(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6794612
(24)【登録日】2020年11月16日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】モバイル端末の自動設定装置
(51)【国際特許分類】
G05B 19/042 20060101AFI20201119BHJP
H04M 1/24 20060101ALI20201119BHJP
F16C 29/04 20060101ALI20201119BHJP
【FI】
G05B19/042
H04M1/24 B
F16C29/04
【請求項の数】11
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-197435(P2016-197435)
(22)【出願日】2016年10月5日
(65)【公開番号】特開2018-60369(P2018-60369A)
(43)【公開日】2018年4月12日
【審査請求日】2019年7月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】000229335
【氏名又は名称】日本トムソン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】509078160
【氏名又は名称】SBフレームワークス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136098
【弁理士】
【氏名又は名称】北野 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100137246
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 勝也
(74)【代理人】
【識別番号】100158861
【弁理士】
【氏名又は名称】南部 史
(74)【代理人】
【識別番号】100194674
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 覚史
(74)【代理人】
【識別番号】100092347
【弁理士】
【氏名又は名称】尾仲 一宗
(72)【発明者】
【氏名】鶴田 直人
(72)【発明者】
【氏名】横家 庸介
(72)【発明者】
【氏名】戸張 公介
(72)【発明者】
【氏名】坂井 哲也
(72)【発明者】
【氏名】中本 浩
【審査官】
牧 初
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−162301(JP,A)
【文献】
特開2007−274359(JP,A)
【文献】
特開2004−333625(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/04−19/05
G05B 19/18−19/416
G05B 19/42−19/46
H04M 1/00
H04M 1/24− 1/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1タッチパネルを備えた第1モバイル端末が設置され且つ第1タッチペンを作動するため互いに直交するX軸方向,Y軸方向及びZ軸方向にそれぞれ作動される3方向の直動案内ユニットを有するティーチングユニット,第2タッチパネルをそれぞれ備えた複数の第2モバイル端末が設置され且つ第2タッチペンを作動するため互いに直交するX軸方向,Y軸方向及びZ軸方向にそれぞれ作動される3方向の直動案内ユニットを有する自動設定ユニット,及び前記ティーチングユニットの前記第1タッチペンの操作によって前記第1モバイル端末が初期設定されるのに応答して前記第1タッチペンの位置情報を取り込む情報処理装置を有しており,前記情報処理装置に入力されて処理された情報に応答して前記自動設定ユニットに設置された前記第2モバイル端末毎に設けられた前記第2タッチペンがそれぞれ同時に作動して前記複数の第2モバイル端末がそれぞれ同時に初期設定されることから成るモバイル端末の自動設定装置。
【請求項2】
前記ティーチングユニットは,ベース上に設置されたトレイ,前記ベース上に設置された前記Y軸方向に延びるガイド部材,前記ガイド部材に沿って設置されたY軸用の前記直動案内ユニットを介して前記Y軸方向に作動するY軸可動テーブル,前記Y軸可動テーブルに設置され且つX軸用の前記直動案内ユニットを介して前記X軸方向に作動するX軸可動テーブル,前記X軸可動テーブルの一端に固定され且つ前記ベースに対向してZ軸用の前記直動案内ユニットを介して前記Z軸方向に作動する前記第1タッチペンを備えた第1タッチユニット,及び前記トレイに設置された第1すべり止めシート上に位置決め設置された前記第1モバイル端末から構成されていることから成る請求項1に記載のモバイル端末の自動設定装置。
【請求項3】
前記自動設定ユニットは,機台に設置された前記X軸方向に作動する複数のX軸用の前記直動案内ユニットを介して前記機台上で前記X軸方向に可動する第1位置決めテーブル,前記機台に固定された前記Y軸方向に延びるガイド部材に沿ってY軸用の前記直動案内ユニットを介して前記Y軸方向に可動な第2位置決めテーブル,前記第2位置決めテーブルに取り付けられて且つZ軸用の前記直動案内ユニットを介して前記Y軸方向と前記Z軸方向とに可動な第3位置決めテーブル,前記第3位置決めテーブルに設置された前記第2タッチペンを備えた複数の第2タッチユニット,及び前記第1位置決めテーブルに設置された第2すべり止めシート上に位置決め設置された前記複数の第2モバイル端末から構成されていることから成る請求項2に記載のモバイル端末の自動設定装置。
【請求項4】
前記ティーチングユニットには,前記Y軸用の前記直動案内ユニットに前記Y軸可動テーブルの位置情報を検知する第1リニアエンコーダ,前記X軸用の前記直動案内ユニットに前記X軸可動テーブルの位置情報を検知する第2リニアエンコーダ,及び前記Z軸用の前記直動案内ユニットに前記第1タッチユニットの位置情報を検知する第3リニアエンコーダが設けられていることから成る請求項3に記載のモバイル端末の自動設定装置。
【請求項5】
前記第2モバイル端末は,前記第1位置決めテーブル上に前記Y軸方向に所定の間隔で隔置して一列に設置されており,前記第2タッチペンは,前記第2モバイル端末に対応して前記Y軸方向に延びる前記第3位置決めテーブルに前記所定の間隔で隔置して複数個設置されていることから成る請求項3又は4に記載のモバイル端末の自動設定装置。
【請求項6】
前記第1位置決めテーブルの前記X軸方向の摺動移動,前記第2位置決めテーブルの前記Y軸方向の摺動移動,及び前記第3位置決めテーブルの前記Z軸方向の摺動移動は,サーボモータによってそれぞれサーボ制御されていることから成る請求項3〜5のいずれか1項に記載のモバイル端末の自動設定装置。
【請求項7】
前記ティーチングユニットに設けられている前記第1タッチユニットには,前記第1タッチペンを手動で操作するためのグリップが設けられていることから成る請求項3〜6のいずれか1項に記載のモバイル端末の自動設定装置。
【請求項8】
前記自動設定ユニットには,前記第2タッチペンの自動設定制限範囲が設けられており,自動設定動作を異常時に非常停止させる非常停止ボタンが設けられていることから成る請求項3〜7のいずれか1項に記載のモバイル端末の自動設定装置。
【請求項9】
前記ティーチングユニットの前記第1タッチペン及び前記自動設定ユニットの前記第2タッチペンは,スプリング機構によって前記第1モバイル端末及び前記第2モバイル端末にかかる圧力は適正な値に調整されていることから成る請求項3〜8のいずれか1項に記載のモバイル端末の自動設定装置。
【請求項10】
前記ティーチングユニットの前記トレイ及び前記自動設定ユニットの前記第1位置決めテーブルには,前記モバイル端末を固定する際に基準となるストッパ基準点が設定されていることから成る請求項3〜9のいずれか1項に記載のモバイル端末の自動設定装置。
【請求項11】
前記第1タッチユニットと前記第2タッチユニットとは,同一のタッチユニットに構成され,前記タッチユニットは,前記Z軸方向に移動可能なボールスプライン軸,前記ボールスプライン軸の先端に同軸上に固着されたタッチペン,前記ボールスプライン軸を嵌挿する一対のスライダ,前記スライダをそれぞれ嵌着しベース板に所定間隔で固着された一対のホルダ,及び前記ボールスプライン軸に嵌挿して前記ホルダ間に介装されたスプリングを有して構成されており,前記スプリングは,前記Z軸方向の上端が上端の前記ホルダに当接し,前記Z軸方向の下端が前記ボールスプライン軸に固着したカップリングを介して下端の前記ホルダに当接しており,前記タッチペンが前記モバイル端末に当接する圧力を適正な値に調整していることから成る請求項3〜10のいずれか1項に記載のモバイル端末の自動設定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は,手動の操作ユニットであるティーチングユニットを用いて自動プログラムを作成し,その情報をパソコンの情報処理装置を介して自動設定ユニットにセットされた複数のスマートフォン,タブレット端末,携帯情報端末等のモバイル端末の初期設定或いはカスタマイズを同時に自動的に操作する自動設定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来,スマートフォン,タブレット端末,携帯情報端末等のモバイル端末を初期設定するのに,人手でモバイル端末を1個毎に初期設定していたので,人手を要して手間がかかり,非効率であった。
【0003】
従来,携帯電話の操作ボタンの機能を簡単に且つ自動的に判定する携帯電話の検査装置が知られている。該携帯電話の検査装置は,コンピュータで制御された複数のフィンガーで携帯電話の操作ボタンを押し,変化する携帯電話の表示部を小型カメラで撮像して基準画面を比較して判定するものであり,携帯電話をセットするベース,携帯電話の表示部であるLCDパネルを撮像して画像を得る小型カメラ,携帯電話のキーボタンの1つを押し下げるフィンガーを複数有するオートフィンガー,オートフィンガーの動作,LCDパネルの表示内容の可否判断等のためのコンピュータ,LCDパネルの画像やコンピュータからの信号に基づく画像を表示するモニタから構成されており,フィンガーによるキーボタンの押し下げで得る画像と所定の期待画像を比較して携帯電話1の機能判定を行う(例えば,特許文献1参照)。
【0004】
また,スマートフォンやタブレット端末等の携帯情報端末の初期設定(キッティング)の情報処理装置,機器設定システム,機器設定装置が知られている。該機器設定装置は,コンピュータで制御されたロボットが携帯情報端末の初期設定を行い,撮像装置で撮影した画像と基準画像を比較して判定し,不具合が発生した場合はリカバリープログラムを実行できる(例えば,特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−268202号公報
【特許文献2】特開2014−235699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記携帯電話の検査装置は,携帯端末のタッチパネルを操作して初期設定するものではなく,画像処理を行うため装置そのものが複雑になり,コストがアップするという問題がある。同様に,上記機器設定装置は,携帯端末を対象にしているが,画像処理を行うため装置そのものが複雑になり,コストがアップするという問題がある。
【0007】
そこで,スマートフォン,タブレット端末,携帯情報端末等のモバイル端末を初期設定するのに,1個のモバイル端末を初期設定すれば,複数個のモバイル端末を同時に自動的に初期設定できることが望まれていた。即ち,手動の操作ユニットを使用してティーチングして自動プログラムを作成し,そのプログラム作成操作を,自動設定ユニットにセットされた複数個(例えば,10個)の携帯情報端末即ちモバイル端末に対して行って,一度の手動による初期設定の操作を,機械的な装置を用いて自動的に複数個のモバイル端末に同時に行うことを可能にすることが望まれていた。
【0008】
この発明の目的は,上記の課題を解決することであり,手動操作ユニットであるティーチングユニットにタッチパネルを備えたスマートフォン,タブレット端末,携帯情報端末等のモバイル端末を設定し,自動設定ユニットにタッチパネルを備えた携帯情報端末等のモバイル端末を設定し,ティーチングユニットの自動プログラム作成情報を情報処理装置であるパソコンを通じて自動設定ユニットに送り込み,自動設定ユニットに複数個設定されているモバイル端末を複数個一度に初期設定することを可能にし,モバイル端末の初期設定作業の効率化を図り,しかも各種のモバイル端末に対応できる構成を有しているモバイル端末の自動設定装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は,第1タッチパネルを備えた第1モバイル端末が設置され且つ第1タッチペンを作動するため互いに直交するX軸方向,Y軸方向及びZ軸方向にそれぞれ作動される3方向の直動案内ユニットを有するティーチングユニット,第2タッチパネルをそれぞれ備えた複数の第2モバイル端末が設置され且つ第2タッチペンを作動するため互いに直交するX軸方向,Y軸方向及びZ軸方向にそれぞれ作動される3方向の直動案内ユニットを有する自動設定ユニット,及び前記ティーチングユニットの前記第1タッチペンの操作によって前記第1モバイル端末が初期設定されるのに応答して前記第1タッチペンの位置情報を取り込む情報処理装置を有しており,前記情報処理装置に入力されて処理された情報に応答して前記自動設定ユニットに設置された前記第2モバイル端末毎に設けられた前記第2タッチペンがそれぞれ同時に作動して前記複数の第2モバイル端末がそれぞれ同時に初期設定されることから成るモバイル端末の自動設定装置に関する。
【0010】
また,前記ティーチングユニットは,ベース上に設置されたトレイ,前記ベース上に設置された前記Y軸方向に延びるガイド部材,前記ガイド部材に沿って設置されたY軸用の前記直動案内ユニットを介して前記Y軸方向に作動するY軸可動テーブル,前記Y軸可動テーブルに設置され且つX軸用の前記直動案内ユニットを介して前記X軸方向に作動するX軸可動テーブル,前記X軸可動テーブルの一端に固定され且つ前記ベースに対向してZ軸用の前記直動案内ユニットを介して前記Z軸方向に作動する前記第1タッチペンを備えた第1タッチユニット,及び前記トレイに設置された第1すべり止めシート上に位置決め設置された前記第1モバイル端末から構成されている。
【0011】
また,前記自動設定ユニットは,機台に設置された前記X軸方向に作動する複数のX軸用の前記直動案内ユニットを介して前記機台上で前記X軸方向に可動する第1位置決めテーブル,前記機台に固定された前記Y軸方向に延びるガイド部材に沿ってY軸用の前記直動案内ユニットを介して前記Y軸方向に可動な第2位置決めテーブル,前記第2位置決めテーブルに取り付けられて且つZ軸用の前記直動案内ユニットを介して前記Y軸方向と前記Z軸方向とに可動な第3位置決めテーブル,前記第3位置決めテーブルに設置された前記第2タッチペンを備えた複数の第2タッチユニット,及び前記第1位置決めテーブルに設置された第2すべり止めシート上に位置決め設置された前記複数の第2モバイル端末から構成されている。
【0012】
また,この自動設定装置は,前記ティーチングユニットには,前記Y軸用の前記直動案内ユニットに前記Y軸可動テーブルの位置情報を検知する第1リニアエンコーダ,前記X軸用の前
記直動案内ユニットに前記X軸可動テーブルの位置情報を検知する第2リニアエンコーダ,及び前記Z軸用の前
記直動案内ユニットに前記第1タッチユニットの位置情報を検知する第3リニアエンコーダが設けられているものである。
【0013】
また,前記第2モバイル端末は,前記第1位置決めテーブル上に前記Y軸方向に所定の間隔で隔置して一列に設置されており,前記第2タッチペンは,前記第2モバイル端末に対応して前記Y軸方向に延びる前記第3位置決めテーブルに前記所定の間隔で隔置して複数個設置されている。
【0014】
また,この自動設定ユニットにおいて,前記第1位置決めテーブルの前記X軸方向の摺動移動,前記第2位置決めテーブルの前記Y軸方向の摺動移動,及び前記第3位置決めテーブルの前記Z軸方向の摺動移動は,サーボモータによってそれぞれサーボ制御されている。
【0015】
また,この自動設定装置は,前記ティーチングユニットに設けられている前記第1タッチユニットには,前記第1タッチペンを手動で操作するためのグリップが設けられている。
【0016】
また,この自動設定装置は,前記自動設定ユニットには,前記第2タッチペンの自動設定制限範囲が設けられており,自動設定動作を異常時に非常停止させる非常停止ボタンが設けられている。
【0017】
また,この自動設定装置において,前記ティーチングユニットの前記第1タッチペン及び前記自動設定ユニットの前記第2タッチペンは,スプリング機構によって前記第1モバイル端末及び前記第2モバイル端末にかかる圧力は適正な値に調整されている。
【0018】
また,この自動設定装置は,前記ティーチングユニットの前記トレイ及び前記自動設定ユニットの前記第1位置決めテーブルには,前記モバイル端末を固定する際に基準となるストッパ基準点が設定されている。
【0019】
また,この自動設定装置において,前記第1タッチユニットと前記第2タッチユニットとは,同一のタッチユニットに構成され,前記タッチユニットは,前記Z軸方向に移動可能なボールスプライン軸,前記ボールスプライン軸の先端に同軸上に固着されたタッチペン,前記ボールスプライン軸を嵌挿する一対のスライダ,前記スライダをそれぞれ嵌着しベース板に所定間隔で固着された一対のホルダ,及び前記ボールスプライン軸に嵌挿して前記ホルダ間に介装されたスプリングを有して構成されており,前記スプリングは,前記Z軸方向の上端が上端の前記ホルダに当接し,前記Z軸方向の下端が前記ボールスプライン軸に固着したカップリングを介して下端の前記ホルダに当接し,前記タッチペンが前記モバイル端末に当接する圧力を適正な値に調整している。
【発明の効果】
【0020】
このモバイル端末の自動設定装置は,上記のように構成したので,スマートフォン,タブレット端末,携帯情報端末等のモバイル端末を,その機種やOS,或いはメーカを問わずに,初期設定でき,一度に複数個のモバイル端末を同時に初期設定することができる。従って,この自動設定装置は,従来の画像処理を利用した設定装置に比較して安価に製作することができ,ティーチングユニットに設置されたモバイル端末のタッチパネルに対して行う動作,例えば,タップ,ドラッグ,フリック等の動作を情報処理装置を介して自動設定ユニットで再現することができる。この自動設定装置における情報処理装置は,別体のティーチングユニットを使用して,人間が行う操作を再現して動作プログラムを作成することができる。この自動設定装置は,携帯端末即ちモバイル端末を直接操作するような感覚で様々な動作プログラムを簡単に作成できる。この自動設定装置は,スマートフォン,タブレット端末,携帯情報端末等のモバイル端末の初期設定作業の工数を減らすことができ,従来のような画像処理を利用した装置よりも安価に作製できる。この自動設定装置は,タッチパネルを触って操作できる携帯情報端末等のモバイル端末であれば,機器やメーカーの種別を問わず操作することができ,ティーチングユニットのモバイル端末のタッチパネルに対してタッチペンを直接操作するので,手作業の操作によるモバイル端末の動作を自動設定ユニットにセットされている複数個のモバイル端末のタッチパネルに正確に再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】この発明によるモバイル端末の自動設定装置の基本概念を説明するブロック図である。
【
図2】この発明によるモバイル端末の自動設定装置に組み込まれたティーチングユニットを示す斜視図である。
【
図3】
図2のティーチングユニットを示す正面図である。
【
図4】
図2のティーチングユニットを示す側面図である。
【
図5】
図2のティーチングユニットを示す平面図である。
【
図6】
図2のティーチングユニットに組み込まれているタッチユニットを示す斜視図である。
【
図7】
図2のティーチングユニットに組み込まれているタッチユニットを示す側面図である。
【
図8】この発明によるモバイル端末の自動設定装置に組み込まれた自動設定ユニットを示す斜視図である。
【
図9】
図8の自動設定ユニットを示す正面図である。
【
図10】
図8の自動設定ユニットを示す側面図である。
【
図11】
図8の自動設定ユニットを示す平面図である。
【
図12】
図8の自動設定ユニットの符号A領域の拡大斜視図である。
【
図13】
図9の自動設定ユニットの符号A領域の拡大正面図である。
【
図14】
図11の自動設定ユニットの符号A領域の拡大平面図である。
【
図15】
図8の自動設定ユニットに組み込まれているタッチユニットを示す斜視図である。
【
図16】
図8の自動設定ユニットに組み込まれているタッチユニットを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下,図面を参照して,この発明によるモバイル端末の自動設定装置の実施例を説明する。この発明によるモバイル端末の自動設定装置は,概して,手動操作ユニットであるティーチングユニット2,ティーチングユニット2の情報を取り込んで処理するパソコンである情報処理装置1,及び情報処理装置1からの情報によって作動される自動設定ユニット3から構成されている。情報処理装置1は,ティーチングユニット2から位置情報を取り込んで,それらのプログラムを作成し,その動作データを通信回線を介して自動設定ユニット3に送信し,自動設定ユニットを作動させるように構成されている。ティーチングユニット2と自動設定ユニット3とにそれぞれ設置されるモバイル端末5T,5Aは,タッチペン10,49が直接触れて操作できる画面であるタッチパネル6T,6Aを備えたスマートフォン,タブレット端末,携帯電話,パソコン等の端末である。モバイル端末5Tは,それ自体はトレイ11上で位置決めして設置できるように,モバイル端末5Tより柔らかい材質のすべり止めシート51上に設置されている。モバイル端末5Aは,それ自体は位置決めテーブル52上で位置決めして設置されるように,モバイル端末5Aより柔らかい材質のすべり止めシート53上に設置されている。タッチユニット23,23Aは,モバイル端末5T,5Aのタッチパネル6T,6Aを直接操作するように,タッチペン10,49は,先端部36,65をタッチペン固定具35,64で固定して構成されている。また,タッチユニット23には,タッチペン10がベース板60から落下しないようにスプリング68が設けられている。ティーチングユニット2を操作する時のタッチペン10の位置情報を検知するリニアエンコーダヘッド14,16,18に電力を供給し,検知した信号を中継するための電気機器を収容する電装ボックス22は,ベース4上のY軸直動案内ユニット8の下の空間に配置されている。自動設定ユニット3を作動するための電気機器を収容する電装ラック70は,架台の機台54の所定の場所に設けられている。ティーチングユニット2のモバイル端末5Tを載せるトレイ11は,中央手前に配置されている。トレイ11には,長方形の2辺に位置決め用のガイド部材69が設けられていると共に,基準点24が設けられている。トレイ11には,すべり止めシート51が配設されており,ベース4には持ち運びのための一対の搬送用取っ手26が設けられている。
【0023】
図1に示すように,情報処理装置1は,ティーチングユニット2からの3軸位置情報B,即ち,ティーチングユニット2のタッチペン10の位置情報として,X軸用直動案内ユニット7の作動によるX軸方向27の位置情報,Y軸用直動案内ユニット8の作動によるY軸方向28の位置情報,及びZ軸用直動案内ユニット9の作動によるZ軸方向29の位置情報が送り込まれる。ブロックAは,情報処理装置1において,ティーチングユニット2から得られたタッチペン10の3軸の位置情報(ブロックB)を基にしてプログラムを作成する。ブロックCは,プログラム動作,原点復帰動作,JOG動作等の指令データを情報処理装置1からブロックEのPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)に対して送信する。ブロックDは,PLCにおいて作成した自動設定ユニット3の動作ステータスを発行して情報処理装置1にフィードバックして表示する。ブロックFの位置決めユニットは,PLCで作成した位置決め直動案内ユニット40,43,46の作動を指令として発する。ブロックHは,位置決め直動案内ユニット40,43,46にサーボモータ制御する指令(ブロックI)を発し,各位置決め直動案内ユニット40,43,46のサーボモータ67を作動させる。ブロックJは,サーボドライバであって,タッチペン49の正確なXYZ軸の動きを制御し,サーボモータ制御(ブロックI)を行う。ブロックGは,非常停止ボタン55から入力する信号である。
【0024】
この発明による自動設定装置は,主として,タッチパネル6T(第1タッチパネル)を備えたモバイル端末5T(第1モバイル端末)が設置され且つタッチペン10(第1タッチペン)を作動するため互いに直交するX軸方向27,Y軸方向28及びZ軸方向29にそれぞれ作動される3方向の直動案内ユニット7,8,9を有するティーチングユニット2,タッチパネル6A(第2タッチパネル)をそれぞれ備えた複数のモバイル端末5A(第2モバイル端末)が設置され且つタッチペン49(第2タッチペン)を作動するため互いに直交するX軸方向37,Y軸方向38及びZ軸方向39にそれぞれ作動される3方向の直動案内ユニット40,43,46を有する自動設定ユニット3,及びティーチングユニット2のタッチペン10の操作によってモバイル端末5Tが初期設定されるのに応答してタッチペン10の位置情報を取り込む情報処理装置1を有している。この自動設定装置は,特に,情報処理装置1に入力されて処理された情報に応答して,自動設定ユニット3に設置されたモバイル端末5A毎に設けられたタッチペン49がそれぞれ同時に作動して複数のモバイル端末5Aがそれぞれ同時に初期設定されることを特徴としている。
【0025】
また,ティーチングユニット2は,ベース4上に設置されたトレイ11,ベース4上に設置されたY軸方向に延びる固定ベッドであるガイド部材19,ガイド部材19に設置されたY軸用の直動案内ユニット8を介してY軸方向28に作動するY軸可動テーブル20,Y軸可動テーブル20に設置され且つX軸用の直動案内ユニット7を介してX軸方向27に作動するスライダであるX軸可動テーブル7S,X軸可動テーブル7Sの一端に固定され且つベース4に対してZ軸用の直動案内ユニット9を介してZ軸方向29に作動するタッチペン6Tを備えたタッチユニット23(第1タッチユニット),及びトレイ11に設置された51(第1すべり止めシート)上に位置決め設置されたモバイル端末5Tから構成されている。また,X軸用直動案内ユニット7は,U字形レールタイプの軌道レール7Rが使用されている。Y軸用直動案内ユニット8は,潤滑部材のCルーブを内蔵したタイプであり,ガイド部材19上に1対配設されている。Cルーブは,潤滑剤が含浸された多孔質の焼結樹脂から成る多孔質成形体である。Y軸用直動案内ユニット8は,ガイド部材19に固定された一対の軌道レール8Rと軌道レール8R上を摺動し且つ可動テーブル20の下面に固定されたスライダ8Sから構成されている。ガイド部材19上にはY軸用直動案内ユニット8の軌道レール8Rが固定されており,可動テーブル20にはY軸用直動案内ユニット8のスライダ8Sが固定されている。可動テーブル20は,Y軸用直動案内ユニット8を介してガイド部材19上をY軸方向28に摺動移動するように構成されている。また,X軸用直動案内ユニット7は,Y軸用直動案内ユニット8の可動テーブル20上に取り付けられている。X軸用直動案内ユニット7は,U字形レールの直動案内ユニットであり,U字形の軌道レール7Rの底面を上側に向けて設置されている。X軸用直動案内ユニット7は,可動テーブル20の上面に固定されたスライダ7Sとスライダ7S上を摺動し且つ一端にZ軸用直動案内ユニット9を固定した軌道レール7Rから構成されている。また,Z軸用直動案内ユニット9は,X軸用直動案内ユニット7の軌道レール7Rの一端側に設置されている。Z軸用直動案内ユニット9は,軌道レール7Rの一端に固定されたベース板60に固定された軌道レール9Rと,軌道レール9R上を摺動し且つタッチユニット23が固定されたスライダ9Sから構成されている。Z軸用直動案内ユニット9は,潤滑部材のCルーブを内蔵したタイプが使用されている。タッチユニット23の直動案内ユニットは,潤滑部材のCルーブを内蔵したタイプで軸案内タイプのボールスプラインであり,スプライン軸31とスライダ32から構成されている。この自動設定装置は,ティーチングユニット2に設けられているスプライン軸31には,入力用タッチペン10を手動で操作するためのグリップ12が設けられている。
【0026】
また,自動設定ユニット3は,ティーチングユニット2の操作で作成したプログラムで作動されるものであり,複数のモバイル端末5Aが同時に直接操作できるように構成されている。自動設定ユニット3は,架台である機台54に設置されたX軸方向37に作動する複数のX軸用の直動案内ユニット40を介して機台54上でX軸方向37に可動する位置決めテーブル52(第1位置決めテーブル),機台54に固定されたY軸方向38に延びるガイド部材30に沿ってY軸用の直動案内ユニット43を介してY軸方向38に可動なスライダである位置決めテーブル45(第2位置決めテーブル),位置決めテーブル45に取り付けられ且つZ軸用の直動案内ユニット46を介してZ軸方向39に可動なスライダ48を持つ位置決めテーブル
50(第3位置決めテーブル),及び位置決めテーブル52に設置されたすべり止めシート53(第2すべり止めシート)上に位置決め設置された複数のモバイル端末5Aから構成されている。架台である機台54には,その下面にキャスタ57が取り付けられて移動自在に構成されており,キャスタ57に隣接して機台54の高さを調節するためアジャスタ56が取り付けられている。また,自動設定ユニット3には,タッチペン49の自動設定制限範囲が設けられており,自動設定動作を異常時に自動設定ユニット3を非常停止させるための非常停止ボタン55が設けられている。
【0027】
自動設定ユニット3が搭載されている架台等の機台54には,一対の支柱によってY軸方向38に延びるガイド部材30が固定されており,ガイド部材30には隔置した一対のY軸用直動案内ユニット43を構成する軌道レール44が固定されている。Y軸用直動案内ユニット43の一方はサーボモータ67を備えたY駆動軸に構成され,他方はY従動軸に構成されている。自動設定ユニット3には,X軸用直動案内ユニット40,Y軸用直動案内ユニット43,及びZ軸用直動案内ユニット46を作動するためのサーボモータ67を駆動するための電源コード58が設けられている。X軸用直動案内ユニット40は,3台の1軸テーブルから成り,中央の一台がサーボモータ67を備えたX駆動軸の直動案内ユニットであり,左右の2台が従動軸の直動案内ユニットである。Y軸用直動案内ユニット43は,2台の1軸テーブルから成り,一方がサーボモータ67を備えた駆動軸の直動案内ユニットであり,他方が従動軸の直動案内ユニットである。Z軸用直動案内ユニット46は,2台のサーボモータ67を備えたZ駆動軸から構成され,1軸の位置決めテーブル50を同期させて作動するように構成されている。X軸用直動案内ユニット40は,機台54の上面に位置する機台ベッド66に固定された3個の軌道レール41と位置決めテーブル52の下面に固定されたスライダ42から構成されている。Y軸用直動案内ユニット43は,ガイド部材30に固定された2個の軌道レール44と軌道レール44上を摺動し且つ位置決めテーブル50に固定されたスライダ45から構成されている。また,Z軸用直動案内ユニット46は,Y軸用直動案内ユニット43のスライダ45に固定された一対の軌道レール47と軌道レール47上を摺動し且つ位置決めテーブル50に固定されたスライダ45から構成されている。X軸用直動案内ユニット40は,3個の内,中央がサーボモータ67を備えたX駆動軸を構成し,その両側がX従動軸を構成している。Y軸用直動案内ユニット43は,一方がY駆動軸を構成し,他方がY従動軸を構成している。Z軸用直動案内ユニット46は,一対の軌道レール47にそれぞれサーボモータ67が設けられたZ駆動軸を構成している。また,自動設定ユニット3では,モバイル端末5Aは,位置決めテーブル52上にY軸方向38に所定の間隔で隔置して一列に設置されている。タッチユニット23Aに設けたタッチペン49は,モバイル端末5Aに対応してY軸方向38に延びる位置決めテーブル50に所定の間隔で隔置して複数個設置されている。また,この自動設定装置では,位置決めテーブル52のX軸方向37の摺動移動,位置決めテーブル45のY軸方向38の摺動移動,及び位置決めテーブル50のZ軸方向39の摺動移動は,サーボモータ67によってそれぞれサーボ制御されている。
【0028】
また,この自動設定装置は,ティーチングユニット2には,Y軸用の直動案内ユニット8にY軸可動テーブル20の位置情報を検知するリニアエンコーダ15,16(第1リニアエンコーダ),X軸用の直動案内ユニット7にY軸可動テーブル20に固定されたX軸可動テーブルを構成するスライダ7Sの位置情報を検知するリニアエンコーダ13,14(第2リニアエンコーダ),及びZ軸用の直動案内ユニット9にタッチユニット23の位置情報を検知するリニアエンコーダ17,18(第3リニアエンコーダ)が設けられている。第1リニアエンコーダは,ガイド部材19に取り付けられたリニアエンコーダ用スケール15とY軸可動テーブル20に取り付けられたリニアエンコーダ用ヘッド16から構成されている。第2リニアエンコーダは,Y軸可動テーブル20に固定されたスライダ7Sに取り付けられたリニアエンコーダ用ヘッド14とスライダ7S上を摺動移動する軌道レール7Rに取り付けられたリニアエンコーダ用スケール13から構成されている。第3リニアエンコーダは,軌道レール7Rの一端に配設されたZ軸可動テーブルを構成するスライダ9Sにボールスプラインのスライダ32を固定するための取付け用ブラケットの側面に取り付けられたリニアエンコーダ用スケール17と,タッチペン10が取り付けられたタッチユニット23を軌道レール7Rの一端に固定するためのベース板60に取り付けられたリニアエンコーダ用ヘッド18から構成されている。X軸,Y軸及びZ軸の光学式リニアエンコーダ13〜18は,ティーチングユニット2の操作時のタッチペン10の位置情報を計測する。X軸用直動案内ユニット7では,軌道レール7Rの外側壁面にエンコーダスケール13を配置し,X軸可動テーブルであるスライダ7Sが固定されているY軸可動テーブル20にエンコーダヘッド14が取り付けられている。Y軸用直動案内ユニット8では,Y軸方向用のガイド部材19の側面にエンコーダスケール15を配置し,Y軸可動テーブル20にエンコーダヘッド16が取り付けられている。また,Z軸用直動案内ユニット9では,Z軸可動テーブルを構成するスライダ9Sにボールスプラインのスライダ32を固定するための取付け用ブラケットの側面にエンコーダスケール17を配置し,取付け用ブラケットを介してベース板60にエンコーダヘッド18が取り付けられている。
【0029】
また,この自動設定装置は,ティーチングユニット2のトレイ11及び自動設定ユニット3の位置決めテーブル52には,モバイル端末5T,5Aを固定する際に基準となるストッパ基準点24及びモバイル端末5T,5Aのホーム基準点24Hが設定されている。ティーチングユニット2のタッチペン10及び自動設定ユニット3のタッチペン49は,スプリング機構によってティーチングユニット2のモバイル端末5T及び自動設定ユニット3のモバイル端末5Aにかかる圧力は適正な値に調整されている。モバイル端末5T,5Aに直接触れて操作するタッチペン10,49の先端部36,65は,タッチユニット23のボールスプライン軸31とスライダ32から成るボールスプラインで案内され,端末操作時に荷重を逃がすように構成されている。ボールスプラインの外筒を固定している2つのホルダ34,63間にはスプリングのばね21,61が設置されている。また,この自動設定装置では,ティーチングユニット2に用いたタッチユニット23と自動設定ユニット3に用いたタッチユニット23Aとは,同一構造のタッチユニット23に構成されている。タッチユニット23は,Z軸方向29,39に移動可能なボールスプライン軸31,ボールスプライン軸31の先端に同軸上に固着されたタッチペン10,49,ボールスプライン軸31を嵌挿する一対のスライダ32,スライダ32をそれぞれ嵌着し且つベース板60に所定間隔で固着された一対のホルダ34,63,及びボールスプライン軸31に嵌挿してホルダ34,63間に介装されたスプリング即ちばね21,61を有して構成されている。スプリングであるばね21,61は,Z軸方向29,39の上端が上端のホルダ34,63に当接し,Z軸方向29,39の下端がボールスプライン軸31に固着したカップリング33,62を介して下端のホルダ34,63に当接しており,タッチペン10,49がモバイル端末5T,5Aに当接する圧力を適正な値に調整している。また,ティーチングユニット2に用いたタッチユニット23は,落下防止用のスプリング68が設けられており,スプリング68はZ軸直動案内ユニット9で案内される部分の自重を支持している。
【0030】
この発明による情報処理装置は,次のようにして作動される。まず,ティーチングユニット2にモバイル端末5Tを基準点24及びホーム基準点24Hを基準にして設定すると共に,自動設定ユニット3にモバイル端末5Tをホーム基準点24Hを基準にして設定する。次いで,ティーチングユニット2のグリップ12でタッチペン10を操作することによって,タッチペン10のZ軸方向29の移動に応答して,Z軸用直動案内ユニット9のスライダ9Sが軌道レール9Rを移動し,その移動量はリニアエンコーダ用ヘッド18がリニアエンコーダ用スケール17上を移動して情報処理装置1に送り込まれる。タッチペン10のX軸方向27の移動に応答して,X軸用直動案内ユニット7の軌道レール7Rがスライダ7S上を移動し,その移動量はリニアエンコーダ用ヘッド14がリニアエンコーダ用スケール13上を移動して情報処理装置1に送り込まれる。タッチペン10のY軸方向28の移動に応答して,可動テーブル20がY軸方向28に移動すると,可動テーブル20に固定されているY軸用直動案内ユニット8のスライダ8Sが軌道レール8R上をY軸方向28に移動し,その移動量はリニアエンコーダ用ヘッド16がリニアエンコーダ用スケール15上を移動して情報処理装置1に送り込まれる。
【0031】
次いで,情報処理装置1は,ティーチングユニット2のタッチペン10の移動情報を処理して自動設定ユニット3に指令を出し,自動設定ユニット3のサーボモータ67を作動してタッチペン49を作動する。タッチペン49については,ティーチングユニット2のX軸用直動案内ユニット7の移動情報に応答して,その移動量に応じて自動設定ユニット3のX軸用直動案内ユニット40のスライダ42が軌道レール41上をX軸方向37に移動し,スライダ42の移動によってタッチペン49がX軸方向37に移動すると共に,ティーチングユニット2のY軸用直動案内ユニット8の移動情報に応答して,その移動量に応じて自動設定ユニット3のY軸用直動案内ユニット43のスライダ45が軌道レール44上をY軸方向38に移動し,スライダ45の移動によって位置決めテーブル50がY軸方向38に移動してタッチペン49がY軸方向38に移動する。次いで,ティーチングユニット2のZ軸用直動案内ユニット9の移動情報に応答して,その移動量に応じて自動設定ユニット3のZ軸用直動案内ユニット46のスライダ48が軌道レール47上をZ軸方向39に移動し,スライダ48の移動によってタッチユニット23Aのタッチペン49がZ軸方向39に移動する。このように,ティーチングユニット2のタッチペン10のX軸方向27,Y軸方向28及びZ軸方向29の移動は,情報処理装置1の指令となって自動設定ユニット3のタッチペン49のX軸方向37,Y軸方向38及びZ軸方向39の移動に変換されるので,ティーチングユニット2にセットされたモバイル端末5Tのタッチパネル6Tへの初期設定は,自動設定ユニット3にセットされた複数(図では10個)のモバイル端末5Aのタッチパネル6Aへの初期設定になり,作業の効率をアップさせることができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
この発明によるモバイル端末の自動設定装置は,スマートフォン,タブレット端末,携帯情報端末等の各種のモバイル端末の初期設定作業に使用して好ましいものである。
【符号の説明】
【0033】
1 情報処理装置
2 ティーチングユニット
3 自動設定ユニット
4 ベース
5T,5A モバイル端末
6T,6A タッチパネル
7,40 X軸用直動案内ユニット
7R,8R,9R,41,44,47 軌道レール
7S,8S,9S,42,45,48 スライダ
8,43 Y軸用直動案内ユニット
9,46 Z軸直動案内ユニット
10,49 タッチペン
11 トレイ
12 グリップ
13,15,17 リニアエンコーダ用スケール
14,16,18 リニアエンコーダ用ヘッド
19,30 ガイド部材
20 可動テーブル
21,61 ばね
23,23A タッチユニット
24 基準点
25 位置決めガイド部
27,37 X軸方向
28,38 Y軸方向
29,39 Z軸方向
34,63 ホルダ
36, 65 先端部
45,50,52 位置決めテーブル
51,53 すべり止めシート
54 機台
55 非常停止ボタン
60 ベース板
66 機台ベッド
67 サーボモータ
68 スプリング