特許第6794544号(P6794544)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6794544充電式スタイラス、電子デバイス、及びプラグ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6794544
(24)【登録日】2020年11月13日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】充電式スタイラス、電子デバイス、及びプラグ
(51)【国際特許分類】
   H01R 24/58 20110101AFI20201119BHJP
【FI】
   H01R24/58
【請求項の数】6
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2019-528080(P2019-528080)
(86)(22)【出願日】2017年1月19日
(65)【公表番号】特表2020-502731(P2020-502731A)
(43)【公表日】2020年1月23日
(86)【国際出願番号】CN2017071778
(87)【国際公開番号】WO2018094869
(87)【国際公開日】20180531
【審査請求日】2019年7月1日
(31)【優先権主張番号】201611057243.4
(32)【優先日】2016年11月26日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ジォン,タオ
(72)【発明者】
【氏名】ジ,ユアン
【審査官】 鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】 実開平05−079633(JP,U)
【文献】 特開2003−348197(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第104541520(CN,A)
【文献】 国際公開第2013/002337(WO,A1)
【文献】 特開2016−163226(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3015543(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R12/00 −12/91
H01R24/00 −24/86
H01M10/42 −10/48
G06F 3/03
G06F 3/041− 3/047
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
再充電可能スタイラスであって、
第1本体を有し、カラム状プラグが前記第1本体の一端に配置され、第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトとが前記プラグの本体の半径方向に固定端部から上端部に順次配置され、再充電可能な第1回路が第1本体の内部に配置され、前記第1回路は2つの充電端部を有し、一方はグラウンド端部であり、他方は正電圧端部であり、前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記2つの充電端部にそれぞれ電気的に接続され、前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとはマイクロホンピンとグラウンドピンとを有するヘッドセットソケットに挿入され、前記マイクロホンピンは充電のために正電圧を供給することができ、
前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ヘッドセットソケットに完全に挿入されると、前記第1リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記グラウンドピンと電気的に接触し、前記第2リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンと電気的に接触し、または前記第1リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンと電気的に接続され、前記第2リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記グラウンドピンと電気的に接触し、それにより、前記マイクロホンピンが前記正電圧端部に電気的に接続され、前記グラウンドピンが前記グラウンド端部に電気的に接続され、前記第1回路が前記マイクロホンピン及び前記グラウンドピンを用いて充電され
前記スタイラスはさらに第2本体を含み、ソケットが前記第2本体の接続端部に配置され、前記ソケットは絶縁ソケット本体を含み、キャビティ構造ジャックが前記ソケット本体内に設けられ、第1ピンと第2ピンとが前記ジャックの内壁にジャック孔から内向きに順次配置され、
前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ジャックに完全に挿入されると、前記第1リング状コンタクトは前記第1ピンと電気的に接触し、前記第2リング状コンタクトは前記第2ピンと電気的に接触する、
再充電可能スタイラス。
【請求項2】
第3リング状コンタクトと第4コンタクトとがさらに前記プラグの前記本体の前記半径方向に、前記固定端部から前記上端部に順番に配置され、前記ヘッドセットソケットは、さらに、左チャンネルピンと右チャンネルピンとを有し、
前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ヘッドセットソケットに完全に挿入されると、前記第3リング状コンタクトは前記右チャンネルピンと電気的に接触し、前記第4コンタクトは前記左チャンネルピンと電気的に接触する、
請求項1に記載の再充電可能スタイラス。
【請求項3】
第3ピンと第4ピンとが、前記ジャック孔から前記ジャックの前記内壁の半径方向に順番に内側にさらに配置され、
前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ヘッドセットソケットに完全に挿入されると、前記第3ピンは前記第3リング状コンタクトと電気的に接触し、前記第4ピンは前記第4コンタクトと電気的に接触する、
請求項2に記載の再充電可能スタイラス。
【請求項4】
外部ねじ山を有するリング状構造が前記プラグの本体の前記固定端部にさらに配置され、内部ねじ山を有するリング状構造が前記ジャックの内壁のジャック孔にを配置され、内部ねじ山を有する前記リング状構造と外部ねじ山を有する前記リング状構造とが互いにねじ込むことができ、
外部ねじ山を有する前記リング状構造が、内部ねじ山を有する前記リング状構造に完全にねじ込まれると、前記第1リング状コンタクトおよび前記第2リング状コンタクトは前記ジャックに完全に挿入され、前記第1本体および前記第2本体は完全なスタイラスを形成する、
請求項またはに記載の再充電可能スタイラス。
【請求項5】
電子デバイスであって、
カラム状プラグが配置され、第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトとが前記プラグの本体の半径方向に固定端部から上端部に順次配置され、再充電可能な第1回路が前記電子デバイス内に配置され、前記第1回路は2つの充電端部を有し、一方はグラウンド端部であり他方は正電圧端部であり、前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記2つの充電端部にそれぞれ電気的に接続され、前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとはマイクロホンピンとグラウンドピンとを有するヘッドセットソケットに挿入され、前記マイクロホンピンは充電のために正電圧を供給することができ、
前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ヘッドセットソケットに完全に挿入されると、前記第1リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記グラウンドピンと電気的に接触し、前記第2リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンと電気的に接触し、または前記第1リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンと電気的に接続され、前記第2リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記グラウンドピンと電気的に接触し、それにより、前記マイクロホンピンが前記正電圧端部に電気的に接続され、前記グラウンドピンが前記グラウンド端部に電気的に接続され、前記第1回路が前記マイクロホンピン及び前記グラウンドピンを用いて充電され
前記電子デバイスはさらに第2本体を含み、ソケットが前記第2本体の接続端部に配置され、前記ソケットは絶縁ソケット本体を含み、キャビティ構造ジャックが前記ソケット本体内に設けられ、第1ピンと第2ピンとが前記ジャックの内壁にジャック孔から内向きに順次配置され、
前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ジャックに完全に挿入されると、前記第1リング状コンタクトは前記第1ピンと電気的に接触し、前記第2リング状コンタクトは前記第2ピンと電気的に接触する、
電子デバイス。
【請求項6】
電子デバイスにインストールされるカラム状プラグであって、
前記電子デバイスは充電可能な第1回路を有し、第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトとが前記プラグの本体の半径方向に固定端部から上端部に順次配置され、前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記第1回路の2つの充電端部にそれぞれ電気的に接続され、前記2つの充電端部のうちの一方をグラウンド端部とし、他方を正電圧端部とし、前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとはマイクロホンピンとグラウンドピンとを有するヘッドセットソケットに挿入され、前記マイクロホンピンは充電のために正電圧を供給することができ、
前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ヘッドセットソケットに完全に挿入されると、前記第1リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記グラウンドピンと電気的に接触し、前記第2リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンと電気的に接触し、または前記第1リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンと電気的に接続され、前記第2リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記グラウンドピンと電気的に接触し、それにより、前記マイクロホンピンが前記正電圧端部に電気的に接続され、前記グラウンドピンが前記グラウンド端部に電気的に接続され、前記第1回路が前記マイクロホンピン及び前記グラウンドピンを用いて充電され
前記電子デバイスはさらに第2本体を含み、ソケットが前記第2本体の接続端部に配置され、前記ソケットは絶縁ソケット本体を含み、キャビティ構造ジャックが前記ソケット本体内に設けられ、第1ピンと第2ピンとが前記ジャックの内壁にジャック孔から内向きに順次配置され、
前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ジャックに完全に挿入されると、前記第1リング状コンタクトは前記第1ピンと電気的に接触し、前記第2リング状コンタクトは前記第2ピンと電気的に接触する、
カラム状プラグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、2016年11月26日に中国特許庁に出願した中国特許出願第201611057243.4号(発明の名称「METHOD AND DEVICE OF HEADSET CONNECTOR WITH SCREW THREAD」)の優先権を主張するものである。上記出願はここにその全体を参照援用する。
[技術分野]
本出願は、スタイラスの技術分野に関し、特に、再充電可能なスタイラス、電子デバイス、およびプラグに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、スタイラスは、電子デバイス(携充電話やタブレットコンピュータなど)と共に使用される一般的な入力装置である。スタイラスには、充電式および非充電式のスタイラスが含まれる。図1は、第1本体1および第2本体2を含む、既存の再充電可能なスタイラス構造を示す。マイクロユニバーサルシリアルバス(micro universal serial bus, Micro USB)のオスコネクタ11が第1本体1の接続端部に配置されている。マイクロUSBのメスコネクタ21が第2本体2の接続端部に配置されている。第1本体1と第2本体2が分離されると、第1本体1がオスコネクタ11を使用して充電されてもよく、第2本体2がメスコネクタ21を使用して充電されてもよい。また、図1に示す接続構造では、第1凸状リブ12が第1本体1の接続端部の周りにさらに配置され、第2凸状リブ22が第2本体2の接続端部の周りに配置される。第1本体1と第2本体2が接続されると、オスコネクタ11はメスコネクタ21に挿入され、両本体間の電力伝達を確実にする。さらに、第1本体1および第2本体2は、第1凸状リブ12および第2凸状リブ22のインターロックにより、完全なスタイラスとして固定され接続される。
【0003】
しかしながら、前述のスタイラス構造は次の欠点を有する:一方では、マイクロUSBはタイプC(type C)USBにより徐々に減少しつつある。しかし、タイプC USBは大型のメスとオスのコネクタを有しており、前述のスタイラス構造のマイクロUSBのメスとオスのコネクタに取って代わるのに適しておらず、スタイラスの充電に不都合である。他方、前述の凸状リブ構造を用いて第1本体と第2本体を固定する場合、耐摩耗性が低いと接続信頼性が低くなり、さらに組立後の同心性の確保が困難となり、ハンドフィールが悪くなる。
【発明の概要】
【0004】
本出願の実施形態は、再充電可能なスタイラス、電子デバイス、及びスタイラスの充電を実施するプラグを提供する。
【0005】
前述の目的を達成するために、本出願の実施形態は、以下の技術的ソリューションを使用する。
【0006】
第1態様によれば、本出願の一実施形態は、再充電可能なスタイラスを提供する。本スタイラスは第1本体を含む。カラム状プラグが第1本体の一端部に配設され、第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトとが前記プラグの本体の半径方向に固定端部から上端部に順次配置される。また、再充電可能な第1回路が前記第1本体内に配置され、前記第1回路は2つの充電端部を有し、一方はグラウンド端部であり他方は正電圧端部である。前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記2つの充電端部にそれぞれ電気的に接続され得る。前記プラグの前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとはマイクロホンピンとグラウンドピンとを有するヘッドセットソケットに挿入され、前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンは充電のために正電圧を供給することができる。それゆえ、一実施形態において、前記プラグの前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ヘッドセットソケットに完全に挿入されると、前記第1リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記グラウンドピンと電気的に接触することができ、前記第2リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンと電気的に接触することができ、または他の実施形態では、前記第1リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンと電気的に接続されることができ、前記第2リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記グラウンドピンと電気的に接触することができる。前述の2つの実施態様により、最終的に、マイクロホンピンが正電圧端部に電気的に接続され、グラウンドピンがグラウンド端部に電気的に接続することを可能にし、その結果、第1回路は、マイクロホンピンおよびグラウンドピンを使用することによって充電可能である。本出願のこの実施形態において提供される再充電可能なスタイラスは、カラム状のプラグを有する。プラグの第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトは、マイクロホンピンを用いて充電のための正電圧を与えるヘッドセットソケットに挿入され、第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトとの一方がマイクロホンピンと電気的に接触し、もう一方がヘッドセットソケットのグラウンドピンと電気的に接触する。このようにして、スタイラスが、ヘッドセットソケットのマイクロホンピンとアースピンを使用して充電することができる。
【0007】
可能性のある設計では、第3リング状コンタクトと前記第4コンタクトとがさらに前記プラグの前記本体の前記半径方向に、前記固定端部から前記上端部に順番に配置される。対応して、前記ヘッドセットソケットは、さらに、左チャンネルピンと右チャンネルピンとを有する。したがって、前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ヘッドセットソケットに完全に挿入されると、前記第3リング状コンタクトは前記右チャンネルピンと電気的に接触でき、前記第4コンタクトは前記左チャンネルピンと電気的に接触できるので、ヘッドセットソケットの左チャンネルピンと右チャンネルピンを用いてデータをスタイラスの第1本体に伝達することができる。従って、ヘッドセットソケットは、スタイラスを充電するだけでなく、スタイラスにデータを伝達するために使用することができ、この出願の実施形態の適用範囲が拡大される。
【0008】
可能な設計では、スタイラスはさらに第2本体を含む。ソケットが第2本体の接続端部に配置され、そのソケットは絶縁ソケット本体を含み、キャビティ構造のジャックがソケット本体内に設けられ、第1ピンおよび第2ピンがジャックの内壁の内側にジャック孔から順に配置される。前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ジャックに完全に挿入されると、前記第1リング状コンタクトは前記第1ピンと電気的に接触し、前記第2リング状コンタクトは前記第2ピンと電気的に接触し、第1リング状コンタクトと第1ピンとの間にチャンネルが形成され、第2リング状コンタクトと第2ピンとの間に別のチャンネルが形成される。次いで、電力またはデータは、2つの伝導チャンネルを介して、第1本体と第2本体との間で送信され得る。
【0009】
可能性のあるデザインでは、第3ピンと第4ピンとが、前記ジャック孔から前記ジャックの前記内壁の半径方向に順番に内側にさらに配置される。前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ヘッドセットソケットに完全に挿入されると、前記第3ピンは前記第3リング状コンタクトと電気的に接触し、前記第4ピンは前記第4コンタクトと電気的に接触し、第1リング状コンタクトと第3ピンとの間にチャンネルが形成され、第4コンタクトと第4ピンとの間に別のチャンネルが形成される。次いで、電力またはデータは、2つの伝導チャンネルを介して、第1本体と第2本体との間で送信され得る。
【0010】
可能性のあるデザインでは、外部ねじ山を有するリング状構造が前記プラグの本体の前記固定端部にさらに配置され、内部ねじ山を有するリング状構造が前記ジャックの内壁のジャック孔にを配置され、内部ねじ山を有する前記リング状構造と外部ねじ山を有する前記リング状構造とが互いにねじ込むことができる。外部ねじ山を有する前記リング状構造が、内部ねじ山を有する前記リング状構造に完全にねじ込まれると、前記第1リング状コンタクトおよび前記第2リング状コンタクトは前記ジャックに完全に挿入され、前記第1本体および前記第2本体は完全なスタイラスを形成する。第1本体のプラグの外部ネジ山を有するリング状構造は、第2本体のソケットの内部ネジ山を有するリング状構造にねじ込まれ、第1本体と第2本体との間に確実な構造的接続を実現し、第1本体と第2本体との間の同心性を確保する。これにより、第1本体が第2本体から落下したり移動したりしないようにするだけでなく、第1本体のプラグの種々のコンタクトが第2本体のソケットの対応するピンと電気的に良好に接触するようにする。
【0011】
他の態様によれば、本出願の一実施形態は、カラム状プラグが配置される電子デバイスを提供する。第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトとが前記プラグの本体の半径方向に固定端部から上端部に順次配置される。また、再充電可能な第1回路が前記電子デバイス内に配置され、前記第1回路は2つの充電端部を有し、一方はグラウンド端部であり他方は正電圧端部である。前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記2つの充電端部にそれぞれ電気的に接続される。前記プラグの前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとはマイクロホンピンとグラウンドピンとを有するヘッドセットソケットに挿入され、前記マイクロホンソケットの前記マイクロホンピンは充電のために正電圧を供給することができる。それゆえ、一実施形態において、前記プラグの前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ヘッドセットソケットに完全に挿入されると、前記第1リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記グラウンドピンと電気的に接触し、前記第2リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンと電気的に接触し、または他の実施形態では、前記第1リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンと電気的に接続され、前記第2リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記グラウンドピンと電気的に接触する。前述の2つの実施形態により、結局、マイクロホンピンが正電圧端部に電気的に接続され、グラウンドピンがグラウンド端部に電気的に接続され、その結果、第1回路をマイクロホンピンとグラウンドピンを用いて充電することができる。本出願のこの実施形態において提供される電子デバイスは、カラム状のプラグを有する。プラグの第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトは、マイクロホンピンを用いて充電のための正電圧を与えるヘッドセットソケットに挿入され、第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトとの一方がマイクロホンピンと電気的に接触し、もう一方がヘッドセットソケットのグラウンドピンと電気的に接触する。このようにして、電子デバイスが、ヘッドセットソケットのマイクロホンピンとアースピンを使用して充電することができる。
【0012】
さらに別の態様によれば、本出願の一実施形態は、電子デバイス上にインストールされるカラム状プラグを提供する。電子デバイスは、再充電可能な第1回路を含む。第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトとが前記プラグの本体の半径方向に固定端部から上端部に順次配置される。前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記第1回路の前記2つの充電端部にそれぞれ電気的に接続される。前記2つの充電端部のうちの一方はグラウンド端部であり、他方は正電圧端部である。また、前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとはマイクロホンピンとグラウンドピンとを有するヘッドセットソケットに挿入され、前記マイクロホンソケットの前記マイクロホンピンは充電のために正電圧を供給することができる。それゆえ、一実施形態において、前記プラグの前記第1リング状コンタクトと前記第2リング状コンタクトとが前記ヘッドセットソケットに完全に挿入されると、前記第1リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記グラウンドピンと電気的に接触することができ、前記第2リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンと電気的に接触することができ、または他の実施形態では、前記第1リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記マイクロホンピンと電気的に接続されることができ、前記第2リング状コンタクトが前記ヘッドセットソケットの前記グラウンドピンと電気的に接触することができる。前述の2つの実施形態により、結局、マイクロホンピンが正電圧端部に電気的に接続され、グラウンドピンがグラウンド端部に電気的に接続され、その結果、第1回路をマイクロホンピンとグラウンドピンを用いて充電することができる。本出願の本実施形態において提供されるカラム状プラグは、電子デバイスにインストールされ得る。プラグの第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトは、マイクロホンピンを用いて充電のための正電圧を与えるヘッドセットソケットに挿入され、第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトとの一方がマイクロホンピンと電気的に接触し、もう一方がヘッドセットソケットのグラウンドピンと電気的に接触する。このようにして、電子デバイスが、ヘッドセットソケットのマイクロホンピンとアースピンを使用して充電することができる。
【0013】
従来技術と比較して、本出願の本実施形態において提供されるソリューションにおいて、充電式スタイラスの第1本体上のプラグの外部ねじ山を有するリング状構造は、第2本体上のソケットの内部ねじ山を有するリング状構造にねじ込まれ、第1本体と第2本体との間の確実な構造的接続を実現し、第1本体と第2本体との同心性を確保する。これにより、第1本体が第2本体から落下したり移動したりしないようにするだけでなく、第1本体のプラグの種々のコンタクトが第2本体のソケットの対応するピンと電気的に良好に接触するようにする。さらに、第1本体上のプラグの第1リング状コンタクトは、第2本体上のソケットの第1ピンと電気的に接触しており、第1本体上のプラグの第2リング状コンタクトは、第2本体上のソケットの第2ピンと電気的に接触しており、第1本体と第2本体との間の電力伝達を確実にする。さらに、第1本体のプラグの第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトとがマイクロホンピンでヘッドセットソケットに完全に挿入されると、第1リング状コンタクトがヘッドセットソケットのマイクロホンホンピンと電気的に接触し、第2リング状コンタクトがヘッドセットソケットのグラウンドピンと電気的に接触し、ヘッドセットソケットのマイクロホンピンが充電のための正の電圧を提供することができ、ヘッドセットソケットが第1本体に充電できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本出願の実施形態または先行技術の技術的解決手段をより明確に説明するため、以下に実施形態または先行技術を説明するのに必要な添付図面を簡単に説明する。
図1】従来技術におけるスタイラスを示す概略構造図である。
図2】従来技術におけるマイクロホンなしのヘッドセットのプラグを示す概略構造図である。
図3】従来技術におけるマイクロホンなしのヘッドセットのソケットを示す概略構造図である。
図4】従来技術のヘッドセットのソケットに、マイクロホンなしのヘッドセットのプラグを挿入したことを示す概略図である。
図5】従来技術におけるマイクロホン有りのヘッドセットのプラグを示す概略構造図である。
図6】従来技術におけるマイクロホン有りのヘッドセットのソケットを示す概略構造図である。
図7】従来技術のヘッドセットのソケットに、マイクロホン有りのヘッドセットのプラグを挿入したことを示す概略図である。
図8】従来技術におけるマイクロホン有りの他のヘッドセットのプラグを示す概略構造図である。
図9】従来技術におけるマイクロホン有りの他のヘッドセットのソケットを示す概略構造図である。
図10】従来技術のヘッドセットのソケットに、マイクロホン有りの他のヘッドセットのプラグを挿入したことを示す概略図である。
図11】本出願の一実施形態によるカラム状プラグを示す概略構造図である。
図12】本出願の一実施形態による他のカラム状プラグを示す概略構造図である。
図13】本出願の一実施形態による他のカラム状プラグを示す概略側面図である。
図14】本出願の一実施形態によるソケットを示す概略構造図である。
図15】本出願の一実施形態によるソケットを示す概略側面図である。
図16】本出願の一実施形態によるソケットにプラグが挿入されていることを示す概略図である。
図17】本出願の一実施形態によるソケットに他のプラグが挿入されていることを示す概略図である。
図18】本出願の一実施形態による他のソケットを示す概略構造図である。
図19】本出願の一実施形態によるソケットにさらに別のプラグが挿入されていることを示す概略図である。
図20】本出願の一実施形態によるソケットにさらに別のプラグが挿入されていることを示す概略図である。
図21】本出願の一実施形態による再充電可能なスタイラスを示す概略構造図である。
図22】本出願の一実施形態による第1回路の一例を示す概略図である。
図23】本出願の一実施形態による、第1本体と第2本体がねじ込まれたスタイラスを示す概略図である。
図24】本出願の一実施形態による他の再充電可能なスタイラスを示す概略構造図である。
図25】本出願の一実施形態による、第1本体と第2本体がねじ込まれた他のスタイラスを示す概略図である。
図26】本出願の一実施形態による電子デバイスを示す概略構造図である。
図27】本出願の一実施形態による他の電子デバイスを示す概略構造図である。
図28】本出願の一実施形態によるスタイラスの第1本体が電子デバイスに挿入されたところを示す概略図である。
図29】本出願の一実施形態による他のスタイラスの第1本体が電子デバイスに挿入されたところを示す概略図である。
図30】本出願の一実施形態によるさらに別の再充電可能なスタイラスを示す概略構造図である。
図31】本出願の一実施形態による、第1本体と第2本体がねじ込まれたさらに別のスタイラスを示す概略図である。
図32】本出願の一実施形態によるさらに別の再充電可能なスタイラスを示す概略構造図である。
図33】本出願の一実施形態による、第1本体と第2本体がねじ込まれたさらに別のスタイラスを示す概略図である。
図34】本出願の一実施形態による他のスタイラスの第1本体が電子デバイスに挿入されたところを示す概略図である。
図35】本出願の一実施形態によるさらに別のスタイラスの第1本体が電子デバイスに挿入されたところを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下は、添付の図面を参照して、本出願の実施形態を説明する。
【0016】
従来技術では、ヘッドセットプラグのコンタクトとヘッドセットソケットの対応するピンとの間の電気的コンタクトにより、ヘッドセットソケットとヘッドセットプラグとの間でデータ伝達が実施される。
【0017】
図2は、マイクロホンなしのヘッドセットのプラグを示す概略構造図である。左チャンネルコンタクト31、右チャンネルコンタクト32、およびグラウンド(ground、GND)コンタクト33が、ヘッドセットプラグ3の本体上に順次配置される。図3は、マイクロホンなしのヘッドセットの対応するソケットを示す概略構造図である。左チャンネルピン41、右チャンネルピン42、およびグラウンドピン43が、ヘッドセットソケット4のヘッドセットジャックの内壁に順次配置される。図4に示すように、ヘッドセットプラグ3がヘッドセットソケット4に完全に挿入されると、左チャンネルコンタクト31は左チャンネルピン41と電気的に接触し、右チャンネルコンタクト32は右チャンネルピン42と電気的に接触し、グラウンドコンタクト33はグラウンドピン43と電気的に接触する。
【0018】
図5は、マイクロホン有りのヘッドセットのプラグを示す概略構造図である。図2に示すヘッドセットプラグの構造との違いは、マイクロホン(microphone、MIC)コンタクト34がヘッドセットプラグ3の本体上にさらに配置されていることである。図6は、マイクロホン有りのヘッドセットのソケットを示す概略構造図である。図3に示すヘッドセットソケットの構造との違いは、マイクロホンピン44がヘッドセットソケット4のヘッドセットジャックの内壁上の対応する位置にさらに配置されることである。図7に示すように、ヘッドセットプラグ3がヘッドセットソケット4に完全に挿入されると、左チャンネルコンタクト31は左チャンネルピン41と電気的に接触し、右チャンネルコンタクト32は右チャンネルピン42と電気的に接触し、グラウンドコンタクト33はグラウンドピン43と電気的に接触し、マイクロホンコンタクト34はマイクロホンピン44と電気的に接触する。
【0019】
図8は、マイクロホン有りの他のヘッドセットのプラグを示す概略構造図である。図8図5との違いは、グラウンドコンタクト33の位置とマイクロホンコンタクト34の位置とが、ヘッドセットプラグ3の本体上で反転していることである。図9は、マイクロホン有りの他のヘッドセットの対応するソケットを示す概略構造図である。図9図6との違いは、グラウンドピン43の位置とマイクロホンピン44の位置とが、ヘッドセットソケット4のヘッドセットジャックの内壁上で反転していることである。図10に示すように、ヘッドセットプラグ3がヘッドセットソケット4に完全に挿入されると、左チャンネルコンタクト31は左チャンネルピン41と電気的に接触し、右チャンネルコンタクト32は右チャンネルピン42と電気的に接触し、グラウンドコンタクト33はグラウンドピン43と電気的に接触し、マイクロホンコンタクト34はマイクロホンピン44と電気的に接触する。
【0020】
留意点として、本出願の実施形態は、例として再充電可能なスタイラスを提供する。当業者には言うまでもなく、本出願の実施形態は、充電要件を有する他の電子デバイスにも適用可能であるが、本明細書では詳細に説明しない。
【0021】
本出願の一実施形態はカラム状プラグを提供する。図11に示すように、外部ねじ山を有するリング状構造511と、第1リング状コンタクト512と、第2リング状コンタクト513とが、プラグ51の本体上の半径方向に、固定端部から上端部へと順次配置される。外部ネジ山を有するリング状構造511、第1リング状コンタクト512、および第2リング状コンタクト513は、同軸である。さらに、外部ネジ山を有するリング状構造511の直径は、第1リング状コンタクト512の直径よりも大きく、外部ネジ山を有するリング状構造511の直径は、第2リング状コンタクト513の直径よりも大きい。
【0022】
本出願の一実施形態は他のカラム状プラグを提供する。図12に示すように、図11に示すプラグとの違いは、第3リング状コンタクト514と第4コンタクト515が、プラグ51の本体上の半径方向に、固定端部から上端部へとさらに順次配置されることである。外部ねじ山を有するリング状構造511、第1リング状コンタクト512、第2リング状コンタクト513、第3リング状コンタクト514、および第4コンタクト515は同軸である。カラム状プラグの概略側面図を図13に示す。
【0023】
本出願の一実施形態はソケットを提供する。図14に示されるように、ソケット61は絶縁ソケット本体610を含み、空洞構造ジャック611はソケット本体610内に設けられ、内部ねじ山を有するリング状構造612、第1ピン613、および第2ピン614は、ジャック611の内壁上の、ジャック孔から半径方向に内側に順次配置される。図11または図12に示されるプラグ51の外部ねじ山を有するリング状構造511と内部ネジ山を有するリング状構造612とは、相互にねじ込み可能である。ソケットの概略側面図を図15に示す。
【0024】
図16および図17に示されるように、図11または図12に示されるプラグ51の外部ネジ山を有するリング状構造511が、内部ネジ山で、リング状構造612に完全にネジ止めされると、プラグ51とソケット61との間の確実な構造的接続が実施される。さらに、第1ピン613は、第1リング状コンタクト512と電気的に接触しており、第2ピン614は、第2リング状コンタクト513と電気的に接触している。図16図11に示すプラグに対応し、図17図12に示すプラグに対応する。
【0025】
本出願の一実施形態は他のソケットを提供する。図18に示すように、図14に示すソケットとの違いは、第3ピン615と第4ピン616が、ジャック孔からジャック611の内壁の半径方向内側に順次配置されることである。図19に示されるように、図11に示されるプラグ51の外部ねじ山を有するリング状構造511が、内部ねじ山を有するリング状構造612に完全にねじ込まれた場合、第3ピン615および第4ピン616は、プラグ51のコンタクトと電気的に接触しない。図20に示されるように、図12に示されるプラグ51の外部ねじ山を有するリング状構造511が、内部ねじ山を有するリング状構造612に完全にねじ込まれた場合、第3ピン615および第4ピン616は、プラグ514のコンタクトと電気的に接触しない。
【0026】
本出願の実施形態において提供されるプラグ及びソケットによれば、プラグの外部ねじ山を有するリング状構造は、ソケットの内部ねじ山を有するリング状構造にねじ込まれ、プラグとソケットとの間に確実な構造的接続を実現し、プラグとソケットの同心性を確実にする。これにより、プラグがソケットから落下したり移動したりしないようにするだけでなく、プラグの種々のコンタクトがソケットの対応するピンと電気的に良好に接触するようにする。
【0027】
本出願の一実施形態は再充電可能スタイラスを提供する。図21に示すように、再充電可能なスタイラスは、第1本体5および第2本体6を含む。図11に示されるカラム状プラグ51は、第1本体5の接続端部に配置される。再充電可能な第1回路52が第1本体5の内部に配置されており、その第1回路52は2つの充電端部を有し、一方はグラウンド端部であり、他方は正電圧端部である。第1リング状コンタクト512は、リング状構造511により外部ネジ山でルーティングされた第1導電ワイヤ53を使用することによって、第1回路52の一方の充電端部に電気的に接続され、第2リング状コンタクト513は、リング状構造511により外部ネジ山でルーティングされた第2導電ワイヤ54を使用することによって、第1回路52の他方の充電端部に電気的に接続される。図14に示されるソケット61は、第2本体6の接続端部に配置される。第2回路62は、第2本体6の内側に配置される。第1ピン613は、第3導電ワイヤ63を用いて第2回路62に電気的に接続され、第2ピン614は、第4導電ワイヤ64を用いて第2回路62に電気的に接続される。
【0028】
第1回路52は、再充電可能バッテリを含むことができる。一方では、再充電可能バッテリは、第1リング状コンタクト512および第2リング状コンタクト513を使用することによって充電されてもよい。他方、再充電可能バッテリは、スタイラスの別の作業回路に電力を供給することができる。例えば、図22に示されるように、第1回路52は、第1充電端部521、第2充電端部522、充電チップ523、および再充電可能バッテリ524を含むことができる。第1充電端部521は、充電チップ523の入力ピンVCCに電気的に接続され、第2充電端部522は、充電チップ523の入力ピンGNDに電気的に接続され、充電ピン523の出力ピンBATは、再充電可能バッテリ524の正極に電気的に接続され、充電チップ523の出力ピンTEMPは、再充電可能バッテリ524の負極に電気的に接続される。第1リング状コンタクト512が正電圧に接続され、第2リング状コンタクト513がグラウンドされると、第1リング状コンタクト512は第1充電端部521に電気的に接続され、第2リング状コンタクト513が第2充電端部522に電気的に接続され、または第1リング状コンタクト512がグラウンドされ、第2リング状コンタクト513が正電圧に接続されると、第1リング状コンタクト512は第2充電端部522に電気的に接続され、第2リング状コンタクト513は第1充電端部521に電気的に接続される。留意点として、当業者が異なる再充電可能バッテリまたは充電チップに基づいて構成することができる第1回路52の他の回路接続形式は、本出願の実施形態の保護範囲内に入り、詳細は本明細書には記載しない。
【0029】
図23に示されるように、外部ねじ山を有するリング状構造511が、内部ねじ山を有するリング状構造612内に完全にねじ込まれると、第1リング状コンタクト512および第2リング状コンタクト513は、ジャック611内に完全に挿入され、第1本体5および第2本体6は、完全なスタイラスを形成するようにねじ込まれる。第1リング状コンタクト512は、第1ピン613と電気的に接触しており、第2リング状コンタクト513は、第2ピン614と電気的に接触しており、その結果、チャンネルが第1リング状コンタクト512と第1ピン613との間に形成され、別のチャンネルが第2リング状コンタクト513と第2ピン614との間に形成される。この場合、2つの伝導チャンネルが、第1本体5の第1回路52と第2本体6の第2回路62との間に実装され得る。具体的には、第1導電ワイヤ53と第3導電ワイヤ63との間で導通が実施され、第2導電ワイヤ54と第4導電ワイヤ64との間で導通が実施される。したがって、第1回路52および第2回路62は、第1リング状コンタクト512および第2リング状コンタクト513の機能を再利用するように設計されてもよい。例えば、電力伝達またはデータ伝達は、第1本体5と第2本体6との間で実施されてもよい。
【0030】
第2本体は、本出願のこの実施形態において任意であることに留意されたい。第2本体と第1本体が完全なスタイラスを形成した後、プラグのような充電に使用される構造は、外観から見えない。本出願の一実施形態は他の再充電可能スタイラスを提供する。図24に示すように、図21に示すスタイラスと比較して、ソケット61の第2回路62、第3導電ワイヤ63、第4導電ワイヤ64、第1ピン613および第2ピン614が除去される。従って、第2本体6の構造はより単純である。この構造が使用されるのは、外部ネジ山を有するリング状構造511と、内部ネジ山を有するリング状構造612とをネジ止めするだけで、第1本体5とプラグ51を固定すればよく、第1本体5と第2本体6との間に電力またはデータ交換の必要がない場合である。図25に示されるように、第1本体5の外部ねじ山を有する回転構造511が、第2本体6の内部ねじ山を有する回転構造612に完全にねじ込まれると、第1リング状コンタクト512および第2リング状コンタクト513は、ジャック611に完全に挿入され、第1本体5および第2本体6は、完全なスタイラスを形成するようにねじ込まれる。
【0031】
第1リング状コンタクト512および第2リング状コンタクト513は、図6または図9に示されるマイクロホンピン44およびグラウンドピン43と共にヘッドセットソケットに挿入されてもよく、ヘッドセットソケットのマイクロホンピン44は、充電のために正の電圧を提供することができる。
【0032】
従って、例えば、本出願の一実施形態は、電子デバイス7を提供する。図26に示されるように、電子デバイスは、図6に示されるマイクロホンピンを有するヘッドセットソケット4を含み、または図27に示されるように、電子デバイスは、図9に示されるマイクロホンピンを有するヘッドセットソケット4を含む。さらに、電子デバイスは、電源71、ブーストチップ72、および抵抗73をさらに含む。電源71は、電子デバイス7内の再充電可能バッテリであってもよい。電源71の電圧は4Vであると仮定する。最初に、ブーストチップ72は、電源71の電圧を4Vから5Vに昇圧する。電圧は、抵抗73によってできるだけ小さく分割された後、マイクロホンピン44に出力され、充電用の正電圧を供給するために使用される。グラウンドピン43はグラウンドされる。従って、電子デバイス7は、ヘッドセットソケット4のマイクロホンピン44を用いて外部に電力を供給することができる。
【0033】
図28に示すように、第26図に示す電子デバイス7のヘッドセットソケット4に、第1本体5のプラグ51が完全に挿入されたとき(すなわち、第1リング状コンタクト512と第2リング状コンタクト513とが電子デバイス7のヘッドセットソケット4に完全に挿入されたとき)、第1リング状コンタクト512がマイクロホンピン44と電気的に接触し、第2リング状コンタクト513がグラウンドピン43と電気的に接触する。同様に、第1リング状コンタクト512は正の電圧に接続され、第2リング状コンタクト513はグラウンドされる。この場合、第1リング状コンタクト512は、第1導電ワイヤ53を用いて第1充電端部521に電気的に接続され、第2リング状コンタクト513は、第2導電ワイヤ54を用いて第2充電端部522に電気的に接続される。これは、電子デバイス7によるスタイラスの第1本体5の充電を実施することができ、第1本体5を充電するためにサードパーティケーブルを接続する必要はない。
【0034】
図29に示すように、第27図に示す電子デバイス7のヘッドセットソケット4に、第1本体5のプラグ51が完全に挿入されたとき(すなわち、第1リング状コンタクト512と第2リング状コンタクト513とが電子デバイス7のヘッドセットソケット4に完全に挿入されたとき)、第1リング状コンタクト512がグラウンドピン43と電気的に接触し、第2リング状コンタクト513がマイクロホンピン44と電気的に接触する。同様に、第1リング状コンタクト512はグラウンドされ、第2リング状コンタクト513は正電圧に接続される。この場合、第1リング状コンタクト512は、第1導電ワイヤ53を用いて第2充電端部522に電気的に接続され、第2リング状コンタクト513は、第2導電ワイヤ54を用いて第1充電端部521に電気的に接続される。これは、電子デバイス7によるスタイラスの第1本体5の充電を実施することもできる。
【0035】
前述の実施形態では、マイクロホンピン44は正の電圧端部に電気的に接続され、グラウンドピン43はグラウンド端部に電気的に接続され、最後に、第1回路52はマイクロホンピン44およびグラウンドピン43を使用して充電される。
【0036】
本出願の本実施形態において提供される再充電可能なスタイラスによれば、第1本体のプラグの外部ネジ山を有するリング状構造は、第2本体のソケットの内部ネジ山を有するリング状構造にねじ込まれ、第1本体と第2本体との間に確実な構造的接続を実現し、第1本体と第2本体との間の同心性を確保する。これにより、第1本体が第2本体から落下したり移動したりしないようにするだけでなく、第1本体のプラグの種々のコンタクトが第2本体のソケットの対応するピンと電気的に良好に接触するようにする。さらに、第1本体上のプラグの第1リング状コンタクトは、第2本体上のソケットの第1ピンと電気的に接触しており、第1本体上のプラグの第2リング状コンタクトは、第2本体上のソケットの第2ピンと電気的に接触しており、第1本体と第2本体との間の電力伝達を確実にする。さらに、第1本体のプラグの第1リング状コンタクトと第2リング状コンタクトとがマイクロホンピンでヘッドセットソケットに完全に挿入されると、第1リング状コンタクトがヘッドセットソケットのマイクロホンホンピンと電気的に接触し、第2リング状コンタクトがヘッドセットソケットのグラウンドピンと電気的に接触し、ヘッドセットソケットのマイクロホンピンが充電のための正の電圧を提供することができ、ヘッドセットソケットが第1本体に充電できるようになる。
【0037】
本出願の一実施形態は他の再充電可能スタイラスを提供する。図30に示すように、図21に示すスタイラスとの違いは、図12に示すカラム状プラグ51が第1本体5の接続端部に配置され、第3回路55が第1本体5の内部に配置されることである。第3リング状コンタクト514は、外部ネジ山を有するリング状構造511を介してルーティングされる第5導電線56を使用することによって第3回路55に電気的に接続され、第4コンタクト515は、外部ネジ山を有するリング状構造511を介してルーティングされる第6導電線57を使用することによって、第3回路55に電気的に接続される。 図18に示されるソケット61は、第2本体6の接続端部に配置される。第3ピン615は、第7導電ワイヤ65を用いて第2回路62に電気的に接続され、第4ピン616は、第8導電ワイヤ66を用いて第2回路62に電気的に接続される。
【0038】
第3回路55は、第1本体5と第2本体6との間でデータを送信するために使用される回路であってもよい。留意点として、当業者が実際の用途に基づいて構成することができる第3回路55の任意の回路接続形式は、本出願の本実施形態の保護範囲内に入るものであり、詳細は本明細書には記載しない。
【0039】
図31に示されるように、外部ねじ山を有するリング状構造511が、内部ねじ山を有するリング状構造612内に完全にねじ込まれると、第1リング状コンタクト512および第2リング状コンタクト513は、ジャック611内に完全に挿入され、第1本体5および第2本体6は、完全なスタイラスを形成するようにねじ込まれる。第1リング状コンタクト512は第1ピン613と電気的に接触し、第2リング状コンタクト513は第2ピン614と電気的に接触し、第3リング状コンタクト514は第3ピン615と電気的に接触し、第4コンタクト515は第4ピン616と電気的に接触し、その結果、第1リング状コンタクト512と第1ピン613との間にチャンネルが形成され、第2リング状コンタクト513と第2ピン614との間に別のチャンネルが形成され、第3リング状コンタクト514と第3ピン615との間にチャンネルが形成され、第4コンタクト515と第4ピン616との間に別のチャンネルが形成される。この場合、第1本体5と第2本体6との間に4つの伝導チャンネルを実装することができる。具体的には、第1導電ワイヤ53と第3導電ワイヤ63との間で導通が実施され、第2導電ワイヤ54と第4導電ワイヤ64との間で導通が実施され、第5導電ワイヤ56と第7導電ワイヤ65との間で導通が実施され、第6導電ワイヤ57と第8導電ワイヤ66との間で導通が実施される。図23に示すスタイラスと同様に、第1リング状コンタクト512と第2リング状コンタクト513の機能を、第1本体5と第2本体6との間の電力またはデータを送信するために再利用することができる。それとは別に、第3リング状コンタクト514および第4コンタクト515は、第1本体5と第2本体6との間の電力伝達またはデータ伝達を実施するために使用することもできる。
【0040】
本出願の一実施形態は、さらに別の再充電可能スタイラスを提供する。図32に示すように、図30に示すスタイラスと比較して、ソケット61の、第2回路62、第3導電ワイヤ63、第4導電ワイヤ64、第7導電ワイヤ65、第8導電ワイヤ66、及び第1ピン613、第2ピン614、第3ピン615、及び第4ピン616が除去される。従って、第2本体6の構造はより単純である。この構造が使用されるのは、外部ネジ山を有する回転構造511と、内部ネジ山を有する回転構造612とをネジ止めするだけで、第1本体5とプラグ51を固定すればよく、第1本体5と第2本体6との間に電力またはデータ交換の必要がない場合である。図33に示されるように、第1本体5の外部ねじ山を有する回転構造511が、第2本体6の内部ねじ山を有する回転構造612に完全にねじ込まれると、第1リング状コンタクト512および第2リング状コンタクト513は、ジャック611に完全に挿入され、第1本体5および第2本体6は、完全なスタイラスを形成するようにねじ込まれる。
【0041】
図34に示すように、第1本体5のプラグ51が図26に示す電子デバイス7のヘッドセットソケット4に完全に挿入されると、第1リング状コンタクト512は、マイクロホンピン44と電気的に接触し、第2リング状コンタクト513は、グラウンドピン43と電気的に接触する。同様に、第1リング状コンタクト512は正の電圧に接続され、第2リング状コンタクト513はグラウンドされる。この場合、第1リング状コンタクト512は、第1導電ワイヤ53を用いて第1充電端部521に電気的に接続され、第2リング状コンタクト513は、第2導電ワイヤ54を用いて第2充電端部522に電気的に接続される。これは、電子デバイス7によるスタイラスの第1本体5の充電を実施することができ、第1本体5を充電するためにサードパーティケーブルを接続する必要はない。さらに、第3リング状コンタクト514は右チャンネルピン42と電気的に接触しており、第4コンタクト515は左チャンネルピン41と電気的に接触している。この場合、右チャンネルピン42および第3リング状コンタクト514は、データのチャンネルを送信することができ、左チャンネルピン41および第4コンタクト515は、別のチャンネルのデータを送信することができる。このようにして、データは、電子デバイス7のヘッドセットソケット4から第1本体5に送信され得る。
【0042】
図35に示すように、第1本体5のプラグ51が図27に示す電子デバイス7のヘッドセットソケット4に完全に挿入されると、第1リング状コンタクト512は、グラウンドピン43と電気的に接触し、第2リング状コンタクト513は、マイクロホンピン44と電気的に接触する。同様に、第1リング状コンタクト512はグラウンドされ、第2リング状コンタクト513は正電圧に接続される。この場合、第1リング状コンタクト512は、第1導電ワイヤ53を用いて第2充電端部522に電気的に接続され、第2リング状コンタクト513は、第2導電ワイヤ54を用いて第1充電端部521に電気的に接続される。これは、電子デバイス7によるスタイラスの第1本体5の充電を実施することもできる。図34と同様に、第3リング状コンタクト514は右チャンネルピン42と電気的に接触しており、第4コンタクト515は左チャンネルピン41と電気的に接触している。これは、電子デバイス7のヘッドセットソケット4から第1本体5への送信を実施し得る。詳細はここでは説明しない。
【0043】
本出願の本実施形態において提供される再充電可能スタイラスによれば、第1本体と第2本体との間の安全な構造的接続が実施され、第1本体と第2本体との同心性が確保され、第1本体と第2本体との間の電力伝達が確保され、第1本体がヘッドセットソケットを使用して充電される。また、第1本体のプラグの第3リング状コンタクトと第4コンタクトが共通のヘッドセットソケットに完全に挿入されると、第3リング状コンタクトはヘッドセットソケットの右チャンネルピンと電気的に接触し、第4コンタクトはヘッドセットソケットの左チャンネルピンと電気的に接触するため、ヘッドセットソケットを用いてデータを第1本体に送信することができる。
【0044】
図12に示すカラム状プラグ51及び図18に示すソケット61を用いる再充電可能なスタイラスと比較して、図11に示すカラム状プラグ51及び図14に示すソケット61を用いる再充電可能なスタイラスは、2つのコンタクト及び2つのピンを減少させるので、プラグ及びソケットはより短く、再充電可能なスタイラス内に他の構成要素を配置する、より多くのスペースが利用可能である。
【0045】
当業者には言うまでもないが、本出願のこの実施形態における図11および図12に示されるプラグ51は、スタイラスを充電するために再充電可能なスタイラスにインストールされるだけでなく、他の複数のタイプの電子デバイス上にインストールされ、その電子デバイスを充電してもよい。すなわち、本出願のこの実施形態におけるスタイラスを使用して、他の電子デバイスを充電することもできる。詳細はここでは説明しない。電子デバイスは、バーチャルリアリティ(virtual reality、VR)デバイス、拡張リ現実(augmented reality、AR)デバイス、スマートウェアラブルデバイス、または他の種々のタイプの電子コンポーネントを含むが、これらに限定されない。さらに、電子デバイスは、有線または無線で、ホストまたはサーバなどのデバイスと通信することもできる。使用される通信手段は、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、WiFi)、ブルートゥース(bluetooth、BT)、赤外線、レーザー、音波、ジグビー(ZigBee)等を含むが、これらに限定されない。
【0046】
前述の説明は、単に本出願の具体的な実施形態に過ぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本出願において開示される技術的範囲内で当業者によって容易に理解される変更又は代替は、本出願の保護範囲内に入る。よって、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲に基づく。
【符号の説明】
【0047】
1 第1本体
11 オスコネクタ
12 第1凸リブ
2 第2本体
21 メスコネクタ
22 第2凸リブ
3 ヘッドセットプラグ
31 左チャンネルコンタクト
32 右チャンネルコンタクト
33 グラウンドコンタクト
34 マイクロホンコンタクト
4 ヘッドセットソケット
41 左チャンネルピン
42 右チャンネルピン
43 グラウンドピン
44 マイクロホンピン
5 第1本体
51 プラグ
511 外部ねじ山を有するリング状構造
512 第1リング状コンタクト
513 第2リング状コンタクト
514 第3リング状コンタクト
515 第4コンタクト
52 第1回路
521 第1充電端部
522 第2充電端部
523 充電チップ
524 再充電可能バッテリ
53 第1導電ワイヤ
54 第2導電ワイヤ
55 第3回路
56 第5導電ワイヤ
57 第6導電ワイヤ
6 第2本体
61 ソケット
610 ソケット本体
611 ジャック
612 内部ねじ山を有するリング状構造
613 第1ピン
614 第2ピン
615 第3ピン
616 第4ピン
62 第2回路
63 第3導電ワイヤ
64 第4導電ワイヤ
65 第7導電ワイヤ
66 第8導電ワイヤ
7 電子デバイス
71 電源
72 ブーストチップ
73 抵抗
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35