特許第6795215号(P6795215)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6795215
(24)【登録日】2020年11月16日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】ブリッジングを排除するための収容器具
(51)【国際特許分類】
   B65G 65/40 20060101AFI20201119BHJP
   A01F 25/14 20060101ALI20201119BHJP
   F23K 3/00 20060101ALI20201119BHJP
【FI】
   B65G65/40 B
   A01F25/14 A
   F23K3/00 302
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-78479(P2019-78479)
(22)【出願日】2019年4月17日
(65)【公開番号】特開2020-175976(P2020-175976A)
(43)【公開日】2020年10月29日
【審査請求日】2019年4月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】516061300
【氏名又は名称】三久股ふん有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(72)【発明者】
【氏名】林榮郎
【審査官】 土田 嘉一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−077884(JP,A)
【文献】 特開昭54−051177(JP,A)
【文献】 特許第2904643(JP,B2)
【文献】 特開平09−286488(JP,A)
【文献】 実開昭64−014693(JP,U)
【文献】 特開2012−188282(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 65/30 − 65/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリッジングを排除するための収容器具であって、
内部に形成されるチャンバを有する本体と、
前記本体と接続され、前記本体に接続される少なくとも1つのノズル、および前記少なくとも1つのノズルに接続されかつ前記本体の前記チャンバ内に気体を律動的に送ることが可能である空気源を有するパルスモジュールと、を備え
前記本体は、焼成炉の炉基部であり、前記本体の底部に向かって内方にテーパ状になっており、前記本体の外面を覆い、かつ密閉空間を有する少なくとも1つのケーシング、および前記チャンバおよび前記密閉空間と連通し、かつ前記少なくとも1つのノズルの近くに位置する少なくとも1つの貫通孔を備える換気装置を有することを特徴とする、
収容器具。
【請求項2】
前記換気装置は、2つの前記ケーシングであって、それぞれ1つが、前記本体の前記外面の両側の対応する1つを覆う、2つのケーシングと、別個に配設され、かつ前記複数のノズルの近くに位置する複数の前記貫通孔であって、それぞれ1つが、前記チャンバ、および前記2つのケーシングの対応する1つの前記密閉空間と連通する、複数の貫通孔と、を有することを特徴とする、請求項に記載のブリッジングを排除するための収容器具。
【請求項3】
前記本体は、前記本体の底部に位置し、前記チャンバと連通し、前記本体に回転可能に取り付けられる排出シャフトを有する排出部を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のブリッジングを排除するための収容器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容器具に関し、より詳細には、内容物のブリッジングを排除できる収容器具に関する。
【背景技術】
【0002】
図7を参照する。従来の収容器具90は、排出時にブリッジングが生じて問題を引き起こす場合がある。収容器具90に収容される粒子が、摩擦または粘性により出口近くに集積し、アーチ構造Bを形成すると、より高い位置に位置する粒子がアーチ構造Bによって妨げられ、排出できなくなる。
【0003】
アーチ構造Bなどによるブリッジングを排除するため、撹拌棒などの撹拌装置が収容器具90に配設されていた。攪拌棒で撹拌することによって、粒子が集積してアーチ構造Bになることを妨害し、ブリッジングを排除することができる。
【0004】
振動は、ブリッジングを排除するための別の一般的なやり方である。振動装置、例えば、振動モータまたはエアハンマは、収容器具90の外表面上に配設されてもよい。振動装置は,収容器具90の側壁を振動することで、粒子が収容器具90の内面と接触する支持点を壊すことが可能である。その結果、粒子がアーチ構造Bになるように集積できなくなることで、ブリッジングが排除される。
【0005】
しかしながら、上述した2つの従来の方法は、ブリッジングを排除するためにアーチ構造Bに対する機械的動作を利用するため、以下の短所を有する。
【0006】
1.撹拌装置は、主に、機構の回転により限られた区域で作動する。そのため、ブリッジング排除の効果は限られた区域のみにもたらされ、効果は限定される。
【0007】
2.ブリッジングは、さまざまな収容器具に生じ得るものであるが、撹拌は、これら全てに対して適した方法ではない。例えば、撹拌装置は、貯蔵サイロで使用されてもよいが、焼成炉には配設できない。焼成炉は、エネルギーを発生させるためにバイオマス燃料を燃焼させ、灰は、焼成炉の炉基部において収集され、または該炉基部から放出されるため、撹拌装置が、焼成炉において燃焼または損傷することが考えられる。
【0008】
3.また、振動装置を長期使用すると、収容器具90が部分的に疲労破損または摩耗を生ずるおそれがある。
【0009】
以上の短所を克服するために、本発明は、これらの問題を軽減または未然に防ぐための収容器具を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の主な目的は、上述の問題を引き起こす機械的方法の代わりに、非接触動作による方法で内容物のブリッジングを排除できる収容器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
ブリッジングを排除するための収容器具は、本体およびパルスモジュールを有する。本体は内部に形成されるチャンバを有する。パルスモジュールは本体と接続され、かつ少なくとも1つのノズルおよび空気源を有する。少なくとも1つのノズルは本体に接続される。空気源は少なくとも1つのノズルに接続され、かつ少なくとも1つのノズルを介して本体のチャンバ内に気体を律動的に送ることが可能である。
【0012】
本発明の他の目的、利点、および新規の特徴は、添付の図面を併せることで、以下の詳細な説明からより明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明による、ブリッジングを排除するための収容器具の部分断面の側面図である。
図2図1における収容器具のパルスモジュールのブロック図である。
図3図1における収容器具の動作を示すプロセスフロー図である。
図4】収容器具において形成されるブリッジングが示される、図1における収容器具の部分断面の側面図である。
図5】ブリッジングを排除するための、図1における収容器具の部分断面の動作時の側面図である。
図6】ブリッジングを排除するための、図1における収容器具の部分断面の動作時の側面図である。
図7】収容器具におけるブリッジングを示す、先行技術による収容器具の部分断面の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1および図2を参照する。本発明に係るブリッジングを排除するための収容器具は、本体10およびパルスモジュール20を有する。
【0015】
本体10は、貯蔵サイロ、焼成炉の炉基部、または材料を収容または貯蔵できる他の器具であってよい。本体10は、内面11、チャンバ12、排出部13、および換気装置14を有する。
チャンバ12は、本体10内で内面11によって取り囲まれており、バイオマス燃料などの内容物はこのチャンバに収容されてよい。本発明の好ましい実施形態では、内面11は、本体10の底部に向かって内方に徐々にテーパ状になり、本体10の底部に案内傾斜面111を形成する。排出部13は、本体10の底部に位置し、チャンバ12と連通する。本体10が炉基部である場合、排出部13は排出シャフト131を有してよい。排出シャフト131は、本体10に回転可能に取り付けられることで、内容物を排出部13において排出する。
【0016】
換気装置14は、本体10に選択的に取り付けられ、少なくとも1つのケーシング141および少なくとも1つの貫通孔142を有する。本発明において、換気装置14は、2つのケーシング141および複数の貫通孔142を有する。
2つのケーシング141は、本体10の外面の2つの側部を覆い、2つのケーシング141のそれぞれ1つは密閉空間を有する。複数の貫通孔142は、本体10の内面11および外面を通して配設され、複数の貫通孔142のそれぞれ1つは、チャンバ12、および2つのケーシング141の対応する1つの密閉空間と連通する。さらに、2つのケーシング141は、送風機と接続されていてもよく、送風機によって提供される空気流は、複数の貫通孔142を介してチャンバ12に進入できる。2つのケーシング141はそれぞれ、本体10の案内傾斜面111の外部に位置し、複数の貫通孔142は、内面11の案内傾斜面111を通して配設される。
【0017】
図1および図2を参照する。パルスモジュール20は、本体10と接続され、かつ、少なくとも1つのノズル21、空気源22、およびコントローラ23を有する。
本発明では、パルスモジュール20は、間隔があけられ、かつ本体10のチャンバ12と連通するように、内面11および外面を通して配設される複数のノズル21を有する。さらに、複数のノズル21は、複数の貫通孔142の近くに位置する。空気源22は複数のノズル21と接続されることによって、高圧空気または蒸気などの気体をチャンバ12内に律動的に送る。コントローラ23は、空気源22に電気的に接続される。コントローラ23を通して、空気源22をランダムにまたは規則的な時間に稼働させることが可能であるため、気体は、複数のノズル21を介してチャンバ12内に律動的に送られ得る。
【0018】
空気パルスは、パルスモジュール20の複数のノズル21によってブリッジングを排除するために本体10のチャンバ12内に設置されてもよい。
また、本発明において、ブリッジングを排除するための収容器具は、さらに、少なくとも1つのセンサ30を有してもよく、1つのセンサ30は、以下の段落において説明するように使用される。
【0019】
図1および図2を参照する。センサ30は、本体10の内面11上にチャンバ12において選択的に取り付けられ、センサ30は、信号によってパルスモジュール20のコントローラ23に接続される。センサ30は、チャンバ12においてブリッジングが生じているかどうかを検出するための、超音波センサ、光電子センサ、または温度センサであってもよい。
【0020】
本発明では、センサ30は本体10の底部近くに案内傾斜面111に取り付けられる。ブリッジングは、チャンバ12の水平断面積がテーパ状になるところ、すなわち、本体10の排出部13近くの場所で生じる傾向がある。そこで、案内傾斜面111上にセンサ30を配置することで、内容物の粒子のブリッジングの検出を成功する可能性が高くなる。
【0021】
図3図6を参照する。ブリッジングが生じる時、粒子は、図4に示されるようにアーチ構造Aに形成される。アーチ構造Aより上の粒子は、詰まることが考えられ、下の粒子が排出された後下方に流れることが不可能となり、チャンバ12の底部は、それによって中空になる。すると、センサ30が、このような状態を検出し、かつ空気源22を稼働するように信号をコントローラ23に送るため、蒸気または高圧空気などの気体は、少なくとも1つのノズル21を通してチャンバ12内に律動的に送られて、アーチ構造Aを崩壊させる。これによって、チャンバ12における内容物が、継続して排出され続けることが可能となる。
【0022】
図5および図6を参照する。本体10の案内傾斜面111を通る複数のノズル21は、左側から、右側から、さらには、両側から同時に気体を律動的に送ってもよい。気体が永続的にもたらされると、チャンバ12における内容物を排出するように設計された流動場が不注意に変更される場合がある。従って、気体はパルスでもたらされるものとする。
【0023】
図3を参照する。センサ30によって受動的に稼働させる他、空気源22は、手動で稼働させるか、コントローラ23の直接的なコマンドを受けてランダムにまたは規則的な時間に稼働させることが可能である。
【0024】
さらに、本体10における量および位置、ならびに、ノズル21のパルス角度は、収容器具の構成、または内容物の性質およびサイズに従って変更されてよい。また、複数のノズル21のそれぞれ1つは、流動場に従って集積される場合があるアーチ構造Aを壊すために適した空気パルスをもたらすように、円形、平坦、または任意の適用可能な形状の口を有する。
【0025】
本体10が焼成炉の炉基部である時、換気装置14と連通する送風機は、ケーシング141および貫通孔142を介してチャンバ12に流れ込む空気をもたらすことが可能である。複数の貫通孔142および複数のノズル21は密に配置されるため、貫通孔142を通って流れる空気は、複数のノズル21の付近で炉基部を部分的に冷却することが可能であり、ノズル21の高温下での損傷を防止可能である。
【0026】
以上を要約すれば、本願発明は、空気パルスを利用して、手動で、規則的に、ランダムに、または信号によって、受動的に稼働する空気源22によってブリッジングを排除することによって、内容物が円滑に排出できる。
本発明の技術的な特性によって、収容器具のタイプに関する制限、燃焼および疲労による収容器具に対する損害の問題も解決される。
【0027】
本発明の多数の特性および利点が、本発明の構造および特徴の詳細と共に前述の説明に示されていたとしても、それは単なる例示に過ぎない。特許請求の範囲において使用される用語の広範かつ一般的な意味によって示される最大の範囲において、本発明の原理の細かい変更、とりわけ、一部分の形状、サイズ、および配置に関する変更が行われてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7