【文献】
きだてたく,ゼムクリップのムダづかいに終止符を!"失踪しない"機能派クリップ3選,GetNavi web, [online],2016年 8月29日,[2020年10月13日検索], インターネット,URL,https://getnavi.jp/stationery/63705
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記クランプ開閉部材は、前記支持バーから前記開閉軸を経て前記押弦バーにわたる外面の周囲において該外面に沿った略U字状に延在する板ばねを主体としており、その一端部が前記支持バーにスライド可能に係合するとともに他端部が前記押弦バーにスライド可能に係合していることを特徴とする請求項1に記載のカポタスト。
前記弦押さえ部は前記ネック表面に直接接触する弾性体を有し、該弾性体は前記押弦バーに前記ネックの延びる方向と略平行な揺動軸を介して揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載のカポタスト。
前記押弦バーまたは前記支持バーには、前記ネックの縁部にあてがわれて該ネックに対する前記クランプの位置決めがなされる位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカポタスト。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カポタストは、例えば演奏の途中に移調したり他のギターに短時間で付け替えたりすることなどを想定すると、ネックに対して大きな力を要することなく円滑に着脱可能であることが理想的とされる。しかし従来のものは、例えばばねの力に抗してレバーを握りネックへの装着状態を解除してから上方に持ち上げてネックから外すといったように、最後にネックから外す動きの前に、その動きと異なる操作が必要であった。このためネックに対する着脱は決して円滑ではなく、また、ばねを用いているものでは大きな力が必要な場合があり、女性や子供にとっては使いづらいものもあった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ネックに対する着脱を、大きな力を要することなく、かつ、無駄な動きを要さず円滑に行うことができるカポタストを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のカポタストは、弦楽器のネックに着脱可能に装着され、弦を前記ネックの表面に押さえ付けるカポタストであって、前記ネックを挟んでネック裏面側に配される支持バーとネック表面側に配されネック対向面に弦押さえ部が設けられた押弦バーとが、これらバーの一端部に取り付けられた開閉軸を介して開閉可能に支持され、開いた状態で他端側に開口が形成されるクランプと、前記クランプに設けられ、該クランプを開く方向に付勢する開方向付勢部材と、前記クランプが前記ネックを挟んだ状態で、前記クランプの開口と反対側に配設され、かつ、前記押弦バーおよび前記支持バーに対し前記ネックの幅方向に略沿った方向にスライド可能かつ弾性的に係合するクランプ開閉部材と、を具備し、前記クランプ開閉部材は、前記開閉軸に近接する方向にスライドした際に前記開方向付勢部材の付勢力に抗して前記クランプを閉じて前記ネックを挟み前記弦押さえ部が前記ネックの表面を押圧する状態を保持し、前記開閉軸から離間する方向にスライドした際には前記開方向付勢部材の付勢力によって前記クランプが開くことを許容することを特徴とする。
【0007】
本発明のカポタストは、クランプで弦楽器のネックを挟んだ状態からクランプ開閉部材を開閉軸に近接する方向、すなわちネックの方向に押し込んでスライドさせると、クランプが閉じてネックを強く挟み、ネックに装着された状態となる。このとき、弦押さえ部がネック表面を押圧し、弦がネック表面に押さえ付けられ、移調される。一方、その装着状態からクランプ開閉部材を開閉軸から離間する方向、すなわちネックから離れる方向に引いてスライドさせると、クランプが開き、さらに引く動作をそのまま続けることにより、カポタストはネックから離脱する。
【0008】
このようにネックに対する装着および取り外しは、クランプ開閉部材をネックの幅方向に略沿って押したり引いたりするワン・アクションでそれぞれ行うことができる。このため、ネックに対するカポタストの着脱を余計な動作を伴わず円滑に行うことができる。また、クランプ開閉部材のスライドは演奏者の腕全体を使って行うことができるため大きな力を与えることができ、結果として着脱の動作を容易に行うことができる。
【0009】
本発明は、前記クランプ開閉部材は、前記支持バーから前記開閉軸を経て前記押弦バーにわたる外面の周囲において該外面に沿った略U字状に延在する板ばねを主体としており、その一端部が前記支持バーにスライド可能に係合するとともに他端部が前記押弦バーにスライド可能に係合している形態を含む。この形態によれば、U字状の板ばねを主体とするクランプ開閉部材を持つことにより、カポタストを取り扱いやすくなる。また、特にカポタストをネックから外す際にクランプ開閉部材に指等を引っ掛けて引っ張ることにより、カポタストを外しやすいという利点がある。
【0010】
また、本発明は、前記弦押さえ部は前記ネック表面に直接接触する弾性体を有し、該弾性体は前記押弦バーに前記ネックの延びる方向と略平行な揺動軸を介して揺動可能に支持されている形態を含む。この形態によれば、弾性体によって全ての弦を確実かつ一様な押圧力でネック表面に押さえ付けることができ、その結果、良好な演奏音を得ることができる。
【0011】
また、本発明は、前記押弦バーまたは前記支持バーには、前記ネックの縁部にあてがわれて該ネックに対する前記クランプの位置決めがなされる位置決め部が設けられている形態を含む。この形態によれば、カポタストをネックに装着するにあたってその姿勢を安定させることができ、クランプ開閉部材を操作しやすくなる。
【0012】
また、本発明は、ネックを傷つけない観点から、前記クランプの前記ネックに接触する箇所にクッションが設けられている形態を好ましいものとする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のカポタストによれば、ネックに対する着脱を、大きな力を要することなく、かつ、無駄な動きを要さず円滑に行うことができるといった効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明をギター用のカポタストに適用した一実施形態を説明する。
[1]カポタストの構成
図1は一実施形態に係るカポタストCを示し、
図2はカポタストCをギターのネック1のフレット2間に装着した状態を示している。また、
図3はカポタストCをネック1から取り外した状態、またはこれからネック1に装着するときの状態を示している。本実施形態のカポタストCは、演奏者がギターを演奏状態に保持した状態、すなわちネック1を概ね水平に保持した状態において、上方からそのネック1に対し着脱可能に装着される。
【0016】
図1〜
図3に示すように、カポタストCは、支持バー200と押弦バー300とが開閉可能に組み合わされてなるクランプ100と、クランプ100の開閉操作を行うための環状のレバー(クランプ開閉部材)400とを備えている。レバー400は、
図1の状態から
図3に示すようにクランプ100から上方に引き出され、その状態でクランプ100は開き、ギターのネック1に装着可能な状態となる。
【0017】
図1は、カポタストCをネック1から外し、レバー400をクランプ100側に押し込んで収納した状態を示し、カポタストCはこの収納状態で保管や持ち運びがなされる。収納状態でクランプ100はやや開いているがこれ以上は閉じず、最も閉じた状態となる。以下の説明では、特に注釈しない限り、上下・左右といった方向はネック1への装着状態での方向であり、内側はネック1への装着状態においてネック1側と定義する。
【0018】
クランプ100を構成する支持バー200は、ネック1の裏面1bにほぼ沿って上下方向に湾曲して延びる主部210と、主部210の上端から内側に鈍角状に屈曲した湾曲形状の上端部220とを有する形状に形成されている。ネック1の裏面1bに対向する主部210の内面には、各種ゴムあるいは合成樹脂等の弾性体からなるクッション215が接着されている。クッション215の表面はこの場合、上方から下方にわたり2段の凹凸状に形成されているが、その形状は任意である。
【0019】
クランプ100を構成する押弦バー300は、上下方向に沿って延びる主部310と、主部310の上端から内側に鋭角状に屈曲した湾曲形状の上端部320とを有する形状に形成されている。ネック1の表面1aに対向する主部はネック1の幅をカバーし得る長さを有し、その主部310の内面すなわちネック1への対向面には、弦押さえ部330が設けられている。
【0020】
弦押さえ部330は主部310に沿って延びる受け板331の内面に各種ゴムあるいは合成樹脂等の弾性体からなる押さえパッド(弾性体)332が接着されたものである。受け板331はネック1に沿って僅かに湾曲しており、押さえパッド332も同様に湾曲している。押さえパッド332はネック1の表面1aに押さえ付けられることによりネック1上の全ての弦3をネック1の表面1aに押さえ付けるものであり、断面形状が例えば三角形状、ホームベース状等に形成され、弦3に接触する先端縁の断面が先鋭に形成されている。受け板331は、その長手方向の中央部が左右方向に延びる揺動軸333を介して押弦バー300に揺動可能に支持されている。これにより押さえパッド332は、カポタストCがネック1に装着された状態において左右方向すなわちネック1の延びる方向と略平行な揺動軸333を介して揺動可能となっている。
【0021】
押弦バー300の上端部320はネック1の上縁部に対向し、その内側には上記クッション215と同じ材質からなるクッション(位置決め部)315が接着されている。押弦バー300側のクッション135の表面はネック1の上縁部にほぼ沿うような湾曲面に形成されている。また、上端部320の内面は、
図1に示す収納状態で支持バー200の主部210の内面と連続した湾曲面を形成する湾曲面に形成されている。また、支持バー200の主部210の内面上端には、押弦バー300の上端部320の先端面下部322に当接することでクランプ100の収納状態の開き角度を規制するストッパ壁部212が形成されている。
【0022】
押弦バー300の上端部320には上方に開口する溝323が形成されており、その溝323に支持バー200の上端部220が嵌め込まれて上端部220,320どうしが回転可能に重畳している。そしてその状態で、上端部220,320どうしが左右方向に延びる開閉軸110によって回転可能に結合されている。これによりクランプ100は開閉軸110を介して開閉可能に支持され、
図3に示すように開いた状態で他端側(下端側)に開口100aが形成される。開閉軸110には、クランプ100を開く方向に付勢する開きばね(開方向付勢部材)120が嵌め込まれている。開きばね120は圧縮状態とされたねじりコイルばねであり、両端の各腕部122,123が、押弦バー300および支持バー200の各上端部220,320に形成された内壁221,321にそれぞれ弾性的に係合している。
【0023】
支持バー200における主部210の左右の側面には、主部210に沿って僅かに湾曲して延びるガイド溝211が形成されている。一方、押弦バー300における主部310の左右の側面にも、主部310に沿って僅かに湾曲して延びるガイド溝311が形成されている。
【0024】
レバー400は、細長い板ばね材を湾曲加工して得た板ばねからなる弾性部410を主体とするものであり、クランプ100に対し、開口100a側とは反対側の上方に配設されている。
図1に示すように、レバー400の弾性部410は、支持バー200から開閉軸110を経て押弦バー300にわたる外面の周囲において該外面に沿った略U字状(
図1〜
図3では逆U字状)に延在する形状に形成されている。
【0025】
図4に示すように、弾性部410の一端部には支持バー200への係合部420が設けられ、他端部には押弦バー300への係合部430が設けられている。支持バー200への係合部420は、二股状に形成された係合片421の下端部の内側に、それぞれ一対のコロ422が左右方向に延びる回転軸423を介して回転自在に支持された構成となっている。係合部430は、支持バー200に対し、二股の係合片421が支持バー200を挟み、両側のコロ422が左右のガイド溝211に転動可能に嵌め込まれて係合している。
【0026】
これと同様に、押弦バー300側の係合部430も、二股状に形成された係合片431の下端部の内側に、それぞれ一対のコロ432が左右方向に延びる回転軸433を介して回転自在に支持された構成となっており、押弦バー300に対し、二股の係合片431が押弦バー300を挟み、両側のコロ432が左右のガイド溝311に転動可能に嵌め込まれて係合している。
【0027】
なお、係合部420,430は、弾性部410と別体であって溶接等の手段で弾性部410の端部に固着されて設けられている形態が挙げられるが、この他には、弾性部410と一体に形成されて設けられたものであってもよい。
【0028】
各係合部420,430は、コロ422,432を介して支持バー200および押弦バー300の各ガイド溝211,311に沿ってネック1の幅方向すなわち上下方向にスライド可能に係合している。これにより、レバー400は、上述したようにクランプ100から上方に引き出されたり下方に押し込まれたりする。
【0029】
図1(b)に示すように収納状態でクランプ100を側方から見た場合において、
左右に並んで上下方向に延びるガイド溝211,311はおおよそ平行であるが、両者の間隔は、長さ方向の中間点付近において最大となるように設定されている。したがってレバー400は、コロ422,432がその中間点を通るときに最も大きく開く。
【0030】
[2]カポタスト自体の動作
以下、ネック1に装着しない状態でカポタストCがどのように動くかを説明する。
【0031】
[2−1]収納状態
カポタストCにおいては、
図1に示すように、レバー400の下端部の回転軸423,433で支持されている各コロ422,432(
図1では不図示)が各ガイド溝211,311の下端部に到達するまでレバー400がクランプ100に押し込まれて収納状態となる。この収納状態で、レバー400の弾性部410は
図4(b)に示す無負荷の状態よりも開いており、したがってレバー400には、係合部420,430が互いに近付いて閉じようとする弾性が生じている。この弾性によるレバー400の弾発力はクランプ100を開くように付勢している開きばね120の付勢力よりも強いものとなっている。したがってレバー400の弾性によりクランプ100は閉じられるが、支持バー200のストッパ壁部212が押弦バー300の上端部320の先端面下部322に当接することで、クランプ100は収納状態の開き角度に規制される。
【0032】
[2−2]クランプ開放動作
図1に示す収納状態からレバー400をクランプ100から上方に引いていくと、コロ422,432が各ガイド溝211,311に沿って転動することによりレバー400は開いていく。レバー400が開いていくため、弾性部410の弾発力はしだいに強くなっていく。そしてガイド溝211,311の中間付近の最も弾発力が強くなる点(レバー400が最も開いた点)をコロ422,432が通過すると、レバー400は閉じようとし、その弾発力に付勢されてレバー400はコロ422,432が各ガイド溝211,311の上端部に到達するまで一気にガイド溝211,311に沿って上方にスライドする。
【0033】
一方、この動作に追従し、レバー400の弾性による拘束が解かれたクランプ100が開きばね120の付勢力で開く(
図3)。クランプ100の開き角度は、レバー400が支持バー200と押弦バー300に係合していることにより規制されるが、支持バー200と押弦バー300との間にネック1が入り込むことが可能な程度に設定される。
【0034】
[2−3]クランプ閉じ動作
図3に示すクランプ100が開いた状態から、開きばね120の付勢力に抗してレバー400をクランプ100側に押し込んでいくと、コロ422,432が各ガイド溝211,311に沿って転動することによりレバー400は開いていき、弾性部410の弾発力が強くなっていくとともに、クランプ100はレバー400に締め付けられ閉じられていく。そして、ガイド溝211,311の中間付近の最も弾発力が強くなる点(レバー400が最も開いた点)を通過すると、レバー400は閉じようとし、その弾発力に付勢されてレバー400はコロ422,432が各ガイド溝211,311の下端部に到達するまで一気にガイド溝211,311に沿って下方にスライドする。これによりカポタストCは
図1に示す収納状態に戻る。
【0035】
[3]ネックに対する着脱動作
次に、カポタストCをギターのネック1に装着し、次いで、取り外す動作を説明する。
【0036】
[3−1]ネックへの装着
ネック1に装着するときには、
図3に示すように、レバー400をクランプ100から引き出してクランプ100を開き、支持バー200を演奏者側(
図3で左側)に配し、押弦バー300を演奏者の前側(
図3で右側)に配して、
図2(b)に示すネック1のフレット2の間に上方からクランプ100をネック1に嵌め込む。クランプ100は、支持バー200がネック1の裏面1b側に配され、押弦バー300がネック1の表面1a側に配されてネック1を挟んだ状態となる。
【0037】
次いで、レバー400を押さえてクッション315をネック1の上縁部にあてがって位置決めした状態から、上記「クランプ閉じ動作」を行う。すなわち、レバー400を下方のネック1方向に押し込む。レバー400を押し込むとクランプ100がレバー400に強く締め付けられ、クランプ100がネック1を強く挟み、
図2に示すようにカポタストCがネック1に装着される。この装着状態で弦押さえ部330の押さえパッド332はネック1の表面1aに押さえ付けられ、これにより全ての弦3がネック1の表面1aに押さえ付けられ、移調がなされる。
【0038】
[3−2]ネックからの取り外し
ネック1からカポタストCを外すときには、レバー400を掴んで上記「クランプ開放動作」を行う。すなわち、レバー400をネック1から離れる上方に引き出す。レバー400を引き出すとクランプ100が開いてネック1への装着が外れ、さらに引き出す動作をそのまま続けるとカポタストCはネック1から離脱する。
【0039】
[4]本実施形態の効果
本実施形態のカポタストCによれば、ネック1に対する装着および取り外しは、レバー400を上下方向(ネック1の幅方向)に沿って押したり引いたりする直線的なワン・アクションでそれぞれ行うことができる。このため、ネック1に対するカポタストCの着脱を余計な動作を伴わず円滑に行うことができる。また、クランプ100に対してのレバー400のスライド動作は演奏者の腕全体を使って行うことができるため大きな力を与えることができ、結果として着脱の動作を容易に行うことができる。
【0040】
また、U字状のレバー400は握ったり摘んだりすることが容易であり、また、特にレバー400を引き出してカポタストCをネック1から外す際にはレバー400に指を引っ掛けて操作するとレバー400を引き出しやすく、操作性がよい。また、レバー400を持つことにより持ち運びの際などにおいてカポタストCを取り扱いやすい。さらに、収納状態でレバー400とクランプ100との間の間隔がある程度空いているため、レバー400をフックに引っ掛けるなどして保管することができる。
【0041】
また、ネック1に装着した状態で側方から見た外形がネック1を取り囲む卵形状にコンパクトに収まり、突起物が突出していないため、演奏者の邪魔になりにくく、外観の面でも好ましい。また、コンパクトであるため演奏者の手や腕が不用意にカポタストCに当たりにくく、手や腕が当たることによってチューニングがずれるといったおそれがない。さらに、収納状態においてもコンパクトであるため、保管性がよい。
【0042】
また、弦押さえ部330の押さえパッド332は押弦バー300に揺動軸333を介して揺動可能に支持されているため、押さえパッド332によって全ての弦3を確実かつ一様な押圧力でネック1の表面1aに押さえ付けることができ、その結果、良好な演奏音を得ることができる。
【0043】
また、
図3に示すようにカポタストCをネック1に装着するときに押弦バー300側のクッション315をネック1の上縁部にあてがうことより、クッション315がへこんでネック1に対するクランプ100の位置決めがなされる。このため、カポタストCをネック1に装着するにあたってその姿勢を安定させることができ、レバー400を操作しやすくなる。
【0044】
本実施形態の支持バー200および押弦バー300は、剛性を有する樹脂、金属、木材等を材料として形成されるが、ネック1には、クッション215,315が直接接触するため、ネック1を傷つけるおそれがない。
【0045】
なお、上記実施形態のカポタストCはギター用として説明したが、ギターとしては、アコースティックギター、エレキギター、エレキアコースティックギター、ベースギター等、あらゆる種類のギターが挙げられる。また、本発明のカポタストは、ギターの他に、ウクレレ、バンジョー、マンドリン等の弦楽器に対応させたものも勿論含まれる。