターンの決定、第二特別図柄決定乱数を用いた大当たり種別の決定等である。
【0122】
第二乱数先読み処理は、
図13に示す第一乱数先読み処理のうち、S111にて第二大当たり乱数が参照され、S116にて第二特別図柄決定乱数が参照され、S121にて第二変動パターン決定乱数が参照される他は、第一乱数先読み処理の各処理と同様の処理が実行される。よって、第二乱数先読み処理についての詳細な説明を省略する。
【0123】
第二乱数先読み処理が実行されることで、新たに記憶された第二乱数のうち第二大当たり乱数及び第二特別図柄決定乱数に基づいて当否種別先読みデータが決定される。また、新たに記憶された第二乱数のうち第二変動パターン決定乱数に基づいて、先読み変動パターンに対応する演出先読みデータが決定される。決定された当否種別先読みデータ及び演出先読みデータに基づいて、新たに記憶された第二乱数についての先読み内容に基づく先読みデータが生成される。なお、本実施形態において、第二変動パターン決定乱数に関する禁止期間は、大当たり遊技中である。
【0124】
次いで、S55の処理で生成された第二保留数増加通知データと、第二乱数先読み処理で生成された先読みデータとの組合せによる保留先読みコマンドが生成される(S59)。生成された保留先読みコマンドは、RAM52に記憶される。その後、処理はS61の判断へ移行する。
【0125】
次いで、
図10に示すように、大当たり遊技状態であるかが判断される(S61)。大当たり遊技状態フラグが「ON」である場合、大当たり遊技状態中であると判断されて(S61:YES)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「OFF」である場合、大当たり遊技状態中でないと判断されて(S61:NO)、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかが変動中であるかが判断される(S62)。特別図柄表示状態フラグが「1」でない場合には、いずれも変動中でないと判断されて(S62:NO)、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかが停止状態中であるかが判断される(S63)。特別図柄表示状態フラグが「2」でない場合は、いずれも停止表示中でないと判断されて(S63:NO)、処理はS71(
図11参照)へ移行し、大当たり判定等の処理が行われる。
【0126】
本実施形態では、大当たり判定において、第二大当たり判定が第一大当たり判定よりも優先して行われる。
図11に示すように、まず、第二大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第二保留数が「1」以上であるかが判断される(S71)。第二保留数が「1」以上である場合には(S71:YES)、第二大当たり判定が行われるが、詳細は後述する。第二保留数が「0」である場合には(S71:NO)、第一大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第一保留数が「1」以上であるかが判断される(S72)。第一保留数が「0」であれば(S72:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
【0127】
第一保留数が「1」以上である場合には(S72:YES)、第一大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第一保留数が「1」減算される(S73)。次いで、第一大当たり関係情報記憶エリア(
図4参照)の判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S75)。処理はS86へ移行する。
【0128】
一方、第二大当たり判定では、まず、第二保留数が「1」減算される(S83)。次いで、第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S85)。処理はS86へ移行する。
【0129】
次いで、確変状態であるか否かに応じて、大当たり判定処理が行われる(S86)。S86の処理では、確変フラグの状態が参照されて、現時点において確変状態が設定されているかが特定される。確変状態が生起されているかが特定された結果に対応して、前述の低確率判定テーブル又は高確率判定テーブルが選択される。選択された低確率判定テーブル又は高確率判定テーブルが参照されて、S75の処理でシフトされた判定エリアに記憶されている第一大当たり乱数が、「大当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される第一大当たり判定が行われる。また、S85の処理でシフトされた判定エリアに記憶されている第二大当たり乱数が、「大当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される第二大当たり判定が行われる。なお、第一大当たり関係情報記憶エリア及び第二大当たり関係情報記憶エリアにおいて、保留乱数それぞれの記憶順が特定されて記憶されているので、RAM52に記憶された未判定の大当たり乱数に基づく大当たり判定が、大当たり乱数の記憶された順に行われる。
【0130】
次いで、大当たり判定の結果が大当たりであるかが判断される(S88)。大当たり判定の結果が大当たりである場合(S88:YES)、特別図柄決定テーブル(
図5参照)が参照されて、第一特別図柄又は第二特別図柄の大当たり種別が決定される(S89)。処理はS91へ移行する。S89の処理では、S75及びS85でシフトされた判定エリアに記憶されている大当たり乱数と同時に取得された特別図柄決定乱数の値に対応する大当たり種別が決定される。大当たり判定の結果がはずれである場合には(S88:NO)、所定のはずれ図柄が決定され、処理はS91へ移行する。
【0131】
次いで、遊技状態及び大当たり判定による判定結果に応じて、変動パターンが決定される(S91)。S91の処理では、確変フラグ及び時短フラグの状態が参照されて、現時点において通常状態、確変時短状態、及び高確状態のうちいずれの遊技状態が設定されているかが特定される。また、大当たり判定による判定結果が参照される。そして、変動パターン決定テーブルのうち、特定された遊技状態と大当たり判定による判定結果とに応じたテーブルが参照され、大当り乱数とともに取得されている変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが特定される。なお、変動パターン決定乱数の値が、固定変動パターンに対応している場合には、同じ演出種類に対応付けられている複数の固定変動パターンが特定される。
【0132】
次いで、特別図柄保留数が参照される(S92)。現時点において時短状態が設定されている場合には第二保留数が、時短状態が設定されていない場合には第一保留乱数が参照される。ここで、S91の処理において決定された変動パターンが可変変動パターンの場合、参照された特別図柄保留数に応じて変動時間における加算時間が決定される。これにより、S91で決定された変動パターンに係る変動時間が決定される。また、S91の処理において決定された変動パターンが固定変動パターンの場合、参照された特別図柄保留数に応じて、同じ演出種類に対応付けられている複数の固定変動パターンうちからいずれか1つの変動パターンが決定される。
【0133】
次いで、決定された変動パターンを示す変動パターン指定コマンドが生成される(S93)。本実施形態では、変動パターン指定コマンドは、S92の処理において参照された特別図柄保留数に対応する加算時間の分類を示す加算時間指定データと、決定された変動パターンの変動パターンNo.を示すパターンNo.データとの組合せによって構成される。加算時間指定データが先行コマンドとして用いられ、パターンNo.データが後続コマンドとして用いられる。加算時間指定データは、決定された変動パターンが第一変動パターン決定乱数及び第二変動パターン決定乱数のいずれに基づくかを識別可能に生成される。変動パターンが第一変動パターン決定乱数に基づく場合には、加算時間が「+0秒」、「+5秒」、「+12秒」のそれぞれに応じて、「81H」、「82H」、「83H」の各値が、加算時間指定データとして生成される。変動パターンが第二変動パターン決定乱数に基づく場合には、加算時間が「+0秒」、「+5秒」、「+12秒」のそれぞれに応じて、「91H」、「92H」、「93H」の各値が、加算時間指定データとして生成される。パターンNo.データは、変動パターンNo.に対応する「00H」〜「7FH」のうちいずれかの値として生成される。生成された変動パターン指定コマンドは、RAM52に記憶される。記憶された変動パターン指定コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、
図8参照)によって、中継基板47及びサブ制御基板58に送信される。中継基板47を介して変動パターン指定コマンドを受信した図柄表示部24は、第一特別図柄表示部又は第二特別図柄表示部における第一特別図柄又は第二特別図柄の変動を開始する。
【0134】
次いで、決定された変動パターンに対応する変動時間が、特別図柄変動時間カウンタにセットされる(S95)。第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかが変動中であることを示す「1」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S96)、処理はメイン処理へ戻る。
【0135】
また、
図10に示すS62の判断において、特別図柄表示状態フラグに「1」が記憶されている場合には、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかが変動中であると判断され(S62:YES)、変動時間が経過したかが判断される(S101)。S95(
図11参照)の処理においてセットされた特別図柄変動時間カウンタの値が「0」となっている場合には、変動時間が経過したと判断され(S101:YES)、RAM52に特別図柄停止コマンドが生成される(S102)。生成された特別図柄停止コマンドは、RAM52に記憶される。特別図柄停止コマンドは、コマンド出力処理(S10、
図8参照)によって中継基板47及びサブ制御基板58に送信され、第一特別図柄又は第二特別図柄、及び表示画面28の演出図柄の変動停止を指示する。次いで、所定の特別図柄停止表示時間が特別図柄停止時間カウンタに記憶される(S103)。第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかが停止表示中であることを示す「2」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S104)、処理はメイン処理へ戻る。一方、S101の判断において、変動時間がまだ経過していないと判断された場合には(S101:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
【0136】
また、S63の判断において、特別図柄表示状態フラグに「2」が記憶されている場合(S63:YES)、S103においてセットされた特別図柄停止時間カウンタの値によって、特別図柄停止表示時間が経過したかが判断される(S106)。特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でない場合には、特別図柄停止表示時間がまだ経過していないと判断され(S106:NO)、処理はメイン処理へ戻る。特別図柄停止表示時間が経過した場合には(S106:YES)、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれもが変動中でも停止表示中でもないことを示す「0」が、特別図柄表示状態フラグに記憶される(S107)。次いで、遊技状態移行処理が行われて(S108)、処理はメイン処理へ戻る。
【0137】
図15を参照して、遊技状態移行処理(S108、
図10参照)について詳細に説明する。遊技状態移行処理では、大当たり判定によって大当たりであると判定された場合に遊技が大当たり遊技状態へ移行させ、所定の終了条件が成立した場合には、確変状態及び時短状態を終了させるための各種のフラグの制御が行われる。
【0138】
遊技状態移行処理が開始されると、まず、大当たり判定による判定結果が大当たりであるかが判断される(S141)。判定結果が大当たりである場合(S141:YES)、Rカウンタに大当たり種別に対応付けられたラウンド数がセットされる(S142)。Rカウンタは、大当たり遊技において実行するラウンド数を計数するカウンタであり、RAM52に記憶される。具体的には、大当たり種別が「16R大当たり」の場合には、Rカウンタに「16」が記憶される。大当たり種別が「7R大当たり」の場合には、Rカウンタに「7」が記憶される。大当たり種別が「4R大当たり」の場合には、Rカウンタに「4」が記憶される。
【0139】
次いで、判定回数計数カウンタの値が「0」にクリアされる(S143)。判定回数計数カウンタは、前回の大当たり遊技の終了後に実行された判定回数を計数するカウンタであり、RAM52に記憶される。次いで、「ON」となっている時短フラグ及び確率変動フラグがあれば、ともに「OFF」となる(S144)。つまり、大当たり遊技中には、非確変状態及び非時短状態が設定される。
【0140】
次いで、大当たり遊技開始コマンドが生成される(S145)。生成された大当たり遊技開始コマンドは、RAM52に記憶される。特別図柄停止コマンドは、コマンド出力処理(S10、
図8参照)によってサブ制御基板58に送信され、サブ制御基板58に大当たり遊技の開始を通知する。次いで、大当たり遊技状態フラグが「ON」となる(S146)。処理は特別図柄処理(
図10参照)へ戻る。
【0141】
一方、大当たり判定の判定結果がはずれの場合(S141:NO)、判定回数計数カウンタに「1」が加算される(S151)。次いで、判定回数計数カウンタの値が、時短回数である「80」であるかが判断される(S152)。判定回数計数カウンタの値が「80」である場合(S152:YES)、時短フラグが「OFF」になる(S153)。処理は特別図柄処理へ戻る。
【0142】
判定回数計数カウンタの値が「80」でない場合(S152:NO)、判定回数計数カウンタの値が、確変回数である「84」であるかが判断される(S155)。判定回数計数カウンタの値が「84」でない場合(S155:NO)、処理は特別図柄処理へ戻る。判定回数計数カウンタの値が「84」である場合(S155:YES)、確変フラグが「OFF」になり(S156)、処理は特別図柄処理へ戻る。
【0143】
図16及び
図17を参照して、サブ制御基板58が実行するサブ制御基板処理について説明する。パチンコ機1のサブ制御は、ROM583に記憶されているサブ制御プログラムに従って行われる。サブ制御プログラムは、パチンコ機1の電源がONにされた際に、CPU581によって実行される。
【0144】
図16に示すように、サブ制御基板処理が開始されると、主基板41から保留先読みコマンドを受信したかが判断される(S161)。保留先読みコマンドを受信していない場合(S161:NO)、処理はS181(
図17参照)へ移行する。保留先読みコマンドを受信した場合(S161:YES)、保留先読みコマンドに含まれる保留数増加通知データが解析され、新たに増加した特別図柄保留数が第一保留数及び第二保留数のいずれであるか、及びその数が特定される(S162)。特定された特別図柄保留数に係る情報が、RAM582に記憶される。
【0145】
次いで、保留先読みコマンドに含まれる先読みデータが解析され、当否種別先読みデータに基づく当否種別先読み情報及び演出先読みデータに基づく演出先読み情報が特定される(S163)。特定された当否種別先読み情報及び演出先読み情報が、S162の処理で特定された特別図柄保留数に係る情報に関連付けてRAM582に記憶される。当否種別先読みデータに基づく当否種別先読み情報は、新たに記憶された特別図柄保留球が先読み当たり及び先読みはずれのいずれを示すか、また、先読み当たりのときにはその先読み大当たり種別を識別可能な情報である。演出先読みデータに基づく演出先読み情報は、先読み変動パターンに対応する先読み演出種別を識別可能な情報である。
【0146】
次いで、新たに増加した特別図柄保留数に係る特別図柄保留球を、ターゲット保留とするかが決定される(S165)。本実施形態において、ターゲット保留とは、先読み予告演出によって期待度が予告される対象となる特別図柄保留球である。新たに増加した特別図柄保留数に係る特別図柄保留球をターゲット保留とするか否かは、新たに増加した特別図柄保留球に係る当否種別先読み情報及び演出先読み情報等に応じた、特別図柄保留球に係る期待度等に応じて決定される。
【0147】
次いで、新たに増加した特別図柄保留数に係る特別図柄保留球がターゲット保留であるかが判断される(S171)。新たに増加した特別図柄保留数に係る特別図柄保留球がターゲット保留でない場合(S171:NO)、処理はS181(
図17参照)の判断に移行する。新たに増加した特別図柄保留数に係る特別図柄保留球がターゲット保留である場合(S171:YES)、ターゲット保留に係る演出先読み情報が、可変変動パターンに係ることを示す情報であるかが判断される(S172)。演出先読み情報が、可変変動パターンに係ることを示す情報であるかは、演出先読み情報の示す先読み演出種別が可変定変動パターンに係る先読み演出種別であることを示すかによって判断される。先述のように、1つの演出種類に可変変動パターンと固定変動パターンとの双方が含まれるリーチ演出についての先読み演出種別は、可変変動パターンと固定変動パターンとのそれぞれに対応して分類されている。具体的には、演出先読み情報の示す先読み演出種別が、「K5」、「K7」、「K9」、「K14」のうちいずれかのK−IDを示すものである場合に、先読み演出種別が可変変動パターンに係ると判断される。
【0148】
ターゲット保留に係る演出先読み情報が、可変変動パターンに係ることを示す情報である場合(S172:YES)、ターゲット保留に対応する報知演出において実行される予告演出を、予告演出Aとすることが決定される(S173)。この処理では、ターゲット保留に対応する報知演出が実際に実行されるよりも前に、ターゲット保留に対応する報知演出において実行される予告演出の内容が決定される。ここで、予告演出Aとは、実行に必要な時間が3秒未満である予告演出である。パチンコ機1は、1つ又は複数の予告演出を備えており、予告演出Aは、実行時間が3秒未満の、1つ又は複数の予告演出である。
【0149】
先述したように、可変変動パターンのリーチ演出では、リーチ状態に至るまでは、「はずれ変動短縮有」と同じ内容の演出が実行される。可変変動パターンによるリーチ演出では、報知演出が開始されてからリーチ状態に至るまでの時間が可変する。「はずれ変動短縮有」の変動パターンのうち、加算時間が「+0秒」のものの変動時間は3秒である。すなわち、可変変動パターンのリーチ演出において、リーチ状態に至るまでの最短時間は3秒である。予告演出Aは、実行時間が3秒未満であるので、可変変動パターンが通常パターン及び短縮パターンのいずれであっても、可変変動パターンのリーチ演出において、リーチ状態に至る前の期間において実行可能である。決定された予告演出Aをターゲット保留に対応する報知演出において実行することを示す情報が、RAM582に記憶される。
処理はS178へ移行する。
【0150】
ターゲット保留に係る演出先読み情報が、可変変動パターンに係ることを示す情報でない場合(S172:NO)、ターゲット保留に係る演出先読み情報が、固定変動パターンに係ることを示す情報であるかが判断される(S175)。演出先読み情報が、固定変動パターンに係ることを示す情報であるかは、演出先読み情報の示す先読み演出種別が固定定変動パターンに係る先読み演出種別であることを示すかによって判断される。具体的には、演出先読み情報の示す先読み演出種別が、「K6」、「K8」、「K10」、「K15」のうちいずれかのK−IDを示すものである場合に、先読み演出種別が可変変動パターンに係ると判断される。
【0151】
ターゲット保留に係る演出先読み情報が、固定変動パターンに係ることを示す情報である場合(S175:YES)、ターゲット保留に対応する報知演出において実行される予告演出を、予告演出A又は予告演出Bのいずれかとすることが決定される(S176)。この処理では、S173の処理と同様に、ターゲット保留に対応する報知演出が実際に実行されるよりも前に、ターゲット保留に対応する報知演出において実行される予告演出の内容が決定される。ここで、予告演出Bとは、実行に必要な時間が3秒以上である予告演出である。予告演出Bは、実行時間が3秒以上の、1つ又は複数の予告演出である。
【0152】
先述したように、固定変動パターンのリーチ演出では、リーチ状態に至るまでは、「はずれ変動短縮有」の「通常パターン」と同じ内容の演出が実行される。すなわち、固定変動パターンのリーチ演出では、報知演出が開始されてからリーチ状態に至るまでの時間として、必ず12秒間が確保されている。したがって、CPU581は、固定変動パターンのリーチ演出においては、報知演出が開始されてからリーチ状態に至るまでの間に、実行に3秒以上かかる予告演出Bを実行可能である。また、CPU581は、予告演出Bよりも実行時間が短い予告演出Aも、報知演出が開始されてからリーチ状態に至るまでの間に実行可能である。よって、パチンコ機1は、ターゲット保留に係る演出先読み情報が、固定変動パターンに係ることを示す情報である場合には、可変変動パターンに係ることを示す情報である場合に比較して予告演出の実行時間による制約が少なくなる。したがって、パチンコ機1は、固定変動パターンに係るターゲット保留に対応する報知演出について、多様な予告演出の実行を決定できる。決定された予告演出A又は予告演出Bをターゲット保留に対応する報知演出において実行することを示す情報が、RAM582に記憶される。処理はS178へ移行する。
【0153】
このように、パチンコ機1は、ターゲット保留に対応する報知演出が実際に実行されるよりも前に、ターゲット保留に対応する報知演出の変動パターンが可変変動パターン及び固定変動パターンのうちいずれであるかを特定する。これにより、パチンコ機1は、ターゲット保留に対応する報知演出において実行される予告演出の内容を多様に決定できるかを事前に特定できるようになる。したがって、パチンコ機1は、ターゲット保留に対応する報知演出が可変変動パターンであるか固定変動パターンであるかに応じた変化を、予告演出の実行によって与え、報知演出の興趣を向上できる。
【0154】
なお、ターゲット保留に係る演出先読み情報が、固定変動パターンに係ることを示す情報でない場合(S175:NO)、処理はS181(
図17参照)の判断へ移行する。例えば、K−IDが「K2」である「はずれ変動」の先読み演出種別を示す演出先読み情報は、ターゲット保留に対応する報知演出の変動パターンが可変変動パターンであるか固定変動パターンであるかについては識別していない。したがって、ターゲット保留に対応する報知演出の変動パターンが、可変変動パターンでも固定変動パターンでもないとの判断結果が得られる。このような場合は、S173の処理においてターゲット保留と決定された決定結果をキャンセルすることとしてもよい。また、「はずれ変動」の先読み演出種別を示す演出先読み情報については可変変動パターンであるとみなして、予告演出Aの実行が決定されてもよい。
【0155】
また、例えば、ターゲット保留に係る演出先読み情報が、K−IDが「K1」である「先読みなし」の先読み演出種別を示す場合にも、ターゲット保留に対応する報知演出の変動パターンが、可変変動パターンでも固定変動パターンでもないとの判断結果が得られる。この場合には、処理がそのままS181の判断へ移行されてもよい。また、ターゲット保留に係る演出先読み情報が、K−IDが「K16」である「高確専用変動」の先読み演出種別を示す場合については、可変変動パターンであるとみなして予告演出Aの実行が決定されてもよい。あるいは、「高確専用変動」の変動パターンに応じた特別な予告演出が決定されてもよい。
【0156】
次いで、先行保留に対応する報知演出において実行する先読み予告演出の内容を、ターゲット保留の演出先読み情報に応じて決定する(S178)。処理はS181(
図17参照)の判断へ移行する。本実施形態において、先行保留とは、ターゲット保留よりも前に記憶されている特別図柄保留球であって、ターゲット保留に対応する報知演出よりも前に報知演出が実行される特別図柄保留球である。パチンコ機1は、ターゲット保留の演出先読み情報の示す期待度に応じた、複数種類の先読み予告演出を予め備えている。したがって、ターゲット保留の演出先読み情報に応じた種類の先読み予告演出が決定される。
【0157】
このとき、先行保留の演出先読み情報が、可変変動パターン及び固定変動パターンのいずれを示すかに応じて、先読み予告演出の内容が決定されてもよい。例えば、先読み予告演出をリーチ状態に至るより前に実行する演出として、先行保留の演出先読み情報が可変変動パターンを示す場合には、3秒未満で実行可能な先読み予告演出が決定されてもよい。また、先行保留の演出先読み情報が固定変動パターンを示す場合には、3秒未満で実行可能な先読み予告演出に加えて、実行時間が3秒以上必要な先読み予告演出が決定されてもよい。また、例えば、CPU581は、先行保留の演出先読み情報が、K−IDが「K2」である「はずれ変動」の先読み演出種別を示す場合に、先読み予告演出の内容が決定することとしてもよい。また、CPU581は、先行保留の演出先読み情報が「はずれ変動」以外の先読み演出種別を示す場合には先読み予告演出の内容を決定せず、先読み予告演出を実行しないこととしてもよい。なお、先読み予告演出の決定は、ターゲット保留の演出先読み情報に加えて、ターゲット保留の当否先読み情報に応じて行われてもよい。
【0158】
次いで、
図17に示すように、主基板41から変動パターン指定コマンドを受信したかが判断される(S181)。変動パターン指定コマンドを受信していない場合(S181:NO)、処理はS191の判断へ移行する。変動パターン指定コマンドを受信した場合(S181:YES)、変動パターン指定コマンドに含まれる加算時間指定データが解析される。これにより、変動パターンが第一変動パターン決定乱数及び第二変動パターン決定乱数のいずれに基づくか、及び、変動パターンに定義されている加算時間が「+0秒」、「+5秒」、「+12秒」のいずれであるかが特定される(S182)。また、変動パターン指定コマンドに含まれるパターンNo.データが解析され、変動パターンの変動パターンNo.が特定される(S182)。特定された変動パターンに関する情報が、RAM582に記憶される。
【0159】
次いで、特定された変動パターンに応じた報知演出の実行が制御される(S183)。このとき、特定された変動パターンに対応する画像データをCGROM432から読み出して、表示画面28に表示させることを指示するコマンドが生成され、演出制御基板43に送信される。演出制御基板43は、受信したコマンドに従って、表示画面28における表示を制御する。また、表示画面28における演出図柄の変動表示を開始する。また、特定された変動パターンに対応する電飾の発光動作、可動体31の動作及び音声出力の制御を指定するコマンドが生成され、ランプドライバ基板46に送信される。ランプドライバ基板46を介してコマンドを受信した電飾基板34は、コマンドに対応する発光動作を実行する。ランプドライバ基板46を介してコマンドを受信した可動体31は、コマンドに対応する動作演出を実行する。ランプドライバ基板46を介してコマンドを受信したスピーカ48は、コマンドに対応する音声を出力する。
【0160】
次いで、報知演出において予告演出が実行されることが決定されているかが判断される(S186)。S173及びS176の処理において、ターゲット保留に対応する予告演出である予告演出A及び予告演出Bの実行が決定されている場合には(S186:YES)、予告演出A及び予告演出Bの実行が指示される。この場合、予告演出A及び予告演出Bの実行を指示するコマンドが生成される。また、S178の処理において先行保留に対応する先読み予告演出の実行が決定されている場合には(S186:YES)、予告演出A及び予告演出Bの実行が指示される。この場合、先読み予告演出の種類に対応するコマンドが生成される。また、S182の処理において特定された変動パターンに関する情報に応じて各種予告演出の実行が決定されている場合には(S186:YES)、各種予告演出の実行を指示するコマンドが生成される。生成されたそれぞれのコマンドは、演出制御基板43及びランプドライバ基板46に適宜送信される(S188)。処理はS191の判断へ移行する。
【0161】
次いで、主基板41から特別図柄停止コマンドを受信したかが判断される(S191)。特別図柄停止コマンドを受信していない場合(S191:NO)、処理はS193の判断へ移行する。特別図柄停止コマンドを受信した場合(S191:YES)、大当たり判定による判定結果を示す演出図柄の組合せが確定表示され(S192)、報知演出が終了する。処理はS193の判断へ移行する。本実施形態では、大当たり判定の結果が大当たりであることを示す演出図柄の組合せは、例えば「111」「222」等、同じ数字を示す3個の演出図柄による組合せである。大当たり判定の結果がはずれであることを示す演出図柄の組合せは、例えば「274」「353」等、3個の演出図柄が同じ数字に揃わない組合せである。
【0162】
次いで、主基板から大当たり遊技開始コマンドを受信したかが判断される(S193)。大当たり遊技開始コマンドを受信していない場合(S193:NO)、処理はS161の判断へ移行する。大当たり遊技開始コマンドを受信した場合(S193:YES)、大当たり遊技演出の実行が制御される(S194)。大当たり遊技演出は、大当たり遊技中であることを遊技者に報知するために実行される演出である。その後、処理はS161(
図16参照)の判断に戻る。
【0163】
以上説明したように、変動パターン決定テーブルには、可変変動パターンと固定変動パターンとを含む複数の変動パターンが、報知演出の演出種類に対応して記憶されている。変動パターン決定テーブルにおいて、1つの演出種類に、可変変動パターンと固定変動パターンとの双方が割り振られているものがある。可変変動パターンの変動時間は、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数に応じて変化する。よって、可変変動パターンに基づく報知演出が実行されることで、特別図柄保留数に応じて特別図柄保留球が円滑に消化される。一方、同じ演出種類に対応付けられている固定変動パターンの変動時間は、特別図柄保留数に関わらず変動時間が変化しない。この場合、特別図柄保留数に関わらず、予告演出等を実行できる時間を報知演出に確保できるので、充実した報知演出を実行できる機会が設けられ、報知演出に対する遊技者の興趣が向上される。「はずれ変動」、「SPリーチA」〜「SPリーチC」、「全回転リーチ」の演出種類に対応する変動パターンには、同じ演出種類に対応する変動パターンに、可変変動パターンと固定変動パターンの双方が含まれる。したがって、パチンコ機1は、変動パターン決定時点における特別図柄保留数に応じて特別図柄保留球を円滑に消化させるとともに、報知演出の自由度を高めることができる。
【0164】
可変変動パターンと固定変動パターンとの双方が含まれる演出種類には、「SPリーチA」〜「SPリーチC」、「全回転リーチ」といった、リーチ演出が含まれている。したがって、パチンコ機1では、リーチ演出においても、固定変動パターンと可変変動パターンの双方が決定され得る。したがって、パチンコ機1は、リーチ演出の実行においても、可変変動パターンによる保特別図柄保留数に応じて変化する変動時間を提供しつつ、固定変動パターンによる充実した内容のリーチ演出を提供できる。
【0165】
可変変動パターンの変動時間は、基本時間と、加算時間とによって構成されている。基本時間は、変動パターン名毎に予め定められている。加算時間は、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数に応じて、基本時間に加算される。これにより、可変変動パターンの変動時間が、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数に応じて、臨機応変に決定される。また、固定変動パターンの変動時間も、基本時間と、加算時間とによって構成されている。固定変動パターンの加算時間は、可変変動パターンのものが共通して用いられる。同じ演出種類に対応付けられた複数の固定変動パターンの基本時間として、それぞれ異なる時間が予め定められているが、変動パターンの決定時点における特別図柄保留数に応じて決定される加算時間と基本時間とが合計された変動時間は、特別図柄保留数に関わらず変化しないようにされている。このようにして、可変変動パターンと固定変動パターンとで共通の加算時間を用いることで、可変変動パターン及び固定変動パターンの双方において、変動時間を簡便に構成できる。
【0166】
パチンコ機1では、可変変動パターンと固定変動パターンとの双方が含まれる演出種類において、固定変動パターンの変動時間を、可変変動パターンの通常パターンと同じ変動時間としている。固定変動パターンの変動時間が、同じ演出種類に対応付けられる可変変動パターンの変動時間のうち最長のものよりも長くなることがないので、固定変動パターンによって報知演出を充実させても、特別図柄保留球の円滑な消化が妨げられにくい。
【0167】
本実施形態において、
図11のS93において変動パターン指定コマンドを記憶する主基板41のCPU51及び
図10のS102において特別図柄停止コマンドを記憶する主基板41のCPU51が、本発明の「図柄制御手段」として機能する。
図17のS183において報知演出の実行を制御するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「報知演出制御手段」として機能する。
図6及び
図7に示す変動パターン決定テーブルを記憶する主基板41のROM53が、本発明の「変動パターン記憶手段」に相当する。
図11のS93において変動パターンを決定する主基板41のCPU51が、本発明の「変動パターン決定手段」として機能する。
図9のS46において第一大当たり関係エリアに第一乱数を、S56において第二大当たり関係エリアに第二乱数を、それぞれ記憶させる主基板41のCPU51が、本発明の「保留記憶手段」に相当する。「可変変動パターン」が、本発明の「第一変動パターン」に相当する。「固定変動パターン」が、本発明の「第二変動パターン」に相当する。可変変動パターン及び固定変動パターンの双方が割り振られている演出種類である「SPリーチA」、「SPリーチB」、「SPリーチC」、「全回転リーチA」が、本発明の「特定種類」に相当する。可変変動パターンの変動時間を構成する基本時間が、本発明の「第一基本時間」に相当する。変動パターンの決定時点における特別図柄保留数に応じた「+0秒」、「+5秒」及び「+9秒」の各時間が、本発明の「加算時間」に相当する。固定変動パターンの変動時間を構成する基本時間が、本発明の「第二基本時間」に相当する。
【0168】
本発明は、以上詳述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。上記実施形態において、保留先読みコマンドは、保留数増加通知データを先行コマンドと、演出先読みデータを含む先読みデータを後続コマンドとした、2バイト構成とされている。保留数増加通知データと、演出先読みデータとは、必ずしも一つのコマンドとして構成されている必要はない。例えば、保留数増加通知データに相当するデータをサブ制御基板58に通知するコマンドと、演出先読みデータに相当するデータをサブ制御基板58に通知するコマンドとが、それぞれ別のコマンドとして構成されていてもよい。
【0169】
また、先読みデータに含まれる当否種別先読みデータは、新たに記憶された特別図柄保留球が先読み当たり及び先読みはずれのいずれを示すか、及び先読み当たりのときには大当たり種別を示すデータとして生成されるが、さらに拡張されたデータであってもよい。例えば、当否種別先読みデータが、新たに記憶された特別図柄保留球が先読み当たり及び先読みはずれのいずれであるかを、確変状態及び非確変状態の双方について示すデータとして生成されてもよい。
【0170】
先読みデータは、下位4ビットであるビット1〜4を用いて演出先読みデータが表され、上位3ビットであるビット5〜7を用いて当否種別先読みデータが表される構成であるが、各データの使用ビット数は、必要に応じて任意に変更されてもよい。
【0171】
演出先読みデータについて、新たに記憶された変動パターン決定乱数値の先読みを実行しない禁止期間が、大当たり遊技中及び第一変動パターン決定乱数に関しては時短状態とされているが、この他にも禁止期間が設けられてもよい。例えば、大当たり遊技の他に小当たり遊技が設けられる場合における小当たり遊技中、既にターゲット保留を決定している場合にはターゲット保留に対応する報知演出が終了するまでの間、異なる遊技状態の変わり目に当たる所定回数の報知演出の実行中等が、禁止期間とされてもよい。
【0172】
上記実施形態では、第一保留数に応じた加算時間の分類と、第二保留数に応じた加算時間の分類とが、遊技状態別に設けられている。例えば、第一保留数と第二保留数との合計数に応じた加算時間の分類がされてもよい。また、遊技状態に関わらず、同じ加算時間の分類が用いられてもよい。
【0173】
上記実施形態では、可変変動パターンは、一つの変動パターンに異なる複数の加算時間が割り振られており、特別図柄保留数に応じて採用される加算時間によって異なる変動時間が決定される構成となっている。例えば、可変変動パターンは、固定変動パターンのように、加算時間毎に異なる変動パターンとなるように構成されてもよい。
【0174】
また、固定変動パターンについては、一つの演出種類に対して、加算時間の分類に応じた「固定a」〜「固定c」の複数の変動パターンが設けられている。例えば、固定変動パターンは、上記実施形態における「高確専用変動」の変動パターンのように、特別図柄保留数に関わらず、一つの演出種類に対して一つの変動パターンが設けられてもよい。すなわち、固定変動パターンは、変動パターン決定時点における特別図柄保留数によらず決定される変動パターンであってもよい。
【0175】
具体的には、
図18の(1)に示すように、「P6'」〜「P8'」の変動パターンNo.に、「はずれSPリーチA短縮有a」〜「はずれSPリーチA短縮有c」が対応付けられているとする。「はずれSPリーチA短縮有a」〜「はずれSPリーチA短縮有c」は、変動パターン決定乱数の値が「484〜491」の場合に選択される、可変変動パターンである。この場合において、「保4」のときに「はずれSPリーチA短縮有a」が、「保3」のときに「はずれSPリーチA短縮有b」が、「保2〜0」のときに「はずれSPリーチA短縮有c」が、それぞれ決定される。「はずれSPリーチA短縮有a」〜「はずれSPリーチA短縮有c」の変動時間は、それぞれ30秒、35秒、39秒であり、基本時間及び加算時間の区分を設けることなく、変動パターン決定時点の特別図柄保留数に応じて、保留短縮がされるように設定されている。また、「P9'」の変動パターンNo.に、「はずれSPリーチA固定」が対応付けられているとする。「はずれSPリーチA固定」は、変動パターン決定乱数の値が「484〜491」の場合に、変動パターン決定時点の特別図柄保留数に関わらず一意に決定される、固定変動パターンである。
【0176】
このように「はずれSPリーチA」に係る固定変動パターン及び可変変動パターンを設けた場合であっても、固定変動パターンと、可変変動パターンとを、異なる先読み演出種類に分類することで、上記実施形態と同様の効果を奏する。具体的には、
図18の(2)に示すように、可変変動パターンの変動パターンNo.「P6'」〜「P8'」と、固定変動パターンの変動パターンNo.「P9'」とが、異なる先読み演出種類である「K5」及び「K6」の各K−IDに分類される。これにより、同じ演出種類に対して、可変変動パターンであるか、固定変動パターンであるかに応じて、実行する先読み予告演出が決定される。
【0177】
上記実施形態では、ターゲット保留に対応する報知演出において予告演出が実行されることで、ターゲット保留に対応する報知演出に変化が与えられる。ターゲット保留に対応する報知演出に与えられる変化は、予告演出以外に、ターゲット保留に対応する報知演出の見た目が通常とは異なるものに変更されることによる変化であってもよい。例えば、通常の報知演出とは異なる特別な報知演出がターゲット保留において実行されてもよい。特別な報知演出は、例えば背景画像が通常の報知演出とは異なる特別なものが用いられる等であってもよい。
【0178】
先行保留に対応する報知演出に与えられる変化も、先読み予告演出によって与えられる変化の他、通常の報知演出とは異なる特別な報知演出が、先行保留に対応する報知演出として実行されるような変化であってもよい。
【0179】
上記実施形態では、「SPリーチA」〜「SPリーチC」の3つのSPリーチ演出のすべてについて、それぞれ可変変動パターンと固定変動パターンとの双方が割り振られている。この点、例えば、SPリーチ演出の一部について可変変動パターンと固定変動パターンとの双方が割り振られ、他のSPリーチ演出については、可変変動パターン又は固定変動パターンのいずれかのみが割り振られてもよい。
【0180】
例えば、パチンコ機1において、報知演出が普通図柄の変動表示に同期して実行されてもよい。この場合、変動パターンを決定するための乱数が、普通当たり乱数とともに普通乱数として取得されていてもよい。また、変動パターン決定テーブルに、普通当たり判定による判定結果等に応じた複数種類の変動パターンが記憶されており、複数種類の変動パターンに可変変動パターンと固定変動パターンとが含まれていてもよい。そして、可変変動パターンの変動時間が、普通図柄保留数に応じた加算時間に基づいて決定されてもよい。また、同じ演出種類に対応する固定変動パターンについては、普通図柄保留数に関わらず同じ変動時間が決定されてもよい。
【0181】
請求項、明細書及び図面に記載される全ての要素(例えば、表示手段、可動手段、対応画像等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、前記要素につけられた名称(要素名)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。従って、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「図柄制御手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。更には、上記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、何れも当業者であれば容易に考えられる事項であり、敢えて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、特許請求の範囲等においてそれらを明確に除外している旨の記載がない限りは、それら全てについて本発明に係る権利範囲に含まれることは言うまでもない。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を、本実施例に記載がなされていないことを理由に遊技機に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはあたらない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。