(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記収容空間に配置されて前記円筒体の底壁と前記摺動部品との間に位置する弾性部品をさらに備え、前記ワインボトルの前記ボトルネック部分が前記円筒体に挿入されると、前記ワインボトルの前記ボトルネック部分が前記摺動部品を押して前記第2の位置に摺動させ、前記弾性部品が前記摺動部品によって圧縮されて弾性位置エネルギーを蓄積し、前記ボトルネック部分が前記円筒体から離れると、前記弾性部品が前記弾性位置エネルギーを解放し、前記摺動部品を押して前記第1の位置に戻すように適合される、
請求項1に記載のワインボトル固定デバイス。
少なくとも1つのローラセットをさらに備え、前記少なくとも1つのローラセットのそれぞれが複数のローラを備え、前記円筒体が、壁面に形成されて前記収容空間と連通する複数のスロットを備え、前記ローラが前記スロットに回転可能に配置されて前記収容空間に部分的に延在し、前記ワインボトルの前記ボトルネック部分が前記収容空間に挿入されると、前記ローラが前記ワインボトルと接触するように適合される、
請求項1又は2に記載のワインボトル固定デバイス。
前記円筒体が前記スロットに対応する複数のローラフレームを備え、前記ローラフレームが前記円筒体の前記壁面の外側に位置し、前記ローラフレームのそれぞれが傾斜トラックを有し、前記ローラのそれぞれのシャフトロッドが前記傾斜トラックを貫通し、前記傾斜トラックのそれぞれが互いに対向する第1の端部と第2の端部とを備え、前記第1の端部が前記開口部に近接して前記壁面から離れ、前記第2の端部が前記開口部から離れて前記壁面に近接する、請求項3に記載のワインボトル固定デバイス。
前記少なくとも1つのローラセットの数が2つであり、前記ローラセットの一方が前記円筒体周囲に配置されて前記開口部に近接し、前記ローラセットの他方が前記円筒体周囲に配置されて前記開口部から離れる、請求項3に記載のワインボトル固定デバイス。
第2のセンサと、前記第2のセンサに対応する第2の被検知部品とを備えており、前記第2のセンサおよび前記第2の被検知部品のうちの一方が前記扉板に配置され、他方が前記キャビネット本体に配置される第2の検知アセンブリをさらに備え、前記扉板が閉められると、前記第2のセンサが前記第2の被検知部品を検出するように適合され、前記扉板を前記キャビネット本体に対して回転させて開けると、前記第2の被検知部品が前記第2のセンサの検知範囲から離れる、
請求項8に記載のワインキャビネット。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、ワインボトルを固定し、ワインボトルが挿入されているか否かを検知するように適合されるワインボトル固定デバイスに関する。
【0004】
本発明は、上記のワインボトル固定デバイスを有するワインキャビネットに関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ワインボトルのボトルネック部分を挿入してワインボトルを固定するのに適合したワインボトル固定デバイスを提供する。ワインボトル固定デバイスは、円筒体と、摺動部品と、第1の検知アセンブリとを含む。円筒体は収容空間を取り囲み、かつ開口部を有しており、ワインボトルのボトルネック部分が開口部から収容空間に挿入されるように適合される。摺動部品は円筒体に摺動可能に配置され、軸線に沿って第1の位置と第2の位置との間で摺動するように適合される。第1の検知アセンブリは、第1のセンサと、第1のセンサに対応する第1の被検知部品とを含む。第1のセンサおよび第1の被検知部品のうちの一方は摺動部品に配置され、他方は円筒体の開口部近傍に配置される。摺動部品が第1の位置に位置するとき、摺動部品は開口部に近接し、第1のセンサは第1の被検知部品を検出するように適合される。ワインボトルのボトルネック部分が円筒体に挿入されると、ワインボトルが摺動部品を押して第1の位置から第2の位置に摺動させることで、第1の被検知部品を検知する第1のセンサの検知値が変化する。
【0006】
本発明の一実施形態では、ワインボトル固定デバイスは収容空間に配置される弾性部品をさらに含み、弾性部品は円筒体の底壁と摺動部品との間に位置する。ワインボトルのボトルネック部分が円筒体に挿入されると、ワインボトルのボトルネック部分が摺動部品を押して第2の位置に摺動させ、弾性部品は摺動部品によって圧縮されて弾性位置エネルギーを蓄積する。ボトルネック部分が円筒体から離れると、弾性部品は弾性位置エネルギーを解放し、摺動部品を押して第1の位置に戻すように適合される。
【0007】
本発明の一実施形態では、ワインボトル固定デバイスは少なくとも1つのローラセットをさらに含み、各ローラセットは複数のローラを含む。円筒体は、壁面に形成されて収容空間と連通する複数のスロットを含む。ローラはスロットに回転可能に配置され、収容空間に部分的に延在する。ワインボトルのボトルネック部分が収容空間に挿入されると、ローラはワインボトルと接触するように適合される。
【0008】
本発明の一実施形態では、円筒体はスロットに対応する複数のローラフレームを含み、ローラフレームは円筒体の壁面の外側に位置する。各ローラフレームは傾斜トラックを有する。各ローラのシャフトロッドは傾斜トラックを貫通する。各傾斜トラックは、互いに対向する第1の端部と第2の端部とを含み、第1の端部は開口部に近接して壁面から離れ、第2の端部は開口部から離れて壁面に近接する。
【0009】
本発明の一実施形態では、少なくとも1つのローラセットの数は2つであり、一方のローラセットは円筒体周囲に配置されて開口部に近接し、他方のローラセットは円筒体周囲に配置されて開口部から離れる。
【0010】
本発明の一実施形態では、円筒体の底壁に関するローラセットのローラの正投影は、互いに交互に配置される。
【0011】
本発明の一実施形態では、第1の検知部品は磁気センサであり、第1の被検知部品は磁石である。
【0012】
本発明は、キャビネット本体と、キャビネット本体に枢動可能に連結される扉板と、キャビネット本体に配置される複数の上記のワインボトル固定デバイスとを含むワインキャビネットを提供する。
【0013】
本発明の一実施形態では、ワインキャビネットは第2の検知アセンブリをさらに含み、第2の検知アセンブリは第2のセンサと、第2のセンサに対応する第2の被検知部品とを含み、第2のセンサおよび第2の被検知部品のうちの一方は扉板に配置され、他方はキャビネット本体に配置される。扉板が閉められると、第2のセンサは第2の被検知部品を検出するように適合される。扉板をキャビネット本体に対して回転させて開けると、第2の被検知部品は第2のセンサの検知範囲から離れる。
【発明の効果】
【0014】
上記の説明に基づいて、本発明のワインボトル固定デバイスでは、摺動部品が円筒体に摺動可能に配置され、被検知部品およびセンサのうちの一方が摺動部品に配置され、他方が円筒体の開口部近傍に配置される。これにより、ワインボトルが開口部から円筒体に挿入されると、ワインボトルのボトルネック部分が摺動部品を押すことで、被検知部品を検知するセンサの検知値が変化する。このようにして、本発明の検知アセンブリは、ワインボトルがワインボトル固定デバイスに入れられたか否かを自動的に検出することができる。本発明のワインキャビネットは上記のワインボトル固定デバイスを有し、貯蔵ワインの貯蔵時間を効率的に管理することが可能であり、ワインがその時点で飲用に適しているか否かを判断するための客観的根拠を使用者に提供することができる。
【0015】
上記をよりわかりやすくするために、いくつかの実施形態を図面と共に以下に詳細に説明する。
【0016】
添付図面は本発明のさらなる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれてその一部を構成する。図面は本発明の実施形態を示し、その説明と共に、本発明の原理を説明するために役立つ。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明の一実施形態によるワインキャビネットの概略図である。
図1を参照すると、この実施形態では、ワインキャビネット200は複数のワインボトル固定デバイス100を含み、ワインボトル10のボトルネック部分15(
図3参照)がワインボトル固定デバイス100に挿入されて固定されるように適合される。ワインボトル固定デバイス100は、ワインボトル10のボトルネック部分15が挿入されたか否かを検知する機能を有し、検知結果をワインキャビネット200の回路基板モジュール(図示せず)に送信するように適合される。
【0019】
この実施形態では、ワインキャビネット200はスマートシステム管理機能を選択的に有する。例えば、ワインキャビネット200は、認識器を有することができ、例えば、差し込まれるワインボトルのバーコードをスキャンするか、またはその表面のワインラベルを撮影することによって、そのようなワインのボトルの情報を取得可能であり、システムにその情報を送信した上で、ワインボトル10をワインボトル固定デバイス100に固定する。このようにして、ワインキャビネット200は、どのワインが収納されているかを記録することができる。
【0020】
使用者がワインのボトルを取りたいとき、ワインキャビネット200の扉板220を表示パネルにすることができ、ワインキャビネット200に貯蔵されるワインのあらゆる種類の情報を表示してもよいし、またはインターネットを介してシステムに接続し、使用者にこれらのワインに適した食事に関する情報を提供しても、あるいは、どの種類のワインを追加するかを使用者に提案したり、気付かせたりしてもよい。使用者が扉板220に表示される情報に従ってワインキャビネット200から取り出されるワインのボトルを選択した後、そのワインのボトルのそばのランプを点灯して使用者が取り出したいワインのボトルを示すことができる。
【0021】
さらに、扉板220を透明な扉板または表示パネルとして機能するように使用者が選択することもできる。使用者が扉板220を透明になるように選択すると、使用者は扉板220を通してワインキャビネット200内のワイン貯蔵状態を明瞭に観察することができる。使用者が扉板220を表示パネルになるように選択すると、表示パネルは貯蔵ワインの関連情報を表示することができる。言うまでもなく、他の実施形態では、ワインボトル固定デバイス100はワインキャビネット200に構成されることに限定されず、他の機能を有する設備に構成されてもよく、これは本発明によって限定されない。
【0022】
ワインボトル固定デバイス100の構造を以下で詳細に説明する。
【0023】
図2は、ワインボトル未挿入時の
図1のワインキャビネットのワインボトル固定デバイスの部分断面図である。
図3は、ワインボトルが挿入されたときの
図1のワインキャビネットのワインボトル固定デバイスの部分断面図である。
図4は、
図1のワインキャビネットのワインボトル固定デバイスの概略図である。
図2〜
図4を参照すると、この実施形態では、ワインボトル固定デバイス100は、円筒体110と摺動部品120とを含む。円筒体110は開口部114を有し、円筒体110は収容空間112を取り囲む。したがって、ワインボトル10のボトルネック部分15は、開口部114から円筒体110の収容空間112に挿入されるように適合される。
【0024】
詳細には、摺動部品120は円筒体110に摺動可能に配置され、摺動部品120は軸線Aに沿って第1の位置P1と第2の位置P2との間で摺動するように適合される。この実施形態では、軸線Aと水平線Hとの間には夾角がある。具体的には、軸線Aが開口部114で水平線Hよりもわずかに高く、図中では開口部114が右側寄りであるため、軸線Aは図中では右上がりに傾斜する。円筒体110は、軸線Aに沿ってワインキャビネット200に構成される。すなわち、円筒体110の開口部114は底壁110bよりもわずかに高い。軸線Aと水平線Hとの間の夾角は、例えば3度から30度の間であるが、本発明はこれに限定されない。
【0025】
異なるワインボトル10のボトルネック部分15はおそらく異なり、ボトルネック部分15の直径は約27cm〜33cmであるため、ワインボトル10のボトルネック部分15が円筒体110に挿入されるとき、ワインボトル10は収容空間112に固定されやすく、傾斜設計によって円筒体110から滑り落ちにくい。言うまでもなく、スペースを節約するために、この実施形態では、軸線Aと水平線Hとの間の夾角は大きすぎなくてよく、例えば5度でもよく、その結果ワインキャビネット200(
図1)は限られたスペース下でより多くの列のワインを貯蔵することができるが、本発明はこれに限定されない。
【0026】
この実施形態では、円筒体110は、円筒体110の壁面110aに形成される摺動シュート116をさらに含み、摺動シュート116は軸線Aに沿って延在し、円筒体110の収容空間112と連通する。また、摺動部品120は、収容空間112に位置する押圧部分122と、押圧部分122に連結される突出部分124とをさらに含み、摺動部品120の突出部分124は、摺動シュート116から円筒体110の壁面110aの外側へ突出する。
【0027】
この実施形態では、ワインボトル10のボトルネック部分15がワインボトル固定デバイス100に挿入されると、摺動部品120の押圧部分122がワインボトル10によって押圧されて収容空間112で摺動し、摺動部品120の突出部分124がそれに応じて移動する。突出部分124の一部は摺動シュート116で摺動し、突出部分124の他の部分は円筒体110の壁面110aから突出する。
【0028】
さらに、この実施形態では、ワインボトル固定デバイス100は第1の検知アセンブリ130をさらに含む。さらに、第1の検知アセンブリ130は、第1のセンサ132と、第1のセンサ132に対応する第1の被検知部品134とを含む。この実施形態では、第1の被検知部品134は磁石であり、第1のセンサ132は磁気センサであって、例えば、ホール効果検知部品である。言うまでもなく、他の実施形態では、第1の被検知部品134および第1のセンサ132の検知原理および種類はこれに限定されない。
【0029】
この実施形態では、第1の被検知部品134は、摺動部品120に配置され、例えば、摺動部品120の突出部分124に配置される。第1のセンサ132は開口部114近傍に配置され、例えば、ワインキャビネット200(
図1)の開口部114に近接する部分に配置される。
【0030】
この実施形態では、ワインボトル10が円筒体110に挿入されないとき、摺動部品120は第1の位置P1に位置し、開口部114近傍に配置される第1のセンサ132は、突出部分124に位置する第1の被検知部品134を検出することができる。これにより、ワインボトル10がまだ円筒体110に挿入されていないことがわかる。ワインボトル10が円筒体110に挿入されると、摺動部品120が第1の位置P1から第2の位置P2に移動して第1の被検知部品134を第1のセンサ132から離れるように駆動し、第1の被検知部品134を検知する第1のセンサ132の検知値が変化して、ワインボトル10が円筒体110に挿入されていることがわかる。すなわち、第1の被検知部品134を検知する第1のセンサ132の検知値が徐々に減少すると、ワインボトル10が円筒体110に挿入されることを表す。逆に、第1の被検知部品134を検知する第1のセンサ132の検知値が徐々に増加すると、ワインボトル10が円筒体110から離れることを表す。
【0031】
言うまでもなく、他の実施形態では、第1の被検知部品134および第1のセンサ132の位置は逆であってもよい。すなわち、第1の被検知部品134が開口部114近傍に配置されてもよいし、ワインボトル10が摺動部品120を第2の位置P2まで押すとき、第1の被検知部品134を検知する第1のセンサ132の検知値が変化する限り、第1のセンサ132が摺動部品120に配置されてもよい。
【0032】
さらに、図示されていない他の実施形態では、第1の被検知部品134は必ずしも凸部124に配置される必要はなく、摺動部品120が第1の位置P1に位置するときに第1のセンサ132が第1の被検知部品134を検出することができる限り、および摺動部品120が第1の位置P1から離れていても近接していても第1の被検知部品134を検知する第1のセンサ132の検知値が変化する限り、第1の被検知部品134は摺動部品120の任意の場所に配置することができ、これは本発明によって限定されないことに留意されたい。
【0033】
図2〜
図4を参照すると、この実施形態では、ワインボトル固定デバイス100は、収容空間112に配置される弾性部品140をさらに含み、弾性部品140は、円筒体110の底壁110bと摺動部品120との間に位置する。ワインボトル10がまだワインボトル固定デバイス100に挿入されていないときは、弾性部品140は変形していない状態であり、摺動部品120は開口部114近傍の第1の位置P1に維持される。
【0034】
ワインボトル10が開口部114から円筒体110の収容空間112に挿入されると、ワインボトル10のボトルネック部分15が摺動部品120を押して、摺動部品120を第2の位置P2に移動させる。ここで、弾性部品140は、摺動部品120によって圧縮されて弾性位置エネルギーを蓄積する。この場合、ワインボトル10のボトルネック部分15が円筒体110に入り込み、摺動部品120は第2の位置P2に固定される。使用者がワインボトル10を取り出してワインボトル10のボトルネック部分15を円筒体110から離すと、弾性部品140は弾性位置エネルギーを解放し、摺動部品120を押して第1の位置P1に戻すように適合される。
【0035】
図2のワインボトル固定デバイス100は、円筒体110の内面が部分的にワインボトル10のボトルネック部分15に対して傾斜していることにより、ワインボトル10を固定する。言うまでもなく、ワインボトル固定デバイス100がワインボトル10を固定する方法はこれに限定されない。さらなる説明のために他の実施形態を提供する。なお、上記の実施形態の構成要素の参照番号および内容の一部が以下の実施形態でも援用され、同一の参照番号が同一または類似の構成要素を表し、同一の技術内容に関する説明が省略されることに留意されたい。各実施形態の異なる特徴は、原則として他の実施形態にも適用することができる。省略された部分の説明については、上記の実施形態を参照することができ、その詳細な説明を以下の実施形態では繰り返さない。
【0036】
図5は、本発明の別の実施形態によるワインボトル固定デバイスの概略図である。
図6は、
図5のワインボトル固定デバイスの別の視野角の概略図である。
図5および
図6を参照すると、この実施形態では、ワインボトル固定デバイス100aは、少なくとも1つのローラセット150および150aをさらに含み、各ローラセット150および150aは複数のローラ152を含む。この実施形態では、ローラセット150および150aの数は2つであり、ローラセット150および150aのそれぞれでローラ152の数は3つである。言うまでもなく、他の実施形態では、ローラセット150および150aの数、ならびに各ローラセット150および150aに含まれるローラ152の数は、実際の要件に従って調整されてもよく、これは本発明によって限定されない。
【0037】
この実施形態では、一方のローラセット150が円筒体110の周囲に配置されて開口部114に近接し、他方のローラセット150aが円筒体110の周囲に配置されて開口部114から離れる。さらに、ローラセット150のローラ152とローラセット150aのローラ152とは、交互配置で構成される。言い換えれば、円筒体110の底壁110b面に関するローラセット150および150aのローラ152の正投影は、互いに交互に配置される。ローラ152の設計は、ワインボトル10のボトルネック部分15を容易に挿入し、取り出すことを可能にする。
【0038】
さらに、この実施形態では、円筒体110は、壁面110aに形成される複数のスロット118と、スロット118に対応する複数のローラフレーム119とを有する。スロット118は、円筒体110の収容空間112と連通する。各ローラフレーム119は、対応するスロット118に配置され、壁面110aの外側に位置する。ローラ152は、ローラフレーム119に回転可能に配置される。各ローラフレーム119は傾斜トラック119aをさらに有し、各ローラ152のシャフトロッド152aは対応する傾斜トラック119aを回転可能に貫通し、ローラ152はスロット118を介して収容空間112に部分的に延在する(
図7参照)。
【0039】
図7は、ワインボトル挿入前の
図5のワインボトル固定デバイスの部分断面図である。
図8は、ワインボトルが挿入されたときの
図5のワインボトル固定デバイスの部分断面図である。
図7および
図8を参照すると、各傾斜トラック119aは、第1の端部E1(
図8)と、第1の端部E1に対向する第2の端部E2(
図7)とを含む。第1の端部E1は開口部114に近接して壁面110aから離れ(すなわち軸線Aから離れ)、第2の端部E2は開口部114から離れて壁面110aに近接する(すなわち軸線Aに近接する)。言い換えれば、ローラ152が傾斜トラック119aに沿って第1の端部E1から第2の端部E2に転動されると、ローラセット150の3つのローラ152が互いに近接し、ローラセット150aの3つのローラ152も互いに近接する。この実施形態では、ローラ152の材料は、例えば、高摩擦性を有するゴムまたはTeflon(登録商標)であるが、ローラ152の材料は、これに限定されない。
【0040】
したがって、この実施形態では、ワインボトル10のボトルネック部分15が円筒体110に挿入される過程で、ボトルネック部分15がローラ152と接触し、ローラ152との摩擦により、ローラ152を傾斜トラック119aに沿って第1の端部E1から第2の端部E2に転動するように駆動して(
図7〜
図8)、その結果、ローラ152がボトルネック部分15を徐々にしっかりと締め付ける。これにより、ワインボトル固定デバイス100aは、ワインボトル10のボトルネック部分15に対してより安定した固定効果を提供することができる。
【0041】
この実施形態では、より大口径のボトルネック部分15が挿入されると、ローラ152はおそらく傾斜トラック119aの第1の端部E1からわずかな距離しか転動できない可能性があるが、ローラ152がすでにボトルネック部分15をしっかりと締め付けていることに留意されたい。より小口径のボトルネック部分15が挿入されると、ローラ152はおそらく傾斜トラック119aの第1の端部E1から第2の端部E2に近接する位置まで転動することができ、したがってローラ152はボトルネック部分15をしっかりと締め付ける。したがって、このような設計によれば、この実施形態のワインボトル固定デバイス100aは、より大きな口径およびサイズ範囲を有するボトルネック部分15を固定することができる。
【0042】
図9は、閉状態での
図1のワインキャビネットの断面図である。
図10は、開状態での
図1のワインキャビネットの断面図である。
図9および
図10を参照すると、この実施形態では、ワインキャビネット200は、キャビネット本体210と、キャビネット本体210に枢動可能に連結される扉板220と、キャビネット本体210に配置される複数のワインボトル固定デバイス100と、第2の検知アセンブリ230とを含む。
【0043】
この実施形態では、第2の検知アセンブリ230は、第2のセンサ232と、第2のセンサ232に対応する第2の被検知部品234とを含む。第2のセンサ232は、例えば扉板220に配置され、第2の被検知部品234は、例えばキャビネット本体210に配置される。したがって、
図9に示すように扉板220が閉状態にあるとき、第2のセンサ232は第2の被検知部品234を検出するように適合される。扉板220が
図10に示すように開状態にあるとき、第2の被検知部品234は第2のセンサ232の検知範囲から離れる。同様に、他の実施形態では、第2のセンサ232がキャビネット本体210に配置されてもよいし、第2の被検知部品234が扉板220に配置されてもよく、これは本発明によって限定されない。また、この実施形態では、第2の被検知部品234は磁石であり、第2のセンサ232は磁気センサであって、例えばホール効果検知部品である。言うまでもなく、他の実施形態では、第2のセンサ232および第2の被検知部品234の検知原理および種類はこれに限定されない。
【0044】
上記の設計に基づいて、この実施形態では、ワインキャビネット200内の温度および湿度が変化して貯蔵ワインの品質に影響を与えることを防ぐために、ワインキャビネット200は、扉板220が閉められていないことを使用者に気付かせる機能を有する。例えば、使用者が扉板220を閉め忘れるか、または扉板220が完全に閉められていないと、第2のセンサ232は第2の被検知部品234を検出することができない。この場合、節電効果を得るか、またはワインキャビネット200に貯蔵されるワインの劣化を防ぐために、警報音を送信して使用者に警告することができ、扉板220を閉めることにより第2のセンサ232が第2の被検知部品234を検出するまで、警報音の送信は停止される。言うまでもなく、他の実施形態では、第2のセンサ232は必ずしも警報音と協働する必要はなく、スマートシステムを有するワインキャビネットの設計は、実際の要件に従って調整することができる。
【0045】
他の実施形態では、本発明の摺動部品120と、ローラ152と、第2の検知アセンブリ230とはすべて、ワインボトル固定デバイス100および100aにおいて同時に、または別々に構成されてもよいことに留意されたい。さらに、本発明の図面では、2つの可能性のみが例として示され、他の可能性の説明は省略されているが、本発明はこれに限定されない。
【0046】
要約すると、本発明のワインボトル固定デバイスでは、摺動部品が円筒体に摺動可能に配置され、被検知部品またはセンサのうちの一方が摺動部品に配置されて、他方が円筒体の開口部近傍に配置される。したがって、ワインボトルが開口部からワインボトル固定デバイスに挿入されると、ワインボトルのボトルネック部分が摺動部品を押すことで、被検知部品を検知するセンサの検知値が変化する。このようにして、本発明の検知アセンブリは、ワインボトルがワインボトル固定デバイスに入れられたか否かを自動的に検出することができる。ワインキャビネットは、貯蔵ワインの貯蔵時間を効率的に管理し、貯蔵ワインがその時点で飲用に適しているか否かを判断するための客観的根拠を使用者に提供することができる。さらに、本発明では、徐々に内側に傾斜するローラの設計に基づいて、ワインボトル固定デバイスをより大きなサイズ範囲でボトルネック部分に適合させることができる。
【0047】
当業者には明らかであるように、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、開示した実施形態に対して様々な修正および変更を加えることができる。上記を考慮して、本発明は、それらが以下の特許請求の範囲およびその等価物の範囲内にあるという条件で修正および変更を網羅することを意図する。