特許第6795847号(P6795847)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 大森機械工業株式会社の特許一覧

特許6795847フィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システム
<>
  • 特許6795847-フィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システム 図000002
  • 特許6795847-フィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システム 図000003
  • 特許6795847-フィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システム 図000004
  • 特許6795847-フィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システム 図000005
  • 特許6795847-フィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システム 図000006
  • 特許6795847-フィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システム 図000007
  • 特許6795847-フィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システム 図000008
  • 特許6795847-フィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システム 図000009
  • 特許6795847-フィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システム 図000010
  • 特許6795847-フィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システム 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6795847
(24)【登録日】2020年11月17日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】フィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システム
(51)【国際特許分類】
   B65B 41/12 20060101AFI20201119BHJP
   B65B 9/067 20120101ALI20201119BHJP
【FI】
   B65B41/12
   B65B9/067
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-192267(P2017-192267)
(22)【出願日】2017年9月30日
(65)【公開番号】特開2019-64697(P2019-64697A)
(43)【公開日】2019年4月25日
【審査請求日】2019年9月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000206093
【氏名又は名称】大森機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092598
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 伸一
(72)【発明者】
【氏名】荻野 貴司
【審査官】 内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−076842(JP,A)
【文献】 特開2012−126457(JP,A)
【文献】 特開2014−094778(JP,A)
【文献】 特開2016−141397(JP,A)
【文献】 特開2005−145559(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 41/12
B65B 9/067
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピロー包装機用のフィルムサプライ装置であって、
帯状フィルムが巻き取られた原反ロールを回転可能に支持する支持機構と、
前記支持機構により支持される前記原反ロールから連続して繰り出される前記帯状フィルムを所定の軌跡で搬送する搬送経路と、
前記フィルムサプライ装置の下方側に配置された逆ピロー包装機用の第一フィルム搬出部と、
前記フィルムサプライ装置の上方側に配置された正ピロー包装機用の第二フィルム搬出部を備え、
前記搬送経路は、前記第一フィルム搬出部へ至る経路と、前記第二フィルム搬出部に至る経路を有することを特徴とするフィルムサプライ装置。
【請求項2】
前記第一フィルム搬出部は、第一搬出ローラを備え、
前記第二フィルム搬出部は、第二搬出ローラを備え、
前記搬送経路は、前記第一搬出ローラに前記帯状フィルムを掛け渡して前記第二搬出ローラに至る経路と、前記第二搬出ローラに前記帯状フィルムを掛け渡して前記第一搬出ローラに至る経路の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1に記載のフィルムサプライ装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のフィルムサプライ装置は、機能単位で構成するユニットを複数備え、それらを連結して構成する包装システムに用いるフィルムサプライ装置ユニットであることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルムサプライ装置。
【請求項4】
機能単位で構成するユニットを複数備え、それらを連結して構成する包装システムであり、
前記ユニットは、少なくともピロー包装機本体ユニットと、そのピロー包装機本体ユニットの背面側に連結される請求項3に記載のフィルムサプライ装置ユニットを備え、
前記ピロー包装機本体ユニットは、ピロー包装処理を行うピロー包装機本体と、そのピロー包装機本体の上方空間或いは下方空間に配置され、前記フィルムサプライ装置ユニットから供給される前記帯状フィルムを搬送して前記ピロー包装機本体が有する製袋器に供給するフィルム搬送部とを備えることを特徴とする包装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピロー包装機用のフィルムサプライ装置およびそれを用いた包装システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
よく知られているように、ピロー包装機は、原反ロールに巻き取られた帯状フィルムを連続して製袋器に供給し、その製袋器を通過する際に筒状に製袋する。そして、製袋器の下流側に配置したセンターシール装置にて、製袋器を通して筒状に製袋されて重ね合わされたフィルム重合端をシールすることにより筒状フィルムを形成する。また、この製袋器の上流側には被包装物搬送供給装置を配置し、その被包装物搬送供給装置から所定間隔毎に搬送される被包装物が、製袋器内に供給される。これにより、被包装物が製袋器内を通過すると、筒状フィルム内に所定間隔毎に収納されることになり、その被包装物は筒状フィルムとともに搬送される。そして、ピロー包装機の搬出側に配置されたエンドシール装置にて、筒状フィルムを所定間隔毎に横方向に横断するようにシール・カットすることにより、被包装物を内包するピロー包装体が製造される。
【0003】
係るピロー包装機としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に開示されたピロー包装機は、正ピロー包装機とも称されるもので、製袋器に対して帯状フィルムを上方から供給し、その帯状フィルムの両側端が、製袋器を通過することで製袋器の下方に突出した状態で両側端同士が重ね合わされ筒状に製袋されるようにしている。これに伴い、原反ロールを支持するとともに当該原反ロールから帯状フィルムを連続して製袋器に供給するフィルムサプライ装置は、製袋器や筒状フィルムの搬送ライン及びその延長線上の上方空間に配置する構造となっている。
【0004】
また、上記とは逆にフィルムサプライ装置を製袋器や筒状フィルムの搬送ライン及びその延長線上の下方空間に配置し、製袋器に対して帯状フィルムを下方から供給し、その帯状フィルムの両側端が、製袋器を通過することで製袋器の上方に突出した状態で両側端同士が重ね合わされ筒状に製袋されるようにした逆ピロー包装機もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014−97834
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ピロー包装機におけるフィルムサプライ装置は、通常、製袋器や各種シール装置等からなる包装機本体と一体に形成される。そして、フィルムサプライ装置が支持する原反ロールは、製袋器や筒状フィルムの搬送ラインの上方空間(正ピロータイプ)や下方空間(逆ピロータイプ)に重なるように配置し、原反ロールから繰り出した帯状フィルムは、適宜位置に配置したローラに掛け渡しながらピロー包装機の製袋器の搬入口に導くようにしている。
【0007】
例えば、本発明の実施形態のように機能単位に分けてユニット化し、必要なユニットを組み合わせて包装機システムを構築するようにした場合、フィルムサプライ装置が包装機本体の搬送ラインの上方空間或いは下方空間に配置されることから分離してユニット・ブロック化しづらく、フィルムサプライ装置とピロー包装機本体を備えた大きなユニットとなるばかりでなく、正ピロー包装機用のフィルムサプライ装置と、逆ピロー包装機用のフィルムサプライ装置を製造・用意する必要がある。そのため、製造するユニットの種類も増え、保管も煩雑となる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明のフィルムサプライ装置は、(1)ピロー包装機用のフィルムサプライ装置であって、帯状フィルムが巻き取られた原反ロールを回転可能に支持する支持機構と、前記支持機構により支持される前記原反ロールから連続して繰り出される前記帯状フィルムを所定の軌跡で搬送する搬送経路と、前記フィルムサプライ装置の下方側に配置された逆ピロー包装機用の第一フィルム搬出部と、前記フィルムサプライ装置の上方側に配置された正ピロー包装機用の第二フィルム搬出部を備え、前記搬送経路は、前記第一フィルム搬出部へ至る経路と、前記第二フィルム搬出部に至る経路を有するようにした。
【0009】
本発明に係るフィルムサプライ装置は、例えば、帯状フィルムを筒状に製袋する製袋器と、その製袋された前記帯状フィルムの両側縁を重ね合わせた部位をセンターシールするセンターシール装置と、そのセンターシールされた筒状フィルムを横方向にシール・カットするトップシール装置等を備えたピロー包装機本体とは独立した別の装置として構成する。従前のフィルムサプライは、ピロー包装機本体の上方空間や下方空間に一体に組み込んでいるところ、本発明は上述したように独立した装置として構成したことを特徴とし、さらに、従前では上方空間や下方空間に重ねるところ、例えばピロー包装機本体の奥側・背面側のように横にずらして配置することを特徴としている。係る特徴に加え、装置の下方側に配置した第一フィルム搬出部と装置の上方に配置した第二フィルム搬出部を備えたことで、帯状フィルムを下方から搬出したり(第一フィルム搬出部を使用)、帯状フィルムを上方側から搬出したり(第二フィルム搬出部を使用)することができる。これにより、帯状フィルムの供給対象のピロー包装機が正ピロー包装機の場合、第二フィルム搬出部から帯状フィルムを搬出することで、正ピロー包装機の上方空間に帯状フィルムを供給できる。また、帯状フィルムの供給対象のピロー包装機が逆ピロー包装機の場合、第一フィルム搬出部から帯状フィルムを搬出することで、逆ピロー包装機の下方空間に帯状フィルムを供給できる。その結果、正・逆ピロー包装機兼用のフィルムサプライ装置を構成できる。支持機構は、実施形態では支持軸に対応する。
【0010】
(2)前記第一フィルム搬出部は、第一搬出ローラを備え、前記第二フィルム搬出部は、第二搬出ローラを備え、前記搬送経路は、前記第一搬出ローラに前記帯状フィルムを掛け渡して前記第二搬出ローラに至る経路と、前記第二搬出ローラに前記帯状フィルムを掛け渡して前記第一搬出ローラに至る経路の少なくとも一方を備えるようにするとよい。このようにすると、搬送経路の大部分を共有でき、装置構成が簡単となる。さらに、第一搬出ローラと第二搬出ローラの両方に帯状フィルムを掛け渡すか、否かにより、搬出位置を切り替えることができ、連結対象のピロー包装機が正ピロータイプか逆ピロータイプかに応じて簡単に対応することができるのでよい。
【0011】
(3)上記の(1)または(2)に記載のフィルムサプライ装置は、機能単位で構成するユニットを複数備え、それらを連結して構成する包装システムに用いるフィルムサプライ装置ユニットとするとよい。
【0012】
(4)本発明に係る包装システムは、機能単位で構成するユニットを複数備え、それらを連結して構成する包装システムであり、前記ユニットは、少なくともピロー包装機本体ユニットと、そのピロー包装機本体ユニットの背面側に連結される請求項3に記載のフィルムサプライ装置ユニットを備え、前記ピロー包装機本体ユニットは、ピロー包装処理を行うピロー包装機本体と、そのピロー包装機本体の上方空間或いは下方空間に配置され、前記フィルムサプライ装置ユニットから供給される前記帯状フィルム搬送して前記ピロー包装機本体が有する製袋器に供給するフィルム搬送部を備えるとよい。
【0013】
このようにすると、ピロー包装機本体ユニットとして正ピロータイプと逆ピロータイプを用意し、正ピロータイプのピロー包装機本体ユニットとフィルムサプライ装置ユニットを連結することで正ピロー包装システムを構築でき、逆ピロータイプのピロー包装機本体ユニットとフィルムサプライ装置ユニットを連結することで逆ピロー包装システムを構築できる。よって、機能単位で構成するユニットを適宜連結して所望の包装システムを構築するものにおいて、正ピロー包装機用のフィルムサプライ装置ユニットと、逆ピロー包装機用のフィルムサプライ装置ユニットを用意する必要が無くなるのでよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、正ピロー包装機と逆ピロー包装機に対して適用できる兼用のフィルムサプライ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】ユニットを連結して構築する包装システムの一例を示す図である。
図2】主に第一フィルムサプライ装置ユニット6の内部装置を示す斜視図である。
図3】主に正ピロー包装機本体ユニット2の内部装置を示す斜視図である。
図4】第一フィルムサプライ装置ユニットと正ピロー包装機本体ユニットの部分を示す包装システムの側面図である。
図5】その平面図である。
図6】その正面図である。
図7】主に正ピロー包装機本体ユニットの内部装置を示す斜視図である。
図8】第一フィルムサプライ装置ユニットと正ピロー包装機本体ユニットの部分を示す包装システムの背面図である。
図9】正ピロー包装機本体ユニットに適用した場合のフィルムの搬送経路を示す模式図である。
図10】逆ピロー包装機本体ユニットに適用した場合のフィルムの搬送経路を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好適な実施形態について図面に基づき、詳細に説明する。なお、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
【0017】
図1は、本発明に係る包装システムの好適な一実施形態を示している。本実施形態の包装システムは、機能単位で構成する複数のユニットを連結して構成する。図1(a)に示すピロー包装システムは、複数のユニットを連結して構成されるシステムの一部を示しており、搬送ラインに沿って上流側から順に、製品搬送供給装置ユニット1,正ピロー包装機本体ユニット2,検査装置ユニット3,集合包装機本体ユニット4を有し、さらに、正ピロー包装機本体ユニット2の背面側に第一フィルムサプライ装置ユニット6を連結し、集合包装機本体ユニット4の背面側に第二フィルムサプライ装置ユニット7を連結する。また、図示省略するが、集合包装機本体ユニット4の下流側には、集合包装機本体ユニット4で製造された包装体(良品)を搬送する搬送装置ユニットや、その包装体を箱詰めする箱詰め装置ユニットなど各種のユニットが連結される。
【0018】
製品搬送供給装置ユニット1は、例えばフィンガーコンベア装置を内蔵し個々の製品を一定ピッチで搬送し、下流側のユニットに対して所定のタイミングで供給する機能を備える。正ピロー包装機本体ユニット2は、上流側のユニットから供給される製品に対し、センターシールするフィルム重合端が下に位置する態様で製品群を筒状に包み込み包装処理を行ってピロー包装体を製造する機能を備える。検査装置ユニット3は、製造された包装体の良否判定(シール不良・異物混入等)を行う機能を備える。集合包装機本体ユニット4は、個々の包装体を段積・集積し、複数の製品からなる製品群を形成し、その製品群に対して包装処理して集合包装体を製造する機能を備える。さらにこの集合包装機本体ユニット4は、製造する包装袋の四隅にフィルムの一部を重なるように折り込みを行い重ねた部分をシールしてヘムシール部を形成する機能も備える。この集合包装機本体ユニット4における包装処理もピロー包装するようにしており、本実施形態ではセンターシールするフィルム重合端が上に位置する態様で製品群を筒状に包み込む逆ピロータイプとしている。さらに集合包装機本体ユニット4は、不良品の包装体・集合包装体を搬送ラインから排除し、搬送ラインの奥に配置した廃棄ボックス4cに振り分け、良品のみそのまま搬送ラインを搬送して下流側に搬出する機能を備える。
【0019】
第一フィルムサプライ装置ユニット6は、原反ロールから連続して帯状フィルムを繰り出し、前方に配置される包装機、この例では正ピロー包装機本体ユニット2に対して帯状フィルムを連続して供給する機能を備える。第二フィルムサプライ装置ユニット7は、原反ロールから連続して帯状フィルムを繰り出し、前方に配置される包装機、この例では集合包装機本体ユニット4に対して帯状フィルムを連続して供給する機能を備える。さらに集合包装機本体ユニット4は、ヘムシール部を形成する機能を備えるため、第二フィルムサプライ装置ユニット7は、係るヘムシール部を綺麗に製造するために帯状フィルムの所定位置に折り癖を形成する機能も備える。
【0020】
上述した異なる機能を備える各ユニットは、それぞれ四隅等に起立された柱部や柱部同士を連結する梁部等のフレーム1a,2a,3a,4a,……と、そのフレーム1a,2a,3a,4a,……で区画される所定の面に貼付けられたパネル1b,2b,3b,4b,……により、それぞれ矩形の外形状を構成する。各ユニットのうち、搬送ラインを構成するユニットの横幅(搬送方向に対して直交する方向の長さ)は同一に設定し、搬送方向と平行な方向の長さは内部に実装する装置構成に応じて適宜にしている。さらに、各ユニットでは、各機能を実施する装置本体を内蔵しており、他のユニットの側面のフレーム同士を接触させた状態で連結すると、内蔵する装置本体同士の搬入部と搬出部の相対位置関係が適切な位置に配置されるようにしている。
【0021】
これにより、各ユニットの外観は、矩形のブロックのようになり、必要な機能のユニットを選択し、ブロックをつなげるようにして連結することで必要な機能を備えた包装システムが構築される。例えば、図示の例では、正ピロー包装機本体ユニット2と、集合包装機本体ユニット4との間に、検査装置ユニット3を配置しているが、当該検査装置ユニット3で行う検査処理が不要なユーザに対しては、正ピロー包装機本体ユニット2の下流側に集合包装機本体ユニット4を連結して包装システムを構築する。このように、必要な機能のユニットを選択し、所定の順で連結することで、ユーザが欲する機能を過不足無く備える包装システムを簡単に構築することができる。
【0022】
正ピロー包装機におけるフィルムサプライ装置は、通常、包装機本体と一体にあり、原反ロールは、製袋器や筒状フィルムの搬送ラインの上方空間に重なるとともに、その原反ロールの回転軸が搬送ラインに対して直交するように配置し、原反ロールから繰り出した帯状フィルムは、適宜位置に配置したローラに掛け渡しながら平面視で搬送ラインに沿って搬送しピロー包装機の製袋器の搬入口に至るようにしている。
【0023】
これに対し、本実施形態の第一フィルムサプライ装置ユニット6,第二フィルムサプライ装置ユニット7は、それぞれ包装機本体となる正ピロー包装機本体ユニット2,集合包装機本体ユニット4とは別の独立したユニットで構成し、正ピロー包装機本体ユニット2,集合包装機本体ユニット4の奥側に配置することを特徴としている。このように奥側に配置することで、第一フィルムサプライ装置ユニット6,第二フィルムサプライ装置ユニット7が保持する原反ロールは、製袋器や筒状フィルムの搬送ラインの上方空間或いは下方空間に重なることなく配置することになり、包装機本体の構成・構造の影響を受けにくくなる。さらに本実施形態では、上記の特徴とともに、正ピロー包装機と逆ピロー包装機のいずれにも対応できる兼用のフィルムサプライ装置ユニットを構成することを特徴としている。すなわち、例えば本実施形態では、第一フィルムサプライ装置ユニット6は、正ピロー包装機本体ユニット2に対して帯状フィルムを供給するユニットとして動作するが、正ピロー包装機本体ユニット2に変えて逆ピロー包装体を製造する機能を備えた逆ピロー包装機本体ユニットを実装した場合、同じ第一フィルムサプライ装置ユニット6を用いて当該逆ピロー包装機本体ユニットに対して帯状フィルムを供給するユニットとして動作する。このことは、第二フィルムサプライ装置ユニット7においても同様である。
【0024】
以下、第一フィルムサプライ装置ユニット6に基づき、本発明に係るフィルムサプライ装置の好適な一実施形態を説明する。図2以降に示すように、第一フィルムサプライ装置ユニット6は、帯状フィルム11をロール状に巻き取った原反ロール12を支持する支持軸13を備える。支持軸13は、起立配置されたベースプレート14に対し、片持ち支持状で軸受け支持される。支持軸13は、2本を所定の距離を置いて平行に配置する。各支持軸13は、ベースプレート14の反対側の面に配置された駆動モータ18(例えばサーボモータ等の速度制御可能なモータ)に連係されており、原反ロール12の回転速度を適宜制御しながら一定速度で帯状フィルム11を送り出すようにしている。
【0025】
さらにベースプレート14には、支持軸13を片持ち支持させた同じ面に複数のローラ15を配置する。原反ロール12から連続して繰り出された帯状フィルム11を複数のローラ15に適宜掛け渡して所定の搬送経路で搬送し、搬出部に導く。搬出部は、第一フィルムサプライ装置ユニット6の一側面近傍の下方に配置した第一搬出ローラ16と、その一側面近傍の上方に配置した第二搬出ローラ17とを備える。この一側面が、正ピロー包装機本体ユニット2の背面側に連結される面となる。そして複数のローラ15に掛け渡された帯状フィルム11は、第一搬出ローラ16に掛け渡してフィルム搬送方向を上方に向けて変更し、さらに第二搬出ローラ17に掛け渡して水平方向に搬送し、帯状フィルム11を第一フィルムサプライ装置ユニット6から搬出する。この第一フィルムサプライ装置ユニット6から搬出された帯状フィルム11は、前方に配置された正ピロー包装機本体ユニット2内に供給される。このように、帯状フィルム11が正ピロー包装機本体ユニット2の上方側から供給されることになり、本実施形態の第一フィルムサプライ装置ユニット6は、正ピロー包装機対応のフィルムサプライ装置として機能する。
【0026】
正ピロー包装機本体ユニット2は、製品搬入側に製袋器23を備え、第一フィルムサプライ装置ユニット6から供給される帯状フィルム11を製袋器23に通過させることにより、帯状フィルムを筒状に製袋する。そして、帯状フィルムの両側端は、製袋器23の下方に突出した状態で両側端同士が重ね合わされる。一方、上流側の製品搬送供給装置ユニット1から順次搬出される製品は、製袋器23内に供給される。これにより、筒状に製袋される帯状フィルム内に製品が所定間隔ごとに供給されることになり、以後、その製品は筒状に製袋された帯状フィルム内に内包された状態のまま、当該フィルムとともに搬送される。
【0027】
さらに正ピロー包装機本体ユニット2は、製袋器23の下流側に、製袋器23を通過して製袋された帯状フィルムの両側縁を重ね合わせた部位をセンターシールするためのセンターシール装置24と、そのセンターシールされた筒状フィルムの所定位置(製品の存在しない部分)を横方向にシール・カットするトップシール装置25等を備える。これにより、筒状フィルムの先端部分(先頭の製品を内包する部分)が分離され、製品が内包される包装体が製造される。この包装体は、トップシール装置25の下流側に配置された搬出コンベア26により搬出され、次段の検査装置ユニット3に搬入される。さらにセンターシール装置24とトップシール装置25の間には、下搬送ベルト27が配置される。この下搬送ベルト27は、製品を内包する筒状フィルムの搬送路を構成する。さらに、この下搬送ベルト27の上方には、抑えベルト装置28が設置される。抑えベルト装置28の抑えベルト28aの上流側端は製袋器23の搬出側端近傍に位置し、抑えベルト28aの下流側端はトップシール装置25の上流側の直近に位置する。抑えベルト28aと下搬送ベルト27との間で筒状フィルムを挟み込み、製品が上方に持ち上がるのを抑制し、水平状態を保持しながら搬送できるようにしている。
【0028】
上述した包装機本体の基本機能に加え、正ピロー包装機本体ユニット2は、第一フィルムサプライ装置ユニット6から供給される帯状フィルム11を所定の軌跡で搬送し、製袋器23に対して所望の搬入角度で供給するフィルム搬送部30を備える。図3図5等から明らかなように、第一フィルムサプライ装置ユニット6を正ピロー包装機本体ユニット2の背面側に連結した状態では、支持軸13,原反ロール12の回転軸は、正ピロー包装機本体ユニット2における製品・筒状フィルムの搬送方向と平行になり、原反ロール12から繰り出される帯状フィルム11の搬送方向は、平面視で見た場合に製品・筒状フィルムの搬送方向と直交している。一方、製袋器23に対して帯状フィルム11を供給するためには、製袋器23の搬入側において、帯状フィルム11は平面視で製品・筒状フィルムの搬送方向と同一線上に位置させる必要があり、第一フィルムサプライ装置ユニット6からの帯状フィルム11の搬出方向とは90度異なっている。そこで、フィルム搬送部30は、正ピロー包装機本体ユニット2の背面側の上方から供給される帯状フィルム11を、平面視で搬送方向を90度変更する機能と、帯状フィルム11の搬送高さを製袋器23の搬入側の高さ位置まで下降する機能と、帯状フィルム11を所定の傾斜角度で製袋器23に供給する機能を備え、具体的には以下のように構成する。
【0029】
正ピロー包装機本体ユニット2における帯状フィルム11の搬入口付近に、略直角三角形状の外形を有するフィルム折り返しガイドプレート31を配置する。このフィルム折り返しガイドプレート31は、帯状フィルムの搬入高さ位置に合わせて水平に配置し、略直角三角形状の斜辺が、帯状フィルム11の搬送方向に対して45度に交差するように配置する。さらに、その斜辺の部分に、樹脂製の滑りガイド37を取り付ける。この樹脂製の滑りガイド37付のフィルム折り返しガイドプレート31等が、搬送方向を90度変更する機能を構成する。これにより、正ピロー包装機本体ユニット2に供給された帯状フィルム11は、例えばフィルム折り返しガイドプレート31の下面或いは上面にガイドされて進行し、斜辺に配置された樹脂製の滑りガイド37に案内されて進行方向を90度変更し、フィルム折り返しガイドプレート31の上面或いは下面にガイドされた上流側に向けて進む。
【0030】
この帯状フィルム11の搬送方向の適宜位置に、その搬送方向に対して直交する方向に延びるように、複数のローラ32を配置する。帯状フィルム11は、この複数のローラ32に掛け渡されることで、上下方向や前後方向に向きを変えながら進行し、製袋器23の搬入側の斜め上の所定位置に導かれる。この複数のローラ32等が、帯状フィルム11の搬送高さを製袋器23の搬入側の高さ位置まで下降する機能を構成する。
【0031】
製袋器23の搬入側の斜め上所定位置には、テンションローラ33が配置される。このテンションローラ33は、帯状フィルム11の搬送方向の左右両側に配置されたテンションアーム34に支持されている。さらに、テンションローラ33は、テンションアーム34の長手方向に形成されたガイド孔34aに沿って移動可能となる。テンションローラ33の一端側、例えば包装機の手前側に装着したハンドル35を操作して締めるとテンションローラ33はテンションアーム34に対して固定され、ハンドル35を操作して緩めるとテンションローラ33はガイド孔34aに沿って移動可能になる。さらにテンションアーム34は、その上端にて、固定プレート36に対して所定角度範囲で回転可能な状態で取り付けられ、所望の角度で保持可能な構成にしている。テンションローラ33のガイド孔34aに対する相対位置や、テンションアーム34の角度を調整することで、製袋器23への帯状フィルムの搬入角度を調整可能となる。よって、それらテンションローラ33,テンションアーム34等が、所定の傾斜角度で製袋器23に供給する機能を構成する。
【0032】
上述したように、本実施形態の第一フィルムサプライ装置ユニット6は、正ピロー包装機本体ユニット2のように正ピロー包装機を備えたユニットに対して帯状フィルム11を供給するようにしているが、以下に示すように、逆ピロー包装機を備えたユニットに対して帯状フィルム11を供給する機能も備える。
【0033】
すなわち、上述した実施形態では、帯状フィルム11を第二搬出ローラ17に掛け渡して上方側から搬出し、正ピロー包装機本体ユニット2に供給するようにしたが、第一搬出ローラ16に掛け渡して上方(第二搬出ローラ17)に向けて進路を変更することなく、第一フィルムサプライ装置ユニット6の一側面の下方位置から搬出し、前方に連結された逆ピロー包装機を備えたユニットに供給する。
【0034】
そして、逆ピロー包装機を備えたユニットは、上述した正ピロー包装機本体ユニット2とは逆に、背面側の下方からフィルムが供給される。そして、逆ピロー包装機を備えたユニットも、逆ピロー包装処理をする包装機本体に加え、第一フィルムサプライ装置ユニット6から供給される帯状フィルム11を所定の軌跡で搬送し、製袋器23に対して所望の搬入角度で供給するフィルム搬送部40を備える。このフィルム搬送部40は、例えば図10に示すような構成のものを用いると良い。
【0035】
逆ピロー包装機を備えるユニットにおける帯状フィルム11の搬入口付近に、フィルム折り返しローラ41を配置する。このフィルム折り返しローラ41は、フリーローラであり、その回転軸を、帯状フィルム11の搬送方向に対して45度交差するように配置する。このフィルム折り返しローラ41等が、搬送方向を90度変更する機能を構成する。これにより、ユニットに供給された帯状フィルム11は、フィルム折り返しローラ41の下側から掛け渡されて進行方向を90度変更し、上流側に向けて進む。
【0036】
この帯状フィルム11の搬送方向の適宜位置に、その搬送方向に対して直交する方向に延びるように、複数のローラ42を配置する。帯状フィルム11は、この複数のローラ42に掛け渡されることで、上下方向や前後方向に向きを変えながら進行し、製袋器23の搬入側の斜め下の所定位置に導かれる。この複数のローラ42等が、帯状フィルム11の搬送高さを製袋器23の搬入側の高さ位置まで下降する機能を構成する。
【0037】
製袋器23の搬入側の斜め下の所定位置には、テンションローラ43が配置される。このテンションローラ43は、帯状フィルム11の搬送方向の左右両側に配置されたテンションアームに支持されている。さらに、テンションローラ43は、例えばテンションアームの長手方向に形成されたガイド孔に沿って移動可能となる。さらにテンションアームは、その下端にて、側板に対して所定角度範囲で回転可能な状態で取り付けられ、所望の角度で保持可能な構成にしている。テンションローラ43のガイド孔に対する相対位置や、テンションアームの角度を調整することで、製袋器23への帯状フィルムの搬入角度を調整可能となる。よって、それらテンションローラ43,テンションアーム等が、所定の傾斜角度で製袋器23に供給する機能を構成する。
【0038】
上記の構成のフィルム搬送部40を、ユニット内における逆ピロー包装機の本体部分の下方の所定位置に実装する。これにより、第一フィルムサプライ装置ユニット6は、逆ピロー包装機用のフィルムサプライ装置として機能する。
【0039】
上述した実施形態では、逆ピロー包装機対応の第一搬出ローラ16に掛け渡して正ピロー包装機対応の第二搬出ローラ17に導くようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、先に上方に配置した第二搬出ローラ17に掛け渡した後に第一搬出ローラ16側に導くようにしても良く、例えば、一側面の上方側と下方側にそれぞれ帯状フィルムの搬出口を備え、帯状フィルムの搬送経路を適宜切り替えていずれかの搬出口に導く機構を備えると良い。
【0040】
以上、本発明の様々な側面を実施形態並びに変形例を用いて説明してきたが、これらの実施形態や説明は、本発明の範囲を制限する目的でなされたものではなく、本発明の理解に資するために提供されたものであることを付言しておく。本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や製法に限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求する可能性があることを、念のために申し述べる。
【符号の説明】
【0041】
1 :製品搬送供給装置ユニット
2 :正ピロー包装機本体ユニット
3 :検査装置ユニット
4 :集合包装機本体ユニット
6 :第一フィルムサプライ装置ユニット
7 :第二フィルムサプライ装置ユニット
11:帯状フィルム
12:原反ロール
13:支持軸(支持機構)
15:ローラ
16:第一搬出ローラ
17:第二搬出ローラ
18:駆動モータ
23:製袋器
24:センターシール装置
25:トップシール装置
26:搬出コンベア
30:フィルム搬送部
31:フィルム折り返しガイドプレート
32:ローラ
33:テンションローラ
34:テンションアーム
40:フィルム搬送部
41:フィルム折り返しローラ
42:ローラ
43:テンションローラ
44:テンションアーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10