(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ポインタ情報には自動削除の対象か否かを示す情報が含まれており、前記更新部は、自動削除の対象とされていない前記ポインタ情報については削除対象から除外する請求項4に記載の情報処理装置。
前記ポインタの現在位置座標は、前記表示装置の表示画面に表示されているアプリケーションの識別情報と、前記アプリケーションのウィンドウ座標系によって定義される位置座標との組み合わせによって定義される請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置。
第1の入力操作を受け付けた場合に、ポインタの現在の位置座標と該ポインタが表示されている表示装置の識別情報とを関連付けたポインタ情報を優先順位とともにポインタ移動リストに登録する登録処理と、
第2の入力操作を受け付けた場合に、前記優先順位に従って、前記ポインタ情報に基づく位置座標に仮ポインタを順次表示させ、ユーザによって選択された仮ポインタの位置座標にポインタを移動させるポインタ制御処理と
をコンピュータに実行させるためのポインタ表示制御プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びポインタ表示制御方法並びにプログラムについて、図面を参照して説明する。本実施形態では、情報処理装置の一例としてノートPC1を例に挙げて説明するが、情報処理装置はこれに限られず、デスクトップPC、タブレット端末、ハイブリッド型PC等でもよい。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係るノートPC1のハードウェアの概略構成を示した図である。
図1に示すように、ノートPC1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、メモリ13、表示制御部14、表示装置15、フラッシュメモリ16、入力装置17、及び通信デバイス18等を備えている。また、これら各部はバス19を介して直接または間接的に接続されている。また、表示制御部14には、複数の外部表示装置が接続可能な構成とされており、本実施形態では、一台の外部表示装置20が接続されている例を示している。
【0016】
CPU11は、例えば、フラッシュメモリ16に格納されたOS(Operating System)によりノートPC1全体の制御を行うと共に、フラッシュメモリ16に格納された各種のプログラムに基づいて、入力装置17を介したユーザの操作に応じた処理や後述するポインタ表示制御機能に関する各種処理を実行する。
ROM12は、例えば、BIOS(Basic Input/Output System)や各種データ等を格納している。
メモリ13は、CPU11の実行プログラムの読み込み及び実行プログラムによる処理データの書き込みを行う作業領域として利用される書き込み可能なメモリであり、一例として、キャッシュメモリやRAM(Random Access Memory)等が挙げられる。
【0017】
表示制御部14は、CPU11からの指令に基づいて表示装置15及び外部表示装置20が備える各表示画面上に画面表示を行う。表示制御部14は、例えば、GUI(Graphical User Interface)であり、一般にGPU(Graphics Processing Unit)と呼ばれるコントローラチップを備え、ローカルメモリ上(図示略)に表示データを作成し、表示装置15及び外部表示装置20に表示データをそれぞれ出力する。この表示制御部14は、表示装置15及び外部表示装置20がそれぞれ備える表示画面に対して個別に表示制御を行う。
表示装置15及び外部表示装置20は、例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどであり、それぞれが表示画面を有し、表示制御部14による制御に基づく表示を行う。
【0018】
フラッシュメモリ16は、ノートPC1全体の制御を行うためのOS、周辺機器類をハードウェア操作するための各種ドライバ、特定業務に向けられたアプリケーション、及び各種データやファイル等を格納する機能を有する。なお、ノートPC1は、フラッシュメモリに替わる記憶手段としてHDD(Hard Disk Drive)等、他の記憶手段を備えてもよい。
入力装置17は、ユーザが入力操作を行うためのユーザインターフェスであり、キーボード21及びポインティングデバイス22を備えている。キーボード21は、文字入力等の種々の入力操作を行うための入力装置であり、物理キーボードであってもよいし、ソフトウェアキーボードであってもよい。ポインティングデバイス22は、表示画面上に表示されるポインタを移動させたり、所望のアプリケーションを動作させたりするための入力装置として用いられる。ポインティングデバイス22の一例として、例えば、マウス、タッチパッド、トラックボール等が挙げられる。
通信デバイス18は、他のデバイスとの間との通信を行う。
【0019】
次に、ノートPC1が備える各種機能のうち、主にポインタ表示制御機能について
図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係るポインタ表示制御機能に関する機能構成部の一例を示した機能ブロック図である。ポインタ表示制御部30は、表示装置15及び外部表示装置20に表示されるポインタの移動を制御する機能を備えている。具体的には、ポインタ表示制御部30は、通常のポインタ表示制御、すなわち、キーボード21やポインティングデバイス22から入力される操作移動量に基づいて表示画面上のポインタを移動させる通常のポインタ移動制御に加えて、以下に詳述するポインタ表示制御を行うものである。
【0020】
後述する各部の機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラム(例えば、ポインタ表示制御プログラム)の形式でフラッシュメモリ16等の記憶装置に記憶されており、このプログラムをCPU11がメモリ13に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、フラッシュメモリ16に予めインストールされている形態や、他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
【0021】
図2に示すようにポインタ表示制御部30は、登録部31、記憶部32、ポインタ制御部33、更新部34、及び初期化部35を備えている。
登録部31は、予め設定されている登録のための特定の入力操作(第1の入力操作:以下、登録を指示するために操作されるキーを「登録キー」という。)を受け付けた場合に、ポインタの現在位置座標と該ポインタが表示されている表示装置15または外部表示装置20の識別情報とを関連付けたポインタ情報を作成し、記憶部32に格納されているポインタ移動リストに登録する。
【0022】
「登録キー」は、例えば、キーボード21において所定のキー(例えば、所定のファンクションキー)または所定のキーの組み合わせ(例えば、「Ctrl」+「Alt」+所定のアルファベットキーの組み合わせ)として設定されていてもよい。また、キーボード21からのキー入力に限らず、例えば、ポインティングデバイス22からの所定の入力操作、例えば、マウスにおける左右同時クリック等であってもよい。また、「登録キー」はデフォルトで設定されている他、ユーザが適宜カスタマイズできるように構成されていてもよい。
【0023】
図3にポインタ移動リストの一例を示す。
図3に示すように、ポインタ移動リストには、複数のポインタ情報が登録可能とされている。各ポインタ情報は、登録番号、優先順位、表示装置ID、登録時刻、位置座標等を含んでいる。例えば、登録番号「P1」のポインタ情報は、優先順位が「5」、表示装置IDが「1」、登録時刻が「2018/9/23 11:38」、位置座標が(x1,y1)である。本実施形態において、表示装置ID「1」は、表示装置15を示し、表示装置ID「2」は外部表示装置20を示すものとする。
【0024】
位置座標は、例えば、表示装置15及び外部表示装置20が備える表示画面のスクリーン座標系によって定義される。
図4はスクリーン座標系について説明するための図である。
図4に示すように、スクリーン座標系は、スクリーンの左上が座標の原点(0,0)に設定されており、左上から水平方向にx軸、垂直方向にy軸が設定されている。具体的には、スクリーンの左上を基準に右にいくほどx座標値が増加し、また、左上から下にいくほどy座標値が増加するように設定されている。
図4では、外部表示装置20のスクリーン座標系における登録番号P2〜P5のポインタの位置座標を例示しているが、表示装置15におけるスクリーン座標系についても同様である。
【0025】
本実施形態において、優先順位は、登録が新しいほど高い優先順位が付与されるように設定されているが、優先順位の決め方はこの例に限定されず、適宜設定することが可能である。例えば、ユーザによって選択される頻度が高いほど、高い優先順位が付与されるようにしてもよい。また、優先順位は必ずしも必須ではなく、優先順位について記載されていないポインタ移動リストとされていてもよい。
【0026】
記憶部32は、ポインタ移動リストを格納する。
ポインタ制御部33は、予め設定されているポインタ移動のための特定の入力操作(第2の入力操作:以下、ポインタ移動を指示するために操作されるキーを「ポインタ移動キー」という。)を受け付けた場合に、記憶部32に格納されているポインタ移動リスト(
図3参照)に基づいて、ポインタを移動させる。具体的には、ポインタ制御部33は、ポインタ移動キーを受け付けた場合に、ポインタ情報に含まれる位置座標及び表示装置の識別情報に基づいて、ポインタを移動させる。
ここで、ポインタ移動キーは上述した登録キーとは異なるキーであり、また、このポインタ移動キーについては、上述した「登録キー」と同様に、所定のキーや複数のキーの組み合わせであってもよく、ポインティングデバイス22からの所定の入力操作であってもよい。また、デフォルトで設定されていてもよいし、ユーザがカスタマイズしてもよい。
【0027】
例えば、ポインタ制御部33は、「ポインタ移動キー」の入力操作を受け付けると、記憶部32からポインタ移動リストを読み出し、優先順位の高い順に、仮ポインタを順次表示させる。例えば、
図3に例示されたポインタ移動リストを例に挙げると、優先順位「1」として登録されている登録番号「P5」のポインタ情報に基づいて仮ポインタが表示される。これにより、外部表示装置20の表示画面における位置座標(x4,y4)に仮ポインタが表示されることとなる。仮ポインタは、通常のポインタ表示とは表示態様を異ならせて表示させる。例えば、ポインタを点滅させる、色を変える、輪郭を点線で示す等の表示態様が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0028】
ユーザは、仮ポインタが表示されている位置にポインタを移動させたい場合には、選択操作を行う。選択操作は、予め登録されている所定の入力操作でよく、例えば、予め設定された所定のキー(例えば、「Enter」キー)を押下したり、マウスを右クリックしたりする等の入力操作が挙げられる。選択操作が行われた場合には、ポインタ制御部33は、そのときの仮ポインタの位置にポインタを移動させる。また、ポインタ制御部33は、ユーザによる選択操作が行われるまで、優先順位に従って順次仮ポインタを表示させる。これにより、
図3に示したポインタ移動リストを例に挙げると、
図4に示すように、外部表示装置20の位置座標(x3,y3)、外部表示装置20の位置座標(x2,y2)、外部表示装置20の位置座標(x1,y1)、表示装置15の位置座標(x1,y1)の順で仮ポインタが順次表示されることとなる。
【0029】
なお、ポインタ制御部33による仮ポインタの表示方法は上記例に限定されない。例えば、ポインタ移動リストに登録されている全ての位置座標に対して仮ポインタを表示させてもよい。例えば、
図3に示したポインタ移動リストを例に挙げると、登録番号「P1」〜「P5」までの5つの仮ポインタを表示装置15及び外部表示装置20に表示させるとともに、各ポインタの近傍にそのポインタを指定するための入力キーを表示させる。例えば、仮ポインタの登録番号が「P3」の場合には入力キーとして「3」の数字キーがポインタ近傍に表示される。そして、これらの中から一つの仮ポインタがユーザによって指定された場合、指定された仮ポインタの位置座標にポインタを移動させることとしてもよい。
【0030】
更新部34は、記憶部32に格納されているポインタ移動リストを所定のタイミングで更新する。例えば、更新部34は、新しいポインタ情報が登録された場合に、このポインタ情報に基づいてポインタ移動リストを更新するとともに、予め設定されているルールに従って優先順位の付け替えを行う。また、更新部34は、予め設定された所定の削除条件を満たすポインタ情報をポインタ移動リストから削除する。所定の削除条件を満たすポインタ情報として、例えば、登録から所定期間経過したポインタ情報、登録から所定期間以内に一度もユーザによって指定されなかったポインタ情報等が挙げられる。なお、ポインタ情報毎に、自動削除の対象か否かを設定できるようにしてもよい。例えば、ユーザが登録操作を行う際に、自動削除の対象にするか否かを選択できるような構成としても良い。このように、自動削除の対象とされていないポインタ情報については、削除条件を満たしていたとしても、削除対象から除外することとし、ポインタ移動リストから削除しないこととする。
【0031】
初期化部35は、リセットのための特定の入力操作を受け付けた場合に、記憶部32に格納されているポインタ移動リストを初期化する。このとき、自動削除の対象とされていないポインタ情報についてはポインタ移動リストに残しておくこととしてもよい。
【0032】
次に、本実施形態に係るポインタ表示制御方法について、
図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態に係るポインタ表示制御方法の手順の一例を示したフローチャートである。
まず、ユーザによってキーボード21のキーが押下されると(SA1)、予め設定されている「登録キー」であるか否かを判定する(SA2)。この結果、登録キーであれば(SA2:YES)、現在のポインタの位置座標に基づくポインタ情報を作成する(SA3)。例えば、表示装置15の表示画面において、ポインタが(x2,y2)の位置に表示されていた場合には、「表示装置ID」に「1」、登録時刻に現在時刻、位置座標に(y2,y2)を記載したポインタ情報を作成する。そして、作成したポインタ情報を記憶部32に格納されているポインタ移動リストに追加する(SA4)。このようにして、ポインタ情報が追加されると、新たに追加されたポインタ情報に基づいて優先順位の付け替えが行われ、記憶部32におけるポインタ移動リストが更新され(SA5)、当該処理を終了する。
【0033】
一方、ステップSA2において、押下されたキーが「登録キー」でない場合には(SA2:NO)、「ポインタ移動キー」であるか否かを判定する(SA6)。この結果、ポインタ移動キーである場合には(SA6:YES)、記憶部32に格納されているポインタ移動リストを読み出し、優先順位の高い順に仮ポインタを表示させる(SA7)。これにより、優先順位の最も高いポインタ情報に従って、仮ポインタが表示画面に表示される。これに対してユーザによって選択操作がなされない場合には(SA8:NO)、再びステップSA7に戻り、次に優先順位の高いポインタ情報に従って仮ポインタが表示画面に表示される。このようにして、ユーザによる選択操作がなされるまで、優先順位に従って仮ポインタが表示されることとなる。そして、ユーザによって所定のキー操作(例えば、「Enter」キーの押下)がなされることによって選択操作がなされると(SA8:YES)、選択された位置にポインタを移動させ(SA9)、当該処理を終了する。
【0034】
一方、ステップSA6において、押下されたキーが「ポインタ移動キー」でない場合には(SA6:NO)、続いて、「編集キー」か否かを判断する(SA10)。この結果、編集キーでもない場合には(SA10:NO)、当該処理を終了する。
【0035】
一方、「編集キー」である場合には(SA10:YES)、記憶部32に格納されているポインタ移動リストを読み出して、表示装置15の表示画面に編集モードとして表示させる(SA11)。ユーザは、表示画面に表示されたポインタ移動リストに対して所定の編集操作を行うことができる。例えば、不要なポインタ情報を削除したり、優先順位を入れ替えたりすることができる。そして、編集作業を終了すると、編集終了を指示する所定の入力操作を行う(SA12:YES)。例えば、表示装置15の表示画面に表示されている編集終了ボタンを押下することで、編集終了の入力操作を行う。このようにして、編集終了が入力されると、編集後の内容にてポインタ移動リストが更新され、記憶部32に格納され(SA13)、当該処理を終了する。
【0036】
以上、説明したように、本実施形態に係る情報処理装置及びポインタ表示制御方法並びにプログラムによれば、登録キーが操作された場合に、ポインタの現在位置座標と該ポインタが表示されている表示装置の識別情報とを関連付けたポインタ情報をポインタ移動リストに登録するので、ユーザの意思により、所望のポインタ位置を登録することが可能となる。そして、ユーザによってポインタ移動キーが操作された場合には、記憶部32に格納されているポインタ移動リストに基づいてポインタが移動させられる。これにより、例えば、マウスを長い距離動かすことなく、簡単な操作によってポインタを所望の位置に速やかに移動させることが可能となる。
このように、本実施形態によれば、ユーザによってポインタ移動キーが入力操作された場合に、ユーザによって予め登録されたポインタ位置に対して、ポインタを即時的に移動させることができるので、ポインティングデバイスの操作性及び利便性を向上させることができる。
【0037】
また、複数のポインタ情報がポインタ移動リストに登録されている場合には、ポインタ情報に関連付けられている優先順位に従って仮ポインタが順次表示されることとなる。これにより、複数のポインタを登録できるとともに、その中から所望のポインタ位置をユーザが選択することが可能となる。また、優先順位の高い順に仮ポインタを表示させることにより、ユーザに指定される可能性の高いポインタ位置を優先的に提供することができる。
【0038】
また、本実施形態によれば、所定の削除条件を満たすポインタ情報がポインタ移動リストから自動的に削除されるので、例えば、登録から長期間経過したポインタ情報や、使用中に外部表示装置が切り離された場合の外部表示装置上のポインタ情報や、登録されてからユーザによって一度も選択されていないポインタ情報など、不要と思われるポインタ情報を自動的に削除することができる。これにより、記憶部32の記憶容量の逼迫を抑制することができる。また、自動削除を希望しないポインタ情報については予めそのような登録をしておくことで、自動削除の対象から除外させることができる。
【0039】
また、リセットのための特定の入力操作を行うことで、記憶部32に格納されているポインタ移動リストを初期化することができる。これにより、新たなアプリケーションを立ち上げる場合などに、今まで使用していた不要なポインタ情報を一括して削除し、ポインタ移動リストを容易に再構築することが可能となる。
【0040】
また、ユーザが記憶部32に格納されているポインタ移動リストを編集することのできる編集モードを備えているので、ポインタ移動リストを容易にカスタマイズすることができる。
【0041】
なお、上述した実施形態においては、
図4に示したように、スクリーン座標系に従って各ポインタの位置座標を特定することとしたが、これに加えて、表示装置の表示画面に表示されているアプリケーションの識別情報と、アプリケーションのウィンドウ座標系によって定義される位置座標との組み合わせによってポインタの位置座標を特定することとしてもよい。
図6はアプリケーションのウィンドウ座標系について説明するための図である。
図6に示すように、ウィンドウ座標系は、スクリーンに表示されているアプリケーションウィンドウの左上が座標の原点(0,0)に設定されており、左上から水平方向にx軸、垂直方向にy軸が設定されている。具体的には、アプリケーションウィンドウの左上を基準に右にいくほどx座標値が増加し、また、左上から下にいくほどy座標値が増加するように設定されている。
【0042】
図6では、外部表示装置20においてアプリケーション「AP1」のアプリケーションウィンドウ座標系におけるポインタの位置座標を例示している。このように、アプリケーションと対応付けてポインタの位置座標を登録しておくことで、例えば、各アプリケーションにおいてよく使用する位置にポインタを容易に移動することが可能となる。例えば、文書作成関係のアプリケーションであれば、「上書き保存」、「検索」、「置換」等のボタン位置を登録しておくことで、ポインタを素早くかつ容易にその位置に移動させることができ、操作性及び利便性を向上させることが可能となる。また、ウェブページを閲覧するアプリケーションであれば、検索キーを入力する入力欄の位置やブックマーク登録の位置を登録しておくことで、ポインタを素早く且つ容易にその位置に移動させることができ、操作性及び利便性を向上させることができる。このように、各アプリケーションを用いる際に、ユーザが頻繁に操作するボタン等の位置においてポインタの登録をすることにより、操作性及び利便性を向上させることが可能となる。また、このようにアプリケーションのウィンドウ座標系を用いて位置座標を登録しておくことにより、スクリーン上におけるアプリケーションの表示位置が変化したとしても、その変化による影響を受けることはない。
【0043】
また、上記実施形態においては、一台の外部表示装置20を接続している態様を例示して説明したが、外部表示装置20の接続台数については特に限定されない。更に、外部表示装置20は必ずしも接続されている必要はなく、表示装置15のみを用いる場合でもよい。
また、上記実施形態においては、ポインタ移動リストに複数のポインタ情報が登録される場合を例示したが、例えば、一つのポインタ情報を登録する場合には、ポインタ移動リストを不要としてもよく、ポインタ情報自体を記憶部32に格納することとしてもよい。
【0044】
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、上記実施形態で説明したポインタ表示制御処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。