特許第6794016号(P6794016)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6794016
(24)【登録日】2020年11月13日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】換気装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 5/02 20060101AFI20201119BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20201119BHJP
【FI】
   H05K5/02 L
   H05K7/20 G
   H05K7/20 X
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-43266(P2016-43266)
(22)【出願日】2016年3月7日
(65)【公開番号】特開2017-162863(P2017-162863A)
(43)【公開日】2017年9月14日
【審査請求日】2019年1月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227401
【氏名又は名称】日東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001977
【氏名又は名称】特許業務法人なじま特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊佐治 範幸
(72)【発明者】
【氏名】服部 祐司
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 陵二
【審査官】 鹿野 博司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−152373(JP,A)
【文献】 特開2007−011480(JP,A)
【文献】 特開平08−332332(JP,A)
【文献】 特開2001−132998(JP,A)
【文献】 実開平04−074491(JP,U)
【文献】 特開平10−110985(JP,A)
【文献】 特開2015−222283(JP,A)
【文献】 特開2006−332448(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/02
H05K 7/20
F24F 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気電子機器収納箱の筐体の換気口の周囲に固定されたベース部材に取り付けられる換気装置であって、
フードの下部の開口に対しフィルタユニットを着脱自在とするように形成されており、
前記フィルタユニットは、後端が前記ベース部材に固定された状態で前端が開放されている2つの保持部材によりフィルタを挟持するものであり、
前記フードを取り付けることで前記2つの保持部材により形成される前端の開放が塞がれることを特徴とする換気装置。
【請求項2】
前記ベース部材に、前記フィルタユニットの2つの保持部材同士の接合部分の外側を覆うための覆い部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の換気装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気電子機器収納箱等の換気口に外付けされる換気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気電子機器収納箱においては、筐体に設けられる換気口に防塵および防水性能を確保した換気装置が備えられている(例えば特許文献1参照)。従来、風雨の吹き込みを防止するためのフードが外付けされるタイプの換気装置は、フードの下開口部に防塵用のフィルタが予め取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−188570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の換気装置は、フードの開口部にフィルタが予め取り付けられているため、電気電子機器収納箱の設置環境等、必要に応じてフードの防塵および防水性能を増強したり、削減したりすることが困難であった。
そこで、本発明は、必要に応じて容易に防塵および防水性能を容易に増強および削減できる換気装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた本発明は、電気電子機器収納箱の筐体の換気口の周囲に固定されたベース部材に取り付けられる換気装置であって、フードの下部の開口に対しフィルタユニットを着脱自在とするように形成されており、前記フィルタユニットは、後端が前記ベース部材に固定された状態で前端が開放されている2つの保持部材によりフィルタを挟持するものであり、前記フードを取り付けることで前記2つの保持部材により形成される前端の開放が塞がれることを特徴とするものである。
【0006】
この構成の換気装置によれば、必要に応じてフィルタユニットを交換し、フードの防塵および防水性能を容易に増強したり、削減したりすることができる。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
この構成の換気装置によれば、必要に応じてフィルタユニットを交換し、フードの防塵および防水性能を容易に増強したり、削減したりすることができる。
また、2つの保持部材によりフィルタを挟持するため、カバー取付時にフィルタの変形等を防止することができる。また、2つの保持部材を同一構造とすれば、共通部品として部品種類を減らすこともできる。
【0013】
また、換気装置は、前記フードを固定するベース部材に、前記フィルタユニットの前記少なくとも2つの保持部材同士の接合部分の外側を覆うための覆い部が形成されていることが好ましい。
【0014】
このような覆い部を設けることにより、フィルタユニットの取付面とベース部材との隙間から塵等が侵入しないようにすることができ、防塵防水性能を更に向上させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の換気装置によれば、電気電子機器収納箱の設置環境等、必要に応じて防塵および防水性能を容易に増強したり、削減したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1参考形態の換気装置を前上方から見た斜視図である。
図2参考形態の換気装置を後上方から見た斜視図である。
図3参考形態の換気装置を後下方から見た分解斜視図である。
図4】(a)はフィルタユニットが挿入途中の換気装置の縦断面図、(b)はフィルタユニットが挿入された状態の換気装置の縦断面図である。
図5参考形態の換気装置を後上方から見た斜視図である。
図6】フィルタユニットが挿入途中の換気装置を後上方から見た斜視図である。
図7本発明の実施形態による換気装置を前上方から見た分解斜視図である。
図8実施形態の換気装置を前下方から見た斜視図である。
図9】フィルタの保持部材の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1から図6は本発明の参考形態の換気装置10を示す図である。図1は換気装置10を前上方から見た斜視図である。図2は換気装置10を後上方から見た斜視図である。図3は換気装置10を後下方から見た分解斜視図である。
【0018】
換気装置10は、電気電子機器収納箱の換気口を介して風雨や埃が直接吹き込まないようにするために、電気電子機器収納箱の筐体(図示略)に外付けされる装置である。特に図2に示すように、フード11は、それぞれ金属製の上板11a、側板11b、前傾斜板11cを備え、裏面側および下部側が開放された形態を有している。このような態様のフード11は、例えば前傾斜板11cと側板11bとをプレス加工後、前傾斜板11cと側板11bの上端に上板11aを板金溶接することで形成することができる。
【0019】
フード11の裏面開口15は、電気電子機器収納箱の換気口への取付側であり、図示はしないがフード11が電気電子機器収納箱の筐体に外付けされると、当該フード11の下部に筐体の外面を含んで下部開口16が画成されることとなる。なお、フード11の下部に左右の側板11b、11b間にリブを渡して開口するものであってもよい。
【0020】
フード11の上板11aおよび側板11b、11bの後端は、それぞれ内側に折り曲げられた折曲片11eが形成され、その折曲片11eに倒コ字状のパッキン12が貼り付けられる。防水性のパッキン12を介して、フード11が折曲片11eの四隅を貫通するネジ13、13、・・・で筐体の外側に固定されることにより、筐体の壁面を伝わり落ちる水滴等の浸入を防ぐことができる。
【0021】
フード11の側板11b、11bの下端中央部は、下部開口16において互いに対向する向きに折り返された折返片11d、11dが形成されている。折返片11d、11dの中央にはタップが切られたネジ穴が形成され、そのネジ穴に防虫網ユニット30のフレーム32が下部開口16を塞ぐようにしてネジ止めされる。
【0022】
本実施形態の換気装置10は、図3〜6に示すように、フード11の下部開口16に対しフィルタユニット20が着脱自在とするように形成されている。すなわち、フィルタユニット20は、フード11の背後すなわち、筐体への取付面側から下部開口16にスライドさせてフード11に挿脱可能とされる。パッキン12が取り付けられる折曲片11eの下端のほうが側板11bの下端よりも高い位置にあり、それにより生じる間隙にフィルタユニット20が挿入される。
【0023】
フード11による防水性を確保するためには、側板11bの下端および折曲片11eの間隙の大きさがフィルタユニット20の厚みと同程度であることが望ましい。そして、筐体の外面に当接するフィルタユニット20の後部側のフレーム端部にパッキン22が貼り付けられることにより、筐体の換気口をパッキン12、22で包囲することができる。
【0024】
ここで、フィルタユニット20は、四角枠状の保持フレーム23にフィルタ21が保持されて形成される。保持フレーム23の前端部、つまりフィルタユニット20がフード11に挿入され、フード11の前傾斜板11cの裏面に当接する部分には反発部が形成されている。反発部は、例えば保持フレーム23の一部が分離して斜めに折れ曲がる弾性片24である。図4(a)に示すように、弾性片24は、フード11の裏面(前傾斜板11c)に対応した角度で当該裏面に向け開く側に弾性力を作用させる当接面を有している。
なお、反発部として、保持フレーム23のフード11の前傾斜板11cの裏面に当接する面にパッキンなどを貼り付けるものであっても良い。
【0025】
また、特に図3に示されるように、フィルタユニット20の保持フレーム23の下部には、中央に切欠き23bを有するフィルタ規制片23aが形成されている。フィルタユニット20がフード11の所定位置にまで挿入されると、保持フレーム23の前端部の反発部(弾性片24)がフード11の裏面に当接し、フィルタユニット20を排出する側に弾性力が生じる。なお、フィルタ規制片23aの切欠き23bは、防虫網ユニット30のフード11の折返片11dへのネジの逃げ部として使用されるとともに、フード11の折返片11dが嵌り込むことにより、フィルタユニット20の移動が規制される(図4(b)、図5参照)。
【0026】
このように、フード11の下部開口16にフィルタユニット20を着脱自在とするようにしたことにより、電気電子機器収納箱の設置環境等に応じて例えば最適な目付量としたフィルタユニット20に交換することができる。これにより、必要に応じて容易にフード11の防塵および防水性能を増強したり、削減したりすることができる。
【0027】
また、フィルタユニット20は、フィルタユニット20の後部側のフレーム端部に形成したパッキン22により、電気電子機器収納箱の換気口がある筐体取付面とフード11との間で反発力を生じさせて挟持されるため、フード11の裏面とフィルタユニット20の弾性片24、フィルタユニット20の後端部のパッキン22と筐体の外面間とにより互いに反発力を与えるものとなるため、フィルタユニット20の密着性を高め、フード11の防塵防水性を高めることができる。
【0028】
また、フィルタユニット20は、保持フレーム23の下部の切欠き23bに、フード11の折返片11dが嵌り込むことにより、フィルタユニット20がフード11から抜け止めされる構造である。そのため、フィルタユニット20をフード11に取り付けるためのネジ等が不要であり、ネジがフィルタを貫通することによる繊維のほつれや、フィルタを潰すことがない等、防塵防水性を安定的に確保することができる。
【0029】
また、フード11の下部開口16に取り付けられた防虫網ユニット30(またはフレーム32)が、フィルタユニット20をフード11から挿脱する際のガイドとしても機能させることができる。更には、予期しない振動や衝撃等によるフィルタユニット20の脱落を防止することができる。
【0030】
次に本発明の実施形態である換気装置50を説明する。ここで図7は換気装置50を前上方から見た分解斜視図である。図8は換気装置50を前下方から見た斜視図である。
【0031】
換気装置50は、第1の実施形態と同様に、電気電子機器収納箱の換気口に外付けされ、風雨や埃が筐体100内に直接吹き込まないようにするために、ルーバ52を覆うフード状のカバー60を備えている。カバー60は、筐体100に固定されたベース部材であるベースプレート51に前方から取り付けられる。
【0032】
フィルタユニット70は、ベースプレート51の下部とカバー60との間で、カバー60の下部開口を塞ぐ位置に装着される。フィルタユニット70は、2つの保持部材72a、72bにフィルタ71が挟持されてなる。
【0033】
図9にフィルタ71の保持部72(72a、72b)の構成を例示する。保持部72は、それぞれ同一構造の2つの保持部材72a、72bから形成される。保持部材72a、72bは、プレス成形加工により形成される例えば板金部材であり、ここでは保持部材72aのみを代表して説明する。
【0034】
保持部材72aは、内側でフィルタ71に当接し挟持する平坦な面を有する挟持部72aaを備える。フィルタ71の有効面積を侵食しないようにするために、挟持部72aaには、パンチ孔72ad、72afや切欠き72aeが複数適宜に形成されている。また、挟持部72aaの後端2箇所に折れ部72ab、72acが形成され、それらの間隔は折れ部72acの長さに対応している。
【0035】
2つの保持部材72a、72bは、互いに対向させて組み立てられる。このとき、上側の保持部材72aの折れ部72ab、72acの間に下側の保持部材72bの折れ部72bcが入り込み、下側の保持部材72bの折れ部72bb、72bcの間に上側の保持部材72aの折れ部72acが入り込み、両部材同士が接合される。
【0036】
このように、フィルタユニット70は、2つの保持部材72a、72bがフィルタ71を挟持して、ベースプレート51に取り付けられる。これにより、ベースプレート51に対しカバー60が着脱可能な構成であっても、カバー60をベースプレート51に取り付ける際にフィルタ71の変形等を防止することができる。また、2つの保持部材72a、72bは同一構造であるため、共通部品として部品種類を減らすこともできる。
【0037】
なお、カバー60を固定するベースプレート51の下部には、フィルタユニット70の保持部材72a、72b同士の接合部分、つまり互い違いに配置される折れ部72ab、72bc、72ac、72bbの外側を覆う覆い部53が形成されていることが好ましい。
【0038】
このような覆い部53により、フィルタユニット70の取付面とベースプレート51との隙間から塵等が侵入しないようにすることができ、防塵防水性能を更に向上させることができる。
【符号の説明】
【0039】
10 換気装置
11 フード
11a 上板
11b 側板
11c 前傾斜板
11d 折返片
11e 折曲片
12 パッキン
13 ネジ
15 裏面開口
16 下部開口
20 フィルタユニット
21 フィルタ
22 パッキン
23 保持フレーム
24 弾性片
30 防虫網ユニット
31 防虫網
32 フレーム
50 換気装置
51 ベースプレート
52 ルーバ
53 覆い部
60 カバー(フード)
70 フィルタユニット
71 フィルタ
72 保持部
72a、b 保持部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9