【実施例】
【0059】
以下の表1、表2、表3、表4、表5及び表6に示す組成で実施例と比較例のフラックスを調合し、残渣量、はんだの濡れ広がり性、腐食性及び加工性について検証した。なお、表1〜表6における組成率は、フラックスの全量を100とした場合のwt(重量)%である。
【0060】
<残渣量評価>
(1)検証方法
TG法(熱重量測定法)による試験評価方法として、アルミパンに各実施例及び各比較例のフラックスを10mg詰めて、ULVAC社製TGD9600を用いてN
2雰囲気下で25℃〜350℃まで、昇温速度10℃/minにて加熱した。加熱後の各フラックスの重量が、加熱前の20%以下になったかどうかを測定した。
【0061】
(2)判定基準
◎:重量が加熱前の15%以下になった
○:重量が加熱前の15%超、20%以下になった
×:重量が加熱前の20%より大きかった
【0062】
加熱後の重量が加熱前の20%以下になったフラックスは、加熱によってフラックス中の成分が十分に揮発したと言える。加熱後の重量が加熱前の15%以下になったフラックスは、加熱によってフラックス中の成分がより十分に揮発したと言える。重量が加熱前の20%より大きかったフラックスは、フラックス中の成分の揮発が不十分であったと言える。揮発が十分ではないフラックスがやに入りはんだに使用され、上述したはんだ付け方法に適用されると、はんだごての貫通孔に残渣が多く堆積し、やに入りはんだが正常に供給できない等の不具合の原因となる。
【0063】
<はんだの濡れ広がり性の評価>
(1)検証方法
はんだの濡れ広がり性の評価は、実施例、比較例のフラックスを使用したやに入りはんだを試料として用意した。はんだは、Sn−3Ag−0.5Cuと表記される組成であり、Agを3.0wt%、Cuを0.5wt%含み、残部がSnである。やに入りはんだの直径はφ0.8mm、やに入りはんだの全量を100とした場合、はんだが97wt%、フラックスが3wt%である。このやに入りハンダを使用し、JIS Z 3197 8.3.1.1に準拠して濡れ広がり率を算出した。
【0064】
(2)判定基準
〇:濡れ広がり率が70%以上であった
×:濡れ広がり率が70%未満であった
【0065】
<加工性の評価>
(1)検証方法
実施例、比較例のフラックスを試料とし、25℃における状態を観察して、固形及び液体のいずれであるかを判定した。フラックスが液体である場合、フラックスをレオメータ(Thermo Scientific HAAKE MARS III(商標))のプレート間に挟んだ後、6Hzでプレートを回転させることによりフラックスの粘度を測定した。そして、やに入りはんだを製造する際の加工性を、下記に示す基準で評価した。
【0066】
(2)判定基準
〇:25℃における状態が固形であった。または、25℃における状態が液体であるが、レオメータで測定した粘度が3500Pa・s以上であった。フラックスの25℃における状態が固形、または、25℃における状態が液体であるが、レオメータで測定した粘度が3500Pa・s以上であると、やに入りはんだを作ることができる。
×:25℃における状態が液体であり、レオメータで測定した粘度が3500Pa・s未満であった。フラックスの25℃における状態が液体であり、レオメータで測定した粘度が3500Pa・s未満であると、フラックスが流れ、やに入りはんだを作ることができない。
【0067】
<腐食性の評価>
(1)検証方法
実施例、比較例のフラックスを試料とし、JIS Z 3197に基づき銅鏡腐食試験を行い、銅鏡試験片に対するフラックス塗布箇所の腐食の度合いを透過率で評価した。
【0068】
(2)判定基準
〇:透過率が50%以下であった
×:透過率が50%超であった
【0069】
<総合評価>
〇:残渣量評価が◎または〇、かつ、はんだの濡れ広がり性、加工性評価及び腐食性評価の何れも〇であった
×:残渣量、はんだの濡れ広がり性、加工性評価及び腐食性評価の何れか、または全てが×であった
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】
【表5】
【0075】
【表6】
【0076】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で94wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例1では、残渣量が15wt%以下で、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、濡れ広がり率が70%以上で、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、25℃での状態が固形、あるいは、25℃での状態が液体であっても、粘度が3500Pa・s以上であり、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、銅鏡腐食試験で透過率が50%以下で、腐食が抑制され腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0077】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で91.5wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で2.5wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例2でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0078】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で92wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例3でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0079】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で92.5wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で1.5wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例4でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0080】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で93wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例5でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0081】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で93.5wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で0.5wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例6でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0082】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で96wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例7でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0083】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で92wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で5wt%含む実施例8でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0084】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で90wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で7wt%含む実施例9でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0085】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で87wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で10wt%含む実施例10でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0086】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で92wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物としてtrans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で5wt%含む実施例11でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0087】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で92wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを本発明で規定される範囲内で5wt%含む実施例12でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0088】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で92wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物としてトリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で5wt%含む実施例13でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0089】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で92wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物としてテトラブロモエタンを本発明で規定される範囲内で5wt%含む実施例14でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0090】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で92wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物としてテトラブロモブタンを本発明で規定される範囲内で5wt%含む実施例15でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0091】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で92wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2−ビス(ブロモエチル)−1,3−プロパンジオールを本発明で規定される範囲内で5wt%含む実施例16でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0092】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で87wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、trans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、トリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモエタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモブタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,2−ビス(ブロモエチル)−1,3−プロパンジオールを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例17でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0093】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で86wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、trans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、トリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモエタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモブタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,2−ビス(ブロモエチル)−1,3−プロパンジオールを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例18でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0094】
揮発性ロジンとして不均化水添ロジンを本発明で規定される範囲内で87wt%含み、有機酸としてアジピン酸を本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例19でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0095】
揮発性ロジンとしてアクリル酸変性水添ロジンを本発明で規定される範囲内で87wt%含み、有機酸としてピメリン酸を本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例20でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0096】
揮発性ロジンとして天然ロジンを本発明で規定される範囲内で87wt%含み、有機酸としてドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例21でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0097】
揮発性ロジンとして天然ロジンを本発明で規定される範囲内で87wt%含み、有機酸としてグルタル酸を本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例22でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0098】
揮発性ロジンとして不均化ロジンを本発明で規定される範囲内で87wt%含み、有機酸としてドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例23でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0099】
揮発性ロジンとしてアクリル酸変性ロジンを本発明で規定される範囲内で87wt%含み、有機酸としてドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例24でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0100】
揮発性ロジンとして水添ロジンを27wt%、不均化水添ロジンを30wt%、アクリル酸変性水添ロジンを30wt%含み、2種以上の揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲内であり、有機酸としてスベリン酸を本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例25でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0101】
揮発性ロジンとして水添ロジンを12wt%、不均化水添ロジンを15wt%、アクリル酸変性水添ロジンを15wt%、天然ロジンを15wt%、不均化ロジンを15wt%、アクリル酸変性ロジンを15wt%含み、2種以上の揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲内であり、有機酸としてドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例26でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0102】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で70wt%、天然ロジンを本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機酸としてピメリン酸を本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で10wt%含む実施例27でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0103】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で98wt%含み、有機酸としてピメリン酸を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物としてtrans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例28でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0104】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で98wt%含み、有機酸としてピメリン酸を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物としてトリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例29でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0105】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で85wt%、不均化ロジンを本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機酸としてピメリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例30でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0106】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で85wt%、アクリル酸変性ロジンを本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機酸としてスベリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例31でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0107】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で85wt%、不揮発性ロジンとして重合ロジンを本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機酸としてドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例32でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0108】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で85wt%、不揮発性ロジンとしてロジンエステルを本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機酸としてピメリン酸を本発明で規定される範囲内で1wt%、ドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例33でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0109】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で67wt%含み、固形溶剤としてネオペンチルグリコールを本発明で規定される範囲内で28wt%含み、有機酸としてピメリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例34でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0110】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で87wt%含み、有機酸としてスベリン酸を本発明で規定される範囲内で5wt%含み、アミンとして2−フェニルイミダゾールを本発明で規定される範囲内で5wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含む実施例35でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0111】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で87wt%含み、有機酸としてドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で9wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含み、シリコーンとしてジメチルシリコーンオイルを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例36でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0112】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で87wt%含み、有機酸としてドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で9wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含み、リン酸エステルとしてイソデシルアシッドホスフェートを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例37でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0113】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で87wt%含み、有機酸としてドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で9wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含み、界面活性剤としてアクリルポリマーを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例38でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0114】
揮発性ロジンとして水添ロジンを15wt%、不均化水添ロジンを15wt%、アクリル酸変性水添ロジンを15wt%、天然ロジンを15wt%、不均化ロジンを10wt%、アクリル酸変性ロジンを10wt%含み、2種以上の揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲内であり、有機酸としてアジピン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ピメリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、スベリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、グルタル酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、trans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、トリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモエタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモブタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,2−ビス(ブロモエチル)−1,3−プロパンジオールを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例39でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0115】
揮発性ロジンとして水添ロジンを14wt%、不均化水添ロジンを15wt%、アクリル酸変性水添ロジンを15wt%、天然ロジンを15wt%、不均化ロジンを10wt%、アクリル酸変性ロジンを10wt%含み、2種以上の揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲内であり、有機酸としてアジピン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ピメリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、スベリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、グルタル酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、trans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、トリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモエタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモブタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,2−ビス(ブロモエチル)−1,3−プロパンジオールを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例40でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0116】
揮発性ロジンとして水添ロジンを15wt%、不均化水添ロジンを15wt%、アクリル酸変性水添ロジンを14wt%、天然ロジンを10wt%、不均化ロジンを10wt%、アクリル酸変性ロジンを10wt%含み、2種以上の揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲内であり、固形溶剤としてネオペンチルグリコールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機酸としてアジピン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ピメリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、スベリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、グルタル酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、アミンとして2−フェニルイミダゾールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、trans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、トリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモエタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモブタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,2−ビス(ブロモエチル)−1,3−プロパンジオールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、シリコーンとしてジメチルシリコーンオイルを本発明で規定される範囲内で1wt%、リン酸エステルとしてイソデシルアシッドホスフェートを本発明で規定される範囲内で1wt%、界面活性剤としてアクリルポリマーを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例41でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0117】
揮発性ロジンとして水添ロジンを15wt%、不均化水添ロジンを15wt%、アクリル酸変性水添ロジンを14wt%、天然ロジンを10wt%、不均化ロジンを10wt%、アクリル酸変性ロジンを10wt%含み、2種以上の揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲内であり、固形溶剤としてネオペンチルグリコールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機酸としてアジピン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ピメリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、スベリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、グルタル酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、アミンとして2−フェニルイミダゾールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、trans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、トリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモエタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモブタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,2−ビス(ブロモエチル)−1,3−プロパンジオールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、シリコーンとしてメチルフェニルシリコーンオイルを本発明で規定される範囲内で1wt%、リン酸エステルとしてイソデシルアシッドホスフェートを本発明で規定される範囲内で1wt%、界面活性剤としてアクリルポリマーを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例42でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0118】
揮発性ロジンとして水添ロジンを15wt%、不均化水添ロジンを15wt%、アクリル酸変性水添ロジンを14wt%、天然ロジンを10wt%、不均化ロジンを10wt%、アクリル酸変性ロジンを10wt%含み、2種以上の揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲内であり、固形溶剤としてネオペンチルグリコールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機酸としてアジピン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ピメリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、スベリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、グルタル酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、アミンとして2−フェニルイミダゾールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、trans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、トリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモエタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモブタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,2−ビス(ブロモエチル)−1,3−プロパンジオールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、シリコーンとして環状シリコーンオイルを本発明で規定される範囲内で1wt%、リン酸エステルとしてイソデシルアシッドホスフェートを本発明で規定される範囲内で1wt%、界面活性剤としてアクリルポリマーを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例43でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0119】
揮発性ロジンとして水添ロジンを15wt%、不均化水添ロジンを15wt%、アクリル酸変性水添ロジンを14wt%、天然ロジンを10wt%、不均化ロジンを10wt%、アクリル酸変性ロジンを10wt%含み、2種以上の揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲内であり、固形溶剤としてネオペンチルグリコールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機酸としてアジピン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ピメリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、スベリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、グルタル酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、アミンとして2−フェニルイミダゾールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、trans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、トリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモエタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモブタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,2−ビス(ブロモエチル)−1,3−プロパンジオールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、シリコーンとしてジメチルシリコーンオイルを本発明で規定される範囲内で1wt%、リン酸エステルとしてイソデシルアシッドホスフェートを本発明で規定される範囲内で1wt%、界面活性剤としてビニルエーテルポリマーを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例44でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0120】
揮発性ロジンとして水添ロジンを15wt%、不均化水添ロジンを15wt%、アクリル酸変性水添ロジンを14wt%、天然ロジンを10wt%、不均化ロジンを10wt%、アクリル酸変性ロジンを10wt%含み、2種以上の揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲内であり、固形溶剤としてネオペンチルグリコールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機酸としてアジピン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ピメリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、スベリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、グルタル酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、アミンとして2−フェニルイミダゾールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、trans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、トリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモエタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモブタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,2−ビス(ブロモエチル)−1,3−プロパンジオールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、シリコーンとしてジメチルシリコーンオイルを本発明で規定される範囲内で1wt%、リン酸エステルとしてイソデシルアシッドホスフェートを本発明で規定される範囲内で1wt%、界面活性剤としてオレフィンポリマーを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例45でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0121】
揮発性ロジンとして水添ロジンを15wt%、不均化水添ロジンを15wt%、アクリル酸変性水添ロジンを14wt%、天然ロジンを10wt%、不均化ロジンを10wt%、アクリル酸変性ロジンを10wt%含み、2種以上の揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲内であり、固形溶剤としてネオペンチルグリコールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機酸としてアジピン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ピメリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、スベリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、グルタル酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、アミンとして2−フェニルイミダゾールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、trans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、トリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモエタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモブタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,2−ビス(ブロモエチル)−1,3−プロパンジオールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、シリコーンとしてジメチルシリコーンオイルを本発明で規定される範囲内で1wt%、リン酸エステルとしてイソデシルアシッドホスフェートを本発明で規定される範囲内で1wt%、界面活性剤としてブタジエンポリマーを本発明で規定される範囲内で1wt%含む実施例46でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0122】
揮発性ロジンとして水添ロジンを15wt%、不均化水添ロジンを15wt%、アクリル酸変性水添ロジンを14wt%、天然ロジンを10wt%、不均化ロジンを10wt%、アクリル酸変性ロジンを10wt%含み、2種以上の揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲内であり、固形溶剤としてネオペンチルグリコールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機酸としてアジピン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ピメリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、スベリン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、ドデカン二酸を本発明で規定される範囲内で2wt%、グルタル酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含み、アミンとして2−フェニルイミダゾールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲内で1wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、trans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオールを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、トリアリルイソシアルヌレート6臭化物を本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモエタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、テトラブロモブタンを本発明で規定される範囲内で1.5wt%、2,2−ビス(ブロモエチル)−1,3−プロパンジオールを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、シリコーンとしてジメチルシリコーンオイルを本発明で規定される範囲内で0.4wt%、メチルフェニルシリコーンオイルを本発明で規定される範囲内で0.3wt%、環状シリコーンオイルを本発明で規定される範囲内で0.3wt%含み、リン酸エステルとしてイソデシルアシッドホスフェートを本発明で規定される範囲内で1wt%含み、界面活性剤としてアクリルポリマーを本発明で規定される範囲内で0.3wt%、ビニルエーテルポリマーを本発明で規定される範囲内で0.3wt%、オレフィンポリマーを本発明で規定される範囲内で0.2wt%、ブタジエンポリマーを本発明で規定される範囲内で0.2wt%含む実施例47でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0123】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で98wt%含み、有機酸を含まず、有機ハロゲン化合物としてtrans−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオールを本発明で規定される範囲内で2wt%含む実施例48でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0124】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で98wt%含み、有機酸としてピメリン酸を本発明で規定される範囲内で1.5wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で0.5wt%含む実施例49でも、残渣量を抑制して低残渣とする十分な効果が得られた。また、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られた。更に、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して十分な効果が得られた。また、腐食性に対して十分な効果が得られた。
【0125】
これに対し、揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で97wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含むが、有機ハロゲン化合物を含まない比較例1では、濡れ広がり率が70%未満で、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られなかった。
【0126】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲内で91wt%含み、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で3wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含むが、アミンハロゲン化水素酸塩としてN,N−ジエチルアニリン臭化水素酸塩を本発明で規定される範囲を超えて3wt%含む比較例2では、透過率が50%超で、腐食性に対して十分な効果が得られなかった。
【0127】
揮発性ロジンを含まず、不揮発性ロジンとして重合ロジンを本発明で規定される範囲を超えて87wt%含む比較例3、不揮発性ロジンとしてロジンエステルを本発明で規定される範囲を超えて87wt%含む比較例4、不揮発性ロジンとしてフェノール変性ロジンを本発明で規定される範囲を超えて87wt%含む比較例5では、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含んでも、残渣量が20wt%を超え、残渣量が抑制できず低残渣とする効果が得られなかった。
【0128】
揮発性ロジンとして天然ロジンを12wt%、不均化ロジンを15wt%、アクリル酸変性ロジンを15wt%含み、2種以上の揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲内であるが、不揮発性ロジンとして重合ロジンを本発明で規定される範囲を超えて15wt%、ロジンエステルを本発明で規定される範囲を超えて15wt%、フェノール変性ロジン本発明で規定される範囲を超えて15wt%含み、2種以上の不揮発性ロジンが合計で本発明で規定される範囲を超えている比較例6では、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含んでも、残渣量が抑制できず低残渣とする効果が得られなかった。
【0129】
揮発性ロジンとして水添ロジンを本発明で規定される範囲を下回る42wt%含み、不揮発性ロジンとしてロジンエステルを本発明で規定される範囲を超えて45wt%含む比較例7でも、有機酸としてドデカンニ酸を本発明で規定される範囲内で10wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含んでも、残渣量が抑制できず低残渣とする効果が得られなかった。
【0130】
揮発性ロジンを含まず、不揮発性ロジンとしてロジンエステルを本発明で規定される範囲を超えて98wt%含み、有機酸としてアジピン酸を本発明で規定される範囲内で2wt%含む比較例8では、濡れ広がり率が70%未満で、はんだの濡れ広がりに対して十分な効果が得られなかった。また、残渣量が抑制できず低残渣とする効果が得られなかった。
【0131】
揮発性ロジンを含まず、不揮発性ロジンとしてロジンエステルを本発明で規定される範囲を超えて42wt%含み、固形溶剤としてネオペンチルグリコールを本発明で規定される範囲を超えて50wt%含む比較例9では、有機酸としてアジピン酸を本発明で規定される範囲内で5wt%含み、有機ハロゲン化合物として2,2,2−トリブロモエタノールを本発明で規定される範囲内で3wt%含んでも、残渣量が抑制できず低残渣とする効果が得られず、また、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して効果が得られなかった。比較例9では、やに入りはんだを製造する際の加工性に対して効果が得られず、やに入りはんだを製造できないことから、はんだの濡れ広がり性の評価は行っていない。
【0132】
以上のことから、揮発性ロジンを70wt%以上〜98wt%以下、活性剤を2wt%以上30wt%以下含み、活性剤は、有機酸を0wt%以上15wt%以下、有機ハロゲン化合物を0.5wt%以上15wt%以下、アミンを0wt%以上5wt%以下、アミンハロゲン化水素酸塩を0wt%以上2.5wt%以下含むフラックス、これらの何れかのフラックスを使用したやに入りはんだ、フラックスコートはんだでは、残渣量を抑制する効果が得られた。また、はんだが良好に濡れ広がる効果が得られた。更に、加工性が良好となる効果が得られた。また、腐食を抑制する効果が得られた。
【0133】
これらの効果は、不揮発性ロジン、固形溶剤、添加剤を本発明で規定される範囲内で含むことでも阻害されなかった。