特許第6794037号(P6794037)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6794037
(24)【登録日】2020年11月13日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】付属装置の取付構造
(51)【国際特許分類】
   H01H 73/02 20060101AFI20201119BHJP
   H01H 73/06 20060101ALI20201119BHJP
   H02B 1/40 20060101ALN20201119BHJP
【FI】
   H01H73/02 B
   H01H73/06 B
   !H02B1/40 A
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-191481(P2016-191481)
(22)【出願日】2016年9月29日
(65)【公開番号】特開2018-55980(P2018-55980A)
(43)【公開日】2018年4月5日
【審査請求日】2019年7月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227401
【氏名又は名称】日東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001977
【氏名又は名称】特許業務法人なじま特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井上 真吾
(72)【発明者】
【氏名】金筒 崇宏
【審査官】 片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−333488(JP,A)
【文献】 特開平06−124642(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 73/02
H01H 73/06
H02B 1/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
付属装置の本体ケース又は配電機器の一方の側壁に着脱可能な取付部を備えた係止部材を介して、付属装置を配電機器の側壁に取り付けた配電機器の側面への付属装置の取付構造であって、
前記係止部材は、前記取付部を中心として前後方向に非対称に延びる腕部を備え、少なくとも一方の腕部に、付属装置の本体ケース又は配電機器の側壁との嵌合部を備えたものであり、係止部材の上下又は前後位置を変えることにより、複数の配電機器に対応可能としたことを特徴とする付属装置の取付構造。
【請求項2】
前記係止部材はその上下端に、前記本体ケース又は配電機器の側壁の被取付部に係合する取付部を、上下方向に非対称に備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の付属装置の取付構造。
【請求項3】
前記係止部材は、前後にそれぞれ取付部を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の付属装置の取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーカなどの配電機器に各種の付属装置を取り付けるための付属装置の取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
内部に開閉部を備えたブレーカなどの配電機器には、その動作状態を出力するための補助スイッチ、接点状態を通知する警報スイッチ、端子台、地震を検出した場合にブレーカに遮断信号を送信する感震リレーなどの各種の付属装置が取り付けられることがある。
【0003】
これらの付属装置の取付構造としては、例えば特許文献1に示されるように、付属装置の本体ケースの側面に形成されたフックを、配電機器の側壁に引っ掛けたうえでねじ止めする構造が一般的である。しかしブレーカなどの配電機器はその容量や機種によって形状やサイズ、高さなどが異なるため、付属装置も各々の配電機器に対応させて製造する必要があり、部品点数の増加を招いていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平06−124642号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明の目的は上記した従来の問題点を解決し、同一の付属装置を機種の異なる配電機器にも取り付けることができるようにした付属装置の取付構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するためになされた本発明は、付属装置の本体ケース又は配電機器の一方の側壁に着脱可能な取付部を備えた係止部材を介して、付属装置を配電機器の側壁に取り付けた配電機器の側面への付属装置の取付構造であって、前記係止部材は、前記取付部を中心として前後方向に非対称に延びる腕部を備え、少なくとも一方の腕部に、付属装置の本体ケース又は配電機器の側壁との嵌合部を備えたものであり、係止部材の上下又は前後位置を変えることにより、複数の配電機器に対応可能としたことを特徴とするものである。
【0007】
なお、前記係止部材は、その上下端に、前記本体ケース又は配電機器の側壁の被取付部に係合する取付部を、上下方向に非対称に備えたものとすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の付属装置の取付構造は、付属装置の本体ケース又は配電機器の一方の側壁に着脱可能な取付部を備えた係止部材を介して、付属装置を配電機器の側壁に取り付けたもので、前記係止部材は、前記取付部を中心として前後方向に非対称に延びる腕部を備え、少なくとも一方の腕部に、付属装置の本体ケース又は配電機器の側壁との嵌合部を備えたものであり、係止部材の上下又は前後位置を変えることにより、複数の配電機器に対応可能としたので、複数種類の配電機器に同一種類の付属機器を取り付けることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】配電機器に付属装置を取り付けた状態を示す斜視図である。
図2】付属装置を取り付けた配電機器を分電盤に組み込んだ状態を示す上面図である。
図3】配電機器のカバーを取り除いて付属装置の取付状態を示す斜視図である。
図4】配電機器のカバーを取り除いて付属装置の取付状態を示す上面図である。
図5】付属装置の本体ケースの分解斜視図である。
図6】付属装置の本体ケースの分解斜視図である。
図7】実施形態の係止部材を示す斜視図である。
図8図7の係止部材の上面図である。
図9】係止部材を付属装置の本体ケースに取り付けた状態を示す斜視図である。
図10図9の正面図である。
図11】係止部材を反転させて付属装置の本体ケースに取り付けた状態を示す斜視図である。
図12図11の正面図である。
図13】配電機器への付属装置の取付前の状態を示す斜視図である。
図14】配電機器への付属装置の別の取付状態を示す分解斜視図である。
図15】他の実施形態の係止部材を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。なお本明細書では、配電機器の底面を下、ハンドル面を上として説明する。
【0011】
図1は配電機器1である漏電ブレーカに付属装置2である感震リレーを取り付けた状態を示す斜視図である。この付属装置2はその本体ケース3の内部に収納されており、図示のように配電機器1である漏電ブレーカの一方の側壁に取り付けられている。4は付属装置2の電源入線部、5は出線部である。
【0012】
図2図1に示された配電機器1と付属装置2とを分電盤に組み込んだ状態を示す上面図であり、6は分岐ブレーカである。これらの各機器の前面(図1の上面)は分電盤の保護カバー7によって覆われており、各機器の操作面が保護カバー7の窓孔から露出している。このため、付属装置2はその上面が配電機器1と同一高さとなるように取付られることが好ましい。
【0013】
図3は配電機器1のカバー1aを取り除いて付属装置2の取付状態を示す斜視図であり、図4はその上面図である。図示されるように、付属装置2の本体ケース3が、係止部材8を介して、配電機器1の側壁9に取り付けられている。その取付構造について、以下に詳細に説明する。
【0014】
先ず付属装置2の本体ケース3について説明する。図5図6に示すように、この実施形態の本体ケース3は、上ケース10と下ケース11とに2分割されたもので、図6に示すように下ケース11の爪部12を上ケース10の孔部13に挿入し、回転するように開閉可能な構造として、組立性を向上させている。
【0015】
図5に示すように、上ケース10は上部に電子基板等の収納部14を備え、その片側に下端まで垂下する側面15が形成され、反対側に途中高さまでの側面16が形成されている。一方、図6に示すように、下ケース11は底面17と、その片側から立ち上がる側面18を備えている。この側面18は前記側面16の下側に位置する。このため上ケース10と下ケース11とを組み立てると、内部に付属装置の内部機器を収納できる本体ケース3となる。
【0016】
図5に示すように、上ケース10の側面16の下部付近には、以下に説明する係止部材8の取付部19を係止するための被取付部20が形成されている。この被取付部20は、係止部材8の上面を係止する突起形状の被係止部21と、その下側に形成された切欠部22とからなる。
【0017】
係止部材8は、図7図8に示されるように、上面視で略H形状となっており、平行な2つの辺23、24とその中間のガイド部25とを備えている。一方の辺23の上面には凹状の取付部19aが形成されており、下面にも凹状の取付部19bが形成されている。取付部19aの両側には突起部26が形成されている。これらの突起部26の上面と辺23の上面との距離は、下面の凹状の取付部19bの深さよりも小さい。このように上面の取付部19aと下面の取付部19bとは深さが異なるように上下方向に非対称となっている。
【0018】
また係止部材8は、取付部19を中心に前後方向に延びる腕部27、28を備えている。図7に示されるように腕部27は腕部28よりも長く形成されている。腕部27、28の端部は図8に示すように上面視でガイド部25の端部よりも前後方向に突出し、これらの部分が配電機器1の側壁9との嵌合部29,30となっている。また前後のガイド部25は取付部19を中心に前後対称となっており、係止部材8の取付位置は変わらずに付属装置2の本体ケース3へ取り付けることが可能となっている。なおこの実施形態では前後方向に延びる2つの腕部27、28が形成されているが、いずれか片側の腕部のみを形成し、その片側の腕部に嵌合部を形成するだけとすることもできる。
【0019】
先ずこのような構造の係止部材8の取付部19aを、付属装置2の本体ケース3の側壁9の被取付部20に取り付ける。このとき図3に示したように、係止部材8の片側の辺24が上ケース10の内側に密着し、辺23が上ケース10の外面に位置するようにする。このときガイド部25が上ケース10の切欠部22の端部に当てて位置決めされて挿入し、被取付部20に取付部19a、19bが係止されるものである。その後に係止部材8は上ケース10と下ケース11の間に形成された状態で組み立てられるため、切欠部22の開放端部側を覆うように下ケース11が形成されるため係止部材8が外れない。
【0020】
そして辺23の前後の端部に形成された窪み状の嵌合部29,30を、図4に示すように配電機器1の側壁9に切欠形成された被嵌合部31に嵌合させることで、付属装置2の本体ケース3を、係止部材8を介して配電機器1の側壁9に取り付けることができる。詳しくは、図3図4のように、係止部材8を上ケース10に組み込んだとき、辺23の嵌合部29、30と上ケース10の側面16とで凹部を形成し、凹部に被嵌合部31の端部を係止させるものである。また、図3図5図13のように、辺23は配電機器1の被嵌合部31の切欠より長く形成するとともに、辺24は本体ケース3の切欠部22の切欠より長く形成される。つまり、辺24は付属装置2の本体ケース3内に、辺23は配電機器1の内部に位置する形となり、これにより両者を連結することが可能となる。最後に、配電機器1のカバー1aを被せることによって、付属装置2が外れないように固定することができる。なお、本実施形態では辺23の嵌合部29、30と上ケース10の側面16とで凹部を形成し、凹部に被嵌合部31を係止させるものとしたが、辺23の嵌合部29、30を凹部状に形成し被嵌合部31の端部に係止させるものであっても良い。
【0021】
図9図10は上記のように係止部材8を図7の状態として付属装置2の本体ケース3の側壁9に取り付けた状態を示している。しかし係止部材8を上下反転させると、図11図12の状態となる。この場合には係止部材8の凹状の取付部19bが上ケース10の突起形状の被係止部21に深く入り込むので、付属装置2の本体ケース3に対する係止部材8の取付位置が高くなる。また係止部材8を上下反転させることによって、腕部27,28の前後も入れ替わるので嵌合部29,30の位置も入れ替わり、配電機器1の側壁9への嵌合位置も前後の位置が異なることとなる。このように、一つの部材である係止部材8の上下・前後位置を変えることにより、複数の配電機器1に対応可能となる。
【0022】
以上に説明した実施形態では、係止部材8の上下の形状を非対称とすることにより、付属装置2の本体ケース3への取付位置を変更できる構造としたが、図15に示すように構造の異なる取付部19c,19dを係止部材8の前後方向に配置し、係止部材8を前後方向にずらして取り付けることにより、本体ケース3への取付位置を変更できるようにしてもよい。図15では取付部19cに突起部26が形成されている。
【0023】
なお、上記したように係止部材8の取付方向を上下反転することによって上下・前後に変えるほか、上下のみ、あるいは前後のみに変えるようにすることもできる。また、辺23のみに取付部19を形成したものとしたが、辺24にも同様に取付部19を形成するものとし、前後反転し取付方向を変更するものであっても良い。また、数種類の係止部材を用意しておき、係止部材8を交換するものであっても良い。
【0024】
また、図14のように、上記実施形態の係止部材は付属装置2の本体ケース3に着脱自在に設けたものであるが、配電機器1の側面に着脱自在とするものであっても良い。この場合、配電機器1に突起形状の被係止部21と、その下側に形成された切欠部22を形成し、係止部材8を着脱可能に形成し、付属装置2の本体ケース3に被嵌合部31を形成するものとし、付属装置2を配電機器1の側壁に取り付けるようにすることも可能である。
【0025】
以上に説明したように、本発明によれば係止部材8を付け替えることにより、複数種類の配電機器1に同一種類の付属機器2を取り付けることができる。
【符号の説明】
【0026】
1 配電機器
2 付属装置
3 本体ケース
4 電源入線部
5 出線部
6 分岐ブレーカ
7 保護カバー
8 係止部材
9 配電機器の側壁
10 上ケース
11 下ケース
12 爪部
13 孔部
14 収納部
15 側面
16 側面
17 底面
18 側面
19 取付部
20 被取付部
21 被係止部
22 切欠部
23 辺
24 辺
25 ガイド部
26 突起部
27 腕部
28 腕部
29 嵌合部
30 嵌合部
31 被嵌合部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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