(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1乃至5の何れか一項に記載の組成物において、前記組成物は、1つまたは複数の腫瘍溶解性ウィルスをさらに含み、好ましくは、前記1つまたは複数の腫瘍溶解性ウィルスは、レオウィルス、ニューカッスル病ウィルス、アデノウィルス、ヘルペスウィルス、ポリオウィルス、ムンプスウィルス、麻疹ウィルス、インフルエンザウィルス、ワクシニアウィルス、ラブドウィルス、水疱性口内炎ウィルス、ならびにそれらの誘導体および変異体から選択されることを特徴とする、組成物。
【発明を実施するための形態】
【0035】
明細書および添付の特許請求の範囲において用いられる以下の用語は、別段の定めをする場合を除き、以下に示す意味を有する:
「アミノ」は、−NH
2ラジカルを指す。
「カルボキシ」は、−C(O)OHラジカルを指す。
「シアノ」は、−CNラジカルを指す。
「ニトロ」は、−NO
2ラジカルを指す。
「オキサ」は、−O−ラジカルを指す。
「オキソ」は、=Oラジカルを指す。
「チオキソ」は、=Sラジカルを指す。
【0036】
「アルキル」は、炭素原子および水素原子のみからなり、不飽和を含有せず、1から12個の炭素原子、好ましくは1から8個の炭素原子、または1から6個の炭素原子を有し、かつ単結合を介して他の分子に付着する、直線状または分枝状の炭化水素鎖ラジカルを指し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル(イソプロピル)、n−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルエチル(t−ブチル)、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル等である。本発明の目的上、用語「低級アルキル」は、1から6個の炭素原子を有するアルキルラジカルを指す。
【0037】
「場合によっては置換されているアルキル」は、先で定義されたるアルキルラジカルであって、場合によっては、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−OR
20、−OC(O)−R
20、−N(R
20)
2、−C(O)R
20、−C(O)OR
20、−C(O)N(R
20)
2、−N(R
20)C(O)OR
20、−N(R
20)C(O)R
20、−N(R
20)S(O)
2R
20、−S(O)
tOR
20(式中、tは、1または2である)、−S(O)
pR
20(式中、pは、0、1、または2である)、および−S(O)
2N(R
20)
2からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており、式中、各R
20は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
20は、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成する、アルキルラジカルを指す。
【0038】
「アルケニル」は、炭素原子および水素原子のみからなり、少なくとも1つの二重結合を含有し、2から12個の炭素原子、好ましくは1から8個の炭素原子を有し、かつ単結合を介して他の分子に付着する、直線状または分枝状の炭化水素鎖ラジカルを指し、例えば、エテニル、プロパ−1−エニル、ブタ−1−エニル、ペンタ−1−エニル、およびペンタ−1,4−ジエニルである。
【0039】
「場合によっては置換されているアルケニル」は、先で定義されるアルケニルラジカルであって、場合によっては、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−OR
20、−OC(O)−R
20、−N(R
20)
2、−C(O)R
20、−C(O)OR
20、−C(O)N(R
20)
2、−N(R
20)C(O)OR
20、−N(R
20)C(O)R
20、−N(R
20)S(O)
2R
20、−S(O)
tOR
20(式中、tは、1または2である)、−S(O)
pR
20(式中、pは、0、1、または2である)、および−S(O)
2N(R
20)
2からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており、式中、各R
20は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
20は、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成する、アルケニルラジカルを指す。
【0040】
「アルキニル」は、炭素原子および水素原子のみからなり、少なくとも1つの三重結合を含有し、場合によっては少なくとも1つの二重結合を含有し、2から12個の炭素原子、好ましくは1から8個の炭素原子を有し、かつ単結合を介して他の分子に付着する、直線状または分枝状の炭化水素鎖ラジカルを指し、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、およびヘキシニルである。
【0041】
「場合によっては置換されているアルキニル」は、先で定義されるアルキニルラジカルであって、場合によっては、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−OR
20、−OC(O)−R
20、−N(R
20)
2、−C(O)R
20、−C(O)OR
20、−C(O)N(R
20)
2、−N(R
20)C(O)OR
20、−N(R
20)C(O)R
20、−N(R
20)S(O)
2R
20、−S(O)
tOR
20(式中、tは、1または2である)、−S(O)
pR
20(式中、pは、0、1、または2である)、および−S(O)
2N(R
20)
2からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており、式中、各R
20は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
20は、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成する、アルキニルラジカルを指す。
【0042】
「直線状または分枝状のアルキレン鎖」は、他の分子をラジカル基に連結させ、炭素および水素のみからなり、不飽和を含有せず、かつ1から12個の炭素原子を有する、直線状または分枝状の二価炭化水素鎖を指し、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、およびn−ブチレンである。アルキレン鎖は、単結合を介して他の分子に、そして単結合を介してラジカル基に付着する。他の分子との、そしてラジカル基とのアルキレン鎖の付着点は、アルキレン鎖中の1個の炭素を介したものであってもよいし、鎖内の何れか2個の炭素を介したものであってもよい。
【0043】
「場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖」は、先で定義されるアルキレン鎖であって、場合によっては、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−OR
20、−OC(O)−R
20、−N(R
20)
2、−C(O)R
20、−C(O)OR
20、−C(O)N(R
20)
2、−N(R
20)C(O)OR
20、−N(R
20)C(O)R
20、−N(R
20)S(O)
2R
20、−S(O)
tOR
20(式中、tは、1または2である)、−S(O)
pR
20(式中、pは、0、1、または2である)、および−S(O)
2N(R
20)
2からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており、式中、各R
20は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
20は、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成する、アルキレン鎖を指す。
【0044】
「直線状または分枝状のアルケニレン鎖」は、他の分子をラジカル基に連結させ、炭素および水素のみからなり、少なくとも1つの二重結合を含有し、かつ2から12個の炭素原子を有する、直線状または分枝状の二価炭化水素鎖を指し、例えば、エテニレン、プロペニレン、およびn−ブテニレンである。アルケニレン鎖は、二重結合または単結合を介して他の分子に、そして二重結合または単結合を介してラジカル基に付着する。他の分子との、そしてラジカル基とのアルケニレン鎖の付着点は、鎖内の1個の炭素または何れか2個の炭素を介したものであってよい。
【0045】
「場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルケニレン鎖」は、先で定義されるアルケニレン鎖であって、場合によっては、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−OR
20、−OC(O)−R
20、−N(R
20)
2、−C(O)R
20、−C(O)OR
20、−C(O)N(R
20)
2、−N(R
20)C(O)OR
20、−N(R
20)C(O)R
20、−N(R
20)S(O)
2R
20、−S(O)
tOR
20(式中、tは、1または2である)、−S(O)
pR
20(式中、pは、0、1、または2である)、および−S(O)
2N(R
20)
2からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており、式中、各R
20は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
20は、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成する、アルケニレン鎖を指す。
【0046】
「直線状または分枝状のアルキニレン鎖」は、他の分子をラジカル基に連結させ、炭素および水素のみからなり、少なくとも1つの三重結合を含有し、かつ2から12個の炭素原子を有する、直線状または分枝状の二価炭化水素鎖を指し、例えば、プロピニレンおよびn−ブチニレンである。アルキニレン鎖は、単結合を介して他の分子に、そして二重結合または単結合を介してラジカル基に付着する。他の分子との、そしてラジカル基とのアルキニレン鎖の付着点は、鎖内の1個の炭素または何れか2個の炭素を介したものであってよい。
【0047】
「場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキニレン鎖」は、先で定義されるアルキニレン鎖であって、場合によっては、アルキル、アルケニル、ハロ、ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−OR
20、−OC(O)−R
20、−N(R
20)
2、−C(O)R
20、−C(O)OR
20、−C(O)N(R
20)
2、−N(R
20)C(O)OR
20、−N(R
20)C(O)R
20、−N(R
20)S(O)
2R
20、−S(O)
tOR
20(式中、tは、1または2である)、−S(O)
pR
20(式中、pは、0、1、または2である)、および−S(O)
2N(R
20)
2からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており、式中、各R
20は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
20は、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成する、アルキニレン鎖を指す。
【0048】
「アリール」は、水素、6から14個の炭素原子、および少なくとも1つの芳香環を含む炭化水素環系ラジカルを指す。本発明の目的上、アリールラジカルは、単環式系であっても、二環式系であっても、三環式系であってもよく、スピロ環系を含んでもよい。アリールラジカルは、必ずしもではないが一般的に、アリールラジカルの芳香環を介して親分子に付着している。本発明の目的上、本明細書中で定義される「アリール」ラジカルは、7員を超える環を含有することができず、かつ、その2つの非隣接環原子が、一原子、または原子の一群を介して連結されている環(すなわち、架橋環系)を含有することができない。アリールラジカルとして、アセナフチレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン、フルオレン、as−インダセン、s−インダセン、インダン、インデン、ナフタレン、フェナレン、およびフェナントレンに由来するアリールラジカルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0049】
「場合によっては置換されているアリール」は、先で定義されるアリールラジカルであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
21−OR
20、−R
21−OC(O)−R
20、−R
21−N(R
20)
2、−R
21−C(O)R
20、−R
21−C(O)OR
20、−R
21−C(O)N(R
20)
2、−R
21−O−R
22−C(O)N(R
20)
2、−R
21−N(R
20)C(O)OR
20、−R
21−N(R
20)C(O)R
20、−R
21−N(R
20)S(O)
2R
20、−R
21−C(=NR
20)N(R
20)
2、−R
21−S(O)
tOR
20(式中、tは、1または2である)、−R
21−S(O)
pR
20(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
21−S(O)
2N(R
20)
2からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており、式中、各R
20は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
20は、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成し、各R
21は、独立して、直接結合、または直線状もしくは分枝状のアルキレン鎖もしくはアルケニレン鎖であり、R
22は、直線状または分枝状のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖である、アリールラジカルを指す。
【0050】
「アラルキル」は、式−R
b−R
cのラジカルであって、式中、R
bは、先で定義されるアルキレン鎖であり、R
cは、先で定義される1つまたは複数のアリールラジカルである、ラジカルを指し、例えば、ベンジルおよびジフェニルメチルである。
【0051】
「場合によっては置換されているアラルキル」は、先で定義されるアラルキルラジカルであって、アラルキルラジカルのアルキレン鎖が、先で定義される、場合によっては置換されているアルキレン鎖であり、アラルキルラジカルの各アリールラジカルが、先で定義される、場合によっては置換されているアリールラジカルである、アラルキルラジカルを指す。
【0052】
「アラルケニル」は、式−R
d−R
cのラジカルであって、式中、R
dは、先で定義されるアルケニレン鎖であり、R
cは、先で定義される1つまたは複数のアリールラジカルである、ラジカルを指す。
【0053】
「場合によっては置換されているアラルケニル」は、先で定義されるアラルケニルラジカルであって、アラルケニルラジカルのアルケニレン鎖が、先で定義される、場合によっては置換されているアルケニレン鎖であり、アラルケニルラジカルの各アリールラジカルが、先で定義される、場合によっては置換されているアリールラジカルである、アラルケニルラジカルを指す。
【0054】
「アラルキニル」は、式−R
eR
cのラジカルであって、式中、R
eは、先で定義されるアルキニレン鎖であり、R
cは、先で定義される1つまたは複数のアリールラジカルである、ラジカル指す。
【0055】
「場合によっては置換されているアラルキニル」は、先で定義されるアラルキニルラジカルであって、アラルキニルラジカルのアルキニレン鎖が、先で定義される、場合によっては置換されているアルキニレン鎖であり、アラルキニルラジカルの各アリールラジカルが、先で定義される、場合によっては置換されているアリールラジカルである、アラルキニルラジカルを指す。
【0056】
「シクロアルキル」は、炭素原子および水素原子のみからなり、融合環系、スピロ環系、または架橋環系を含み、3から15個の炭素原子を有し、好ましくは3から10個の炭素原子、より好ましくは5から7個の炭素を有し、飽和または不飽和であり、かつ単結合によって他の分子に付着する、安定した非芳香族の単環式または多環式の炭化水素ラジカルを指す。本発明の目的上、架橋環系は、その2つの非隣接環原子が、一原子、または原子の一群を介して連結されており、一原子、または原子の一群は、架橋要素である、系である。架橋シクロアルキル(一価)ラジカルの例として、ノルボルナニル(ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルとも呼ばれる)がある。本発明の目的上、非架橋環系は、先に記載される架橋要素を含有しない系である。本発明の目的上、融合環系は、その2つの隣接環原子が、一原子、または原子の一群を介して連結されている系である。融合シクロアルキル(一価)ラジカルの例として、デカヒドロナフタレニル(デカリニルとも呼ばれる)がある。本発明の目的上、スピロ環系は、2つの環が、単一の炭素(四級)原子を介して結合する系である。スピロシクロアルキル(一価)ラジカルの例として、スピロ[5.5]ウンデカニルがある。単環式シクロアルキルラジカルは、スピロシクロアルキルラジカルも、融合シクロアルキルラジカルも、架橋シクロアルキルラジカルも含まず、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルを含む。多環式ラジカルとして、融合シクロアルキルラジカル、スピロシクロアルキルラジカル、または架橋シクロアルキルラジカルが挙げられ、例えば、C
10ラジカル、例えばアダマンタニル(架橋)およびデカリニル(融合)、C
7ラジカル、例えばビシクロ[3.2.0]ヘプタニル(融合)、ノルボルナニル、およびノルボルネニル(架橋)、ならびに置換多環式ラジカル、例えば置換C
7ラジカル、例えば7,7−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタニル(架橋)がある。
【0057】
「場合によっては置換されているシクロアルキル」は、先で定義されるシクロアルキルラジカルであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
21−OR
20、−R
21−OC(O)−R
20、−R
21−N(R
20)
2、−R
21−C(O)R
20、−R
21−C(O)OR
20、−R
21−C(O)N(R
20)
2、−R
21−N(R
20)C(O)OR
20、−R
21−N(R
20)C(O)R
20、−R
21−N(R
20)S(O)
2R
20、−R
21−C(=NR
20)N(R
20)
2、−R
21−S(O)
tOR
20(式中、tは、1または2である)、−R
21−S(O)
pR
20(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
21−S(O)
2N(R
20)
2からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており、式中、各R
20は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
20は、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成し、各R
21は、独立して、直接結合、または直線状もしくは分枝状のアルキレン鎖もしくはアルケニレン鎖である、シクロアルキルラジカルを指す。
【0058】
「シクロアルキルアルキル」は、式−R
bR
gのラジカルであって、式中、R
bは、先で定義されるアルキレン鎖であり、R
gは、先で定義されるシクロアルキルラジカルである、ラジカルを指す。
【0059】
「場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル」は、先で定義されるシクロアルキルアルキルラジカルであって、シクロアルキルアルキルラジカルのアルキレン鎖が、先で定義される、場合によっては置換されているアルキレン鎖であり、シクロアルキルアルキルラジカルのシクロアルキルラジカルが、先で定義される、場合によっては置換されているシクロアルキルラジカルである、シクロアルキルアルキルラジカルを指す。
【0060】
「シクロアルキルアルケニル」は、式−R
dR
gのラジカルであって、式中、R
dは、先で定義されるアルケニレン鎖であり、R
gは、先で定義されるシクロアルキルラジカルである、ラジカルを指す。
【0061】
「場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル」は、先で定義されるシクロアルキルアルケニルラジカルであって、シクロアルキルアルケニルラジカルのアルケニレン鎖が、先で定義される、場合によっては置換されているアルケニレン鎖であり、シクロアルキルアルケニルラジカルのシクロアルキルラジカルが、先で定義される、場合によっては置換されているシクロアルキルラジカルである、シクロアルキルアルケニルラジカルを指す。
【0062】
「シクロアルキルアルキニル」は、式−R
eR
gのラジカルであって、式中、R
eは、先で定義されるアルキニレンラジカルであり、R
gは、先で定義されるシクロアルキルラジカルである、ラジカルを指す。
【0063】
「場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル」は、先で定義されるシクロアルキルアルキニルラジカルであって、シクロアルキルアルキニルラジカルのアルキニレン鎖が、先で定義される、場合によっては置換されているアルキニレン鎖であり、シクロアルキルアルキニルラジカルのシクロアルキルラジカルが、先で定義される、場合によっては置換されているシクロアルキルラジカルである、シクロアルキルアルキニルラジカルを指す。
【0064】
「ハロ」は、ブロモ、クロロ、フルオロ、またはヨードを指す。
【0065】
「ハロアルキル」は、先で定義されるアルキルラジカルであって、先で定義される1つまたは複数のハロラジカルによって置換されているアルキルラジカルを指し、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1−フルオロメチル−2−フルオロエチル、3−ブロモ−2−フルオロプロピル、および1−ブロモメチル−2−ブロモエチルである。
【0066】
「ハロアルケニル」は、先で定義されるアルケニルラジカルであって、先で定義される1つまたは複数のハロラジカルによって置換されているアルケニルラジカルを指す。
【0067】
「ハロアルキニル」は、先で定義されるアルキニルラジカルであって、先で定義される1つまたは複数のハロラジカルによって置換されているアルキニルラジカルを指す。
【0068】
「ヘテロシクリル」は、安定した3から18員の非芳香環系のラジカルであって、1から12個の炭素原子、ならびに、窒素、酸素、および硫黄からなる群から選択される1から6個のヘテロ原子を含むラジカルを指す。本明細書中で他の意味で特に明記されない限り、ヘテロシクリルラジカルは、単環式の環系であっても、二環式の環系であっても、三環式の環系であっても、四環式の環系であってもよく、これらは、スピロ環系を含んでも、架橋環系を含んでもよく;ヘテロシクリルラジカル中の窒素原子、炭素原子、または硫黄原子は、場合によっては酸化されていてよく;窒素原子は、場合によっては四級化されていてよく;ヘテロシクリルラジカルは、部分的に飽和されていてもよいし、完全に飽和されていてもよい。架橋ヘテロシクリルの例として、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ジアザビシクロ[2.2.2]オクタニル、ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、ジアザビシクロ[3.3.1]ノナニル、ジアザビシクロ[3.2.2]ノナニル、およびオキサアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニルが挙げられるが、これらに限定されない。「架橋N−ヘテロシクリル」は、少なくとも1つの窒素を含有し、場合によっては、O、N、およびSから選択される最大4個の更なるヘテロ原子を含有する架橋ヘテロシクリルである。本発明の目的上、非架橋環系は、その2つの非隣接環原子が、一原子、または原子の一群を介して連結されていない系である。ヘテロシクリルラジカルの例として、ジオキソラニル、1,4−ジアゼパニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジニル、オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジニル、オクタヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、アゼチジニル、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、オクタヒドロピロロ[3,4−b]ピロリル、デカヒドロプラジノ[1,2−a]アゼピニル、アゼパニル、アザビシクロ[3.2.1]オクチル、および2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナニルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0069】
「場合によっては置換されているヘテロシクリル」は、先で定義されるヘテロシクリルラジカルであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
21−OR
20、−R
21−OC(O)−R
20、−R
21−N(R
20)
2、−R
21−C(O)R
20、−R
21−C(O)OR
20、−R
21−C(O)N(R
20)
2、−R
21−N(R
20)C(O)OR
20、−R
21−N(R
20)C(O)R
20、−R
21−N(R
20)S(O)
2R
20、−R
21−C(=NR
20)N(R
20)
2、−R
21−S(O)
tOR
20(式中、tは、1または2である)、−R
21−S(O)
pR
20(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
21−S(O)
2N(R
20)
2からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており、式中、各R
20は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
20は、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成し、各R
21は、独立して、直接結合、または直線状もしくは分枝状のアルキレン鎖もしくはアルケニレン鎖である、ヘテロシクリルラジカルを指す。
【0070】
「N−ヘテロシクリル」は、先で定義されるヘテロシクリルラジカルであって、少なくとも1つの窒素を含有し、かつ、N−ヘテロシクリルラジカルの、他の分子との付着点が、N−ヘテロシクリルラジカル中の窒素原子を介したものであってもよいし、N−ヘテロシクリルラジカル中の炭素を介したものであってもよい、ヘテロシクリルラジカルを指す。
【0071】
「場合によっては置換されているN−ヘテロシクリル」は、先で定義されるN−ヘテロシクリルであって、場合によっては、場合によっては置換されているヘテロシクリルについて先で定義される1つまたは複数の置換基によって置換されているN−ヘテロシクリルを指す。
【0072】
「ヘテロシクリルアルキル」は、式−R
bR
hのラジカルであって、式中、R
bは、先で定義されるアルキレン鎖であり、R
hは、先で定義されるヘテロシクリルラジカルであり、かつ、ヘテロシクリルが窒素含有ヘテロシクリルである場合、ヘテロシクリルは、窒素原子にてアルキレン鎖に付着していてよい、ラジカルを指す。
【0073】
「場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル」は、先で定義されるヘテロシクリルアルキルラジカルであって、ヘテロシクリルアルキルラジカルのアルキレン鎖が、先で定義される、場合によっては置換されているアルキレン鎖であり、ヘテロシクリルアルキルラジカルのヘテロシクリルラジカルが、先で定義される、場合によっては置換されているヘテロシクリルラジカルである、ヘテロシクリルアルキルラジカルを指す。
【0074】
「ヘテロシクリルアルケニル」は、式−R
dR
hのラジカルであって、式中、R
dは、先で定義されるアルケニレン鎖であり、R
hは、先で定義されるヘテロシクリルラジカルであり、かつ、ヘテロシクリルが窒素含有ヘテロシクリルである場合、ヘテロシクリルは、窒素原子にてアルケニレン鎖と付着していてよい、ラジカルを指す。
【0075】
「場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル」は、先で定義されるヘテロシクリルアルケニルラジカルであって、ヘテロシクリルアルケニルラジカルのアルケニレン鎖が、先で定義される、場合によっては置換されているアルケニレン鎖であり、ヘテロシクリルアルケニルラジカルのヘテロシクリルラジカルが、先で定義される、場合によっては置換されているヘテロシクリルラジカルである、ヘテロシクリルアルケニルラジカルを指す。
【0076】
「ヘテロシクリルアルキニル」は、式−R
eR
hのラジカルであって、式中、R
eは、先で定義されるアルキニレン鎖であり、R
hは、先で定義されるヘテロシクリルラジカルであり、かつ、ヘテロシクリルが窒素含有ヘテロシクリルである場合、ヘテロシクリルは、窒素原子にてアルキニレン鎖に付着していてよい、ラジカルを指す。
【0077】
「場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル」は、先で定義されるヘテロシクリルアルキニルラジカルであって、ヘテロシクリルアルキニルラジカルのアルキニレン鎖が、先で定義される、場合によっては置換されているアルキニレン鎖であり、ヘテロシクリルアルキニルラジカルのヘテロシクリルラジカルが、先で定義される、場合によっては置換されているヘテロシクリルラジカルである、ヘテロシクリルアルキニルラジカルを指す。
【0078】
「ヘテロアリール」は、水素原子、1から13個の炭素原子、窒素、酸素、および硫黄からなる群から選択される1から6個のヘテロ原子、ならびに少なくとも1つの芳香環を含む、5から14員の環系ラジカルを指す。ヘテロアリールラジカルは、必ずしもではないが一般的に、ヘテロアリールラジカルの芳香環を介して親分子に付着している。本発明の目的上、ヘテロアリールラジカルは、単環式環系であっても、二環式環系であっても、三環式環系であってもよく、スピロ環系を含んでも、架橋環系を含んでもよく;ヘテロアリールラジカル中の窒素原子、炭素原子、または硫黄原子は、場合によっては酸化されていてよく、窒素原子は、場合によっては四級化されていてよい。本発明の目的上、ヘテロアリールラジカルの芳香環は、ヘテロアリールラジカルの1つの環がヘテロ原子を含有する限り、ヘテロ原子を含有する必要はない。例えば、ベンゾ融合ヘテロシクリル、例えば1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルは、本発明の目的上、「ヘテロアリール」とみなされる。以下で定義される、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールを除いて、本明細書中で定義される「ヘテロアリール」ラジカルは、7員を超える環を含有することができず、かつ、その2つの非隣接員子が、一原子、または原子の一群を介して連結されている環(すなわち、架橋環系)を含有することができない。ヘテロアリールラジカルの例として、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズインドリル、1,3−ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、ベンゾ[b]アゼピニル、1,4−ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾチエノ[3,2−d]ピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、シクロペンタ[d]ピリミジニル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、例えば6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、5,6−ジヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]チアジニル、5.6−ジヒドロベンゾ[h]シンノリニル、7’,8’−ジヒドロ−5’H−スピロ[[1,3]ジオキソラン−2,6’−キノリン]−3’−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジニル、2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジニル、3’,4’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,2’−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジニル、ジヒドロピリドオキサジニル、例えば3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジニル、ジヒドロピリドチアジニル、例えば3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、フロ[3,2−c]ピリジニル、フロピリミジニル、フロピリダジニル、フロピラジニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、イミダゾピリミジニル、イミダゾピリダジニル、イミダゾピラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル(イソキノリル)、インドリジニル、イソオキサゾリル、ナフチリジニル、1,6−ナフチリジノニル、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、3’−オキソ−3’,4’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,2’−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン]イル、7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジニル、1−フェニル−1H−ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、フェナントリジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニル、ピリジニル(ピリジル)、ピリド[3,2−d]ピリミジニル、ピリド[3,4−d]ピリミジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル(ピリダジル)、ピロリル、ピロロピリミジニル、ピロロピリダジニル、ピロロピラジニル、2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジノニル、1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジノニル、ピロロピリジニル、例えば1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキナゾリニル、2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[b]オキセピニル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[b]ピリジニル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−c]アゼピニル、5,6,7,8−テトラヒドロベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,5−c]ピリダジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル、トリアジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、チエノピリミジニル(例えばチエノ[3,2−d]ピリミジニル)、チエノ[2,3−c]ピリジニル、チエノピリダジニル、チエノピラジニル、およびチオフェニル(チエニル)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0079】
「場合によっては置換されているヘテロアリール」は、先で定義されるヘテロアリールラジカルであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
21−OR
20、−R
21−OC(O)−R
20、−R
21−N(R
20)
2、−R
21−C(O)R
20、−R
21−C(O)OR
20、−R
21−C(O)N(R
20)
2、−R
21−N(R
20)C(O)OR
20、−R
21−N(R
20)C(O)R
20、−R
21−N(R
20)S(O)
2R
202、−R
21−C(=NR
20)N(R
20)
2、−R
21−S(O)
tOR
20(式中、tは、1または2である)、−R
21−S(O)
pR
20(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
21−S(O)
2N(R
20)
2からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており、式中、各R
20は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
20は、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成し、各R
21は、独立して、直接結合、または直線状もしくは分枝状のアルキレン鎖もしくはアルケニレン鎖である、ヘテロアリールラジカルを指す。
【0080】
「N−ヘテロアリール」は、先で定義されるヘテロアリールラジカルであって、少なくとも1つの窒素を含有し、かつ、N−ヘテロアリールラジカルの、他の分子との付着点が、N−ヘテロアリールラジカル中の窒素原子を介したものであってもよいし、N−ヘテロアリールラジカル中の炭素原子を介したものであってもよい、ヘテロアリールラジカルを指す。
【0081】
「場合によっては置換されているN−ヘテロアリール」は、先で定義されるN−ヘテロアリールであって、場合によっては、場合によっては置換されているヘテロアリールについて先で定義される1つまたは複数の置換基によって置換されている、N−ヘテロアリールを指す。
【0082】
「14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリール」は、水素原子、1から14個の炭素原子、窒素、酸素、および硫黄からなる群から選択される1から8個のヘテロ原子、ならびに少なくとも1つの芳香環を含む、15から20員の環系ラジカルを指す。「14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリール」ラジカルは、必ずしもではないが一般的に、「14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリール」ラジカルの芳香環を介して親分子に付着している。本発明の目的上、「14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリール」ラジカルは、二環式環系であっても、三環式環系であっても、四環式環系であってもよく、融合環系を含んでも、スピロ環系を含んでもよく;「14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリール」ラジカル中の窒素原子、炭素原子、または硫黄原子は、場合によっては酸化されていてよく、窒素原子はまた、場合によっては四級化されていてもよい。本発明の目的上、「14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリール」ラジカルの芳香環は、「14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリール」ラジカルの1つの環がヘテロ原子を含有する限り、ヘテロ原子を含有する必要はない。「14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリール」ラジカルの例として、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[7]アヌレン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0083】
「14個を超える環原子を含有する、場合によっては置換されている多環式ヘテロアリール」は、先で定義される「14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリール」ラジカルであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
21−OR
20、−R
21−OC(O)−R
20、−R
21−N(R
20)
2、−R
21−C(O)R
20、−R
21−C(O)OR
20、−R
21−C(O)N(R
20)
2、−R
21−N(R
20)C(O)OR
20、−R
21−N(R
20)C(O)R
20、−R
21−N(R
20)S(O)
tR
20(式中、tは、1または2である)、−R
21−S(O)
tOR
20(式中、tは、1または2である)、−R
21−S(O)
pR
20(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
21−S(O)
tN(R
20)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており、式中、各R
20は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
20は、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成してよく、各R
21は、独立して、直接結合、または直線状もしくは分枝状のアルキレン鎖もしくはアルケニレン鎖である、「14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリール」ラジカルを含むことが意図されている。
【0084】
「ヘテロアリールアルキル」は、式−R
bR
iのラジカルであって、式中、R
bは、先で定義されるアルキレン鎖であり、R
iは、先で定義されるヘテロアリールラジカルであり、かつ、ヘテロアリールが窒素含有ヘテロアリールである場合、ヘテロアリールは、窒素原子にてアルキレン鎖に付着されていてよい、ラジカルを指す。
【0085】
「場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル」は、先で定義されるヘテロアリールアルキルラジカルであって、ヘテロアリールアルキルラジカルのアルキレン鎖が、先で定義される、場合によっては置換されているアルキレン鎖であり、ヘテロアリールアルキルラジカルのヘテロアリールラジカルが、先で定義される、場合によっては置換されているヘテロアリールラジカルである、ヘテロアリールアルキルラジカルを指す。
【0086】
「ヘテロアリールアルケニル」は、式−R
dR
iのラジカルであって、式中、R
dは、先で定義されるアルケニレン鎖であり、R
iは、先で定義されるヘテロアリールラジカルであり、かつ、ヘテロアリールが窒素含有ヘテロアリールである場合、ヘテロアリールは、窒素原子にてアルケニレン鎖に付着されていてよい、ラジカルを指す。
【0087】
「場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル」は、先で定義されるヘテロアリールアルケニルラジカルであって、ヘテロアリールアルケニルラジカルのアルケニレン鎖が、先で定義される、場合によっては置換されているアルケニレン鎖であり、ヘテロアリールアルケニルラジカルのヘテロアリールラジカルが、先で定義される、場合によっては置換されているヘテロアリールラジカルである、ヘテロアリールアルケニルラジカルを指す。
【0088】
「ヘテロアリールアルキニル」は、式−R
eR
iのラジカルであって、式中、R
eは、先で定義されるアルキニレン鎖であり、R
iは、先で定義されるヘテロアリールラジカルであり、かつ、ヘテロアリールが窒素含有ヘテロアリールである場合、ヘテロアリールは、窒素原子にてアルキニレン鎖に付着されていてよい、ラジカルを指す。
【0089】
「場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル」は、先で定義されるヘテロアリールアルキニルラジカルであって、ヘテロアリールアルキニルラジカルのアルキニレン鎖が、先で定義される、場合によっては置換されているアルキニレン鎖であり、ヘテロアリールアルキニルラジカルのヘテロアリールラジカルが、先で定義される、場合によっては置換されているヘテロアリールラジカルである、ヘテロアリールアルキニルラジカルを指す。
【0090】
「ヒドロキシアルキル」は、先で定義されるアルキルラジカルであって、1つまたは複数のヒドロキシラジカル(−OH)によって置換されているアルキルラジカルを指す。
【0091】
本明細書中で命名される特定の化学基では、示される化学基において見出されることになる炭素原子の総数を示す略式表記が先行してよい。例えば;C
7〜C
12アルキルは、以下で定義される、合計7から12個の炭素原子を有するアルキル基を説明し、C
4〜C
12シクロアルキルアルキルは、以下で定義される、合計4から12個の炭素原子を有するシクロアルキルアルキル基を説明する。略式表記中の炭素の総数は、説明される基の置換基中に存在し得る炭素を含まない。
【0092】
「安定した化合物」および「安定した構造」は、反応混合物からの単離後も、有用な純度で、そして有効な治療剤への製剤化後も、効力を失わないほど十分にロバストである化合物を示すことが意図されている。
【0093】
「患者」は、癌および/もしくは転移癌であると診断された、または癌であることに起因して、転移癌の素因がある、哺乳類を意味する。
【0094】
「哺乳類」は、哺乳綱(Mammalia)のあらゆる脊椎動物を意味する。ヒトおよび家畜、例えばネコ、イヌ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ウサギ等が、特に関心がある。好ましくは、本発明の目的上、哺乳類は、霊長目(例えばサル、ヒヒ、チンパンジー、およびヒト)であり、より好ましくは、哺乳類はヒトである。
【0095】
「任意選択の」、または「場合によっては」は、その後に記載される事象または状況が、起こってもよいし、起こらなくてもよいことを、そして記載が、前記事象または前記状況が起こる例、および前記事象または前記状況が起こらない例を含むことを意味する。例えば、「場合によっては置換されているアリール」は、アリールラジカルが、置換されていてもよいし、置換されていなくてもよいことを、そして当該記載は、置換されたアリールラジカル、および置換を有していないアリールラジカルの双方を含むことを意味する。しかしながら、第1の官能基が「場合によっては置換されている」と記載され、そして次に、第1の官能基上の置換基もまた「場合によっては置換されて」おり、そしてこれが続く場合、本発明の目的上、ラジカルが場合によっては置換されているそのような繰返しは、3回に限定される。ゆえに、第3の繰返し直後の置換基として記載される基は、それ自体が場合によっては置換されていることはない。例えば、本明細書中のR基が「場合によっては置換されているアリール」(第1の繰返し)であると定義され、「場合によっては置換されているアリール」の任意選択の置換基が、「場合によっては置換されているヘテロアリール」(第2の繰返し)を含み、そして「場合によっては置換されているヘテロアリール」の任意選択の置換基が、「場合によっては置換されているシクロアルキル」(第3の繰返し)を含むならば、シクロアルキル上の任意選択の置換基は、場合によっては置換されていることはあり得ない。
【0096】
「医薬的に許容可能な賦形剤」として、限定されないあらゆるアジュバント、キャリア、賦形剤、滑剤、甘味剤、希釈剤、防腐剤、色素/着色剤、調味料、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、懸濁化剤、安定化剤、等張剤、溶媒、または乳化剤が挙げられ、これらは、規制機関(例えば米国食品医薬品局(United States Food and Drug Administration))によって、ヒトまたは家畜での使用が許容可能であると承認されたものである。
【0097】
「医薬的に許容可能な塩」として、酸付加塩および塩基付加塩の双方が挙げられる。
【0098】
「医薬的に許容可能な酸付加塩」は、遊離塩基の生物学的有効性および特性を保持し、生物学的にも、それ以外にも不所望でなく、かつ、無機酸、例えば、以下に限定されないが、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等、および有機酸、例えば、以下に限定されないが、酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、樟脳酸、カンファー−10−スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、炭酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデシルスルホン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グルタル酸、2−オキソグルタル酸、グリセロリン酸、グリコール酸、馬尿酸、イソ酪酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、ピログルタミン酸、ピルビン酸、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、およびウンデシレン酸により形成される、塩を指す。
【0099】
「医薬的に許容可能な塩基付加塩」は、遊離酸の生物学的有効性および特性を保持し、生物学的にも、それ以外にも不所望でない塩を指す。当該塩は、無機塩基または有機塩基の、遊離酸への添加から調製される。無機塩基に由来する塩として、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、およびアルミニウムの塩が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい無機塩として、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、およびマグネシウムの塩がある。有機塩基に由来する塩として、一級アミン、二級アミン、および三級アミン、置換されたアミン(天然に存在する置換されたアミンが挙げられる)、環状アミン、ならびに塩基性イオン交換樹脂、例えばアンモニア、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、ベネタミン、ベンザチン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N−エチルピペリジン、ポリアミンの樹脂等の塩が挙げられるが、これらに限定されない。特に好ましい有機塩基として、イソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、コリン、およびカフェインがある。
【0100】
「抗Axl抗体」は、Axl活性の阻害をもたらす抗体を指す。
【0101】
好ましくは、抗Axl抗体は、以下の参考文献の何れかに記載されている抗体である:英国特許出願公開第1422605.4号明細書、国際出願PCT/EP2015/063700号明細書、国際出願PCT/EP2015/063704号明細書、欧州特許出願公開第2267454号明細書、国際公開第2009/063965号パンフレット、国際公開第2011/159980号パンフレット、欧州特許出願公開第2228392号明細書、国際公開第2012/175691号パンフレット、国際公開第2012/175692号パンフレット、国際公開第2009/062690号パンフレット、および国際公開第2010/130751号パンフレット(これらの出願のそれぞれの内容が、参照によって本明細書に組み込まれる)。
【0102】
例えば、一実施形態において、抗Axl抗体は、英国特許出願公開第1422605.4号明細書に記載される、特に第93〜96頁に示される抗体であり、この出願の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0103】
別の実施形態において、抗Axl抗体は、国際出願PCT/EP2015/063700号明細書に記載される、特に第82〜83頁に示される抗体であり、この出願の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0104】
別の実施形態において、抗Axl抗体は、国際出願PCT/EP2015/063704号明細書に記載される、特に第72〜73頁に示される抗体であり、この出願の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0105】
別の実施形態において、抗Axl抗体は、欧州特許出願公開第2267454号明細書に記載される抗体であり、この出願の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0106】
別の実施形態において、抗Axl抗体は、欧州特許出願公開第2228392A1号明細書に記載される、特に第31〜33頁に示される抗体であり、この出願の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0107】
別の実施形態において、抗Axl抗体は、米国特許出願公開第2012/0121587A1号明細書に記載される、特に第26〜61頁に示される抗体であり、この出願の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0108】
別の実施形態において、抗Axl抗体は、国際公開第2011/159980号パンフレットに記載される、特に
図2、図頁(24の)6に示される抗体であり、この出願の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0109】
別の実施形態において、抗Axl抗体は、国際公開第2012/175691号パンフレットに記載される、特に第5頁に示される抗体であり、この出願の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0110】
別の実施形態において、抗Axl抗体は、国際公開第2012/175692号パンフレットに記載される、特に第4〜5頁に示される抗体であり、この出願の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0111】
別の実施形態において、抗Axl抗体は、国際公開第2009/062690号パンフレットに記載される抗体であり、この出願の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0112】
別の実施形態において、抗Axl抗体は、国際公開第2010/130751号パンフレットに記載される、特に図頁(78の)1〜17に示される抗体であり、この出願の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0113】
好ましくは、抗Axl抗体は、英国特許出願公開第1422605.4号明細書、国際出願PCT/EP2015/063700号明細書、国際出願PCT/EP2015/063704号明細書、または国際公開第2011/159980号パンフレットに記載される抗体である。
【0114】
「腫瘍溶解性ウィルス」は、正常な細胞と比較して、癌細胞または腫瘍細胞に選択的に感染して、これを溶解させるウィルスを指す。ウィルスの細胞毒性/腫瘍溶解性活性は、インビトロで、インビボで、またはこれらの双方で存在し得、観察され得、または実証され得る。好ましくは、ウィルスは、細胞毒性/腫瘍溶解性活性をインビボで示す。
【0115】
腫瘍溶解性ウィルスとして、天然の腫瘍を選択するウィルス、例えば、レオウィルス、ニューカッスル病ウィルス(NDV)、アデノウィルス、ヘルペスウィルス(例えば単純ヘルペス1)、ポリオウィルス、ムンプスウィルス、麻疹ウィルス、インフルエンザウィルス、ワクシニアウィルス、ラブドウィルス、パーボウィルス、水疱性口内炎ウィルス、ならびにそれらの誘導体および変異体が挙げられ、これらは、正常な細胞と比較して、癌細胞または腫瘍細胞に選択的に感染して、これを溶解させる。好ましくは、ニューカッスル病ウィルス、レオウィルス、自律性パーボウィルス、水疱性口内炎ウィルス、単純ヘルペスウィルス1、ならびにそれらの誘導体および変異体である。特に、Everts et al.Cancer Gene Therapy,2005,12,141−161に記載されるように、そして表Aに示されるように、ニューカッスル病ウィルス、レオウィルス、自律性パーボウィルス、および水疱性口内炎ウィルス(好ましくはニューカッスル病ウィルス)である。
【0116】
また、腫瘍溶解性ウィルスとして、表Bに示されるように、腫瘍選択的複製を達成するように遺伝子が欠失したウィルスが、そして、表Cに示されるように、腫瘍選択的複製用の組織特異的プロモータおよび腫瘍特異的プロモータを用いて生産したウィルスが挙げられる(Everts et al.Cancer Gene Therapy,2005,12,141−161に記載されている)。
【0117】
ウィルスの「誘導体」または「変異体」は、(i)異なる増殖条件下でウィルスを選択することによって得られたウィルス、(ii)広範な選択圧に曝されたウィルス、(iii)当該技術において知られている組換え技術を用いて遺伝的に修飾されたウィルス、またはこれらのあらゆる組合せを指す。
【0118】
腫瘍溶解性ウィルスの固有の抗腫瘍力を向上させる、考えられる戦略が、Everts et al.Cancer Gene Therapy,2005,12,141−161に記載されており、そして表Dに示されている。
【0119】
NDV変異体の具体例が、国際公開第2014/158811号パンフレット、特に第3〜10頁に記載されている。すなわち、免疫細胞の共刺激シグナルのアゴニストを発現するように操作されたニューカッスル病ウィルスである。さらに具体的な変異体として、腫瘍溶解性免疫療法薬talimogene laherparepvec(T−VEC)として知られている単純ヘルペス1変異体が挙げられ、これは、単純ヘルペスウィルス1の遺伝的改変により、サイトカインGM−CSFを腫瘍内で分泌させて、細胞溶解を引き起こすように操作されている。
【0120】
「医薬組成物」は、Axlインヒビタ(好ましくは式(I)の化合物)の製剤、および/または免疫チェックポイント(活性)モジュレータの製剤、ならびに、生物学的に活性な化合物の、哺乳類、例えばヒトへの送達用の、当該技術において一般に受け入れられている媒介物を指す。そのような媒介物として、当該製剤にとって医薬的に許容可能なキャリア、希釈剤、または賦形剤の全てが挙げられる。
【0121】
「治療的に有効な量」は、癌組織を破壊し、修飾し、制御し、または取り除くのに十分な治療剤の量を指す。治療的に有効な量は、癌の蔓延を遅延させ、または最小にするのに十分な治療剤の量を指し得る。治療的に有効な量はまた、癌の処置または管理における治療的利益を提供する治療剤の量を指し得る。さらに、本発明の併用療法のAxlインヒビタに関する治療的に有効な量は、癌と関連した症候の改善が挙げられる、癌の処置または管理における治療的利益を提供する、1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータと組み合わせた、Axlインヒビタの量を意味する。Axlインヒビタの量に関連して用いられる当該用語は、療法全体を向上させ、不所望の作用を低減させ、もしくは回避し、または本発明の併用療法で利用される1つもしくは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータの治療的有効性を増強し、かつ当該モジュレータによる相乗効果を引き出す量を包含し得る。
【0122】
「予防的に有効な量」は、癌を予防するのに十分な予防剤の量を指す。予防的に有効な量は、患者において癌を予防するのに十分な予防剤の量を指し得、当該患者として、癌の素因があり、または以前に発癌因子に曝された患者が挙げられるが、これに限定されない。予防的に有効な量はまた、癌の予防において予防的利益を提供する予防剤の量を指し得る。さらに、本発明の併用療法のAxlインヒビタに関する予防的に有効な量は、癌の予防における予防的利益を提供する、1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータと組み合わせた、Axlインヒビタの量を意味する。Axlインヒビタの量に関連して用いられる当該用語は、予防全体を向上させ、または1つもしくは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータの予防的有効性を増強し、かつ当該モジュレータによる相乗効果を引き出す量を包含し得る。
【0123】
本明細書中で用いられる用語「管理する」、「管理すること」、および「管理」は、癌の治癒に結びつかない、患者が本発明の併用療法から受ける有益な効果を指す。特定の実施形態において、本発明の併用療法は、癌の進行または悪化を予防するように、転移癌を「管理する」。
【0124】
本明細書中で用いられる用語「予防する」、「予防すること」、および「予防」は、患者における癌の蔓延または発生の予防を指す。
【0125】
本明細書中で用いられる用語「処置する」、「処置すること」、および「処置」は、本発明の併用療法に由来する癌の根絶、除去、修飾、または制御を指す。特定の実施形態において、当該用語は、癌の蔓延の最小化または遅延を指す。
【0126】
式(I)の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩は、1つまたは複数の不斉中心を含有してよいので、絶対立体化学に関して、アミノ酸について、(R)−もしくは(S)−、または(D)−もしくは(L)−として定義され得るエナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性体の形態を生じさせてよい。本発明は、そのような考えられる異性体、ならびにそのラセミ体および光学的に純粋な形態の全てを含むことが意図されている。光学活性(+)および(−)、(R)−および(S)−、または(D)−および(L)−の異性体が、キラルシントンまたはキラル試薬を用いて調製され得、または従来の技術、例えばキラルカラムを用いたHPLCを用いて分離され得る。本明細書中に記載される化合物が、幾何学的非対称のオレフィン二重結合または他の中心を含有する場合、そして特に他の意味で明記されない限り、化合物は、E幾何異性体およびZ幾何異性体の双方を含むことが意図されている。同様に、全ての互変異性型もまた含まれることが意図される。
【0127】
立体異性体は、同じ原子で構成される化合物であって、同じ結合によって結合するが、互換可能でない異なる三次元構造を有する化合物を指す。本発明は、種々の立体異性体およびそれらの混合物を考慮しており、これらとして「エナンチオマー」が挙げられる。これは、分子同士が重なり合うことのできない鏡像体である2つの立体異性体を指す。
【0128】
「互変異性体」は、分子の一原子から、同分子の別の原子へのプロトン移動を指す。本発明は、前記化合物の何れの互変異性体をも含む。
【0129】
「アトロプ異性体」は、単結合周りの回転の妨害に由来する立体異性体であり、回転障壁は、配座異性体の単離を可能にするほど十分に高い(Eliel,E.L.;Wilen,S.H.Stereochemistry of Organic Compounds;Wiley & Sons:New York,1994;Chapter 14)。アトロプ異性は重要である。なぜなら、立体形成原子の不在下で、キラリティの要素を導入するからである。本発明は、アトロプ異性体を包含することが意図されており、例えば、コアトリアゾール構造から生ずる単結合周りの回転が制限されている場合、アトロプ異性体も考えられて、本発明の化合物に具体的に含まれる。
【0130】
本明細書中で用いられる化学物質命名プロトコルおよび構造図は、I.U.P.A.C.命名法の修飾型であり、式(I)の化合物は、本明細書中で、主要なコア構造、すなわちトリアゾール構造の誘導体として命名される。本明細書中で用いられる複雑な化学物質名について、置換基が、それが付着する基の前に指定される。例えば、シクロプロピルエチルは、シクロプロピル置換基を有するエチルバックボーンを含む。化学構造図において、全ての結合が、一部の炭素原子を除いて特定され、これらは、原子価を完全なものにするのに十分な水素原子に結合すると仮定される。
【0131】
本発明の目的上、以下に示される式(I)における、R
3置換基を、親トリアゾール部分に付着させる結合の記述:
は、以下に示される2つの位置異性体のみ、すなわち、式(Ia)および式(Ib)の化合物を含むことが意図される:
【0132】
式(Ia)の化合物における環原子のナンバリング系が、以下に示される:
【0133】
例えば、式(Ia)の化合物(式中、R
1、R
4、およびR
5はそれぞれ水素であり、R
2は4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルであり、R
3は6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イルである);すなわち、以下の式の化合物:
は、本明細書中で、1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミンと命名される。
【0134】
式(Ib)の化合物における環原子のナンバリング系が、以下に示される:
式(Ib)の化合物が、本明細書中で同様に命名される。
【0135】
本明細書中で示される本発明の種々の態様のうち、特定の実施形態が好ましい。
【0136】
本発明の使用の好ましい一実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ia)の化合物:
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5は、式(I)の化合物について先に記載されるものである)、その単離された立体異性体もしくは混合物、またはその互変異性体もしくは混合物、あるいはその医薬的に許容可能な塩またはN−オキシドである。
【0137】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において、R
2およびR
3がそれぞれ、独立して、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであって、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−CN、−R
9−O−R
10−C(O)OR
8、−R
9−O−R
10−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、−R
9−O−R
10−N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−C(NR
11)N(R
11)H、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであり;R
1、R
4、R
5、各R
6、各R
7、各R
8、各R
9、各R
10、各R
11、およびR
12が、式(Ia)の化合物について先に記載される通りである、使用である。
【0138】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
1、R
4、およびR
5がそれぞれ水素であり;
R
6およびR
7がそれぞれ、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、−R
10−OR
8、−R
10−CN、−R
10−NO
2、−R
10−N(R
8)
2、−R
10−C(O)OR
8、および−R
10−C(O)N(R
8)
2からなる群から選択され、またはR
6およびR
7が何れも、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロアリールもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルを形成し;
各R
8が、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
各R
9が、独立して、直接結合、および場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択され;
各R
10が、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖であり;
各R
11が、独立して、水素、アルキル、シアノ、ニトロ、および−OR
8からなる群から選択される、使用である。
【0139】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2およびR
3がそれぞれ、独立して、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[7]アヌレン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールである、方法である。
【0140】
別の実施形態は、式(Ia)の化合物が、1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(5’,5’−ジメチル−6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミンである、使用である。
【0141】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において、R
2が、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであって、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−CN、−R
9−O−R
10−C(O)OR
8、−R
9−O−R
10−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、−R
9−O−R
10−N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−C(NR
11)N(R
11)H、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであり;R
3が、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され、アリールおよびヘテロアリールはそれぞれ、独立して、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており;R
1、R
4、R
5、各R
6、各R
7、各R
8、各R
9、各R
10、各R
11、各R
12、各R
13、および各R
14が、式(Ia)の化合物について先に記載される通りである、使用である。
【0142】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
1、R
4、およびR
5がそれぞれ、水素であり;
R
6およびR
7がそれぞれ、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、−R
10−OR
8、−R
10−CN、−R
10−NO
2、−R
10−N(R
8)
2、−R
10−C(O)OR
8、および−R
10−C(O)N(R
8)
2からなる群から選択され、またはR
6およびR
7が何れも、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロアリールもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルを形成し;
各R
8が、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
各R
9が、独立して、直接結合、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択され;
各R
10が、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖であり;
各R
11が、独立して、水素、アルキル、シアノ、ニトロ、および−OR
8からなる群から選択され、
各R
12が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
12が、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成し;
各R
13が、独立して、直接結合、および場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択され;
各R
14が、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖である、使用である。
【0143】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
1、R
4、およびR
5がそれぞれ、水素であり;
R
2が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[7]アヌレン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであり、
R
6およびR
7がそれぞれ、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、−R
10−OR
8、−R
10−CN、−R
10−NO
2、−R
10−N(R
8)
2、−R
10−C(O)OR
8、および−R
10−C(O)N(R
8)
2からなる群から選択され、またはR
6およびR
7が何れも、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロアリールもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルを形成し;
各R
8が、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
各R
9が、独立して、直接結合、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択され;
各R
10が、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖であり;
各R
12が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
12が、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成し;
各R
13が、独立して、直接結合、および場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択され;
各R
14が、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖である、使用である。
【0144】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[7]アヌレン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであり、
R
3が、ピリジニル、ピリミジニル、4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−2(3H)−オン−8−イル、ベンゾ[d]イミダゾリル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−d]アゼピン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−c]アゼピン−3−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル、2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[b]オキセピン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル、ベンゾ[d]オキサゾール−5−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−イル、ベンゾ[b]チオフェニル、チエノ[3,2−d]ピリミジニル、および6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[b]ピリジン−3−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択されるヘテロアリールである、使用である。
【0145】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物が:
1−(6,7−ジメトキシ−キナゾリン−4−イル)−N
3−(5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(2−クロロ−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)−N
3−(5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3.5−ジアミン;
1−(2−クロロ−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)−N
3−(5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−(2−クロロ−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)−N
3−(5’,5’−ジメチル−6,8,9,10−9テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミンからなる群から選択される、使用である。
【0146】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において、R
2が、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され、アリールおよびヘテロアリールはそれぞれ、独立して、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており;R
3が、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであって、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−CN、−R
9−O−R
10−C(O)OR
8、−R
9−O−R
10−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、−R
9−O−R
10−N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−C(NR
11)N(R
11)H、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであり;R
1、R
4、R
5、各R
6、各R
7、各R
8、各R
9、各R
10、各R
11、各R
12、各R
13、および各R
14が、式(I)の化合物について先に記載される通りである、使用である。
【0147】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
1、R
4、およびR
5がそれぞれ、独立して、水素であり;
R
6およびR
7がそれぞれ、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、−R
10−OR
8、−R
10−CN、−R
10−NO
2、−R
10−N(R
8)
2、−R
10−C(O)OR
8、および−R
10−C(O)N(R
8)
2からなる群から選択され、またはR
6およびR
7が何れも、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロアリールもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルを形成し;
各R
8が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
各R
9が、独立して、直接結合、および場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択され;
各R
10が、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖であり;
各R
11が、独立して、水素、アルキル、シアノ、ニトロ、および−OR
8からなる群から選択され、
各R
12が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、−R
10−OR
8、−R
10−CN、−R
10−NO
2、−R
10−N(R
8)
2、−R
10−C(O)OR
8、および−R
10−C(O)N(R
8)
2からなる群から選択され、または2つのR
12が、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成し;
各R
13が、独立して、直接結合、および場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択され;
各R
14が、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖である、使用である。
【0148】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、アリールであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているアリールである、使用である。
【0149】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、フェニルおよび6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択されるアリールであり、
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[7]アヌレン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールである、方法である。
【0150】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、フェニルであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているフェニルである、使用である。
【0151】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、フェニルであって、場合によっては、アルキル、ハロ、ハロアルキル、シアノ、および場合によっては置換されているヘテロシクリルであって、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、アゼパニル、デカヒドロピラジノ[1,2−a]アゼピニル、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、アザビシクロ[3.2.1]オクチル、オクタヒドロピロロ[3,4−b]ピロリル、オクタヒドロピロロ[3,2−c]ピリジニル、2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナニル、およびアゼチジニルからなる群から選択される、場合によっては置換されているヘテロシクリルからなる群(それぞれが、独立して、場合によっては、−R
9−OR
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)OR
6、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
7、アルキル、ハロ、ハロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択される1つまたは2つの置換基によって置換されている)から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているフェニルであり;
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−3−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、アルキル、アリール、ハロ、および−R
9−OR
8からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、使用である。
【0152】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物が:
N
3−(4−(4−シクロヘキサニルピペラジン−1−イル)フェニル)−1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−メチル−3−フェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−(4−(4−ピペリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(インドリン−2−オン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(モルホリン−4−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−シクロペンチル−2−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−3−シアノフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(3−(ジエチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(ジエチルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−9−メトキシベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペルジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−10−フルオロベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペルジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−10−フルオロベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(シクロヘキシル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−9−メトキシベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(シクロヘキシル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ジメチルアミノピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−クロロ−4−(4−ピロリジン−1−イル−ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−トリフルオロメチル−4−(4−ピロリジン−1−イル−ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−9,10−ジメトキシベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イル−ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−9,10,11−トリメトキシベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イル−ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(5−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(3−ピロリジン−1−イル−ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(3−ピロリジン−1−イル−アゼパン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−N−メチルピペリジン−4−イル−ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(ピロリジニル)ピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(5−プロピルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(デカヒドロピラジノ[1,2−a]アゼピン−2−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(5−シクロペンチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(3−(ピロリジン−1−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イル−アゼパン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(1−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−5−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(N−メチルシクロペンチルアミノ)ピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(ジプロピルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(1−プロピルオクタヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−5−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(N−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−アミノピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(5−シクロヘキシルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(メチルピペリジン−4−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−メチル−4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−シクロペンチルピペラジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−N−メチルピペリジン−4−イルピペラジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(7−メチル−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(N−イソプロピルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(3−ピロリジン−1−イルアゼチジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−メチル−4−(4−(N−メチルピペラジン−4−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−((S)−3−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(ピロリジニルメチル)ピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−((4aR,8aS)−デカヒドロイソキノリン−2−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−(4−(3−ピロリジン−1−イル)ピロリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(5−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−9−クロロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−9−クロロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(N−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−ヨードフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(3−(3R)−ジメチルアミノピロリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル)−N
3−(3−メチル−4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(4−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(4−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イル)−N
3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−ピペリジン−4−イルフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(1−シクロプロピルメチルピペリジン−4−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−シクロプロピルメチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−ピペリジン−4−イルフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(4−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン、および
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、使用である。
【0153】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、フェニルであって、場合によっては、ハロ、アルキル、ヘテロシクリルアルケニル、−R
13−OR
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、および−R
13−N(R
12)C(O)R
12からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているフェニルであり;
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イルおよび6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−3−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、アルキル、アリール、ハロ、および−R
9−OR
8からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、使用である。
【0154】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物が:
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−(シクロペンチル)ピペラジン−1−イルカルボニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−((2−ピロリジン−1−イルエチル)アミノカルボニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)エトキシフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノカルボニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−((2−(メトキシ)エチル)アミノカルボニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−((2−(ピロリジン−1−イル)エチル)アミノカルボニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−((4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)カルボニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−クロロ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−10−フルオロベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−9−メトキシベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(2−(N−メチルシクロペンチルアミノ)エトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(N−メチルピペリジン−4−イル−N−メチルアミノ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−((N−ブチル−N−アセトアミノ)メチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イルプロパ−1−エニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−(ピペリジン−1−イル)ピペリジン−1−イルプロパ−1−エニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(ピペリジン−1−イルプロパ−1−エニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(ピロリジン−1−イルプロパ−1−エニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(3−ジメチルアミノピロリジン−1−イルプロパ−1−エニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(3−ジエチルアミノピロリジン−1−イルプロパ−1−エニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イルプロパ−1−エニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イルプロパ−1−エニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イルプロパ−1−エニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−シクロペンチルピペラジン−1−イルプロパ−1−エニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(モルホリン−4−イルプロパ−1−エニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(1−メチルピペリジン−3−イル−オキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、使用である。
【0155】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、フェニルであって、場合によっては、アルキル、ハロ、ハロアルキル、シアノ、および場合によっては置換されているヘテロシクリルであって、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、アゼパニル、デカヒドロピラジノ[1,2−a]アゼピニル、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、アザビシクロ[3.2.1]オクチル、オクタヒドロピロロ[3,4−b]ピロリル、オクタヒドロピロロ[3,2−c]ピリジニル、2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナニル、およびアゼチジニルからなる群から選択される、場合によっては置換されているヘテロシクリルからなる群(それぞれが、独立して、場合によっては、−R
9−OR
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)OR
6、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
7、アルキル、ハロ、ハロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択される1つまたは2つの置換基によって置換されている)から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているフェニルであり;
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イルおよび6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、アルキル、アリール、ハロ、および−R
9−OR
8からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、使用である。
【0156】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物が:
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル)−N
3−(4−(4−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(ジエチルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル)−N
3−(4−(N−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−シクロヘキシルピペラジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル)−N
3−(4−(4−(2S)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−ピペラジニルフェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、使用である。
【0157】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、フェニルであって、場合によっては、ハロ、アルキル、ヘテロシクリルアルケニル、−R
13−OR
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、および−R
13−N(R
12)C(O)R
12からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているフェニルであり;
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イルおよび6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、アルキル、アリール、ハロ、および−R
9−OR
8からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、使用である。
【0158】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物が:
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル)−N
3−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、方法である。
【0159】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、フェニルであって、場合によっては、アルキル、ハロ、ハロアルキル、シアノ、および場合によっては置換されているヘテロシクリルであって、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、アゼパニル、デカヒドロピラジノ[1,2−a]アゼピニル、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、アザビシクロ[3.2.1]オクチル、オクタヒドロピロロ[3,4−b]ピロリル、オクタヒドロピロロ[3,2−c]ピリジニル、2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナニル、およびアゼチジニルからなる群から選択される、場合によっては置換されているヘテロシクリルからなる群(それぞれが、独立して、場合によっては、−R
9−OR
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)OR
6、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
7、アルキル、ハロ、ハロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択される1つまたは2つの置換基によって置換されている)から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているフェニルであり;
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、アルキル、アリール、ハロ、および−R
9−OR
8からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、使用である。
【0160】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物が:
1−(7−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(N−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(7−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−シクロヘキシルピペラジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−((Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル)−N
3−(4−(4−N−メチルピペラジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−((Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ジエチルアミノピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(4−(ピロリジニルメチル)ピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−((4aR,8aS)−デカヒドロイソキノリン−2−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、使用である。
【0161】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、フェニルであって、場合によっては、ハロ、アルキル、ヘテロシクリルアルケニル、−R
13−OR
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、および−R
13−N(R
12)C(O)R
12からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているフェニルであり;
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、使用である。
【0162】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物が:
1−(7−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−((Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル)−N
3−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、使用である。
【0163】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、フェニルであって、場合によっては、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択される置換基によって置換されているフェニルであり;
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イルおよび6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択され;
R
6およびR
7がそれぞれ、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、−R
10−OR
8、−R
10−CN、−R
10−NO
2、−R
10−N(R
8)
2、−R
10−C(O)OR
8、および−R
10−C(O)N(R
8)
2からなる群から選択され、またはR
6およびR
7が何れも、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロアリールもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルを形成し;
各R
8が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
各R
9が、独立して、直接結合、および場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択され;
各R
10が、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖であり;
各R
12が、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択される、方法である。
【0164】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物が:
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−((5−フルオロインドリン−2−オン−3−イル)メチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−((4−ピロリジン−1−イルピペリジニル)メチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−((4−シクロペンチルピペラジニル)メチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−((4−イソプロピルピペラジニル)メチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3−フルオロ−4−(イソインドリン−2−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、使用である。
【0165】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
1、R
4、およびR
5がそれぞれ、独立して、水素であり;
R
2が、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イルであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イルであり;
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[7]アヌレン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであり;各R
6、各R
7、各R
8、各R
9、各R
12、各R
13、および各R
14が、式(Ia)の化合物について先に記載される通りである、使用である。
【0166】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物が:
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−((ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−((ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)(メチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7−ピペリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7−アゼチジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7−(R)−ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−ジエチルアミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−シクロペンチルアミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7−(S)−ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7−(2−(S)−メチルオキシカルボニル)ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7−(2−(S)−カルボキシ)ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(8−ジエチルアミノエチル−9−ヒドロキシ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(3−(S)−フルオロピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(2−(S)−メチルピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(3−(R)−ヒドロキシピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(2−(R)−メチルピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(3−(S)−ヒドロキシピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(3−(R)−フルオロピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−シクロヘキシルアミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−シクロプロピルアミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−ヒドロキシ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−シクロブチルアミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(シクロプロピルメチル)アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(2−(ジエチルアミノ)エチル)メチルアミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(4−(ピペリジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(カルボキシメチル)アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(アセトアミド)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−((2R)−2−(メトキシカルボニル)ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−((メトキシカルボニルメチル)(メチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−((2R)−2−(カルボキシ)ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(4−(エトキシカルボニル)ピペリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(4−(カルボキシ)ピペリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−((カルボキシメチル)(メチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(4−(エトキシカルボニルメチル)ピペラジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(4−(カルボキシメチル)ピペラジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−(ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−1−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジ(シクロプロピルメチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−((2−メチルプロピル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−((プロピル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジプロピルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジエチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(シクロヘキシルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(シクロペンチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−((1−シクロペンチルエチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(2−プロピルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−((3,3−ジメチルブタ−2−イル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−((シクロヘキシルメチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジ(シクロヘキシルメチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−((5−クロロチエン−2−イル)メチル)アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−((2−カルボキシフェニル)メチル)アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−((3−ブロモフェニル)メチル)アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジメチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(シクロブチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(3−ペンチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−((2,2−ジメチルプロピル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジ(シクロペンチルメチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−((シクロペンチルメチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジ(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン−5−イルメチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−((ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン−5−イルメチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(3−メチルブチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジ(3−メチルブチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(2−エチルブチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ブタ−2−エニルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ブチル(ブタ−2−エニル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−((7S)−7−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−アミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジメチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジエチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジプロピルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジ(シクロプロピルメチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(ジ(3−メチルブチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(シクロブチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(シクロヘキシルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−((メチルエチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(シクロペンチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ピリド[2’,3’:6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7S)−7−(2−ブチルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、使用である。
【0167】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
1、R
4、およびR
5がそれぞれ、独立して、水素であり;
R
2が、ヘテロアリールであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているヘテロアリールであり;
R
3が、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであって、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−CN、−R
9−O−R
10−C(O)OR
8、−R
9−O−R
10−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、−R
9−O−R
10−N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−C(NR
11)N(R
11)H、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであり;各R
6、各R
7、各R
8、各R
9、各R
12、各R
13、および各R
14が、式(Ia)の化合物について先に記載される通りであり;
各R
6、各R
7、各R
8、各R
9、各R
10、各R
11、各R
12、各R
13、および各R
14が、式(Ia)の化合物について先に記載される通りである、使用である。
【0168】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、ピリジニル、ピリミジニル、4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−2(3H)−オン−8−イル、ベンゾ[d]イミダゾリル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−d]アゼピン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−c]アゼピン−3−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル、2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[b]オキセピン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル、ベンゾ[d]オキサゾール−5−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−イル、ベンゾ[b]チオフェニル、および6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[b]ピリジン−3−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択されるヘテロアリールであり、
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[7]アヌレン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールである、使用である。
【0169】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
2が、ピリジニルおよびピリミジニルからなる群(それぞれが、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、使用である。
【0170】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物が:
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(4−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(4−シクロペンチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(6−アミノピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(3−アミノフェニル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(3−シアノフェニル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−6−イル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(3−メチルスルホンアミジルフェニル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(2−ジエチルアミノメチル)ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(3−ジエチルアミノピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(3−(4−(N−メチルピペラジン−4−イル)ピペリジン−1−イル)−(E)−プロペニル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(3−ピペリジン−1−イル−(E)−プロペニル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(4−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−(E)−プロペニル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(3−ピペリジン−1−イル)−プロパニルピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(3−(4−(ピペリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−(E)−プロペニル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(3−(4−ジメチルアミノピペリジン−1−イル)−(E)−プロペニル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(2−(4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(2−(4−(ピペリジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−((4−ピペリジン−1−イルピペリジン−1−イル)カルボニル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(2−(4−シクロプロピルメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−5−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(2−(3−(S)−メチル−4−シクロプロピルメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−5−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、使用である。
【0171】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物において:
R
1、R
4、およびR
5がそれぞれ、独立して、水素であり;
R
2が、4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−2(3H)−オン−8−イル、ベンゾ[d]イミダゾリル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−d]アゼピン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−c]アゼピン−3−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル、2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[b]オキセピン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル、ベンゾ[d]オキサゾール−5−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−イル、ベンゾ[b]チオフェニル、および6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[b]ピリジン−3−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択され;
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[7]アヌレン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールである、使用である。
【0172】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物が:
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−2(3H)−オン−8−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(2−(ジメチルアミノメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(7−シクロペンチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−d]アゼピン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン、化合物#31、1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[b]オキセピン−7−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(2−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(2−ジメチルアミノエチル)−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−イル))−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(4−(2−ジメチルアミノエチル)−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−イル))−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(2−(1−(4−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ピペラジン−1−イル)オキソメチル)ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−シクロペンチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−c]アゼピン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7−ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[b]ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3(2−シクロペンチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−(ピロリジン−1−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(6−シクロペンチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((S)−7−(ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[b]ピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−(2−(シクロプロピルメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、使用である。
【0173】
別の実施形態は、上記の式(Ia)の化合物が、式(Ia1)の化合物:
(式中:
Aは、=C(H)−または=N−であり;
各R
2aは、独立して、−N(R
12a)
2および−N(R
12a)C(O)R
12aからなる群から選択され、
または、R
2aは、場合によっては、ハロおよび−R
21−C(O)OR
20からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているN−ヘテロシクリルであり、
各R
12aは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
R
20は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
R
21は、独立して、直接結合、または場合によっては置換されている直線状もしくは分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択される)
である、単離された立体異性体もしくはその混合物、またはその医薬的に許容可能な塩としての使用である。
【0174】
別の実施形態は、式(I)の化合物が、式(Ib)の化合物:
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4、およびR
5は、式(I)の化合物について先に記載されるものである)、その単離された立体異性体もしくは混合物、またはその互変異性体もしくは混合物、あるいはその医薬的に許容可能な塩またはN−オキシドであるものである。
【0175】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物において:
R
2およびR
3がそれぞれ、独立して、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであって、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−CN、−R
9−O−R
10−C(O)OR
8、−R
9−O−R
10−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、−R
9−O−R
10−N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−C(NR
11)N(R
11)H、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであり;R
1、R
4、R
5、各R
6、各R
7、各R
8、各R
9、各R
10、各R
11、およびR
12が、式(I)に関して先に記載される通りである、使用である。
【0176】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物において:
R
1、R
4、およびR
5がそれぞれ水素であり;
R
6およびR
7がそれぞれ、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、−R
10−OR
8、−R
10−CN、−R
10−NO
2、−R
10−N(R
8)
2、−R
10−C(O)OR
8、および−R
10−C(O)N(R
8)
2からなる群から選択され、またはR
6およびR
7が何れも、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロアリールもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルを形成し;
各R
8が、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
各R
9が、独立して、直接結合、および場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択され;
各R
10が、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖であり;
各R
11が、独立して、水素、アルキル、シアノ、ニトロ、および−OR
8からなる群から選択される、使用である。
【0177】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物において:
R
2およびR
3がそれぞれ、独立して、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[7]アヌレン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールである、使用である。
【0178】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物が、1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’[1,3]ジオキソラン]−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミンである、使用である。
【0179】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物において:
R
2が、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され、アリールおよびヘテロアリールはそれぞれ、独立して、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されており;
R
3が、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであって、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−CN、−R
9−O−R
10−C(O)OR
8、−R
9−O−R
10−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、−R
9−O−R
10−N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−C(NR
11)N(R
11)H、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールである、使用である。
【0180】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物において:
R
1、R
4、およびR
5がそれぞれ、独立して、水素であり;
R
6およびR
7がそれぞれ、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、−R
10−OR
8、−R
10−CN、−R
10−NO
2、−R
10−N(R
8)
2、−R
10−C(O)OR
8、および−R
10−C(O)N(R
8)
2からなる群から選択され、またはR
6およびR
7が何れも、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロアリールもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルを形成し;
各R
8が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
各R
9が、独立して、直接結合、および場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択され;
各R
10が、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖であり;
各R
11が、独立して、水素、アルキル、シアノ、ニトロ、および−OR
8からなる群から選択され、
各R
12が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され、または2つのR
12が、これらの双方が付着する共通の窒素と共に、場合によっては置換されているN−ヘテロシクリルもしくは場合によっては置換されているN−ヘテロアリールを形成し;
各R
13が、独立して、直接結合、および場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択され;
各R
14が、場合によっては置換されている直線状または分枝状のアルキレン鎖である、使用である。
【0181】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物において:
R
2が、アリールであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているアリールであり;
R
3が、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであって、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−CN、−R
9−O−R
10−C(O)OR
8、−R
9−O−R
10−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、−R
9−O−R
10−N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−C(NR
11)N(R
11)H、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールである、使用である。
【0182】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物において;
R
1、R
4、およびR
5がそれぞれ、独立して、水素であり;
R
2が、フェニルおよび6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択されるアリールであり、
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[7]アヌレン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールである、使用である。
【0183】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物において:
R
2が、フェニルであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているフェニルである、使用である。
【0184】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物が:
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(3−フルオロ−4−(4−(インドリン−2−オン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(3−フルオロ−4−(4−(モルホリン−4−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(4−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(7−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(4−(N−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(4−((5−フルオロインドリン−2−オン−3−イル)メチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(4−((4−ピロリジン−1−イルピペリジニル)メチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(4−((4−シクロペンチルピペラジニル)メチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(4−((4−イソプロピルピペラジニル)メチル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(3−フルオロ−4−(4−N−メチルピペリド−4−イルピペラジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(3−フルオロ−4−(7−メチル−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(3−フルオロ−4−(3−ピロリジン−1−イルアゼチジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(3−メチル−4−(4−(N−メチルピペラジン−4−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(4−(4−ピロリジン−1−イルピペリジニル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(3−フルオロ−(4−(3−ピロリジン−1−イル)ピロリジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(3−フルオロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(3−フルオロ−4−(4−シクロプロピルメチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、使用である。
【0185】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物において:
R
1、R
4、およびR
5がそれぞれ、独立して、水素であり;
R
2が、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イルであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イルであり;
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[7]アヌレン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールである、使用である。
【0186】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物が:
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(7−(ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−1−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−((7S)−7−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(7−((ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)(メチル)アミノ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(7−(S)−ピロリジン−1−イル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、使用である。
【0187】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物において:
R
1、R
4、およびR
5がそれぞれ、独立して、水素であり;
R
2が、ヘテロアリールであって、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているアラルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているヘテロアリールであり;
R
3が、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールであって、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−O−R
10−OR
8、−R
9−O−R
10−CN、−R
9−O−R
10−C(O)OR
8、−R
9−O−R
10−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、−R
9−O−R
10−N(R
6)R
7、−R
9−O−R
10−C(NR
11)N(R
11)H、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールである、使用である。
【0188】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物において:
R
2が、ピリジニル、ピリミジニル、4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−2(3H)−オン−8−イル、ベンゾ[d]イミダゾリル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−d]アゼピン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−c]アゼピン−3−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル、2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[b]オキセピン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル、ベンゾ[d]オキサゾール−5−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−イル、ベンゾ[b]チオフェニル、および6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[b]ピリジン−3−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているアラルケニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルケニル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリールアルケニル、−R
13−OR
12、−R
13−OC(O)−R
12、−R
13−O−R
14−N(R
12)
2、−R
13−N(R
12)
2、−R
13−C(O)R
12、−R
13−C(O)OR
12、−R
13−C(O)N(R
12)
2、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−N(R
12)R
13、−R
13−C(O)N(R
12)−R
14−OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)OR
12、−R
13−N(R
12)C(O)R
12、−R
13−N(R
12)S(O)
tR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
tOR
12(式中、tは、1または2である)、−R
13−S(O)
pR
12(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
13−S(O)
tN(R
12)
2(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択されるヘテロアリールであり、
R
3が、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−4−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]アゼピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、(Z)−ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[4,5−c]ピリダジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、スピロ[クロメノ[4,3−c]ピリダジン−5,1’−シクロペンタン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[ベンゾ[7]アヌレン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、5,7,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−6,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[2,3]チエピノ[4,5−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−d]ピリミジン−2−イル、5,6,8,9−テトラヒドロスピロ[シクロヘプタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキソラン]−3−イル、6,8,9,10−テトラヒドロ−5H−スピロ[シクロオクタ[b]ピリジン−7,2’−[1,3]ジオキサン]−3−イル、および6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−2−イルからなる群(それぞれが、場合によっては、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−R
9−OR
8、−R
9−OC(O)−R
8、−R
9−N(R
6)R
7、−R
9−C(O)R
8、−R
9−C(O)OR
8、−R
9−C(O)N(R
6)R
7、−R
9−N(R
6)C(O)OR
12、−R
9−N(R
6)C(O)R
8、−R
9−N(R
6)S(O)
tR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
tOR
8(式中、tは、1または2である)、−R
9−S(O)
pR
8(式中、pは、0、1、または2である)、および−R
9−S(O)
tN(R
6)R
7(式中、tは、1または2である)からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されている)から選択される、14個を超える環原子を含有する多環式ヘテロアリールである、使用である。
【0189】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物が:
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(6−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルピリジン−3−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(4−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン;および
1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
5−(2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミン
からなる群から選択される、使用である。
【0190】
別の実施形態は、上記の式(Ib)の化合物が、式(Ib1)の化合物:
(式中:
Aは、=C(H)−または=N−であり;
各R
2aは、独立して、−N(R
12a)
2および−N(R
12a)C(O)R
12aからなる群から選択され、
または、R
2aは、N−ヘテロシクリルであって、場合によっては、ハロおよび−R
21−C(O)OR
20からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されているN−ヘテロシクリルであり、
各R
12aは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
R
20は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、および場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
R
21は、独立して、直接結合、または場合によっては置換されている直線状もしくは分枝状のアルキレン鎖からなる群から選択される)
である、単離された立体異性体もしくはその混合物、またはその医薬的に許容可能な塩としての使用である。
【0191】
好ましくは、Axlインヒビタは、1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7−(S)−ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミンである。
【0192】
患者において癌を予防し、処置し、または管理する際の使用の一実施形態において、1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータは、抗CTLA−4抗体、抗PD−1抗体、抗−PD−L1抗体、抗−4−lBB抗体、抗OX−40抗体、抗GITR抗体、抗CD27抗体、抗CD28抗体、抗CD40抗体、抗LAG3抗体、抗ICOS抗体、抗TWEAKR抗体、抗HVEM抗体、抗TIM−1抗体、抗TIM−3抗体、抗VISTA抗体、および抗TIGIT抗体からなる群から選択される。
【0193】
好ましくは、1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータは、抗CTLA−4抗体、抗PD−1抗体、抗PD−L1抗体、抗4−lBB抗体、抗OX−40抗体、抗GITR抗体、抗CD27抗体、抗CD40抗体、および抗LAG3抗体からなる群から選択される。
【0194】
例えば、具体的な免疫チェックポイント(活性)モジュレータとして、イピリムマブ、トレメリムマブ、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、およびウレルマブ、ならびに薬物候補識別名AMP−514/MEDI0680(MedImmune/AstraZeneca)、MPDL3280A(Genentech/Roche)、MEDI4736(MedImmune/AstraZeneca)、MSB0010718C(EMD Serono)、BMS−936559(Bristo1−Myers Squibb)、PF−05082566(Pfizer)、MEDI6469(MedImmune/AstraZeneca)、MEDI6383(rOX40L;MedImmune/AstraZeneca)、MOXR0916(Genentech/Roche)、TRX518(Tolerx)、CDX−1127(Celldex)、CP−870,893(Genentech/Roche)、およびBMS−986016(Bristol−Myers Squibb)によって同定され得るもの(好ましくはイピリムマブ、トレメリムマブ、ペムブロリズマブ、およびニボルマブ)が挙げられる。
【0195】
好ましい実施形態において、免疫チェックポイント(活性)モジュレータの1つまたは複数が、免疫チェックポイントインヒビタ、すなわちT細胞共阻害受容体にて作用する剤、例えばCTLA−4、PD−1、PD−L1、BTLA、TIM−3、VISTA、LAG−3、およびTIGITである。
【0196】
代替の好ましい実施形態において、免疫チェックポイント(活性)モジュレータの1つまたは複数が、T細胞共刺激受容体にて作用する剤、例えばCD28、ICOS、4−1BB、OX40、GITR、CD27、TWEAKR、HVEM、およびTIM−1である。
【0197】
別の代替の好ましい実施形態において、免疫チェックポイント(活性)モジュレータの1つまたは複数が、樹状細胞共刺激受容体、例えばCD40および4−IBBにて作用する剤である。
【0198】
本発明の特に好ましい実施形態において、2つ以上の免疫チェックポイント(活性)モジュレータが、Axlインヒビタと共に使用される。結果は、少なくとも2つの異なる免疫チェックポイント(活性)モジュレータが使用される場合、とりわけそのような免疫チェックポイント(活性)モジュレータが異なる細胞受容体サブタイプにて作用する場合、相乗効果の向上が達成され得ることを示した。例えば、少なくとも1つの免疫チェックポイントインヒビタ、および少なくとも1つのT細胞共刺激受容体アゴニスト、または樹状細胞共刺激受容体アゴニストの組合せである。
【0199】
好ましくは、2つの免疫チェックポイント(活性)モジュレータの少なくとも1つが、抗CTLA−4抗体または抗PD−1抗体である。特に、抗CTLA−4抗体および抗PD−1抗体の組合せは、特に有効であると判明した。
【0200】
投与に関して、Axlインヒビタは、患者、好ましくはヒトに、約1mg/kgから約100mg/kgの量で1日2回、好ましくは約5mg/kgから約80mg/kgの量で1日2回、さらにより好ましくは約5mg/kgから約25mg/kgの量で1日2回投与されてよく、そして化学療法剤は、哺乳類に、約1.0mg/kgから約10.0mg/kgの量で週1回、好ましくは約1.0mg/kgから約5mg/kgの量で週1回、さらにより好ましくは約1.0mg/kgから約2.0mg/kgの量で週1回投与される。
【0201】
本発明の併用療法において、Axlインヒビタは、活性成分として、1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータと組み合わされて、1つまたは複数の癌の予防、処置、または管理に用いられる。用語「併用療法」は、Axlインヒビタおよび1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータの同時の、または連続した、あらゆる順序での投与、例えば、Axlインヒビタを、1つもしくは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータの投与と同時に、1つもしくは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータの投与前に、または1つもしくは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータの投与後に投与することを含む(好ましくは、Axlインヒビタは、1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータの前に投与される)。文脈上他の意味で明記されない限り、「併用療法」は、1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータの剤型と組み合わされたAxlインヒビタの剤型の投与を含んでよい。文脈上他の意味で明記されない限り、「併用療法」は、Axlインヒビタ用の、そして1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータ用の異なる投与経路を含んでよい。剤型、投与経路、および医薬組成物として、本明細書中に記載されるものが挙げられるが、これらに限定されない。
【0202】
Axlインヒビタ(特に、定義される式(I)の化合物)は、Axl触媒活性の小分子インヒビタであるので、癌および転移癌が挙げられる、Axl触媒活性と関連する疾患および症状を処置するのに有用である。特に、Axl活性の調節によって緩和される疾患および症状として、以下に限定されないが、乳癌、腎癌、子宮内膜癌、膀胱癌、卵巣癌、甲状腺癌、非小細胞肺癌、黒色腫、前立腺癌、肉腫、胃癌、およびブドウ膜黒色腫が挙げられるがこれらに限定されない固形癌腫瘍、ならびに白血病(特に骨髄性白血病)およびリンパ腫が挙げられるがこれらに限定されない液性腫瘍が挙げられる。
【0203】
前述のものに加えて、Axlインヒビタは、以下の生物学的プロセスによって影響される疾患および症状を処置するのに有用である:浸潤、移動、転移、または癌で現れる薬物耐性、および癌で現れる幹細胞生物学。
【0204】
同様に、免疫チェックポイント(活性)モジュレータが、同じ症状での使用に関与してきた。
【0205】
癌は、その元々の部位(原発腫瘍)から体の別の領域に広がる(転移する)場合、「転移癌」と呼ばれる。実質的に全ての癌が、こうして広がる潜在性を有する。
【0206】
転移癌の処置は、原発腫瘍が位置する場所によって決まる。乳癌は、例えば肺まで広がった場合、乳癌として残り、処置は、現在肺にあるという事実によってではなく、乳房内の転移癌起源によって決定される。約5パーセントの割合で、転移癌が発見されるが、原発腫瘍は同定され得ない。転移癌の処置は、その起源よりもむしろその位置によって決定される。転移癌は、(知られているならば)元々の腫瘍の組織によって命名される。例えば、肺まで広がった乳癌は、肺への転移乳癌と呼ばれる。
【0207】
転移は、3つの広がり方で広がる:腫瘍から周囲組織への局所進展による広がり、血流を介しての離れた部位への広がり、またはリンパ系を介しての隣接するリンパ節もしくは遠くのリンパ節への広がりによる。各種類の癌が、典型的な拡散経路を有し得る。
【0208】
転移癌に特に感受性である組織として、脳、肝臓、骨、および肺があるが、体の全組織が冒される可能性がある。あらゆる癌が、脳に広がり得るが、そうなる最も一般的な癌は、肺癌および乳癌である。肝臓に転移する最も一般的な癌は、結腸癌または他の消化管癌である。骨に広がる最も一般的な癌は、前立腺癌、肺癌、および乳癌である。肺への転移は、多くのタイプの癌に一般的である。
【0209】
本発明の併用療法はまた、特定の細胞増殖性疾患を処置するのに有用である。そのような疾患として、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
a)乳房の増殖性疾患(侵襲性乳管癌、侵襲性小葉癌、腺管癌、上皮内小葉癌、および転移性乳癌が挙げられるがこれらに限定されない);
b)皮膚の増殖性疾患(基底細胞癌、扁平上皮細胞癌、悪性黒色腫、およびカポジ肉腫が挙げられるがこれらに限定されない);
c)呼吸器管の増殖性疾患(小細胞肺癌および非小細胞肺癌、気管支腺腫、胸膜肺芽腫、ならびに悪性中皮腫が挙げられるがこれらに限定されない);
d)脳の増殖性疾患(脳幹神経膠腫および視床下部神経膠腫、小脳星状細胞腫および大脳星状細胞腫、髄芽腫、上衣腫瘍、乏突起膠腫、髄膜腫、ならびに神経外胚葉腫瘍および松果体腫瘍が挙げられるがこれらに限定されない);
e)雄の生殖器の増殖性疾患(前立腺癌、精巣癌、および陰茎癌が挙げられるがこれらに限定されない);
f)雌の生殖器の増殖性疾患(子宮癌(子宮内膜癌)、子宮頸癌、卵巣癌、膣癌、外陰癌、子宮肉腫、および卵巣胚細胞腫瘍が挙げられるがこれらに限定されない);
g)消化管の増殖性疾患(肛門癌、結腸癌、結直腸癌、食道癌、胆嚢癌、胃癌、膵癌、膵島細胞腫瘍、直腸瘍、小腸癌、および唾液腺癌)が挙げられるがこれらに限定されない);
h)肝臓の増殖性疾患(肝細胞癌、胆管癌、肝細胞胆管細胞混合癌、原発性肝癌、および転移性肝癌が挙げられるがこれらに限定されない);
i)眼の増殖性疾患(眼内黒色腫、網膜芽腫、および横紋筋肉腫が挙げられるがこれらに限定されない);
j)頭頸部の増殖性疾患(喉頭癌、下咽頭癌、鼻咽頭癌、口咽頭癌、口唇癌および口腔癌、扁平上皮頸部癌、ならびに転移性副鼻腔癌;が挙げられるがこれらに限定されない);
k)リンパ球細胞の増殖性疾患(種々のT細胞リンパ腫およびB細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、ホジキン病、および中枢神経系のリンパ腫が挙げられるがこれらに限定されない);
l)白血病(急性脊髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病、および有毛細胞白血病が挙げられるがこれらに限定されない);
m)甲状腺の増殖性疾患(甲状腺癌、胸腺腫、悪性胸腺腫、髄様甲状腺癌、乳頭状甲状腺癌、多発性内分泌腫瘍2A型(MEN2A)、クロム親和性細胞腫、副甲状腺腺腫、多発性内分泌腫瘍2B型(MEN2B)、家族性甲状腺髄様癌(FMTC)、および類癌腫が挙げられるがこれらに限定されない);
n)尿路の増殖性疾患(膀胱癌が挙げられるがこれに限定されない);
o)肉腫(軟組織の肉腫、骨肉腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫、および横紋筋肉腫が挙げられるがこれらに限定されない);
p)腎臓の増殖性疾患(腎細胞癌、腎臓の明細胞癌、および腎細胞腺癌が挙げられるがこれらに限定されない);
q)前駆体B−リンパ芽球性白血病/リンパ腫(前駆体B細胞急性リンパ性白血病)、B細胞慢性リンパ球性白血病/小リンパ球性リンパ腫、B細胞前リンパ球白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾辺縁帯B細胞リンパ腫、有毛細胞白血病、形質細胞骨髄腫/形質細胞腫、MALT型の節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、原発性流出リンパ腫、およびバーキットリンパ腫/バーキット細胞白血病
(r)前駆体Tリンパ芽球性リンパ腫/白血病(前駆体T細胞急性リンパ性白血病)、T細胞前リンパ球性白血病、T細胞粒状リンパ球性白血病、侵攻性NK細胞白血病、成人T細胞リンパ腫/白血病(HTLV−1)、節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型、腸管症型T細胞リンパ腫、肝脾ガンマ−デルタT細胞リンパ腫、皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫、菌状息肉腫/セザリー症候群、未分化大細胞型リンパ腫、T/ヌル細胞、原発性皮膚末梢T細胞リンパ腫、他に特徴付けのない限り、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、未分化大細胞型リンパ腫、T/ヌル細胞、および原発性全身性型;
(s)結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫、結節性硬化症ホジキンリンパ腫(悪性度1および悪性度2)、リンパ球豊富型古典的ホジキンリンパ腫、混合細胞性ホジキンリンパ腫、およびリンパ球枯渇型ホジキンリンパ腫;
(t)骨髄性白血病(例えばフィラデルフィア染色体陽性(t(9;22)(qq34;q11))、多発性骨髄腫、慢性好中球性白血病、慢性好酸球性白血病/過好酸球性症候群、慢性特発性骨髄線維症、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、慢性骨髄単球性白血病、異型慢性骨髄性白血病、若年性骨髄単球性白血病、環状鉄芽球を伴う不応性貧血、環状鉄芽球を伴わない不応性貧血、多系列細胞異形成を伴う不応性血球減少(骨髄異形成症候群)、過剰芽細胞を伴う不応性貧血(骨髄異形成症候群)、5q−症候群、およびt(9;12)(q22;p12)である骨髄異形成症候群;
(u)t(8;21)(q22;q22)であるAML、AML1(CBF−アルファ)/ETO、急性前骨髄球性白血病(t(15;17)(q22;q11−12)であるAML、および変異体、PML/RAR−アルファ)、骨髄好酸球が異常なAML(inv(16)(p13q22)またはt(16;16)(p13;q11)、CBFb/MYH11X)、および11q23(MLL)異常であるAML、最未分化型AML、未分化型AML、分化型AML、急性骨髄単球性白血病、急性単球性白血病、急性赤血球性白血病、急性巨核球性白血病、急性好塩基球性白血病、ならびに骨髄線維症を伴う急性汎骨髄症。
【0210】
好ましい実施形態において、Axlインヒビタおよび1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータは、乳癌、腎癌、肺癌、膀胱癌、前立腺癌、黒色腫、および/またはリンパ腫、ならびに転移癌(好ましくは乳癌、および肺への転移乳癌)を予防し、処置し、かつ/または管理するのに有用である。
【0211】
本発明の併用療法の抗増殖効果は、併用療法の活性成分を、培養された腫瘍細胞株に投与することによって、評価され得る。インビトロアッセイの文脈では、活性成分の投与は単純に、培養細胞を活性成分と、細胞増殖を阻害するのに有効な量で接触させることによって、達成され得る。これ以外にも、本発明の併用療法の抗増殖効果は、細胞増殖について承認されたインビボモデルにおいて、併用療法の活性成分を動物に投与することによって評価され得る。
【0212】
ヒト腫瘍に由来し、かつインビボ研究での使用に利用可能な腫瘍細胞株の例として、白血病細胞株(例えば、CCRF−CEM、HL−60(TB)、K−562、MOLT−4、RPM1−8226、SR、P388、およびP388/ADR);非小細胞肺癌細胞株(例えば、A549/ATCC、EKVX、HOP−62、HOP−92、NCI−H226、NCI−H23、NCI−H322M、NCI−H460、NCI−H522、およびLXFL 529);小細胞肺癌細胞株(例えば、DMS 114およびSHP−77);結腸癌細胞系(例えば、COLO 205、HCC−2998、HCT−116、HCT−15、HT29、KM12、SW−620、DLD−1、およびKM20L2);中枢神経系(CNS)癌細胞系(例えば、SF−268、SF−295、SF−539、SNB−19、SNB−75、U251、SNB−78、およびXF 498);黒色腫細胞株(例えば、LOX I MVI、MALME−3M、M14、SK−MEL−2、SK−MEL−28、SK−MEL−5、UACC−257、UACC−62、RPMI−7951、およびM19−MEL);卵巣癌細胞株(例えば、IGROV1、OVCAR−3、OVCAR−4、OVCAR−5、OVCAR−8、およびSK−OV−3);腎癌細胞株(例えば、786−0、A498、ACHN、CAKI−1、RXF 393、SN12C、TK−10、UO−31、RXF−631、およびSN12K1);前立腺癌細胞株(例えば、PC−3およびDU−145);乳癌細胞株(例えば、MCF7、NCI/ADR−RES、MDA−MB−231/ATCC、HS 578T、MDA−MB−435、BT−549、T−47D、およびMDA−MB−468);および甲状腺癌細胞株(例えばSK−N−SH)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0213】
本発明の併用療法は、HeLa、MDA−MB−231、SK−OV−3、OVCAR−8、DU145、H1299、ACHN、A498、およびCaki−1が挙げられるが、これらに限定されないヒトAxl発現癌細胞株を用いた、SCIDマウスモデル中の異種移植片において併用療法を試験することによって、白血病およびリンパ腫の処置について試験され得る。また、併用療法は、ヒトAxl発現AMLおよびCML白血病細胞系を用いた、SCIDマウスモデルまたはnu/nuマウスモデル中の異種移植片において白血病を処置する際の使用について試験され得る。
【0214】
本発明の併用療法は、転移癌の知られている動物モデル、例えばMouse 4T1 Breast Tumor Model(Pulaski,B.A.et al,Current Protocols in Immunology(2000),20.2.1−20.2.16参照)またはそのバリエーションにおいて転移癌を予防し、処置し、または管理する際の有効性について試験され得る。
【0215】
Axlインヒビタおよび他の剤の医薬組成物が知られており、または当業者に知られている方法に従って調製され得る。例えば、先で定義される式(I)のAxlインヒビタの医薬組成物を調製し、かつ製剤化する方法、および投与の方法が、PCT国際公開第2008/083367号パンフレットに開示されている。
【0216】
一般に、本発明の併用療法において、癌の処置、予防、または管理に有効であろうAxlインヒビタの量または1つもしくは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータの量は、標準的な研究技術によって判定され得る。例えば、癌の処置、予防、または管理に有効であろう、本発明の併用療法における各活性成分の投薬量は、併用療法を、動物モデル、例えば本明細書中に記載される、または当業者に知られている動物モデルに施すことによって、決定され得る。また、場合によっては、本発明の併用療法における各活性成分の最適投薬量範囲を同定する一助とするために、インビボアッセイが使用され得る。
【0217】
本発明の併用療法に用いられる活性成分の好ましい、予防的に、または治療的に有効な用量の選択は、以下が挙げられるいくつかの因子の考慮に基づいて、当業者によって(例えば臨床試験によって)決定され得る:使用される特定の化合物の活性;化合物の代謝安定性および作用の長さ;患者の年齢、体重、健康状態、性別、および食事;投与の方法および時間;排泄の割合;薬物の組合せ;ならびに転移癌の重篤度。
【0218】
本発明の併用療法に用いられるAxlインヒビタまたは免疫チェックポイント(活性)モジュレータの正確な用量はまた、投与経路および癌の重篤性によって決まることとなり、医師の判断および患者の各状況に従って決定されるべきである。有効な用量は、インビトロ試験系または動物モデル試験系に由来する用量−反応曲線から推測され得る。
【0219】
例えば、Axlインヒビタ、すなわち、先で定義される式(I)の化合物について治療的に有効な1日用量が、(70kgの哺乳類について)約0.001mg/kg(すなわち0.07mg)から約100mg/kg(すなわち7.0gm);好ましくは、治療的に有効な用量が、(70kgの哺乳類について)約0.01mg/kg(すなわち0.7mg)から約50mg/kg(すなわち3.5gm);より好ましくは、治療的に有効な用量が、(70kgの哺乳類について)約1mg/kg(すなわち70mg)から約25mg/kg(すなわち1.75gm)である。
【0220】
本発明の併用療法に用いられる免疫チェックポイント(活性)モジュレータの投薬量、投与経路、および推奨される使用が、当該技術において知られており、そして多くの場合、Physician’s Desk Reference(現行版)等の文献に記載されている。また、免疫チェックポイント(活性)モジュレータの典型的な用量が、先に記載されるAxlインヒビタと同じであってもよい。
【0221】
本発明の併用療法において、Axlインヒビタは、本明細書中に記載される1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータの投与と同時に、その前に、またはその後に、同じ投与経路によって、または異なる経路によって投与される。そのような併用療法は、Axlインヒビタおよび1つまたは複数の更なる免疫チェックポイント(活性)モジュレータを含有する単一の医薬投与製剤の投与、ならびに、Axlインヒビタおよび各免疫チェックポイントインヒビタの、それ自体別個の医薬投与製剤での投与を含む。例えば、Axlインヒビタおよび他の1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータは、単一の経口投与組成物、例えば錠剤またはカプセル中で一緒にして患者に投与されてもよいし、各剤が、別個の経口投与製剤で投与されてもよい。別個の投与製剤が用いられる場合、Axlインヒビタおよび1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータは、本質的に同時に、すなわち同時的に、または別個に少しずつずらした時間に、すなわち順番に、患者に投与されてよい。投与のそのような全組合せが、本発明の併用療法によって包含される。
【0222】
本発明の併用療法の特定の実施形態において、Axlインヒビタは、患者、好ましくはヒトに、癌の処置に有用な1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータと同時的に投与される。用語「同時的に」は、正確に同じ時間での活性成分(すなわち、Axlインヒビタおよび1つまたは複数の免疫チェックポイント(活性)モジュレータ)の投与に限定されず、むしろ、別の方法で投与される場合よりも利益の増大を実現するように、Axlインヒビタが免疫チェックポイント(活性)モジュレータと一緒に作用し得るような順番に、かつ時間間隔内で、Axlインヒビタおよび免疫チェックポイント(活性)モジュレータが患者に投与されることが意味される。例えば、本発明の併用療法の各活性成分が、同時に投与されてもよいし、あらゆる順序で異なる時点にて順番に投与されてもよい;しかしながら、同時に投与されないならば、所望の治療効果または予防効果を提供するほど十分に近い時間で投与されるべきである。各活性成分は、別個に、適切なあらゆる形態で、そして適切なあらゆる経路によって、投与されてよい。種々の実施形態において、活性成分は、1時間未満の間隔で、約1時間間隔で、約1時間から約2時間間隔で、約2時間から約3時間間隔で、約3時間から約4時間間隔で、約4時間から約5時間間隔で、約5時間から約6時間間隔で、約6時間から約7時間間隔で、約7時間から約8時間間隔で、約8時間から約9時間間隔で、約9時間から約10時間間隔で、約10時間から約11時間間隔で、約11時間から約12時間間隔で、24時間以下の間隔で、または48時間以下の間隔で投与される。好ましい実施形態において、2つ以上の活性成分が、患者の同じ来院中に投与される。
【0223】
他の実施形態において、活性成分は、約2から4日間隔で、約4から6日間隔で、約1週間隔で、約1から2週間隔で、または2週を超える間隔で投与される。好ましい実施形態において、活性成分は、双方の活性成分が依然として予防的に、かつ治療的に活性がある時間枠内で、投与される。当業者であれば、投与される活性成分の半減期を判定することによって、そのような時間枠を決定することができよう。
【0224】
特定の実施形態において、本発明の活性成分は、患者に周期的に投与される。サイクリング療法は、第1の活性成分、例えばAxlインヒビタの一時期の投与に続く、第2の活性成分および/または第3の活性成分の一時期の投与、ならびにこの連続した投与の繰返しを包含する。サイクリング療法は、療法の1つまたは複数に対する耐性の発達を軽減し得、療法の1つの副作用を回避もしくは軽減し得、かつ/または処置の有効性を向上させ得る。
【0225】
特定の実施形態において、活性成分は、約3週未満のサイクルで、2週毎に約1回、10日毎に約1回、または毎週約1回投与される。一サイクルは、サイクル毎に約90分、サイクル毎に約1時間、サイクル毎に約45分にわたる注入による、活性成分の投与を含んでよい。各サイクルは、少なくとも1週の休止、少なくとも2週の休止、少なくとも3週の休止を含んでよい。投与サイクル数は、約1から約12サイクル、より典型的には約2から約10サイクル、より典型的には約2から約8サイクルである。
【0226】
さらに他の実施形態において、本発明の併用療法の活性成分は、メトロノーム投薬レジメンで、連続注入または高頻度投与によって、休止期間の延長なく投与される。そのようなメトロノーム投与は、一定の間隔での、休止期間のない投薬を包含してよい。
【0227】
他の実施形態において、活性成分は患者に、Axlインヒビタが免疫チェックポイント(活性)モジュレータと一緒に効き得るような時間間隔内であるが、免疫チェックポイント(活性)モジュレータの用量が別個に投与されるように同時的に投与される。例えば、免疫チェックポイント(活性)モジュレータは、1週につき1回投与されてよく、かつAxlインヒビタは、毎日投与されてよい。言い換えると、活性成分についての投薬レジメンは、たとえ活性成分が同時に投与されない、または患者の同じ来院中に投与されない場合でも、同時的に実行される。
【実施例】
【0228】
本発明の併用療法に利用する式(I)の化合物は、当業者に知られている有機合成技術を用いて、そして国際公開第2008/083367号パンフレットに記載される方法によって、製造することができる。式(I)の化合物の具体例を、本公報において見出すことができる。
【0229】
これ以外にも、先で定義した式(I)の特定の化合物は、国際公開第2010/083465号パンフレットに開示される方法によって、製造することができる。
【0230】
生物学的実施例
以下の生物学的実施例を、実例として提供するが、限定ではない。以下の生物学的実施例において、先で定義した式(I)の化合物であり、以下の実施例および図において「BGB324」、「化合物A」、「Cpd A」、または「Cmpd A」と呼ぶ1−(6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジン−3−イル)−N
3−((7−(S)−ピロリジン−1−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−3,5−ジアミンを、免疫チェックポイント(活性)モジュレータと組み合わせて、癌を予防し、処置し、または管理する能力についてアッセイした。
【0231】
略語
TKI チロシンキナーゼインヒビタ
CTLA−4 細胞毒性Tリンパ球抗原4
PD−1 プログラム死受容体−1
Qd 1日1回
PO 経口的に処方
FBS ウシ胎児血清
SOP 標準処置手順
SC 皮下
【0232】
実験手順
材料
同系の4T1モデルおよび4T1−lucモデル用の実験動物:
・種/系統:Balb/c ABomTac
・源:Taconic Farms
・性別:雌
・体重:移植日で20〜30グラム
・齢:無作為化日で少なくとも6週齢
・動物の同定:ケージ番号および耳切り
【0233】
同系のルイス肺モデル用の実験動物:
・種/系統:C57BL/6JOlaHsd
・源:Harlan Laboratories
・性別:雌
・体重:移植日で20〜30グラム
・齢:無作為化日で少なくとも6週齢
・動物の同定:ケージ番号および耳切り
【0234】
細胞および材料:
・10%ウシ胎児血清(FBS)、L−グルタミン(4mM)、ストレプトマイシン(5μg/ml)、およびペニシリン(5U/ml)を補ったRPMI−1640(Sigma、Cat.#R8758)
・BDマトリゲル(商標)Basement Membrane Matrix Growth Factor Reduced、BD Bioscience、Cat.#354230、Lot #2229975。
・0.25%トリプシン−EDTA、Sigma、Cat.#SLBD8049。
【0235】
薬物
ビヒクル:BGB324について、0.5% HPMC/0.1% Tween 80ビヒクル。免疫チェックポイントインヒビタについて、滅菌PBS。
IgG:IP注射用の、InVivoMAb Polyclonal Armenian Hamster IgG、BE0091、BioXCell、Isotypeコントロール。
BGB324:メーカー:Almac Group、N Ireland、バッチQ1080。BGB324粉末を、室温にて保存した。与えるBGB324投薬量は、マウス(023−TR−324)におけるMTDを十分に下回った。投与するBGB324投薬量(50mg/kg Bid)は、マウスにおいて、BGB324(マイクロモル範囲)の投与後のヒトにおいて達成される血漿濃度に匹敵する血漿濃度(マイクロモル範囲)をもたらすと予想される。BGB324を、ビヒクル中で5mg/mlの投薬溶液に希釈して、直ちにマウスに投与した。BGB324溶液を、毎日、フレッシュに調製した。
【0236】
抗mCTLA−4(CD152)モノクローナル抗体(CTAA−4):Syrian Hamster IgG、クローン9H10(BioXCell、Cat.#BE0131)。
抗mPD−1モノクローナル抗体(PD−1):ラットIgG2a、クローンRMP1−14(BioXCell、Cat.#BE0146)。
抗−mPD−L1モノクローナル抗体(PD−L1):ラットIgG2b、クローン10F.9G2(BioXCell、Cat.#BE0101)。
【0237】
方法
細胞培養
4T1乳腺腺癌細胞および非小細胞肺癌(NSCLC)ルイス肺(LL2)を、サブコンフルエントに(at sub−confluence)増殖させて、3日毎に定期的に分割した。トリプシン処理後、細胞を、RPMI/FBS中で1回(1200rpmにて7分)洗浄して、無血清RPMI媒介物およびマトリゲル(1:1)の混合物中に4×10
6細胞/ml(4T1細胞)または2.5×10
6/ml(LL2細胞)に再懸濁させた。
【0238】
皮下腫瘍接種
各動物を、細胞移植前に秤量した。細胞の注射を、セボフルランの吸入によるマウスの麻酔後に実行した。麻酔を8%セボフルランにより誘導して、4%にて維持した。注射の間、マウスをヒーティングパッド上に置いた。4T1腫瘍の移植について:適切な深さの意識不明下で、各マウスを剃毛して、その領域を囲んでいる皮膚を、滅菌ガーゼを用いて、クロルヘキシジン(1mg/ml)で洗浄した。おおよそ2×10
5個の4T1細胞を、無血清RPMI媒介物/マトリゲル(1:1)中に含む0.05mlの細胞懸濁液により、細胞を、右半身の第4の乳腺中に注射した。意識を取り戻すまで、マウスを監視下に置いた。LL2腫瘍の移植について:適切な深さの意識不明下で、動物を剃毛して、その領域を囲んでいる皮膚を、滅菌ガーゼを用いて、クロルヘキシジン(1mg/ml)で洗浄した。無血清RPMI媒介物/マトリゲル(1:1)中おおよそ2.5×10
5個のLLC細胞の0.1mlにより、マウスにつき一腫瘍を皮下注射した。
【0239】
実験群の割当て
動物を、処置の開始前に秤量して、腫瘍容積を週2回測定した。腫瘍容積が、所定のあらゆる処置の有効性に影響を及ぼし得るので、マウスを、ラテン方格法を用いて、群に無作為化した。無作為化は、腫瘍容積に基づいており、各動物が所定の処置に割り当てられる可能性を同じにして、系統的エラーを引き下げることを、そして処置群が、ベースラインにて比較可能であることを確実にした。平均腫瘍容積が50〜100mm
3に到達したときに、動物を処置群に無作為化した。
【0240】
投薬手順
投薬は、10ml/kg PO(BGB324および0.5% HPMC/0.1% Tween 80)であり、投薬スケジュールは、オンの5日に1日2回(Bid)であり、2日のオフのスケジュールであった。投薬は、30ゲージ針による10ml/kg IP(IgG、抗mPD−1、抗mPD−L1、および抗mCTLA−4)であった。4T1モデルについて、投薬スケジュールは、CTLA4およびPD1が、0、2、4および6日目の4回であった。ルイス肺モデルについて、投薬スケジュールは、PD1ならびにPD−L1がそれぞれ、4、8、14および18日目、ならびに0、2、4、および6日目の4回であった。
【0241】
臨床観察
動物を、投薬前に、腫瘍増殖測定と一緒に、そして安楽死の前に、秤量した。ルーチンのモニタリング時に、動物を、正常な挙動、例えば移動、脱水、体重増加/減少、眼のマッティング(eye matting)、および他のあらゆる異常な影響に及ぼす、腫瘍増殖または処置のあらゆる影響について、チェックした。死亡および観察される臨床徴候を記録した。非絶食下の体重を、毎日記録した。
【0242】
腫瘍測定およびエンドポイント
腫瘍測定:腫瘍サイズを、週2回、キャリパーを用いて二次元で測定して、腫瘍容積を、式:V=0.5a×b
2[mm
3]を用いて算出した。式中、aおよびbはそれぞれ、腫瘍の長径および短径である(生のデータについて、添付書面6参照)。
【0243】
エンドポイント:マウスを、CO
2で安楽死させた。腫瘍および脾臓を、免疫細胞浸潤の分析用に、液体窒素中で急速冷凍して、−80℃のフリーザ内で保存して、かつ/または4%ホルムアルデヒド中で固定して、24時間後に70%エタノールに移して、4℃にて保存して、かつ/または組織解離に曝した。肝臓および肺を、更なる評価用に、4%ホルムアルデヒド中で固定して、24時間後に70%エタノールに移して、4℃にて保存した。
【0244】
統計学的分析
500mm
3の腫瘍容積を、生存分析のためのエンドポイントとして用いた。カプラン−マイヤー生存プロットを、ソフトウェアプログラムPRISM(GraphPad)を用いて生じさせて、生存曲線を、ログ−ランク(マンテル−コックス)検定を用いて比較した。図を、ソフトウェアPRISM(GraphPad)を用いて生じさせた。個々の時点について、様々な処置群の腫瘍容積値を、他の群と比較して、有意性を、ソフトウェアPRISM(GraphPad)を用いて、一元配置ANOVAまたは対応のない両側t検定によって判定した。P<0.05であれば、群間の差異が有意であるとみなした。図を、ソフトウェアPRISM(GraphPad)を用いて生じさせた。
【0245】
結果
Axlは、抗腫瘍形成性免疫応答の回避にとって必須である
4T1
Luc細胞ルシフェラーゼ/GFPネオアンチゲンに対する初期のロバストな抗腫瘍免疫応答が、完全な腫瘍退縮をもたらした(
図1)。4週後、原発腫瘍のロバストな再生および多臓器転移を伴う腫瘍免疫逃避が、全コントロール動物において検出可能であった。対照的に、Axlノックダウンは完全に、免疫応答後の腫瘍再生および転移を阻止した。このことは、当該モデルにおける腫瘍免疫逃避にAxlが必要であることを示している。
【0246】
BGB324は、乳癌および肺癌の同系マウスモデルにおいて、免疫チェックポイント阻害療法の効果を強化し、かつ腫瘍形成促進性のCTLおよびNK細胞の存在を高める。
体重変化
104日にわたるビヒクル、BGB324、またはCTLA−4/PD−1の単独または組合せでの処置の結果としての、4T1移植Balb/cマウスの体重変化を記録した;結果を
図2に示す。一般に、体重の>20%の降下は、処置毒性を示しており、これにより、処置を終了してマウスを殺処分すべきであるとした。何れの処置群も、処置毒性を示し得る体重低下を示さなかった。
【0247】
21日にわたるビヒクル、BGB324、またはPD−1/PD−L1の単独または組合せでの処置の結果としての、ルイス肺移植C57Bl/6マウスの体重変化を記録した;結果を
図9に示す。PD−1/PD−L1+BGB324で処置した3剤併用群において、体重の降下は、21日目に観察された。2頭のマウスについて、体重の降下がひどかったので、研究を終わらせて、分析用に組織を収集した。
【0248】
生存および腫瘍容積変化に及ぼすBGB324の効果
担4T1腫瘍Balb/Cマウスについて、永続的な腫瘍クリアランスが、CTLA4/PD1の5.6%に対して、BGB324+CTLA−4/PD−1の23%において観察された。完全な腫瘍クリアランスが、CTLA4のゼロに対して、BGB324+CTLA4処置マウスの22%において観察された(
図3〜
図5)。BGB324+CTLA4/PD1またはBGB324+CTLA4による処置後、転移が、応答マウスにおいて排除された(表1および表2)。
【0249】
表1および表2は、
図3c(表1)および
図5(表2)において示される形質転換生存研究について示される、ビヒクル、BGB324、またはCTLA−4/PD−1の単独で、または組合せで処置した担4T1同所性腫瘍Balb/cマウスにおいて検出された転移を示す。対応のない両側スチューデントt検定による有意性。
【0250】
担ルイス肺腫瘍C57Bl/6マウスについて、PD−1/PD−L1と組み合わせた場合に、PD−1/PD−L1単独と比較して、BGB324は有意に、生存を延ばし、かつ腫瘍負担を軽減した(
図10〜
図12)。転移は、当該モデルにおいて、何れの処置群についても観察されなかった(データ示さず)。
【0251】
免疫細胞部分集団に及ぼすBGB324の効果
免疫チェックポイントインヒビタと組み合わせたBGB324は、4T1モデルおよびルイス肺モデルの双方において、CTL腫瘍浸潤を増強した(それぞれ
図6および
図13)。また、ルイス肺モデルにおいて、NK細胞の存在が高められた(
図13)ことが観察された。4T1モデルについて、NK細胞、マクロファージ、およびPMN好中球の存在の高まりが、脾臓において見出された(
図7)。また、腫瘍形成促進性のmMDSCの存在の引下げが、双方のモデルにおいて観察された(
図8および
図14)。これらの発見は、腫瘍殺傷免疫細胞、例えばCTLおよびNK細胞の存在を高めることによって、かつ腫瘍形成促進性の好中球、例えばmMDSCの存在を引き下げることによって、BGB324が、その抗腫瘍形成性効果を媒介することができることを支持している(
図3、
図4、
図5、ならびに表1および表2;
図10〜
図12)。
【0252】
結論
標的Axlシグナル伝達は、多発性腫瘍免疫抑制機構に対処する絶好の機会を代表する。乳癌マウスモデルおよび肺癌マウスモデルにおける結果は、ヒト癌の処置を向上させるための、臨床病期Axlインヒビタ、BGB324の、癌免疫チェックポイントインヒビタとの組合せを支持している。
【0253】
参考文献
Chen L,2014.Rejection of metastatic 4T1 breast cancer by attenuation of Treg cells in combination with immune stimulation.Mol Ther.2007 Dec;15(12):2194−202.Epub 2007 Oct 30.PubMed PMID:17968355.
Chen L,et al.2014.Metastasis is regulated via microRNA−200/ZEB1 axis control of tumour cell PD−L1 expression and intratumoral immunosuppression.Nat Commun.2014 Oct 28;5:5241.doi:10.1038/ncomms6241.
Gjerdrum C,et al.2010.Axl is an essential epithelia1−to−mesenchymal transition−induced regulator of breast cancer metastasis and patient survival.Proc Natl Acad Sci U S A.2010 Jan 19;107(3):1124−9.doi:10.1073/pnas.0909333107.Epub 2009 Dec 28.
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総説。
Lou Y,et al 2014.Association of epithelia1−mesenchymal transition status with PD1/PDL1 expression and a distinct immunophenotype in non−small cell lung cancer:Implications for immunotherapy biomarkers.J Clin Oncol 32:5s,2014(suppl;abstr 3018).
Lu J,et al.2014.Clinical evaluation of compounds targeting PD−1/PD−L1 pathway for cancer immunotherapy.J Oncol Pharm Pract.Epub ahead of print]pubMed PMID:24917416.
Paolino M,et al.2014.The E3 ligase Cb1−b and TAM receptors regulate cancer metastasis via natural killer cells.Nature.2014 Mar 27;507(7493):508−12.doi:10.1038/nature12998.
Rothlin CV,et al.2007.TAM receptors are pleiotropic inhibitors of the innate immune response.Cell.2007 Dec 14;131(6):1124−36.
【0254】
免疫チェックポイントインヒビタの有効性に及ぼすAxlインヒビタの作用
背景
Axl受容体チロシンキナーゼを介したシグナル伝達は、抗腫瘍先天性免疫応答の重要なサプレッサである。Axlは、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞、および腫瘍関連マクロファージが挙げられる、抑制性腫瘍免疫微環境と関連するいくつかの細胞上で発現される。Axlはまた、抗腫瘍回避に寄与する上皮間葉転換(EMT)に関係する腫瘍可塑性の重要なレギュレータでもある。ゆえに、Axlシグナル伝達は、腫瘍における腫瘍固有の、そして微環境的な免疫抑制に一意的に寄与する。したがって、BGB324による4Axlシグナル伝達の阻止により、同系癌マウスモデルにおける選択的臨床病期小分子チェックポイント阻止が、制限された免疫原性を提示するかを評価した。
【0255】
Axl、EMT、および免疫抑制
Axlは、適応免疫系の活性化直後の、先天性免疫応答のダウンレギュレータである。Axlは、M1からMrへの分極化を媒介する(Chiu,K.C.,et al.(2015).Oral Oncol)。ヒト原発性乳癌における、腫瘍関連マクロファージ上での高いAxl発現(Ye,X.,et al.(2010).Oncogene)。NK細胞におけるTAM阻害は、黒色腫および乳癌からの転移を引き下げる(Paolino,M.,et al.(2014).Nature)。AxlリガンドGas6は、腫瘍浸潤マクロファージによってアップレギュレートされて、腫瘍増殖および転移に寄与する(Loges,S.,et al.(2010).Blood)。高いEMTスコアは、免疫抑制表現型と相関する(Lou,Y.,et al.(2014).J Clin Oncol suppl;abstr 3018)。PD−L1発現は、間葉表現型と相関する(Chen,L.,et al.(2014).Nat Commun)。EMT転写因子Snailは、免疫抑制を誘導して転移を増大させて、細胞毒性T細胞の攻撃に対する耐性を付与する(Kudo−Saito,C.,et al.(2009).Cancer Cell)。EMTは、自食作用フラックスを増大させ、自食作用阻害は、細胞毒性T細胞の溶解に対するEMTed細胞の感度を高める(Akalay,I,et al.(2013)Cancer Res)。
【0256】
乳腺腺癌4T1/Balb/C同系マウスモデルにおける、免疫応答後の腫瘍再発および転移のAxl阻害
BalbCマウスに、マウスAxl標的shRNA(4T1−GFPLuc−shmAxl2;shAXL)を感染させた1×106個の4T1−GFPLuc細胞を、またはネガティブコントロールのヒト特異的shRNA(4T1−GFP−Luc−shAxl279;コントロールshRNA)細胞を、同所的に移植した。腫瘍の増殖および転移の蔓延を、生物発光イメージングによって毎週監視した。9週後に、臓器を摘出して、転移の発生について、イクスビボで画像化した。結果を
図1に示す。4T1−GFP−LucコントロールshRNA細胞を移植したマウスでは、初期のロバストな免疫応答により腫瘍退縮が誘導されてから、原発腫瘍の再生および転移の広がりを伴う腫瘍免疫回避が続いた。Axlノックダウンにより、原発部位での再生が抑制されて、転移が消滅した(Gjerdrum,C,et al.(2010).Proc Natl Acad Sci U S A)。このことは、Axlが免疫回避に寄与していることを示している。
【0257】
Axl阻害が、乳腺腺癌4T1/Balb/C同系マウスモデルにおいて、免疫チェックポイントインヒビタの効果を強化する
BalbCマウスに、4×105個の4T1細胞を同所的に移植した。平均腫瘍容積が100mm
3に到達したときに、処置を開始した。動物を、示す抗CTLA4および抗PD1で各々10mg/kg(2日毎に4用量、IP)にて処置した。BGB324を、50mg/kgにて1日2回投与した(経口強制飼養)。ビヒクル群に、コントロールIgGを注射した。形質転換生存曲線を示す。個々の腫瘍が500mm
3に到達した日をエンドポイントとして用いた。完全な腫瘍クリアランスが、抗CTLA4/抗PD1処置マウスの5.6%に対して、抗CTLA4/抗PD1+BGB324処置マウスの23%において観察された。完全な腫瘍クリアランスが、抗CTLA4処置マウスのゼロに対して、抗CTLA4+BGB324処置マウスの22%において観察された。腫瘍の完全なクリアランスを示したBalbCマウスに、4T1細胞を、第1の細胞注射後の105日目に、同所的に再注射した。その後の腫瘍増殖は、これらのマウス(抗CTLA4/PD−1群、n=1由来;抗CTLA4/PD−1+BGB324、n=4由来)の何れにおいても観察されなかった。このことは、これらのマウスが、その後の4T1細胞曝露に対して免疫があったことを示している。結果を
図5に示す。
【0258】
Axl阻害処置は、腫瘍および脾臓におけるCTLの数を高める
腫瘍におけるCTL(細胞毒性Tリンパ球)分析について:BalbCマウスに、4×105個の4T1細胞を同所的に移植した。平均腫瘍容積が500mm
3に到達したときに、処置(抗CTLA4+抗PD1、各々10mg/kg、2日毎に3用量、IP;BGB324、50mg/kg、1日2回、経口強制飼養;ビヒクルコントロールIgG、20mg/kg、2日毎に3用量、IP)を開始した。処置開始の5日後に、MACS Tumor Dissociation Kitを用いて切り離して腫瘍を収穫して(全群について、n=5)、CTLのマーカーについて染色して、BD Fortessa Cell Analyserで分析した。抗CTLA4/PD1処置は、ビヒクル処置マウスまたはBGB324処置マウスと比較して、4T1腫瘍におけるCTLの浸潤を増強した。BGB324による処置はさらに、CTL腫瘍浸潤を増強した。結果を
図6に示す。
【0259】
脾臓におけるCTL分析について:BalbCマウスに、4×105個の4T1細胞を同所的に移植した。平均腫瘍容積が100mm
3に到達したときに、処置(抗CTLA4+抗PDl、各々10mg/kg、2日毎に4用量、IP;BGB324、先の通り)を開始した。マウスを、処置開始の43日後に殺処分した。脾臓を、MACS Tumor Dissociation Kitを用いて切り離して、CTLのマーカーについて染色した。全群における応答マウス(CTLA4における上位2点;CTLA4/PD1における上位2点;CTLA4/PD1/BGB324における上位3点)が、脾臓において、非応答マウス(残りの点)と比較して、より多い数のCTLを有した。BGB324はさらに、免疫チェックポイントインヒビタ単独での処置と比較して、CTLの数を高めた。
【0260】
チェックポイント阻止を逃れた腫瘍は、間葉表現型の増大を示す
BalbCに、4×105個の4T1細胞を同所的に移植して、平均腫瘍容積が100mm
3に到達したときに、処置を開始した。動物を、示す抗CTLA4+抗PD1で各々10mg/kg(2日毎に4用量、IP)にて処置した。BGB324を、50mg/kgにて1日2回投与した(経口強制飼養)。コントロール群に、コントロールIgGを注射した。腫瘍を、非応答マウス(すなわち、処置阻害を逃れて、1500mm
3に到達した腫瘍)および応答マウス(すなわち、処置に応答して、実験の終了まで500mm
3未満のままであった腫瘍)から収穫して、知られているEMTマーカーの評価のために、IHCによって処理した。
【0261】
チェックポイントインヒビタ単独で、またはBGB324との組合せで処置した、処置に反応しなかった腫瘍は、Axlおよびビメンチンについて、コントロール群(ビヒクル、BGB324単独)由来の腫瘍と比較して、より強い染色を示した。しかしながら、BGB324+抗CTLA4/抗PD−1で処置した腫瘍の反応では、より弱いAxlおよびビメンチンの染色が観察された。
【0262】
このことは、EMTが、チェックポイント阻害を逃れた腫瘍の免疫回避に関与すること、そして標的Axlが、EMT媒介免疫回避を阻害し得ることを示唆している。
【0263】
結論
したがって、このデータは、ヒト癌における、Axl阻害(特に、BGB324による)が、抗腫瘍免疫抑制機構を標的とする絶好の機会を示し、そして癌免疫療法と組み合わせたAxl阻害の臨床応用を支持することを示している。
【0264】
転移に及ぼす抗Axl、腫瘍溶解性ウィルス、および免疫チェックポイントインヒビタ併用療法の効果
腫瘍を雌Balb/cマウス中に移植して、腫瘍が約50〜100mm
3に到達したときに、マウスに注射する。腫瘍容積を、キャリパー測定によって監視して、V(mm
3)=π/6×W2×Lによって定義する。式中、WおよびLはそれぞれ、腫瘍の幅および長さである。マウスに、2×10
8プラーク形成単位(pfu)の腫瘍溶解性ウィルス(OV)を、0日目から始めて、尾静脈を通して注射する。抗免疫チェックポイントインヒビタ(ICI)群について、100μgの抗ICI抗体を、ウィルス注射後の4日目に腹膜内(IP)注射する。処置は、それぞれ3日間隔の3用量からなる。併用群について、抗Axlを、OVと共に0日目に投与してから、100μgの抗ICI抗体を4日目に投与する。抗Axl処置は、モノクローナル抗Axl抗体または小分子Axlインヒビタである。抗Axl抗体を、30mg体重/kgの用量にて週2回、IP投与する。0.5%(w/w)HPMC/0.1%(w/w)Tween 80中小分子インヒビタを、経口強制飼養によって1日2回、50mg/kgにて投与する。カプラン−マイヤー生存曲線について、エンドポイントを、≧750mm
3の腫瘍容積にて確立する。典型的な結果を
図15に示す。