(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
柱材及び屋根材を備えた主骨体を前後方向に所定の間隔を置いて配設すると共に、前後方向に隣接する主骨体同士を複数の連結体により連結して骨組構造物を形成し、前記骨組構造物の各主骨体に設けた長尺状のシート張設用レールのガイド溝に、長尺状シートの両耳部に設けた可撓性を有する長尺状の抜け止め部をスライド自在に挿入し、少なくとも前後方向に隣接する各主骨体間に長尺状シートを張設して幕体を形成するようにした大型テントの長尺状シートの取り外し方法であって、
前記シート張設用レールの長尺状シートの下端部に対向する部分を主骨体から取り外し、長尺状シートの下端部をフリーにする工程と、
前後方向に隣接する主骨体間の適宜の位置にシート取り外し用ローラを水平姿勢で着脱自在に取り付ける工程と、
シート取り外し用ローラを取り付けた主骨体間の長尺状シートの下端部をシート取り外し用ローラの下側から手前方向へ引き出す工程と、
引き出した長尺状シートの下端部を重機や建機で上方又は手前方向へ引っ張り、長尺状シートをシート取り外し用ローラで案内しつつ長尺状シートの抜け止め部をシート張設用レールのガイド溝から引き抜く工程と、
を含むことを特徴とする大型テントの長尺状シートの取り外し方法。
前記長尺状シートの下端縁に、剛性を有する長尺状の引っ張り部材を取り付ける工程を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の大型テントの長尺状シートの取り外し方法。
【背景技術】
【0002】
従来、大型の仮囲いテントやテント倉庫等の大型テントとしては、例えば、特開平9−144323号公報(特許文献1参照)や特開平9−144324号公報(特許文献2参照)に開示されたもの、或いは、本件出願人が先に開発した特許第5437164号公報(特許文献3参照)や特許第5971878号公報(特許文献4参照)に開示されたものが知られている。
【0003】
図26は従前の大型テントの一例を示し、当該大型テントは、左右対向状に配設した柱材60及び左右の柱材60の上端同士を連結する山形の屋根材61により門型の主骨体62を形成し、この門型の主骨体62を前後方向に所定の間隔を置いて複数配設すると共に、前後方向に隣接する門型の主骨体62を筋交及び桁材等の連結体(図示省略)で連結して成る骨組構造物63と、前記骨組構造物63全体を覆う幕体64とを備えている。
【0004】
前記大型テントの幕体64は、複数枚の長尺状シート及び横長三角形状シート等から形成されており、前後方向に隣接する各主骨体間に長尺状シートを、また、骨組構造物63の両妻面に横長三角形状シート及び複数枚の長尺状シートをそれぞれ張設し、骨組構造物63全体を前記長尺状シート及び横長三角形状シートで覆うことによって、幕体64を形成するようにしている。
【0005】
そして、前記長尺状シートは、当該長尺状シートの両耳部に設けた可撓性を有する長尺状の抜け止め部を、各主骨体62に設けた長尺状のシート張設用レールのガイド溝にスライド自在に挿入することによって、前後方向に隣接する主骨体62間に張設されるようになっている。
【0006】
ところで、従来の大型テントにおいては、前後方向に隣接する主骨体62間に張設された長尺状シートを取り外す際には、作業員が長尺状シートを手作業により引っ張り、当該長尺状シートの両耳部に設けた抜け止め部をシート張設用レールのガイド溝から引き抜くようにしている。
【0007】
しかしながら、長尺状シートの抜け止め部とシート張設用レールとの摩擦抵抗が極めて大きいため、作業員による手作業では、長尺状シートの抜け止め部をシート張設用レールのガイド溝から簡単且つ容易に引き抜くことができず、長尺状シートの取り外しに多大な時間と労力を要することになる。
特に、長尺状シートが主骨体62の屋根材61と柱材60とに跨って張設されている場合には、長尺状シートの全長が極めて長くなり、長尺状シートの抜け止め部とシート張設用レールとの摩擦抵抗が更に大きくなるため、前記問題がより一層助長されることになる。
【0008】
尚、特許文献1には、二本のローラを備えたローラ機構で長尺状シートの一部分を挟持し、ローラ機構の一方のローラをラッチ付きモータ及びベルト伝動機構により回転させ、屋根部分にある長尺状シートを移動させて屋根部分を開放できるようにした仮設テントが記載されている。
【0009】
その結果、特許文献1の仮設テントにおいては、前記ローラ機構やラッチ付きモータ等を用いることによって、長尺状シートを取り外すことが可能である。
【0010】
しかし、前記仮設テントにおいても、複雑なローラ機構を柱材に取り付けなければならないうえ、ローラ機構の他にモータやベルト伝動機構を設置しなければならない。しかも、直径の比較的小さいローラをモータ等により回転させて長尺状シートを移動させているため、長尺状シートの送りの速度もあまり速くない。そのため、長尺状シートの取り外しに手数や時間がかかると言う問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、前後方向に隣接する主骨体間に張設された長尺状シートの取り外しを短時間で簡単且つ容易に行えるようにした大型テントの長尺状シートの取り外し方法及びこれに用いるシート取り外し用ローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の大型テントの長尺状シートの取り外し方法は、柱材及び屋根材を備えた主骨体を前後方向に所定の間隔を置いて配設すると共に、前後方向に隣接する主骨体同士を複数の連結体により連結して骨組構造物を形成し、前記骨組構造物の各主骨体に設けた長尺状のシート張設用レールのガイド溝に、長尺状シートの両耳部に設けた可撓性を有する長尺状の抜け止め部をスライド自在に挿入し、少なくとも前後方向に隣接する各主骨体間に長尺状シートを張設して幕体を形成するようにした大型テントの長尺状シートの取り外し方法であって、
前記シート張設用レールの長尺状シートの下端部に対向する部分を主骨体から取り外し、長尺状シートの下端部をフリーにする工程と、前後方向に隣接する主骨体間の適宜の位置にシート取り外し
用ローラを水平姿勢で着脱自在に取り付ける工程と、シート取り外し
用ローラを取り付けた主骨体間の長尺状シートの下端部をシート取り外し用ローラの下側から手前方向へ引き出す工程と、引き出した長尺状シートの下端部を重機や建機で上方又は手前方向へ引っ張り、長尺状シートをシート取り外し用ローラで案内しつつ長尺状シートの抜け止め
部をシート張設用レールのガイド溝から引き抜く工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項2に記載の大型テントの長尺状シートの取り外し方法は、請求項1に記載の大型テントの長尺状シートの取り外し方法において、前記長尺状シートの下端縁に、剛性を有する長尺状の引っ張り部材を取り付ける工程を更に含むことに特徴がある。
【0016】
本発明の
請求項3に記載の大型テントの長尺状シートの取り外し方法は、請求項1に記載の大型テントの長尺状シートの取り外し方法において、
前記シート取り外し用ローラを、前後方向に隣接する主骨体の柱材の下端部間に水平姿勢で着脱自在に取り付けたことに特徴がある。
【0017】
本発明の
請求項4に記載の大型テントの長尺状シートの取り外し方法は、請求項1又は請求項
3に記載の大型テントの長尺状シートの取り外し方法において、
前記シート取り外し用ローラは、長尺状シートの幅よりも長いものを使用したことに特徴がある。
【0018】
本発明の
請求項5に記載のシート取り外し用ローラは、
請求項1〜請求項4の何れかに記載の大型テントの長尺状シートの取り外し方法に用いるシート取り外し用ローラであって、
前後方向に隣接する主骨体に着脱自在に取り付けられるローラ取り付け台と、ローラ取り付け台に長尺状シートの幅方向に沿う姿勢で回転自在に支持され、長尺状シートを案内する水平なガイドローラと、を備え、前記ローラ取り付け台は、左右一対設けられており、主骨体に着脱自在に取り付けられる取り付けプレートと、取り付けプレートに設けた支持ブラケットと、取り付けプレートと支持ブラケットとの間に設けられて取り付けプレートに対して支持ブラケットの取り付け位置を偏倚させる位置調整板と、支持ブラケットに設けられ、ガイドローラの端部が支持される軸受と、を備えていることに特徴がある。
【0021】
本発明の
請求項6に記載のシート取り外し用ローラは、
請求項5に記載のシート取り外し用ローラにおいて、
前記ガイドローラは、両端部がローラ取り付け台の軸受に回転自在に支持される芯棒と、芯棒の外周面に外嵌された筒体と、を少なくとも備えていることに特徴がある。
【0022】
本発明の
請求項7に記載のシート取り外し用ローラは、
請求項6に記載のシート取り外し用ローラにおいて、
前記ガイドローラは、筒体の両端部に固定されて当該筒体の外径よりも大径の円板状の鍔部を更に備えていることに特徴がある。
【0023】
本発明の
請求項8に記載のシート取り外し用ローラは、
請求項6又は請求項7に記載のシート取り外し用ローラにおいて、
前記ガイドローラの筒体の長さは、長尺状シートの幅よりも長めに設定されていることに特徴がある。
【0024】
本発明の
請求項9に記載のシート取り外し用ローラは、
請求項6に記載のシート取り外し用ローラにおいて、
前記ガイドローラの芯棒の端部を軸受に抜き差し自在としたことに特徴がある。
【発明の効果】
【0025】
本発明の大型テントの長尺状シートの取り外し方法は、前後方向に隣接する主骨体間の適宜の位置にシート取り外し用ローラを着脱自在に取り付け、主骨体に設けたシート張設用レールに張設した長尺状シートの下端部をシート取り外し用ローラの下側から手前方向へ引き出した後、長尺状シートの下端部を重機や建機で上方又は手前方向へ引っ張り、長尺状シートをシート取り外し用ローラで案内しつつ長尺状シートの両耳部に形成した長尺状の抜け止め部をシート張設用レールのガイド溝から引き抜くようにしているため、長尺状シートの抜け止め部とシート張設用レールとの摩擦抵抗が極めて大きくても、長尺状シートの抜け止め部をシート取り外し用ローラを介してシート張設用レールのガイド溝から簡単且つ容易に引き抜くことができ、多大な労力を要することなく、長尺状シートの取り外しを短時間で行える。
【0026】
また、本発明の大型テントの長尺状シートの取り外し方法は、長尺状シートの下端に剛性を有する長尺状の引っ張り部材を取り付け、当該引っ張り部材を介して長尺状シートの下端部を上方又は手前方向へ引っ張るようにしているため、長尺状シートを型崩れを引き起こすことなく、引っ張ることができる。
【0027】
更に、本発明の大型テントの長尺状シートの取り外し方法は、長尺状シートの幅よりも長いシート取り外し用ローラを用いているため、長尺状シートの案内を確実且つ良好に行うことができる。
【0028】
本発明のシート取り外し用ローラは、前後方向に隣接する主骨体に着脱自在に取り付けられるローラ取り付け台と、ローラ取り付け台に長尺状シートの幅方向に沿う姿勢で回転自在に支持され、長尺状シートを案内する水平なガイドローラとを備えているため、上記方法を好適に実施することができる。
【0029】
また、本発明のシート取り外し用ローラは、前後方向に隣接する主骨体に着脱自在となっているため、シート取り外し用ローラを前後方向に隣接する各主骨体間に順次付け替えて行くことによって、一つのシート取り外し用ローラで各主骨体間に張設された全ての長尺状シートを取り外すことができる。
【0030】
更に、本発明のシート取り外し用ローラは、ガイドローラが、ローラ取り付け台に回転自在に支持された芯棒と、芯棒の外周面に外嵌された筒体とを備えているため、ガイドローラの軽量化を図れて取り扱い易くなる。
【0031】
更に、本発明のシート取り外し用ローラは、ガイドローラがローラ取り付け台に軸受を介して回転自在に支持されているため、ガイドローラが円滑且つスムースに回転することになり、長尺状シートの取り外しを円滑且つスムースに行える。
【0032】
更に、本発明のシート取り外し用ローラは、一対のローラ取り付け台の取り付けプレートと支持ブラケットとの間に、取り付けプレートに対して支持ブラケットの取り付け位置を偏倚させる位置調整板を設け、一対のローラ取り付け台の支持ブラケット間の間隔を広げているため、一対のローラ取り付け台間に長尺状シートの幅よりも長いガイドローラを取り付けることができる
【0033】
更に、本発明のシート取り外し用ローラは、その長さが長尺状シートの幅よりも長めに設定されていると共に、ガイドローラの両端部に大径の円板状の鍔部を設けているため、長尺状シートがガイドローラから外れると言うことがなく、長尺状シートの案内を確実且つ良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の方法を実施する大型テントの一例を示す斜視図である。
【
図2】同じく大型テントの骨組構造物の正面図である。
【
図3】同じく大型テントの骨組構造物の背面図である。
【
図4】同じく大型テントの骨組構造物の一部省略側面図である。
【
図5】骨組構造物を構成する門型の主骨体の正面図である。
【
図6】主骨体の要部を示し、主骨体の屋根材の頂部付近の拡大正面図である。
【
図7】主骨体の要部を示し、主骨体の柱材と屋根材の連結部分の拡大正面図である。
【
図8】主骨体の要部を示し、主骨体の柱材の下端部分の拡大正面図である。
【
図10】前後方向に隣接する主骨体の屋根材の頂部付近に長尺状シートを張設した状態を示す要部の平面図である。
【
図11】主骨体を構成する骨組構造物用構造材を示し、(A)は骨組構造物用構造材の正面図、(B)は骨組構造物用構造材の側面図である。
【
図12】シート張設用レール及び長尺状シートの部分拡大斜視図である。
【
図13】屋根材へのシート張設用レールの取り付け状態を示す部分拡大正面図である。
【
図14】シート張設用レール及び長尺状シートの部分拡大断面図である。
【
図15】シート取り外し用ローラの分解斜視図である。
【
図16】シート取り外し用ローラを柱材に取り付けた状態の斜視図である。
【
図17】シート取り外し用ローラの一部省略平面図である。
【
図18】シート取り外し用ローラの他の例を示す一部省略平面図である。
【
図19】シート取り外し用ローラの更に他の例を示す一部省略平面図である。
【
図20】シート張設用レールの一部分を取り外し、シート取り外し用ローラを柱材に取り付けた状態の柱材の下端部分の拡大正面図である。
【
図21】シート張設用レールの一部分を取り外し、シート取り外し用ローラを柱材に取り付けた状態の柱材の下端部分の拡大側面図である。
【
図22】長尺状シートの下端部をシート取り外し用ローラを介して引っ張り上げている状態の正面図である。
【
図23】長尺状シートの下端部をシート取り外し用ローラを介して引っ張り上げている状態の斜視図である。
【
図24】長尺状シートの下端部をシート取り外し用ローラを介して更に引っ張り上げている状態の正面図である。
【
図25】長尺状シートの上端部が自重によりシート張設用レールに沿って落下する状態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜
図4は本発明の方法を実施する大型テントの一例を示し、当該大型テントは、例えば、ごみ焼却施設の解体時にダイオキシン類等の飛散防止のためにごみ焼却施設全体を覆う大型の仮囲いテント、体育館の屋根や神社仏閣の屋根等を改修工事する際に建物全体を覆う大型の仮囲いテント、資材置き場や商品保管庫、臨時倉庫として使用する大型のテント倉庫、工場跡地等の汚染された土壌を除去、浄化する際に汚染された土地を覆って大型重機での掘削作業等を可能にする大型の土壌改良用対策テント等に構成されている。
【0036】
即ち、前記大型テントは、例えば、ごみ焼却施設の解体時にごみ焼却施設全体を覆う大型の仮囲いテントに構成されており、ごみ焼却施設等の建物の周囲の地面に構築した四角枠状の鉄筋コンクリート製の基礎Aの上面に固定され、ごみ焼却施設等の建物全体を囲う骨組構造物1と、前記骨組構造物1の略全体を覆う幕体2とを備えている。
【0037】
前記骨組構造物1は、
図2〜
図4に示す如く、左右方向に所定の間隔を置いて配設された左右の柱材3及び左右の柱材3の上端部に着脱自在に連結された山形の屋根材4から成り、前後方向に所定の間隔を置いて配設した複数の門型の主骨体5と、前後方向に隣接する主骨体5の柱材3間及び屋根材4間に着脱自在に設けられ、前後方向に隣接する主骨体5同士を連結する複数のX状筋交6、複数の通し桟7及び複数の棟つなぎ材8等の連結体と、一番前側に位置する主骨体5の内方位置に配設固定した前側足場9と、一番後側に位置する主骨体5の内方位置に配設固定した後側足場10と、前後方向に隣接する主骨体5間に着脱自在に架設された複数の足場板11及び階段(図示省略)と、前後方向に隣接する主骨体5の柱材3間に着脱自在に設けられ、作業員の転落を防止するための複数の水平姿勢の手摺及び下桟(何れも図示省略)等を備えている。
【0038】
尚、この実施形態においては、前記骨組構造物1の幅は約36mに、骨組構造物1の高さは約21mに、骨組構造物1の長さ(奥行き)は約70mにそれぞれ設定されている。
【0039】
また、この実施形態において、左右方向とは、骨組構造物1の幅方向(
図2及び
図3の左右方向)を言い、前後方向とは、骨組構造物1の奥行方向(
図4の左右方向)を言う。
【0040】
前記各主骨体5の左右の柱材3は、
図5に示す如く、何れも所定寸法の大きさに形成された骨組構造物用構造材12を直列状に着脱自在に連結することにより構成されている。
この実施形態においては、左右の柱材3は、五つの骨組構造物用構造材12を直列状に着脱自在に連結することにより構成されている。
【0041】
また、各主骨体5の屋根材4は、
図5に示す如く、略逆L字状の一対の基端連結材13と、複数の骨組構造物用構造材12と、略への字状の頂部連結材14とを山形状に順次着脱自在に連結することにより構成されており、一対の基端連結材13が左右の柱材3の上端部に着脱自在に連結されている。
この実施形態においては、屋根材4は、二つの基端連結材13、八つの骨組構造物用構造材12及び一つの頂部連結材14を山形状に順次着脱自在に連結することにより構成されている。
【0042】
更に、前側足場9及び後側足場10は、
図2及び
図3に示す如く、複数の骨組構造物用構造材12を縦向き姿勢で直列状に着脱自在に連結したものを左右方向へ所定の間隔を置いて配設し、左右方向に隣接する骨組構造物用構造材12同士を複数の筋交15及び複数の通し桟7で連結すると共に、左右方向に隣接する骨組構造物用構造材12間に複数の足場板11(
図21参照)及び階段(図示省略)等を架設することにより構成されており、左右方向に隣接する骨組構造物用構造材12間には、作業員の転落を防止するための複数の水平姿勢の手摺及び下桟(何れも図示省略)が設けられている。
【0043】
尚、前側足場の中央下端部位置には、折り畳み式の開閉扉16により開閉される重機等が通過可能な出入口が形成され、また、後側足場の側方下端部位置には、作業員等の出入口17が形成されている。
【0044】
前記左右の柱材3、屋根材4、前側足場9及び後側足場10を構成する各骨組構造物用構造材12は、何れも同様の構造に構成されており、
図11に示す如く、縦向き姿勢で対向状に配置され、二本の角パイプ部材により形成された左右の縦材18と、左右の縦材18を連結し、角パイプ部材により形成された複数の斜材19と、左右の縦材18を連結し、足場板11や階段が着脱自在に係止される丸パイプ部材により形成された複数の横材20と、左右の縦材18に設けられ、水平姿勢の通し桟7の両端部が着脱自在に連結される複数の板状の連結部21と、左右の縦材18に設けられ、X状筋交6や筋交の両端部が着脱自在に連結される複数の筋交用係止具22と、左右の縦材18に設けられ、水平姿勢の手摺(図示省略)の両端部が着脱自在に連結される複数の手摺用係止具23と、左右の縦材18に設けられ、水平姿勢の下桟(図示省略)の両端部が着脱自在に連結される複数の下桟用係止具24と、各横材20に設けられ、水平姿勢の筋交(図示省略)の両端部が着脱自在に連結される複数の水平筋交用係止具25と、左右の縦材18の両端部に設けられ、ボルト・ナット(図示省略)により左右の縦材18を直列状に連結するフランジ板26と、一方の縦材18の外側面に適宜の間隔で設けられ、幕体を張設するためのシート張設用レール41が取り付けられるボルト27a及びナット27bから成る複数のレール取り付け具27と、を備えている。
【0045】
また、前記骨組構造物用構造材12と一緒に屋根材4を構成する基端連結材13は、
図5及び
図7に示す如く、複数本の金属製のパイプ部材28(角パイプ部材)等をトラス状に組み合わせることにより構成されており、骨組構造物用構造材12のフランジ板26にボルト・ナット(図示省略)により着脱自在に連結されるフランジ板29と、幕体を張設するためのシート張設用レール41が取り付けられる複数のレール取り付け具27と、X状筋交6等の両端部が着脱自在に連結される複数のブレースピン30とを備えている。
【0046】
更に、前記骨組構造物用構造材12と一緒に屋根材4を構成する頂部連結材14は、
図5及び
図6に示す如く、複数本の金属製のパイプ部材31(角パイプ部材)等をトラス状に組み合わせることにより構成されており、骨組構造物用構造材12のフランジ板26にボルト・ナット(図示省略)により着脱自在に連結されるフランジ板32と、幕体2を張設するためのシート張設用レール41が取り付けられる複数のレール取り付け具27と、X状筋交6等の両端部が着脱自在に連結される複数のブレースピン33と、足場板11が着脱自在に係止される丸パイプ部材により形成された足場受け34と、枠状に形成された棟つなぎ材8(
図9及び
図10参照)が着脱自在に連結される屋根材側連結板35とを備えている。
【0047】
前記棟つなぎ材8は、矩形の枠状に形成されており、上辺部には、複数の長尺状の支持板36が上辺部に交差する姿勢で設けられている。各支持板36の両端部には、幕体2を形成する長尺状シート2aの上端部に着脱自在に設けた長尺状の先頭材37がボルト38及びナット39により着脱自在に連結されるようになっている(
図9及び
図10参照)。
【0048】
骨組構造物1全体を覆う前記幕体2は、
図1に示す如く、前後方向に隣接する主骨体5間及び骨組構造物1の両妻面に張設される複数枚の長尺状シート2aと、骨組構造物1の両妻面の上側部分に張設される横長三角状シート2bとを備えており、前記長尺状シート2a及び横長三角状シート2bを骨組構造物1の外面全体に順次張設することによって、幕体2を形成している。
【0049】
前記各長尺状シート2aは、ポリエステルやナイロン等の合成繊維により織られた織物に、防水処理や防災処理を施したものから形成されており、長尺状シート2aの両耳部には、長尺状の抜け止め部2a′が設けられている。この抜け止め部2a′は、
図12及び
図14に示す如く、長尺状シート2aの両耳部に可撓性のロープ40を耳部に沿って配置し、前記ロープ40を長尺状シート2aの耳部で巻き込んで固定することにより形成されている。
【0050】
また、各長尺状シート2aの両端部(上端部及び下端部)には、長尺状シート2aの両耳部と同様に長尺状の抜け止め部2a′が設けられている。この抜け止め部2a′は、長尺状シート2aの上端部(又は下端部)に可撓性のロープ40を長尺状シート2aの幅方向に沿って配置し、前記ロープ40を長尺状シート2aの上端部(又は下端部)で巻き込んで固定することにより形成されている。
【0051】
更に、前後方向に隣接する主骨体5間に張設される各長尺状シート2aの長さは、主骨体5の屋根材4の頂部付近から柱材3の下端部に至る長さとし、また、骨組構造物1の両妻面に張設される各長尺状シート2aの長さは、主骨体5の柱材3の長さよりも少し短い長さとしている。
【0052】
尚、上記の実施形態においては、長尺状シート2aの抜け止め部2a′は、可撓性のロープ40を長尺状シート2aの耳部や上端部、下端部で巻き込んで固定することにより形成したが、他の実施形態においては、図示していないが、可撓性のロープ40を省略し、長尺状シート2aの両耳部や上端部、下端部を筒状に曲げて保持固定することにより抜け止め部2a′を形成するようにしても良い。この場合、長尺状シート2aの抜け止め部2a′は、筒状を呈することになる。
【0053】
また、上記の実施形態においては、前後方向に隣接する主骨体5間に張設される各長尺状シート2aの長さを、主骨体5の屋根材4の頂部付近から柱材3の下端部に至る長さとしたが、前後方向に隣接する主骨体5間に張設される各長尺状シート2aの長さは、上記の実施形態に係るものに限定されるものではなく、如何なる長さであっても良い。例えば、長尺状シート2aの長さは、主骨体5の全長と略同じ長さであっても良く、また、主骨体5の屋根材4の頂部付近から柱材3の上端部付近又は中間部付近に至る長さであっても良く、更に、主骨体5の屋根材4や柱材3の長さと同じ長さ又は屋根材4や柱材3の長さよりも短い長さであっても良い。尚、長尺状シート2aの長さが主骨体5の全長よりも短い場合には、前後方向に隣接する主骨体5間に複数枚の長尺状シート2aを直列状に張設する。
【0054】
前記横長三角状シート2bは、ポリエステルやナイロン等の合成繊維により織られた織物に、防水処理や防災処理を施したものから形成されている。この横長三角状シート2bは、短いロープ(図示省略)等により骨組構造物1に取り付けられており、骨組構造物1の両妻面の上側部分に張設されている。
【0055】
そして、前記各長尺状シート2aの両耳部は、主骨体5の屋根材4の頂部付近を除いて柱材3及び屋根材4の外側に設けたシート張設用レール41や、前側足場9及び後側足場10の外側に設けたシート張設用レール41にそれぞれ着脱自在に取り付けられている。
【0056】
また、長尺状シート2aのうち、前後方向に隣接する主骨体5間に張設される各長尺状シート2aの上端部は、長尺状シート2aの上端部に着脱自在に設けた長尺状の先頭材37により棟つなぎ材8の支持板36に着脱自在に連結されている。
【0057】
前記先頭材37は、
図9及び
図10に示す如く、棟つなぎ材8の支持板36に着脱自在に連結される長尺板状のプレート部37aと、プレート部37aに連設されてプレート部37aに沿う支持パイプ部37bとを備えており、前記支持パイプ部37bに全長に亘って長尺状シート2aが挿通されるスリットを形成すると共に、前記支持パイプ部37bの内部空間を長尺状シート2aの上端部に形成した抜け止め部2a′が抜き差し自在に挿入係止される係止溝としたものである。この長尺状の先頭材37は、アルミ押出型材から成り、棟つなぎ材8と略同じ長さに形成されている。
【0058】
長尺状シート2aが取り付けられる前記シート張設用レール41は、
図12及び
図14に示す如く、平行に配設した一対のガイドパイプ41aと、両ガイドパイプ41aを互いに連結して柱材3や屋根材4等に固定される長尺板状の一対の連結固定板41bとを備えており、一対のガイドパイプ41aの外側部分に全長に亘って長尺状シート2aが挿通されるスリット41cが形成されていると共に、一対のガイドパイプ41aの内部空間を長尺状シート2aの抜け止め部2a′が挿入案内されるガイド溝41dとしたものである。このシート張設用レール41は、アルミ押出型材から成り、所定の長さ(シート張設用レール41の取り付けや取り外しの際に作業員が取り扱い易い長さ)に形成されている。
【0059】
また、シート張設用レール41は、柱材3及び屋根材4を構成する骨組構造物用構造材12の外側の縦材18外面(
図6及び
図8参照)、屋根材4を構成する基端連結材13の外側のパイプ部材28外面(
図7参照)、屋根材4を構成する頂部連結材14の外側のパイプ部材31外面(
図6参照)にそれぞれ設けたレール取り付け具27と、前側足場及び後側足場を構成する骨組構造物用構造材12の外側の縦材18外面に設けたレール取り付け具27とにそれぞれ取り付けられている。
【0060】
尚、シート張設用レール41のレール取り付け具27への取り付けは、
図14に示す如く、レール取り付け具27のボルト27aをシート張設用レール41の連結固定板41bに挿通し、前記ボルト27aにナット27bを締め付けることにより行われる。
【0061】
また、柱材3及び屋根材4の外側に設けたシート張設用レール41は、複数本直列状に連ねられており、柱材3の下端部から屋根材4の頂部付近に亘って連続する状態で柱材3及び屋根材4に設けられている。このとき、長手方向に隣接するシート張設用レール41の端部同士は、
図13に示す如く、上下方向(又は前後方向)から二枚の金属製のカバー板42により覆われており、隣接するシート張設用レール41間の隙間から雨水やごみ等が入らないようにしている。
【0062】
尚、
図9において、43は棟つなぎ材8に高ナット44及びボルト45等により取り付けられ、屋根材4に張設された長尺状シート2a間の隙間を上方から覆う金属板製のカバー屋根である。この屋根カバー43は、一番前側に位置する主骨体5から一番後側に位置する主骨体5に亘って設けられており、骨組構造物1の棟部分を左右の長尺状シート2aの上端部上側から覆い、左右の長尺状シート2aの上端部間の間隙から雨水が漏れたり、或いは、大型テント内の埃等が外部へ流れたりするのを防止するものである。
【0063】
図15〜
図17は前後方向に隣接する主骨体5間に張設された長尺状シート2aを取り外す際に用いるシート取り外し用ローラ46を示し、当該シート取り外し用ローラ46は、前後方向に隣接する主骨体5に着脱自在に取り付けられる左右対称状に形成された一対のローラ取り付け台47と、ローラ取り付け台47に長尺状シート2aの幅方向に沿う姿勢で回転自在に支持され、長尺状シート2aを案内するガイドローラ48とを備えている。
【0064】
具体的には、前記一対のローラ取り付け台47は、前後方向に隣接する主骨体5の柱材3や屋根材4の下端部にそれぞれ着脱自在に取り付けられるものであり、柱材3や屋根材4を形成する骨組構造物用構造材12の縦材18の外面に嵌合され、中間部を平面形状横コ字状に折り曲げた金属製の取り付けプレート47aと、取り付けプレート47aの横コ字状部分の前面に溶接により固定され、取り付けプレート47aに沿う金属製の位置調整板47bと、位置調整板47bの一方の一端部前面に前方へ突出する姿勢で溶接により固定され、対向状に配設された一対の金属製の支持ブラケット47cと、一対の支持ブラケット47c間に設けられ、ガイドローラ48の端部が抜き差し自在に支持される軸受47dと、をそれぞれ備えている。
【0065】
前記一対のローラ取り付け台47は、取り付けプレート47aと支持ブラケット47cの間に位置調整板47bを介設し、位置調整板47bの一方の一端部(外側の端部)に支持ブラケット47cを取り付けているため、一対のローラ取り付け台47の支持ブラケット47c間の間隔を広げることができ、一対のローラ取り付け台47に長尺状シート2aの幅よりも長いガイドローラ48を取り付けることができる。
【0066】
一方、前記ガイドローラ48は、両端部が一対のローラ取り付け台47の軸受47dに回転自在に支持される金属製の芯棒48aと、芯棒48aの外周面に外嵌された金属製の筒体48bと、芯棒48aの両端部にそれぞれ挿通され、芯棒48aの外周面及び筒体48bの両端に溶接により固定された一対の金属製の鍔部48cとを備えており、芯棒48aの両端部が一対のローラ取り付け台47の軸受47dにそれぞれ抜き差し自在となっている。
【0067】
また、ガイドローラ48の筒体48bは、長尺状シート2aの幅よりも長めに形成されており、長尺状シート2aを確実且つ良好に案内できるようになっている。この筒体48bや芯棒48aは、腐食防止用のメッキが施されている。
【0068】
更に、鍔部48cは、筒体48bの外径よりも大径の円板状に形成されており、長尺状シート2aがガイドローラ48から外れるのを防止している。
【0069】
そして、前記シート取り外し用ローラ46は、一対のローラ取り付け台47が前後方向に隣接する一対の主骨体5の柱材3の下端部に設けた取り付け台固定用支持板49に着脱自在に取り付けられている。前記取り付け台固定用支持板49は、図示していないが、柱材3夜屋根材4の適宜の位置(例えば、柱材3の中間部や上端部、屋根材4の両端部等)に設けられている。
【0070】
即ち、シート取り外し用ローラ46は、
図15〜
図17に示す如く、柱材3を形成する骨組構造物用構造材12の縦材18に設けた一対の取り付け台固定用支持板49にローラ取り付け台47の取り付けプレート47aの両端部を重ね合わせ、一対の取り付け台固定用支持板49と取り付けプレート47aの両端部とをボルト及びナットから成る緊締具50で締め付け固定することによって、一対のローラ取り付け台47を柱材3の下端部に取り付けることができ、また、緊締具50を弛めることによって、一対のローラ取り付け台47を柱材3から取り外すことができるようになっている。
【0071】
尚、シート取り外し用ローラ46は、ガイドローラ48がローラ取り付け台47から取り外し自在となっているため、柱材3に取り付けるときには、ガイドローラ48を外した一方のローラ取り付け台47を柱材3に取り付けた後、柱材3に取り付けたローラ取り付け台47にガイドローラ48の一端部を支持させ、その後ガイドローラ48の他端部に他方のローラ取り付け台47を取り付け、この状態で他方のローラ取り付け台47を柱材3に取り付ける。このようにすれば、作業員がシート取り外し用ローラ46を柱材3に取り付ける際に、重たいシート取り外し用ローラ46全体を常時保持しておく必要もなく、シート取り外し用ローラ46の柱材3への取り付けを比較的簡単且つ容易に行える。また、シート取り外し用ローラ46を柱材3から取り外す際にも、重たいシート取り外し用ローラ46全体を常時保持しておく必要もない。
【0072】
図18は、シート取り外し用ローラ46の他の例を示すものであり、当該シート取り外し用ローラ46は、
図17に示す位置調整板47bを省略し、支持ブラケット47cを直接取り付けプレート47aに溶接により固定したものである。このとき、支持ブラケット47cは、取り付けプレート47aの横コ字状部分の一端部前面に溶接により固定し、一対のローラ取り付け台47の支持ブラケット47c間の間隔を広くするようにする。
【0073】
図19は、シート取り外し用ローラ46の更に他の例を示すものであり、当該シート取り外し用ローラ46は、
図17に示す位置調整板47bを省略し、支持ブラケット47cを直接取り付けプレート47aに溶接により固定すると共に、軸受47dを一つにして一対のローラ取り付け台47の支持ブラケット47c間の間隔を広くするようにしたものである。
【0074】
尚、上記の実施形態においては、シート取り外し用ローラ46のガイドローラ48の両端部を一対のローラ取り付け台47で回転自在に支持するようにしたが、他の実施形態においては、図示していないが、一対のローラ取り付け台47を一体化して一つのローラ取り付け台47とし、ガイドローラ48の両端部を一つのローラ取り付け台47で回転自在に支持するようにしても良い。
【0075】
また、上記の実施形態においては、ローラ取り付け台47を、取り付けプレート47aと、位置調整板47bと、支持ブラケット47cと、軸受47dとから、又は、取り付けプレート47aと、支持ブラケット47cと、軸受47dとから構成したが、ローラ取り付け台47の形状及び構成は、上記の実施形態に係るものに限定されるものではなく、前後方向に隣接する一対の主骨体5に着脱自在に取り付けられてガイドローラ48を回転自在に支持することができるものであれば、如何なる形状及び構成であっても良い。また、ガイドローラ48の構成等も、上記の実施形態に係るものに限定されるものではなく、ローラ取り付け台47に回転自在に支持されて長尺状シート2aを案内することができれば、如何なる形状及び構成であっても良い。
【0076】
更に、上記の実施形態においては、シート取り外し用ローラ46のローラ取り付け台47を主骨体5の柱材3に設けた取り付け台固定用支持板49に緊締具50により着脱自在に取り付けるようにしたが、柱材3や屋根材4へのローラ取り付け台47の取り付けは、上記の実施形態に係るものに限定されるものではなく、主骨体5へローラ取り付け台47を着脱自在に取り付けることができれば、如何なる取り付け手段や取り付け構造であっても良い。例えば、ローラ取り付け台47の取り付けプレート47aを取り付け台固定用支持板49にクランプを用いて着脱自在に取り付けても良く、また、ローラ取り付け台47の取り付けプレート47aを直接柱材3の縦材18に着脱自在に取り付けるようにしても良い。
【0077】
次に、上述したシート取り外し用ローラ46を用いて前後方向に隣接する主骨体5間に張設された長尺状シート2aを取り外す場合について説明する。
【0078】
先ず、取り外す長尺状シート2aが張設されている前後方向に隣接する主骨体5に設けたシート張設用レール41の一部分を取り外す。即ち、シート張設用レール41の長尺状シート2aの下端部に対向する部分を主骨体5から取り外し、長尺状シート2aの下端部をフリーの状態にする(
図20及び
図21参照)。
【0079】
次に、シート張設用レール41の一部分を取り外した主骨体5の柱材3の下端部間にシート取り外し用ローラ46を水平姿勢で取り付ける(
図20及び
図21参照)。このとき、シート取り外し用ローラ46のガイドローラ48は、主骨体5の柱材3の外側面よりも外方に位置している。
【0080】
主骨体5の柱材3間にシート取り外し用ローラ46を取り付けたら、長尺状シート2aの下端部をシート取り外し用ローラ46の下側から手前方向(柱材3の外方)へ引き出す。
【0081】
長尺状シート2aの下端部を主骨体5の柱材3の外方へ引き出したら、長尺状シート2aの下端縁に剛性を有する長尺状の引っ張り部材51を取り付ける。
【0082】
前記引っ張り部材51は、シート張設用レール41と同様にアルミ押出型材から成り、シート張設用レール41と同じ形状及び同じ構造に形成されている。即ち、引っ張り部材51は、平行に配設した一対のガイドパイプと、両ガイドパイプを互いに連結して柱材3や屋根材4等に固定する長尺板状の一対の連結固定板とを備えており、一対のガイドパイプの外側部分に全長に亘って長尺状シート2aが挿通されるスリットが形成されていると共に、一対のガイドパイプの内部空間を長尺状シート2aの下端縁に形成した長尺状の抜け止め部2a′が挿入案内されるガイド溝としたものである。
【0083】
長尺状シート2aの下端縁に長尺状の引っ張り部材51を取り付けたら、前記引っ張り部材51にワイヤーロープやベルト等の吊り具52を取り付け、当該吊り具52を重機や建機で上方へ引っ張り上げ、吊り具52を介して長尺状シート2aの下端部を上方へ引っ張り上げる。即ち、吊り具52にクレーン車やレッカー車等のフック53を引っ掛け、当該フック53により吊り具52を持ち上げ、長尺状シート2aの下端部を上方へ吊り上げて行く(
図22及び
図23参照)。
【0084】
このとき、長尺状シート2aの上端縁は、長尺状の先頭材37の係止溝から外されている。長尺状シート2aの上端縁を先頭材37から外すタイミングは、長尺状シート2aの下端部を上方へ引っ張り上げる前であれば、何時でもよい。
【0085】
長尺状シート2aの下端部を吊り上げて行くと、長尺状シート2aがシート取り外し用ローラ46に案内されつつ長尺状シート2aの両耳部に形成した長尺状の抜け止め部2a′がシート張設用レール41のガイド溝41dから順次引き抜かれて行く(
図24参照)。
【0086】
このとき、長尺状シート2aの抜け止め部2a′とシート張設用レール41との摩擦抵抗が極めて大きくても、長尺状シート2aをシート取り外し用ローラ46で案内しつつクレーン車やレッカー車等の動機や建機で吊り上げているため、長尺状シート2aの抜け止め部2a′をシート張設用レール41のガイド溝41dから簡単且つ容易に引き抜くことができ、多大な労力を要することなく、長尺状シート2aの取り外しを短時間で行える。
【0087】
また、長尺状シート2aをある程度吊り上げ、長尺状シート2aがシート張設用レール41から順次引き抜かれて行き、長尺状シート2aの上端部が
図25に示すように屋根材4と柱材3の境界付近まで移動すると、長尺状シート2aが自重によりシート張設用レール41に沿って落下し、シート張設用レール41から短時間で引き抜かれることになり、長尺状シート2aの取り外しを極めて迅速に行える。
【0088】
長尺状シート2aを取り外したら、シート取り外し用ローラ46を主骨体5の柱材3から取り外す。
【0089】
以下、同様にして前後方向に隣接する門型の主骨体5間に張設されている長尺状シート2aを順次取り外して行く。
【0090】
尚、上記の実施形態においては、大型テントの屋根を山形に形成したが、他の実施形態においては、大型テントの屋根を水平に形成しても良い。また、大型テントを片流れタイプとしても良い。
【0091】
また、上記の実施形態においては、主骨体5の柱材3の下端部にシート取り外し用ローラ46を取り付け、主骨体5の屋根材4の頂部付近から柱材3の下端部に至る長さの長尺状シート2aを取り外すようにしたが、長尺状シート2aの長さが上述した長尺状シート2aよりも短い場合、例えば、長尺状シート2aの長さが主骨体5の屋根材4の頂部付近から柱材3の上端部付近又は中間部付近に至る長さの場合、シート取り外し用ローラ46を主骨体5の柱材3の上端部付近又は中間部付近に設けた取り付け台固定用支持板49に着脱自在に取り付け、当該シート取り外し用ローラ46を用いて長尺状シート2aを取り外すようにしても良い。換言すれば、シート取り外し用ローラ46は、主骨体5の長尺状シート2aの下端部に対向する部分に着脱自在に取り付けられ、長尺状シート2aの取り外しに使用される。