特許第6795636号(P6795636)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6795636
(24)【登録日】2020年11月16日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】内燃機関の異常判定装置
(51)【国際特許分類】
   F01M 13/00 20060101AFI20201119BHJP
【FI】
   F01M13/00 K
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-21329(P2019-21329)
(22)【出願日】2019年2月8日
(65)【公開番号】特開2020-128720(P2020-128720A)
(43)【公開日】2020年8月27日
【審査請求日】2019年9月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002192
【氏名又は名称】特許業務法人落合特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】関口 暢
(72)【発明者】
【氏名】木本 隆史
(72)【発明者】
【氏名】石川 弘毅
(72)【発明者】
【氏名】廣田 拓
【審査官】 篠原 将之
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0081549(US,A1)
【文献】 特開2016−020675(JP,A)
【文献】 特開2016−079915(JP,A)
【文献】 特開2015−121195(JP,A)
【文献】 特開2011−127579(JP,A)
【文献】 特開2004−332726(JP,A)
【文献】 特開2000−110674(JP,A)
【文献】 特開平07−166974(JP,A)
【文献】 米国特許第9068486(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01M 13/00
F02M 25/08
F02M 26/49
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気口(13)から吸気マニホールド(14)に至る吸気通路(12)の上流側から下流側に向けてエアクリーナ(15)、過給機(17)およびスロットルバルブ(18)を順番に配置し、前記スロットルバルブ(18)の下流側の前記吸気通路(12)をPCVライン(21)を介してクランクケース(19)に接続するとともに、前記エアクリーナ(15)および前記過給機(17)間の前記吸気通路(12)をブリーザライン(20)を介して前記クランクケース(19)に接続した内燃機関の異常判定装置であって、
前記ブリーザライン(20)の内部空間を密閉して密閉空間(27)を構成する開閉弁(25,26)と、前記密閉空間(27)に直接接続されて該密閉空間(27)を減圧あるいは加圧するポンプ(28)と、前記密閉空間(27)に直接接続されて該密閉空間(27)の圧力を検出する圧力センサ(29)と、前記ブリーザライン(20)の異常を判定する異常判定手段(30)とを備え、前記異常判定手段(30)は、前記ポンプ(28)で前記密閉空間(27)を減圧あるいは加圧した際の前記密閉空間(27)の圧力変化に基づいて前記ブリーザライン(20)の異常を判定することを特徴とする内燃機関の異常判定装置。
【請求項2】
前記開閉弁(25,26)は、前記ブリーザライン(20)の前記吸気通路(12)に対する第1接続部(23)を閉塞する第1開閉弁(25)と、前記ブリーザライン(20)の前記クランクケース(19)に対する第2接続部(24)を閉塞する第2開閉弁(26)とからなることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の異常判定装置。
【請求項3】
前記開閉弁(25,26)は、前記ブリーザライン(20)の前記吸気通路(12)に対する第1接続部(23)を閉塞する第1開閉弁(25)と、前記PCVライン(21)の前記クランクケース(19)に対する第2接続部(24)を閉塞する第2開閉弁(26)とからなることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の異常判定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸気口から吸気マニホールドに至る吸気通路の上流側から下流側に向けてエアクリーナ、過給機およびスロットルバルブを順番に配置し、前記スロットルバルブの下流側の前記吸気通路をPCVラインを介してクランクケースに接続するとともに、前記エアクリーナおよび前記過給機間の前記吸気通路をブリーザラインを介して前記クランクケースに接続した内燃機関の異常判定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
かかる内燃機関の異常判定装置は、例えば下記特許文献1に第2の実施の形態として記載されている。この内燃機関の異常判定装置は、吸気通路に対するブリーザラインの接続部が外れたような場合に、その接続部が吸気通路の気柱の開放端部となって気柱の共振周波数が変化することに着目し、吸気通路の吸気流量の脈動の大きさを監視することでブリーザラインの接続部の外れを判定するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−078378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、内燃機関の気筒数が増加するとクランクケースの圧力脈動が緩和されるため、このクランクケースの圧力脈動に起因して発生する吸気通路の吸気流量の脈動も小さくなる。そのため、吸気通路の吸気流量の脈動の大きさに基づいてブリーザラインの接続部の外れを判定する上記特許文献1に記載のものは、異常判定の精度が低下する可能性があった。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、内燃機関のブリーザラインの異常を確実に判定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、吸気口から吸気マニホールドに至る吸気通路の上流側から下流側に向けてエアクリーナ、過給機およびスロットルバルブを順番に配置し、前記スロットルバルブの下流側の前記吸気通路をPCVラインを介してクランクケースに接続するとともに、前記エアクリーナおよび前記過給機間の前記吸気通路をブリーザラインを介して前記クランクケースに接続した内燃機関の異常判定装置であって、前記ブリーザラインの内部空間を密閉して密閉空間を構成する開閉弁と、前記密閉空間に直接接続されて該密閉空間を減圧あるいは加圧するポンプと、前記密閉空間に直接接続されて該密閉空間の圧力を検出する圧力センサと、前記ブリーザラインの異常を判定する異常判定手段とを備え、前記異常判定手段は、前記ポンプで前記密閉空間を減圧あるいは加圧した際の前記密閉空間の圧力変化に基づいて前記ブリーザラインの異常を判定することを特徴とする内燃機関の異常判定装置が提案される。
【0007】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記開閉弁は、前記ブリーザラインの前記吸気通路に対する第1接続部を閉塞する第1開閉弁と、前記ブリーザラインの前記クランクケースに対する第2接続部を閉塞する第2開閉弁とからなることを特徴とする内燃機関の異常判定装置が提案される。
【0008】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記開閉弁は、前記ブリーザラインの前記吸気通路に対する第1接続部を閉塞する第1開閉弁と、前記PCVラインの前記クランクケースに対する第2接続部を閉塞する第2開閉弁とからなることを特徴とする内燃機関の異常判定装置が提案される。
【0009】
なお、実施の形態の第1開閉弁25および第2開閉弁26は本発明の開閉弁に対応し、実施の形態の減圧ポンプ28は本発明のポンプに対応する。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の構成によれば、内燃機関は、吸気口から吸気マニホールドに至る吸気通路の上流側から下流側に向けてエアクリーナ、過給機およびスロットルバルブを順番に配置し、スロットルバルブの下流側の吸気通路をPCVラインを介してクランクケースに接続するとともに、エアクリーナおよび過給機間の吸気通路をブリーザラインを介してクランクケースに接続したので、クランクケース内のブローバイガスをPCVラインあるいはブリーザラインを通して吸気通路に戻すことができる。
【0011】
内燃機関は、ブリーザラインの内部空間を密閉して密閉空間を構成する開閉弁と、密閉空間に直接接続されて該密閉空間を減圧あるいは加圧するポンプと、密閉空間に直接接続されて該密閉空間の圧力を検出する圧力センサと、ブリーザラインの異常を判定する異常判定手段とを備えるので、異常判定手段により、ポンプで密閉空間を減圧あるいは加圧した際の密閉空間の圧力変化に基づいてブリーザラインの異常を判定することができるだけでなく、内燃機関の気筒数が多いために吸気通路の吸気流量の脈動が小さい場合であっても、ブリーザラインの異常を精度良く判定することができる。
【0012】
また請求項2の構成によれば、開閉弁は、ブリーザラインの吸気通路に対する第1接続部を閉塞する第1開閉弁と、ブリーザラインのクランクケースに対する第2接続部を閉塞する第2開閉弁とからなるので、ブリーザラインの何れの個所に異常が発生しても確実に検知して異常判定を行うことができる。
【0013】
また請求項3の構成によれば、開閉弁は、ブリーザラインの吸気通路に対する第1接続部を閉塞する第1開閉弁と、PCVラインのクランクケースに対する第2接続部を閉塞する第2開閉弁とからなるので、ブリーザラインの何れの個所に異常が発生しても確実に検知して異常判定を行うことができるだけでなく、クランクケースの異常をも検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】ブリーザラインの異常判定装置を備える内燃機関の構成を示す図である。(第1の実施の形態)
図2】ブリーザラインの異常判定装置のブロック図である。(第1の実施の形態)
図3】ブリーザラインの異常判定の原理を説明するタイムチャートである。(第1の実施の形態)
図4】ブリーザラインの異常判定装置の作用を示すフローチャートである。(第1の実施の形態)
図5】ブリーザラインの異常判定装置を備える内燃機関の構成を示す図である。(第2の実施の形態)
【発明を実施するための形態】
【第1の実施の形態】
【0015】
以下、図1図4に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0016】
図1に示すように、自動車に搭載される直列四気筒の4サイクル内燃機関11の吸気通路12上には、吸気の流れ方向上流端の吸気口13から吸気の流れ方向下流端の吸気マニホールド14に向かって、吸気中の塵埃を除去するエアクリーナ15と、吸気流量を測定するエアフローメータ16と、吸気を加圧するターボチャージャあるいはスーパーチャージャよりなる過給機17と、吸気通路12を絞って吸気流量を調整するスロットルバルブ18とが順番に配置される。吸気通路12におけるエアフローメータ16および過給機17に挟まれた位置と、内燃機関11のクランクケース19とがブリーザライン20で接続される。また吸気マニホールド14と内燃機関11のクランクケース19とがPCV(Positive Crankcase Ventilation)ライン21で接続され、PCVライン21の中間部がPCVバルブ22で開閉される。
【0017】
吸気中に含まれる燃料成分の一部が内燃機関11の燃焼室からピストンおよびシリンダ間の隙間を通ってクランクケース19に流入したブローバイガスを、ブリーザライン20を通して吸気通路12に戻し、あるいはPCVライン21を通して吸気通路12に戻すことで、ブローバイガスに含まれる燃料成分の大気への放出が防止される。
【0018】
すなわち、過給機17が作動しない自然吸気時にPCVバルブ22を開弁すると、スロットルバルブ18の上流側の吸気通路12には大気圧が作用するのに対し、スロットルバルブ18の下流側の吸気通路12には内燃機関11の吸気負圧が作用するため、スロットルバルブ18の上流側の吸気通路12の吸気がブリーザライン20を通ってクランクケース19に流入し、そこからブローバイガスと共にPCVライン21を通って吸気マニホールド14に戻され、最終的に吸気と共に内燃機関11の燃焼室に供給される。
【0019】
また過給機17が作動する過給時には、過給機17の下流側の吸気通路12に過給圧が作用するが、PCVバルブ22を閉弁することで過給圧がPCVライン21を介してクランクケース19に逃げるのが防止される。そしてクランクケース19のブローバイガスは、作動中の過給機17の上流側に発生する負圧により吸気通路12に吸い出され、そこから吸気と共に吸気通路12を通って内燃機関11の燃焼室に供給される。
【0020】
ところで、内燃機関11の過給時に、ブリーザライン20が吸気通路12に接続される第1接続部23が外れたような場合、あるいはブリーザライン20がクランクケース19に接続される第2接続部24が外れたような場合、クランクケース19から吸気通路12に向けてブリーザライン20を流れるブローバイガスが大気に放出される可能性があるため、かかるブリーザライン20の異常を検知して警報を発する必要がある。
【0021】
そのために、本実施の形態では、第1接続部23においてブリーザライン20を開閉する第1開閉弁25と、第2接続部24においてブリーザライン20を開閉する第2開閉弁26とが設けられる。第1開閉弁25および第2開閉弁26を閉弁するとブリーザライン20の内部には密閉空間27が構成されるが、第1接続部23や第2接続部24でブリーザライン20が外れた場合や、ブリーザライン20の中間部が破損した場合には、ブリーザライン20の密閉空間27は大気に連通する。ブリーザライン20の密閉空間27は減圧ポンプ28に直接連通しており、減圧ポンプ28を駆動することで、ブリーザライン20の密閉空間27を大気圧よりも低い圧力に減圧可能である。そしてブリーザライン20の密閉空間27の圧力は、密閉空間27に直接接続された圧力センサ29により検出される。
【0022】
図2に示すように、ブリーザライン20の異常を判定する電子制御ユニットよりなる異常判定手段30には、イグニッションスイッチ31、エアフローメータ16、圧力センサ29、減圧ポンプ28および警報手段32が接続される。警報手段32は、例えばインストルメントパネルに設けられた液晶パネルで構成される。
【0023】
次に、上記構成を備えた本発明の第1の実施の形態の作用を、図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0024】
先ず、ステップS1でイグニッションスイッチ31の状態から内燃機関11が運転中であると判定されると、ステップS2でブリーザライン20の異常判定を中断して第1開閉弁25および第2開閉弁26を開弁する。一方、前記ステップS1でイグニッションスイッチ31の状態から内燃機関11が停止中であると判定されると、ステップS3でブリーザライン20の異常判定を実行すべく第1開閉弁25および第2開閉弁26を閉弁してブリーザライン20の内部に密閉空間27を構成し、これと同時にステップS4で減圧ポンプ28を駆動して密閉空間27の減圧を開始する。
【0025】
続くステップS5で減圧ポンプ28の作動後に異常判定に必要な所定時間が経過すると、ステップS6で圧力センサ29により密閉空間27の圧力を検出する。その結果、ステップS7で密閉空間27の圧力が充分に減圧せずに閾値以上であれば、ステップS8でブリーザライン20に異常があって密閉空間27が大気に連通していると判定し、ステップS9で警報手段32を作動させて乗員に警報を発する。一方、前記ステップS7で密閉空間27の圧力が充分に減圧して閾値未満であれば、ステップS10で密閉空間27に漏洩が発生しておらず、ブリーザライン20が正常であると判定する。
【0026】
すなわち、図3のタイムチャートから明らかなように、第1開閉弁25および第2開閉弁26を閉弁して構成した密閉空間27を減圧ポンプ28で減圧するとき、ブリーザライン20が正常であって密閉空間27が密閉状態に維持されていれば、密閉空間27の圧力が順調に減少して閾値未満になることで、ブリーザライン20が第1接続部23や第2接続部24で外れる異常や、ブリーザライン20が中間部で破損する異常が発生していないと判定することができる。
【0027】
逆に、ブリーザライン20が異常であって密閉空間27が密閉状態に維持されていなければ、ブリーザライン20の異常部から密閉空間27に外気が流入するため、密閉空間27の圧力が順調に減少しないことで、ブリーザライン20に異常が発生していると判定することができる。
【0028】
仮に、内燃機関11のピストンの上下動に伴って発生するブリーザライン20の圧力変動から、あるいは吸気通路12の吸気流量変動からブリーザライン20の異常を判定しようとすると、気筒数が大きい内燃機関11ではブリーザライン20の圧力変動や吸気通路12の吸気流量変動が小さくなるために判定精度が低下する問題がある。しかしながら、本実施の形態では、第1開閉弁25および第2開閉弁26で密閉したブリーザライン20の密閉空間27を減圧ポンプ28で減圧し、その減圧の大きさからブリーザライン20の異常を判定するので、内燃機関11の気筒数に関わらずに高精度の異常判定を行うことができる。しかも内燃機関11の停止中に異常判定を行うことができるので、異常判定により内燃機関11の出力トルクが変化して車両の走行に影響を与えることがない。
【第2の実施の形態】
【0029】
次に、図5に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0030】
第1の実施の形態の第2開閉弁26はブリーザライン20がクランクケース19に接続される第2接続部24に設けられているが(図1参照)、第2の実施の形態の第2開閉弁26はPCVライン21がクランクケース19に接続される第2接続部24に設けられている。従って、第2の実施の形態では、第1開閉弁25および第2開閉弁26が閉弁したときに構成される密閉空間27が、ブリーザライン20の内部空間およびクランクケース19の内部空間に跨がっている。
【0031】
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の作用効果に加えて、密閉空間27がブリーザライン20の内部空間およびクランクケース19の内部空間の両方を含むので、ブリーザライン20に異常が発生して大気に連通した場合だけでなく、オイルフィラーキャップやオイルレベルゲージに異常が発生してクランクケース19が大気に連通した場合でも異常を判定することが可能となる。
【0032】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0033】
例えば、内燃機関11の気筒数は実施の形態の四気筒に限定されるものではない。
【0034】
また実施の形態では減圧ポンプ28で密閉空間27を減圧しているが、加圧ポンプで密閉空間27を加圧しても同様の作用効果を達成することができる。この場合、加圧ポンプで密閉空間27を加圧したときに、密閉空間27の圧力が閾値以上に増加すればブリーザライン20は正常であると判定され、密閉空間27の圧力が閾値未満に留まればブリーザライン20は異常であると判定される。
【0035】
また実施の形態ではクランクケース19にブリーザライン20およびPCVライン21を接続しているが、クランクケース19の内部空間とヘッドカバーの内部空間とを相互に連通させ、ヘッドカバーにブリーザライン20およびPCVライン21を接続しても本願発明の作用効果を達成することができる。よって、クランクケース19に連通する他の空間にブリーザライン20およびPCVライン21を接続したものも、本願発明の技術範囲に含まれるものとする。
【0036】
また第2の実施の形態において、PCVライン21がクランクケース19に接続される部分にPCVバルブ22を設ければ、このPCVバルブ22を第2開閉弁26として利用することが可能となり、部品点数を削減することができる。
【符号の説明】
【0037】
12 吸気通路
13 吸気口
14 吸気マニホールド
15 エアクリーナ
17 過給機
18 スロットルバルブ
19 クランクケース
20 ブリーザライン
21 PCVライン
23 第1接続部
24 第2接続部
25 第1開閉弁(開閉弁)
26 第2開閉弁(開閉弁)
27 密閉空間
28 減圧ポンプ(ポンプ)
29 圧力センサ
30 異常判定手段
図1
図2
図3
図4
図5